JP2015175380A - 減速機およびアクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【課題】減速機は、1段式構造と、2段式構造とで、中間歯車の回転が伝達される部材だけを異なる構造とする減速機およびアクチュエータを提供する。【解決手段】減速機は、固定内歯車21と固定内歯車21に噛み合って公転および自転する中間歯車22とを備える。変速機は、回転駆動力を外部に出力する1段減速出力軸部41または2段減速出力軸部24を備える。中間歯車22は、固定内歯車21と噛み合う外歯車23と、外歯車23に対して同軸上で一体に回転可能に設けられて当該中間歯車22の自転および公転を伝達する回転内歯車26と、中間歯車22の自転を伝達する伝達部38とを備える。1段減速出力軸部41は、伝達部38に係合して伝達部38から中間歯車22の自転が伝達される被伝達部42を備える。2段減速出力軸部24は、回転内歯車26に噛み合って回転力が伝達される出力外歯車25を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ハイポサイクロイド歯車機構を備える減速機およびアクチュエータに関する。
従来、モータと減速機を備える汎用の小型アクチュエータにおいて、減速機にハイポサイクロイド歯車機構を用いたものが提案されている(特許文献1参照)。
ハイポサイクロイド歯車機構としては、特許文献1に示されるようにハイポサイクロイド歯車機構を2段有するものと1段だけ有するものが知れている。
以下、2段有するものと1段だけ有するものついて、それぞれ図4および図5を用いて簡単に説明する。
ハイポサイクロイド歯車機構としては、特許文献1に示されるようにハイポサイクロイド歯車機構を2段有するものと1段だけ有するものが知れている。
以下、2段有するものと1段だけ有するものついて、それぞれ図4および図5を用いて簡単に説明する。
図4に示すように、2段のハイポサイクロイド歯車機構を有する減速機は、内歯車であるとともにアクチュエータまたは減速機のケーシング等に固定されている固定歯車1と、モータの駆動軸に偏心して設けられる偏心軸2に回転自在に支持される中間歯車3と、回転駆動力を外部に出力する出力側軸部4と一体に回転する内歯車である出力歯車5(歯が無い外周面側を図示)とを備えている。また、中間歯車3は、固定歯車1に噛み合う平歯車(外歯車)である第1歯車部6と、出力歯車5に噛み合う平歯車である第2歯車部7とを同軸上に一体に設けたもので、第1歯車部6と第2歯車部7とが一体に回転する。
中間歯車3は、駆動軸に設けられた偏心軸2により、固定歯車1の内側を公転させられることになり、この際に固定歯車1に噛み合う第1歯車部6により中間歯車3が自転する。この公転して自転する中間歯車3の第2歯車部7が出力歯車5に噛み合っており、公転して自転する中間歯車3により、出力歯車5が出力側軸部4と一体に回転する。これにより、固定歯車1と第1歯車部6とで減速されるとともに、第2歯車部と出力歯車5とで減速されることになる。なお、駆動軸と出力歯車5(出力側軸部4)とは同軸上に配置される。
また、1段のハイポサイクロイド歯車機構を有する減速機は、図5に示すように、内歯車であるとともにアクチュエータまたは減速機のケーシングに固定されている固定歯車11と、モータの駆動軸に偏心して設けられる偏心軸12に回転自在に支持される中間歯車13と、回転駆動力を外部に出力する出力側軸部14と一体に回転するとともに、中間歯車13に係合している係合部15とを備えている。
中間歯車13は、駆動軸に設けられた偏心軸12により、固定歯車11に噛み合うとともに、固定歯車11の内側を公転しながら自転する。また、係合部15は、中間歯車13に係合した状態で伝動されて回転することになるが、中間歯車13が公転するのに対して、係合部15は、駆動軸および出力側軸部14と同軸上で回転するようになっており、中間歯車13と係合部15との係合においては、中間歯車13の公転による偏心分が吸収され、自転だけが伝達されるようになっている。例えば、図5に示すように、中間歯車13の歯の内側に、円周方向に沿って複数の円柱状の凸部16が並んで設けられている。これらの円柱状の凸部16は、駆動軸(出力側軸部14)に対して軸心が平行にされ、かつ、中間歯車13の所定の半径位置の円周上に互いに等間隔に配置されている。
それに対して、係合部15は、出力側軸部14の軸心を中心とする円板状に設けられ、中間歯車13の上述の所定の半径位置と、同じ半径位置に凸部16が挿入される凹部17が設けられている。なお、ここでは、凹部17は、円柱状の貫通孔になっている。また、凹部17の内径は、凸部16の外径より大きくなっており、凸部16が中間歯車13と一体に公転しても、係合部15を出力側軸部14の軸心を回転中心として回転可能になっている。すなわち、凸部16と凹部17は、中間歯車13の公転と自転とのうちの自転だけを係合部15に伝達するようになっている。
このようなアクチュエータ(減速機)においては、減速比(変速比)が固定であるが、使用状況等により、異なる減速比のアクチュエータが必要となる。したがって、減速比が異なる複数の製品を提供することになるが、基本的に減速比を変更する場合に、各歯車の径や歯数等の設計を変更する必要があり、減速比が異なる場合に、基本的に使われている歯車の全てが異なるものとなる可能性が高い。
そこで、上述のような1段または2段のハイポサイクロイド歯車機構を備える減速機(アクチュエータ)を、入力軸部と、変速機構部と、出力軸部とに分け、入力軸部に複数の部品からなる複数のユニットを設定し、変速機構部に複数の部材からなる複数のユニットを設定し、出力軸部に上述の1段用と2段用の2種類のユニットを設定することにより、減速比の異なる多品種の減速機(アクチュエータ)をシリーズとして製造可能とすることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
ところで、複数の部材かならなるユニットの組み合わせからなる特許文献2の減速機では、出力軸部に、2段用の内歯車を有するユニットと、1段用の凸部(内ピン)を有するユニットとがあり、1段のハイポサイクロイド歯車機構を有する減速機にするか2段のハイポサイクロイド歯車機構を有する減速機にするかで、上述の出力軸部のユニットを変更する必要がある。また、内歯車を有する出力軸部のユニットに噛み合う平歯車を備えた変速機構部のユニットと、内ピン(凸部)を有する出力軸部のユニットに係合するピン孔(凹部)を有する変速機構部のユニットとは、異なるユニットとなる。したがって、1段用と2段用とを変更する場合には、少なくとも出力軸部と、変速機構部とでそれぞれ異なるユニット(部材)を使用する必要がある。この場合に、少なくとも出力軸部の部材と、変速機構部の部材とをそれぞれ変更する必要があり、シリーズ化の際に必要とされる部材数はそれほど少なくならない。
少なくとも1段のハイポサイクロイド減速機と、2段のハイポサイクロイド変速機との製造においては、出力軸部と、変速機構部とのそれぞれにおいて、1段用の互いに係合する部材と、2段用の互いに噛み合う内歯車および平歯車とを変更する必要がある。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたもので、固定の内歯車と、この内歯車に噛み合って公転するとともに自転する中間歯車とを備え、この中間歯車の自転を外部に出力する1段式構造と、この中間歯車の回転をさらに減速して外部に出力する2段式構造とで、中間歯車の回転が伝達される部材だけを異なる構造とする減速機およびアクチュエータを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の減速機は、固定的に支持される固定内歯車と、駆動源に回転駆動される駆動軸に設けられ、当該駆動軸に対して偏心している偏心軸と、前記偏心軸により前記固定内歯車に噛み合って公転し、かつ、前記偏心軸回りに自転する中間歯車と、前記駆動軸と同軸上に回転自在に配置されて回転駆動力を外部に出力する1段減速出力軸部または2段減速出力軸部とを備え、
前記中間歯車は、前記固定内歯車と噛み合う外歯車と、当該外歯車に対して同軸上で一体に回転可能に設けられて当該中間歯車の自転および公転を伝達する伝達歯車と、当該中間歯車の自転を伝達する伝達部とを備え、
前記1段減速出力軸部は、前記伝達部に係合して前記伝達部から前記中間歯車の自転が伝達される被伝達部を備え、
前記2段減速出力軸部は、前記伝達歯車に噛み合って回転力が伝達される被伝達歯車を備えることを特徴とする。
前記中間歯車は、前記固定内歯車と噛み合う外歯車と、当該外歯車に対して同軸上で一体に回転可能に設けられて当該中間歯車の自転および公転を伝達する伝達歯車と、当該中間歯車の自転を伝達する伝達部とを備え、
前記1段減速出力軸部は、前記伝達部に係合して前記伝達部から前記中間歯車の自転が伝達される被伝達部を備え、
前記2段減速出力軸部は、前記伝達歯車に噛み合って回転力が伝達される被伝達歯車を備えることを特徴とする。
本発明のアクチュエータは、上述の減速機および駆動軸を備えるとともに、前記駆動軸を回転させる駆動源とを備えることを特徴とする。
このような減速機およびアクチュエータにおいては、1段減速出力軸部を備える状態では、1段式の減速機となり2段式減速機に比較して小さな減速比の減速機となる。また、減速機が2段減速出力軸部を備える状態では、2段式の減速機となり1段式の減速機に比較して大きな減速比の減速機となる。
ここで、偏心軸、固定内歯車、中間歯車は、1段式減速機でも2段式減速機でも共通して用いられる共通部品であり、1段式減速機と2段式減速機とで異なるのは、1段減速出力軸部と、2段変速出力軸部とである。また、1段式減速機と2段式減速機とで、それぞれラジアル軸受が必要となるが、ラジアル軸受を共通化することは可能である。
また、減速機を備えるアクチュエータとした場合に、モータやケーシング等を共通化することが可能である。なお、伝達部および被伝達部が、内ピン(凸部)とピン孔(凹部)で構成される場合に、中間歯車側に軸方向に突出しないピン孔を設け、1段減速出力軸部に内ピンを設けることが好ましい。この場合に、中間歯車に軸方向に沿って出力側に内ピンが突出した状態とならず、中間歯車に2段減速出力軸部を取り付ける際に内ピンが邪魔になるのを防止できる。また、伝達歯車と被伝達歯車とは、外歯車と内歯車との組み合わせであるが、どちらが外歯車となってもどちらが内歯車となってもよい。また、1段減速出力軸部と2段減速出力軸部とを略同じ外径とすることが可能で、かつ、軸方向長さを略同じとすることが可能である。したがって、減速機または減速機を備えるアクチュエータとして同じサイズのケースを用いることができるとともに、その他付随する部材として同じサイズの部材を用いることが可能である。この場合に、外観が略同じになることから1段式減速機と2段式減速機とを同じシリーズ製品として製造し易い。
本発明によれば、1段階の減速を行う1段式減速機と、2段階の減速を行う2段式減速機との構造上の違いを略1つの部品の違いとすることが可能になり、1段式減速機と、2段式減速機との両方を略同じ規格サイズで製造、販売する場合に、2種類の減速機の製造を容易としてコストの低減を図ることができる。同様にこれら減速機を備えるアクチュエータの製造を容易としてコストの低減を図ることができる。
また、減速比の異なる複数種類の減速機またはアクチュエータを製造する場合に、容易に1段式減速機を2段式減速とし、2段式減速機を1段式減速機とすることができる。すなわち、容易に減速比のバリエーションを2倍にすることが可能である。
また、減速比の異なる複数種類の減速機またはアクチュエータを製造する場合に、容易に1段式減速機を2段式減速とし、2段式減速機を1段式減速機とすることができる。すなわち、容易に減速比のバリエーションを2倍にすることが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1から図3に示すように、本実施の形態の減速機を備えるアクチュエータは、基本的に1つの部品を変更することにより、2段階の減速で駆動源(図3に図示:モータ51)の回転駆動力を出力する2段式減速機20を備える2段式アクチュエータ50と、1段階の減速でモータ51の回転駆動力を出力する1段式減速機40を備える1段式アクチュエータ(図示略)とのいずれかになる。
図1から図3に示すように、本実施の形態の減速機を備えるアクチュエータは、基本的に1つの部品を変更することにより、2段階の減速で駆動源(図3に図示:モータ51)の回転駆動力を出力する2段式減速機20を備える2段式アクチュエータ50と、1段階の減速でモータ51の回転駆動力を出力する1段式減速機40を備える1段式アクチュエータ(図示略)とのいずれかになる。
まず、図1および図3を参照して2段式アクチュエータ50について説明する。
2段式アクチュエータ50は、モータ51と、2段式減速機20とを備えるものであり、モータ51の回転駆動力を出力するに際し、回転駆動力における回転を減速して、トルクを高めて外部に出力するようになっている。
また、本実施の形態において、モータ51は、所謂小型モータの範疇に含まれるモータであり、2段式アクチュエータ50は、汎用の小型なアクチュエータである。
2段式アクチュエータ50は、モータ51と、2段式減速機20とを備えるものであり、モータ51の回転駆動力を出力するに際し、回転駆動力における回転を減速して、トルクを高めて外部に出力するようになっている。
また、本実施の形態において、モータ51は、所謂小型モータの範疇に含まれるモータであり、2段式アクチュエータ50は、汎用の小型なアクチュエータである。
モータ51は、例えば、DCモータであるが、電動モータならば各種モータを採用することができる。モータ51は駆動軸52を備え、駆動軸52が回転することにより、回転駆動力を2段式減速機20に出力する。
2段式アクチュエータ50の2段式減速機20は、例えば二重のハイポサイクロイド歯車機構を備える減速機であり、2段式アクチュエータ50のケーシング55に固定された固定内歯車21と固定内歯車21に噛み合う外歯車23を有する中間歯車22を備えている。また、2段式減速機20は、2段減速出力軸部24を備え、中間歯車22の公転と自転とに基づいて回転駆動力をさらに減速して外部に出力するようになっている。
中間歯車22は、固定内歯車21に噛み合う外歯車(平歯車)23に加えて、後述の2段減速出力軸部24の出力外歯車(被伝達歯車)25に噛み合う回転内歯車(伝達歯車)26を備える。
上述のように2段減速出力軸部24には、出力外歯車25が備えられている。
上述のように2段減速出力軸部24には、出力外歯車25が備えられている。
図3に示すように、固定内歯車21は、2段式アクチュエータ50のケーシング55に固定されるが、ケーシング55は、モータ側ケーシング53と、減速機側ケーシング54とからなっており、固定内歯車21は、減速機側ケーシング54に回転不可となるように固定されている。なお、固定内歯車21の外周面には、2箇所の回転止め凹部30が設けられ、ケーシング55側の図示しない凸部に嵌合して回転できないようにされている。また、固定内歯車21は、駆動軸52が貫通する貫通孔27が設けられるとともに、貫通孔27内に駆動軸52を回転自在に支持するラジアル軸受28が設けられている。
また、固定内歯車21は、略円板状の部材で、モータ51の反対側の面に円柱状の凹部29が設けられ、当該凹部の内周面に歯が設けられている。
中間歯車22は、固定内歯車21のモータ51の反対側に配置されている。中間歯車22の固定内歯車21側には、固定内歯車21の凹部29内の歯に噛み合う外歯車23が設けられ、その反対側には、2段減速出力軸部24の出力外歯車25に噛み合う回転内歯車26を備える。
中間歯車22は、固定内歯車21のモータ51の反対側に配置されている。中間歯車22の固定内歯車21側には、固定内歯車21の凹部29内の歯に噛み合う外歯車23が設けられ、その反対側には、2段減速出力軸部24の出力外歯車25に噛み合う回転内歯車26を備える。
また、回転内歯車26は、中間歯車22の2段減速出力軸部24側の面に形成された円柱状の凹部31の内周面に歯が形成されている。また、中間歯車22では、外歯車23と回転内歯車26とが同軸上に設けられるとともに一体に形成されている。
また、中間歯車22は、その中央部に偏心軸56が貫通する貫通孔32が設けられている。この偏心軸56の外周面と、中間歯車22の貫通孔32の内周面との間にラジアル軸受33が設けられている。このラジアル軸受33を介して、中間歯車22が偏心軸56回りに回転自在とされている。
また、中間歯車22は、前記回転内歯車26の内側で、貫通孔32の外側の所定半径となる位置に、周方向に沿って並んで複数の凹部37が設けられている。例えば、凹部37は、周方向に並んで8個が設けられている。凹部37は、円孔となっており、1段式減速機40の場合に、回転内歯車26の公転と自転とのうちの自転を1段減速出力軸部41の被伝達部42の円柱状の凸部(内ピン)43に伝達するためのものである。すなわち、中間歯車22の外歯車23の歯の内側の凹部37が設けられた部分が伝達部38となり、上述の被伝達部42に中間歯車22の自転を伝達することになる。なお、1段式減速機40の詳細については後述する。
偏心軸56には、駆動軸52が貫通している。偏心軸56は、駆動軸52に対して偏心しているとともに、駆動軸52と一体に回転可能になっている。
2段減速出力軸部24は、中間歯車22の回転内歯車26に噛み合う出力外歯車25が設けられるとともに、その中央部に出力軸34が嵌合する嵌合孔35が設けられている。2段減速出力軸部24においては、出力外歯車25と出力軸34とが同軸上に一体に設けられて一体に回転するようになっている。
2段減速出力軸部24は、中間歯車22の回転内歯車26に噛み合う出力外歯車25が設けられるとともに、その中央部に出力軸34が嵌合する嵌合孔35が設けられている。2段減速出力軸部24においては、出力外歯車25と出力軸34とが同軸上に一体に設けられて一体に回転するようになっている。
このような2段式減速機20およびこの2段式減速機20を備える2段式アクチュエータ50においては、モータ51の回転駆動力が駆動軸52に設けられた偏心軸56を介して中間歯車22に伝達されて中間歯車22を公転させる。これにより、固定内歯車21に噛み合う中間歯車22の外歯車23が中間歯車22を自転させる。この際にモータ51の駆動軸52の回転が中間歯車22の自転に減速される。次に、中間歯車22の回転内歯車
26の公転と自転とが2段減速出力軸部24の出力外歯車25に伝達されるとともに減速される。すなわち、伝達歯車である回転内歯車26の公転と自転とからなる回転力が、被伝達歯車である出力外歯車25に伝達される際に減速される。
26の公転と自転とが2段減速出力軸部24の出力外歯車25に伝達されるとともに減速される。すなわち、伝達歯車である回転内歯車26の公転と自転とからなる回転力が、被伝達歯車である出力外歯車25に伝達される際に減速される。
次に、1段式減速機40および1段式アクチュエータについて説明する。
2段式減速機20および2段式アクチュエータ50と、1段式減速機40および1段式アクチュエータとの違いは、基本的に、2段減速出力軸部24を備えるか、1段減速出力軸部41を備えるかの違いであり、その他のアクチュエータの部品は、1段式減速機40および1段式アクチュエータと、2段式減速機20および2段式アクチュエータ50とで共通部品となる。
2段式減速機20および2段式アクチュエータ50と、1段式減速機40および1段式アクチュエータとの違いは、基本的に、2段減速出力軸部24を備えるか、1段減速出力軸部41を備えるかの違いであり、その他のアクチュエータの部品は、1段式減速機40および1段式アクチュエータと、2段式減速機20および2段式アクチュエータ50とで共通部品となる。
すなわち、2段式減速機20および2段式アクチュエータ50における固定内歯車21、中間歯車22、ラジアル軸受28、ラジアル軸受33、モータ51、駆動軸52およびケーシング55等は共通部品であり、1段式減速機40および1段式アクチュエータでも同様に用いられる。
1段減速出力軸部41は、円板状の被伝達部42の嵌合孔45に出力軸34が嵌合しているとともに、中間歯車22の伝達部38の凹部37に挿入される複数の凸部43を有するものである。被伝達部42の凸部43は、伝達部38の所定半径位置に周方向に沿って等間隔に配置された凹部37と同様の数だけ設けられるとともに、伝達部38の所定半径位置と同じ被伝達部42の所定半径位置に周方向に沿って等間隔で配置されており、全ての凹部37に凸部43が挿入されるようになっている。
上述のように凹部37が円孔であり、凸部43が円柱であり、凹部37の内径が凸部43の外径より大きくなっており、凹部37を備える中間歯車22が公転しながら自転した場合に、凹部37に凸部43を挿入させた状態で駆動軸52と同心的に回転する1段減速出力軸部41が中間歯車22の自転と同様の回転速度で回転することになる。
したがって、1段式減速機40では、その減速比が2段式減速機20の中間歯車22までの減速比となり、2段式減速機20では、中間歯車22までの減速比に、さらに、中間歯車22の回転内歯車26と出力外歯車25との減速比を加えた減速比となる。
本実施の形態では、1段式減速機40および2段式減速機20において、中間歯車22に、1段減速出力軸部41の被伝達部42の凸部43が挿入されて中間歯車22の自転を伝達するための伝達部38の凹部37が設けられるだけではなく、2段減速出力軸部24の出力外歯車25が噛み合う回転内歯車26が設けられている。
したがって、中間歯車22は、凹部37を有する伝達部38と、回転内歯車26との両方を備えているので、1段減速出力軸部41と、2段減速出力軸部24とのいずれにも回転駆動力を伝達可能となっている。したがって、1段減速出力軸部41と2段減速出力軸部24とのいずれを用いるかで、1段式減速機40か2段式減速機20が決まることになる。
なお、伝達部38と、被伝達部42の回転駆動力の伝達に、円孔である凹部37とそれより径の小さい円柱である凸部43を用いたが、互いに偏心して回転する伝達部38と被伝達部42とで回転を伝達できるものであれば、円孔と円柱である必要はなく、他の形状の凹部や凸部であってもよいし、互いに係合する部材ならば必ずしも凸部と凹部でなくてもよい。
また、中間歯車22の伝達部38側に凹部37を設け、1段減速出力軸部41の被伝達部42側に凸部43を設けたが、伝達部38側に凸部を設け、被伝達部42側に凹部を設けてもよい。但し、伝達部38側に設けた凸部が、回転内歯車26と出力外歯車25との噛み合いの邪魔にならない位置に配置される必要がある。
また、中間歯車22に内歯車である回転内歯車26を設け、2段減速出力軸部24に外歯車である出力外歯車25を設けたが、中間歯車22側を外歯車とし、2段減速出力軸部24側を内歯車としてもよい。いずれにしろ、中間歯車22と2段減速出力軸部24との間で、内歯車と外歯車とが噛み合っていればよい。
20 1段式減速機
21 固定内歯車
22 中間歯車
23 外歯車
24 1段減速出力軸部
25 出力外歯車(被伝達歯車)
26 回転内歯車(伝達歯車)
38 伝達部
40 2段式減速機
41 2段減速出力軸部
42 被伝達部
50 2段式アクチュエータ
51 モータ(駆動源)
52 駆動軸
56 偏心軸
21 固定内歯車
22 中間歯車
23 外歯車
24 1段減速出力軸部
25 出力外歯車(被伝達歯車)
26 回転内歯車(伝達歯車)
38 伝達部
40 2段式減速機
41 2段減速出力軸部
42 被伝達部
50 2段式アクチュエータ
51 モータ(駆動源)
52 駆動軸
56 偏心軸
Claims (2)
- 固定的に支持される固定内歯車と、駆動源に回転駆動される駆動軸に設けられ、当該駆動軸に対して偏心している偏心軸と、前記偏心軸により前記固定内歯車に噛み合って公転し、かつ、前記偏心軸回りに自転する中間歯車と、前記駆動軸と同軸上に回転自在に配置されて回転駆動力を外部に出力する1段減速出力軸部または2段減速出力軸部とを備え、
前記中間歯車は、前記固定内歯車と噛み合う外歯車と、当該外歯車に対して同軸上で一体に回転可能に設けられて当該中間歯車の自転および公転を伝達する伝達歯車と、当該中間歯車の自転を伝達する伝達部とを備え、
前記1段減速出力軸部は、前記伝達部に係合して前記伝達部から前記中間歯車の自転が伝達される被伝達部を備え、
前記2段減速出力軸部は、前記伝達歯車に噛み合って回転力が伝達される被伝達歯車を備えることを特徴とする減速機。 - 請求項1に記載の減速機および駆動軸を備えるとともに、前記駆動軸を回転させる駆動源を備えることを特徴とするアクチュエータ。
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JP2014049719A JP2015175380A (ja) | 2014-03-13 | 2014-03-13 | 減速機およびアクチュエータ |
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