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JP2019072822A - 交換ツール、ツールストッカー、ロボットシステム、ロボットシステムの制御方法 - Google Patents

交換ツール、ツールストッカー、ロボットシステム、ロボットシステムの制御方法 Download PDF

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JP2019072822A JP2017202137A JP2017202137A JP2019072822A JP 2019072822 A JP2019072822 A JP 2019072822A JP 2017202137 A JP2017202137 A JP 2017202137A JP 2017202137 A JP2017202137 A JP 2017202137A JP 2019072822 A JP2019072822 A JP 2019072822A
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Abstract

【課題】 予め種多様な部品に適した形状のフィンガを持った交換ツールをロボットアームに機械的に脱着可能にするロボットシステムにおいて、ズレなく装着するために交換ツールに装着位置の位置決めを目的とした機構が設けられ、交換ツールが大型化するという問題があった。【解決手段】 交換ツールのフィンガ部を接近または離間させる機構の位置決めを行う機構をツールストッカーに設け、交換ツールをツールストッカーに保管した際にフィンガ部を接近または離間させる機構が自動で位置決めされること特徴とするロボットシステムを用いた。【選択図】 図4

Description

本発明は対象物を操作する交換可能なツール、ツールを保管するツールストッカー、およびそれらを用いたロボットシステム、ロボットシステムの制御方法に関する。
近年、カメラ、プリンタなどのように小型で複雑な構造を有する工業製品の組立、加工などの作業の自動化が行われている。この種の工業製品に使用される部品は、小型の精密部品が多く、その形状も多種にわたっている。
一方で、同一のロボット装置で多品種製品の生産を連続的に行うことが求められており、製造現場ではワークの品種や工程の変更に応じてロボット装置のロボットアーム本体の先端に装着されるツールの交換などを含む段取り替えが必要になる場面が増えている。この種のロボット装置の構成変更を作業員が手動で行う場合には労力と作業時間を要するため、可能な限り段取り替えをロボット装置のプログラミングによって行う、いわゆる自動段取り替えへの要求が高まっている。
上記の自動段取り替えに関しては、対象物への操作性と作業効率向上のために交換ツールの小型化・軽量化と、交換ツールないしその構成の交換時間の短縮、および交換時の取付け精度が要求されている。
特許文献1のロボットハンドは、指部材を有するロボットハンドに着脱可能に装着される交換爪モジュールを備えている。交換爪モジュールには、ロボットハンドの指部材を挿入可能な挿入孔を備えており、指部材を交換爪モジュールの挿入孔に挿入することで、指部分を変化できるようにしている。またこの交換爪モジュールは、指部材から取り外された際には保管治具に収納される。この保管治具には、交換爪モジュールを所定の位置決め状態にして収容する為のガイドが設けられている。このガイドに交換爪モジュールのフレーム部材を挿入することで交換爪モジュールのフレーム部材が所定の位置に案内され、位置ズレが生じないように収納される。
特許第5892765号
しかしながら特許文献1では、交換爪モジュールに設けられた挿入孔を位置決めするために交換爪モジュール側に付勢機構を設けている。また、もともとロボットハンドに備えられた指部材に別の指部材となる爪を被せて装着している。これらにより交換爪モジュール全体が大型化してしまう。
本発明の目的は、このような課題に着目してなされたものであり、複雑な機構を交換ツール側に用いることなく交換ツールを軽量化し、さらに着脱における信頼性の高い交換ツールを提供しようとするものである。
上述の課題を解決するために本発明によれば、ロボットアームと、前記ロボットアームに着脱可能に装着され対象物を操作する交換ツールと、前記交換ツールを保管するためのツールストッカーからなるロボットシステムであって、前記交換ツールは、前記対象物と接触する接触部と、前記接触部を互いに接近または離間させる機構と、前記交換ツールを前記ロボットアームから取り外した状態において、前記機構が所定の位置に位置決めされるための位置規制部と、を備え、前記ツールストッカーは、前記交換ツールが保管された際、前記位置規制部と接触して、前記接触部を互いに接近または離間させる機構を所定の位置へと位置決めする位置決め機構を備えていることを特徴とするロボットシステムを採用した。
本発明によれば、交換ツールの位置決めを行う機構を交換ツールを保管するツールストッカーに設け、交換ツールには位置決めを行う機構と接触する部分を設けている。これにより交換ツール側に複雑な機構を設けることなく交換ツールを位置決めして保管できるので、交換ツールを軽量化しつつ着脱における信頼性の高い交換ツールを提供することができる。
本発明の第1の実施形態におけるロボットシステム10の概略構成の一例を示した説明図である。 図1のロボットシステム10の制御系の構成を示したブロック図である。 本発明の第1の実施形態におけるロボットアーム本体100と交換ツール300との着脱機構を表した図である。 本発明の第1の実施形態におけるツールストッカー500に交換ツール300が保管される際の説明図である。 本発明の第1の実施形態における交換ツール300の交換方法のフローチャートである。 図8のフローチャート(S101〜S104)における交換ツール300とツールストッカー500の状態図である。 図8のフローチャート(S105〜S106)における交換ツール300とツールストッカー500の状態図である。 図8のフローチャート(S107〜S110)における交換ツール300とツールストッカー500の状態図である。 図8のフローチャート(S111〜S113)における交換ツール300とツールストッカー500の状態図である。 本発明の第1の実施形態における押圧機構530の変形例を説明した図である。 本発明の第2の実施形態における交換ツール300とツールストッカー500を説明した図である。 本発明の第2の実施形態におけるリンク107を上方から見た斜視図である。 本発明の第2の実施形態におけるツールストッカー500の斜視図である。 本発明の第2の実施形態におけるツールストッカー500と交換ツール300とリンク107の透視図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態につき説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも一例であり、例えば細部の構成については本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者が適宜変更することができる。
(第1の実施形態)
図1は本発明を実施可能なロボットシステムの概略構成の一例を示した説明図である。図1は本発明を実施可能なロボットシステムの概略構成の一例を示した説明図である。図1において、ロボットシステム10は、ロボット装置20、ツールストッカー500、空圧装置400、制御装置600と外部装置610を備えている。空圧装置400、制御装置600および外部装置610は、図1の下部にブロック図として示している。
図1のロボット装置20は、ロボットアーム本体100と、ロボットアーム本体100の先端に着脱可能に取り付けられた交換ツール300aで構成される。交換ツール300aの他に交換ツール300bもあり、これら複数種類の交換ツールを総称して交換ツール300と呼称する場合がある。これら複数種類の交換ツールにより対象物であるワークW(Wa,Wb)に対する操作を行うことができる。
ロボットアーム本体100は、基台101と、6つのリンク102〜107と、これらリンク102〜107を図1に示す矢印a〜f方向へ回動可能に連結する6つの関節111〜116とを備えている。また、関節111〜116はリンク102〜107を搖動または回動させるためのロボットアーム用モータ121〜126を有している(図2)。さらに各関節111〜116には不図示のエンコーダを設けており、このエンコーダから各関節の角度を検出し制御装置600にフィードバックしている。
同図より、ロボットアーム本体100の基台101とリンク102は図中の関節111で接続されている。関節111は、例えば初期姿勢から矢印a方向に約±180度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク102とリンク103は関節112で接続されている。この関節112は、例えば初期姿勢から矢印b方向に約±80度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク103とリンク104は関節113で接続されている。関節113は、例えば初期姿勢から矢印C方向に約±70度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク104とリンク105は関節114で接続されている。関節114は、例えば初期姿勢から矢印d方向に約±180度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク105とリンク106は関節115で接続されている。この関節115は、初期姿勢から矢印e方向に約±120度の可動範囲を有するものとする。
ロボットアーム本体100のリンク106とリンク107は関節116で接続されている。この関節116は、初期姿勢から矢印f方向に約±240度の可動範囲を有するものとする。
図1において、交換ツール300aはロボットアーム本体100の最先端のリンク107に装着される。リンク107に支持された交換ツール300aは、ロボットアーム本体100の動作により図中のXYZ座標空間を自在に移動することができる。またリンク107には交換ツール300aを駆動させるためのツール駆動用モータ221(図2)を備えておりこのモータにより交換ツール300aを開閉させて対象物への把持等の操作を行う。
組立を行う製品のワークの形状や作業内容が多種多様に存在する場合、対象物Wや作業内容に応じて各交換ツール300を使い分ける。例えば、対象物と接触する部分の長さや形状の異なるものを複数用意しておき、対象物Wや作業内容に応じて交換ツール300を交換することにより適切な作業を行うことができる。
ツールストッカー500は各交換ツール300を保管するために用いられる。例えば交換ツール300aはツールストッカー500aに保管され、交換ツール300bはツールストッカー500bに保管される。詳しい構成は後述する。
空圧装置400はロボットアーム本体100とツールストッカー500に空気を吸気もしくは排気する。空圧装置400は電磁弁421、圧力センサ422、コンプレッサ423で構成されている。空圧装置400は交換ツール300とロボットアーム本体100との着脱および交換ツール300をツールストッカー500に保管する際に用いられる。
制御装置600は、CPU601、各部を制御するためのプログラムを記憶するROM602、RAM603、通信インターフェース(図中ではI/F)604などから構成される。このうち、RAM603は外部装置610の操作による教示点や制御指令などのデータの一時記憶に用いられる。
外部装置610は、例えばティーチングペンダント(TP)のような操作装置が考えられるが、ロボットプログラムを編集可能な他のコンピュータ装置(PCやサーバ)であってもよい。外部装置610は、制御装置600に対して有線ないし無線の通信接続手段を介して接続することができ、ロボット操作および状態表示などのユーザインターフェース機能を有する。
CPU601は、例えば外部装置610で入力された教示点データを通信インターフェース604から受信する。また、外部装置610から入力された教示点データに基づきロボット装置20の各軸の軌道を生成し、通信インターフェース604を介して制御目標値としてロボット装置20に送信することができる。
さらに制御装置600はツールストッカー500とも通信インターフェース604を介して接続されている。これによりロボット装置20とツールストッカー500を統合して制御することが可能となる。また制御装置600は空圧装置400とも通信インターフェース604を介して接続されている。空圧装置400はロボット装置20とツールストッカー500に空気を吸気または排気する。これによりロボット装置20と交換ツール300との着脱を行い、交換ツール300を位置決めしてツールストッカー500に保管する。詳しくは後述する。
図2は図1のロボットシステム10の制御系の詳細な構成を示したブロック図である。ロボットシステム10の制御部としての制御装置600は、ロボットアーム本体100の各関節111〜116に搭載された各ロボットアーム用モータ121〜126を制御する。そしてリンク107に内蔵されたツール駆動用モータ221、空圧装置400、ツールストッカー500を制御する。
アームモータドライバ120は制御装置600から得た制御値を基に各ロボットアーム用モータ121〜126を制御しロボットアーム本体100の姿勢を制御する。ツール駆動用モータドライバ220も同様に制御装置600から得た制御値を基にツール駆動用モータ221を制御し交換ツール300の開閉を制御する。
また上記各モータには不図示のエンコーダを設けており、このエンコーダから各モータの回転角度を検出し制御装置600にフィードバックしている。
空圧装置400は制御装置600からの指令値を基にコンプレッサ423を駆動させて不図示のタンク内の空気を圧縮もしくは開放し、圧力センサ422より所望の空圧となれば電磁弁421を開口もしくは閉口し、空気の吸気もしくは排気を行う。電磁弁421はリンク107、ツールストッカー500のそれぞれに独立して空気を吸気もしくは排気できるよう構成されている。
次に本実施形態において、交換ツール300とロボットアーム本体100との着脱機構について図3を用いて説明する。
図3(a)はリンク107に設けられた着脱機構の斜視図、図3(b)は交換ツール300に設けられた着脱機構の斜視図、図3(c)は実際に交換ツール300をリンク107に装着させた際の図である。
図3(a)(b)よりリンク107の交換ツール300を装着する装着面には、一対の駆動基台211が一対のスライドガイド213により図中矢印A,B方向に移動可能に取り付けられている。さらにツール駆動用モータ221により、不図示のラック&ピニオン機構を介して、駆動基台211が互いに接近もしくは離間するように駆動されるように構成されている。
交換ツール300には一対の駆動基台211と同様にスライドガイド機構により図中矢印A,B方向に互いに接近もしくは離間できる一対のフィンガ支持基台314が設けられている。一対のフィンガ支持基台314は対象物と接触する一対のフィンガ部材330とつながっており、一対のフィンガ支持基台314が互いに接近もしくは離間することで一対のフィンガ部材330が互いに接近もしくは離間し、対象物を把持もしくは解放する。
交換ツール300のリンク107に対する装着面には、リンク107側の駆動基台211に対応し、スライドガイド331により図中矢印A,B方向に互いに接近もしくは離間できる一対のフィンガ支持基台314が設けられている。一対のフィンガ支持基台314は、開口部320を貫通して上記装着面の反対側へと突出し、対象物と接触する接触部となる一対のフィンガ部材330と一体に固定されている。そしてフィンガ支持基台314が互いに接近もしくは離間する動作によって、フィンガ部材330を開閉し、対象物を把持、解放することができる。
そして、リンク107と交換ツール300が装着状態にあるとき、一対の駆動基台211に設けられた駆動伝達ピン212と、一対のフィンガ支持基台314に設けられた駆動伝達孔317が嵌合し機械的に接続される(図3(c))。
図3(c)より、この状態で一対の駆動基台211を互いに接近または離間させることで、一対のフィンガ支持基台314が互いに接近または離間し、一対のフィンガ部材330が接近または離間し対象物Wを把持ないし解放する。上記の駆動伝達ピン212と駆動伝達孔317が対象物と接触する接触部となるフィンガ部材330を駆動させる駆動伝達部となる。
また、一対のフィンガ支持基台314には、フィンガ支持基台314が矢印A、B方向に移動することで突出する突出部319がそれぞれ設けられている。
リンク107と交換ツール300には互いを装着状態に保つために一対のボールフランジャー240と一対の嵌合孔340を備えている。本実施形態では一対のボールフランジャー240は空気により係合を行うボールフランジャーであり、一対の配管232により空気が吸気もしくは排気される。この一対の配管232は上述した空圧装置400に接続されている。一対のボールフランジャー240が交換ツール側の一対の嵌合孔340に挿入され、ボールフランジャー240のボール部材が空気により飛び出すことでリンク107と交換ツール300が装着される。ボールフランジャー240が装着状態を保つロボットアーム本体100側固定部、嵌合孔340が装着状態を保つ交換ツール側固定部となる。
なお、本実施形態では空気によりボール部材を移動させているが、バネや電磁弁によりボール部材を移動させて一対の嵌合孔340と係合させても良い。
また、リンク107と交換ツール300が装着状態にあるとき、一対の駆動基台211に設けられた駆動伝達ピン212と、一対のフィンガ支持基台314に設けられた駆動伝達孔317とが嵌合する(図3(c))。
図3(c)より、この状態で一対の駆動基台211を互いに接近または離間させることで、一対のフィンガ支持基台314が互いに接近または離間し、一対のフィンガ部材330が接近または離間し対象物Wを把持ないし解放する。上記の駆動伝達ピン212と駆動伝達孔317が対象物と接触する接触部となるフィンガ部材330を駆動させる駆動伝達部となる。
上記で述べた着脱機構が他の交換ツール300にも設けられていることで、多様なツールを装着させ種々の適切な操作を対象物に行うことができる。
次に、本発明の交換ツール300がロボットアーム本体100から取り外された際に保管されるツールストッカー500について説明する。図4(a)は交換ツール300を保管していない場合のツールストッカー500の斜視図である。図4(b)は交換ツール300が保管されている場合のツールストッカー500の斜視図である。図4(c)は図4(b)における二点鎖線BBで切断した断面図である。
図4(a)より、ツールストッカー500には交換ツール300の保管状態において交換ツール300と接触する接触面511を備え、さらに接触面511の中央には開口部512が設けられている。この開口部512にフィンガ部材330が挿入される。また、ツールストッカー500には脚部513が四方に備えられている。
接触面511上には、一対のピン514、一対のボールフランジャー517、一対の押圧機構530、識別センサ560、光透過型の有無センサ570が設けられている。
一対のピン514は空気により径を拡張、収縮できる拡径部材515をそれぞれ備えている。また一対のピン514は配管516を介して空圧装置400(図2)に接続されている。空圧装置400の電磁弁421を制御することで、コンプレッサ423(図2)から配管516を介し空気の吸気もしくは排気を行い、拡径部材515を半径方向へ拡張もしくは収縮させることができる。
一対のボールフランジャー517は、上述したロボットアーム本体100側のボールフランジャー240と同様の構成となっている。一対のボールフランジャー517にはそれぞれボール部材518が設けられ、配管519により空気が吸気もしくは排気されボール部材518が移動する。
一対の押圧機構530はそれぞれベース部材531、レバー部材532、バネ部材533、レバー回動軸534で構成されている。レバー部材532はレバー回動軸534を回動中心にして、ベース部材531に対して回動可能となっている。
レバー部材532に設けられたバネ部材533は、レバー部材532を矢印G方向へ常に回動させた状態にして弾性付勢している。また、レバー部材532の端部にはローラ535が設けられている。このローラ535が交換ツール300に設けられた突出部319と接触し、バネ部材533によりG方向に回動されたレバー部材532により突出部319を押圧することでフィンガ支持基台314の位置決めを行う。なお、バネ部材533は弾性部材であればよく、あくまで一例としてバネを用いる。
図4(b)は交換ツール300が保管されていないときのツールストッカー500のZX平面図である。バネ部材533が矢印F方向へレバー部材532を引っ張っているため、レバー回動軸534を軸としてレバー部材532がG方向へ回動し、同時にローラ535がG方向へ持ち上げられる。ツールストッカー500は交換ツール300が保管されていない場合、常にこの状態を保っている。
図4(c)は、実際に交換ツール300がツールストッカー500に保管されている状態を示した斜視図である。一対のピン514と合うように一対の孔342と、一対のボールフランジャー517のボール部材518と係合する一対の嵌合孔346がそれぞれ交換ツール300に設けられている。
一対のピン514の拡径部材515が拡張することで孔342と密着し交換ツール300のX方向およびY方向の位置決めを行う。また、ボールフランジャー517のボール部材518が広がることで嵌合孔346と係合しZ方向の位置決めを行う。それと同時にツールストッカー500と交換ツール300とを固定する。このように位置決めピン514とボールフランジャー517が位置決め機構として交換ツール300の位置決めを行い固定して保管する。
識別センサ560は物体が所定の位置まで接近すると信号を出力する近接センサである。交換ツール300にはツールストッカー500に保管された際に識別センサ560と対向する位置に識別部347が設けられている。交換ツール300がツールストッカー500上に保管されると、識別部347が識別センサ560に所定の位置まで接近した状態となる。これにより識別センサ560が制御装置600にON信号を送信し、制御装置600は所定のツールストッカー500に対応した交換ツール300が保管されたと判別する。一方、識別センサ560と対向する位置に識別部347が無い交換ツール300が保管されると、識別センサ560からの制御装置600への信号がOFFのままのため、制御装置600は誤った交換ツール300が保管されたと認識する。
この識別センサ560の位置と識別部347の位置の組み合わせを各ツールストッカー500と交換ツール300の組み合わせに応じて対応させることで、ツールストッカー500に保管された交換ツール300の種類を判別する。この識別センサ560が交換ツール300が保管されているか判別する判別部となる。
有無センサ570は光透過型のセンサであり、有無センサ570間には常に光路が存在する。図4(b)の状態では交換ツール300が、有無センサ570間の光路を遮っているので、制御装置600はツールストッカー500上に交換ツール300が保管されていると認識する。逆に図4(a)の状態では有無センサ570間の光路を遮っていないので制御装置600はツールストッカー500上に交換ツール300が保管されていないと認識する。
図4(d)より、交換ツール300が保管されている場合、ローラ535と突出部319と接触点Pには矢印H方向に力がかかる。これによりレバー部材532が矢印I方向にレバー回動軸534を軸として回動する。しかし図4(b)で説明したようにレバー部材532はバネ部材533により常に矢印F方向に引っ張られている。よってレバー部材532は図4(b)で示した矢印G方向へ戻ろうとする。それと同時にローラ535も矢印G方向へ戻ろうとするため、ローラ535は突出部319をK方向へ押圧する。一対のフィンガ支持基台314は交換ツール300の開口部320を通して設けられているため、開口部320の縁部に突き当てられて位置決めされる。
以上によりフィンガ支持基台314が位置決めされると同時に駆動伝達孔317も位置決めされる。これによりロボットアーム本体100と交換ツール300との着脱の際の駆動伝達ピン212と駆動伝達孔317との嵌合ズレの危険性を低減する。上記突出部319が位置規制部、押圧機構530が位置決め機構となる。
図5は本発明の第1の実施形態におけるロボットシステム10のフローチャートである。図6は図5の各ステップにおける状態図である。以下、図5と図6を用いて説明する。
図5より交換ツール300をツールストッカー500から取得する場合、まずS101でロボットアーム本体100のリンク107をツールストッカー500上に保管されている交換ツール300の上空に移動させる(図6−1(a))。この時有無センサ570により交換ツール300が保管されているツールストッカー500の上空に移動する。
次にS102で矢印C方向へリンク107を直線的に移動させ、一対のボールフランジャー240を嵌合孔340に挿入する(図6−1(b))。それと同時に一対の駆動伝達ピン212が一対の駆動伝達孔317に挿入される。このとき、フィンガ支持基台314は押圧機構530によりK方向へそれぞれ押圧され、駆動伝達孔317は位置決めされている。ゆえに軸Ca、Cbを中心としてズレなく駆動伝達ピン212を駆動伝達孔317に挿入できる。
S103でボールフランジャー240が嵌合孔340に挿入された状態で、空圧装置400により電磁弁421が作動し、ツールストッカー500側のピン514内へ空気が吸気もしくは排気され拡径部材515が収縮する。加えてツールストッカー500側のボールフランジャー517内へ空気が吸気もしくは排気されボール部材518が移動し交換ツール300のツールストッカー500の固定が解除される。
そしてS104で電磁弁421が作動し、リンク107側のボールフランジャー240へ空気が吸気もしくは排気されボール部材が移動する。そしてボール部材が嵌合孔340と係合し、リンク107に交換ツール300が装着されロボットアーム本体100に交換ツール300が装着される。
交換ツール300がロボットアーム本体100に装着された後、S105でロボットアーム本体100によりリンク107が矢印D方向へ直線的に移動する(図6−2(c))。このときフィンガ支持基台314の突出部319とローラ535とが離間する。そしてレバー部材532は、バネ部材533の引っ張り力Fによりレバー回動軸534を中心に矢印G方向へ回動したまま付勢される。
そしてS106で交換ツール300を用いてワークWの把持等、フィンガ部材330に合わせた操作を行う(図6−2(d))。リンク107を把持対象となるワークWに向けて下方に移動させ、ツール駆動用モータ221を駆動させ駆動基台211を制御する。そして駆動伝達ピン212及び駆動伝達孔317を介して、フィンガ支持基台314及びフィンガ部材330を制御することでワークWを把持する。その後、ロボットアーム本対100は目的位置にワークWを搬送し、フィンガ部材330を制御してワークWの把持を解除して目的位置に設置する。
上記はワークの把持、搬送を例に説明したが交換ツール300により組立て動作やねじ締め動作を行っても良い。
S106で対象物への操作が終了すると、S107へ進み交換ツール300をツールストッカー500へ保管する。S107で、装着されている交換ツール300に対応したツールストッカー500の上空へ移動し、リンク107を矢印C方向に直線的に移動させフィンガ部材330を開口部512に挿入する。すると、突出部319がローラ535と当接する(図6−3(e))。リンク107がさらに矢印C方向へ移動すると、レバー部材532は交換ツール300によりP点で矢印H方向に押し付けられるのでレバー回動軸534を中心に矢印I方向へ回動する。
そしてS108で、交換ツール300がツールストッカー500に接触したか判定する(図6−3(f))。図6−3(f)の状態では押圧機構530によりフィンガ支持基台314がK方向へ押圧され、駆動伝達孔317が位置決めされる。これによりツールストッカー500が正しく位置決めされて保管されたかを判定する。この判定は詳細不図示の力センサをリンク107内に内蔵し、力の閾値を用いて判定する。なお、この判定方法は一例であり、リンク107の移動量を不図示のエンコーダにより検出し、それを閾値として用いても良い。S108:YesとなればS109へ進み、S108:NoとなればS107の直前まで戻り再度矢印C方向へ移動させる。
S108:Yesとなった場合S109へ進み、電磁弁421が作動しボールフランジャー240と嵌合孔340で構成される着脱機構へ空気が吸気もしくは排気される。そしてボールフランジャー240のボール部材が移動することで、リンク107と交換ツール300が解除される。
そしてS110で電磁弁421が作動して、ツールストッカー500側の位ピン514へ空気が吸気もしくは排気され拡径部材515が拡張する。加えてツールストッカー500側のボールフランジャー517へ空気が吸気もしくは排気されボール部材518aが移動して交換ツール300が位置決めされてツールストッカー500に固定される。
その後S111で、ロボットアーム本体100によりリンク107が矢印D方向へ直線的に移動する(図6−4(g))。以上により交換ツール300が、位置決めされてツールストッカー500上に保管される。
その後、S112で次の動作は別の交換ツール300で作業を行うか判断する。この判定はユーザーにより設定されるものとする。S112:Noならば作業を終了し、S112:YesならばS113へ進む。
S113で、上記で装着した交換ツール300とは別の交換ツール300’の上空へリンク107を移動させる(図6−4(h))。そしてS102の直前まで戻り、上記で述べた着脱動作を同様に行う。以上により種々の交換ツール300を装着して適切な把持を行うことができる。
以上第1の実施形態により、ツールストッカー500上にフィンガ部材330の開閉機構を押圧して位置決めする押圧機構を設けている。よって交換ツール300側に位置決めを行う複雑な機構を設けるスペースが必要なくなり交換ツールの大型化を防ぎつつ着脱における信頼性を保つことができる。
また、本実施形態では押圧機構530をツールストッカー500の接触面511上に設けたが接触面511の下に設けても良い。図7は押圧機構530を接触面511の下に設けた際の交換ツール300とツールストッカー500を示している。図7(a)は交換ツール300、図7(b)がツールストッカー500である。図7(c)は実際の交換ツール300をツールストッカー500に保管した際の断面図である。
図7(a)より、突出部319がフィンガ部材330と一体となって設けられている。また、図7(b)より押圧機構530が接触面511の下に設けられている。
図7(c)より、押圧機構530のローラ535が突出部319に接触し、フィンガ部材330をK方向に押圧する。これにより、押圧機構530を接触面511上に設けた際と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態につき説明する。第1の実施形態では押圧機構530をバネとレバー部材により構成していたが、より簡易な構成でフィンガ支持基台314を位置決めすることができる。以下で詳述する。
以下では、第1の実施形態とは異なるハードウェアや制御系の構成の部分について図示し説明する。第2の実施形態では第1の実施形態の押圧機構530を変更している。また、第1の実施形態と同様の部分については上記と同様の構成ならびに作用が可能であるものとし、その詳細な説明は省略するものとする。また、第1の実施形態と同一ないし同等の部材や制御機能については、同一の参照符号を用いる。
図8は第2の実施形態における交換ツール300とツールストッカー500の断面図を示している。第1の実施形態と大きく異なる点は突出部319と、押圧機構530の代わりにツールストッカー500にテーパ部540を設けている点である。
図8(a)より交換ツール300のフィンガ部材330に、突出部319の代わりにテーパ部540と接触するテーパ接触部350を設けている。
図8(b)より交換ツール300がツールストッカー500に保管されることで、交換ツール300のテーパ接触部350と、ツールストッカー500のテーパ部540が接触する。そしてテーパ同士の接触により矢印S方向にフィンガ部材330が滑る。それと同時にフィンガ支持基台314も矢印K方向に進み、交換ツール300の開口部320の縁部にフィンガ支持基台314が当接し位置決めがなされる。上記テーパ接触部350が位置規制部、テーパ部540が位置決め機構となる。
以上により、本実施形態を用いればレバー部材やバネ部材を用いることなくフィンガ支持基台314を位置決めして保管できる。これによりツールストッカー500に設ける位置決め機構をさらに簡易にできるため、コスト低減を図ることができる。
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態につき説明する。第1の実施形態、第2の実形態では空圧装置400による空気供給をロボットアーム本体100のリンク107とツールストッカー500に行っていたが、ツールストッカー500に供給するだけでも本発明を実施可能である。以下で詳述する。
以下では、第1の実施形態、第2の実施形態とは異なるハードウェアや制御系の構成の部分について図示し説明する。第2の実施形態では第1の実施形態のボールフランジャー240およびツールストッカー500を部分的に変更している。また、第1の実施形態と同様の部分については上記と同様の構成ならびに作用が可能であるものとし、その詳細な説明は省略するものとする。また、第1の実施形態と同一ないし同等の部材や制御機能については、同一の参照符号を用いる。
本実施形態では、一対のボールフランジャー240が図9に示す様にフレーム245により連結して設けられている。また、一対のボールフランジャー240を駆動させるための空気を送る弁が内蔵された結合部244が設けられている。
図10は本実施形態におけるツールストッカー500の斜視図である。本実施形態と第1の実施形態との大きな変更点は、上記で述べた空気が通る弁を設けた結合部244と結合するツールストッカー500側の結合部525を設けていることである。結合部525は配管520により空圧装置400に接続されている。
このエアが通る弁を設けた結合部244と結合部525とをそれぞれリンク107とツールストッカー500に設け、配管526を設けていることである。
図11は、ツールストッカー500上の交換ツール300を取得する際の断面図である。リンク107がロボットアーム本体100により矢印C方向に直線的に移動し、ボールフランジャー240が、交換ツール300の嵌合孔340に挿入されている。
それと同時に結合部244と、結合部525が結合する。このとき結合部244と結合部525に設けられたそれぞれの弁が開き、配管520を介してフレーム245内に空気を吸気もしくは排気する空気経路を構築する。そしてボールフランジャー240に空気が吸気もしくは排気されボール部材が移動、嵌合孔340と係合もしくは解除され交換ツール300とリンク107とが着脱される。
ツールストッカー500上に交換ツール300を保管する際には、リンク107が矢印C方向に直線的に移動し、結合部244と、結合部525が結合する。そしてそれぞれの弁が開き、配管526を介してフレーム245内にエアが吸気もしくは排気される。そして一対のボールフランジャー240に空気が吸気もしくは排気されボール部材が移動して嵌合孔340との係合が解除される。
以上により、ツールストッカー500に設けられた結合部525からリンク107側の結合部244を介して空気を給気もしくは排気してボールフランジャーを動作させる。これによりロボットアーム本体100にエアの経路となる配管232を設ける必要がなくなり製造コストを低減することができる。
また、動きの多いロボットアーム本体100ではなく、ツールストッカー500に配管を設けているので配管へのダメージを低減でき、安定してエアを供給することができる。
なお上記各実施形態における、2組の交換ツール300a、300bとツールストッカー500a、500bは一例であり、操作対象となるワークの形状と姿勢に応じたツールの種類に合わせて、数を増やすことも可能である。
また、上記各実施形態ではワークに対して把持だけでなく、塗装や溶接などを行う場合は、適宜フィンガ部材(330a、330b)を取り外し、用途に合わせた部材に付け替えても良い。
また、上記各実施形態ではリンク107と交換ツール300との装着状態を保つ固定部として、空気でボール部材が進退し嵌合孔340と係合するボールフランジャー構成で説明した。しかしボールフランジャーの代わりとして電磁石等の磁力で結合する構成に当事者が任意に変更可能である。また、ツールストッカー500に備えられたボールフランジャー517も上記のように電磁石等の磁力で結合する構成に変更してよい。
また、上記第1の実施形態、第3の実施形態では押圧機構530を、ベース部材531に対して回動可能なレバー部材532をバネ部材533で付勢し、ツール交換時には交換ツールのフィンガ支持基台314の突出部319により回動する構成で説明した。しかし、フィンガ支持基台314を所定の方向に弾性的に付勢する構成、例えばエア駆動するシリンダ等を押圧機構530として当事者が任意に変更可能である。
例えば、ローラ535をエア駆動するシリンダに接続し、交換ツール300が保管された際には、シリンダにエアを供給しローラ535を押圧方向へ駆動させることでレバー部材を用いた時と同様の効果を得ることができる。
上記第1の実施形態、第3の実施形態ではローラ535で突出部を押圧しているが、ローラの押圧力が十分強ければ、交換ツール300のツールストッカー500への固定を兼用することも可能である。
また、上記各実施形態では識別部347の接近を近接センサである識別センサ560が検知し、ツールストッカー500上に保管されている交換ツール300の種別を判別する構成について説明した。しかし識別部347をバーコードに変更し且つ識別センサ560をバーコードリーダーに変更した構成に当事者が任意に変更可能である。
また、上記各実施形態では有無センサ570および識別センサ560の2つのセンサを設ける構成を説明した。しかし、有無センサ570を設けずに、識別センサ560によりツールストッカー500上の交換ツール300の有無を検知する構成に当事者が任意に変更可能である。
上記各実施形態のツール交換の処理手順は具体的には制御装置600により実行されるものである。従って上述した機能を実行可能なソフトウェアの制御プログラムを記録した記録媒体をCPU601に供給し、CPU601がROM602に格納されたプログラムを読み出し実行することによって達成されるよう構成することができる。この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が上述した各実施形態の機能を実現することになり、プログラム自体およびそのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
また、各実施形態では、コンピュータで読み取り可能な記録媒体がROM602或いはRAM603であり、ROM602或いはRAM603にプログラムが格納される場合について説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。本発明を実施するためのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であれば、いかなる記録媒体に記録されていてもよい。例えば、プログラムを供給するための記録媒体としては、HDD、外部記憶装置、記録ディスク等を用いてもよい。
本発明は産業用ロボットとして利用可能である。
10 ロボットシステム
20 ロボット装置
100 ロボットアーム本体
101 基台
102、103、104、105、106、107 リンク
111、112、113、114、115、116 関節
121、122、123、124、125、126 ロボットアーム用モータ
211 駆動基台
212 駆動伝達ピン
213、331 スライドガイド
220 ツール駆動用モータドライバ
221 ツール駆動用モータ
232 配管
240、517 ボールフランジャー
300 交換ツール
314 フィンガ支持基台
317 駆動伝達孔
319 突出部
320 開口部
330 フィンガ部材
340 嵌合孔
347 識別部
350 テーパ接触部
400 空圧装置
421 電磁弁
422 圧力センサ
423 コンプレッサ
500 ツールストッカー
514 ピン
515 拡径部材
518 ボール部材
530 押圧機構
532 レバー部材
533 バネ部材
534 レバー回動軸
535 ローラ
540 テーパ部
560 識別センサ
570 有無センサ
600 制御装置
610 外部装置

Claims (11)

  1. ロボットアームと、前記ロボットアームに着脱可能に装着され対象物を操作する交換ツールと、前記交換ツールを保管するためのツールストッカーからなるロボットシステムであって、
    前記交換ツールは、
    前記対象物と接触する接触部と、
    前記接触部を互いに接近または離間させる機構と、
    前記交換ツールを前記ロボットアームから取り外した状態において、前記機構が所定の位置に位置決めされるための位置規制部と、を備え、
    前記ツールストッカーは、
    前記交換ツールが保管された際、前記位置規制部と接触して、前記接触部を互いに接近または離間させる機構を所定の位置へと位置決めする位置決め機構を備えていることを特徴とするロボットシステム。
  2. 請求項1に記載のロボットシステムにおいて、
    前記位置決め機構は、
    回動軸を回動中心として回動可能なレバー部材と、
    前記レバー部材を弾性付勢する弾性部材と、を備え、
    弾性付勢された前記レバー部材が、前記位置規制部を押圧することで前記接触部を互いに接近または離間させる機構を所定の位置へと位置決めすることを特徴とするロボットシステム。
  3. 請求項1に記載のロボットシステムにおいて、
    前記位置決め機構はテーパ部により構成され、
    前記位置規制部が前記テーパ部と接触することで前記接触部を互いに接近または離間させる機構を所定の位置へと位置決めすることを特徴とするロボットシステム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボットシステムにおいて、前記ツールストッカーに前記交換ツールが保管されているか判別する判別部が設けられていることを特徴とするロボットシステム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボットシステムにおいて、前記ツールストッカーに前記交換ツールの種類を識別する識別部が設けられていることを特徴とするロボットシステム。
  6. ロボットアームに着脱可能に装着され、対象物を操作する交換ツールであって、
    前記対象物と接触する接触部と、
    前記接触部を互いに接近または離間させる機構と、
    前記交換ツールを前記ロボットアームから取り外した状態において、前記機構が所定の位置に位置決めされるための位置規制部と、を備えたことを特徴とする交換ツール。
  7. 請求項6に記載の交換ツールをロボットアームに装着したロボット装置。
  8. ロボットアームに着脱可能な交換ツールを、前記ロボットアームから取り外した際に保管するツールストッカーであって、
    前記交換ツールが保管された際、前記交換ツールと接触して、前記交換ツールを所定の位置へと位置決めする位置決め機構を備えていることを特徴とするツールストッカー。
  9. ロボットアームと、前記ロボットアームに着脱可能に装着され対象物を操作する交換ツールと、前記交換ツールを保管するためのツールストッカーからなるロボットシステムであって、
    前記交換ツールは、
    前記対象物と接触する接触部と、
    前記接触部を互いに接近または離間させる機構と、
    前記交換ツールを前記ロボットアームから取り外した状態において、前記機構が所定の位置に位置決めされるための位置規制部と、を備え、
    前記ツールストッカーは、
    前記交換ツールが保管された際、前記位置規制部と接触して、前記接触部を互いに接近または離間させる機構を所定の位置へと位置決めする位置決め機構を備え、
    前記交換ツールの前記接触部または前記位置規制部を前記ツールストッカーの位置決め機構に接触させながら、前記交換ツールを移動させる移動工程と、
    前記位置決め機構により、前記接触部を互いに接近または離間させる機構を所定の位置へと位置決めする位置決め工程と、を有することを特徴とする制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法を実行可能な制御プログラム。
  11. 請求項10に記載の制御プログラムを記録した、コンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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