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JP2019081352A - インクジェット記録方法 - Google Patents

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JP2019081352A JP2018173268A JP2018173268A JP2019081352A JP 2019081352 A JP2019081352 A JP 2019081352A JP 2018173268 A JP2018173268 A JP 2018173268A JP 2018173268 A JP2018173268 A JP 2018173268A JP 2019081352 A JP2019081352 A JP 2019081352A
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Abstract

【課題】 得られる画像の光沢性、及び発色性に優れるインクジェット記録方法を提供する。【解決手段】 透明基材及び前記透明基材の一方の面にインク受容層を有する記録媒体の、前記インク受容層を有する面に、第1インク及び第2インクを少なくとも一部が重なるように付与して画像を記録する記録工程を有するインクジェット記録方法であって、前記第1インクが、銀粒子を含有する水性インクであり、前記第2インクが、染料を含有する水性インクであり、前記銀粒子の体積基準の累積50%粒径(nm)が、前記インク受容層の細孔径の平均値(nm)よりも大きいことを特徴とするインクジェット記録方法。【選択図】 なし

Description

本発明は、インクジェット記録方法に関する。
金属粒子を含有するインクは、用いる金属粒子の特徴を利用して、電気回路の形成に使用されてきたが、近年では、クリスマスカードなどのメタリック感を表現する用途にも、使用されるようになってきている。このような用途では、電気回路で必要とされる導電性ではなく、装飾性の高いメタリック感のあるカラー画像(以下、「カラーメタリック画像」と記載)を記録することが求められている。カラーメタリック画像を記録するために、平板状のアルミニウム粒子を含有する油性インクと、染料を含有する油性インクとのインクセットが提案されている(特許文献1参照)。さらに、マット紙における、無機粒子を含有する処理剤が付与された領域に、染料を含有する水性インク、及び銀粒子を含有する水性インクを順に吐出するインクジェット記録方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開2016−14141号公報 特開2015−193127号公報
特許文献1に記載されているような油性インクは、揮発した有機溶剤の臭気対策が必要となるため、本発明者らは、油性インクではなく、水性インクを使用することを前提とした。記録媒体に記録される画像の劣化を抑制するために、記録媒体として、特許文献2に記載されているようなマット紙を用いるのではなく、基材が透明である記録媒体を用いて、記録媒体の記録面とは反対の面から画像を観察する方式がある。この方式を用いる場合でも、カラーメタリック画像を記録することが求められている。基材が透明である記録媒体に、銀粒子を含有する水性インク、及び染料を含有する水性インクを付与し、インクの付与面と反対の面から画像を観察した結果、画像の発色性は得られるものの、光沢性が得られない場合があることが判明した。
したがって、本発明の目的は、画像の光沢性、及び発色性に優れるインクジェット記録方法を提供することにある。
上記の目的は、以下の本発明によって達成される。すなわち、本発明は、透明基材及び前記透明基材の一方の面にインク受容層を有する記録媒体の、前記インク受容層を有する面に、第1インク及び第2インクを少なくとも一部が重なるように付与して画像を記録する記録工程を有するインクジェット記録方法であって、前記第1インクが、銀粒子を含有する水性インクであり、前記第2インクが、染料を含有する水性インクであり、前記銀粒子の体積基準の累積50%粒径(nm)が、前記インク受容層の細孔径の平均値(nm)よりも大きいことを特徴とするインクジェット記録方法に関する。
本発明によれば、画像の光沢性、及び発色性に優れるインクジェット記録方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に述べる。本発明においては、以下、水性インクは、「インク」と記載することがある。各種の物性値は、特に断りのない限り、温度25℃における値である。本発明において、画像の光沢性、及び発色性は、記録媒体のインク受容層を有する面とは反対の面から画像を観察する場合に得られる効果である。さらに、発色性を有する画像とは、銀色ではなく使用した染料の色調を有する画像のことである。
まず、平板状のアルミニウム粒子(特許文献1に記載)を含有する水性インク、及び染料を含有する水性インクを用いて記録媒体に画像を記録したところ、画像の光沢性が得られなかった。その理由について検討したところ、アルミニウム粒子(特許文献1に記載)を含有するインクを用いると、記録媒体に形成されるメタリック層に隙間が多くなることがわかった。そこで、アルミニウム粒子を含有するインクの代わりに、銀粒子を含有するインクを用いると、画像の光沢性が得られることが判明した。さらに、画像の光沢性を向上させるためには、銀粒子の体積基準の累積50%粒径をインク受容層の細孔径の平均値よりも大きくする必要があることがわかった。その理由は、以下のように推測される。
一般に、インクジェット用の水性インクに使用する粒子は、吐出安定性を考慮して、数〜数十nmの粒径を有する。金属粒子の融点は、金属の種類と粒子のサイズに依存している。銀原子で構成される銀粒子の場合、粒径が小さいほど、融点が低くなる。粒径の大きな銀粒子と比べて、粒径の小さい銀粒子は、全銀原子数に占める、銀粒子の表面に存在している銀原子の割合が多くなる。まわりの銀原子との金属結合により動きにくくなっている銀粒子内部の銀原子と比べて、銀粒子の表面に存在している銀原子は動きやすいため、近くの銀粒子の表面に存在している銀原子と金属結合することで、融着する。このように、粒径の小さい銀粒子は、近くの銀粒子と融着しやすい。そのため、記録媒体に隙間の少ない銀層が形成されることで、画像の光沢性が発現する。
一方、アルミニウム粒子の場合、銀粒子のような粒子の融着は生じにくい。そのため、アルミニウム粒子を含有するインクを用いて画像を記録しても、アルミニウム粒子が融着しないため、記録媒体に形成されたメタリック層に隙間が多くなる。これにより、一定の方向に反射する光の量が少なくなるため、画像の光沢性が得られない。
このように、銀粒子を含有するインクを用いることで、銀粒子の融着により、記録媒体に隙間の少ない銀層が形成されることで、画像の光沢性が発現する。しかし、透明基材及び透明基材の一方の面にインク受容層を有する記録媒体の、インク受容層を有する面に、銀粒子を含有する第1インクを付与しても、画像の光沢性のレベルが依然として不十分となる場合があることが判明した。本発明者らは、検討の結果、銀粒子がインク受容層の有する細孔に入り込むことで、銀粒子と銀粒子が近づきにくくなるため、銀粒子が融着しにくくなり、画像の光沢性のレベルが不十分となったと推測した。
そこで、本発明者らは、画像の光沢性を向上させるために、銀粒子がインク受容層の細孔に入り込みにくいことが重要であると考え、銀粒子の体積基準の累積50%粒径をインク受容層の細孔径の平均値よりも大きくする必要があることを見出した。以下、銀粒子の体積基準の累積50%粒径を「銀粒子のD50粒径」、インク受容層の細孔径の平均値を「インク受容層の細孔径」と省略して記載することがある。銀粒子の粒径は、動的光散乱法を使用して求める。インク受容層の細孔径は、ガス透過法による細孔径分布測定装置を使用して求める。
ここで、累積50%粒径とは、粒径積算曲線において、測定された銀粒子の総体積を基準として小粒径側から積算して50%となる粒子の直径のことである。さらに、インク受容層の細孔径は、細孔の直径のことである。本発明者らの検討の結果、銀粒子の体積基準の累積50%粒径とインク受容層の細孔径の平均値は相関があることがわかった。
銀粒子のD50粒径がインク受容層の細孔径よりも大きいことで、銀粒子がインク受容層の細孔に入り込みにくい。そのため、銀粒子が近くの銀粒子と融着して、記録媒体に隙間のより少ない銀層が形成されることで、画像の光沢性が得られる。
さらに、画像の発色性を得るためには、銀粒子を含有する第1インクに加えて、染料を含有する第2インクを少なくとも一部が重なるように付与して画像を記録する必要がある。染料を含有するインクを付与すると、インク中の液体成分とともに染料がインク受容層に浸透する。高い透明性を有する染料がインク受容層に存在することで、インク受容層に形成された銀層の有する光沢を遮ることがないため、画像の光沢性、及び発色性を両立することが可能となる。
色材として、染料ではなく顔料を含有するインクを付与しても、画像の光沢性、及び発色性が得られない。顔料を含有するインクを付与した後に銀粒子を含有するインクを付与する場合、顔料が透明性を有さないため、インク受容層に形成された銀層の有する光沢を遮り、画像の光沢性が得られない。銀粒子を含有するインクを付与した後に顔料を含有するインクを付与する場合、形成された銀層上に顔料が付着するため、インク受容層とは反対の面から画像を観察しても、銀色の色調を有する画像となるため、画像の発色性が得られない。
<インクジェット記録方法>
本発明のインクジェット記録方法は、透明基材及び透明基材の一方の面にインク受容層を有する記録媒体の、前記インク受容層を有する面に、第1インク及び第2インクの少なくとも一部が重なるように付与して画像を記録する記録工程を有する。
記録工程では、インクジェット方式の記録ヘッドからインクを吐出して、画像を記録することが好ましい。インクを吐出する方式としては、インクに力学的エネルギーを付与する方式や、インクに熱エネルギーを付与する方式が挙げられる。本発明においては、インクに熱エネルギーを付与してインクを吐出する方式を採用することが好ましい。
銀粒子を含有する第1インクを付与した後に、第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように染料を含有する第2インクを付与してもよい。また、染料を含有する第2インクを付与した後に、第2インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように銀粒子を含有する第1インクを付与してもよい。いずれの場合でも、画像の光沢性、及び発色性が得られる。なかでも、染料を含有する第2インクを付与した後に、第2インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように銀粒子を含有する第1インクを付与することが好ましい。
本発明のインクジェット記録方法は、第1インク及び第2インクを記録媒体に付与する前に、第1インク及び第2インク以外の液体を付与する工程を有さないことが好ましい。第1インク及び第2インクを付与する前に液体を付与しない場合と比べて、第1インク及び第2インクを付与する前に液体を付与する場合は、記録媒体に付与される液体の量が多くなるため、画像の滲みが十分に抑制できない場合がある。本発明のインクジェット記録方法は、最初に、第1インク又は第2インクを付与する工程を有することが好ましい。
<第1インク>
第1インクは、銀粒子を含有する水性インクである。以下、第1インクを構成する成分について説明する。
(銀粒子)
銀粒子は、銀原子で構成されている。銀粒子は、銀原子以外にも、他の金属原子、酸素原子、硫黄原子、炭素原子などを含んで構成されていてもよいが、銀粒子中の銀原子の割合(%)は、50.0質量%以上であることが好ましい。
銀粒子の製造方法としては、例えば、銀の塊をボールミルやジェットミルなどの粉砕機で粉砕する方法(粉砕法)、銀イオン又は銀錯体を還元剤により還元して凝集させる方法(還元法)などが挙げられる。本発明においては、銀粒子の粒径制御のしやすさ、及び銀粒子の分散安定性の観点から、銀粒子を還元法により製造することが好ましい。
[銀粒子の丸さの度合い]
銀粒子の丸さの度合いは、走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察された投影図をもとに測定された長径及び短径を用いて判断する。具体的には、(長径+短径)/(2×短径)から算出される値によって、便宜上銀粒子の丸さの度合いを特定する。銀粒子は、下記式(1)を満たすことが好ましい。
1.0≦(長径+短径)/(2×短径)≦1.3 式(1)
式(1)を満たすと、銀粒子は球状に近い。球状ではなく、凸凹や尖っている部分を有する金属粒子を用いる場合、凸凹や尖っている部分に入射した光が散乱するため、一定の方向に反射する光の量が少なくなる。そのため、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。特に、特許文献1に記載されているような、平板状のアルミニウム粒子を用いる場合、粒子の融着が生じず、形成されたメタリック層に隙間が多い。さらに、平板状アルミニウム粒子は、アルミニウム蒸着層を微細化して製造するため、尖っている部分を有しやすい。これにより、尖っている部分に入射した光が散乱するため、一定の方向に反射する光の量が少なくなる。これにより、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。なかでも、銀粒子は、真球に近しいことが好ましい。
銀粒子の長径及び短径は、走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型電子顕微鏡(TEM)を利用して測定できる。銀粒子を100個観察し、長径及び短径の値を測定する。100個の銀粒子についての長径の平均値を算出し、その値を銀粒子の平均長径とする。同様に、100個の銀粒子についての短径の平均値を算出し、その値を銀粒子の平均短径とする。この平均長径及び平均短径が、式(1)中の「長径」及び「短径」である。
[銀粒子の体積基準の累積50%粒径(D50)]
銀粒子の体積基準の累積50%粒径とは、粒径積算曲線において、測定された銀粒子の総体積を基準として小粒径側から積算して50%となる粒径である。銀粒子の体積基準の累積50%粒径(nm)は、10nm以上150nm以下であることが好ましい。D50は、動的光散乱法によって測定できる。
[銀粒子の体積基準の累積90%粒径(D90)]
銀粒子の体積基準の累積90%粒径とは、粒径積算曲線において、測定された銀粒子の総体積を基準として小粒径側から積算して90%となる粒径である。銀粒子の体積基準の累積90%粒径(nm)は、200nm以下であることが好ましい。銀粒子は、粒径が大きいほど沈降しやすい。銀粒子の沈降を抑制するために、銀粒子の粒径を示す指標として、大きな粒径を有する銀粒子が含まれるような指標を用いる必要がある。このため、小粒径側から積算して90%となる粒子直径である累積90%粒径に着目した。なお、累積分布において大きい側の10%の粒径を有する銀粒子は、粒径が大きいものの頻度が少ないので、無視できる。体積基準の累積90%粒径を200nm以下と小さくすることで、銀粒子は沈降しにくくなり、インクの保存安定性が向上する。さらに、粒径の大きな銀粒子と比べて、粒径の小さい銀粒子は、融着しやすい。体積基準の累積90%粒径を200nm以下と小さくすることで、均一な銀層を形成しやすく、画像の光沢性が向上する。D90は、10nm以上であることが好ましい。D90は、動的光散乱法によって測定できる。
[銀粒子の分散方法]
銀粒子の分散方法としては、分散剤として界面活性剤を用いる界面活性剤分散タイプ、分散剤として樹脂を用いる樹脂分散タイプなどが挙げられる。勿論、第1インクにおいては、分散方法が異なる銀粒子を併用することも可能である。
界面活性剤分散タイプにおいて分散剤として用いる界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などを用いることができる。アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルジアリールエーテルジスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、アルキルリン酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩、グリセロールボレイト脂肪酸エステルなどが挙げられる。ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、フッ素系化合物、シリコーン系化合物などが挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルイミダゾリウム塩などが挙げられる。両性界面活性剤としては、アルキルアミンオキサイド、ホスファチジルコリンなどが挙げられる。
なかでも、界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、及びノニオン性界面活性剤から選択される少なくとも1種を用いることが好ましい。アニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩であることが好ましく、ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであることが好ましい。
樹脂分散タイプにおいて分散剤として用いる樹脂は、親水性部位と疎水性部位を共に有することが好ましい。樹脂としては、ポリビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、アミノ系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系高分子化合物などが挙げられる。
樹脂のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により得られるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、1,000以上100,000以下であることが好ましく、3,000以上50,000以下であることがさらに好ましい。
第1インク中の分散剤の含有量(質量%)は、銀粒子の含有量(質量%)に対する質量比率(倍)で、1.0倍以下であることが好ましい。前記比率が1.0倍を超えると、銀粒子に対して分散剤が多すぎるため、銀粒子と銀粒子が近づきにくくなり、銀粒子と銀粒子が融着しにくくなる。これにより、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。
分散剤が界面活性剤である場合、前記比率は、0.02倍以上であることがさらに好ましい。分散剤が樹脂である場合、前記比率は、0.05倍以上であることがさらに好ましい。分散剤が界面活性剤である場合、前記比率が0.02倍未満であると、第1インク中の銀粒子に対して分散剤が少なすぎるため、第1インク中で銀粒子が安定に分散しにくくなる。これにより、インクの吐出安定性が十分に得られない場合がある。分散剤が樹脂である場合、前記比率が0.05倍未満であると、上記と同様の理由から、インクの吐出安定性が十分に得られない場合がある。
第1インク中の銀粒子の含有量(質量%)は、第1インク全質量を基準として、2.0質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。前記含有量が2.0質量%未満であると、銀粒子が少なすぎるため、銀粒子と銀粒子が近づきにくくなる。これにより、銀粒子と銀粒子が融着しにくくなるため、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。前記含有量が15.0質量%を超えると、銀粒子が多すぎるため、インクの粘度が上昇し、インクの吐出安定性が十分に得られない場合がある。第1インク中の銀粒子の含有量(質量%)は、第1インク全質量を基準として、2.0質量%以上8.0質量%以下であることがさらに好ましい。
(界面活性剤)
第1インクは、銀粒子の分散剤として用い得る界面活性剤とは別に、さらに界面活性剤を含有することが好ましい。界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などを用いることができる。なかでも、界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤であることが好ましい。ノニオン性界面活性剤としては、アセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。なかでも、ノニオン性界面活性剤は、グリフィン法によるHLB値が10以上であることが好ましい。HLB値が10より小さいと、疎水性が高いため、第1インク中で溶けにくくなる。ここで、グリフィン法によるHLB値は、界面活性剤のエチレンオキサイド基の式量と界面活性剤の分子量から、HLB値=20×(界面活性剤のエチレンオキサイド基の式量)/(界面活性剤の分子量)の式より算出される。HLB値は、界面活性剤(化合物)の親水性や親油性の程度を、0から20の範囲で示すものである。HLB値が低いほど化合物の親油性(疎水性)が高いことを示す。一方、HLB値が高いほど化合物の親水性が高いことを示す。
第1インク中の、銀粒子の分散剤として用いる界面活性剤の含有量(質量%)は、0.1質量%以上3.0質量%以下であることが好ましい。第1インク中の、銀粒子の分散剤として用いる界面活性剤を除く界面活性剤の含有量(質量%)は、0.1質量%以上2.0質量%以下であることが好ましい。
(水性媒体)
第1インクは、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を含有する。水としては脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤としては特に限定されるものではなく、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、及び含窒素化合物類などのインクジェット用のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。また、これらの水溶性有機溶剤の1種又は2種以上をインクに含有させることができる。
第1インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。また、第1インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、第1インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤の含有量が3.0質量%未満であると、第1インクをインクジェット記録装置に用いる場合に耐固着性などの信頼性が十分に得られない場合がある。また、水溶性有機溶剤の含有量が50.0質量%超であると、インクの粘度が上昇して、インクの供給不良が起きる場合がある。
(その他の成分)
第1インクには、上記成分の他に、尿素やその誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタンなどの温度25℃で固体の水溶性有機化合物を含有させてもよい。また、本発明のインクには、必要に応じて、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及びキレート剤などの種々の添加剤を含有させてもよい。
(第1インクの物性)
第1インクの温度25℃における粘度(mPa・s)は、1mPa・s以上5mPa・s以下であることが好ましく、1mPa・s以上3mPa・s以下であることがさらに好ましい。また、インクの温度25℃における表面張力(mN/m)は、10mN/m以上60mN/m以下であることが好ましく、20mN/m以上60mN/m以下であることがより好ましく、30mN/m以上40mN/m以下であることがさらに好ましい。インクの表面張力は、インク中の界面活性剤の種類や含有量を適宜決定することで、調整できる。
<第2インク>
第2インクは、染料を含有する水性のインクである。以下、第2インクを構成する成分について説明する。
(染料)
染料は、一般のインクジェット用のインクの色材として用いることのできるアニオン性染料であれば、特に限定されるものではない。なかでも染料は、アゾ骨格、フタロシアニン骨格、アントラピリドン骨格、及びキサンテン骨格からなる群より選択される少なくとも1種を有する化合物であることが好ましい。
第2インク中の染料の含有量(質量%)は、1.0質量%以上10.0質量%以下であることが好ましく、2.0質量%以上8.0質量%以下であることがさらに好ましい。
(水性媒体)
第2インクは、水、又は水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を含有する。水としては脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。水溶性有機溶剤としては特に限定されるものではなく、アルコール類、グリコール類、グリコールエーテル類、及び含窒素化合物類などのインクジェット用のインクに使用可能なものをいずれも用いることができる。また、これらの水溶性有機溶剤の1種又は2種以上をインクに含有させることができる。
第2インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。また、第2インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、第2インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤の含有量が3.0質量%未満であると、インクをインクジェット記録装置に用いる場合に耐固着性などの信頼性が得られない場合がある。また、水溶性有機溶剤の含有量が50.0質量%超であると、インクの供給不良が起きる場合がある。
(その他の成分)
第2インクには、上記成分の他に、尿素やその誘導体、トリメチロールプロパン、及びトリメチロールエタンなどの常温(温度25℃)で固体の水溶性有機化合物を含有させてもよい。また、本発明のインクには、必要に応じて、界面活性剤、樹脂、pH調整剤、消泡剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、及びキレート剤などの種々の添加剤を含有させてもよい。
(第2インクの物性)
第2インクの温度25℃における粘度(mPa・s)は、1mPa・s以上5mPa・s以下であることが好ましく、1mPa・s以上3mPa・s以下であることがさらに好ましい。また、第2インクの温度25℃における表面張力(mN/m)は、10mN/m以上60mN/m以下であることが好ましく、20mN/m以上60mN/m以下であることがより好ましく、30mN/m以上40mN/m以下であることがさらに好ましい。第2インクの表面張力は、第2インク中の界面活性剤の種類や含有量を適宜決定することで、調整できる。
<記録媒体>
記録媒体は、透明基材、及び透明基材の一方の面にインク受容層を有するものである。以下、記録媒体を構成する透明基材、及びインク受容層について説明する。
(透明基材)
透明基材とは、基材に可視光線が入射する際に、可視光線の少なくとも一部の光が透過することを示す。透過することとは、基材を透過した光が基材から反射した光よりも多いことを示す。例えば、ガラスは、可視光線のほぼ全域の光を透過するため、無色透明となり、カラーガラスは、可視光線の一部の光しか透過しないため、透明ではあるものの有色となる。なかでも透明基材としては、無色透明の基材であることが好ましい。
透明基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル樹脂、ジアセテート、トリアセテートなどのアセテート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルメタクリレートなどのポリメタクリレート樹脂、セロハン、セルロイド、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂などのプラスチックフィルム、プラスチック板、及びガラス板などが挙げられる。なかでも透明基材は、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂であることが好ましく、ポリエチレンテレフタラートフィルム、ポリエチレンフィルム、又はポリ塩化ビニルフィルムであることがさらに好ましい。透明基材は、可視光線の少なくとも一部の光が透過すればよいため、記録媒体に模様や光沢を付与することも可能である。基材の厚さ(μm)は、1μm以上5,000μm以下であることが好ましく、3μm以上1,000μm以下であることがより好ましく、5μm以上500μm以下であることがさらに好ましい。
(インク受容層)
透明基材のインク受容層を有する面とは反対の面から画像を観察する場合において、インク受容層は、記録した画像を観察できる透明性を有することが好ましい。インク受容層は、単層でもよいし、2層以上の複層でもよい。インク受容層の塗工量(g/m)は、5.0g/m以上30.0g/m以下であることが好ましい。インク受容層の厚さ(μm)は、5.0μm以上であることが好ましく、5.2μm以上であることがより好ましく、5.5μm以上であることがさらに好ましい。前記厚さが5.5μm未満であると、インク受容層が薄いため、インクの吸収性が低下し、記録される画像の滲みを十分に抑制できない場合がある。インク受容層の厚さ(μm)は、30.0μm以下であることが好ましい。
さらに、インク受容層のインク吸収量(mL/m)は、0.4mL/m以上であることが好ましい。前記インク吸収量が0.4mL/m未満であると、インク吸収量が小さいため、インクの吸収性が低下し、記録される画像の滲みを十分に抑制できない場合がある。前記インク吸収量は、2.0mL/m以下であることが好ましい。
インク受容層の細孔径の平均値(nm)は、40nm以下であることが好ましい。前記細孔径が40nmを超えると、銀粒子が細孔に入り込みやすいため、画像の光沢性が十分に得られない場合がある。インク受容層の細孔径の平均値(nm)は、10nm以上30nm以下であることが好ましい。
[無機粒子]
インク受容層は、無機粒子を含有することが好ましい。無機粒子の一次平均粒子径は、150nm以下が好ましく、1nm以上100nm以下がより好ましく、3nm以上30nm以下がさらに好ましい。無機粒子の一次平均粒子径は、電子顕微鏡によって観察した際の無機粒子の一次粒子の投影面積と等しい面積を有する円の直径の数平均粒子径である。このとき100点以上で測定を行う。
無機粒子は、分散剤によって分散されている状態で、インク受容層用塗工液に用いられることが好ましい。分散状態での無機粒子の二次平均粒子径は、0.1nm以上500nm以下が好ましく、1nm以上300nm以下がより好ましく、10nm以上250nm以下がさらに好ましい。なお、分散状態での無機粒子の二次平均粒子径は、動的光散乱法により測定できる。
インク受容層中の無機粒子の含有量(質量%)は、インク受容層全質量を基準として、50.0質量%以上98.0質量%以下であることが好ましく、70.0質量%以上96.0質量%以下であることがさらに好ましい。
インク受容層を形成する際に塗布する無機粒子の塗布量(g/m)は、8g/m以上45g/m以下であることが好ましい。上記範囲とすることで、好ましいインク受容層の厚さとなりやすい。
無機粒子としては、アルミナ水和物、アルミナ、シリカ、コロイダルシリカ、二酸化チタンなどが挙げられる。これらの無機粒子は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。なかでも無機粒子は、インクの吸収性が高い多孔質構造を形成することができるアルミナ水和物、アルミナ、及びシリカを用いることが好ましい。
アルミナ水和物としては、ベーマイト型のアルミナ水和物又は非晶質のアルミナ水和物が好ましい。また、アルミナとしては、気相法アルミナが好ましい。気相法アルミナとしては、γ−アルミナ、α−アルミナ、δ−アルミナ、θ−アルミナ、χ−アルミナなどを挙げることができる。なかでも気相法アルミナは、画像の光学濃度やインク吸収性の観点から、γ−アルミナを用いることが好ましい。
アルミナ水和物及びアルミナは、水分散液としてインク受容層用塗工液に混合することが好ましく、その分散剤として酸を使用することが好ましい。酸としては、画像の滲みを抑制する効果が得られるため、R−SOHで表される化合物を用いることが好ましい。式中、Rは水素原子、炭素数1以上4以下のアルキル基、又は炭素数1以上4以下のアルケニル基を表す。Rは、オキソ基、ハロゲン原子、アルコキシ基、及びアシル基で置換されていてもよい。
上記酸の含有量は、アルミナ水和物及びアルミナの合計の含有量を基準として、1.0質量%以上2.0質量%以下であることが好ましく、1.3質量%以上1.6質量%以下であることがさらに好ましい。
インク受容層に用いるシリカは、その製法により湿式法と乾式法(気相法)に大別される。湿式法としては、ケイ酸塩の酸分解により活性シリカを生成し、これを適度に重合させ、凝集沈降させて含水シリカを得る方法が知られている。一方、乾式法(気相法)としては、ハロゲン化ケイ素の高温気相加水分解による方法(火炎加水分解法)や、ケイ砂とコークスとを電気炉中でアークによって加熱還元気化し、これを空気で酸化する方法(アーク法)によって無水シリカを得る方法が知られている。乾式法(気相法)により得られるシリカ(以下、「気相法シリカ」ともいう)を用いることが好ましい。気相法シリカは、比表面積が特に大きいので、インクの吸収性が特に高く、また、屈折率が低いので、インク受容層に透明性を付与できる。
アルミナ水和物、アルミナ、及びシリカは併用してもよい。具体的には、アルミナ水和物、アルミナ、及びシリカから選択される少なくとも2種を、粉体状態で混合、分散して分散液とする方法が挙げられる。本発明においては、無機粒子として、アルミナ水和物及び気相法アルミナを共に用いることが好ましい。
[バインダー]
インク受容層は、バインダーを含有することが好ましい。バインダーとは、無機粒子を結着し、膜を形成することができる材料を意味する。
インク受容層中のバインダーの含有量(質量%)は、無機粒子の含有量(質量%)に対する質量比率(倍)で、0.50倍以下であることが好ましい。前記比率が0.50倍を超えると、無機粒子に対してバインダーが多すぎるため、インクの吸収性が低下し、記録される画像の滲みを十分に抑制できない場合がある。前記比率は、0.30倍以下であることがさらに好ましい。また、インク受容層の結着性の観点から、上記比率は、0.05倍以上であることが好ましく、0.08倍以上であることがさらに好ましい。
バインダーとしては、例えば、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉などの澱粉誘導体;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、及びポリビニルアルコール、並びに、それらの誘導体;ポリビニルピロリドン、無水マレイン酸重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体などの共役重合体ラテックス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体などのアクリル系重合体ラテックス;エチレン−酢酸ビニル共重合体などのビニル系重合体ラテックス;カチオン性基を用いて上記重合体をカチオン化したもの;カチオン性界面活性剤を用いて上記重合体の表面をカチオン化したもの;カチオン性ポリビニルアルコールの存在下で上記重合体を構成するモノマーを重合し、重合体の表面にポリビニルアルコールを吸着させたもの;カチオン性コロイド粒子の懸濁分散液中で上記重合体を構成するモノマーを重合し、重合体の表面にカチオン性コロイド粒子を吸着させたもの;メラミン樹脂、尿素樹脂などの熱硬化性樹脂などの水性バインダー;ポリメチルメタクリレートなどのアクリル酸エステルやメタクリル酸エステルの(共)重合体などの合成樹脂が挙げられる。これらのバインダーは、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
上記のバインダーのなかでも、ポリビニルアルコールやポリビニルアルコール誘導体を用いることが好ましい。ポリビニルアルコール誘導体としては、カチオン変性ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、シラノール変性ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタールなどが挙げられる。
インク受容層用塗工液を調製する際は、ポリビニルアルコールやポリビニルアルコール誘導体を水溶液として使用することが好ましい。その際、水溶液中のポリビニルアルコール及びポリビニルアルコール誘導体の固形分の含有量は、インク受容層用塗工液全質量を基準として、3.0質量%以上20.0質量%以下が好ましい。
[架橋剤]
インク受容層は、さらに架橋剤を含有することが好ましい。架橋剤としては、ジルコニウム系化合物、アミド系化合物、アルミニウム系化合物、ホウ酸、及びホウ酸塩などが挙げられる。これらの架橋剤は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。特にバインダーとしてポリビニルアルコールやポリビニルアルコール誘導体を用いる場合は、上記した架橋剤の中でも、ホウ酸やホウ酸塩を用いることが好ましい。
ホウ酸としては、オルトホウ酸(HBO)、メタホウ酸、次ホウ酸などが挙げられる。ホウ酸塩としては、上記ホウ酸の水溶性の塩が好ましい。例えば、ホウ酸のナトリウム塩やカリウム塩などのホウ酸のアルカリ金属塩;ホウ酸のマグネシウム塩やカルシウム塩などのホウ酸のアルカリ土類金属塩;ホウ酸のアンモニウム塩などが挙げられる。これらの中でも、オルトホウ酸を用いることが、塗工液の経時安定性とクラックの発生を抑制する効果の観点から好ましい。
架橋剤の使用量は、製造条件などに応じて適宜調整することができる。インク受容層中の架橋剤の含有量は、バインダーの含有量を基準として、1.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましく、5.0質量%以上40.0質量%以下であることがさらに好ましい。
バインダーがポリビニルアルコールであり、架橋剤がホウ酸及びホウ酸塩から選択される少なくとも1種である場合、インク受容層中の架橋剤の合計の含有量は、バインダーの含有量を基準として、5.0質量%以上30.0質量%以下であることが好ましい。
[その他の添加剤]
インク受容層は、これまで述べてきたもの以外のその他の添加剤を含有してもよい。具体的には、pH調整剤、増粘剤、離型剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、耐水化剤、硬化剤などが挙げられる。
記録媒体のヘイズ(%)は、60%以下であることが好ましく、30%以下であることがさらに好ましい。記録媒体を透過するすべての光の透過率を全光線透過率T、記録媒体を透過するすべての光のうち拡散光の透過率を拡散光透過率Tとする。ヘイズ(%)は、(T/T)×100で表され、記録媒体の透明性を示す指標である。ヘイズが0%に近くなるほど、拡散光の透過率が低くなるので、記録媒体の透明性は高くなる。ヘイズ(%)は、JIS K 7105、及びJIS K 7136に準じてヘーズメーターを用いて測定できる。
〔記録媒体の製造方法〕
記録媒体を製造する方法は、インク受容層用塗工液を調製する工程、及びインク受容層用塗工液を透明基材に塗工する工程を有する記録媒体の製造方法が好ましい。以下、記録媒体の製造方法について説明する。
透明基材にインク受容層を形成する方法としては、例えば以下の方法を挙げることができる。まず、インク受容層用塗工液を調製する。そして、透明基材に上記塗工液を塗工及び乾燥する。これにより、記録媒体を得ることができる。塗工液の塗工方法としては、カーテンコーター、エクストルージョン方式を用いたコーター、スライドホッパー方式を用いたコーターなどを用いることができる。なお、塗工時に、塗工液を加温してもよい。また、塗工後の乾燥方法は、直線トンネル乾燥機、アーチドライヤー、エアループドライヤー、サインカーブエアフロートドライヤーなどの熱風乾燥機を使用する方法や赤外線、加熱ドライヤー、マイクロ波などを利用した乾燥機を使用する方法などが挙げられる。
以下、実施例、及び比較例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、成分量に関して「部」、及び「%」と記載しているものは特に断らない限り質量基準である。
<無機粒子分散液の調製>
(無機粒子分散液1)
純水160.0g中に、粉末状のアルミナ水和物(DISPERAL HP14、サソール製)40.0g、メタンスルホン酸0.6gを添加した。その後、ミキサーで30分間撹拌し、無機粒子であるアルミナ水和物を20.0%含有する無機粒子分散液1を調製した。
(無機粒子分散液2の調製)
無機粒子の種類を粉末状のアルミナ水和物(DISPERAL HP22、サソール製)に変更したこと以外は、無機粒子分散液1の調製方法と同様に、無機粒子分散液2を調製した。
(無機粒子分散液3の調製)
無機粒子の種類を粉末状のアルミナ水和物(DISPERAL HP30、サソール製)に変更したこと以外は、無機粒子分散液1の調製方法と同様に、無機粒子分散液3を調製した。
(無機粒子分散液4の調製)
純水160.0g中に、粉末状の気相法シリカ(AEROSIL 50、EVONIK製)40.0g、シャロールDC−902(第一工業製薬製)2.0gを添加した。その後、ミキサーで30分間撹拌し、無機粒子であるシリカを20.0%含有する無機粒子分散液4を調製した。
<塗工液の調製>
バインダーであるポリビニルアルコール(PVA235クラレ製、重合度:3500、ケン化度:88%)をイオン交換水に溶解させて、固形分8.0%のポリビニルアルコール水溶液を得た。そして、表1に記載した無機粒子分散液に得られたポリビニルアルコール水溶液を、無機粒子分散液の固形分に対して、ポリビニルアルコール水溶液の固形分換算((バインダー)/(無機粒子))が表1に記載の値となるよう混合した。次に、3.0%ホウ酸水溶液を、無機粒子の固形分を基準として、ホウ酸固形分換算で1.0%となるように混合して、塗工液を得た。
<記録媒体の作製>
表2に記載の通り、作製した塗工液を、厚さ100μmの透明基材に、乾燥塗工量(g/m)が表2に記載の値となるように塗工し、温度90℃の熱風で乾燥し、記録媒体を得た。表2には、ヘイズ、インク受容層の細孔径の平均値、インク受容層のインク吸収量、及びインク受容層の厚さも記載する。測定方法は、後述する。表2中、PETは、ポリエチレンテレフタラートであり、PEは、ポリエチレンであり、塩ビは、ポリ塩化ビニルである。
[ヘイズの測定方法]
記録媒体のヘイズ(%)は、JIS K 7105、及びJIS K 7136に準じて、ヘーズメーター(NDH4000、日本電色工業製)を用いて測定した。
[細孔径の平均値の測定方法]
インク受容層の細孔径は、ガス透過法による細孔径分布測定装置(POROMETER 3Gz、Quantachrome INSTRUMENTS製)を使用して、測定した。ランダムに100個の細孔径を選び、100個の細孔径の平均値を、インク受容層の細孔径の平均値とした。
[インク吸収量の測定方法]
記録媒体に対するインク(溶媒)の吸収特性を評価する方法として、JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No.51の『紙及び板紙の液体吸収性試験方法』に記載されたブリストー法がある。このブリストー法を用いて、インク吸収量を測定した。
一定量のインク(溶媒)を所定の大きさの開口スリットを有する保持容器に注入し、スリットを介して、短冊状に加工し円盤に巻きつけられた記録媒体と接触させた。そして、保持容器の位置を固定したまま、円盤を回転させ、記録媒体に転移するインク帯の面積(長さ)を測定した。インク帯の面積から単位面積あたりの転移量(ml/m)を算出することができ、この転移量(ml/m)は所定時間に記録媒体に吸収されたインク容量を示す。ここで所定時間は、転移時間として定義される。転移時間(ミリ秒1/2)は、スリットと記録媒体の接触時間に相当し、円盤の速度と開口スリットの幅から換算される。本発明における記録媒体のインク吸収量とは10ミリ秒1/2におけるインク転移量を表す。
<銀粒子分散液の調製>
国際公開第2008/049519号公報の実施例2の調製方法の記載に準じて、銀粒子分散液1〜3(銀粒子の含有量が20.0%、樹脂の含有量が2.0%)を得た。調製の際に撹拌速度を変更することで、D50の値を変更した。さらに、特開2004−285106号公報の実施例2−2の調製方法の記載に準じて、銀粒子分散液4(銀粒子の含有量が20.0%、界面活性剤の含有量が2.0%)を得た。銀粒子のD50は、動的光散乱法により求め、表3に記載した。
<アルミニウム粒子の分散液の調製>
特開2010−18651号公報の実施例のメタリック顔料分散液の調製方法の記載に準じて、アルミニウム粒子の分散液1及び2(アルミニウム粒子の含有量20.0%)を得た。分散条件を変更することで、D50の値を変更した。アルミニウム粒子のD50は、動的光散乱法により求め、表3に記載した。
[D50の測定方法]
銀粒子、アルミニウム粒子のD50は、動的光散乱法による粒度分布計(ナノトラックUPA−EX150、日機装製)を使用して、測定した。測定条件は、SetZero:30秒、測定回数:3回、測定時間:180秒、形状:真球形、屈折率:1.6である。
<第1インクの調製>
表4に記載の各成分を混合して、十分撹拌した後、ポアサイズ1.2μmのフィルターにて加圧ろ過を行い、第1インクを得た。アセチレノールE100は、川研ファインケミカル製のノニオン性界面活性剤である。アセチレノールE100は、グリフィン法により求められるHLB値が13である。化合物1は、後述に記載のとおり、C.I.アシッドブルー9である。
<第2インクの調製>
(染料の準備)
下記の化合物を準備した。化合物3の構造式は、遊離酸型で示すが、カリウム塩として使用した。
化合物1:C.I.アシッドブルー9
化合物2:C.I.アシッドレッド249
化合物3:特開2016−108545号公報の合成方法の記載に準じて合成した、下記式(2)で表される化合物
(顔料分散液の調製)
酸価が150mgKOH/gで、重量平均分子量が8,000のスチレン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体(樹脂分散剤)を準備した。この共重合体20.0部を、その酸価と等モルの水酸化カリウムで中和し、適量の純水を加え、樹脂(固形分)の含有量が20.0%である樹脂分散剤の水溶液を調製した。顔料(モナク1100、キャボット製)20.0部、樹脂分散剤の水溶液10.0部、及び純水75.0部を混合した。この混合物と、0.3mm径のジルコニアビーズ200部を、バッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)に入れて、水冷しながら5時間分散させた。その後、遠心分離して粗大粒子を除去し、ポアサイズ3.0μmのセルロースアセテートフィルター(アドバンテック製)にて加圧ろ過して、顔料の含有量が20.0%、樹脂分散剤の含有量が2.0%の顔料分散液を調製した。
(第2インク)
表5に記載の各成分を混合して、十分撹拌した後、ポアサイズ1.2μmのフィルターにて加圧ろ過を行い、第2インクを得た。アセチレノールE100は、川研ファインケミカル製のノニオン性界面活性剤である。
(処理剤)
粉末状の気相法シリカ(CAB−O−SPERSE PG002、キャボット製)15部、ウレタン樹脂(ユーコート UWS−145、三洋化成工業製)5部、イオン交換水80部を含有する処理剤を調製した。
<評価>
表6に記載の第1インク及び第2インクを、それぞれインクカートリッジに充填し、熱エネルギーによりインクを吐出する記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置(PIXUS MG3630、キヤノン製)にセットした。本実施例において、第1インク及び第2インクは、1/1200インチ×1/1200インチの単位領域に、約11.2pLのインク滴を1滴付与する条件で記録した画像を記録デューティが100%であると定義する。実施例1〜7、9〜19、及び比較例1〜5、7、8は、前記インクジェット記録装置を用いて、表6に記載の記録媒体に、記録デューティ100%で第2インクを付与した。その後、前記第2インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように、記録デューティ100%で第1インクを付与した。実施例8、及び比較例6は、前記インクジェット記録装置を用いて、表6に記載の記録媒体に、記録デューティ100%で第1インクを付与した。その後、前記第1インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように、記録デューティ100%で第2インクを付与した。参考例1は、記録媒体に処理剤をローラで塗布した後、記録デューティ100%で第2インクを付与した。記録媒体への処理剤の単位面積あたりの付与量(g/m)は、1g/mであった。その後、前記第2インクを付与した領域と少なくとも一部が重なるように、記録デューティ100%で第1インクを付与した。比較例1で使用した光沢紙は、キヤノン写真用紙(光沢プロ プラチナグレード、キヤノン製)であった。本発明においては、下記の評価の評価基準で、A又はBを許容できるレベルとし、Cを許容できないレベルとした。評価結果は、表6に記載する。
(画像の光沢性)
得られた画像について、変角分光光度計(GSP−2、村上色彩製)を用いて、鮮明度=L/w(Lは、分光光度計の受光部で測定される明度のうち、最も高い明度の値で、wはLの半値(L/2)を示す2点の受光角の幅)を測定した。鮮明度の値が0.2以上となると、画像を目視で観察する場合に、観察する角度によって明度が変化するため、光沢性を有していると認識できる。
A:鮮明度が4.0以上だった
B:鮮明度が3.0以上4.0未満だった
C:鮮明度が3.0未満だった。
(画像の発色性)
積分球型測色計CM−2600d(コニカミノルタ製)のSCIモードを用いて、以下のように測定し、発色性の評価を行った。銀粒子を含有する第1インクのみを用いて記録デューティ100%で記録した画像のa 及びb 、銀粒子を含有するインク及び染料を含有するインクを用いて各インクを記録デューティ100%で記録した画像のa 及びb を測定した。これらの値を用いて、色差ΔEab={(a −a +(b −b 1/2の式からΔEabを算出した。a及びbは、CIE(国際照明委員会)により規定されたL表示系の値である。ΔEabが2.0以上であると、銀色ではなく使用した染料の色調が認識できる画像となる。ΔEabの値が大きいと、使用した染料の色調が良く認識される画像となる。
A:ΔEabが6.0以上だった
B:ΔEabが2.0以上6.0未満だった
C:ΔEabが2.0未満だった。
(画像の滲み)
得られた画像において、第1インク及び第2インクの両方が付与された領域を目視で観察することで、評価した。
A:画像に滲みがなかった
B:画像に滲みがあった。

Claims (6)

  1. 透明基材及び前記透明基材の一方の面にインク受容層を有する記録媒体の、前記インク受容層を有する面に、第1インク及び第2インクを少なくとも一部が重なるように付与して画像を記録する記録工程を有するインクジェット記録方法であって、
    前記第1インクが、銀粒子を含有する水性インクであり、
    前記第2インクが、染料を含有する水性インクであり、
    前記銀粒子の体積基準の累積50%粒径(nm)が、前記インク受容層の細孔径の平均値(nm)よりも大きいことを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記銀粒子が、下記式(1)を満たす請求項1に記載のインクジェット記録方法。
    1.0≦(長径+短径)/(2×短径)≦1.3 式(1)
  3. 前記インク受容層のインク吸収量(mL/m)が、0.4mL/m以上である請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
  4. 前記インク受容層の細孔径の平均値(nm)が、40nm以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  5. 前記インク受容層の厚さ(μm)が、5.5μm以上である請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
  6. 前記インク受容層中のバインダーの含有量(質量%)が、前記インク受容層中の無機粒子の含有量(質量%)に対する質量比率(倍)で、0.50倍以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
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