JP2910293B2 - 硬質層被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造法 - Google Patents
硬質層被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造法Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、高速切削や、高送り
および高切込みなどの重切削に切削工具として用いた場
合には優れた性能を発揮する硬質層被覆炭化タングステ
ン（以下、ＷＣと記す）基超硬合金製切削工具の製造法
に関するものである。
および高切込みなどの重切削に切削工具として用いた場
合には優れた性能を発揮する硬質層被覆炭化タングステ
ン（以下、ＷＣと記す）基超硬合金製切削工具の製造法
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ＷＣからなる第１硬質分散相形
成成分、周期律表の４ａ，５ａ，および６ａ族金属の１
種または２種以上の炭化物および／または炭窒化物から
なる第２硬質分散相形成成分、並びに鉄族金属のうち１
種または２種以上を主成分とする結合相形成成分および
不可避不純物からなるＷＣ基超硬合金基体の表面に、周
期律表の４ａ，５ａ，６ａ族金属，Ａｌ，およびＳｉ，
の群から選んだ１種または２種以上の金属元素と、炭
素、窒素、ホウ素および酸素からなる群より選んだ１種
または２種以上の非金属元素の化合物のうちの１種の単
層または２種以上の複数層で構成された硬質層（以下、
硬質層という）を被覆してなる硬質層被覆ＷＣ基超硬合
金製切削工具は知られている。これらの硬質層被覆ＷＣ
基超硬合金製切削工具の使用寿命は、ＷＣ基超硬合金基
体の状態によって影響を受けるために、ＷＣ基超硬合金
基体の製造法についての種々の特許出願がなされてい
る。例えば、特開昭６１−３４１０３号公報には、Ｔ
ｉ，Ｔａの窒化物および炭窒化物の１種以上と、Ｔｉ，
Ｔａの炭化物の１種以上とを含んだＷＣ基超硬合金基体
を、窒素分圧を０．１Torr以下に制御して焼結し、焼結
後０．５〜２．５℃／min.の冷却速度で冷却し、ついで
このＷＣ基超硬合金基体表面にＴｉＣおよび／またはＴ
ｉＣＮ、および酸化アルミニウムを被覆する硬質層被覆
ＷＣ基超硬合金製切削工具の製造法が記載されている。
成成分、周期律表の４ａ，５ａ，および６ａ族金属の１
種または２種以上の炭化物および／または炭窒化物から
なる第２硬質分散相形成成分、並びに鉄族金属のうち１
種または２種以上を主成分とする結合相形成成分および
不可避不純物からなるＷＣ基超硬合金基体の表面に、周
期律表の４ａ，５ａ，６ａ族金属，Ａｌ，およびＳｉ，
の群から選んだ１種または２種以上の金属元素と、炭
素、窒素、ホウ素および酸素からなる群より選んだ１種
または２種以上の非金属元素の化合物のうちの１種の単
層または２種以上の複数層で構成された硬質層（以下、
硬質層という）を被覆してなる硬質層被覆ＷＣ基超硬合
金製切削工具は知られている。これらの硬質層被覆ＷＣ
基超硬合金製切削工具の使用寿命は、ＷＣ基超硬合金基
体の状態によって影響を受けるために、ＷＣ基超硬合金
基体の製造法についての種々の特許出願がなされてい
る。例えば、特開昭６１−３４１０３号公報には、Ｔ
ｉ，Ｔａの窒化物および炭窒化物の１種以上と、Ｔｉ，
Ｔａの炭化物の１種以上とを含んだＷＣ基超硬合金基体
を、窒素分圧を０．１Torr以下に制御して焼結し、焼結
後０．５〜２．５℃／min.の冷却速度で冷却し、ついで
このＷＣ基超硬合金基体表面にＴｉＣおよび／またはＴ
ｉＣＮ、および酸化アルミニウムを被覆する硬質層被覆
ＷＣ基超硬合金製切削工具の製造法が記載されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年、省力化
および高能率化に対する強い要求から、従来に比べて一
層苛酷な条件での重切削を強いられる傾向にあり、上記
従来の製造法により得られた硬質層被覆ＷＣ基超硬合金
製切削工具を用いて一層苛酷な条件での重切削を行う
と、耐摩耗性、特に耐すくい面摩耗性が低く、短時間で
寿命に至っている。
および高能率化に対する強い要求から、従来に比べて一
層苛酷な条件での重切削を強いられる傾向にあり、上記
従来の製造法により得られた硬質層被覆ＷＣ基超硬合金
製切削工具を用いて一層苛酷な条件での重切削を行う
と、耐摩耗性、特に耐すくい面摩耗性が低く、短時間で
寿命に至っている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述のような課題を解決し、一層苛酷な条件での重切削
に用いた場合にも優れた性能を示す硬質層被覆ＷＣ基超
硬合金製切削工具を製造すべく研究を行った結果、原料
粉末として、第１硬質分散相形成成分粉末、所定の組成
の第２硬質分散相形成成分粉末および結合相形成成分粉
末を用意し、これら粉末を所定量配合し、混合して混合
粉末とし、この混合粉末をプレス成形して圧粉体とし、
上記圧粉体を、真空雰囲気中、温度：１３８０〜１５０
０℃に保持し、引続いてこの温度に保持しながら雰囲気
を真空雰囲気から浸炭雰囲気に切換え、この浸炭雰囲気
中に保持して焼結を終了したのち、冷却速度：０．３〜
３．０℃／分で徐冷して得られたＷＣ基超硬合金基体表
面に、上記硬質層を被覆すると切削特性の優れた硬質層
被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具を得ることができるとい
う知見を得たのである。
上述のような課題を解決し、一層苛酷な条件での重切削
に用いた場合にも優れた性能を示す硬質層被覆ＷＣ基超
硬合金製切削工具を製造すべく研究を行った結果、原料
粉末として、第１硬質分散相形成成分粉末、所定の組成
の第２硬質分散相形成成分粉末および結合相形成成分粉
末を用意し、これら粉末を所定量配合し、混合して混合
粉末とし、この混合粉末をプレス成形して圧粉体とし、
上記圧粉体を、真空雰囲気中、温度：１３８０〜１５０
０℃に保持し、引続いてこの温度に保持しながら雰囲気
を真空雰囲気から浸炭雰囲気に切換え、この浸炭雰囲気
中に保持して焼結を終了したのち、冷却速度：０．３〜
３．０℃／分で徐冷して得られたＷＣ基超硬合金基体表
面に、上記硬質層を被覆すると切削特性の優れた硬質層
被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具を得ることができるとい
う知見を得たのである。
【０００５】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、原料粉末として、ＷＣからなる第１硬
質分散相形成成分粉末、周期律表４ａ，５ａおよび６ａ
族金属の１種または２種以上の炭化物および／または炭
窒化物からなる第２硬質分散相形成成分粉末、並びに鉄
族金属のうち１種または２種以上を主成分とする結合相
形成成分粉末を用意し、これら原料粉末を所定量配合
し、混合して混合粉末とし、この混合粉末をプレス成形
して圧粉体とし、この圧粉体を焼結して得られたＷＣ基
超硬合金基体の表面に、上記硬質層を被覆する硬質層被
覆炭化ＷＣ基超硬合金製切削工具の製造法において、上
記ＷＣ基超硬合金基体は、上記圧粉体を真空雰囲気中、
温度：１３８０〜１５００℃に保持し、引続いてこの温
度に保持しながら雰囲気を真空雰囲気から浸炭雰囲気に
切換え、この浸炭雰囲気中に保持して焼結を終了したの
ち、冷却速度：０．３〜３．０℃／分で徐冷することに
より製造される硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具の
製造法に特徴を有するものである。
たものであって、原料粉末として、ＷＣからなる第１硬
質分散相形成成分粉末、周期律表４ａ，５ａおよび６ａ
族金属の１種または２種以上の炭化物および／または炭
窒化物からなる第２硬質分散相形成成分粉末、並びに鉄
族金属のうち１種または２種以上を主成分とする結合相
形成成分粉末を用意し、これら原料粉末を所定量配合
し、混合して混合粉末とし、この混合粉末をプレス成形
して圧粉体とし、この圧粉体を焼結して得られたＷＣ基
超硬合金基体の表面に、上記硬質層を被覆する硬質層被
覆炭化ＷＣ基超硬合金製切削工具の製造法において、上
記ＷＣ基超硬合金基体は、上記圧粉体を真空雰囲気中、
温度：１３８０〜１５００℃に保持し、引続いてこの温
度に保持しながら雰囲気を真空雰囲気から浸炭雰囲気に
切換え、この浸炭雰囲気中に保持して焼結を終了したの
ち、冷却速度：０．３〜３．０℃／分で徐冷することに
より製造される硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具の
製造法に特徴を有するものである。
【０００６】以下に、上記硬質層被覆炭化ＷＣ基超硬合
金製切削工具を製造するための条件を上記の如く限定し
た理由について説明する。
金製切削工具を製造するための条件を上記の如く限定し
た理由について説明する。
【０００７】この発明において、上記圧粉体は、最初、
真空雰囲気中の焼結炉にて、温度：１３８０〜１５００
℃に保持されながら焼結される。上記真空雰囲気中の真
空度は１×１０-3〜５×１０-1Torrの範囲内であること
が好ましい。上記真空雰囲気中の焼結に続いて、温度は
そのまま１３８０〜１５００℃に保持されながら雰囲気
を浸炭雰囲気に切換える。上記浸炭雰囲気とは、炭化水
素雰囲気、炭化水素＋水素雰囲気、一酸化炭素雰囲気な
どである。
真空雰囲気中の焼結炉にて、温度：１３８０〜１５００
℃に保持されながら焼結される。上記真空雰囲気中の真
空度は１×１０-3〜５×１０-1Torrの範囲内であること
が好ましい。上記真空雰囲気中の焼結に続いて、温度は
そのまま１３８０〜１５００℃に保持されながら雰囲気
を浸炭雰囲気に切換える。上記浸炭雰囲気とは、炭化水
素雰囲気、炭化水素＋水素雰囲気、一酸化炭素雰囲気な
どである。
【０００８】上記焼結温度を１３８０〜１５００℃に限
定した理由は、焼結温度が１３８０℃未満では焼結性が
悪く、さらに基本に対する浸炭効果が低く、遊離炭素が
析出しにくくなるので好ましくなく、一方、焼結温度が
１５００℃を越えると硬質相の異常粒成長など過焼現象
が生じるので好ましくないことによるものである。
定した理由は、焼結温度が１３８０℃未満では焼結性が
悪く、さらに基本に対する浸炭効果が低く、遊離炭素が
析出しにくくなるので好ましくなく、一方、焼結温度が
１５００℃を越えると硬質相の異常粒成長など過焼現象
が生じるので好ましくないことによるものである。
【０００９】上記圧粉体を焼結する最初の１×１０-3〜
５×１０-1Torr真空雰囲気は、第２硬質分散相を有しな
い表面層を形成し、その後に続く浸炭性雰囲気はＷＣ基
超硬合金基体に必要な遊離炭素を析出させるものと考え
られる。
５×１０-1Torr真空雰囲気は、第２硬質分散相を有しな
い表面層を形成し、その後に続く浸炭性雰囲気はＷＣ基
超硬合金基体に必要な遊離炭素を析出させるものと考え
られる。
【００１０】この発明の硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製切
削工具の製造法で作製するＷＣ基超硬合金基体には、全
体に遊離炭素を含む方が好ましく、この遊離炭素はクラ
ックの伝播抵抗を高めかつ靭性を安定化させるため、重
切削で使用するこの発明の製造法で作成された硬質層被
覆ＷＣ基超硬合金製切削工具のＷＣ基超硬合金基体には
存在する方がよい、しかし、上記硬質層を基体に強固に
密着させるためには上記ＷＣ基超硬合金基体の表層部に
は遊離炭素が析出していない方が一層好ましい。
削工具の製造法で作製するＷＣ基超硬合金基体には、全
体に遊離炭素を含む方が好ましく、この遊離炭素はクラ
ックの伝播抵抗を高めかつ靭性を安定化させるため、重
切削で使用するこの発明の製造法で作成された硬質層被
覆ＷＣ基超硬合金製切削工具のＷＣ基超硬合金基体には
存在する方がよい、しかし、上記硬質層を基体に強固に
密着させるためには上記ＷＣ基超硬合金基体の表層部に
は遊離炭素が析出していない方が一層好ましい。
【００１１】このような条件で圧粉体を焼結したのち徐
冷すると、第１硬質分散相形成成分、第２硬質分散相形
成成分、結合相形成成分および不可避不純物からなる基
体内部に結合相形成成分量が最大となるピークが形成さ
れ、このようにして作製されたＷＣ基超硬合金基体表層
部の表面に、通常の化学蒸着法により硬質層を形成する
と、従来よりも一層苛酷な重切削に対しても優れた性能
を示すこの発明の硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具
を製造することができるのである。
冷すると、第１硬質分散相形成成分、第２硬質分散相形
成成分、結合相形成成分および不可避不純物からなる基
体内部に結合相形成成分量が最大となるピークが形成さ
れ、このようにして作製されたＷＣ基超硬合金基体表層
部の表面に、通常の化学蒸着法により硬質層を形成する
と、従来よりも一層苛酷な重切削に対しても優れた性能
を示すこの発明の硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製切削工具
を製造することができるのである。
【００１２】
【実施例】つぎに、この発明の硬質層被覆ＷＣ基超硬合
金製切削工具の製造法を実施例に基づいて具体的に説明
する。
金製切削工具の製造法を実施例に基づいて具体的に説明
する。
【００１３】原料粉末として、いずれも平均粒径：１μ
ｍの（Ｔｉ0.32Ｔａ0.33Ｗ0.35）Ｃ粉末、（Ｔｉ0.71Ｗ
0.29）（Ｃ0.69Ｎ0.31）粉末、（Ｔａ0.83Ｎｂ0.17）Ｃ
粉末、ＴｉＣ粉末、ＴｉＮ粉末、ＴａＣ粉末、ＮｂＣ粉
末を用意し、さらに、平均粒径：３．５μｍのＷＣ粉
末、平均粒径：１．２μｍのＣｏ粉末、を用意し、これ
ら原料粉末をそれぞれ表１に示される組成となるように
配合し、ボールミルにて７２時間湿式混合し、乾燥した
のち、１０kg／mm2 の圧力にてＩＳＯ規格ＳＮＭＧ１２
０４０８に則した形状を有する表１に示される圧粉体Ａ
〜Ｄにプレス成形した。ついで、これら圧粉体Ａ〜Ｄを
表２に示される条件で焼結し、ＷＣ基超硬合金基体を作
製し、このＷＣ基超硬合金基体の表面を洗浄したのち、
０．０６mmの丸ホーニングを施した状態で、通常の化学
蒸着法を用いて表３に示される組成および平均層厚を有
する硬質層を形成し、硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製チッ
プを作製した。ついでこの硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製
チップを用いて下記の切削試験を行った。
ｍの（Ｔｉ0.32Ｔａ0.33Ｗ0.35）Ｃ粉末、（Ｔｉ0.71Ｗ
0.29）（Ｃ0.69Ｎ0.31）粉末、（Ｔａ0.83Ｎｂ0.17）Ｃ
粉末、ＴｉＣ粉末、ＴｉＮ粉末、ＴａＣ粉末、ＮｂＣ粉
末を用意し、さらに、平均粒径：３．５μｍのＷＣ粉
末、平均粒径：１．２μｍのＣｏ粉末、を用意し、これ
ら原料粉末をそれぞれ表１に示される組成となるように
配合し、ボールミルにて７２時間湿式混合し、乾燥した
のち、１０kg／mm2 の圧力にてＩＳＯ規格ＳＮＭＧ１２
０４０８に則した形状を有する表１に示される圧粉体Ａ
〜Ｄにプレス成形した。ついで、これら圧粉体Ａ〜Ｄを
表２に示される条件で焼結し、ＷＣ基超硬合金基体を作
製し、このＷＣ基超硬合金基体の表面を洗浄したのち、
０．０６mmの丸ホーニングを施した状態で、通常の化学
蒸着法を用いて表３に示される組成および平均層厚を有
する硬質層を形成し、硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製チッ
プを作製した。ついでこの硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製
チップを用いて下記の切削試験を行った。
【００１４】
【表１】
【００１５】切削試験１ 被削材として、ＳＮＣＭ４３９（ブリネル硬さ：２９
０）の角材を用意し、この角材を、切削速度：１００ｍ
／min 、送り：０．５mm／rev.、切込み：４mm、の条件
で断続切削し、チップに欠損が生じるまでの衝撃回数を
測定し、その結果を表３に示した。
０）の角材を用意し、この角材を、切削速度：１００ｍ
／min 、送り：０．５mm／rev.、切込み：４mm、の条件
で断続切削し、チップに欠損が生じるまでの衝撃回数を
測定し、その結果を表３に示した。
【００１６】切削試験２ 被削材として、ＳＣＭ４４０（ブリネル硬さ：２５０）
の丸材を用意し、この丸材を、切削速度：２５０ｍ／mi
n 、送り：０．５mm／rev.、切込み：３mm、切削時間：
１５min.、の条件で高速、高送りの連続切削し、チップ
のすくい面摩耗深さおよび逃げ面摩耗量を測定し、その
結果を表３に示した。
の丸材を用意し、この丸材を、切削速度：２５０ｍ／mi
n 、送り：０．５mm／rev.、切込み：３mm、切削時間：
１５min.、の条件で高速、高送りの連続切削し、チップ
のすくい面摩耗深さおよび逃げ面摩耗量を測定し、その
結果を表３に示した。
【００１７】切削試験３ 被削材として、Ｓ５５Ｃ（ブリネル硬さ：３２０）の丸
材を用意し、この丸材を切削速度：１８０ｍ／min 、送
り：１．０mm／rev.、切込み：３mm、切削時間：２mi
n.、の条件で超高送り連続切削し、チップの塑性変形量
を測定し、その結果を表３に示した。
材を用意し、この丸材を切削速度：１８０ｍ／min 、送
り：１．０mm／rev.、切込み：３mm、切削時間：２mi
n.、の条件で超高送り連続切削し、チップの塑性変形量
を測定し、その結果を表３に示した。
【００１８】
【表２】
【００１９】
【表３】
【００２０】
【発明の効果】表２および表３に示された結果から、本
発明法１〜７で作製された硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製
チップは、比較製造法１〜６（比較製造法５は、従来製
造法でもある）で作製された硬質層被覆ＷＣ基超硬合金
製チップに比べて、断続切削におけるチップに欠損が生
じるまでの衝撃回数が多いことから耐欠損性に極めて優
れ、また耐摩耗性および耐塑性変形性についてもほぼ同
等または一層優れていることが明らかである。
発明法１〜７で作製された硬質層被覆ＷＣ基超硬合金製
チップは、比較製造法１〜６（比較製造法５は、従来製
造法でもある）で作製された硬質層被覆ＷＣ基超硬合金
製チップに比べて、断続切削におけるチップに欠損が生
じるまでの衝撃回数が多いことから耐欠損性に極めて優
れ、また耐摩耗性および耐塑性変形性についてもほぼ同
等または一層優れていることが明らかである。
【００２１】上述のように、この発明の製造法による
と、特に重切削に用いた場合に優れた性能を示す硬質層
被覆ＷＣ基超硬合金切削工具を提供することができ、工
業上優れた効果をもたらすものである。
と、特に重切削に用いた場合に優れた性能を示す硬質層
被覆ＷＣ基超硬合金切削工具を提供することができ、工
業上優れた効果をもたらすものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B22F 3/00 - 7/08 B23P 15/28 C22C 1/05
Claims (1)
- 【請求項１】 原料粉末として、炭化タングステンから
なる第１硬質分散相形成成分粉末、周期律表の４ａ，５
ａおよび６ａ族金属の１種または２種以上の炭化物およ
び／または炭窒化物からなる第２硬質分散相形成成分粉
末、並びに鉄族金属のうち１種または２種以上を主成分
とする結合相形成成分粉末を用意し、これら原料粉末を
所定量配合し、混合して混合粉末とし、この混合粉末を
プレス成形して圧粉体とし、この圧粉体を焼結して得ら
れた炭化タングステン基超硬合金基体の表面に、周期律
表の４ａ，５ａ，および６ａ族金属，Ａｌ，Ｓｉ，の群
から選んだ１種または２種以上の金属元素と、炭素、窒
素、ホウ素および酸素からなる群より選んだ１種または
２種以上の非金属元素の化合物のうちの１種の単層また
は２種以上の複数層で構成された硬質層を被覆する硬質
層被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造法
において、上記炭化タングステン基超硬合金基体は、上
記圧粉体を、真空雰囲気中、温度：１３８０〜１５００
℃に保持し、引続いてこの温度に保持しながら雰囲気を
真空雰囲気から浸炭雰囲気に切換え、この浸炭雰囲気中
に保持して焼結を終了したのち、冷却速度：０．３〜
３．０℃／分で徐冷することにより製造されることを特
徴とする硬質層被覆炭化タングステン基超硬合金製切削
工具の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3084649A JP2910293B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 硬質層被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3084649A JP2910293B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 硬質層被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04297507A JPH04297507A (ja) | 1992-10-21 |
| JP2910293B2 true JP2910293B2 (ja) | 1999-06-23 |
Family
ID=13836558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3084649A Expired - Lifetime JP2910293B2 (ja) | 1991-03-25 | 1991-03-25 | 硬質層被覆炭化タングステン基超硬合金製切削工具の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2910293B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2528539C1 (ru) * | 2013-05-07 | 2014-09-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Оренбургский государственный университет" | Способ получения режущего инструмента из карбидсодержащих сплавов вольфрамовой (вк) и титано-вольфрамовой (тк) групп |
| RU2534670C1 (ru) * | 2013-06-11 | 2014-12-10 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Оренбургский государственный университет" | Способ упрочнения твердых сплавов |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8889063B2 (en) | 2007-12-21 | 2014-11-18 | Sandvik Intellectual Property Ab | Sintering furnace and method of making cutting tools |
-
1991
- 1991-03-25 JP JP3084649A patent/JP2910293B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2528539C1 (ru) * | 2013-05-07 | 2014-09-20 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Оренбургский государственный университет" | Способ получения режущего инструмента из карбидсодержащих сплавов вольфрамовой (вк) и титано-вольфрамовой (тк) групп |
| RU2534670C1 (ru) * | 2013-06-11 | 2014-12-10 | Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Оренбургский государственный университет" | Способ упрочнения твердых сплавов |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04297507A (ja) | 1992-10-21 |
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