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JP2007091266A - 易開封性包装袋 - Google Patents

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JP2007091266A JP2005282572A JP2005282572A JP2007091266A JP 2007091266 A JP2007091266 A JP 2007091266A JP 2005282572 A JP2005282572 A JP 2005282572A JP 2005282572 A JP2005282572 A JP 2005282572A JP 2007091266 A JP2007091266 A JP 2007091266A
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cut
line
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Kyoichi Shimomura
恭一 下村
Toru Inoue
井上  徹
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】 開封予定線に沿って容易に開封できる易開封性包装袋を提供することである。
【解決手段】 少なくとも基材層と最内層に熱接着性樹脂層が積層された矩形状積層体の対向する端縁を前記最内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、少なくとも側端縁に凸状折り部を有するように構成して上下開口端の端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封した包装袋において、前記凸状折り部側端部の基材層に開封開始手段を形成し、該開封開始手段に近接して基材層に開封予定線に沿って開封用切れ目線が形成され、前記開封開始手段が、前記開封用切れ目線端部に該開封用切れ目線を跨ぐように複数の補助切れ目線と、先端部が前記開封用切れ目線上に位置し、前記開封開始手段が形成された凸状折り部に対して「逆くの字」状切れ目線が形成されていることを特徴とするものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、開封開始手段に近接して開封予定線に沿って開封用切れ目線が形成され、容易に開封切れ目線に沿って開封することができる易開封性包装袋に関する。
従来、切れ目を設けることにより開封を容易にした袋としては、プラスチックフィルムを主体とする積層材料からなる包装袋において、該包装袋の表裏両面に、上端縁から下端縁に向かってジッパー形状の切れ目線を設けた袋が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、外層と熱接着性樹脂層を有する積層フィルムからなり対向する側端熱接着部が形成された包装袋において、包装袋の側端熱接着部と直角方向の全長にわたって、積層フィルムの外層ないしは熱接着性樹脂層に傷痕からなる切目線が形成されるとともに、切目線の両端の側端熱接着部に切込が形成され、さらに、切目線が隣接して複数本平行に形成された構成とする袋が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−217094号公報 特開2001−294248号公報
本発明者は、特許文献1に開示された袋は、ジッパー形状の切れ目線の端位置が上下に位置ズレして切れ目部分が上端縁に跨らなかったり、表裏でジッパー位置の見当がズレたりすると、切れ目線に沿って、開封ができない場合があり、また、特許文献2に開示された袋は、複数本平行に切目線が形成されているために側端熱接着部に形成された切込との位置ズレが解消されているが、切目線を複数本形成しているために、袋自体の強度が低下するという課題を見出し、鋭意、研究の結果、本発明を考案した。すなわち、本発明は、少なくとも基材層と最内層に熱接着性樹脂層が積層された矩形状積層体の対向する端縁を前記最内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、少なくとも側端縁に凸状折り部を有するように構成して上下開口端の端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封した包装袋において、開封予定線に沿って容易に開封できる易開封性包装袋を提供することである。
本発明は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、少なくとも基材層と最内層に熱接着性樹脂層が積層された矩形状積層体の対向する端縁を前記最内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、少なくとも側端縁に凸状折り部を有するように構成して上下開口端の端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封した包装袋において、前記凸状折り部側端部の基材層に開封開始手段を形成し、該開封開始手段に近接して基材層に開封予定線に沿って開封用切れ目線が形成され、前記開封開始手段が、前記開封用切れ目線端部に該開封用切れ目線を跨ぐように複数の補助切れ目線と、先端部が前記開封用切れ目線上に位置し、前記開封開始手段が形成された凸状折り部に対して「逆くの字」状切れ目線が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載の易開封性包装袋において、前記矩形状積層体の前記基材層の外層に易引裂きフィルム層を設けたことを特徴とするものである。
本発明の易開封性包装袋は、少なくとも基材層と最内層に熱接着性樹脂層が積層された矩形状積層体の対向する端縁を前記最内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、少なくとも側端縁に凸状折り部を有するように構成して、凸状折り部側端部の基材層に開封開始手段を形成し、該開封開始手段に近接して基材層に開封予定線に沿って開封用切れ目線が形成されていることにより、容易に開封できるという効果を奏するものである。
さらに、開封開始手段が、開封用切れ目線端部に開封用切れ目線を跨ぐように複数の補助切れ目線と、先端部が開封用切れ目線上に位置し、開封開始手段が形成された凸状折り部に対して「逆くの字」状切れ目線が形成されており、開封開始手段が形成された凸状折り部より開封すると、補助切れ目線により、容易に開封開始が可能となり、「逆くの字」状切れ目線により積層体の引裂き方向が、開封用切れ目線に案内され開封予定線に沿って容易に開封できるという効果がある。また、複数の補助切れ目線を形成することにより、開封開始位置に範囲ができ、多少の開封開始位置ズレが生じても開封が容易となり、消費者の利便性が向上するものである。
また、基材層の外層に易引裂きフィルム層を設けた積層体とすることにより、易開封性包装袋の強度低下を防止するとともに、容易に開封できる効果がある。
さらに、基材層の外層に易引裂きフィルム層を設けた積層体とすることにより、基材層に形成した開封開始手段、開封用切れ目線が包装袋の表面から見えないために包装袋の美観が向上するという効果がある。
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。図1は本発明にかかる易開封性包装袋の第一実施形態の要部斜視図、図2は図1の易開封性包装袋の展開図及び開封開始手段の2〜3の例を示す部分拡大図、図3は本発明にかかる易開封性包装袋の第一実施形態のその他の袋形態への適用例、図4は、図1の易開封性包装袋の開封状態を示す要部斜視図、図5は図1のX−X線断面図、図6は本発明にかかる易開封性包装袋の第二実施形態の図1のX−X線相当の断面図である。図中の塗りつぶし部は開封開始手段部分を示し、破線は開封予定線に沿って基材層に形成された開封用切れ目線を示す。
図1は、本発明にかかる易開封性包装袋の第一実施形態を示す要部斜視図であって、本発明の易開封性包装袋1は、少なくとも基材層と最内層に熱接着性樹脂層が積層された矩形状積層体の対向する端縁を熱接着性樹脂層が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部10を有する筒状体となし、該筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部A、Bを設け、折込部Bの一方の側端縁に前記合掌シール部10が位置するように構成して他方の側端縁に凸状折り部G1を有するように構成して、折込部A側の側端縁に凸状折り部E1、F1を有するように構成して、前記凸状折り部E1、F1、G1に側端縁熱接着部E2、F2、G2を形成し、上下開口端の端縁部を上端縁熱接着部20および下端縁熱接着部(図示せず)で熱接着して密封した4ピラーガセット袋とするとともに、一方の凸状折り部E1及びF1の端部に開封開始手段E3、F3が設けられている。さらに、折込部AのV字状先端と折込部BのV字状先端とのほぼ中間に前面パネルCに設けられた開封終了点C1から開封予定線に沿って開封開始手段E3に近接する位置C2までと、開封開始手段E3に近接する位置A1(図2参照)から開封開始手段F3に近接する位置A2(図2参照)までと、開封開始手段F3に近接する位置D1(図2参照)から背面パネルDの前面パネルCに設けられた開封終了点C1に対向する位置に設けられた開封終了点D2(図2参照)とを略直線状に結ぶ横断面M字状の開封用切れ目線30が基材層に形成されている。尚、開封用切れ目線30は開封終了点C1から開封開始手段E3、F3を経由して開封終了点D2に至るまで連続して設けることもできる。このように構成した4ピラーガセット袋形態の易開封性包装袋1に形成する開封用切れ目線30の形状は、切れ目部と非切れ目部からなる不連続な切れ目であればよく、特に限定されるものではないが、切れ目部の長さは0.3〜2.0mmが好ましく、さらに、0.5〜1.0mmがより好ましい。非切れ目部の長さは0.3〜1.0mmが好ましく、さらには、0.5〜0.8mmが好ましい。非切れ目部の長さが1.0mmを超えると開封方向がずれた場合、引き裂き開封性が悪くなる。また、0.3mm未満では非切れ目部が積層体の製造中に切れる場合があり、また、製造中の積層体の切断や積層体のシワ発生原因となるために好ましくない。また、開封用切れ目線30は、開封予定線に沿って開封開始手段E3、F3より上端縁熱接着部20に平行に易開封性包装袋1の全周に形成して上端全体を開口することもできる。
つぎに、図2を用いて開封開始手段について説明する。図2は、図1の易開封性包装袋の展開図及び図1の円内に示した開封開始手段の2〜3の例を示す部分拡大図である。図2の展開図に示すように開封開始手段E3、F3は凸状折り部E1、F1を跨ぎ、前面パネルC、折込部A及び背面パネルDの基材層に形成し、開封開始手段E3、F3が、開封用切れ目線30を跨ぐように複数の補助切れ目線40と、先端部が開封用切れ目線30上に位置し、開封開始手段E3、F3が形成された凸状折り部に対して「逆くの字」状切れ目線41が形成されている。つぎに、開封開始手段E3、F3の形状パターンの2〜3の例を例示した図2の部分拡大図について説明する。図2の(イ)は、補助切れ目線40の間隔が0.5〜1.0mmとなるように上端縁熱接着部20に平行に5本を形成し、さらにそれぞれの補助切れ目線40の長さが上端縁熱接着部20に近い側より順に3.0〜5.0mm、5.0〜10.0mm、10.0mm〜15.0mm、5.0〜10.0mm、3.0〜5.0mmで形成されている。補助切れ目線40の側端縁熱接着部G2に対向する先端近傍には少なくとも補助切れ目線40の延長線が開封用切れ目線30と対向する側に鈍角に交叉するように長さ1.0〜2.0mmの切れ目が、0.5〜1.0mmとなるような間隔で凸状折り部E1に対して「逆くの字」状切れ目線41が形成され、先端部が開封用切れ目線30の上に位置するように形成している。このような構成とすることにより、開封開始位置に範囲ができ、開封開始位置が多少ずれた場合にも5本のいずれかの補助切れ目線40に沿って積層体を引裂くことができ、さらに、補助切れ目線40の先端に達すると「逆くの字」状切れ目線41に沿って、引裂きが進行し、開封用切れ目線30に沿って開封するように引裂き方向が案内されるものである。補助切れ目線の本数は5本の例を示したが、補助切れ目線の本数はこれに限定されるものではない。また、補助切れ目線40は切れ目部と非切れ目部から形成されており、切れ目部の長さは0.3〜2.0mmが好ましく、さらに、0.5〜1.0mmがより好ましい。非切れ目部の長さは0.3〜1.0mmが好ましく、さらには、0.5〜0.8mmが好ましい。非切れ目部の長さが1.0mmを超えると引き裂き開封性が悪くなる。また、0.3mm未満では非切れ目部が積層体の製造中に切れる場合があり、また、製造中に積層体の切断や積層体のシワ発生原因となるために好ましくない。易開封性の観点から、切れ目部が凸状折り部E1を跨ぐように形成することが好ましい。また、5本の補助切れ目線の切れ目部の位置をそれぞれずらして設けることもできる。開封開始手段E3は折込部A及び開封開始手段F3は折込部Aと背面パネルDに形成されているが、前記と同様であり、説明を省略する。図2の(ロ)は、図2の(イ)と同様に補助切れ目線40の間隔が0.5〜1.0mmとなるように上端縁熱接着部20に平行に5本を形成し、中央に位置する補助切れ目線40の長さが10.0mm〜15.0mm、他の4本の長さが、3.0〜5.0mmで形成されている。補助切れ目線40の側端縁熱接着部G2に対向する先端近傍には少なくとも補助切れ目線40の延長線が開封切れ目線30と対向する側に鈍角に交叉するように長さ1.0〜2.0mmの切れ目が、0.5〜1.0mmとなるような間隔で凸状折り部E1に対して「逆くの字」状切れ目線41が形成され、さらに上端縁熱接着部20側より二番目、四番目の補助切れ目線40の側端縁熱接着部G2に対向する先端近傍に補助切れ目線40の延長線が開封切れ目線30と対向する側に鈍角に交叉するように「逆くの字」状切れ目線41が二重に形成され、先端部が開封用切れ目線30の上に位置するように形成している。このような構成とすることにより、開封開始位置が多少ずれた場合にも、速やかに引裂き方向が修正され、開封用切れ目線30に沿って開封するように引裂き方向が案内されるものである。図2の(ハ)は図2の(イ)と同様であるが、「逆くの字」状切れ目線41の切れ目部の形状が異なり、鈍角を有する略L字状である。このような構成にすることにより、開封用切れ目線30への引裂き方向の案内が容易となり、一層、引裂きが容易となるものである。図2の(ニ)は、補助切れ目線40が上端縁熱接着部20に平行に形成され、その先端が開封用切れ目線30の上に接するように形成されている。さらに図2の(イ)と同様に長さ1.0〜2.0mmの切れ目が、0.5〜1.0mmとなるような間隔で凸状折り部E1に対して「逆くの字」状切れ目線41が形成され、先端部が開封用切れ目線30の上に位置するように形成されている。凸状折り部E1における切目間の最大長さは2.0〜5.0mmが好ましい。5mmを超えると開封開始位置がずれると引裂き開封性が悪くなり、2.0mm未満となると積層体の製造時にシワ発生等の要因となる。また、易開封性の観点から、図2の(ロ)、(ハ)及び(ニ)に示した切れ目部は凸状折り部E1、F1を跨ぐように形成することが好ましい。
また、一実施例として4ピラーガセット袋形態の例を示したが、本発明の易開封性包装袋はこの形態に限定されるものではなく、図3に示すようにピロー袋や一般のガセット袋等の形態にも使用できる。図3の(イ)は本発明の易開封性包装袋1’のピロー袋形態であって、合掌シール部よりみた平面図を示し、(ロ)は本発明の易開封性包装袋1’’のガセット袋形態であって、合掌シール部側よりみた斜視図を示す。まず、図3の(イ)について説明をする。前記4ピラーガセット袋と同じ構成の積層体を用いて、矩形状積層体の対向する端縁を熱接着性樹脂層が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部10を有する筒状体となし、合掌シール部10が易開封性包装袋1’の中央に位置するように該筒状体の対向する両側部に凸状折り部E1、G1を有するように構成して、上下開口端の端縁部を上端縁熱接着部20および下端縁熱接着部70で熱接着して密封したピロー袋とするとともに、一方の凸状折り部E1の端縁部の上端縁熱接着部20の近傍に開封開始手段E3が設けられ、開封予定線に沿って、開封用切れ目線30が上端縁熱接着部20に平行して略直線状にピロー袋全周に亘り、基材層に形成されている。このように構成したピロー袋形態の易開封性包装袋1’は、優れた密封性と易開封性を有し、開封に際しては、図示しないが開封開始手段E3より開封を開始し、基材層に形成された開封用切れ目線30に沿って引裂かれ、他方の凸状折り部G1に至り上端縁熱接着部20を含む引裂き片として切取られ、開口部が形成されて、内容物が容易に取出せるものである。図3の(ロ)に示したガセット袋は、前記4ピラーガセット袋と同じ構成の積層体を用いて、矩形状積層体の対向する端縁を熱接着性樹脂層が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部10を有する筒状体となし、合掌シール部10が易開封性包装袋1’’の中央に位置するように、前記筒状体の対向する両側部に横断面V字状の折込部A、Bを設け、折込部A側の側端縁に凸状折り部E1、F1を有するように構成して、折込部B側の側端縁に凸状折り部G1、H1を有するように構成して上下開口端の端縁部を上端縁熱接着部20および下端縁熱接着部70で熱接着して密封したガセット袋とするとともに、一方の凸状折り部E1、F1の端部に開封開始手段E3、F3が設けられている。さらに、折込部AのV字状先端と合掌シール部10との間に前面パネルに設けられた開封終了点(図示せず)から開封予定線に沿って開封開始手段E3に近接する位置(図示せず)までと、開封開始手段E3に近接する位置A1から開封開始手段F3に近接する折込部Aの位置(図示せず)までと、開封開始手段F3に近接する位置D1から背面パネルDの前面パネルに設けられた開封終了点に対向する位置に設けられた開封終了点D2とを略直線状に結ぶ横断面M字状の開封用切れ目線30が基材層に形成されている。尚、開封用切れ目線30は前面パネルの開封終了点から開封開始手段E3、F3を経由して背面パネルDの開封終了点D2まで連続して設けることもできる。
図4は本発明にかかる易開封性包装袋1の開封状態を示す。図4に示すように一方の凸状折り部E1、F1 に設けた開封開始手段E3、F3より開封を開始し、補助切れ目線、「逆くの字状」切れ目線により開封用切れ目線30に引裂き方向が案内され、その後、開封用切れ目線30に沿って開封終了点C1、D2まで引裂かれ、引裂き片50を凸状折り部E1、F1と対向する側に折り曲げるか、もしくは上方に向かって引張り切取ることにより、開口部60が形成されて、内容物が容易に取出せるものである。
次に、本発明に使用する積層体について説明する。図5は図1のX−X線断面図である。図5に示すように、表層に基材層2、中間層3が順次設けられ、最内層に熱接着性樹脂層4が積層され、さらに基材層2に切れ目部5が形成されている。基材層2は、透明性や印刷適性等があるフィルムが使用でき、たとえば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等のフィルム、もしくは、これらを周知の手法で積層した積層フィルムを用いることができる。フィルムは延伸、未延伸に限定されないが、印刷適性、ラミネーション適性及び寸法安定性等の面から延伸フィルムが好ましい。また、基材層2には印刷と同時に例えば、ロータリーダイロール等により所定の位置に開封開始手段E3、F3及び開封用切れ目線30を入れることができる。また、印刷後、所定の位置に例えば、ロータリーダイカッターやパルス発振タイプのレーザー照射等により開封開始手段E3、F3及び開封用切れ目線30を入れてもよい。中間層3は、積層体に要求される酸素透過度、水蒸気透過度、遮光性、熱接着強度(ヒートシール強度)、突刺し強度、落下強度等の機能により、要求を満足するように基材層2と熱接着性樹脂層4の間にアルミニウム箔、アルミニウム蒸着プラスチックフィルム、酸化アルミニウム等の金属酸化物や酸化珪素等の無機物を蒸着したプラスチックフィルム、ポリビニルアルコール等のガスバリア性組成物をコーティングしたプラスチックフィルム及びエチレンビニルアルコール共重合体フィルム等のバリア性を有するフィルムを用いることができる。この場合、延伸フィルムを用いると引裂き開封性を向上させることができ、一層好適である。また、中間層を2層設けることもできる。熱接着性樹脂層4は、熱接着性樹脂であれば特に限定するものでなく、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の周知の熱接着性樹脂を用いることができ、Tダイ押出機を用いて積層するサンドイッチラミネ−ションや接着剤を用いて積層するドライラミネ−ション等の積層方法を使用できる。具体的な構成例として以下のような構成が挙げられる。
(構成例)
1.OPP/印刷/DL/ALM/AC/PE/LDPE
2.PET/印刷/DL/ALM/AC/PE/LDPE
3.ON/印刷/DL/ALM/AC/PE/LDPE
4.PET/DL/OPP/印刷/ALM/AC/PE/LDPE
5.OPP/印刷/DL/ALM/DL/TPET/AC/PE/LDPE
6.PET/印刷/DL/ALM/DL/TPET/AC/PE/LDPE
7.ON/印刷/DL/ALM/DL/TPET/AC/PE/LDPE
8.OPP/印刷/DL/PT/AC/PE/LDPE
9.OPP/印刷/DL/6μmPET/AC/PE/LDPE
などが挙げられるが、これらに限定されるものではなく、要求性能により様々なフィルムを組合わせ積層体として使用できる。尚、前記構成例の記載に用いた略記号は次の通りである。また、下線を施したフィルムは基材層を示し開封開始手段、開封用切れ目線が形成されることを示す。ON:二軸延伸ナイロンフィルム、ALM:アルミ箔、AC:アンカーコート、PE:ポリエチレン、DL:ドライラミネート接着剤、PET:二軸延伸ポリエステルフィルム、OPP:二軸延伸ポリプロピレンフィルム、LDPE:低密度ポリエチレン、L−LDPE:直鎖状低密度ポリエチレン、PT:普通セロファン、TPET:易引裂きポリエステルフィルムを示す。
次に、図6を用いて第二実施形態について説明する。図6は、本発明にかかる易開封性包装袋の第二実施形態であって図1のX−X線相当の断面図である。第二実施形態の易開封性包装袋は積層体の構成が異なる以外は、第一実施形態と同様であり、説明を省略する。すなわち、第二実施形態の積層体は、表層に易引裂きフィルム層6、基材層2、中間層3が順次設けられ、最内層に熱接着性樹脂層4が積層され、さらに基材層2に切れ目部5が形成されている。易引裂きフィルム層6としては、全方向に引裂けるフィルムが好適であり、たとえば、セロファンや6μmのポリエステルフィルムや少なくとも2種類の融点の異なるポリエステル樹脂層が積層されてなる易引裂き性ポリエステルフィルム等が使用できる。基材層2は、透明性や印刷適性等があるフィルムが使用でき、たとえば、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等のフィルム、もしくは、これらを周知の手法で積層した積層フィルムを用いることができる。フィルムは延伸、未延伸に限定されないが、印刷適性、ラミネーション適性及び寸法安定性等の面から延伸フィルムが好ましい。また、基材層2には印刷と同時に例えば、ロータリーダイロール等により所定の位置に開封開始手段E3、F3及び開封用切れ目線30を入れることができる。また、印刷後、所定の位置に例えば、ロータリーダイカッターやパルス発振タイプのレーザー照射等により開封開始手段E3、F3及び開封用切れ目線30を入れてもよい。中間層3及び熱接着性樹脂層4は、第一実施形態と同じものが用いられる。具体的な構成例として以下のような構成が挙げられる。
(構成例)
1.TPET/DL/OPP/印刷/DL/ALM/AC/PE/LDPE
2.TPET/DL/OPP/印刷/DL/ALM/DL/LLDPE
3.PT/DL/OPP/印刷/DL/ALM/AC/PE/LDPE
4.PT/DL/PET/DL/OPP/印刷/DL/ALM/AC/PE/LDPE
次に、本発明について、実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
基材層に片面にコロナ処理された厚さ20μmのOPPを用いて、コロナ処理面にウレタン系インキを使用してグラビア印刷を施して印刷絵柄層を設けるとともに、所定位置に設けられた開封開始手段予定部及び開封予定線に沿って、周面の所定位置に切刃を突設したロータリーダイロールとアンビルロールとからなるロータリーダイカッターを用いて前記OPPを貫通する開封開始手段E3、F3及び開封用切れ目線30を切れ目部の長さ1.0mm、非切れ目部の長さ0.5mmの破線状として形成した。その後、印刷絵柄層面に中間層として厚さ7μmのALMとさらに中間層として厚さ14μmのTPET(東洋紡績株式会社製、商品名TF110)をウレタン系接着剤を介してドライラミネーション(DL)方式で積層し、さらに、ALM面にウレタン系アンカーコートを施し、厚さ40μmのLDPEをTダイ押出機で低密度ポリエチレン(PE)を厚さ20μmで溶融押出してサンドイッチラミネーションしてOPP20μm/印刷絵柄層/DL/ALM7μm/DL/TPET14μm/AC/PE20μm/LDPE40μmなる積層体を作製した。該積層体を用いて、第一実施形態に示す4ピラーガセット袋形態の易開封性包装袋1を作製した。
開封開始手段のパターン:図2(イ)を使用。
補助切れ目線:切れ目部の長さ1.0mm、非切れ目部の長さ0.5mmとして、長さをそれぞれ5.0mm、8.0mm、12.0mm、8.0mm、5.0mmとして間隔0.5mmで該順で5本形成した。
「逆くの字」状切れ目線:切れ目長さ1.0mm、切れ目の間隔0.5mm、補助切れ目線と該切れ目とで形成される補助切れ目線の長さ12.0mm側の角度120°とした。
実施例1で作製した積層体を用いて、第一実施形態に示す4ピラーガセット袋形態の易開封性包装袋1を作製した。
開封開始手段のパターン:図2(ロ)を使用。
補助切れ目線:切れ目部の長さ1.0mm、非切れ目部の長さ0.5mmとして、長さをそれぞれ5.0mm、5.0mm、12.0mm、5.0mm、5.0mmとして間隔0.5mmで該順で5本形成した。
「逆くの字」状切れ目線:切れ目長さ1.0mm、切れ目の間隔0.5mm、補助切れ目線と該切れ目とで形成される補助切れ目線の長さ12.0mm側の角度120°とした。
実施例1で作製した積層体を用いて、第一実施形態に示す4ピラーガセット袋形態の易開封性包装袋1を作製した。
開封開始手段のパターン:図2(ハ)を使用。
補助切れ目線:切れ目部の長さ1.0mm、非切れ目部の長さ0.5mmとして、長さをそれぞれ5.0mm、5.0mm、12.0mm、5.0mm、5.0mmとして間隔0.5mmで該順で5本形成した。
「逆くの字」状切れ目線:切れ目長さ1.0mm(0.5mmと0.5mmとの切れ目を角度120°となるように略L字とした)、切れ目の間隔0.7mm、補助切れ目線と該切れ目とで形成される補助切れ目線の長さ12.0mm側の角度120°とした。
実施例1で作製した積層体を用いて、第一実施形態に示す4ピラーガセット袋形態の易開封性包装袋1を作製した。
開封開始手段のパターン:図2(ニ)を使用。
補助切れ目線:切れ目部の長さ1.0mm、非切れ目部の長さ0.5mmとして、長さを12.0mmとして形成した。
「逆くの字」状切れ目線:切れ目長さ1.0mm、切れ目の間隔0.5mm、切れ目と開封用切れ目線とでなす凸状折り部E1と対向する角度60°、切れ目間の長さ3.0mmとした。
実施例1で作製した積層体を用いて、第一実施形態の図3(イ)に示すピロー袋形態の易開封性包装袋1’を作製した。
基材層に厚さ16μmのPETを用いて、一方の面にウレタン系インキを使用してグラビア印刷を施して印刷絵柄層を設けるとともに、所定位置に設けられた開封開始手段予定部及び開封予定線に沿って、周面の所定位置に切刃を突設したロータリーダイロールとアンビルロールとからなるロータリーダイカッターを用いて前記PETを貫通する開封開始手段E3、F3及び開封用切れ目線30を切れ目部の長さ1.0mm、非切れ目部の長さ0.5mmの破線状として形成した。その後、印刷絵柄層面に中間層として厚さ7μmのALMをウレタン系接着剤を介してドライラミネーション(DL)方式で積層し、さらに、ALM面にウレタン系アンカーコートを施し、厚さ40μmのLDPEをTダイ押出機で低密度ポリエチレン(PE)を厚さ20μmで溶融押出してサンドイッチラミネーションしてPET16μm/印刷絵柄層/DL/ALM7μm/AC/PE20μm/LDPE40μmなる積層体を作製した。該積層体を用いて、第一実施形態に示す4ピラーガセット袋形態の易開封性包装袋1を作製した。
実施例6で作製した積層体を用いて、第一実施形態の図3(ロ)に示すガセット袋形態の易開封性包装袋1’’を作製した。
基材層に両面コロナ処理された厚さ20μmのOPPを用いて、一方の面にウレタン系インキを使用してグラビア印刷を施して印刷絵柄層を設けるとともに、所定位置に設けられた開封開始手段予定部及び開封予定線に沿って、周面の所定位置に切刃を突設したロータリーダイロールとアンビルロールとからなるロータリーダイカッターを用いて前記OPPを貫通する開封開始手段E3、F3及び開封用切れ目線30を切れ目部の長さ1.0mm、非切れ目部の長さ0.5mmの破線状として形成した。その後、OPPの表層に易引裂きフィルム層として厚さ14μmのTPET(東洋紡績株式会社製、商品名TF110)を下面に中間層として厚さ7μmのALMをウレタン系接着剤を介してドライラミネーション(DL)方式で積層し、さらに、ALM面にウレタン系アンカーコートを施し、厚さ40μmのLDPEとをTダイ押出機で厚さ20μmの低密度ポリエチレン(PE)を溶融押出してサンドイッチラミネーションしてTPET14μm/DL/OPP20μm/印刷絵柄層/AC/PE20μm/LDPE40μmなる積層体を作製した。該積層体を用いて、第一実施形態に示す4ピラーガセット袋形態の易開封性包装袋1を作製した。
上記で作製した易開封性包装袋はいずれも、開封予定線に沿って、容易に開封でき、開口部が形成でき、内容物を取出すことができた。
本発明にかかる易開封性包装袋の第一実施形態の要部斜視図である。 図1の易開封性包装袋の展開図及び開封開始手段の2〜3の例を示す部分拡大図である。 本発明にかかる易開封性包装袋の第一実施形態のその他の袋形態への適用例である。 図1の易開封性包装袋の開封状態を示す要部斜視図である。 図1のX−X線断面図である。 本発明にかかる易開封性包装袋の第二実施形態の図1のX−X線相当の断面図である。
符号の説明
1、1’、 1’’ 易開封性包装袋
2 基材層
3 中間層
4 熱接着性樹脂層
5 切れ目部
6 易引裂きフィルム層
10 合掌シール部
20 上端縁熱接着部
30 開封用切れ目線
40 補助切れ目線
41 「逆くの字」状切れ目線
50 引裂き片
60 開口部
70 下端縁熱接着部
A、B 折込部
C 前面パネル
D 背面パネル
A1、A2、C2、D1 開封開始手段に近接する位置
C1、D2 開封終了点
E1、F1、G1、H1 凸状折り部
E2、F2、G2 側端縁熱接着部
E3、F3 開封開始手段

Claims (2)

  1. 少なくとも基材層と最内層に熱接着性樹脂層が積層された矩形状積層体の対向する端縁を前記最内層同士が当接するように重ね合わせて熱接着して合掌シール部を有する筒状体となし、少なくとも側端縁に凸状折り部を有するように構成して上下開口端の端縁部を上下端縁熱接着部で熱接着して密封した包装袋において、前記凸状折り部側端部の基材層に開封開始手段を形成し、該開封開始手段に近接して基材層に開封予定線に沿って開封用切れ目線が形成され、前記開封開始手段が、前記開封用切れ目線端部に該開封用切れ目線を跨ぐように複数の補助切れ目線と、先端部が前記開封用切れ目線上に位置し、前記開封開始手段が形成された凸状折り部に対して「逆くの字」状切れ目線が形成されていることを特徴とする易開封性包装袋。
  2. 前記矩形状積層体の前記基材層の外層に易引裂きフィルム層を設けたことを特徴とする請求項1記載の易開封性包装袋。

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