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JP2982093B2 - 平版印刷版用支持体の製造方法 - Google Patents

平版印刷版用支持体の製造方法

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JP2982093B2
JP2982093B2 JP4223534A JP22353492A JP2982093B2 JP 2982093 B2 JP2982093 B2 JP 2982093B2 JP 4223534 A JP4223534 A JP 4223534A JP 22353492 A JP22353492 A JP 22353492A JP 2982093 B2 JP2982093 B2 JP 2982093B2
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JP
Japan
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aluminum
lithographic printing
printing plate
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宏和 澤田
勤 掛井
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版用支持体の製
造方法に関する、特に電解粗面化性の良いアルミニウム
支持体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷版用アルミニウム支持体、とくにオ
フセット印刷版用支持体としてはアルミニウム板(アル
ミニウム合金板を含む)が用いられている。一般にアル
ミニウム板をオフセット印刷版用支持体として使用する
ためには、感光材料との適度な接着性と保水性を有して
いることが必要である。
【0003】このためにはアルミニウム板の表面を均一
かつ緻密な砂目を有するように粗面化しなければならな
い。この粗面化処理は製版後実際にオフセット印刷を行
ったときに版材の印刷性能や耐刷力に著しい影響をおよ
ぼすので、その良否は版材製造上重要な要素となってい
る。印刷版用アルミニウム支持体の粗面化法としては、
交流電解エッチング法が一般的に採用されてており、電
流としては、普通の正弦波交流電流、矩形波などの特殊
交番波形電流が用いられている。そして、黒鉛等の適当
な電極を対極として交流電流により、アルミニウム板の
粗面化処理を行うもので、通常一回の処理で行われてい
るが、そこで得られるピット深さは全体的に浅く、耐刷
性能に劣るものであった。このため、その直径に比べて
深さの深いピットが均一かつ緻密に存在する砂目を有す
る印刷版用支持体として好適なアルミニウム板が得られ
るように、数々の方法が提案されている。その方法とし
ては、特殊電解電源波形を使った粗面化方法(特開昭5
3−67507号公報)、交流を使った電解粗面化時の
陽極時と陰極時の電気量の比率(特開昭54−6560
7号公報)、電源波形(特開昭55−25381号公
報)、単位面積あたりの通電量の組み合わせ(特開昭5
6−29699号公報)などが知られている。
【0004】また、機械的な粗面化と組みあわせた(特
開昭55−142695号公報)なども知られている。
一方、アルミニウム支持体の製造方法としては、アルミ
ニウムのインゴットを溶解保持してスラブ(厚さ400
〜600mm,幅1000〜2000mm,長さ200
0〜6000mm)を鋳造し、スラブ表面の不純物組織
部分を面削機にかけて3〜10mmづつ切削する面削工
程を経た後、スラブ内部の応力の除去と組織の均一化の
為、均熱炉において480〜540℃,6〜12時間保
持する均熱化処理工程を行い、しかる後に熱間圧延を4
80〜540℃で行う。熱間圧延で5〜40mmの厚み
に圧延した後、室温で所定の厚みに冷間圧延を行う。ま
たその後組織の均一化と平坦度の良い板にするため焼鈍
を行い圧延組織等を均質化した後、規定の厚みに冷間圧
延を行い、矯正する。この様にして作られたアルミニウ
ム支持体を平版印刷版用支持体としていた。
【0005】しかしながら、電解粗面化処理の場合は特
に対象となるアルミニウム支持体の影響を受けやすく、
アルミニウム支持体を溶解保持→鋳造→面削→均熱とい
う工程を通して製造する場合、加熱,冷却をくり返し、
面削という表面層を削り取る工程があったとしても、表
面層に金属合金成分などのばらつきを生じて平版印刷版
としては得率低下の原因となっていた。
【0006】これに対して、本出願人は先にアルミニウ
ム支持体の材質のバラツキを少くし、電解粗面化処理の
得率を向上させることによって品質の優れた得率のよい
平版印刷版を作れる方法として、アルミニウム溶湯から
鋳造,熱間圧延を連続して行い、薄板の熱間圧延コイル
を形成させた後、冷間圧延,熱処理、矯正を行ったアル
ミニウム支持体を粗面化処理することを特徴とする平版
印刷版用支持体の製造方法を提案した。(特開平3−7
9798号公報)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら先に提案
した本出願人の製造方式についても、アルミニウム支持
体の成分によって電解粗面化処理の得率及び粗面化適性
のばらつきがあった。
【0008】本発明の目的はアルミニウム支持体の材質
のバラツキを少くし、電解粗面化処理の得率を向上させ
ると共に、粗面化適性のすぐれた平版印刷版を作れる平
版印刷版用支持体の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
アルミニウム支持体と電解粗面化処理の関係を鋭意研究
して来た結果、本発明を見出したものである。即ち、本
発明の上記目的は、アルミニウム溶湯から直接板状に連
続鋳造した後、冷間圧延、熱処理を行ない、さらに矯正
を行なったアルミニウム支持体を粗面化する平版印刷版
用支持体の製造方法において、 アルミニウム支持体の成分が Fe:0.4〜0.2% Si:0.20〜0.05% Cu:0.02%以下 Al純度が99.5%以上であり、かつ連続鋳造後にお
いて、Feの全含有量のうち20%〜90%が結晶粒界
に存在し、残りが粒内に固溶していることを特徴とする
平版印刷版用支持体の製造方法、及び更に連続鋳造方向
に垂直な断面において、結晶粒径が2μmから500μ
mであることを特徴とする平版印刷版の製造方法によっ
て達成される。
【0010】本発明においてアルミニウム溶湯から直接
板状に鋳造して、薄板のコイルを形成させる方法として
は、ハンター法,3C法,ハズレー法などの薄板連鋳技
術が実用化されている。又特開昭60−238001号
公報,特開昭60−240360号公報などには薄板の
コイルを作成する方法が開示されている。本発明は、ア
ルミニウム溶湯から直接板状に連続鋳造を行い、薄板の
コイルを形成させた後、冷間圧延、熱処理等を行ない、
さらに矯正を行なったアルミニウム支持体を粗面化する
平版印刷版用支持体の製造方法において、粗面化適性の
優れたアルミニウム合金板とするため、Al成分及び他
の合金成分を所定の範囲におさめ、なおかつ連続鋳造後
のFe分布および結晶粒径を所定の範囲におさめること
で、粗面化性の優れた平版印刷版用支持体を低コストで
かつ、得率よく製造することができる。
【0011】第1図の工程概念図を用いて本発明に用い
るアルミニウム支持体の製造方法の実施態様について更
に具体的に説明する。1は溶解保持炉でここでインゴッ
トは溶解保持される。ここから鋳造機2、熱間圧延機3
に送られる。つまりアルミニウム溶湯から直接薄板の熱
間圧延コイルを形成する、コイラー7によって巻取って
も良いし、引続いて熱処理工程4,冷間圧延機5,矯正
装置6にかけても良い。鋳造機2において直接10mm
以下の板状に連続鋳造する場合、熱間圧延機3は不要で
ある。
【0012】それらの製造条件について更に詳しく説明
すると、溶解保持炉1ではアルミニウムの融点以上の温
度に保持させる必要があり、その温度はアルミニウム合
金成分によって適時変化する。一般に800℃以上であ
る。また、アルミニウム溶湯の酸化物発生の抑制、品質
上有害となるアルカリ金属の除却策として、適宜、不活
性ガスパージ、フラックス処理等が行なわれる。
【0013】引き続き鋳造機2によって鋳造される。鋳
造方式にはいろいろあるが、可動鋳型と固定鋳型方式に
大別されるが、現在工業的に稼働しているのはハンター
法,3C法,ハズレー法など可動鋳型方式が殆どであ
る。鋳造温度は可動鋳型,固定鋳型で異なるが、700
℃付近が用いられる。ハンター法,3C法を採用した場
合、直接10mm以下の板状に鋳造可能となるので、熱
間圧延機は使用しなくても良い。この様に連続鋳造及び
熱間圧延によって得られた板材に、冷間圧延5を施し、
規定の厚みに圧延する。その際、結晶粒の大きさをそろ
えるため、中間焼鈍等の熱処理工程4を行い冷間圧延5
をさし挟んで行ってもよい。つぎに矯正装置6によって
矯正を行ない、所定の平面性を与え、アルミニウム支持
体を作り、これを粗面化する。また、矯正は最後の冷間
圧延に含めて行うこともある。
【0014】本発明における平版印刷版用支持体の粗面
化の方法は機械的粗面化,化学的粗面化,電気化学的粗
面化及びそれらの組合わせ等各種用いられる。機械的な
砂目立て法としては、例えばボールグレイン,ワイヤー
グレイン,ブラッシグレイン,液体ホーニング法などが
ある。また電気化学的砂目立て方法としては、交流電解
エッチング法が一般的に採用されており、電流として
は、普通の正弦波交流電流あるいは矩形波など、特殊交
番電流が用いられている。またこの電気化学的砂目立て
の前処理として、苛性ソーダなどでエッチング処理をし
ても良い。
【0015】また電気化学的粗面化を行う場合、塩酸ま
たは硝酸主体の水溶液で交番電流によって粗面化される
のが良い。以下詳細に説明する。先ず、アルミニウム支
持体は、まずアルカリエッチングされる。好ましいアル
カリ剤は、苛性ソーダ,苛性カリ,メタ珪酸ソーダ,炭
酸ソーダ,アルミン酸ソーダ,グルコン酸ソーダ等であ
る。濃度0.01〜20%,温度は20〜90℃,時間
は5sec〜5min間の範囲から選択されるのが適当
であり、好ましいエッチング量としては0.1〜5g/
2 である。
【0016】特に不純物の大い支持体の場合、0.01
〜1g/m2 が適当である。(本出願人昭和62年11
月25日出願)。引き続き、アルカリエッチングしたア
ルミニウム板の表面にアルカリに不溶な物質(スマッ
ト)が残存するので、必要に応じてデスマット処理を行
っても良い。前処理は上記の通りであるが、引き続き、
本発明として塩酸,または硝酸を主体とする電解液中で
交流電解エッチングされる。交流電解電流の周波として
は、0.1〜100Hz,より好ましくは0.1〜1.
0又は10〜60Hzである。
【0017】液濃度としては、3〜150g/l,より
好ましくは5〜50g/l,浴内のアルミニウムの溶解
量としては50g/l以下が適当であり、より好ましく
は2〜20g/lである。必要によって添加物を入れて
も良いが、大量生産をする場合は、液濃度制御などが難
しくなる。また、電流密度は、5〜100A/dm2
適当であるが、10〜80A/dm2 がより好ましい。
また、電源波形としては、求める品質,使用されるアル
ミニウム支持体の成分によって適時選択されるが、特公
昭56−19280号,特公昭55−19191号各公
報に記載の特殊交番波形を用いるのがより好ましい。こ
の様な波形,液条件は、電気量と共に求める品質,使用
されるアルミニウム支持体の成分などによって適時選択
される。
【0018】電解粗面化されたアルミニウムは、次にス
マット処理の一部としてアルカリ溶液に浸漬しスマット
を溶解する。アルカリ剤としては、苛性ソーダなど各種
あるが、PH10以上,温度25〜60℃、浸漬時間1
〜10secの極めて短時間で行うことが好ましい。次
に硫酸主体の液に浸漬する。硫酸の液条件としては、従
来より一段と低い濃度50〜400g/l,温度25〜
65℃が好ましい。硫酸の濃度を400g/l以上,又
は温度を65℃以上にすると処理槽などの腐食が大きく
なり、しかも、マンガンが0.3%以上あるアルミニウ
ム合金では、電気化学的に粗面化された砂目が崩れてし
まう。また、アルミニウム素地の溶解量が0.2g/m
2 以上エッチングされると、耐刷力が低下して来るの
で、0.2g/m2 以下にすることが好ましい。陽極酸
化被膜は、0.1〜10g/m2 、より好ましくは0.
3〜5g/m2 を表面に形成するのが良い。
【0019】陽極酸化の処理条件は、使用される電解液
によって種々変化するので一概には決定されてないが、
一般的には電解液の濃度が1〜80重量%、液温5〜7
0℃、電流密度0.5〜60A/cm2 、電圧1〜10
0V、電解時間1秒〜5分の範囲が適当である。この様
にして得られた陽極酸化皮膜を持つ砂目のアルミニウム
板はそれ自身安定で親水性に優れたものであるから、直
ちに感光性塗膜を上に設ける事も出来るが、必要により
更に表面処理を施す事が出来る。たとえば、先に記載し
たアルカリ金属珪酸塩によるシリケート層あるいは、親
水性項分子化合物よりなる下塗層を設けることができ
る。下塗層の塗布量は5〜150mg/m2 が好まし
い。
【0020】次に、このように処理したアルミニウム支
持体上に感光性塗膜を設け、画像露光、現像して製版し
た後に、印刷機にセットし、印刷を開始する。
【0021】
【実施例】図1に示したような連続鋳造薄板装置にて6
mmの板厚の鋳造及び熱間圧延のアルミニウム板材を形
成させ、更に3mmの板厚まで冷間圧延し、400℃で
の焼鈍工程後更に0.3mm迄冷間圧延(矯正を含む)
してテスト材を形成した。その際、表1に示す組成のア
ルミニウム材及び鋳造条件を適宜変更し、粒界にあるF
eの含有率,粒子径の組合せについて、本発明の実施例
及び比較例として作成した。
【0022】各実施例,比較例で得られた試料につき、
鋳造方向に垂直な断面(図2参照)の結晶粒径観察及び
当該部位の電子プローブ微量分析(EPMA)による元
素分布観察を行なった。
【0023】
【表1】
【0024】このようにして出来たアルミニウム板を平
版印刷版用支持体として用い、15%苛性ソーダ水溶液
でエッチング量が5g/m2 になる様に温度50℃でエ
ッチングし、水洗後150g/l,50℃の硫酸液中に
10sec浸漬してデスマットし、水洗した。更に支持
体を16g/l硝酸水溶液中で、特公昭55−1919
1号公報に記載の交番波形電流を用いて、電気化学的に
粗面化した。電解条件としては、アノード電圧VA =1
4ボルト,カソード電圧VC =12ボルトとして、陽極
時電気量が、350クーロン/dm2 となる様にした。
【0025】以上の如くして作成した基板1〜9に下記
組成物を、乾燥後の塗布重量が2.0g/m2 になる様
に塗布して感光層を設けた。 感光液 N−(4−ヒドロキシフェニル),メタクリルアミド/2−ヒドロキシエチル メタクリレート/アクリロニトリル/メチルメタクリレート/メタクリル酸(= 15:10:30:38:7モル比)共重合体(平均分子量60000) ・・・5.0g 4−ジアゾジフェニルアミンとホルムアルデヒドの縮合物の六弗化燐酸塩 ・・・0.5g 亜燐酸 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.05g ジクトリアピュアーブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)社製)・・0.1g 2−メトキシエタノール・・・・・・・・・・・・・・・・・100.0g このようにして作製して感光性平版印刷版に、真空焼枠
中で透明ネガティブフィルムを通して、1mの距離から
3kwのメタルハライドランプにより50秒間露光を行
なったのち、下記組成の現像液で現像しアラビアガム水
溶液でガム引きして平版印刷版とした。
【0026】 現像液 亜硫酸ナトリウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.0g ベンジルアルコール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30.0g 炭酸ナトリウム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5.0g イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウム・・・・・・・・12.0g 純水・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1000.0g この様にして製版された平版印刷版を用いて、通常の手
順で印刷した結果、表2の結果となった。
【0027】
【表2】
【0028】また、上記印刷テストを行なったと同じ試
料について、感光層塗布を行なう前の粗面化された表面
を電子顕微鏡で観察すると、印刷テストで不良となった
5〜11は、1〜4に比べて、粗面化工程で、ピットが
均一になっていないことがわかった。
【0029】
【発明の効果】上記のように、本発明の平版印刷版用支
持体の製造方法によって製造された平版印刷版は、従来
のものにく比べ、アルミニウム支持体の材質のバラツキ
を少くし、電解粗面化処理の得率を向上させると共に粗
面化適性にすぐれた結果印刷性能が優れたものとなる。
【0030】更にアルミニウム支持体の製造工程が合理
化されたことによる原材料コストの低減の効果も大き
く、特に平版印刷版用支持体の品質向上及びコスト低減
に大きく貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平版印刷版用支持体の製造方法の一部
の工程の概念図一実施例
【図2】連続鋳造後の断面から結晶粒径及び元素分布と
結晶粒界の関係を観察する概念図
【符号の説明】
1 溶解保持炉 2 鋳造機 3 熱間圧延機 4 熱処理工程 5 冷間圧延機 6 矯正装置 7 コイラ 8 連続鋳造して得たアルミニウム板 8a 鋳造方向に垂直な断面 9 結晶粒 9a 結晶粒界 9b 粒内 D 結晶粒径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−177529(JP,A) 特開 昭60−230951(JP,A) 特開 昭58−1047(JP,A) 特開 平3−79798(JP,A) 特開 昭63−30294(JP,A) 特開 昭58−221254(JP,A) 特開 昭62−148295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41N 1/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム溶湯から直接板状に連続鋳
    造した後、冷間圧延,熱処理を行ない、さらに、矯正を
    行ったアルミニウム支持体を粗面化する平版印刷版用支
    持体の製造方法において、 Feの含有量が0.4%〜
    0.2%、かつSiの含有量が0.20%〜0.05
    %、かつCuの含有量が0.02%以下、Al純度が9
    9.5%以上であって、連続鋳造後においてFeの全含
    有量のうち20%〜90%が結晶粒界に存在し、残りが
    粒内に固溶していることを特徴とする平版印刷版用支持
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 連続鋳造方向に垂直な断面において、結
    晶粒径が2μm〜500μmであることを特徴とする請
    求項1記載の平版印刷版用支持体の製造方法。
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