[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2014177163A - ウエザーストリップ - Google Patents

ウエザーストリップ Download PDF

Info

Publication number
JP2014177163A
JP2014177163A JP2013051248A JP2013051248A JP2014177163A JP 2014177163 A JP2014177163 A JP 2014177163A JP 2013051248 A JP2013051248 A JP 2013051248A JP 2013051248 A JP2013051248 A JP 2013051248A JP 2014177163 A JP2014177163 A JP 2014177163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weather strip
core material
rigidity
mounting base
resin material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013051248A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6169866B2 (ja
Inventor
Norio Hida
規夫 飛田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP2013051248A priority Critical patent/JP6169866B2/ja
Publication of JP2014177163A publication Critical patent/JP2014177163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6169866B2 publication Critical patent/JP6169866B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】保持性の向上と軽量化を図ったウエザーストリップを提供する。
【解決手段】ウエザーストリップ3における断面略U字状の取付基部4に、この取付基部4と相似形をなす樹脂製の芯材12を埋設する。芯材12のコーナー部18a,18bを当該コーナー部18a,18b以外の芯材12の一般部に比べて剛性の高い高剛性樹脂材料により形成する。ウエザーストリップ3を屈曲させてフランジ部2に追従させる際にはコーナー部18a,18bがいわゆる口開き現象に対抗することができる。これにより、樹脂製の芯材12本来の軽量化を図るとともに、フランジ部2に対するウエザーストリップ3の保持性が向上する。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車に装着されるウエザーストリップに関し、とりわけ樹脂製の芯材を埋設したウエザーストリップに関する。
従来、周知のように、自動車に装着されるウエザーストリップには金属製の芯材に代えて樹脂製の芯材を埋設したものが採用されている。そして、その芯材となる樹脂材料にタルクあるいはガラス繊維フィラー等の補強材を含有させたものが例えば特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載のウエザーストリップは、断面略U字状の取付基部にこの取付基部と相似形をなす樹脂製の芯材を埋設している。そして、上記取付基部のU字状空間で車体側のフランジ部を受容するように嵌合保持させることで、上記ウエザーストリップは車体側に装着されることとなる。
特開2004−149102号公報
しかしながら、樹脂製の芯材を採用した従来のウエザーストリップにあっては、芯材そのものが単一樹脂材料にて形成されているため、例えば車体側ドア開口部に装着されるボディサイドウエザーストリップのように、取付基部におけるU字状断面形状の開放側を曲率中心から遠い外側とし底壁部側を内側として屈曲させて相手側フランジ部に追従させる場合には、金属製の芯材を採用したものと比べて上記U字状断面形状の開放側でのいわゆる口開き現象が顕著となり、相手側フランジ部に対する保持性が必ずしも十分ではない。
また、上記特許文献1に開示されているように、芯材となる樹脂材料にタルクあるいはガラス繊維フィラー等の補強材を含有させて芯材全体の剛性を高くした場合、相手側フランジ部に対する追従性の悪化が懸念されるほか、芯材そのものの重量軽減効果が半減してしまうこととなって好ましくない。
本発明はこのような課題に着目してなされたもので、とりわけ樹脂製芯材の採用を前提として、保持性の向上と軽量化を図ったウエザーストリップを提供するものである。
請求項1に記載の発明は、互いに対向する一対の側壁部とこれらの側壁部同士を接続している底壁部とで断面略U字状に形成された取付基部と、この取付基部の一部に一体に形成されたシール部と、を備え、上記取付基部に当該取付基部と相似形をなす樹脂製の芯材を埋設してあるウエザーストリップである。その上で、上記芯材の側壁部相当部と底壁部相当部とのなすコーナー部を、当該コーナー部以外の芯材の一般部に比べて剛性の高い高剛性樹脂材料で形成してあることを特徴とする。
この場合において、相手側フランジ部に対する追従性を向上させる上では、請求項2に記載のように、上記芯材の底壁部相当部における幅方向の中央部を、上記芯材の一般部に比べて剛性の低い低剛性樹脂材料で形成してあることが望ましい。
また、請求項1に記載の芯材の具体的構成としては、例えば請求項3に記載のように、長手方向に所定のピッチで並設した断面略U字状をなす細片状の多数の骨片同士を、当該骨片の底壁部相当部同士の間に介在する連結部にて相互に連結してあり、上記それぞれの骨片における側壁部相当部と底壁部相当部とのなすコーナー部を、当該コーナー部を除いた骨片の一般部に比べて剛性の高い高剛性樹脂材料で形成してあるものとする。
この場合において、相手側フランジ部に対する追従性を向上させる上では、請求項4に記載のように、上記それぞれの骨片における底壁部相当部の幅方向中央部および上記連結部の幅方向中央部を、上記骨片の一般部に比べて剛性の低い低剛性樹脂材料で形成してあることが望ましい。
さらに、芯材そのものの軽量化を図る上では、請求項8に記載のように、芯材のうちコーナー部以外の部分を発泡樹脂材料で形成してあることが望ましい。
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、芯材の側壁部相当部と底壁部相当部とのなすコーナー部を、当該コーナー部以外の芯材の一般部に比べて剛性の高い高剛性樹脂材料で形成してあるため、例えば取付基部におけるU字状断面形状の開放側を曲率中心から遠い外側とし底壁部側を内側として屈曲させて相手側フランジ部に追従させるような場合に、取付基部の開放側がいわゆる口開きしようとしても、相対的に剛性が高く設定されている芯材のコーナー部が上記口開き現象に対して十分に対抗することができる。
請求項1,3に記載の発明によれば、芯材のコーナー部が相対的に剛性が高い高剛性樹脂材料にて形成されているため、ウエザーストリップを屈曲させて相手側部材に追従させようとする場合に、取付基部の開放側が口開きしようとしても、相対的に剛性が高いコーナー部が当該口開き現象に十分に対抗することができる。そのため、樹脂製芯材本来の軽量化を図ることができることはもちろんのこと、取付基部での口開き現象を抑制して、相手側部材に対するウエザーストリップの保持性が向上する。
また、請求項8に記載の発明によれば、芯材のうち上記コーナー部以外の部分を発泡樹脂材料で形成してあるため、芯材の軽量化を図る上で一段と有利となる。
本発明に係るウエザーストリップの第1の実施の形態を示す図であって、ボディサイドウエザーストリップの概略説明図。 図1に示したボディサイドウエザーストリップのA−A線またはB−B線に沿う拡大断面図。 図2に示した芯材単独の斜視図。 図3に示した芯材のC−C線に沿う断面拡大図。 図3に示した芯材のスリット加工工程を示す図。 本発明に係るウエザーストリップの第2の実施の形態を示す図であって、第1の実施の形態における図4に相当する図。 図6に示したウエザーストリップの変形例を示す要部拡大図。 本発明に係るウェザーストリップの第3の実施の形態を示す図であってドアサッシュ上辺部用ウエザーストリップの断面図。 図8に示したウエザーストリップの変形例を示す要部拡大図。
図1〜4は本発明に係るウエザーストリップの具体的な第1の実施の形態を示す図であり、図1は自動車の前後のサイドドア開口部の周縁に装着されるボディサイドウエザーストリップ(以下単にウエザーストリップと称する)の概略図を示し、図2は図1におけるA−A線およびB−B線に沿う自由状態での拡大断面図を示している。また、図3は図2の芯材単独での斜視図を示していて、図4は図3の芯材のC−C線に沿う断面拡大図を示している。
図1に示すように、例えば図示外の自動車のサイドドアによって開閉される前後の車体側ドア開口部の開口縁には、図2に示す車体パネル1に形成されたフランジ部2が閉ループ状に存在していて、このフランジ部2を嵌合保持部するかたちで同じく閉ループ状にウエザーストリップ3が装着される。
図2に示すように、ウエザーストリップ3は、断面略U字状の取付基部4と、この取付基部4のうち後述する一方の側壁部9aに一体に形成されてドアパネル7と弾接することになるシール部としての中空シールリップ5と、をもって大略構成されている。
取付基部4は、互いに対向する一対の側壁部9a,9b同士をそれらの間に介在する底壁部10をもって相互に接続することにより、底壁部10と正対する位置を開口部4aとして、全体として断面略U字状に形成されているもので、取付基部4には当該取付基部4と略相似形をなす樹脂製の芯材12が埋設されている。
側壁部9bは車体取付時に車室内側に位置し、その内壁面には反対側の側壁部9aに向かって保持リップ20が斜めに突出形成されているとともに、反対側の側壁部9a、すなわち車体取付時に車室外側に位置することになる側壁部9aの内壁面には二段にわたって保持ビード19a,19bが突出形成されている。これらの保持リップ20および保持ビード19a,19bは、ウエザーストリップ3の車体装着時に一対の側壁部9a,9b同士による挟持力を受けてフランジ部2に圧接し、これをもってウエザーストリップ3はフランジ部2に嵌合保持される。なお、側壁部9bと底壁部10とのなす外側コーナー部からは、内装材たるトリム8の端末部を隠蔽するカバーリップ6が車室内側に向けて突出形成されている。
また、側壁部9aの外側面には、当該側壁部9aを共有するかたちで中空シールリップ5が一体に形成されている。
ここで、取付基部4は例えばポリプロピレンやポリエチレン等をその主原料とする硬質のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV,TPO)により形成されていて、中空シールリップ5は上記ポリプロピレンやポリエチレン等をその主原料とする軟質のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPV,TPO)により形成されている。これにより、中空シールリップ5は本来の機能に基づいた撓み変形容易性、反復復元性およびシール性を確保されている一方、取付基部4はフランジ部2に嵌合保持される観点から所定の剛性が確保される。
なお、取付基部4および中空シールリップ5の材質は上記のものに限定されず、例えばEPDM等のオレフィン系のゴム系材料を採用することもでき、この場合には取付基部4にその比重を例えば1.2〜1.4としたソリッドのゴム系材料を採用する一方で、中空シールリップ5にその比重を例えば0.4〜0.6とした発泡性のゴム系材料を採用することが上記中空シールリップ5と取付基部4の機能を確保する上で望ましい。
そして、取付基部4に埋設されている芯材12は後述するように硬質のオレフィン系熱可塑性樹脂であるポリプロピレンをその主要な原材料として形成されている。
このため、ウエザーストリップ3はその構成要素全てがオレフィン系樹脂を主原料として形成されていて、そのリサイクル性が良好なものとなっている。
図3は芯材12の詳細を示す斜視図であって、図4はそのC−C線に沿った断面拡大図である。
これらの図3,4に示すように、芯材12は略U字状で細片状の多数の骨片13と、これらの骨片13,13・・同士を相互に連結する板状の連結部14とから構成されている。
骨片13は、その一つ一つが互いに対向する一対の脚部15a,15bと、これらの脚部15a,15b同士を接続する底部16と、によってU字状に形成されるとともに、長手方向に一定の間隔を空けて所定のピッチで並設されていて、骨片13と同じ厚みの連結部14がこれらの骨片13における底部16同士の略中央に位置していることにより、上記骨片13,13‥同士が連結部14にて相互に連結している。なお、脚部15a,15bはそれぞれ特許請求の範囲の記載における側壁部相当部に該当し、底部16は底壁部相当部に該当する。
ここで、芯材12全体は、先に述べたように、例えば硬質の熱可塑性樹脂であるポリプロピレンをマトリックス樹脂としてこれに補強材としてタルクを所定の割合で含有させた樹脂材料で形成されたものであるが、骨片13のうち、一対の脚部15a,15bと底部16とのなすそれぞれのコーナー部18a,18bは、上記ポリプロピレンに上記補強材としてタルクを多く含有させた高剛性樹脂材料によって形成されている。言い換えるならば、芯材12において、それぞれの骨片13のコーナー部18a,18bのみが高剛性樹脂材料で形成されていて、骨片13のうちコーナー部18a,18bを除いた一般部や連結部14は、上記高剛性樹脂材料より補強材の含有量が少ない樹脂材料により形成されている。
そして、上記コーナー部18a,18bを形成している高剛性樹脂材料の曲げ弾性率は5,000〜7,000MPaの範囲に設定してある。その一方で、上記芯材12のうちコーナー部18a,18b以外の一般部を形成している樹脂材料の曲げ弾性率は2,000〜4,000MPaの範囲に設定してある。これらの曲げ弾性率の数値は、旧JIS K 7203(1982)に準拠している(以下、同じ)。
また、上記芯材12のうちコーナー部18a,18b以外の部分を形成する樹脂材料として、例えば発泡剤を含有させた発泡樹脂材料を用いることにより、コーナー部18a,18bの剛性を損なうことなく芯材12のさらなる軽量化を図る上で有利となる。さらに、本実施の形態においては、上記のように芯材のマトリックス樹脂として硬質のオレフィン系熱可塑性樹脂であるポリプロピレンを採用しているが、これに代えて例えば同系のポリエチレン等を用いることもできる。さらにまた、補強材として上記タルクに代えてガラス繊維フィラー等を用いることもできる。
上記芯材12を成形するには、例えば図5に示すように、コーナー部18a,18bとなる硬質樹脂材料と、芯材12のうちコーナー部18a,18b以外の一般部となる樹脂材料とを使い分けるいわゆる二重押出成形法により、長手方向で均一断面形状のものとして図5の中間素材12Aを押出成形して固化させる。その後、後工程において、この中間素材12Aに対し例えば回転する一対の円盤状のスリッターS1,S2を中間素材12Aの長手方向と直交する方向に相対移動させ、連結部14を残しつつスリット17(切り込み)を形成するためのスリット加工を施すことにより、図3のような略U字状の芯材12が成形される。
さらに、こうして成形された芯材12を図2のウエザーストリップ3を押出成形するための図示外の押出機の口金に挿入し、この芯材12を送り出しながら、その芯材12の周りに取付基部4や中空シールリップ5となる材料を二重押出成形法のもとで押出成形することにより、図2の断面形状を有するウエザーストリップ3が成形されることになる。
したがって、このように構成されたウエザーストリップ3は、先に述べたように、図2の取付基部4における双方の側壁部9a,9b同士の間にフランジ部2を挟持することで、車体パネル1側に嵌合保持されることとなる。
具体的には、ウエザーストリップ3は、図1に示したように車体側のドア開口部におけるフランジ部2の閉ループ形状に合わせて予め閉ループ状のものとして形成されているので、図2の取付基部4の開口部4a側を外側とし且つ底壁部10側を内側としてウエザーストリップ3を適宜屈曲させて、相手側のフランジ部2の曲率に追従させながら当該フランジ部2に押し込むことで装着することになる。
この場合において、例えば図1に示すように特に曲率の度合いが大きい(曲率半径が小さい)コーナー部Q1等においては、ウエザーストリップ3を折り曲げながら相手側のフランジ部2に追従させる過程で、ウエザーストリップ3の開口部4aにおける開口幅が自由状態の時に比べていわゆる口開き気味となって、当該部分では相手側のフランジ部2に対する嵌合保持力が低下し易い傾向となることは、先に述べたとおりである。
しかしながら、当該第1の実施の形態によれば、先に述べたようにウエザーストリップ3の取付基部4に樹脂製の芯材12を埋設してあり、しかもその芯材12のうちでもそれぞれの骨片13における一対の脚部15a,15bの曲げの起点となるコーナー部18a,18bを高剛性樹脂材料で形成してあるため、先に述べたようなウエザーストリップ3の開口部4aにおける口開き現象に対抗することができ、その口開きの度合いを抑制することができる。
その結果として、本実施の形態におけるウエザーストリップ3によれば、樹脂製の芯材12を採用して軽量化を図っている上に、従来の技術のような口開き現象を抑制して、相手側のフランジ部2に対するウエザーストリップ3の嵌合保持力ひいては保持性の向上を図ることができる。
また、先に述べたように、芯材12において、タルク等の補強材を多く含んだ高剛性樹脂材料は上記コーナー部18a,18bのみに用いているため、芯材12の大幅な重量増加をもたらすこともない。
その上、芯材12のうちそれぞれの骨片13の底部16と連結部14には高剛性樹脂材料が採用されていないので、例えば図2のウエザーストリップ3を、その取付基部4の開口部4a側を外側とし且つ底壁部10側を内側として屈曲させて相手側のフランジ部2に装着する際に、その屈曲容易性または湾曲容易性が阻害されることもない。
図6は本発明に係るウエザーストリップの具体的な第2の実施の形態を示し、第1の実施の形態における図4と同様に芯材12単独での断面図を示している。なお、図6では、第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付してある。
図6に示す第2の実施の形態においては、芯材12のそれぞれの骨片13における底部16の幅方向中央部と、それら骨片13同士を芯材12の長手方向で相互に連結している連結部24の幅方向中央部とをボトムセンタ部24aとし、このボトムセンタ部24aを、芯材12のうち当該ボトムセンタ部24aやコーナー部18a,18bを除いた一般部よりも剛性の低い低剛性樹脂材料で形成してある点で図4に示した第1の実施の形態のものと異なっている。
このボトムセンタ部24aは、それぞれの骨片13および連結部24に跨るかたちで、芯材12の長手方向で連続しつつ当該長手方向に縦断するように延在している。そして、ボトムセンタ部24aは、それぞれの骨片13における底部16および連結部24の厚みの半分程度の厚みを有していて、それぞれの骨片13における底部16および連結部24の外表面側に面一状態をなして露出している。
その上で、このボトムセンタ部24aは、先に述べたように、芯材12のうち当該ボトムセンタ部24aやコーナー部18a,18bを除いた一般部よりも剛性の低い低剛性樹脂材料、ここでは硬質のオレフィン系熱可塑性樹脂であるポリプロピレンにより形成されていて、その曲げ弾性率は1000〜1900MPaの範囲に設定してある。
ここで、上記ボトムセンタ部24aの材質としては上記ポリプロピレンに限定されず、同じオレフィン系熱可塑性樹脂であるポリエチレン等を用いることができるほか、要求される曲げ弾性率等によっては、先の第1の実施の形態と同様にタルク等の補強材を含有させることもできる。また、芯材12のうちコーナー部18a,18bを除いた一般部とともに、上記ボトムセンタ部24aを発泡樹脂材料で形成することも可能であり、この場合には軽量化の上で好ましいものとなる。
したがって、この第2の実施の形態によれば、ボトムセンタ部24aを、当該ボトムセンタ部24aや双方のコーナー部18a,18bを除いた芯材12の一般部に比べて剛性の低い低剛性樹脂材料で形成してあるために、特にそれぞれの骨片13の底部16や連結部24の屈曲容易性または湾曲容易性を確保することができる。そのため、先の第1の実施の形態のものと比べ、ウエザーストリップ3における取付基部4の開口部4a側を外側とし且つ底壁部10側を内側としてウエザーストリップ3を屈曲させることが一段と容易となり、相手側のフランジ部2の曲率に忠実に追従させることが可能となる。
図7は図6に示した第2の実施の形態の変形例を示していて、図6のものと共通する部分には同一符号を付してある。
この変形例では、図6と図7を比較すると明らかなように、図7のボトムセンタ部24aは、それぞれの骨片13の底部16および連結部24の外表面に露出しておらず、当該底部16および連結部24の内部に完全に埋設されている点で図6のものと異なっている。
この変形例においても、図6に示した第2の実施の形態のものと同様の効果が得られることは言うまでもない。
図8は本発明に係るウエザーストリップの具体的な第3の実施の形態を示し、図2の主要部の構造をドアサッシュ上辺部用のウエザーストリップ33に適用した場合の例を示している。
図8に示すウエザーストリップ33は、長手方向で均一の断面形状に押出成形されたものであって、断面略U字状の取付基部34と、この取付基部34の一方の側壁部39aから下向きに一体に突出形成されて、昇降式のドアガラス41の受容空間を形成しているインナウォール部49およびアウタウォール部50と、これらのインナウォール部49およびアウタウォール部50の内側面に突出形成されたシール部としての複数のガラスシールリップ35、から大略構成されている。なお、かかるウエザーストリップ33の基本構造は、例えば特開2002−46476号公報等において公知である。
そして、相手側となるドアサッシュの上辺部には、サッシュパネル31のヘミングフランジ部32が車幅方向に突出していることから、上記ウエザーストリップ33はその取付基部34をヘミングフランジ部32に嵌合させることで堅固に装着される。
図8に示す取付基部34は、図2に示した第1の実施の形態のものと同様に、互いに対向する一対の側壁部39a,39b同士をそれらの間に介在する底壁部40をもって相互に接続することにより、底壁部40と正対する位置を開口部34aとした全体として断面略U字状に形成されているもので、取付基部34には当該取付基部34と相似形をなす樹脂製の芯材42が埋設されている。
芯材42は、一対の脚部45a,45bと、これらの脚部45a,45b同士を接続する底部46とによって断面略U字状に形成されている。なお、本実施の形態における芯材42には図3の芯材12と異なり、スリット17は形成されていない。また、脚部45a,45bはそれぞれ特許請求の範囲の記載における側壁部相当部に該当し、底部46は底壁部相当部に該当する。
さらに、芯材42のうち一対の脚部45a,45bと底部46のなすそれぞれのコーナー部48a,48bは、前述の第1の実施の形態におけるコーナー部18a,18bと同じ高剛性樹脂材料で形成されている一方で、芯材42のうちこれらのコーナ部48a,48bを除く一般部は前述の第1の実施の形態における一般部と同じ樹脂材料で形成されている。
この第3の実施の形態にかかるウエザーストリップ33によれば、断面略U字状の取付基部34に埋設された芯材42のコーナ部48a,48bが一般部よりも剛性の高い高剛性樹脂材料で形成されているので、先の第1の実施の形態と同様の作用効果が得られることになる。
すなわち、芯材42の材質として樹脂を用いたことによる軽量化を図ることができることはもちろんのこと、ヘミングフランジ部32に対する十分な保持性を確保でき、先の第1の実施の形態と同様に軽量化と保持性の確保とを両立することができる。
図9は図8に示した第3の実施の形態の変形例を示していて、図8のものと共通する部分には同一符号を付してある。
図9に示す変形例において、芯材42の底部56は、その幅方向の中央部のボトムセンタ部44aを、芯材42のうち当該ボトムセンタ部44aおよび双方のコーナー部48a,48bを除いた一般部に比べて剛性の低い低剛性樹脂材料で形成してある点で図8に示した底部46と異なっている。
図9に示した変形例は、ボトムセンタ部44aの存在よりして、図6,7に示した技術の延長線上にあるものと理解することができるから、基本的にはそれらの図6,7に示したものと同様の作用効果が得られることになる。
3…ウエザーストリップ
4…取付基部
5…中空シールリップ(シール部)
9a…側壁部
9b…側壁部
10…底壁部
12…芯材
13…骨片
14…連結部
15a…脚部(側壁部相当部)
15b…脚部(側壁部相当部)
16…底部(底壁部相当部)
18a…コーナー部
18b…コーナー部
24…連結部
33…ウエザーストリップ
34…取付基部
35…ガラスシールリップ(シール部)
39a…側壁部
39b…側壁部
40…底壁部
42…芯材
45a…脚部(側壁部相当部)
45b…脚部(側壁部相当部)
46…底部(底壁部相当部)
48a…コーナー部
48b…コーナー部
56…底部(底壁部相当部)

Claims (8)

  1. 互いに対向する一対の側壁部とこれらの側壁部同士を接続している底壁部とで断面略U字状に形成された取付基部と、この取付基部の一部に一体に形成されたシール部と、を備え、
    上記取付基部に当該取付基部と相似形をなす樹脂製の芯材を埋設してあるウエザーストリップであって、
    上記芯材の側壁部相当部と底壁部相当部とのなすコーナー部を、当該コーナー部以外の芯材の一般部に比べて剛性の高い高剛性樹脂材料で形成してあることを特徴とするウエザーストリップ。
  2. 上記芯材の底壁部相当部における幅方向の中央部を、上記芯材の一般部に比べて剛性の低い低剛性樹脂材料で形成してあることを特徴とする請求項1に記載のウエザーストリップ。
  3. 上記芯材は、長手方向に所定のピッチで並設した断面略U字状をなす細片状の多数の骨片同士を、当該骨片の底壁部相当部同士の間に介在する連結部にて相互に連結してあり、
    上記それぞれの骨片における側壁部相当部と底壁部相当部とのなすコーナー部を、当該コーナー部を除いた骨片の一般部に比べて剛性の高い高剛性樹脂材料で形成してあることを特徴とする請求項1に記載のウエザーストリップ。
  4. 上記それぞれの骨片における底壁部相当部の幅方向中央部および上記連結部の幅方向中央部を、上記骨片の一般部に比べて剛性の低い低剛性樹脂材料で形成してあることを特徴とする請求項3に記載のウエザーストリップ。
  5. 上記高剛性樹脂材料の曲げ弾性率が5,000〜7,000MPaであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のウエザーストリップ。
  6. 上記低剛性樹脂材料の曲げ弾性率が1,000〜1,900MPaであることを特徴とする請求項5に記載のウエザーストリップ。
  7. 上記一般部の曲げ弾性率が2,000〜4,000MPaであることを特徴とする請求項6に記載のウエザーストリップ。
  8. 上記芯材は上記コーナー部以外の部分を発泡樹脂材料で形成してあることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のウエザーストリップ。
JP2013051248A 2013-03-14 2013-03-14 ウエザーストリップ Active JP6169866B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013051248A JP6169866B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 ウエザーストリップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013051248A JP6169866B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 ウエザーストリップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014177163A true JP2014177163A (ja) 2014-09-25
JP6169866B2 JP6169866B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=51697573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013051248A Active JP6169866B2 (ja) 2013-03-14 2013-03-14 ウエザーストリップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6169866B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016222146A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 化成工業株式会社 車両用ウェザーストリップ及びその製法
JP2018132097A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 東海興業株式会社 シール用樹脂成形品

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002172985A (ja) * 2000-12-08 2002-06-18 Toyoda Gosei Co Ltd ウエザストリップ
JP2004155221A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Mitsubishi Chemicals Corp 自動車用ウェザーストリップ
JP2005306291A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Nishikawa Rubber Co Ltd ウェザーストリップ
JP2005329925A (ja) * 2004-04-22 2005-12-02 Nishikawa Rubber Co Ltd 自動車用ウェザーストリップの芯材、自動車用ウェザーストリップ、及び自動車用ウェザーストリップの製造方法
JP2009006760A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Nishikawa Rubber Co Ltd ボディフランジ用ウエザーストリップおよび同加工方法
JP2010030571A (ja) * 2008-07-24 2010-02-12 Tokiwa Chemical Industry Co Ltd 芯材を有する自動車用の押出し成形品

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002172985A (ja) * 2000-12-08 2002-06-18 Toyoda Gosei Co Ltd ウエザストリップ
JP2004155221A (ja) * 2002-11-01 2004-06-03 Mitsubishi Chemicals Corp 自動車用ウェザーストリップ
JP2005329925A (ja) * 2004-04-22 2005-12-02 Nishikawa Rubber Co Ltd 自動車用ウェザーストリップの芯材、自動車用ウェザーストリップ、及び自動車用ウェザーストリップの製造方法
JP2005306291A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Nishikawa Rubber Co Ltd ウェザーストリップ
JP2009006760A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Nishikawa Rubber Co Ltd ボディフランジ用ウエザーストリップおよび同加工方法
JP2010030571A (ja) * 2008-07-24 2010-02-12 Tokiwa Chemical Industry Co Ltd 芯材を有する自動車用の押出し成形品

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016222146A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 化成工業株式会社 車両用ウェザーストリップ及びその製法
JP2018132097A (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 東海興業株式会社 シール用樹脂成形品
WO2018151032A1 (ja) * 2017-02-14 2018-08-23 東海興業株式会社 シール用樹脂成形品
CN110392798A (zh) * 2017-02-14 2019-10-29 东海兴业株式会社 用于密封的树脂成型品
CN110392798B (zh) * 2017-02-14 2022-02-25 东海兴业株式会社 用于密封的树脂成型品
US11479645B2 (en) 2017-02-14 2022-10-25 Tokai Kogyo Co., Ltd. Resin molded article for seal

Also Published As

Publication number Publication date
JP6169866B2 (ja) 2017-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9254736B2 (en) Glass run channel
US10611223B2 (en) Glass run for automobile door
JP2009056924A (ja) 自動車用ガラスラン
JP2009056941A (ja) 自動車用ガラスラン
JP2009280193A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2015182722A (ja) 自動車用ガラスラン
JP2010149838A (ja) 自動車用オープニングトリムウェザストリップ
JP2013184627A (ja) ガラスラン
JP2006347485A (ja) 自動車用ガラスラン
US9919590B2 (en) Opening trim weatherstrip
JP6169866B2 (ja) ウエザーストリップ
JP4924894B2 (ja) ドアウエザストリップ
JP5110382B2 (ja) ドアウエザストリップの製造方法
JP2009120048A (ja) 自動車用ガラスラン
JP2008024112A (ja) ガラスラン
JP2016068570A (ja) 自動車用ガラスラン
JP7403399B2 (ja) 自動車ドア用グラスラン
JP5696633B2 (ja) オープニングトリムウエザストリップ
JP5693087B2 (ja) ウエザーストリップとその製造方法
JP2011225205A (ja) 自動車用ガラスラン
JP2004175221A (ja) 自動車用ドアウエザーストリップ
JP2022135783A (ja) ドアホールキャップ、シール部材およびドアホールキャップの取付構造
JP2010047157A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP2007230280A (ja) ドアウエザストリップ
JP2020117109A (ja) 車両用のトリム材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6169866

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250