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JP3067387B2 - 圧延機 - Google Patents

圧延機

Info

Publication number
JP3067387B2
JP3067387B2 JP4125617A JP12561792A JP3067387B2 JP 3067387 B2 JP3067387 B2 JP 3067387B2 JP 4125617 A JP4125617 A JP 4125617A JP 12561792 A JP12561792 A JP 12561792A JP 3067387 B2 JP3067387 B2 JP 3067387B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolls
roll
rolling mill
thrust force
work
Prior art date
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Application number
JP4125617A
Other languages
English (en)
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JPH05293509A (ja
Inventor
功 今井
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
Priority to JP4125617A priority Critical patent/JP3067387B2/ja
Publication of JPH05293509A publication Critical patent/JPH05293509A/ja
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中間ロールや控ロー
ルの位置を変えずに上下ワークロールのみをクロスさせ
る圧延機の改良に関し、ワークロールと接触する支持ロ
ール(中間ロールや控ロール)との間に発生するスラス
ト力を低減できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】圧延製品の断面形状を高精度に制御する
方法の一つに上下ワークロールをわずかにクロスさせロ
ール間すきま分布を変化させる方法があり、いわゆるク
ロスミルとして実用化されている。
【0003】このクロスミルでは、上下のワークロール
の回転軸をライン直角方向に対して互いに逆方向に傾け
てクロスした状態にする。
【0004】このようなクロスミルを、たとえば4段圧
延機として構成する場合に、上下ワークロールのみをク
ロスさせ、ワークロールを支持する上下の控ロールをク
ロスせずにそのままの状態にして圧延すると、ワークロ
ールと圧延材の間にスラスト力が発生するほか、ワーク
ロールと控ロールとの間に大きなスラスト力が発生す
る。
【0005】このためロール間に発生するスラスト力に
対してワークロールや控ロールの端部にスラスト軸受を
設けてハウジングで支持するようにしなければならな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このロール
間のスラスト力はその値自体が相当大きい上に、圧延荷
重の増大とともに大きくなるという問題があり、一方で
ハウジングなどのスペース上の制約から、大きなスラス
ト軸受を設けてスラスト力を支持することができない。
【0007】そこで、従来のクロスミルでは、図4に概
略構成を示すように、圧延板Wと接する上下ワークロー
ル1,2と、これを支持する上下支持ロール(控ロール
や中間ロール)3,4との間のスラスト力の発生をなく
すためこれら支持ロール3,4もワークロール1,2の
回転軸と平行となるように同一角度クロスさせたペアク
ロス式としているのが現状である。
【0008】このためワークロール1,2のほか、ワー
クロール1,2を支持する支持ロール3,4(控ロール
や中間ロール)のクロス機構が必要となり、クロスミル
の構造が複雑になる等の問題がある。
【0009】この発明は、かかる従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、上下ワークロールのみをクロスし
ても支持ロールとのロール間に大きなスラスト力が発生
しないようにできる圧延機を提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するためこの発明の圧延機は、上下ワークロー
ルとこれを支持する少なくとも1組の上下支持ロールを
備え、上下ワークロールのみを相互にクロスさせる圧延
機において、前記上下支持ロールをロール軸方向に径の
異なるテーパロールで構成したことを特徴とするもので
ある。
【0011】また、この発明の圧延機は、第1の発明の
構成に加え、前記テーパロールで構成された上下支持ロ
ールをテーパピストンによりテーパ角度を変更可能に構
成したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】この圧延機によれば、上下ワークロールのみを
クロスさせ、これを支持する控ロールまたは中間ロール
等の支持ロールをテーパ状のロールで構成するようにし
ており、ワークロールと支持ロールとの間に発生するス
ラスト力を支持ロールのロール軸方向の異周速を利用し
て相殺するようにしている。
【0013】これにより、ロール間に発生するスラスト
力をロール内で相殺して大巾に低減することができ、ス
ラスト力の支持構造が容易となり、ワークロールのみを
クロスさせる圧延機を実現することができる。
【0014】また、この圧延機によれば、上記第1の発
明の構成に加え、支持ロールのテーパ角度をテーパピス
トンによって変えることができるようにしており、一層
確実にロール間に発生するスラスト力を相殺できるよう
にしている。
【0015】これにより、ペアクロス式とすること無
く、簡単な構造のワークロールのみをクロスする圧延機
を実現できる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき詳細
に説明する。図1および図2はこの発明の圧延機を4段
圧延機に適用した一実施例にかかる概略斜視図および概
略正面図である。
【0017】この圧延機10では、圧延板Wと接する上
下ワークロール11,12のみをクロスさせるようにな
っており、図示省略したが、ハウジングに支持される両
端部のロールチョックがクロス機構によって移動可能と
され、水平面内でライン直角方向に対して上下ワークロ
ール11,12の回転軸を相互にクロスさせることがで
きる。
【0018】これら上下ワークロール11,12を支持
する上下控ロール13,14は、通常の圧延機と同様に
その回転軸が平面状態でライン直角方向に配置されてお
り、これら上下控ロール13,14は胴長方向に径の異
なるテーパロールで構成され、上下の控ロール13,1
4の大径部がそれぞれ逆向きとなるように配置してあ
る。そして、上下控ロール13,14の斜面で構成され
た側面が上下ワークロール11,12と平行になるよう
に上下控ロール13,14の回転軸が傾けてあり、図示
省略したが、ハウジングに傾けて取付けられたロールチ
ョックを介して回転可能に支持されている。
【0019】このようなテーパロールで構成された上下
控ロール13,14で支持しながらワークロール11,
12を互いに水平面内で逆方向にクロスさせて圧延材W
を圧延すると、上ワークロール11と上控ロール13と
の間および下ワークロール12と下控ロール14との間
にそれぞれロールクロスにともなってスラスト力が発生
する。
【0020】一方、上下ワークロール11,12を支持
する上下控ロール13,14がそれぞれテーパロールで
構成されていることから、上下ワークロール11,12
と接するロール側面部分の周速度がロール胴長方向に異
なり、大きい径の部分ほど周速度が速くなって周速度差
に基づいて上ワークロール11と上控ロール13との間
および下ワークロール12と下控ロール14の間にもそ
れぞれスラスト力が生じる。
【0021】そこで、この圧延機10では、上下ワーク
ロール11,12のロールクロスにともなって発生する
スラスト力と上下控ロール13,14の周速度差によっ
て発生するスラスト力とを相殺するように作用させてロ
ール間のスラスト力の低減を図るようにしている。すな
わち、上下ワークロール11,12のロールクロスによ
って発生するスラスト力はクロス角等によって変化し、
一方、上下控ロール13,14の周速度差によるスラス
ト力はテーパロールのテーパ角度や回転速度などによっ
て変化することから、圧延機10の仕様や運転条件など
によって両方のスラスト力を相殺して低減できるように
上下控ロール13,14の向きやテーパ角度、回転速度
などを設定する。
【0022】このような圧延機10により、従来のよう
にロール間に発生するスラスト力を低減するためワーク
ロールのみならず控ロールもクロスさせるペアクロス構
造とする必要がなく、ワークロール11,12のみをク
ロスさせる圧延機を実現することができ、圧延機自体の
構造が大巾に簡素化される。
【0023】また、ロール間に発生するスラスト力を低
減できるので、クロス角度の設定範囲に自由度が増し、
大きな形状制御能力を持つ圧延機にすることができ、形
状の良好な圧延製品を得ることができる。
【0024】次に、この発明の圧延機の他の一実施例に
ついて、図3により説明する。
【0025】この圧延機20では、圧延板Wと接する上
下ワークロール21,22のみをクロスさせるのは上記
実施例と同一であり、図示省略したが、ハウジングに支
持される両端部のロールチョックがクロス機構によって
移動可能とされ、水平面内でライン直角方向に対して上
下ワークロール21,22の回転軸を相互にクロスでき
るようになっている。
【0026】これら上下ワークロール21,22を支持
する上下控ロール23,24は、通常の圧延機と同様に
その回転軸が平面状態でライン直角方向に配置されてい
る。
【0027】これら上下控ロール23,24は胴長方向
に径の異なるテーパロールで構成されるとともに、その
テーパ角度が変更できるように構成され、上下の控ロー
ル23,24の大径部がそれぞれ逆向きとなるように配
置してある。
【0028】これら上下控ロール23,24のテーパ角
度の変更機構は、控ロール23,24の外周部にスリー
ブ25が装着されるとともに、その内側にテーパピスト
ン26を複数装着し、これらテーパピストン26への圧
力流体の供給排出でテーパピストン26を移動してスリ
ーブ25を変形させてテーパ角度を変更するようにして
ある。
【0029】そして、テーパ角度を変えることができる
上下控ロール23,24の斜面で構成された側面が上下
ワークロール21,22と平行になるように上下控ロー
ル23,24の回転軸が傾けてあり、図示省略したが、
ハウジングに傾けて取付けられたロールチョックを介し
て回転可能に支持されている。
【0030】このようなテーパ角度を変えることができ
るテーパロールで構成された上下控ロール23,24を
備えた圧延機20では、テーパロールによって上下ワー
クロール21,22と接するロール側面部分の周速度が
ロール胴長方向に異なり、大きい径の部分ほど周速度が
速くなり、周速度差に基づいて上ワークロール21と上
控ロール23との間および下ワークロール22と下控ロ
ール24の間にもそれぞれスラスト力が発生する。そし
て、この周速度差に基づくスラスト力は、ロール胴長方
向の径の違いによって変化することから、テーパピスト
ン26の位置を変えて控ロール23,24の外径を変化
させるとロール胴長方向の周速度が変化することとなっ
て変化する。
【0031】したがって、上下控ロール23,24の回
転速度などの運転条件を一定として状態でも、テーパピ
ストン26の位置を変えてテーパ角度を変化させること
で発生するスラスト力を変えることができ、上下ワーク
ロール21,22のロールクロスにともなって発生する
スラスト力に対応した周速度差によるスラスト力を得て
これらを相殺するようにすることができ、一層高精度に
スラスト力の低減を図ることができる。
【0032】このような圧延機20により、従来のよう
にロール間に発生するスラスト力を低減するためワーク
ロールのみならず控ロールもクロスさせるペアクロス構
造とする必要がなく、ワークロール21,22のみをク
ロスさせる圧延機を実現することができ、圧延機自体の
構造が大巾に簡素化される。
【0033】また、ロール間に発生するスラスト力をク
ロス角度に応じて一層低減することができ、クロス角度
の設定範囲に自由度が増し、大きな形状制御能力を持つ
圧延機にすることができ、形状の良好な圧延製品を得る
ことができる。
【0034】なお、上記各実施例では、圧延機を4段圧
延機で構成した場合で説明したが、これに限らず、さら
に6段圧延機などの多段圧延機に適用することもでき
る。
【0035】また、この発明の要旨を変更しない範囲で
各構成要素に変更を加えるようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】以上、実施例とともに具体的に説明した
ようにこの発明の圧延機によれば、上下ワークロールの
みをクロスさせ、これを支持する支持ロールをテーパ状
のロールで構成したので、ワークロールと支持ロールと
の間に発生するロールクロスによるスラスト力を支持ロ
ールのロール軸方向の周速差によって発生するスラスト
力を利用して相殺することができる。
【0037】これにより、ロール間に発生するスラスト
力をロール内で相殺して大巾に低減することができ、ス
ラスト力の支持構造が容易になるとともに、ロールクラ
ウンの制御範囲を大巾に拡大することができるワークロ
ールのみをクロスさせる圧延機を実現することができ
る。
【0038】また、この発明の圧延機によれば、上記第
1の発明の構成に加え、支持ロールのテーパ角度をテー
パピストンによって変えることができるようにしたの
で、ロールクロスによるスラスト力が変化しても、これ
に対応して支持ロールのロール軸方向の周速差によって
発生するスラスト力を変化させて一層確実にロール間に
発生するスラスト力を相殺することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の圧延機を4段圧延機に適用した一実
施例の概略斜視図である。
【図2】この発明の圧延機を4段圧延機に適用した一実
施例の概略正面図である。
【図3】この発明の圧延機を4段圧延機に適用した他の
一実施例の概略断面図である。
【図4】従来のペアクロス式の圧延機の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
10,20 圧延機 11,21 上ワークロール 12,22 下ワークロール 13,23 上控ロール(支持ロール) 14,24 下控ロール(支持ロール) 25 スリーブ 26 テーパピストン W 圧延板
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 13/14 B21B 27/02 B21B 29/00 B21B 1/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ワークロールとこれを支持する少な
    くとも1組の上下支持ロールを備え、上下ワークロール
    のみを相互にクロスさせる圧延機において、前記上下支
    持ロールをロール軸方向に径の異なるテーパロールで構
    成したことを特徴とする圧延機。
  2. 【請求項2】 前記テーパロールで構成された上下支持
    ロールをテーパピストンによりテーパ角度を変更可能に
    構成したことを特徴とする請求項1記載の圧延機。
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