JP2560968Y2 - クリップ - Google Patents
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- JP2560968Y2 JP2560968Y2 JP1991090038U JP9003891U JP2560968Y2 JP 2560968 Y2 JP2560968 Y2 JP 2560968Y2 JP 1991090038 U JP1991090038 U JP 1991090038U JP 9003891 U JP9003891 U JP 9003891U JP 2560968 Y2 JP2560968 Y2 JP 2560968Y2
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- stopper member
- clip cylinder
- piece
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はパネル等の板状の面に
他の部材を取付けるための手段、特にパネル等の板状の
面に設けられている取付け穴に挿入係止されるクリップ
によって、この板状の面に他の部材端部を係止するのに
用いるクリップの提供に関する。
他の部材を取付けるための手段、特にパネル等の板状の
面に設けられている取付け穴に挿入係止されるクリップ
によって、この板状の面に他の部材端部を係止するのに
用いるクリップの提供に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディパネルに対しプラスチッ
クで成形したキッキングプレートを止着する等の所謂板
状の面に対し、比較的柔かい取付け端部を有する他の部
材を組付け止着する場合、図8で示されるようなクリッ
プが一般に用いられていた。
クで成形したキッキングプレートを止着する等の所謂板
状の面に対し、比較的柔かい取付け端部を有する他の部
材を組付け止着する場合、図8で示されるようなクリッ
プが一般に用いられていた。
【0003】この種のクリップは、ボディパネル等の板
状物Pの取付け穴Hに挿入係止されるように合成樹脂製
のクリップ筒体Aの開口縁に外向きの鍔1を設けると共
に、この鍔1との間で取付け穴Hの穴縁を挾持する弾性
係止片を該クリップ筒体Aの外周に設け、取付け穴Hに
挿入されたクリップ筒体Aを板状物Pに組付け固定する
ようになし、このクリップ筒体A内に組付けられている
金属製のストッパー部材Bにキッキングプレート等の被
取付け物Sの取付け端S’を止着する構成としてある。
特に、この金属製のストッパー部材Bは、このストッパ
ー部材B間に被取付け物Sの取付け端S’が挿入、係止
され得るようにU字状に湾曲形成した一対の側片3、3
が互に対向間隔を保った状態で前記クリップ筒体A内に
収められていると共に、このクリップ筒体Aの内壁に設
けた凸部4の下方に収まる弾性変形自在な係止凸部5を
外向きに突き出し状態で有し、しかも側片3、3間に突
き出すように逆止爪6を有する構成としてあり、クリッ
プ筒体A内に収められた該ストッパー部材Bは、該スト
ッパー部材Bの係止凸部5がクリップ筒体Aの内壁にあ
る凸部4に圧接されて該クリップ筒体Aからの抜け出し
が防止されると共に、対向している側片3、3間に挿入
された被取付け物Sの取付け端S’に逆止爪6が喰いつ
く構成とされている。
状物Pの取付け穴Hに挿入係止されるように合成樹脂製
のクリップ筒体Aの開口縁に外向きの鍔1を設けると共
に、この鍔1との間で取付け穴Hの穴縁を挾持する弾性
係止片を該クリップ筒体Aの外周に設け、取付け穴Hに
挿入されたクリップ筒体Aを板状物Pに組付け固定する
ようになし、このクリップ筒体A内に組付けられている
金属製のストッパー部材Bにキッキングプレート等の被
取付け物Sの取付け端S’を止着する構成としてある。
特に、この金属製のストッパー部材Bは、このストッパ
ー部材B間に被取付け物Sの取付け端S’が挿入、係止
され得るようにU字状に湾曲形成した一対の側片3、3
が互に対向間隔を保った状態で前記クリップ筒体A内に
収められていると共に、このクリップ筒体Aの内壁に設
けた凸部4の下方に収まる弾性変形自在な係止凸部5を
外向きに突き出し状態で有し、しかも側片3、3間に突
き出すように逆止爪6を有する構成としてあり、クリッ
プ筒体A内に収められた該ストッパー部材Bは、該スト
ッパー部材Bの係止凸部5がクリップ筒体Aの内壁にあ
る凸部4に圧接されて該クリップ筒体Aからの抜け出し
が防止されると共に、対向している側片3、3間に挿入
された被取付け物Sの取付け端S’に逆止爪6が喰いつ
く構成とされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かゝる
クリップでは、クリップ筒体Aに設けられている凸部4
が充分な突き出し高さを有していない場合、これに係止
したストッパー部材Bにある側片3、3の互に窄まる側
に向けた僅かな弾性変形に際しても、凸部4に対するス
トッパー部材Bにある係止凸部5の係止状態がなくな
り、ストッパー部材Bが、このストッパー部材Bに組付
けてある被取付け物Sと共にクリップ筒体Aから抜け出
す不都合を有していた。
クリップでは、クリップ筒体Aに設けられている凸部4
が充分な突き出し高さを有していない場合、これに係止
したストッパー部材Bにある側片3、3の互に窄まる側
に向けた僅かな弾性変形に際しても、凸部4に対するス
トッパー部材Bにある係止凸部5の係止状態がなくな
り、ストッパー部材Bが、このストッパー部材Bに組付
けてある被取付け物Sと共にクリップ筒体Aから抜け出
す不都合を有していた。
【0005】かゝる点からクリップ筒体Aに設けられて
いる凸部4に充分な突き出し高さをもたらせるようにし
た場合、このクリップ筒体A内に収められたストッパー
部材Bの係止凸部5が該クリップ筒体Aの凸部4によっ
て確実に係止され、このストッパー部材Bに組付けた被
取付け物Sに対する強い引抜き方向に向けた力が働いた
際にも該被取付け物Sが安定にクリップに保持される特
長を有する反面、一旦組付けたストッパー部材Bあるい
は被取付け物Sをクリップ筒体Aから容易に取り外し得
ない不都合を有していた。
いる凸部4に充分な突き出し高さをもたらせるようにし
た場合、このクリップ筒体A内に収められたストッパー
部材Bの係止凸部5が該クリップ筒体Aの凸部4によっ
て確実に係止され、このストッパー部材Bに組付けた被
取付け物Sに対する強い引抜き方向に向けた力が働いた
際にも該被取付け物Sが安定にクリップに保持される特
長を有する反面、一旦組付けたストッパー部材Bあるい
は被取付け物Sをクリップ筒体Aから容易に取り外し得
ない不都合を有していた。
【0006】又、このようにクリップ筒体Aにある凸部
4を充分な突き出し高さとして設計する場合、この凸部
4の樹脂成形を、クリップ筒体Aの開口側と底部側、又
は開口側と周側側との少なくとも二以上の方向からの型
抜きを必要とし、成形型が複雑となり、且つ多くの成形
手間を要することから部品コストが割高となる不都合を
有していた。更に、かゝるクリップ筒体Aの型抜き成形
では、板状物Pに挿入係止されるクリップ筒体Aの筒体
部分に型抜き用の穴Yが必然的にもたらされることゝな
り、板状物Pに対する水密的あるいは気密的な被取付け
物Sの係止に難があった。
4を充分な突き出し高さとして設計する場合、この凸部
4の樹脂成形を、クリップ筒体Aの開口側と底部側、又
は開口側と周側側との少なくとも二以上の方向からの型
抜きを必要とし、成形型が複雑となり、且つ多くの成形
手間を要することから部品コストが割高となる不都合を
有していた。更に、かゝるクリップ筒体Aの型抜き成形
では、板状物Pに挿入係止されるクリップ筒体Aの筒体
部分に型抜き用の穴Yが必然的にもたらされることゝな
り、板状物Pに対する水密的あるいは気密的な被取付け
物Sの係止に難があった。
【0007】本考案は、かゝる従来クリップにおける不
都合に鑑みパネル等の板状物Pに対し被取付け物Sを水
密的、気密的に組付け得るようになすと共に、クリップ
筒体Aに組付けたストッパー部材B及び、このストッパ
ー部材Bに組付けた被取付け物Sの脱装をなし得るよう
にしたクリップの低コストによる提供を目的としてい
る。
都合に鑑みパネル等の板状物Pに対し被取付け物Sを水
密的、気密的に組付け得るようになすと共に、クリップ
筒体Aに組付けたストッパー部材B及び、このストッパ
ー部材Bに組付けた被取付け物Sの脱装をなし得るよう
にしたクリップの低コストによる提供を目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案に係るクリップ
は、叙上の目的を達成するものとしてプラスチック製の
クリプ筒体Aと、このクリップ筒体Aに組込まれる金属
性のストッパー部材Bとで構成されているものであっ
て、前記クリップ筒体Aは、上端が開放され且つ該開放
縁に外向きの鍔1を有する底部の塞がれた構成としてあ
り、又、このクリップ筒体A内に組込まれる金属性のス
トッパー部材Bは、少なくとも上端が開放されている一
対の対向間隔を保った側片3、3を有する構成としてあ
る。次いでストッパー部材Bの各側片3、3には、この
各側片3、3間に突き出す逆止爪6が設けてあり、又こ
の逆止爪6の突き出し側と反対の側には前記クリップ筒
体Aの内壁に隆設されている凸部4に係止する係止凸部
5が突き出し状態に設けてある。更に、前記クリップ筒
体Aの外周には、前記の鍔1との間で板状物Pの取付け
穴Hの穴縁を挾持する弾性係止片2が設けられており、
又前記凸部4と前記鍔1との間にある前記クリップ筒体
Aの外周であって、前記取付け穴Hの穴縁に接する位置
が隆起部7としてあると共に、この隆起部7を含む前記
クリップ筒体Aの周壁が弾性変形可能に構成してある。
は、叙上の目的を達成するものとしてプラスチック製の
クリプ筒体Aと、このクリップ筒体Aに組込まれる金属
性のストッパー部材Bとで構成されているものであっ
て、前記クリップ筒体Aは、上端が開放され且つ該開放
縁に外向きの鍔1を有する底部の塞がれた構成としてあ
り、又、このクリップ筒体A内に組込まれる金属性のス
トッパー部材Bは、少なくとも上端が開放されている一
対の対向間隔を保った側片3、3を有する構成としてあ
る。次いでストッパー部材Bの各側片3、3には、この
各側片3、3間に突き出す逆止爪6が設けてあり、又こ
の逆止爪6の突き出し側と反対の側には前記クリップ筒
体Aの内壁に隆設されている凸部4に係止する係止凸部
5が突き出し状態に設けてある。更に、前記クリップ筒
体Aの外周には、前記の鍔1との間で板状物Pの取付け
穴Hの穴縁を挾持する弾性係止片2が設けられており、
又前記凸部4と前記鍔1との間にある前記クリップ筒体
Aの外周であって、前記取付け穴Hの穴縁に接する位置
が隆起部7としてあると共に、この隆起部7を含む前記
クリップ筒体Aの周壁が弾性変形可能に構成してある。
【0009】
【作用】本考案に係るクリップは叙上の特長ある構成、
特にクリップを構成するプラスチック製のクリップ筒体
Aを底部の塞がれた構成としてあることから、板状物P
に組付けた被取付け物Sの側からの雨水等の漏れ込みが
一切なく、板状物Pにある取付け穴Hが水密的、気密的
に閉塞されるように機能する。
特にクリップを構成するプラスチック製のクリップ筒体
Aを底部の塞がれた構成としてあることから、板状物P
に組付けた被取付け物Sの側からの雨水等の漏れ込みが
一切なく、板状物Pにある取付け穴Hが水密的、気密的
に閉塞されるように機能する。
【0010】又、クリップ筒体Aの凸部4と鍔1との間
であって、前記取付け穴Hの穴縁に接する部分が隆起部
7とされていると共に、この隆起部7を含む前記クリッ
プ筒体の周壁が弾性変形可能に設けてあることから、板
状物Pの取付け穴Hに挿入されたクリップ筒体Aの少な
くとも凸部4の上部方が互に窄まる側に変形され、この
凸部4の下方に収まっているストッパー部材Bの抜け出
しを阻止するように機能する。
であって、前記取付け穴Hの穴縁に接する部分が隆起部
7とされていると共に、この隆起部7を含む前記クリッ
プ筒体の周壁が弾性変形可能に設けてあることから、板
状物Pの取付け穴Hに挿入されたクリップ筒体Aの少な
くとも凸部4の上部方が互に窄まる側に変形され、この
凸部4の下方に収まっているストッパー部材Bの抜け出
しを阻止するように機能する。
【0011】更に、前記板状物Pの取付け穴Hの穴縁に
よって互に窄まる側に向けて弾性変形されているクリッ
プ筒体Aの隆起部7は、この隆起部7に対する押圧力を
解くことによって互に窄まる側に向けて押圧変形されて
いる凸部4と共に旧位置に復帰し、この隆起部7を含む
該クリップ筒体Aの周壁部分の有する弾性変形機能から
クリップ筒体A内に組込まれているストッパー部材Bと
被取付け部材Sの脱装をなし得るように働く。
よって互に窄まる側に向けて弾性変形されているクリッ
プ筒体Aの隆起部7は、この隆起部7に対する押圧力を
解くことによって互に窄まる側に向けて押圧変形されて
いる凸部4と共に旧位置に復帰し、この隆起部7を含む
該クリップ筒体Aの周壁部分の有する弾性変形機能から
クリップ筒体A内に組込まれているストッパー部材Bと
被取付け部材Sの脱装をなし得るように働く。
【0012】
【実施例】以下本考案に係る典型的なクリップの一実施
例を添付の図面について詳細に説明する。図1は本実施
例に係るクリップの部品を分離した状態を側面で見た断
面として示してあり、図2は該クリップを板状物Pに組
付けた状態を断面で示している。又、図3は板状物Pに
クリップ筒体Aを組付ける際に凸部4にもたらされる変
形の態様を断面で示している。図4はクリップの部品を
分離した状態を正面から一部破断して示しており、図5
はこのクリップを板状物Pに対する取付け状態の断面と
して示している。又、図6はクリップ筒体Aを上面から
見て示しており、図7は下面から見て示している。
例を添付の図面について詳細に説明する。図1は本実施
例に係るクリップの部品を分離した状態を側面で見た断
面として示してあり、図2は該クリップを板状物Pに組
付けた状態を断面で示している。又、図3は板状物Pに
クリップ筒体Aを組付ける際に凸部4にもたらされる変
形の態様を断面で示している。図4はクリップの部品を
分離した状態を正面から一部破断して示しており、図5
はこのクリップを板状物Pに対する取付け状態の断面と
して示している。又、図6はクリップ筒体Aを上面から
見て示しており、図7は下面から見て示している。
【0013】本実施例に用いられるクリップ筒体Aは、
プラスチック成形により提供される平断面が長方形をな
す盲状の、即ち上端の開口8以外が閉塞されている筒部
9を有すると共に、この筒部9の上端、即ち開口8の周
縁に外向きの鍔1を張出し状に有し、この鍔1に向けて
筒部9の短幅側9aの下端側から弾性係止片2を稍々拡
開状に斜上して設け、この弾性係止片2の自由端側と前
記鍔1との間で板状物Pにある取付け穴Hの穴縁を挾持
し得るように構成してある。又、この鍔1は、板状物P
の取付け穴Hの穴縁に密着して当接し、この取付け穴H
に対するシール性を高める目的と、前記弾性係止片2と
の間での取付け穴Hの穴縁に対する弾性的な保持性を高
める目的とから、鍔1を側方に傾斜して拡がる傘状とな
るように設けてある。
プラスチック成形により提供される平断面が長方形をな
す盲状の、即ち上端の開口8以外が閉塞されている筒部
9を有すると共に、この筒部9の上端、即ち開口8の周
縁に外向きの鍔1を張出し状に有し、この鍔1に向けて
筒部9の短幅側9aの下端側から弾性係止片2を稍々拡
開状に斜上して設け、この弾性係止片2の自由端側と前
記鍔1との間で板状物Pにある取付け穴Hの穴縁を挾持
し得るように構成してある。又、この鍔1は、板状物P
の取付け穴Hの穴縁に密着して当接し、この取付け穴H
に対するシール性を高める目的と、前記弾性係止片2と
の間での取付け穴Hの穴縁に対する弾性的な保持性を高
める目的とから、鍔1を側方に傾斜して拡がる傘状とな
るように設けてある。
【0014】次いで筒部9の長幅側9bには、鍔1との間
で板状物Pの取付け穴Hの穴縁端を挾持する凸状の弾性
係止片2’が設けられており、この凸状の弾性係止片
2’は、この弾性係止片2’の設けられている周壁部9
b' の弾性変形に伴って撓み変形する構成としてある。
又、この凸状の弾性係止片2’と鍔1との間にはこの弾
性係止片2’より稍々突き出し寸法の小さい隆起部7が
上下方向に亘る凸条として設けてあり、周壁部9b' との
間に寸法tの段差が生ずる構成としてある。
で板状物Pの取付け穴Hの穴縁端を挾持する凸状の弾性
係止片2’が設けられており、この凸状の弾性係止片
2’は、この弾性係止片2’の設けられている周壁部9
b' の弾性変形に伴って撓み変形する構成としてある。
又、この凸状の弾性係止片2’と鍔1との間にはこの弾
性係止片2’より稍々突き出し寸法の小さい隆起部7が
上下方向に亘る凸条として設けてあり、周壁部9b' との
間に寸法tの段差が生ずる構成としてある。
【0015】尚、筒部9の下部には該クリップ筒体Aの
取付け挿入性を良くする目的から筒部9の長幅方向に亘
って先窄まりの薄肉突片10が設けてあると共に、この薄
肉突片10に向けて筒部9の短幅側に亘って補強リブ11が
設けてある。
取付け挿入性を良くする目的から筒部9の長幅方向に亘
って先窄まりの薄肉突片10が設けてあると共に、この薄
肉突片10に向けて筒部9の短幅側に亘って補強リブ11が
設けてある。
【0016】かゝる構成からなるクリップ筒体Aの筒部
9の内側には、その四隅部分の上下方向に亘ってガイド
リブ12〜12が設けられており、追って説明するスト
ッパー部材Bの各側片3、3の背面に当接して、この各
側片3の背面側に突き出し形成される係止凸部5の収ま
る空間が構成されるようにしてある。次いで、このガイ
ドリブ12よりも突き出し寸法の小さい凸部4を、プラ
スチック成形による型抜きによって前記の隆起部7の下
方、即ち筒部9の長幅側9bにある弾性変形可能な周壁
部9b’の内側面に設け、追って説明するストッパー部
材Bの嵌め入れ係止に用いる構成としている。
9の内側には、その四隅部分の上下方向に亘ってガイド
リブ12〜12が設けられており、追って説明するスト
ッパー部材Bの各側片3、3の背面に当接して、この各
側片3の背面側に突き出し形成される係止凸部5の収ま
る空間が構成されるようにしてある。次いで、このガイ
ドリブ12よりも突き出し寸法の小さい凸部4を、プラ
スチック成形による型抜きによって前記の隆起部7の下
方、即ち筒部9の長幅側9bにある弾性変形可能な周壁
部9b’の内側面に設け、追って説明するストッパー部
材Bの嵌め入れ係止に用いる構成としている。
【0017】かゝるクリップ筒体Aに嵌め入れ係止され
るストッパー部材Bは、プレス成形等によって提供され
るU字状に屈曲された金属材からなっており、一対の対
向間隔を保った側片3、3が下端において連設されてい
ると共に、この側片3の面が打ち抜かれて略T字状をな
す弾性片13が、この打抜き溝14によって該側片3と区分
されて構成されている。そして、この内抜き溝14によっ
て側片3から区分されている該側片3の上部片部分が傾
斜状に屈曲されて、その上部側が外側上方に拡がる受け
入れ片部15とされ、又下端側が互に窄まる側に下傾す
る。即ち側片3、3の対向する側に下傾して突き出す逆
止爪6として構成されている。又、前記の打抜き溝14に
よって側片3から区分されている弾性片13は、その起立
部分が外方に湾曲状に屈曲した係止凸部5とされている
と共にT字状をなす頭部々分が傾斜状に屈曲されて、そ
の上部側が外側上方に拡がる受け入れ片部16とされ、又
下部側が互に窄まる側、即ち側片3の対向する側に下傾
して突き出す逆止爪17として構成してある。尚、前記逆
止爪6、逆止爪17は、追って説明する被取付け物Sに対
する喰いつきを良好とする点から前記側片3の上部片部
分及び弾性片13のT字状の頭部片部分に一連に設けず、
喰いつき易い適宜の大きさとなるように区分して設ける
のが好ましい。
るストッパー部材Bは、プレス成形等によって提供され
るU字状に屈曲された金属材からなっており、一対の対
向間隔を保った側片3、3が下端において連設されてい
ると共に、この側片3の面が打ち抜かれて略T字状をな
す弾性片13が、この打抜き溝14によって該側片3と区分
されて構成されている。そして、この内抜き溝14によっ
て側片3から区分されている該側片3の上部片部分が傾
斜状に屈曲されて、その上部側が外側上方に拡がる受け
入れ片部15とされ、又下端側が互に窄まる側に下傾す
る。即ち側片3、3の対向する側に下傾して突き出す逆
止爪6として構成されている。又、前記の打抜き溝14に
よって側片3から区分されている弾性片13は、その起立
部分が外方に湾曲状に屈曲した係止凸部5とされている
と共にT字状をなす頭部々分が傾斜状に屈曲されて、そ
の上部側が外側上方に拡がる受け入れ片部16とされ、又
下部側が互に窄まる側、即ち側片3の対向する側に下傾
して突き出す逆止爪17として構成してある。尚、前記逆
止爪6、逆止爪17は、追って説明する被取付け物Sに対
する喰いつきを良好とする点から前記側片3の上部片部
分及び弾性片13のT字状の頭部片部分に一連に設けず、
喰いつき易い適宜の大きさとなるように区分して設ける
のが好ましい。
【0018】かゝる構成からなるストッパー部材Bを、
このストッパー部材Bの側片3、3の連設側が内奥側に
位置するようにクリップ筒体Aのガイドリブ12に添って
嵌入れ、このクリップ筒体Aの筒内にある前記凸部4に
該ストッパー部材Bの前記係止凸部5を弾性的に係止し
て組付け、これを図2及び図5で示すように板状物Pに
組付け使用する。
このストッパー部材Bの側片3、3の連設側が内奥側に
位置するようにクリップ筒体Aのガイドリブ12に添って
嵌入れ、このクリップ筒体Aの筒内にある前記凸部4に
該ストッパー部材Bの前記係止凸部5を弾性的に係止し
て組付け、これを図2及び図5で示すように板状物Pに
組付け使用する。
【0019】かゝる構成からなるクリップは板状物Pに
ある長方形状をなす取付け穴Hにクリップ筒体Aの筒部
9を押し入れることによって筒部9の短幅側9aにある弾
性係止片2が該取付け穴Hの穴縁によって窄められ、こ
の穴縁を通過した位置が外向きに開き出して、弾性係止
片2の端部にある係止段部2aに前記取付け穴Hの一方の
穴縁を係止し、他方の穴縁にある鍔1と共に該板状物P
の取付け穴Hの短幅側にある穴縁を挾持する。
ある長方形状をなす取付け穴Hにクリップ筒体Aの筒部
9を押し入れることによって筒部9の短幅側9aにある弾
性係止片2が該取付け穴Hの穴縁によって窄められ、こ
の穴縁を通過した位置が外向きに開き出して、弾性係止
片2の端部にある係止段部2aに前記取付け穴Hの一方の
穴縁を係止し、他方の穴縁にある鍔1と共に該板状物P
の取付け穴Hの短幅側にある穴縁を挾持する。
【0020】又、クリップ筒体Aの筒部9の長幅側9b
は、筒部9の下部側の周面から弾性係止片2’が凸状に
隆起して設けてあると共に、この弾性係止片2’と鍔1
との間が前記筒部9の下部側の周面から寸法t分外側に
膨み出した隆起部7として構成してあり(図1参照)、
板状物Pにある取付け穴Hに密に嵌め入れられたクリッ
プ筒体Aは、このクリップ筒体Aの取付け穴Hに対する
押し込みによって周壁部9b' に弾性変形をもたらし、弾
性係止片2’部分が互に窄まる側に撓み変形して取付け
穴Hの穴縁を抜けると共に、前記隆起部7を互に窄まる
側に押圧した状態で取付け穴Hに密に組付けられる。こ
の結果、筒部9の内壁にある凸部4は、取付け穴Hの穴
縁によって筒部9が前記の寸法t相互分窄められるのに
対応して互に近づく側に変形されることゝなり、ストッ
パー部材Bの係止凸部5に対する係止力を、この撓み変
形される寸法t相当分付加される。
は、筒部9の下部側の周面から弾性係止片2’が凸状に
隆起して設けてあると共に、この弾性係止片2’と鍔1
との間が前記筒部9の下部側の周面から寸法t分外側に
膨み出した隆起部7として構成してあり(図1参照)、
板状物Pにある取付け穴Hに密に嵌め入れられたクリッ
プ筒体Aは、このクリップ筒体Aの取付け穴Hに対する
押し込みによって周壁部9b' に弾性変形をもたらし、弾
性係止片2’部分が互に窄まる側に撓み変形して取付け
穴Hの穴縁を抜けると共に、前記隆起部7を互に窄まる
側に押圧した状態で取付け穴Hに密に組付けられる。こ
の結果、筒部9の内壁にある凸部4は、取付け穴Hの穴
縁によって筒部9が前記の寸法t相互分窄められるのに
対応して互に近づく側に変形されることゝなり、ストッ
パー部材Bの係止凸部5に対する係止力を、この撓み変
形される寸法t相当分付加される。
【0021】かゝる構成からなるクリップに対しプラス
チック製のキッキングプレート等の被取付け物Sのタブ
状の取付け端S’を開口8から挿入し、この取付け端
S’にストッパー部材Bの逆止爪6、逆止爪17を充分に
喰いつかせて止着、固定することによって、被取付け物
Sは安定に板状物Pに取付けられると共に、この被取付
け物Sの取付け面におけるシール性が保たれる。又、ク
リップを板状物Pから取り外すことによって、ストッパ
ー部材Bに対する凸部4の係止力を少なくし、クリップ
筒体Aからのストッパー部材Bの脱装あるいは被取付け
物Sの脱装をなすことができる。
チック製のキッキングプレート等の被取付け物Sのタブ
状の取付け端S’を開口8から挿入し、この取付け端
S’にストッパー部材Bの逆止爪6、逆止爪17を充分に
喰いつかせて止着、固定することによって、被取付け物
Sは安定に板状物Pに取付けられると共に、この被取付
け物Sの取付け面におけるシール性が保たれる。又、ク
リップを板状物Pから取り外すことによって、ストッパ
ー部材Bに対する凸部4の係止力を少なくし、クリップ
筒体Aからのストッパー部材Bの脱装あるいは被取付け
物Sの脱装をなすことができる。
【0022】
【考案の効果】本考案に係るクリップは叙上の構成、特
にストッパー部材Bの組付けに用いる凸部4の設けられ
ているクリップ筒体Aの筒部9の周壁部9b’を弾性変
形可能な周壁部とし、この周壁部9b’の外側に該筒部
9の外周よりも寸法tだけ外方に膨み出した隆起部7を
設け、この隆起部7が取付け穴Hの穴縁に接する構成と
したことから、前記凸部4の突き出し寸法を低く設定し
ても該凸部4のストッパー部材Bに対する凸部4の強い
係止力が得られることゝなり、プラスチック成形により
提供されるクリップ筒体Aの開口8の側から型抜きによ
って筒部9内に凸部4を設けることが可能とされる。
にストッパー部材Bの組付けに用いる凸部4の設けられ
ているクリップ筒体Aの筒部9の周壁部9b’を弾性変
形可能な周壁部とし、この周壁部9b’の外側に該筒部
9の外周よりも寸法tだけ外方に膨み出した隆起部7を
設け、この隆起部7が取付け穴Hの穴縁に接する構成と
したことから、前記凸部4の突き出し寸法を低く設定し
ても該凸部4のストッパー部材Bに対する凸部4の強い
係止力が得られることゝなり、プラスチック成形により
提供されるクリップ筒体Aの開口8の側から型抜きによ
って筒部9内に凸部4を設けることが可能とされる。
【0023】この結果、クリップ筒体Aの成形を容易な
構造の金型を用いてなすことができると共に成形ショッ
ト数を増すことが可能となり、クリップ筒体Aを廉価に
提供し得る特長を有している。又、クリップ筒体Aの筒
部9には開口8以外に凸部4を形成するための型抜き用
の孔を設ける必要がなく、板状物Pに設けられている取
付け穴Hを効果的に塞ぐことゝなり、被取付け物Sを水
密的、気密的に取付け得る特長を有している。
構造の金型を用いてなすことができると共に成形ショッ
ト数を増すことが可能となり、クリップ筒体Aを廉価に
提供し得る特長を有している。又、クリップ筒体Aの筒
部9には開口8以外に凸部4を形成するための型抜き用
の孔を設ける必要がなく、板状物Pに設けられている取
付け穴Hを効果的に塞ぐことゝなり、被取付け物Sを水
密的、気密的に取付け得る特長を有している。
【0024】更にクリップ筒体Aとストッパー部材Bと
の組付け係止が、このストッパー部材Bをクリップ筒体
Aに組付けた状態での板状物Pの取付け穴Hに対する圧
挿入によって強められていることから、この板状物Pか
らクリップを取り外すことによってクリップ筒体Aから
ストッパー部材B、あるいは被取付け物Sを比較的容易
に取り外し得る特長を有している。
の組付け係止が、このストッパー部材Bをクリップ筒体
Aに組付けた状態での板状物Pの取付け穴Hに対する圧
挿入によって強められていることから、この板状物Pか
らクリップを取り外すことによってクリップ筒体Aから
ストッパー部材B、あるいは被取付け物Sを比較的容易
に取り外し得る特長を有している。
【図1】本実施例に係るクリップを側面から見た部品の
分離断面図
分離断面図
【図2】同組付け状態を示す断面図
【図3】クリップ筒体の取付け状態を示す断面図
【図4】クリップの部品を一部破断で示した部品分離正
面図
面図
【図5】同組付け状態を示す断面図
【図6】クリップ筒体の平面図
【図7】同底面図
【図8】従来クリップの部品分離断面図
1 鍔 2 弾性係止片 3 側片 4 凸部 5 係止凸部 6 逆止爪 7 隆起部 8 開口 9 筒部 10 薄肉突片 11 補強リブ 12 ガイドリブ 13 弾性片 14 打抜き溝 15 受入れ片部 16 受入れ片部 17 逆止爪 A クリップ筒体 B ストッパー部材 P 板状物 H 取付け穴 S 被取付け物
Claims (1)
- 【請求項1】 上端が開放され、且つこの開放縁に外向
きの鍔を有する底部の塞がれたプラスチック製のクリッ
プ筒体と、 このクリップ筒体内に収まり少なくとも上端が開放され
ている一対の対向間隔を保った側片を有する金属製のス
トッパー部材とよりなり、 前記ストッパー部材の各側片には、この各側片間に突き
出す逆止爪が設けられていると共に、この逆止爪の突き
出し側と反対の側に向けて前記クリップ筒体の内壁に隆
設されている凸部に係止する係止凸部が突き出し状に設
けられており、前記クリップ筒体の外周には、前記鍔と
の間で取付け穴の穴縁を挾持する弾性係止片が設けられ
ていると共に、前記凸部と前記鍔との間にあるクリップ
筒体の外周であって、前記取付け穴の穴縁に接する位置
が隆起部とされており、該隆起部を含む周壁が弾性変形
可能とされていることを特徴とするクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991090038U JP2560968Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991090038U JP2560968Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532811U JPH0532811U (ja) | 1993-04-30 |
JP2560968Y2 true JP2560968Y2 (ja) | 1998-01-26 |
Family
ID=13987484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991090038U Expired - Lifetime JP2560968Y2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560968Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4657419B2 (ja) * | 2000-05-22 | 2011-03-23 | 株式会社ニフコ | クリップ |
JP4738323B2 (ja) * | 2006-12-06 | 2011-08-03 | 株式会社パイオラックス | 締結具 |
CN108394791A (zh) * | 2018-04-27 | 2018-08-14 | 江苏威尔曼科技有限公司 | 一种电梯挂壁式厅外装置免螺钉自锁装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0310408Y2 (ja) * | 1987-02-28 | 1991-03-14 | ||
JPS6435207U (ja) * | 1987-08-27 | 1989-03-03 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP1991090038U patent/JP2560968Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0532811U (ja) | 1993-04-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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R250 | Receipt of annual fees |
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