JP2017191149A - 定着装置、画像形成装置、加熱装置及び加熱装置の製造方法 - Google Patents
定着装置、画像形成装置、加熱装置及び加熱装置の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017191149A JP2017191149A JP2016079126A JP2016079126A JP2017191149A JP 2017191149 A JP2017191149 A JP 2017191149A JP 2016079126 A JP2016079126 A JP 2016079126A JP 2016079126 A JP2016079126 A JP 2016079126A JP 2017191149 A JP2017191149 A JP 2017191149A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating element
- substrate
- correction
- resistance heating
- correction conductor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fixing For Electrophotography (AREA)
- Surface Heating Bodies (AREA)
- Control Of Resistance Heating (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
【課題】発熱体が曲面上に形成された場合でも補正用導体を発熱体上に精度良く形成することができ、定着むらが生じにくい定着装置等を提供する。
【解決手段】曲面形状を有し曲面形状により生ずる頂部Qを有する基板110と、基板110上に設けられ電流によって発熱する抵抗発熱体120と、抵抗発熱体120上であって頂部Qの位置および頂部Qに隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、抵抗発熱体120と接触して抵抗発熱体120の抵抗値を補正する補正用導体180と、を有する加熱部材と、加熱部材に接して加熱されるとともに循環するベルト部材と、ベルト部材に接してニップ部を形成する加圧部材と、を備える定着装置。
【選択図】図4
【解決手段】曲面形状を有し曲面形状により生ずる頂部Qを有する基板110と、基板110上に設けられ電流によって発熱する抵抗発熱体120と、抵抗発熱体120上であって頂部Qの位置および頂部Qに隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、抵抗発熱体120と接触して抵抗発熱体120の抵抗値を補正する補正用導体180と、を有する加熱部材と、加熱部材に接して加熱されるとともに循環するベルト部材と、ベルト部材に接してニップ部を形成する加圧部材と、を備える定着装置。
【選択図】図4
Description
本発明は、定着装置、画像形成装置、加熱装置、及び加熱装置の製造方法に関する。
特許文献1には、長尺状の基部と、基部の表面側又は内部に、この基部に対して、電気的絶縁状態で形成された、通電発熱する複数の並列配線を有する抵抗発熱配線部及び少なくとも2つの給電用端子部であって、抵抗発熱配線部に電力を供給するために、抵抗発熱配線部を介して一方の端子部及び他方の端子部を電気的に接続する給電用電極部とを備え、抵抗発熱配線部は、抵抗値温度係数が500〜4,400ppm/℃の材料を含み、並列配線は、傾斜した矩形パターンを含むヒータが記載されている。
ベルトなどの被加熱部材に押し当てて被加熱部材を加熱する加熱部材を有し、加熱されたベルトと加圧部材との間に設けられたニップ部において記録部材にトナー像を定着する定着装置において、ヒータなどの発熱体を使用することがある。この発熱体は、例えば、発熱体を形成するための塗布液を塗布することで形成することができる。ところがこのとき発熱体の抵抗値が場所によりばらつく場合があり、その結果、発熱量が場所によりばらつき、定着むらが生じることがある。そのためこの抵抗値のばらつきを補正するために補正用導体を発熱体に塗布して抵抗値を補正することが従来行なわれている。
しかしながら発熱体が曲面上に形成された場合、補正用導体を発熱体上に精度良く形成することは困難である。そのため抵抗値の補正が精度良く行えない場合があった。
本発明は、発熱体が曲面上に形成された場合でも補正用導体を発熱体上に精度良く形成することができ、定着むらが生じにくい定着装置等を提供することを目的とする。
しかしながら発熱体が曲面上に形成された場合、補正用導体を発熱体上に精度良く形成することは困難である。そのため抵抗値の補正が精度良く行えない場合があった。
本発明は、発熱体が曲面上に形成された場合でも補正用導体を発熱体上に精度良く形成することができ、定着むらが生じにくい定着装置等を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板と、当該基板上に設けられ電流によって発熱する発熱体と、当該発熱体上であって当該頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体と、を有する加熱部材と、前記加熱部材に接して加熱されるとともに循環するベルト部材と、前記ベルト部材に接してニップ部を形成する加圧部材と、を備える定着装置である。
請求項2に記載の発明は、前記基板は、前記補正用導体が設けられる位置に凹部を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記補正用導体は、点形状をなし、当該補正用導体の個数により前記発熱体の抵抗値を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記発熱体は、前記頂部の位置において当該頂部に沿って延びる部分を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、記録媒体にトナー像を転写する転写部と、曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板と、当該基板上に設けられ電流によって発熱する発熱体と、当該発熱体上であって当該頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体と、を有する加熱部材と、当該加熱部材に接して加熱されるとともに循環するベルト部材と、当該ベルト部材に接してニップ部を形成する加圧部材と、を備え、当該ニップ部に挟まれた前記記録媒体に前記トナー像を定着する定着部と、を備える画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板と、前記基板上に設けられ、電流によって発熱して被加熱部材を加熱する発熱体と、前記発熱体上であって前記頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体と、を備える加熱装置である。
請求項7に記載の発明は、曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板上に設けられ、電流によって発熱する発熱体を形成する発熱体形成工程と、前記発熱体上であって前記頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体を形成する補正用導体形成工程と、を含む加熱装置の製造方法である。
請求項2に記載の発明は、前記基板は、前記補正用導体が設けられる位置に凹部を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置である。
請求項3に記載の発明は、前記補正用導体は、点形状をなし、当該補正用導体の個数により前記発熱体の抵抗値を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置である。
請求項4に記載の発明は、前記発熱体は、前記頂部の位置において当該頂部に沿って延びる部分を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置である。
請求項5に記載の発明は、記録媒体にトナー像を転写する転写部と、曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板と、当該基板上に設けられ電流によって発熱する発熱体と、当該発熱体上であって当該頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体と、を有する加熱部材と、当該加熱部材に接して加熱されるとともに循環するベルト部材と、当該ベルト部材に接してニップ部を形成する加圧部材と、を備え、当該ニップ部に挟まれた前記記録媒体に前記トナー像を定着する定着部と、を備える画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板と、前記基板上に設けられ、電流によって発熱して被加熱部材を加熱する発熱体と、前記発熱体上であって前記頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体と、を備える加熱装置である。
請求項7に記載の発明は、曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板上に設けられ、電流によって発熱する発熱体を形成する発熱体形成工程と、前記発熱体上であって前記頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体を形成する補正用導体形成工程と、を含む加熱装置の製造方法である。
請求項1に係る発明によれば、発熱体が曲面上に形成された場合でも補正用導体を発熱体上に精度良く形成することができ、定着むらが生じにくい定着装置が提供できる。
請求項2に係る発明によれば、加熱部材の表面の熱分布がより均一化しやすくなる。
請求項3に係る発明によれば、より精度良く抵抗値の補正が可能となる。
請求項4に係る発明によれば、頂部の位置において頂部に沿って補正用導体を形成することができる。
請求項5に係る発明によれば、画像欠陥が生じにくい画像形成装置が提供できる。
請求項6に係る発明によれば、発熱むらが生じにくい加熱装置が提供できる。
請求項7に係る発明によれば、発熱むらが生じにくい加熱装置を製造することができる。
請求項2に係る発明によれば、加熱部材の表面の熱分布がより均一化しやすくなる。
請求項3に係る発明によれば、より精度良く抵抗値の補正が可能となる。
請求項4に係る発明によれば、頂部の位置において頂部に沿って補正用導体を形成することができる。
請求項5に係る発明によれば、画像欠陥が生じにくい画像形成装置が提供できる。
請求項6に係る発明によれば、発熱むらが生じにくい加熱装置が提供できる。
請求項7に係る発明によれば、発熱むらが生じにくい加熱装置を製造することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<画像形成装置1>
図1は、画像形成装置1の概略断面図である。図示の画像形成装置1は、画像データに基づいて画像を印刷する電子写真式のカラープリンタである。
<画像形成装置1>
図1は、画像形成装置1の概略断面図である。図示の画像形成装置1は、画像データに基づいて画像を印刷する電子写真式のカラープリンタである。
画像形成装置1は、本体ケース90の内部に、用紙P(記録媒体の一例)が収容された用紙収容部40と、用紙Pに画像を形成する画像形成部10と、用紙収容部40から画像形成部10を通って本体ケース90の用紙排出口96まで用紙Pを搬送する搬送部50とを備えている。また、画像形成装置1は、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31と、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置(スキャナ)4等と通信を行って画像データを受信する通信部32と、通信部32にて受信された画像データに対して画像処理を施す画像処理部33とを備えている。
用紙収容部40は、用紙Pを収容する。
搬送部50は、用紙収容部40から、画像形成部10を通って用紙排出口96まで延びた用紙Pの搬送路51と、用紙Pを搬送路51に沿って搬送する搬送ローラ52とを備えている。搬送部50は、用紙Pを矢印C方向に搬送する。
搬送部50は、用紙収容部40から、画像形成部10を通って用紙排出口96まで延びた用紙Pの搬送路51と、用紙Pを搬送路51に沿って搬送する搬送ローラ52とを備えている。搬送部50は、用紙Pを矢印C方向に搬送する。
画像形成部10は、予め定められた間隔で配置された4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kを備えている。なお、以下、画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kをそれぞれ区別しないときは、画像形成ユニット11と表記する。各画像形成ユニット11はそれぞれ、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色の画像データに基づき露光するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14、感光体ドラム12の表面に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12の表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。
4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、現像器15に収納されるトナーを除いて同様に構成され、イエロー(Y)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Yはイエローのトナー像を形成する。同様に、マゼンタ(M)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Mはマゼンタのトナー像を形成し、シアン(C)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Cはシアンのトナー像を形成し、黒(K)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Kは黒のトナー像を形成する。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色のトナー像が重畳されるように多重転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色のトナー像を中間転写ベルト20に順次静電転写(一次転写)する一次転写ロール21とを備えている。さらに、画像形成部10は、中間転写ベルト20の表面に各色のトナー像が重畳して転写された重畳トナー像を用紙Pに一括して静電転写(二次転写)する二次転写部Tの二次転写ロール22と、用紙Pに二次転写された重畳トナー像を定着させる定着ユニット60(定着部の一例及び定着装置の一例)とを備えている。
画像形成装置1は、制御部31による動作の制御の下で、次のプロセスによる画像形成処理を行う。すなわち、PC3やスキャナ4から送出された画像データは、通信部32にて受信され、画像処理部33により予め定めた画像処理が施された後、各色の画像データとなって、対応する色の各画像形成ユニット11に送られる。そして、例えば黒のトナー像を形成する画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら帯電器13により予め定めた電位で帯電される。
その後、画像処理部33から送信された黒の画像データに基づきプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。これにより、感光体ドラム12の表面には黒の画像データに対応した静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成された黒の静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上に黒のトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y、11M、11Cは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各トナー像を形成する。
その後、画像処理部33から送信された黒の画像データに基づきプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。これにより、感光体ドラム12の表面には黒の画像データに対応した静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成された黒の静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上に黒のトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y、11M、11Cは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各トナー像を形成する。
各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色のトナー像は、一次転写ロール21により矢印B方向に移動する中間転写ベルト20上に順次静電転写され、中間転写ベルト20上に、各色のトナー像が重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト20が矢印B方向へ移動することにより、中間転写ベルト20上の重畳トナー像は二次転写部T(転写部の一例)に送られる。重畳トナー像が二次転写部Tに送られると、そのタイミングに合わせて、用紙収容部40の用紙Pが、搬送部50の搬送ローラ52により、搬送路51に沿って矢印C方向に搬送される。そして、中間転写ベルト20上に形成された重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送路51に沿って搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
中間転写ベルト20が矢印B方向へ移動することにより、中間転写ベルト20上の重畳トナー像は二次転写部T(転写部の一例)に送られる。重畳トナー像が二次転写部Tに送られると、そのタイミングに合わせて、用紙収容部40の用紙Pが、搬送部50の搬送ローラ52により、搬送路51に沿って矢印C方向に搬送される。そして、中間転写ベルト20上に形成された重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送路51に沿って搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送路51に沿って定着ユニット60まで搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上の重畳トナー像は、定着ユニット60によって熱および圧力を受け、用紙P上に定着される。そして、定着された重畳トナー像が形成された用紙Pは、搬送路51に沿って矢印C方向に搬送され、本体ケース90の用紙排出口96から排出され、用紙を載せる用紙積載部95に積載される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に残存しているトナー及び二次転写後に中間転写ベルト20に残存しているトナーは、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
画像形成装置1による、用紙Pに画像を印刷する処理が、印刷の枚数に対応したサイクルだけ繰り返し実行される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に残存しているトナー及び二次転写後に中間転写ベルト20に残存しているトナーは、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
画像形成装置1による、用紙Pに画像を印刷する処理が、印刷の枚数に対応したサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニット60>
図2は、画像形成装置1における定着ユニット60の断面図である。
定着ユニット60は、ヒータユニット70と加圧ロール80(加圧部材の一例)とを備えている。ヒータユニット70及び加圧ロール80は、いずれも図2の紙面奥行き方向に軸が延びた円柱状に構成されている。
図2は、画像形成装置1における定着ユニット60の断面図である。
定着ユニット60は、ヒータユニット70と加圧ロール80(加圧部材の一例)とを備えている。ヒータユニット70及び加圧ロール80は、いずれも図2の紙面奥行き方向に軸が延びた円柱状に構成されている。
ヒータユニット70は、循環する(回転する)定着ベルト78(被加熱部材の一例及びベルト部材の一例)と、定着ベルト78が移動する方向において断面が弧状に湾曲するように形成され、発熱するソリッドヒータ71(加熱部材の一例及び加熱装置の一例)と、定着ベルト78を介して加圧ロール80から押圧される押圧パッド79とを備えている。なお、ソリッドヒータ71は、定着ベルト78が循環する方向において表面が弧状であればよい。
以下では、ソリッドヒータ71は、熱容量を小さくするために、板状の部材であるとして説明する。
以下では、ソリッドヒータ71は、熱容量を小さくするために、板状の部材であるとして説明する。
定着ベルト78は、無端の円筒形状で、その内周面がソリッドヒータ71の外周面及び押圧パッド79に接して配置されている。定着ベルト78は、ソリッドヒータ71に接することにより加熱される。
定着ベルト78は、原形が円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば原形(円筒形状)時の直径が30mm、幅方向の長さが300mmに形成されている。後述するように、定着ベルト78は、押圧パッド79に押圧されて変形する。ここで、原形とは、押圧パッド79により押圧されていない状態、すなわち、変形していない状態をいう。
定着ベルト78は、原形が円筒形状の無端のベルト部材で構成され、例えば原形(円筒形状)時の直径が30mm、幅方向の長さが300mmに形成されている。後述するように、定着ベルト78は、押圧パッド79に押圧されて変形する。ここで、原形とは、押圧パッド79により押圧されていない状態、すなわち、変形していない状態をいう。
定着ベルト78は、基材層と、基材層の上に被覆された離型層とからなる。基材層は、定着ベルト78全体としての機械的強度を形成する耐熱性のシート状部材で構成される。基材層としては、例えば、ポリイミド樹脂からなる厚さ60μm〜200μmのシートが用いられる。また、定着ベルト78の温度分布をより均一にするためにアルミニウム等からなる熱伝導フィラーをポリイミド樹脂中に含有させてもよい。
離型層は、用紙P上に保持された未定着のトナー像と直接接触するため、離型性の高い材質が使用される。例えばPFA(テトラフルオロエチレンパーフルオロアルキルビニルエーテル重合体)、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、シリコーン共重合体、又は、これらの複合層等が用いられる。離型層の厚さとしては、薄すぎると、耐摩耗性の面で充分でなく、定着ベルト78の寿命を短くする。その一方で、厚すぎると、定着ベルト78の熱容量が大きくなりすぎ、ウォームアップタイムが長くなる。そこで、離型層の厚さは、耐摩耗性と熱容量とのバランスを考慮し、1μm〜50μmとするのがよい。
なお、基材層と離型層との間に、シリコーンゴム等による弾性層が含まれてもよい。
なお、基材層と離型層との間に、シリコーンゴム等による弾性層が含まれてもよい。
押圧パッド79は、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴムあるいは機械的強度や耐熱性の高い所謂エンジニアリングプラスチックスが用いられる。例えば、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK(Poly Ether Ether Ketone)樹脂、PES(Poly Ether Sulfone)樹脂、PPS(Poly Phenylene Sulfide)樹脂、LCP樹脂(Liquid Crystal Polymer)等の剛体で構成された、断面において定着ベルト78に接する側が略円弧形状のブロック部材であり、定着ベルト78の内側においてフレーム(不図示)に支持されている。そして、加圧ロール80が定着ベルト78を圧接する領域にて、軸方向全域に亘って固定配置されている。そして、押圧パッド79は、定着ベルト78を介して加圧ロール80を予め定められた幅領域に亘って予め定められた荷重(例えば、平均10kgf)で均一に押圧する。
加圧ロール80は、定着ベルト78に対向するように配置され、定着ベルト78に従って図2の矢印D方向に、例えば140mm/sのプロセススピードで回転する。そして、加圧ロール80と押圧パッド79とにより定着ベルト78を挟み込んだ状態でニップ部(定着加圧部)Nを形成する。
加圧ロール80は、例えば、直径18mmの中実のステンレス製あるいはアルミニウム製コア(円柱状芯金)と、コアの外周面に被覆された例えば厚さ5mmのシリコーンスポンジ等の耐熱性弾性体層と、さらに例えば厚さ50μmのカーボン配合のPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層とが積層されて構成される。そして、押圧バネ(不図示)により、例えば25kgfの荷重で定着ベルト78を介して押圧パッド79を押圧している。
加圧ロール80は、例えば、直径18mmの中実のステンレス製あるいはアルミニウム製コア(円柱状芯金)と、コアの外周面に被覆された例えば厚さ5mmのシリコーンスポンジ等の耐熱性弾性体層と、さらに例えば厚さ50μmのカーボン配合のPFA等の耐熱性樹脂被覆または耐熱性ゴム被覆による離型層とが積層されて構成される。そして、押圧バネ(不図示)により、例えば25kgfの荷重で定着ベルト78を介して押圧パッド79を押圧している。
搬送部50(図1参照)によりニップ部Nに搬送されてきた用紙Pは、ニップ部Nにおいて、定着ベルト78により加熱されるとともに、定着ベルト78を介した押圧パッド79と加圧ロール80とにより加圧され、用紙Pに保持された未定着の重畳トナー像が用紙Pに定着される。
ニップ部Nにおいて、加圧ロール80に接する用紙Pは、加圧ロール80の矢印D方向への回転によって矢印C方向に送られ、この用紙Pの移動により、用紙Pに接する定着ベルト78が従動し、定着ベルト78は矢印E方向(進行方向)に回転する。
ニップ部Nにおいて、加圧ロール80に接する用紙Pは、加圧ロール80の矢印D方向への回転によって矢印C方向に送られ、この用紙Pの移動により、用紙Pに接する定着ベルト78が従動し、定着ベルト78は矢印E方向(進行方向)に回転する。
<ソリッドヒータ71>
定着ベルト78の加熱には、ハロゲンランプや電磁誘導による方法などが用いられてきた。しかし、これらの方法は、定着ベルト78が予め定められた温度に達するまでに要する時間(スタンバイ時間)が長く、消費電力が大きく、構成が複雑であった。
以下に説明するソリッドヒータ71は、構成が簡単である。また、ソリッドヒータ71は、熱容量が小さいため、スタンバイ時間を設けることを要しないことから、利便性が向上する。すなわち、定着ユニット60にソリッドヒータ71を用いることで、低コスト及び低消費電力が図れる。
定着ベルト78の加熱には、ハロゲンランプや電磁誘導による方法などが用いられてきた。しかし、これらの方法は、定着ベルト78が予め定められた温度に達するまでに要する時間(スタンバイ時間)が長く、消費電力が大きく、構成が複雑であった。
以下に説明するソリッドヒータ71は、構成が簡単である。また、ソリッドヒータ71は、熱容量が小さいため、スタンバイ時間を設けることを要しないことから、利便性が向上する。すなわち、定着ユニット60にソリッドヒータ71を用いることで、低コスト及び低消費電力が図れる。
[第1の実施の形態]
まず第1の実施の形態について説明を行なう。
図3は、本実施の形態に係るソリッドヒータ71を説明する図である。図3は、図2における矢印IIIの方向から見たソリッドヒータ71の上面図である。また図4(a)は、図3のIVa部分を拡大した図である。さらに図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb断面図である。
なお、ソリッドヒータ71は、図2で示したように定着ベルト78が移動する方向において断面が弧状であるが、図3に示すソリッドヒータ71は、説明の便宜上、平面状に図示するとともに後述する保護層170を除いた状態で図示している。
まず第1の実施の形態について説明を行なう。
図3は、本実施の形態に係るソリッドヒータ71を説明する図である。図3は、図2における矢印IIIの方向から見たソリッドヒータ71の上面図である。また図4(a)は、図3のIVa部分を拡大した図である。さらに図4(b)は、図4(a)のIVb−IVb断面図である。
なお、ソリッドヒータ71は、図2で示したように定着ベルト78が移動する方向において断面が弧状であるが、図3に示すソリッドヒータ71は、説明の便宜上、平面状に図示するとともに後述する保護層170を除いた状態で図示している。
まず図3、図4(a)により、ソリッドヒータ71の上面構造を説明する。ソリッドヒータ71は、複数の抵抗発熱体120(発熱体の一例)と、これらを接続する配線140と、配線140と接続された端子150と、これらを支持する基板110とを備えている。抵抗発熱体120、配線140及び端子150は、基板110の一方の表面に設けられている。
また本実施の形態のソリッドヒータ71は、抵抗発熱体120上に補正用導体180をさらに備えている。
また本実施の形態のソリッドヒータ71は、抵抗発熱体120上に補正用導体180をさらに備えている。
抵抗発熱体120は、例えば、Pdの比率が高いAgPdなどで構成されている。抵抗発熱体120は、電流を流すことにより発熱する。
図示するように抵抗発熱体120は、ジグザグ形状(つづら折り形状)に形成される。このようにすることでソリッドヒータ71は、抵抗発熱体120が形成される箇所においてより均一に発熱を行なうことができ、温度分布がより均一になる。また図示する抵抗発熱体120は、軸方向(紙面左右方向)に20分割され、それぞれが発熱するようにジグザグ形状のパターンが形成されている。ここでは、分割された抵抗発熱体120のそれぞれをセルCeと言い、Ce1〜Ce20として図示している。セルCeは、ソリッドヒータ71のそれぞれの端部に位置するセルCe1、Ce20については、台形形状となっている。また端部を除く中央部に位置するセルCe2〜Ce19では、平行四辺形形状となっている。なお抵抗発熱体120のパターンの幅は、例えば、0.7mmである。
図示するように抵抗発熱体120は、ジグザグ形状(つづら折り形状)に形成される。このようにすることでソリッドヒータ71は、抵抗発熱体120が形成される箇所においてより均一に発熱を行なうことができ、温度分布がより均一になる。また図示する抵抗発熱体120は、軸方向(紙面左右方向)に20分割され、それぞれが発熱するようにジグザグ形状のパターンが形成されている。ここでは、分割された抵抗発熱体120のそれぞれをセルCeと言い、Ce1〜Ce20として図示している。セルCeは、ソリッドヒータ71のそれぞれの端部に位置するセルCe1、Ce20については、台形形状となっている。また端部を除く中央部に位置するセルCe2〜Ce19では、平行四辺形形状となっている。なお抵抗発熱体120のパターンの幅は、例えば、0.7mmである。
配線140は、例えばPdの比率が低いAgPdなどで構成されている。配線140は、図3の紙面において上側の配線141a、141b1、141b2と、下側の配線142とを有している。
そして、図3では、141a(140)、141b1(140)、141b2(140)、142(140)などと表記する。なお、配線141a、141b1、141b2、142をそれぞれ区別しない場合は、配線140と表記する。
そして、図3では、141a(140)、141b1(140)、141b2(140)、142(140)などと表記する。なお、配線141a、141b1、141b2、142をそれぞれ区別しない場合は、配線140と表記する。
端子150は、保護層170(後述する図4(b)参照)を設けず、表面を露出させた配線140(配線141a、141b1、141b2、142)の一部である。端子150は、配線141aの端部に設けられた端子151aと、配線141b1、141b2の端部に設けられた端子151bと、配線142に接続される端子152とからなる。図3では、151a(150)、151b(150)、152(150)と表記する。
端子150は、電流を供給する電線(ワイヤ)との接続が容易なように、配線140が幅広に構成されている。
端子150は、電流を供給する電線(ワイヤ)との接続が容易なように、配線140が幅広に構成されている。
そして、端子151aと端子152との間、および/または端子151bと端子152との間に電圧を印加して電流を流すことで、抵抗発熱体120のそれぞれのセルCe毎に電流が流れる。そして、抵抗発熱体120が発熱する。
本実施の形態では、幅が大きい用紙P(例えば、用紙PがA3のとき)が搬送されてきた場合は、端子151aと端子152との間、および端子151bと端子152との間の双方に電圧を印加して電流を流す。この場合、配線141a、141b1、141b2の全てに電流が流れ、これらに接続される抵抗発熱体120の全てのセルCe(セルCe1〜Ce20)が発熱する。これにより用紙Pの幅が大きい場合でも用紙幅に合わせて定着ベルト78の加熱をすることができる。
一方、幅が小さい用紙P(例えば、用紙PがA4のとき)が搬送されてきた場合は、端子151aと端子152との間に電圧を印加して電流を流すが、端子151bと端子152との間には電圧を印加せず電流を流さない。この場合、配線141aには電流が流れるが、配線141b1、141b2には電流が流れない。その結果、配線141aに接続する抵抗発熱体120の中央部のセルCe4〜Ce17が発熱する。対して配線141b1に接続する左端部のセルCe1〜Ce3、および配線141b2に接続する右端部のセルCe18〜Ce20は発熱しない。これにより用紙Pの幅に合わせて定着ベルト78の加熱をすることができる。
なお、端子151と端子152との間に印加される電圧は、例えばAC100Vである。
なお、端子151と端子152との間に印加される電圧は、例えばAC100Vである。
補正用導体180については、後述する。
次に、図4(b)の断面図により、ソリッドヒータ71の断面構造を説明する。ソリッドヒータ71の基板110上には、一様に絶縁層160が設けられている。そして、絶縁層160上に、抵抗発熱体120、配線140(配線141a、141b1、141b2、142が設けられている。
そして、抵抗発熱体120及び配線140上に、保護層170が設けられている。
保護層170の表面(基板110から遠い側)は、後述するように、凹凸が抑制されたなだらかで且つ滑らかな(平滑化された)形状になっている。
そして、抵抗発熱体120及び配線140上に、保護層170が設けられている。
保護層170の表面(基板110から遠い側)は、後述するように、凹凸が抑制されたなだらかで且つ滑らかな(平滑化された)形状になっている。
ここで、基板110は、例えば、ステンレス鋼(SUS)で構成されている。そして、基板110はソリッドヒータ71の形状に合わせ加工されている。即ち、基板110は、定着ベルト78が移動する方向において断面が弧状に湾曲するように形成されている。また基板110は、軸方向と交差する方向(紙面上下方向)に曲率を有する曲面形状となるように形成されていると言ってもよい。そしてその結果、基板110は、曲面形状により生ずる頂部Qを有する。
この曲面形状の曲率は一定であってもよいし、また、例えば、軸方向と交差する方向の端部(紙面上部および下部)では曲率を大きくし、端部以外の中央部では曲率を小さくしてもよい。即ち、軸方向と交差する方向の中央部では端部よりも、より平面に近い形状としてもよい。
この曲面形状の曲率は一定であってもよいし、また、例えば、軸方向と交差する方向の端部(紙面上部および下部)では曲率を大きくし、端部以外の中央部では曲率を小さくしてもよい。即ち、軸方向と交差する方向の中央部では端部よりも、より平面に近い形状としてもよい。
なお、基板110は、ステンレス鋼(SUS)以外の、アルミニウム、銅などの金属材料で構成されてもよい。またセラミック材料で構成されてもよい。さらに耐熱性のプラスチック材料で構成されてもよい。
絶縁層160は、基板110がステンレス鋼(SUS)などの導電性の金属材料などで構成された場合に、抵抗発熱体120、配線140(配線141a、141b1、141b2、142)と基板110とが電気的に短絡することを抑制する。なお、基板110がセラミック材料などの絶縁性の材料で構成されていれば、絶縁層160を設けなくともよい。
絶縁層160は、基板110がステンレス鋼(SUS)などの耐熱性の金属材料である場合、例えば、ガラス材料で構成される。絶縁層160は、ガラス材料で構成された場合、アンダーグレイズと表記されることがある。
絶縁層160は、基板110がステンレス鋼(SUS)などの耐熱性の金属材料である場合、例えば、ガラス材料で構成される。絶縁層160は、ガラス材料で構成された場合、アンダーグレイズと表記されることがある。
保護層170は、抵抗発熱体120、配線140などが、定着ベルト78と直接接触することを抑制する。即ち、保護層170は、抵抗発熱体120および配線140を覆うように設けられ、抵抗発熱体120および配線140を保護する。例えば、定着ベルト78とソリッドヒータ71とを円滑に摺動させるために、ソリッドヒータ71と定着ベルト78との間に、シリコーンオイルなどの潤滑材を供給することがある。この場合、保護層170を設けないと、抵抗発熱体120、配線140などにおいて電気的な短絡が生じるおそれがある。
保護層170は、基板110がステンレス鋼(SUS)などの耐熱性の金属材料である場合、例えば、ガラス材料で構成される。保護層170は、ガラス材料で構成された場合、オーバーグレイズと表記されることがある。
保護層170は、基板110がステンレス鋼(SUS)などの耐熱性の金属材料である場合、例えば、ガラス材料で構成される。保護層170は、ガラス材料で構成された場合、オーバーグレイズと表記されることがある。
絶縁層160、保護層170は、ガラス材料で構成される場合、ガラス粒子を分散させたガラスペーストを塗布し、ガラスペーストを加熱により軟化(溶融)及び流動(粘性流動)させて形成される。すなわち、絶縁層160、保護層170は、ガラス粒子が軟化(溶融)により一体化して、より緻密な構造となるとともに、表面は、粘性流動により凹凸が抑制されたなだらかで且つ滑らかな(平滑化された)形状になっている。
絶縁層160は、例えば、厚さが15μm〜70μmである。これに対して、抵抗発熱体120、配線140の厚さは、10μm〜30μmである。
補正用導体180は、抵抗発熱体120と接触して抵抗発熱体120の抵抗値を補正する。
抵抗発熱体120は、例えば、スクリーン印刷によりPdの比率が高いAgPdを含む抵抗発熱体用ペースト(塗布液)を塗布することで形成される。このとき形成される塗布膜の厚みのばらつきに起因して抵抗発熱体120の抵抗値が場所によりばらつく場合がある。抵抗発熱体120の抵抗値のばらつきは、発熱のばらつきにつながるため、本実施の形態では、抵抗値のばらつきを補正するため補正用導体180を設けている。この補正用導体180は、例えば、Agからなり、良好な導電体である。そのため補正用導体180を抵抗発熱体120上に接触して設けた場合、この部分の抵抗値はほぼ0となる。その結果、この箇所における抵抗発熱体120の抵抗値を低下させることができる。なお、補正用導体180は、抵抗発熱体120の抵抗値を低下させることができる導電体、すなわち、抵抗発熱体120よりも電気抵抗率が小さい導電体であればよい。
抵抗発熱体120は、例えば、スクリーン印刷によりPdの比率が高いAgPdを含む抵抗発熱体用ペースト(塗布液)を塗布することで形成される。このとき形成される塗布膜の厚みのばらつきに起因して抵抗発熱体120の抵抗値が場所によりばらつく場合がある。抵抗発熱体120の抵抗値のばらつきは、発熱のばらつきにつながるため、本実施の形態では、抵抗値のばらつきを補正するため補正用導体180を設けている。この補正用導体180は、例えば、Agからなり、良好な導電体である。そのため補正用導体180を抵抗発熱体120上に接触して設けた場合、この部分の抵抗値はほぼ0となる。その結果、この箇所における抵抗発熱体120の抵抗値を低下させることができる。なお、補正用導体180は、抵抗発熱体120の抵抗値を低下させることができる導電体、すなわち、抵抗発熱体120よりも電気抵抗率が小さい導電体であればよい。
本実施の形態では、補正用導体180は、抵抗発熱体120上であって定着ベルト78側における頂部Qの位置に設けられる。この場合、頂部Qは、基板110の紙面上下方向の中線となる。また頂部Qの箇所は、基板110を水平面に置いた際に最も上部になる箇所であり、水平面に対して最も平行になる箇所である。よって、基板110を水平にした状態で補正用導体180をディスペンサやジェットディスペンサなどの吐出手段により上部から塗布する場合において、頂部Qに塗布するようにすれば、補正用導体180の着弾状態(着弾面積など)にばらつきが生じにくい。一方、水平面に対して角度が急になる頂部Qから離れた端部側に補正用導体180を塗布する場合、補正用導体180の自重により、着弾状態にばらつきが生じやすくなる。すなわち、頂部Qに沿って補正用導体180を設けることで、補正用導体180を精度良く形成することができる。また補正用導体180を頂部Qに設けるためには、抵抗発熱体120についても頂部Qに沿った位置にその一部が位置するように形成されるようにする必要がある。つまりそれぞれのセルCeにおける抵抗発熱体120のパターンは、少なくとも頂部Qの位置において軸方向(紙面左右方向)に沿って形成される。またこれは、抵抗発熱体120のパターンは、頂部Qの位置において頂部Qに沿って延びる部分を有する、と言うこともできる。
また本実施の形態では、補正用導体180を点(ドット)形状で抵抗発熱体120上に一列状になるように形成する。そして補正用導体180の個数により抵抗発熱体120の抵抗値を補正する。また補正用導体180を複数設ける場合、予め定められたピッチで配してもよく、ばらばらのピッチで配してもよい。そして点形状の補正用導体180の大きさは、抵抗発熱体120のパターンの幅と同様であるか、または小さくすることができる。さらにそれぞれの補正用導体180の大きさは、ほぼ同様とすることができる。よって従来のように補正用導体180の面積の大きさにより抵抗値の補正を行なう場合に比較して、より精度良く抵抗値の補正が可能であるとともに、補正用導体180を設けた場所で発熱量が過度に低下する問題も生じにくい。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明を行なう。
図5(a)は、図3のIVa部分を拡大した図であり、図4(a)と同様の図である。また図5(b)は、図5(a)のVb−Vb断面図である。さらに図5(c)は、図5(a)のVc−Vc断面図である。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比較して基板110の形状が異なる。即ち、第2の実施の形態における基板110は、図5(b)〜(c)に図示するように、頂部Qの箇所において、抵抗発熱体120等が形成される一方の表面側に凹部112を備える。つまり基板110は、補正用導体180が設けられる位置に凹部112を備える。また基板110は、抵抗発熱体120等が形成されない他方の表面側に凸部113を備える。凹部112は、頂部Qに沿って延びる連続的な溝形状のものであってもよく、また予め定められたピッチで頂部Qに沿って並ぶ孔形状のものであってもよい。この凹部112は、基板110を曲面形状にするためにプレス加工する際にともに形成することができる。
次に第2の実施の形態について説明を行なう。
図5(a)は、図3のIVa部分を拡大した図であり、図4(a)と同様の図である。また図5(b)は、図5(a)のVb−Vb断面図である。さらに図5(c)は、図5(a)のVc−Vc断面図である。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に比較して基板110の形状が異なる。即ち、第2の実施の形態における基板110は、図5(b)〜(c)に図示するように、頂部Qの箇所において、抵抗発熱体120等が形成される一方の表面側に凹部112を備える。つまり基板110は、補正用導体180が設けられる位置に凹部112を備える。また基板110は、抵抗発熱体120等が形成されない他方の表面側に凸部113を備える。凹部112は、頂部Qに沿って延びる連続的な溝形状のものであってもよく、また予め定められたピッチで頂部Qに沿って並ぶ孔形状のものであってもよい。この凹部112は、基板110を曲面形状にするためにプレス加工する際にともに形成することができる。
凹部112には、抵抗発熱体120の抵抗値の補正の必要性に応じ補正用導体180を形成してもよく、形成しなくてもよい。
図5(b)は、補正用導体180を形成した箇所について示した図であり、図5(c)は、補正用導体180を形成しない箇所について示した図である。
図5(b)に図示するように凹部112の箇所では、凹部112の底部に抵抗発熱体120が形成され、抵抗発熱体120上に補正用導体180が形成される。
図5(b)は、補正用導体180を形成した箇所について示した図であり、図5(c)は、補正用導体180を形成しない箇所について示した図である。
図5(b)に図示するように凹部112の箇所では、凹部112の底部に抵抗発熱体120が形成され、抵抗発熱体120上に補正用導体180が形成される。
また図6(a)〜(c)は、第2の実施の形態の他の例について示した図である。
このうち図6(a)は、図3のIVa部分を拡大した図であり、図4(a)と同様の図である。また図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb断面図である。さらに図6(c)は、図6(a)のVIc−VIc断面図である。
このうち図6(a)は、図3のIVa部分を拡大した図であり、図4(a)と同様の図である。また図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb断面図である。さらに図6(c)は、図6(a)のVIc−VIc断面図である。
図6に図示した例は、図5の場合に比較して凹部112が形成されるが、凸部113が形成されていない点で異なる。この場合、凹部112は、プレス加工によっても形成できるが、切削加工やエッチング等により形成してもよい。
図7(a)〜(d)は、第2の実施の形態で凹部112を設けたことによる効果を説明した図である。
このうち図7(a)〜(b)は、凹部112を設けなかった場合を示している。即ち、第1の実施の形態に対応する。そして図7(a)のように抵抗発熱体120を発熱させた場合、抵抗発熱体120から発した熱は、保護層170内を熱伝導し、ソリッドヒータ71の表面に達する。このときソリッドヒータ71の表面に熱伝導する範囲をN1で図示している。また図7(b)は、抵抗発熱体120上に補正用導体180を形成した場合を示す。この場合は、補正用導体180が設けられているため、抵抗発熱体120は、発熱しない。
このうち図7(a)〜(b)は、凹部112を設けなかった場合を示している。即ち、第1の実施の形態に対応する。そして図7(a)のように抵抗発熱体120を発熱させた場合、抵抗発熱体120から発した熱は、保護層170内を熱伝導し、ソリッドヒータ71の表面に達する。このときソリッドヒータ71の表面に熱伝導する範囲をN1で図示している。また図7(b)は、抵抗発熱体120上に補正用導体180を形成した場合を示す。この場合は、補正用導体180が設けられているため、抵抗発熱体120は、発熱しない。
一方、図7(c)〜(d)は、凹部112を設けた場合を示している。即ち、第2の実施の形態に対応する。そして図7(c)のように抵抗発熱体120を発熱させた場合、抵抗発熱体120から発した熱は、保護層170内を熱伝導し、ソリッドヒータ71の表面に達する。このときソリッドヒータ71の表面に熱伝導する範囲をN2で図示している。また図7(d)は、抵抗発熱体120上に補正用導体180を形成した場合を示す。この場合は、補正用導体180が設けられているため、抵抗発熱体120は、発熱しない。
図7(a)と図7(c)とを比較すると、図7(c)の場合は、抵抗発熱体120から発した熱は、図7(a)の場合に比較してより長い距離を熱伝送する。そのためより広い範囲に熱が拡散し、その結果、ソリッドヒータ71の表面において、より広い範囲に熱伝導する。つまり範囲N1より範囲N2の方がより広くなる(N1<N2)。つまり第1の実施の形態の場合に比較して、第2の実施の形態の場合の方が、より広い範囲に熱が拡散する。そのため図7(d)の場合のように、頂部Qにおいて補正用導体180を設けたことにより発熱しない箇所が生じたとしても、この箇所にまで熱が拡散しやすく、ソリッドヒータ71の表面の熱分布がより均一化しやすくなる。
<ソリッドヒータ71の製造方法>
図8は、ソリッドヒータ71の製造方法の一例を説明するフローチャートである。
図8は、ソリッドヒータ71の製造方法の一例を説明するフローチャートである。
まず基板110を作成する(ステップ101:基板作成工程)。具体的には、基板110は、例えば、ステンレス鋼(SUS)板をソリッドヒータ71の形状に切り抜き、断面が弧状に湾曲するようにプレス加工することで得られる。なおこのとき第2の実施の形態のように凹部112をともに形成することもできる。
次に基板110上に、絶縁層160を形成する(ステップ102:絶縁層形成工程)。
絶縁層形成工程によりガラス材料で構成された絶縁層160が形成される。またガラス材料は、ガラスペーストの塗布によって形成される。
ガラスペーストは、ガラス材料の微粒子(ガラス粒子)と、ガラス粒子を懸濁しておくバインダと、ガラスペーストの粘度を調整する溶剤とを含んでいる。ガラス粒子は、予め定められた温度で軟化するように組成が調整されたガラスの粒子である。バインダは、エチルセルロースなどで構成され、ガラス粒子の凝集を抑制する。
絶縁層形成工程によりガラス材料で構成された絶縁層160が形成される。またガラス材料は、ガラスペーストの塗布によって形成される。
ガラスペーストは、ガラス材料の微粒子(ガラス粒子)と、ガラス粒子を懸濁しておくバインダと、ガラスペーストの粘度を調整する溶剤とを含んでいる。ガラス粒子は、予め定められた温度で軟化するように組成が調整されたガラスの粒子である。バインダは、エチルセルロースなどで構成され、ガラス粒子の凝集を抑制する。
絶縁層160を形成するためのガラスペーストは、スクリーン印刷などによって基板110上に塗布される。
そして、ガラスペーストの流動性により表面をなだらかに(平坦化)するために、予め定められた時間放置する(レべリング)。その後、溶媒を蒸発させるため、溶媒が蒸発する温度に設定された電気炉(オーブン)などにより乾燥させる。
その後、塗布されたガラスペーストを、ガラス粒子が溶融又は軟化して一体化するように焼成する。すなわち、ガラスペーストに含まれるガラス粒子の特性によって予め定められた温度で、焼成する。ここでは、空気など酸素を含む雰囲気(酸素雰囲気)で焼成することで、エチルセルロースなどのバインダが燃焼してCO2になって除去される。さらに、ガラス粒子が軟化(溶融)して一体化し、緻密なガラス膜となる。
そして、ガラスペーストの流動性により表面をなだらかに(平坦化)するために、予め定められた時間放置する(レべリング)。その後、溶媒を蒸発させるため、溶媒が蒸発する温度に設定された電気炉(オーブン)などにより乾燥させる。
その後、塗布されたガラスペーストを、ガラス粒子が溶融又は軟化して一体化するように焼成する。すなわち、ガラスペーストに含まれるガラス粒子の特性によって予め定められた温度で、焼成する。ここでは、空気など酸素を含む雰囲気(酸素雰囲気)で焼成することで、エチルセルロースなどのバインダが燃焼してCO2になって除去される。さらに、ガラス粒子が軟化(溶融)して一体化し、緻密なガラス膜となる。
そして基板110上であって絶縁層160上に抵抗発熱体120を形成する(ステップ103:発熱体形成工程)。
発熱体形成工程において、例えば、Pdの比率が高いAgPdで構成された抵抗発熱体120が形成される。
抵抗発熱体120は、例えば、スクリーン印刷によりPdの比率が高いAgPdを含む抵抗発熱体用ペーストを塗布することで形成される。
抵抗発熱体用ペーストは、ガラスペーストと同様に、AgPd、バインダ、溶媒などを含んでいる。なお、絶縁層160との接着性を向上させるために、ガラス粒子を含んでもよい。
スクリーン印刷された抵抗発熱体用ペーストは、レべリングのために予め定められた時間放置された後、溶媒を蒸発させるために、予め定められた温度のオーブンなどで乾燥される。
その後、予め定められた温度で焼成することで抵抗発熱体120が形成される。
発熱体形成工程において、例えば、Pdの比率が高いAgPdで構成された抵抗発熱体120が形成される。
抵抗発熱体120は、例えば、スクリーン印刷によりPdの比率が高いAgPdを含む抵抗発熱体用ペーストを塗布することで形成される。
抵抗発熱体用ペーストは、ガラスペーストと同様に、AgPd、バインダ、溶媒などを含んでいる。なお、絶縁層160との接着性を向上させるために、ガラス粒子を含んでもよい。
スクリーン印刷された抵抗発熱体用ペーストは、レべリングのために予め定められた時間放置された後、溶媒を蒸発させるために、予め定められた温度のオーブンなどで乾燥される。
その後、予め定められた温度で焼成することで抵抗発熱体120が形成される。
次に、基板110上であって絶縁層160上に配線140を形成する(ステップ104:配線形成工程)。
配線形成工程において、例えば、Agの比率が高いAgPdで構成された配線140(配線141a、141b1、141b2、142)が形成される。
配線140は、例えば、スクリーン印刷によりAgの比率が高いAgPdを含む配線用ペーストを塗布することで形成される。
配線用ペーストは、抵抗発熱体用ペーストと同様に、AgPd、バインダ、溶剤などを含んでいる。なお、絶縁層160との接着性を向上させるために、ガラス粒子を含んでもよい。
スクリーン印刷された配線用ペーストは、レべリングの後、溶媒を蒸発させるために乾燥される。
その後、配線用ペーストを焼成することで、配線140(配線141a、141b1、141b2、142)が形成される。
配線形成工程において、例えば、Agの比率が高いAgPdで構成された配線140(配線141a、141b1、141b2、142)が形成される。
配線140は、例えば、スクリーン印刷によりAgの比率が高いAgPdを含む配線用ペーストを塗布することで形成される。
配線用ペーストは、抵抗発熱体用ペーストと同様に、AgPd、バインダ、溶剤などを含んでいる。なお、絶縁層160との接着性を向上させるために、ガラス粒子を含んでもよい。
スクリーン印刷された配線用ペーストは、レべリングの後、溶媒を蒸発させるために乾燥される。
その後、配線用ペーストを焼成することで、配線140(配線141a、141b1、141b2、142)が形成される。
そして抵抗発熱体120の抵抗値を補正する補正用導体180を形成する(ステップ105:補正用導体形成工程)。
補正用導体形成工程において、抵抗発熱体120上であって頂部Qの位置に抵抗発熱体120と接触して補正用導体180が形成される。
補正用導体形成工程において、抵抗発熱体120上であって頂部Qの位置に抵抗発熱体120と接触して補正用導体180が形成される。
なおこの際に各セルCeにおける抵抗値を予め測定する。そして抵抗値に応じて、各セルCe毎に点形状の補正用導体180を形成する個数を予め決定しておく。
補正用導体180は、例えば、Agを含む補正用導体用ペーストを抵抗発熱体120上に塗布することで形成される。補正用導体180は、ディスペンサやジェットディスペンサなどによって塗布する。
ディスペンサとは、ノズルから補正用導体用ペーストを吐出させて、点形状に補正用導体180を塗布する方法である。また、ジェットディスペンサとは、ノズルから圧力をかけて補正用導体用ペーストを吐出させて、点形状に補正用導体180を塗布する方法である。
補正用導体用ペーストは、Ag、バインダ、溶剤などを含んでいる。
塗布された補正用導体用ペーストは、溶媒を蒸発させるために、予め定められた温度のオーブンなどで乾燥される。
その後、予め定められた温度で焼成することで補正用導体180が形成される。
ディスペンサとは、ノズルから補正用導体用ペーストを吐出させて、点形状に補正用導体180を塗布する方法である。また、ジェットディスペンサとは、ノズルから圧力をかけて補正用導体用ペーストを吐出させて、点形状に補正用導体180を塗布する方法である。
補正用導体用ペーストは、Ag、バインダ、溶剤などを含んでいる。
塗布された補正用導体用ペーストは、溶媒を蒸発させるために、予め定められた温度のオーブンなどで乾燥される。
その後、予め定められた温度で焼成することで補正用導体180が形成される。
次に、保護層170を形成する(ステップ106:保護層形成工程)。
保護層形成工程において、抵抗発熱体120、配線140、および補正用導体180上に保護層170が形成される。
保護層170を形成するためには、絶縁層160を形成したのと同様のガラスペーストが使用できる。そしてこのガラスペーストをスクリーン印刷などによって、抵抗発熱体120、配線140、および補正用導体180上に塗布する。
スクリーン印刷されたガラスペーストは、レべリングの後、溶媒を蒸発させるために乾燥される。
その後、ガラスペーストを焼成することで、保護層170が形成される。
保護層形成工程において、抵抗発熱体120、配線140、および補正用導体180上に保護層170が形成される。
保護層170を形成するためには、絶縁層160を形成したのと同様のガラスペーストが使用できる。そしてこのガラスペーストをスクリーン印刷などによって、抵抗発熱体120、配線140、および補正用導体180上に塗布する。
スクリーン印刷されたガラスペーストは、レべリングの後、溶媒を蒸発させるために乾燥される。
その後、ガラスペーストを焼成することで、保護層170が形成される。
なお上述した例では、補正用導体180は頂部Qに設けられていたが、これに限られるものではない。例えば、補正用導体180は、頂部Qに隣接する位置に設けられていてもよい。ただしこの場合も補正用導体180は、抵抗発熱体120上に形成される必要がある。またこの場合、補正用導体180は一列で設ける必要はなく、二列以上であってもよい。
1…画像形成装置、10…画像形成部、11、11K、11C、11M、11Y…画像形成ユニット、40…用紙収容部、50…搬送部、60…定着ユニット、70…ヒータユニット、71…ソリッドヒータ、78…定着ベルト、79…押圧パッド、80…加圧ロール、110…基板、112…凹部、113…凸部、120…抵抗発熱体、140…配線、150…端子、160…絶縁層、170…保護層、180…補正用導体、Q…頂部
Claims (7)
- 曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板と、当該基板上に設けられ電流によって発熱する発熱体と、当該発熱体上であって当該頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体と、を有する加熱部材と、
前記加熱部材に接して加熱されるとともに循環するベルト部材と、
前記ベルト部材に接してニップ部を形成する加圧部材と、
を備える定着装置。 - 前記基板は、前記補正用導体が設けられる位置に凹部を備えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記補正用導体は、点形状をなし、当該補正用導体の個数により前記発熱体の抵抗値を補正することを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。
- 前記発熱体は、前記頂部の位置において当該頂部に沿って延びる部分を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の定着装置。
- 記録媒体にトナー像を転写する転写部と、
曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板と、当該基板上に設けられ電流によって発熱する発熱体と、当該発熱体上であって当該頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体と、を有する加熱部材と、当該加熱部材に接して加熱されるとともに循環するベルト部材と、当該ベルト部材に接してニップ部を形成する加圧部材と、を備え、当該ニップ部に挟まれた前記記録媒体に前記トナー像を定着する定着部と、
を備える画像形成装置。 - 曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板と、
前記基板上に設けられ、電流によって発熱して被加熱部材を加熱する発熱体と、
前記発熱体上であって前記頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体と、
を備える加熱装置。 - 曲面形状を有し当該曲面形状により生ずる頂部を有する基板上に設けられ、電流によって発熱する発熱体を形成する発熱体形成工程と、
前記発熱体上であって前記頂部の位置および当該頂部に隣接する位置の少なくとも一方に設けられ、当該発熱体と接触して当該発熱体の抵抗値を補正する補正用導体を形成する補正用導体形成工程と、
を含む加熱装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016079126A JP2017191149A (ja) | 2016-04-11 | 2016-04-11 | 定着装置、画像形成装置、加熱装置及び加熱装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016079126A JP2017191149A (ja) | 2016-04-11 | 2016-04-11 | 定着装置、画像形成装置、加熱装置及び加熱装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017191149A true JP2017191149A (ja) | 2017-10-19 |
Family
ID=60086441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016079126A Pending JP2017191149A (ja) | 2016-04-11 | 2016-04-11 | 定着装置、画像形成装置、加熱装置及び加熱装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017191149A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112346318A (zh) * | 2019-08-08 | 2021-02-09 | 株式会社理光 | 图像形成装置以及热压接装置 |
JP2021026219A (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び熱圧着装置 |
JP2021033254A (ja) * | 2019-08-16 | 2021-03-01 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び熱圧着装置 |
JP2021086100A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社リコー | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2021096450A (ja) * | 2019-12-13 | 2021-06-24 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP2021117298A (ja) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | 株式会社リコー | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2021131475A (ja) * | 2020-02-20 | 2021-09-09 | 株式会社リコー | ヒータ部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP2021140130A (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-16 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2021148970A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置、乾燥装置、被覆装置、熱圧着装置、画像形成装置 |
JP2021148969A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 株式会社リコー | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2021149049A (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-27 | 株式会社リコー | ヒータ部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP2021156982A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
US11143996B2 (en) | 2019-12-13 | 2021-10-12 | Ricoh Company, Ltd. | Heating device, fixing device and image forming apparatus |
US11429043B2 (en) | 2020-02-28 | 2022-08-30 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus having variabale heat generation states |
JP7519006B2 (ja) | 2020-07-29 | 2024-07-19 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
-
2016
- 2016-04-11 JP JP2016079126A patent/JP2017191149A/ja active Pending
Cited By (25)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021026219A (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-22 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び熱圧着装置 |
CN112346318A (zh) * | 2019-08-08 | 2021-02-09 | 株式会社理光 | 图像形成装置以及热压接装置 |
US11726430B2 (en) | 2019-08-08 | 2023-08-15 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
US11163264B2 (en) | 2019-08-08 | 2021-11-02 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus |
JP2021033254A (ja) * | 2019-08-16 | 2021-03-01 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び熱圧着装置 |
JP7415273B2 (ja) | 2019-08-16 | 2024-01-17 | 株式会社リコー | 画像形成装置及び熱圧着装置 |
JP2021086100A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社リコー | 加熱装置および画像形成装置 |
JP7371462B2 (ja) | 2019-11-29 | 2023-10-31 | 株式会社リコー | 加熱装置および画像形成装置 |
US11143996B2 (en) | 2019-12-13 | 2021-10-12 | Ricoh Company, Ltd. | Heating device, fixing device and image forming apparatus |
JP2021096450A (ja) * | 2019-12-13 | 2021-06-24 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP2021117298A (ja) * | 2020-01-23 | 2021-08-10 | 株式会社リコー | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2021131475A (ja) * | 2020-02-20 | 2021-09-09 | 株式会社リコー | ヒータ部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP7512607B2 (ja) | 2020-02-20 | 2024-07-09 | 株式会社リコー | ヒータ部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP7448885B2 (ja) | 2020-02-28 | 2024-03-13 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
US11429043B2 (en) | 2020-02-28 | 2022-08-30 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus having variabale heat generation states |
JP2021140130A (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-16 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP2021148969A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 株式会社リコー | 加熱装置および画像形成装置 |
JP2021148970A (ja) * | 2020-03-19 | 2021-09-27 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置、乾燥装置、被覆装置、熱圧着装置、画像形成装置 |
JP7501020B2 (ja) | 2020-03-19 | 2024-06-18 | 株式会社リコー | 加熱装置および画像形成装置 |
JP7510109B2 (ja) | 2020-03-19 | 2024-07-03 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置、乾燥装置、被覆装置、熱圧着装置、画像形成装置 |
JP2021149049A (ja) * | 2020-03-23 | 2021-09-27 | 株式会社リコー | ヒータ部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP7531780B2 (ja) | 2020-03-23 | 2024-08-13 | 株式会社リコー | ヒータ部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP2021156982A (ja) * | 2020-03-26 | 2021-10-07 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP7569002B2 (ja) | 2020-03-26 | 2024-10-17 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
JP7519006B2 (ja) | 2020-07-29 | 2024-07-19 | 株式会社リコー | 加熱装置、定着装置および画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017191149A (ja) | 定着装置、画像形成装置、加熱装置及び加熱装置の製造方法 | |
JP5572478B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
US8346148B2 (en) | Fixing device and image forming apparatus | |
JP2014139660A (ja) | 定着装置及び定着装置で用いるヒータ | |
JP6323482B2 (ja) | 加熱装置の製造方法、印刷物の製造方法及びスクリーン印刷装置 | |
US8639171B2 (en) | Fixing device and image forming apparatus with a mechanism to extend a life of a fixing belt | |
JP6172360B1 (ja) | 加熱装置、定着装置および画像形成装置 | |
JP2006092831A (ja) | セラミックヒータ、定着装置、画像形成装置 | |
JP7240597B2 (ja) | 加熱部材、定着装置、画像形成装置 | |
JP2018111292A (ja) | 加熱装置の製造方法、印刷物の製造方法及びスクリーン印刷装置 | |
JP6696225B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置及び加熱装置 | |
US9482999B2 (en) | Heating device, fixing device, and image forming apparatus | |
JP2006092785A (ja) | 板状発熱体および像加熱装置 | |
US11947295B2 (en) | Heating device, fixing device, and image forming apparatus | |
JP2017191150A (ja) | 定着装置、画像形成装置、加熱装置及び加熱装置の製造方法 | |
JP2019091028A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP6686584B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置、加熱装置及び加熱装置の製造方法 | |
CN109752938B (zh) | 加热器和定影设备 | |
JP6657998B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置及び加熱装置 | |
JP2017162567A (ja) | 加熱装置の製造方法、定着装置、画像形成装置及び加熱装置 | |
JP2007265647A (ja) | ヒータ、加熱装置、画像形成装置 | |
JP2022075705A (ja) | ヒータ | |
JP7187766B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2007157456A (ja) | セラミックヒータ、加熱装置、画像形成装置 | |
JP2021196370A (ja) | 定着装置、及び画像形成装置 |