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JP2018104015A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】 その目的とするところは包装袋の開封時に切り取り片が発生しない包装袋を提供することにある。【解決手段】 袋本体部の上部にガセット部が設けられ、周縁に上部接合部と左右両辺に側部接合部を備えた包装袋であって、袋本体部は第一シートと第二シートが対向して配されてなり、ガセット部は二つ折りされた第三シートからなり、二つ折りされた第三シートは袋本体部の上部に折部を下側として第一シートと第二シートとの間に配されており、周縁が上部接合部で第一シート及び第二シートに接合されており、第三シートの折部には第三シートを貫通する切目を備え、折部の下方に第一シートと第二シートが剥離可能に接合された開口用接合部を備えていることを特徴とする包装袋である。【選択図】 図1

Description

本発明は、開封時に切り取り片が発生しない包装袋に関する。
従来、プラスチックフィルムを含む積層体を用いた包装袋は、三方シールタイプ、四方シールタイプ、合掌シールタイプ、自立タイプ等の種々の形態で使用されている。積層体は主に基材層、中間層、熱融着層からなり、熱融着層同士を重ね合わせ周縁を熱接着することにより製袋されている。そして、このような包装袋は、開封を容易にするために種々の工夫がなされ、例えば、包装袋の周縁の接合部(熱融着部)の外縁にI、U、V字形状等のノッチや切欠きが設けられている。図6にその一例として周縁接合部101に外縁よりVノッチ102が施された四方シールタイプの包装袋100を示す。
また、包装袋をノッチから引裂いた際、真っ直ぐ直線的に引裂ける易開封性を備えた包装袋も知られている。例えば、基材層または中間層等に直線的に引き裂ける一軸延伸ポリオレフィンフィルムや二軸延伸ポリエステルフィルム等を積層し引裂き直線性を有するようにした易開封性包装袋が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、外面層と中間層と熱接着性樹脂層を備えた積層フィルムからなる袋において、袋の裏面側を構成する積層フィルムの中間層に開封するための直線状の切目線が形成されるとともに、切目線の両端に対応する袋の両側端の少なくとも一方に切込が形成された構成とすることにより引裂き直線性を有するようにした易開封性包装袋も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
包装袋にノッチ等の開封開始手段と、積層体に前記のような易開封性手段を付与することにより、使用者にとって利便性の高い包装袋となっている。しかしながら、これらの従来の包装袋100では、図6に示すようにVノッチ102より引裂いて開封すると切り取られた部分が切り取り片103として包装袋100から分離されるためにゴミになり、一旦、切り取り片103を捨てる必要があることから、内容物を取り出すのに煩わしいという問題点がある。また、開封により切り取り片103が分離されるために包装袋100に設けられたデザインの一部が切り取られ、当初の意匠性が損なわれるという問題や、切り取り片103の領域を考慮した上でデザインを設けなければならずデザインの大きさ等の自由度が制限されるという問題がある。
特開平10−168293号公報 特開2001−18988号公報
そこで本発明は、上記問題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは包装袋の開封時に切り取り片が発生しない包装袋を提供することにある。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、袋本体部の上部にガセット部が設けられ、周縁に上部接合部と左右両辺に側部接合部を備えた包装袋であって、袋本体部は第一シートと第二シートが対向して配されてなり、ガセット部は二つ折りされた第三シートからなり、二つ折りされた前記第三シートは前記袋本体部の上部に折部を下側として前記第一シートと前記第二シートとの間に配されており、周縁が前記上部接合部で前記第一シート及び前記第二シートに接合されており、前記第三シートの前記折部は前記第三シートを貫通する切目を備え、前記折部の下方に前記第一シートと前記第二シートが剥離可能に接合された開口用接合部を備えていることを特徴とする包装袋である。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の包装袋において、前記ガセット部の左右両端が接合されていることを特徴とするものである。
本発明の包装袋は、ガセット部の折部に備えられた切目より第三シートを引裂き、さらに、開口用接合部を剥離させることにより開封できるので開封時に切り取り片が発生しない。
本発明に係る包装袋の第一実施形態を示す正面図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明に係る包装袋の第一実施形態のガセット部を説明する説明図であって、上部のガセット部を拡げた状態で見た平面と部分断面を示す図である。 本発明に係る包装袋の開封方法を説明する部分断面図である。 本発明に係る包装袋の第二実施形態を示す正面図である。 従来の包装袋の一例を示す正面図である。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明に係る包装袋の第一実施形態を示す正面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は本発明に係る包装袋の第一実施形態のガセット部を説明する説明図であって、上部のガセット部を拡げた状態で見た平面と部分断面を示す図、図4は本発明に係る包装袋の開封方法を説明する部分断面図、図5は本発明に係る包装袋の第二実施形態を示す正面図、図6は従来の包装袋の一例を示す正面図であり、図中のP1、P2は包装袋、1は袋本体部、2はガセット部、3は上部接合部、4、5は側部接合部、6は下部接合部形成予定部、7は開口用接合部、7’は開口用接合部剥離跡、8は開口、9は切り欠き、10は第一シート、20は第二シート、30、30’は第三シート、31は折部、32は切目をそれぞれ示す。
図1は本発明に係る包装袋の第一実施形態を示す正面図、図2は図1のA−A線断面図であって、包装袋P1は、袋本体部1の上部にガセット部2が設けられ、周縁に上部接合部3と左右両辺に側部接合部4、5をそれぞれ備えている。袋本体部1は少なくとも内面に熱融着層(図示しない)を備えた第一シート10と第二シート20が熱融着層同士を対向して配されてなり、ガセット部2は少なくとも内面に熱融着層(図示しない)を備えた第三シート30からなり、熱融着層の面を外側にして二つ折りされ、二つ折りされた第三シート30は袋本体部1の上部に折部31を下側として第一シート10と第二シート20との間に配されており、第三シート30の熱融着層の二つ折りされた一方の面は第一シート10の熱融着層と、第三シート30の熱融着層の二つ折りされた他方の面は第二シート20の熱融着層と対向しており、第三シート30の周縁が上部接合部3で第一シート10及び第二シート20に接合されている。
第三シート30の折部31は第三シート30を貫通する切目32を備え、切目32は第三シート30の左右方向に直線状のミシン目線で形成されている。切目32と非切目の長さは後述する開封方法で第三シート30を指で引き裂くことができればよく、第三シート30の積層構成に応じて適宜設計すればよい。包装袋P1は、ガセット部2を構成する第三シート30の折部31の下方に開口用接合部7を備え、開口用接合部7は、第一シート10と第二シート20の内面の熱融着層同士が剥離可能に接合されることにより形成されている。開口用接合部7を設けることにより、袋本体部1が密封されると共に、開封に際しては、易開封性を付与することができる。
つぎに図3を参照しながら本発明に係る包装袋P1の第一実施形態のガセット部2を詳しく説明する。図3(イ)は包装袋P1の上部に設けたガセット部2を拡げた状態で上から見た平面図であり、図3(ロ)はB−B線部分断面図、図3(ハ)はC−C線部分断面図である。図3(イ)に示すようにガセット部2を構成する第三シート30は矩形状であり上下に二分する折部31が略中央に設けられており、折部31には第三シート30の左右両端に跨る切目32からなるミシン目線が設けられている。図3(ロ)に示すようにガセット部2の折部31の下方に開口用接合部7が設けられている。開口用接合部7は、第一シート10と第二シート20の熱融着層同士が剥離可能に接合され形成されている。図3(ハ)は側部接合部4における部分断面図であり、ガセット部2では二つ折りされた第三シート30の一方の側が第一シート10と剥離不能に接合され、他方の側が第二シート20と剥離不能に接合されている。それ以外は、第一シート10と第二シート20の熱融着層同士が剥離不能に接合され側部接合部4を形成している。側部接合部5も図示しないが同様に形成されている。なお、下端部は図1にしめすように内容物封入前は下部接合部形成予定部6として開口されており、内容物充填後、接合され下部接合部となり、内容物が密封包装されるものである。
本発明の包装袋P1に用いる第一シート10、第二シート20、第三シート30について説明する。第一シート10、第二シート20、第三シート30の基材層としては、機械的、物理的、化学的等において優れた性質を有する合成樹脂製フィルムを用いることができ、たとえば、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリプロピレン系等の樹脂を用いた未延伸フィルム、あるいは、一軸方向ないし二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれのものも使用することができ、フィルムの厚さとしては基材としての強度、剛性などについて必要最低限に保持され得る厚さであればよく、コストなどを勘案して決めればよい。また、基材層として使用する合成樹脂製フィルムは、通常、該合成樹脂製フィルムの内層側に印刷が施され、印刷適性が求められるために、一軸方向ないし二軸方向に延伸した延伸フィルムが好適である。また、基材層に上記の合成樹脂製フィルムにポリ塩化ビニリデンを塗工したものやアルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着層を形成しガスバリアー性を付与したフィルムも使用できる。
中間層は、包装袋P1に要求される要求品質、例えば、酸素ガス、水蒸気ガス等のガスバリアー性、及び/又は、遮光性等の内容物に応じて必要とされる保護機能により熱融着層と基材層との間に設けることができる。中間層としては、たとえば、アルミニウム、鉄、銅、錫等の金属箔、あるいは、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリ塩化ビニリデン等のフィルム、あるいは、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン・ポリプロピレン・エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリビニルアルコール等のフィルムにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルムないしはアルミニウム、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化インジウム、酸化錫、酸化ジルコニウム等の無機物の蒸着を施したフィルムなどを用いることができる。また、中間層は、上記したガスバリアー性、及び/又は、遮光性を付与するのみならず、たとえば、機械的強靭性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等の機能を付与することができ、上記したガスバリアー性、及び/又は、遮光性を付与する材料と、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリエチレン・ポリプロピレン・エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン等のフィルムと組み合わせて用いても構わない。また、基材層に用いられる合成樹脂製フィルムも使用することができる。
熱融着層は、熱により溶融し相互に溶着し得る熱接着性樹脂から形成された層であればよく、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等の樹脂の一種ないしそれ以上からなる樹脂で形成することができる。特に、低温シールで安定して低いシール強度が得られ、イージーピール性を有すると共に、高温シールすることにより高いシール強度が得られ、剥離困難な完全シール性が得られる樹脂組成物、例えば、エチレン・α,β−不飽和カルボン酸共重合体及びそのアイオノマーから選ばれたJIS K7210で規定されるメルトフローレートがそれぞれ異なる成分Aと、成分Bと、プロピレンの単独重合体及びプロピレンとプロピレンを除く1種以上のα−オレフィンとの共重合体から選ばれた成分C等の樹脂組成物が開口用接合部7を容易に形成できるので好ましい。
なお、基材層にガスバリアー性を有するフィルムを用いる場合には、ガスバリアー性、及び/又は、遮光性を付与するための前記中間層は用いなくともよいが、内容物に要求される保護機能により、たとえば、機械的強靭性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐寒性、耐熱性、耐薬品性等の機能を付与するために、たとえば、ポリエステル、ポリアミド、あるいは、ポリエチレン,ポリプロピレン,エチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン等のフィルムなどの一種ないしそれ以上を組み合わせて中間層として用いることができる。
基材層、中間層、熱融着層を積層する方法は、例えば、ウレタン系等のドライラミネート用接着剤を用いて積層するドライラミネーション法やポリエチレン樹脂等を熱溶融押出しして積層する押出しラミネーション法が使用できる。また、第三シート30の折部31に設ける切目32は、所定の形状を備えたダイロールでミシン目線で物理的に設けることができる。また、レーザー加工により設けてもよい。
包装袋P1は、既存の自立袋(スタンディングパウチ)製袋機を用いて製造できる。例えば、第一シート10と第二シート20が連接された広幅シートを第一シート10と第二シート20にスリッターで分離し、それぞれの熱融着層同士を対向して配置し、一方の端に熱融着層を外側にして二つ折りした第三シート30を折部31が他方の端を向くようにして挟み込み、第三シート30と第一シート10及び第三シート30と第二シート20の流れ方向(側部接合部4、5が対向する方向)の一方の端を熱接着し長手方向の上部接合部3を形成し、つぎに、所定位置に流れ方向に熱接着し開口用接合部7を形成する。その後、流れ方向と直交する方向に等間隔で熱融着部を設け、当該熱融着部を流れ方向と直交する方向に略2等分するように裁断することにより側部接合部4、5、及び、短手方向の上部接合部3を設け包装袋P1を製造することができる。開口用接合部7は上部接合部3、側部接合部4、5より熱接着温度を低くし、剥離可能に熱接着させる。上部接合部3、側部接合部4、5は開口用接合部7より熱接着温度を高くし、剥離不能に熱接着させる。なお、上部接合部3の外側及び開口部分(下部接合部形成予定部6)の外縁はトリミングすることが好ましい。また、流れ方向に2面付にして包装袋P1を2列取にすることもできる。
図4は、本発明に係る包装袋P1の開封方法を説明する部分断面図であって、図1のA−A線相当位置での断面を示している。ガセット部2の長手方向の第三シート30の折部31を中心として対向する一方の側と他方の側をそれぞれ指で摘まみ、相反する方向に引っ張りながら指を折部31に押し込む。その押し込み強さに第三シート30の切目32に隣接する非切目の積層体が抗しきれなくなると切目32から積層体の切断が開始され、ミシン目線に沿って切断が伝播し、第三シート30が破断する。さらに第三シート30を相反する方向に引っ張り続けると開口用接合部7が剥離し、包装袋P1が開封される。図4は、開封され形成された開口8と剥離した開口用接合部剥離跡7’が見えている。本発明の包装袋P1は従来の包装袋の開封時に発生する切り取り片103(図6参照)が発生することがなく、その結果、包装袋P1の第一シート10及び第二シート20の面積が減少することがないので第一シート10及び第二シート20の全面に意匠を施すことができ、デザインの自由度が広がる。
図5は、本発明に係る包装袋の第二実施形態を示す正面図であり、図5(イ)は第二実施形態の包装袋P2の正面図、図5(ロ)は第三シート30’の展開図である。第二実施形態の包装袋P2は、図5(イ)に示すようにガセット部2の左右両端が接合されていることを特徴とする。図5(ロ)に示すように第三シート30’は、折部31に沿って左右方向に形成された切目32により上下に二分されている。二分された第三シート30’の左右の両端に半円形状の切り欠き9が上下にそれぞれ二つずつ設けられている。切り欠き9は折部31で第三シート30’を二つ折りしたとき、上下の切り欠き9がほぼ重なる位置に形成され、且つ、切り欠き9の弧状部分が側部接合部4、5の内縁より外側におさまる位置に形成されている。第三シート30’が熱融着層を外側にして折部31で二つ折りされ、第一シート10及び第二シート20の間に挿入され、第三シート30’の熱融着層と第一シート10及び第二シート20の熱融着層とそれぞれ対向した状態で熱接着され、上部接合部3で接合されている。第三シート30の切り欠き9においては、第一シート10と第二シート20の熱融着層が直接、熱接着(接合)されているので両端は閉じており、開封の際、第三シート30’を相反する方向に引っ張ったとき、紡錘形となる。その他は第一実施形態と同じであり、同じ符号を付して説明を省略する。第二実施形態の包装袋P2は第三シート30’の左右の両端が拡がることがないので、商品を店頭に陳列したとき、見栄えがよい。
ガセット部2の左右両端を接合する他の方法として、第三シート30の積層体の構成において、基材層に熱接着性を有するフィルムを用いる方法がある。例えば、ポリ塩化ビニリデン樹脂やアクリル系樹脂が塗工されたポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム等の二軸延伸フィルムや共押し法により製造されたヒートシール性二軸延伸ポリプロピレンを用いて、熱接着性を有する面を外側にして積層した構成とすればよい。また、第三シート30の左右方向の両端の側部接合部4、5に相当する領域にアクリル系、ポリオレフィン系、ゴム系等の樹脂を主成分とするヒートシール剤をパートコートして接合部を設けてもよい。この場合には第三シート30の外面同士が熱接着されるので切り欠き9を設けなくてもよい。
なお、今まで説明してきた実施形態は、本発明に係る包装袋の代表的な実施例を挙げたものであって、本発明に係る包装袋はこれに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範疇のものは、すべて本発明に含まれるものである。
〔実施例1〕
基材層として厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)、熱融着層として厚さ50μmのシール温度の調整によりイージーピール性と完全シールをコントロールできるシーラントフィルム(TOK)を用い、PETの片面にグラビア印刷(GR)を行い、印刷面にウレタン系のアンカーコート剤のコート液を塗布、乾燥しアンカーコート層(AC)を設けた後、PETのAC面とTOKとを熱溶融した低密度ポリエチレン(PE)をTダイより厚さ20μmで押出しサンドイッチラミネーション法にて積層し、<PET12μm/GR/AC/PE20μm/TOK50μm>なる構成の積層体を作製した。なお、シーラントフィルム(TOK)の厚さは30〜100μmが好ましいものである。
前記積層体を第一シート10、第二シート20、第三シート30として用い、図1に示す包装袋P1(外寸:上下長さ120mm×左右長さ90mm、ガセット部2の折幅:15mm(展開幅:30mm)、上部接合部及び側部接合部のシール幅:5mm)を作製した。開口用接合部7は上端より18mm下方の位置からシール幅10mmで設けた。第三シート30の折部31には切目32の長さ0.3〜2.0mm、隣接する切目32との間隔(非切目)0.3〜2.0mmとするミシン目線を設けた。なお、ヒートシール条件は以下の通り。
(ヒートシール条件)
<上部接合部及び側部接合部>
シール温度(℃) :170℃以上
シール圧力(N/cm2 ):9.8
シール時間(秒) :1.0
<開口用接合部>
シール温度(℃) :160℃以下
シール圧力(N/cm2 ):9.8
シール時間(秒) :1.0
また、前記ヒートシール条件で得られた上部接合部及び側部接合部は20N/15mm以上であり、開口用接合部のシール強度は2〜10N/15mmであった。
上記で作製した包装袋P1について、ガセット部2の長手方向の第三シート30の折部31を中心として対向する一方の側と他方の側をそれぞれ指で摘まみ、相反する方向に引っ張りながらガセット部2より開封したところ、切目32からミシン目線に沿って、第三シート30を容易に破断することができ、さらに開口用接合部7も容易に剥離し、包装袋P1を開封することができた。
P1、P2、100 包装袋
1 袋本体部
2 ガセット部
3 上部接合部
4、5 側部接合部
6 下部接合部形成予定部
7 開口用接合部
7’ 開口用接合部剥離跡
8 開口
9 切り欠き
10 第一シート
20 第二シート
30、30’ 第三シート
31 折部
32 切目
101 周縁接合部
102 Vノッチ
103 切り取り片

Claims (2)

  1. 袋本体部の上部にガセット部が設けられ、周縁に上部接合部と左右両辺に側部接合部を備えた包装袋であって、
    袋本体部は第一シートと第二シートが対向して配されてなり、
    ガセット部は二つ折りされた第三シートからなり、
    二つ折りされた前記第三シートは前記袋本体部の上部に折部を下側として前記第一シートと前記第二シートとの間に配されており、周縁が前記上部接合部で前記第一シート及び前記第二シートに接合されており、
    前記第三シートの前記折部には前記第三シートを貫通する切目を備え、
    前記折部の下方に前記第一シートと前記第二シートが剥離可能に接合された開口用接合部を備えていることを特徴とする包装袋。
  2. 前記ガセット部の左右両端が接合されていることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
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