JP2015010650A - オイルダンパー、及び、ダンパーシステム - Google Patents
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Abstract
Description
このようなオイルダンパーによれば、2つの部材間における変位量が小さい場合には減衰力をほとんど付加しないようにできる。また、変位量が大きい場合には、大きい減衰力を付加して変形を抑制することができる。このように、相対変位する2つの部材に対して効率的に減衰力を付加することが可能である。
このようなオイルダンパーによれば、相対変位の方向が一方向のみのときにだけ大きい減衰力を発生することが可能である。
このようなオイルダンパーによれば、2つの部材の相対変位の変位量に応じて減衰力を切り替えるようにすることが可能である。
このようなオイルダンパーによれば、変位量が大きいときに、より大きい減衰力を発生することが可能である。
このようなオイルダンパーシステムによれば、2つの部材の変位を効率的に抑制することが可能である。
このようなオイルダンパーシステムによれば、免震床の免震装置に対して好適に適用することが可能である。
<床免震システムについて>
図1は、本実施形態のオイルダンパーが適用された床免震システムを示す平面図である。図2Aは、図1のコーナー部分(免震ユニット10bを含む部分)の拡大図であり、図2Bは、図2Aの断面図である。なお、図2Bは、図2Aの大梁3に沿った断面を横から見た状態を示している。また、図3Aは、免震ユニット10aの拡大図であり、図3Bは、図3Aの断面図である。また、図4Aは、免震ユニット10cの拡大図であり、図4Bは、図4Aの断面図である。なお、図3A、図4Aでは、免震ユニット以外の構成の図示を省略している。
本実施形態の免震装置10は、3種類の免震ユニットを有している。具体的には、図1に示すように、免震装置10は、免震ユニット10a、免震ユニット10b、免震ユニット10cを有している。
免震ユニット10aは、正方形状の免震部R1の各辺の中点部分(4箇所)にそれぞれ設けられている。また、図3Aに示すように、各免震ユニット10aは、それぞれ4つのコイルバネ110を有している。これらの4つのコイルバネ110は、支持体14の周囲に90度間隔で放射状に設けられている。コイルバネ110の一端は、構造床1上に固設された取り付け部材20に取り付けられており、コイルバネ110の他端は、プレート13の突起に取り付けられている。言い換えると、コイルバネ110の一端は、構造床1に固設されており、コイルバネ110の他端は支持体14、大梁3、スタンド5を介することにより免震床2に固設されている。そして、これら4つのコイルバネ110は、構造床1と免震床2とが水平方向に相対変位した場合に、構造床1と免震床2の位置を元の状態(中立位置)に戻し、構造床1と免震床2との位置関係を復元させる。
本実施形態の免震装置10の各免震ユニットは滑り支承タイプのものである。すなわち、構造床1に水平方向の変位が生じた際に、プレート13が滑り板12上を水平方向に滑る(摺動する)。これにより、構造床1に対する免震床2の応答変位や応答加速度を低減でき、地震による揺れを抑えることができるようになっている。
免震ユニット10bは、免震部R1のコーナー部分の4箇所に設けられている。すなわち、免震部R1の対角線上において、それぞれ対をなすように(2対)設けられている。
免震ユニット10cは、免震部R1の中央部分に1つ設けられている。また、図4Aに示すように、各免震ユニット10cは、それぞれ4つのオイルダンパー100を有している。これらの4つのオイルダンパー100は、支持体14の周囲に90度間隔で設けられている。なお、オイルダンパー100の設置方法については免震ユニット10bのオイルダンパー100と同様であるので説明を省略する。
図5は本実施形態に係るオイルダンパー100の構成を示す断面図である。また図6は図5のX−X断面の概略図である。なお、図6では、便宜上、シリンダー102内の構成の図示を省略している、
本実施形態のオイルダンパー100は、シリンダー102、カバー103、ピストン104を備えている。また、オイルダンパー100内には、粘性流体であるオイルが収容されている。
図7A〜図7Gは、本実施形態のオイルダンパー100の動作を説明するための図である。各図において、左側の図は、オイルダンパー100の内部の様子を示す概念図であり、右側の図は、変位と応力との関係を示す図である。右側の図において、横軸は変位(接続部102aと接続部103a間の距離)を示し、縦軸は発生する減衰力を示している。
その後、再びオイルダンパー100を伸張させる(引っ張る)と、図7A〜図7Bのときと同様に、オイルは、流路104b及び溝108を通って第1オイル収容部105から第2オイル収容部106に移動する。この場合においても減衰力は小さい。そして図7Aの中立位置に戻る。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
前述の実施形態では、ボーダー部R3に固定床8が設けられていたが、これには限られない。例えば、ボーダー部R3が壁であってもよい。
前述の実施形態の免震装置10は、滑り支承タイプであったが、これには限られない。例えば、転がり支承あるいは積層ゴムを用いたものであってもよい。
前述の実施形態では、免震部R1のコーナー部の免震ユニット10bにおいて、オイルダンパー100を免震部R1の内側の部分のみに設けていたが、これには限られず、免震部R1の外側の部分にも設けるようにしてもよい。つまり、各免震ユニット10bにつき、オイルダンパー100を2つ設けてもよい。ただし、本実施形態のように、オイルダンパー100を対角線上に対向するようにして配置すると、オイルダンパー100の使用数を減らすことができ、また、効率よく減衰力を発生する(振動を減衰させる)ことができる。
前述の実施形態では、滑り板12の形状は正方形であったが、これには限られない。例えば、多角形や円形であってもよい。
オイルダンパー100のピストン104には流路104aと流路104bが設けられていたが、こられの各流路の数は、それぞれ1つでもいいし複数でもよい。なお、複数の場合は、流路104bの総断面積(抵抗)が流路104aの総断面積(抵抗)よりも大きくなっていればよい。
2 免震床
3 大梁
4 小梁
5 スタンド
6 緩衝部材
7 スタンド
8 固定床
10 免震装置
10a、10b、10c 免震ユニット
12 滑り板
13 プレート
14 支持体
20 取り付け部材
21 取り付け部材
31 一方弁
32 バルブ
100 オイルダンパー
102 シリンダー
103 カバー
104 ピストン
104a 流路
104b 流路
105 第1オイル収容部
106 第2オイル収容部
108 溝
110 コイルバネ
Claims (6)
- 相対変位する2つの部材の間に設けられ、前記2つの部材の振動を減衰するオイルダンパーであって、
前記2つの部材のうちの一方の部材に接続された第1接続部と、
前記2つの部材のうちの他方の部材に接続された第2接続部と、
前記第1接続部から前記第2接続部までの距離が長くなるにつれて容量が減少する第1オイル収容部と、
前記第1オイル収容部と連通する第2オイル収容部であって、前記第1接続部から前記第2接続部までの距離が長くなるにつれて容量が増加する第2オイル収容部と、
前記2つの部材が相対変位する際に、前記第1オイル収容部と前記第2オイル収容部との間を移動可能なオイルと、
を有し、
前記第1接続部と前記第2接続部とが離れる方向に前記2つの部材が相対変位する際に、所定変位よりも大きい変位で発生する減衰力が、前記所定変位以下の変位で発生する減衰力よりも大きいことを特徴とするオイルダンパー。 - 請求項1に記載のオイルダンパーであって、
前記所定変位よりも大きい変位で発生する減衰力は、前記第1接続部と前記第2接続部とが近づく方向に前記2つの部材が相対変位するときに発生する減衰力よりも大きい、
ことを特徴とするオイルダンパー。 - 請求項1または請求項2に記載のオイルダンパーであって、
中空部を有するシリンダーと、
前記シリンダーの前記中空部において軸方向に移動可能に設けられ、前記2つの部材の相対変位に応じて前記中空部を前記第1オイル収容部と前記第2オイル収容部とに区画するピストンと、
前記ピストンに設けられた第1流路であって、前記第1オイル収容部から前記第2オイル収容部への前記オイルの移動を許可し、前記第2オイル収容部から前記第1オイル収容部への前記オイルの移動を禁止する弁を備えた第1流路と、
前記ピストンに設けられ、前記第1オイル収容部と前記第2オイル収容部とを連通する第2流路と、
を備え、
前記シリンダーは、前記2つの部材の相対変位が前記所定変位以下のときは前記第1オイル収容部と前記第2オイル収容部とを連通させ、前記2つの部材の相対変位が前記所定変位より大きいときは前記第1オイル収容部と前記第2オイル収容部とを遮断する切欠部を有する、
ことを特徴とするオイルダンパー。 - 請求項3に記載のオイルダンパーであって、
前記第2流路の流路抵抗は、前記第1流路の流路抵抗、及び、前記切欠部の流路抵抗よりも大きい
ことを特徴とするオイルダンパー - 請求項1乃至請求項4の何れかのオイルダンパーを用いたオイルダンパーシステムであって、
前記一方の部材及び前記他方の部材に対して、前記オイルダンパーを二つ設け、各オイルダンパーは、互いに逆方向に減衰力を発生することを特徴とするオイルダンパーシステム。 - 請求項5に記載のオイルダンパーシステムであって、
前記一方の部材は構造床であり、
前記他方の部材は前記構造床よりも上方に設けられた免震床である、
ことを特徴とするオイルダンパーシステム。
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