JP2604075Y2 - 和服上衣 - Google Patents
和服上衣Info
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- JP2604075Y2 JP2604075Y2 JP1991008108U JP810891U JP2604075Y2 JP 2604075 Y2 JP2604075 Y2 JP 2604075Y2 JP 1991008108 U JP1991008108 U JP 1991008108U JP 810891 U JP810891 U JP 810891U JP 2604075 Y2 JP2604075 Y2 JP 2604075Y2
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- JP
- Japan
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- sleeve
- band
- kimono
- upper garment
- garment
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- Outerwear In General, And Traditional Japanese Garments (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、上っぱり、羽織等の和
服上衣に係り、より詳細には、簡易帯による帯締めを可
能とし、これによって着付けした際、正面より見た場
合、二部式着物、長着等の着物を着用しているように見
え、背面より見た場合、上っぱり、羽織を着用している
かのように見える和服上衣に関する。
服上衣に係り、より詳細には、簡易帯による帯締めを可
能とし、これによって着付けした際、正面より見た場
合、二部式着物、長着等の着物を着用しているように見
え、背面より見た場合、上っぱり、羽織を着用している
かのように見える和服上衣に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の長着の着物、特に女物の長着の着
物は、その着付けが大変難しいことより、現在では、着
付けをできる人が少ない。そこで、近年では、着付けを
簡単にするための着物が種々提案されている。
物は、その着付けが大変難しいことより、現在では、着
付けをできる人が少ない。そこで、近年では、着付けを
簡単にするための着物が種々提案されている。
【0003】本考案者も、先に、「上衣と下衣とよりな
る二部式着物の上衣において、該上衣の両脇部の身八つ
口のそれぞれを少なくとも帯幅と等しくするか、若しく
は帯幅より広くした構成」よりなる二部式着物用上衣を
提案した(特願昭61ー187184号明細書参照)。
る二部式着物の上衣において、該上衣の両脇部の身八つ
口のそれぞれを少なくとも帯幅と等しくするか、若しく
は帯幅より広くした構成」よりなる二部式着物用上衣を
提案した(特願昭61ー187184号明細書参照)。
【0004】そして、この二部式着物用上衣によれば、
身八つ口を帯幅または帯幅より広い大きさとしているこ
とより、次のような利点を有する。すなわち、 上衣
を着た後、帯部分を前にして左右の身八つ口から内部後
方に帯上げ布をそれぞれ巻き回して、帯上線で締めると
帯下線が締まり、帯の上部が緩み、楽に着付けができ
る。 上衣を着用した前姿は、恰も着物を着用してい
るように見え、背面より見た場合、上っぱり、羽織を着
用しているように見えるため、太鼓帯等を別段、付けな
くてもよい。等の利点を有する。
身八つ口を帯幅または帯幅より広い大きさとしているこ
とより、次のような利点を有する。すなわち、 上衣
を着た後、帯部分を前にして左右の身八つ口から内部後
方に帯上げ布をそれぞれ巻き回して、帯上線で締めると
帯下線が締まり、帯の上部が緩み、楽に着付けができ
る。 上衣を着用した前姿は、恰も着物を着用してい
るように見え、背面より見た場合、上っぱり、羽織を着
用しているように見えるため、太鼓帯等を別段、付けな
くてもよい。等の利点を有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した上
衣の場合、太鼓帯等を付ける必要がないことより、帯に
よる圧迫が少なく、暑い時候の時でも気軽に着用できる
ので、着物を着て仕事を行う割烹店や料亭等における仕
事着、ユニホームとして便利である。
衣の場合、太鼓帯等を付ける必要がないことより、帯に
よる圧迫が少なく、暑い時候の時でも気軽に着用できる
ので、着物を着て仕事を行う割烹店や料亭等における仕
事着、ユニホームとして便利である。
【0006】しかし、この上衣を仕事着、ユニホームと
した場合、次のような点に難があることが判った。すな
わち、 振り八つ口を有し、身八つ口の後身頃側の開
口縁が帯の上側に位置するため、横方向、斜後方より見
た場合、着物を着ているのか、羽織を着ているのが判ら
ず、不自然な感じがある。 後身頃と後袖とが振り八
つ口と身八つ口とで分離しているので、袖が邪魔になっ
て、作業性が低下する。 上衣だけを上っぱり風に着
用できない。等の難がある。
した場合、次のような点に難があることが判った。すな
わち、 振り八つ口を有し、身八つ口の後身頃側の開
口縁が帯の上側に位置するため、横方向、斜後方より見
た場合、着物を着ているのか、羽織を着ているのが判ら
ず、不自然な感じがある。 後身頃と後袖とが振り八
つ口と身八つ口とで分離しているので、袖が邪魔になっ
て、作業性が低下する。 上衣だけを上っぱり風に着
用できない。等の難がある。
【0007】本考案は、上述した難点に対処して創案し
たものであって、その目的とする処は、簡単に着付ける
ことができ、着用した前姿は、恰も着物を着用している
ように見え、背面より見た場合、上っぱり、羽織を着用
しているように見え、かつ上っぱり風にも着用できる和
服上衣を提供することにある。
たものであって、その目的とする処は、簡単に着付ける
ことができ、着用した前姿は、恰も着物を着用している
ように見え、背面より見た場合、上っぱり、羽織を着用
しているように見え、かつ上っぱり風にも着用できる和
服上衣を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そして、上記課題を解決
するための手段としての本考案の和服上衣は、身八つ口
及び振り八つ口を有しない上っぱり、羽織等の和服上衣
において、前身頃と前袖との境界部またはその近傍に、
丈方向に帯幅または帯幅より広い帯用開口部を設け、後
身頃と後袖との境界部またはその近傍には帯用開口部を
有しなく、前面視は、前身頃と前袖との間に身八つ口及
び振り八つ口を有しているように見える形態であること
を特徴とする。
するための手段としての本考案の和服上衣は、身八つ口
及び振り八つ口を有しない上っぱり、羽織等の和服上衣
において、前身頃と前袖との境界部またはその近傍に、
丈方向に帯幅または帯幅より広い帯用開口部を設け、後
身頃と後袖との境界部またはその近傍には帯用開口部を
有しなく、前面視は、前身頃と前袖との間に身八つ口及
び振り八つ口を有しているように見える形態であること
を特徴とする。
【0009】また、本考案の和服上衣は、上記構成にお
いて、必要に応じて、前身頃と前袖との境界部の丈方
向中間部位を帯用開口部の開口上端とした構成、帯用
開口部をファスナー、ボタン等の開閉具によって開閉自
在とした構成、袖を、なぎなた状、台形状、三角形状
とし、該袖の袖付け下端を上衣下端近傍に位置するよう
にした構成としている。
いて、必要に応じて、前身頃と前袖との境界部の丈方
向中間部位を帯用開口部の開口上端とした構成、帯用
開口部をファスナー、ボタン等の開閉具によって開閉自
在とした構成、袖を、なぎなた状、台形状、三角形状
とし、該袖の袖付け下端を上衣下端近傍に位置するよう
にした構成としている。
【0010】
【作用】本考案の和服上衣は、通常、二部式着物の上衣
として着用する。すなわち、下衣(通常、巻きスカート
状)を付けた後、通常の着物と同じように着て、帯を締
めることで着付けを行う。そして、該帯締めは、本考案
者が先に提案した二部式着物用上衣と同様に、長さが4
0〜50cm程度の帯の両側に帯上げ用布を接続した簡
易帯を使用して、上衣を着た後、帯部分を前にして左右
の帯用開口部から内部後方に帯上げ布をそれぞれ巻き回
して、帯上線で締めると帯下線が締まり、帯の上部が緩
み、楽に着付けができ、上衣を着用した前姿は、恰も着
物を着用しているように見え、背面より見た場合、上っ
ぱり、羽織を着用しているように見えるため、太鼓帯等
を別段、付けなくてもよい。
として着用する。すなわち、下衣(通常、巻きスカート
状)を付けた後、通常の着物と同じように着て、帯を締
めることで着付けを行う。そして、該帯締めは、本考案
者が先に提案した二部式着物用上衣と同様に、長さが4
0〜50cm程度の帯の両側に帯上げ用布を接続した簡
易帯を使用して、上衣を着た後、帯部分を前にして左右
の帯用開口部から内部後方に帯上げ布をそれぞれ巻き回
して、帯上線で締めると帯下線が締まり、帯の上部が緩
み、楽に着付けができ、上衣を着用した前姿は、恰も着
物を着用しているように見え、背面より見た場合、上っ
ぱり、羽織を着用しているように見えるため、太鼓帯等
を別段、付けなくてもよい。
【0011】ここで、本考案の和服上衣は、身八つ口、
振り八つ口がなく、後身頃と後袖とが一連の振りを有し
ない構成で、帯用開口部が前身頃と前袖との境界部に形
成された構成であるので、袖部分が邪魔になることがな
く、帯をした状態で、後方向からだけでなく、横方向よ
り見ても不自然な感じを与えることなく、羽織あるいは
上っぱりを着用しているかのような作用を奏し、かつ通
常の上っぱり風に着用することができるようにも作用す
る。
振り八つ口がなく、後身頃と後袖とが一連の振りを有し
ない構成で、帯用開口部が前身頃と前袖との境界部に形
成された構成であるので、袖部分が邪魔になることがな
く、帯をした状態で、後方向からだけでなく、横方向よ
り見ても不自然な感じを与えることなく、羽織あるいは
上っぱりを着用しているかのような作用を奏し、かつ通
常の上っぱり風に着用することができるようにも作用す
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本考案を具体化
した実施例について説明する。ここに、図1〜図6は、
本考案の実施例を示し、図1は上衣の部分正面図、図2
は上衣の部分背面図、図3は下衣の展開図、図4は簡易
帯の部分正面図、図5は着付け状態の正面図、図6は着
付け状態の背面図である。
した実施例について説明する。ここに、図1〜図6は、
本考案の実施例を示し、図1は上衣の部分正面図、図2
は上衣の部分背面図、図3は下衣の展開図、図4は簡易
帯の部分正面図、図5は着付け状態の正面図、図6は着
付け状態の背面図である。
【0013】本実施例は二部式着物であって、概略する
と、通常の二部式着物と同様に、上衣1と下衣2および
簡易帯3の三つの部分より構成されている。上衣1は、
振りを有しない、換言すれば、身八つ口と振り八つ口を
有しない上っぱり若しくは羽織状の上衣よりなる。すな
わち、所定の形状にカットした左右の前身頃4、4と後
身頃5とを縫い合わせ等し一連状態とし、前身頃4、4
と後身頃5との接続部分に形成される袖付け部分に身八
つ口と振り八つ口を有しないように袖6を縫い合わせ等
し一連状態とし、また前身頃4、4の襟形成部7、7
に、着用時に、胸元がVネックを構成するように掛け襟
部8、8を縫い付け、更に前身頃4、4と縫い合わされ
ている後身頃5の下端(裾部分)に裾縁部9を付け、後
身頃5の中央左右にタック10、10を設けた構成より
なる。ここで、袖6は、袖付け下端11が裾縁部9の上
端に位置し、袖口下端12が袖付け下端11より上部位
に位置し、袖下線13が傾斜し、全体として台形もしく
は倒立三角形状よりなる形状のものを使用している。ま
た、袖口には、ユニホームとして用いる場合は、ゴム等
が配してある。
と、通常の二部式着物と同様に、上衣1と下衣2および
簡易帯3の三つの部分より構成されている。上衣1は、
振りを有しない、換言すれば、身八つ口と振り八つ口を
有しない上っぱり若しくは羽織状の上衣よりなる。すな
わち、所定の形状にカットした左右の前身頃4、4と後
身頃5とを縫い合わせ等し一連状態とし、前身頃4、4
と後身頃5との接続部分に形成される袖付け部分に身八
つ口と振り八つ口を有しないように袖6を縫い合わせ等
し一連状態とし、また前身頃4、4の襟形成部7、7
に、着用時に、胸元がVネックを構成するように掛け襟
部8、8を縫い付け、更に前身頃4、4と縫い合わされ
ている後身頃5の下端(裾部分)に裾縁部9を付け、後
身頃5の中央左右にタック10、10を設けた構成より
なる。ここで、袖6は、袖付け下端11が裾縁部9の上
端に位置し、袖口下端12が袖付け下端11より上部位
に位置し、袖下線13が傾斜し、全体として台形もしく
は倒立三角形状よりなる形状のものを使用している。ま
た、袖口には、ユニホームとして用いる場合は、ゴム等
が配してある。
【0014】そして、上衣1は、左右それぞれ前身頃4
と袖6の前袖6aとの接続部分(袖付け線部分)である
境界部14に帯用開口部15を設けた構成(左右とも同
じ)とされている。帯用開口部15は、その開口上端1
5aが袖口下端12と略水平位に位置し、その開口下端
15bが裾縁部9の上端(換言すれば、袖6の袖付け下
端11)に位置するように丈方向に直線あるいは若干の
曲線の開口として形成されている。また、帯用開口部1
5には、スライドファスナー16が設けられ、開閉自在
の構成とされている。なお、17、17・・は、着付
け、固定するための面ファスナー、あるいはその他の止
め具である。
と袖6の前袖6aとの接続部分(袖付け線部分)である
境界部14に帯用開口部15を設けた構成(左右とも同
じ)とされている。帯用開口部15は、その開口上端1
5aが袖口下端12と略水平位に位置し、その開口下端
15bが裾縁部9の上端(換言すれば、袖6の袖付け下
端11)に位置するように丈方向に直線あるいは若干の
曲線の開口として形成されている。また、帯用開口部1
5には、スライドファスナー16が設けられ、開閉自在
の構成とされている。なお、17、17・・は、着付
け、固定するための面ファスナー、あるいはその他の止
め具である。
【0015】ところで、本実施例において、上衣1は、
右前身頃4、右前袖6a、右後袖6b、右後身頃5を一
枚の布地で、また左前身頃4、左前袖6a、左後袖6
b、左後身頃5を一枚の布地で形成して、左右それぞれ
の袖6の袖下線13を縫い合わせることによって仕立て
ている。従って、この場合の前身頃4と袖6との境界部
は、通常の着物における袖付け線の位置またはその近傍
(通常、脇部分より若干胸寄りの位置)位置となる。ま
た、袖がラグラン袖のように、その袖付け線が円弧を形
成している場合も、通常の着物における袖付け線または
その近傍位置として直線の帯用開口部15を設けるよう
にしている。しかし、曲線状に設けてもよい。更に、上
衣1は、絣その他の生地等、一般的な着物と同様の生地
で使用できる。
右前身頃4、右前袖6a、右後袖6b、右後身頃5を一
枚の布地で、また左前身頃4、左前袖6a、左後袖6
b、左後身頃5を一枚の布地で形成して、左右それぞれ
の袖6の袖下線13を縫い合わせることによって仕立て
ている。従って、この場合の前身頃4と袖6との境界部
は、通常の着物における袖付け線の位置またはその近傍
(通常、脇部分より若干胸寄りの位置)位置となる。ま
た、袖がラグラン袖のように、その袖付け線が円弧を形
成している場合も、通常の着物における袖付け線または
その近傍位置として直線の帯用開口部15を設けるよう
にしている。しかし、曲線状に設けてもよい。更に、上
衣1は、絣その他の生地等、一般的な着物と同様の生地
で使用できる。
【0016】下衣2は、展開状態において、上端縁両側
部が二段傾斜状に形成され、該二段傾斜状部分を含む上
端縁部分にベルト部18が形成され、ギャザースカート
状とされている。そして、ベルト部18は、雌雄ホック
を有し、かつ部分的にゴム製伸縮部材19を有してい
る。また、ベルト部18に接する下側の背筋の左右箇所
にはタックが設けられ、一方のタックは他方のタックよ
り若干背筋側に位置するように形成されている。
部が二段傾斜状に形成され、該二段傾斜状部分を含む上
端縁部分にベルト部18が形成され、ギャザースカート
状とされている。そして、ベルト部18は、雌雄ホック
を有し、かつ部分的にゴム製伸縮部材19を有してい
る。また、ベルト部18に接する下側の背筋の左右箇所
にはタックが設けられ、一方のタックは他方のタックよ
り若干背筋側に位置するように形成されている。
【0017】更に、必要に応じて、着付けした際に、身
体に適合させる時、仕舞う際に、ベルト部16の全横幅
を下衣の横幅と同じ状態とし、また皺の生じるのを防止
するため、ベルト部18に、一端のみを固定し、他端を
自由端とすると共に、該自由端をベルト部18の他の箇
所とボタン止め等できるゴムベルトを配した構成として
もよい。
体に適合させる時、仕舞う際に、ベルト部16の全横幅
を下衣の横幅と同じ状態とし、また皺の生じるのを防止
するため、ベルト部18に、一端のみを固定し、他端を
自由端とすると共に、該自由端をベルト部18の他の箇
所とボタン止め等できるゴムベルトを配した構成として
もよい。
【0018】また、上衣1、下衣2を着付けるための簡
易帯3としては、中央に帯部20を有し、その両端に帯
上げ布21、21を備えた構成とされている。帯部20
は、少なくとも上衣1の左右の帯用開口部15、15間
の長さより長い形状(通常、45〜55cmの長さで、
30cmの縦幅を有する一重帯あるいは二重帯を使用し
ている)とし、必要において、内部に帯板が挿入できる
ようにされている。
易帯3としては、中央に帯部20を有し、その両端に帯
上げ布21、21を備えた構成とされている。帯部20
は、少なくとも上衣1の左右の帯用開口部15、15間
の長さより長い形状(通常、45〜55cmの長さで、
30cmの縦幅を有する一重帯あるいは二重帯を使用し
ている)とし、必要において、内部に帯板が挿入できる
ようにされている。
【0019】そして、本実施例の二部式着物は、下衣2
を巻きスカートをはく要領で着用した後、上衣1を掛け
襟部8、8がVネック状になるように着て、次に簡易帯
3の帯部18を前にして左右の帯用開口部15、15か
ら内部後方に帯上げ布21、21をそれぞれ巻き回し
て、帯上線で締めると帯下線が締まり、帯の上部が緩
み、楽に着付けができる。そして、上衣1を着用した前
姿は、恰も着物を着用しているように見え、背面より見
た場合、上っぱり、羽織を着用しているように見えるた
め、太鼓帯等を別段、付けなくてもよいように作用す
る。
を巻きスカートをはく要領で着用した後、上衣1を掛け
襟部8、8がVネック状になるように着て、次に簡易帯
3の帯部18を前にして左右の帯用開口部15、15か
ら内部後方に帯上げ布21、21をそれぞれ巻き回し
て、帯上線で締めると帯下線が締まり、帯の上部が緩
み、楽に着付けができる。そして、上衣1を着用した前
姿は、恰も着物を着用しているように見え、背面より見
た場合、上っぱり、羽織を着用しているように見えるた
め、太鼓帯等を別段、付けなくてもよいように作用す
る。
【0020】また、身八つ口、振り八つ口がなく、少な
くとも後身頃5と後袖6bとが一連で、かつ振りがな
く、帯用開口部15、15が前身頃4と前袖6aとの境
界部14に形成された構成であるので、袖6部分が邪魔
になることがなく、簡易帯3をした状態で、後方向から
だけでなく、横方向より見ても不自然な感じを与えるこ
となく、羽織あるいは上っぱりを着用しているかのよう
な作用を奏し、かつ通常の上っぱり風に着用することが
できるように作用する。
くとも後身頃5と後袖6bとが一連で、かつ振りがな
く、帯用開口部15、15が前身頃4と前袖6aとの境
界部14に形成された構成であるので、袖6部分が邪魔
になることがなく、簡易帯3をした状態で、後方向から
だけでなく、横方向より見ても不自然な感じを与えるこ
となく、羽織あるいは上っぱりを着用しているかのよう
な作用を奏し、かつ通常の上っぱり風に着用することが
できるように作用する。
【0021】なお、本考案は、上述した実施例に限定さ
れるものでなく、本考案の要旨を変更しない範囲内で変
形実施できるものを含む。因みに、上述した実施例で
は、袖を、袖付け下端が裾縁部の上端に位置し、袖口下
端が該袖付け下端より上部位に位置し、袖下線が傾斜
し、全体として台形もしくは倒立三角形状よりなる形状
のもので説明したが、筒袖やなぎなた袖等であってもよ
いことは当然である。
れるものでなく、本考案の要旨を変更しない範囲内で変
形実施できるものを含む。因みに、上述した実施例で
は、袖を、袖付け下端が裾縁部の上端に位置し、袖口下
端が該袖付け下端より上部位に位置し、袖下線が傾斜
し、全体として台形もしくは倒立三角形状よりなる形状
のもので説明したが、筒袖やなぎなた袖等であってもよ
いことは当然である。
【0022】
【考案の効果】以上の説明より明らかなように、本考案
の和服上衣によれば、身八つ口と振り八つ口とを有しな
い上っぱり、羽織等の和服上衣において、前身頃と前袖
との境界部またはその近傍に、丈方向に帯幅または帯幅
より広い帯用開口部を設けた構成としているので、帯締
めをして着付けた際、袖部分が邪魔になることがなく、
帯をした状態で、後方向からだけでなく、横方向より見
ても不自然な感じを与えることなく、羽織あるいは上っ
ぱりを着用しているかのような作用を奏し、かつ通常の
上っぱり風に着用することができるという効果を有す
る。
の和服上衣によれば、身八つ口と振り八つ口とを有しな
い上っぱり、羽織等の和服上衣において、前身頃と前袖
との境界部またはその近傍に、丈方向に帯幅または帯幅
より広い帯用開口部を設けた構成としているので、帯締
めをして着付けた際、袖部分が邪魔になることがなく、
帯をした状態で、後方向からだけでなく、横方向より見
ても不自然な感じを与えることなく、羽織あるいは上っ
ぱりを着用しているかのような作用を奏し、かつ通常の
上っぱり風に着用することができるという効果を有す
る。
【0023】従って、本考案によれば、簡易に着付ける
ことができ、かつ運動性・作業性が良好であるので、着
物を良く着用する箇所におけるユニホーム等として活用
できる和服上衣を提供できる。
ことができ、かつ運動性・作業性が良好であるので、着
物を良く着用する箇所におけるユニホーム等として活用
できる和服上衣を提供できる。
【図1】本考案の一実施例を示す和服上衣の部分正面図
である。
である。
【図2】和服上衣の部分背面図である。
【図3】本実施例に使用する下衣の展開図である。
【図4】本実施例に使用する簡易帯の部分正面図であ
る。
る。
【図5】着付けた状態の正面図である。
【図6】着付けた状態の背面図である。
1:上衣、2:下衣、3:簡易帯、4:前身頃、5:後
身頃、6:袖、6a:前袖、6b:後袖、7:襟形成
部、8:掛け襟部、9:裾縁部、10:タック、11:
袖付け下端、12:袖口下端、13:袖下線、14:境
界部、15:帯用開口部、15a:開口上端、15b:
開口下端、16:スライドファスナー、17:面ファス
ナー、18:ベルト部、19:ゴム性伸縮部材、20:
帯部、21:帯上げ布
身頃、6:袖、6a:前袖、6b:後袖、7:襟形成
部、8:掛け襟部、9:裾縁部、10:タック、11:
袖付け下端、12:袖口下端、13:袖下線、14:境
界部、15:帯用開口部、15a:開口上端、15b:
開口下端、16:スライドファスナー、17:面ファス
ナー、18:ベルト部、19:ゴム性伸縮部材、20:
帯部、21:帯上げ布
Claims (4)
- 【請求項1】 身八つ口及び振り八つ口を有しない上っ
ぱり、羽織等の和服上衣において、前身頃と前袖との境
界部またはその近傍に、丈方向に帯幅または帯幅より広
い帯用開口部を設け、後身頃と後袖との境界部またはそ
の近傍には帯用開口部を有しなく、前面視は、前身頃と
前袖との間に身八つ口及び振り八つ口を有しているよう
に見える形態であることを特徴とする和服上衣。 - 【請求項2】 前身頃と前袖との境界部の丈方向中間部
位を帯用開口部の開口上端としている請求項1に記載の
和服上衣。 - 【請求項3】 帯用開口部をファスナー、ボタン等の開
閉具によって開閉自在としている請求項1に記載の和服
上衣。 - 【請求項4】 袖を、なぎなた状、台形状、三角形状と
し、該袖の袖付け下端を上衣下端近傍に位置するように
している請求項1に記載の和服上衣。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991008108U JP2604075Y2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 和服上衣 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991008108U JP2604075Y2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 和服上衣 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0589409U JPH0589409U (ja) | 1993-12-07 |
JP2604075Y2 true JP2604075Y2 (ja) | 2000-04-10 |
Family
ID=11684102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991008108U Expired - Fee Related JP2604075Y2 (ja) | 1991-01-28 | 1991-01-28 | 和服上衣 |
Country Status (1)
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