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JP2007230280A - ドアウエザストリップ - Google Patents

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JP2007230280A JP2006051752A JP2006051752A JP2007230280A JP 2007230280 A JP2007230280 A JP 2007230280A JP 2006051752 A JP2006051752 A JP 2006051752A JP 2006051752 A JP2006051752 A JP 2006051752A JP 2007230280 A JP2007230280 A JP 2007230280A
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Abstract

【課題】ドアウエザストリップの重量を軽減し、ドアフレームに強固に装着されるドアウエザストリップを提供する。
【解決手段】ドアウエザストリップは、リヤドア1のフロント側縦辺部に取付けられるフロント縦辺サブシール部14、上辺押出部11、リヤ縦辺押出部15と、フロント側接続部12及びリヤ側接続部13から構成される。フロント縦辺サブシール部14は、ドアフレーム取付部20及びドアシール部30から構成される。ドアフレーム取付部20は、断面が略コ字形に形成されるとともに硬質の材料で構成されてリヤドア1のフロント側先端部に取付けられ、ドアシール部30は、リップ状に形成されるとともに軟質の材料で構成されてフロントドアの後端に当接するドアウエザストリップである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のリヤドアとフロントドアの後縁及び車体開口部周縁との間をシールする自動車用のドアウエザストリップに関するものである。
自動車のリヤドア1と車体開口部周縁6との間のシールは、図4及び図5に示すように、リヤドア1に設けられたドアフレーム2の外周部に取付けられるドアウエザストリップ110及び/または、車体開口部周縁6のフランジ6aに取付けられるオープニングトリムウエザストリップ130によりなされる。なお、ドアガラス5とリヤドア1との間のシールは、ドアフレーム2の内周のチャンネル3に取付けられるガラスラン120によってなされる。
図5は、図4のA−A線に沿った断面図である。
ガラスラン120は、図5に示すように、チャンネル3に取付けられ、車外側側壁121、底壁122と車内側側壁123からなる断面略U字形の内部にドアガラス5の端部を収納し、車外側側壁121と車内側側壁123の先端から延設した車外側シールリップ124と車内側シールリップ125をドアガラス5の車外側面・車内側面に当接させてシールしている。
車体開口部周縁6のフランジ6aに取付けられたオープニングトリムウエザストリップ130は、断面略U字形のトリム部131によりフランジ6aに取付けられ、中空シール部132をドアフレーム2等の内面に当接させて、リヤドア1と車体開口部周縁6との間をシールしている。
リヤドア1のドアフレーム2の外周部に取付けられたドアウエザストリップ110は、取付基部111とその上面に一体に形成された中空シール部114とシールリップ部116とから構成される。取付基部111は、ドアフレーム2の外周部に取付けられたリテーナー155に嵌め込まれてドアフレーム2に固定される。そして、ドア閉時にシールリップ部116が車体開口部周縁6の最も車外側の側端に当接し、ドアフレーム2の外周端縁と車体開口部周縁6の車外側側端との間の隙間をシールする。そのとき、中空シール部114は、車体開口部周縁6のシールリップ部116が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、リヤドア1と車体開口部周縁6との間をシールしている。
このような従来のドアウエザストリップ110の全体の形状を図6に示す。従来のドアウエザストリップ110は、リヤドア1の上辺部に取付けられる上辺押出部211と、リヤドア1のリヤ側縦辺に取付けられるリヤ縦辺押出部215と、リヤドア1の下辺部に取付けられリヤ縦辺押出部215と連続する下辺押出部217と、リヤドア1のフロント側縦辺に取付けられセンターピラーとリヤドア1との間をシールするフロント縦辺押出部216と、リヤドア1のフロント側先端部に取付けられてフロントドアの後端とリヤドア1の先端との間をシールするフロント側サブシール部214から構成される。
そして、図6に示すように、ドアウエザストリップ110は、リヤ縦辺押出部215と、フロント縦辺押出部216及び下辺押出部217が1本の押出成形されたウエザストリップで形成される。また、この上辺押出部211及びフロント縦辺押出部216とフロント側サブシール部214とを接続するフロント側接続部212及び、上辺押出部211とリヤ縦辺押出部215とを接続するリヤ側接続部213により環状に形成されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
フロント側接続部212の拡大斜視図を図7に示す。
リヤドア1の上辺部に取付けられ、車体開口部周縁6の上辺部との間をシールする上辺押出部211は、図5と図6(d)に示すように、取付基部111、中空シール部114及びシールリップ部116から形成されている。
センターピラーとリヤドア1との間をシールするフロント縦辺押出部216は、図6(c)に示すように、取付基部111及び中空シール部114から形成されている。また、フロント縦辺押出部216と連続して形成されるリヤ縦辺押出部215も同様な断面形状を有する。
フロントドアの後端とリヤドア1の先端との間をシールするフロント側サブシール部214は、図6(b)に示すように、ドアフレーム取付部220とドアシール部230から構成される。
ドアフレーム取付部220は、リヤドア1の先端部に取付けられるように断面略コ字形に形成され、車外側側壁221、車内側側壁222及び底壁223から形成される。ドアフレーム取付部220の内部には板金等で形成されたインサート227が埋設され、断面略コ字形の開口部側からリヤドア1のフロント側先端部が挿入され、ドアフレーム取付部220がその先端部を把持する。インサート227が埋設されているため、ドアフレーム取付部220がその先端部を強固に把持することができる。
このドアウエザストリップ110は、図6(a)に示すように、環状に形成され、リヤドア1の全周に亘り装着される。しかしながら、リヤドア1と車体開口部周縁6との間のシールは、上述のようにオープニングトリムウエザストリップ130とドアウエザストリップ110の両方で行なう場合には、特に、オープニングトリムウエザストリップ130により上記のシールを主に行なう場合には、必ずしも、リヤドア1のフロント側において、ドアウエザストリップ110を二重に装着する必要はなかった。
また、図7に示すように、フロント側接続部212は、上辺押出部211、フロント縦辺サブシール部214及びフロント縦辺押出部216の3本を接続するため、金型構造が複雑になり、成形作業も手間がかかった。
さらに、自動車の軽量化を推進するために、ドアウエザストリップ110の軽量化が必要とされている。
特開平10−930号公報 特開平10−338034号公報
このため、本発明は、ドアウエザストリップのフロント縦辺押出部を除去して、フロント縦辺サブシール部のインサートを廃止して、重量を軽減し、ドアフレームに強固に装着されるドアウエザストリップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車のリヤドアと車体開口部周縁との間をシールし、リヤドアのドアフレームの外周に取付けられるドアウエザストリップにおいて、
ドアウエザストリップは、リヤドアのフロント側縦辺部に取付けられるフロント縦辺サブシール部、リヤドアの上辺に取付けられる上辺押出部、リヤドアのリヤ側縦辺部に取付けられるリヤ縦辺押出部と、フロント縦辺サブシール部と上辺押出部を接続するフロント側接続部、及び上辺押出部とリヤ縦辺押出部を接続するリヤ側接続部から構成され、
フロント縦辺サブシール部は、ドアフレームに取付けられるドアフレーム取付部及びフロントドアの後端に当接してシールするドアシール部から構成され、ドアフレーム取付部は、断面が略コ字形に形成されるとともに硬質の材料で構成されてリヤドアのフロント側先端部に取付けられ、ドアシール部は、リップ状に形成されるとともに軟質の材料で構成されてフロントドアの後端に当接するドアウエザストリップである。
請求項1の本発明では、ドアウエザストリップは、リヤドアのフロント側縦辺部に取付けられるフロント縦辺サブシール部、リヤドアの上辺部に取付けられる上辺押出部、リヤドアのリヤ側縦辺部に取付けられるリヤ縦辺押出部と、フロント縦辺サブシール部と上辺押出部を接続するフロント側接続部、及び上辺押出部とリヤ縦辺押出部を接続するリヤ側接続部から構成されている。このため、1本のドアウエザストリップをドアフレームに装着することにより、リヤドアの上辺、リヤ側縦辺部及びフロント側縦辺部と車体開口部周縁との間をシールすることができる。また、ドアウエザストリップのフロント側縦辺部を無くすることができ、ドアウエザストリップの重量を軽減することができる。
リヤドアのコーナー部の形状に沿ってフロント側接続部及びリヤ側接続部を形成することができ、コーナー部のシールを確実に行うことができる。
フロント縦辺サブシール部は、ドアフレームに取付けられるドアフレーム取付部及びフロントドアの後端に当接してシールするドアシール部から構成されるため、ドアフレーム取付部がリヤドアのフロント側先端に容易に取付けることができ、ドアフレームに固定されると、ドアシール部がフロントドアの後端に確実に当接して、フロントドアとリヤドアの間の隙間をシールすることができる。
ドアフレーム取付部は、断面が略コ字形に形成されるとともに硬質の材料で構成されてリヤドアのフロント側先端部に取付けられたため、断面が略コ字形に形成されたドアフレーム取付部の内部にリヤドアのフロント側先端部を挿入すると、硬質の材料で構成されたドアフレーム取付部が強固に把持することができる。硬質の材料で形成されたため、インサート部材使用しなくすることができ、自動車の軽量化に貢献できる。
ドアシール部は、リップ状に形成されるとともに軟質の材料で構成されてフロントドアの後端に当接するため、ドアシール部が柔軟にフロントドアに当接し、フロントドアとリヤドアの建付け寸法のばらつきを吸収して確実にシールすることができるとともにドア閉力を減少させることができる。
請求項2の本発明は、フロント縦辺サブシール部のドアフレーム取付部の内部にフランジ保持リップを形成し、フランジ保持リップによりドアフレーム取付部をリヤドアのフロント側先端部に保持させたドアウエザストリップである。
請求項2の本発明では、フロント縦辺サブシール部のドアフレーム取付部の内部にフランジ保持リップを形成し、フランジ保持リップによりドアフレーム取付部をリヤドアのフロント側先端部に形成されたフランジ部を保持する。このため、ドアフレーム取付部のフランジ保持リップがリヤドアのフロント側先端部を安定的に把持することができる。
請求項3の本発明は、ドアフレーム取付部のフランジ保持リップは、リヤドアのフロント側先端部に形成された係止突部に係止され、リヤドアのフロント側先端部の側面と接触又は近接するように形成されたドアウエザストリップである。
請求項3の本発明では、ドアフレーム取付部のフランジ保持リップは、リヤドアのフロント側先端部に形成された係止突部に係止され、リヤドアのフロント側先端部の側面と接触又は近接するように形成された。このため、フランジ保持リップの係止によりドアフレーム取付部からリヤドアのフロント側先端部が抜け出ることを防止し、フランジ保持リップがフロント側先端のフランジ部側面に強く押圧されることがなく、フランジ保持リップが形成された車内側側壁又は車外側側壁の外面が膨らむことがなく、見栄えがよい。
請求項4の本発明は、フロント縦辺サブシール部のドアフレーム取付部は、開口側が底壁側よりも狭く形成されたドアウエザストリップである。
請求項4の本発明では、フロント縦辺サブシール部のドアフレーム取付部は、開口側が底壁側よりも狭く形成されたため、ドアフレーム取付部の内部に挿入されたリヤドアのフロント側先端部をドアフレーム取付部が挟むように保持することができ、ドアフレーム取付部が強く安定して把持することができる。
請求項5の本発明は、フロント縦辺サブシール部のドアフレーム取付部の材料の硬度は、IRHD85°〜95°であるドアウエザストリップである。
請求項5の本発明では、フロント縦辺サブシール部のドアフレーム取付部の材料の硬度は、IRHD85°〜95°であるため、インサート部材が埋設されていなくてもドアフレーム取付部がリヤドアのフロント側先端部を強く把持することができ、ドアウエザストリップの重量を軽減することができる。
請求項6の本発明は、リヤ縦辺押出部は、リヤドアのリヤ側縦辺部と、リヤ側縦辺部に連続してリヤドアの下辺に取付けられる下辺部まで延長されたドアウエザストリップである。
請求項6の本発明では、リヤ縦辺押出部は、リヤドアのリヤ側縦辺部と、リヤ側縦辺部に連続してリヤドアの下辺に取付けられる下辺部まで延長されたため、リヤ側縦辺部から一体的に延長してリヤドアの下辺までシールすることができ、路面からの騒音や雨水の浸入を防止することができる。
請求項7の本発明は、フロント縦辺サブシール部のドアシール部は、ドアフレーム取付部と連続しリヤドアに当接し保持される保持底部と、保持底部の先端と連続しフロントドアに当接し、シールするシールリップ部から構成され、保持底部は、ソリッド材で形成され、シールリップ部はスポンジ材で形成されたドアウエザストリップである。
請求項7の本発明では、フロント縦辺サブシール部のドアシール部は、ドアフレーム取付部と連続しリヤドアに当接し保持される保持底部と、保持底部の先端と連続しフロントドアに当接し、シールするシールリップ部から構成される。このため、ドアフレーム取付部をリヤドアのフロント側先端部に取付けると、保持底部がリヤドアのアウターパネルに当接して安定して保持されることができる。また、保持底部の先端と連続するシールリップ部が保持底部に保持されてフロントドアの後端に確実に当接することができ、確実にフロントドアとリヤドアの間をシールすることができる。
シールリップ部はスポンジ材で形成されたため、フロントドアに当接したときに柔軟に撓むことができ、ドア閉力を減少させることができる。
請求項8の本発明は、ドアウエザストリップの上辺押出部は、ドアフレームと車体開口部周縁の車外側との間をシールする車外側ウエザストリップと、ドアフレームの車内側に取付けられ、ドアフレームと車体開口部周縁の車内側との間をシールする車内側ウエザストリップ及び、車外側ウエザストリップと車内側ウエザストリップとを一体に連結する連結部から構成されたドアウエザストリップである。
請求項8の本発明では、ドアウエザストリップの上辺押出部は、ドアフレームと車体開口部周縁の車外側との間をシールする車外側ウエザストリップと、ドアフレームの車内側に取付けられ、ドアフレームと車体開口部周縁の車内側との間をシールする車内側ウエザストリップ及び、車外側ウエザストリップと車内側ウエザストリップとを一体に連結する連結部から構成された。このため、リヤドアの上辺において、ドアウエザストリップの高さを低くすることができ、ドアフレームと車体開口部周縁の間の隙間を小さくすることができ、ドアフレームの車外側の外面の幅を小さくすることができる。
本発明は、フロント縦辺サブシール部は、ドアフレーム取付部及びドアシール部から構成されるため、ドアシール部がフロントドアの後端に確実に当接して、フロントドアとリヤドアの間の隙間をシールすることができ、ドアウエザストリップのフロント側縦辺部の二重シールをなくして、重量を軽減できる。
ドアフレーム取付部は、断面が略コ字形に形成されるとともに硬質の材料で構成されたため、インサート部材を廃止して軽量化することができる。また、ドアフレーム取付部の内部にリヤドアのフロント側先端のフランジ部を挿入すると、ドアフレーム取付部がフランジ部を強固に把持することができる。ドアシール部は、軟質の材料でリップ状に形成されるため、ドアシール部が柔軟にフロントドアに当接し、確実にシールすることができるとともにドア閉力を減少させることができる。
本発明の実施の形態を図1〜図4に基づき説明する。
図4は自動車の側面図である。図4に示すように、自動車のリヤドア1の上部の外周部にはドアフレーム2が設けられ、その内側にはドアガラス5が昇降自在に取付けられる。また、ドアフレーム2の外周部にはドアウエザストリップ10が取付けられ、リヤドア1とフロントドアの後端縁と、車体開口部周縁6との間をシールしている。
なお、ドアフレーム2の内周には、チャンネル3が設けられ、このチャンネル3内にガラスランが取付けられ、ドアガラス5の昇降を案内するとともに、ドアガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
図2は、本発明の実施の形態のドアウエザストリップ10の正面図であり、図1は、ドアウエザストリップ10のフロント縦辺サブシール部14の断面図であり、図2におけるI−I線に沿った断面図である。
図3は、ドアウエザストリップ10の上辺押出部11をドアフレーム2に取付けた部分の断面図であり、図4のA−A線に沿った断面図である。
まず、本発明の実施の形態であるドアウエザストリップ10の全体の形状を説明する。
ドアウエザストリップ10は、図2に示すように、リヤドア1の上辺に取付けられる上辺押出部11と、リヤドア1のリヤ側縦辺部に取付けられるリヤ縦辺押出部15と、リヤドア1のフロント側縦辺部に取付けられるフロント縦辺サブシール部14から構成されている。そして、それぞれのコーナー部で、フロント縦辺サブシール部14と上辺押出部11を、型成形で成形されたフロント側接続部12で接続し、上辺押出部11とリヤ縦辺押出部15を、型成形で成形されたリヤ側接続部13で接続している。
本発明のドアウエザストリップ10は、従来のものと比べてリヤドア1のフロント側縦辺部に取付けられるフロント縦辺押出部がなく、フロント縦辺サブシール部14のみである。このため、ドアウエザストリップ10全体の重量が低減されて、自動車の軽量化に貢献することができる。なお、リヤドア1と車体開口部周縁6との間のシールは、背景技術で説明したように、車体開口部周縁6に取付けられたオープニングトリムウエザストリップでおこなわれる。
上辺押出部11とリヤ縦辺押出部15の断面形状については後述する。
リヤ縦辺押出部15は、先端がリヤドア1の下辺部に取付けられる下辺部まで一体的に連続して延長されるため、リヤドア1の下辺と車体開口部周縁6の間をシールすることができ、路面からの騒音や雨水の浸入を防止することができる。この下辺部は、リヤ縦辺押出部15と一体的に連続して形成したものを曲げてもよく、或いは別に成形したものを型成形部で接続してもよい。
フロント縦辺サブシール部14は、図1に示すように、リヤドア1のフロント側縦辺部の先端に取付けられる。フロント側縦辺部の先端は、ドアフレーム2のアウターパネル2aとインナーパネル2bのフロント側の先端が一体に溶接されてフランジ部2cを形成している。このフランジ部2cに、フロント縦辺サブシール部14は取付けられる。
フランジ部2cにおいては、アウターパネル2aの先端が、インナーパネル2bや補強パネル等の先端を覆うように曲げられて、インナーパネル2bの側面に圧接される。アウターパネル2aの先端とインナーパネル2bの側面は段差を形成し、その段差が係止突部2dを形成する。
フロント縦辺サブシール部14は、図1に示すように、リヤドア1のドアフレーム2のフロント側先端部のフランジ部2cに取付けられるドアフレーム取付部20及びフロントドア8の後端に当接してシールするドアシール部30から構成される。
ドアフレーム取付部20は、断面が略コ字形に形成され、車外側側壁21、車内側側壁22及び底壁23から構成され、硬質の材料で構成される。
車内側側壁22の内面には、底壁23方向に伸びたフランジ保持リップ24が形成されている。フランジ保持リップ24の先端は、上記のフランジ部2cの係止突部2dに係止して、ドアフレーム取付部20がフランジ部2cから抜け出ることを防止する。また、フランジ保持リップ24は、フランジ部2cの側面と接触するか若干隙間が生じる程度に位置するため、フランジ部2cをドアフレーム取付部20内に挿入したときに、フランジ保持リップ24が形成された車内側側壁22の外面がフランジ保持リップ24に押されて外側に膨らむことがなく、見栄えがよい。
車内側側壁22は、開口方向に延長されて形成され、その先端には、フランジ部2cの側面に当接するフランジシールリップ25が設けられている。フランジシールリップ25は、ドアフレーム取付部20とフランジ部2cとの間をシールする。
フランジ保持リップ24の外面は、フランジシールリップ25から一体的に延設された軟質の材料で被覆されることができる。この場合は、表面が円滑になり見栄えがよい。
車外側側壁21の内面には、複数のフランジ保持リップ26、26が形成され、ドアフレーム2のアウターパネル2aに当接して、車内側側壁22のフランジ保持リップ24と合わせて、ドアフレーム取付部20をフランジ部2cに保持している。
ドアフレーム取付部20の断面形状を、開口側が底壁側よりも狭く形成することができる。この場合は、ドアフレーム取付部20の内部に挿入されたリヤドア1のフロント側先端部に形成されたフランジ部2cを、車外側側壁21と車内側側壁22が挟むように力が働き、フランジ部2cを強く保持することができ、ドアフレーム取付部20が強く安定して把持することができる。
ドアシール部30は、車外側側壁21の先端から一体的に延設された保持底部31と、保持底部31の先端から屈曲して延設されたシールリップ部32から構成される。
保持底部31は、車外側側壁21とは略直角に屈曲して形成され、ドアフレーム2のフロント側先端に設けられたアウターパネル2aの屈曲部分に当接する。このため、ドアシール部30を安定して保持することができる。
保持底部31をドアフレーム取付部20と同様にソリッド材で形成することができる。この場合は、ドアフレーム取付部20をリヤドア1のフロント側先端部のフランジ部2cに取付けると、保持底部31と車外側側壁21がリヤドア1のアウターパネル2aの直角に屈曲した部分に当接して安定して保持されることができる。このため、ドアシール部30がフロントドア後端8に確実に当接することができ、確実にフロントドアとリヤドア1の間をシールすることができる。
シールリップ部32は、保持底部31から鉤状に屈曲して形成される。ドア閉時に、シールリップ部32は、フロントドア後端8に当接する。このため、シールリップ部32がフロントドア後端8とリヤドア1の先端の間の隙間をシールすることができる。シールリップ部32は、リップ状に形成され、根元から柔軟に撓むことができるため、確実にシールすることができる。
また、シールリップ部32をスポンジ材で形成することができる。この場合は、フロントドアに当接したときに柔軟に撓むことができ、ドア閉力を減少させることができる。
なお、ドアフレーム取付部20は、硬質の材料で形成することができる。硬質の材料で形成すると、ドアフレーム取付部20の内部に板金等で形成したインサート部材を埋設しなくても、ドアフレーム取付部20はフランジ部2cの把持力を充分に有することができ、ドアフレーム2のフランジ部2cに強固に保持されることができる。そのため、上記のようにシールリップ部32を所定位置に当接させることができ、シール性を確保することができる。
硬質の材料は、例えば、IRHD85°〜95°の硬質ゴム又は熱可塑性エラストマーから形成することができる。硬質ゴム又は熱可塑性エラストマーを使用すれば、軟質ゴム又は熱可塑性エラストマーを使用する他の部分と同時に成型することができる。
硬質の材料の部分は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーのソリッド材で形成されると、耐候性のよい製品を得ることができる。
ドアウエザストリップ10において、硬質の材料で形成される以外の部分、即ち、シールリップ部32、フランジシールリップ25は、EPDMゴム又はオレフィン系熱可塑性エラストマーの軟質の材料で形成される。硬質の材料をEPDM又はオレフィン系熱可塑性エラストマーで形成すると、ドアウエザストリップ10は全体としてオレフィン系でありそのまま一緒に粉砕等を行い、リサイクルして使用することができる。
次に、図3に基づき、ドアウエザストリップ10の上辺押出部11の断面形状を説明する。上辺押出部11が取付けられるドアフレーム2は、いわゆるヒドンタイプのものがあり、このヒドンタイプに装着されるドアウエザストリップ10を例に取り説明する。ヒドンタイプのドアフレーム2は、その幅が狭く、ドアフレーム2の外周に取付けられたドアモール70により覆われて、車外側からは見えないように構成されている。ドアモール70は、モール部71とリテーナー部75とから連続的に形成されている。
ドアウエザストリップ10の断面形状は、図1に示すように、車外側ウエザストリップ40、車内側ウエザストリップ50及び、車外側ウエザストリップ40と車内側ウエザストリップ50とを一体に連結する連結部60から構成される。
車外側ウエザストリップ40は、ドアフレーム2の外周の車外側、即ち上述のリテーナー部に取付けられ、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間において、車外側の先端部分をシールする。
車内側ウエザストリップ50は、ドアフレーム2の外周の車内側に取付けられ、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間において車内側をシールする。
このため、上述の車外側ウエザストリップ40と車内側ウエザストリップ50とで2重のシールをすることができる。
車外側ウエザストリップ40は、車外側取付基部41と車外側シールリップ部42から形成される。ドアウエザストリップ10をドアフレーム2に取付けるときに、上述のリテーナー部に車外側取付基部41が嵌め込まれるように係合される。そうすると、車外側取付基部41は、リテーナー部に保持されるために、強固に保持されて、車外側シールリップ部42を所定の位置に保持して、車外側シールリップ部42を確実に車体開口部周縁6とドアモール70の間の隙間に当接させることができる。
車内側ウエザストリップ50は、中空状に形成され、ドア閉時に車体開口部周縁6の車内側の膨出部に当接して、車体開口部周縁6とドアフレーム2の間をシールすることができる。
また、ドアフレーム2の車内側の平面部分は、ドアフレーム2の車内側に形成されているので、車内側ウエザストリップ50と車外側ウエザストリップ40を離れて形成できるので、ドアウエザストリップ10の高さを低くすることができ、車体開口部周縁6とドアフレーム2の間の隙間を小さくすることができる。
なお、リヤ縦辺押出部15の断面形状は、背景技術の項で述べた、図6(c)に示す形状とほぼ同様である。
次に、ドアウエザストリップ10の製造方法について説明する。
ドアウエザストリップ10の直線状の部分の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質塩化ビニル等が使用される。柔軟性を向上させるためにこれらの材料を発泡させてスポンジ材として使用することができる。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、通常の方法で加熱されて加硫、発泡が行われる。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
本発明の実施の形態であるドアウエザストリップのフロント縦辺サブシール部の断面図であり、図2のI−I線に沿った部位での断面図である。 本発明の実施の形態であるドアウエザストリップの正面図である。 本発明の実施の形態であるドアウエザストリップの上辺押出部の断面図である。 自動車ドアの側面図である。 従来の図4のA−A線に沿ったドアフレーム上部の断面図である。 (a) 従来のドアウエザストリップの正面図である。 (b) 図6(a)のB−B線に沿った断面図である。 (c) 図6(a)のC−C線に沿った断面図である。 (d) 図6(a)のD−D線に沿った断面図である。 従来の他のドアウエザストリップのコーナー部の斜視図である。
符号の説明
1 リヤドア
2 ドアフレーム
2d 係止突部
6 車体開口部周縁
10 ドアウエザストリップ
11 上辺押出部
14 フロント縦辺サブシール部
20 ドアフレーム取付部
21 車外側側壁
22 車内側側壁
23 底壁
24 フランジ保持リップ
30 ドアシール部
31 保持底部
32 シールリップ部

Claims (8)

  1. 自動車のリヤドアと車体開口部周縁との間をシールし、上記リヤドアのドアフレームの外周に取付けられるドアウエザストリップにおいて、
    該ドアウエザストリップは、上記リヤドアのフロント側縦辺部に取付けられるフロント縦辺サブシール部、上記リヤドアの上辺部に取付けられる上辺押出部、上記リヤドアのリヤ側縦辺部に取付けられるリヤ縦辺押出部と、上記フロント縦辺サブシール部と上記上辺押出部を接続するフロント側接続部、及び上記上辺押出部とリヤ縦辺押出部を接続するリヤ側接続部から構成され、
    上記フロント縦辺サブシール部は、上記ドアフレームに取付けられるドアフレーム取付部及びフロントドアの後端に当接してシールするドアシール部から構成され、上記ドアフレーム取付部は、断面が略コ字形に形成されるとともに硬質の材料で構成されて上記リヤドアのフロント側先端部に取付けられ、上記ドアシール部は、リップ状に形成されるとともに軟質の材料で構成されてフロントドアの後端に当接することを特徴とするドアウエザストリップ。
  2. 上記フロント縦辺サブシール部の上記ドアフレーム取付部の内部にフランジ保持リップを形成し、該フランジ保持リップにより上記ドアフレーム取付部を上記リヤドアのフロント側先端部に保持させた請求項1に記載のドアウエザストリップ。
  3. 上記ドアフレーム取付部の上記フランジ保持リップは、上記リヤドアのフロント側先端部に形成された係止突部に係止され、上記リヤドアのフロント側先端部の側面と接触又は近接するように形成された請求項1又は請求項2に記載のドアウエザストリップ。
  4. 上記フロント縦辺サブシール部の上記ドアフレーム取付部は、開口側が底壁側よりも狭く形成された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のドアウエザストリップ。
  5. 上記フロント縦辺サブシール部の上記ドアフレーム取付部の材料の硬度は、IRHD85°〜95°である請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のドアウエザストリップ。
  6. 上記リヤ縦辺押出部は、上記リヤドアのリヤ側縦辺部と、該リヤ側縦辺部に連続して上記リヤドアの下辺部に取付けられる下辺部まで延長された請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のドアウエザストリップ。
  7. 上記フロント縦辺サブシール部の上記ドアシール部は、上記ドアフレーム取付部と連続し上記リヤドアに当接し保持される保持底部と、該保持底部の先端と連続し上記フロントドアに当接し、シールするシールリップ部から構成され、上記保持底部は、ソリッド材で形成され、上記シールリップ部はスポンジ材で形成された請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のドアウエザストリップ。
  8. 上記ドアウエザストリップの上辺押出部は、ドアフレームと上記車体開口部周縁の車外側との間をシールする車外側ウエザストリップと、上記ドアフレームの車内側に取付けられ、ドアフレームと上記車体開口部周縁の車内側との間をシールする車内側ウエザストリップ及び、該車外側ウエザストリップと車内側ウエザストリップとを一体に連結する連結部から構成された請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のドアウエザストリップ。
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