JP2021109519A - 自動車用ドアのシール構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シール材10には、取付板部112に固定される上側板部11と、取付板部112の下側に配置される下側板部12と、上側板部11の車室外端部から下側板部12の車室外端部まで延びる連結板部13とが設けられている。下側板部12には、端面シールリップ部19が設けられている。端面シールリップ部19は、シール材10の取付板部112への取付状態で取付前時に比べて突出方向先端部が車室外側に位置するように弾性変形して固定ガラスG2の上縁部に接する。
【選択図】図2
Description
車室外側に位置するように弾性変形させて固定ガラスの上縁部に接触させるようにしたので、固定ガラスの上縁部を利用してシール材を安定させることができる。これにより、従来例のような硬質材及び軟質材を固定ガラスに設けることなく、当該固定ガラスとウインドフレームとの間をシールするためのシール材をがたつかないようにして取り付けることができる。
この実施形態の説明では、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」という
ものとする。
図1に示すように、フロントドア101は、該フロントドア101の略下半部を構成するドア本体203と、略上半部を構成するウインドフレーム204とを有しており、このフロントドア101には、昇降ガラスG1が昇降可能に設けられている。またドア本体203の前端部が上記ヒンジを介して車体に取付けられており、このヒンジの軸周りに回動することによって開閉動作する。
図2に示すように、車体のルーフパネル120は、ウインドフレーム104との間に所定の隙間Bを形成した状態で前後方向に延びている。ルーフパネル120の車室外側の端部には上方へ延びる外板部120aが設けられている。ルーフパネル120における外板部120aよりも車室内側に位置する内側部分120bは、車室内側へ向かって下降傾斜するように延びている。さらに、ルーフパネル120における内側部分120bの内端部には、車室外側へ向かって下方へ延びる内板部120cが設けられている。
リヤドア102にはウエザーストリップ140が設けられている。ウエザーストリップ140は、リヤドア102のウインドフレーム104の外周面及びドア本体103の外周面を囲むように形成されたゴム等の弾性材からなる長尺状部材である。ウエザーストリップ140には、取付基部140aが設けられている。取付基部140aはウインドフレーム104の外周面及びドア本体103の外周面に固定される部分であり、例えば図示しない両面テープやクリップ等で固定される。ウエザーストリップ140には、中空部140bが設けられている。中空部140bは、リヤドア102が閉状態にあるときにルーフパネル120の内側部分120bに接触して弾性変形する部分である。これにより、ウインドフレーム104の外周面とルーフパネル120との間がシールされる。
図2に示すように、シール材10は、ウインドフレーム104と固定ガラスG2との間をシールするとともに、ウインドフレーム104の外周面とルーフパネル120との間もシールするための部材である。シール材10は、ウエザーストリップ140よりも車室外側に配設され、ウインドフレーム104の取付板部112に取り付けられるようになっている。
次に、上記のように構成されたシール材10の取付要領の第1例について説明する。図4の(a)に示すように、ウインドフレーム104に対して、図4の(b)に示すように、固定ガラスG2を接着剤113によりウインドフレーム104に取り付ける。固定ガラスG2の上縁部と取付板部112との間には、シール材10の下側板部12を差し込むことが可能な隙間Aが形成されることになる。また、接着材113の厚みによって、隙間Cも形成される。
以上説明したように、この実施形態によれば、シール材10の上側板部11をウインドフレーム104の取付板部112に固定し、さらに、端面シールリップ部19をシール材10の取付前時に比べて突出方向先端部が車室外側に位置するように弾性変形させて固定ガラスG2の上縁部に接触させるようにしたので、固定ガラスG2の上縁部を利用してシール材10を安定させることができる。これにより、従来例のような硬質材及び軟質材を固定ガラスG2に設けることなく、当該固定ガラスG2とウインドフレーム104との間をシールするためのシール材10をがたつかないようにして取り付けることができる。
11 上側板部
12 下側板部
12b 端面シールリップ部の支持部
13 連結板部
19 端面シールリップ部
102 リヤドア
104 ウインドフレーム
112 取付板部
G2 固定ガラス
S 隙間
Claims (5)
- 自動車用ドアのウインドフレームと、当該ウインドフレームに取り付けられた固定ガラスとの間をシールするシール材を備えた自動車用ドアのシール構造において、
前記ウインドフレームの上部には、車室外側へ突出して車両前後方向に延びる取付板部が設けられ、
前記シール材には、前記取付板部の上側に配置されて車両前後方向に延び、当該取付板部に固定される上側板部と、前記取付板部の下側に配置されて車両前後方向に延びる下側板部と、前記上側板部の車室外端部から前記下側板部の車室外端部まで延びるとともに車両前後方向に延びる連結板部とが設けられ、
前記下側板部には、下方へ突出する弾性材からなる端面シールリップ部が設けられ、
前記端面シールリップ部は、前記シール材の前記取付板部への取付状態で当該シール材の取付前時に比べて突出方向先端部が車室外側に位置するように弾性変形して前記固定ガラスの上縁部に接することを特徴とする自動車用ドアのシール構造。 - 請求項1に記載の自動車用ドアのシール構造において、
前記端面シールリップ部は、突出方向先端部が基端部よりも車室内側に位置するように成形されており、前記シール材の前記取付板部への取付状態で前記固定ガラスの上縁部に接触して突出方向先端部が基端部よりも車室外側に位置するように弾性変形することを特徴とする自動車用ドアのシール構造。 - 請求項2に記載の自動車用ドアのシール構造において、
前記シール材の前記取付板部への取付状態で、前記端面シールリップ部の基端部が前記固定ガラスの車室内外方向の中心線よりも車室内側に位置していることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。 - 請求項1から3のいずれか1つに記載の自動車用ドアのシール構造において、
前記固定ガラスの上縁部に接触した前記端面シールリップ部の突出方向先端部と、前記下側板部の下面との間には隙間が形成されていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。 - 請求項1から4のいずれか1つに記載の自動車用ドアのシール構造において、
前記上側板部、前記下側板部及び前記連結板部は、前記端面シールリップ部を構成する材料よりも硬質な樹脂材で構成され、
前記下側板部の下面には、下方へ突出して車両前後方向に延びる端面シールリップ部の支持部が一体成形され、
前記端面シールリップ部の支持部の先端部に前記端面シールリップ部の基端部が設定されていることを特徴とする自動車用ドアのシール構造。
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