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JP2731111B2 - クランパー支持構造 - Google Patents

クランパー支持構造

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Publication number
JP2731111B2
JP2731111B2 JP6082692A JP8269294A JP2731111B2 JP 2731111 B2 JP2731111 B2 JP 2731111B2 JP 6082692 A JP6082692 A JP 6082692A JP 8269294 A JP8269294 A JP 8269294A JP 2731111 B2 JP2731111 B2 JP 2731111B2
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JP
Japan
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carriage
disk
stocker
clamper
tray
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JP6082692A
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JPH07272371A (ja
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明 三川
真秀 田村
政晴 高柳
健一郎 青木
昌夫 上條
清 縄田
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TOKYO PIJON KK
Original Assignee
TOKYO PIJON KK
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Publication date
Application filed by TOKYO PIJON KK filed Critical TOKYO PIJON KK
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Publication of JP2731111B2 publication Critical patent/JP2731111B2/ja
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  • Automatic Disk Changers (AREA)
  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピックアップユニット
においてディスクをターンテーブルとの間で保持するク
ランパーの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク再生装置において、記録媒体た
るディスクをピックアップユニット上に保持するには、
従来、ピックアップユニットのターンテーブルに埋設さ
れたマグネットに対し吸着される強磁性材例えば鉄板な
どを収納したプラスチック製の筒体から成るクランパー
が使用されている。
【0003】このクランパーは、シャーシに対し回転自
在に取り付けられ、トレイが通過する高さにピックアッ
プユニットが上昇した際にクランパーシャーシに支持さ
れているクランパーを吸着してそれらの間でディスクを
挟みつけるように保持するものである。
【0004】このクランパーの支持構造は、従来、クラ
ンパーを支持するクランパーシャーシに丸孔をあけて、
そこに2部材に分けて成形したクランパーをクランパー
シャーシを挟みつけるように上方と下方から差し入れ、
これらをビス止めや圧入などによって組み付けることに
よって取り付けるようにしている。尚、クランパー側に
マグネットを収容しターンテーブル側に強磁性材を埋設
する場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クラン
パーを2部材に分けて形成しなければならないので、製
造に手間がかかりコスト高となる。また、組立作業も、
クランパーシャーシの両側からクランパーを構成する2
部材を差し込むようにして更にビスなどで固定しなけれ
ばならないことから組立作業に手間がかかる。
【0006】本発明は、1部材で構成し尚かつワンタッ
チで装着可能なクランパーの支持構造を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、ディスクを載せ回転させるターンテーブ
ルと、該ターンテーブルとディスクを挟持するクランパ
ーを回転自在に支持する支持部材とからなるクランパー
支持構造において、クランパーに少なくとも2つの円板
状フランジ部を形成し、支持部材にフランジ部の直径よ
りも若干大きな対角線を持つ正方形状の角孔を設けると
共に該角孔の少なくとも角部を挟む両辺を弾性片部で形
成し、角孔に前記クランパーを押し込み装着可能として
いる。
【0008】
【作用】したがって、クランパーをクランパーシャーシ
の正方形の孔の対角線を利用してフランジ部を差し込ん
でから、円筒部を正方形の孔の隅に押しつけながら軸方
向へ押圧すれば、残る2辺及び押圧されている1辺の弾
性片部が弾性変形してフランジが通過するのを許容す
る。そして、一旦フランジ部分が孔を通過して嵌合した
後はフランジ部分が孔の縁に引っかかり容易に抜け外れ
ない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の構成を図面に示す実施例に基
づいて詳細に説明する。尚、本実施例は複数枚のディス
クをあらかじめ格納しておくストッカを有するディスク
チェンジャーに適用した場合を示す。
【0010】ディスクチェンジャーは、ディスクのスト
ック位置とイジェクト位置との間に演奏位置を有したも
ので、複数枚のディスク3を皿状のキャリッジ2に載せ
て積層すると共に上下動して任意のディスク3を選択的
に出し入れ可能とするストッカ部1と、選択されたディ
スク3をキャリッジ2に載せたまま演奏位置あるいはイ
ジェクト位置へ搬送する搬送手段4と、ストッカ部1及
び搬送手段4とを動かすための第1の駆動手段たるモー
タ5と、演奏位置にディスク3があるとき該ディスク3
を載置して演奏を行うピックアップユニット6と、この
ユニット6を上下に移動させるカム部材7と、このカム
部材7を回転させる第2の駆動手段たるモータ8と、カ
ム部材7により駆動されて第1のモータ5の動力をスト
ッカ部1か搬送手段4かに切り換えて伝える切換機構9
とから構成されている。
【0011】ディスク3並びにキャリッジ2を出し入れ
する搬送手段4は、トレイ収納位置とイジェクト位置と
の間でディスク3が載置されたあるいは載置されていな
い空のキャリッジ2を移動させるトレイ10と、このト
レイ10上から演奏位置を通ってストッカ部1へキャリ
ッジ2を格納したりあるいはストッカ部1からキャリッ
ジ2を引き出してトレイ10内へセットするシャトル1
1及びトレイ10とシャトル11とをディスク出し入れ
方向に駆動する駆動機構12とから構成されている。
【0012】ここで、駆動機構12は、図7及び図8に
示すように第1の駆動手段たるモータ5と、該モータ5
の回転軸に固着されるプーリ13と、ベルト14と、モ
ータ5のプーリ13よりも大径のプーリ15と、プーリ
15と同軸上に設けられているギヤ(図示省略)と噛合
するトレイ駆動用ギヤ16と、切替ギヤ17及び切替ギ
ヤ17を介してトレイ駆動用ギヤ16と噛合するシャト
ル駆動用ギヤ18とから構成されている。これら各ギヤ
及びモータ等は、ディスク再生装置のメインシャーシ1
9上に固着される右サイドシャーシ20に回転自在に支
持されている。尚、右サイドシャーシ20には、シャト
ル11が侵入してくると押し上げられてキャリッジ2上
のディスクを検出する反射型フォトセンサ21の検知を
開始させるトリガスイッチ22と、シャトル11によっ
て揺動され引き出されていたキャリッジより上のキャリ
ッジを持ち上げているキャリッジリフタ23の突起24
と当接して該キャリッジリフタ23を前進させ持ち上げ
ていたキャリッジを降ろさせるキャリッジアーム25
と、シャトル11が所定位置まで引き込められたことを
検知してキャリッジ2がストッカ52に格納されたこと
を検出するリミットスイッチ26とを有している。尚、
右サイドシャーシ20及び左サイドシャーシ27には、
トレイ10の前後動の際にレールの働きを為すガイド突
起28と、ストッカ52の両側に2本ずつ突出して設け
られたピン64u,64dのうちの上方のピン64uと
係合する縦方向のガイド溝29とが設けられている。
【0013】トレイ10は、図20及び図21に示すよ
うに、トレイ本体30と、補強のためのフレーム31,
32と、トレイ本体30との間でキャリッジ2及びシャ
トル11を保持するガイド溝(図示省略)を形成するプ
レート33,34とで構成されている。各プレート
3,34にはキャリッジ2の裏面側に形成されている図
示していない溝と係合する細い凸条から成るレール35
が形成されている。また、シャトル11を挿入するプレ
ート34側にはシャトル11の先端の凹部36と係合
し、シャトル11をトレイ10に固定するロックアーム
37が設けられている。このロックアーム37はL形ア
ームから成り、スプリング38によって常時シャトル1
1の凹部36と係合する方向に付勢されている。シャト
ル11の先端には、ロックアーム37をばね力に抗して
一時的に回動させて乗り越えさせる楔形の突部39が設
けられている。また、ロックアーム37の反対側の端部
40はトレイ10の裏面側へ突出し、トレイ10を再生
装置内へ収容したときに右サイドシャーシ20の前端に
設けられた突起41と当接しシャトル11とトレイ10
とのロックを解除させるように設けられている。また、
シャトル11の裏面側にはラック146が形成されてい
る。更に、トレイ本体30の裏面側には左右のサイドシ
ャーシ20,27の入口付近に設けられているガイド
起28,28に各々係合する縦溝(図示省略)が設けら
れている。また、右サイドシャーシ20のトレイ保持溝
42に挿入されるアーム部分43およびプレート3
4の裏側には搬送手段を構成するトレイ駆動用ギヤ16
と噛合するラック144が設けられている。したがっ
て、トレイ10は各ガイド突起28,28とトレイ本体
30の溝とが係合した状態でアーム部分43がトレイ保
持溝部分42に保持され、前後方向に移動可能に支持さ
れる。そして、トレイ駆動用ギヤ16とラック144と
の噛合によってトレイ10は前後動する。
【0014】ここで、トレイ10のラックはトレイ10
が所定位置まで引き入れられたときにトレイ駆動用ギヤ
16との噛合が解除されるような長さに形成されてい
る。したがって、トレイ10が所定位置まで引き入れら
れたときには、シャトル11によって押し出されない限
りトレイ駆動用ギヤ16と噛み合うことはない。尚、こ
のトレイ10は、裏面のラック144とトレイ駆動用ギ
ヤ16との噛み合いが外れることと右サイドシャーシ2
0の突起41にロックアーム37が当たってシャトル1
1がトレイ10から切り離されることによって停止す
る。また、トレイ10のシャトル11が出入りする端部
には、シャトル11がトレイ10内に侵入し固定されて
いるときには没入し、シャトル11がトレイ10から飛
び出てトレイ保持溝部分42へ繰り出される際には突出
して右サイドシャーシ20の凹部(図示省略)と嵌合
し、トレイ10を右サイドシャーシ20に固定して動か
ないようにするラッチレバー44が設けられている。こ
のラッチレバー44はトレイ10内に揺動自在に設置さ
れ、シャトル11の上に乗り上げたときにトレイ10の
孔45から突き出るが、シャトル11が完全にトレイ1
0内に収容された際にはシャトル11から落ちて没入す
る。
【0015】更に、トレイ10のディスクを収容するほ
ぼ円形の孔46の縁には、2枚のディスクがキャリッジ
2上に誤って載せられた状態でストッカに格納される際
にずり落ちる上のディスクの端を支持する爪47,47
が設けられている。この爪47,47はディスクを2枚
載置したキャリッジ2がトレイ10から引き出されスト
ッカ52内へ格納される際に露呈してトレイ10の孔4
6上に残るディスク3の端をストッカ52内に格納され
るディスク3と共に支持する。トレイ本体30の円形の
孔46の出口側の縁にはキャリッジ2に設けられている
縦溝49と係合する突起48が設けられている。この突
起48とキャリッジ2のディスクを収める凹部50との
間にはディスク3が1枚だけ通過できる程度の隙間が設
けられ、2枚以上のディスクがキャリッジ2上に載せら
れた場合には、一番下のディスクを除いてそれから上の
ディスクの通過を妨げてトレイ10上に残すように設け
られている。したがって、2枚以上のディスクがキャリ
ッジ2上に載せられたとしても、1枚のディスクだけが
キャリッジ2に載せられてストッカ52内へ格納され、
収容能力を越えたディスク3が格納されることはない。
また、シャトル11のストロークエンドにおいて押され
るリミットスイッチ26の作動によってキャリッジ2の
ストッカ52への収容を確認した際に、依然として演奏
位置でディスクの存在を知らせる信号がフォトセンサ2
1から得られる場合には、これを複数枚のディスクが載
置されていたと判断してモータ5を逆転させて再び同キ
ャリッジ2をストッカ52から引き出し、イジェクト位
置までトレイ10を押し出すディスク自動排出機構が構
成されている。ここで、2枚目以降のディスクは、トレ
イ本体30の爪47,47とストッカ52内に収容され
たディスクの縁とで支持されているため、トレイ10の
下に落下することがなく、かつキャリッジ2の引き出し
によってディスクが取り出されると、再びそのディスク
の上に重なるように載置されて取り出される。
【0016】ストッカ部1は、ディスク3を載せる皿状
のキャリッジ2が複数枚(例えば本実施例の場合7枚)
積層状態で格納されているストッカ52と、該ストッカ
52を上下動させるストッカ昇降機構53とから成り、
ストッカ52を上下動させることにより選択された任意
のキャリッジ2をトレイ10で出し入れ可能な位置に移
動させるように設けられている。ここで、ストッカ上昇
機構53は図3に示すように、左右のサイドシャーシ2
0,27のガイド溝29との間でストッカ52を上下方
向に移動可能に支持する左右のストッカ支持プレート6
9R,69Lとこれを前後動させるストッカギヤ71を
含むギヤ列と第1の駆動手段たるモータ5と連結させる
ブッシュ78、ギヤ77、シャフト79などから構成さ
れている。
【0017】ここで、ストッカ52は奥行き側の側方に
キャリッジ2の側方の凹部58に嵌合して軽い力で付勢
し固定するための板ばね54を備えると共に突き当たり
の面にキャリッジ2の後端の突起55が嵌合する孔(図
示省略)が設けられている。したがって、キャリッジ2
は後端の突起55を中心にしてストッカ52内で上下方
向に揺動可能に支持され、前端の縁部分で積み重ねられ
ている。ストッカ52には7枚のキャリッジ2が収納さ
れている。尚、最下段のキャリッジ2には12cmディ
スクを収める凹部50の他に8cmディスクを収容でき
る凹部51が設けられている。これ以外のキャリッジに
はスペースの節約のため8cmディスクを収容する凹部
51は設けられていない。キャリッジ2はディスク3を
載せる凹部50,51が形成されると共にその中央部分
にピックアップユニット6のターンテーブル110など
が通過し得るように貫通孔56が設けられている。この
キャリッジ2の前端の両側にはシャトル11のアーム6
0と係合する凹部57が設けられている。この凹部57
は少なくともシャトル11が出入りする側面に設けられ
る。凹部57にはキャリッジ2のストッカ52からの脱
落を防止するため、トップカバー61から垂下するキャ
リッジストッパピン62が挿入され、サイドシャーシ2
0,27側からも上向きに突き出されてキャリッジスト
ッパピン62と対向配置されている突起(図示省略)と
の間にシャトル11によって出し入れされる1枚のキャ
リッジ2だけが通過し得る隙間が設けられている。した
がって、ストッカ52内に収容された7枚のキャリッジ
2はシャトル11によって出し入れされる1枚を除い
て、他の6枚はキャリッジストッパピン62とサイドシ
ャーシ20,27の図示していない突起とに凹部57が
係合することによって飛び出すことがない。
【0018】また、キャリッジ2の両側には楔形の突起
59が形成されている。楔形の突起59は、キャリッジ
2を持ち上げるのに利用される。即ち、左右のサイドシ
ャーシ20,27に前後動自在に取り付けられたキャリ
ッジリフタ23,84に設けられた楔形の突起85が積
み重ねられたキャリッジ2,2,…,2の楔形の突起5
9,…,59の間に割り込むことによって、引き出そう
とするディスクを載せたキャリッジよりも上のキャリッ
ジを押し上げ、引き出そうとするキャリッジとの間に空
間を形成できるようにしている。このキャリッジ2の楔
形の突起59とキャリッジリフタ84の楔形の突起85
とによって切換機構9の動きに連動して動作し、ストッ
カ52内の選択されたディスクを載せたキャリッジより
も上方にあるキャリッジを上方へ持ち上げるリフト機構
が構成されている。尚、キャリッジ2のディスク3を収
容する凹部50の前後方向のほぼ中心に相当する位置に
は、ディスク3の存在を検知するためのフォトセンサ2
1からの光を通過させるスリット状の孔67が設けられ
ている。
【0019】一方、ストッカ52の底板には、キャリッ
ジ2上のディスク3のセンター孔3hと同心上に丸穴6
5が開けられており、メインシャーシ19から突き出た
シャフト130にスライド自在に支持された円筒状のデ
ィスクロックピン125が挿入し得るように設けられて
いる。また、ストッカ52の上板にはトップカバー61
から垂下するディスクストッパピン63が挿入される丸
穴66が開けられている。メインシャーシ19から突き
出るディスクロックピン125とトップカバー61から
垂下するディスクストッパピン63とは対向し、キャリ
ッジ2並びにディスク3の出し入れを可能とするモード
時にはそれらの間に1枚分のキャリッジ2とその上に載
置されたディスク3だけが通過し得るだけの隙間があけ
られるように設けられている。また、キャリッジ2並び
にディスク3の飛び出しを阻止する必要のあるモード
時、例えばストッカ52を上下動させて選択されたディ
スクを載置するキャリッジ2を取り出し位置・トレイの
前後動高さに移動させる場合には、ディスクロックピン
125を上方へ押し上げディスクストッパピン63と突
き合わさせて前述の隙間を閉じ、キャリッジ2上のディ
スク3がストッカ52から抜け出ないように設けられて
いる。ディスクストッパピン63とディスクロックピン
125とはそれぞれディスク3のセンター孔3hを貫通
する。
【0020】ディスクロックピン125はスプリング1
41により常に上方へ付勢される一方、その上昇動がロ
ックピンカム128により抑制され、ロックピンカム1
28によって上下動が制御されている。ロックピンカム
128は、ディスクロックピン125の下端から側方へ
突出したピン127,127と係合してディスクロック
ピン125の上昇を抑える斜板状のカムでシャフト13
0に嵌合される長孔129によって前後動可能に支持さ
れている。また、ロックピンカム128の一端に設けら
れたピン142がカム部材7の裏面側に設けられたディ
スクロックピン駆動用のカム溝101と係合し、カム部
材7の回転によってロックピンカム128を前後方向に
スライドさせるように設けられている。したがって、カ
ム部材7の回転によってロックピンカム128が前後方
向に移動すると、それに従ってディスクロックピン12
5が上昇ないし下降する。
【0021】また、ディスクロックピン125の下端付
近にはディスクロックピン125の上昇を確認するため
のセンサ126が配置されている。そして、このセンサ
126を利用して、カム部材7がディスクロックピン1
25を上昇させる位置に回転しているにも拘らず、ディ
スクロックピン125が上昇できないでいることを検出
したときには、ディスクの位置不良ないし12cmディ
スク専用キャリッジであるにも拘らず8cmディスクが
収容されたと判断してこれを排除する8cmディスク誤
挿入検出機構が構成されている。即ち、図18(A)に
示すようにディスクが正常に載置されている場合にはデ
ィスク3のセンター孔3hをディスクロックピン125
が貫通してディスクストッパピン63と当接するが、図
19(A)に示すようにディスク3がずれて載置されて
いる場合には、図19(B)に示すようにディスクロッ
クピン125とディスクストッパピン63との間でディ
スク3を挟んでしまいディスクロックピン125の上昇
が不完全となる。このため、ディスクロックピン125
の上昇を確認する信号がセンサ126から出力されな
い。また、12cmディスク専用のキャリッジに8cm
ディスクが載置された場合にも、キャリッジ上で8cm
ディスクが動いてしまい8cmディスクのセンター孔3
hがディスクロックピン125からずれるため同様とな
る。
【0022】カム部材7は、メインシャーシ19に設置
されたシャフト131に取り付けられて第2駆動手段た
るモータ8により正逆回転される。モータ8の回転はウ
ォーム97を介してメインシャーシ19上のシャフト1
32に支持されているギヤ98に伝達され、該ギヤ98
と噛合するカム部材7の外周面のギヤ99に伝達され
る。カム部材7の裏面には、図5に示すように、ストッ
カ52の上下動を制御するカム溝100とディスクロッ
クピン125の上下動を制御するカム溝101との2本
の溝カムが形成されている。外側のカム溝100には切
換機構9を構成するチェンジプレート87と連動するチ
ェンジアーム88のピン138が嵌まっていて、このチ
ェンジアーム88の他端においてばね145を介して係
合しているチェンジプレート87を図1上左右にスライ
ドするように設けられている。他方、内側のカム溝10
1にはロックピンカム128のピン142が嵌まってい
る。外側のカム溝100の小径側aにチェンジアーム8
8のピン138が位置している時、チェンジプレート8
7は右方へスライドされ、ストッカ52を上下動させる
駆動系にモータ5が連結されるようになっている。した
がって、ストッカ52はモータ5の駆動によって上下動
する。この時、内側のカム溝101の大径側にロック
ピンカム128のピン142が位置しているので、ディ
スクロックピン125が上方にバネ付勢され、トップカ
バー61のディスクストッパピン63と当接してキャリ
ッジ及びディスク3が飛び出さないようになっている。
また、外側のカム溝100の大径側bにチェンジアーム
88のピン138が位置しているとき、チェンジプレー
ト87は左方へスライドされ、ストッカ52を上下動さ
せる駆動系はモータ5から切り離され、シャトル11及
びトレイ10を前後動させる駆動系がモータ5に連結さ
れるようになっている。このとき、内側のカム溝101
の小径側にロックピンカム127のピン142が位置
しているので、ディスクロックピン125はバネ力に抗
して下方に押し下げられトップカバー61のディスクス
トッパピン63との間に隙間ができてキャリッジ2及び
ディスク3が出入りできるようになっている。
【0023】また、カム部材7の表面側にはカム部材7
の回転位置を検出するためのカム103a,103b,
103cが設けられている。この3つのカム103a,
103b,103cによってメインシャーシ19上に配
置されている位置センサ133,134を作動させてカ
ム部材7の回転位置を検出するように設けられている。
【0024】更に、カム部材7の表面にはピックアップ
ユニット6を昇降させるカム102が形成されている。
このカム102は図10及び図11に示すように、アー
ム107の自由端115を挟持する溝カムを周面に形成
したもので、A点からC点までの95°の回転角度でア
ーム107に対しドライブユニット106を演奏位置
(図10の(C))から退避位置(図10の(A))ま
での変位を与えるようにしている。
【0025】一方、上述のカム部材7によって駆動され
るチェンジアーム88とチェンジプレート87とは、チ
ェンジプレート87の長孔147を貫通する係合片89
によって係合され、かつ該係合片89とチェンジプレー
ト87の係合片90との間に介在されたスプリング14
5によってチェンジアーム88が常時カム部材7の外径
側へ向けてピン138が付勢されている。また、チェン
ジプレート87は長手方向に2本の長孔93,93を有
し、該長孔93,93を貫通するメインシャーシ19の
2本のガイドピン136によってメインシャーシ19を
横切る方向に移動可能に支持されている。したがって、
チェンジアーム88がカム部材7の回転によって揺動す
ると、チェンジプレート87は左あるいは右にスライド
するようになっている。
【0026】他方、チェンジプレート87の左端にはキ
ャリッジレバー86が連結されている。キャリッジレバ
ー86とチェンジプレート87との連結は、チェンジプ
レート87のスライド方向に対し45°傾斜する長孔9
4とこれに嵌合するピン95とによって行われ、チェン
ジプレート87の左右へのスライドをキャリッジレバー
86の前後動に変換するように設けられている。キャリ
ッジレバー86は、前後方向に延びる長孔96を有し、
該長孔96を貫通するメインシャーシ19の2本のガイ
ドピン135,135によって前後方向に移動可能にメ
インシャーシ19上に取り付けられている。そして、こ
のキャリッジレバー86の先端部には、左サイドシャー
シ27にスライド自在に支持されたキャリッジリフタ8
4が嵌合され、これを前後動させるように設けられてい
る。
【0027】また、チェンジプレート87の右端近傍に
は直立した二叉部91が形成され、右サイドシャーシ2
0を貫通したシャフト79の左端側とその軸方向にのみ
係合されている。これによって、チェンジプレート87
のスライドに伴ってシャフト79をも左右にスライドさ
せるように設けられている。一方、シャフト79には一
端に切替ギヤ17が、他端に3本のロックアップピン8
0を有するブッシュ78が一体回転するように固着され
ており、それらの間にスプリング82を介在させてブッ
シュ78と対向するギヤ77がシャフト79に回転自在
に装着されている。したがって、チェンジプレート87
の左右へのスライドに伴うシャフト79の軸方向移動に
よってブッシュ78のロックアップピン80とギヤ77
のロックアップピン81が係合したりあるいは離脱する
と共に切替ギヤ17がシャトル駆動用ギヤ18と切り離
されたりあるいは噛合するように設けられている。しか
して、第2の駆動手段たるモータ8及びカム部材7など
と相まって、モータ5の回転をストッカ部1か搬送手段
4に切り換えて伝える切換機構9が構成されている。
【0028】一方、ギヤ77にはギヤプレート83に支
持されたギヤ76,75,74から成るギヤ列が連結さ
れ、ギヤ77の回転をストッカギヤ71に伝えるように
設けられている。ストッカギヤ71はラックから成り、
右ストッカ支持プレート69Rにネジ止めなどよって固
定されている。左右のストッカ支持プレート69R,6
9Lは、前後方向に延びる長孔73,73を利用してメ
インシャーシ19にスライド可能に取り付けられること
によって、前後方向にスライド可能とされている。そし
て、右ストッカ支持プレート69Rにはメインシャーシ
19から起立するシャフト130に回動自在に支持され
たストッカアーム72の右端が係合しており、左ストッ
カ支持プレート69Lには左端が係合している。この係
合は、例えば左右のストッカ支持プレート69R,69
Lにあけられているスリットにストッカアーム72の先
端を差し込むことによって行われている。したがって、
チェンジプレート87のスライドに連動するシャフト7
9の移動によって切替ギヤ17がシャトル駆動用ギヤ1
8から切り離されると同時にブッシュ78とギヤ77と
を連結してモータ5の回転をストッカギヤ71に伝達す
ると、右ストッカ支持プレート69Rが前方あるいは後
方にスライドすると同時に左ストッカ支持プレート69
Lもその逆方向にスライドする。また、ストッカ支持プ
レート69R,69Lには階段状の溝70R,70Lが
形成されていて、その溝70R,70Lにストッカ52
の側方に突出する2組のローラピン64u,64dのう
ちの一方例えば下方のローラピン64dが係合されてい
る。ローラピン64dの他方、例えば上方のローラピン
64uは左右のサイドシャーシに設けられている縦溝2
9,29にそれぞれ嵌合され、上下方向にのみ移動可能
に設けられている。したがって、左右のストッカ支持プ
レート69R,69Lが互いに逆方向に前進ないし後退
することによって下方のローラピン64dが階段状の溝
70R,70Lを上下動し、ストッカ52を上下動させ
る。尚、ストッカアーム72とメインシャーツ19との
間にはスプリング140が張架されている。
【0029】ディスク3を載せて回転させ再生を行うピ
ックアップユニット6は、ピックアップ106とこれを
支持して上下方向に移動させるアーム107とから構成
されている。ピックアップ106は4箇所でクッション
109を介してアーム107に取り付けられ弾性支持さ
れている。このアーム107にはピックアップ106を
載置する面に対して傾斜する線上即ち異なる鉛直線上に
配置された支軸111,112が2本形成されており、
メインシャーシ19に固着されたブラケット108の2
つの長孔113,114に嵌合している。ブラケット1
08と係合する2本の支軸112,113によって揺動
自在にメインシャーシ19上に支持されているアーム1
07の自由端側にはカム部材7と係合する突起115が
設けられ、カム部材7の回動によって上下方向の変位が
アーム107の自由端側に与えられるように設けられて
いる。2つの長孔のうち、上方の支軸111が嵌合する
長孔113は垂直方向に長く下方の支軸112が嵌合す
る長孔114は傾斜して配置されている。そして、2つ
の長孔113,114は同一線上に配置されず下の傾斜
した長孔114の方が僅かに後方即ちターンテーブル1
10側へ寄せて設けられている。また、2つの支軸11
1,112も同一線上に配置されず、下側の支軸112
の方が僅かに後方へ寄せて設けられている。このため、
上の支軸111の垂直方向への移動と下の支軸112の
斜上下方向への移動によって、アーム107の旋回中心
が前方(イジェクト位置方向)へ設定される。したがっ
て、カム部材7の回転によりアーム107が2つの支軸
111,112を中心に上下へ回動する際、上昇位置の
近くでは水平方向へ移動しつつ上昇する動作をする。
尚、アーム107の自由端には上方に突出するピン11
5aが設けられている。このピン115aはキャリッジ
2の孔68に係合することによってキャリッジ2の位置
決めの微調整を行う。
【0030】また、クランパー117は、ピックアップ
ユニット6のターンテーブル110との間でディスク3
を挟持するためのもので、例えばプラスチック製の円筒
体から成り、ターンテーブル110側に埋設されている
マグネットに吸着される強磁性体のクランパープレート
123をその筒内に固定し、クランパーシャーシ116
に形成された正方形の孔118に挿入されて回転自在に
取り付けられている。クランパーシャーシ116の孔1
18の周りには少なくとも2辺、好ましくは3辺にスリ
ット119,119,119が設けられてその周囲の辺
124,124,124をばねとして機能するように設
けられている。また、クランパー117には、孔118
よりも大径のフランジ121,122が設けられ、この
フランジ部分121,122がクランパーシャーシ11
6に係合することによって離脱しないように設けられて
いる。尚、円筒部の大きさは、孔118の一辺よりも小
径に設けられ、孔118の一部に円筒部を押しつけた際
には、他の2辺に対しフランジ部が僅かに係合する程度
の寸法とされている。したがって、クランパー117を
クランパーシャーシ116の正方形の孔118に挿入す
る際には、まずフランジ121の一部を孔118の対角
線を利用して差し込んだ後、円筒部をその一隅120に
押しつけながら軸方向へ押圧することによって、残る2
辺124,124及び押圧されている1辺の辺124が
弾性変形してフランジ121が乗り越えるのを許容す
る。このとき、フランジ121の外側の面が斜面ないし
曲面となっていれば、一層容易に乗り越えることができ
る。一旦、フランジ121が孔118を通過して嵌合し
た後は、フランジ121部分が孔118の縁に引っかか
るので容易には抜け外れない。正方形の孔118の対角
線はクランパー117のフランジ121の直径よりも若
干長くしてあり、かつ中間辺が撓むようになっている。
【0031】以上のように構成されたディスクチェンジ
ャーによると、次のように作動する。
【0032】まず、ディスクの排除について述べる。ト
レイ10及びキャリッジ2が格納されている状態で第1
の駆動手段たるモータ5が図示していない制御装置から
の指令で回転し始めると、モータ5の動力がベルト1
4、プーリーギヤ15、トレイ駆動用ギヤ16、切替ギ
ヤ17、シャトル駆動用ギヤ18、シャトル11に伝え
られる。このとき、シャトル11のアーム60がストッ
カ52内のキャリッジ2の1つの凹部57に係合してい
るので、トレイ10側へ引き出される。また、このモー
ド時には、第2の駆動手段たるモータ8によりカム部材
7が回動されてチェンジプレート87が左方向へ移動さ
れているのでキャリッジレバー86も後方へ移動され、
キャリッジリフタ84の楔形突起85が移送されるキャ
リッジとそれより上のキャリッジの楔形突起59の間に
割り込み移送されるキャリッジより上のキャリッジを上
方へ持ち上げる。また、このときチェンジプレート87
のシャフト92がストッカギヤ71の下面に設けられた
溝104に嵌入しているので、左右のストッカ支持プレ
ート69R,69Lの前後動がロックされ、ストッカ5
2は上下動しないように固定される。同時に、切換機構
9を構成するブッシュ78とギヤ77とは非係合状態に
あり、ブッシュ78と同軸上の切替ギヤ17はシャトル
駆動用ギヤ18と噛合している。
【0033】そこで、シャトル11が前方へ移動する
と、サイドシャーシ20に回動自在に設けられていたキ
ャリッジアーム25がスプリング143の力で時計方向
に回動するのでキャリッジリフタ23も後方へ移動し、
移送されているキャリッジより上のキャリッジを上方へ
持ち上げるべく楔形突起(図示省略;反対側のキャリッ
ジリフタ23と同形状のもの)がキャリッジの楔形突起
59の下に割り込む。更に、シャトル11が繰り出され
トレイ10を前方へ押すと、それと同時にトレイ及びプ
レート34の下面にそれぞれ形成されているラック14
4とトレイ駆動用ギヤ16が噛合し、トレイ駆動用ギヤ
16によってトレイ10が前方へ移動しだす。
【0034】トレイ10が前方へ移動しだす瞬間、トレ
イ10の中に設けられているロックアーム37が回動し
シャトル11の凹部36と係合してトレイ本体30とシ
ャトル11とが一体となる。したがって、シャトル11
のアーム60と係合しているキャリッジ2も一体とな
る。尚、ディスク3の装填は上述のディスク・キャリッ
ジの排出と逆の動作である。更に、ディスクロックピン
125が完全に上昇したときのみスイッチ126が働く
ようになっているので、ディスクが8cm盤であったり
センターずれして装填されたときにもこれを検知して自
動排出できるようになっている。
【0035】次に、ストッカ部1の上下動について説明
すると、まず、ストッカ52の上下動は、トレイ10が
ディスク再生装置内へ収納され、キャリッジ2がストッ
カ52内に格納されているときにのみ行われるように設
けられている。したがって、キャリッジ2がストッカ5
2内に格納されると、モータ8がカム部材7を回転させ
チェンジプレート87を図1上右へ移動させる。する
と、チェンジプレート87の端の二叉部91でシャフト
79が押されて右サイドシャーシ20から突出するよう
に移動し、切替ギヤ17がシャトル駆動用ギヤ18から
切り離される一方、ブッシュ78とギヤ77とがロック
アップピン80,81をそれぞれ係合させて一体化す
る。これによって、モータ5の動力がベルト14、プー
リ15、トレイ駆動用ギヤ16、切替ギヤ17、シャフ
ト79、ブッシュ78、ギヤ77、ギヤ76,75,7
4、ストッカギヤ71と伝達される歯車列を構成する。
そこで、モータ5を制御指令に基づいて任意の方向に回
転させると、ストッカ支持プレート69Rが任意の方向
に任意量だけ前進ないし後退する。このとき、ストッカ
支持プレート69Rの前後動はシャフト130を中心に
回動するストッカアーム72を介して左側のストッカ支
持プレート69Lにも伝達され、左側のストッカ支持プ
レート69Lを同量だけ移動させる。これによって、左
右のストッカ支持プレート69R,69Lが同量だけ互
いに逆方向に移動してストッカ52を上下動させる。
【0036】ここで、ストッカ52の高さ検知、即ち選
択されたディスク・キャリッジの検知はストッカギヤ7
1に設けられたスリット105とメインシャーシ19上
に対向設置された透過型のセンサ139によって構成さ
れるストッカ位置検知手段により0〜6番のキャリッジ
が選択できるように設けられている。例えば、ホームポ
ジションないし現在の位置から何番目のディスクないし
キャリッジであるかを表示できる。
【0037】次に、ディスクを演奏するときは、選択さ
れたディスクが演奏位置に出れるよう上述のストッカ位
置検知手段でストッカ52を上下動作させる。ストッカ
52が所定の位置に上昇ないし下降した後にカム部材7
の回動によってチェンジアーム88が駆動され、チェン
ジプレート87を左方向へ移動させる。これによって、
チェンジプレート87と係合するキャリッジレバー86
が奥側へ押されて、キャリッジリフタ84の楔形突起8
5が積み重ねられたキャリッジ2,…,2の楔形突起5
9の間に割り込み、選択されたディスクが載置されてい
るキャリッジよりも上のキャリッジを持ち上げる。一
方、チェンジプレート87の左側への移動によってシャ
フト79が左側へ移動し、切替ギヤ17とシャトル駆動
用ギヤ18とが噛合すると共にブッシュ78とギヤ77
とが切り離されストッカギヤ71側への回転伝達は遮断
される。このとき、左側へ移動するチェンジプレート8
7の右端のピン92がストッカギヤ71の下面に形成さ
れている溝104内へ挿入され、ストッカギヤ71の前
後動を阻止する。そこで、モータ5を駆動すれば、シャ
トル駆動用ギヤ18と噛合するシャトル11がトレイ1
0内へ向けて繰り出される。このとき、シャトル11
アーム60がキャリッジ2の凹部57に係合しているの
でキャリッジ2を引き出しトレイ10内に移す。そし
て、そのキャリッジ2の引き出し動作の途中で、キャリ
ッジ2のディスク検出用の孔67を通してディスク面に
光センサ21の光が当たって反射光を検知したときに、
キャリッジ2を止めれば演奏位置に選択されたディスク
3をセットできる。次いで、カム部材7の回転によって
ピックアップユニット6が2つの支軸111,112を
中心としてブラケットの長孔113,114内で揺動す
るように持ち上げられてターンテーブル110上にディ
スク3を載置し、クランパーシャーシ116に回転自在
に挿入されているクランパー117との間で挟持する。
それから演奏を行う。
【0038】尚、上述の実施例は本発明の好適な実施の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、本実施例では複数枚のディスクをあらかじ
め格納しておくディスクチェンジャーに適用した場合に
ついて主に説明したが、これに特に限定されるものでは
なく、1枚のディスクをトレイによって出し入れする通
常のディスク再生装置に適用し得ることは勿論のことで
ある。また、本実施例ではクランパー117側に強磁性
材の板123を収容しているがこれに特に限定されるも
のではなく、マグネットをクランパー117側に収容し
ターンテーブル110側に強磁性材を埋設するようにし
ても良い。
【0039】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
のクランパー支持構造は、クランパーに少なくとも2つ
の円板状フランジ部を形成し、支持部材にフランジ部の
直径よりも若干大きな対角線を持つ正方形状の角孔を設
けると共に該角孔の少なくとも角部を挟む両辺を弾性片
部で形成し、角孔に前記クランパーを押し込み装着可能
としているので、クランパーをクランパーシャーシの正
方形の孔の対角線を利用してフランジ部を差し込んでか
ら、円筒部を正方形の孔の隅に押しつけながら軸方向へ
押圧すれば、残る2辺及び押圧されている1辺の弾性片
部が弾性変形してフランジが通過するのを許容し、クラ
ンパーをクランパーシャーシに容易に装着できる。しか
も、本発明のクランパー支持構造によると、一旦フラン
ジ部分が孔を通過して嵌合した後はフランジ部分が孔の
縁に引っかかり容易に抜け外れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクチェンジャーの切換機構の一例を示す
斜視図である。
【図2】切換機構を構成するブッシュとギヤ及びシャフ
トの分解斜視図である。
【図3】ストッカ部の一実施例を示す斜視図である。
【図4】ストッカの分解斜視図である。
【図5】カム部材の裏面図である。
【図6】ストッカギヤの平面図である。
【図7】搬送手段の駆動系の斜視図である。
【図8】図7の搬送手段の駆動系の分解斜視図である。
【図9】ピックアップユニットとトレイとを示す斜視図
である。
【図10】ピックアップユニットの作動状態を示す側面
図で、(A)は退避状態、(B)はピックアップ上昇途
中の状態、(C)はピックアップセット状態を示す。
【図11】カムギヤを示す図で、(A)は平面図、
(B)はピックアップユニットを駆動するカムを示す側
面図である。
【図12】ピックアップユニットの分解斜視図である。
【図13】本発明のクランパー支持構造の一例を示す図
で、クランパーとクランパーシャーシとの装着前の状態
を示す斜視図である。
【図14】本発明のクランパー支持構造の一例を示す図
で、装着後のクランパーとクランパーシャーシとを示す
斜視図である。
【図15】本発明のクランパー支持構造の一例を示す図
で、クランパーとクランパーシャーシとを装着する状態
を示す正面図である。
【図16】本発明のクランパー支持構造の一例を示す図
で、クランパーとクランパーシャーシとを装着する状態
を示す平面図である。
【図17】ストッカとディスクロックピン及びディスク
ストッパピンとの関係を示す斜視図である。
【図18】ディスクがキャリッジ上に正しく収容された
場合におけるディスクロックピンの作動状態を示す説明
図で、(A)はキャリッジ格納時、(B)はディスクロ
ックピンによってディスクをロックした状態を示す。
【図19】ディスクがキャリッジ上にずれて収容された
場合におけるディスクロックピンの作動状態を示す説明
図で、(A)はキャリッジ格納時、(B)はディスクロ
ックピンによってディスクを挟持した状態を示す。
【図20】トレイの斜視図である。
【図21】トレイの分解斜視図である。
【図22】メインシャーシにストッカ支持プレートやス
トッカアームなどのストッカ昇降機構を構成する部材を
取り付ける状態を示す組立斜視図である。
【図23】図22の状態に更にカム部材やディスクロッ
クピンなどを組み付ける状態を示す組立斜視図である。
【図24】図23の状態に更に搬送手段の駆動系を組み
付ける状態を示す組立斜視図である。
【図25】図24の状態に更にストッカ及びトッププレ
ートを組み付ける状態を示す組立斜視図である。
【図26】図25の状態に更にトレイ及びクランパーシ
ャーシを組み付ける状態を示す組立斜視図である。
【図27】組立が完了したディスクチェンジャーを示す
斜視図である。
【図28】 従来のディスクチェンジャーの概略機構を示
す説明図である。
【符号の説明】
3 ディスク 6 ピックアップユニット 116 クランパーシャーシ 117 クランパー 118 正方形状の角孔 119 角孔の辺を弾性片部とするスリット 120 角孔の隅 121,122 円板状フランジ部 123 強磁性材の板 124 弾性片部
フロントページの続き (72)発明者 青木 健一郎 東京都板橋区加賀2丁目17番3号 東京 ピジョン株式会社内 (72)発明者 上條 昌夫 東京都板橋区加賀2丁目17番3号 東京 ピジョン株式会社内 (72)発明者 縄田 清 東京都板橋区加賀2丁目17番3号 東京 ピジョン株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−23846(JP,U) 実開 昭62−150751(JP,U) 実開 昭63−40855(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを載せ回転させるターンテーブ
    ルと、該ターンテーブルと前記ディスクを挟持するクラ
    ンパーを回転自在に支持する支持部材とからなるクラン
    パー支持構造において、前記クランパーに少なくとも2
    つの円板状フランジ部を形成し、前記支持部材に前記フ
    ランジ部の直径よりも若干大きな対角線を持つ正方形状
    の角孔を設けると共に該角孔の少なくとも角部を挟む両
    辺を弾性片部で形成し、前記角孔に前記クランパーを押
    し込み装着可能としたことを特徴とするクランパー支持
    構造。
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