JP3067643B2 - 活性ろ過装置とこれを備えた活性循環式水槽 - Google Patents
活性ろ過装置とこれを備えた活性循環式水槽Info
- Publication number
- JP3067643B2 JP3067643B2 JP8143707A JP14370796A JP3067643B2 JP 3067643 B2 JP3067643 B2 JP 3067643B2 JP 8143707 A JP8143707 A JP 8143707A JP 14370796 A JP14370796 A JP 14370796A JP 3067643 B2 JP3067643 B2 JP 3067643B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- filtration
- chamber
- water tank
- active
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/10—Biological treatment of water, waste water, or sewage
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
- Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアポンプ等を不要と
し、且つ微生物処理による浄化手段も兼ね備えた活性ろ
過装置とこれを備えた活性循環式水槽に関するものであ
る。
し、且つ微生物処理による浄化手段も兼ね備えた活性ろ
過装置とこれを備えた活性循環式水槽に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】観賞魚その他の水棲小動物を水槽で飼育
する場合、従来のものでは、例えば実開平1−8871
4号公報に開示されているように、水槽に付属して設け
たろ過装置により水槽内の汚れを除去するとともに、水
槽内へ酸素を補給するためエアポンプまたはエアリフト
等を使用して空気を送込んでいる。ところで、前記観賞
魚等のうち淡水魚では、それらを水槽内で健康に棲息さ
せるためには、水の水素イオン指数、即ちピー・エッチ
(以下P.Hという)を7.0以上、理想的には7.2
〜7.5に維持する必要がある。しかしながら従来のも
のでは、前記エアポンプまたはエアリフト等を使用して
水槽内の水に大量の空気を送り込むことを長期間続ける
ので酸素が過剰となり、このためP.Hが基準値7.0
以下となって水が白濁化し、前記観賞魚等はヒレ、目等
を傷めてやがて死に至るような不具合を生じていた。一
方、山中の清流等では水が流れ下る際に、大小の落差、
流れの混流等によって水中に適度に空気が混ざり合い、
前記の如き酸素の過剰が生ずることはない。
する場合、従来のものでは、例えば実開平1−8871
4号公報に開示されているように、水槽に付属して設け
たろ過装置により水槽内の汚れを除去するとともに、水
槽内へ酸素を補給するためエアポンプまたはエアリフト
等を使用して空気を送込んでいる。ところで、前記観賞
魚等のうち淡水魚では、それらを水槽内で健康に棲息さ
せるためには、水の水素イオン指数、即ちピー・エッチ
(以下P.Hという)を7.0以上、理想的には7.2
〜7.5に維持する必要がある。しかしながら従来のも
のでは、前記エアポンプまたはエアリフト等を使用して
水槽内の水に大量の空気を送り込むことを長期間続ける
ので酸素が過剰となり、このためP.Hが基準値7.0
以下となって水が白濁化し、前記観賞魚等はヒレ、目等
を傷めてやがて死に至るような不具合を生じていた。一
方、山中の清流等では水が流れ下る際に、大小の落差、
流れの混流等によって水中に適度に空気が混ざり合い、
前記の如き酸素の過剰が生ずることはない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明が解決
しようとする課題は、山中の清流における前記現象を参
考に、エアポンプ等を使用することなしに適度な空気、
即ち酸素を供給し得、且つ微生物処理による浄化手段も
兼ね備えた活性ろ過装置とこれを備えた活性循環式水槽
を提供することにある。
しようとする課題は、山中の清流における前記現象を参
考に、エアポンプ等を使用することなしに適度な空気、
即ち酸素を供給し得、且つ微生物処理による浄化手段も
兼ね備えた活性ろ過装置とこれを備えた活性循環式水槽
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、水槽からの水流入口を備え、荒目ろ過材を
充填した第1ろ過室と、細目ろ過材を充填した第2ろ過
室と、微細目ろ過材を充填した第3ろ過室と、揚水ポン
プ室とを連設し、前記第2ろ過室、第3ろ過室及び揚水
ポンプ室には、各上流のろ過室側に先端が細まる水流に
よって空気を捲き込みつつ下流のろ過室の水中に落下し
て該水中に細かい気泡を生じ、水中の空気を増加せしめ
る複数の三角堰を形成した溢流板を備えた活性ろ過装置
に関する第1の発明と、前記活性ろ過装置を水槽と一体
に連設した活性循環式水槽に関する第2の発明とからな
る。
の本発明は、水槽からの水流入口を備え、荒目ろ過材を
充填した第1ろ過室と、細目ろ過材を充填した第2ろ過
室と、微細目ろ過材を充填した第3ろ過室と、揚水ポン
プ室とを連設し、前記第2ろ過室、第3ろ過室及び揚水
ポンプ室には、各上流のろ過室側に先端が細まる水流に
よって空気を捲き込みつつ下流のろ過室の水中に落下し
て該水中に細かい気泡を生じ、水中の空気を増加せしめ
る複数の三角堰を形成した溢流板を備えた活性ろ過装置
に関する第1の発明と、前記活性ろ過装置を水槽と一体
に連設した活性循環式水槽に関する第2の発明とからな
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の1つ(第1
例)を図1乃至図4により詳細に説明する。1は本発明
に係る水槽2と一体の活性ろ過装置を示し、ガラス板又
はアクリル板製の側壁3、4、5と水槽2と共通の側壁
6及び底壁7によって箱形に形成され、上流から第1ろ
過室8、第2ろ過室9、第3ろ過室10及び揚水ポンプ
室11とが連設されている。
例)を図1乃至図4により詳細に説明する。1は本発明
に係る水槽2と一体の活性ろ過装置を示し、ガラス板又
はアクリル板製の側壁3、4、5と水槽2と共通の側壁
6及び底壁7によって箱形に形成され、上流から第1ろ
過室8、第2ろ過室9、第3ろ過室10及び揚水ポンプ
室11とが連設されている。
【0006】前記第1ろ過室8は、前記箱形のろ過装置
1内で側壁3と隔壁12とにより区画され、隔壁12は
下端が底壁7との間に隙間13を設けて配設されてお
り、前記側壁6の側壁3側上部に水槽からの水流入口1
4が形成されている。15は荒目のろ過材で、第1ろ過
室8内に、上部は前記水流入口14を塞がないように、
また下部は前記隙間13を確保しつつ充填するか、また
はカセット式に装填されている。
1内で側壁3と隔壁12とにより区画され、隔壁12は
下端が底壁7との間に隙間13を設けて配設されてお
り、前記側壁6の側壁3側上部に水槽からの水流入口1
4が形成されている。15は荒目のろ過材で、第1ろ過
室8内に、上部は前記水流入口14を塞がないように、
また下部は前記隙間13を確保しつつ充填するか、また
はカセット式に装填されている。
【0007】前記第2ろ過室9は、前記と同様ろ過装置
1内で第1ろ過室8に隣接して設けられており、第1ろ
過室8側に前記隔壁12との間に第1上昇流路16を設
けて配設され、複数の三角堰17が形成された溢流板1
8と隔壁19とにより区画されている。前記溢流板18
の上端は前記第1ろ過室8の水面よりやや低い位置にあ
るようにし、且つ下端は前記底壁7に当接させて水密に
固着されている。また隔壁19も上端は前記溢流板18
と同位置とするが、下端は前記同様、底壁7との間に隙
間20を設けて配設されている。21は細目のろ過材
で、第2ろ過室9内に、上部は前記溢流板18と隔壁1
9の上端より下で、ろ過材21の上にある程度の水が貯
溜するような高さにするとともに、下部は前記隙間20
を確保するように充填するか、またはカセット式に装填
されている。
1内で第1ろ過室8に隣接して設けられており、第1ろ
過室8側に前記隔壁12との間に第1上昇流路16を設
けて配設され、複数の三角堰17が形成された溢流板1
8と隔壁19とにより区画されている。前記溢流板18
の上端は前記第1ろ過室8の水面よりやや低い位置にあ
るようにし、且つ下端は前記底壁7に当接させて水密に
固着されている。また隔壁19も上端は前記溢流板18
と同位置とするが、下端は前記同様、底壁7との間に隙
間20を設けて配設されている。21は細目のろ過材
で、第2ろ過室9内に、上部は前記溢流板18と隔壁1
9の上端より下で、ろ過材21の上にある程度の水が貯
溜するような高さにするとともに、下部は前記隙間20
を確保するように充填するか、またはカセット式に装填
されている。
【0008】前記第3ろ過室10も、前記と同様、ろ過
装置1内で第2ろ過室9に隣接して設けられ、第2ろ過
室9側に前記隔壁19との間に第2上昇流路22を形成
されており、複数の三角堰17を設けた溢流板23と隔
壁24とにより区画されている。前記溢流板23の上端
は前記第2ろ過室9の水面よりやや低い位置にあるよう
にし、且つ下端は前記底壁7に当接させて水密に固着さ
れている。また隔壁24も上端は前記溢流板23と同位
置とするが、下端は前記同様、底壁7との間に隙間25
を設けて配設されている。26は微細目のろ過材で、第
3ろ過室10内に、上部は前記溢流板23と隔壁24の
上端より下で、ろ過材26の上にある程度の水が貯溜す
るような高さにするとともに、下部は前記隙間25を確
保するように充填するか、またはカセット式に装填され
ている。
装置1内で第2ろ過室9に隣接して設けられ、第2ろ過
室9側に前記隔壁19との間に第2上昇流路22を形成
されており、複数の三角堰17を設けた溢流板23と隔
壁24とにより区画されている。前記溢流板23の上端
は前記第2ろ過室9の水面よりやや低い位置にあるよう
にし、且つ下端は前記底壁7に当接させて水密に固着さ
れている。また隔壁24も上端は前記溢流板23と同位
置とするが、下端は前記同様、底壁7との間に隙間25
を設けて配設されている。26は微細目のろ過材で、第
3ろ過室10内に、上部は前記溢流板23と隔壁24の
上端より下で、ろ過材26の上にある程度の水が貯溜す
るような高さにするとともに、下部は前記隙間25を確
保するように充填するか、またはカセット式に装填され
ている。
【0009】前記揚水ポンプ室11は、前記と同様、ろ
過装置1内で第3ろ過室10に隣接して該室10側の前
記隔壁24との間に第3上昇流路27を設けて配設さ
れ、複数の三角堰17を設けた溢流板28と水槽2の側
壁5とにより区画されている。前記溢流板28の上端は
前記第3ろ過室10の水面よりやや低い位置にあるよう
にし、且つ下端は前記底壁7に当接させて水密に固着さ
れている。29は、例えば毎分10リットル程度の揚水
量をもつ電気モーター式揚水ポンプで、水がろ過装置内
に滞留しないようまた過剰とならぬように、水槽の容量
を考慮して決められるもので、同ポンプ室11内の水を
底部から吸い込んで移送パイプ30により側壁6を越え
て水槽2内に揚水する。
過装置1内で第3ろ過室10に隣接して該室10側の前
記隔壁24との間に第3上昇流路27を設けて配設さ
れ、複数の三角堰17を設けた溢流板28と水槽2の側
壁5とにより区画されている。前記溢流板28の上端は
前記第3ろ過室10の水面よりやや低い位置にあるよう
にし、且つ下端は前記底壁7に当接させて水密に固着さ
れている。29は、例えば毎分10リットル程度の揚水
量をもつ電気モーター式揚水ポンプで、水がろ過装置内
に滞留しないようまた過剰とならぬように、水槽の容量
を考慮して決められるもので、同ポンプ室11内の水を
底部から吸い込んで移送パイプ30により側壁6を越え
て水槽2内に揚水する。
【0010】なお、前記溢流板18、23、28の上端
に形成される三角堰17は、図4に示すような例えば二
等辺三角形状のものを6〜10個形成したものである。
また、前記溢流板18、23、28上端及び移送パイプ
30の吐出口から水面までの高さは、気泡がよく出て、
水が跳ねず、水音がせず、しかも水の撹拌がよい等の条
件を満たすように、実験等により決定される。また、上
述の活性ろ過装置1は水槽2と一体化したものである
が、これは水槽2と別体化しても良く、そのときは前記
水流入口14とろ過装置1の第1ろ過室8上部とを適宜
パイプで連結すればよい。
に形成される三角堰17は、図4に示すような例えば二
等辺三角形状のものを6〜10個形成したものである。
また、前記溢流板18、23、28上端及び移送パイプ
30の吐出口から水面までの高さは、気泡がよく出て、
水が跳ねず、水音がせず、しかも水の撹拌がよい等の条
件を満たすように、実験等により決定される。また、上
述の活性ろ過装置1は水槽2と一体化したものである
が、これは水槽2と別体化しても良く、そのときは前記
水流入口14とろ過装置1の第1ろ過室8上部とを適宜
パイプで連結すればよい。
【0011】このように構成された上記活性ろ過装置を
備えた活性循環式水槽では、前記揚水ボンプ29を駆動
すれば、揚水ポンプ室11内の水を汲み上げて移送パイ
プ30で水槽2内に送水される(このとき水槽2の水面
の上方から落とせば、ここでも空気が混入される)。水
槽2内の水は、水流入口14から活性ろ過装置における
第1ろ過室8の上方に流入した後、第1ろ過室8内を流
下し、荒目ろ過材15を通過することによって、微生物
による自浄作用も加わり水の汚れ成分が除去される。
備えた活性循環式水槽では、前記揚水ボンプ29を駆動
すれば、揚水ポンプ室11内の水を汲み上げて移送パイ
プ30で水槽2内に送水される(このとき水槽2の水面
の上方から落とせば、ここでも空気が混入される)。水
槽2内の水は、水流入口14から活性ろ過装置における
第1ろ過室8の上方に流入した後、第1ろ過室8内を流
下し、荒目ろ過材15を通過することによって、微生物
による自浄作用も加わり水の汚れ成分が除去される。
【0012】荒目ろ過材15の下方に流下した水は、隙
間13から第1上昇流路16を上昇し、第1ろ過室8内
の水面と等しくなってから、溢流板18に形成された三
角堰17を通過して第2ろ過室9に流下する。このとき
図4のように、水流は三角堰17によって先端が細ま
り、空気を捲き込みつつ下流の第2ろ過室9の水中に落
下し、該水中に細かい気泡を生ずる。このように空気を
含んだ水が、第2ろ過室9上方より該室9内を流下し、
細目ろ過材21を通過することによって、微生物による
自浄作用も加わり更に水の汚れ成分が除去される。
間13から第1上昇流路16を上昇し、第1ろ過室8内
の水面と等しくなってから、溢流板18に形成された三
角堰17を通過して第2ろ過室9に流下する。このとき
図4のように、水流は三角堰17によって先端が細ま
り、空気を捲き込みつつ下流の第2ろ過室9の水中に落
下し、該水中に細かい気泡を生ずる。このように空気を
含んだ水が、第2ろ過室9上方より該室9内を流下し、
細目ろ過材21を通過することによって、微生物による
自浄作用も加わり更に水の汚れ成分が除去される。
【0013】細目ろ過材21の下方に流下した水は、隙
間20から第2上昇流路22を上昇し、第2ろ過室9内
の水面と等しくなってから、前記と同様、溢流板23に
形成された三角堰17を通過して第3ろ過室10に流下
する。ここでも図4のように、三角堰17によって先端
が細まる水流は、空気を捲き込みつつ下流の第3ろ過室
10の水中に落下して該水中に細かい気泡を生じ、水中
の空気を増加させる。
間20から第2上昇流路22を上昇し、第2ろ過室9内
の水面と等しくなってから、前記と同様、溢流板23に
形成された三角堰17を通過して第3ろ過室10に流下
する。ここでも図4のように、三角堰17によって先端
が細まる水流は、空気を捲き込みつつ下流の第3ろ過室
10の水中に落下して該水中に細かい気泡を生じ、水中
の空気を増加させる。
【0014】更に、第3ろ過室10上方より該室10内
を流下し、微細目ろ過材26を通過した水は、微生物に
よる自浄作用も加わり一層水の汚れ成分が除去された
後、微細目ろ過材26の下方から隙間25を経て第3上
昇流路27を上昇し、第3ろ過室10内の水面と等しく
なってから、前記と同様、溢流板28に形成された三角
堰17を通過して揚水ポンプ室11に流下する。ここで
も図4のように、三角堰17によって先端が細まる水流
は、空気を捲き込みつつ下流の揚水ポンプ室11の水中
に落下して該水中に細かい気泡を生じ、水中の空気を更
に増加させる。このように水中空気の増加した水が、前
記のように揚水ポンプ29により移送パイプ30を介し
て水槽2内に供給され、水槽内の水を撹拌して活性化す
るとともに、前記ろ過材内の水中微生物による自浄作用
も活発に行われる。
を流下し、微細目ろ過材26を通過した水は、微生物に
よる自浄作用も加わり一層水の汚れ成分が除去された
後、微細目ろ過材26の下方から隙間25を経て第3上
昇流路27を上昇し、第3ろ過室10内の水面と等しく
なってから、前記と同様、溢流板28に形成された三角
堰17を通過して揚水ポンプ室11に流下する。ここで
も図4のように、三角堰17によって先端が細まる水流
は、空気を捲き込みつつ下流の揚水ポンプ室11の水中
に落下して該水中に細かい気泡を生じ、水中の空気を更
に増加させる。このように水中空気の増加した水が、前
記のように揚水ポンプ29により移送パイプ30を介し
て水槽2内に供給され、水槽内の水を撹拌して活性化す
るとともに、前記ろ過材内の水中微生物による自浄作用
も活発に行われる。
【0015】図5乃至図7は本発明の他の実施の形態
(以下第2例という)を示すものであり、基本的構成は
第1例と変わらないが(従って第1例と同一符号は同一
部材、機構を表す)、第2例では、第1例に比し第1ろ
過室及び水流入口を変えたものである。即ち、第2例の
第1ろ過室8’は、前記隔壁12を取除き、第2ろ過室
9の後記溢流板18と側壁3とにより区画されたもの
で、前記側壁6の側壁3側下部に水槽からの水流入口1
4’が形成されている。15は荒目のろ過材で、第1ろ
過室8’内に、下端が前記水流入口14’を塞がないよ
うに充填するか、またはカセット式に装填されている。
(以下第2例という)を示すものであり、基本的構成は
第1例と変わらないが(従って第1例と同一符号は同一
部材、機構を表す)、第2例では、第1例に比し第1ろ
過室及び水流入口を変えたものである。即ち、第2例の
第1ろ過室8’は、前記隔壁12を取除き、第2ろ過室
9の後記溢流板18と側壁3とにより区画されたもの
で、前記側壁6の側壁3側下部に水槽からの水流入口1
4’が形成されている。15は荒目のろ過材で、第1ろ
過室8’内に、下端が前記水流入口14’を塞がないよ
うに充填するか、またはカセット式に装填されている。
【0016】前記第2ろ過室9は、前記と同様ろ過装置
1内で第1ろ過室8’に隣接して設けられており、第1
ろ過室8’側に設けられ且つ複数の三角堰17が形成さ
れた溢流板18と隔壁19とにより区画されている。前
記溢流板18の上端は前記第1ろ過室8の水面よりやや
低い位置にあるようにし、且つ下端は前記底壁7に当接
させて水密に固着されている。また隔壁19も上端は前
記溢流板18と同位置とするが、下端は前記同様、底壁
7との間に隙間20を設けて配設されている。21は細
目のろ過材で、第2ろ過室9内に、上部は前記溢流板1
8と隔壁19の上端より下で、ろ過材21の上にある程
度の水が貯溜するような高さにするとともに、下部は前
記隙間20を確保するように充填するか、またはカセッ
ト式に装填されている。なお、前記第3ろ過室10及び
揚水ポンプ室11は、前記第1例と同一故説明を省略す
る。
1内で第1ろ過室8’に隣接して設けられており、第1
ろ過室8’側に設けられ且つ複数の三角堰17が形成さ
れた溢流板18と隔壁19とにより区画されている。前
記溢流板18の上端は前記第1ろ過室8の水面よりやや
低い位置にあるようにし、且つ下端は前記底壁7に当接
させて水密に固着されている。また隔壁19も上端は前
記溢流板18と同位置とするが、下端は前記同様、底壁
7との間に隙間20を設けて配設されている。21は細
目のろ過材で、第2ろ過室9内に、上部は前記溢流板1
8と隔壁19の上端より下で、ろ過材21の上にある程
度の水が貯溜するような高さにするとともに、下部は前
記隙間20を確保するように充填するか、またはカセッ
ト式に装填されている。なお、前記第3ろ過室10及び
揚水ポンプ室11は、前記第1例と同一故説明を省略す
る。
【0017】このように構成された第2例のろ過装置を
備えた活性循環式水槽では、前記揚水ポンプ29を駆動
すれば、第1例と同様に揚水ポンプ室11内の水を汲み
上げて移送パイプ30で水槽2内に送水される(このと
き水槽2の水面の上方から落とせば、ここでも空気が混
入される)。水槽2内の水は、水流入口14’から活性
ろ過装置における第1ろ過室8’の下方に流入した後、
第1ろ過室8’内を上昇し、荒目ろ過材15を通過する
ことによって、微生物による自浄作用も加わり水の汚れ
成分が除去される。
備えた活性循環式水槽では、前記揚水ポンプ29を駆動
すれば、第1例と同様に揚水ポンプ室11内の水を汲み
上げて移送パイプ30で水槽2内に送水される(このと
き水槽2の水面の上方から落とせば、ここでも空気が混
入される)。水槽2内の水は、水流入口14’から活性
ろ過装置における第1ろ過室8’の下方に流入した後、
第1ろ過室8’内を上昇し、荒目ろ過材15を通過する
ことによって、微生物による自浄作用も加わり水の汚れ
成分が除去される。
【0018】荒目ろ過材15の上方に上がった水は、溢
流板18に形成された三角堰17を通過して第2ろ過室
9に流下する。このとき図4のように、水流は三角堰1
7によって先端が細まり、空気を捲き込みつつ下流の第
2ろ過室9の水中に落下し、該水中に細かい気泡を生ず
る。このように空気を含んだ水は、今度は第2ろ過室9
上方より該室9内を流下し、細目ろ過材21を通過する
ことによって、微生物による自浄作用も加わり更に水の
汚れ成分が除去される。なお、これ以下は第1例と同様
故省略する。
流板18に形成された三角堰17を通過して第2ろ過室
9に流下する。このとき図4のように、水流は三角堰1
7によって先端が細まり、空気を捲き込みつつ下流の第
2ろ過室9の水中に落下し、該水中に細かい気泡を生ず
る。このように空気を含んだ水は、今度は第2ろ過室9
上方より該室9内を流下し、細目ろ過材21を通過する
ことによって、微生物による自浄作用も加わり更に水の
汚れ成分が除去される。なお、これ以下は第1例と同様
故省略する。
【0019】本発明の活性ろ過装置では、水中微生物に
よる自浄作用もあって、水槽内の観賞魚等の種類によっ
ても多少異なるが通常5、6年は前記ろ過材の清掃は必
要ないが、前記ろ過材15、21、26を清掃するとき
は、これらをろ過装置から引上げて水洗いすればよい。
よる自浄作用もあって、水槽内の観賞魚等の種類によっ
ても多少異なるが通常5、6年は前記ろ過材の清掃は必
要ないが、前記ろ過材15、21、26を清掃するとき
は、これらをろ過装置から引上げて水洗いすればよい。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記のように、活性ろ過装置に
関する第1の発明によって、3段のろ過室による高度の
ろ過及び微生物の活性化による自浄作用の促進がなされ
るとともに、エアポンプ、エアリフト等を使用せずと
も、前記三角堰により先端が細まる水流によって空気を
捲き込みつつ下流のろ過室又は揚水ポンプ室の水中に落
下して該水中に細かい気泡を生じ、水中の空気を増加せ
しめるので、適度の酸素を水槽からの循環ろ過水に供給
でき、エアポンプ等の長期連続使用による水中酸素の過
剰を原因とする、観賞魚等への前記弊害を完全に除去で
きる。また水槽外に設置するエアポンプ等を持たないの
で、室内に設置しても静かであり、安眠を妨げない効果
もある。また、活性ろ過装置を備えた活性循環式水槽に
関する第2の発明によって、高度のろ過機能をもち、観
賞魚等に適した酸素の供給が可能な活性ろ過装置を水槽
と一体化したので、本発明の活性ろ過装置を備えた活性
循環式水槽を購入すれば、水を張って揚水ポンプのスイ
ッチを入れるのみで直ちに使用でき、従来のようにエア
ポンプ、ろ過装置を別途購入してパイプ、電線等をいく
つも接続する手間もなく、初心者も安心して購入、使用
できる効果もある。
関する第1の発明によって、3段のろ過室による高度の
ろ過及び微生物の活性化による自浄作用の促進がなされ
るとともに、エアポンプ、エアリフト等を使用せずと
も、前記三角堰により先端が細まる水流によって空気を
捲き込みつつ下流のろ過室又は揚水ポンプ室の水中に落
下して該水中に細かい気泡を生じ、水中の空気を増加せ
しめるので、適度の酸素を水槽からの循環ろ過水に供給
でき、エアポンプ等の長期連続使用による水中酸素の過
剰を原因とする、観賞魚等への前記弊害を完全に除去で
きる。また水槽外に設置するエアポンプ等を持たないの
で、室内に設置しても静かであり、安眠を妨げない効果
もある。また、活性ろ過装置を備えた活性循環式水槽に
関する第2の発明によって、高度のろ過機能をもち、観
賞魚等に適した酸素の供給が可能な活性ろ過装置を水槽
と一体化したので、本発明の活性ろ過装置を備えた活性
循環式水槽を購入すれば、水を張って揚水ポンプのスイ
ッチを入れるのみで直ちに使用でき、従来のようにエア
ポンプ、ろ過装置を別途購入してパイプ、電線等をいく
つも接続する手間もなく、初心者も安心して購入、使用
できる効果もある。
【図1】本発明活性ろ過装置の一例を水槽側から見た正
面図
面図
【図2】本発明活性ろ過装置の一例を備えた活性循環式
水槽の平面図
水槽の平面図
【図3】水槽と一体化した本発明活性ろ過装置の一例の
斜視図
斜視図
【図4】本発明活性ろ過装置における三角堰の流水を示
す部分的拡大正面図
す部分的拡大正面図
【図5】本発明活性ろ過装置の他の例を水槽側から見た
正面図
正面図
【図6】本発明活性ろ過装置の他の例を備えた活性循環
式水槽の平面図
式水槽の平面図
【図7】水槽と一体化した本発明活性ろ過装置の他の例
の斜視図。
の斜視図。
1;活性ろ過装置 2;水槽 3、4、5、6;側壁 7;底壁 8、8’;第1ろ過室 9;第2ろ過室 10;第3ろ過室 11;揚水ポンプ室 12、19、24;隔壁 13、20、25;隙間 14、14’;水流入口 15;荒目ろ過材 16;第1上昇流路 17;三角堰 18、23、28;溢流板 21;細目ろ過材 22;第2上昇流路 26;微細目ろ過材 27;第3上昇流路 29;揚水ポンプ 30;パイプ。
Claims (2)
- 【請求項1】水槽からの水流入口を備え、荒目ろ過材を
充填した第1ろ過室と、細目ろ過材を充填した第2ろ過
室と、微細目ろ過材を充填した第3ろ過室と、揚水ポン
プ室とを連設し、前記第2ろ過室、第3ろ過室及び揚水
ポンプ室には、各上流のろ過室側に、先端が細まる水流
によって空気を捲き込みつつ下流のろ過室の水中に落下
して該水中に細かい気泡を生じ、水中の空気を増加せし
める複数の三角堰を形成した溢流板を備えたことを特徴
とする活性ろ過装置。 - 【請求項2】水槽からの水流入口を備え、荒目ろ過材を
充填した第1ろ過室と、細目ろ過材を充填した第2ろ過
室と、微細目ろ過材を充填した第3ろ過室と、揚水ポン
プ室とを連設し、前記第2ろ過室、第3ろ過室及び揚水
ポンプ室には、各上流のろ過室側に先端が細まる水流に
よって空気を捲き込みつつ下流のろ過室の水中に落下し
て該水中に細かい気泡を生じ、水中の空気を増加せしめ
る複数の三角堰を形成した溢流板を備えた活性ろ過装置
と水槽とを一体に連設したことを特徴とする活性ろ過装
置を備えた活性循環式水槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8143707A JP3067643B2 (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 活性ろ過装置とこれを備えた活性循環式水槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8143707A JP3067643B2 (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 活性ろ過装置とこれを備えた活性循環式水槽 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09298979A JPH09298979A (ja) | 1997-11-25 |
JP3067643B2 true JP3067643B2 (ja) | 2000-07-17 |
Family
ID=15345111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8143707A Expired - Lifetime JP3067643B2 (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | 活性ろ過装置とこれを備えた活性循環式水槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3067643B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102674534A (zh) * | 2012-05-25 | 2012-09-19 | 复旦大学 | 一种用于污水处理的跌水曝气生物滤池 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100367691B1 (ko) * | 2000-10-21 | 2003-01-10 | 사공옥순 | 해수조에서 해수의 순환여과 장치 |
CN113100156A (zh) * | 2020-08-19 | 2021-07-13 | 成都久之米科技有限公司 | 静音式双芯漩涡分离水污染物的干湿分离箱 |
-
1996
- 1996-05-13 JP JP8143707A patent/JP3067643B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102674534A (zh) * | 2012-05-25 | 2012-09-19 | 复旦大学 | 一种用于污水处理的跌水曝气生物滤池 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09298979A (ja) | 1997-11-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4915828A (en) | Aquarium filter | |
US5306421A (en) | Filtration system for a fish tank | |
US20090223885A1 (en) | Aquarium Filter | |
US5626747A (en) | Aquarium overflow filter system having a pre-overflow wall | |
US4067809A (en) | Filtering system for fish-farming water | |
US5474673A (en) | Top mounted biological filtration system for an aquarium | |
US3720319A (en) | Reverse flow aquarium filter device | |
JP2012135762A (ja) | エアー駆動式フィルタ装置 | |
JP3605582B2 (ja) | 外部式濾過装置 | |
JPH09503670A (ja) | 好気性アクアリウム濾過チャンバ | |
JP3067643B2 (ja) | 活性ろ過装置とこれを備えた活性循環式水槽 | |
JP3676157B2 (ja) | 泡沫分離装置及びそれを用いた水浄化システム | |
JPH0634665B2 (ja) | 定水位給排水装置及びこれを用いた開放型定水位水循環装置 | |
JP3621859B2 (ja) | 泡沫分離装置及びそれを用いた水浄化システム | |
KR20150001964U (ko) | 배수 및 순환 장치를 구비한 어항 | |
US4023528A (en) | Aerating means | |
JP4145688B2 (ja) | 上部式濾過装置 | |
JP2516470B2 (ja) | 多段飼育水槽 | |
KR102349615B1 (ko) | 순환형 스키머 및 하단 여과 일체형 수조 | |
JPH0753750Y2 (ja) | 浮上分離式浄化装置 | |
JPH07322789A (ja) | 水槽水の濾過方法 | |
JP2509752Y2 (ja) | 接触曝気処理装置 | |
JP2599636B2 (ja) | 養魚池 | |
NO20170340A1 (en) | Bioreaktor | |
JP2006333779A (ja) | ろ過装置 |