JP2016130294A - 粘着シート、粘着シートの利用方法及び精密電子機器 - Google Patents
粘着シート、粘着シートの利用方法及び精密電子機器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016130294A JP2016130294A JP2015005746A JP2015005746A JP2016130294A JP 2016130294 A JP2016130294 A JP 2016130294A JP 2015005746 A JP2015005746 A JP 2015005746A JP 2015005746 A JP2015005746 A JP 2015005746A JP 2016130294 A JP2016130294 A JP 2016130294A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- sensitive adhesive
- adhesive sheet
- adhesive layer
- release
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J7/00—Adhesives in the form of films or foils
- C09J7/10—Adhesives in the form of films or foils without carriers
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J133/00—Adhesives based on homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by only one carboxyl radical, or of salts, anhydrides, esters, amides, imides, or nitriles thereof; Adhesives based on derivatives of such polymers
- C09J133/04—Homopolymers or copolymers of esters
- C09J133/06—Homopolymers or copolymers of esters of esters containing only carbon, hydrogen and oxygen, the oxygen atom being present only as part of the carboxyl radical
- C09J133/08—Homopolymers or copolymers of acrylic acid esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J7/00—Adhesives in the form of films or foils
- C09J7/40—Adhesives in the form of films or foils characterised by release liners
- C09J7/401—Adhesives in the form of films or foils characterised by release liners characterised by the release coating composition
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J2203/00—Applications of adhesives in processes or use of adhesives in the form of films or foils
- C09J2203/326—Applications of adhesives in processes or use of adhesives in the form of films or foils for bonding electronic components such as wafers, chips or semiconductors
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J2301/00—Additional features of adhesives in the form of films or foils
- C09J2301/30—Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the chemical, physicochemical or physical properties of the adhesive or the carrier
- C09J2301/302—Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the chemical, physicochemical or physical properties of the adhesive or the carrier the adhesive being pressure-sensitive, i.e. tacky at temperatures inferior to 30°C
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J2301/00—Additional features of adhesives in the form of films or foils
- C09J2301/30—Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the chemical, physicochemical or physical properties of the adhesive or the carrier
- C09J2301/312—Additional features of adhesives in the form of films or foils characterized by the chemical, physicochemical or physical properties of the adhesive or the carrier parameters being the characterizing feature
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J2433/00—Presence of (meth)acrylic polymer
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09J—ADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
- C09J2483/00—Presence of polysiloxane
- C09J2483/005—Presence of polysiloxane in the release coating
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の粘着シートは、アクリル系ポリマーを含む粘着剤層と、シリコーン系剥離剤からなる剥離層を有し、前記剥離層が前記粘着剤層に積層する形で貼り付けられる剥離ライナーとを備える粘着シートであって、前記アクリル系ポリマーは、炭素数が1〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルをモノマー単位として少なくとも1種含有し、前記剥離ライナーが剥離された状態で、120℃で10分間加熱された後に前記粘着剤層から発生する単位面積当たりのシロキサンガスの量が、20.0ng/cm2未満である。
【選択図】図1
Description
粘着剤層は、被着体に貼り付け可能な粘着面を提供し、粘着力を確保等するための樹脂成分として特定のアクリル系ポリマーを含有している。
アクリル系ポリマーは、アクリル系ポリマーを構成するモノマー単位(モノマー成分)として、炭素数が1〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル(以下、単に(メタ)アクリル酸アルキルエステル)を少なくとも1種含有する。なお、本明細書において「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び/又は「メタクリル」(「アクリル」及び「メタクリル」のうち、何れか一方又は両方)を表すものとする。
アクリル系ポリマーは、アクリル系ポリマーを構成するモノマー単位(モノマー成分)として、極性基含有モノマーを少なくとも1種含有し、かつ極性基含有モノマーは、極性基として酸性基を含まない非酸性極性モノマーのみからなることが好ましい。
アクリル系ポリマーは、本発明の目的を損なわなり限り、(メタ)アクリル酸アルキルエステル等と共重合可能な他のモノマーを、モノマー単位として含んでもよい。このような他のモノマーとしては、例えば、不飽和二重結合等の重合性の官能基を2個以上有する多官能性モノマー(以下、多官能性モノマー)が挙げられる。
粘着剤層の厚みは、本発明の目的を損なわない限り、特に制限はない。例えば、粘着剤層の厚み(μm)の下限値としては、好ましくは1μm以上であり、より好ましくは5μm以上である。また、例えば、粘着剤層の厚み(μm)の上限値としては、好ましくは500μm以下であり、より好ましくは250μm以下である。粘着剤層の厚みがこのような範囲であると、十分な粘着力を確保し易い。
粘着剤層は、例えば、粘着剤組成物を用いて形成される。粘着剤組成物としては、上述した粘着剤層を形成できるものであれば、特に制限はなく、目的に応じて、適宜選択される。粘着剤組成物としては、作業性等の観点より、アクリル系ポリマーを形成するためのモノマーを含むモノマー組成物と、モノマーを重合させるための重合開始剤と、必要に応じて添加されるその他の成分との混合物を含む硬化型の粘着剤組成物を用いることが好ましい。
粘着剤層は、剥離ライナーが剥離された状態で、120℃で10分間加熱された後に発生する単位面積当たりのシロキサンガスの量(発生量)が、20.0ng/cm2未満となっている。
また、粘着剤層は、剥離ライナーが剥離された状態で、120℃で10分間加熱された後に発生する単位面積当たりのアウトガス(但し、シロキサンガスを除く)の量(発生量)が、500ng/cm2未満であることが好ましい。
必要に応じて粘着剤層に積層される基材としては、例えば、プラスチック、紙、繊維(織布、不織布など)、金属等からなるものが挙げられる。基材としては、プラスチックフィルム製の基材(以下、プラスチックフィルム基材)を好適に用いることができる。
粘着剤層の粘着面は、使用前の状態において、剥離ライナーによって保護されている。剥離ライナーは、上述したように、シリコーン系剥離剤からなる剥離層と、剥離層を支持する支持基材を有するものからなる。剥離ライナーは、剥離層が粘着剤層に積層する形で貼り付けられる。剥離層は、粘着剤層に積層するために、支持基材の片面又は両面に形成される。
剥離層を支持(保持)する支持基材(剥離ライナー用基材)の素材は特に制限されない。例えば、プラスチック類、紙類、各種繊維類等から形成された単層体、あるいは積層体を使用することができる。
剥離層を形成するためのシリコーン系剥離剤としては、従来、汎用されている公知のシリコーン系剥離剤を利用することができる。このようなシリコーン系剥離剤としては、例えば、塗布後に熱によって硬化する熱硬化性シリコーン系剥離剤、電離性放射線(紫外線、α線、β線、γ線、中性子線、電子線等)を照射することによって硬化する電離性放射線硬化性シリコーン系剥離剤等が挙げられる。シリコーン系剥離剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
粘着シートは、粘着剤層に、シリコーン系剥離剤からなる剥離層を備えた剥離ライナーを貼り付けても、剥離層から粘着剤層に、シリコーン系剥離剤に由来するシリコーンが移行(転写)することが抑制されている。
粘着シートは、上述のように、粘着剤層に、シリコーン系剥離剤からなる剥離層を備えた剥離ライナーを貼り付けても、剥離層から粘着剤層に、シリコーン系剥離剤に由来するシリコーンが移行(転写)することが抑制されている。その結果、粘着剤層から、シリコーン系剥離剤に由来するシロキサンガスが発生することが抑制される。
また、粘着シートが備える粘着剤層は、剥離ライナーが剥離された状態で、120℃で10分間加熱された後に発生する単位面積当たりのアウトガス(但し、シロキサンガスを除く)の量(発生量)が、500ng/cm2未満であることが好ましい。
粘着シートの粘着剤層における粘着力は、用途に応じて求められる値が異なっており、特に限定されない。粘着力は、後述する測定方法によって測定される180°引き剥がし粘着力(対SUS)によって評価される。
粘着シートは、その他に、作業性(取扱性)、保存安定性、耐久性、追従性(段差追従性)等も良好である。また、粘着シートは、剥離ライナーとして、シリコーン系剥離剤からなる剥離層を有するシリコーン系剥離ライナーを備えているため、非シリコーン系剥離ライナーを利用した従来品と比べて、耐熱性、経済性等にも優れる。
粘着シートは、シロキサンガスの発生を嫌う用途に好適である。例えば、ハードディスクドライブを構成する電子部品(電子部材)や筐体等の部品(部材)の固定用途に好適である。ハードディスクドライブの内部でシロキサンガスが発生、或いは内部にシロキサンガスが侵入すると、シロキサンガスが酸化されてSiO2となり、そのSiO2がヘッドクラッシュの原因となると考えられている。そのため、本実施形態の粘着シートのように、シロキサンガスの発生が極力抑えられていると、ハードディスクドライブの信頼性が飛躍的に向上する。
(シロップの作製)
N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)10質量部及びメチルアクリレート(MA)90質量部が混合されてなる液状のモノマー混合物(モノマー組成物)に、光重合開始剤として、商品名「イルガキュア651(2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン)」(BASFジャパン株式会社製)0.05質量部及び商品名「イルガキュア184(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)」(BASFジャパン株式会社製)0.05質量部を配合した後、粘度(BH粘度計No.5ローター、10rpm、測定温度:30℃)が約20Pa・sになるまで紫外線を照射して、モノマー成分の一部が重合してなる部分重合体を含むシロップ(NVP/MA=90/10)を得た。
PET(厚み:75μm)からなる支持基材の片面に、シリコーン系剥離剤からなる剥離層が、0.1μmの厚みで形成されているもの(以下、剥離ライナーA)を利用した。なお、剥離層は、支持基材の片面上に0.10g/m2の塗布量で塗布したシリコーン系剥離剤を、120℃で1分間加熱して乾燥及び硬化したものからなる。
1組の剥離ライナーAを用意した。前記粘着剤組成物を、一方の剥離ライナーAの剥離処理(シリコーン系剥離剤による剥離処理)されている片面上に、硬化後の厚みが50μmとなるように塗布して、塗布層を得た。そして前記塗布層上に他方の剥離ライナーAを、剥離処理シリコーン系剥離剤による剥離処理)されている片面側から貼り合わせた。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、エチルアクリレート(EA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例2の粘着シートを得た。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、ブチルアクリレート(BA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例3の粘着シートを得た。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例4の粘着シートを得た。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、イソオクチルアクリレート(iOA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例5の粘着シートを得た。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、イソノニルアクリレート(iNA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例6の粘着シートを得た。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、ラウリルアクリレート(LA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例7の粘着シートを得た。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、イソステアリルアクリレート(iSTA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例8の粘着シートを得た。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、ステアリルアクリレート(STA)45質量部及び2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)45質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例9の粘着シートを得た。
メチルアクリレート(MA)90質量部を、イソステアリルアクリレート(iSTA)45質量部及び2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)45質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例10の粘着シートを得た。
N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)の配合量を5質量部に替え、かつ2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)の配合量を95質量部に替えたこと以外は、実施例4と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例11の粘着シートを得た。
N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)の配合量を15質量部に替え、かつ2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)の配合量を85質量部に替えたこと以外は、実施例4と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例12の粘着シートを得た。
N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)の配合量を20質量部に替え、かつ2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)の配合量を80質量部に替えたこと以外は、実施例4と同様にして粘着剤組成物等を調製し、実施例12の粘着シートを得た。
N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)10質量部を、アクリル酸(AA)100質量部に替え、かつメチルアクリレート(MA)90質量部を、2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、比較例1の粘着シートを得た。
N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)10質量部を、アクリル酸(AA)100質量部に替え、かつメチルアクリレート(MA)90質量部を、イソオクチルアクリレート(iOA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、比較例2の粘着シートを得た。
N−ビニル−2−ピロリドン(NVP)10質量部を、アクリル酸(AA)100質量部に替え、かつメチルアクリレート(MA)90質量部を、イソノニルアクリレート(iNA)90質量部に替えたこと以外は、実施例1と同様にして粘着剤組成物等を調製し、比較例3の粘着シートを得た。
剥離ライナーAを、後述する剥離ライナーBに替えたこと以外は、実施例4と同様にして、実施例14の粘着シートを得た。剥離ライナーBとしては、PET(厚み:75μm)からなる支持基材の片面に、シリコーン系剥離剤からなる剥離層が、0.14μmの厚みで形成されているものを利用した。剥離層は、支持基材の片面上に0.143g/m2の塗布量で塗布したシリコーン系剥離剤を、120℃で1分間加熱して乾燥及び硬化したものからなる。
剥離ライナーAを、支持基材(PET製、厚み:75μm)のみに替えたこと以外は、実施例4と同様にして、比較例4の粘着シートを得た。
剥離ライナーAを、後述する剥離ライナーCに替えたこと以外は、実施例4と同様にして、比較例5の粘着シートを得た。剥離ライナーCとしては、PET(厚み:75μm)からなる支持基材の片面に、シリコーン系剥離剤からなる剥離層が、0.22μmの厚みで形成されているものを利用した。剥離層は、支持基材の片面上に0.215g/m2の塗布量で塗布したシリコーン系剥離剤を、120℃で1分間加熱して乾燥及び硬化したものからなる。
剥離ライナーAを、後述する剥離ライナーDに替えたこと以外は、実施例4と同様にして、比較例6の粘着シートを得た。剥離ライナーDとしては、PET(厚み:75μm)からなる支持基材の片面に、シリコーン系剥離剤からなる剥離層が、0.51μmの厚みで形成されているものを利用した。剥離層は、支持基材の片面上に0.505g/m2の塗布量で塗布したシリコーン系剥離剤を、120℃で1分間加熱して乾燥及び硬化したものからなる。
粘着シートを7cm2サイズに切断した。その切断された粘着シートから剥離ライナーを剥がしたものを測定サンプルとした。その測定サンプルをヘッドスペースサンプラーで、120℃、10分間の条件で加熱した。測定サンプルから発生したガスについて、ガスクロマトグラフ/質量分析計(GC−MS)を用いて、発生ガス量を測定した。測定対象の発生ガスは、シロキサンガス(環状シロキサン:三量体D3、四量体D4、五量体D5、六量体D6)と、それ以外のアウトガスである。アウトガスは、発生ガス総量からシロキサンガス量を除いたものである。シロキサンガス量及びアウトガス量は、粘着シートの単位面積当たりの発生ガス量(単位:ng/cm2)とした。結果は表1,2に示した。
粘着シートから一方の剥離ライナーを剥がし、厚み50μmのPETフィルムを貼り合わせて裏打ちした。この裏打ちされた粘着シートを50mm×50mmの矩形状に切断して測定サンプルを得た。この測定サンプルを、70℃の乾燥器中で5kgの荷重を付与して24時間、次いで該荷重を取り除いて該乾燥器から取り出し、更に23℃で2時間保持した。その測定サンプルから他方の剥離ライナーを剥がし、露出した粘着面と、剥がされた剥離ライナーの剥離処理面(剥離層表面)とについて、それぞれ直径30mmの円に相当する面積当たりに存在するSi量を、蛍光X線分析装置により、X線強度(cps:counts per second)として求めた。
粘着シートから一方の剥離ライナーを剥がし、厚み25μmのPETフィルムを貼り合わせて裏打ちした。この裏打ちされた粘着シートを20mm×150mmの矩形状に切断して測定サンプルを得た。この測定サンプルから他方の剥離ライナーを剥がし、露出した粘着面を、被着体としてのステンレス鋼(SUS:B304)板に、2kgのローラーを一往復させて貼り付けた。これを23℃、RH50%の環境下に30分間保持した後、引張試験機(島津製作所社製、商品名「テンシロン」)を用い、JIS Z 0237に準拠して、23℃、RH50%環境下、剥離角度180°、引張速度300mm/分の条件で、対SUS180°引き剥がし粘着力(N/20mm)を測定した。結果は表1,2に示した。
Claims (12)
- アクリル系ポリマーを含む粘着剤層と、
シリコーン系剥離剤からなる剥離層を有し、前記剥離層が前記粘着剤層に積層する形で貼り付けられる剥離ライナーとを備える粘着シートであって、
前記アクリル系ポリマーは、炭素数が1〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルをモノマー単位として少なくとも1種含有し、
前記剥離ライナーが剥離された状態で、120℃で10分間加熱された後に前記粘着剤層から発生する単位面積当たりのシロキサンガスの量が、20.0ng/cm2未満であることを特徴とする粘着シート。 - 前記剥離ライナーが剥離された状態で、120℃で10分間加熱された後に前記粘着剤層から発生する単位面積当たりのアウトガス(但し、前記シロキサンガスを除く)の量が、500ng/cm2未満である請求項1に記載の粘着シート。
- 前記剥離層は、ポリジメチルシロキサン換算で単位面積当たり0.15g/m2以下のシリコーン系剥離剤からなる請求項1又は2に記載の粘着シート。
- 前記剥離ライナーが前記粘着剤層から剥離された際に、前記剥離層から前記粘着剤層へ移行するシリコーンの量が、ポリジメチルシロキサン換算で単位面積当たり0.005g/m2以下である請求項1〜3の何れか一項に記載の粘着シート。
- 前記剥離ライナーが前記粘着剤層から剥離された際に、前記剥離層から前記粘着剤層へ移行するシリコーンの割合が、ポリジメチルシロキサン換算で30質量%未満である請求項1〜4の何れか一項に記載の粘着シート。
- 前記アクリル系ポリマーは、極性基含有モノマーをモノマー単位として少なくとも1種含有し、かつ
前記極性基含有モノマーは、前記極性基として酸性基を含まない非酸性極性モノマーのみからなる請求項1〜5の何れか一項に記載の粘着シート。 - 前記非酸性極性モノマーのモノマー単位としての含有率(質量%)は、前記アクリル系ポリマーを構成するモノマー単位全量(100質量%)に対して、3質量%以上である請求項6に記載の粘着シート。
- 前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルが、炭素数が4〜18の直鎖又は分岐鎖状のアルキル基を有する請求項1〜7の何れか一項に記載の粘着シート。
- 前記粘着剤層の180°引き剥がし粘着力が、10N/20mm以上である請求項1〜7の何れか一項に記載の粘着シート。
- 精密電子機器に利用される請求項1〜8の何れか一項に記載の粘着シート。
- 請求項1〜10の何れか一項に記載の粘着シートを、精密電子機器に対して利用する粘着シートの利用方法であって、
前記剥離ライナーが、前記粘着剤層から剥離される剥離工程と、
前記粘着剤層が、精密電子機器を構成する部材に貼り付けられる貼付工程とを備える粘着シートの利用方法。 - 請求項1〜10の何れか一項に記載の粘着シートを備える精密電子機器。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015005746A JP2016130294A (ja) | 2015-01-15 | 2015-01-15 | 粘着シート、粘着シートの利用方法及び精密電子機器 |
US14/988,847 US20160208142A1 (en) | 2015-01-15 | 2016-01-06 | Pressure-sesitive adhesive sheet, method of using pressure-sensitive adhesive sheet, and precision electronic device |
CN201610024004.2A CN105802524A (zh) | 2015-01-15 | 2016-01-14 | 粘合片、粘合片的利用方法及精密电子设备 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015005746A JP2016130294A (ja) | 2015-01-15 | 2015-01-15 | 粘着シート、粘着シートの利用方法及び精密電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016130294A true JP2016130294A (ja) | 2016-07-21 |
Family
ID=56407341
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015005746A Pending JP2016130294A (ja) | 2015-01-15 | 2015-01-15 | 粘着シート、粘着シートの利用方法及び精密電子機器 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20160208142A1 (ja) |
JP (1) | JP2016130294A (ja) |
CN (1) | CN105802524A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017078026A1 (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-11 | リンテック株式会社 | 剥離剤組成物、剥離シート及び粘着体 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3369544B1 (de) * | 2017-03-03 | 2020-09-23 | LANXESS Deutschland GmbH | Hohlprofil-verbundtechnologie |
US12031068B2 (en) * | 2018-01-29 | 2024-07-09 | Tesa Se | Adhesive tape with a poorly flowable pressure-sensitive adhesive and release liner based on a pressure-sensitive silicone coating |
WO2023078980A1 (de) * | 2021-11-04 | 2023-05-11 | Loparex Germany Gmbh & Co. Kg | Erkennung von silikonfehlstellen im laufenden beschichtungsbetrieb |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001123130A (ja) * | 1999-10-28 | 2001-05-08 | Oji Paper Co Ltd | 粘着テープ |
JP2008055858A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Fujicopian Co Ltd | 保護フィルムの未硬化シリコーンの除去方法 |
JP2008222967A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Lintec Corp | 粘着シート |
JP2011079958A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Lintec Corp | 両面粘着シート |
JP2012021042A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Nitto Denko Corp | フレキシブル印刷回路基板固定用両面粘着シートおよびその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1091790C (zh) * | 1995-03-15 | 2002-10-02 | 日东电工株式会社 | 压敏粘合剂组合物及其压敏粘合剂片材以及使用该组合物的密封材料、增强片材和用于印刷的压敏粘合剂片材 |
JP4295820B2 (ja) * | 1998-12-22 | 2009-07-15 | 日東電工株式会社 | 粘着剤組成物とその粘着シ―ト類 |
US7622159B2 (en) * | 1999-01-28 | 2009-11-24 | Loparex, Inc. | Release liners and processes for making the same |
JP5852427B2 (ja) * | 2011-12-06 | 2016-02-03 | 日東電工株式会社 | 両面粘着シート |
JP6008752B2 (ja) * | 2013-02-04 | 2016-10-19 | 日東電工株式会社 | 塗装マスキング用粘着テープ、マスキング方法及び塗装方法 |
-
2015
- 2015-01-15 JP JP2015005746A patent/JP2016130294A/ja active Pending
-
2016
- 2016-01-06 US US14/988,847 patent/US20160208142A1/en not_active Abandoned
- 2016-01-14 CN CN201610024004.2A patent/CN105802524A/zh active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001123130A (ja) * | 1999-10-28 | 2001-05-08 | Oji Paper Co Ltd | 粘着テープ |
JP2008055858A (ja) * | 2006-09-04 | 2008-03-13 | Fujicopian Co Ltd | 保護フィルムの未硬化シリコーンの除去方法 |
JP2008222967A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Lintec Corp | 粘着シート |
JP2011079958A (ja) * | 2009-10-07 | 2011-04-21 | Lintec Corp | 両面粘着シート |
JP2012021042A (ja) * | 2010-07-12 | 2012-02-02 | Nitto Denko Corp | フレキシブル印刷回路基板固定用両面粘着シートおよびその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017078026A1 (ja) * | 2015-11-06 | 2017-05-11 | リンテック株式会社 | 剥離剤組成物、剥離シート及び粘着体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20160208142A1 (en) | 2016-07-21 |
CN105802524A (zh) | 2016-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6444403B2 (ja) | ゴム系感圧接着剤発泡体 | |
JP6469017B2 (ja) | 高度に粘着付与されたアクリレート感圧接着剤 | |
JP6152319B2 (ja) | 粘着剤組成物、粘着テープ又はシート | |
EP2403916B1 (en) | Adhesive article comprising an acrylic foam layer | |
JP5095279B2 (ja) | 車両用塗膜面接着用粘着シート | |
JP7175622B2 (ja) | アクリル系粘着剤組成物および粘着シート | |
JP5230018B2 (ja) | 両面接着性粘着シート | |
WO2012026118A1 (ja) | アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ | |
KR20100089863A (ko) | 엘라스토머 편재 중합체층을 갖는 점탄성 부재 | |
US20110076481A1 (en) | Acrylic pressure-sensitive adhesive tape or sheet | |
US20130274361A1 (en) | Pressure-sensitive adhesive sheet and pressure-sensitive adhesive composition | |
WO2021024862A1 (ja) | 光架橋性粘着剤およびその利用 | |
JP2011021117A (ja) | 粘着シート | |
JP2016130294A (ja) | 粘着シート、粘着シートの利用方法及び精密電子機器 | |
JP7125259B2 (ja) | 粘着シート | |
TW202212522A (zh) | 用於影像顯示裝置之黏著劑組成物、附黏著劑層之光學薄膜及影像顯示裝置 | |
JP2011231329A (ja) | 粘着シート | |
JP6317938B2 (ja) | 粘着シート | |
JP5362291B2 (ja) | アクリル系粘着剤組成物、アクリル系粘着剤層およびアクリル系粘着テープ又はシート | |
JP6125157B2 (ja) | 粘着シート | |
JP2015227472A (ja) | 粘着シート | |
JP7172058B2 (ja) | 積層粘着シート及び積層粘着シートの製造方法 | |
TW202100699A (zh) | 黏著劑組合物、黏著劑層及黏著片材 | |
JP6055880B2 (ja) | 粘着シート | |
JP5507610B2 (ja) | 両面接着性粘着シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180926 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190108 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190711 |