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JP2564991B2 - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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Publication number
JP2564991B2
JP2564991B2 JP2326674A JP32667490A JP2564991B2 JP 2564991 B2 JP2564991 B2 JP 2564991B2 JP 2326674 A JP2326674 A JP 2326674A JP 32667490 A JP32667490 A JP 32667490A JP 2564991 B2 JP2564991 B2 JP 2564991B2
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JP
Japan
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rubber
ethylene
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carboxylic acid
rubber composition
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JP2326674A
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JPH03285928A (ja
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圭作 山本
嘉雄 谷本
潔 池田
延博 夏山
寿三男 原
淳一 小柴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Priority to DE69110161T priority patent/DE69110161T2/de
Priority to KR1019910003891A priority patent/KR910016838A/ko
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L21/00Compositions of unspecified rubbers

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は,ゴム組成物に関するものである。
更に詳しくは,ブルームの発生がないため,長期間に
わたって優れた外観を維持し,かつ導電性を有するた
め,帯電防止性能に優れ,更に白色又は種々の色調を持
たせることが可能であり,引張強度及び比重の点におい
ても優れた特性を有する加硫ゴム組成物を得ることがで
きるゴム組成物に関するものである。該加硫ゴム組成物
は,上記の優れた特性を生かした広範な分野において利
用され得る。その一例を示すならば,自動車用ゴム部品
(自動車内装用ゴム部品,ウェザーストリップ,窓枠,
各種ホース,チューブ,ブレーキ部品,防振ゴム,車体
用ゴム部品,サイドウォール,その他),建築用ゴム部
品(防水シート,ガスケット,その他),一般工業用ゴ
ム部品(ライニング,ベルト,シール材,パッキン,ゴ
ムロール,Oリング,ダイヤフラム,電線,シーラント,
ホースライニング,各種ブーツ類,その他),ヘルメッ
ト用ゴム部品等の主して優れた外観を生かした分野,複
写機,プリンター,ファクシミリ,光学文字読取装置,
現金自動取引装置,両替機,計数機,自動販売機等の紙
送りベルト又は紙送りローラ等の主として帯電防止特性
と白色性を生かした分野等が例示される。
〈従来の技術〉 一般に加硫ゴム組成分は,経時変化により加硫促進剤
が表面に移行して析出する,いわゆるブルーム現象を生
じ,そのために加硫ゴム組成物の外観が劣化することが
知られている。
かかるブルーム現象を抑制する方法として,非反応性
フェノールホルムアルデヒド樹脂又はポリエチレングリ
コールを添加する方法が知られている(特公昭59−1534
5号公報参照)。
しかしながら,かかる従来の方法は,ブルーム現象の
進行に対するある程度の遅延効果は認められるものの,
長期間にわたって,十分にブルーム現象の発生を抑制す
るという点において,不十分であった。
また,加硫ゴムに導電性を付与し,帯電防止性能を与
える方法としては,カーボンブラック又は金属粉をゴム
と混合して用いる技術が知られている。
しかしながら,カーボンブラック用いる場合には,得
られるゴムは必然的に黒色となり,黒色以外の色調が求
められる分野,例えば黒色による汚染が厳禁されるべき
紙送りベルト又は紙送りローラ等の分野には,使用でき
ないといった問題があった。また,金属粉を用いる場合
には,得られるゴムの引張強度が減少し,かつゴムの比
重が大きくなるといった問題があった。
〈発明が解決しようとする課題〉 かかる現状の下,本発明が解決しようとする主たる課
題は,ブルームの発生がないため,長期間にわたって優
れた外観を維持し,かつ導電性を有するため,帯電防止
性能に優れ,更に白色又は種々の色調を持たせることが
可能であり,引張強度及び比重の点においても優れた特
性を有する加硫ゴム組成物を得ることがでるゴム組成物
を提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明者らは,上記課題の解決すべく鋭意検討の結
果,本発明に到達したものである。
すなわち,本発明は,(a)合成ゴム100重量部,及
び(b)エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重
合体ケン化物のアルキレンオキサイド付加物0.5〜10重
量部を含有することを特徴とするゴム組成物に係るもの
である。
以下,詳細に説明する。
本発明に用いられる(a)合成ゴムとしては,特に制
限されることなく広汎な合成ゴムが使用され得るが,例
えばその具体例をあげるならば,エチレン−α−オレフ
ィン共重合ゴム,スチレン−ブタジエン共重合ゴム(SB
R),クロロプレンゴム(CR),アクリルニトリルゴム
(NBR),イソプレン−イソプチレン共重合ゴム(IIR)
等が例示できる。
ここで,エチレン−α−オレフィン共重合ゴムとは,
エチレンと1種以上のα−オレフィンよりなる共重合体
(EPM),又はエチレンと1種以上のα−オレフィンと
1種以上の非共役ジエンよりなる共重合体(EPDM)を意
味し,α−オレフィンとしては,プロピレン,1−ブテ
ン,1−ペンテン,1−ヘキセン等が例示され,非共役ジエ
ンとしては,ジシクロペンタジエン,エチリデンノルボ
ルネン,1,4ヘキサジエン,メチルテトラヒドロインデ
ン,メチルノルボルネン等が例示される。
本発明に用いられる(b)エチレン−飽和カルボン酸
ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレオキサイド
付加物(以下,単に「(b)付加物」と記すことがあ
る。)とは,エチレンと飽和カルボン酸ビニルエステル
からなる共重合体のけん化物に対して,アルキレンオキ
サイドを付加して得られる付加物である。
飽和カルボン酸ビニルエステルとしては,特に制限さ
れることなく広汎なものが使用さ得るが,例えばその具
体例をあげるならば,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニ
ル,酪酸ビニルが例示される。中でも,酢酸ビニルが好
ましい。
アルキレンオキサイドとしては,特に制限されること
なく広汎なものが使用され得るが,例えばその具体例を
あげるならば,エチレンオキサイド,プロピレンオキサ
イド,ブチレンオキサイド等が例示される。中でも,エ
チレンオキサイドが好ましい。
エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体の
エチレン含有量及び数平均分子量については,特に制限
はないが,各々1〜90重量%及び1,000〜20,000の範囲
が好ましい。
エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体け
ん化物のけん化率については,特に制限はないが,30〜1
00%の範囲が好ましく,更に50〜100%の範囲がより好
ましい。
エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体け
ん化物に対するアルキレンオキサイドの付加量について
は,特に制限はないが,該けん化物100重量部に対して2
0〜1,000重量部の範囲が好ましい。
本発明の(b)付加物は,例えば次のようにして得る
ことができる。
まず,エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重
合体を,溶媒中,アルカルの存在下,加熱することによ
り,エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合け
ん化物を得る。次に,該けん化物とアルキレンオキサイ
ドを,アルカリの存在下に加熱,反応させる。かくして
得られる反応混合物より,本発明の(b)付加物が分
離,取得される。
本発明のゴムの組成物は、前記(a)合成ゴム100重
量部に対して,前記(b)付加物0.5〜10重量部,好ま
しくは1〜5重量部を含有することを特徴とするもので
ある。(b)付加物の量が0.5重量部未満の場合には,
得られる加硫ゴム組成物について,ブルームの発生を抑
制する効果及び帯電防止性能を付与する効果が十分でな
い。一方,(b)付加物の量が10重量部を越えると,ブ
ルームの発生を抑制する効果及び帯電防止性能を付与す
る効果は維持されるが,加硫ゴム組成物の強度が低下す
る等,実用上の問題が発生する。
本発明のゴム組成物は,例えば次の方法により,加硫
ゴム組成物とすることができる。
すなわち,(a)合成ゴム,(b)付加物,更に必要
に応じて老化防止剤,加工助剤等の,通常ゴム界で用い
られる配合剤を,密閉型混練機,オープンロール,押出
機等を用いて,添加,混練する。得られた混練物に,加
硫剤,加硫促進剤等を配合し,加硫前配合物を得る。か
くして得られる加硫前配合物を,通常の方法で加硫する
ことにより,加硫ゴム組成物を得ることができる。
また,本発明のゴム組成物に,必要に応じてゴム加工
業界で公知のカーボンブラックやミネラムフィラー,た
とえばタルク,クレー,炭酸カルシュウム,シリカや軟
化剤としてプロセスオイルなどの各種の添加剤を配合す
ることもできる。
加硫剤を用いる際に使用されて加硫剤としてはイオウ
系化合物および有機過酸化物を挙げることができる。イ
オウ系化合物としては,イオウ,塩化イオウ,二塩化イ
オウ,モルホリンジスルフイド,アルキルフェノールジ
スルフイド,テトラメチルチウラムジスルフイド,ジメ
チルジチオカルバミン酸セレンを例示でき,なかでもイ
オウの使用が好ましい。
有機過酸化物としてはジクミルペルオキシド,2・5−
ジメチル−2・5−ジ(第三ブチルペルオキシ)ヘキサ
ン,2・5−ジメチル−2・5−ジ(ベンゾイルペルオキ
シ)ヘキサン,2・5−ジメチル−2・5ジ(第三ブチル
ペルオキシ)ヘキシル−3,ジ第三ブチルペルオキシド,
ジ第三ブチルペルオキシ−3・3・5−トリメチルシク
ロヘキサン,第三ブチルヒドロペルオキシド,を例示で
きるがなかでもジクミルペルオキシド,ジ第三ブチルペ
ルオキシド,ジ第三ブチルペルオキシ−3・3・5−ト
リメチルシクロヘキサンが好ましく使用される。
加硫剤としてイオウ系化合物を使用するときは加硫促
進剤の併用が好ましい。加硫促進剤としてはN−シクロ
ヘキシル−2−ベンゾチアゾールースルフェンアミド,N
−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾールースルフエ
ンアミド,N・N−ジイソプロピル−2−ベンゾチアゾー
ルスルフエンアミド,2−メルカプトベンゾチアゾール,2
−(2・4−ジニトロフエニル)メルカプトベンゾチア
ゾール,2−(2・6−ジエチル−4−モルホリノチオ)
ベンゾチアゾール,ジベンゾチアゾール−ジベンゾチア
ジル−ジスルフイドなどのチアゾール系;ジフエニルグ
アニジン,トリフエニルグアニジン,ジオルソトリルグ
アニジン,オルソトリル・バイ・グアナイド,ジフエニ
ルグアニジン・フタレートなどのグアニジン系;アセト
アルデヒド−アニリン反応物,ブチルアルデヒド−アニ
リン縮合物,ヘキサメチレンテトラミン,アセトアルデ
ヒドアンモニアなどのアルデヒドアミンまたはアルデヒ
ド−アンモニア系;2−メルカプトイミダゾリンなどのイ
ミダゾリン系;チオカルバニリド,ジエチルチオユニリ
ア,ジブチルチオユリア,トリメチルチオユリア,ジオ
ルソトリルチオユリアなどのチオユリア系;テトラメチ
ルチウラムモノスルフイド,テトラメチルチウラムジス
ルフィド,テトラエチルチウラムジスフイド,テトラブ
チルチウラムジスルフイド,ペンタメチレンチウラムテ
トラトラスルフイドなどのチウラム系;ジメチルジチオ
カルバミン酸亜鉛,ジエチルチオカルバミン酸亜鉛,ジ
−n−ブチルジチオカルバミン酸亜鉛,エチルフエニル
ジチオカルバミン酸亜鉛,ブチルフエニルジチオカルバ
ミン酸亜鉛,ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム,
ジメチルジチオカルバミン酸セレン,ジエチルジチオカ
ルバミン酸テルルなどのジチオ酸塩系;ジブチルキサン
トゲン酸亜鉛などのザンテート系;その他,亜鉛華など
を挙げることができる。
加硫剤として有機過酸化物を使用するときは加硫助剤
の併用が好ましい。加硫助剤としては硫黄,p−キノンジ
オキシムなどのキノンジオキシム系,ポリエチレングリ
コールジメタクリレートなどのメタクリレート系,ジア
リルフタレート,トリアリルシアヌレートなどのアリル
系,その他マレイミド系,ジビニルベンゼンなどが例示
される。
なお,本発明においては,前記のとおり,カーボンブ
ラックを用いることなく,黒色以外の帯電防止性能を有
する加硫ゴム組成物を得ることができるのであるが,用
途に応じて,本発明のゴム組成物にカーボンブラックを
用いて黒色ゴムとすることは差支えなく,かかる方法も
本願発明の範囲内である。
〈実施例〉 以下に,実施例により本発明を具体的に説明する。
参考例−1 撹はん機,気相部留出ライン,及びフィードラインを
つけた容量1のステンレス製オートクレーブに,酢酸
ビニル含有量31重量%,数平均分子量1800,軟化点30℃
のエチレン−酢酸ビニル共重合体100g,メチルアルコー
ル200g,及び水酸化ナトリウム0.4gを仕込み,気相部留
出ラインを開放しながら,温度65℃で加熱撹拌しつつ,2
時間反応させた。その後,1時間かけて温度を140℃まで
上昇させ、揮発分を全量系外に追いだした。得られたけ
ん化物の融点は55℃のワックス状で,けん化物率は60%
であった。続いて,水酸化カリウム0.17gを加え,温度1
80℃に上げ,エチレンオキサイドを2kg/cm2の圧力まで
入れた。エチレンオキサイドの付加反応による圧力降下
を確認し,引き続きエチレンオキサイドを2kg/cm2の圧
力に保つように間欠的に供給し,1時間かけて合計の170g
のエチレンオキサドを仕込んだ。圧力が0.4kg/cm2に低
下したところで,温度を100℃に下げ,生成物を取り出
した結果,250℃付加物が得られ,その融点は70℃,水酸
基価100mgKOH/gであった。
なお,付加物のエチレンオキサイドの付加量は,けん
化物100重量部に対して200重量部であった。
参考例−2 撹拌機,気相部留出ライン,及びフィードラインをつ
けた容量700のステンレス製オートクレーブに,酢酸
ビニル含有量31重量%,数平均分子量1800のエチレン−
酢酸ビニル共重合体160kg,メチルアルコール320kg,及び
水酸化ナトリウム0.96kgを仕込み,気相部留出ラインを
開放しながら,温度65℃で加熱撹拌しつつ,2時間反応さ
せた。その後,1時間かけて温度を142℃まで上昇させ,
揮発分を全量系外に追いだした。得られたけん化物の融
点は83℃のワック状で,けん化率は90%であった。続い
て,水酸化カリウム0.27gを加え,温度を180℃に上げ,
エチレンオキサイドを2kg/cm2の圧力まで入れた。エチ
レンオキサイドの付加反応による圧力降下を確認し,引
き続きエチレンオキサイドを2kg/cm2の圧力の保つよう
に間欠的に供給し,1時間かけて合計272kgのエチレンオ
キサイドを仕込んだ。圧力が0.4kg/cm2に低下したとこ
ろで,温度を100℃に下げ,生成物を取り出した結果,40
8kgの付加物が得られ,その融点51℃,水酸基価110mgKO
H/gであった。
なお,付加物のエチレンオイサイドの付加量は,けん
化物100重量部に対して200重量部であった。
参考例−3 撹拌機,気相部留出ライン,及びフィードラインをつ
けた容量1のステンレス製オートクレーブに,酢酸ビ
ニル含有量16重量%,数平均分子量2500,軟化点72℃の
エチレン−酢酸ビニル共重合体100g,メチルアルコール2
00g,及び水酸化ナトリウム0.6gを仕込み,気相部留出ラ
インを開放しながら,温度65℃で加熱撹拌しつつ,2時間
反応させた。その後,1時間かけて温度を140℃まで上昇
させ,揮発分の全量系外に追いだした。得られたけん化
物の融点は90℃のワックス状で,けん化率は99%であっ
た。続いて,水酸化カリウム0.17gを加え,温度を180℃
に上げ,エチレンオキサイドを2kg/cm2の圧力まで入れ
た。エチレンオキサイドの付加反応による圧力降下を確
認し,引き続きエチレンオキサイドを2kg/cm2の圧力を
保つように間欠的に供給し,1時間かけて合計170kgのエ
チレンオキサイドを仕込んだ。圧力が0.4kg/cm2に低下
したところで,温度を100℃に下げ,生成物を取り出し
た結果,250gの付加物が得られ,その融点は52℃,水酸
基価54mgKOH/gであった。
なお,付加物のエチレンオキサイドの付加量は,けん
価物100重量部に対して200重量部であった。
実施例−1〜3及び比較例1〜2 表−1の(I)欄に示する配合を,バリーミキサーに
て,70〜130℃の温度で4分間混練した。次に,この混練
物を室温まで冷却後,オープンロールを用いて,40〜60
℃の温度で,表−1(II)欄に示す配合を添加した。か
くして得た配合物について,JIS K−6300による方法でム
ーニー粘度(ML1+4100℃)を測定した。更に,該配合物
を,熱プレスを用いて160℃で10分間加硫し,厚さ2mmの
加硫シートを得た。この加硫シートを用いて,JIS K−63
01による方法で引張試験を行った。また,加硫シートを
室温で20日放置し,その外観を観察することにより,ブ
ルームの状態を評価した。以上の結果を,表−1に示
す。
実施例−4〜6及び比較例−3〜5 合成ゴムとして,2種のゴムを混合して用いた。すなわ
ち,表−1に替えて表−2の配合を用いたこと,及び加
硫シートの室内放置時間を15日間としたこと以外は,実
施例−1〜3と同様に実施した。結果を表−2に示す。
実施例−7〜10及び比較例−6〜9 合成ゴムとして,種々のゴムを用いた。すなわち,表
−1に替えて表−3の配合を用いたこと,表−3に示す
加硫時間としたこと,及び加硫シートの室内放置時間を
15日間としたこと以外は,実施例−1〜3と同様に実施
した。結果を表−3に示す。
実施例−11〜13及び比較例−10 表−4の(I)欄に示する配合を,バリーミキサーに
て,70〜130℃の温度で4分間混練した。次に,この混練
物を室温まで冷却後,オープンロールを用いて,40〜60
℃の温度で,表−4(II)欄に示す配合を添加した。か
くして得た配合物について,JIS K−6300による方法でム
ーニー粘度(ML1+4100℃)を測定した。更に,該配合物
を,熱プレスを用いて160℃で20分間加硫し,厚さ2mmの
加硫シートを得た。この加硫シートを用いて,引張試験
(JIS K−6301)を行い,また,圧縮永久歪及び永久伸
び(JIS K−6301),体積抵抗率(JIS K−6911)を測定
した。結果を表−4に示す。
〈発明の効果〉 以上説明したとおり,本発明より,ブルームの発生が
ないため,長期間にわたって優れた外観を維持し,かつ
導電性を有するため,帯電防止性能に優れ,更に白色又
は種々の色調を持たせることが可能であり,引張強度及
び比重の点においても優れた特性を有する加硫ゴム組成
物を得ることができるゴム組成物を提供することができ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 夏山 延博 千葉県市原市姉崎海岸5―1 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 原 寿三男 千葉県市原市姉崎海岸5―1 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 小柴 淳一 千葉県市原市姉崎海岸5―1 住友化学 工業株式会社内

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)合成ゴム100重量部,及び(b)エ
    チレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体けん化
    物のアルキレンオキサイド付加物0.5〜10重量部を含有
    することを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】(a)合成ゴムが,エチレン−α−オレフ
    ィン共重合ゴム,スチレン−ブタジエン共重合ゴム,ク
    ロロプレンゴム,アクリルニトリルゴム,又はイソプレ
    ン−イソブチレン共重合ゴムである請求項(1)記載の
    ゴム組成物。
  3. 【請求項3】(a)合成ゴムが,エチレン−α−オレフ
    ィン共重合ゴムである請求項(1)記載の組成物。
  4. 【請求項4】(b)エチレン−飽和カルボン酸ビニルエ
    ステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物
    が,エチレン含有量1〜90重量%,数平均分子量1,000
    〜20,000のエチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共
    重合体のけん化物であって,そのけん化率が30〜100%
    であるけん化物100重量部に対して,20〜1,000重量部の
    アルキレンオキサイドを付加してなる付加物である請求
    項(1)記載のゴム組成物。
  5. 【請求項5】(b)エチレン−飽和カルボン酸ビニルエ
    ステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物
    における飽和カルボン酸ビニルエステルが,酢酸ビニル
    である請求項(1)記載のゴム組成物。
  6. 【請求項6】(b)エチレン−飽和カルボン酸ビニルエ
    ステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物
    におけるアルキレンオキサイドが,エチレンオキサイド
    である請求項(1)記載のゴム組成物。
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