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JP3091665B2 - ディスク再生装置の制御方法 - Google Patents

ディスク再生装置の制御方法

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Publication number
JP3091665B2
JP3091665B2 JP07107195A JP10719595A JP3091665B2 JP 3091665 B2 JP3091665 B2 JP 3091665B2 JP 07107195 A JP07107195 A JP 07107195A JP 10719595 A JP10719595 A JP 10719595A JP 3091665 B2 JP3091665 B2 JP 3091665B2
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JP
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JP07107195A
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忠宏 三谷
正司 有熊
雅則 元木
昭弘 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP07107195A priority Critical patent/JP3091665B2/ja
Priority to US08/637,341 priority patent/US5844880A/en
Priority to CN96108454.5A priority patent/CN1118812C/zh
Publication of JPH08306113A publication Critical patent/JPH08306113A/ja
Priority to US09/128,658 priority patent/US5963533A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体としての
ディスクに対して、情報の再生を行なうディスク再生装
置の制御方法に関するものである。特に複数枚のディス
クを上下に収納し、その中から指定ディスクを選択的に
再生できるチェンジャ機能を具えたディスク再生装置の
制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、光学的に読取り可能なディス
クを複数枚上下に配列し、選択的に再生するディスク再
生装置が提案されている(特公平7−7560号参照)。
これは、図40及び図42に示すように、装置本体(1)
奥部に、複数枚のディスクを上下多段に配列して収納で
きるストッカ(74)を具え、ストッカ(74)には各ディスク
Dが載置されるサブトレイ(58)が設けられている。装置
本体(1)のフロントパネル(10)内側には、ディスクを再
生する光学ヘッドベース(27)が設けられ、該光学ヘッド
ベース(27)の上方に、装置本体(1)の外側と内側を往復
移動するメイントレイ(4)が配備される。
【0003】メイントレイ(4)の上方には、ディスクを
保持するクランプ片(57)が、光学ヘッドベース(27)に対
し昇降可能に設けられている。ディスクを載置したメイ
ントレイ(4)は、装置本体(1)内に引き込まれて、光学
ヘッドベース(27)に対向した状態で、クランプ片(57)が
下降して、ディスクDが光学ヘッドベース(27)に保持さ
れ、再生可能となる。尚、クランプ片(57)を昇降させる
機構については、記載を省略する。ストッカ(74)は装置
本体(1)底面に立設された複数本のウォーム(59)に噛合
して、昇降可能に設けられている。
【0004】使用者がメイントレイ(4)に新たなディス
クを載置して再生せんとするときは、まず、メイントレ
イ(4)を引き出して、ディスクDを載置し、メイントレ
イ(4)を装置本体(1)内に収納する。図41に示すよう
に、メイントレイ(4)は装置本体(1)中の収納位置に
て、光学ヘッドベース(27)と対向する。クランプ片(57)
が下降して、ディスクの中心部を軽く押えて保持し、再
生が行なわれる。使用者がフロントパネル(10)を操作し
て、ストッカ(74)内の所望のディスクを指定して入力し
たときは、図42に示すように、駆動機構によりウォー
ム(59)が回転する。ストッカ(74)が上昇し、再生すべき
ディスクが載置されたサブトレイ(58)がメイントレイ
(4)と同一面内となる位置にまで上昇して停止する。こ
の状態で、搬送機構(図示せず)によりディスクをサブト
レイ(58)からメイントレイ(4)に移送し、メイントレイ
(4)が光学ヘッドベース(27)の上方に水平移動して、上
記の如く再生可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のディスク再生装
置では、ディスク再生中は、ディスクを載置したメイン
トレイ(4)が光学ヘッドベース(27)上に位置しているの
で、ディスクが再生されている状態でメイントレイ(4)
のみを移動することはできない。従って、ディスク再生
中に、他のディスクを装置本体(1)内に収納し、或いは
装置本体(1)から取り出すことはできず、不便である。
そこで、出願人はかかる不便を解消するディスク再生装
置を案出した。
【0006】これは、後記するように、選択されたトレ
イ(4)をストッカ(74)とディスク排出位置との間で摺動
させる開閉スライド(80)を、トレイ(4)のローディング
機構とは独立に昇降させ、ディスク再生中でもトレイ
(4)を装置から取り出すことができるようにしたもので
ある(図25参照)。従来のディスク再生装置は、ストッ
カ(74)を上下させていたが、出願人が提案したディスク
再生装置は、開閉スライド(80)を昇降させるので、開閉
スライド(80)をスムーズに昇降させ、トレイ(4)に連繋
するための工夫が必要となる。更に、一般に斯種ディス
ク再生装置は内部にメモリを有し、ディスクを再生して
いる時は、どのトレイ(4)に載置されたディスクが再生
中かが判る。然るに、ディスク再生中に電源が切断され
た場合には、メモリの記憶内容が消えるので、再び通電
された状態に於いて、再生していたディスクを保持して
いるトレイ(4)をストッカ(74)内のどの高さ位置に戻す
べきかが判らない。この場合、ストッカ(74)内にセンサ
を設けて検出することも考えられるが、部品点数が増加
し、製造コストも高くなる。本発明は、出願人が提案済
みのディスク再生装置のメカデッキを能率的かつ安全に
駆動するための制御方法を明らかにするものである。本
発明の更なる目的は、トレイのアンローディング完了時
に、トレイとトレイを摺動させる歯車列を正規の位置に
配備し、トレイを安全に昇降させることにある。本発明
の更なる目的は、初期電源投入時に、トレイをストッカ
内の何れの高さ位置に収納すべきかを、簡素な手段でか
つ確実に検知することにある。
【0007】
【課題を解決する為の手段】ディスク再生装置は、ロー
ディング完了位置に配備され、選択された1つのトレイ
(4)を支持可能なトレイホルダ(5)と、各トレイ(4)に
軟係止し開閉方向に摺動する案内杆(40)を具え、トレイ
開閉機構は案内杆(40)に係合し、搬送機構はトレイホル
ダ(5)上に設けられて、トレイ(4)に噛合し、ローディ
ング時に案内杆(40)とのバネ体による軟係止を解除して
トレイ(4)をトレイホルダ(5)に向けて摺動させる歯車
列(6)を具え、該歯車列(6)内に、トレイ(4)がアンロ
ーディング完了時に、トレイホルダ(5)に接して、歯車
列(6)の回転を規制する当接壁(63)を設ける。また、ト
レイ(4)の存在を検知するローディング検出スイッチ
(SW3)を、トレイ(4)のローディング完了位置に設
け、トレイ(4)がストッカ(74)内に収納されたときに、
開閉スライド(80)により作動される閉位置検出スイッチ
(SW2)を、開閉スライド(80)の移行路上に設ける。
【0008】アンローディング開始時に、トレイ開閉機
構を作動させて、案内杆(40)をアンローディング方向と
逆方向に付勢し、アンローディング完了時に、当接壁(6
3)がトレイホルダ(5)に衝突した後に、更に歯車列(6)
をアンローディング方向に回転させる。また、トレイ
(4)が昇降を開始する際に、一旦歯車列(6)をローディ
ング方向に回転させた後に、再びアンローディングさ
せ、該アンローディング動作終了後に、トレイ開閉機構
をアンローディング方向と逆方向に操作して、案内杆(4
0)の摺動を規制する。更に、初期電源投入時に、一旦ト
レイホルダ(5)をディスク再生可能な位置まで降下さ
せ、ローディング検出スイッチ(SW3)によりトレイ
(4)の存在が確認された場合は、トレイ(4)とトレイホ
ルダ(5)をストッカ(74)内の各高さ位置に昇降させ、該
トレイ(4)が収納されるべき高さ位置からずれて配備さ
れているか否かを確認するために、搬送機構を操作し
て、トレイ(4)を一旦アンローディングさせ、他のトレ
イ(4)に衝突したときに、該トレイ(4)に連繋した開閉
スライド(80)による閉位置検出スイッチ(SW2)の切換
えを検知して、トレイ(4)が誤った高さ位置に配備され
たことを検出する。
【0009】
【作用及び効果】
1、トレイ(4)をアンローディングせんとする時には、
トレイ開閉機構を操作して、案内杆(40)をアンローディ
ング方向と逆方向に付勢する。アンローディング完了時
に於いて、歯車列(6)の当接壁(63)がトレイホルダ(5)
に衝突した後に、更に歯車列(6)をアンローディング方
向に回転させる。トレイ開閉機構により、案内杆(40)の
アンローディング方向の摺動が規制されるので、案内杆
(40)はトレイ(4)のアンローディングに伴って摺動する
ことはない。従って、トレイ(4)はアンローディング完
了時に、案内杆(40)と確実に軟係止でき、ディスク排出
位置に確実に位置決めされる。また、アンローディング
完了時に、当接壁(63)がトレイホルダ(5)に衝突した際
の反発力により、歯車列(6)が正規の位置から僅かに回
転することがあるが、該衝突後に歯車列(6)を再びアン
ローディング方向に回転させることで、正規の位置に配
備することができる。従って、再度トレイ(4)をローデ
ィングする際に、該ローディング動作がスムーズに行な
える。 2、トレイ(4)を昇降せんとするときには、一旦歯車列
(6)をローディング方向に回転させた後に、再びアンロ
ーディングさせる。これにより、トレイ(4)の昇降開始
時には、当初歯車列(6)が本来の位置から回転方向にず
れていても、正規の位置に戻される。アンローディング
動作終了後に、トレイ開閉機構を作動させて、案内杆(4
0)の摺動を規制する。案内杆(40)は正規の位置に配備さ
れる。従って、トレイ(4)とトレイ開閉機構が昇降時
に、夫々歯車列(6)と案内杆(40)に当たることはなく、
トレイ(4)とトレイ開閉機構をスムーズに昇降できる。 3、初期電源投入時には、ローディング検出スイッチ
(SW3)により存在が確認されたトレイ(4)を各高さ位
置に昇降する。各高さ位置に配備されたトレイ(4)を一
旦アンローディングさせ、他のトレイ(4a)に衝突した
ときは、該トレイ(4a)に連繋した開閉スライド(80)に
よる閉位置検出スイッチ(SW2)の切換えを検知して、
トレイ(4)が誤った高さ位置に配備されたことを検出す
る。従って、トレイ(4)が正規の高さ位置に配備された
か否かを確認するために、別個に検出手段を設ける必要
がなく、トレイ(4)が収納されるべき高さ位置を簡素な
手段でかつ確実に検知できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき図を用いて説
明する。以下の記載では、ディスクが装置本体(1)内に
挿入される方向を前方、ディスクが排出される方向を後
方とする。図1は装置本体(1)の斜視図である。装置本
体(1)のフロントパネル(10)に開設された挿入窓に、扉
(16)が下端部を枢支されて設けられ、扉(16)の内側に
は、図2に示すように、メカデッキ(100)が設けられて
いる。扉(16)を開くと、メカデッキ(100)内のストッカ
板(75)が露出し、該ストッカ板(75)の両側壁内面には夫
々複数のレール杆(76)を多段に配列している。各レール
杆(76)にはディスクが載置されるトレイ(4)が収納さ
れ、各トレイ(4)は水平に複数段に配置されている。本
実施例に於いてトレイ(4)(4)(4)は3枚として説明す
る。
【0011】ディスクの再生、再生停止、取出しはフロ
ントパネル(10)に設けられた再生釦(11)、停止釦(12)、
開閉釦(13)を操作することにより行なう。装置本体(1)
への電源投入は、電源釦(14)を操作して行ない、再生す
べきディスクの選択は番号釦(15)(15)(15)を選択操作し
て行なう。上記各操作釦の信号は、フロントパネル(10)
に接続されたプロセッサ(200)に入力され、該プロセッ
サ(200)により装置の動作が制御される。本実施例に於
いては、ディスク再生装置の制御方法を特徴とするが、
まず装置の構成の概要を説明する。
【0012】(全体構成)図3はメカデッキ(100)の斜視
図であり、図17(a)はメカデッキ(100)内部の左側面図
である。メカデッキ(100)はシャーシ(2)上に一対の側
板(7)(70)を具え、メカデッキ(100)奥部には選択され
た1枚のトレイ(4)が載置されるトレイホルダ(5)を昇
降可能に配備している。トレイホルダ(5)の下方位置に
てシャーシ(2)上には、ターンテーブル(29)やピックア
ップ(28)を有する光学ヘッドベース(27)が設けられてい
る。以下の説明で、トレイ(4)又はディスクの排出位置
とは、それらが図5の一点鎖線で示す如く、メカデッキ
(100)の外側に飛び出した位置、収容位置とはそれら
が、図2、図3、図5に示す如く、扉(16)の内側で待
機している位置、再生位置とはそれらが前記光学ヘッド
ベース(27)上に達した位置である。ローディング完了
位置とは、それらが収容位置から再生位置の上方へ前進
した位置である。後記するように、一方の側板(7)の側
部に、トレイ(4)を装置本体(1)に対し出没させるトレ
イ開閉機構が設けられ、トレイ開閉機構により各トレイ
(4)は、ディスク排出位置とストッカ(74)内に収容され
た位置との間を往復移動する(図5参照)。また、搬送機
構によりトレイ(4)がメカデッキ(100)奥部に引き込ま
れ、トレイホルダ(5)に載置された状態で降下し、トレ
イ(4)が光学ヘッドベース(27)に達した状態で、ディス
クが再生される(図18(a)参照)。更に、トレイ(4)が
光学ヘッドベース(27)に達した再生位置を持続しなが
ら、トレイ開閉機構だけが該トレイ(4)から外れて上昇
し、ストッカ(74)中の他のトレイ(4)を開閉できる(図
26、図30参照)。以下、詳細を説明する。
【0013】図3、図4に示すように、各トレイ(4)
は、ディスクが載置される載置板(430)の側部の一方
に、ラック部(42)を内向きに形成している。トレイ(4)
の該一側部外側には、前後に延びた案内杆(40)が着脱自
在に嵌まっている。トレイホルダ(5)上に設けられた歯
車列(6)がラック部(42)に噛合し、歯車列(6)の回転に
よりトレイ(4)が前後に摺動する。トレイホルダ(5)の
中央部には、開口(51)が開設され、ディスク再生時にピ
ックアップ(28)からのレーザ光線の通過を許す。尚、ト
レイホルダ(5)の上面には、ターンテーブル(29)上のデ
ィスク中心部に被さるクランプ片が取り付けられるが、
図示を省略する。
【0014】トレイホルダ(5)の両側面からは、夫々3
本の突軸(50)(50)(50)が突出している。一方の側面の突
軸(50)(50)(50)は、側板(70)に開設された第1縦孔(71)
(71)(71)に嵌まり、トレイホルダ(5)は第1縦孔(71)(7
1)(71)に沿って昇降自在に設けられている。該側板(70)
の外側には、板状の第1スライド体(9)が前後に摺動自
在に設けられ、トレイホルダ(5)の突軸(50)(50)(50)の
うち、2本は第1縦孔(71)(71)を貫通して、第1スライ
ド体(9)に開設されたカム溝(93)に嵌合する。左側の側
板(7)内側には、ガイドプレート(77)が取り付けられ、
前記3枚のトレイ(4)(4)(4)はガイドプレート(77)と
ストッカ板(75)との間に嵌まって支持される。従って、
本実施例に於けるストッカ(74)は、ストッカ板(75)とガ
イドプレート(77)により構成される。図30は、図3を
A−A線で切断した断面図である。各トレイ(4)は所定
の間隔を開けて、ストッカ板(75)とガイドプレート(77)
に跨がって収納されている。
【0015】図3に示すように、トレイ(4)の載置板(4
30)内には、標準サイズのディスクの外径(12cm)と略同
一径の第1凹部(400)が形成されており、ディスクを載
置した状態に於いて、ディスクの上面とトレイ(4)の上
面が同一面となるように、第1凹部(400)の深さが設定
されている。また、第1凹部(400)内には、記録容量が
小さく外径が8cmのディスクを載置するために、第1凹
部(400)に対し同心であり、内径が第1凹部(400)より小
さい第2凹部(410)が形成されている。ここで、両凹部
(400)(410)には、ディスクに記録された情報をピックア
ップにより読み取るための切欠き(420)が、形成されて
いる。尚、トレイ(4)とトレイホルダ(5)は何れも装置
全体の軽量化等に鑑みて、合成樹脂により形成されてい
る。
【0016】図4はメカデッキ(100)の一部を分解した
斜視図である。図面の単純化の為、各種歯車やスイッチ
の記載は、省略している。ガイドプレート(77)は前後に
延びた長孔(78)(78)(78)を上下3段に配備している。左
側の側板(7)の内側には、第2スライド体(90)がシャー
シ(2)上に前後に摺動自在に設けられ、該第2スライド
体(90)には、前記第1スライド体(9)のカム溝(93)(93)
とは前後対称なカム溝(94)が開設されている。第1スラ
イド体(9)と第2スライド体(90)とは、シャーシ(2)下
面に取り付けられる回動レバー(92)により連結される。
回動レバー(92)は中央部がシャーシ(2)の底面に枢支さ
れ、両端部を夫々第1スライド体(9)と第2スライド体
(90)に開設された長孔に係合し、両スライド体(9)(90)
は互いに前後逆方向に駆動される。第1、第2スライド
体(9)(90)の前後摺動により、トレイホルダ(5)はカム
溝(93)(93)(94)及び第1縦孔(71)に沿って昇降する。ト
レイ(4)が前記歯車列(6)により前方に搬送されて、ト
レイホルダ(5)に載置された後に、トレイ(4)とトレイ
ホルダ(5)が下降する。トレイ(4)が光学ヘッドベース
(27)に達して、ディスクが再生可能となる。
【0017】左側の側板(7)には、他の側板(70)と同じ
第1縦孔(71)(71)(71)、及び第1縦孔(71)より幅狭な第
2縦孔(72)(72)(72)が夫々開設されている。該側板(7)
の外側には、第3スライド体(91)が側板(7)に沿わせて
取り付けられる。第3スライド体(91)は水平面と垂直面
を一体に具えてL字形を呈し、水平面がシャーシ(2)下
面に接し、垂直面にカム溝(95)(95)が開設されている。
第3スライド体(91)の外側には、樹脂製の支持ブラケッ
ト(8)が側板(7)に対向して設けられる。支持ブラケッ
ト(8)からは3本のピン(81)(81)(81)が内向きに突出
し、そのうち2本のピン(81)(81)がカム溝(95)(95)を貫
通して夫々第2縦孔(72)(72)に、他の1本が第2縦孔(7
2)に夫々に嵌合する。該支持ブラケット(8)の外側に
は、開閉スライド(80)が取り付けられ、開閉スライド(8
0)は支持ブラケット(8)に前後に延びて開設された案内
孔(87)に嵌合する。開閉スライド(80)は後記するよう
に、案内孔(87)に沿って前方に摺動して、トレイ(4)を
ストッカ板(75)に収納される位置に搬送し、後方に摺動
して、トレイ(4)をディスク排出方向に移動させる。
【0018】従って、トレイ(4)は図5に一点鎖線で示
すディスク排出位置、実線で示すストッカ板(75)に収納
された位置、及び光学ヘッドベース(27)の上方に待機し
た位置の間を水平移動する。トレイ(4)は更に、トレイ
ホルダ(5)に支承されて、光学ヘッドベース(27)の上方
で待機した位置から、光学ヘッドベース(27)に向けて下
降する。以下の記載では、トレイ(4)がストッカ(74)に
収納された位置を閉位置、トレイ(4)がディスク排出方
向に摺動した位置を開位置とする。また、トレイ(4)が
トレイホルダ(5)に向かって摺動することをローディン
グ、トレイ(4)がトレイホルダ(5)から離れてストッカ
(74)に向かって摺動することをアンローディングと呼
ぶ。
【0019】図5に於いて、M1〜M3は各機構部品を駆
動させるモータ、SW1〜SW5は機構部品の動作終了位
置を検出するスイッチ、SE1はフォトカプラから成る
センサである。モータ(M1)によりトレイ(4)の出没動
作が、モータ(M2)によりトレイホルダ(5)の昇降動作
が、モータ(M3)によりトレイ(4)のローディング、ア
ンローディング動作が行なわれる。前記プロセッサ(20
0)の入力ポートには、スイッチ(SW1)〜(SW4)及びセ
ンサ(SE1)が接続され、出力ポートにはモータ(M1)〜
(M3)が接続される。又、プロセッサ(200)にはフロント
パネル(10)の各操作釦が接続され、該操作釦の操作によ
り各種モードが設定される。以下、モータ及びスイッチ
により制御される機構を詳述する。
【0020】(トレイ開閉機構)図6乃至図7はメカデッ
キ(100)の左側面図である。説明の便宜上、最高位のト
レイ(4)のみ図示する。側板(7)内側には、モータ(M
1)が取り付けられ、モータ(M1)の回転軸(88)は側板
(7)を貫通して外向きに突出する。支持ブラケット(8)
の中央部には、中間歯車(84)とプーリ(85)が設けられ、
プーリ(85)により中間歯車(84)は駆動される。プーリ(8
5)はモータ(M1)の回転軸(88)にベルト(86)を介して連
繋し、中間歯車(84)は開閉スライド(80)に連繋してい
る。開閉スライド(80)は前端部が案内孔(87)に嵌まり、
モータ(M1)の回転駆動によりプーリ(85)と中間歯車(8
4)を介して、前後に摺動する。開閉スライド(80)の移行
路上には、閉位置検出スイッチ(SW2)と開位置検出ス
イッチ(SW1)が設けられ、閉位置検出スイッチ(SW2)
は開閉スライド(80)の上端部で、開位置検出スイッチ
(SW1)は開閉スライド(80)の下端部で夫々押し込まれ
る。
【0021】支持ブラケット(8)上には、開閉スライド
(80)の上端部に対向して、ロックレバー(83)が設けられ
ている。該ロックレバー(83)は中央部を枢支され、反時
計方向にバネ付勢されている。ロックレバー(83)は、閉
位置に配備された開閉スライド(80)に嵌合して、該開閉
スライド(80)の閉位置を保持し、外部から不意に衝撃が
加わったときの開閉スライド(80)の位置ずれを防ぐ。開
閉スライド(80)からは係止爪(82)が内向きに突出し、支
持ブラケット(8)の案内孔(87)に嵌まる。案内杆(40)の
先端部からは、突起(41)が外向きに突出し、係止爪(82)
は該突起(41)に嵌合する(図27参照)。支持ブラケット
(8)には、案内孔(87)に直交して、突起(41)が嵌まる凹
溝(89)が形成されている。本実施例に於いては、ト
レイ(4)は3枚設けられているから、案内杆(40)及び
突起(41)も上下3ヵ所に配備され、図25に示すよう
に、各突起(41)は閉位置に於いて、一直線上に並ぶ。凹
溝(89)には係止爪(82)に嵌合した突起(41)以外の突起(4
1)(41)が嵌まり、ストッカ(74)内のトレイ(4)が外部か
らの振動により前後に位置ずれすることを防ぐ。
【0022】ここでトレイ(4)と案内杆(40)は、図8
(a)、(b)に示すように構成される。案内杆(40)には、突
起(41)より前方に制止軸(43)を突設し、該制止軸(43)は
閉位置にてガイドプレート(77)の長孔(78)の前端に当接
する。また、案内杆(40)はトレイ(4)を支持する受け面
(49)を水平内向きに突設するとともに、後端部内側に板
バネ(44)を片持ち支持して設ける。該板バネ(44)は中央
部に凸部(45)を内向きに設け、トレイ(4)の側部には、
該凸部(45)が嵌まる凹部(46)が開設されている。板バネ
(44)の弾性力により、トレイ(4)が案内杆(40)に軟係止
される。図8(b)は、トレイ(4)と案内杆(40)を組み
立てた状態を、矢印B方向から見た図である。ラック部
(42)の高さは載置板(430)の厚みより大きく、下端部
が載置板(430)の下面から突出し、受け面(49)の下面は
ラック部(42)の下面に一致する。図10は閉位置でのト
レイ(4)とトレイホルダ(5)の平面図である。トレイ
(4)のラック部(42)の略中央には、他の歯よりも歯厚の
大きな大歯(48)が1つ形成されている。これは、後述す
るように、トレイホルダ(5)の歯車列(6)とラック部(4
2)を組み立てる際に、相対位置がずれていれば、トレイ
(4)の摺動を不能にするためである。
【0023】図6に示す閉位置から、モータ(M1)の回
転により、開閉スライド(80)がロックレバー(83)との係
合に抗して後方に摺動すると、係止爪(82)と突起(41)の
係合により、トレイ(4)が案内杆(40)とともに開方向に
摺動する。図7に示すように、開閉スライド(80)が、開
位置検出スイッチ(SW1)を押し込むと、モータ(M1)の
回転が停止し、この状態でトレイ(4)にディスクを載置
できる。使用者が開位置から前記フロントパネル(10)を
操作して、ディスクをストッカ(74)に収納すべき信号を
入力すると、モータ(M1)の回転により開閉スライド(8
0)が前方に摺動する。トレイ(4)と案内杆(40)も前方に
摺動する。開閉スライド(80)が、閉位置検出スイッチ
(SW2)を押し込むと、モータ(M1)の回転が停止し閉位
置に達する。
【0024】(トレイのローディング機構)図11はロー
ディング完了状態の平面図であり、図10及び図11に
於いては、説明の便宜上、側板(7)(70)の記載を省く。
トレイホルダ(5)上に設けられた歯車列(6)は、トレイ
ホルダ(5)の裏側に配備されたモータ(M3)により作動
する。歯車列(6)の下流側の第1歯車(60)は、周面の一
部に歯が形成されていない凹み(62)を設け、閉位置即ち
アンローディング位置に於いて案内杆(40)のラック部(4
2)の先端が、凹み(62)に嵌まる。図9はトレイホルダ
(5)とトレイ(4)の左側面図であり、トレイホルダ(5)
の側部内側には、トレイ(4)を支持するガイド片(53)が
突出している。第1歯車(60)は第2歯車(61)に噛合し、
第1歯車(60)の上面は第2歯車(61)の上面より高く設け
られている。トレイ(4)はラック部(42)の下辺部が、第
1歯車(60)の上端部に嵌合しながら、ガイド片(53)に支
持されて摺動する。前記の如く、トレイ(4)のラック部
(42)の下辺部は載置面(430)より低いので、載置面(430)
が歯車列(6)に当ることはない。
【0025】図10及び図16に示すように、第2歯車
(61)は、下面に当接壁(63)を具える。トレイホルダ(5)
上面には、円弧状の凹溝(52)が開設され、第2歯車(61)
は当接壁(63)の先端が凹溝(52)に嵌まった状態で回転す
る。トレイホルダ(5)上の当接壁(63)の回転移行路端に
は、アンローディング検出スイッチ(SW5)が設けられ
ている。歯車列(6)は、第2歯車(61)の当接壁(63)が凹
溝(52)の時計方向側の端縁に当接し、アンローディング
検出スイッチ(SW5)を押し込み、第1歯車(60)の凹み
(62)を外側に向けた状態で組み立てられる。尚、第2歯
車(61)の周面で、第1歯車(60)に噛合する箇所(61a)に
は、一部のみ歯面を設けてゼネバ機構を構成する。これ
によりモータ(M3)が何らかの原因により、正規の回転
よりも多く回転しても、トレイ(4)が正規の移動量より
も過剰に摺動することを防ぐ。
【0026】トレイホルダ(5)の奥部には、トレイ(4)
の前端部により押し込まれるローディング検出スイッチ
(SW3)が設けられている。また、該スイッチ(SW3)の
側部には反時計方向にバネ付勢された係止レバー(54)が
設けられ、載置板(430)の下面の係止レバー(54)に対応
した部位には、凹み部(47)が形成されている。凹み部(4
7)と係止レバー(54)の嵌合により、トレイ(4)はローデ
ィング完了状態で、外部からの振動による位置ずれが防
止される。
【0027】ローディング時にはモータ(M3)に通電さ
れ、第1歯車(60)が時計方向に回転し、第1歯車(60)の
凹み(62)の端部がトレイ(4)のラック部(42)の先端を蹴
り出す。ラック部(42)と第1歯車(60)が噛合して、案内
杆(40)とトレイ(4)を前方に引き込み摺動させる。然る
に、案内杆(40)は制止軸(43)がガイドプレート(77)の長
孔(78)の前端に接しているので摺動を規制され、前記板
バネ(44)による案内杆(40)とトレイ(4)の軟係止が解除
されて、トレイ(4)のみが前方に摺動する。
【0028】第1歯車(60)は1回転して、凹み(62)が図
10に示す大歯(48)に嵌まり、ラック部(42)を更に前方
に摺動させ、トレイ(4)はガイド片(53)に案内されて、
前進を続ける。図11に示すように、トレイ(4)がロー
ディング検出スイッチ(SW3)を押し込むと、モータ(M
3)の回転が停止する。この状態で、トレイ(4)はトレイ
ホルダ(5)とともに、昇降可能となる。仮に第2歯車(6
1)の取り付けにミスがあり、閉位置に於いて、当接壁(6
3)がアンローディング検出スイッチ(SW5)を押し込ま
ないように取り付けられると、第1歯車(60)の回転時
に、凹み(62)と大歯(48)が噛み合わず、ローディングが
できない。従って、第2歯車(61)を正規の状態に取り付
けていないことが判る。尚、本実施例に於ける歯車は全
て、ポリアセタール等の合成樹脂から形成される。
【0029】(トレイ昇降機構)トレイ(4)はトレイホルダ
(5)に支持されて、ローディング完了位置と光学ヘッド
ベース(27)の間を昇降するが、該トレイホルダ(5)は第
2、第3スライド体(90)(91)の前後摺動により、カム溝
(93)(94)に沿って昇降する。該第2、第3スライド体(9
0)(91)はシャーシ(2)上に設けられた歯車機構(3)によ
り駆動される。以下、詳細な構成を述べる。図12はト
レイ(4)及び光学ヘッドベース(27)を除いたメカデッキ
(100)の斜視図であり、図13は第1スライド体(9)と
第2スライド体(90)を摺動させる機構の平面図である。
シャーシ(2)上の中央部から後方寄りには、モータ(M
2)に連繋した歯車機構(3)が設けられ、該歯車機構(3)
はシャーシ(2)に形成された凹部(20)に嵌まる。歯車機
構(3)の下流端の歯車は2つの歯車(30)(31)を重ねて設
けられる。上側の歯車(30)は、前記第2スライド体(90)
のラック部(96)に噛合し、下側の歯車(31)は後記するよ
うに、第3スライド体(91)のラック部(97)に噛合する。
歯車(31)にはシャーシ(2)へ組み立てる際の位置決めと
なる基準孔(31a)が開設されている。
【0030】下側の歯車(31)に噛合する駆動歯車(32)の
上面からは、2本の位置決め突起(34)(34a)が突出し、
該位置決め突起(34)(34a)に制御歯車(33)が嵌められ
る。2本の位置決め突起(34)(34a)は互いに径が異な
り、制御歯車(33)は誤った角度で取り付けられることは
ない。制御歯車(33)の周部には、6つの検出孔(38)(38)
が同心円上に開設されている。シャーシ(2)の凹部(20)
の左側端部は、開口(21)に繋がり、該開口(21)から下側
の歯車(31)が露出する。前記第3スライド体(91)は、シ
ャーシ(2)下面に設けられた回動レバー(92)の回転移行
路から離れて取り付けられ、歯車(31)は第3スライド体
(91)に噛合する(図14参照)。
【0031】シャーシ(2)には、回動レバー(92)の両端
部に対応して円弧溝(22)(22)が開設され、回動レバー(9
2)の両端部は、該円弧溝(22)(22)を貫通して、第1スラ
イド体(9)と第2スライド体(90)に夫々嵌合する。回動
レバー(92)は反時計方向にバネ付勢されて、第1スライ
ド体(9)を前方に、第2スライド体(90)を後方に夫々付
勢する。シャーシ(2)上には検出孔(38)を挟むように、
フォトカプラからなるセンサ(SE1)が取り付けられ
る。センサ(SE1)は制御歯車(33)回転時に、通過する
検出孔(38)をカウントし、図1に示すプロセッサ(200)
は該カウント情報を読み込んで、一旦メモリに格納する
とともに、制御歯車(33)の回転位置を検出する。第1、
第2スライド体(9)(90)の摺動は、センサ(SE1)で制
御歯車(33)の回転角を検出して制御される。
【0032】制御歯車(33)は、2つの中間歯車(39)(39)
を介して、シャーシ(2)上のモータ(M2)に連繋す
る。シャーシ(2)奥部で、第2スライド体(90)の移行路
上には、再生位置検出スイッチ(SW4)が設けられ、
該再生位置検出スイッチ(SW4)が第2スライド体(9
0)の先端により押し込まれると、モータ(M2)の回転が
停止する。図12及び図15に示すように、制御歯車(3
3)は3段に形成され、鍔(35)の下面に大歯車(36)と小歯
車(37)を形成している。前記検出孔(38)(38)は鍔(35)に
開設されている。小歯車(37)の下面には、前記駆動歯車
(32)上の位置決め突起(34)(34a)が嵌合する孔(380)(380
a)が開設されている。小歯車(37)は上側の歯車(30)に噛
合し、周面には約180゜に亘って、歯面の無い遊び面
(370)が形成されている。
【0033】駆動歯車(32)は周面の2ヵ所に同様の遊び
面(320)(320)を互いに離して設け、各遊び面(320)の下
側に開口(340)を設ける。歯車(30)(31)は周面の2ヵ所
に歯面を形成しない凹み面(300)(310)を夫々設ける。各
凹み面(300)(310)の下端部から、相手側歯車に蹴られる
蹴出し歯(330)が側方に突出し、該蹴出し歯(330)は駆動
歯車(32)の開口(340)に嵌まる。上記遊び面(320)(370)
は夫々歯底と略同一径に形成され、嵌合する相手側歯車
との間でゼネバ機構を構成する。
【0034】第2スライド体(90)の垂直面に開設された
カム溝(94)は、前方に向かって、順に高くなる4つの平
坦部(94d)(94c)(94b)(94a)を傾斜溝で接続している。従
って、モータ(M2)の回転により、第2スライド体(90)
が前方に摺動すると、カム溝(94)に嵌合するトレイホル
ダ(5)は下降する。図12、図17及び図18に示すよ
うに、該4つの平坦部(94d)(94c)(94b)(94a)は、3枚の
トレイ(4)の高さ位置、及びトレイホルダ(5)が光学ヘ
ッドベース(27)に載置された位置に対応している。即
ち、図17(a)に示すように、トレイホルダ(5)の突軸
(50)が最高位置の平坦部(94a)に係合しているときは、
トレイホルダ(5)は最高位置に配備するトレイ(4)に対
向している。このとき制御歯車(33)は、図17(b)に示
すように、回転位置の検出基準となる検出孔(38)がセン
サ(SE1)に対向している。
【0035】モータ(M2)に通電され、制御歯車(33)が
反時計方向に回転すると、これと噛合する歯車(30)の回
転により、第2スライド体(90)が前方に摺動する。回動
レバー(92)を介して、第1スライド体(9)は後方に摺動
する。両スライド体(9)(90)の摺動によりトレイホルダ
(5)はカム溝(93)(93)(94)に沿って下降する。制御歯車
(33)の回転角度とトレイホルダ(5)の高さ位置の関係を
図24に示す。制御歯車(33)が基準位置から夫々76.
2゜、139.4゜回転すると、トレイホルダ(5)の突
軸(50)が各平坦部(94b)、(94c)に嵌合する。制御歯車(3
3)が基準位置から220.5゜回転すると、図18(a)に
示すように、突軸(50)が最下位の平坦部(94d)に嵌合
し、トレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に達す
る。即ち、トレイホルダ(5)は再生位置に達する。
【0036】図28及び図29に示すように、右側の側
板(70)の内側には、ストッカ板(75)の前端に対向してシ
ャッタ板(700)が設けられている。シャッタ板(700)の
下部には、上下に延びる長孔(710)が開設され、該長
孔(710)が、側板(70)から内向きに突出した突起(740)
に嵌まり、シャッタ板(700)は上下に摺動自在となって
いる。シャッタ板(700)には、ストッカ板(75)の前面開
口に一致する切欠き(720)(720)(720)が形成され、下端
部から外向きに突出した腕片(730)が第1縦孔(71)の下
端より僅かに上側の位置に嵌まっている。シャッタ板(7
00)は上向きにバネ付勢され、トレイホルダ(5)が上昇
しているときは、突軸(50)が長孔(710)の下端に当接し
ている。このとき、切欠き(720)とストッカ板(75)のト
レイホルダ(5)側の開口が合わさる。トレイホルダ(5)
が下降すると、突軸(50)がシャッタ板(700)の腕片(730)
を下方に押す。切欠き(720)がストッカ板(75)のトレイ
ホルダ(5)側の開口からずれて下降する。シャッタ板(7
00)は図29(b)に示すように、ストッカ板(75)の前面開
口を塞ぎ、トレイ(4)の前方への摺動を規制する。これ
により、ディスク再生中、即ち1つのトレイ(4)とトレ
イホルダ(5)が最下位まで下降しているときに、装置本
体(1)に衝撃が加わっても、他のトレイ(4)が前方にず
れることを防ぐ。
【0037】(支持ブラケット昇降機構)歯車機構(3)は
以下のようにシャーシ(2)に取り付けられる。図19
(a)に示すように、第3スライド体(91)を後方に引き込
んで、ラック部(97)と下側の歯車(31)の基準孔(31a)を
合わせて、互いに噛合させて取り付ける。このとき、前
記歯車(31)の凹み面(310)(310)は、第3スライド体(91)
のラック部(97)側に向かず、一方の蹴出し歯(330)が駆
動歯車(32)側を向く。次に、駆動歯車(32)を、一方の遊
び面(320)が該蹴出し歯(330)に対向するように取り付け
る。このとき、位置決め突起(34)(34a)は、第3スライ
ド体(91)の摺動方向に直交する線上に位置する。
【0038】この後、図20(a)に示すように、第2ス
ライド体(90)を引き込んで、上側の歯車(30)をラック部
(96)に噛合するように取り付ける。歯車(30)の一方の蹴
出し歯(330)は制御歯車(33)側を向く。次に制御歯車(3
3)を、孔(380)(380a)を位置決め突起(34)(34a)に合わせ
て取り付ける。このとき、遊び面(370)の時計方向側の
端部が蹴出し歯(330)に対向する。モータ(M2)が回転
し、制御歯車(33)が反時計方向に回転すると、遊び面(3
70)と歯車(30)の凹み面(300)との対向が外れる。制御歯
車(33)の小歯車(37)が、歯車(30)の蹴出し歯(330)を蹴
り、歯車(30)を時計方向に回転させる。歯車(30)は制
御歯車(33)の小歯車(37)に噛合して回転する。制御歯車
(33)と駆動歯車(32)は位置決め突起(34)(34a)により連
繋しているから、駆動歯車(32)及び該駆動歯車(32)に
噛合した歯車(31)も時計方向に回転する。第2、第3ス
ライド体(90)(91)はともに同じ速度で前進する。ト
レイ(4)とトレイホルダ(5)は下降し始める。
【0039】制御歯車(33)が基準位置から139.4゜
回転して、トレイホルダ(5)が最下位のトレイ(4)に対
向した位置まで下降すると、図19(b)に示すように、
駆動歯車(32)の遊び面(320)と、歯車(31)の凹み面(310)
が対向し、歯車(31)は一旦回転を停止する。従って、第
3スライド体(91)も一旦停止する。制御歯車(33)は回転
を続けて、歯車(30)を回転させ、第2スライド体(90)を
前方に摺動させる。図20(b)に示すように、220.5
゜回転して、トレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)
に接すると、制御歯車(33)の小歯車(37)と歯車(30)の噛
合が外れて、小歯車(37)の遊び面(370)と歯車(30)の凹
み面(300)とが対向する。従って、第2スライド体(90)
は前進を停止する。以降、制御歯車(33)が反時計方向に
回転しても、第2スライド体(90)は前進しない。
【0040】駆動歯車(32)がこの状態から、更に9゜回
転すると、図19(c)に示すように、駆動歯車(32)の遊
び面(320)と歯車(31)の対向が外れて、歯車(31)と駆動
歯車(32)が噛合し始め、第3スライド体(91)が再び前進
する。制御歯車(33)が基準位置から344.6゜回転す
ると、センサ(SE1)が検出孔(38)を検出して、モータ
(M2)の回転が停止する(図23(b)参照)。即ち、第3ス
ライド体(91)は、トレイホルダ(5)が最下位のトレイ
(4)に対向した位置から、光学ヘッドベース(27)に接す
るまでの間は摺動せず、トレイホルダ(5)が光学ヘッド
ベース(27)に達した後に摺動する。このように間欠駆動
を行なうのは、後記するようにトレイホルダ(5)が光学
ヘッドベース(27)に達した状態で、支持ブラケット(8)
を昇降させる為である。
【0041】図21乃至図23は第2スライド体(90)と
第3スライド体(91)の相対位置関係を示す。図24に
は、制御歯車(33)の回転角に対するトレイホルダ(5)と
支持ブラケット(8)の位置関係を示す。図4を用いて前
述した如く、支持ブラケット(8)から突出する3本のピ
ン(81)(81)(81)の内、下端部に配備された2本のピン(8
1)(81)は、第3スライド体(91)のカム溝(95)(95)を貫通
して、側板(7)の第2縦孔(72)(72)に嵌まり、上下摺動
のみ許される。他の1本のピン(81)は第2縦孔(72)に嵌
まる。各カム溝(95)は、前方に向かって順に高くなる3
つの平坦部(95c)(95b)(95a)を傾斜溝で接続した前半部
と、前半部を前後逆にした形状を呈する後半部を一体に
具え、略V字形を呈する。傾斜溝の傾き角度は、第1、
第2スライド体(9)(90)のカム溝(93)(94)の傾斜溝の傾
き角度と同じである。3つの平坦部(95c)(95b)(95a)
は、3枚のトレイ(4)(4)(4)の高さ位置に対応してい
る。即ち、第1、第2スライド体(9)(90)と同様に、最
高位の平坦部(95a)は最高位置のトレイ(4)に対応し、
最下位の平坦部(95c)は、最低位置のトレイ(4)に対応
する。
【0042】制御歯車(33)が基準位置から139.4゜
回転するまでは、前記の如く、第2スライド体(90)と第
3スライド体(91)はともに同期して前進するので、両ス
ライド体(90)(91)の相対位置は変わらない。従って、支
持ブラケット(8)はカム溝(95)(95)に沿って、トレイホ
ルダ(5)とともに下降する。制御歯車(33)の回転角度が
139.4゜を越えると、図22に示すように、第3ス
ライド体(91)は前進を停止し、第2スライド体(90)のみ
が前進する。支持ブラケット(8)は下降を停止し、ピン
(81)は最下位の平坦部(95c)に嵌まったままである。
【0043】制御歯車(33)が基準位置から220.5゜
回転すると、前記の如く、第2スライド体(90)が停止す
る。更に9゜余分に回転すると、第2スライド体(90)が
停止したまま、第3スライド体(91)が前進する。トレイ
ホルダ(5)は下降を停止し、支持ブラケット(8)はピン
(81)が最下位の平坦部(95c)に嵌合した状態から再び上
昇する。センサ(SE1)により制御歯車(33)の回転位置
が検出され、図23(b)に示すように、基準位置から3
44.6゜回転すると、センサ(SE1)は、基準位置から
時計方向側に最も離れた検出孔(38)の通過を検出し、
モータ(M2)の回転が停止する。このとき、図23(a)に
示すように、支持ブラケット(8)のピン(81)は、最高位
置の平坦部(95a)に嵌合している。
【0044】前記の如く、支持ブラケット(8)には開閉
スライド(80)が設けられ、開閉スライド(80)の係止爪(8
2)が、トレイ(4)に連結した案内杆(40)の突起(41)に係
合している(図25、27参照)。従って、支持ブラケッ
ト(8)の昇降により、開閉スライド(80)が選択すべきト
レイ(4)を変えることができる。本実施例に於いては、
トレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に対向してデ
ィスクが再生中の場合でも、更に第3スライド体(91)が
前進することにより、支持ブラケット(8)が上昇し、開
閉スライド(80)の操作によって、ディスクの取り出しが
できる。以下に各動作を示す。
【0045】(開閉動作 図1、図3、図5乃至図7参
照)外部からディスクをメカデッキ(100)に挿入する場合
は、まず開閉釦(13)を操作する。モータ(M1)が回転
し、開閉スライド(80)が後退して、トレイ(4)は案内杆
(40)とともにディスク排出位置に移動する。開閉スライ
ド(80)が開位置検出スイッチ(SW1)を押し込むと、モ
ータ(M1)が停止する。使用者がディスクをトレイ(4)
に載置し、再び開閉釦(13)を操作すると、モータ(M1)
が反転して、開閉スライド(80)が前進し、トレイ(4)は
ストッカ(74)内に収納される。開閉スライド(80)が閉位
置検出スイッチ(SW2)を押し込むと、モータ(M1)が停
止する。トレイ(4)は閉位置に達して、ストッカ(74)に
収納される。
【0046】(ローディング動作 図10、図11参
照)次にストッカ(74)内に収納されたディスクを再
生するときは、再生釦(11)を操作する。モータ(M3)が
回転し、歯車列(6)の第2歯車(61)の回転により、アン
ローディング検出スイッチ(SW5)がOFFになる。ト
レイ(4)は案内杆(40)との軟係止が外れて前進し、トレ
イ(4)の前端部がローディング検出スイッチ(SW3)を
押し込み、モータ(M3)が停止する。トレイ(4)はガイ
ド片(53)により、トレイホルダ(5)に支持され、ローデ
ィング完了状態に達する。ここで、案内杆(40)をトレイ
(4)とともに、ローディングさせないのは、案内杆(40)
は前記の如く、支持ブラケット(8)の開閉スライド(80)
に係合しているので、案内杆(40)をローディングさせる
と、開閉スライド(80)もローディングさせねばならず、
装置全体が大型化するからである。
【0047】(昇降動作 図12乃至図15、図17、
図18参照)この状態から、モータ(M2)が回転し、第
1、第2スライド体(9)(90)が互いに逆方向に摺動し
て、トレイ(4)とトレイホルダ(5)は共に、カム溝(93)
(94)に沿って下降する。センサ(SE1)は通過する検出
孔(38)をカウントし、トレイホルダ(5)の高さ位置を確
認する。第2スライド体(90)が再生検出スイッチ(SW
4)を押し込み、センサ(SE1)によりトレイホルダ(5)
が光学ヘッドベース(27)に達したことを検出すると、モ
ータ(M2)の回転が停止される。フロントパネル(10)か
らメカデッキ(100)に挿入され、トレイ(4)に載置され
たディスクは再生可能となる。
【0048】ストッカ(74)内に予め収納されているディ
スクを再生する場合には、番号釦(15)を操作して、再生
すべきディスクが載置されたトレイ(4)を選択する。プ
ロセッサ(200)はまずメモリに格納された検出孔(38)の
カウント数から、トレイホルダ(5)が所望のトレイ(4)
に対向しているか否かを判断し、対向していればモータ
(M3)に通電してトレイ(4)をローディングさせる。対
向していなければモータ(M2)を回転させて、トレイホ
ルダ(5)を昇降させ、トレイホルダ(5)を所望のトレイ
(4)と同一平面に対向させてからモータ(M3)に通電
し、トレイ(4)をローディングさせる。尚、トレイ(4)
がアンローディング状態で、トレイホルダ(5)のみを昇
降させるときも同様の操作を行なう。
【0049】(再生中にディスクを取り出す動作 図
6、図7、図19、図20、図23乃至図26参照)ト
レイ(4)とトレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に
載置された再生状態で、他のトレイ(4)を取り出すに
は、まず取り出すべきディスクの番号を入力した後に、
開閉釦(13)を操作する。例として、最低位置のトレイ
(4)に載置されたディスクが再生され、最高位置のトレ
イ(4)に載置されたディスクを排出する場合を示す。図
24及び図25に示すように、トレイホルダ(5)が最下
位のトレイ(4)に対向した位置から、光学ヘッドベース
(27)に達するまでは、第3スライド体(91)は摺動しない
ので、支持ブラケット(8)のピン(81)はカム溝(95)の
最下位の平坦部(95c)に嵌合したままである。最高位
置及び中間位置のトレイ(4)(4)は夫々突起(41)が、支
持ブラケット(8)の凹溝(89)に嵌まり、前後ガタを規制
されている。
【0050】この状態から、モータ(M2)が第3スライ
ド体(91)をローディングさせる方向に回転し、図24及
び図26に示すように、支持ブラケット(8)はカム溝(9
5)に沿って上昇する。センサ(SE1)により制御歯車(3
3)が344.6゜回転したことが検出されると、第3ス
ライド体(91)の摺動が停止し、このときピン(81)はカム
溝(95)の最高位の平坦部(95a)に嵌まる。
【0051】トレイ(4)に繋がる各突起(41)は上下一直
線上に並んでいるので、最下位のトレイ(4)に対応した
突起(41)に係合していた係止爪(82)は真上に上昇して、
該係合が外れ、図26に示すように、最高位置のトレイ
(4)に対応する突起(41)に係合する。この状態で、開閉
スライド(80)を開位置に向けて摺動させれば、最高位置
に配備されていたトレイ(4)内のディスクを取り出せ
る。即ち、ディスクを再生しながら、他のディスクを取
り出すことができる。
【0052】(アンローディング動作)アンローディング
動作については、上記と逆の動作経路を辿る。再生が終
了したディスクをストッカ(74)に収納する場合は、ディ
スクが載置されていたトレイ(4)の番号を番号釦(15)で
入力し、開閉釦(13)を操作する。制御歯車(33)が基準位
置から220.5゜以上回転していた時、即ちトレイホ
ルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に達し、かつ支持ブラ
ケット(8)が上昇していた時は、モータ(M2)の回転に
より、第3スライド体(91)が後方に摺動し、支持ブラケ
ット(8)が下降する。
【0053】モータ(M2)の更なる回転により、第1ス
ライド体(9)が前方に、第2スライド体(90)が後方に摺
動して再生位置検出スイッチ(SW4)がOFFになる。
トレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に達した位置
から上昇する。センサ(SE1)によりトレイホルダ(5)
が停止すべき高さ位置に達したことが検出されると、モ
ータ(M2)の回転が停止する。モータ(M3)に通電され、
トレイ(4)が閉位置まで戻ると、アンローディング検出
スイッチ(SW5)が押し込まれて、モータ(M3)が停止す
る。トレイ(4)と案内杆(40)は、板バネ(44)で軟係止す
る。モータ(M1)が回転して、トレイ(4)がディスク排
出方向に摺動し、開閉スライド(80)が開位置検出スイッ
チ(SW1)を押し込んで、モータ(M1)が停止する。この
状態で、ディスクが取り出せる。
【0054】[制御動作]本発明は上記実施例に於ける
ディスク再生装置のメカニズムの制御動作に特徴を特徴
とするものである。具体的には、アンローディング時の
歯車列(6)の位置決め動作、トレイホルダ(5)の昇降を
させる際の確認動作、及び初期電源投入時の動作であ
る。以下、夫々について説明する。各モータ及びスイッ
チの配置位置については、図5に示すとおりである。
【0055】(アンローディング時の歯車列の位置決め
動作)上記アンローディング動作に於いては、以下の問
題が発生する虞れがある。ローディング完了時に於いて
は、前記の如く、トレイ(4)と案内杆(40)の嵌合は外
れており、アンローディング完了直前に板バネ(44)が凹
部(46)に嵌まり、トレイ(4)と案内杆(40)が軟係止す
る。然るに、案内杆(40)が後方に摺動自在な状態では、
トレイ(4)が板バネ(44)に接した際に、そのまま案内杆
(40)を後方に摺動させ、トレイ(4)と案内杆(40)が嵌合
しないまま、開位置に達する。この状態から、モータ
(M1)が回転し、トレイ(4)と案内杆(40)が閉位置に向
かうと、トレイ(4)は正規の閉位置に達しない。従っ
て、アンローディング完了直前には、トレイ(4)と案内
杆(40)を確実に係止させる必要がある。この対策とし
て、プロセッサ(200)は図33及び図34のフローチャ
ートで示す動作制御を行なう。
【0056】まず、アンローディング開始時に、一旦3
00msだけモータ(M3)をアンローディング方向に回転
させ(S1、S2)、閉位置検出スイッチ(SW2)がONで
あることを確認する(S3)。この動作を行なうのは、使
用者の操作ミス及びセンサ(SE1)の誤感知により、ト
レイホルダ(5)とトレイ(4)が、アンローディングすべ
き高さ位置に達していない場合に、そのままアンローデ
ィングすることを防ぐ為である。本実施例では、トレイ
(4)は3枚であるから、上から順にNO.1、NO.2、
NO.3とする。図31及び図32に示すように、例え
ばNO.3の位置に収められるべきトレイ(4)をアンロ
ーディングせんとするときに、誤ってNO.1のトレイ
(4)に対応した位置に、トレイ(4)を上昇させた場合を
想定する。ステップS1で、アンローディングするトレ
イ(4)はNO.1の位置に配備されていたトレイ(4a)に
衝突し、該トレイ(4a)を後方に押す。開閉スライド(8
0)の係止爪(82)はNO。1のトレイ(4)に連繋する突起
(41)に引っ掛かっているから、アンローディングするト
レイ(4)は、係止爪(82)と突起(41)を介して、開閉スラ
イド(80)を後方に摺動させる。閉位置検出スイッチ(S
W2)がOFFとなるので、アンローディングするトレイ
(4)が正規の高さ位置に配備されていないことがわか
る。この場合、トレイ(4)はアンローディングできない
から、プロセッサ(200)はメカエラーを表示する(P3)。
ここで、モータ(M3)を回転させる時間を300msとし
たのは、300ms分回転させれば、閉位置検出スイッチ
(SW2)のON、OFFを判断するのに十分であるとの
理由による。
【0057】ステップS3で閉位置検出スイッチ(SW2)
がONのまま、即ちトレイ(4)が正規の高さ位置に配備
されていることを確認した場合は、モータ(M1)を回転
させて、開閉スライド(80)を前方に付勢する(S4)。係
止爪(82)と突起(41)の係合により、案内杆(40)は前方に
付勢される。この状態で、モータ(M3)を回転させ、歯
車列(6)に噛合したトレイ(4)をアンローディングさせ
る。案内杆(40)はステップS4にて、モータ(M1)の回転
トルクにより後方への摺動を規制されているので、トレ
イ(4)が板バネ(44)に接しても、案内杆(40)が後方に移
動しない。従って、トレイ(4)と板バネ(44)は、確実に
係止する。モータ(M3)及び歯車列(6)が更に回転し、
図16に示す第2歯車(61)の当接壁(63)がアンローディ
ング検出スイッチ(SW5)を押し込むと、モータ(M3)の
回転が停止する(S5、S6)。当接壁(63)は凹溝(52)の端
縁に当接する。当接壁(63)とトレイホルダ(5)は前述の
如く、合成樹脂にて形成されているから、当接壁(63)が
凹溝(52)の端縁に当接した際に、弾性反発力により、第
2歯車(61)がローディング方向に回転する虞れがある。
この対策として、図39に示すパルス電圧をモータ(M
3)に与えて、以下の制御を行なう。
【0058】モータ(M3)が停止した後に、90ms待機
する(S7)。待機後に再びモータ(M3)をアンローディン
グ方向に70ms回転させる(S8、S9)。70ms経過後に
モータ(M3)を停止し(S10)、60ms待機後に再びモー
タ(M3)をアンローディング方向に回転させる(S11、S
12)。40ms経過後にモータ(M3)を停止し(S13、S1
4)、30ms待機後にモータ(M3)をアンローディング方
向に回転させる(S15、S16)。20ms経過後に制御動作
を終了する(S17、S18)。このようにアンローディング
完了状態に於いて、モータ(M3)を間欠駆動させ、回転
量を徐々に少なくすることで、当接壁(63)と凹溝(52)の
端縁が当接した際に、両者の弾性反発力による第2歯車
(61)の位置ずれを押えることができる。以下に示す制御
方法でも、トレイ(4)がアンローディングする際には、
ステップS1からS19までの動作を行なう。
【0059】(トレイホルダを昇降させる際のローディ
ング制御)トレイホルダ(5)を現在位置から、ストッカ
(74)内の各トレイ(4)収納箇所に対応した高さ位置にま
で昇降させるときには、図35に示す制御を行なう。ま
ず、再生位置検出スイッチ(SW4)がOFFであること
を確認する(S20)。これは、停電等の原因により、プロ
セッサ(200)内のメモリ内容が失われたときに、トレイ
ホルダ(5)の高さ位置を確認できるようにするためであ
る。即ち、当初再生位置検出スイッチ(SW4)がONで
あれば、トレイホルダ(5)は光学ヘッドベース(27)に達
しているので、トレイホルダ(5)はその後上昇移動しか
できないことが判り、モータ(M2)を回転させるべき方
向を間違えることはない。
【0060】再生位置検出スイッチ(SW4)がOFFで
あれば、一旦モータ(M3)をローディング方向に回転さ
せる(S21)。100ms経過後に、モータ(M3)を停止さ
せる(S22、S23)。モータ(M3)を停止後、100ms経
過後に(S24)、モータ(M3)を反転させ、上記ステップ
S1からS19に示すアンローディング制御を行なう
(S25、S26)。これは、トレイホルダ(5)を昇降させる
際に、第1歯車(60)を正規の回転位置に配備するためで
ある。即ち、装置本体(1)に外部から振動、衝撃が加わ
ると、歯車列(6)の第1歯車(60)が回転方向に僅かにず
れ、第1歯車(60)とトレイ(4)のラック部(42)の相対位
置が、図10に示す正規の位置からずれてしまうことが
ある。この場合、トレイホルダ(5)を昇降させる際に、
トレイホルダ(5)上の第1歯車(60)とトレイ(4)のラッ
ク部(42)が当る虞れがあるので、上記動作をさせて、第
1歯車(60)を正規の位置に配備し、トレイホルダ(5)を
スムーズに昇降させるようにする。尚、ステップS21で
はモータ(M3)を100msだけ回転させるとしている
が、この時間は100msに拘らず、適宜変更可能である
のは言うまでもない。
【0061】次に、モータ(M1)を回転させ、開閉スラ
イド(80)を閉方向に付勢する(S27)。閉位置検出スイッ
チ(SW2)がONになると、モータ(M1)の回転を停止す
る(S28)。これは、トレイホルダ(5)が昇降するとき
は、支持ブラケット(8)も昇降するから、トレイ(4)に
連繋した突起(41)と、開閉スライド(80)の係止爪(82)が
当たると支持ブラケット(8)はスムーズに昇降できな
い。従って、突起(41)を正規の位置に配備して、支持ブ
ラケット(8)をスムーズに昇降させるためである。この
後に、モータ(M2)を回転させ、トレイホルダ(5)を昇
降させる(S29)。制御歯車(33)が回転し、センサ(SE
1)により停止すべき高さ位置が検出されると、モータ
(M2)は停止する(S30)。
【0062】(電源投入時の初期制御)電源が投入されな
い状態で、装置本体(1)を輸送するときには、各トレイ
(4)をストッカ(74)に収納し、かつトレイホルダ(5)を
光学ヘッドベース(27)に到達させておく。この状態を
「イニシャル状態」と呼ぶ。この理由は、上記の如く、
トレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に達した状態
では、シャッタ板(700)が下降して、ストッカ板(75)の
前面開口を塞ぐ(図29参照)。従って、外部から衝撃が
加わった際に、トレイ(4)が案内杆(40)から外れて、前
方にずれることを防ぐことができる。輸送完了後の状態
で電源を投入した状態、又は停電後に電源を再び投入し
た状態では、プロセッサ(200)のメモリ内には、何ら情
報は格納されていない。この場合、プロセッサ(200)は
図36乃至図38に示す初期チェック動作を行なう。
【0063】まず、モータ(M3)をローディング方向に
回転させる(S40)。モータ(M3)回転開始後、150ms
以内にローディング検出スイッチ(SW3)がONになる
かどうかを判断する(S41、S42)。モータ(M3)の回転
時間を150msとしたのは、モータ(M3)を150ms分
回転させれば、ローディング検出スイッチ(SW3)のO
N、OFFを検出するのに十分な時間との理由による。
該スイッチ(SW3)がONにならない場合は、トレイホ
ルダ(5)にトレイ(4)が載置されていない、又はトレイ
(4)がトレイホルダ(5)に十分にローディングされなか
ったと判断して、モータ(M3)をアンローディングさせ
る(S43)。アンローディング検出スイッチ(SW5)がO
Nになれば、モータ(M3)の回転を停止する(S45)。こ
のアンローディング動作の際には、上記ステップS1〜
S19までの制御を行なう。ローディング検出スイッチ
(SW3)が150ms以内に、ONになったときは、トレ
イホルダ(5)にトレイ(4)がローディングされたのであ
るから、モータ(M3)の回転を停止する(S41、S45)。
以上の処理で、トレイホルダ(5)にトレイ(4)が載置さ
れているか否かが判る。
【0064】次にモータ(M1)を回転させ、開閉スライ
ド(80)を閉方向に付勢する(S46)。ロックレバー(83)と
開閉スライド(80)が係合し、開閉スライド(80)が閉位置
検出スイッチ(SW2)を押し込むと、モータ(M1)が停止
する(S47、S48)。この動作を行なう理由は、上記の如
く、支持ブラケット(8)とトレイホルダ(5)をスムーズ
に昇降させるためである。この後に、トレイホルダ(5)
を光学ヘッドベース(27)に達するまで下降させ、かつ各
トレイ(4)をストッカ(74)内に収納し、イニシャル状態
に戻す。以下、動作を詳述する。
【0065】まず、再生位置検出スイッチ(SW4)がO
Nか否かを判断し(S49)、OFFならトレイホルダ(5)
が光学ヘッドベース(27)に達していないことが判る。従
って、モータ(M2)を回転させて、第2スライド体(90)
を前進させ、トレイホルダ(5)を降下させる(S50)。以
下、トレイホルダ(5)の昇降時に、上記ステップS20〜
S31までの制御を行なうのは、言うまでもない。再生位
置検出スイッチ(SW4)がONになり、かつセンサ(SE
1)がトレイホルダ(5)の下降完了を検出すると、モータ
(M2)の回転が停止する(S52、S53、S54)。
【0066】ステップS49で、再生位置検出スイッチ
(SW4)がONなら、一旦モータ(M2)を回転させて、ト
レイホルダ(5)を上昇させる(S51)。再生位置検出スイ
ッチ(SW4)がOFFになると、再びトレイホルダ(5)
を下降させて、ステップS50からS54までの動作を行な
う。この動作を行なう理由は、次の通りである。一般に
ONとOFFを切り換えるスイッチには作動ストローク
がある。従って、再生位置検出スイッチ(SW4)がON
であっても、外部からの振動により、第2スライド体(9
0)が正規の位置から僅かにずれている場合が考えられ
る。このため、センサ(SE1)で第2スライド体(90)が
正規の位置に配備されたことを確認してから、以降の動
作を行なうのである。
【0067】モータ(M2)の停止後に、ローディング
検出スイッチ(SW3)がOFFであれば(S55)、前記ス
テップS43〜S45によりアンローディング動作を行なっ
ているので、トレイホルダ(5)にトレイ(4)は載置して
おらず、全てのトレイ(4)(4)(4)がストッカ(74)内に
収納されていることが判る。従って、トレイホルダ(5)
が光学ヘッドベース(27)に達したイニシャル状態に戻
り、初期チェック動作を終了する。ステップS55に於い
て、ローディング検出スイッチ(SW3)がONのままで
あれば、トレイホルダ(5)に何れかのトレイ(4)が載置
されている、即ちローディング完了状態であることが判
る。この場合、電源を再投入した状態では、プロセッサ
(200)内には、トレイホルダ(5)に載置されたトレイ
(4)が、どの高さ位置に対応しているかの情報が記憶さ
れていないので、該トレイ(4)をどの位置に戻してよい
のかが判らない。この場合、トレイ(4)を一旦NO.1
のトレイ(4)に対応した位置まで上昇させて、アンロー
ディングし、トレイ(4)がストッカ(74)内に収納され
れば一連の動作を終了する。トレイ(4)がストッカ(74)
に収納されなければ、トレイ(4)をローディング完了位
置に戻して、トレイ(4)とトレイホルダ(5)をNO.2
のトレイ(4)に対応した位置に降下させた後に、同様の
操作を行なって、トレイ(4)が収納されるべきストッカ
(74)内の位置を検索する。以下にこの動作を詳述す
る。
【0068】まず、モータ(M2)を回転させて、一旦ト
レイホルダ(5)及び支持ブラケット(8)をNO.1のト
レイ(4)に対応した位置に上昇させる(S56)。図12に
示すセンサ(SE1)が、通過する検出孔(38)をカウント
して、トレイホルダ(5)と支持ブラケット(8)が最高位
のトレイ(4)に対応した位置に達したことを検知する
と、モータ(M2)の回転を停止する(S57)。次に、モー
タ(M3)及び歯車列(6)を回転させて、トレイ(4)をア
ンローディングさせる(S58)。アンローディングするト
レイ(4)が、本来NO.1の位置に配備されるべきトレ
イ(4a)であったときは、トレイ(4)はそのままストッ
カ(74)に収納される。歯車列(6)が回転し、アンローデ
ィング検出スイッチ(SW5)がONになると、モータ(M
3)の回転を停止する(S59、S62)。この後に、モータ
(M2)を回転させて、トレイホルダ(5)を降下させ(S6
3)、再生位置検出スイッチ(SW4)とセンサ(SE1)によ
り、トレイホルダ(5)が光学ヘッドベース(27)に達した
ことが検知されると(S64、S65)、モータ(M2)の回転
を停止する。即ち、イニシャル状態に戻す。
【0069】ここに於いて、図31及び図32に示すよ
うに、アンローディングせんとするトレイ(4)がNO.
1のトレイ(4a)でない場合を想定する。このときは、
既にNO.1の位置にトレイ(4a)が配備されているか
ら、アンローディングするトレイ(4)は、該トレイ(4
a)を後方に押す。支持ブラケット(8)が最高位に移行
し、トレイ(4a)の突起(41)は、開閉スライド(80)の係
止爪(82)に掛っているから、開閉スライド(80)は後方に
押され、閉位置検出スイッチ(SW2)がOFFになる(S
60)。従って、トレイ(4)は間違った高さ位置に配備さ
れたことが検出される。この動作は、トレイ(4)のアン
ローディング動作で説明したのと同じである。
【0070】プロセッサ(200)はモータ(M3)の回転を
反転させて、ローディング方向に回転させて(S61)、ト
レイ(4)をローディングさせる。ローディング検出スイ
ッチ(SW3)がONになり、トレイ(4)がトレイホルダ
(5)にローディングされると、モータ(M3)の回転を止
める(S66、S67)。次に、開閉スライド(80)が後方に押
されて、閉位置検出スイッチ(SW2)がOFFになっ
たままであるから、モータ(M1)を回転させて、開閉
スライド(80)を前方に摺動させる(S68)。閉位置検出
スイッチ(SW2)がONになると、モータ(M1)の回転
を停止させる(S69、S70)。ステップS71では、以上
の動作を3回行なったか否かを判断し、3回目に達して
いないときは、ステップS72に移行する。ステップS72
では、モータ(M2)を回転させて、トレイホルダ(5)を
一段降下させ、中間位置に対応した高さ位置に配備す
る。以降、ステップS57〜S70の動作を繰り返す。
【0071】以上の動作を3箇所の高さ位置について行
なうと、トレイ(4)は必ず何れかの高さ位置に収納され
る筈である。仮に、トレイ(4)がストッカ(74)内の何れ
の高さ位置にも収納できなければ、プロセッサ(200)は
フロントパネル(10)にメカエラー表示を行ない、メカデ
ッキ(100)内に異常が発生したことを使用者に知らせる
(S73)。メカエラーの表示方法としては、フロントパネ
ル(10)にエラー表示灯を設けて、該表示灯の点灯、又は
全ての操作釦を点灯させる等がある。かかるメカエラー
の発生原因には、センサ(SE1)の誤感知や、トレイ
(4)が挿入されるべきストッカ(74)内に異物が挿入され
ていた等が考えられ、使用者はメカエラー表示を見て、
修理が必要なことを知る。
【0072】上記実施例によるディスク再生装置は、以
下の利点を有する。 1、トレイ(4)をアンローディングせんとする時には、
開閉スライド(80)を介して、案内杆(40)をアンローディ
ング方向と逆方向に付勢する。アンローディング完了時
に於いて、歯車列(6)の当接壁(63)がトレイホルダ(5)
に衝突した後に、更に歯車列(6)をアンローディング方
向に回転させる。開閉スライド(80)により、案内杆(40)
のアンローディング方向の摺動が規制されるので、案内
杆(40)はトレイ(4)のアンローディングに伴って摺動す
ることはなく、トレイ(4)はアンローディング完了時
に、案内杆(40)と確実に軟係止する。また、アンローデ
ィング完了時に、当接壁(63)がトレイホルダ(5)に衝突
した際の反発力により、歯車列(6)が正規の位置から僅
かに回転することがあるが、該衝突後に歯車列(6)を再
びアンローディング方向に回転させることで、正規の位
置に配備することができる。従って、再度トレイ(4)を
ローディングする際に、該ローディング動作がスムーズ
に行なえる。 2、トレイ(4)を昇降せんとするときには、一旦歯車列
(6)をローディング方向に回転させた後に、再びアンロ
ーディングさせる。アンローディング動作終了後に、開
閉スライド(80)を作動させて、案内杆(40)の摺動を規制
する。トレイ(4)の昇降開始時には、当初歯車列(6)が
本来の位置から回転方向にずれていても、正規の位置に
戻される。また案内杆(40)も正規の位置に配備される。
従って、トレイ(4)と開閉スライド(80)が昇降時に、夫
々歯車列(6)と案内杆(40)に当たることはなく、トレイ
(4)と開閉スライド(80)をスムーズに昇降できる。 3、初期電源投入時には、ローディング検出スイッチ
(SW3)により存在が確認されたトレイ(4)を各高さ位
置に昇降する。各高さ位置に配備されたトレイ(4)を一
旦アンローディングさせ、他のトレイ(4)に衝突したと
きは、該トレイ(4)に連繋した開閉スライド(80)が、閉
位置検出スイッチ(SW2)を切り換えるので、トレイ
(4)が誤った高さ位置に配備されたことが判る。従っ
て、トレイ(4)が正規の高さ位置に配備されたか否かを
確認するために、別個に検出手段を設ける必要がなく、
トレイ(4)が収納されるべき高さ位置を簡素な手段でか
つ確実に検知できる。
【0073】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置本体の全体斜視図である。
【図2】扉を開いた状態の装置本体の要部斜視図であ
る。
【図3】メカデッキの斜視図である。
【図4】メカデッキの分解斜視図である。
【図5】メカデッキの平面図である。
【図6】メカデッキの閉位置での左側面図である。
【図7】同上の開位置を示す図である。
【図8】(a)はトレイと案内杆の分解斜視図、(b)はトレ
イと案内杆を組み立てて矢印B方向から見た図である。
【図9】トレイホルダとトレイの側面図である。
【図10】開位置でのトレイホルダとトレイの関係を示
す平面図である。
【図11】同上の閉位置での関係を示す平面図である。
【図12】トレイホルダの昇降機構の斜視図である
【図13】同上の平面図である。
【図14】同上のシャーシを一部切開した図である。
【図15】制御歯車と駆動歯車の斜視図である。
【図16】第2歯車をトレイホルダに取り付ける状態を
示す斜視図である。
【図17】(a)はトレイホルダが昇降完了状態の側面
図、(b)は制御歯車が基準位置にあるときの平面図であ
る。
【図18】(a)はトレイホルダの下降完了状態の側面
図、(b)はこのときの制御歯車の回転量を示した平面図
である。
【図19】(a)、(b)、(c)は第3スライド体の間欠動作
を示す平面図である。
【図20】(a)、(b)は第2スライド体の動作を示す平面
図である。
【図21】初期状態での第2スライド体と第3スライド
体の相対位置を示す左側面図である。
【図22】同上の第2スライド体が前進完了した状態を
示す左側面図である。
【図23】(a)は同上の第3スライド体が前進完了した
状態を示す左側面図、(b)はこのときの制御歯車の回転
位置を示す図である。
【図24】制御歯車の回転角と、トレイホルダ、支持ブ
ラケットの位置関係を示す図である。
【図25】最下位のトレイに対応する支持ブラケットの
位置を示す左側面図である。
【図26】トレイホルダが下降完了した状態に於いて、
支持ブラケットが上昇完了した状態を示す左側面図であ
る。
【図27】係止爪と突起の係合状態を示す平面図であ
る。
【図28】側板の内側を示す側面図である。
【図29】(a)はシャッタ板がストッカ板に合わさった
時の正面図、(b)はシャッタ板がストッカ板を塞いだと
きの正面図である。
【図30】図3をA−A線で切断した断面図である。
【図31】トレイが誤った高さ位置に配備され、アンロ
ーディングした状態を示す左側面図である。
【図32】同上の支持ブラケットと側板を省いた平面図
である。
【図33】トレイをアンローディングさせる際の処理を
示すフローチャートである。
【図34】トレイをアンローディングさせる際の処理を
示すフローチャートである。
【図35】トレイホルダを昇降させるときの処理を示す
フローチャートである。
【図36】初期電源投入時の処理を示すフローチャート
である。
【図37】初期電源投入時の処理を示すフローチャート
である。
【図38】初期電源投入時の処理を示すフローチャート
である。
【図39】トレイをアンローディングさせる際に、モー
タに供給されるパルス電圧を示す図である。
【図40】従来のディスク再生装置に於いて、ディスク
を挿入せんとするときの側面図である。
【図41】同上のメイントレイに光学ヘッドベースが対
向し、再生可能な状態を示す側面図である。
【図42】同上のストッカが上昇した状態の側面図であ
る。
【符号の説明】
(1) 装置本体 (4) トレイ (5) トレイホルダ (6) 歯車列 (27) 光学ヘッドベース (40) 案内杆 (74) ストッカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 昭弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−175261(JP,A) 特開 昭60−253058(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/22 - 17/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体(1)内に配設されたストッカ(7
    4)と、ストッカ(74)内に水平に複数段に収容され、夫々
    ディスクが載置されるトレイ(4)と、装置本体(1)の底
    部に設けられ、ディスクを再生する光学ヘッドベース(2
    7)と、複数段のトレイ(4)の任意の1つに係合して該ト
    レイ(4)をストッカ(74)とディスク排出位置との間で開
    閉移動させるトレイ開閉機構と、トレイ(4)をストッカ
    (74)と光学ヘッドベース(27)上方のローディング完了位
    置との間で略水平移動させる搬送機構を具えたディスク
    再生装置に於いて、 ローディング完了位置に昇降可能に設けられ、選択され
    た1つのトレイ(4)を受渡し可能なトレイホルダ(5)
    と、各トレイ(4)にバネ体により軟係止し開閉方向に摺
    動する案内杆(40)を具え、トレイ開閉機構は該案内杆(4
    0)に係合し、搬送機構はトレイホルダ(5)上に設けられ
    て、トレイ(4)に噛合し、ローディング時に案内杆(40)
    との軟係止を解除してトレイ(4)をトレイホルダ(5)に
    向けて摺動させる歯車列(6)を具え、該歯車列(6)内
    に、トレイ(4)がアンローディング完了時に、トレイホ
    ルダ(5)に接して、歯車列(6)の回転を規制する当接壁
    (63)を設け、 アンローディング開始時に、トレイ開閉機構により、案
    内杆(40)をアンローディング方向と逆方向に付勢し、ア
    ンローディング完了時に、当接壁(63)がトレイホルダ
    (5)に衝突した後に、更に歯車列(6)をアンローディン
    グ方向に回転させるディスク再生装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 装置本体(1)内に配設されたストッカ(7
    4)と、ストッカ(74)内に水平に複数段に収容され、夫々
    ディスクが載置されるトレイ(4)と、装置本体(1)の底
    部に設けられ、ディスクを再生する光学ヘッドベース(2
    7)と、複数段のトレイ(4)の任意の1つに係合して該ト
    レイ(4)をストッカ(74)とディスク排出位置との間で開
    閉移動させるトレイ開閉機構と、トレイ(4)をストッカ
    (74)と光学ヘッドベース(27)上方のローディング完了位
    置との間で略水平移動させる搬送機構を具えたディスク
    再生装置に於いて、 各トレイ(4)は光学ヘッドベース(27)とローディング完
    了位置との間で昇降自在に設けられ、搬送機構により受
    渡しされた1つのトレイ(4)を支持してトレイ(4)とと
    もに昇降するトレイホルダ(5)と、各トレイ(4)に軟係
    止し開閉方向に摺動する案内杆(40)を具え、トレイ開閉
    機構は、トレイ(4)の昇降に同期して昇降し、該トレイ
    (4)以外のトレイ(4)に取り付けられた案内杆(40)に選
    択的に係合可能な開閉スライド(80)を有し、搬送機構は
    トレイホルダ(5)上に設けられて、トレイ(4)に噛合
    し、ローディング時に案内杆(40)との軟係止を解除して
    トレイ(4)を摺動させる歯車列(6)を具え、 トレイ(4)が昇降を開始する際に、一旦歯車列(6)をロ
    ーディング方向に回転させた後に、再びアンローディン
    グさせ、該アンローディング動作終了後に、トレイ開閉
    機構をアンローディング方向と逆方向に付勢して、案内
    杆(40)の摺動を規制するディスク再生装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 装置本体(1)内に配設されたストッカ(7
    4)と、ストッカ(74)内に水平に複数段に収容され、夫々
    ディスクが載置されるトレイ(4)と、ディスクを再生す
    る光学ヘッドベース(27)と、複数段のトレイ(4)の任意
    の1つに係合して該トレイ(4)をストッカ(74)とディス
    ク排出位置との間で開閉移動させるトレイ開閉機構と、
    トレイ(4)をストッカ(74)と光学ヘッドベース(27)上方
    のローディング完了位置との間で略水平移動させる搬送
    機構とを具え、トレイ(4)は光学ヘッドベース(27)とロ
    ーディング完了位置との間で昇降自在に設けられたディ
    スク再生装置に於いて、 搬送機構により受渡しされた1つのトレイ(4)を支持し
    てトレイ(4)とともに昇降するトレイホルダ(5)と、該
    トレイホルダ(5)に設けられ、トレイ(4)の存在を検知
    するローディング検出スイッチ(SW3)とを具え、 トレイ開閉機構は、トレイホルダ(5)の昇降に同期して
    昇降し、トレイホルダ(5)の昇降位置に対応したトレイ
    (4)に選択的に係合可能な開閉スライド(80)を有し、開
    閉スライド(80)の水平移行路上には、トレイ(4)が搬送
    機構によりストッカ(74)内に収納されたときに、開閉ス
    ライド(80)により作動される閉位置検出スイッチ(SW
    2)を具え、 初期電源投入時に、一旦トレイホルダ(5)をディスク再
    生可能な位置にまで降下させ、ローディング検出スイッ
    チ(SW3)によりトレイ(4)の存在が確認された場合
    に、トレイホルダ(5)とトレイ(4)を、ストッカ(74)内
    の各高さ位置に昇降させ、該トレイ(4)が収納されるべ
    き高さ位置からずれて配備されているか否かを確認する
    ために、搬送機構を操作して、トレイ(4)を一旦アンロ
    ーディングさせ、他のトレイ(4a)に衝突したときに、
    該トレイ(4a)に連繋した開閉スライド(80)による閉位
    置検出スイッチ(SW2)の切換えを検知して、トレイ
    (4)が誤った高さ位置に配備されたことを検出するディ
    スク再生装置の制御方法。
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