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JP2016093906A - 液体噴射装置、液体噴射装置における払拭方法 - Google Patents

液体噴射装置、液体噴射装置における払拭方法 Download PDF

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JP2016093906A JP2014229822A JP2014229822A JP2016093906A JP 2016093906 A JP2016093906 A JP 2016093906A JP 2014229822 A JP2014229822 A JP 2014229822A JP 2014229822 A JP2014229822 A JP 2014229822A JP 2016093906 A JP2016093906 A JP 2016093906A
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真久 縄野
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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】凸部を有する液体噴射部の払拭を良好に行うことができる液体噴射装置、液体噴射装置における払拭方法を提供する。
【解決手段】複数のノズル20が延設方向Wに沿って並ぶことで形成されたノズル列41〜46を有し、ノズル20から液体を噴射する液体噴射部13と、液体噴射部13に対して払拭方向X1に相対移動して液体噴射部13を払拭するワイパー24とを備え、液体噴射部13は、払拭方向X1に間隔を有して形成された複数のノズル列41〜46と、払拭方向X1においてノズル列41〜46の間に位置する凸部51〜54と、延設方向Wにおいて凸部51〜54の両側に位置する平面部56とを有し、ワイパー24は、液体噴射部13に付着した液体を平面部56に集めるように第1相対移動速度で液体噴射部13を払拭した後、平面部56に付着した液体を移動させるように第1相対移動速度よりも速い第2相対移動速度で液体噴射部13を払拭する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置、液体噴射装置における払拭方法に関する。
従来から、液体噴射装置の一種として、液体噴射ヘッド(液体噴射部)のノズルから用紙(ターゲット)にインク(液体)を噴射して、画像などを印刷するインクジェット式のプリンターが知られている。こうしたプリンターには、ノズルの液体噴射特性を良好に維持するために、液体噴射ヘッドにおいてノズルが形成されたノズル形成面に付着したインクミスト等を除去するワイパーユニットを備えたものがある(例えば、特許文献1)。
また、プリンターには、ノズル形成面に凸部を設け、液体が付着して変形した用紙とノズルとの接触を抑制するものもある。そして、凸部を設けたノズル形成面は、繊維系部材で形成された液体吸収体によって拭き取るようにしてワイピング(払拭)していた。
特開2013−216011号公報
ところで、こうした液体吸収体によってワイピングを行う場合には、ノズルからも液体が吸収されてノズルに気泡が引き込まれてしまったり、ほつれた液体吸収体の一部がノズルに入り込んでしまったりすることがある。そして、そうなると、ノズルからは適切に液体を噴射することができなくなってしまうという課題があった。
なお、このような課題は、インクを噴射して印刷を行うプリンターの液体噴射ヘッドをワイピングする場合に限らず、液体噴射装置において液体噴射部の払拭を行う場合には、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、凸部を有する液体噴射部の払拭を良好に行うことができる液体噴射装置、液体噴射装置における払拭方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、複数のノズルが第1方向に沿って並ぶことで形成されたノズル列を有し、該ノズル列を構成する前記ノズルから液体を噴射する液体噴射部と、該液体噴射部に対して前記第1方向と交差する第2方向に相対移動して前記液体噴射部を払拭する払拭部とを備え、前記液体噴射部は、前記第2方向に間隔を有して形成された複数のノズル列と、前記第2方向において前記ノズル列の間に位置する凸部と、前記第1方向において前記凸部の両側に位置する平面部とを有し、前記払拭部は、前記液体噴射部に付着した液体を前記平面部に集めるように第1相対移動速度で前記液体噴射部を払拭した後、前記平面部に付着した液体を移動させるように前記第1相対移動速度よりも速い第2相対移動速度で前記液体噴射部を払拭する。
液体噴射部と払拭部を相対移動させて液体噴射部を払拭部で払拭する場合において、液体噴射部に対する払拭部の相対移動速度が遅いときは、払拭部によりノズル列と凸部との間を良好に払拭できるのに対し、平面部には液体が残ってしまい易い。一方、液体噴射部に対する払拭部の相対移動速度が速いときは、ノズル列と凸部との間に液体が残ってしまい易いのに対し、払拭部により平面部は良好に払拭できる。これは液体噴射部に対する払拭部の相対移動速度が遅い場合には、払拭部と凸部とが接触する際に、払拭部と凸部とに挟まれた液体が平面部まで移動する時間を十分に確保することができるのに対し、液体噴射部に対する払拭部の相対移動速度が速い場合には、液体が平面部まで移動する前に払拭部が凸部を通過してしまうためと考えられる。また、払拭部は、液体噴射部に対する相対移動速度に応じて移動させることができる液体の量が変化し、相対移動速度が遅い場合に比べて速い場合の方がたくさんの液体を移動させることができる。したがって、遅い相対移動速度では、ノズル列と凸部との間から平面部に液体を移動させることはできるが、その平面部から液体は少ない量しか移動しないため、液体が残ってしまい易いと考えられる。そして、この構成によれば、先に遅い方の第1相対移動速度で液体噴射部を払拭し、液体噴射部におけるノズル列と凸部との間に付着した液体を平面部へ移動させる。その後、速い方の第2相対移動速度で液体噴射部を払拭して平面部に残っている液体を払拭することにより、凸部も平面部も良好に払拭することができる。したがって、払拭部は、該払拭部自身に液体を吸収させる必要がないため、例えばエラストマーなどの弾性体によっても払拭部を構成することができ、凸部を有する液体噴射部の払拭を良好に行うことができる。
上記液体噴射装置において、前記凸部は、該凸部が前記液体噴射部から突出する突出方向と交差する第3方向に沿って設けられ、前記払拭部は、前記第1相対移動速度での払拭時に前記凸部に倣って変形可能な部分が前記第3方向に沿って設けられるのが好ましい。
この構成によれば、凸部が第3方向に沿って設けられる一方、払拭部も、第1相対移動速度での払拭時に凸部に倣って変形可能な部分が第3方向に沿って設けられる。すなわち、払拭時に払拭部が凸部に接触する際には、第3方向に亘って凸部と払拭部とを長い接触距離で接触させることができる。したがって、凸部に付着した液体を効率よく平面部へ移動させることができる。
上記液体噴射装置において、前記払拭部は、前記第1相対移動速度での前記液体噴射部の払拭と、前記第2相対移動速度での前記液体噴射部の払拭のうち、少なくとも一方の相対移動速度での前記液体噴射部の払拭を複数回行うのが好ましい。
この構成によれば、第1相対移動速度と第2相対移動速度での液体噴射部の払拭のうち、少なくとも一方の相対移動速度での液体噴射部の払拭を複数回行うことにより、第1相対移動速度と第2相対移動速度で1回ずつ払拭する場合に比べて拭き残しを減らすことができる。
上記液体噴射装置において、前記凸部は、撥水性を有するのが好ましい。
この構成によれば、凸部が撥水性を有しているため、払拭部が凸部に接触する際に凸部に付着した液体を平面部に容易に移動させることができる。
上記液体噴射装置において、前記凸部は、前記第1方向に沿って形成されるのが好ましい。
この構成によれば、ノズル列と凸部とが第1方向に沿って形成されるため、凸部を払拭するために払拭部が変形した場合であっても、ノズル列を構成する各ノズルに対して払拭部が通過する態様を揃えることができる。
上記液体噴射装置は、前記液体噴射部から前記凸部が突出する突出方向において、前記払拭部の先端から前記凸部の頂点までの大きさは、前記平面部から前記凸部の頂点までの大きさの10倍以下であるのが好ましい。
払拭部の先端部分で液体噴射部を払拭する場合に比べて、払拭部の先端部よりも基端部よりの部分で液体噴射部を払拭した場合の方が、液体が残ってしまいやすい。その点、この構成によれば、突出方向において払拭部の先端から凸部の頂点までの大きさを、平面部から凸部の頂点までの大きさの10倍以下とすることにより、凸部の払拭性を確保することができる。
また、上記課題を解決する液体噴射装置における払拭方法は、複数のノズルが第1方向に沿って並ぶことで形成されたノズル列を有し、該ノズル列を構成する前記ノズルから液体を噴射する液体噴射部と、該液体噴射部に対して前記第1方向と交差する第2方向に相対移動して前記液体噴射部を払拭する払拭部とを備え、前記液体噴射部は、前記第2方向に間隔を有して形成された複数のノズル列と、前記第2方向において前記ノズル列の間に位置する凸部と、前記第1方向において前記凸部の両側に位置する平面部とを有する液体噴射装置における払拭方法であって、前記払拭部が前記液体噴射部に付着した液体を前記平面部に集めるように第1相対移動速度で前記液体噴射部を払拭する第1払拭工程と、該第1払拭工程の後に前記払拭部が前記平面部に付着した液体を移動させるように前記第1相対移動速度よりも速い第2相対移動速度で前記液体噴射部を払拭する第2払拭工程とを備える。
この構成によれば、上記液体噴射装置と同様の効果を奏し得る。
上記液体噴射装置における払拭方法は、前記第1払拭工程と前記第2払拭工程のうち、少なくとも一方の払拭工程を複数回行うのが好ましい。
この構成によれば、第1払拭工程と第2払拭工程のうち、少なくとも一方の払拭工程を複数回行うことにより、第1払拭工程と第2払拭工程を1回ずつ行う場合に比べて拭き残しを減らすことができる。
実施形態の液体噴射装置の構成を模式的に示す断面図。 液体噴射部の払拭面とワイパーとを示す模式図。 液体噴射部とワイパーの模式断面図。 液体噴射部とキャップの模式断面図。 払拭面を払拭するワイパーの模式図。 ワイパーが凸部まで移動した状態を示す模式図。 ワイパーが凸部まで移動した状態を示す模式断面図。 ワイパーが凸部を乗り越える状態を示す模式断面図。 ワイパーが凸部を乗り越えた状態を示す模式断面図。 第1相対移動速度で移動するワイパーが凸部を通過した状態を示す模式図。 第2相対移動速度で移動するワイパーが凸部を通過した状態を示す模式図。
以下、液体噴射装置の実施形態について、図を参照して説明する。
液体噴射装置は、例えば、用紙などのターゲットに、液体の一例であるインクを噴射することによって印刷を行うインクジェット式のプリンターである。
図1に示すように、液体噴射装置11は、筐体部12と、筐体部12内に収容されて並設方向X(図1において左右方向)に互いに隣り合うように並べられた複数(例えば6つ)の液体噴射部13と、液体噴射部13のメンテナンスを行うメンテナンス部14とを備えている。さらに、筐体部12内には、用紙16を支持する支持台17と、支持台17を昇降させる昇降機構18とが収容されている。すなわち、支持台17は、液体噴射部13に近い位置であって用紙16を支持する支持位置(図1に示す位置)と、液体噴射部13から離れた非支持位置(図示略)との間で移動可能に設けられている。そして、用紙16は、支持位置に位置する支持台17に支持された状態で、図示しない搬送機構によって並設方向Xと交差(直交)する搬送方向(図1では紙面から手前に向かう方向)Yに搬送される。
そして、各液体噴射部13は、液体を液滴として噴射するノズル20が形成されたノズル形成面21を覆うカバー22を有している。なお、各液体噴射部13の構成は同じであるため、以下の説明では1つの液体噴射部13の構成について説明することにより、他の液体噴射部13の説明は省略する。
また、メンテナンス部14は、液体噴射部13に対して並設方向Xに相対移動することにより、液体噴射部13に付着している液体や紙粉などの付着物を払拭する払拭部の一例としてのワイパー24と、ワイパー24を液体噴射部13に対して相対移動させる移動機構25とを備える。この移動機構25は、ワイパー24の基端部を保持するワイパーホルダー26と、ワイパーホルダー26と共にワイパー24を移動させるための駆動機構27と、ワイパーホルダー26の移動を案内するガイド部28とにより構成されている。このガイド部28は、並設方向Xに沿って延びるように設けられていると共に、並設方向Xと交差(直交)する昇降方向Zに移動可能に設けられている。すなわち、駆動機構27は、ガイド部28を上方位置(図示略)と下方位置(図1に示す位置)との間で昇降移動させることにより、搬送方向Yと交差(直交)する昇降方向Zにもワイパー24を移動させる。
なお、ワイパー24は、例えばエラストマーにより構成されて液体噴射部13に接触することにより弾性変形可能である。そして、ワイパー24は、先端部が液体噴射部13に所定の接触圧で接触した状態で移動することにより、液体噴射部13を払拭するワイピングを行う。
すなわち、駆動機構27は、ガイド部28を液体噴射部13に近い上方位置に位置させた状態で、ワイパー24を駆動機構27から離れる払拭方向X1に移動させることによって液体噴射部13を払拭する。さらに、駆動機構27は、ガイド部28を液体噴射部13から離れた下方位置に位置させた状態で、ワイパー24を駆動機構27に近づく復帰方向X2に移動させる。するとワイパー24は、液体噴射部13と接触することなく駆動機構27側に移動する。
さらに、メンテナンス部14は、液体噴射部13に接触することによりノズル20が臨む空間を覆うキャップ31と、一端がキャップ31に接続された廃液流路32と、廃液流路32を介してキャップ31に囲われた空間を減圧する減圧機構33とを備える。なお、廃液流路32の他端は廃液収容部34に接続されている。また、廃液流路32において、キャップ31と減圧機構33との間には、閉弁することで廃液流路32を通過する流体の移動を阻害する流路弁35が設けられていると共に、その流路弁35と減圧機構33との間には圧力室36が設けられている。
なお、キャップ31は、支持台17を昇降させる昇降機構18により、液体噴射部13と接触する接触位置(図4に示す位置)と、液体噴射部13から離間した非接触位置(図1に示す位置)との間で昇降移動可能に設けられている。すなわち、キャップ31は、支持台17が支持位置に位置する場合には非接触位置に位置する。そして、キャップ31は、支持台17が支持位置から移動して非支持位置に位置する場合に、非接触位置から上昇して接触位置に位置可能となる。なお、本実施形態において、キャップ31が液体噴射部13に接触してノズル20が臨む空間を密閉することを「キャッピングする」という。
そして、液体噴射装置11は、昇降機構18、駆動機構27、減圧機構33、流路弁35の駆動を制御する制御部38を備え、制御部38の制御に基づいて液体噴射部13のメンテナンスを実行する。
図2に示すように、液体噴射部13は、複数のノズル20が第1方向の一例としての延設方向Wに沿って並ぶことで形成されたノズル列41〜46を有し、ノズル列41〜46を構成する各ノズル20から液体を噴射することによって印刷を行う。なお、ノズル列41〜46は、延設方向Wと交差する第2方向の一例としての払拭方向X1に間隔を有して複数(本実施形態では6つ)形成されている。
図2,図3に示すように、カバー22における各ノズル列41〜46と対応する位置には、各ノズル列41〜46を露出させるノズル列41〜46と同数(本実施形態では6つ)の開口部48がそれぞれ形成されている。さらに、カバー22においてノズル形成面21と接する側の面とは反対側の面であって、ワイパー24によって払拭される払拭面49には、並設方向Xにおいて開口部48の間の位置に複数(本実施形態では4つ)の凸部51〜54が形成されている。
すなわち、各凸部51〜54は、払拭方向X1においてノズル列41〜46の間に位置し、突出方向Z1と交差する第3方向の一例としての延設方向Wに沿って形成されている。具体的には、第1ノズル列41と第2ノズル列42との間に第1凸部51が形成されていると共に、第2ノズル列42と第3ノズル列43の間に第2凸部52が形成されている。さらに、第4ノズル列44と第5ノズル列45の間に第3凸部53が形成されていると共に、第5ノズル列45と第6ノズル列46の間に第4凸部54が形成されている。
すなわち、ノズル列41〜46と凸部51〜54は、それぞれ略平行に形成されている。さらに、ワイパー24は、払拭面49を払拭する先端の部分が延設方向Wに沿うように設けられ、ノズル列41〜46及び凸部51〜54と略平行に設けられている。なお、延設方向Wにおいて、ワイパー24の大きさは液体噴射部13の大きさよりも若干大きく、ワイパー24は払拭方向X1に移動することで払拭面49の全体を払拭可能である。
また、各凸部51〜54は、カバー22の払拭面49における延設方向W全体に亘って設けられているわけではなく、カバー22の払拭面49は延設方向Wにおける凸部51〜54の両側の位置に平面部56を有している。すなわち、凸部51〜54は、平面部56に対して突出して形成された部分であって、払拭面49から突出方向Z1に突出している。なお、突出方向Z1とは、払拭面49から支持位置に位置する支持台17に向かう方向であって、図3では下方向である。また、各凸部51〜54は、表面に撥水加工が施されており、撥水性を有する。
図3に示すように、液体噴射部13から凸部51〜54が突出する突出方向Z1において、ワイパー24の先端から凸部51〜54の頂点51a〜54aまでの大きさである重なり量Aは、平面部56(払拭面49)から凸部51〜54の頂点51a〜54aまでの大きさである突出量Bの10倍以下である。
なお、この数値は、ガイド部28が上方位置に位置してワイパー24が液体噴射部13を払拭する際の位置関係を示すものであって、表1及び表2に示す実験結果から導かれたものである。ただし、本実施形態のカバー22の突出方向Z1における厚みは、凸部51〜54の突出量Bに比べて十分に小さく(例えば5分の1程度)、カバー22の厚みを無視した場合でも払拭面49と同様に開口部48から露出したノズル形成面21を払拭できるものとする。
表1は、突出方向Z1において凸部51〜54の突出量Bを変化させた場合の印刷結果を示している。まず、凸部51〜54の突出量Bが0.1mm以下の場合には、ノズル20から噴射された液体が付着して変形した用紙16が払拭面49と接触し、払拭面49に付着していた液体等が用紙16に付着してしまった。すなわち、変形した用紙16と払拭面49との接触を抑制するという凸部51〜54に期待する効果を得ることができなかった。一方、凸部51〜54の突出量Bが0.5mm以上の場合には、凸部51〜54の頂点51a〜54aと支持台17との隙間が狭くなりすぎ、用紙16の搬送に支障を来たしてしまった。したがって、凸部51〜54の突出量Bは、0.1mmよりは大きく且つ0.5mm未満である値、例えば0.2mm〜0.4mmが好ましく、0.3mmとするのがより好ましい。
また、表2には、突出方向Z1において払拭面49からワイパー24の先端までの大きさである干渉量Cを変化させて払拭面49を払拭した場合の払拭結果を示している。すなわち、ワイパー24の干渉量Cが0.8mm以下の場合には、ワイパー24が液体噴射部13に十分な接触圧で接触することができず、払拭面49に液体が残ってしまった。一方、ワイパー24の干渉量Cが1.6mm以上の場合には、ワイパー24の先端ではなく、基端寄りの部分が払拭面49と接触してしまい、払拭面49に液体が残ってしまった。したがって、ワイパー24の干渉量は、0.8mmよりは大きく且つ1.6mm未満である値、例えば0.9mm以上1.5mm以下が好ましく、1.1mm以上1.3mm以下とするのがより好ましい。
さて、凸部51〜54の突出量は0.2mm〜0.4mm、ワイパー24の干渉量Cは0.9mm〜1.5mmとするのが好ましい。そのため、凸部51〜54の頂点51a〜54aからワイパー24の先端までの大きさである重なり量Aは、互いの最小値の合計と最大値の合計から1.1mm〜1.9mmが好ましい値となる。なお、この干渉量Cの最大値1.9mmは、凸部51〜54の突出量Bの最小値である0.2mmの9.5倍である。したがって、ワイパー24の重なり量Aは凸部51〜54の突出量の10倍以下という大きさの関係が導かれる。
図4に示すように、キャップ31は、ノズル列41〜46を3列ずつ覆うように隔壁57によって仕切られている。そして、キャップ31が接触位置に位置して液体噴射部13をキャッピングすると、隔壁57が払拭面49において第3ノズル列43と第4ノズル列44の間の凸部51〜54が形成されていない部分に接触する。また、隔壁57によって区分けされた各空間には、廃液流路32のキャップ31に接続される側の端が分岐してそれぞれ接続されている。
次に、以上のように構成された液体噴射装置11の作用について、メンテナンス部14が液体噴射部13のメンテナンス動作を行う場合の作用に着目して説明する。なお、メンテナンス動作は、前回のメンテナンスから所定時間が経過した場合や、ユーザーによってメンテナンス指示が入力された場合に実行されるものである。そして、本実施形態では、吸引クリーニング、予備ワイピング、低速ワイピング、高速ワイピングを順に実行する場合のメンテナンス動作について説明する。
図4に示すように、制御部38は昇降機構18を駆動して支持台17を非支持位置に移動させると共に、キャップ31を接触位置に移動させて液体噴射部13をキャッピングする。続いて、制御部38は、流路弁35を閉弁し、減圧機構33を駆動する。すると、圧力室36内に負圧が蓄圧される。そして、圧力室36に十分な負圧が蓄圧されると、制御部38は流路弁35を開放する。すると、キャップ31内が減圧されて各ノズル20から液体が勢いよく排出される。このように予め負圧を蓄圧すると共に、キャップ31内の圧力を急激に変化させることにより、吸引クリーニングに必要な液体の排出量を減らすことができる。しかし、排出された液体にはたくさんの泡が発生してしまう。
そこで、制御部38は、キャップ31が液体噴射部13をキャッピングした状態で予め設定された待機時間だけ待機する。そして、制御部38は、待機時間が経過してキャップ31内の泡が減少したところで図示しない大気開放弁を開弁させると共に、減圧機構33を駆動してキャップ31に残った液体を廃液収容部34へ送る。その後、制御部38は、昇降機構18を駆動してキャップ31を非接触位置へ移動させる。
このような吸引クリーニングを実行すると、待機時間が経過した後でも液体噴射部13に泡が付着していることがある。そこで、液体噴射部13とワイパー24の干渉量Cを小さくして予備ワイピングを実行する。
すなわち、制御部38は、駆動機構27を駆動してガイド部28を上方位置と下方位置の間の位置に位置させる。具体的には、制御部38は、干渉量Cが0mm〜0.8mmになるようにガイド部28を移動させる。この状態で制御部38は、駆動機構27を駆動してワイパー24を払拭方向X1に移動させる。すると、ワイパー24が液体噴射部13に接触して変形した際の接触圧が小さくなるため、液体噴射部13は周囲への液体の飛び散りが抑制された状態で払拭される。すなわち、ワイパー24と接触して泡は消えるが、払拭面49には液体が残る。なお、このときワイパー24が払拭方向X1に移動する移動速度は任意に設定することができる。そして、全ての液体噴射部13を払拭すると、制御部38は、駆動機構27を駆動してガイド部28を下方位置へ移動させた後、ワイパー24を復帰方向X2へ移動させる。
続いて、制御部38は、低速ワイピングを実行する。すなわち、制御部38は、駆動機構27を駆動してガイド部28を上方位置に位置させた後、ワイパー24を液体噴射部13に対して払拭方向X1に第1相対移動速度としての第1移動速度で移動させる(第1払拭工程)。
なお、図5〜図11では、凸部51〜54とワイパー24との関係の説明を容易にするために、ノズル列41〜46や開口部48の図示を省略し、1つの凸部(第1凸部)51とワイパー24、及び払拭面49に付着した液体58のみを図示すると共に、払拭面49を大きく図示している。そして、各凸部51〜54を通過する際のワイパー24の態様も同じであるため、第1凸部51とワイパー24との関係を説明することにより、その他の凸部とワイパー24との関係の説明を省略する。
さて、図2に示すように、ワイパー24は、第1移動速度での払拭時に凸部51に倣って変形可能な先端の部分が延設方向Wに沿って設けられている。
そして、図5に示すように、このようなワイパー24を払拭面49に接触しつつ払拭方向X1に移動させると、延設方向Wにおいてワイパー24の両端部24aは中央部24bに比べて遅れ、ワイパー24は湾曲したような状態のまま移動する。すると、払拭面49に付着している液体58などがワイパー24によって集められる。
さらに、図6,図7に示すように、払拭面49に付着していてワイパー24によって集められた液体58は、ワイパー24と凸部51とに挟まれる。このとき、延設方向Wにおいてワイパー24の中央部24bが両端部24aに比べて先に凸部51に接触し、その後、徐々に両端部24a側も接触する。したがって、液体58は両端部24a側に押しやられるようにして平面部56側に移動する。
また、図8に示すように、ワイパー24が凸部51を通過する際には、凸部51に倣って変形し、凸部51の表面を払拭しつつ凸部51を乗り越える。
さらに、図9,10に示すように、凸部51を乗り越えたワイパー24が復元するのに伴って、液体58がはじかれることがある。しかし、液体58は平面部56側に移動しているため、ワイパー24が液体58をはじいても平面部56もしくは平面部56近傍に液体58が散在することになる。
なお、表3に示すように、第1移動速度が0.4in/s(1秒あたり0.4インチ=1.016cm/s)よりも遅い場合には、並設方向Xに並ぶ液体噴射部13のうち、後に払拭される液体噴射部13の払拭面49に付着した液体58が増粘してしまい、平面部56へ液体58を良好に移動させることができなかった。一方、第1移動速度が1.1in/sよりも速い場合には、液体58が平面部56側に十分に移動する前にワイパー24が凸部51を通過してしまい、平面部56から離れた位置にも液体58が残ってしまった。この実験結果に基づき、第1移動速度は、0.5in/s〜1.0in/sが好ましく、0.7in/s〜0.8in/sとするのがより好ましい。
さて、ワイパー24が駆動機構27側とは反対側まで移動して、全ての液体噴射部13が払拭されると、制御部38は駆動機構27を駆動してガイド部28を下方位置へ移動させると共に、下方位置に位置するガイド部28に沿ってワイパー24を復帰方向X2に移動させる。そして、ワイパー24が駆動機構27側に戻ると、制御部38は駆動機構27の駆動を制御してガイド部28を上方位置へ移動させると共に、上方位置に位置するガイド部28に沿ってワイパー24を払拭方向X1に向かって再び第1の移動速度で移動させる(第1払拭工程)。すなわち、本実施形態のワイパー24は、第1移動速度で液体噴射部13を払拭する第1払拭工程を複数回行う。
そして、このようにワイパー24は、液体噴射部13に付着した液体を平面部56に集めるように第1移動速度で複数回液体噴射部13を払拭した後、平面部56に付着した液体58を移動させるように第1移動速度よりも速い第2相対移動速度としての第2移動速度で液体噴射部13を払拭する。
すなわち、ワイパー24が第1移動速度で移動して全ての液体噴射部13を払拭すると、制御部38は、駆動機構27を駆動してガイド部28を下方位置に位置させると共に、ワイパー24を復帰方向X2へ移動させる。そして、ワイパー24が駆動機構27側まで戻ると、続いて制御部38は、駆動機構27を駆動してガイド部28を上方位置に移動させる。さらに、制御部38は、駆動機構27を駆動して上方位置に位置するガイド部28に沿ってワイパー24を第1移動速度よりも速い第2移動速度で払拭方向X1に移動させる高速ワイピングを行う(第2払拭工程)。
ところで、ワイパー24が払拭面49を払拭するのに伴って、移動させることができる液体58の量は、ワイパー24の移動速度が速いほど多くなる。すなわち、ワイパー24の移動速度が遅い場合には、凸部51とワイパー24とに挟まれた液体を平面部56に移動させることができるもののワイパー24と共に移動させることができる液体の量が少なく、平面部56に液体が残ってしまう。一方、ワイパー24の移動速度が速い場合には、液体が平面部56へ移動する前にワイパー24が凸部51を通過して平面部56から離れた場所に液体を散在させてしまうものの、平面部56に付着している液体はワイパー24と共に移動する。
したがって、図11に示すように、ワイパー24が第2移動速度で払拭方向X1に移動すると、第1移動速度での移動時には払拭しきれなかった平面部56の液体58がワイパー24と共に移動する。
なお、表4に示すように、第2の移動速度が2.9in/sよりも遅い場合には、平面部56及び平面部56周辺に付着した液体を十分に移動させることができず、払拭面49に液体が残ってしまった。この実験結果に基づき、第2移動速度は、3.0in/s以上が好ましく、3.2in/s以上とするのがより好ましい。また、第1移動速度は0.5in/s〜1.0in/sとするのが好ましかったため、第2移動速度は、第1移動速度の3倍以上とするのが好ましい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)液体噴射部13とワイパー24を相対移動させて液体噴射部13をワイパー24で払拭する場合において、液体噴射部13に対するワイパー24の相対移動速度が遅いときは、ワイパー24によりノズル列41〜46と凸部51〜54との間を良好に払拭できるのに対し、平面部56には液体が残ってしまい易い。一方、液体噴射部13に対するワイパー24の相対移動速度が速いときは、ノズル列41〜46と凸部51〜54との間に液体が残ってしまい易いのに対し、ワイパー24により平面部56は良好に払拭できる。これは液体噴射部13に対するワイパー24の相対移動速度が遅い場合には、ワイパー24と凸部51〜54とが接触する際に、ワイパー24と凸部51〜54とに挟まれた液体58が平面部56まで移動する時間を十分に確保することができるためと考えられる。さらに、液体噴射部13に対するワイパー24の相対移動速度が速い場合には、液体が平面部56まで移動する前にワイパー24が凸部51〜54を通過してしまうためと考えられる。また、ワイパー24は、液体噴射部13に対する相対移動速度に応じて移動させることができる液体58の量が変化し、相対移動速度が遅い場合に比べて速い場合の方がたくさんの液体を移動させることができる。したがって、遅い相対移動速度では、ノズル列41〜46と凸部51〜54との間から平面部56に液体を移動させることはできるが、その平面部56から液体は少ない量しか移動しないため、液体58が残ってしまい易いと考えられる。そして、先に遅い方の第1移動速度で液体噴射部13を払拭し、液体噴射部13におけるノズル列41〜46と凸部51〜54との間に付着した液体58を平面部56へ移動させる。その後、速い方の第2移動速度で液体噴射部13を払拭して平面部56に残っている液体58を払拭することにより、凸部51〜54も平面部56も良好に払拭することができる。したがって、ワイパー24は、該ワイパー24自身に液体を吸収させる必要がないため、例えばエラストマーなどの弾性体によってもワイパー24を構成することができ、凸部51〜54を有する液体噴射部13の払拭を良好に行うことができる。
(2)凸部51〜54が延設方向Wに沿って設けられる一方、ワイパー24も、第1移動速度での払拭時に凸部51〜54に倣って変形可能な部分が延設方向Wに沿って設けられる。すなわち、払拭時にワイパー24が凸部51〜54に接触する際には、延設方向Wに亘って凸部51〜54とワイパー24とを長い接触距離で接触させることができる。したがって、凸部51〜54に付着した液体58を効率よく平面部56へ移動させることができる。
(3)第1移動速度と第2移動速度での液体噴射部13の払拭のうち、少なくとも一方の移動速度での液体噴射部13の払拭を複数回行うことにより、第1移動速度と第2移動速度で1回ずつ払拭する場合に比べて拭き残しを減らすことができる。
すなわち、例えば凸部51〜54や払拭面49に多量の液体58が付着していて1回の払拭では十分に拭い去ることができなかった場合であっても、ワイパー24に繰り返し払拭させることにより凸部51〜54や払拭面49に付着した液体を減らすことができる。
(4)凸部51〜54が撥水性を有しているため、ワイパー24が凸部51〜54に接触する際に凸部51〜54に付着した液体58を平面部56に容易に移動させることができる。
(5)ノズル列41〜46と凸部51〜54とが延設方向Wに沿って形成されるため、凸部51〜54を払拭するためにワイパー24が変形した場合であっても、ノズル列41〜46を構成する各ノズル20に対してワイパー24が通過する態様を揃えることができる。
(6)ワイパー24の先端部分で液体噴射部13を払拭する場合に比べて、ワイパー24の先端部よりも基端部よりの部分で液体噴射部13を払拭した場合の方が、液体が残ってしまいやすい。その点、突出方向Z1においてワイパー24の先端から凸部51〜54の頂点51a〜54aまでの大きさである重なり量Aを、平面部56から凸部51〜54の頂点51a〜54aまでの大きさである突出量Bの10倍以下とすることにより、凸部51〜54の払拭性を確保することができる。
(7)第1払拭工程と第2払拭工程のうち、少なくとも一方の払拭工程を複数回行うことにより、第1払拭工程と第2払拭工程を1回ずつ行う場合に比べて拭き残しを減らすことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、凸部51〜54は、絞り加工によって押し出すようにして形成してもよい。また、カバー22とは別に形成された別部材を接着や溶着することにより凸部51〜54を形成してもよい。さらに、冷めると固化する金属などの材料や、熱や紫外線などで硬化する樹脂などの材料をカバー22に付着させることにより凸部51〜54を形成してもよい。
・上記実施形態において、凸部51〜54は、例えば半球状の複数の凸部を延設方向Wに並べるように形成してもよい。なお、凸部51〜54の形状は、半円柱形状、三角柱形状、半楕円体形状などにしてもよい。さらに、凸部51〜54ごとに突出量Bが異なっていてもよく、突出量Bが異なる場合には、一番大きな突出量Bが0.2mm〜0.4mmであるのが好ましい。
・上記実施形態において、液体噴射部13に形成された凸部51〜54の数は任意に変更することができる。例えば、第1凸部51〜第4凸部54のうち、第1凸部51のみを形成してもよい。また、液体噴射部13の第3ノズル列43と第4ノズル列44の間に1つの凸部を形成してもよい。さらに、払拭方向X1において隣り合うノズル列の間に複数の凸部を形成してもよい。
・上記実施形態において、液体噴射部13の数は1つでもよい。また、液体噴射部13を並設方向Xに沿って往復移動させる液体噴射装置11では、液体噴射部13を移動させることによりワイパー24と液体噴射部13とを相対移動させてもよい。
・上記実施形態において、ワイパー24が液体噴射部13を払拭している最中に、ワイパー24を昇降方向Zに移動させてもよい。すなわち、例えば、ワイパー24が凸部51〜54を払拭する時と凸部間を払拭する時とで、それぞれ最適な接触位置で払拭するようにしてもよい。
・上記実施形態において、ワイパー24は、凸部51〜54を払拭する時と凸部間を払拭する時とでワイパー24の移動速度を変えてもよい。
・上記実施形態において、ガイド部28を固定配置とし、液体噴射部13を昇降移動可能としてもよい。
・上記実施形態において、ワイパー24は、復帰方向X2への移動時にも液体噴射部13に接触し、払拭面49を払拭してもよい。
・上記実施形態において、流路弁35と圧力室36を設けず、減圧機構33の減圧を直接キャップ31に伝えてノズル20から液体を排出させてもよい。この場合には、蓄圧した負圧により液体を排出させる場合と比べて排出される液体に勢いがないため、吸引クリーニングに伴って多量の液体を排出しなければならないが、キャップ31に排出された液体の泡立ちは少なくなる。そのため、予備ワイピングを行わずに低速ワイピング(第1払拭工程)及び高速ワイピング(第2払拭工程)を行ってもよい。また、吸引クリーニングとは関係なく低速ワイピングと高速ワイピングを行ってもよい。
・上記実施形態において、第1移動速度で液体噴射部13を払拭する第1払拭工程と、第2移動速度で液体噴射部13を払拭する第2払拭工程の回数は任意に変更することができる。すなわち、例えば第1払拭工程を1回行った後、第2払拭工程を1回行ってもよく、第1払拭工程と第2払拭工程を交互に繰り返して行ってもよい。また、第1払拭工程を1回実行した後、第2払拭工程を複数回実行してもよい。さらに、第1払拭工程を複数回実行した後、第2払拭工程を複数回実行してもよい。なお、第1払拭工程や第2払拭工程をそれぞれ複数回実行する場合には、第1払拭工程同士や第2払拭工程同士で移動速度を異ならせてもよい。すなわち、例えば0.5in/sの第1移動速度で第1払拭工程を実行した後、続いて0.7in/sの移動速度で第1払拭工程を実行してもよい。
・上記実施形態において、ワイパー24と凸部51〜54との重なり量Aを突出量Bの10倍よりも大きくしてもよい。例えばワイパー24は、形状や厚み、材質などによって変形のしやすさが変化する。そのため、使用するワイパー24に応じて、重なり量Aと突出量Bの関係を変化させてもよい。
・上記実施形態において、ノズル列41〜46が形成された延設方向Wと交差する方向に沿って凸部51〜54を形成してもよい。すなわち、第1方向と第3方向は異なる方向としてもよい。また、凸部51〜54は互いに平行である必要はなく、それぞれの凸部51〜54を互いに交差する方向に沿って形成してもよい。
・上記実施形態において、凸部51〜54は撥水性を有していなくてもよい。
・上記実施形態において、ワイパー24は、ワイパー24における液体噴射部13の払拭時に変形可能な先端部分が、凸部51〜54が形成された延設方向Wとは異なる方向に沿うように設けてもよい。例えば、ワイパー24における液体噴射部13の払拭時に変形可能な先端部分を、凸部51〜54が形成された延設方向Wに対し所定の角度だけ傾斜させて設けてもよい。この場合には、低速ワイピングを行った場合に、凸部51〜54の一端側から他端側に向けて徐々にワイパー24の接触領域を増加させることができるため、液体58を2つの平面部56のうち、片側の平面部56にのみ集中して移動させることができる。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。
11…液体噴射装置、13…液体噴射部、20…ノズル、24…ワイパー(払拭部の一例)、41〜46…ノズル列、51〜54…凸部、51a〜54a…頂点、56…平面部、58…液体、A…重なり量、B…突出量、W…延設方向(第1方向の一例、第3方向の一例)、X1…払拭方向(第2方向の一例)、Z1…突出方向。

Claims (8)

  1. 複数のノズルが第1方向に沿って並ぶことで形成されたノズル列を有し、該ノズル列を構成する前記ノズルから液体を噴射する液体噴射部と、
    該液体噴射部に対して前記第1方向と交差する第2方向に相対移動して前記液体噴射部を払拭する払拭部と
    を備え、
    前記液体噴射部は、
    前記第2方向に間隔を有して形成された複数のノズル列と、
    前記第2方向において前記ノズル列の間に位置する凸部と、
    前記第1方向において前記凸部の両側に位置する平面部と
    を有し、
    前記払拭部は、前記液体噴射部に付着した液体を前記平面部に集めるように第1相対移動速度で前記液体噴射部を払拭した後、前記平面部に付着した液体を移動させるように前記第1相対移動速度よりも速い第2相対移動速度で前記液体噴射部を払拭する液体噴射装置。
  2. 前記凸部は、該凸部が前記液体噴射部から突出する突出方向と交差する第3方向に沿って設けられ、
    前記払拭部は、前記第1相対移動速度での払拭時に前記凸部に倣って変形可能な部分が前記第3方向に沿って設けられる請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記払拭部は、前記第1相対移動速度での前記液体噴射部の払拭と、前記第2相対移動速度での前記液体噴射部の払拭のうち、少なくとも一方の相対移動速度での前記液体噴射部の払拭を複数回行う請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記凸部は、撥水性を有する請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記凸部は、前記第1方向に沿って形成される請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  6. 前記液体噴射部から前記凸部が突出する突出方向において、前記払拭部の先端から前記凸部の頂点までの大きさは、前記平面部から前記凸部の頂点までの大きさの10倍以下である請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  7. 複数のノズルが第1方向に沿って並ぶことで形成されたノズル列を有し、該ノズル列を構成する前記ノズルから液体を噴射する液体噴射部と、
    該液体噴射部に対して前記第1方向と交差する第2方向に相対移動して前記液体噴射部を払拭する払拭部と
    を備え、
    前記液体噴射部は、
    前記第2方向に間隔を有して形成された複数のノズル列と、
    前記第2方向において前記ノズル列の間に位置する凸部と、
    前記第1方向において前記凸部の両側に位置する平面部と
    を有する液体噴射装置における払拭方法であって、
    前記払拭部が前記液体噴射部に付着した液体を前記平面部に集めるように第1相対移動速度で前記液体噴射部を払拭する第1払拭工程と、
    該第1払拭工程の後に前記払拭部が前記平面部に付着した液体を移動させるように前記第1相対移動速度よりも速い第2相対移動速度で前記液体噴射部を払拭する第2払拭工程と
    を備える液体噴射装置における払拭方法。
  8. 前記第1払拭工程と前記第2払拭工程のうち、少なくとも一方の払拭工程を複数回行う請求項7に記載の液体噴射装置における払拭方法。
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