JP2818092B2 - 半導体装置のダムバー加工装置 - Google Patents
半導体装置のダムバー加工装置Info
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- JP2818092B2 JP2818092B2 JP5052682A JP5268293A JP2818092B2 JP 2818092 B2 JP2818092 B2 JP 2818092B2 JP 5052682 A JP5052682 A JP 5052682A JP 5268293 A JP5268293 A JP 5268293A JP 2818092 B2 JP2818092 B2 JP 2818092B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置のダムバー
除去に好適な、レーザビームを用いたダムバー加工装置
に関する。
除去に好適な、レーザビームを用いたダムバー加工装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置のリードフレームには、樹脂
モールド後の樹脂のリードフレーム上の流出を防ぐため
に、リードフレームを連結する形で、ダムバーを設けて
ある。そして、樹脂モールド後に、このダムバーを除去
して各リードフレームを電気的に独立したものとする。
リードフレームは、4辺の中の対向2辺に設けられてい
る例と、4辺の全ての辺に設けられている例とがある。
4辺の全ての辺に設けられている形式のものは、QFP
形と呼ばれ、高密度フレーム数となっている。
モールド後の樹脂のリードフレーム上の流出を防ぐため
に、リードフレームを連結する形で、ダムバーを設けて
ある。そして、樹脂モールド後に、このダムバーを除去
して各リードフレームを電気的に独立したものとする。
リードフレームは、4辺の中の対向2辺に設けられてい
る例と、4辺の全ての辺に設けられている例とがある。
4辺の全ての辺に設けられている形式のものは、QFP
形と呼ばれ、高密度フレーム数となっている。
【0003】ダムバーの除去には、辺毎に一括して除去
するプレス法と、1個のダムバーを次々に除去してゆく
レーザビーム法とがある。それぞれ長所短所を持つが、
QFP形の半導体装置のリードフレーム上のダムバーの
除去には、リードフレーム間のピッチが極端に狭くなっ
ていることから、機械式のプレス法による除去よりも、
レーザビームによる除去法が優れている。
するプレス法と、1個のダムバーを次々に除去してゆく
レーザビーム法とがある。それぞれ長所短所を持つが、
QFP形の半導体装置のリードフレーム上のダムバーの
除去には、リードフレーム間のピッチが極端に狭くなっ
ていることから、機械式のプレス法による除去よりも、
レーザビームによる除去法が優れている。
【0004】レーザビームによるダムバー除去の従来例
には、特開平3−294077号がある。この従来例
は、樹脂モールド時の樹脂の影響により発生するリード
フレームの収縮歪みへの、対策に係る発明である。リー
ドフレームのピッチは事前に定めた規格通りであるはず
が、樹脂モールド時に、リードフレームが収縮し、リー
ドフレームのピッチが規格値からずれる。そこで、リー
ドフレームに基準穴を設けておき、この基準穴を光学的
に監視して、ずれていればそのずれ分だけレーザビーム
の照射位置を変更する制御を行う。
には、特開平3−294077号がある。この従来例
は、樹脂モールド時の樹脂の影響により発生するリード
フレームの収縮歪みへの、対策に係る発明である。リー
ドフレームのピッチは事前に定めた規格通りであるはず
が、樹脂モールド時に、リードフレームが収縮し、リー
ドフレームのピッチが規格値からずれる。そこで、リー
ドフレームに基準穴を設けておき、この基準穴を光学的
に監視して、ずれていればそのずれ分だけレーザビーム
の照射位置を変更する制御を行う。
【0005】他の従来のパルスレーザ加工機の例を図2
に示す。レーザヘッド14と、加工ヘッド12と、レー
ザ電源16と、被加工物であるワーク10を搭載し水平
面内(XY平面内)に移動可能なXYテーブル11、レ
ーザヘッド14及び加工ヘッド12を上下方向(Z軸方
向)に移動させるZテーブル13、XYテーブル11の
水平面内の移動動作とZテーブル13の上下方向の移動
動作とレーザヘッド14の発振動作とを自動または手動
で制御するメインコントローラ15を備える。
に示す。レーザヘッド14と、加工ヘッド12と、レー
ザ電源16と、被加工物であるワーク10を搭載し水平
面内(XY平面内)に移動可能なXYテーブル11、レ
ーザヘッド14及び加工ヘッド12を上下方向(Z軸方
向)に移動させるZテーブル13、XYテーブル11の
水平面内の移動動作とZテーブル13の上下方向の移動
動作とレーザヘッド14の発振動作とを自動または手動
で制御するメインコントローラ15を備える。
【0006】レーザ電源16は、レーザコントローラ2
0、安定化電源19、コンデンサ部18及びスイッチ部
17から構成され、安定化電源19から供給された交流
電源がレーザコントローラ20から指令された電圧値に
従って直流に変えられ、コンデンサ部18に供給され、
コンデンサ部18の電荷がスイッチ部17に供給され
る。スイッチ部17は、レーザコントローラ20からパ
ルス幅及びパルス周波数を指令するトリガ信号に従って
動作し、これに従ってレーザヘッド14よりパルスレー
ザ光がパルス状に発振する。
0、安定化電源19、コンデンサ部18及びスイッチ部
17から構成され、安定化電源19から供給された交流
電源がレーザコントローラ20から指令された電圧値に
従って直流に変えられ、コンデンサ部18に供給され、
コンデンサ部18の電荷がスイッチ部17に供給され
る。スイッチ部17は、レーザコントローラ20からパ
ルス幅及びパルス周波数を指令するトリガ信号に従って
動作し、これに従ってレーザヘッド14よりパルスレー
ザ光がパルス状に発振する。
【0007】又、レーザヘッド14には図示しないビー
ムシャッターが内蔵されており、開閉することによって
パルスレーザ光を加工ヘッド12に送出するか否か(O
N/OFF)を制御する。即ちワーク10を加工(ダム
バー除去のこと)する場合には上記ビームシャッターを
開き、加工しない場合には上記ビームシャッターを閉じ
る。このビームシャッターの動作時間は100〜300
msec程度であり、その制御は、前述のレーザコント
ローラ20から行うが、メインコントローラ15からレ
ーザコントローラを介して行ってもよい。
ムシャッターが内蔵されており、開閉することによって
パルスレーザ光を加工ヘッド12に送出するか否か(O
N/OFF)を制御する。即ちワーク10を加工(ダム
バー除去のこと)する場合には上記ビームシャッターを
開き、加工しない場合には上記ビームシャッターを閉じ
る。このビームシャッターの動作時間は100〜300
msec程度であり、その制御は、前述のレーザコント
ローラ20から行うが、メインコントローラ15からレ
ーザコントローラを介して行ってもよい。
【0008】図3(a)、(b)は、QFP形の半導体
装置とダムバー加工の説明図である。QFP形とは、半
導体装置21の4辺Q1〜Q4から外部方向にリードフ
レーム22が導出された構成のICパッケージを云う。
通常は、4辺のうちの対向する2辺(例えばQ1とQ
3)からリードフレームが導出されているが、高密度の
半導体装置にあっては、リードフレームの数も増大する
ことから、4辺の全てにリードフレームを形成するやり
方をとる。且つ各辺のリードフレームのピッチ間隔も極
めて短くしている。各辺のリードフレーム22には、そ
れを連結するようにダムバー23を形成してある。半導
体装置21を樹脂でモールドした時に、その樹脂がリー
ドフレーム全体に流出しないようにしたせきの役割を果
たすためのものがダムバー23であり、モールド後にあ
っては、このダムバー23を除去し、各リードフレーム
を電気的に独立したものとする必要がある。このダムバ
ー23の除去には、パンチによる機械的な除去法とレー
ザによる除去法とがあるが、図2では、レーザによる除
去法を採用した。
装置とダムバー加工の説明図である。QFP形とは、半
導体装置21の4辺Q1〜Q4から外部方向にリードフ
レーム22が導出された構成のICパッケージを云う。
通常は、4辺のうちの対向する2辺(例えばQ1とQ
3)からリードフレームが導出されているが、高密度の
半導体装置にあっては、リードフレームの数も増大する
ことから、4辺の全てにリードフレームを形成するやり
方をとる。且つ各辺のリードフレームのピッチ間隔も極
めて短くしている。各辺のリードフレーム22には、そ
れを連結するようにダムバー23を形成してある。半導
体装置21を樹脂でモールドした時に、その樹脂がリー
ドフレーム全体に流出しないようにしたせきの役割を果
たすためのものがダムバー23であり、モールド後にあ
っては、このダムバー23を除去し、各リードフレーム
を電気的に独立したものとする必要がある。このダムバ
ー23の除去には、パンチによる機械的な除去法とレー
ザによる除去法とがあるが、図2では、レーザによる除
去法を採用した。
【0009】図3の(b)は、リードフレームとダムバ
ーとの拡大図である。A点を含むダムバーの除去が終了
して、B点を含むダムバーの除去を行うための制御シー
ケンスは以下の如くなる。 (1)、ワーク10上でのレーザ照射位置がAからBに
なるように、テーブル11を移動する。 (2)、Bの位置に達したらXYテーブル11を停止す
る。 (3)、ビームシャッタ開にする。 (4)、パルスレーザを照射する。 (5)、ビームシャッタ閉にする。 以上の(1)〜(5)の動作を1シーケンスとして、各
ダムバー位置毎に繰り返し、ダムバーの除去を次々に行
う。このとき、(1)〜(5)をメインコントローラ1
5内のメモリに予めプログラムしておくことで、シーケ
ンス制御が可能となる。
ーとの拡大図である。A点を含むダムバーの除去が終了
して、B点を含むダムバーの除去を行うための制御シー
ケンスは以下の如くなる。 (1)、ワーク10上でのレーザ照射位置がAからBに
なるように、テーブル11を移動する。 (2)、Bの位置に達したらXYテーブル11を停止す
る。 (3)、ビームシャッタ開にする。 (4)、パルスレーザを照射する。 (5)、ビームシャッタ閉にする。 以上の(1)〜(5)の動作を1シーケンスとして、各
ダムバー位置毎に繰り返し、ダムバーの除去を次々に行
う。このとき、(1)〜(5)をメインコントローラ1
5内のメモリに予めプログラムしておくことで、シーケ
ンス制御が可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−29407
7号は、半導体装置全体のリードフレームの収縮を問題
にする。そこで、半導体装置全体の位置変動を、基準穴
のずれで監視する。しかし、樹脂モールドによる収縮以
外に、半導体装置の加工テーブルへの取り付け誤差やリ
ードフレーム成形時のリードフレーム間のピッチ変動等
のため、種々の位置ずれが生じている。特に、高密度の
フレーム化をはかるQFP形の半導体装置では、1辺に
おけるリードフレーム本数が多く、且つピッチ間隔も狭
いため、全体だけの監視のみではまずく、個々のリード
フレームの位置ずれを考慮しなければならない。リード
フレームの位置ずれには、そのピッチ幅が変動すること
による例が多い。即ち、ピッチ幅に広い狭いという問題
がある。従って、リードフレームの位置ずれを補正して
ダムバーのみを除去してゆくためには、リードフレーム
の個々の位置の補正と共に、ピッチ幅の広い狭いに対処
した加工の仕方を検討しなければならない。
7号は、半導体装置全体のリードフレームの収縮を問題
にする。そこで、半導体装置全体の位置変動を、基準穴
のずれで監視する。しかし、樹脂モールドによる収縮以
外に、半導体装置の加工テーブルへの取り付け誤差やリ
ードフレーム成形時のリードフレーム間のピッチ変動等
のため、種々の位置ずれが生じている。特に、高密度の
フレーム化をはかるQFP形の半導体装置では、1辺に
おけるリードフレーム本数が多く、且つピッチ間隔も狭
いため、全体だけの監視のみではまずく、個々のリード
フレームの位置ずれを考慮しなければならない。リード
フレームの位置ずれには、そのピッチ幅が変動すること
による例が多い。即ち、ピッチ幅に広い狭いという問題
がある。従って、リードフレームの位置ずれを補正して
ダムバーのみを除去してゆくためには、リードフレーム
の個々の位置の補正と共に、ピッチ幅の広い狭いに対処
した加工の仕方を検討しなければならない。
【0011】更に、図2に示した従来例にあっては、以
下の如き問題点がある。各ダムバーの寸法は幅0.1〜
0.3mm程度、厚さ0.15mm前後であるので、こ
の切断はパルスレーザ光の1パルスで十分可能である。
従って、実際の加工に要する時間はパルスレーザ光のパ
ルス幅の時間に相当し、0.1msec程度である。と
ころが、前述の(1)から(5)の加工手順においては
ビームシャッターの動作時間である100〜300ms
ecとテーブルの移動時間とにより、1つのダムバー切
断のために1sec程度の時間を費やし、ダムバーの切
断個数やICパッケージの製造個数を考慮すると、加工
時間がかかり過ぎることになる。
下の如き問題点がある。各ダムバーの寸法は幅0.1〜
0.3mm程度、厚さ0.15mm前後であるので、こ
の切断はパルスレーザ光の1パルスで十分可能である。
従って、実際の加工に要する時間はパルスレーザ光のパ
ルス幅の時間に相当し、0.1msec程度である。と
ころが、前述の(1)から(5)の加工手順においては
ビームシャッターの動作時間である100〜300ms
ecとテーブルの移動時間とにより、1つのダムバー切
断のために1sec程度の時間を費やし、ダムバーの切
断個数やICパッケージの製造個数を考慮すると、加工
時間がかかり過ぎることになる。
【0012】又、一般的にはピンのピッチは等ピッチで
あることが多いが、リードフレームの製造誤差や、レジ
ンでモールドする時の温度履歴による歪や、ハンドリン
グによる外力などで変形し、ダムバーの切断時には必ず
しも等ピッチにはなっていない場合がある。前述のダム
バー切断方法は、ダムバーを切断する箇所をプログラム
として予めメインコントローラ15に登録しておく方法
であるが、この方法では上記ピンが等ピッチになってい
ないことには対応できず、更に製造誤差や変形が累積し
て誤差が増大するような最悪の場合には、残しておくべ
きリードフレームのピンの部分にダメージを与える可能
性もある。
あることが多いが、リードフレームの製造誤差や、レジ
ンでモールドする時の温度履歴による歪や、ハンドリン
グによる外力などで変形し、ダムバーの切断時には必ず
しも等ピッチにはなっていない場合がある。前述のダム
バー切断方法は、ダムバーを切断する箇所をプログラム
として予めメインコントローラ15に登録しておく方法
であるが、この方法では上記ピンが等ピッチになってい
ないことには対応できず、更に製造誤差や変形が累積し
て誤差が増大するような最悪の場合には、残しておくべ
きリードフレームのピンの部分にダメージを与える可能
性もある。
【0013】本発明の目的は、ダムバーのピッチや幅に
不揃えがあってもダムバーを確実に且つダムバーの開始
端部及び終了端部両者からみて等距離でのダムバー除去
を可能にする半導体装置のダムバー加工装置を提供する
ものである。
不揃えがあってもダムバーを確実に且つダムバーの開始
端部及び終了端部両者からみて等距離でのダムバー除去
を可能にする半導体装置のダムバー加工装置を提供する
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、半導体装置を
往復動させ、その往路と復路のそれぞれで、半導体装置
のリードフレームを連結するダムバーに、加工ヘッドか
らのレーザビームを照射してダムバーの除去を行う(請
求項1)。
往復動させ、その往路と復路のそれぞれで、半導体装置
のリードフレームを連結するダムバーに、加工ヘッドか
らのレーザビームを照射してダムバーの除去を行う(請
求項1)。
【0015】更に本発明は、半導体装置を往復動させ、
その往路と復路のそれぞれで、半導体装置のリードフレ
ームを連結するダムバーに、加工ヘッドからのレーザビ
ームを照射してダムバーの除去を行うと共に、上記往路
では往路方向に沿うダムバーの開始端部から所定の距離
の位置を中心としてレーザビームを照射してダムバー除
去を行い、上記復路では復路方向に沿うダムバーの開始
端部から所定の距離の位置を中心としてレーザビームを
照射してダムバー除去を行う(請求項2)。
その往路と復路のそれぞれで、半導体装置のリードフレ
ームを連結するダムバーに、加工ヘッドからのレーザビ
ームを照射してダムバーの除去を行うと共に、上記往路
では往路方向に沿うダムバーの開始端部から所定の距離
の位置を中心としてレーザビームを照射してダムバー除
去を行い、上記復路では復路方向に沿うダムバーの開始
端部から所定の距離の位置を中心としてレーザビームを
照射してダムバー除去を行う(請求項2)。
【0016】更に本発明は、上記加工ヘッドのレーザビ
ーム照射位置を含む周辺に照射された照明光の反射光
(又は透過光)の受光位置で且つ往路又は復路の移動方
向に沿うダムバーの出現の様子を監視できる位置に、ス
ポット状の感応領域を持つフォトセンサを設け、このフ
ォトセンサでダムバーの往路又は復路の移動方向に沿う
ダムバー開始端部を検出し、この検出した開始端部から
上記所定の距離の位置を中心としてレーザビームを照射
するようにした(請求項3)。
ーム照射位置を含む周辺に照射された照明光の反射光
(又は透過光)の受光位置で且つ往路又は復路の移動方
向に沿うダムバーの出現の様子を監視できる位置に、ス
ポット状の感応領域を持つフォトセンサを設け、このフ
ォトセンサでダムバーの往路又は復路の移動方向に沿う
ダムバー開始端部を検出し、この検出した開始端部から
上記所定の距離の位置を中心としてレーザビームを照射
するようにした(請求項3)。
【0017】
【作用】本発明によれば、半導体装置のダムバー加工
を、その半導体装置を往復動させて、その往路と復路と
でダムバー加工を行う(請求項1、2)。これにより、
ダムバーピッチやダムバー幅の不揃えがあっても、ダム
バーの両端部から所定の距離の位置から、きれいにダム
バーの除去が可能になる。
を、その半導体装置を往復動させて、その往路と復路と
でダムバー加工を行う(請求項1、2)。これにより、
ダムバーピッチやダムバー幅の不揃えがあっても、ダム
バーの両端部から所定の距離の位置から、きれいにダム
バーの除去が可能になる。
【0018】更に、本発明によれば、フォトセンサでダ
ムバーの両端部を検出し、この検出した両端部から所定
の距離の位置を中心としてレーザビームを照射する(請
求項3)。これにより、事前にプログラムしたシーケン
スによることなく、連続的な往復移動しながらのダムバ
ーの除去が可能になる。
ムバーの両端部を検出し、この検出した両端部から所定
の距離の位置を中心としてレーザビームを照射する(請
求項3)。これにより、事前にプログラムしたシーケン
スによることなく、連続的な往復移動しながらのダムバ
ーの除去が可能になる。
【0019】
【実施例】図4は、図2に対し、フォトセンサ24、2
値信号発生回路25とを新しく設けた点に、特徴を持つ
この図4は、本件出願人による先願(特願平4−293
114号)で提案した加工装置である。フォトセンサ2
4は、ダムバーの位置監視用に使い、2値信号発生回路
25は、このセンサ24の出力からダムバーの出現を2
値信号としてとらえる。この2値信号は、コントローラ
15、20に送られてレーザ照射のタイミング制御に使
われる。図4に示す先願は、1つの辺の一連のダムバー
除去に際し、ワークを停止させることなく連続移動さ
せ、この連続移動させる過程で、各ダムバーの中心位置
でそのダムバーを除去できるようにしたものである。図
2では各ダムバー毎にワークを停止させ且つ開閉シャッ
ターを開及び閉するようにしたが、図4に示す先願で
は、このいずれの操作もせず、ワークは連続移動であっ
て且つシャッターは開にしたままである。図4に示す先
願では、フォトセンサ24がワーク移動に伴う各ダムバ
ーの出現位置(各ダムバーの先頭エッジ位置)を検出
し、この先頭エッジ位置から、ダムバーの中央位置でレ
ーザビームを放出するようなタイミングを求め、このタ
イミングでレーザビームを発生させる。1発のレーザビ
ームで1つのダムバーの中心部分は瞬間的に除去でき、
この除去に要する時間は移動速度による単位移動時間に
比して無視できる値である。従って、ワークを連続移動
しても、そのダムバーの加工は高速になされるため、ワ
ークの連続移動への障害にならない。そして、ダムバー
の先頭エッジ位置に不揃いがあっても、その先頭エッジ
位置そのものをフォトセンサ24が検出できるため、そ
の不揃えに対してダムバーの中央位置をはずすことなく
確実に除去できる。
値信号発生回路25とを新しく設けた点に、特徴を持つ
この図4は、本件出願人による先願(特願平4−293
114号)で提案した加工装置である。フォトセンサ2
4は、ダムバーの位置監視用に使い、2値信号発生回路
25は、このセンサ24の出力からダムバーの出現を2
値信号としてとらえる。この2値信号は、コントローラ
15、20に送られてレーザ照射のタイミング制御に使
われる。図4に示す先願は、1つの辺の一連のダムバー
除去に際し、ワークを停止させることなく連続移動さ
せ、この連続移動させる過程で、各ダムバーの中心位置
でそのダムバーを除去できるようにしたものである。図
2では各ダムバー毎にワークを停止させ且つ開閉シャッ
ターを開及び閉するようにしたが、図4に示す先願で
は、このいずれの操作もせず、ワークは連続移動であっ
て且つシャッターは開にしたままである。図4に示す先
願では、フォトセンサ24がワーク移動に伴う各ダムバ
ーの出現位置(各ダムバーの先頭エッジ位置)を検出
し、この先頭エッジ位置から、ダムバーの中央位置でレ
ーザビームを放出するようなタイミングを求め、このタ
イミングでレーザビームを発生させる。1発のレーザビ
ームで1つのダムバーの中心部分は瞬間的に除去でき、
この除去に要する時間は移動速度による単位移動時間に
比して無視できる値である。従って、ワークを連続移動
しても、そのダムバーの加工は高速になされるため、ワ
ークの連続移動への障害にならない。そして、ダムバー
の先頭エッジ位置に不揃いがあっても、その先頭エッジ
位置そのものをフォトセンサ24が検出できるため、そ
の不揃えに対してダムバーの中央位置をはずすことなく
確実に除去できる。
【0020】フォトセンサ24の具体例は図1に示すも
のであり、このフォトセンサの構成は、図6、図7に示
す構成のフォトセンサを発展させたものである。以下で
は、図6、図7のフォトセンサの例を説明し、最後に、
本発明の実施例として図1及びその取り扱い例を図11
以降を利用して説明するものとある。尚、反射光ではな
く透過光の例もあり、この際にはフォトセンサ24はそ
の透過側に設ける。
のであり、このフォトセンサの構成は、図6、図7に示
す構成のフォトセンサを発展させたものである。以下で
は、図6、図7のフォトセンサの例を説明し、最後に、
本発明の実施例として図1及びその取り扱い例を図11
以降を利用して説明するものとある。尚、反射光ではな
く透過光の例もあり、この際にはフォトセンサ24はそ
の透過側に設ける。
【0021】フォトセンサ24を含む光学系を図5に示
す。加工ヘッド12には、ダイクロイックミラー27、
ベンディングミラー28集光レンズ29及び結像用ミラ
ー26を組み込んでおく。レーザヘッド14からのレー
ザビームは、ベンディングミラー28を介してワーク1
0上のダムバーの除去をはかる。一方、照明用光源26
から照明光は、ダイクロイックミラー27、ベンディン
グミラー28、集光レンズ29を介してリードフレーム
上に照射される。その反射光は同一光路を経て結像用レ
ンズ26に入り、固定部材100上に設けられたフォト
センサ24上に、開口部100Aを介して入射し、リー
ドフレーム上の様子を結像する。尚、レーザ加工時のア
シストガス供給系は省略してある。
す。加工ヘッド12には、ダイクロイックミラー27、
ベンディングミラー28集光レンズ29及び結像用ミラ
ー26を組み込んでおく。レーザヘッド14からのレー
ザビームは、ベンディングミラー28を介してワーク1
0上のダムバーの除去をはかる。一方、照明用光源26
から照明光は、ダイクロイックミラー27、ベンディン
グミラー28、集光レンズ29を介してリードフレーム
上に照射される。その反射光は同一光路を経て結像用レ
ンズ26に入り、固定部材100上に設けられたフォト
センサ24上に、開口部100Aを介して入射し、リー
ドフレーム上の様子を結像する。尚、レーザ加工時のア
シストガス供給系は省略してある。
【0022】図6は、フォトセンサ24の感応領域の大
きさを説明する図である。矢印がテーブルの移動方向
(x方向)を示す。結像レンズ26による照明光の大き
さは図の円形部分30である。この円形部分30は、1
つのダムバー23と移動方向に直交する方向の両側に存
在する空間部分(スリット部)23A、23Bの一部及
び移動方向に沿う方向の両側のリードフレーム22A、
22Bの一部とを含む視野であり、1つのダムバー23
を含むその周辺の状況を示しうる大きさとなっている。
テーブル11の移動に伴って、この視野も変化してゆ
く。一方、フォトセンサ24の感応領域は、微小な斜線
円形部分で示すような大きさであり、この大きさは、ダ
ムバー23の大きさに比して充分に小さなスポット的な
値である。この微小な口径の感応域としたことによっ
て、テーブル11の移動によるダムバー23の出現の様
子のみならず、テーブル11の移動方向に沿うダムバー
の左右のリードフレーム22A、22Bの出現の様子を
細かく追跡監視することができる。テーブル11の移動
により、フォトセンサ24は図7の点線で示す軌跡を作
ることになり、フォトセンサ24の感応対象域が次々に
変わってゆき、この感応対象領域を追跡することで、ダ
ムバーの出現位置がわかる。
きさを説明する図である。矢印がテーブルの移動方向
(x方向)を示す。結像レンズ26による照明光の大き
さは図の円形部分30である。この円形部分30は、1
つのダムバー23と移動方向に直交する方向の両側に存
在する空間部分(スリット部)23A、23Bの一部及
び移動方向に沿う方向の両側のリードフレーム22A、
22Bの一部とを含む視野であり、1つのダムバー23
を含むその周辺の状況を示しうる大きさとなっている。
テーブル11の移動に伴って、この視野も変化してゆ
く。一方、フォトセンサ24の感応領域は、微小な斜線
円形部分で示すような大きさであり、この大きさは、ダ
ムバー23の大きさに比して充分に小さなスポット的な
値である。この微小な口径の感応域としたことによっ
て、テーブル11の移動によるダムバー23の出現の様
子のみならず、テーブル11の移動方向に沿うダムバー
の左右のリードフレーム22A、22Bの出現の様子を
細かく追跡監視することができる。テーブル11の移動
により、フォトセンサ24は図7の点線で示す軌跡を作
ることになり、フォトセンサ24の感応対象域が次々に
変わってゆき、この感応対象領域を追跡することで、ダ
ムバーの出現位置がわかる。
【0023】フォトセンサ24によるダムバーの追跡と
ダムバー切断タイミングについて以下説明する。まずI
Cのリードフレームであるワーク10をXYテーブル1
1によって、例えばX軸の正方向に一定速度で移動させ
ると、図6に示したターゲット上に結像しているワーク
10からの反射光による画像もX軸の正方向に移動す
る。ところが、フォトセンサ24は固定されているの
で、フォトセンサ24からの出力である検出信号の変化
は図7に示すように、空間部分23B(スリット部)で
高い出力となり、リードフレーム部(ウエブ部)22
A、22Bで低い出力となる。但し、ここでの検出信号
は、光が強い場合に高い出力、光が弱い場合に低い出力
になるものとする。又、図7のように、ワーク10の空
間部分23B及びリードフレーム部22A、22Bが等
ピッチで並んでいれば、XYテーブル11が一定速度で
移動するので、検出信号は一定周期の波形として検出さ
れる。一方、ワーク10の空間部分23Bとリードフレ
ーム22A、22Bが等ピッチで並んでいない場合に
は、検出信号はピッチ変化に比例した時間変化を持つ波
形として検出される。
ダムバー切断タイミングについて以下説明する。まずI
Cのリードフレームであるワーク10をXYテーブル1
1によって、例えばX軸の正方向に一定速度で移動させ
ると、図6に示したターゲット上に結像しているワーク
10からの反射光による画像もX軸の正方向に移動す
る。ところが、フォトセンサ24は固定されているの
で、フォトセンサ24からの出力である検出信号の変化
は図7に示すように、空間部分23B(スリット部)で
高い出力となり、リードフレーム部(ウエブ部)22
A、22Bで低い出力となる。但し、ここでの検出信号
は、光が強い場合に高い出力、光が弱い場合に低い出力
になるものとする。又、図7のように、ワーク10の空
間部分23B及びリードフレーム部22A、22Bが等
ピッチで並んでいれば、XYテーブル11が一定速度で
移動するので、検出信号は一定周期の波形として検出さ
れる。一方、ワーク10の空間部分23Bとリードフレ
ーム22A、22Bが等ピッチで並んでいない場合に
は、検出信号はピッチ変化に比例した時間変化を持つ波
形として検出される。
【0024】次に図8には、2値化信号発生回路25を
示し、図9にはレーザコントローラ20の本体に係る部
分を示し、図10にはそれらの各部波形図を示す。図8
の2値化信号発生回路25は、コンパレータ251とデ
ィレイ回路252とより成り、はコンパレータ251は
フォトセンサ25出力としきい値THとの大小を比較
し、THより大であれば“1”、小であれば“0”を出
力する。しきい値THはダムバーの先頭位置で“1”の
立ち上がりがあるように、後端位置で“1”の立ち上が
りがあるように選ぶ。ディレイ回路252はこの2値化
した検出信号をメインコントローラ15から指令された
遅れ時間t1だけ遅延をかけ、第1の矩形波信号Pとし
てレーザコントローラ20に送出する。この遅延時間t
1の意味は後述する。
示し、図9にはレーザコントローラ20の本体に係る部
分を示し、図10にはそれらの各部波形図を示す。図8
の2値化信号発生回路25は、コンパレータ251とデ
ィレイ回路252とより成り、はコンパレータ251は
フォトセンサ25出力としきい値THとの大小を比較
し、THより大であれば“1”、小であれば“0”を出
力する。しきい値THはダムバーの先頭位置で“1”の
立ち上がりがあるように、後端位置で“1”の立ち上が
りがあるように選ぶ。ディレイ回路252はこの2値化
した検出信号をメインコントローラ15から指令された
遅れ時間t1だけ遅延をかけ、第1の矩形波信号Pとし
てレーザコントローラ20に送出する。この遅延時間t
1の意味は後述する。
【0025】図9のレーザコントローラ20は内部ジェ
ネレータ201、ゲート回路202、トリガ回路203
より成る。ゲート回路202は矩形波信号発生回路25
からの第1の矩形波信号P、内部ジェネレータ201か
らの第2の矩形波信号Gとを、メインコントローラ15
からの制御信号TPで選択するものであり、本実施例の
フォトセンサ24出力を利用する時にはTP=1で信号
Pを出力し、フォトセンサ出力を利用しない時にはTP
=0で信号Gを出力する。トリガ回路203では、ゲー
ト回路202から入力された矩形波信号の立ち上がりに
対応するトリガ信号を発生し、スイッチ部17に入力
し、このトリガ信号に従ってパルスレーザ光まを発振さ
せる。
ネレータ201、ゲート回路202、トリガ回路203
より成る。ゲート回路202は矩形波信号発生回路25
からの第1の矩形波信号P、内部ジェネレータ201か
らの第2の矩形波信号Gとを、メインコントローラ15
からの制御信号TPで選択するものであり、本実施例の
フォトセンサ24出力を利用する時にはTP=1で信号
Pを出力し、フォトセンサ出力を利用しない時にはTP
=0で信号Gを出力する。トリガ回路203では、ゲー
ト回路202から入力された矩形波信号の立ち上がりに
対応するトリガ信号を発生し、スイッチ部17に入力
し、このトリガ信号に従ってパルスレーザ光まを発振さ
せる。
【0026】図10には、図8、図9の回路の各部波形
を示しており、図9のパルスレーザ光の発振は実際には
ある幅を持つパルス状であるが、そのパルス幅がその他
の信号の幅に比べて非常に小さいため、図10では線状
に表している。
を示しており、図9のパルスレーザ光の発振は実際には
ある幅を持つパルス状であるが、そのパルス幅がその他
の信号の幅に比べて非常に小さいため、図10では線状
に表している。
【0027】又、TP=0で出力される内部ジェネレー
タ201の出力パルスGは、定周期のパルスであって、
この定周期に従って、レーザ発振を行わせるものであ
る。パルスGによるレーザ発振では、前述の開閉シャッ
ターの開閉を利用して加工ヘッドへレーザを放出させた
り、停止させたりする。従って、フォトセンサ24を設
けた本実施例にあっては、出力パルスGを利用すること
はない。
タ201の出力パルスGは、定周期のパルスであって、
この定周期に従って、レーザ発振を行わせるものであ
る。パルスGによるレーザ発振では、前述の開閉シャッ
ターの開閉を利用して加工ヘッドへレーザを放出させた
り、停止させたりする。従って、フォトセンサ24を設
けた本実施例にあっては、出力パルスGを利用すること
はない。
【0028】次にディレイ回路252の遅延時間t1を
説明する。この遅延時t1とは、レーザの照射位置が図
10に示すように、ダムバーの中央位置となるようにす
るための時間である。ワークの移動速度をvとし、ダム
バーの幅をwとし、各種の遅れ時間(ゴンパレータ25
1での2値化処理時間、レーザコントローラ20による
処理時間、スイッチ部17の遅れ時間、パルスレーザ光
発振までの遅れ時間の総合遅れ時間のこと)をt2、及
びダムバー幅wを移動速度で移動する時間をtとする
と、加工位置がダムバーの中央位置となるためには、以
下の関係式となる。
説明する。この遅延時t1とは、レーザの照射位置が図
10に示すように、ダムバーの中央位置となるようにす
るための時間である。ワークの移動速度をvとし、ダム
バーの幅をwとし、各種の遅れ時間(ゴンパレータ25
1での2値化処理時間、レーザコントローラ20による
処理時間、スイッチ部17の遅れ時間、パルスレーザ光
発振までの遅れ時間の総合遅れ時間のこと)をt2、及
びダムバー幅wを移動速度で移動する時間をtとする
と、加工位置がダムバーの中央位置となるためには、以
下の関係式となる。
【0029】
【数1】t=w/v =2(t1+t2) これからt1を求めると、
【数2】t1=2(w/v)−t2 となる。即ち、パルスレーザ光の発振はフォトセンサ2
4での検出から(t/2)時間後に行われ、この位置と
はダムバー中央位置となる。ここで、t2やw、vは、
予めメインコントローラ15内に入力しておく。
4での検出から(t/2)時間後に行われ、この位置と
はダムバー中央位置となる。ここで、t2やw、vは、
予めメインコントローラ15内に入力しておく。
【0030】以上のような動作によって、例えば1辺に
ダムバーを有するICのダムバー切断を行う際の加工手
順について説明する。まず、ダムバーを通る軌跡、ワー
ク10の移動速度、即ち、XYテーブル11の移動速度
v、ワーク10のスリット部23Bの幅w、及び遅れ時
間t2をメインコントローラ15に入力しておく。又、
ここではダムバー切断を行うので、XYテーブル11の
移動と共にゲート回路202において第1の矩形波信号
Pがトリガ信号203に入力されるように、即ち制御信
号TP=1がゲート回路202に入力されるようにメイ
ンコントローラ15にプログラムを入力しておく。この
プログラムを走らせると、テーブル11は一定速度で移
動し、且つスリット部23Bのピッチとテーブル11の
移動速度vとで決まる周期でパルスレーザ光が発振し、
且つスリット部23Bの中央でその照射が行われ、ダム
バーが切断される。
ダムバーを有するICのダムバー切断を行う際の加工手
順について説明する。まず、ダムバーを通る軌跡、ワー
ク10の移動速度、即ち、XYテーブル11の移動速度
v、ワーク10のスリット部23Bの幅w、及び遅れ時
間t2をメインコントローラ15に入力しておく。又、
ここではダムバー切断を行うので、XYテーブル11の
移動と共にゲート回路202において第1の矩形波信号
Pがトリガ信号203に入力されるように、即ち制御信
号TP=1がゲート回路202に入力されるようにメイ
ンコントローラ15にプログラムを入力しておく。この
プログラムを走らせると、テーブル11は一定速度で移
動し、且つスリット部23Bのピッチとテーブル11の
移動速度vとで決まる周期でパルスレーザ光が発振し、
且つスリット部23Bの中央でその照射が行われ、ダム
バーが切断される。
【0031】例えば、ここで使用するレーザ発振器がパ
ルス励起タイプのYAGレーザの場合、最大の発振周波
数が300Hz程度の周波数にすると、その周期は3.
3ms程度であるが、スリット部3のピッチとテーブル
21の移動速度vとで決まる周期をこの値になるように
設定しておけば、ダムバー切断の1回当りの時間は3.
3msecとなり、従来に比べ飛躍的に短縮できる。
又、ピンが等間隔でない場合、即ちウエブ部及びスリッ
ト部のピッチが一定でない場合には、予め設定した所定
の距離だけウエブ部端部から離れた位置でパルスレーザ
光が発振するようにしておけば、同様にしてダムバーを
切断することができる。又、ピンが等間隔でない場合に
も、所定の距離だけウエブ部端部から離れた位置でダム
バーを切断することができる。この位置及び前記等間隔
の場合の中間位置とを併せて基準中間位置と呼ぶ。
ルス励起タイプのYAGレーザの場合、最大の発振周波
数が300Hz程度の周波数にすると、その周期は3.
3ms程度であるが、スリット部3のピッチとテーブル
21の移動速度vとで決まる周期をこの値になるように
設定しておけば、ダムバー切断の1回当りの時間は3.
3msecとなり、従来に比べ飛躍的に短縮できる。
又、ピンが等間隔でない場合、即ちウエブ部及びスリッ
ト部のピッチが一定でない場合には、予め設定した所定
の距離だけウエブ部端部から離れた位置でパルスレーザ
光が発振するようにしておけば、同様にしてダムバーを
切断することができる。又、ピンが等間隔でない場合に
も、所定の距離だけウエブ部端部から離れた位置でダム
バーを切断することができる。この位置及び前記等間隔
の場合の中間位置とを併せて基準中間位置と呼ぶ。
【0032】図11に示す4辺にダムバー2を有するI
Cパッケージのダムバー切断を効率的に行うために図1
2に示す如く4個のフォトセンサ24A〜24Dを図中
w1〜w4で示す固定の位置に配置する。そして、2値
化信号発生回路25は更にw1〜w4の位置のフォトセ
ンサからの検出信号のうちワーク1の移動方向に応じた
検出信号を選択し、この選択した検出信号に基づく第1
の矩形波信号を制御手段に入力し、これに続く処理が前
述の実施例と同様に行われる。まずQ3の部分のダムバ
ー23を切断するときには、図12(a)の如くw1の
位置のフォトセンサ24Aからの検出信号を2値化信号
発生回路において選択し、X軸の方向に順次切断を行
う。次に、Q2の部分のダムバー23を切断するときに
は、図12(b)の如くw2の位置のフォトセンサ24
Bからの検出信号を2値化信号発生回路において選択
し、Y軸の正方向に順次切断を行う。以下、同様にし
て、Q1の部分はX軸の負の方向に順次切断を行い、D
の部分はY軸の負の方向に順次切断を行う。このように
して、連続して4辺の全てのダムバー23を切断するこ
とができる。
Cパッケージのダムバー切断を効率的に行うために図1
2に示す如く4個のフォトセンサ24A〜24Dを図中
w1〜w4で示す固定の位置に配置する。そして、2値
化信号発生回路25は更にw1〜w4の位置のフォトセ
ンサからの検出信号のうちワーク1の移動方向に応じた
検出信号を選択し、この選択した検出信号に基づく第1
の矩形波信号を制御手段に入力し、これに続く処理が前
述の実施例と同様に行われる。まずQ3の部分のダムバ
ー23を切断するときには、図12(a)の如くw1の
位置のフォトセンサ24Aからの検出信号を2値化信号
発生回路において選択し、X軸の方向に順次切断を行
う。次に、Q2の部分のダムバー23を切断するときに
は、図12(b)の如くw2の位置のフォトセンサ24
Bからの検出信号を2値化信号発生回路において選択
し、Y軸の正方向に順次切断を行う。以下、同様にし
て、Q1の部分はX軸の負の方向に順次切断を行い、D
の部分はY軸の負の方向に順次切断を行う。このように
して、連続して4辺の全てのダムバー23を切断するこ
とができる。
【0033】以上のフォトセンサを用いてのダムバーの
切断を行う場合、ダムバーのピッチやダムバーの幅に大
小があって均一でないと、ダムバーの切断状況も不均一
となる。この様子を図13に示す。図13は、相隣合う
3つのダムバー23とその間に介在するリードフレーム
24との上面図である。ここで、左側に示した第1のダ
ムバーと真中に示した第2のダムバーとの、それぞれの
ダムバーピッチ幅Pと、ダムバー幅Wとを以下とする。 第1のダムバー P=P0(基準の大きさ) W=W0(基準の大きさ) 第2のダムバー P=P0′(P0′>P0とする) W=W0′(W0′>W0とする)
切断を行う場合、ダムバーのピッチやダムバーの幅に大
小があって均一でないと、ダムバーの切断状況も不均一
となる。この様子を図13に示す。図13は、相隣合う
3つのダムバー23とその間に介在するリードフレーム
24との上面図である。ここで、左側に示した第1のダ
ムバーと真中に示した第2のダムバーとの、それぞれの
ダムバーピッチ幅Pと、ダムバー幅Wとを以下とする。 第1のダムバー P=P0(基準の大きさ) W=W0(基準の大きさ) 第2のダムバー P=P0′(P0′>P0とする) W=W0′(W0′>W0とする)
【0034】そこで、図13の矢印(往路)方向に半導
体装置が移動していくとすると、先願によれば、第1の
ダムバー及び第2のダムバーそれぞれで、ダムバーの先
頭エッジから(t/2)移動時間後の位置aで、ダムバ
ーの切断を行う。この結果、第1のダムバーでは、切断
後のダムバーの左右の残部は等しく且つその左右方向へ
の幅自体も所期の小さい値であり、何等問題ではない。
しかし、第2のダムバーでは、図13に示すように右側
の残部Aが著しく残る。この右側の残部Aが存在する
と、品質劣化となり、又後工程に悪影響を与える。例え
ば後工程の中に、リードフレームの曲げ工程があるが、
この曲げ時に切断残り部分を折り曲げることになるが、
その折り曲げが不十分となり、リードフレームの平面上
の誤差を招く。又、リードフレームへのはんだ付け工程
があるが、この切断残り部分に余分なはんだが付加した
りして、リードフレーム間の短絡を招くこともある。
体装置が移動していくとすると、先願によれば、第1の
ダムバー及び第2のダムバーそれぞれで、ダムバーの先
頭エッジから(t/2)移動時間後の位置aで、ダムバ
ーの切断を行う。この結果、第1のダムバーでは、切断
後のダムバーの左右の残部は等しく且つその左右方向へ
の幅自体も所期の小さい値であり、何等問題ではない。
しかし、第2のダムバーでは、図13に示すように右側
の残部Aが著しく残る。この右側の残部Aが存在する
と、品質劣化となり、又後工程に悪影響を与える。例え
ば後工程の中に、リードフレームの曲げ工程があるが、
この曲げ時に切断残り部分を折り曲げることになるが、
その折り曲げが不十分となり、リードフレームの平面上
の誤差を招く。又、リードフレームへのはんだ付け工程
があるが、この切断残り部分に余分なはんだが付加した
りして、リードフレーム間の短絡を招くこともある。
【0035】更に、別の問題もある。図13は、ダムバ
ーの幅W0に対して1発のレーザビームで切断できる幅
Dが、それ程小さくない例(即ち、W0≒2D)であっ
た。しかし、図14(a)、(b)に示す如く、ダムバ
ーの幅W0に対して1発のレーザビームで切断できると
幅D′が充分に小さい場合(W0》D′)もある(1発
のレーザビームが絞られて小さくなっている例や、相対
的にダムバー幅が大きい例)。こうした場合、先願のや
り方では、図14(a)に示す如く、遅延時間を与えて
ダムバーの開始エッジからL1の距離の位置、又は図1
4(b)に示す如く、切断箇所がダムバーの中央位置、
となるように遅延時間を与えるやり方をとる。図14
(a)では、右側のダムバー残部が大きく、図14
(b)では左と右とのそれぞれに無視できない程のダム
バー残部が生ずる。
ーの幅W0に対して1発のレーザビームで切断できる幅
Dが、それ程小さくない例(即ち、W0≒2D)であっ
た。しかし、図14(a)、(b)に示す如く、ダムバ
ーの幅W0に対して1発のレーザビームで切断できると
幅D′が充分に小さい場合(W0》D′)もある(1発
のレーザビームが絞られて小さくなっている例や、相対
的にダムバー幅が大きい例)。こうした場合、先願のや
り方では、図14(a)に示す如く、遅延時間を与えて
ダムバーの開始エッジからL1の距離の位置、又は図1
4(b)に示す如く、切断箇所がダムバーの中央位置、
となるように遅延時間を与えるやり方をとる。図14
(a)では、右側のダムバー残部が大きく、図14
(b)では左と右とのそれぞれに無視できない程のダム
バー残部が生ずる。
【0036】このように、W0》D′の如き場合には、
ダムバーの残部が大きくなり、品質劣化や後工程に問題
を残す。
ダムバーの残部が大きくなり、品質劣化や後工程に問題
を残す。
【0037】そこで、本発明では、往路移動だけではな
く、復路方向への移動を行い、その往路移動と復路移動
との両方で、遅延時間を与えて、それぞれダムバー切断
を行わせることにした。
く、復路方向への移動を行い、その往路移動と復路移動
との両方で、遅延時間を与えて、それぞれダムバー切断
を行わせることにした。
【0038】図1は本発明の動作原理を示す図であり、
図13に対応する図である。先ず、半導体装置を搭載し
たテーブルの往路移動を連続的に行いながら、基準ダム
バー幅W0をデータとして与えて、ダムバーの左側端部
から距離Lの位置を中心としてダムバーの除去を行う。
基準ダムバー幅W0の幅を持つダムバーにあっては、距
離Lの位置とは、ダムバーの中央位置である。この往路
移動で一連のダムバーを次々に除去し、次に、復路移動
を行う。この復路移動でも、基準ダムバー幅W0をデー
タとして与える。復路移動にあっても、フォトセンサ2
4Aは、ダムバーの端部を検出するが、往路移動と異な
り、検出するのはダムバーの右側端部である。そして、
右側端部から距離Lの位置bを中心としてダムバー除去
をはかる。真中の第2のダムバーでは、斜線部分Bが除
去され、左側の第1のダムバーでは、基準ダムバー幅の
ため、往路移動で除去したダムバーを再度繰り返して除
去する(実際は往路移動で既に除去されているため、単
にレーザビームを照射するだけである)。
図13に対応する図である。先ず、半導体装置を搭載し
たテーブルの往路移動を連続的に行いながら、基準ダム
バー幅W0をデータとして与えて、ダムバーの左側端部
から距離Lの位置を中心としてダムバーの除去を行う。
基準ダムバー幅W0の幅を持つダムバーにあっては、距
離Lの位置とは、ダムバーの中央位置である。この往路
移動で一連のダムバーを次々に除去し、次に、復路移動
を行う。この復路移動でも、基準ダムバー幅W0をデー
タとして与える。復路移動にあっても、フォトセンサ2
4Aは、ダムバーの端部を検出するが、往路移動と異な
り、検出するのはダムバーの右側端部である。そして、
右側端部から距離Lの位置bを中心としてダムバー除去
をはかる。真中の第2のダムバーでは、斜線部分Bが除
去され、左側の第1のダムバーでは、基準ダムバー幅の
ため、往路移動で除去したダムバーを再度繰り返して除
去する(実際は往路移動で既に除去されているため、単
にレーザビームを照射するだけである)。
【0039】このように往路と復路とを行わせることに
よって、幅の広いダムバーであっても、両端部から所定
の距離Lの位置でダムバー除去が可能となる。又、基準
幅W0よりも狭いダムバーであっても、1発のレーザビ
ームで除去可能な幅以上の大きさであれば、全く問題は
ない。
よって、幅の広いダムバーであっても、両端部から所定
の距離Lの位置でダムバー除去が可能となる。又、基準
幅W0よりも狭いダムバーであっても、1発のレーザビ
ームで除去可能な幅以上の大きさであれば、全く問題は
ない。
【0040】図15は、図14の例の如く、相対的にダ
ムバー幅が1発でのレーザビームで除去を可能な幅より
も相対的に充分に大きい場合の動作原理を示す図であ
る。往路移動で、ダムバーの左側端部から距離L1の位
置でダムバー除去を行う。復路移動では、ダムバーの右
側端部から距離L1の位置でダムバー除去を行う。いず
れの場合も、フォトセンサ24や24Aを利用する。こ
の図によれば、中央部分A′が併せて除去できることに
なる。距離L1の選び方は種々であり、ダムバー残部の
幅が小さい値となるように選ぶ。
ムバー幅が1発でのレーザビームで除去を可能な幅より
も相対的に充分に大きい場合の動作原理を示す図であ
る。往路移動で、ダムバーの左側端部から距離L1の位
置でダムバー除去を行う。復路移動では、ダムバーの右
側端部から距離L1の位置でダムバー除去を行う。いず
れの場合も、フォトセンサ24や24Aを利用する。こ
の図によれば、中央部分A′が併せて除去できることに
なる。距離L1の選び方は種々であり、ダムバー残部の
幅が小さい値となるように選ぶ。
【0041】図1、図15の如き往復移動によるダムバ
ー除去シーケンスを実現するには、XY駆動テーブル1
1を図16の如き速度パターンに従って移動させればよ
い。図16(a)が速度パターン例であり、往路と復路
とで極性の異なる速度パターンを与えて、先ず、往路移
動を行いその定速区間で図16(b)に示す如きレーザ
パルスを次々に与えてダムバー除去を行い、更に往路移
動を行い、その定速区間で図16(b)に示す如きレー
ザパルスを次々に与えてダムバー除去を行う。レーザパ
ルスはいずれも、距離L1の位置が除去中心となるよう
な遅延時間を与えて得られたものであることは云うまで
もない。
ー除去シーケンスを実現するには、XY駆動テーブル1
1を図16の如き速度パターンに従って移動させればよ
い。図16(a)が速度パターン例であり、往路と復路
とで極性の異なる速度パターンを与えて、先ず、往路移
動を行いその定速区間で図16(b)に示す如きレーザ
パルスを次々に与えてダムバー除去を行い、更に往路移
動を行い、その定速区間で図16(b)に示す如きレー
ザパルスを次々に与えてダムバー除去を行う。レーザパ
ルスはいずれも、距離L1の位置が除去中心となるよう
な遅延時間を与えて得られたものであることは云うまで
もない。
【0042】以上の実施例では、フォトセンサ24Aに
よって往路と復路とのレーザビームの照射タイミングを
決定することを前提としたが、往路と復路とのレーザビ
ームの照射タイミングの決定は、これ以外の例もありう
る。例えば、図3に関する(1)〜(5)のシーケンス
を用いて、往路と復路とのダムバー除去も可能である。
よって往路と復路とのレーザビームの照射タイミングを
決定することを前提としたが、往路と復路とのレーザビ
ームの照射タイミングの決定は、これ以外の例もありう
る。例えば、図3に関する(1)〜(5)のシーケンス
を用いて、往路と復路とのダムバー除去も可能である。
【0043】又、レーザ発振は、パルス状としたが、連
続発振の例もありうる。こうした連続発振では、開閉シ
ャッターを用いて加工ヘッドへのレーザビームを照射す
るか否かを決定することになる。
続発振の例もありうる。こうした連続発振では、開閉シ
ャッターを用いて加工ヘッドへのレーザビームを照射す
るか否かを決定することになる。
【0044】更に、ダムバーの位置が移動方向に対して
直角方向にずれている場合には、そうした直角方向のず
れを修正しながら、レーザビームの照射を行えばよい。
直角方向にずれている場合には、そうした直角方向のず
れを修正しながら、レーザビームの照射を行えばよい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ダムバーピッチやダム
バー幅に不揃えがある場合やレーザビームの除去幅に比
してダムバー幅が広すぎる場合には、ダムバーの両側端
部から所定の距離だけ残してのダムバーの除去が可能に
なった。
バー幅に不揃えがある場合やレーザビームの除去幅に比
してダムバー幅が広すぎる場合には、ダムバーの両側端
部から所定の距離だけ残してのダムバーの除去が可能に
なった。
【図1】本発明の往復移動によるダムバー加工例を示す
図である。
図である。
【図2】レーザビームによる従来のダムバー加工装置の
構成図である。
構成図である。
【図3】QFP形半導体装置の上面図及びダムバー加工
例を示す図である。
例を示す図である。
【図4】本発明のダムバー加工装置の実施例図である。
【図5】本発明のフォトセンサを組み込んだ光学系の実
施例図である。
施例図である。
【図6】フォトセンサの設置例図である。
【図7】図6のフォトセンサの検出波形図である。
【図8】本発明の2値化回路25の実施例図である。
【図9】本発明のレーザコントローラ20の実施例図で
ある。
ある。
【図10】図8、図9の回路の各部波形図である。
【図11】QFP形半導体装置の上面図である。
【図12】フォトセンサの他の配置例図である。
【図13】ダムバーピッチやダムバー幅に違いがある場
合でのダムバー加工例図である。
合でのダムバー加工例図である。
【図14】ダムバー幅がレーザビームによる除去幅に比
して大きい場合でのダムバー加工例図である。
して大きい場合でのダムバー加工例図である。
【図15】本発明でのダムバー加工例図である。
【図16】往復動移動シーケンスを示す図である。
10 ワーク(半導体装置) 11 XYテーブル 12 加工ヘッド 13 Zテーブル 14 レーザヘッド 15 メインコントローラ 16 レーザ電源 24 フォトセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 茂行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (72)発明者 長野 義也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機 株式会社土浦工場内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 23/50 B23K 26/00
Claims (3)
- 【請求項1】 半導体装置を往復動させ、その往路と復
路のそれぞれで、半導体装置のリードフレームを連結す
るダムバーに、加工ヘッドからのレーザビームを照射し
てダムバーの除去を行う半導体装置のダムバー加工装
置。 - 【請求項2】 半導体装置を往復動させ、その往路と復
路のそれぞれで、半導体装置のリードフレームを連結す
るダムバーに、加工ヘッドからのレーザビームを照射し
てダムバーの除去を行うと共に、上記往路では往路方向
に沿うダムバーの開始端部から所定の距離の位置を中心
としてレーザビームを照射してダムバー除去を行い、上
記復路では復路方向に沿うダムバーの開始端部から所定
の距離の位置を中心としてレーザビームを照射してダム
バー除去を行う半導体装置のダムバー加工装置。 - 【請求項3】 上記加工ヘッドのレーザビーム照射位置
を含む周辺に照射された照明光の反射光(又は透過光)
の受光位置で且つ往路又は復路の移動方向に沿うダムバ
ーの出現の様子を監視できる位置に、スポット状の感応
領域を持つフォトセンサを設け、このフォトセンサでダ
ムバーの往路又は復路の移動方向に沿うダムバー開始端
部を検出し、この検出した開始端部から上記所定の距離
の位置を中心としてレーザビームを照射するようにした
請求項2の半導体装置のダムバー加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5052682A JP2818092B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 半導体装置のダムバー加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5052682A JP2818092B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 半導体装置のダムバー加工装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06268130A JPH06268130A (ja) | 1994-09-22 |
JP2818092B2 true JP2818092B2 (ja) | 1998-10-30 |
Family
ID=12921663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5052682A Expired - Lifetime JP2818092B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 半導体装置のダムバー加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2818092B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996012300A1 (fr) * | 1994-10-13 | 1996-04-25 | Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. | Dispositif et procede permettant d'usiner une barre de liaison |
-
1993
- 1993-03-12 JP JP5052682A patent/JP2818092B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06268130A (ja) | 1994-09-22 |
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