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JP2635917B2 - 電子スチルカメラ - Google Patents

電子スチルカメラ

Info

Publication number
JP2635917B2
JP2635917B2 JP5243603A JP24360393A JP2635917B2 JP 2635917 B2 JP2635917 B2 JP 2635917B2 JP 5243603 A JP5243603 A JP 5243603A JP 24360393 A JP24360393 A JP 24360393A JP 2635917 B2 JP2635917 B2 JP 2635917B2
Authority
JP
Japan
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image
solid
still camera
electronic still
color
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP5243603A
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English (en)
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JPH06225317A (ja
Inventor
昌文 梅田
祐二 井手
明彦 杉川
義友 田上
利弘 諸星
和宏 高島
三夫 流石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5243603A priority Critical patent/JP2635917B2/ja
Publication of JPH06225317A publication Critical patent/JPH06225317A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2635917B2 publication Critical patent/JP2635917B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/48Increasing resolution by shifting the sensor relative to the scene

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体に画像を記録
する電子スチルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】電子スチルカメラには、フロッピーディ
スクを用いたアナログ記録によるカメラと、半導体メモ
リ(RAM等)を用いたディジタル記録によるカメラと
がある。アナログ記録に比べてディジタル記録は、コピ
ーによる画質劣化がない、記録用の回転機構がないため
小型化に適している等、種々優れた利点をもつ。一般に
民生用に採用している固体撮像素子は、固体撮像素子の
価格の面から40万画素程度の画素数をもつ。
【0003】この程度の画素数の固体撮像素子は、現行
のモニタで見る分にはほぼ満足できる画像を再現できる
が、HD(高精細:high definition)
モニタに出力する場合とか、ハードコピーする場合には
不十分である。また、高精細化のためハイビジョン用固
体撮像素子(200万画素相当)を用いる場合、コスト
が高くなりすぎて、民生用の電子スチルカメラには適さ
ない。
【0004】さらには、画素数が数十万画素程度の安価
な固体撮像素子を用いて、固体撮像素子を移動させるこ
とにより高解像度化を図っている静止画入力装置があ
る。この装置によると、まず、固体撮像素子の前部に色
フィルタ円盤の赤色(R)フィルタが置かれ、固体撮像
素子から画像信号の読み出しが行われる。この信号は前
処理回路により所定の処理が施された後、A/D変換器
によりディジタル値に変換される。さらにディジタル信
号処理回路により画像信号を記録フォーマットに変換す
る処理が施され、記録媒体へ記録される。
【0005】この様に1フレーム分のRのデータが記録
されたら、高解像度化のために固体撮像素子を微少移動
させ同様な記録を行い、Rについて複数のフレームデー
タを得る。Rの処理を終えたら色フィルタ円盤が回転
し、固体撮像素子の前面にGフィルタ要素がおかれる。
この場合の処理もRの処理と同様に行われ記録される。
Bフィルタ要素においても同様な処理が施される。
【0006】以上のようにして高解像度の静止画像を得
るが、このシステムを用いている固体撮像素子は、白黒
デバイスであり面順次でカラー情報を取り込むための回
転フィルタのためカメラ本体が大きくまた静止物体しか
撮影できないため、動物体の静止画像を撮影する電子ス
チルカメラには適さない。
【0007】また、40万画素程度の一般的な固体撮像
素子を有する電子カメラで文字等の白黒被写体を撮像し
た場合、色フィルタ配列に起因する色モワレが発生し、
鮮明な画像が得られない問題がある。また、この色モワ
レを減少させるために、一般には水晶光学フィルタを設
ける方法が採られるが、この方法は解像度を劣化させる
ので望ましくない。
【0008】また、数社からカード状の半導体メモリを
記録媒体に用いて、ディジタル信号で静止画像を記録す
るディジタル電子カメラシステムが発表、あるいは発売
されている。半導体メモリカードはカメラ本体に着脱可
能な形としている。半導体メモリはまだビット当りの単
価が高価であり、またその記憶容量がまだ十分でないこ
ともあり、長期的あるいは大量の記録には光ディスク、
光磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、磁気バ
ブルメモリなどが利用される。
【0009】これらの電子カメラは、画像ディジタルデ
ータをパーソナルコンピュータやワークステーションの
モニタへ転送の上出画することが可能であるが、通常の
TV規格のモニタにRF端子あるいはビデオ端子へのア
ナログ信号の入力という形で出画されるのが一般的であ
る。このときの再生画像は、撮影時における撮像素子の
有効撮像領域に結像された範囲のものであり、この範囲
は固定である。
【0010】また前述の半導体メモリカードとディスク
テープ等の2次記録媒体には、1静止画像毎に撮影デー
タを記録することができる。
【0011】これらメモリカード等のディジタルシステ
ムや前述のビデオフロッピーシステムは、従来の写真プ
リント(photographic print)と異
なって、外観からはその内容が分からない。記録媒体を
再生装置に装てんし再生して確認するか、そのパッケー
ジに内容をメモしておくしかない。
【0012】特願平2−234492号には、画像検索
の方法として、撮影時の条件を使用してその効率を上げ
る技術が開示されている。撮影条件とは、撮影日時、ホ
ワイトバランス、入射光量、フォーカス、絞り、ズー
ム、フラッシュの使用不使用、湿度、気圧、撮影カメラ
のID、レンズの種類のデータなどが考えられている。
再生部において、撮影の様子を設問形式で用意し、検索
者がこれに答える形か、検索者が撮影の条件を自身で入
力してゆく。例えば、設問としては屋外の撮影か室内の
撮影か、被写体が人物か風景か印刷物かなどが考えられ
る。再生部は、これらの設問に必要な撮影条件データを
読み込んでいき、演算を行って可能性の高い画像から再
生させる。
【0013】また、電子スチルカメラとしては、撮像素
子から得られるアナログ画像情報をディジタル化した後
に、データ圧縮を行ってから記録を行う様なカメラが既
に商品化されている。
【0014】一方、ズーム機能は家庭用ビデオムービー
カメラやコンパクトカメラなどに広く利用されている。
家庭用ビデオムービーカメラのズームの方法としては、
レンズによるものと、撮像素子から出力された画像信号
に演算処理を施す電子ズームの二通りがある。レンズズ
ームでは、ズーム時に良好な画像が得られる反面、高倍
率化に伴い大型のレンズが必要となりカメラのコンパク
ト化が難しい。これに対して電子的な拡大処理は、カメ
ラレンズに手を加えることなく、小型軽量なビデオムー
ビーカメラ等を得ることができる。
【0015】電子的な画像の拡大処理を行う場合、撮像
素子において空間的に標本化されているため、拡大率に
応じて標本画素間を補わなければならない。この様な場
合には、撮像素子によって得られた実画素データを用
い、補う画素のデータを内挿処理によって作成する方法
が一般的である。画素補間処理をリアルタイムで行う場
合、回路規模が小さくてすむ二点内挿法が広く利用され
ている。
【0016】二点内挿法の一例としては、ムービーカメ
ラにおいて用いられているIEEETra nsact
ions on Consumer Electron
ics Vol.37,No.3,August 19
91”An Electronic Zoom Vid
eo Camera Using Image Sca
nner Control”に挙げられるような方式が
ある。しかしながら、この方式による拡大処理は元の信
号の帯域を損なう処理となり、解像度の劣化を伴う。ま
た、現在のビデオムービーカメラは画像情報をアナログ
の信号として出力あるいは記録しており、ディジタル画
像データとしてこれを圧縮した形で出力あるいは記録す
ることはなかった。
【0017】一方、画像圧縮に関しては、ブロック符号
化を用いた圧縮が動画像および静止画像のそれぞれの国
際標準として採用されつつあり、製品としてはハイビジ
ョン静止画蓄積装置やTV電話、TV会議システムなど
に適用が考えられている。これらの蓄積またはコーディ
ングされたディジタル画像を再生側にて電子的なズーム
を行う場合、ブロック符号化によるブロック歪が人間の
目に知覚され、画質を悪くするという問題があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上詳述してきた様
に、 (1)従来の電子スチルカメラでは、固体撮像素子の画
素数不足のため、HDTV(高精細TV)に出力して観
賞する場合や、ハードコピーする場合等に、満足できる
画像が得られない問題があった。
【0019】また、白黒撮像デバイスを用いて、面順次
でカラー画像を取り込む静止画入力装置は、カメラ本体
が大きく静止物体しか撮影できないため、電子スチルカ
メラには適さない。
【0020】そこで本発明の第1の目的は、従来より民
生用で採用されているカラー固体撮像素子を用いて、H
DTVでの観賞もでき、ハードコピーしても満足できる
画像が得られる高画質な電子スチルカメラを提供するこ
とにある。
【0021】(2)従来の電子スチルカメラでは、カラ
ー固体撮像素子を用いているため、文字等の白黒被写体
を撮像した場合、モワレの発生や解像度不足等の問題が
あった。
【0022】本発明の第2の目的は、従来民生用で採用
されているカラー固体撮像素子を用いて、文字等の白黒
被写体を高解像度で色モワレの発生がない高画質な画像
が得られる電子スチルカメラを提供することにある。
【0023】(3)従来の電子スチルカメラでは、再生
画像の出画範囲が固定であるという問題があった。
【0024】本発明の第3の目的は、再生画像の出画範
囲が標準TVモニタより広く、操作者がその出画範囲を
変えられる新しい再生方法を有する電子スチルカメラを
提供することにある。
【0025】(4)記録されている画像の検索のため、
前述のようなタイトルやキーワード方式を各画像毎に付
けることは、非常に手間のかかる作業である。また、書
類では明確にタイトルやキーワードを表すことができて
も、撮影された画像には明確には表しにくい場合があ
る。前述した「ディジタル電子スチルカメラシステム」
は、上記した課題を解決する目的で発明され、記録した
画像の中から所望の画像を、効率よく検索することがで
きるディジタルスチルカメラシステムを提供しようとす
るものであった。
【0026】本発明の第4の目的は、この効率をさらに
上げた電子スチルカメラを提供することにある。 (5)前述したように、電子ズームもブロック符号化も
基本的には画質劣化を伴う。小型で、ズーム機能を持
ち、データ圧縮を行う撮像装置を構築しようとして電子
ズームとブロック符号化を採用する場合、画質劣化が問
題となる。
【0027】本発明の第5の目的は、撮像装置の小型化
を目的とした電子的なズーム機能と、小容量記録媒体に
多数の画像を蓄積する目的で画像情報を高能率圧縮する
機能を持たせた撮像装置において、電子的なズーム及び
高能率画像圧縮といった画像を劣化させる処理を用いる
にも関わらず、画質劣化を抑えた電子的なズーム機能及
び画像圧縮機能を持った撮像装置を提供することにあ
る。
【0028】また、ズーム選択時のズーム倍率比の自乗
が画像圧縮率を下回る場合の倍率を高倍率、上回る場合
の倍率を低倍率と呼ぶこととすると、この高倍率時にお
いて、画質を劣化させることなく少容量記録媒体に多数
の画像を蓄積できる撮像装置を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、 (1)本発明は、第1の目的を達成するため、色フィル
タを有するカラー固体撮像素子と、このカラー固体撮像
素子からの出力信号に信号処理を施して静止画のカラー
画像信号を生成する信号処理手段と、前記信号処理手段
により生成された静止画のカラー画像信号を記録する記
録手段と、前記カラー固体撮像素子を水平走査方向また
は垂直走査方向及び斜め方向に移動させる移動手段とを
具備することを特徴とする。
【0030】ここで、カラー固定撮像素子の色フィルタ
は、2行及び2列の色フィルタ要素をフィルタ単位とし
て、これらのフィルタ単位が水平走査方向及びこれと直
交する垂直走査方向に周期的に配列して構成され、第1
行の色フィルタ要素は緑色フィルタ要素と赤色または青
色フィルタ要素とからなり、第2行の色フィルタ要素は
緑色フィルタ要素と青色または赤色フィルタ要素とから
なり、カラー固体撮像素子を水平走査方向に1画素ピッ
チ(Px)、斜め方向に(1/2Px+1/2Py)及
び(−1/2Px+1/2Py)の距離を移動させ、合
計4ポジションでのデータの取り込みを行うことにより
1枚の静止画像を得ることを特徴とする。
【0031】または、カラー固体撮像素子の色フィルタ
は、赤色フィルタ要素、緑色フィルタ要素、青色フィル
タ要素を垂直走査方向に3列周期に配列し、カラー固体
撮像素子を水平走査方向に1.5Px、垂直走査方向に
1/2Py、斜め方向に(1.5Py+1/2Py)の
距離を移動させ、合計4ポジションでのデータの取り込
みを行うことにより1枚の静止画像を得ることを特徴と
する。または、水平走査方向に1.5Px、斜め方向に
(−3/4Px+1/2Py)及び(3/4Px+1/
2Py)の距離を移動させ、合計4ポジションでのデー
タの取り込みにより1枚の静止画像を得ることを特徴と
する。
【0032】さらには、前記カラー固体撮像素子は、電
荷掃き出し機能を有し、前記移動手段による移動期間中
に電荷の掃き出し動作を行うことを特徴とする。 (2)本発明は、第2の目的を達成するため、色フィル
タを有するカラー固体撮像素子と、このカラー固体撮像
素子からの出力信号に信号処理を施して静止画のカラー
画像信号を生成するカラー画像生成信号処理手段と、前
記カラー固体撮像素子からの出力信号に二値化処理を施
して二値画像信号を生成する二値画像生成信号処理手段
と、前記カラー画像信号生成信号処理手段により得られ
たカラー画像信号または前記二値画像生成信号処理手段
により得られた二値画像信号を記録する記録手段とを具
備することを特徴とする。
【0033】または、少なくとも光学レンズとカラー固
体撮像素子からなる第1の撮像モジュールと、この第1
の撮像モジュールからの出力信号に信号処理を施して静
止画のカラー画像信号を生成するカラー画像生成信号処
理手段と、少なくとも光学レンズと白黒固体撮像素子か
らなる第2の撮像モジュールと、この第2の撮像モジュ
ールからの出力信号に信号処理を施して静止画の白黒画
像信号を生成する白黒画像生成信号処理手段と、前記カ
ラー画像生成信号処理手段により得られたカラー画像信
号または前記白黒画像生成信号処理手段により得られた
白黒画像信号を記録する記録手段とを具備し、前記第1
の撮像モジュールと第2の撮像モジュールは着脱可能で
あることを特徴とする。
【0034】(3)本発明は、第3の目的を達成するた
め、撮像素子からの1回の信号読み出しを行い、再生出
画範囲が固定である通常の撮影モードの他に、撮像素子
上の被写体結像位置を移動させ、複数回の信号読み出し
を行い、これに適した信号処理を行うことにより、再生
時の出画範囲を可変としたものである。
【0035】すなわち、本発明に係る電子スチルカメラ
は、被写体像が結像される固体撮像素子と、この固体撮
像素子上の被写体像結像位置を移動させる移動手段と、
この移動手段による前記被写体結像位置の移動に伴って
前記該固体撮像素子から静止画像信号を複数回読み出す
信号読み出し手段と、この信号読み出し手段により読み
出された静止画像信号のうち指示された所定の領域の静
止画像信号を記録媒体に記録する記録手段と、前記記録
媒体に記録された静止画像信号を再生する再生手段と、
この再生手段により再生された静止画像信号を表示する
表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0036】また、撮像素子に再生モニタの出画範囲よ
りも広い素子を用いることにより、再生出画範囲を広く
してもよい。
【0037】(4)本発明は、第4の目的を達成するた
め、既出願済みの「ディジタル電子スチルカメラシステ
ム」で示した撮影条件データを用いる方法を利用し、こ
の撮影条件データに撮影場所を示す位置情報を加えたも
のである。
【0038】すなわち、本発明は固体撮像素子を用いて
撮影した画像信号を第1の記録媒体に記録するカメラ部
と、前記第1の記録媒体あるいは該第1の記録媒体に記
録された画像信号が複数画像分記録されている第2の記
録媒体を装着して画像を再生する再生部とを有する電子
スチルカメラにおいて、前記カメラ部は前記第1の記録
媒体に画像を記録する際にそのときの撮影条件データを
同時に記録する撮影条件データ記録手段を有し、前記再
生部は出画したい画像に対する検索設問手段と、前記第
1あるいは第2の記録媒体に記録されている撮影条件デ
ータを読み出し、前記検索設問手段からの設問データに
対して該当する可能性の高い画像を前記撮影条件データ
より決定して可能性の高い画像から出画する出画手段と
を有することを特徴とする。
【0039】(5)本発明は、第5の目的を達成するた
め、ディジタル画像の所定の領域について電子的に拡大
表示するための補間処理手段と、ブロック符号化による
画像圧縮手段を具備する撮像装置において、補間処理を
画像圧縮処理を行う前に行うこととする。また、前記の
ように高倍率時に拡大する領域のみを記録媒体に保存す
る手段を備えて構成されている。
【0040】すなわち、本発明に係る撮像装置は、固体
撮像素子と、この固体撮像素子から出力される静止画像
信号に対して画像拡大のための補間処理を施す補間処理
手段と、この補間処理手段により補間処理された静止画
像信号に対して圧縮処理を施す圧縮処理手段と、この圧
縮処理手段により圧縮処理された静止画像信号を記録媒
体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録された静
止画像信号を再生する再生手段と、この再生手段により
再生された静止画像信号を表示する表示手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0041】
【作用】(1)本発明では、カラー固体撮像素子を用
い、HD(高精細)モード時には固体撮像素子を水平走
査方向、垂直走査方向、斜め方向にそれぞれ色フィルタ
配列に適した移動を行い、合計4ポジションのデータの
取り込みを行うことにより1枚の静止画像を得るため、
高解像度化が図れる。
【0042】また、移動を行う期間中に電荷の蓄積を行
わないため、移動によるぼけがなくなり、鮮明な画像を
得ることができる。
【0043】さらには、信号処理の工夫によりHDモー
ド用の信号処理回路を追加する必要がないため、電子ス
チルカメラの小型化が図れる。
【0044】(2)本発明では、カラー固体撮像素子を
用い、文字等の二値データしか必要でない画像の撮影の
時は二値化信号処理回路により解像度を重視した二値化
処理を施すため、効率的なデータ量の削減ができ、かつ
高解像度の二値画像が得られる。
【0045】また、撮像モジュールを着脱可能とするこ
とにより、目的にあった撮影が可能となる。
【0046】(3)本発明では、撮像素子の位置を移動
させるか、あるいはレンズと撮像素子間の光路を移動さ
せることにより、撮像素子上の被写体結像を垂直方向に
移動させ、それぞれの位置で撮像信号を読み出すこと
で、通常の倍の垂直走査を得る。これらのうち半分の垂
直走査画像信号を有効画像部分として信号処理し、記録
媒体に記録する。記録媒体に記録された画像の水平方向
の画角は、通常記録される画像の2倍になる。
【0047】これを再生回路で再生する場合、読み出し
のフレームメモリの水平方向読み出し位置を変更するこ
とにより、再生画像の出画範囲を水平方向に移動させる
ことができる。画像入力時に水平方向の被写体結像を移
動すれば、解像度があがる。
【0048】また、水平画角の広い撮像素子を使用し、
通常撮影の場合は中央部の画素を使用するが、別の撮影
モードの場合は全体の画素を使用することで、水平再生
画範囲を広げることができる。
【0049】(4)本発明では、電子カメラ外部で、あ
るいは電子カメラ内で発生した位置情報を他の撮影条件
データとともに、撮影時に画像信号と一緒に記録媒体に
記録する。画像再生部は、これら画像信号と一緒に記録
されている撮影条件データの位置情報を読み出し、検索
の撮影場所を問う設問の答に一番近い位置情報をもつ画
像より、順番に出画していく。
【0050】(5)本発明による撮像装置は、標準撮像
モードと拡大撮像モードを有し、標準撮像モードにおい
ては、撮像装置からの信号をアナログ信号処理及びアナ
ログ・ディジタル変換を行い、ズーム処理を含まないデ
ィジタル信号処理を行った後に出力あるいは記録を行
う。
【0051】拡大撮像モードにおいては、撮像装置から
の信号をアナログ信号処理及びアナログ・ディジタル変
換を行い、ズーム処理を含むディジタル信号処理を行っ
た後に出力あるいは記録を行う。拡大撮像モードのズー
ム処理部は、前記低倍率時と前記高倍率時においてそれ
ぞれ別の処理を選択する。
【0052】低倍率時には補間処理を行った後に画像圧
縮を行うことにより、画像圧縮による画質の劣化を最小
限に抑えることができる。高倍率時においては拡大する
領域のみを圧縮せずに記録媒体に出力することにより、
画像圧縮による画質劣化の影響を受けることがない。
【0053】従って、低倍率・高倍率いずれにおいても
画像圧縮による画質の劣化を最小限に抑えると共に、記
録媒体へ出力される画像データ量を少くして、小容量記
録媒体に多数の画像を記録することができる。
【0054】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。
【0055】図1は、本発明の第1の実施例に係る電子
スチルカメラの構成を示すブロック図である。この図に
おいて、カラー固体撮像素子例えばCCD1は駆動回路
2によって駆動される圧電素子11によって移動され
る。CCD1の出力端子は同期信号発生回路3からの同
期信号によって制御される前処理回路4及びA/D変換
回路5を順次直列に介してバッファメモリ6に接続され
る。バッファメモリ6は同期信号発生回路3からの同期
信号を受けるメモリコントロール回路7によって制御さ
れる。バッファメモリ6の出力端子は信号処理回路8を
介して半導体メモリ等の記録媒体9に接続される。モー
ド切り替え回路10の出力端子が同期信号発生回路3に
接続される。
【0056】まず、上記電子スチルカメラの通常の処理
について説明する。
【0057】モード切り替え回路10により通常撮影モ
ードが選択され、同期信号発生回路3から出力される同
期信号パルスは1フレーム分の画像信号をCCD1から
読み出すように駆動回路2を動作させる。駆動回路2は
カラーCCD1に読み出し駆動信号を送るとともに圧電
素子11にCCD1を移動させる駆動信号を供給する。
カラーCCD1から読み出された画像信号は前処理回路
4に入力され、前置増幅、ホワイトバランス、ガンマ補
正等の所定の処理が施された後、A/D変換器5により
ディジタル信号に変換され、一旦バッファメモリ6に記
憶される。1フレーム分の画像データがバッファメモリ
6に記憶されたら、ノンインターレースで処理される。
カラーCCD1の読み出しがインターレースであっても
画像信号をバッファメモリ6を介することにより、ノン
インターレースで処理することが可能となる。バッファ
メモリ6から読み出された画像信号は信号処理回路8に
入力される。この信号処理回路8は画像信号より輝度信
号及び色差信号を生成し、データ圧縮を行い、圧縮デー
タを半導体メモリ等の記録媒体9に記録される。
【0058】カラーCCD1の色フィルタ要素が図5A
に示すように配列される場合における信号処理が図6の
輝度/色差信号生成回路を用いて説明する。
【0059】バッファメモリ6から読み出された信号
は、マトリクス回路13により高域輝度信号YH 、低域
輝度信号YL 、及び色差信号R−Y、B−Yに変換され
る。マトリクスの演算式は図5AのG2(Y),3(X)画素の
場合は次式のようになる。
【0060】 YH =0.25(G1,3 +G2,3 +R1,2 +B2,2 ) (1) YL =0.30(R1,2 −G1,3 )+0.11(B2,2 −G2,3 )+G2,3 (2) R−Y=0.70(R1,2 −G1,3 )−0.11(B2,2 −G2,3 ) (3) B−Y=−0.30(R1,2 −G1,3 )+0.89(B2,2 −G2,3 ) (4) また、G3,3 画素の場合は次式のマトリクスとなる。
【0061】 YH =0.25(G2,3 +G3,3 +R3,2 +B2,2 ) (5) YL =0.30(R3,2 −G3,3 )+0.11(B2,2 −G2,3 )+G3,3 (6) R−Y=0.70(R3,2 −G3,3 )−0.11(B2,2 −G2,3 ) (7) B−Y=−0.30(R3,2 −G3,3 )+0.89(B2,2 −G2,3 ) (8) 以上のような処理を行うマトリクス回路13を通った
後、色差信号R−Y及びB−Yは低域通過フィルタ(L
PF)17及び18により帯域制限される。輝度信号Y
は、YL −YH の信号がLPF15により帯域制限さ
れ、YH を加算することにより生成される。このように
して作られた輝度信号及び色差信号は圧縮回路(図示せ
ず)によりデータ圧縮がされ、記録媒体9に記録され
る。
【0062】次に、HD記録モードについて説明する。
【0063】図5BはHD記録モード時のカラーCCD
1のシフトの状態を示す。まず、モード切り替え回路1
0によりHDモードが選択され、同期信号発生器3から
4フレーム分の同期信号パルスが出力されるとする。最
初に通常状態(シフトしない状態(1))でカラーCC
D1から画像信号が読み出され、バッファメモリ6へ取
り込まれる。1フレーム分の画像信号の取り込みを終え
たら、カラーCCD1が(2)の状態(水平方向にP
x)にシフトされる。
【0064】ここで、Px及びPyは水平方向及び垂直
方向の画素ピッチであるカラーCCD1をシフトさせる
手段は、カラーCCD1自体を圧電素子11等でシフト
させたり、図2に示す第2の実施例のようにカラーCC
D1の前面に平行平板12を設けて、その角度を変える
ことにより光路を変え、等価的にシフトさせる等種々の
手段が考えられる。このようなシフト機構は例えば特開
昭58−130677号及び特開昭60−54576号
に開示されている。
【0065】上記方法により(1)の位置から(2)の
位置にシフトさせたら、カラーCCD1から画像信号が
読み出され、バッファメモリ6へ取り込まれる。同様
に、(3)の位置(−1/2Px+1/2Py)そして
(4)の位置(1/2Px+1/2Py)においても、
カラーCCD1から画像信号が読み出され、バッファメ
モリ6へ取り込まれる。
【0066】ここで、カラーCCD1の信号読み出し動
作と画素ずらしとの関係について詳細に説明する。
【0067】カラーCCD1として、図7に示すように
フルライン読み出しが可能なインターライントランスフ
ァ型CCD(IT−CCD)を用いて説明すると、CC
Dアレイはフォトダイオード光電変換素子401の列に
隣接して垂直転送部402が設けられる。各光電変換素
子401の電荷は、フィールドシフトパルスφV1によ
り対応する垂直転送部402に移され、1ラインずつ水
平転送部403に転送され、パルスφHにより出力回路
404から電気信号として出力端子(OUT)に出力さ
れる。垂直転送部402の他端には、電荷掃き出し部4
05が設けられる。
【0068】このカラー固体撮像素子1の電荷の状態を
図8Aないし図8Eを用いて説明する。図5Bに示すよ
うなカラーCCD1の位置(1)(2)(3)(4)で
の処理を連続的に行おうとした場合、電荷の蓄積は図8
Aに示すようになる。ここで、カラーCCD1をシフト
した場合、例えば位置(1)から位置(2)へCCD1
をシフトしたとすると、図8Bに示すように移動に時間
がかかり、その分、位置(2)での電荷の蓄積は不正確
になり、ぼけた画像になる。そこで、この問題点を解決
するために図8Cのように移動期間には電荷の掃き出し
を行うようにする。このようにすると、電荷掃き出し後
の電荷の蓄積は、図8Dのように移動期間を除いた期間
での蓄積となるため、画像がぼけるような現象はなくな
る。蓄積された電荷は垂直転送部402に転送され、図
8Eに示すように1フレームの時間かかって読み出され
る。
【0069】シフトの他の例として、図9Aないし図9
Cに示すように、1フレーム間隔で画像信号を処理する
方法がある。こうすると電荷の蓄積期間と移動期間をず
らせることができるため、画像がぼける現象は発生しな
い。
【0070】上記実施例では、本発明がフルライン読み
出し可能なIT−CCDに適用することについて説明し
たが、インターレース読み出しのIT−CCD、フレー
ムインタライントランスファ型CCD(FIT−CC
D)等、電荷掃き出しの機能を有する固体撮像素子の全
てに適用することが可能である。
【0071】以上のような(1)ないし(4)の4ポジ
ションでの取り込みを行った時の等価的な画素配置が図
10A及び10Bに示されている。同図からわかるよう
に、G色フィルタ要素は水平方向に1/2Pxの画素ピ
ッチそして垂直方向に1/2Pyの画素ピッチで市松状
に配置され、R色フィルタ要素とB色フィルタ要素は垂
直方向に1/2Pyの画素ピッチで2ラインおきに交互
に配置される。このように色フィルタ要素の配列と移動
方向を最適に選定することにより、シフトさせた等価的
な画素配列も規則正しく配置させることが可能となり、
HD化(高精細化)が図れる。
【0072】次に、この配列における信号処理について
述べる。図10A及び10Bに示す画素配列と通常の画
素配列と比較した場合、これらは全く異なる画素配列と
なるため信号処理も互いに異なってしまい、別の信号処
理回路が必要となる。そうした場合、回路規模が大きく
なってしまい特に電子スチルカメラの小型化を図る場合
に望ましくない。そこで、通常モードにおける信号処理
回路を図10A及び10Bの固体撮像素子に並用する方
法について述べる。
【0073】まず、4ポジションでのフレームデータは
バッファメモリ6へ取り込まれるが、2次元のアドレス
を考えた場合、フレームデータはメモリコントロール回
路7により図11に示すような順序でバッファメモリ6
に書き込まれる。バッファメモリ6の2次元アドレスの
配列とCCD1の色フィルタ要素の配列(配列A)とを
比較したとき、色フィルタ要素の配列は2次元アドレス
の配置を垂直2ラインずつまとめた場合と等価になる。
この場合の信号処理は次のように行う。
【0074】yナンバー1,3,5,…の垂直方向アド
レスにおいてはxナンバー2,4,6,…の水平方向ア
ドレスについて処理を行い、yナンバー2,4,6,…
の垂直方向アドレスにおいてはxナンバー1,3,5,
…の水平方向アドレスについて処理を行う。G
3(y),6(x)画素の演算は次のようになる。
【0075】 YH =0.25(G1,6 +G3,6 +R1,6 +B3,6 ) (9) YL =0.30(R1,6 −G1,6 )+0.11(B3,6 −G3,6 )+G3,6 (10) R−Y=0.70(R1,6 −G1,6 )−0.11(B3,6 −G3,6 ) (11) B−Y=−0.30(R1,6 −G1,6 )+0.89(B3,6 −G3,6 ) (12) また、G4(Y),5(X) 画素の演算は次式のマトリクスと
なる。
【0076】 YH =0.25(G2,5 +G4,5 +R2,5 +B4,5 ) (13) YL =0.30(R2,5 −G2,5 )+0.11(B4,5 −G4,5 )+G4,5 (14) R−Y=0.70(R2,5 −G2,5 )−0.11(B4,5 −G4,5 ) (15) B−Y=−0.30(R2,5 −G2,5 )+0.89(B4,5 −G4,5 ) (16) このように垂直方向アドレス(y)がNラインの時はそ
のラインと(N−2)ラインのデータで、かつ同じ水平
方向アドレス(x)のデータを用いて演算を行う。こう
することにより、水平方向には1/2Pxピッチで輝度
信号の生成が可能となり、通常の2倍以上の解像度を得
ることができる。また、垂直方向の解像度は、無彩色時
の被写体はその垂直ラインの信号のみに置き替わるた
め、通常の2倍となる。
【0077】以上のような処理を施すことにより、HD
TV並の画質を得ることができる。また、信号処理は式
(1)〜(8)と比較するとわかるようにこの実施例は
通常モードと同じ演算を行うため、バッファメモリ6か
らの読み出しが変わるのみで全く同じ信号処理回路8が
使える。
【0078】上記説明では、図5Aに示す配列Aについ
て述べたが、図12Aに示す配列B及び図14Aに示す
配列Cにおいても同様な処理が可能となる。これらの配
列について、図5Aの配列Aと同様に図12B及び図1
4Bに示すように水平走査方向にPx、斜め方向に−1
/2Px+1/2Py及び1/2Px+1/2Pyだけ
シフトさせた時の等価的な色フィルタ要素配列が図13
A及び13B並びに図15A及び図15Bに示されてい
るが、図5Aの配列の場合と全く同じになることがわか
る。これらの配列に限らず、Gの色フィルタを垂直方向
に全ライン、R及びBの色フィルタを垂直方向に1ライ
ンおきに配置さえすれば、上記実施例が実現できる。
【0079】次に、図16Aに示す配列D(RGBスト
ライプフィルタ配列)について述べる。この場合のカラ
ーCCD1のシフトは、図16Bに示すように行う。す
なわち、(2)は1.5Px、(3)は1/2Py、
(4)は1.5Px+1/2Pyけシフトさせる。シフ
トさせた時に得られる等価的な色フィルタ要素の配列
(図17)を見るとわかるように、RGBストライプ配
列となるため、信号処理回路8は先の実施例と全く同じ
になり、解像度は水平方向及び垂直方向ともに通常のも
のの2倍となる。
【0080】図18Aに示された配列Dにおける水平解
像度をさらに上げる方式について述べる。図18Bに示
すように水平走査方向に1.5Px(2)、斜め方向に
−3/4Px+1/2Py(3)、及び3/4Px+1
/2Py(4)だけシフトさせる。図18Bに示すよう
に移動させた時に得られる等価配列(図19)からわか
るように、この実施例は水平解像度のさらなる増加が望
める。
【0081】バッファメモリ6を設けることにより、次
のようなシステムも考えられる。バッファメモリ6の容
量はHDモード用にカラーCCD1の画素数の4倍の容
量が必要であるため、通常撮影時には、このバッファメ
モリ6を有効に利用するため、上記実施例の電子スチル
カメラは高速連写用として使用できる。
【0082】図3に示される第3の実施例によると、カ
ラーCCD1からの連続的な画像信号がバッファメモリ
6のBM1、BM2、BM3及びBM4のメモリ領域に
連続的に記憶される。バッファメモリ6に記憶された4
枚の連続的な画像データはBM1から読み出しが行わ
れ、ディジタルの信号処理が施された後、記録媒体9へ
記録される。
【0083】同様に、メモリ領域BM2、BM3及びB
M4に記憶された画像データもメモリ領域BM1に記憶
された画像データと同様な処理を受ける。すなわち、1
枚の画像の記録時間は信号処理時間または記録媒体9へ
の記録時間等により制限を受けてしまい、高速の連写は
難しい。そこで、バッファメモリ6に高速で数枚の画像
を取り込み、その後、信号処理を行い記録媒体9へ書き
込む。こうすることにより、信号処理時間等の制限がな
くなり、連写の高速化が図れる。
【0084】上記第3の実施例では、HDモード用にバ
ッファメモリ6を設ける場合について述べたが、他の実
施例としてバッファメモリ6を設けないシステムが考え
られる。
【0085】図4を参照して上記のようなシステムを第
4の実施例として説明する。
【0086】まず、カラーCCD1のポジションが
(1)の状態で画像信号の読み出しが行われる。読み出
された信号は前処理回路4で所定の処理が施され、A/
D変換器5によりディジタル値に変換される。ディジタ
ル値に変換された信号はディジタル信号処理回路8を介
さず、色フィルタ要素の配列そのままの状態で記録媒体
9に記録される。ポジション(2)(3)(4)におい
ても、同様な処理がなされる。記録媒体9に4ポジショ
ンの撮像データが記録されたら、再生機により映像信号
が生成される。このようにバッファメモリ6を設けなく
てもHDモードの記録ができる。
【0087】次に、図6の信号処理回路及び図20ない
し図22のフィルタ要素配列パターン及び図23ないし
図26を参照して図2の実施例における信号処理の他の
例を説明する。
【0088】図6に示すディジタル信号処理回路におい
て、バッファメモリ8から読み出された信号はマトリッ
クス回路13により高域輝度信号YH 、低域輝度信号Y
L 、色差信号R−Y,B−Yに変換される。このマトリ
ックス回路13におけるマトリックス演算式は図23に
示される画素W2(Y),3(x)に対しては次のように表され
る。 YH =(2/3S W2,3 +2/3S W1,3 + SYe1,2 + SCy2,2 )/8=0.29R+0.42G+0.29B (17) YL =α1 (SYe1,2 -2/3S W1,3 )+β1 (SCy2,2 -2/3S W2,3 )+1/3S W2,3 (18) R−Y=α2 (SYe1,2 -2/3S W1,3 )+β2 (SCy2,2 -2/3S W2,3 ) (19) B−Y=α3 (SYe1,2 -2/3S W1,3 )+β3 (SCy2,2 -2/3S W2,3 ) (20) また、マトリックス演算式は画素W3(Y),3(X)に対して
は次のように表される。 YH =(2/3S W3,3 +2/3S W2,3 + SYe3,2 + SCy2,2 )/8=0.29R+0.42G+0.29B (21) YL =α1 (SYe3,2 -2/3S W1,3 )+β1 (SCy2,2 -2/3S W2,3 )+1/3S W2,3 (22) R−Y=α2 (SYe3,2 -2/3S W1,3 )+β2 (SCy2,2 -2/3S W2,3 ) (23) B−Y=α3 (SYe3,2 -2/3S W1,3 )+β3 (SCy2,2 -2/3S W2,3 ) (24) ここで、S Wy,x ,SYey,x ,SCyy,x は水平アドレス
(X)及び垂直アドレス(Y)の出力信号を表し、Sw
=R+G+B、Sye=R+G、Scy=G+Bとみなし、
R,G,Bを1に正規化して示されている。また、
α1 、α2 、α3 、β1 、β2 及びβ3 はマトリックス
係数である。
【0089】以上のようなマトリックス回路13を通っ
た後、色差信号R−Y及びB−Yは低域通過フィルタ
(LPF)17及び18により帯域制限される。輝度信
号YはYL −YH の信号をLPF15により帯域制限
し、その信号にYH を加算することにより生成される。
このようにして生成された輝度信号及び色差信号は圧縮
回路(図示せず)によりデータ圧縮され、記録媒体9に
記録される。
【0090】次に、HD記録モードを説明する。
【0091】図24はHD記録モード時のカラーCCD
1のシフト状態を示している。まず、モード切り替え部
10によりHDモードが選択されると、同期信号発生器
3から4フレーム分の同期信号パルスが出力される。最
初に通常状態(シフトしない状態(1))にてカラーC
CD1から画像信号が読み出され、バッファメモリ6へ
書き込まれる。1フレーム分の画像信号がバッファメモ
リ6に書き込まれたとき、カラーCCD1は状態(2)
(水平方向にPx)にシフトされる。なお、Px及びP
yは水平方向及び垂直方向の画素ピッチを表す。シフト
させる手段は、第1の実施例で述べている様にカラーC
CD1自体をシフトさせたり、光路を変えたりして実現
できる。
【0092】上記の方法により位置(2)に画素をシフ
トさせたときにカラーCCD1から画像信号が読み出さ
れ、バッファメモリ6に書き込まれる。同様に(3)の
位置(−1/2Px+1/2Py)及び(4)の位置
(1/2Px+1/2Py)においてもカラーCCD1
から画像信号が読み出され、バッファメモリ6に書き込
まれる。このようにして4つの位置において得られた画
像信号は等価的には図26A及び26Bに示すように配
置された画素から得られた信号となる。この方法を図2
0に示された色フィルタに適用した場合の等価配列が図
25A及び図25Bに示されている。すなわち、図25
Aはフィルタ要素F1の等価配列を示し、図25Bはフ
ィルタ要素F2及びF3の等価配列を示している。
【0093】図からわかるように水平方向には全ての色
フィルタ要素が1/2Pyの画素ピッチで配列されてお
り、垂直方向にはWが1/2Pyの画素ピッチで配列さ
れる。Ye及びCyの成分は1/2Pyの画素ピッチで
2ラインおきに交互に配置されている。
【0094】次に、上記配列における信号処理の一例を
説明する。
【0095】yナンバー1、3、5、…の垂直方向アド
レスにおいては、xナンバー1、3、5、…の水平方向
アドレスにおける画素信号の処理が行われ、yナンバー
2、4、6、…の垂直方向アドレスにおいてはxナンバ
ー2、4、6、…の水平方向アドレスにおける画素信号
の処理が行われる。
【0096】例えば、画素W5(Y),3(X)の演算は次のよ
うに行われる。 YH =(2/3S W5,3 +2/3S W3,3 + SYe5,3 + SCy3,3 )/8=0.29R+0.42G+0.29B (25) YL =α1 (SYe5,3 -2/3S W5,3 )+β1 (SCy3,3 -2/3S W3,3 )+1/3S W5,3 (26) R−Y=α2 (SYe5,3 -2/3S W5,3 )+β2 (SCy3,3 -2/3S W3,3 ) (27) B−Y=α3 (SYe5,3 -2/3S W5,3 )+β3 (SCy3,3 -2/3S W3,3 ) (28) また、マトリックス演算式は画素W4(Y),4(X)に対して
は次のように表される。 YH =(2/3S W4,4 +2/3S W2,4 + SYe2,4 + SCy4,4 )/8=0.29R+0.42G+0.29B (29) YL =α1 (SYe2,4 -2/3S W2,4 )+β1 (SCy4,4 -2/3S W4,4 )+1/3S W4,4 (30) R−Y=α2 (SYe2,4 -2/3S W2,4 )+β2 (SCy4,4 -2/3S W4,4 ) (31) B−Y=α3 (SYe2,4 -2/3S W2,4 )+β3 (SCy4,4 -2/3S W4,4 ) (32) ここで、S Wy,x ,SYey,x ,SCyy,x はシフト後の等
価配列における水平アドレス(x),垂直アドレス
(y)の出力信号を表す。
【0097】このように垂直アドレス(y)がNライン
の時はそのラインと(N−2)ラインのデータであり、
かつ同じ水平アドレス(x)のデータを用いて演算が行
われる。こうすることにより水平方向には、1/2Px
ピッチで輝度信号が生成でき、通常のものの2倍以上の
解像度が得られる。また、垂直方向の解像度は、無彩色
時の被写体はその垂直ラインの信号のみに置き変わるた
め通常のものの2倍の解像度が得られる。
【0098】また、有彩色被写体の場合、赤色(R),
緑色(G)及び青色(B)の全成分を含んでいる白色
(W)を全ラインに配置しているので、原色フィルタ配
列よりも色偽信号の発生が少ない。
【0099】図21に示されるフィルタ要素配列の色フ
ィルタが図24に示されるシフトパターンに従って移動
されると、図25A及び図25Bに示される等価配列が
得られる。この等価配列は図20の色フィルタと全く同
じ配列になるため図20の色フィルタと同様に高精細な
カラー画像が得られる。
【0100】図22に示される色フィルタ要素配列の場
合、図27に示されたシフトパターンに従って垂直方向
にPy、斜め方向に(1/2Px−1/2Py)及び
(1/2Px+1/2Py)にシフトがなされる。この
シフトにより得られる等価配列は図28A及び図28B
に示されている。この配列は、色フィルタ要素F1が水
平及び垂直に1/2画素ピッチで市松状に配置され、フ
ィルタ要素F2及びF3が垂直方向には1/2画素ピッ
チで全ラインに、また水平方向に2列毎に交互に配置さ
れた形となる。すなわち、この配列は図25A及び図2
5Bに示された配列を横にした時の配列と同じである。
従って、信号処理は水平及び垂直を入れ換えて演算すれ
ば、図25A及び図25Bと同様なマトリックスで高精
細なカラー画像を得ることができる。なお、図24に示
されたシフトパターンは図21の色フィルタ要素配列に
も適用できる。
【0101】上記の説明では、W,Ye,Cyの色フィ
ルタ要素配列について述べられているが、この配列に限
らず補色フィルタを含む配列として次のような配列の色
フィルタにこの発明は適用できる。
【0102】すなわち、図29に示されるような(F
1:G(緑色)、F2:R(赤色)、F3:Cy(シア
ン色))の色フィルタ、図30に示すような(F1:G
(緑色)、F2:Ye(黄色)、F3:Cy(シアン
色))の色フィルタ及び図31に示すような(F1:Y
(輝度)、F2:R(赤色)、F3:B(青色))の色
フィルタにこの発明は適用できる。
【0103】なお、Y(輝度)は輝度の分光透過特性を
持つフィルタ要素を示す。
【0104】上記のような補色フィルタを含む配列で
も、シフトパターンの最適化により高精細のカラー画像
を得ることができる。
【0105】他の実施例として、図32に示す4色(Y
e(黄色)、Cy(シアン色)、Mg(マゼンタ色)、
G(緑色))の色フィルタ要素を用いた場合の高精細化
について説明する。まず、通常モード時の輝度信号
(Y)、色差信号(R−Y,B−Y)は例えば以下のよ
うな演算に基づいて生成される。
【0106】すなわち、画素Mg2(Y),3(X) は次式に基
づいて生成される。
【0107】 Y=(2S G2,2 +SMg2,3 )/4=0.25R+0.5 G+0.25B (33) R−Y=α1 (Scy1,2 −SYe1,3 )+β1 (SMg2,3 −2S G2,2 ) (34) B−Y=α2 (SCy1,2 −SYe1,3 )+β2 (SMg2,3 −2S G2,2 ) (35) また、画素Ye3(Y),3(X) は次式に基づいて生成され
る。
【0108】 Y=(SYe3,3 +SCy3,2 )/4=0.25R+0.5 G+0.25B (36) R−Y=α1 (SCy3,2 −SYe3,3 )+β1 (SMg2,3 −2S G2,2 ) (37) B−Y=α2 (SCy3,2 −SYe3,3 )+β2 (SMg2,3 −2S G2,2 ) (38) SYeY,X 、SCyY,X 、SMgY,X 及びSGY,Xは水平アドレ
ス(X)及び垂直アドレス(Y)に対応する出力信号を
表し、SYe=R+G、Scy=G+B、SMg=R+Bとみ
なし、R,G,Bを1に正規化して示されている。ま
た、α1 、α2 、β1 及びβ2 はマトリックス係数であ
る。
【0109】次に、HD記録モードを説明する。
【0110】図33はHD記録モード時のカラー固体撮
像素子1のシフト状態を示している。まず、モード切り
替え部10によりHDモードが選択されると、同期信号
発生器3から4フレーム分の同期信号パルスが出力され
る。最初に通常状態(シフトしない状態(1))にてカ
ラーCCD1から画像信号が読み出され、バッファメモ
リ6へ書き込まれる。1フレーム分の画像信号がバッフ
ァメモリ6に書き込まれたとき、(2)の位置(水平方
向にPx)、(3)の位置(−1/2Px+1/2P
y)及び(4)の位置(1/2Px+1/2Py)への
シフトにおいて、それぞれの位置で画像信号が読み出さ
れ、バッファメモリ6に書き込まれる。
【0111】上記の4つの位置において得られた画像信
号は等価的には図34に示すように配置された画素から
得られた信号となる。ここで、図34において、Faは
Ye(黄色)及びCy(シアン色)の色フィルタ要素に
相当し、FbはG(緑色)及びMg(マゼンタ色)の色
フィルタ要素に相当する。図からわかるように水平方向
にはすべての色フィルタ要素が1/2Pxの画素ピッチ
で配列されており、垂直方向には1/2Pyの画素ピッ
チでYe及びCyのラインとG及びMgのラインが2ラ
インおきに交互に配列される。R,G,Bの成分で考え
ると、Fa及びFbとも全成分が含まれているので、す
べての成分が水平及び垂直とも1/2画素ピッチで配列
されることになる。従って、高精細化が図れる。
【0112】次に、上記配列における信号処理の一例を
説明する。
【0113】yナンバー1、3、5、…の垂直方向アド
レスにおいては、xナンバー1、3、5、…の水平方向
アドレスにおける画素信号の処理が行われ、yナンバー
2、4、6、…の垂直方向アドレスにおいてはxナンバ
ー2、4、6、…の水平方向アドレスにおける画素信号
の処理が行われる。
【0114】画素Fa5(Y),3(X)の演算は次のように行わ
れる。
【0115】 Y=(SYe5,3 +SCy5,3 )/4=0.25R+0.5 G+0.25B (39) R−Y=α1 (Scy5,3 −SYe5,3 )+β1 (SMg3,3 −2S G3,3 ) (40) B−Y=α2 (SCy5,3 −SYe5,3 )+β2 (SMg3,3 −2S G3,3 ) (41) また、画素Fb4(Y),4(X)の演算は次式に基づいて行われ
る。
【0116】 Y=(2S G4.4 +SMg4.4 )/4=0.25R+0.5 G+0.25B (42) R−Y=α1 (SCy2,4 −SYe2,4 )+β1 (SMg4,4 −2S G4,4 ) (43) B−Y=α2 (SCy2,4 −SYe2,4 )+β2 (SMg4,4 −2S G4,4 ) (44) 上記のように輝度信号生成においては、1ラインで、か
つ1/2Pxピッチでの生成が可能であるため水平及び
垂直の解像度が通常の解像度の2倍程度に向上する。た
だし、式を見ると解るように垂直低域成分においては
(SCy+SYe)と(2SG +SMg)が等しくなければ、
輝度信号のラインクロールの発生が考えられるので、補
正が必要となる。この補正は次のように行われる。すな
わち、撮像素子から読み出される信号(SYe、SCy、2
G 、SMg)のホワイトバランスをとった場合、無彩色
被写体の時は輝度信号の演算式である式(39)及び式
(42)が等しいためラインクロールは発生しない。輝
度信号のラインクロールの発生が考えられるのは、有彩
色被写体を写した場合、すなわち(R−Y≠0またはB
−Y≠0)の場合である。従って、例えば、補正テーブ
ルを設け、この色差信号(R−Y,B−Y)の信号の大
きさによって輝度信号のライン間の補正量を決め、輝度
信号に補正をかけることによりラインスクロールの発生
が抑制される。
【0117】次に、図35に示すようなシフトを行った
場合の実施例を説明する。
【0118】先の実施例と同様な方法で水平方向にPx
だけシフト(2)、斜め方向に−1/2Px+Pyだけ
シフト(3)そして1/2Px+Pyのシフト(4)が
行われる。その時の等価色フィルタ要素配列が図36に
示されている。水平方向に1/2画素ピッチ、垂直方向
に1画素ピッチでCyとYeの画素並びにGとMgの画
素が市松状に配列される。この場合の信号処理、すなわ
ち低域輝度信号YL ,高域輝度信号YH 及び色差信号R
−Y並びにB−Yの生成が例えば次のように行われる。
【0119】画素Fa5(Y),3(X)の演算は次のように行わ
れる。
【0120】 YL =(SYe5,3 + SCy5,3 + SMg5,2 +2SG 5,2)/8=0.25R+0.5G+0.25B (45) YH =(SYe5,3 + SCy5,3 + SMg3,3 +2SG 3,3)/8=0.25R+0.5G+0.25B (46) R−Y=α1 (SCy5,3 −SYe5,3 )+β1 (SMg3,3 −2S G3,3 ) (47) B−Y=α2 (SCy5,3 −SYe5,3 )+β2 (SMg3,3 −2S G3,3 ) (48) また、画素Fb5(Y),4(X)の演算は次式に基づいて行われ
る。
【0121】 YL =(SYe5,3 + SCy5,3 + SMg5,4 +2SG 5,4)/8=0.25R+0.5G+0.25B (49) YH =(SYe3,4 + SCy3,4 + SMg5,4 +2SG 5,4)/8=0.25R+0.5G+0.25B (50) R−Y=α1 (SCy3,4 −SYe3,4 )+β1 (SMg5,4 −2S G5,4 ) (51) B−Y=α2 (SCy3,4 −SYe3,4 )+β2 (SMg5,4 −2S G5,4 ) (52) 上式より水平方向の高域輝度信号はYH となり、1/2
Pxピッチで輝度信号が生成できるので、通常の解像度
の2倍程度の解像度が得られる。垂直方向の低域輝度信
号はYL の式で表され、1ラインで生成されるが、等価
配列が図36に示されるようにPyピッチであるため水
平方向ほどの解像度の改善効果はない。ただし、ライン
クロールが発生しないためライン間の輝度信号を補正す
る必要がない。
【0122】このように単板補色方式においてもシフト
パターンの最適化により高精細化が可能となる。
【0123】上記実施例の説明では、図32に示す色フ
ィルタ要素配列について説明したが、この配列に限ら
ず、図37ないし図39に示された配列においても先の
実施例のシフトによって得られる等価配列と全く同じ等
価配列が得られる。
【0124】これまでの実施例では、4つの位置でのデ
ータが取り込まれることにより高精細化が図られている
が、さらなる高精細化を図るシステムの実施例を以下に
説明する。
【0125】先の実施例で述べた方法では、例えば図2
5A及び25Bに示す等価配列のように4画素につき2
画素を割り当てている色フィルタ要素F1は水平及び垂
直に1/2画素ピッチで市松状に配列できるが、1画素
を割り当てている色フィルタ要素F2及びF3は垂直方
向に2ライン(シフト後のライン)置きに配置されるた
め、それぞれに不感画素(insensible pi
xel ?)のラインが発生する。これにより、色偽信
号(false color signal)が発生す
る問題が生じる。このような問題を解決するためにこの
実施例は図40に示すようなパターンのシフトを行う。
図40において、位置(1)、(2)、(3)及び
(4)での画像信号の取り込みは先の実施例における4
つの位置での信号取り込みと同じである。この場合、シ
フトの軸は水平方向にPxだけのシフト位置((2)の
位置)と斜め方向に−1/2Px+1/2Pyだけのシ
フト位置((3)の位置)の2軸で4つの位置のシフト
が実現できる。(4)の位置は上記2軸の合成で実現で
きる。この実施例は上記2つの軸にさらに1軸が追加さ
れる。この実施例では、垂直方向にPyだけシフトする
位置、すなわち(5)の位置のためのシフト軸が追加さ
れる。この軸の追加により追加のシフトパターン(5)
Py,(6)Py+(Px),(7)Py+(−1/2
Px+1/2Py)及び(8)Py+(1/2Px+1
/2Py)が実現できる。このように8つの位置でシフ
トを行った場合に得られる等価配列が図42に示されて
いる。この等価配列の色フィルタFはF1,F2及びF
3の全ての色フィルタ要素を表している。色フィルタ要
素F1に関しては重複する画素が発生するが、重複する
データは取り込んでも、取り込まなくてもよい。図から
解るように3色(F1,F2及びF3)全てが水平及び
垂直に1/2画素ピッチで市松模様に配列されているた
め、カラー生成のための演算を画素単位で実現でき、処
理が簡単で4ポジションのスイングにより色偽信号の発
生が少ない高精細のカラー画像が得られる。図42に示
される等価配列は図20及び図21に示される色フィル
タ要素の配列を図40のシフトパターンに従ってフィル
タ要素をシフトしたときに得られる配列と同じである
が、これらの配列に限らず、図42に示される配列(F
1をG(緑色)、F2をR(赤色)及びF3をB(青
色)とすると、電子スチルカメラで最も画質が良いとさ
れているGストライプ−R/G完全市松模様配列のよう
に2行4列を基本単位とする配列全てにこの実施例は適
用できる。
【0126】同様に図22(図21)に示される配列は
図41に示すように8つの位置にフィルタ要素をスイン
グすることにより、図42に示される等価配列が得られ
る。この場合もこの配列に限らず、図44に示すように
4行2列を基本単位とする全ての配列にこの実施例が適
用できる。また、3色で構成されている色フィルタ配列
に限らず、図32に示すYe、Cy、Mg、Gモザイク
配列にもこの実施例は適用できる。
【0127】上記の説明のように、画像データの取り込
み時間の制約が少ければ、8ポジションへのシフトによ
ってさらに高精細化が実現できる。
【0128】図45に示す実施例は、文字などの白黒被
写体を高解像度で色モアレが発生しない高画質の画像が
得られる電子スチルカメラである。この実施例による
と、カラー固体撮像素子(CCD)31が駆動回路32
に接続され、CCD31の出力端子は前処理回路34及
びA/D変換器35を介して信号処理回路36A及び3
6Bに選択的に接続される。信号処理回路36A及び3
6Bの出力端子は半導体メモリ等の記録媒体37に結合
される。水晶光学フィルタ38A及び38Bは駆動回路
32により駆動され、CCD31の前部に選択的に配置
される。同期信号発生回路(SG)33はモード切り替
え部39からのモード選択信号を受け、駆動回路32、
前処理回路34及びA/D変換器35に同期信号を供給
する。
【0129】まず、図45の電子スチルカメラの通常の
処理について説明する。モード切り替え部39により通
常撮影モードが選択されると、色フィルタ配列に起因す
る色モワレを減少させるためのフィルタである水晶光学
フィルタ38AがカラーCCD31の前面にセットされ
る。カラーCCD31より読み出された信号は前処理回
路34により前置増幅、ホワイトバランス、ガンマ補正
等の所定の処理が施された後、A/D変換器35により
ディジタル信号に変換され、信号処理回路36Aに入力
される。この信号処理回路36Aは画像信号から輝度色
差信号を生成し、データ圧縮を行い、圧縮データをメモ
リカード等の記録媒体37に送る。
【0130】次に、白黒撮影モードについて説明する。
モード切り替えにより白黒撮影モードが選択されると、
カラー固体撮像素子31を白黒撮像素子とみなしたと
き、画素のサンプリングによる折り返し雑音を抑圧する
ためのフィルタである水晶光学フィルタ38Bがカラー
CCD31の前面にセットされる。
【0131】カラー固体撮像素子31より読み出された
信号は前処理回路34により、所定の処理が施された
後、A/D変換器35によりディジタル信号に変換さ
れ、信号処理回路36Bに入力される。ここでは二値化
処理を行う。いま、カラーCCD1の色フィルタ配列が
図46に示す配列Eであるとする。このカラーCCD1
を白黒モードで使う場合の等価配列を図47に示されて
いる。ここで、WG ,WR,WB は色フィルタR,G,
Bをホワイトの画素とみなしていることを意味する。被
写体が白黒で前処理回路34でのホワイトバランスがと
れていれば、WG ,WR ,WB の信号レベルはA/D変
換される前で等しいので、信号処理回路36Bでの二値
化処理の閾値レベルはR,G,Bとも同じ値で良い。
【0132】次に、R,G,Bのホワイトバランスがと
れていない場合、またはホワイトバランスをとらない状
態で二値化する場合、R,G,Bそれぞれの値を調べ二
値化処理の閾値レベルが別々に設定される。
【0133】次に、図48を参照して図45に関連する
他の実施例を説明する。この実施例によると、光学レン
ズ40、水晶光学フィルタ41及びカラー固体撮像素子
42からなる第1撮像モジュールから出力される撮像信
号は前処理回路34により前置増幅、ホワイトバラン
ス、ガンマ補正等の処理が行なわれた後、A/D変換器
35によりディジタル値に変換され、信号処理回路36
Aにより輝度信号、色差信号の生成及びデータ圧縮が行
われ、半導体メモリ等の記録媒体37に記録される。
【0134】ここで、第1撮像モジュールは電子スチル
カメラに着脱可能であり、第2撮像モジュールとの交換
ができる。例えば画像は白黒で良く、解像度を重視した
いような撮影の場合に第2撮像モジュールを用いる。こ
の第2撮像モジュールは光学レンズ43、水晶光学フィ
ルタ44及び白黒固体撮像素子45からなり、この第2
撮像モジュールから出力される画像信号は前処理回路3
4により所定の処理が施された後にA/D変換器35に
よりディジタル値に変換され、信号処理回路36Bによ
り白黒用の処理がなされ、記録媒体37に記録される。
この第1撮像モジュールのカラー固体撮像素子42の画
素数と第2撮像モジュールの白黒固体撮像素子45の画
素数を同じにすれば、駆動回路32及び同期信号発生器
33は全く同じ回路で良い。
【0135】このように撮像モジュールを電子スチルカ
メラから取り外しできるようにすることにより、目的に
あった撮像が可能になる。また、駆動回路32及び信号
発生器33も撮像モジュールに含ませることにより、撮
影モジュールは画素数が異なる固体撮像素子(例えばH
D用固体撮像素子)の撮像モジュールとの交換も可能に
なる。
【0136】次に、図49を参照して、再生画像の出画
範囲を標準TVモニタより広く再生できる電子スチルカ
メラシステムの使用方法とシステムの概念を以下に説明
する。
【0137】同図には、メモリカード51を記録媒体と
して使用する再生機能を持つディジタル電子スチルカメ
ラ50及び撮影した被写体が通常のTVモニタ54に再
生されている様子が示されている。従来の電子カメラシ
ステムの出画範囲は固定であったが、本発明のシステム
では点線の部分が出画可能な再生画像の範囲である。操
作者は再生ボタン52と方向指示ボタン53を操作し、
この出画可能範囲内において、水平方向に出画範囲を変
えることができる。以下、この出画方法をパノラマモー
ドと呼ぶ。
【0138】次に、パノラマの再生が可能にならしめる
撮影方法について説明する。図1あるいは図2で示した
様な方法を用いて被写体の結像画像が垂直方向画素ピッ
チの1/2の位置で信号を読み込むことにより垂直方向
は見かけ上、通常のカメラの画素数の2倍の画素数とな
る。
【0139】このときの撮影画像の例が図51に示され
ている。通常、TVモニタ54の有効垂直画素数がNv
であるとして、図51は2Nvの垂直画素数を持つ。こ
の図51の任意の垂直方向の半分を有効画像として信号
処理を行い、記録媒体、例えばメモリカード51に記録
する。図51の例では、斜線ではない部分が選択されて
いる。このようにして、図49のような水平方向に出画
範囲の広がる領域を持つ記録画像を得ることができる。
【0140】次に、再生手段について説明する。図53
は電子カメラ50の再生部70のブロック図である。メ
モリカード51内に記録された静止画データは、カード
とカメラとのインターフェース(IF)71を介して電
子カメラ50の静止画再生部へ転送される。データは、
ディジタルの再生信号処理回路72を経て、出画メモリ
回路73へ記録される。出画メモリ回路73の出力デー
タはD/Aコンバータ74でアナログ信号となり、アナ
ログ信号処理部75を経てモニタ54に出力される。
【0141】ここで、通常モニタ画像を出力する際の出
力レートをfs、このときの水平方向の出画画素数を図
54のようにNhとする。パノラマモード画像に必要な
水平有効画像はNhの2倍となる。パノラマ撮影時の水
平入力画素はNhであり、これをfsのレートで出力し
てしまうと、正しい出力画像が得られない。アスペクト
のあった正しい画像出力のためには、fs/2のレート
で出力再生するか、あるいは図55の出画メモリ回路7
3に示すように、出画メモリ78の後段に水平補間回路
79を設け、有効データを補間により補って、fsのレ
ートで出力する。図59はこのときの出画メモリ78の
アドレス空間の一例を表しており、出画メモリ78は横
Nh×縦Nvの画素分の容量を必要とする。図59の斜
線部は、選択されて出画しているメモリ部分の例を示し
ている。
【0142】この例では、出画可能範囲のほぼ真ん中の
画像部が選択されており、操作者は、図49に示される
方向指示ボタン53の左右方向を選択して、出画像範囲
を移動させることができる。操作者の出画方向の選択
は、図55の出画メモリ回路73のアドレスを発生する
水平アドレスカウンタ76に伝わり、出画メモリ78の
水平アドレスのスタートアドレスを変えることで可能と
なる。る。
【0143】図56は、出画メモリ78の前に水平補間
回路79を置いた例である。このとき出画メモリ78の
メモリ容量は図60のように水平方向が通常の2倍必要
になる。
【0144】以上、垂直方向の画素数を倍に増やした実
施例を説明した。
【0145】次に、垂直方向と同様にして、水平方向の
画素数も増やした場合について説明する。これにはHD
記録モードを用いれば良い。図51の例では、縦は2N
v画素そして横はNh画素の入力であったが、本実施例
では、縦が2Nv画素そして横が2Nh画素の入力とな
る。このうち、縦の半分の画素を選択し、信号処理を経
た上で記録媒体に記憶する。記録媒体上の画像データ
は、図57の出画メモリ回路73を持つ再生部で再生さ
れる。このときの出画メモリ78のアドレス空間は図6
0と同じである。
【0146】次に、出画メモリ78の容量を減じること
ができる別の出画メモリアドレス空間の例を図61に示
す。出画メモリ78は縦がNv画素、横がNh+Na画
素分のメモリ空間を持つ。ここで0≦Na<Hhであ
る。出画選択されている横がNh画素分の他に、横がN
a画素分のメモリが設けられ、このNa画素分に指示さ
れた方向の画像データが新たに記録媒体より信号処理回
路を通った上、補充記録され、その後に、水平方向のア
ドレススタート位置を移動させて出画像が移動される。
このため水平アドレスカウンタは、水平方向の最終アド
レスの次は先頭アドレスを選択しアドレスが続くように
する。このときの出画メモリ回路73のブロック図が図
58に示されている。
【0147】この様に必要に応じて再生画像データを補
充することで、出画メモリ78の量を削減することがで
きる。信号処理に静止画コサイン変換などのブロック符
号化技術を使用する場合、Naを水平方向ブロック化の
長さ、あるいはその倍数に合わせておけば、より効率よ
くメモリを利用できる。
【0148】以上では、撮像素子63上の被写体結像位
置を移動させ、信号読み込みを複数回行う実施例につい
て述べた。次に、結像位置の移動を行わない別の実施例
について述べる。
【0149】図62は、水平方向の画角が広い撮像素子
を使用する例である。通常撮影時の使用画素は中央斜線
部であり、パノラマモードの時は全体を使用する。水平
方向の画素数Nbは、特に限定はなく、Nb>Nhであ
ればよい。
【0150】図63は、再生画面が通常の撮影画像か、
パノラマモードで撮影された画像かの区別をつけるた
め、パノラマ再生画像にマークを入れた画像を示してい
る。再生画像右上の「P」がパノラマ画像であることを
表している。電子カメラの再生部は、メモリカードから
のデータを読み込みの際に、そのデータが通常画像かパ
ノラマ画像であるかをメモリカードないに記録されてい
る画像制御データより、読み込んでおり、それぞれに応
じた信号処理を選択する。この1処理として、出画像が
パノラマ画像である場合には、これを示すマークを再生
画像内に示す。
【0151】また、図64は、出画可能方向を示したも
のであり、この場合は、両方向の出画が可能であること
を示している。図65では右方向にはもう画像がなく、
左方向にのみ移動できることを画面上の方向マークで表
している。パノラママークや方向マークは、図66のよ
うにディジタル回路からなるマーク発生回路81で発生
させてディジタル混合回路82で混合させるか、図67
のようにアナログ回路からなるマーク発生回路83で発
生させアナログ混合回路84で混合させる。図68は電
子カメラの操作部に出画可能方向を操作者に示す表示部
を設けた例である。この例では、方向指示ボタン53a
及び53bに発光部が設けられ、その発光によって操作
者は出画可能方向を知る。この図では、左方向のみ光っ
ており、左方向の移動のみ可能であることがわかる。
【0152】また、撮影時に通常撮影モードかパノラマ
モードかの表示を行って撮影者に知らせるために、カメ
ラ本体の液晶表示パネルで表示するか、図69のように
ファインダ内で表示を行う。図69のファインダ内表示
の右上の「P」は、パノラマモードを示している。
「P」はファインダ画像表示内に位置してもよい。通常
撮影時には、ファインダ全体が有効画像であり、パノラ
マモードの時には上下の斜線部を除く中央部が有効画像
範囲となる。斜線部の区別手段としては、実像ファイン
ダでは遮蔽カバーが考えられる。電子ファインダでは、
輝度信号レベルを上げるかあるいは落とすことで、また
は一部色信号たとえばRGB信号のいずれか、あるいは
2種類の信号レベルを上げるかあるいは落とすことで、
中央部と区別することができる。図70は、図62の水
平画角の広い撮像素子を使用したときのファインダ内の
表示で、通常撮影時は中央部、パノラマ撮影時は全体が
有効画像範囲となる。
【0153】以上の説明では、水平方向のパノラマ機能
について述べたが、上下方向の出画、上下左右への拡張
も可能である。上下左右の例では、図51で半分の垂直
有効範囲としていたところを、全体有効とすれば良い。
縦がNv画素、横がNh画素の撮像素子を縦横それぞれ
に2箇所、結像位置を変えて見かけ上の画素数を4倍と
した実施例の出画メモリ部73のブロック図を図71
に、出画例を図72に示す。図71に示すように、垂直
アドレスカウンタ77にも、水平アドレスカウンタ76
のように方向情報が入力されている。図72の例では、
上下左右どの方向にも移動可能であることを示してい
る。この場合、水平方向が長く、通常TV用撮像素子よ
り画素数の多い素子を使用すれば良い。
【0154】このような素子としては、例えば垂直画素
数が通常の約2倍多いハイビジョン用撮像素子が考えら
れる。
【0155】図73に示す実施例は、撮影条件データに
撮影場所を示す位置情報を付加することができる電子ス
チルカメラである。この電子スチルカメラは、固体撮像
素子(CCD)91、撮像信号処理回路92、ディジタ
ル信号処理回路93、位置情報を含む撮影条件データ記
録回路94、メモリカードインタフェース95及びメモ
リカード96により構成されている。
【0156】カメラ内部で撮影場所を示す位置データを
発生、あるいは外部より位置データを入力し、これを撮
影条件データ記録回路94を通して、記録媒体に画像デ
ータとともに記録する。図73の実施例は、ディジタル
で画像信号を記録するディジタル電子カメラシステムの
例である。記録媒体としては、メモリカード96を使用
している。以下の例も、ディジタル電子スチルカメラを
例に説明していく。
【0157】位置データの発生手段としては、全地球測
位システム(グローバル・ポジショニング・システム、
GPS)の位置データを使用したり、携帯電話中継局の
使用局の位置データを利用したり、撮影場所で受信可能
なFM放送、AM放送等のラジオ放送やTV放送の識別
による方法、キーボード入力やペン入力ボードによる方
法が考えられる。
【0158】図74は、GPS装置と電子カメラを接続
し、位置データを入力している状態を示している。撮影
を行ったと同時か、あるいは撮影後に位置データをGP
S装置より読み込み、メモリカード内に画像データとリ
ンクさせて記録する。図75は、電子カメラの再生部、
あるいは電子カメラによって撮影された画像データを大
量に蓄積保存する媒体を持つ電子アルバムの再生部のブ
ロック図であり、画像データ蓄積部101、画像データ
蓄積部インタフェース102、再生信号処理回路10
3、画像表示部104、CPU105、入力部106、
検索設問表示部107及び検索用データ蓄積部108か
らなる。
【0159】大量保存する媒体には、光ディスク、光磁
気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、バブルメモ
リなどが考えられる。この再生部において、画像を検索
する者は、撮影場所の名称を入力手段により入力し、そ
の場所の位置データを記録した検索用データ蓄積部より
位置データを引き出し、その位置データと各記録画像の
位置データを比較した上、誤差の少ないものを可能性の
高いものとして出画する。この出画方法により、効率の
高い画像検索が可能となる。
【0160】図76は、携帯電話機と電子スチルカメラ
を接続し、位置データを入力する方式を示している。携
帯電話機より近接の中継局と回線を接続し、その中継局
の識別用データを入力する。再生部にその識別データ局
の位置情報を持つことにより、おおよその撮影場所がわ
かるものである。複数の中継局の識別データを利用すれ
ば、撮影場所がより特定できる。
【0161】図74と図76の例では、電子スチルカメ
ラは外部のシステムより位置データを入力していたが、
カメラ内にこの機能を持たせてもよい。
【0162】図77は、位置データの入力手段としてラ
ジオ波あるいはテレビ波あるいはその両方を利用する例
である。内部あるいは外部のチューナ98の同調周波数
を周波数データメモリ97内の予め決められた複数の周
波数の中から選択し、同調出力が発生した場合はその出
力周波数をデータ化して撮影条件データ回路94を通し
たメモリカード96へ記録する。
【0163】再生部の検索用データ蓄積部には、放送局
や中継局の周波数データが記録されており、メモリカー
ド96内の同調周波数のデータと比較することで、撮影
した場所を推察することができる。
【0164】本発明は、既出願の特願平2−23449
2「ディジタル電子スチルカメラシステム」で述べた数
々の撮影条件データを利用する方法と併用することも可
能である。図78は、再生部における検索用画面の一例
であり、位置データを他の撮影条件データとともに利用
している例である。検索者は画面の設問に回答し、再生
部はその回答をもとに各画像の可能性数値を計算し、こ
れら数値を比較した上、一番可能性の高い数値から出画
していく。計算を行うCPU105の様子を図79に示
す。設問に応じて、演算に必要となる各画像の撮影条件
データを読み出し、予め定めた演算式に代入していく。
各計算結果は、総合演算でまとめられ、各画像の可能性
数値となる。この数値が、比較用の数値となる。
【0165】以上の実施例では、ディジタルシステムに
ついて説明してきたが、アナログシステムについても同
様に適用することができる。
【0166】図80の実施例は、拡大機能及び圧縮機能
を備えた電子カメラシステムであり、このシステムの制
御の流れが図81のフローチャートにより示されてい
る。図80において、撮像部201は、レンズ、シャッ
タなどを含む光学系とこの光学系によって結像された画
像を光電変換するCCDなどの光電変換素子を含んでい
る。撮像素子201から出力された画像信号は信号処理
部202に入力され、γ補正やホワイトバランス調整な
どに掛けられる。この信号処理回路202の出力は、A
/D変換器203によってアナログ−ディジタル変換さ
れて、ディジタル画像情報として補間処理部を含むディ
ジタル信号処理回路204に入力される。
【0167】撮影時に撮影者によって拡大撮像モードが
選択された時には、補間処理部において線形補間等の補
間処理によって電子的に映像を拡大する。拡大された画
像圧縮回路205に入力される。圧縮の方式としては、
ブロック符号化の一種であるカラー静止画用符号化方
式、例えばJPEGなどが考えられる。本方式によって
圧縮された映像が、電子カメラ本体に脱着・交換可能に
収納・接続されているメモリーパック、例えばICカー
ドなどの映像記録媒体206に記録される。
【0168】上記した様に、本電子ズーム方式において
は補間処理を行った後に画像圧縮を行うことにより、ブ
ロック符号化によるブロック歪を拡大してしまうことに
よる画質劣化をなくし、また補間処理が画像の高域成分
を抑圧するので、画像圧縮によるブロック歪の発生を抑
えている。
【0169】ここで、ブロック化データ圧縮方式である
JPEGを例として、図82、図83Aないし図83F
を参照しながら説明する。JPEGにおいては、図83
Aに示す原画像を図83Bのように8×8画素ブロック
に分け、そのブロック内において離散コサイン変換(D
CT)を行う。DCTによるDCT係数を高域周波数を
粗く量子化する量子化テーブルを用いて高域成分を削減
することにより、高能率圧縮を実現している。しかし、
このために復号された画像は図83C及び図83Dのよ
うにブロックの境界に周波数成分の非連続性が生じ、ブ
ロック歪ができる。このため、圧縮後に補間処理を行う
と、ブロック符号化によるブロック歪が図83Eないし
図83Fのように拡大されて、人間の目に付き易いもの
になり、画質の劣化が顕著である。
【0170】一方、補間処理は図84に示すように低域
通過型特性(low pass characteri
stic)を持っており、このため画像圧縮を行う時点
で周波数の高い領域の情報量が減っている。また、前記
のようにブロック化データ圧縮方式は周波数の高い領域
の情報を減らすことによって実現される。既に補間処理
によって既に高域周波数の情報量が減っているため、圧
縮処理での高域周波数成分の削減の影響をほとんど受け
ないため、ブロック歪の発生が抑制される。
【0171】以上により本発明の方式によれば、ブロッ
ク符号化によるブロック歪の影響を受け難く、また画質
の劣化を抑えることができる。
【0172】また、当然のことながらズームに関して
は、光学系によるズームと電子的なズームの併用も考え
られる。
【0173】図85は、ズーム倍率によって圧縮率を変
える機能及び取り込んだ画像を確認する機能を設けた実
施例を示す。本実施例の電子スチルカメラはユーザーイ
ンターフェースとしてコントローラ210を持ち、撮影
者はこれにてカメラシステムが持つ機能、例えばズーム
機能や画像確認機能などを選択できる。選択された処理
内容は表示部211に表示され、撮影者が確認できるよ
うになっている。
【0174】このコントローラ210にてズーム倍率が
撮影者によって選択されるが、ズーム倍率を上げていく
と電子ズームの場合、空間周波数上に於ける高周波数成
分の情報が少なくなる。したがって高周波数成分を粗く
量子化するブロック符号化の圧縮率を上げても、画質に
対する影響は少ない。圧縮率選択器212には撮影時の
ズーム倍率が入力され、ズーム倍率が高くなるとそれに
従い、高い圧縮率が選択される。これにより画質を劣化
させることなく、蓄積メモリを節約することができる。
【0175】また、コントローラ210に取り込まれた
画像の確認機能が選択された時、圧縮部処理回路205
あるいは記録媒体206からデコーダ213に画像情報
が渡され、デコードされた画像はフレームメモリ214
に蓄積される。この画像情報は本撮像装置に備わってい
る出画モニター215あるいは外部モニタ端子216に
出力される。これによって、撮影された画像の良否を光
ディスク・磁気ディスク・ディジタルテープ媒体等に記
録保存や、プリントアウトする前に確認することができ
る。
【0176】また、本実施例はディジタルな静止画像を
扱う電子カメラにおいての例であったが、ディジタル化
された動画像用カメラにおいてブロック符号化による劣
化を伴う圧縮を用いるならば、有効な方式であると言え
る。
【0177】図86は拡大撮像モードに、低倍率時、高
倍率時にそれぞれに適した処理を選択する機能及びそれ
ぞれに適した処理を有する実施例に係る撮像装置であ
り、図87は図86の撮影装置を制御するフローチャー
トである。
【0178】撮影時に撮影者が拡大撮像モードを選択し
た時、圧縮・切り出し処理選択部221が圧縮をするか
どうかを判断し、高倍率になった時には圧縮処理回路2
05による圧縮処理を行わず、画像切り出し処理回路2
22の出力を選択する。この処理選択部221は、圧縮
処理部の圧縮率とズーム倍率とから処理を適応的に選択
している。
【0179】ズーム倍率を上げていくと、ズーム画像の
領域内にある実画素数が非常に少なくなるため、この領
域のみを記録するならばデータ量は少なくてすみ、蓄積
メモリを節約することができる。また圧縮を行うことに
よって生じる画像上の歪による補間画像の劣化が生じな
いことになる。上記した方式によれば蓄積メモリを節約
できると共に、ズーム画像の画質を向上させる。
【0180】図89には、圧縮・切り出し処理選択部2
21の動作原理を示す。圧縮率、ズーム倍率によってユ
ーザからの入力が処理選択部221に入力される。この
処理選択部221は内部に関数f(x)を持ち、圧縮率
をx、ズーム倍率をyとした時、y≦f(x)であるな
らば、圧縮率に対してズーム倍率が低いので圧縮処理を
選び、y>f(x)であるならば、圧縮率に対して、ズ
ーム倍率が高いので切り出し処理を選択する。内部関数
f(x)の例としては、f(x)=1/2などであり、
この関数を予めシステムに与える。この装置により適応
的な処理が行え、常に選択された条件の内で最良の画像
が得られる。
【0181】また、画像のフォーマットの1例を図88
に示す。ヘッダ部分には画像のサイズや撮影日時のよう
な付加情報を持たせると共に、圧縮されているのか、切
り出されていてズームが必要なのかというフラグを持っ
ている。
【0182】一方、図90に示すように再生処理部22
3の処理選択部224は、このフラグによって再生処理
を選択する。圧縮されているならばデコーダ213でデ
コードして結果をフレームメモリ214に蓄え、モニタ
215等に出画する。切り出されているならば、電子ズ
ーム処理回路225にて記録媒体に蓄積されている画像
データに対して、前述の二点補間あるいは高次補間など
の補間処理によるズームを行うこととする。
【0183】図53ないし図59の実施例は発明を静止
画システムへの応用について述べてきたが、以下に動画
システムへの応用を示す。
【0184】図91は、前記電子ズーム方式を用いた動
画像をディジタル記録する実施例に係るディジタルカメ
ラシステムの概略構成を示すブロック図である。図91
において、撮像部201はレンズなどを含む光学系によ
って結像された画像を光電変換するCCDなどの光電変
換素子を含んでいる。撮像素子201から出力された画
像信号は信号処理回路202に渡され、γ補正やホワイ
トバランス調整などが行われる。この信号処理回路20
2の出力は、A/D変換器203によってアナログ−デ
ィジタル変換されて、ディジタル画像情報として補間処
理部を含むディジタル信号処理回路204に入力され
る。撮影時に撮影者によって拡大撮像モードが選択され
た時には、電子ズーム処理回路207において、線形補
間等の補間処理によって電子的に映像を拡大する。拡大
された映像は画像圧縮回路205に入力される。
【0185】圧縮の方式としてはブロック符号化の1種
である動画像用符号化方式であるMPEGなどか考えら
れる。本方式によって圧縮された映像が記録用信号処理
回路301、アンプ302を経て、カメラシステム本体
に脱着・交換可能に収納・接続されているディジタルテ
ープ303または光ディスクなどの映像記録媒体に記録
される。
【0186】上記した様に、本電子ズーム方式において
は電子ズーム処理回路207による補間処理を行った後
に画像圧縮を行っているため、ブロック符号化によるブ
ロック歪を拡大してしまうことによる画質劣化をなく
し、また補間処理が画像の高域成分を抑圧するので、画
像圧縮によるブロック歪の発生を抑えている。
【0187】また、本カメラシステムは図92のよう
に、通信用インタフェース309を設けることによって
コーデック310から通信路311、コーデック31
2、通信用インタフェース313を経て遠隔地に設置さ
れているTVモニタ314に映像を出画するTV会議シ
ステム・TV電話に利用できる。
【0188】以上の様に本電子ズーム方式を動画像シス
テムに用いた場合、ブロック符号化による画質劣化を抑
えると共に、圧縮処理によって、蓄積に於いては蓄積メ
モリを節約し、通信に於いては通信量を減らすことがで
きる。
【0189】
【発明の効果】(1)以上詳述してきた様に、本発明の
電子スチルカメラによれば、従来の電子スチルカメラと
比較して、付加機能として移動手段による詳細モード
(HDモードという)を設けているため、HDモニタに
出力できる画質が得られ、さらに高画質なハードコピー
を得ることが可能となる。また、高解像度の静止画入力
装置と比較して小型化が実現できる。
【0190】(2)本発明の電子スチルカメラによれ
ば、従来の電子スチルカメラと比較して、付加機能とし
て二値化モードを設けているため、文字の撮影等二値デ
ータしか必要でない場合、少ないデータ量で高解像度の
二値画像が得られる。
【0191】また、撮像モジュールの交換が可能な電子
スチルカメラとすることにより目的にあった撮像が可能
となる。
【0192】(3)本発明によれば、静止画を入力する
電子カメラの再生機能に新しい機能を加えることがで
き、電子カメラの楽しみかた、利用の方法が広がるもの
である。
【0193】(4)本発明によれば、記録媒体に記録さ
れる多数の画像ごとにタイトルやキーホワードをつけな
くても、所望の画像を容易に効率よく出画することかで
きる。
【0194】(5)本発明によれば画質劣化の少ない補
間処理と画像圧縮が行える撮像装置が実現できる。ま
た、本発明によれば画質劣化が生せず、蓄積メモリを節
約できる撮像装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例に従った電子スチル
カメラのブロック図。
【図2】 この発明の第2の実施例に従った電子スチル
カメラのブロック図。
【図3】 この発明の第3の実施例に従った電子スチル
カメラのブロック図。
【図4】 この発明の第4の実施例に従った電子スチル
カメラのブロック図。
【図5】 この本発明で使用する色フィルタ配列とその
移動状態をそれぞれ説明するための図。
【図6】 本発明の電子スチルカメラにおけるディジタ
ルの信号処理回路を示すブロック図。
【図7】 固体撮像素子の模式的構成を示す図。
【図8】 図7の固体撮像素子をHDモードで使用した
ときの電荷蓄積の状態を説明するための図。
【図9】 図7の固定撮像素子をHDモードで使用した
ときの他の電荷蓄積の状態を説明するための図。
【図10】 図5Aに示す色フィルタ配列の固体撮像素
子をHDモードで使用した時の等価的な色フィルタ配列
を示す図。
【図11】 図10A及び10Bに示すHDモードの等
価的な色フィルタ配列の場合においてバッファメモリの
2次元的なアドレスの説明をするための図。
【図12】 本発明で使用する他の色フィルタ配列とそ
の移動状態をそれぞれ説明をするための図。
【図13】 図12Aに示す色フィルタ配列の固体撮像
素子をHDモードで使用した時の等価的な色フィルタ配
列を示す図。
【図14】 本発明で使用する他の色フィルタ配列とそ
の移動状態をそれぞれ説明をするための図。
【図15】 図14Aに示す色フィルタ配列の固体撮像
素子をHDモードで使用した時の等価的な色フィルタ配
列を示す図。
【図16】 本発明で使用する他の色フィルタ配列とそ
の移動状態をそれぞれ説明をするための図。
【図17】 図16Aに示す色フィルタ配列の固体撮像
素子をHDモードで使用した時の等価的な色フィルタ配
列を示す図。
【図18】 図16Aと同じ色フィルタ配列とその移動
状態をそれぞれ説明をするための図。
【図19】 図18Aに示す色フィルタ配列で他のHD
モードで使用した時の等価的な色フィルタ配列を示す
図。
【図20】 この発明の電子スチルカメラに使用するカ
ラー固体撮像素子の色フィルタ配列を示す図。
【図21】 この発明の電子スチルカメラに使用するカ
ラー固体撮像素子の他の色フィルタ配列を示す図。
【図22】 この発明の電子スチルカメラに使用するカ
ラー固体撮像素子の他の色フィルタ配列を示す図。
【図23】 図20に示す色フィルタ配列のF1をW
(白色)、F2をYe(黄色)、F3をCy(シアン
色)の色フィルタ要素とした時の色フィルタ配列を示す
図。
【図24】 この発明のHDモード時におけるカラー固
体撮像素子のスイングの状態を示す図。
【図25】 図20及び図21に示す色フィルタ配列の
カラー固体撮像素子を図24に示すHDモードで使用し
た時の等価的な色フィルタ配列をそれぞれ示す図。
【図26】 図23に示す色フィルタ配列のカラー固体
撮像素子を図24のHDモードで使用した時の等価色フ
ィルタ配列を示す図。
【図27】 本発明のHDモード時におけるカラー固体
撮像素子の他のスイング状態を示す図。
【図28】 図21及び図22に示す色フィルタ配列の
カラー固体撮像素子を図27に示すHDモードで使用し
たときの等価的な色フィルタ配列を示す図。
【図29】 本発明に適用可能な色フィルタ配列を示
し、図20に示す色フィルタ配列のF1をG(緑色)、
F2をR(赤色)、F3をCy(シアン色)の色フィル
タ要素とした時の色フィルタ配列を示す図。
【図30】 本発明に適用可能な色フィルタ配列を示
し、図20に示す色フィルタ配列のF1をG(緑色)、
F2をYe(黄色)、F3をCy(シアン色)の色フィ
ルタ要素とした時の色フィルタ配列を示す図。
【図31】 本発明に適用可能な色フィルタ配列であ
り、図20に示す色フィルタ配列のF1をY(輝度信号
の分光透過特性を持つ色フィルタ)、F2をR(赤
色)、F3をB(青色)の色フィルタ要素とした時の色
フィルタ配列を示す図。
【図32】 本発明の他の実施例を説明するためのカラ
ー固体撮像素子の色フィルタ配列を示す図。
【図33】 図32に示す色フィルタ配列を持つカラー
固体撮像素子をHDモードでスイングする状態を示す
図。
【図34】 図32に示す色フィルタ配列のカラー固体
撮像素子を図33に示すHDモードで使用した時の等価
的な色フィルタ配列を示す図。
【図35】 図32に示す色フィルタ配列を持つカラー
固体撮像素子をHDモードでスイングする状態を示す
図。
【図36】 図32に示す色フィルタ配列のカラー固体
撮像素子を図35に示すHDモードで使用した時の等価
的な色フィルタ配列を示す図。
【図37】 本発明に適用できる他の色フィルタ配列を
示す図。
【図38】 本発明に適用できる他の色フィルタ配列を
示す図。
【図39】 本発明に適用できる他の色フィルタ配列を
示す図。
【図40】 本発明のHDモード時における8ポジショ
ンのスイングの状態を示す図。
【図41】 本発明のHDモード時における他の8ポジ
ションのスイングの状態を示す図。
【図42】 図40及び図41に示すスイングを行った
時に得られる等価色フィルタ配列を示す図。
【図43】 図40に示すスイングに適用できる他の色
フィルタ配列を示す図。
【図44】 図41に示すスイングに適用できる他の色
フィルタ配列を示す図。
【図45】 他の実施例であり、色モアレを防止した電
子スチルカメラのブロック図。
【図46】 図45の実施例を説明するための色フィル
タ配列を示す図。
【図47】 図46の色フィルタ配列を持つ固体撮像素
子を白黒デバイスとみなした時の等価的な色フィルタ配
列を示す図。
【図48】 図45の実施例に関連する他の実施例の電
子スチルカメラのブロック図。
【図49】 出画範囲を変えることができる他の実施例
の電子スチルカメラの機能を説明するための図。
【図50】 図49の実施例における固体撮像素子上の
被写体像結像位置移動機構を示す図。
【図51】 同実施例における画像の撮影範囲を説明す
る図。
【図52】 被写体像結像位置移動機構の他の例を示す
図。
【図53】 同実施例における再生信号処理系を示すブ
ロック図。
【図54】 同実施例におけるモニタへの再生において
必要な画素数を説明する図。
【図55】 図53の出画メモリ部の第1例のブロック
図。
【図56】 図53の出画メモリ部の第2例のブロック
図。
【図57】 図53の出画メモリ部の第3例のブロック
図。
【図58】 図53の出画メモリ部の第4例のブロック
図。
【図59】 出画メモリのアドレス空間の第1例を示す
図。
【図60】 出画メモリのアドレス空間の第2例を示す
図。
【図61】 出画メモリのアドレス空間の第3例を示す
図。
【図62】 通常の撮像素子よりも横に長い画角を持つ
撮像素子の図。
【図63】 パノラマモードであることを示す再生画面
の例を示す図。
【図64】 左右両方向の再生範囲移動が可能であるこ
とを表す再生画面の例を示す図。
【図65】 左方向のみの再生範囲移動が可能であるこ
とを表す再生画面の例を示す図。
【図66】 マーク発生回路を組み込んだ再生部の第1
例のブロック図。
【図67】 マーク発生回路を組み込んだ再生部の第2
例のブロック図。
【図68】 操作部に再生範囲移動可能の表示部を持っ
た電子スチルカメラの例を示す図。
【図69】 パノラマモードを持つ電子スチルカメラの
ファインダ内表示の例を示す図。
【図70】 パノラマモードを持つ電子スチルカメラの
ファインダ内表示の別の例を示す図。
【図71】 上下左右の出画範囲を持つ電子スチルカメ
ラの出画メモリ部のブロック図。
【図72】 上下左右の出画範囲を持つことを表す出画
像の例を示す図。
【図73】 他の実施例であり、検索機能を備えた電子
スチルカメラの記録部のブロック図。
【図74】 同実施例の電子スチルカメラをGPS受信
機と接続して使用した例を示す図。
【図75】 同実施例に係る電子スチルカメラの再生部
または電子スチルカメラで撮影を行った画像データを記
録する媒体を持つ電子アルバムの再生部のブロック図。
【図76】 同実施例に係る電子スチルカメラを携帯電
話として使用した例を示す図。
【図77】 図73に関連する実施例の電子スチルカメ
ラのブロック図。
【図78】 本発明の電子スチルカメラによって撮影さ
れた画像データを検索するための設問画面の例を示す
図。
【図79】 画像検索の演算を行うブロック図。
【図80】 他の実施例であり、ズーム機能及び圧縮機
能を有する電子スチルカメラのブロック図。
【図81】 実施例の制御の流れを示すフローチャー
ト。
【図82】 同実施例で用いるブロック化画像データ圧
縮方式を示す図。
【図83】 同ブロック化画像データ圧縮方式の特徴を
説明するための図。
【図84】 映像信号帯域特性と二点内挿法によって得
られた信号の帯域特性を示す図。
【図85】 図80に関連する他の実施例の撮像装置の
ブロック図。
【図86】 他の実施例の撮像装置のブロック図。
【図87】 同実施例の制御の流れを示すフローチャー
ト。
【図88】 画像フォーマットを示す図。
【図89】 図86における圧縮・切り出し選択処理部
の動作原理を示す図。
【図90】 図80に関連する他の実施例の撮像装置の
ブロック図。
【図91】 図80に関連する他の実施例の撮像装置の
ブロック図。
【図92】 図80に関連する他の実施例の撮像装置の
ブロック図。
【符号の説明】
1…カラー固体撮像素子 2…撮像素子駆動回路 5…
A/D変換器 6…バッファメモリ 7…メモリコントロール回路 8,36,204…ディジタル信号処理回路 9,3
7,206…記録媒体 11…圧電素子 12…屈折板 31,42…カラー固
体撮像素子 32…撮像素子駆動回路 34…前処理回路 35…A
/D変換器 38,41,44…水晶光学フィルタ 40,43…光
学レンズ 45…白黒固体撮像素子 61…レンズ 62…透明屈
折板 63,91…固体撮像素子 64…撮像素子駆動機構 94…撮影条件データ記録回路 105…CPU 10
7…検索設問表示部 201…撮像部 205…圧縮処理回路 207…電子
ズーム処理回路 221…処理選択部 222…切り出し処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田上 義友 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社 東芝 研究開発センター内 (72)発明者 諸星 利弘 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社 東芝 研究開発センター内 (72)発明者 高島 和宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社 東芝 研究開発センター内 (72)発明者 流石 三夫 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社 東芝 研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平3−231589(JP,A) 特開 昭62−226789(JP,A) 特開 平3−78388(JP,A)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平及び垂直軸方向に配列された複数の
    フィルタと、各色フィルタに対応する位置に画素を有
    し、入射する光学像に対応する画像信号を出力する固体
    撮像素子と、 光学像を、移動のない第1の位置、及び第1の位置から
    水平あるいは垂直軸方向の1方向に1画素分移動した第
    2の位置、及び第1の位置から水平及び垂直軸方向の両
    方向に半画素分移動した第3の位置、及び第1の位置,
    第2の位置,第3の位置とともに平行四辺形の4つの頂
    点を形成する第4の位置の間で移動する移動手段と、 第1、第2、第3、第4の各位置の画像信号を読み出す
    手段とを有することを特徴とする電子スチルカメラ。
  2. 【請求項2】前記読み出す手段で読み出した第1、第
    2、第3、第4の各位置の画像信号をもとに、静止画像
    を生成する信号処理手段を有することを特徴とする請求
    項1記載の電子スチルカメラ。
  3. 【請求項3】前記移動手段は、光学像を、第1の位置か
    ら第2、第3、第4の位置のうち1つの位置に移動し、
    次に残りの他の2つの位置の1つの位置に移動し、次に
    残りの位置に動かすことを特徴とする請求項2記載の電
    子スチルカメラ。
  4. 【請求項4】前記移動手段は、光学像を、移動後第1の
    位置に戻すことを特徴とする請求項3記載の電子スチル
    カメラ。
  5. 【請求項5】前記固体撮像素子は、前記移動手段が光学
    像を動かす間、前記固体撮像素子の電荷蓄積部の電荷を
    掃き出す手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    電子スチルカメラ。
  6. 【請求項6】前記固体撮像素子は、前記移動手段が光学
    像を動かす間に、前記固体撮像素子に蓄積された電荷を
    掃き出す手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    電子スチルカメラ。
  7. 【請求項7】前記移動手段は、光学像の経路を変化させ
    るため固体撮像素子の前に配置した平行平板を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子スチルカメラ。
  8. 【請求項8】前記フィルタは、2行2列または4行2
    列または2行4列の単位でなるモザイク状色フィルタが
    水平及び垂直軸方向に順次配列されてなり、各単位は3
    色または4色の色フィルタからなることを特徴とする請
    求項1記載の電子スチルカメラ。
  9. 【請求項9】第1、第2、第3、第4の位置で固体撮像
    素子によって得られる緑色または緑色成分を含む色が水
    平垂直方向に半画素ごとに市松状に配置されるように、
    前記色フィルタを配列してなることを特徴とする請求項
    8記載の電子スチルカメラ。
  10. 【請求項10】水平及び垂直軸方向に配列された複数の
    色フィルタと、各色フィルタに対応する位置に画素を有
    し、入射する光学像に対応する画像信号を出力する固体
    撮像素子と、 この固体撮像素子を、移動のない第1の位置、及び第1
    の位置から水平あるいは垂直軸方向の1方向に1画素分
    移動した第2の位置、及び第1の位置から水平及び垂直
    軸方向の両方向に半画素分移動した第3の位置、及び第
    1の位置,第2の位置,第3の位置とともに平行四辺形
    の4つの頂点を形成する第4の位置の間で移動する移動
    手段と、 第1、第2、第3、第4の各位置の画像信号を読み出す
    手段とを有することを特徴とする電子スチルカメラ。
  11. 【請求項11】前記読み出す手段で読み出した第1、第
    2、第3、第4の各位置の画像信号をもとに、静止画像
    を生成する信号処理手段を有することを特徴とする請求
    項10記載の電子スチルカメラ。
  12. 【請求項12】前記移動手段は、固体撮像素子を、第1
    の位置から第2、第3、第4の位置のうち1つの位置に
    移動し、次に残りの他の2つの位置の1つの位置に移動
    し、次に残りの位置に動かすことを特徴とする請求項1
    1記載の電子スチルカメラ。
  13. 【請求項13】前記移動手段は、固体撮像素子を、移動
    後第1の位置に戻すことを特徴とする請求項12記載の
    電子スチルカメラ。
  14. 【請求項14】前記固体撮像素子は、前記移動手段が固
    体撮像素子を動かす間、前記固体撮像素子の電荷蓄積部
    の電荷を掃き出す手段を有することを特徴とする請求項
    10記載の電子スチルカメラ。
  15. 【請求項15】前記固体撮像素子は、前記移動手段が固
    体撮像素子を動かす間に、前記固体撮像素子に蓄積され
    電荷を掃き出す手段を有することを特徴とする請求項
    10記載の電子スチルカメラ。
  16. 【請求項16】前記移動手段は、電気的に前記固体撮像
    素子を動かすことを特徴とする請求項10記載の電子ス
    チルカメラ。
  17. 【請求項17】前記移動手段は、圧電素子を用い前記固
    体撮像素子を動かすことを特徴とする請求項16記載の
    電子スチルカメラ。
  18. 【請求項18】前記フィルタは、2行2列または4行
    2列または2行4列の単位でなるモザイク状色フィルタ
    が水平及び垂直軸方向に順次配列されてなり、各単位は
    3色または4色の色フィルタからなることを特徴とする
    請求項10記載の電子スチルカメラ。
  19. 【請求項19】第1、第2、第3、第4の位置で固体撮
    像素子によって得られる緑色または緑 色成分を含む色が
    水平垂直方向に半画素ごとに市松状に配置されるよう
    に、前記色フィルタを配列してなることを特徴とする請
    求項18記載の電子スチルカメラ。
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