JP2015194795A - 表示装置及び表示方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示部の表示領域を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像を表示させることが可能な表示装置において、面倒な操作を必要とせず、直感的な操作で分割表示領域のサイズを変更できるようにする。【解決手段】表示装置1は、画像を表示する表示部13と、表示部13での表示制御を行う制御部10と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力部(タッチセンサ12及び/又は操作部14で例示)と、を備える。制御部10は、表示部13を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像が表示された状態で、上記操作入力部が上記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定の操作を受け付けた場合、上記境界線を移動させるように表示制御を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置及び表示方法に関し、より詳細には、表示部の表示領域を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なる画像を表示させることが可能な表示装置、及びその表示装置における表示方法に関する。
従来から、表示部の表示領域を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なる画像を表示させること、つまり複数画面での表示を行うことが可能な表示装置が流通している。このような複数画面表示時における分割表示領域間のサイズの比率は、固定されているか、段階的に変更可能となっている。
比率の変更には、リモートコントローラや表示装置の本体に設けられた操作ボタン(例えば左右キー等)を長押しして意図するところで止めるといった操作や、マウス等のポインティングデバイスを用いてそれぞれの画面を個々に拡大/縮小するといった操作が必要となる。
また、従来から、表示部にタッチセンサが搭載されている表示装置も流通している。特許文献1,2には、静電容量方式のタッチパネルにおいて操作領域外(ベゼル部に相当)からの入力信号を検出すると、その検出された入力信号を無効にする技術が開示されている。また、特許文献3には、静電容量方式のタッチパネルにおいて操作領域外(ベゼル部に相当)からの入力信号を検出した場合に、タッチパネルにおける静電容量値のキャリブレーションを行う技術が開示されている。
しかしながら、従来技術による分割表示領域間のサイズの比率の変更方法では、上述のように操作ボタンやポインティングデバイスによる面倒な操作が必要である。
また、特許文献1〜3のようなタッチパネルを搭載した表示装置であっても、操作ボタンやポインティングデバイスを用いる代わりに、次のような表示画面(画像の表示領域)上でのタッチ操作が必要となる。このタッチ操作としては、それぞれの分割表示領域を個々に拡大/縮小させるような、操作ボタン等を用いる場合と同様の面倒な操作が挙げられる。また、上記のタッチ操作としては、それぞれの分割表示領域間の境界線を移動させるような操作も考えられる。後者の操作は、Microsoft(登録商標) Windows(登録商標;以下同様。) 8.1で採用されているようなマルチウィンドウ画像に対して実行できるが、異なるソース機器から入力された画像間の境界線の移動に対応できるものではない。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、表示部の表示領域を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像を表示させることが可能な表示装置において、面倒な操作を必要とせず、直感的な操作で分割表示領域のサイズを変更できるようにすることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、画像を表示する表示部と、前記表示部での表示制御を行う制御部と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力部と、を備えた表示装置であって、前記制御部は、前記表示部を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像が表示された状態で、前記操作入力部が前記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定の操作を受け付けた場合、前記境界線を移動させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記制御部は、前記表示部に表示されている画像とは別の画像が前記表示装置に入力可能な状態で、前記操作入力部が前記表示部と前記表示部の周囲に設けられたベゼル部との間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、前記所定の操作を受け付けた場合、前記境界線を移動させるように新たな前記分割表示領域を生成し、新たに生成した前記分割表示領域に前記別の画像を表示させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記所定の操作は、前記点を指定し、指定した位置から前記境界線に略垂直な方向にスライドするスライド操作であり、前記制御部は、前記スライド操作でスライドさせた分だけ前記境界線を前記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記所定の操作は、前記点を指定し、指定した位置から前記境界線に略垂直な方向に弾くフリック操作であり、前記制御部は、所定距離だけ前記境界線を前記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記制御部は、前記境界線の移動の前後で、前記分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縦横比を保ったまま変更することを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記制御部は、前記境界線の移動の前後で、前記分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縮尺を変えないで表示範囲を変更することにより変更することを特徴としたものである。
本発明の第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、前記操作入力部は、ユーザによる前記表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出するタッチセンサを有することを特徴としたものである。
本発明の第8の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段において、前記操作入力部は、前記表示部の表示領域上にポインタを表示させた状態でユーザによる操作入力を受け付けるポインティングデバイスを有することを特徴としたものである。
本発明の第9の技術手段は、画像を表示する表示部と、前記表示部での表示制御を行う制御部と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力部と、を備えた表示装置における表示方法であって、前記表示部を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像が表示された状態で、前記操作入力部が前記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定の操作を受け付けた場合、前記制御部が、前記境界線を移動させるように表示制御を行うことを特徴としたものである。
本発明によれば、表示部の表示領域を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像を表示させることが可能な表示装置において、面倒な操作を必要とせず、直感的な操作で分割表示領域のサイズを変更(調整)できるようになる。
本発明に係る表示装置は、画像を表示する表示部と、表示部での表示制御を行う制御部と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力部と、を備え、上記表示部(上記表示部の表示領域)を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なる画像を表示させることが可能な装置である。特に、この表示装置では、上記異なる画像として異なるソース機器から入力された画像を表示させることが可能となっている。
本発明に係る表示装置としては、それに接続された外部のソース機器から有線又は無線で出力された画像を表示できるモニタ機能を有するモニタ装置が挙げられる。上記ソース機器としては、例えば設置型のパーソナルコンピュータ(PC)やモバイルPCやタブレット型の端末装置(以下、タブレット端末)等の情報処理装置、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、レコーダ機器等のコンテンツ録画再生装置、BD(Blu-ray Disc:登録商標)プレーヤ等のコンテンツ再生装置などが挙げられる。
以下、本発明の様々な実施形態について、主に、表示装置としてモニタ装置を例に挙げて説明するが、本発明に係る表示装置はこれに限ったものではない。より具体的には、本発明に係る表示装置は、それ自体にコンテンツを再生するコンテンツ再生機能をもたせ、設置型PCやモバイルPCやタブレット端末等の情報処理装置、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、テレビ装置などとして構成することもでき、その場合、内部に少なくとも1つのソース機器を具備すると言える。本発明に係る表示装置は、このようなコンテンツ再生機能を有する場合、外部のソース機器に接続するための構成を具備しないようにしてもよい。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の一構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係る表示装置1は、図1で例示するように、制御部10及び表示部13を備えると共に、上記操作入力部として、タッチセンサ12及び操作部14を備えている。なお、上記操作入力部としてタッチセンサ12又は操作部14のいずれか一方を備えるだけでもよい。また、図1で例示する表示装置1は、外部のソース機器と通信するための通信部11を備えている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の一構成例を示すブロック図である。
本実施形態に係る表示装置1は、図1で例示するように、制御部10及び表示部13を備えると共に、上記操作入力部として、タッチセンサ12及び操作部14を備えている。なお、上記操作入力部としてタッチセンサ12又は操作部14のいずれか一方を備えるだけでもよい。また、図1で例示する表示装置1は、外部のソース機器と通信するための通信部11を備えている。
表示部13は、画像を表示する表示パネルを有する。表示パネルとしては、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等、様々な表示方式のパネルが挙げられる。通信部11は、外部のソース機器と有線又は無線で通信するための通信インターフェイスである。この通信インターフェイスも、通信規格に応じた様々なものを適用することができる。
制御部10は、表示装置1の全体を制御する。制御部10は、プログラム保存領域に格納されたプログラムを動作させ、各種制御を行う。例えば制御部10は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)、作業領域としてのRAM(Random Access Memory)、及び記憶装置などの制御デバイスで構成され、その一部又は全部を集積回路/ICチップセットとして搭載することもできる。
この記憶装置には、制御プログラム(本発明に係る表示変更処理を実行するプログラムを含む)をはじめ、OSD(On Screen Display)画像として表示させるためのUI(User Interface)画像、各種設定内容などが記憶される。この記憶装置としては、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等が挙げられる。表示装置1の種類によってはこの記憶装置としてHDD(Hard Disk Drive)を採用することもできる。
タッチセンサ12は、ユーザによる表示部13の表示領域(全表示領域)上でのタッチ操作を検出するセンサであり、例えば表面型又は投射型の静電容量方式、電磁誘導方式、赤外線方式、表面弾性波方式、抵抗膜方式など、様々な方式のセンサが適用できる。タッチセンサ12は、表示部(表示パネル)13の表面に重ねるようにパネルとして設けられるものが多く、単体で若しくは表示パネルと合わせて、タッチパネルとも呼ばれる。
タッチセンサ12は、タッチ操作を検出するとタッチ操作がなされた位置を特定する情報(入力座標情報)を制御部10に渡すか、若しくは制御部10がポーリング処理等によりタッチセンサ12に対するタッチ操作の入力を監視する。タッチセンサ12と、制御部10におけるそのタッチセンサ12を制御する部位とで、ユーザによるタッチ操作を受け付けるタッチ操作部を構成する。制御部10は、タッチ操作部によるタッチ操作入力の検出に応答して、検出された入力座標情報を取得し、その入力座標が表示部13の表示画面のどの位置であるかを判定し、その判定結果に基づいて表示部13の表示画面に表示に応じた処理等を行う。
操作部14は、表示部13の表示領域上にポインタを表示させた状態でユーザによる操作入力を受け付けるポインティングデバイス、及びそこからの操作信号を有線又は無線で受信する受信部で構成される。ポインティングデバイスとしては、マウスをはじめ、ジョイスティック、タッチパッド、トラックボールなどが挙げられる。
また、表示装置1は、図示しない例えば電源キーや音量調整キーなどのハードウェアキー(操作ボタン)を有し、そのキーからの操作の入力を検出し、制御部10に渡し、操作に応じた処理を制御部10が実行する。例えば電源キーを所定時間(t秒とする)以上押下されることで電源のON又はOFFを実行し、t秒未満の押下により操作メニューを示すOSD画像を読み出して表示部13に重畳して表示させてもよい。このOSD画像を表示した状態で、タッチセンサ12又は操作部14から表示装置1についての各種設定を受け付けるようにすればよい。
次に、本発明の主たる特徴について説明する。まず、制御部10は、表示部13の表示領域(ユーザが視認できる全表示領域)を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像が表示された状態になるように表示制御を行う。この表示制御自体は、既存の複数画面表示技術で実現できる。
そして、本発明の主たる特徴として、制御部10は、このような状態で操作入力部が、分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定の操作を受け付けた場合、上記境界線を移動させるように表示制御を行う。このような表示変更処理について詳細に説明する。
上記所定の太さの線上とは、上記境界線を挟む所定範囲(所定幅であって、好ましくは上記境界線を中心とする所定範囲)の長方形内を指す。境界線を含む所定太さの線上の点であることの判定(以下、判定Iと呼ぶ)は、縦線の境界線が存在する場合、そのタッチされた点の横方向の座標を、縦線の境界線を含む所定太さの線の横方向の座標範囲と比較し、その座標がその座標範囲内に入っていれば、境界線を含む所定太さの線上の点であると判定(認識)すればよい。同様に、横線の境界線が存在する場合にも、同様の考え方で縦方向の座標を比較することで判定すればよい。
なお、このように境界線そのものではなく、それを含む所定太さの線で判定する理由は、ユーザが境界線上を常に正確に指定することが難しいためであり、境界線上を指定しようとしてユーザが操作したとみなす範囲を広くするためである。
上記操作入力部としてタッチセンサ12を用いる場合、上記所定の操作は所定のタッチ操作を指す。上記点から始まる上記所定のタッチ操作を受け付けたか否かの判定は、制御部10側で行えばよいが、タッチセンサ12自身で行うようにタッチセンサ12を構成しておいてもよい。上記操作入力部として操作部14を用いる場合、上記所定の操作はポインティングデバイスによる所定の操作を指す。上記点から始まる上記所定の操作を受け付けたか否かの判定は、制御部10側で行えばよい。
上記所定の操作であることの判定(以下、判定IIと呼ぶ)は、上記所定の操作をどのように定義しておくかにより決まる。次に、この定義について例を挙げて説明する。
一例として、上記所定の操作は、上記点を指定し、指定した位置から上記境界線に略垂直な方向にスライドするスライド操作であると定義しておけばよい。ここで、指定とは、タッチ操作の場合にはタッチすることで指定することを指し、ポインティングデバイスによる操作の場合には設けられた1つのボタンをクリックするなどして指定することを指す。なお、このスライド操作は、指定してそのタッチやクリックしたボタンなどを離さないまま移動して止める操作であり、スワイプ操作と呼ばれることもある。また、この例に限らず、タッチはユーザの指又はタッチペンで行えばよい。
この場合、制御部10は、上記スライド操作でスライドさせた分だけ上記境界線を上記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことが好ましい。代わりに、制御部10は、上記スライド操作を受けた方向に所定距離だけ上記境界線を移動させるように表示制御するようにしてもよい。
また、スライド操作の代わりに、上記所定の操作は、上記点を指定し、指定した位置から上記境界線に略垂直な方向に弾くフリック操作であると定義付けすることもできる。このフリック操作は特にタッチ操作で頻繁に用いられる操作であるが、ポインティングデバイスによる操作においてもクリックで指定した後、上記方向に移動させながらクリックを止めるような操作として定義できる。この場合、制御部10は、所定距離だけ上記境界線を上記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行えばよい。
補足的に、スライド操作とフリック操作との判定方法の違いについて説明する。ここでは、タッチセンサ12でのタッチ操作について例に挙げて説明するが、操作部14であってもタッチによる指定がクリック等による指定に置き換わるだけで、基本的には同様であり、一部を除いてその説明を省略する。
両者の区別は、例えば(1)タッチしている期間、(2)タッチ開始の位置、(3)タッチ開始時の静止期間、のいずれかにより判定することができる。上記(1)では、タッチ後、平行移動させ、タッチが離されるまでの期間が第1の所定時間よりも短い場合はフリック操作がなされたと判定し、第1の所定時間以上であった場合はタッチを離した位置までのスライド操作がなされたと判定する。
上記(2)では、境界線を含む所定太さの線の範囲内であって境界線から所定範囲内の距離からタッチが開始された場合はスライド操作がなされたと判定し、上記所定太さの線の範囲内であって上記所定範囲外の距離からタッチが開始された場合はフリック操作がなされたと判定する。
上記(3)では、タッチ開始時に第2の所定時間以上の静止状態が続いた場合はスライド操作がなされたと判定し、タッチ開始時に静止しなかった場合(第2の所定時間未満の場合)はフリック操作であると判定する。但し、タッチ操作の例に関し、例えばWindows 7以降では、長押しのタッチをマウス等のポインティングデバイスによる右クリック操作に割り当てているため、上記(3)においてスライド操作と判定した場合(及びフリック操作と判定した場合)は、OSD表示などでその判定結果を表示するようにすることが好ましい。クリック等による指定操作の例では、上記右クリック操作以外のボタンの操作に対して、スライド操作又はフリック操作を受け付ければよい。
次に、境界線を移動させるような表示制御について、図2、図3A及び図3Bを参照しながら実際の使用場面を例に挙げて説明する。ここでは、タッチセンサ12でのタッチ操作について例に挙げて説明するが、操作部14であってもタッチによる指定がボタンのクリック等による指定に置き換わるだけで、基本的には同様であり、一部を除いてその説明を省略する。
図2は、図1の表示装置における表示変更処理の前の状態である2画面表示状態において、境界線にタッチした状態の一例を示す図で、図3Aは、その状態の他の例を示す図である。また、図3Bは、図2又は図3Aの表示装置に対して表示変更処理を施した後の2画面表示の一例を示す図である。なお、図2や図3Aにおいては、ベゼル部17も図示している。ベゼル部17とは、表示部13の周囲に設けられた枠であり、基本的に表示部13を表示装置1のキャビネットに配設するための枠(外縁)であると言える。
上述したように、分割表示領域に表示される画像のそれぞれは異なるソース機器から入力された画像である。図1で例示した表示装置1には、第1画像と第2画像の合計2つの画像が入力されている。特にここでは、図2で示すように、第1画像20aがPC4pから入力され、第2画像20bがスマートフォン4sから入力され、第1画像20aと第2画像20bがそれぞれ別の分割表示領域に表示されている場面を例に挙げる。
なお、第2画像20bは、スマートフォン4sにおいてその表示部46に表示される画像46aと同じ画像とする。また、図2で例示する表示装置1は、PC4p、スマートフォン4sのいずれに対しても2本のケーブルで接続されている。そのうち1本が画像を伝送するためのケーブルであり、他の1本がタッチ操作部によるタッチ操作などのユーザ操作の情報をソース機器側に送信するためのケーブルである。
前者のケーブルとしては、例えばHigh-Definition Multimedia Interface(HDMI:登録商標、以下同様)規格やMobile High-definition Link(MHL:登録商標、以下同様)規格のケーブルが挙げられる。後者のケーブルとしては、例えばUniversal Serial Bus(USB:登録商標、以下同様)規格のケーブルが挙げられる。また、図3A〜図3Eではソース機器の図示を省略している。なお、無線で接続する場合には、例えば、Miracast対応のHDMIアダプタ、WiFi(登録商標)規格の無線機器などを、表示装置1やソース機器に搭載しておけばよい。
図2の例では、分割表示領域が左右に2つ存在し、その境界線は縦方向となっている。そして、図2では境界線に対するスライド操作を行う例を挙げる。図3Aの例は、図2の例と比較して、境界線を含む所定の太さの線がタッチされた段階で、境界線が移動可能であることを示すようなポインタ21を表示させている点が異なるだけである。ポインタ21は、換言すれば、画面構成比変更モードに入ることを明示するためのカーソルアイコンである。無論、スライド操作やフリック操作は、一旦、境界線を含む所定太さの線上の点がタッチされた時点でその線上にポインタ21を表示させ、その段階でポインタ21上での受け付けを開始してもよい。タッチが離れた後、スライド操作やフリック操作がなされて境界線が移動された後、或いは再度の一瞬のタッチがなされるか所定時間が経過した場合には、ポインタ21の表示を消去すればよい。
このようなポインタ21を表示させることで、ユーザに境界線が移動可能であることを知らしめることができる。なお、タッチ操作ではなくポインティングデバイスによる操作の場合には、通常のポインタから上記ようなポインタ21に変更すればよい。
図2又は図3Aに示すようにユーザが指Fで、分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、左方向へのスライド操作を行った場合、タッチセンサ12がそれを受け付け、制御部10は、図3Bに示すようにその境界線をスライドさせた分だけ移動させるように表示制御を行う。
ここで、境界線を移動させることは、制御部10が、その境界線を認識すると共に、その境界線に垂直な方向(この例では横方向)における分割表示領域間での比率を変更させることを意味する。図2又は図3Aから図3Bへの表示状態の変更例では、第1画像20aが横方向に縮小されて第1画像20cとなり、第2画像20bが横方向に拡大されて第2画像20dとなっている。また、この例では、制御部10は、上記境界線の移動の前後(分割表示領域のサイズの変更の前後)で、分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縦横比を保ったまま縮小/拡大処理(スケーリング処理)により変更している。また、このようなスケーリング処理だけでなく、必要に応じて黒帯付加又は黒帯除去の処理を施せばよい。
2画面表示時における画面サイズの同時変更は、従来ではメニュー等から左右キーなどで調整していたが、本実施形態では、図2又は図3A及び図3Bで例示したようにこの調整を境界線を含む所定太さの線へのタッチ操作(境界線タッチ)により行っている。これにより、本実施形態では、視覚的・感覚的にも優れた2画面の比率変更を行うことができる。
代替処理として、制御部10は、上記境界線の移動の前後で、分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縮尺を変えないで表示範囲を変更することにより変更するようにしてもよい。縮尺を変えないで表示範囲を変更するとは、移動前の状態から表示画像を一部隠すか、隠れていた部分を表示させるようにすることを指す。この場合にも、必要に応じて黒帯付加又は黒帯除去の処理を施せばよい。
以上のように、本実施形態に係る表示装置1では、表示部13を分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像を表示させることが可能であって、且つ、面倒な操作を必要とせず、直感的な操作で分割表示領域のサイズを変更(調整)できるようになる。換言すれば、本実施形態では、分割表示領域間でのサイズの比率を変更するような表示変更処理が、境界線を含む所定太さの線上の点から始まる所定の操作という、視覚的・感覚的にユーザの意図と合致した操作により実現できるため、操作性が向上する。
なお、本実施形態を含め、本発明の表示変更処理について、上記分割表示領域が矩形であることを前提として説明しているが、上記分割表示領域が矩形でなくてもその上下方向の範囲と左右方向の範囲さえ分かれば、その範囲の4辺を境界線として取り扱うことで、同様の表示変更処理が実行できる。また、本実施形態も含め、本発明の表示変更処理において、タッチ操作又はポインティングデバイスによる操作とそれに応じた表示変更処理とのタイミング、つまり表示変更処理を実行する間隔は任意に決めておけばよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について、図3C、図3D、及び図4を併せて参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置における表示変更処理の一例を説明するためのフロー図である。また、図3Cは、図1の表示装置における表示変更処理の前の状態である1画面表示(全画面表示)状態の一例を示す図で、図4の表示変更処理を説明するための図である。また、図3Dは、図3Bの表示装置に対して表示変更処理を施した後の3画面表示の一例を示す図で、図3Eは、図3Bの表示装置に対して表示変更処理を施した後の3画面表示の他の例を示す図である。
本発明の第2の実施形態について、図3C、図3D、及び図4を併せて参照しながら説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置における表示変更処理の一例を説明するためのフロー図である。また、図3Cは、図1の表示装置における表示変更処理の前の状態である1画面表示(全画面表示)状態の一例を示す図で、図4の表示変更処理を説明するための図である。また、図3Dは、図3Bの表示装置に対して表示変更処理を施した後の3画面表示の一例を示す図で、図3Eは、図3Bの表示装置に対して表示変更処理を施した後の3画面表示の他の例を示す図である。
本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。例えば、本実施形態では、タッチセンサ12でのタッチ操作について例に挙げて説明するが、他の操作入力部の例である操作部14であっても、タッチによる指定がボタンのクリック等による指定に置き換わるだけで、基本的には同様であり、その説明を省略する。
本実施形態における制御部10は、第1の実施形態における表示変更処理(第1表示変更処理と言う)に加え、次に説明するような表示変更処理(第2表示変更処理と言う)も行う。
上記第2表示変更処理は、表示部13(表示部13の表示領域)に表示されている画像(1つの画像又は分割表示領域のそれぞれの画像)とは別の画像が表示装置1に入力可能な状態で、タッチセンサ12が表示部13(上記表示領域)とベゼル部17との間の境界線(つまり表示領域の4つの外枠線分を含む所定太さの線上の点から始まる、上記所定の操作(所定のタッチ操作)を受け付けた場合に実行される。
ここで、上記入力可能な状態とは、最も単純な例を挙げると、図3Cで例示するように表示領域に1つの画像(第1画像20e)が表示された状態で且つその1つの画像とは別の画像(第2画像46a)が表示装置1に入力されていた状態を指す。このように、上記入力可能な状態としては、実際に入力されている状態であることが望ましいが、制御部10からの入力指示により入力可能な状態になっていればよい。
また、ここでの境界線とは、表示部13の表示領域を示す4辺(表示領域の外枠線分)のいずれかを指す。例えば、図3Cのように、表示装置1の右側にある境界線(辺)上の点から始まる、所定のタッチ操作を受け付けた場合に、上記第2表示変更処理が施される。また、上記所定のタッチ操作としては、ベゼル部17と上記表示領域との間に存在する境界線に略垂直な方向へのスライド操作やフリック操作が適用できる。
また、ここでの所定太さの線とは、上記境界線を含む所定範囲(基本的に表示領域の外縁から内側に所定範囲)の長方形内を指す。但し、投射型の静電容量方式のタッチセンサの場合などはベゼル部17でもタッチを検出できることもあるため、それを利用し、表示領域の外縁より外側の部分も含めて上記所定範囲を定めておいてもよい。
そして、上記第2表示変更処理では、制御部10が、上記境界線を移動させるように新たな分割表示領域を生成し、新たに生成した分割表示領域に上記別の画像を表示させるように表示制御を行う。
図3C及び図3Bを参照しながら、上記所定のタッチ操作として上記スライド操作を採用した例を挙げて説明する。図3Cのように第1画像20eが表示された状態で、ユーザが指Fで表示装置1の右側にある境界線(辺)を含む所定太さの線上の点から始まる、上記スライド操作を行った場合、タッチセンサ12がそれを検出し、制御部10に渡す。制御部10は、そのスライド分だけ境界線を移動させて1つの新たな分割表示領域を生成し、その新たな分割表示領域に上記別の画像(入力可能な第2画像46a)を表示させるように表示制御を行う。
例えば、ユーザが図3Bで例示する指Fの位置までスライドした場合、制御部10は、図3Bのように元の表示領域に表示されていた第1画像20eを縮小して第1画像20cを表示させ、新たな分割表示領域に第2画像46aを拡大した第2画像20dを表示させることになる。
なお、逆に、タッチセンサ12が左側の辺を含む所定太さの線上の点から始まる、上記スライド操作を検出した場合、制御部10は、左側に第2画像20dを表示させ右側に第1画像20cを表示させることになる。また、横方向の境界線(上側又は下側の辺)を含む所定太さの線上の点から始まる、上記スライド操作を受け付けた場合には、制御部10は、同様にその境界線を上下方向に移動させて新たな分割表示領域に上記別の画像を表示させる表示制御を行えばよい。
ここで、上記表示領域に表示されていた画像が分割表示領域のそれぞれに表示された複数の画像で構成される場合にも、その全体の画像とは別の分割表示領域に上記別の画像を表示させればよい。これにより、上記全体の画像も全体的にスケーリング処理等により縮小されることになる。このとき、上記全体の画像については各画像の分割表示領域毎にスケーリング処理等を行えばよい。
このような処理について、図3B及び図3Dを参照しながら、上記所定のタッチ操作として上記スライド操作を採用した例を挙げて説明する。図3Bの表示状態のように第1画像20c及び第2画像20dが2画面表示された状態で、ユーザが右側のベゼル部17と表示領域との境界線から図3Dで例示する指Fの位置までスライド操作を行った場合、タッチセンサ12がそれを検出し、制御部10に渡す。このスライド操作は、表示領域の右辺に垂直な、内部方向へ向かうスライド操作とする。
制御部10は、図3Dのように元の表示領域に表示されていた第1画像20c、第2画像20dをそれぞれ縮小して第1画像20f、第2画像20gを表示させ、新たな分割表示領域に第3画像20hを表示させることになる。なお、第3画像20hは、図3AのPC4pやスマートフォン4sとは異なるソース機器から入力された画像に対し、必要に応じてスケーリング処理等を施した画像である。
なお、逆に、タッチセンサ12が左側のベゼル部17と表示領域の境界線から始まるスライド操作を検出した場合、制御部10は、左側に第3画像20hを表示させ、その右側に第1画像20fを表示させ、さらにその右側に第2画像20gを表示させることになる。
また、上側又は下側のベゼル部17と表示領域の境界線上の点から始まる、上記スライド操作を受け付けた場合には、制御部10は、同様に辺(境界線)を移動させて新たな分割表示領域に上記別の画像を表示させる表示制御を行えばよい。例えば、上側のベゼル部17との境界線上の点から始まるスライド操作であった場合、上側に第3画像20hを表示させ、その下側に第1画像20fと第2画像20gを並べた状態で表示させればよい。
このように、上記表示領域に表示されていた画像が分割表示領域のそれぞれに表示された複数の画像で構成される場合にも、その全体の画像とは別の分割表示領域に上記別の画像を表示させればよい。但し、上記境界線(辺)の一部のみを移動させ、ある分割表示領域についてはスケーリング処理等を施さないようにすることもできる。
このような処理について、図3B及び図3Eを参照しながら、上記所定のタッチ操作として上記スライド操作を採用した例を挙げて説明する。そして、図3Bの表示状態において且つ新たな画像(図3Eの画像20k)が入力された状態において、ユーザが図3Eで例示するように指Fをスライドした場合について説明する。
この場合、制御部10は、元の表示領域に表示されていた第1画像20c及び第2画像20dのうち、第2画像20dをそのまま表示させ(図3Eでは第2画像20jと表記)、第1画像20cを縮小した第1画像20iを表示させ、その縮小させた分により生成された新たな分割表示領域に第3画像20kを表示させる。このように、元の表示領域に縦長の画像20dと横長の画像20cが表示されており、且つ新たに表示させる別の画像20kが横長である場合には、縦長の画像20dを、スケーリング処理等を施さずそのまま表示させるようにすればよい。
また、横長や縦長などに関係なく、縮小させる画像は、上記スライド操作の位置に最も近い側の画像として特定するようにしてもよい。そのような処理によっても図3Bから図3Eの状態への表示変更処理が実現できる。
図4を参照しながら、境界線へのタッチを検知した場合の表示制御(描画制御)の一例について説明する。ここでは、説明の簡略化のために、上記所定のタッチ操作としてスライド操作を採用し、表示装置1では全画面表示、2画面表示のいずれかの表示が可能であるものとして説明する。
まず、制御部10がタッチセンサ12からの検出結果に基づき境界線タッチが発生したか否かを判定する(ステップS1)。境界線タッチが発生した場合(ステップS1でYESの場合)、制御部10は、現在の画面構成を確認し、2画面構成であるか否かを判定する(ステップS2)。
2画面構成でなかった場合(ステップS2でNOの場合)、すなわち全画面表示(1画面表示)であった場合、制御部10は、2画面構成にするための別の画像の入力が可能なソース機器が他にあるかを確認する(ステップS3)。他にない場合(ステップS3でNOの場合)、制御部10は、ステップS1で受け付けた境界線タッチの操作を無効として取り扱い、ステップS1に戻って次の境界線タッチを待つ。
ステップS2でYESの場合、制御部10は、図3Bのポインタ21のような境界線変更開始(つまり画面構成比変更モードに入ること)を明示する矢印を表示させ(ステップS4)、その後、受け付けたその矢印の移動量から境界線の移動量を検出する(ステップS5)。
その後、制御部10は、ステップS5で検出した移動量、つまり境界線タッチにおけるスライド操作の終端位置から、分割表示領域(2画面)の比率を割り出し(ステップS6)、その比率に基づきスケーリング処理等を施すことで、それぞれの画面の再構築(表示変更処理)を行う(ステップS7)。また、ステップS3でYESの場合、つまり2画面構成が可能な場合にも、ステップS4〜S7の処理を実行する。
また、本実施形態における第2表示変更処理において、上記所定のタッチ操作として上記フリック操作を採用した場合には、第1表示変更処理と同様に所定距離だけ辺(境界線)を移動させるように新たな分割表示領域を生成し、その新たな分割表示領域に上記別の画像を表示させればよい。
以上のように、本実施形態に係る表示装置1では、新たな分割表示領域を増やすような表示変更処理も、ほぼ境界線上の点から始まる所定のタッチ操作という、視覚的・感覚的にユーザの意図と合致したタッチ操作により実現できるため、操作性が向上する。
また、逆に、図3Bの表示状態において、ユーザが指Fを図3Bに示す位置から右方向に右側のベゼル部17に到達するまでスライドさせた場合、タッチセンサ12がそれを検出して、制御部10が図3Cの表示状態のように分割表示領域を1つ削除するように表示制御を行い、結果的に第1画像20eのみを表示させるようにしてもよい。同様に、図3Dの表示状態において、ユーザが指Fを図3Dに示す境界線の位置からから右方向にスライドさせた場合、タッチセンサ12がそれを検出して、制御部10が図3Bの表示状態のようにその境界線の位置より右側の分割表示領域を削除するように表示制御を行い、結果的に第1画像20c及び第2画像20dのみを表示させるようにしてもよい。
すなわち、タッチセンサ12が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、上記スライド操作(境界線に略垂直な方向へのスライド操作)を受け付けた場合、その境界線を移動させるように表示制御を行い、最終的にタッチセンサ12が表示部13(上記表示領域)とベゼル部17との間の境界線を含む所定太さの線上の点に至る上記スライド操作を受け付けた場合、その境界線をベゼル部17まで移動させ分割表示領域を削除するように表示制御を行う。
また、スライド操作の代わりにフリック操作でもこのような削除を行うことはできる。具体的には、第1の実施形態における第1表示変更処理において、タッチセンサ12が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、フリック操作(境界線に略垂直な方向へのフリック操作)を受け付けた場合、制御部10がその境界線をベゼル部17まで移動させ分割表示領域を削除するように表示制御を行うようにすればよい。すなわち、第1表示変更処理において、上記所定距離を、その境界線からベゼル部17までの距離としておけば、上記フリック操作により図3Bの表示状態から図3Cの表示状態への表示変更処理や図3Dの表示状態から図3Bの表示状態への表示変更処理が実現できる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態における第1の表示変更処理、第2の実施形態における第2の表示変更処理を行うための上記所定のタッチ操作として、上記スライド操作や上記フリック操作以外であるピンチアウト操作やピンチイン操作を採用したものである。
本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態における第1の表示変更処理、第2の実施形態における第2の表示変更処理を行うための上記所定のタッチ操作として、上記スライド操作や上記フリック操作以外であるピンチアウト操作やピンチイン操作を採用したものである。
本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。但し、本実施形態では、ピンチアウト操作やピンチイン操作の例であり、基本的にタッチセンサ12でのタッチ操作についての処理となり、且つ、タッチセンサ12がマルチタッチ対応である場合に限る。マルチタッチに対応させるためには、例えば投射型の静電容量方式等のセンサを採用すればよい。無論、ポインティングデバイスを有する操作部14であっても、ピンチアウト操作やピンチイン操作が可能なようにポインティングデバイスを構築するかボタンの割り当てを行えば、同様に適用は可能である。
本実施形態では、上記所定のタッチ操作をピンチアウト操作とする。このピンチアウト操作はストレッチ操作とも呼ばれる。境界線(第1の実施形態でのように分割表示領域間での境界線であっても、第2の実施形態でのようにベゼル部17との境界線であっても、同様に適用できる)を含む所定太さの線を挟むように若しくは覆うように2つの指でタッチした後、その2つの指を開くような操作をタッチセンサ12が受け付けた場合、制御部10は、新たな分割表示領域を生成し、新たに生成した分割表示領域に別の画像を表示させるように表示制御を行う。但し、第2の実施形態で説明したように、上記表示領域に表示されている画像とは別の画像が表示装置に入力可能な状態である必要がある。
また、本実施形態では、分割表示領域の削除にも対応させることができる。その場合、上記所定のタッチ操作をピンチイン操作とすればよい。このピンチイン操作は、単にピンチ操作とも呼ばれる。2本の境界線について、各境界線(第1の実施形態でのように分割表示領域間での境界線であっても、第2の実施形態でのようにベゼル部17との境界線であっても、同様に適用できる)を含む所定太さの線上を2つの指でタッチした後、その2つの指を閉じるような操作をタッチセンサ12が受け付けた場合、制御部10は、その2本の境界線で囲まれる分割表示領域を削除し、残りの画像だけを表示させるように表示制御を行う。
ここで、本実施形態、並びに第1,第2の実施形態における黒帯部分の処理について補足する。図3B,図3D,図3Eに存在するような黒帯部分については、その黒帯がどの画像の表示に際して付されたものであるか(つまりどの画像に属して付されたものであるか)を判定し、その判定結果に基づき黒帯部分も含めて分割表示領域を定め、分割表示領域間の境界線を決めればよい。代替処理として、黒帯部分を除いて分割表示領域を定め、黒帯部分は上記「境界線を含む所定太さの線」と取り扱って処理するようにしてもよい。その場合には、黒帯部分に関しては、幅方向の中心線を境界線と取り扱い、所定太さとして黒帯の幅を採用する(所定太さを黒帯部分の幅に応じて変更する)ようにすればよい。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について、図5を併せて参照しながら説明する。図5は、本発明の第4の実施形態に係る表示装置の一構成例を示す機能ブロック図である。図5で例示する表示装置5は、図1の表示装置1の詳細な構成例であると言え、第1〜第3のいずれの実施形態にも適用できる。本実施形態でも、タッチセンサ12でのタッチ操作について例に挙げて説明するが、他の操作入力部の例である操作部14であっても基本的には同様であり、その説明を省略する。
本発明の第4の実施形態について、図5を併せて参照しながら説明する。図5は、本発明の第4の実施形態に係る表示装置の一構成例を示す機能ブロック図である。図5で例示する表示装置5は、図1の表示装置1の詳細な構成例であると言え、第1〜第3のいずれの実施形態にも適用できる。本実施形態でも、タッチセンサ12でのタッチ操作について例に挙げて説明するが、他の操作入力部の例である操作部14であっても基本的には同様であり、その説明を省略する。
図5で例示する表示システムは、PC4p及びスマートフォン4sから出力された映像を用いて表示装置5にて2画面表示が可能となっている。表示装置5は、表示装置1の制御部10に対応する制御部50、タッチセンサ12に対応するタッチパネル54、及び表示部13に対応する表示部53を備えている。なお、表示装置1の通信部11に相当する通信部については、表示装置5では接続ケーブルのみ図示している。
制御部50は、表示制御部51及びタッチパネル制御部52を有している。また、表示制御部51は、入力映像処理部51a、画面構成構築部51b、及び表示処理部51cを有している。タッチパネル制御部52は、タッチイベント検出部52a、タッチイベント制御部52b、タッチイベント送信部52c、及びセレクタ52dを有している。
また、表示装置5には、図2で例示したPC4pとスマートフォン4sとがそれぞれ上記接続ケーブルで接続されている。PC4pは、その全体を制御する主制御部41p、表示制御部42p、及びカーソル制御部45を備えている。また、スマートフォン4sは、その全体を制御する主制御部41s、表示制御部42s、表示部46、及びタッチパネル制御部47を備えている。表示制御部42pは、映像処理部43p及び出力処理部44pを有し、表示制御部42sは、映像処理部43s及び出力処理部44sを有している。
まず、PC4p及びスマートフォン4sからの映像出力について説明する。PC4pにおいて、映像処理部43pは、表示装置5に出力するための映像に対して様々な映像処理を施し、出力処理部44pは、映像処理後の映像を接続ケーブルを介して出力する処理を行う。カーソル制御部45は、映像中のカーソルの位置の移動を制御する。カーソル制御部45は、PC4pのオペレーションシステム(OS)の一部として組み込むことができる。
同様に、スマートフォン4sにおいて、映像処理部43sは、表示装置5に出力するための映像に対して様々な映像処理を施し、出力処理部44sは、映像処理後の映像を接続ケーブルを介して出力する処理を行う。映像処理部43p,43sにおける上記映像処理としては、映像の色を補正する処理、映像の回転処理、映像のスケーリング処理、映像から黒帯部分を付与/除去する処理などを含んでもよい。
また、スマートフォン4sは、表示部46にも表示制御部42sから出力される映像を表示させることが可能となっており、表示部46には図示しないタッチパネルも搭載されている。このタッチパネル上でのタッチ操作も、後述するタッチパネル制御部47で受け付けられ、そのタッチ操作の情報(入力座標情報等)に応じた処理が実行される。タッチパネル制御部47は、スマートフォン4sのオペレーションシステム(OS)の一部として組み込むことができる。無論、PC4pにも同様の表示部(及びタッチパネル)を備えておいてもよい。
入力映像処理部51aは、PC4pやスマートフォン4sから入力された映像に対して、映像の色を補正する処理等の映像処理を施して、画面構成構築部51bに出力する。但し、最終的に表示部53に表示されない映像についてはこの映像処理を施さなくてもよい。
画面構成構築部51bは、PC4pやスマートフォン4sから入力された映像を、後述するタッチイベント制御部52bからの指示に基づき適宜選択し、スケーリング処理を施し、2画面に合成するなどの画面構成を構築する映像処理を施し、表示処理部51cに出力する。この映像処理には、映像から黒帯部分を付与/除去する処理などを含むことができる。表示処理部51cは、画面構成構築部51bから出力された映像を表示部53に表示させるような処理を行う。これにより、表示部53の表示領域に映像が表示される。
このようにして表示された映像に対し、表示領域においてタッチパネル54がタッチされた場合の処理について説明する。タッチパネル54は、表示領域上でタッチ操作がなされると、タッチ操作がなされた位置を特定する情報(入力座標情報)をタッチイベント検出部52aに渡す。タッチイベント検出部52aは、そのタッチ操作がどのような動作(タッチイベント)であったかを示す情報、例えばスライド操作、フリック操作等であることを示す情報を検出する。この検出に係る判定は上述した判定IIに該当する。タッチイベント検出部52aは、上記入力座標情報と上記情報(以下、合わせてタッチ情報と言う)をタッチイベント制御部52bに渡す。
タッチイベント制御部52bは、そのタッチ情報がPC4p、スマートフォン4sのいずれの映像に対する情報であったかを、画面構成構築部51bで構築されている現在の画面の情報と上記入力座標情報とに基づき判定し、その判定結果である画面構成構築部51bで構築されている現在の画面の情報と共に上記入力座標情報を、タッチイベント送信部52cに渡す。
その判定結果がPC4pであった場合、タッチイベント送信部52cは、セレクタ52dにPC4p側に指示を送信できるように指示先を合わせる(切り替える)指示を行い、その後、PC4pにタッチ情報を送信する。そのタッチ情報を受けたPC4pは、カーソル制御部45がそのタッチ情報が示すようにカーソルの位置を移動させたり、文字選択範囲を指定して反転させたり、アイコンを移動させるなどの処理を行う。そして、その処理後の映像は、映像処理部43pで反映され、最終的に表示部53での表示映像として反映される。
一方で、その判定結果がスマートフォン4sであった場合、タッチイベント送信部52cは、セレクタ52dにスマートフォン4s側に指示を送信できるように指示先を合わせる(切り替える)指示を行い、その後、スマートフォン4sにタッチ情報を送信する。そのタッチ情報を受けたスマートフォン4sは、タッチパネル制御部47がそのタッチ情報が示すようにタッチ位置を移動させたり、文字選択範囲を指定して反転させたり、アイコンを移動させるなどの処理を行う。そして、その処理後の映像は、映像処理部43pで反映され、最終的に表示部53での表示映像として反映される。
また、タッチイベント制御部52bは、2分割表示以上の分割表示がなされている場合、上記タッチ情報に基づき、そのタッチ情報が、分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定のタッチ操作を示しているか否かを判定する。この判定は上述した判定Iに該当する。
この所定のタッチ操作として、境界線に略垂直方向にスライドさせるスライド操作を採用した場合について説明する。タッチイベント制御部52bは、上記点から始まり且つそのようなスライド操作であると判定した場合には、対象となる境界線を示す情報とスライドさせた分を示す情報とから、スライドさせた分だけ境界線を移動させるように各分割表示領域の表示比率を計算し、対象となる境界線を示す情報と共に、画面構成構築部51bに渡す。このとき、必要に応じて黒帯の付加/除去などの指示も画面構成構築部51bに行えばよい。その後、画面構成構築部51bでの画面構成の構築処理及び表示処理部51cでの表示処理により、表示部53に上記境界線が移動された結果の映像が表示される。
上記の所定のタッチ操作として、境界線に略垂直方向にフリックさせるフリック操作を採用した場合について説明する。タッチイベント制御部52bは、上記点から始まり且つそのようなフリック操作であると判定した場合には、対象となる境界線を示す情報と所定距離を示す情報とから、所定距離だけ境界線を移動させるように各分割表示領域の表示比率を計算し、対象となる境界線を示す情報と共に、画面構成構築部51bに渡す。このとき、必要に応じて黒帯の付加/除去などの指示も画面構成構築部51bに行えばよい。その後、画面構成構築部51bでの画面構成の構築処理及び表示処理部51cでの表示処理により、表示部53に上記境界線が移動された結果の映像が表示される。
なお、ここでは、説明の簡略化のために、第1表示変更処理のみを実行する場合について説明した。他の表示変更処理も併せて採用する場合には、例えばタッチイベント制御部52bが、上記タッチ情報に基づき、採用する表示変更処理を実行する際に受け付けるような所定のタッチ操作を示しているか否かの判定も行い、必要に応じて境界線の移動等を行うための計算(各分割表示領域の表示比率の計算)を行って、対象となる境界線を示す情報と共にその計算結果を画面構成構築部51bに渡すようにすればよい。
(第5の実施形態)
本発明の第5の実施形態について、図6を併せて参照しながら説明する。図6は、本発明の第5の実施形態に係る表示装置の回路構成例を示す図である。図6で例示する表示装置6は、図1の表示装置1や図5の表示装置5の回路構成例であると言え、第1〜第4のいずれの実施形態にも適用できる。本実施形態でも、タッチセンサ12でのタッチ操作について例に挙げて説明するが、他の操作入力部の例である操作部14であっても基本的には同様であり、その説明を省略する。
本発明の第5の実施形態について、図6を併せて参照しながら説明する。図6は、本発明の第5の実施形態に係る表示装置の回路構成例を示す図である。図6で例示する表示装置6は、図1の表示装置1や図5の表示装置5の回路構成例であると言え、第1〜第4のいずれの実施形態にも適用できる。本実施形態でも、タッチセンサ12でのタッチ操作について例に挙げて説明するが、他の操作入力部の例である操作部14であっても基本的には同様であり、その説明を省略する。
表示装置6は、USBコネクタ61a,61b、USB I/F(インターフェイス)コントローラ62、デジタル信号処理回路63、アナログ信号処理回路64、タッチセンサ65、DP(DisplayPort:登録商標)/HDMIコネクタ66a,66b、画像処理回路67、パネルコントローラ68、及び表示パネル69を備えている。
ここで、パネルコントローラ68及び表示パネル69は、表示装置1の表示部13に対応している。また、アナログ信号処理回路64及びタッチセンサ65は、タッチセンサ12に対応している。USB I/Fコントローラ62、デジタル信号処理回路63、及び画像処理回路67は、制御部10に対応している。USBコネクタ61a,61b及びDP/HDMIコネクタ66a,66bは、通信部11に対応している。なお、図6においては、実線の矢印でタッチに関する信号、破線の矢印で映像に関する信号を示している。
DP/HDMIコネクタ66a,66bはいずれも、DPケーブル又はHDMIケーブルと接続するためのI/Fである。DP/HDMIコネクタ66aはDPケーブル又はHDMIケーブルを介して図2や図5におけるPC4pに接続されており、DP/HDMIコネクタ66bはDPケーブル又はHDMIケーブルを介して図2や図5におけるスマートフォン4sに接続されている。DPケーブル又はHDMIケーブルを介して、PC4pやスマートフォン4sから映像信号が表示装置6に送信され、画像処理回路67に出力される。
画像処理回路67は、このようにして外部から入力された映像信号を、表示パネル69に出力する信号に変換し、パネルコントローラ68に出力する回路であり、スケーラや黒帯付加/除去回路等も有している。画像処理回路67は、入力ソースの切り替え、音量調整などの表示装置6における各種設定の変更を受け付けるためのOSD画像を映像に重畳する処理も行う。パネルコントローラ68は、表示パネル69を駆動する駆動回路であり、表示パネル69はこの駆動により、画像処理回路67から出力された映像信号が示す映像を表示させる。
USBコネクタ61a,61bはいずれも、USBケーブルと接続するためのI/Fである。USBコネクタ61aはUSBケーブルを介して図2や図5におけるPC4pに接続されており、USBコネクタ61bはUSBケーブルを介して図2や図5におけるスマートフォン4sに接続されている。USBケーブルを介して、表示装置6から操作信号がPC4pやスマートフォン4sに送信される。USB I/Fコントローラ62は、USBコネクタ61aにUSBケーブルを介して接続されたPC4pやUSBコネクタ61bにUSBケーブルを介して接続されたスマートフォン4sとの間で、USB規格のプロトコルに従って信号のやり取りを行う制御回路である。
タッチセンサ65は、例えば表示パネル69の表示領域に対応する範囲でマトリクス状に設けられた静電容量方式等のセンサであり、表示パネル69の上に重ねて設けられている。アナログ信号処理回路64は、タッチセンサ65の駆動を行うと共に、タッチセンサ65からのアナログの検出信号を入力する回路である。この検出信号は、例えば、タッチ操作がなされた位置を特定する情報(入力座標情報)とその位置での静電容量の変化量の値とを示す信号である。アナログ信号処理回路64は、入力した検出信号をそのまま、或いはノイズ処理等を施してから、デジタル信号処理回路63に出力する。
デジタル信号処理回路63は、アナログ信号処理回路64からアナログの検出信号を入力し、所定の演算を行い、デジタル情報としてのタッチ情報に変換し、USB I/Fコントローラ62に出力する回路である。この所定の演算は、上述した判定I,IIを含む。よって、デジタル信号処理回路63によりどのような点からどのようなタッチ操作がなされたのかについても区別できる。
USB I/Fコントローラ62は、入力されたタッチ情報が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる上記所定のタッチ操作に該当するか否かによって、タッチ情報の出力先を振り分ける。USB I/Fコントローラ62は、分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる上記所定のタッチ操作に該当しないものである場合には、現在の画面構成(分割表示領域の配列)に基づきUSBコネクタ61a,61bのいずれかを選択してそのタッチ情報をPC4p、スマートフォン4sのいずれかに出力する。PC4p、スマートフォン4sは、そのタッチ情報を反映させた映像信号をそれぞれDP/HDMIコネクタ66a,66bを介して送信し、最終的に表示パネル69での表示映像に反映されることになる。
一方、USB I/Fコントローラ62は、入力されたタッチ情報が分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる上記所定のタッチ操作に該当するものである場合には、そのタッチ情報を画像処理回路67に出力する。画像処理回路67は、そのタッチ情報を反映させて分割表示領域間の境界線の移動を行うように画面構成を構築するなどの映像処理を施す。この映像処理の結果は、最終的に表示パネル69での表示映像に反映されることになる。
表示装置6は、上述のような構成であるため、境界線タッチを検出するに際しては、例えば、従来のタッチセンサ65をそのまま用いて(従来のタッチセンサ65のハードウェア構成を変更することなく)、デジタル信号処理回路63及び/又はUSB I/Fコントローラ62に組み込まれたソフトウェア(ファームウェア)の変更のみで対応できる。
(第6の実施形態)
本発明の第6の実施形態に係る表示装置として、それ自体にコンテンツを再生するコンテンツ再生機能をもたせた装置について簡単に説明する。このような構成の場合、上述したように、本発明に係る表示装置は、外部のソース機器に接続するための構成を具備しない装置であってもよい。
本発明の第6の実施形態に係る表示装置として、それ自体にコンテンツを再生するコンテンツ再生機能をもたせた装置について簡単に説明する。このような構成の場合、上述したように、本発明に係る表示装置は、外部のソース機器に接続するための構成を具備しない装置であってもよい。
そして、このような外部接続のための構成を具備するか否かに拘わらず、複数のソース機器として、表示装置内部に複数の記憶装置及び/又は複数のコンテンツ表示(再生)アプリケーション等を具備させておけば、それらから読み出した画像を分割表示することができる。つまり、第1〜第5の実施形態における「ソース機器」が、表示装置内の記憶装置又はコンテンツ表示アプリケーション等に該当すると捉えることもできる。
テレビ装置を例に挙げて説明すると、本発明のような表示変更処理は、例えばレコーダ機器等の外部の複数のソース機器からの画像のみを表示する場面で適用することもできるし、内部の2以上のコンテンツ(放送波として受信した地上デジタル放送コンテンツや衛星放送コンテンツなど)の画像のみを表示する場面でも適用することもできる。また、外部のソース機器からの画像と内部のコンテンツの画像を同時に表示する場面でも適用することができる。
(その他)
以上、本発明に係る表示装置について説明したが、処理の流れをフロー図で例示したように、本発明は、画像を表示する表示部と、上記表示部での表示制御を行う制御部と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力部と、を備えた表示装置における表示方法や、その表示方法をコンピュータ(表示装置の制御部)に実行させるためのプログラムとしての形態も採り得る。
以上、本発明に係る表示装置について説明したが、処理の流れをフロー図で例示したように、本発明は、画像を表示する表示部と、上記表示部での表示制御を行う制御部と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力部と、を備えた表示装置における表示方法や、その表示方法をコンピュータ(表示装置の制御部)に実行させるためのプログラムとしての形態も採り得る。
この表示方法は、上記表示部(上記表示部の表示領域)を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像が表示された状態で、上記操作入力部が上記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定の操作を受け付けた場合、上記制御部が、上記境界線を移動させるように表示制御を行う。その他の応用例については、表示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
上記プログラムは、換言すると、この表示方法を、上記表示部及び上記操作入力部を備えたコンピュータに実行させるためのプログラムである。すなわち、このプログラムは、上記コンピュータに、上記表示部(上記表示部の表示領域)を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像が表示された状態で、上記操作入力部が上記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定の操作を受け付けた場合、上記境界線を移動させるように表示制御を行うステップを実行させるためのプログラムである。その他の応用例については、表示装置について説明した通りであり、その説明を省略する。
また、上記プログラムをコンピュータにより読み取り可能な記録媒体に記録したプログラム記録媒体としての形態についても容易に理解することができる。このコンピュータとしては、上述したように、汎用のPCに限らず、マイクロコンピュータやプログラム可能な汎用の集積回路/チップセットなど、様々な形態のコンピュータが適用できる。また、このプログラムは、可搬の記録媒体を介して流通させるに限らず、インターネット等のネットワークを介して、また放送波を介して流通させることもできる。ネットワークを介して受信するとは、外部サーバの記憶装置などに記録されたプログラムを受信することを指す。
1,5,6…表示装置、4p…PC、4s…スマートフォン、10,50…制御部、11…通信部、12,65…タッチセンサ、13,53…表示部、14…操作部、17…ベゼル部、21…ポインタ、51…表示制御部、51a…入力映像処理部、51b…画面構成構築部、51c…表示処理部、52…タッチパネル制御部、52a…タッチイベント検出部、52b…タッチイベント制御部、52c…タッチイベント送信部、52d…セレクタ、54…タッチパネル、61a,61b…USBコネクタ、62…USB I/Fコントローラ、63…デジタル信号処理回路、64…アナログ信号処理回路、66a,66b…DP/HDMIコネクタ、67…画像処理回路、68…パネルコントローラ、69…表示パネル。
Claims (9)
- 画像を表示する表示部と、前記表示部での表示制御を行う制御部と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力部と、を備えた表示装置であって、
前記制御部は、前記表示部を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像が表示された状態で、前記操作入力部が前記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定の操作を受け付けた場合、前記境界線を移動させるように表示制御を行うことを特徴とする表示装置。 - 前記制御部は、前記表示部に表示されている画像とは別の画像が前記表示装置に入力可能な状態で、前記操作入力部が前記表示部と前記表示部の周囲に設けられたベゼル部との間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、前記所定の操作を受け付けた場合、前記境界線を移動させるように新たな前記分割表示領域を生成し、新たに生成した前記分割表示領域に前記別の画像を表示させるように表示制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記所定の操作は、前記点を指定し、指定した位置から前記境界線に略垂直な方向にスライドするスライド操作であり、
前記制御部は、前記スライド操作でスライドさせた分だけ前記境界線を前記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。 - 前記所定の操作は、前記点を指定し、指定した位置から前記境界線に略垂直な方向に弾くフリック操作であり、
前記制御部は、所定距離だけ前記境界線を前記境界線の垂直方向に移動させるように表示制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。 - 前記制御部は、前記境界線の移動の前後で、前記分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縦横比を保ったまま変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記制御部は、前記境界線の移動の前後で、前記分割表示領域のそれぞれに表示されていた画像のサイズを、縮尺を変えないで表示範囲を変更することにより変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記操作入力部は、ユーザによる前記表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出するタッチセンサを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記操作入力部は、前記表示部の表示領域上にポインタを表示させた状態でユーザによる操作入力を受け付けるポインティングデバイスを有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。
- 画像を表示する表示部と、前記表示部での表示制御を行う制御部と、ユーザによる操作入力を受け付ける操作入力部と、を備えた表示装置における表示方法であって、
前記表示部を2以上に分割してなる分割表示領域のそれぞれに異なるソース機器から入力された画像が表示された状態で、前記操作入力部が前記分割表示領域間の境界線を含む所定太さの線上の点から始まる、所定の操作を受け付けた場合、前記制御部が、前記境界線を移動させるように表示制御を行うことを特徴とする表示方法。
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