JP2017094596A - 発泡用積層体及び発泡積層体 - Google Patents
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Abstract
Description
(ii)JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が910kg/m3以上923kg/m3以下
(iii)235℃で測定したスウェル比(SR)が1.55以上1.70未満
また、上記発泡用積層体の(A)層が発泡していることを特徴とする発泡積層体に関するものである。
SR<−1.25×log(MFR)+3.15 (2)
SR<−1.25×log(MFR)+3.09 (3)
ここで、logは常用対数を表す。
また、中・高密度ポリエチレン(e)において、エチレン系樹脂組成物(g)のラミネート加工性に優れることから、MFRは6〜100g/10分の範囲が好ましく、より好ましくは8〜60g/10分の範囲である。
(1)密度
密度は、JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(2)メルトマスフローレート(MFR)
MFRは、JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(3)スウェル比(SR)
JIS K6922−1(1997年)で使用されるメルトインデクサーを用い、温度235℃、押出量3g/分の条件にて装置に充填された樹脂をオリフィスより押出し、オリフィス直下に設置したイソプロパノールを入れたメスシリンダーでストランド状の押出物を採取し、ストランドの径(D)をメルトインデクサーのオリフィス径(D0)で除すことにより求めた。
(4)加熱発泡
実施例により得られた積層体を10cm×20cmに切り出し円筒状に成形したサンプルを、所定の温度に加熱したギア老化試験機(安田精機製作所製 No.102−SHF−77)中で熱風をあてながら所定の時間静置した後、取り出して空気中で室温まで冷却した。
(5)紙基材の水分量
ポリエチレン系樹脂の積層前の紙基材について、カールフィッシャー法水分測定装置(三菱化学(株)製、商品名CA−05)を使用し測定した。測定温度は165℃である。
(6)発泡層厚み
実施例により得られた発泡体、及びブランクとして発泡させる前のラミネート積層体をサンプル取りし、光学顕微鏡により断面写真を撮影した。断面写真から発泡層の厚みを測定し、5箇所で測定した。(7)発泡表面の状態
得られた発泡体の表面の平滑性を目視で観測した。表面の平滑性が良好である場合を◎、やや良好である場合を○、良好であるもののやや劣る場合を△、不良の場合を×とした。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が917kg/m3、SRが1.64である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A1)を、(B)層の樹脂として、MFRが7g/10分、密度が940kg/m3である高密度ポリエチレン(東ソー(株)製 商品名ペトロセン LW04−1)(B1)を使用した。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が917kg/m3、SRが1.64である高圧法低密度ポリエチレン(A1)を50重量%、MFRが14g/10分、密度が917kg/m3、SRが1.74である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A2)を50重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練した高圧法低密度ポリエチレン(A3、MFR 14g/10分、密度 917kg/m3、SR 1.68)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み及び発泡外観を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が917kg/m3、SRが1.74である高圧法低密度ポリエチレン(A2)を55重量%、MFRが24g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.45である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A4)を45重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練した高圧法低密度ポリエチレン(A5、MFR 18g/10分、密度 918kg/m3、SR 1.66)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み及び発泡外観を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が917kg/m3、SRが1.64である高圧法低密度ポリエチレン(A1)を60重量%、MFRが24g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.45である高圧法低密度ポリエチレン(A4)を40重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練した高圧法低密度ポリエチレン(A6、MFR 18g/10分、密度 917kg/m3、SR 1.62)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み及び発泡外観を評価した。評価の結果を表1に示す。
(A)層の樹脂として、MFRが14g/10分、密度が917kg/m3、SRが1.74である高圧法低密度ポリエチレン(A2)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み及び発泡外観を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観に劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが24g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.45である高圧法低密度ポリエチレン(A4)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み及び発泡外観を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡外観に劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが8g/10分、密度が924kg/m3、SRが1.68である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A7)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み及び発泡外観を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡層厚みに劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが13g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.71である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A8)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡積層体を得た。得られた発泡積層体について、発泡層厚み及び発泡外観を評価した。評価の結果を表2に示す。発泡層外観に劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが13g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.84である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A9)を50重量%、MFRが24g/10分、密度が918kg/m3、SRが1.45である高圧法低密度ポリエチレン(A4)を50重量%になるよう配合し、単軸押出機(プラコー(株)製 口径50mm)にて溶融混練した高圧法低密度ポリエチレン(A10、MFR 18g/10分、密度 918kg/m3、SR 1.71)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前の積層体を得た。評価の結果を表2に示す。発泡外観に劣っていた。
(A)層の樹脂として、MFRが58g/10分、密度が917kg/m3、SRが1.26である高圧法低密度ポリエチレン(東ソー(株)製、A11)を使用した以外は、実施例1と同様の手法により発泡前の積層体を得た。評価の結果を表2に示す。(A)層の成膜時にラミ厚みが安定せず、発泡積層体の評価ができなかった。
Claims (7)
- 少なくとも(A)層/紙基材層/(B)層を含み、(A)層が(i)〜(iii)を満たす低密度ポリエチレン(a)、(B)層がJIS K6922−1(1997年)により測定された密度が930kg/m3以上970kg/m3以下であるポリエチレン系樹脂(b)から構成されることを特徴とする発泡用積層体。
(i)JIS K6922−1(1997年)により測定したメルトマスフローレート(MFR)が5g/10分以上30g/10分以下
(ii)JIS K6922−1(1997年)により測定した密度が910kg/m3以上923kg/m3以下
(iii)235℃で測定したスウェル比(SR)が1.55以上1.70未満 - 低密度ポリエチレン(a)のSRが1.55以上、1.65以下であることを特徴とする請求項1に記載の発泡用積層体。
- 低密度ポリエチレン(a)のMFRとSRが下式(1)を満たすことを特徴とする請求項1〜2に記載の発泡用積層体。
SR<−1.25×log(MFR)+3.21 (1) - 低密度ポリエチレン(a)のMFRとSRが下式(2)を満たすことを特徴とする請求項3に記載の発泡用積層体。
SR<−1.25×log(MFR)+3.15 (2) - (A)層が高圧法低密度ポリエチレン(c)のみから構成されることを特徴とする請求項1〜4に記載の発泡用積層体。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の発泡用積層体の(A)層が発泡していることを特徴とする発泡積層体。
- 請求項6に記載の発泡積層体を少なくとも胴部材に使用したことを特徴とする断熱紙容器。
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