JPH06228428A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH06228428A JPH06228428A JP5018610A JP1861093A JPH06228428A JP H06228428 A JPH06228428 A JP H06228428A JP 5018610 A JP5018610 A JP 5018610A JP 1861093 A JP1861093 A JP 1861093A JP H06228428 A JPH06228428 A JP H06228428A
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- thermoplastic resin
- resin composition
- polyphenylene ether
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L71/00—Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L71/08—Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
- C08L71/10—Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
- C08L71/12—Polyphenylene oxides
- C08L71/123—Polyphenylene oxides not modified by chemical after-treatment
-
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- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L101/00—Compositions of unspecified macromolecular compounds
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L59/00—Compositions of polyacetals; Compositions of derivatives of polyacetals
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L67/00—Compositions of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L81/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing sulfur with or without nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of polysulfones; Compositions of derivatives of such polymers
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 流動性に優れ、耐衝撃性、耐熱性に優れた、
ポリフェニレンエーテル系樹脂を含有する熱可塑性樹脂
組成物を提供する。 【構成】 (A)結晶性熱可塑性樹脂および(B)ポリ
フェニレンエーテル系樹脂からなる混合物100重量部
に対して(C)エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステ
ル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物0.
1〜30重量部からなり、(A)結晶性熱可塑性樹脂が
連続相を形成し、(B)ポリフェニレンエーテル系樹脂
が分散相を形成してなることを特徴とする熱可塑性樹脂
組成物。
ポリフェニレンエーテル系樹脂を含有する熱可塑性樹脂
組成物を提供する。 【構成】 (A)結晶性熱可塑性樹脂および(B)ポリ
フェニレンエーテル系樹脂からなる混合物100重量部
に対して(C)エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステ
ル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物0.
1〜30重量部からなり、(A)結晶性熱可塑性樹脂が
連続相を形成し、(B)ポリフェニレンエーテル系樹脂
が分散相を形成してなることを特徴とする熱可塑性樹脂
組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂組成物に関
し、さらには、結晶性熱可塑性樹脂を連続相とし、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂を分散相とする流動性の優れ
た熱可塑性樹脂組成物に関する。
し、さらには、結晶性熱可塑性樹脂を連続相とし、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂を分散相とする流動性の優れ
た熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド、ポリエステル、ポリフェニ
レンスルフィド等に代表される結晶性熱可塑性樹脂は、
一般に、優れた機械的性質、耐油性、流動性等を有して
いるが成形時の変形が大きい、耐熱性が十分でない等の
欠点を有している。かかる結晶性熱可塑性樹脂の欠点を
改良する手段として、非晶性の樹脂をブレンドすること
がよく行われる。中でもポリフェニレンエーテル系樹脂
は高い耐熱性を有する非晶性の熱可塑性樹脂であり、結
晶性熱可塑性樹脂のブレンド相手として優れた適性を備
えている。従って、結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレ
ンエーテル系樹脂のブレンドについては既に多くの提案
がなされており、例えば、特開昭56−16525号公
報にはポリフェニレンエーテルとポリアミドからなる樹
脂組成物が、特公昭56−34032号公報にはポリフ
ェニレンエーテルとポリフェニレンスルフィドからなる
樹脂組成物が、特開昭49−50050号公報にはポリ
フェニレンエーテルとポリエステルからなる樹脂組成物
が、また特開昭58−103557号公報にはポリフェ
ニレンエーテルとポリオレフィンからなる樹脂組成物が
それぞれ開示されている。
レンスルフィド等に代表される結晶性熱可塑性樹脂は、
一般に、優れた機械的性質、耐油性、流動性等を有して
いるが成形時の変形が大きい、耐熱性が十分でない等の
欠点を有している。かかる結晶性熱可塑性樹脂の欠点を
改良する手段として、非晶性の樹脂をブレンドすること
がよく行われる。中でもポリフェニレンエーテル系樹脂
は高い耐熱性を有する非晶性の熱可塑性樹脂であり、結
晶性熱可塑性樹脂のブレンド相手として優れた適性を備
えている。従って、結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレ
ンエーテル系樹脂のブレンドについては既に多くの提案
がなされており、例えば、特開昭56−16525号公
報にはポリフェニレンエーテルとポリアミドからなる樹
脂組成物が、特公昭56−34032号公報にはポリフ
ェニレンエーテルとポリフェニレンスルフィドからなる
樹脂組成物が、特開昭49−50050号公報にはポリ
フェニレンエーテルとポリエステルからなる樹脂組成物
が、また特開昭58−103557号公報にはポリフェ
ニレンエーテルとポリオレフィンからなる樹脂組成物が
それぞれ開示されている。
【0003】しかし、これらの樹脂組成物は成分である
結晶性熱可塑性樹脂の上記欠点がポリフェニレンエーテ
ル系樹脂で緩和された特性を有してはいるものの、流動
性という点では結晶性熱可塑性樹脂のそれより劣るもの
になっている。流動性の改良のためには、一般に、低分
子量化合物を配合することが行われるが、その場合、樹
脂組成物の耐熱性および機械特性の低下が避けられない
という問題がある
結晶性熱可塑性樹脂の上記欠点がポリフェニレンエーテ
ル系樹脂で緩和された特性を有してはいるものの、流動
性という点では結晶性熱可塑性樹脂のそれより劣るもの
になっている。流動性の改良のためには、一般に、低分
子量化合物を配合することが行われるが、その場合、樹
脂組成物の耐熱性および機械特性の低下が避けられない
という問題がある
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、成形
時の変形が小さく、機械特性、耐油性、耐熱性等が優れ
るという、結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレンエーテ
ル系樹脂とからなる樹脂組成物が本来有している特長を
損なうことなく流動性が改良された樹脂組成物を提供す
ることである。
時の変形が小さく、機械特性、耐油性、耐熱性等が優れ
るという、結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレンエーテ
ル系樹脂とからなる樹脂組成物が本来有している特長を
損なうことなく流動性が改良された樹脂組成物を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するべく、結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレンエ
ーテル系樹脂とを主要な樹脂成分とする組成物に基礎を
置く熱可塑性樹脂組成物について鋭意研究を行った結
果、結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレンエーテル系樹
脂に対し、第3成分として特定の高分子化合物を配合せ
しめた場合に特異的に悪影響無く流動性が改良されるこ
とを見いだし本発明を完成するに至った。
達成するべく、結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレンエ
ーテル系樹脂とを主要な樹脂成分とする組成物に基礎を
置く熱可塑性樹脂組成物について鋭意研究を行った結
果、結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレンエーテル系樹
脂に対し、第3成分として特定の高分子化合物を配合せ
しめた場合に特異的に悪影響無く流動性が改良されるこ
とを見いだし本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(A)結晶性熱可塑
性樹脂および(B)ポリフェニレンエーテル系樹脂から
なる混合物100重量部に対して(C)エチレン−飽和
カルボン酸ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレ
ンオキサイド付加物0.1〜30重量部からなり、
(A)結晶性熱可塑性樹脂が連続相を形成し、(B)ポ
リフェニレンエーテル系樹脂が分散相を形成してなるこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関するものであ
る。
性樹脂および(B)ポリフェニレンエーテル系樹脂から
なる混合物100重量部に対して(C)エチレン−飽和
カルボン酸ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレ
ンオキサイド付加物0.1〜30重量部からなり、
(A)結晶性熱可塑性樹脂が連続相を形成し、(B)ポ
リフェニレンエーテル系樹脂が分散相を形成してなるこ
とを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関するものであ
る。
【0007】本発明における結晶性熱可塑性樹脂(A)
とは、約30%以上の結晶化度を有する熱可塑性樹脂の
ことである。かかる結晶性熱可塑性樹脂の具体例として
はポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポ
リアミド12等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート等のポリエステル;ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン;ポリ(オキシフェニレンカル
ボニルフェニレンオキシフェニレン)、ポリ(オキシフ
ェニレンカルボニルフェニレン)等のポリケトン;ポリ
フェニレンスルフィド等のポリアリーレンスルフィド;
ポリオキシメチレン等のポリアセタール等を挙げること
ができる。これらの中で好ましい結晶性熱可塑性樹脂は
ポリアミドおよびポリアリーレンスルフィドである。
とは、約30%以上の結晶化度を有する熱可塑性樹脂の
ことである。かかる結晶性熱可塑性樹脂の具体例として
はポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポ
リアミド12等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフ
タレート等のポリエステル;ポリエチレン、ポリプロピ
レン等のポリオレフィン;ポリ(オキシフェニレンカル
ボニルフェニレンオキシフェニレン)、ポリ(オキシフ
ェニレンカルボニルフェニレン)等のポリケトン;ポリ
フェニレンスルフィド等のポリアリーレンスルフィド;
ポリオキシメチレン等のポリアセタール等を挙げること
ができる。これらの中で好ましい結晶性熱可塑性樹脂は
ポリアミドおよびポリアリーレンスルフィドである。
【0008】本発明におけるポリフェニレンエーテル系
樹脂(B)とは一般式化1で表わされる繰り返し単位か
らなる重合体のことである。ここに、R1 、R2 、R3
およびR4 は水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、置
換炭化水素基、炭化水素オキシ基および置換炭化水素オ
キシ基からなる群から選ばれる互いに同じかまたは異な
る基を表わす。置換炭化水素基および置換炭化水素オキ
シ基における置換基の例としてはハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、
アミド基、エーテル基、スルフィド基、スルホン基等の
熱的に安定な基が挙げられる。
樹脂(B)とは一般式化1で表わされる繰り返し単位か
らなる重合体のことである。ここに、R1 、R2 、R3
およびR4 は水素原子、ハロゲン原子、炭化水素基、置
換炭化水素基、炭化水素オキシ基および置換炭化水素オ
キシ基からなる群から選ばれる互いに同じかまたは異な
る基を表わす。置換炭化水素基および置換炭化水素オキ
シ基における置換基の例としてはハロゲン原子、水酸
基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシル基、
アミド基、エーテル基、スルフィド基、スルホン基等の
熱的に安定な基が挙げられる。
【0009】
【化1】
【0010】一般式化1で表わされる繰り返し単位から
なるポリフェニレンエーテル系樹脂の具体例としてポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−プロピル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロ
ピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エチ
ル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポ
リ(2,6−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,6−ジプロペニル−1,4−フェニレンエー
テル)、ポリ(2,6−ジラウリル−1,4−フェニレ
ンエーテル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フ
ェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,
4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジエトキシ
−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メトキシ
−6−エトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2−エチル−6−ステアリルオキシ−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エトキシ−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−クロロ−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(3−メチル−6
−t−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,5−ジブロモ−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2,6−ジベンジル−1,4−フェニレン
エーテル)およびこれらの重合体を構成する繰り返し単
位の複数種を含む各種共重合体を挙げることができる。
共重合体の中には2,3,6−トリメチルフェノール、
2,3,5,6−テトラメチルフェノール等の多置換フ
ェノールと2,6−ジメチルフェノールとの共重合体等
も含む。
なるポリフェニレンエーテル系樹脂の具体例としてポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,6−ジエチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−エチル−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−プロピル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジプロ
ピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エチ
ル−6−プロピル−1,4−フェニレンエーテル)、ポ
リ(2,6−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,6−ジプロペニル−1,4−フェニレンエー
テル)、ポリ(2,6−ジラウリル−1,4−フェニレ
ンエーテル)、ポリ(2,6−ジフェニル−1,4−フ
ェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジメトキシ−1,
4−フェニレンエーテル)、ポリ(2,6−ジエトキシ
−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メトキシ
−6−エトキシ−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2−エチル−6−ステアリルオキシ−1,4−フェニ
レンエーテル)、ポリ(2−メチル−6−フェニル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−メチル−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−エトキシ−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(2−クロロ−
1,4−フェニレンエーテル)、ポリ(3−メチル−6
−t−ブチル−1,4−フェニレンエーテル)、ポリ
(2,6−ジクロロ−1,4−フェニレンエーテル)、
ポリ(2,5−ジブロモ−1,4−フェニレンエーテ
ル)、ポリ(2,6−ジベンジル−1,4−フェニレン
エーテル)およびこれらの重合体を構成する繰り返し単
位の複数種を含む各種共重合体を挙げることができる。
共重合体の中には2,3,6−トリメチルフェノール、
2,3,5,6−テトラメチルフェノール等の多置換フ
ェノールと2,6−ジメチルフェノールとの共重合体等
も含む。
【0011】なお、本発明において言うポリフェニレン
エーテル系樹脂には上記重合体、共重合体に対し、スチ
レン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマーをグ
ラフト変性したもの等も含むものとする。これらポリフ
ェニレンエーテル系樹脂のうちで好ましいものはポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)お
よび2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメ
チルフェノールとの共重合体である。なお、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂の一部はポリスチレンで置き換えら
れてもよい。
エーテル系樹脂には上記重合体、共重合体に対し、スチ
レン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマーをグ
ラフト変性したもの等も含むものとする。これらポリフ
ェニレンエーテル系樹脂のうちで好ましいものはポリ
(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)お
よび2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメ
チルフェノールとの共重合体である。なお、ポリフェニ
レンエーテル系樹脂の一部はポリスチレンで置き換えら
れてもよい。
【0012】本発明に使用することができるポリフェニ
レンエーテル系樹脂の分子量は、目的によってその好適
な範囲が異なるため一概にその範囲は定められないが、
一般に30℃のクロロホルム中で測定した極限粘度で表
わして0.1乃至0.7dl/g、より好ましくは0.
2乃至0.6dl/gである。かかるポリフェニレンエ
ーテル系樹脂の製造法、例えば、米国特許第33068
74号、同第3306875号、同第3257357号
各明細書並びに特公昭52−17880号、特開昭50
−51197号および特開平1−304119号公報等
に記載されている。
レンエーテル系樹脂の分子量は、目的によってその好適
な範囲が異なるため一概にその範囲は定められないが、
一般に30℃のクロロホルム中で測定した極限粘度で表
わして0.1乃至0.7dl/g、より好ましくは0.
2乃至0.6dl/gである。かかるポリフェニレンエ
ーテル系樹脂の製造法、例えば、米国特許第33068
74号、同第3306875号、同第3257357号
各明細書並びに特公昭52−17880号、特開昭50
−51197号および特開平1−304119号公報等
に記載されている。
【0013】本発明で用いるエチレン−飽和カルボン酸
ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイ
ド付加物(C)(以下、単に「付加物」と記す)とは、
エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体けん
化物に対して、アルキレンオキサイドを付加して得られ
るものである。
ビニルエステル共重合体けん化物のアルキレンオキサイ
ド付加物(C)(以下、単に「付加物」と記す)とは、
エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル共重合体けん
化物に対して、アルキレンオキサイドを付加して得られ
るものである。
【0014】ここに、エチレン−飽和カルボン酸ビニル
エステル共重合体は、例えば高圧ラジカル重合法で製造
できる。
エステル共重合体は、例えば高圧ラジカル重合法で製造
できる。
【0015】飽和カルボン酸ビニルエステルとしては特
に制限されることなく、広範なものが使用できるが、そ
の具体例としては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪
酸ビニルなどが示され、中でも酢酸ビニルが好ましい。
に制限されることなく、広範なものが使用できるが、そ
の具体例としては酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪
酸ビニルなどが示され、中でも酢酸ビニルが好ましい。
【0016】またエチレンと飽和カルボン酸ビニルエス
テルとを共重合するに際して、少量の不飽和カルボン酸
のアルキルエステル、例えばアクリル酸メチル、メタク
リル酸メチルなどを共存させて多元共重合したものでも
よい。
テルとを共重合するに際して、少量の不飽和カルボン酸
のアルキルエステル、例えばアクリル酸メチル、メタク
リル酸メチルなどを共存させて多元共重合したものでも
よい。
【0017】エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル
共重合体のエチレン含有量および数平均分子量について
特に制限はないが、各々1〜90重量%および1,00
0〜20,000の範囲、好ましくは各々40〜80重
量%および1,000〜10,000の範囲である。
共重合体のエチレン含有量および数平均分子量について
特に制限はないが、各々1〜90重量%および1,00
0〜20,000の範囲、好ましくは各々40〜80重
量%および1,000〜10,000の範囲である。
【0018】エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル
共重合体けん化物のけん化率についても特に制限はない
が、通常30〜100%の範囲、好ましくは50〜10
0%の範囲である。
共重合体けん化物のけん化率についても特に制限はない
が、通常30〜100%の範囲、好ましくは50〜10
0%の範囲である。
【0019】本発明で用いる付加物は、その製造方法に
特に制限はないが、例えばまず、エチレン−飽和カルボ
ン酸ビニルエステル共重合体の加熱溶融体と脂肪族アル
コールとの2相不均一系混合物をアルカリ触媒の存在下
で、副生する飽和カルボン酸のアルキルエステルを反応
系外に除去しながら部分的もしくは完全にけん化した
後、残存する脂肪族アルコールを反応系外に除去し、続
いて必要によりアルカリ触媒を追加してからアルキレン
オキサイドを供給付加することによって製造できる(特
開平3−227307号公報参照)。
特に制限はないが、例えばまず、エチレン−飽和カルボ
ン酸ビニルエステル共重合体の加熱溶融体と脂肪族アル
コールとの2相不均一系混合物をアルカリ触媒の存在下
で、副生する飽和カルボン酸のアルキルエステルを反応
系外に除去しながら部分的もしくは完全にけん化した
後、残存する脂肪族アルコールを反応系外に除去し、続
いて必要によりアルカリ触媒を追加してからアルキレン
オキサイドを供給付加することによって製造できる(特
開平3−227307号公報参照)。
【0020】アルキレンオキサイドとしては、特に制限
されることはなく広範なものが使用できるが、その具体
的化合物としては、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、ブチレンオキサイド等が挙げられる。中でも
エチレンオキサイドが好ましい。アルキサンオキサイド
としては、これらの1種もしくは2種以上をブロックま
たはランダムに付加したものでもよい。
されることはなく広範なものが使用できるが、その具体
的化合物としては、エチレンオキサイド、プロピレンオ
キサイド、ブチレンオキサイド等が挙げられる。中でも
エチレンオキサイドが好ましい。アルキサンオキサイド
としては、これらの1種もしくは2種以上をブロックま
たはランダムに付加したものでもよい。
【0021】エチレン−飽和カルボン酸ビニルエステル
共重合体けん化物に対するアルキレンオキサイドの付加
量についても特に制限はないが、該けん化物100重量
部に対して20〜1000重量部、好ましくは50〜5
00重量部である。
共重合体けん化物に対するアルキレンオキサイドの付加
量についても特に制限はないが、該けん化物100重量
部に対して20〜1000重量部、好ましくは50〜5
00重量部である。
【0022】本発明による熱可塑性樹脂組成物は、結晶
性熱可塑性樹脂(A)が連続相を形成し、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂(B)が分散相を形成する。このよう
なモルホロジーを有することにより、本発明の目的に照
らして、優れた特性を有する樹脂組成物を得ることがで
きる。
性熱可塑性樹脂(A)が連続相を形成し、ポリフェニレ
ンエーテル系樹脂(B)が分散相を形成する。このよう
なモルホロジーを有することにより、本発明の目的に照
らして、優れた特性を有する樹脂組成物を得ることがで
きる。
【0023】したがって、本発明においては、結晶性熱
可塑性樹脂(A)とポリフェニレンエーテル系樹脂
(B)の配合割合は、前者が連続相を形成し、後者が分
散相を形成する範囲であればよい。好ましくは、結晶性
熱可塑性樹脂(A)25〜99重量部に対し、ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂(B)75〜1重量部である。よ
り好ましくは、結晶性熱可塑性樹脂(A)35〜90重
量部に対し、ポリフェニレンエーテル系樹脂(B)65
〜10重量部である。
可塑性樹脂(A)とポリフェニレンエーテル系樹脂
(B)の配合割合は、前者が連続相を形成し、後者が分
散相を形成する範囲であればよい。好ましくは、結晶性
熱可塑性樹脂(A)25〜99重量部に対し、ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂(B)75〜1重量部である。よ
り好ましくは、結晶性熱可塑性樹脂(A)35〜90重
量部に対し、ポリフェニレンエーテル系樹脂(B)65
〜10重量部である。
【0024】また本発明においては、上記分散相の平均
粒径が20μm以下である樹脂組成物が好ましい。より
好ましくは、平均粒径が10μm以下、さらに好ましく
は、5μm以下である。このような樹脂組成物は、特開
昭63−183954号公報に開示されているような、
結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレンエーテルの相容性
向上に寄与する相容化剤の使用によって得ることができ
る。なお、該公報は引用によって本願明細書に含まれる
ものとする。
粒径が20μm以下である樹脂組成物が好ましい。より
好ましくは、平均粒径が10μm以下、さらに好ましく
は、5μm以下である。このような樹脂組成物は、特開
昭63−183954号公報に開示されているような、
結晶性熱可塑性樹脂とポリフェニレンエーテルの相容性
向上に寄与する相容化剤の使用によって得ることができ
る。なお、該公報は引用によって本願明細書に含まれる
ものとする。
【0025】本発明における(C)付加物の配合量は、
(A)結晶性熱可塑性樹脂と(B)ポリフェニレンエー
テル系樹脂からなる混合物100重量部に対して0.1
〜30重量部、好ましくは1〜15重量部である。付加
物の添加量が0.1重量部未満であると十分な流動性改
良効果は発揮されず、好ましくない。また30重量部を
超えると樹脂組成物が柔軟になり、機械的強度が不足す
るため実用的に好ましくない。
(A)結晶性熱可塑性樹脂と(B)ポリフェニレンエー
テル系樹脂からなる混合物100重量部に対して0.1
〜30重量部、好ましくは1〜15重量部である。付加
物の添加量が0.1重量部未満であると十分な流動性改
良効果は発揮されず、好ましくない。また30重量部を
超えると樹脂組成物が柔軟になり、機械的強度が不足す
るため実用的に好ましくない。
【0026】本発明の樹脂組成物は所望により(D)充
填剤を含むことができる。かかる充填剤の例としてはガ
ラス繊維、チタン酸カリウム繊維、ロックウール、炭素
繊維等の無機繊維;芳香族ポリアミド繊維、ポリベンツ
イミダゾール繊維等の有機繊維;ステンレス繊維、黄銅
繊維、アルミニウム亜鉛繊維等の金属繊維;ガラスビー
ズ、アスベスト、ワラストナイト、マイカ、タルク、ク
レー、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、シリカ、
珪藻土等の無機化合物粒子;アルミニウムフレーク、亜
鉛フレーク等の金属粒子;ポリイミド粉末等の有機化合
物粒子等が挙げられる。これらの充填剤のうち好ましい
充填剤はガラス繊維である。(D)充填剤の配合量は、
(A)結晶性熱可塑性樹脂と(B)ポリフェニレンエー
テル系樹脂からなる混合物100重量部に対して100
重量部以下、好ましくは50重量部以下である。
填剤を含むことができる。かかる充填剤の例としてはガ
ラス繊維、チタン酸カリウム繊維、ロックウール、炭素
繊維等の無機繊維;芳香族ポリアミド繊維、ポリベンツ
イミダゾール繊維等の有機繊維;ステンレス繊維、黄銅
繊維、アルミニウム亜鉛繊維等の金属繊維;ガラスビー
ズ、アスベスト、ワラストナイト、マイカ、タルク、ク
レー、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウム、シリカ、
珪藻土等の無機化合物粒子;アルミニウムフレーク、亜
鉛フレーク等の金属粒子;ポリイミド粉末等の有機化合
物粒子等が挙げられる。これらの充填剤のうち好ましい
充填剤はガラス繊維である。(D)充填剤の配合量は、
(A)結晶性熱可塑性樹脂と(B)ポリフェニレンエー
テル系樹脂からなる混合物100重量部に対して100
重量部以下、好ましくは50重量部以下である。
【0027】本発明の樹脂組成物の製造法としては溶液
ブレンド、溶融混練等、従来公知の各種の方法が採用可
能であるが溶融混練が好ましい。溶融混練の方法として
は上記各成分をヘンシェルミキサー、スーパーミキサ
ー、リボンブレンダー、Vブレンダー等の樹脂同士ある
いは樹脂と液体または固体の添加物を混合するために用
いられる公知の混合手段により混合し、均一な混合物と
なした後、該混合物をバンバリーミキサー、プラストミ
ル、ブラベンダープラストグラフ、一軸または二軸の押
出機等の混練手段を用いて混練する方法等を例示するこ
とができる。混練に際して、温度は150乃至400
℃、好ましくは200乃至350℃の範囲で選ばれる。
ブレンド、溶融混練等、従来公知の各種の方法が採用可
能であるが溶融混練が好ましい。溶融混練の方法として
は上記各成分をヘンシェルミキサー、スーパーミキサ
ー、リボンブレンダー、Vブレンダー等の樹脂同士ある
いは樹脂と液体または固体の添加物を混合するために用
いられる公知の混合手段により混合し、均一な混合物と
なした後、該混合物をバンバリーミキサー、プラストミ
ル、ブラベンダープラストグラフ、一軸または二軸の押
出機等の混練手段を用いて混練する方法等を例示するこ
とができる。混練に際して、温度は150乃至400
℃、好ましくは200乃至350℃の範囲で選ばれる。
【0028】本発明の樹脂組成物は所望により上記以外
の他の物質を広くこれを含むことができる。かかる他の
物質の例としてはエラストマー類、難燃剤、安定剤、可
塑剤、滑剤等が挙げられる。エラストマー類の例として
はポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、ブチルゴ
ム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プ
ロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、ブタジエン−ス
チレン共重合体ゴム、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体ゴム、水添および非水添のスチレン−共役ジエン
系ブロック共重合体ゴム、ポリエステルゴム、アクリル
ゴム、シリコンゴム等およびこれらの変性物等を挙げる
ことができる。
の他の物質を広くこれを含むことができる。かかる他の
物質の例としてはエラストマー類、難燃剤、安定剤、可
塑剤、滑剤等が挙げられる。エラストマー類の例として
はポリブタジエンゴム、ポリイソプレンゴム、ブチルゴ
ム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プ
ロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム、ブタジエン−ス
チレン共重合体ゴム、ブタジエン−アクリロニトリル共
重合体ゴム、水添および非水添のスチレン−共役ジエン
系ブロック共重合体ゴム、ポリエステルゴム、アクリル
ゴム、シリコンゴム等およびこれらの変性物等を挙げる
ことができる。
【0029】これらの中で好ましいエラストマー類は、
ジエン系化合物を共重合した三元共重合体およびスチレ
ン等の不飽和単量体をグラフト共重合せしめたグラフト
共重合体等の変性物を含むエチレン−プロピレン共重合
体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体
ゴム、並びに部分水添物等の水素添加物を含むスチレン
−イソプレンジブロック共重合体、スチレン−ブタジエ
ントリブロック共重合体等のスチレン−共役ジエン系ブ
ロック共重合体ゴムである。
ジエン系化合物を共重合した三元共重合体およびスチレ
ン等の不飽和単量体をグラフト共重合せしめたグラフト
共重合体等の変性物を含むエチレン−プロピレン共重合
体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体
ゴム、並びに部分水添物等の水素添加物を含むスチレン
−イソプレンジブロック共重合体、スチレン−ブタジエ
ントリブロック共重合体等のスチレン−共役ジエン系ブ
ロック共重合体ゴムである。
【0030】難燃剤の例としてはトリフェニルホスフェ
ート、トリクレジルホスフェート、イソプロピルフェノ
ールとフェノールの混合物より得られるホスフェート、
ベンゾヒドロキノンあるいはビスフェノールAのような
二官能性フェノールと他のアルコール類あるいはフェノ
ール類との混合物から得られるホスフェート等で例示さ
れるリン酸エステル類;デカブロモビフェニル、ペンタ
ブロモトルエン、デカブロモジフェニルエーテル、ヘキ
サブロモベンゼン、ブロム化ポリスチレン、ブロム化エ
ポキシ樹脂等で例示される臭素化化合物;メラミン、メ
ラミントリイソシヌレート等の含窒素化合物等を挙げる
ことができる。
ート、トリクレジルホスフェート、イソプロピルフェノ
ールとフェノールの混合物より得られるホスフェート、
ベンゾヒドロキノンあるいはビスフェノールAのような
二官能性フェノールと他のアルコール類あるいはフェノ
ール類との混合物から得られるホスフェート等で例示さ
れるリン酸エステル類;デカブロモビフェニル、ペンタ
ブロモトルエン、デカブロモジフェニルエーテル、ヘキ
サブロモベンゼン、ブロム化ポリスチレン、ブロム化エ
ポキシ樹脂等で例示される臭素化化合物;メラミン、メ
ラミントリイソシヌレート等の含窒素化合物等を挙げる
ことができる。
【0031】その他、安定剤の具体例としては立体障害
性フェノール類、有機ホスファイト類、シュウ酸ジアジ
ド類、立体障害性アミン類等を、および滑剤の具体例と
してはポリエチレンワックス、パラフィン等をそれぞれ
挙げることができる。上記他の物質は目的に応じて任意
にその配合割合を選択できるのであるが、それらを使用
する場合の一般的な目安を示すならば、結晶性熱可塑性
樹脂(A)とポリフェニレンエーテル(B)の合計量1
00重量部に対して、上記エラストマー類は100重量
部以下;上記難燃剤は30重量部以下、好ましくは1乃
至20重量部;上記安定剤は20重量部以下、好ましく
は0.001乃至10重量部;滑剤は2重量部以下等で
ある。
性フェノール類、有機ホスファイト類、シュウ酸ジアジ
ド類、立体障害性アミン類等を、および滑剤の具体例と
してはポリエチレンワックス、パラフィン等をそれぞれ
挙げることができる。上記他の物質は目的に応じて任意
にその配合割合を選択できるのであるが、それらを使用
する場合の一般的な目安を示すならば、結晶性熱可塑性
樹脂(A)とポリフェニレンエーテル(B)の合計量1
00重量部に対して、上記エラストマー類は100重量
部以下;上記難燃剤は30重量部以下、好ましくは1乃
至20重量部;上記安定剤は20重量部以下、好ましく
は0.001乃至10重量部;滑剤は2重量部以下等で
ある。
【0032】本発明による熱可塑性樹脂組成物の用途の
例としては電気・電子・OA分野における各種ケース、
フレーム、コネクター、スイッチ、その他機構部品;自
動車・車両分野におけるマグネットフライホイール、ド
アーミラーステー、ランプリフレクター、シリンダーヘ
ッドカバー、各種ギアー;機械分野における各種ハウジ
ング、プーリー、ハンドル等が挙げられる。
例としては電気・電子・OA分野における各種ケース、
フレーム、コネクター、スイッチ、その他機構部品;自
動車・車両分野におけるマグネットフライホイール、ド
アーミラーステー、ランプリフレクター、シリンダーヘ
ッドカバー、各種ギアー;機械分野における各種ハウジ
ング、プーリー、ハンドル等が挙げられる。
【0033】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳しく説
明するが本発明はかかる実施例によりその範囲を限定さ
れるものではない。以下の実施例および比較例に現れる
略号の意味を次に示す。 PPE1:クロロホルム中30℃で測定した極限粘度が
0.46dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレンエーテル)。 PPE2:クロロホルム中30℃で測定した極限粘度が
0.30dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレンエーテル)。 PA:ポリアミド−6〔アライドシグナル社(Alli
ed SignalCo.,Ltd.)製のCAPRO
N XPN−1546〕。 PPS:架橋型ポリフェニレンスルフィド〔東レピーピ
ーエス(株)製のライトンM3910〕。 SBS:スチレン−ブタジエン−スチレン・トリブロッ
クコポリマー〔シェルケミカル社(Shell Che
mical Co.,Ltd.)製CARIFLEX
TR1101〕。
明するが本発明はかかる実施例によりその範囲を限定さ
れるものではない。以下の実施例および比較例に現れる
略号の意味を次に示す。 PPE1:クロロホルム中30℃で測定した極限粘度が
0.46dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレンエーテル)。 PPE2:クロロホルム中30℃で測定した極限粘度が
0.30dl/gであるポリ(2,6−ジメチル−1,
4−フェニレンエーテル)。 PA:ポリアミド−6〔アライドシグナル社(Alli
ed SignalCo.,Ltd.)製のCAPRO
N XPN−1546〕。 PPS:架橋型ポリフェニレンスルフィド〔東レピーピ
ーエス(株)製のライトンM3910〕。 SBS:スチレン−ブタジエン−スチレン・トリブロッ
クコポリマー〔シェルケミカル社(Shell Che
mical Co.,Ltd.)製CARIFLEX
TR1101〕。
【0034】FIL:径10μm、長さ3mmのガラス
繊維と粒径2μmの炭酸カルシウムとの等量混合物。 MAH:相容化剤としての無水マレイン酸。 cMDI:相容化剤としてのポリメチレンポリフェニル
ポリイソシアネート〔住友バイエルウレタン(株)製の
スミジュール44V20〕。 CPO:下記参考例で得られた本発明における(C)成
分。
繊維と粒径2μmの炭酸カルシウムとの等量混合物。 MAH:相容化剤としての無水マレイン酸。 cMDI:相容化剤としてのポリメチレンポリフェニル
ポリイソシアネート〔住友バイエルウレタン(株)製の
スミジュール44V20〕。 CPO:下記参考例で得られた本発明における(C)成
分。
【0035】熱可塑性樹脂組成物中に分散相を形成して
いるポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE)の平均粒
径は次の様にして求めた。即ち、樹脂組成物にトリミン
グ、クロロホルムによるエッチング、および金蒸着の各
処理を施すことによって作成した観察用試料について走
査型電子顕微鏡写真を撮り、該写真から読み取った粒径
(円相当径)から数1によって計算した。
いるポリフェニレンエーテル系樹脂(PPE)の平均粒
径は次の様にして求めた。即ち、樹脂組成物にトリミン
グ、クロロホルムによるエッチング、および金蒸着の各
処理を施すことによって作成した観察用試料について走
査型電子顕微鏡写真を撮り、該写真から読み取った粒径
(円相当径)から数1によって計算した。
【0036】
【数1】PPEの平均粒径=Σ(di4 ×ni)/Σ
(di3 ×ni) 〔ただし、diは粒径、niはdiの個数を表わす〕
(di3 ×ni) 〔ただし、diは粒径、niはdiの個数を表わす〕
【0037】また、実施例中のノッチ付アイゾット衝撃
強度(NI) および、18.6kg/cm2 荷重におけ
る熱変形温度(HDT)は射出成形によって作成したそ
れぞれ3.2mm厚と6.4mm厚の試験片について、
それぞれASTM D256およびD648に準じて測
定した値である。メルトフローレート(MFR)は,J
IS K7210に準じて、2.16kg/cm2 荷重
にて測定した値である。
強度(NI) および、18.6kg/cm2 荷重におけ
る熱変形温度(HDT)は射出成形によって作成したそ
れぞれ3.2mm厚と6.4mm厚の試験片について、
それぞれASTM D256およびD648に準じて測
定した値である。メルトフローレート(MFR)は,J
IS K7210に準じて、2.16kg/cm2 荷重
にて測定した値である。
【0038】参考例 本発明で用いる付加物は、以下の方法によって製造し
た。 (1)エチレン−酢酸ビニル共重合体の製造 高圧反応器により、エチレンと酢酸ビニルを重合開始剤
のtert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、分子量調整剤としてのプロパンの存在下、圧力1
400kg/cm2 、温度190℃で共重合して酢酸ビ
ニル含有量31重量%、数平均分子量1800、軟化点
30℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVA
と記す)を得た。
た。 (1)エチレン−酢酸ビニル共重合体の製造 高圧反応器により、エチレンと酢酸ビニルを重合開始剤
のtert−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、分子量調整剤としてのプロパンの存在下、圧力1
400kg/cm2 、温度190℃で共重合して酢酸ビ
ニル含有量31重量%、数平均分子量1800、軟化点
30℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下、EVA
と記す)を得た。
【0039】(2)エチレン−酢酸ビニル共重合体けん
化物のアルキレンオキサイド付加物の製造 攪はん器と流出ライン、フィードラインをつけた容量7
00Lのステンレス製オートクレーブに、上記で得られ
たEVA160kgとメチルアルコール320kgと水
酸化ナトリウム0.96kgを入れて、流出ラインを開
放しながら温度65℃で加熱攪はんして2時間反応させ
た。その後1時間かけて系内の温度を142℃まで上昇
させて揮発物を全量系外に追い出した。得られたけん化
物はワックス状であり、その融点は83℃、けん化率は
90%であった。続いて水酸化カリウム0.27kgを
加え、系内の温度を180℃に上げてからエチレンオキ
サイドを2kg/cm2 の圧力まで入れた。エチレンオ
キサイドの付加反応による圧力降下を確認し、引き続き
エチレンオキサイドを2kg/cm2 の圧力に保つよう
に間欠的に供給し、1時間かけて合計272kgのエチ
レンオキサイドを仕込んだ。圧力が0.4kg/cm2
に低下したところで温度を100℃に下げて生成物を取
り出した結果、408kgのエチレン−酢酸ビニル共重
合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物(以下、C
POと略す)が得られた。その融点は51℃、水酸基価
110mgKOH/gであった。またアルカリ金属量を
分析したところ、ナトリウム1200ppm、カリウム
300ppmであった。
化物のアルキレンオキサイド付加物の製造 攪はん器と流出ライン、フィードラインをつけた容量7
00Lのステンレス製オートクレーブに、上記で得られ
たEVA160kgとメチルアルコール320kgと水
酸化ナトリウム0.96kgを入れて、流出ラインを開
放しながら温度65℃で加熱攪はんして2時間反応させ
た。その後1時間かけて系内の温度を142℃まで上昇
させて揮発物を全量系外に追い出した。得られたけん化
物はワックス状であり、その融点は83℃、けん化率は
90%であった。続いて水酸化カリウム0.27kgを
加え、系内の温度を180℃に上げてからエチレンオキ
サイドを2kg/cm2 の圧力まで入れた。エチレンオ
キサイドの付加反応による圧力降下を確認し、引き続き
エチレンオキサイドを2kg/cm2 の圧力に保つよう
に間欠的に供給し、1時間かけて合計272kgのエチ
レンオキサイドを仕込んだ。圧力が0.4kg/cm2
に低下したところで温度を100℃に下げて生成物を取
り出した結果、408kgのエチレン−酢酸ビニル共重
合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物(以下、C
POと略す)が得られた。その融点は51℃、水酸基価
110mgKOH/gであった。またアルカリ金属量を
分析したところ、ナトリウム1200ppm、カリウム
300ppmであった。
【0040】実施例1〜2および比較例1〜3 表1〜表2に示す配合組成にて溶融混練を行い、熱可塑
性樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物について物性
測定を行なった。結果を表3に示す。
性樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物について物性
測定を行なった。結果を表3に示す。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】 *1:測定温度 280℃ *2:測定温度 300℃
【0044】
【発明の効果】かくして得られる本発明の樹脂組成物は
その優れた流動性と特性が生かされて押出し成形、射出
成形、ブロー成形等の種々の成形法によって成形され、
有用な各種樹脂製品として提供することができ、その工
業的価値はすこぶる大である。
その優れた流動性と特性が生かされて押出し成形、射出
成形、ブロー成形等の種々の成形法によって成形され、
有用な各種樹脂製品として提供することができ、その工
業的価値はすこぶる大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 81:02 7308−4J 71:02) 9167−4J (C08L 81/02 71:12 9167−4J 71:02) 9167−4J (72)発明者 長岡 健二 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】(A)結晶性熱可塑性樹脂および(B)ポ
リフェニレンエーテル系樹脂からなる混合物100重量
部に対して(C)エチレン−飽和カルボン酸ビニルエス
テル共重合体けん化物のアルキレンオキサイド付加物
0.1〜30重量部からなり、(A)結晶性熱可塑性樹
脂が連続相を形成し、(B)ポリフェニレンエーテル系
樹脂が分散相を形成してなることを特徴とする熱可塑性
樹脂組成物。 - 【請求項2】分散相の平均粒径が20μm以下である請
求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】(A)結晶性熱可塑性樹脂がポリアミドで
ある請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】(A)結晶性熱可塑性樹脂がポリアリーレ
ンスルフィドである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成
物。 - 【請求項5】(B)ポリフェニレンエーテル系樹脂が、
ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテ
ル)である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018610A JPH06228428A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 熱可塑性樹脂組成物 |
US08/445,856 US5585437A (en) | 1993-02-05 | 1995-05-22 | Thermoplastic resin compositions comprising polyphenylene ether resins and thermoplastic resins which exhibit improved flow properties |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5018610A JPH06228428A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06228428A true JPH06228428A (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=11976410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5018610A Pending JPH06228428A (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 熱可塑性樹脂組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5585437A (ja) |
JP (1) | JPH06228428A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6738539B2 (en) | 2001-10-03 | 2004-05-18 | Continuum Photonics | Beam-steering optical switching apparatus |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TW515822B (en) * | 1997-01-31 | 2003-01-01 | Toray Industries | Liquid-crystalline resin composition and precision moldings of the composition |
JP4281145B2 (ja) * | 1999-03-17 | 2009-06-17 | 住友化学株式会社 | ブルーム防止剤、その防止剤を含有するゴム組成物および加硫ゴム |
US20030215588A1 (en) * | 2002-04-09 | 2003-11-20 | Yeager Gary William | Thermoset composition, method, and article |
US9610474B1 (en) * | 2013-07-29 | 2017-04-04 | Kurt Manufacturing Company, Inc. | Bicycle trainer with roller speed sensor |
WO2017167875A1 (en) * | 2016-03-30 | 2017-10-05 | At & S Austria Technologie & Systemtechnik Aktiengesellschaft | Laminated component carrier with a thermoplastic structure |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5304593A (en) * | 1986-09-30 | 1994-04-19 | Sumitomo Chemical Co., Ltd. | Blends of dispersing phase of polyphenylene ether, a crystalline thermoplastic matrix resin and a mutual compatiblizer |
US5288786A (en) * | 1986-09-30 | 1994-02-22 | Sumitomo Chemical Co., Ltd. | Thermoplastic resin composition |
EP0262901B2 (en) * | 1986-09-30 | 1999-01-07 | Sumitomo Chemical Company, Limited | Thermoplastic resin composition |
JP2607883B2 (ja) * | 1987-06-10 | 1997-05-07 | 住友化学工業株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物 |
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