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JP3062097U - 袖部を有する衣類 - Google Patents

袖部を有する衣類

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Publication number
JP3062097U
JP3062097U JP1999001418U JP141899U JP3062097U JP 3062097 U JP3062097 U JP 3062097U JP 1999001418 U JP1999001418 U JP 1999001418U JP 141899 U JP141899 U JP 141899U JP 3062097 U JP3062097 U JP 3062097U
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JP
Japan
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cloth
sleeve
armpit
sewn
protrusion
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1999001418U
Other languages
English (en)
Inventor
智子 福嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacoal Corp
Original Assignee
Wacoal Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Wacoal Corp filed Critical Wacoal Corp
Priority to JP1999001418U priority Critical patent/JP3062097U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3062097U publication Critical patent/JP3062097U/ja
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  • Details Of Garments (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
  • Outer Garments And Coats (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 腕の上下、前後への挙動への追従性を良くし
て、袖口での突っ張りをなくす。 【解決手段】 身頃布11は、前身頃と後身頃とを脇部
で連続させた一枚の編物からなり、この身頃布の脇下に
あたる部分を連続して突出させて脇下突出部11eを設
け、該脇下突出部を脇窩および腕下部まで延在させて袖
布12と縫着している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、袖部を有する衣類に関し、詳しくは、袖部を有する肌着、所謂袖付 きシャツに好適に用いられるものであり、脇下部分を改良して腕の上下、前後の 挙動にスムーズに追従できるようにし、よって、袖口のつっぱりを緩和するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、シャツ等の肌着からなる袖を有する衣類は、図20(A)(B)(C) に示すように前身頃1と後身頃2とが脇線Lで縫着され、この縫着された前身頃 1と後身頃2に対して袖部3が肩ぐりSで縫着されている。
【0003】 この種の袖部3を肩ぐりSで縫着した衣類は、たとえ伸縮性素材で形成して使 用するも、肩から腕にかけての、身体挙動の大きい部分に脇線Lおよび肩まわり Sに、伸びが中断される縫着線があるため、身体挙動への追従性が悪くなってい た。特に、腕の上端の肩口で袖布が身頃布と縫着されて、脇下部分に布が密着し ているため、腕の挙動毎に縫着線が脇下に接触し、着心地が悪く、かつ、脇窩に 汗をかくと布に汗が染み込みやすい。
【0004】 この問題点に対して、従来、特公昭64−481で、図21に身頃側の上部か ら腕の肘までにかけて、脇下部分に別体の脇下布4を取り付けて脇下位置での縫 着線をなくしたものが提案されている。また、特公平3−4647号で、図22 に示すように前後身頃1、2の下端から袖3の袖口まで脇線Lにそって連続布4 ’を取り付けたものが提案されている。さらに、実公昭30−12448号で、 図23に示すように、ラグラン型として袖3を脇下上部にまで延在させた衣類が 提示されている。さらにまた、本出願人からも図24(A)(B)に示すように 、ラグラン型として、袖上部から脇下部に別体の布5を取り付けたものを提案し ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記図21に示す脇下部に連続布4を取り付けた場合、この連続布は、身頃布 および袖布とは別体であるため、身頃布と袖布との縫着部位が多く、脇下が腕の 振りに追従しても、該脇下布4と縫着する脇線の両側で身頃部分の伸びが中断し 、全体的な身体の挙動に追従しにくいものとなる。また、連続布を別体で設け、 かつ、縫着箇所が多いため、手数がかかると共にコスト高になる問題もある。図 22に示す身頃下端から袖口まで連続布4’を取り付けた場合も同様で、連続布 4’の両側の脇線からずれた両側に縫着部が存在するため、身頃部の横方向の伸 びが縫着位置で中断され、全体的な身体の挙動に追従しにくいものとなる。また 、肌着に適用した場合には、2本の縫着部位が身体に接触し、着心地の悪いもの となる。
【0006】 一方、図23に示すラグラン型として袖布を脇下部分まで延在させた場合、脇 下の下部に前身頃と後身頃の縫着部が連続するため、この切り替え位置で脇線全 体の伸びが中断され、挙動追従性が優れない問題がある。図24(A)(B)に 示す袖上部と脇下部を連続させた別体布5を取り付けた場合、袖の上部で切り替 えがなされているため、肩から袖口にかけた伸びが切り替え位置で中断され、脇 下が挙動に追従しても、肩から手首までの全体挙動に対する追従性が悪くなり、 袖口の突っ張りを解消することはできない。さらに、肌着に適用した場合、腕の 上部に縫着位置が当たり、腕の挙動毎に縫着部が腕に接触して着心地が良くない と共に、別体布5を取り付けているため、手数がかかり、コスト高になる問題が ある。
【0007】 本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、特に伸びが要求される脇部か ら脇窩、さらに袖下にかけての伸びを大きくし、腕の上下、前後の挙動への追従 性を向上させて袖口に突っ張りが生じないようにすることを第一の課題としてい る。また、身頃部における縫着部分を少なくして、縫着部分による伸び中断を減 少させ、全体的な身体挙動の追従性も向上させると共に、肌への当たりを良くし て、着心地も良くすることを第二の課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案は、身頃布は、前身頃と後身頃とを脇部で連 続させた一枚の編物からなり、この身頃布の脇下にあたる部分を連続して突出さ せて脇下突出部を設け、該脇下突出部を脇窩および腕下部まで延在させて袖布と 縫着していることを特徴とする袖部を有する衣類を提供するものである。
【0009】 上記のように、身頃布は前身頃と後身頃とを脇部で連続させているため、脇部 における縫着が不要となり、その結果、縫着部により前身頃と後身頃との間で伸 びが中断される問題を無くすことができる。しかも、この身頃布に脇下突出部を 設けて脇窩から腕下部にまで延在させているため、腕を上下、前後に振る挙動の 際に大きな伸びを必要とする脇窩および該脇窩に連続する脇部の追従性を高める ことができる。この伸びは、脇部の縫着部をなしにすることにより向上した脇部 の大きな伸びと相俟って、その効果を一層発揮することができ、その結果、袖口 が突っ張る等の不具合を解消できる。
【0010】 また、着心地の点においても、脇部および脇窩に縫着部が存在しないため、腕 の挙動時に逢着部が皮膚に接触するという問題も解消し、かつ、脇窩の部分が身 頃側に連続して、脇窩に布が密着しないため、脇窩に汗をかいても布に汗が染み 込むことがなく、ゆったりとした感じを与えて、着心地を一段と向上させること ができる。
【0011】 上記脇下突出部の先端は、例えば、脇窩から肘の間の位置あるいは肘を越えて 手首側位置まで延在し、該脇下突出部の先端より、上記袖布を袖口まで連続させ ている。即ち、このタイプでは、脇下突出部を袖口まで延在させずに、袖布を脇 下突出部に連続させている。あるいは、上記脇下突出部の先端を袖口まで延在さ せ、該脇下突出部の両側に上記袖布の側端縁を縫着してもよい。袖口あるいは肘 下まで延在させると、腕の上げ下ろしのみでなく、肘の曲げ伸ばしに際しても、 脇部側から布を伸ばせて、身体挙動への高い追従性を確保できる。
【0012】 上記袖布はラグランタイプで首回りより袖口まで一枚布で形成され、上記身頃 布の前身頃側および後身頃側の上部両側は、上記ラグランタイプの袖布と一致す る円弧形状の突出部とし、この前後円弧形状の突出部の間に上記脇下突出部を略 山形状に突出させている。このように、ラグランタイプとすると、肩から手首ま での伸びが縫着位置で中断されず、腕の挙動に対する追従性が優れたものとなる 。かつ、身頃布の山形状に突出させた脇下突出部は丁度脇窩に位置した状態とな り、最も伸縮が要求される脇窩の部分が、前身頃と後身頃とを連続させた伸びの よい身頃布と連続した布で形成されているため、脇窩の部分における追従性がよ く、特に、腕の挙動に対する脇部の追従性を高めることができる。
【0013】 上記ラグランタイプに限定されず、袖布は上記身頃の前身頃側および後身頃側 と肩回りで縫着されて袖口まで延在する1枚布で形成される一方、上記身頃布の 前身頃側および後身頃側の上部両側は略直線形状の突出部とし、この直線形状の 突出部の間に上記脇下突出部を突出させてもよい。この場合も、脇下突出部が丁 度脇窩に位置した状態となり、脇窩の挙動にスムーズに追従させることができる 。
【0014】 上記袖布は半袖、七分袖あるいは長袖とし、一枚布の両側端縁を縫着して筒形 状とするもの、あるいは筒形状に丸編みしたものを用いている。前記一枚布から 縫着して筒形状とする場合は、縫着位置を脇下突出部の先端に連続させている。 また、脇下突出布を袖口まで延在させる場合には、袖布の両縁を脇下突出布に縫 着している。また、上記のように、本考案の袖部を有する衣類では、袖部の長さ は任意であり、半袖、七分袖あるいは長袖としてもよい。
【0015】 上記身頃布は丸編みからなり、前後に開閉部がない筒形状、あるいは、前身頃 の上部中央に留め具で開閉される打ち合わせを設けている。このように身頃布を 丸編で形成するため、前身頃と後身頃とを連続させて、脇部での縫着を無くすこ とができ、胴回り全体の伸びを一層向上させることができる。その結果、前身頃 側、後身頃側、および脇部に沿ったいずれの挙動に対しても追従性を高めること ができる。かつ、身頃側での縫着は一切不要となり、縫着の手間が省けると共に 、縫着部がないことにより、肌当たりを良くすることができる。
【0016】 上記身頃布は、前身頃の中央部を全開して留め具で開閉される打ち合わせを設 けるタイプとしてもよい。この場合、身頃布を連続平編みの一枚布から形成して もよいし、丸編みで形成した布を前身頃中央部で切断して全開状態としてもよい 。なお、アウターとの関係で、後全開が好ましい場合には、後全開としてもよい 。 上記留め具としてはボタンでもファスナー、ホック等もよいが、着心地を考慮 するとボタンが好適である。
【0017】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面を参照して詳述する。 図1乃至図4は第一実施形態を示し、長袖シャツからなるラグランタイプの肌 着10からなる。この肌着10は、身頃布11、左右2枚の袖布12(12ー1 、12ー2)とから構成される。
【0018】 身頃布11は、丸編み布からなり、前身頃11aと後身頃11bとは脇部Lで 分割せずに連続させている。また、ラグラン型であるため、図4(A)に示すよ うに、前身頃側および後身頃側の上部両側は、ラグランタイプの袖布12と一致 する円弧状の突出部11c、11dを設け、この前後円弧形状の突出部11c、 11dの間に、脇窩の形状に対応させて、脇下突出部11eを略山形状に突出さ せている。上記円弧状の前身頃側となる突出部11cは首下中央部から左右鎖骨 付近を結ぶラインを上縁とし、後身頃側の突出部11dは首下中央部から左右肩 胛骨付近を結ぶラインを上縁としている。なお、身頃布11の下端はウエストラ インより上部の短いタイプでもよく、逆に、大腿部もしくは膝付近にあたる部分 をも含むスリップタイプでもよい。
【0019】 上記左右の袖布12はラグランタイプで、首回り12aより袖口12bまで一 枚布で形成している。該袖布12の上部左右両側縁12c、12dは、その上側 部12c−1、12d−1が上記身頃布11の円弧形状の突出部11c、11d と縫着される曲線とし、下側部12c−2、12d−2は脇下突出部11eの両 側11e−1、11e−2と縫着される曲線としている。また、上端の首回り1 2aの中央にはダーツとする切れ込み12eを設けている。
【0020】 上記のように、左右の袖布12は、上部左右両側縁12c、12dが身頃布1 1の円弧状の突出部11c、11dおよび脇下突出部11eの側縁11e−1、 11e−2と縫着され、脇下突出部11cの先端位置からは、下部左右両側縁1 2f、12g同士を縫着して、筒形状とし、袖口12bまで延在している。
【0021】 上記した構成とすることにより、図1乃至図3に示す形状となり、脇部Lに縫 着部がなく、また、脇部Lから脇窩さらに腕下の肘上までにかけて、身頃布11 が連続するため、X方向の伸びが向上し、大きな身体挙動にも十分に追従できる 。特に、身頃布11に脇下突出部11eが連続するため、腕の上下および前後の 振りに対する身頃布11の追従性がよくなり、腕の挙動がスムーズに行える。特 に、腕の挙動に対して脇下突出部11eが伸びて追従するために、袖口12bに おける突っ張り感を無くすことができる。
【0022】 さらに、身頃布11も脇部Lでの縫着がないため、縦、横、斜め方向のいずれ の方向にも伸びがよく、全体的な身体挙動に対しても追従性を向上させることが できる。また、身頃布11と左右の両袖布12との3つの布片から構成され、縫 着部が非常に少ないため、縫着部が肌に当たる箇所が少なく、着心地を高めると ともに縫着の手間を省くことができる。
【0023】 図5乃至図8は、第二実施形態を示し、第一実施形態と同様な長袖のラグラン 型で、相違点は、身頃布11と連続する脇下突出部11eを袖布12の袖口12 bまで延在させている点および、前身頃11aの上部を切断して上部打ち合わせ 20を設け、ボタン21で閉鎖できるようにしている点である。
【0024】 脇下突出部11eを袖口まで延在させるために、図8(A)に示すように、身 頃布11の左右円弧状突出部11c、11dの間から、長尺で略細長い長方形状 とした脇下突出部11e’を突出させている。この脇下突出部11e’の長さは 、袖布12の肩位置から袖口までの長さと対応させている。
【0025】 袖布12は図8(B)に示す形状とし、上部左右両側縁12c、12dが身頃 布11の円弧状の突出部11c、11dに対応する曲線としていると共に、脇下 突出部11e’の側縁と縫着される下部左右両側縁12f、12g間の幅Wは第 一実施形態よりも幅狭としている。この下部左右両側縁12f、12gは脇下突 出部11e’の左右側縁11e’−1、11e’−2と縫着されて筒形状となる 。
【0026】 上記した構成とすることにより、図5乃至図7に示す形状となり、脇部Lに縫 着部がなく、また、脇部Lから脇窩さらに腕下を経て袖口12bにかけて、身頃 布11が連続するため、X方向の伸びが袖口12bまで達し、袖口の突っ張り感 をより緩和できると共に、腕の上下および前後の振りおよび袖口が位置する手首 の挙動に対しても追従性がよくなる。
【0027】 図9乃至図11は第三実施形態を示し、半袖のTシャツタイプであり、第一実 施形態との相違点は、袖12をラグラン型とせずに、肩ぐりで袖12を身頃布1 1と縫着した点、身頃布11に連続した脇下突出部11e”を丸みを帯びて若干 幅広とした点、および半袖とした点である。
【0028】 上記袖布12は、図12(B)に示すように、上記身頃布11の前身頃側およ び後身頃側と肩回りで縫着される肩口12a’から半袖の袖口12bまで延在す る1枚布で形成されている。図12(A)に示す身頃布11は、その前身頃側お よび後身頃側の上部両側部に袖布12の肩口12a’と縫着される略直線形状の 突出部11c’と11d’を設け、これら直線形状の突出部11c’と11d’ の間に上記丸みを帯びた脇下突出部11e”を突出させている。
【0029】 上記身頃布11の直線状の突出部11c’、11d’は、袖布12の肩口12 a’の前後両側と縫着され、脇下突出部11e”の両側部11e”−1、11e ”−2は、袖布12の肩口12a’の両端の連続する円弧状の上部左右両側縁1 2c’、12d’と縫着され、略直線状の下部左右両側縁12f’、12g’は 互いに縫着され、脇下突出布11e”の先端に連続されている。
【0030】 上記肌着においても、図9乃至図11に示すように、脇下部分に縫着部がなく 、脇部から脇窩をへて腕下にかけて身頃布11側の脇下突出部11e”が位置し ているため、X方向の伸びが良く、腕の上下、前後の挙動にスムーズに追従する ことができる。
【0031】 袖布12と身頃布11とは上側肩ぐりで縫着しているが、肩ぐり上縁は大きな 伸びを要求されない部位であるため、肩ぐり上縁に存在する縫着部によって腕の 挙動への追従性が損なわれることは少なく、むしろ、袖側にずり落ちやすい肩部 分を肩ぐり上縁の縫着部で補強することにより、着崩れ防止の作用を果たす事が できる。
【0032】 図13乃至図16は第四実施形態を示し、第三実施形態と同様に、袖布12は 身頃布11と肩ぐりで縫着すると共に、袖布12の脇下に縫着する身頃布11の 脇下突出部11e”は、第二実施形態と同様に袖口12bまで延在させている。 即ち、第三実施形態と第二実施形態との組み合わせ的なものである。身頃布11 の脇下突出部11e”を半袖の袖口12b’まで延在させるために、図16(A )に示すように、脇下突出部11e”を両側の直線状突出部11c’、11d’ の先端よりも突出させている。
【0033】 上記のように脇下突出部11e”を袖口12bまで延在させて袖布12の両端 縁と縫着するため、袖布12は図6(B)に示すように略台形状で、両側縁12 c”、12d”が略直線として、脇下突出部11e”の両側と袖口まで縫着して いる。
【0034】 上記構成の半袖シャツにおいても、図13乃至図15に示すとおり、脇部分に 縫着部がなく、脇から脇窩、腕下にかけて袖口まで連続布で形成されていること から、X方向の伸びが向上し、身体の挙動、特に腕の上下前後の挙動にスムーズ に追従することができる。
【0035】 図17乃至図19は、第五実施形態を示し、半袖のラグランタイプのシャツを 前全開型としたものであり、身頃布11の前身頃11aの中央を全開して、全開 した前打ち合わせ部30を設け、ボタン31で留めている。なお、ボタンによる 開閉式に限定されず、マジックテープ、ファスナー、ホック等の留め具を用いて もよい。
【0036】 上記全開される前身頃11aは上記した他の実施形態と同様に、後身頃11b と脇部で分断せずに連続させ、左右の前身頃と後身頃とは一枚布から形成してい る。この一枚布からなる身頃布11の脇下部は第一実施形態と同様として、脇部 、脇窩から腕下へとかける伸びを高めて腕の上下、前後の振りへの追従性を高め ている。また、脇部に縫着がないため、全体的な身体挙動に対する追従性もよい 。
【0037】 上記前身頃11aの中央で全開される身頃布11は、丸編み布を切断して形成 しても良いし、その他の編物からなる一枚布から形成してもよい。
【0038】 上記のように、前打ち合わせタイプとすると、前記した実施形態の頭から被る タイプと比較して、頭髪のみだれや衣類への化粧の付着を気にせず着脱すること ができる。
【0039】 なお、上記前打ち合わせタイプは半袖に限定されず、第一実施形態の長袖のラ グランタイプのものを前全開型としても良いし、第二実施形態の第三実施形態の 袖部を身頃布と肩ぐりで縫着するタイプのものを前全開型としてもよい。また、 アウターとの関係より、後全開タイプとしても良いことは言うまでもない。
【0040】 上記各実施形態の身頃布および袖布を形成する糸条は綿、伸縮性を有する合成 繊維のいずれでも良く、また、編み方は伸びの良い編み方であればいずれの編み 方でもよく、限定されない。また、上記各実施形態はシャツからなる肌着に適用 したものであるが、ボトムを連続させたものでもよく、さらに、インナー衣類に 限らず、アウター衣類に適用することもできる。
【0041】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案によれば、身頃布は前身頃と後身頃と を脇部で連続させた一枚の編物からなり、しかも、この身頃布に脇下突出部を設 けて、脇窩から腕下へと延在させているため、腕を上下、前後に振る挙動に身頃 の脇部から追従させることができ、脇下部分が伸びることにより、袖口に発生す るつっぱり感を無くすことができる。また、脇下に縫着部がなく、身頃布と連続 して腕下へと伸びているため、脇窩の部分がゆったりとして、職業上で腕の上下 、前後の挙動が激しい人が着用した場合に非常に楽に腕の挙動ができ、着心地の 良いものとなる。かつ、脇窩に布が密着しないため、脇窩に発生する汗が布に染 み込みにくくなる。
【0042】 さらに、前身頃と後身頃とが脇部で連続して、脇部に縫着部がないため、身頃 における縦、横、斜めのいずれの方向に対しても追従性を高めることができ、上 記脇下突出部を設けたことによる腕の挙動への追従性の向上と併せて、身体の全 体的な挙動に対する追従性を高めることができる。
【0043】 さらにまた、身頃布、左右の袖布の3枚の布から形成しているため、縫着部が 非常に少なく、縫着部が肌に接触する部分がすくないため、着心地が良い。また 、縫着部がすくないため、作製に手数がかからず、作製コストを低下させること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態の正面図である。
【図2】 図1の背面図である。
【図3】 袖を前を延ばした状態での側面図である。
【図4】 (A)は身頃布の一部を示す展開図、(B)
は袖布の展開図である。
【図5】 第二実施形態の正面図である。
【図6】 図5の背面図である。
【図7】 袖を前を延ばした状態での側面図である。
【図8】 (A)は身頃布の一部を示す展開図、(B)
は袖布の展開図である。
【図9】 第三実施形態の正面図である。
【図10】 図9の背面図である。
【図11】 袖を前を延ばした状態での側面図である。
【図12】 (A)は身頃布の一部を示す展開図、
(B)は袖布の展開図である。
【図13】 第四実施形態の正面図である。
【図14】 図13の背面図である。
【図15】 袖を前を延ばした状態での側面図である。
【図16】 (A)は身頃布の一部を示す展開図、
(B)は袖布の展開図である。
【図17】 第五実施形態の正面図である。
【図18】 図17の背面図である。
【図19】 袖を前を延ばした状態での側面図である。
【図20】 従来例を示し、(A)は正面図、(B)は
袖を前へ延ばした状態での側面図、(C)は背面図であ
る。
【図21】 従来例を示す図である。
【図22】 他の従来例を示す図である。
【図23】 他の従来例を示す図である。
【図24】 (A)(B)は他の従来例を示す図であ
る。
【符号の説明】
10 シャッツ 11 身頃布 11a 前身頃 11b 後身頃 11e 脇下突出部 12 袖布 12b 袖口

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身頃布は、前身頃と後身頃とを脇部で連
    続させた一枚の編物からなり、この身頃布の脇下にあた
    る部分を連続して突出させて脇下突出部を設け、該脇下
    突出部を脇窩および腕下部まで延在させて袖布と縫着し
    ていることを特徴とする袖部を有する衣類。
  2. 【請求項2】 上記脇下突出部の先端は、脇窩から肘の
    間の位置あるいは肘を越えて手首側位置まで延在し、該
    脇下突出部の先端より、上記袖布を袖口まで連続させて
    いる請求項1に記載の袖部を有する衣類。
  3. 【請求項3】 上記脇下突出部の先端を袖口まで延在さ
    せ、該脇下突出部の両側に上記袖布の側端縁を縫着して
    いる請求項1に記載の袖部を有する衣類。
  4. 【請求項4】 上記袖布はラグランタイプで首回りより
    袖口まで一枚布で形成され、上記身頃布の前身頃側およ
    び後身頃側の上部両側は、上記ラグランタイプの袖布と
    一致する円弧状の突出部とし、この前後円弧形状の突出
    部の間に上記脇下突出部を略山形状に突出させている請
    求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の袖部を有す
    る衣類。
  5. 【請求項5】 上記袖布は上記身頃の前身頃側および後
    身頃側と肩回りで縫着されて袖口まで延在する1枚布で
    形成される一方、上記身頃布の前身頃側および後身頃側
    の上部両側は略直線形状の突出部とし、この直線形状の
    突出部の間に上記脇下突出部を突出させている請求項1
    乃至請求項3のいずれか1項に記載の袖部を有する衣
    類。
  6. 【請求項6】 上記袖布は半袖、七分袖あるいは長袖と
    し、一枚布の両側端縁を縫着して筒形状とするもの、あ
    るいは筒形状に丸編みしたものを用いている請求項1乃
    至請求項5のいずれか1項に記載の袖部を有する衣類。
  7. 【請求項7】 上記身頃布は丸編みからなり、前後に開
    閉部がない筒形状、あるいは、前身頃の上部中央に留め
    具で開閉される打ち合わせを設けている請求項1乃至請
    求項6のいずれか1項に記載の袖部を有する衣類。
  8. 【請求項8】 上記身頃布は、前身頃の中央部を全開し
    て留め具で開閉される打ち合わせを設けている請求項1
    乃至請求項6のいずれか1項に記載の袖部を有する衣
    類。
JP1999001418U 1999-03-11 1999-03-11 袖部を有する衣類 Expired - Lifetime JP3062097U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005299023A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Phoenix:Kk 衣服および衣服に用いる肩布
JP2021085116A (ja) * 2019-11-27 2021-06-03 倉敷紡績株式会社 作業服

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