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JP3177079B2 - 平版印刷版用支持体の製造方法 - Google Patents

平版印刷版用支持体の製造方法

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JP3177079B2
JP3177079B2 JP29237393A JP29237393A JP3177079B2 JP 3177079 B2 JP3177079 B2 JP 3177079B2 JP 29237393 A JP29237393 A JP 29237393A JP 29237393 A JP29237393 A JP 29237393A JP 3177079 B2 JP3177079 B2 JP 3177079B2
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JP
Japan
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aluminum
support
lithographic printing
printing plate
plate
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JP29237393A
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宏和 澤田
彰男 上杉
昌也 松木
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平版印刷版用支持体の製
造方法に関する、特に電解粗面化性の良いアルミニウム
支持体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷版用アルミニウム支持体、とくにオ
フセット印刷版用支持体としてはアルミニウム板(アル
ミニウム合金板を含む)が用いられている。一般にアル
ミニウム板をオフセット印刷版用支持体として使用する
ためには、感光材料との適度な接着性と保水性を有して
いることが必要である。このためにはアルミニウム板の
表面を均一かつ緻密な砂目を有するように粗面化しなけ
ればならない。この粗面化処理は製版後実際にオフセッ
ト印刷を行ったときに版材の印刷性能や耐刷力に著しい
影響をおよぼすので、その良否は版材製造上重要な要素
となっている。印刷版用アルミニウム支持体の粗面化法
としては交流電解エッチング法が一般的に採用されてお
り、電流としては、普通の正弦波交流電流、矩形波など
の特殊交番波形電流が用いられている。そして、黒鉛等
の適当な電極を対極として交流電流により、アルミニウ
ム板の粗面化処理を行うもので、通常一回の処理で行わ
れているが、そこで得られるピット深さは全体的に浅
く、耐刷性能に劣るものであった。このため、その直径
に比べて深さの深いピットが均一かつ緻密に存在する砂
目を有する印刷版用支持体として好適なアルミニウム板
が得られるように、数々の方法が提案されている。その
方法としては、特殊電解電源波形を使った粗面化方法
(特開昭53−67507号公報),交流を使った電解
粗面化時の陽極時と陰極時の電気量の比率(特開昭54
−65607号公報),電源波形(特開昭55−253
81号公報),単位面積あたりの通電量の組み合わせ
(特開昭56−29699号公報)などが知られてい
る。
【0003】また、機械的な粗面化と組み合わせた方法
(特開昭55−142695号公報)なども知られてい
る。一方、アルミニウム支持体の製造方法としては、ア
ルミニウムのインゴットを溶解保持してスラブ(厚さ4
00〜600mm,幅1000〜2000mm,長さ2
000〜6000mm)を鋳造し、スラブ表面の不純物
組織部分を面削機にかけて3〜10mmづつ切削する面
削工程を経た後、スラブ内部の応力の除去と組織の均一
化の為、均熱炉において480〜540℃,6〜12時
間保持する均熱化処理工程を行い、しかる後に熱間圧延
を480〜540℃で行う。またその後組織の均一化と
平担度の良い板にするため焼鈍を行い圧延組織等を均質
化した後、規定の厚みに冷間圧延を行い、矯正する。こ
の様にして作られたアルミニウム支持体を平版印刷版用
支持体としていた。
【0004】これに対し、本出願人は先に、アルミニウ
ム支持体の材質のバラツキを少くし、電解粗面化処理の
得率を向上させることによって品質の優れた得率のよい
平版印刷版を作れる方法として、アルミニウム溶湯から
鋳造,熱間圧延を連続して行い、薄板の熱間圧延コイル
を形成させた後、冷間圧延,熱処理を行ない、さらに矯
正を行なったアルミニウム支持体を、粗面化することを
特徴とする平版印刷版用支持体の製造方法を提案してい
る。(特開平3−79798号公報)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、先に提案し
た本出願人の製造方式についても、最終的な冷間圧延又
は熱処理後のアルミニウム板表面のアルミニウム結晶粒
の大きさが粗面化後の面質に大きく影響していることが
わかった。さらに微量合金成分の内、特にFeが一定以
上マトリックスに固溶していることが、均一な粗面化を
実施する上で非常に重要であることがわかった。
【0006】本発明の目的は、アルミニウム支持体の材
質のバラツキを少くし、電解粗面化処理の得率を向上さ
せると共に、粗面化後の面質の優れた、得率のよい平版
印刷版を作れる平版印刷版用支持体の製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するため手段及び作用】本発明者らは、ア
ルミニウム支持体と電解粗面化処理の関係を鋭意研究し
て来た結果、本発明を見出したものである。即ち、本発
明の上記目的は、アルミニウム溶湯から双ベルト方式で
直接板状に連続鋳造したのち、熱間圧延,冷間圧延,熱
処理を各々1回以上行い、さらに矯正を行なったアルミ
ニウム支持体を粗面化する平版印刷版用支持体の製造方
法において、Feの含有量が0.4%〜0.2%,Si
の含有量が0.20%〜0.05%、Cuの含有量が
0.002%〜0.02%、Al純度が99.5%以
上、連続鋳造熱間圧延後のアルミニウム板の結晶粒径が
鋳造進行方向に垂直な断面において5μmから500μ
mであって、かつ最終的な冷間圧延または焼鈍後のアル
ミ板の結晶粒径が、鋳造および圧延進行方向に垂直な断
面において5μmから100μmであることを特徴とす
る平版印刷版用支持体の製造方法。さらに好ましくはF
eの固溶量が10ppm以上である、上記記載の平版印
刷版用支持体の製造方法。によって達成される。
【0008】本発明のアルミニウム溶湯から双ベルト方
式を用い連続的に鋳造したコイルを形成させる方法とし
ては、金属ベルトを用いるハズレー法、キャタピラ状の
ブロックを用いるアルスイスキャスターIIなどの連鋳
技術が実用化されている。双ベルトを用いる連続鋳造法
は、ハンター法等の、双ロールを用いる連続鋳造に比べ
て生産能力が非常に大きいことが知られている。本発明
はアルミニウム溶湯から双ベルト方式で連続鋳造する
際、結晶粒径を一定範囲におさめることで、結晶粒界に
集まりやすい合金成分の分布を一定範囲におさめること
ができる。さらに連続鋳造後の冷間圧延や焼鈍工程にお
いて粒界を変形させ、合金成分を拡散させることで、最
終的なアルミ板中の合金成分の分布を均一にすることが
できるが、結晶粒界の影響を皆無にすることはできない
ため、最終的なアルミ板の結晶粒径を一定範囲におさめ
る。これらの方法により粗面化時にムラのない上質な表
面を持つ品質上すぐれた平版印刷版用支持体を低コスト
でかつ得率よく製造することができる。特に双ベルト方
式の連続鋳造を行なうことで、双ロール方式のような他
の連続鋳造に比べて大きな生産能力を達成することがで
きる。図1の工程概念図を用いて本発明に用いるアルミ
ニウム支持体の製造方法の実施態様について更に具体的
に説明する。1は溶解保持炉でここでインゴットは溶解
保持される。ここから双ベルト方式連続鋳造機2に送ら
れる。つまりアルミニウム溶湯から直接薄板材を形成
し、引きつづき熱間圧延機3で厚みを減少させ、コイラ
ー4によって巻取っても良いし、さらに引続いて,冷間
圧延機5,熱処理6,矯正装置7にかけてもよい。
【0009】それらの製造条件について更に詳しく説明
すると、溶解保持炉1ではアルミニウムの融点以上の温
度に保持させる必要があり、その温度はアルミニウム合
金成分によって適時変化する。一般に800℃以上であ
る。また、アルミニウム溶湯の酸化物発生の抑制、品質
上有害となるアルカリ金属の除去策として、適宜不活性
ガスパージ、フラックス処理等が行なわれる。引き続き
双ベルト方式連続鋳造機2によって鋳造される。鋳造方
式にはいろいろあるが、現在工業的に稼働しているのは
バズレー法,アルスイスキャスターIIなどが殆どであ
る。鋳造温度は鋳型の冷却条件で異なるが、700℃付
近が最適である。連続鋳造後の結晶粒径、冷却条件、鋳
造速度と、鋳造中の板厚変化量が制御され、この様に連
続鋳造によって得られた板材に、引きつづき熱間圧延機
3、冷間圧延機5によって、規定の厚みに圧延する。そ
の際、結晶粒を所定の大きさにそろえるため、中間焼鈍
等の熱処理機6にかけ、更に冷間圧延機5をさし挟んで
行なってもよい。つぎに矯正装置7によって矯正を行な
い、所定の平面性を与え、アルミニウム支持体を作り、
これを粗面化する。また、矯正は最後の冷間圧延に含め
て行うこともある。この際アルミニウム結晶粒の大きさ
は鋳造・圧延の進行方向に対し垂直な断面において、連
続鋳造熱間圧延後は5〜500μm,最終状態において
5〜100μmになるようにする。
【0010】本発明における平版印刷版用支持体の粗面
化の方法は機械的粗面化,化学的粗面化,電気化学的粗
面化及びそれらの組合わせ等各種用いられる。機械的な
砂目立て法としては、例えばボールグレイン,ワイヤー
グレイン,ブラッシグレイン,液体ホーニング法などが
ある。また電気化学的砂目立て方法としては、交流電解
エッチング法が一般的に採用されており、電流として
は、普通の正弦波交流電流あるいは矩形波など特殊交番
電流が用いられている。またこの電気化学的砂目立ての
前処理として、苛性ソーダなどでエッチング処理をして
も良い。また電気化学的粗面化を行う場合、塩酸または
硝酸主体の水溶液で交番電流によって粗面化されるのが
良い。以下詳細な説明する。先ず、アルミニウム支持体
は、まずアルカリエッチングされる。好ましいアルカリ
剤は、苛性ソーダ,苛性カリ,メタ珪酸ソーダ,炭酸ソ
ーダ,アルミン酸ソーダ,グルコン酸ソーダ等である。
濃度0.01〜20%,温度は20〜90℃,時間は5
sec〜5min間の範囲から選択されるのが適当でて
あり、好ましいエッチング量としては0.1〜5g/m
2 である。特に不純物の大い支持体の場合、0.01〜
1g/m2 が適当である(特開平1−237197号
報参照)。引き続き、アルカリエッチングしたアルミニ
ウム板の表面にアルカリに不溶な物質(スマット)が残
存するので、必要に応じてデスマット処理を行っても良
い。
【0011】前処理は上記の通りであるが、引き続き、
塩酸,または硝酸を主体とする電解液中で交流電解エッ
チングされる。交流電解電流の周波数としては、0.1
〜100Hz,より好ましくは0.1〜1.0又は10
〜60Hzである。液濃度としては、3〜150g/
l,より好ましくは5〜50g/l,浴内のアルミニウ
ムの溶解量としては50g/l以下が適当であり、より
好ましくは2〜20g/lである。必要によって添加物
を入れても良いが、大量生産をする場合は、液濃度制御
などが難しくなる。また、電流密度は、5〜100A/
dm2 が適当であるが、10〜80A/dm2 がより好
ましい。また、電源波形としては、求める品質,使用さ
れるアルミニウム支持体の成分によって適時選択される
が、特公昭56−19280号,特公昭55−1919
1号各公報に記載の特殊交番波形を用いるのがより好ま
しい。この様な波形,液条件は、電気量と共に求める品
質,使用されるアルミニウム支持体の成分などによって
適時選択される。電解粗面化されたアルミニウムは、次
にスマット処理の一部としてアルカリ溶液に浸漬しスマ
ットを溶解する。アルカリ剤としては、苛性ソーダなど
各種あるが、PH10以上,温度25〜60℃浸漬時間
1〜10secの極めて短時間で行うことが好ましい。
次に硫酸主体の液に浸漬する。硫酸の液条件としては、
従来より一段と低い濃度50〜400g/l,温度25
〜65℃が好ましい。硫酸の濃度を400g/l以上,
又は温度を65℃以上にすると処理層などの腐食が大き
くなり、しかも、マンガンが0.3%以上あるアルミニ
ウム合金では、電気化学的に粗面化された砂目が崩れて
しまう。また、アルミニウム素地の溶解量が0.2g/
2 以上エッチングされると、耐刷力が低下して来るの
で、0.2g/m2 以下にすることが好ましい。陽極酸
化被膜は、0.1〜10g/m2 、より好ましくは0.
3〜5g/m2 を表面に形成するのが良い。陽極酸化の
処理条件は、使用される電解液によって種々変化するの
で一概には決定されてないが、一般的には電解液の濃度
が1〜80重量%、液温5〜70℃、電流密度0.5〜
60A/cm2 、電圧1〜100V、電解時間1秒〜5
分の範囲が適当である。
【0012】この様にして得られた陽極酸化皮膜を持つ
砂目のアルミニウム板はそれ自身安定で親水性に優れた
ものであるから、直ちに感光性塗膜を上に設ける事も出
来るが、必要により更に表面処理を施す事が出来る。た
とえば、先に記載したアルカリ金属珪酸塩によるシリケ
ート層あるいは、親水性高分子化合物よりなる下塗層を
設けることができる。下塗層の塗布量は5〜150mg
/m2 が好ましい。次に、このように処理したアルミニ
ウム支持体上に感光性塗膜を設け、画像露光、現像して
製版した後に、印刷機にセットし、印刷を開始する。
【0013】
【実施例】(実施例1−4,比較例1〜) 第1図(A)に示したような連続鋳造装置2及び熱間圧
延機3にて7mmの板厚のアルミニウム板材を形成さ
せ、更に1mmの板厚まで冷間圧延し、400℃での焼
鈍工程後更に0.3mm迄冷間圧延(矯正を含む)して
JIS1050材を形成した。この際、表1に示す組成
のアルミニウム材及び鋳造条件、圧延、焼鈍条件を適宜
変更し、連続鋳造熱間圧延後及び最終状態における粒子
径の組合せにつてい、本発明の実施例1〜4及び比較例
1〜として作成した。この板材の鋳造、圧延方向に垂
直な断面(図2参照)を、バフにて鏡面に加工し、フッ
酸10%液中でエッチングを施し、偏光顕微鏡を用いて
表面の結晶粒径の観察測定を行なった。また、最終状態
におけるアルミニウム板材から、金属間化合物として存
在するFeを抽出することで、固溶しているFe量の測
定を行った。
【0014】
【表1】
【0015】このようにして出来たアルミニウム板を平
版印刷版用支持体として用い、次に5%苛性ソーダ水溶
液で温度60℃でエッチング量が5g/m2 になる様に
エッチングし、水洗後、150g/1,50℃の硫酸液
中に20sec浸漬してデスマットし、水洗した。更に
支持体を16g/lの硝酸水溶液中で、特公昭55−1
9191号公報に記載の交番波形電流を用いて、電気化
学的に粗面化した。電解条件としては、アノード電圧V
A =14V,カソード電圧VC =12Vとして、陽極時
電気量が、350クーロン/dm2 となる様にした。以
上の如くして作成したとき基板に、感光液を塗布するこ
とで感光性平版印刷版となるが、ここでは、感光液塗布
前の基板の表面面質および、基板の表面を走査形電子顕
微鏡(SEM)で拡大観察し、砂目形状の均一さを評価
した。感光性平版印刷版に、ネガフィルム又はポジフィ
ルムを通して露光を行なった後、現像すると、(一部感
光層が取れ、)基板の表面自体が平版印刷版の非画像部
又は画像部となるため、基板表面の砂目形状や面質自体
が印刷性、印刷版の視認性に大きな影響を与えるからで
ある。表1に示す試料の感光層塗布前の評価結果は表2
の通りとなった。
【0016】
【表2】
【0017】上記の表のとおり、本発明によらない試料
No.5〜11ではスジ状のムラ発生し、品質上不良で
あった。同じく、Feの固溶量の少ないNo.12,1
3は砂目形状が不均一であった。また、このスジ状のム
ラは、結晶粒径が不均一なため、粒界に折出し易い合金
成分が圧延、焼鈍の工程で充分均質化しきれないために
発生したものである。また、砂目形状が不均一になるの
は、マトリックスに固溶しているFe量が少ないためで
ある。これに対して本発明の試料No.1〜4はスジ状
のムラの発生もなく、砂目形状も均一な優れた面質のも
のであった。
【0018】
【発明の効果】上記のように、本発明の平版印刷版用支
持体の製造方法によって製造された平版印刷版は、従来
のものに比べ、アルミニウム支持体の材質のバラツキを
少くし、電解粗面化処理の得率を向上させると共に粗面
化後の面質を著しく向上させ版面のムラがなく砂目も優
れたものとなる。更にアルミニウム支持体の製造工程が
合理化されたことによる原材料コストの低減の効果も大
きく、特に平版印刷版用支持体の品質向上及びコスト低
減に大きく貢献する。また、双ベルト方式の連続鋳造方
法を用いることにより、双ロール方式等、他の連続鋳造
方法に比べて大きな生産能力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平版印刷版用支持体の製造方法の一
施例の概念図(A)〜(D)
【図2】連続鋳造熱間圧延後の断面から結晶粒径を観察
する概念図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−47349(JP,A) 特開 平7−39906(JP,A) 特開 平6−218495(JP,A) 特許2982093(JP,B2) 特公 平4−19293(JP,B2) 特公 平5−28198(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 1/46 B21B 3/00 B41N 1/08 B41N 3/00 C22F 1/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム溶湯から双ベルト方式で直
    接板状に連続鋳造したのち、熱間圧延,冷間圧延,熱処
    理を各々1回以上行い、さらに矯正を行なったアルミニ
    ウム支持体を粗面化する平版印刷版用支持体の製造方法
    において、Feの含有量が0.4%〜0.2%,Siの
    含有量が0.20%〜0.05%、Cuの含有量が0.
    002%〜0.02%、Al純度が99.5%以上、連
    続鋳造、熱間圧延後のアルミニウム板の結晶粒径が鋳造
    進行方向に垂直な断面において5μmから500μmで
    あって、かつ最終的な冷間圧延または焼鈍後のアルミ板
    の結晶粒径が、鋳造および圧延進行方向に垂直な断面に
    おいて5μmから100μmであることを特徴とする平
    版印刷版用支持体の製造方法。
  2. 【請求項2】 アルミニウム溶湯から双ベルト方式で直
    接板状に連続鋳造したのち、熱間圧延,冷間圧延,熱処
    理を各々1回以上行い、さらに矯正を行なったアルミニ
    ウム支持体を粗面化する平版印刷版用支持体の製造方法
    において、Feの含有量が0.4%〜0.2%,Siの
    含有量が0.20%〜0.05%、Cuの含有量が0.
    002%〜0.02%、Al純度が99.5%以上、F
    eの固溶量が10ppm以上、連続鋳造、熱間圧延後の
    アルミニウム板の結晶粒径が鋳造進行方向に垂直な断面
    において5μmから500μmであって、かつ最終的な
    冷間圧延または焼鈍後のアルミ板の結晶粒径が、鋳造お
    よび圧延進行方向に垂直な断面において5μmから10
    0μmであることを特徴とする平版印刷版用支持体の製
    造方法。
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