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JP3067814B2 - 誘電体磁器組成物 - Google Patents

誘電体磁器組成物

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Publication number
JP3067814B2
JP3067814B2 JP3025289A JP2528991A JP3067814B2 JP 3067814 B2 JP3067814 B2 JP 3067814B2 JP 3025289 A JP3025289 A JP 3025289A JP 2528991 A JP2528991 A JP 2528991A JP 3067814 B2 JP3067814 B2 JP 3067814B2
Authority
JP
Japan
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composition
weight
porcelain composition
dielectric
present
Prior art date
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Application number
JP3025289A
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English (en)
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JPH04243966A (ja
Inventor
文夫 水野
Original Assignee
日本特殊陶業株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体磁器組成物に関
し、更に詳しく言えば、高いQ値及び比誘電率を示し且
つ実用的範囲の温度係数を示す誘電体磁器組成物に関
し、又は更に容易に焼結して製造される誘電体磁器組成
物に関する。本発明はマイクロ周波数領域において誘電
体共振器、マイクロ波集積回路基板、各種マイクロ波回
路のインピーダンス整合等に利用される。
【0002】
【従来の技術】誘電体磁器組成物は、使用周波数が高周
波となるに従って誘電損失が大きくなる傾向にあるの
で、マイクロ周波数領域でQ値の大きな誘電体磁器組成
物が望まれている。従来の磁器材料としては、ZrO2
−SnO2 −TiO2 系磁器組成物、BaO−TiO2
系磁器組成物及びその一部を他の元素で置換した磁器組
成物(特公平1−37807号公報)等が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁器組
成物では、Q値若しくは比誘電率が小さかったり、又は
所望の温度係数が得られなかったり、その製造における
焼結性が悪かったりする等の問題がある。また、異なっ
た組成を有する新規な誘電体磁器組成物が望まれてお
り、しかもその焼結性に優れ容易に製造できるものが一
層好ましい。本発明は、上記観点に鑑みてなされたもの
であり、高いQ値及び比誘電率を示し且つ実用的範囲の
温度係数を示す誘電体磁器組成物、更に、容易に焼成し
て製造される誘電体磁器組成物を提供することを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、Ba−Zn
−Ta−Ti−O系の誘電体磁器組成物について、以下
に示す性能を全て満足する磁器組成物について種々検討
した結果、本発明を完成するに至ったのである。 Q値;5000以上(4.5GHzの場合) 比誘電率εr ;30以上 温度係数τf ;−20〜+20 ppm/℃ 焼結性;良好。 即ち、本発明の誘電体磁器組成物は、酸化バリウム、タ
ンタル酸亜鉛及び酸化チタンからなり、その組成式をB
aO・xZnTa2 6 ・yTiO2 で表したときに、
x、yがそれぞれ0.1<x<0.8、3.5<y<
4.5の範囲にある組成を主成分とし、副成分としてW
3 単味、若しくはMnO2 とWO3 の両者を選択し、
前記主成分100重量部に対し、WO3 は0.1〜1重
量部の範囲内で添加含有させ、MnO2 は少なくとも
0.5重量部以下添加含有させてなることを特徴とす
る。本磁器組成物は、所定の原料を所定量混合し、焼結
して製造される。例えば、焼結後BaOとなる原料粉末
とZnTa2 6 粉末とTiO2 粉末とを前記組成式に
相当する量を混合し仮焼して、BaO・xZnTa2
6 ・yTiO2仮焼粉末を製造し、これに所定量のMn
2 粉末、WO3 粉末を天使し焼結して製造することが
できる。
【0005】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (1)各試料の作製 純度99.9%のZnO、Ta2 5 を出発原料として
それそれモル比が1:1になるように秤量混合し、これ
をミキサーで乾式による粉砕及び混合を施した後、酸素
雰囲気中で1180℃の温度で6時間熱処理してZnT
2 6 を合成した。こうして得られたZnTa2 6
に純度99.9%のBaCO3 、TiO2 を各組成に応
じて所定量秤量混合し、再びミキサーで乾式による一次
粉砕及び混合を施した後、酸素雰囲気中1000℃の温
度で6時間仮焼した。更に、この仮焼物にMnO2
末、WO3 粉末を添加して再びミキサーで乾式による二
次粉砕及び混合を施した後、適量の有機バインダーと水
を加え、30mmφのアルミナボールで粉砕した後、噴
霧乾燥により造粒し、この造粒された原料を1500k
g/cm2 のプレス圧で18mmφ×15mmt(厚
さ)の円板状に成形した。次に、この成形体を大気中、
1250℃から1350℃の温度で、10時間焼成し、
最後に、12mmφ×10mmt(厚さ)の円板状に研
磨して、誘電体試料とした。そして、Q値(1/tan
δ)、比誘電率εr 、共振周波数の温度係数τf の測定
は、比誘電率εr が最高となる焼結温度の試料を用いて
行われた。εr とQu値は誘電体共振器法により測定し
た。τf は−30〜80℃の範囲で、τf =−1/2τ
ε−α式から求めた。共振周波数はほぼ4.5GHzで
ある。線膨張係数αは9.5〜11ppm/℃である。
τεは比誘電率εr の温度係数である。また、焼結性の
良否の判定は、焼結温度範囲の全てにおいて、ミクロ及
びマクロなクラックが存在するか否か或いは焼結により
焼結体が充分収縮するか否かにより行い、表記の×はク
ラックが存在することを示し、それ以外を○とした。
【0006】(2)性能評価 前記の各誘電体試料の特性を調べた、表1、表2及び表
3に示した。尚、核表中、*印表記の分は、本発明に含
まれない数字を示す。尚、「総合評価」欄中の△印は、
Q値、比誘電率εr 及び温度係数τf は前記実用的範囲
に含まれるが、焼結性が十分でない場合を示す。
【表1】
【表2】
【表3】 これらの結果によれば、ZnTa2 6 の添加量が、x
=0.1と少ない場合(No.1)はτf が25と大き
過ぎ、0.8と多い場合(No.6、20)はQ値が各
々2500、4000と小さい。TiO2 の添加量がy
=3.3、3.4、3.5と少ない場合(No.7〜
9)はεr が28.3〜29.6と30未満であり、
4.5と多い場合(No.14)はτf が−21と小さ
過ぎる。また、WO3 成分を含まない場合(No.3
3、35)はQ値が各々3800、4100と小さく、
1.1重量部と多く含む場合(No.26、28)もQ
値が各々4600、3800と小さい。更に、MnO2
成分を0.6重量部と多く含む場合(No.22、2
4)はQ値が各々4800、4000と小さい。以上よ
り、仮焼粉末の組成式;BaO・xZnTa2 6 ・y
TiO2 において、0.1<x<0.8、3.5<y<
4.5であり、且つWO3 成分が0.1〜1重量部の場
合(No.2〜5、10〜13、16〜19、21、2
3、25、27、29〜32、34、36)には、Q値
が5000以上、比誘電率が30以上、且つ温度係数が
−20〜+20の全ての範囲に含まれ、全ての実用性能
を満足することとなる。更に、MnO2成分を含まない
場合(No.29、31)及び0.6重量部と多く含む
場合(No.22、24)の双方は、焼結性が悪かっ
た。一方、これが0.1〜0.5重量部含む場合は、焼
結性も良好であった。従って、更に、このMnO2含有
量が0.1〜0.5重量部の場合は、前記Q値、比誘電
率及び温度係数が前記実用範囲に含まれるとともに、焼
結体を製造する際の焼結性にも優れ、更に一層、バラン
スの優れた実用性を示す。尚、本考案においては、前記
具体的実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じ
て本考案の範囲内で種々変更した実施例とすることがで
きる。即ち、前記仮焼温度等の仮焼条件、焼成温度等の
焼成条件等は種々選択できる。また、BaOとなる原料
も前記BaCO3 以外にも、過酸化物、水酸化物、硝酸
塩等を用いることもできる。
【0007】
【発明の効果】以上のように、本発明の誘電体磁器組成
物は、Q値;5000以上(4.5GHzの場合)、比
誘電率εr ;30以上、且つ温度係数τf ;−20〜+
20ppm/℃の全ての性能を全て満足する大変実用的
に優れたものである。更に、0.5重量部以下のMnO
2 を含む誘電体磁器組成物は、前記性能を全て満足する
とともに、その製造の際の焼結性にも優れ、更に一層バ
ランスの優れた実用性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/42 - 35/49 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化バリウム、タンタル酸亜鉛及び酸化
    チタンからなり、その組成式をBaO・xZnTa2
    6 ・yTiO2 で表したときに、x、yがそれぞれ0.
    1<x<0.8、3.5<y<4.5の範囲にある組成
    を主成分とし、副成分としてWO3 単味、若しくはMn
    2 とWO3 の両者を選択し、前記主成分100重量部
    に対し、WO3 は0.1〜1重量部の範囲内で添加含有
    させ、MnO2 は少なくとも0.5重量部以下添加含有
    させてなることを特徴とする誘電体磁器組成物。
JP3025289A 1991-01-26 1991-01-26 誘電体磁器組成物 Expired - Lifetime JP3067814B2 (ja)

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