JP2020131143A - 浸漬膜ろ過装置および浸漬膜ろ過装置の運転方法 - Google Patents
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Abstract
Description
金属、有機物等の懸濁物質等を含む被処理水は、被処理水配管22を通して浸漬槽12へと送られる。浸漬槽12において、被処理水に浸漬させた浸漬膜16を用いて、被処理水の固液分離が行われる(膜ろ過工程)。バルブ30が開状態、バルブ32が閉状態とされ、被処理水は、ポンプ18によって浸漬膜16の外側(一次側)から内側(二次側)へと吸引され、被処理水に含まれる金属、有機物等の懸濁物質等がろ過される。膜ろ過処理された処理水は、処理水配管24を通して処理水槽14へと送られる。
ろ過の進行に伴い、浸漬膜16の表面には金属、有機物等の懸濁物質等が堆積し、ろ過抵抗が発生する。この場合、例えば、以下の洗浄方法1〜4のうちの少なくとも1つの方法によって、浸漬膜16の洗浄が行われる(洗浄工程)。なお、下記洗浄方法1〜4において、上記膜ろ過工程で用いた浸漬槽12内で浸漬膜16の洗浄を行っているが、上記膜ろ過工程で用いた浸漬槽12とは別の槽を洗浄工程用の浸漬槽として用いてもよい。
(1.薬液洗浄工程)
まず、浸漬槽12に薬剤導入配管34を通して洗浄用の薬剤が導入されて薬液が調製され、薬液中で浸漬膜16の浸漬膜の洗浄が行われる(薬液洗浄工程)。所定の時間、浸漬膜16を薬液に浸漬することによって、膜の洗浄が行われる。このとき、浸漬膜16の一次側において金属、有機物等の少なくとも一部は薬液に溶解し、金属、有機物等が溶解した一次側の薬液は、自然拡散により浸漬膜16の二次側へ移動することがある。薬液洗浄工程において、浸漬槽12、薬剤導入配管34が薬液洗浄手段として機能することになる。なお、薬液洗浄工程において、別途調製された薬液が薬剤導入配管34を通して浸漬槽12に導入されてもよい。
薬液洗浄工程後、例えば、バルブ30が閉状態、バルブ32が開状態とされ、処理水が逆洗水として処理水槽14からポンプ20により逆洗水配管28、処理水配管24を通して浸漬膜16の二次側から一次側へ通水されて逆洗が行われる(逆洗工程)。この場合、ポンプ20、逆洗水配管28、処理水配管24が逆洗手段として機能することになる。逆洗水として、処理水以外の水を使用してもよい。
逆洗工程後、例えば、バルブ30、バルブ32が閉状態とされ、気体供給装置38によって気体が気体供給配管40、処理水配管24を通して浸漬膜16の二次側から供給されて浸漬膜16の二次側が加圧されて保持される(加圧工程)。この場合、気体供給装置38、気体供給配管40、処理水配管24が加圧手段として機能することになる。加圧は、例えば、浸漬膜16が浸漬されている水頭圧以上の圧力となるまで行わればよい。加圧の上限は、例えば、100kPaである。加圧は、水頭圧以上、膜の耐久圧力以下に調整することが望ましい。圧力は、例えば圧力測定装置42により測定される。気体としては、例えば、空気等が挙げられる。
加圧工程後、浸漬膜16の二次側が気体で満たされた状態で、例えば、浸漬槽12に中和剤導入配管36を通して中和剤が導入されて薬液の中和処理が行われる(中和工程)。この場合、浸漬槽12、中和剤導入配管36が中和手段として機能することになる。
(1.薬液洗浄工程)
まず、浸漬槽12に薬剤導入配管34を通して洗浄用の薬剤が導入されて薬液が調製され、薬液中で浸漬膜16の浸漬膜の洗浄が行われる(薬液洗浄工程)。所定の時間、浸漬膜16を薬液に浸漬することによって、膜の洗浄が行われる。このとき、浸漬膜16の一次側において金属、有機物等の少なくとも一部は薬液に溶解し、金属、有機物等が溶解した一次側の薬液は、自然拡散により浸漬膜16の二次側へも移動することがある。薬液洗浄工程において、浸漬槽12、薬剤導入配管34が薬液洗浄手段として機能することになる。なお、薬液洗浄工程において、別途調製された薬液が薬剤導入配管34を通して浸漬槽12に導入されてもよい。
薬液洗浄工程後、例えば、バルブ30、バルブ32が閉状態とされ、気体供給装置38によって気体が気体供給配管40、処理水配管24を通して浸漬膜16の二次側から供給されて浸漬膜16の二次側が加圧されて保持される(加圧工程)。この場合、気体供給装置38、気体供給配管40、処理水配管24が加圧手段として機能することになる。加圧は、例えば、浸漬膜16が浸漬されている水頭圧以上の圧力となるまで行わればよい。
加圧工程後、浸漬膜16の二次側が気体で満たされた状態で、例えば、浸漬槽12に中和剤導入配管36を通して中和剤が導入されて薬液の中和処理が行われる(中和工程)。この場合、浸漬槽12、中和剤導入配管36が中和手段として機能することになる。
(1.逆洗工程)
まず、例えば、バルブ30が閉状態、バルブ32が開状態とされ、処理水が逆洗水として処理水槽14からポンプ20により逆洗水配管28、処理水配管24を通して浸漬膜16の二次側から一次側へ通水されて逆洗が行われる(逆洗工程)。この場合、ポンプ20、逆洗水配管28、処理水配管24が逆洗手段として機能することになる。この逆洗工程では、主に浸漬膜16の一次側に付着した付着物が剥離される。逆洗水として、処理水以外の水を使用してもよい。
逆洗工程後、例えば、バルブ30、バルブ32が閉状態とされ、気体供給装置38によって気体が気体供給配管40、処理水配管24を通して浸漬膜16の二次側から供給されて浸漬膜16の二次側が加圧されて保持される(加圧工程)。この場合、気体供給装置38、気体供給配管40、処理水配管24が加圧手段として機能することになる。加圧は、例えば、浸漬膜16が浸漬されている水頭圧以上の圧力となるまで行わればよい。
加圧工程後、浸漬膜16の二次側が気体で満たされた状態で、浸漬槽12に薬剤導入配管34を通して洗浄用の薬剤が導入されて薬液が調製され、薬液中で浸漬膜16の浸漬膜の洗浄が行われる(薬液洗浄工程)。このとき、浸漬膜16の一次側の薬液は、浸漬膜16の二次側へ移動しにくくなる。所定の時間、浸漬膜16を薬液に浸漬することによって、膜の洗浄が行われる。この場合、浸漬槽12、薬剤導入配管34が薬液洗浄手段として機能することになる。なお、薬液洗浄工程において、別途調製された薬液が薬剤導入配管34を通して浸漬槽12に導入されてもよい。
薬液洗浄工程後、例えば、浸漬槽12に中和剤導入配管36を通して中和剤が導入されて薬液の中和処理が行われる(中和工程)。この場合、浸漬槽12、中和剤導入配管36が中和手段として機能することになる。
(1.加圧工程)
まず、例えば、バルブ30、バルブ32が閉状態とされ、気体供給装置38によって気体が気体供給配管40、処理水配管24を通して浸漬膜16の二次側から供給されて浸漬膜16の二次側が加圧されて保持される(加圧工程)。この場合、気体供給装置38、気体供給配管40、処理水配管24が加圧手段として機能することになる。加圧は、例えば、浸漬膜16が浸漬されている水頭圧以上の圧力となるまで行わればよい。
加圧工程後、浸漬槽12に薬剤導入配管34を通して洗浄用の薬剤が導入されて薬液が調製され、薬液中で浸漬膜16の浸漬膜の洗浄が行われる(薬液洗浄工程)。このとき、浸漬膜16の一次側の薬液は、浸漬膜16の二次側へ移動しにくくなる。所定の時間、浸漬膜16を薬液に浸漬することによって、膜の洗浄が行われる。この場合、浸漬槽12、薬剤導入配管34が薬液洗浄手段として機能することになる。なお、薬液洗浄工程において、別途調製された薬液が薬剤導入配管34を通して浸漬槽12に導入されてもよい。
加圧工程後、浸漬膜16の二次側が気体で満たされた状態で、例えば、浸漬槽12に中和剤導入配管36を通して中和剤が導入されて薬液の中和処理が行われる(中和工程)。この場合、浸漬槽12、中和剤導入配管36が中和手段として機能することになる。
Claims (10)
- 浸漬槽に設置された浸漬膜によって膜ろ過処理を行う膜ろ過装置と、
前記浸漬槽に薬剤を導入して薬液中で浸漬膜の洗浄を行う薬液洗浄手段と、
前記浸漬膜の二次側を加圧して保持する加圧手段と、
を備えることを特徴とする浸漬膜ろ過装置。 - 請求項1に記載の浸漬膜ろ過装置であって、
前記浸漬槽に中和剤を導入して前記薬液の中和処理を行う中和手段をさらに備え、
前記薬液洗浄手段による洗浄、前記加圧手段による加圧の後に、前記中和手段による中和処理が行われることを特徴とする浸漬膜ろ過装置。 - 請求項2に記載の浸漬膜ろ過装置であって、
前記薬液洗浄手段による洗浄、前記加圧手段による加圧、前記中和手段による中和処理の順に行われることを特徴とする浸漬膜ろ過装置。 - 請求項2に記載の浸漬膜ろ過装置であって、
前記加圧手段による加圧、前記薬液洗浄手段による洗浄、前記中和手段による中和処理の順に行われることを特徴とする浸漬膜ろ過装置。 - 請求項3または4に記載の浸漬膜ろ過装置であって、
前記膜ろ過処理により得られた処理水を、前記浸漬膜の二次側から一次側へ供給して逆洗を行う逆洗手段をさらに備え、
前記逆洗手段による逆洗が、前記加圧手段による加圧の前に行われることを特徴とする浸漬膜ろ過装置。 - 浸漬槽に設置された浸漬膜によって膜ろ過処理を行う膜ろ過工程と、
前記浸漬槽に薬剤を導入して薬液中で浸漬膜の洗浄を行う薬液洗浄工程と、
前記浸漬膜の二次側を加圧して保持する加圧工程と、
を含むことを特徴とする浸漬膜ろ過装置の運転方法。 - 請求項6に記載の浸漬膜ろ過装置の運転方法であって、
前記浸漬槽に中和剤を導入して前記薬液の中和処理を行う中和工程をさらに含み、
前記薬液洗浄工程、前記加圧工程の後に、前記中和工程を行うことを特徴とする浸漬膜ろ過装置の運転方法。 - 請求項7に記載の浸漬膜ろ過装置の運転方法であって、
前記薬液洗浄工程、前記加圧工程、前記中和工程の順に行うことを特徴とする浸漬膜ろ過装置の運転方法。 - 請求項7に記載の浸漬膜ろ過装置の運転方法であって、
前記加圧工程、前記薬液洗浄工程、前記中和工程の順に行うことを特徴とする浸漬膜ろ過装置の運転方法。 - 請求項8または9に記載の浸漬膜ろ過装置の運転方法であって、
前記膜ろ過処理により得られた処理水を、前記浸漬膜の二次側から一次側へ供給して逆洗を行う逆洗工程をさらに含み、
前記逆洗工程を、前記加圧工程の前に行うことを特徴とする浸漬膜ろ過装置の運転方法。
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JP2010137119A (ja) * | 2008-12-09 | 2010-06-24 | Toray Ind Inc | 膜モジュールの洗浄方法 |
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