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JP2006333779A - ろ過装置 - Google Patents

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JP2006333779A JP2005162408A JP2005162408A JP2006333779A JP 2006333779 A JP2006333779 A JP 2006333779A JP 2005162408 A JP2005162408 A JP 2005162408A JP 2005162408 A JP2005162408 A JP 2005162408A JP 2006333779 A JP2006333779 A JP 2006333779A
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Yutaka Segawa
豊 瀬川
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Abstract


【課題】停電等によりポンプが停止しても、ポンプ呼び水水位が維持され、ポンプ運転が再開されると、呼び水供給を要することなく、水槽内水を汲み上げ、水槽へ還流させることができるろ過装置を提供する。
【解決手段】吸水室1、吸水室内設置のポンプ4、開口部30を介して吸水室1に連通するろ過室2及びポンプ吸水口42に接続された吸水用パイプ5を含み、パイプ自由端51開口を水槽内水Wに浸漬し、ポンプ4を運転することで、水槽内水Wを吸水室1内へ汲み上げ導入し、ろ過室2へ流入させ、ろ過水出口24から水槽9へ還流させることができるろ過装置10。吸水室1とろ過室2との間の連通開口部30に、開口断面積の小さい通水路(スリット71)を形成した堰部7を設けてある。堰部の溢水上縁部70の高さ位置及び該通水路の開口断面積の大きさは、ポンプが停止して水位低下しても、呼び水水位が保たれるように設定してある。
【選択図】 図4

Description

本発明は、魚等の動物の飼育や観賞、植物の育成や観賞等に用いることができる水槽の水をろ過するろ過装置に関する。
かかる水槽内水をろ過するろ過装置は、これまで種々のタイプのものが提案、開発され、実用に供されてきたが、大別すると、主たる部分を水中に設置するものと、主たる部分を水槽外に設置するものに大別される。
また、このように大別される各タイプのろ過装置についても、それぞれ様々のタイプのろ過装置が提案、開発され、実用に供されてきた。
例えば、主たる部分を水槽外に設置するタイプのろ過装置の一つとして、吸水室と、該吸水室内に吐出口を開放して設置された水汲み上げ用ポンプと、該吸水室との間の開口部を介して該吸水室に連通しているとともに前記ポンプ吐出口より高位置にろ過水出口を有するろ過室と、該ポンプの吸水口に接続されて吸水室外へ延びる吸水用パイプとを含み、該パイプの自由端開口を水槽内水に浸漬し、該ポンプを運転することで、該水槽内水を吸水室内へ汲み上げ導入し、前記ろ過室へ流入させ、該ろ過室内水位を上昇させて前記ろ過水出口から該水槽内へ還流させることができるろ過装置を挙げることができる。
このタイプのろ過装置の1例10’を図5から図8を参照して説明する。
図5はろ過装置10’を水槽9の上枠91に係合させて水槽9に取り付けた状態の該ろ過装置の側面図である。図6は水槽から取り外したろ過装置10’の側面図、図7は水槽から取り外したろ過装置10’の正面図(水槽側から見た図)、図8は図7のX’−X’線に沿う断面図である。
ろ過装置10’は、水槽9の上枠91に係合させて用いるものである。図示例の水槽9は、上枠91と底板92との間に透明ガラス板のような透明板93を立設し、隣り合う透明板93の突き合わせ部分をシール材で液密に閉じたもので、水槽内水Wの水面WFは大気圧下におかれている。
ろ過装置10’は、上端が大気に開放され、或いは蓋体に覆われ、室内が大気圧下におかれる吸水室1及び該吸水室に隣り合うろ過室2を有している。ろ過室2も上端は大気に開放され、或いは蓋体に覆われ、室内は大気圧下におかれる。ろ過室2は吸水室1より下方へ深く形成されており、吸水室1とろ過室2との間には仕切り壁3が設けられている。
仕切り壁3は、吸水室1の前壁11及びろ過室2の前壁21が互いに一体的に連続する部位から、両室に共通に一体的に連続形成された後ろ壁100へ向け張り出している。しかし、壁100には達しておらず、壁100との間には十分な開口幅を有する開口部30を残している。開口部30は吸水室1の底から両室の上端近くまで延びている。
吸水室1の底壁14には水汲み上げ用のポンプ4が設置されている。ポンプ4は水を吐出する吐出口41を有しており、該吐出口41は吸水室1内へ開放されている。ポンプ4は、また、上面中央部に吸水口42を有しており、該吸水口42にパイプ5が接続されている。ポンプ4は、吸水室1の底壁14の外側下面に取り付けたモータ43で回転駆動することができる。
パイプ5は、ポンプ4から立ち上がり、横方向前方へ延び、さらに下方へ向け延び、全体として倒立U字形状を呈している。パイプ5の下方へ延びる部分の自由端51は、図示例では、ろ過室2の底よりさらに下方まで延びている。パイプ5の横方向部分には流量調整弁50を設けてある。
ろ過室2の前壁21の、ポンプ4よりずっと高位置にある上端には、そこから前方へ、前壁21に対し90°の角度をなして突出する突出部22及び該突出部から下方へ湾曲下降する部分23が一体的に連設されており、該突出部22及び湾曲下降部23の上方部位がろ過水の出口24とされている。
ろ過水出口24の左右(図7において左右)は、ろ過室2の、吸水室1とは反対側にある側壁25から前方へ一体的に突出している突出壁26と、前記仕切り壁3から前方へ突出している突出壁31とで仕切られている。ろ過室2の前壁21と一体の前記突出部22及び湾曲下降部23と、これら突出壁26、31とで囲まれた部位がろ過水出口24となっている。
吸水室1の前壁11の上端も、ろ過室前壁21の上端と同じ高さ位置にあり、該前壁11の上端には、そこから前方へ、前壁11に対し90°の角度をなして突出する突出部12及び該突出部から下方へ湾曲下降する部分13が一体的に連設されている。また、突出部12には前記パイプ5を支えるパイプ支持壁52が立設されている。
吸水室1の、前記仕切り壁3とは反対側には、前記後ろ壁100から連続する吸水室側壁15が形成されている。
また、前記ろ過室の出口24を提供している突出部22及び湾曲下降部23と、該吸水室1における突出部12及び湾曲下降部13とは、ろ過装置10’を水槽上枠91に係合させる係合部位としても用いられる。
ろ過室2の、吸水室1とは反対側にある側壁25の内面及び前記仕切り壁3のろ過室内へ向けられた面には、ろ材6を、脱離可能に差込み装着する縦桟61が複数本形成されており、ここにろ材6が交換可能に装着される。
なお、図示を省略しているが、吸水室1及びろ過室2には、これら両室に跨がる蓋体を被せることができる。
かかるろ過装置10’は、図5に示すように、水槽上枠91に係合させて設置することができ、そのように設置して、パイプ5の自由端51の開口を水槽内水Wに浸漬することができる。
かかる状態で、吸水室1及びろ過室2内に、少なくとも、ポンプ4始動のための、所謂ポンプ呼び水を供給して該ポンプ4を運転開始すると、水槽内水Wがパイプ5を介してポンプ4に汲み上げられ、吸水室1内へ導入される。吸水室1内へ導入された水は、さらに、両室間の連通開口部30からろ過室2内のろ材6の後ろ側に流入し、ろ材6を通過することでろ過されて、ろ材6の前側にも流入する。
このようにして吸水室1及びろ過室2内の水位が上昇し、ろ過室2内水位L1(図8参照)がろ過水出口24に達すると、該出口からろ過水が流出し、水槽9内へ還流する。
このようにして、水槽内水Wはろ材6でろ過されつつろ過装置10と水槽9との間に循環し、水槽内水Wがろ過される。
以上例示したタイプのろ過装置は、例えば平成17年4月 株式会社産經新聞メディックス発行の「さかなパラダイス2005年版」59頁、65頁に記載されている。
さかなパラダイス2005年版 59頁、65頁(平成17年4月 株式会社産經新聞メディックス発行)
しかしながら、かかるろ過装置10’によると、ろ過装置10’の運転中に、停電等によりポンプ4が停止すると、開口部30で相互に連通している吸水室1及びろ過室2の水が、ポンプ4及びパイプ5を経て水槽9へ逆流し、吸水室1及びろ過室2の水位が低下し、遂には、該水位L3’(図8参照)がポンプ4の吐出口41にまで低下する。すると、ポンプ4には空気が入り込むようになり、水位低下は止まるが、パイプ5から水が流出してしまい、ポンプ4内の水も一部、或いは(ポンプ構造等によっては)全部流出してしまう。この状態では、ポンプ4に対し、呼び水水位が保たれておらず、停電等から復旧して、再びポンプ4が回転し始めても、水槽内水Wを汲み上げ、ろ過循環させることはできない。
ポンプ4の停止が、例えば停電等による、ユーザーの意図しない原因による場合には、停電等からの復旧によりポンプ4が空運転され、水槽内水が循環ろ過されない状態が長期にわたり続くおそれがある。例えば、ユーザーの留守中に停電があり、ユーザーが戻ってきたときには既に停電から復旧している、といった場合には、ポンプ空運転にユーザーが気づき難いことが多い。
ポンプ4の停止がメインテナンス等に伴う、ユーザーの意図的なものである場合は、再び呼び水を供給して、ろ過装置の運転を再開すればよいのであるが、運転再開にあたっては、いちいちポンプ呼び水を供給しなければならない煩わしさがある。
このような問題は、図5から図8に具体的に示すろ過装置10’に限らず、一般に、吸水室と、該吸水室内に吐出口を開放して設置された水汲み上げ用ポンプと、該吸水室との間の開口部を介して該吸水室に連通しているとともに前記ポンプ吐出口より高位置にろ過水出口を有するろ過室と、該ポンプの吸水口に接続されて吸水室外へ延びる吸水用パイプとを含み、該パイプの自由端開口を水槽内水に浸漬し、該ポンプを運転することで、該水槽内水を吸水室内へ汲み上げ導入し、前記ろ過室へ流入させ、該ろ過室内水位を上昇させて前記ろ過水出口から該水槽内へ還流させることができるろ過装置について生じ得る。
そこで本発明は、吸水室と、該吸水室内に吐出口を開放して設置された水汲み上げ用ポンプと、該吸水室との間の開口部を介して該吸水室に連通しているとともに前記ポンプ吐出口より高位置にろ過水出口を有するろ過室と、該ポンプの吸水口に接続されて吸水室外へ延びる吸水用パイプとを含み、該パイプの自由端開口を水槽内水に浸漬し、該ポンプを運転することで、該水槽内水を吸水室内へ汲み上げ導入し、前記ろ過室へ流入させ、該ろ過室内水位を上昇させて前記ろ過水出口から該水槽内へ還流させることができるろ過装置であって、停電等によりポンプが停止しても、ポンプ呼び水水位が維持され、ポンプ運転が再開されると、呼び水供給を要することなく、水槽内水を汲み上げ、水槽へ還流させることができるろ過装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、
吸水室と、該吸水室内に吐出口を開放して設置された水汲み上げ用ポンプと、該吸水室との間の開口部を介して該吸水室に連通しているとともに前記ポンプ吐出口より高位置にろ過水出口を有するろ過室と、該ポンプの吸水口に接続されて吸水室外へ延びる吸水用パイプとを含み、該パイプの自由端開口を水槽内水に浸漬し、該ポンプを運転することで、該水槽内水を吸水室内へ汲み上げ導入し、前記ろ過室へ流入させ、該ろ過室内水位を上昇させて前記ろ過水出口から該水槽内へ還流させることができるろ過装置であり、
前記吸水室とろ過室との間の前記連通用の開口部に、該吸水室とろ過室とを連通させる開口断面積の小さい通水路を形成した堰部を設け、該堰部の溢水上縁部の高さ位置及び該通水路の開口断面積の大きさを、前記ろ過室内水位が前記ろ過水出口に達している状態で前記ポンプが停止することで、該ろ過室内及び前記吸水室内の水が該ポンプ及び前記パイプを経て前記水槽へ逆流し、該ろ過室及び吸水室の水位が低下して前記堰部の溢水上縁部に到達すると、該吸水室内水位が該ろ過室内水位より速く低下し始め、該吸水室内水位がポンプ吐出口に達することで該吸水室内水位の低下が止まると、ひき続き前記堰部の通水路を介して前記ろ過室内水が該吸水室内へ流入して該両室内水位が同一に、且つ、ポンプ呼び水水位以上に保たれるように設定したろ過装置を提供する。
本発明に係るろ過装置においては、ろ過室内水位がろ過水出口に達している状態でポンプが停止することで、ろ過室内及び吸水室内の水がポンプ及びパイプを経て水槽へ逆流し、ろ過室及び吸水室の水位が低下して堰部の溢水上縁部に達するようになる。すると、該堰部に設けた通水路の断面積は小さいので、この通水路によるろ過室から吸水室への水の流入量が、吸水室内の水のポンプ及びパイプを経ての水槽への逆流量を補い得ず、吸水室内水位がろ過室内水位より速く低下し始める。吸水室内水の逆流により吸水室内の水位が低下してポンプ吐出口に達し、ポンプ吐出口に空気が入り込むようになると、吸水室内水位低下が止まる。しかし、ひきつづき、ろ過室内水が前記堰部に設けた通水路を通って吸水室内へ流入することで、両室内水位が同一に、且つ、ポンプ呼び水水位以上に保たれるようになる。
このように、本発明に係るろ過装置によると、吸水室とろ過室との間の連通用の開口部に、該吸水室とろ過室とを連通させる開口断面積の小さい通水路を形成した堰部が設けられており、該堰部の溢水上縁部の高さ及び通水路の開口断面積の大きさが、停電等によりポンプが停止して吸水室及びろ過室の水位が低下しても、ポンプに対する水位が、水汲み上げするようにポンプ運転を再開させ得るポンプ呼び水水位以上に保たれる。
従って、ポンプの停止が、例えば停電等による、ユーザーの意図しない原因による場合であっても、停電等からの復旧によりポンプ運転が再開されると、呼び水供給を要することなく、水槽内水を汲み上げ、水槽へ還流させることができる。例えば、ユーザーの留守中に停電があり、ユーザーが戻ってきたときには既に停電から復旧している、といった場合でも、従来のように、ユーザーが気づかないまま、ポンプが空運転されつづけ、水槽内水がろ過されない状態が長期にわたり続く、といった状態が解消される。
また、ポンプ停止が水槽のメインテナンス等に伴う、ユーザーの意図的なものである場合も、ろ過装置の運転再開に際して、従来のように、いちいちポンプ呼び水を供給しなければならないといった煩わしさから開放される。
前記堰部の通水路は、各種形状の、1又は2以上の、堰部に貫通形成した通水孔であってもよいが、簡単で流量設計しやすいものとして、堰部の前記溢水上縁部から下方へ延びるスリットを挙げることができる。スリットの数は複数でもよい。通水孔やスリットが複数ある場合の前記通水路の開口断面積は、それらの開口断面積の合計である。
以上説明したように本発明によると、吸水室と、該吸水室内に吐出口を開放して設置された水汲み上げ用ポンプと、該吸水室との間の開口部を介して該吸水室に連通しているとともに前記ポンプ吐出口より高位置にろ過水出口を有するろ過室と、該ポンプの吸水口に接続されて吸水室外へ延びる吸水用パイプとを含み、該パイプの自由端開口を水槽内水に浸漬し、該ポンプを運転することで、該水槽内水を吸水室内へ汲み上げ導入し、前記ろ過室へ流入させ、該ろ過室内水位を上昇させて前記ろ過水出口から該水槽内へ還流させることができるろ過装置であって、停電等によりポンプが停止しても、ポンプ呼び水水位が維持され、ポンプ運転が再開されると、呼び水供給を要することなく、水槽内水を汲み上げ、水槽へ還流させることができるろ過装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
図1から図4は本発明に係るろ過装置の1例10を示している。図1は該ろ過装置10の側面図、図2はろ過装置10の正面図(水槽側から見た図)、図3は図2のX−X線に沿う断面図、図4はポンプ停止時にポンプ呼び水水位が保たれることを示す図である。
図1から図4に示すろ過装置10は、次の点を除き、図5から図8に示す従来ろ過装置10’と同じものである。ろ過装置10’と同じ部品、部分等にはろ過装置10’と同じ参照符号を付してある。
本発明に係るろ過装置10においては、吸水室1とろ過室2とを連通させる開口部30に吸水室1の底壁14から立ち上がる堰部7を設けてある。堰部7の溢水上縁部70は、ろ過水出口24よりは低位置にあるが、ポンプ4(特にその吐出口41)よりは高位置にある。堰部7は、吸水室底壁14、仕切り壁3、両室の後ろ壁100に液密につながっている。
堰部7には、その溢水上縁部70から下方へ延びるスリット71を形成してある。スリット71の開口幅は、開口部30の開口幅より十分小さい。スリット71の下端710はポンプ4(特にその吐出口41)より高位置にある。
ろ過装置10においても、前記従来ろ過装置10’と同様に、水槽上枠91に係合させて水槽9に取り付けることができる。そのように設置して、パイプ5の自由端51の開口を水槽内水Wに浸漬することができる。
かかる状態で、吸水室1及びろ過室2内に、少なくとも、ポンプ4始動のための、所謂ポンプ呼び水を供給して該ポンプ4を運転開始すると、水槽内水Wがパイプ5を介してポンプ4に汲み上げられ、吸水室1内へ導入される。吸水室1内へ導入された水は、さらに、両室間の連通開口部30からろ過室2内のろ材6の後ろ側に流入し、ろ材6を通過することでろ過されて、ろ材6の前側にも流入する。
このようにして吸水室1及びろ過室2内の水位が上昇し、ろ過室2内水位L1(図4参照)がろ過水出口24に達すると、該出口からろ過水が流出し、水槽9内へ還流する。
このようにして、水槽内水Wはろ材6でろ過されつつろ過装置10と水槽9との間に循環し、水槽内水Wがろ過される。
このろ過装置10においても、運転中に停電等によりポンプ4が停止すると、開口部30で相互に連通している吸水室1及びろ過室2の水が、ポンプ4及びパイプ5を経て水槽9へ逆流し、吸水室1及びろ過室2の水位が低下し始める。
しかし、ろ過室2及び吸水室1の水位が低下して堰部7の溢水上縁部70に到達すると(図4の水位L2参照)、該堰部に設けたスリット71の開口断面積が小さいので、このスリットによるろ過室2から吸水室1への水の流入量が、吸水室1内の水のポンプ及びパイプを経ての水槽9への逆流量を補い得ず、吸水室1内の水位がろ過室内水位より速く低下し始める。
そして、吸水室1内の水の逆流により吸水室1内の水位L3が図4に示すように、ポンプ4の吐出口41に達すると、ポンプ4に空気が入り込むようになり、吸水室水位の低下がそこでとまる。このときの水位L3はポンプ呼び水水位より低位置にある。しかし、ひきつづき、ろ過室2内水がスリット71から吸水室1へ流入することで、もはや逆流は発生しない状態において吸水室1内の水位が上昇し、両室1、2内の水位が同一に、且つ、ポンプ呼び水水位以上の水位L4に保たれる。
従って、ポンプ4の停止が、例えば停電等による、ユーザーの意図しない原因による場合であっても、停電等からの復旧によりポンプ運転が再開されると、呼び水供給を要することなく、水槽内水を汲み上げ、水槽へ還流させることができる。例えば、ユーザーの留守中に停電があり、ユーザーが戻ってきたときには既に停電から復旧している、といった場合でも、従来のように、ユーザーが気づかないまま、ポンプが空運転されつづけ、水槽内水がろ過されない状態が長期にわたり続く、といった状態が解消される。
また、ポンプ4の停止が水槽のメインテナンス等に伴う、ユーザーの意図的なものである場合も、ろ過装置10の運転再開に際して、従来のように、いちいちポンプ呼び水を供給しなければならないといった煩わしさから開放される。
本発明は、魚等の動物の飼育や観賞、植物の育成や観賞等に用いることができる水槽の水をろ過することに利用できる。
本発明に係るろ過装置の1例の側面図である。 図1に示すろ過装置の正面図である。 図2のX−X線に沿う断面図である。 ポンプ停止時にポンプ呼び水水位が保たれることを示す図である。 水槽に取り付けた従来例ろ過装置を示す図である。 図5に示すろ過装置の側面図である。 図5に示すろ過装置の正面図である。 図7のX’−X’線に沿う断面図である。
符号の説明
10 本発明に係るろ過装置の1例
10’ 従来ろ過装置の1例
1 吸水室
11 吸水室前壁
12 突出部
13 湾曲下降部
14 吸水室底壁
15 吸水室側壁
2 ろ過室
21 ろ過室の前壁
22 突出部
23 湾曲下降部
24 ろ過水出口
25 ろ過室側壁
26 突出壁
100 室1、2の後ろ壁
3 仕切り壁
31 突出壁
30 開口部
4 ポンプ
41 吐出口
42 吸水口
43 モータ
5 パイプ
50 流量調整弁
51 パイプ自由端
52 パイプ支持壁
6 ろ材
61 縦桟
7 堰部
70 溢水上縁部
71 スリット(通水路の1例)
710 スリット下端
9 水槽
91 上枠
92 底板
93 透明板
W 水槽内水
WF 水槽内水の水面

Claims (3)

  1. 吸水室と、該吸水室内に吐出口を開放して設置された水汲み上げ用ポンプと、該吸水室との間の開口部を介して該吸水室に連通しているとともに前記ポンプ吐出口より高位置にろ過水出口を有するろ過室と、該ポンプの吸水口に接続されて吸水室外へ延びる吸水用パイプとを含み、該パイプの自由端開口を水槽内水に浸漬し、該ポンプを運転することで、該水槽内水を吸水室内へ汲み上げ導入し、前記ろ過室へ流入させ、該ろ過室内水位を上昇させて前記ろ過水出口から該水槽内へ還流させることができるろ過装置であり、
    前記吸水室とろ過室との間の前記連通用の開口部に、該吸水室とろ過室とを連通させる開口断面積の小さい通水路を形成した堰部を設け、該堰部の溢水上縁部の高さ位置及び該通水路の開口断面積の大きさを、前記ろ過室内水位が前記ろ過水出口に達している状態で前記ポンプが停止することで、該ろ過室内及び前記吸水室内の水が該ポンプ及び前記パイプを経て前記水槽へ逆流し、該ろ過室及び吸水室の水位が低下して前記堰部の溢水上縁部に到達すると、該吸水室内水位が該ろ過室内水位より速く低下し始め、該吸水室内水位がポンプ吐出口に達することで該吸水室内水位の低下が止まると、ひき続き前記堰部の通水路を介して前記ろ過室内水が該吸水室内へ流入して該両室内水位が同一に、且つ、ポンプ呼び水水位以上に保たれるように設定したことを特徴とするろ過装置。
  2. 前記堰部の通水路は、該堰部の前記溢水上縁部から下方へ延びるスリットである請求項1記載のろ過装置。
  3. 前記スリットの下端は前記ポンプ吐出口より高位置にある請求項2記載のろ過装置。
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CN103530476A (zh) * 2013-10-28 2014-01-22 长沙山水节能研究院有限公司 一种双吸泵吸水室形状的优化方法
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