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JP2014063555A - 不揮発性半導体記憶装置、及びその制御方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置、及びその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速な読み出し動作を可能とする不揮発性半導体記憶装置、及びその制御方法を提供すること。
【解決手段】電荷蓄積層と制御ゲートとを含むデータ保持可能な第1メモリセルMC及び第2メモリセルMC、並びに選択トランジスタSTを含むメモリストリングMSが配置されることでブロックを構成するメモリセルアレイと、第一の電圧(Vcgr)を前記第1メモリセルに印加し、第二の電圧(Vread)を前記第2メモリセルに印加し、第三の電圧を前記選択トランジスタに印加して第一の読み出し動作を行った後に、前記第二の電圧に維持したまま、複数の前記メモリストリング間で前記第三の電圧を印加する前記選択トランジスタを切り替えて第二の読み出し動作を行う制御部15とを具備する。
【選択図】図9

Description

実施形態は、シーケンシャルリードを行う不揮発性半導体記憶装置、及びその制御方法に関する。
近年、メモリセルを積層した積層型の半導体メモリ(BiCS:Bit Cost Scalable Flash Memory)が開発されている。このBiCSは、低コストで大容量な半導体メモリを実現することが出来る。
特開2010−102755号公報 特開2010−118530号公報
高速な読み出し動作を可能とする不揮発性半導体記憶装置、及びその制御方法を提供する。
実施形態の不揮発性半導体記憶装置によれば、第1方向とこの第1方向に直交する第2方向とで形成される面内に配置される半導体層と、前記半導体層上に順次積層され、且つ電荷蓄積層と制御ゲートとを含むデータ保持可能な第1メモリセル及び第2メモリセル、並びに選択トランジスタを含む複数のメモリストリングがマトリクス状に配置されることでブロックを構成し、複数の前記メモリストリングを第1ワード線及び第2ワード線、並びに選択信号線が貫通し、前記第1ワード線は第1メモリセルの各々の前記制御ゲート間で共通接続され、前記第2ワード線は第2メモリセルの各々の前記制御ゲート間で共通接続され、前記選択信号線は前記メモリストリング間で独立して前記選択トランジスタの各々に接続された、メモリセルアレイと、保持する前記データに応じて値が変化する第一の電圧を前記第1メモリセルに印加し、前記第一の電圧よりも大きな第二の電圧を前記第2メモリセルに印加し、前記第二の電圧よりも小さな第三の電圧を前記選択トランジスタに印加して第一の読み出し動作を行った後に、前記第2メモリセルへの印加電圧を前記第二の電圧に維持したまま、複数の前記メモリストリング間で前記第三の電圧を印加する前記選択トランジスタを切り替えて第二の読み出し動作を行う制御部とを具備する。
第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成例。 第1実施形態に係るメモリセルアレイの斜視図及びメモリセルの断面図。 第1実施形態に係るメモリセルアレイの等価回路図。 第1実施形態に係るメモリセルの閾値分布を示すグラフ。 第1実施形態に係るコアドライバ、ロウデコーダ、及びメモリセルアレイの回路を示した概念図。 第1実施形態に係るページアドレスマップの概念図。 第1実施形態に係る読み出し動作を示した概念図。 第1実施形態に係る読み出し動作を示すタイムチャートであって、図8(a)は、リードデータキャッシュ動作を示すタイムチャートであり、図8(b)はワード線、選択信号線の電圧レベルの変化を示したタイムチャート。 第2実施形態に係る読み出し動作を示すタイムチャートであって、図9(a)は、リードデータキャッシュ動作を示すタイムチャートであり、図9(b)はワード線、選択信号線の電圧レベルの変化を示したタイムチャート。 第3実施形態に係る読み出し動作を示すタイムチャート。 第4実施形態に係る読み出し動作を示すタイムチャートであって、図11(a)は、リードデータキャッシュ動作を示すタイムチャートであり、図11(b)はワード線、選択信号線の電圧レベルの変化を示したタイムチャート。 第5実施形態に係る読み出し動作を示すタイムチャートであって、図12(a)は、リードデータキャッシュ動作を示すタイムチャートであり、図12(b)はワード線、選択信号線の電圧レベルの変化を示したタイムチャート。 第6実施形態に読み出し動作を示すタイムチャート。
以下、本実施形態につき図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり、共通の構成には共通の参照符号を付す。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
以下説明する実施形態は、メモリストリング毎でワード線WLが共通接続されるといった構造を活かし、例えば読み出し動作時において、ワード線WLに充電された電荷量の充放電を少なくし、読み出し動作の高速化、及び消費電力の抑制を図るものである。
[第1の実施形態]
[全体構成例]
この不揮発性半導体記憶装置は、この装置とデータのやりとりを行うメモリコントローラなどのホスト機器(図示なし)から、読み出し、書込み、及び消去動作などの各動作に対応するコマンド、メモリセルアレイの所望の場所でデータの読み出しや書き換えを行うためのアドレス情報、並びにそれらのデータ入出力のためのタイミング信号を受けとって動作するように構成されている。
先ず、図1を参照して、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の全体構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置のブロック図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置はメモリセルアレイ11、ロウデコーダ12、データ回路・ページバッファ13、カラムデコーダ14、制御回路15、入出力回路16、アドレス・コマンドレジスタ17、内部電圧発生回路18、及びコアドライバ19を備える。
<メモリセルアレイ11>
図1に示すように、メモリセルアレイ11は、例えばプレーンP0及びプレーンP1(図1中、Plane0、Plane1と表記)を備える。これらプレーンP0、及びプレーンP1は複数のメモリストリングMSを備える。メモリストリングMSは、ビット線BL、及びソース線CELSRCに電気的に接続される。メモリストリングMSは、複数のメモリセルMCを備える。メモリセルMCの制御ゲートにワード線WLが電気的に接続される。ここでは、プレーンP0、及びプレーンP1を備える場合について挙げるが、メモリセルアレイ11が保持するプレーンPの数に限りはない。なお、プレーンP0、及びプレーンP1を区別しない場合には、単にプレーンPと述べる。
以下、図2を用いてプレーンPの詳細な構成について説明する。
<プレーンPの詳細な構造>
図2は、プレーンPの構造を3次元で示した斜視図である。ここで示すプレーンPの構造は、プレーンP0、プレーンP1いずれも同一の構造であるため、ここでは一例としてプレーンP0に着目して説明する。
図2に示すように、第1方向及び第2方向で形成される平面内において、マトリクス状(5×4)に柱状の半導体層SCが形成される。この半導体層SCは、バックゲート導電層BG上であって、第1方向及び第2方向にそれぞれ直交する第3方向に沿って形成される。また、第2方向に沿って互いに隣接する半導体層SC同士が、バックゲート導電層BG内で結合部JPを介して結合される。これにより、互いに隣接する半導体層SC同士が結合部JPを介してU字形状のメモリストリングMSが形成される。
具体的には、図2に示すように第2方向に向かって手前から半導体層SC11、SC12、SC13、及びSC14が順次形成される。具体的には半導体層SC11とSC12とが結合部JP11によって結合され、これによりメモリストリングMS0が形成される。また半導体層SC13と半導体層14とが結合部JP12によって結合され、これによりメモリストリングMS1が形成される。
また、これらメモリストリングMSは、メモリセルMC、選択トランジスタST1、ST2、及びバックゲート素子BGを備える。なお、上記結合部JPはバックゲート素子BGとして機能する。
なお、第1方向に沿ってこれら半導体層SC11、SC12、SC13、及びSC14に隣接するように形成された、例えば半導体層SC21とSC22、及び半導体層SC23とSC24を含む他の半導体層の組についても同様の構成であるため、説明を省略する。また本変形例では、m=5、n=4を一例に示しているが、数に限りはない。
この半導体層SCが形成される領域であって、第1方向に沿って形成されたワード線WLが、第3方向に向かって複数層形成される。このワード線WLと半導体層SCとの交点に、対応する領域にメモリセルMCが形成される。
図2左上に示す拡大図にメモリセルMCの断面構造を示す。この半導体層SCの周囲には、半導体層SCの表面から順に、第1方向及び第2方向の面内に沿って、ゲート酸化膜24c、絶縁層(電荷蓄積層)24b、及びゲート酸化膜24cよりも高い誘電率(high−kと称することもある)を有する材料で形成される絶縁層(ブロック層)24aが形成される。更に、このブロック層24aの表面を覆うように導電層20が形成される。この導電層20はメモリセルMCの制御ゲートとして機能し、上記ワード線WLと接続される。
また、選択信号線SGDと半導体層SCとの交点に対応する領域に選択トランジスタST1が形成され、選択信号線SGSと半導体層SCとの交点に対応する領域に選択トランジスタST2が形成される。
更に、プレーンP0の説明を続ける。上述したメモリストリングMSはU字形状で形成されているため、最上層に形成されたワード線WLの更に上に設けられるドレイン側の選択信号線SGD<5>を基点として、下層にワード線WL<7>、WL<6>、WL<5>、及びWL<4>が順に形成され、結合部JP11(バックゲート素子BG)を介して下層から上層へ順にWL<3>、WL<2>、WL<1>、WL<0>及び選択信号線SDS<5>が、半導体層SC11及びSC12に沿って形成される。すなわち、U字形状に、選択トランジスタST1、複数のメモリセルMC、バックゲート素子BG、複数のメモリセルMC、及び選択トランジスタST2が形成される。
なお、このメモリストリングMSは積層方向を長手方向として配列される。また半導体層SC13、及びSC14についても同様である。
更に、選択信号線SGS<5>を貫通する半導体層SC12の一端はソース線SLに接続される。このソース線SLには隣接する半導体層SC13の一端も接続される。つまりこのソース線SLを共通として、隣接する半導体層SC11、SC12と半導体層SC13、SC14とが結合される。
更に、選択信号線SGD<5>、SGD<4>をそれぞれ貫通する半導体層SC11及び半導体層SC14の一端はそれぞれビット線BL0で共通接続される。以下同様に、選択信号線SGD<5>、SGD<4>のそれぞれを貫通する半導体層SC21及び半導体層SC24の一端はそれぞれビット線BL1で共通接続され、半導体層SC31及び半導体層SC34の一端においても各々がビット線BL2に共通接続され、そして半導体層SCm1及び半導体層SCm4の一端についても各々がビット線BLmで共通接続される。
なお、半導体層SC13、SC14で形成されるメモリストリングMSの構造は、半導体層SC11とSC12とで形成されるメモリストリングMSと同じであることから説明を省略する。
そして図示するように、隣接する例えばSC11とSC12のように半導体層SC間で、ワード線WL0とワード線WL7とが分離して形成される。これは、ワード線WL1及びワード線WL6を含む他のワード線WL間についても同様である。
なお、互いに隣接する半導体層SC12及び半導体層SC13によって貫通されるワード線WL(WL<0>〜WL<3>)の各々は、図示するように分離していてもよいし、共通接続されていても良い。
ここで、各メモリストリングMSにはメモリセルMC0〜MC7が形成されている場合を一例に説明したが、メモリストリングMSを構成するメモリセルMCの数に限りはない。つまり、メモリセルMCは16個でも、32個でもよい。以下、必要に応じてメモリセルMCの数をs個(s:自然数)とする場合がある。
プレーンP0は、図2に示すように、データを電気的に記憶するメモリセルMCを3次元マトリクス状に配列して構成される。すなわち、メモリセルMCは、積層方向にマトリクス状に配列されるとともに、積層方向に直交する水平方向にもマトリクス状に配列される。上述したように積層方向に並ぶ複数個のメモリセルMCは直列接続され、メモリストリングMSを構成する。
<ロウデコーダ12>
図1に戻ってロウデコーダ12(後述するブロックデコーダ12−1_0〜12−1_iを含み、区別しない場合には、単にブロックデコーダ12と称す)の説明をする。ロウデコーダ12は、アドレス・コマンドレジスタ17から入力されたブロックアドレス信号等をデコードし、このデコード結果に応じて所望のワード線WLを選択する。選択されたワード線WLには、内部電圧発生回路18が生成した電圧がコアドライバ19を介して印加される。
<カラムデコーダ14>
カラムデコーダ14は、アドレス・コマンドレジスタ17から入力されたカラムアドレス信号をデコードし、メモリセルアレイ11のカラム方向を選択する。
<データ回路・ページバッファ>
データ回路・ページバッファ13は、拡大図に示す様にセンスアンプ13−1、及びデータキャッシュ13−2を備える。また、センスアンプ13−1はラッチ回路LTを備える。
読み出し動作を実行するコマンドが入力されると、制御回路15による制御に基づいて選択されたメモリセルMCのデータがセンスアンプ13−1によって読み出される。
次いで、センスアンプ13に読み出されたデータが一時的にラッチ回路LTに保持された後、所定のタイミングでデータキャッシュ13−2に転送される。その後、ホスト機器(コントローラ)からデータを出力するための制御信号(リードイネーブル信号)が入出力回路16を介してアドレス・コマンドレジスタ17に入力される。
すると、カラムアドレスレジスタ(アドレス・コマンドレジスタ17)は、リードイネーブルのクロックパルスに対して所定の関係で保持・制御しているカラムアドレスをカラムデコーダ14に供給する。
このカラムアドレスレジスタに対応するカラムデコーダ14が選択状態となって、所定のアドレスのデータが入出力回路16に向けて出力される。入出力回路16に出力されたデータは、リードイネーブル信号に応じて、外部のホスト機器に出力される。
また、書き込み動作時には、まず、ホスト機器から書き込みデータをロードするためのコマンドやアドレスに続いて、書き込みデータを入出力回路16を介して受信する。
書き込みデータは、データキャッシュ13−2に取り込まれる。ホスト機器から供給された書き込み動作を実行するためのコマンドがアドレス・コマンドレジスタ17に入力されると、制御回路15の制御に基づいて、所定のタイミングで、データキャッシュ13−2に保持されたデータが、ラッチ回路LTに転送され、次いでワード線への電圧制御を伴って選択されたメモリセルMCに書き込まれる。
<制御回路15>
制御回路15は、不揮発性半導体記憶装置全体の動作を制御する。すなわち、アドレス・コマンドレジスタ17から供給された制御信号、コマンド、及びアドレスに基づいて、データの書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作時における動作シーケンスを実行する。
制御回路15はこのシーケンスを実行するために、不揮発性半導体記憶装置内に含まれる各回路ブロックの動作を制御する。例えば、内部電圧発生回路18に対し、所定の電圧を生成するよう制御し、また所定のタイミングで所定の電圧をワード線WLやビット線BLに出力するためのコアドライバ19を制御する。更に、入出力回路16の入出力の状態制御にも関与する。
また制御回路15は、データ回路・ページバッファ13のデータ空き状況、及び読み出し動作状況に応じてReady/BusyB信号(以下、R/BB信号、Int.R/BB信号と呼ぶ)をホスト機器へと出力する。
R/BB信号が“H”レベルとされる状態をレディ状態と呼び、この状態になると不揮発性半導体記憶装置はホスト機器からコマンド・データ・アドレスなどを受け入れることが出来る。
R/BB信号が“L”レベルとされる状態をビジー状態と呼び、この状態中では不揮発性半導体記憶装置はホスト機器からコマンド・データ・アドレスなどを受け入れることが出来ない。
<入出力回路16>
入出力回路16は、コマンド、アドレス、及び書き込みデータを外部のホスト機器(図示しない)から受け取り、これらコマンド、及びアドレスをアドレス・コマンドレジスタ17に供給し、また書き込みデータをデータ回路・ページバッファ13に供給する。
更に、制御回路15の制御に応じて、データ回路・ページバッファ13から供給された読み出しデータをホスト機器へと出力する。
入出力回路16は、ホスト機器との間で制御信号、及びデータ(上記、コマンド、アドレス、及び書き込みデータに相当)のやりとりをするための制御信号端子とデータ入出力端子とを備えている。
制御信号には、チップイネーブル、アドレスラッチイネーブル、コマンドラッチイネーブル、ライトイネーブル、リードイネーブル、ライトプロテクトなどが含まれている。データ入出力端子は、例えば、I/O(Input/Output)_0〜I/O_7を備えている。
上記の制御信号の状態の組み合わせによって、データ入出力端子に与えられる情報が、コマンドと認識されたり、アドレスと認識されたり、データと認識される。もちろん、コマンド端子やアドレス端子を持つような構成であってもよい。
<アドレス・コマンドレジスタ17>
アドレス・コマンドレジスタ17は、入出力回路16から供給されたコマンド、及びアドレスを一端保持し、次いでコマンドを制御回路15へ、アドレスをロウデコーダ12、及びカラムデコーダ14へと供給する。
<内部電圧発生回路18>
内部電圧発生回路18は、制御回路15の制御に基づいて、書き込み動作、読み出し動作、及び消去動作において所定の電圧を発生する。例えば、書き込み動作では、電圧VPGM、及び電圧VPASSを発生し、選択ワード線WLに電圧VPGMを、そして非選択ワード線WLに電圧VPASSを供給する。
なお、電圧VPGMとは、選択されたメモリストリングMSの中の選択ワード線WLに印加する電圧である。電圧VPGMがメモリセルMCに印加されることで、後述するメモリセルMCが備える電荷蓄積層に電荷を注入し、このメモリセルMCの閾値を別レベルに遷移させることができる。
また電圧VPASSとは、選択されたメモリストリングMSの中の非選択ワード線WLに印加される電圧である。電圧VPASSがメモリセルMCに印加されることで、選択されたメモリセルMCにはデータが書き込まれ、非書込みとされたメモリセルMCにはデータ書込みが行われないように制御できる。
また読み出し動作において、内部電圧発生回路18は電圧VCGR、及び電圧VREADを発生し、選択ワード線WLに電圧VCGRを、そして非選択ワード線WLに電圧VREADを供給する。
なお、電圧VCGRとは、選択されたメモリストリングMSの中の選択ワード線WLに印加される電圧である。この電圧VCGRは、メモリセルMCから読み出しそうとするデータに応じた電圧であり、例えば2ビット/セルのメモリセルMCの場合には、電圧V_BR、電圧V_AR、及び電圧V_CRのいずれか電圧である。
また、電圧VREADとは、選択されたメモリストリングMSの中の非選択ワード線WLに印加され、メモリセルMCが保持するデータに依存せず、そのメモリセルMCをオン状態とすることの出来る読み出し用のパス電圧である。なお、電圧VREADは上記電圧VCGRよりも大きな値とされる。また、後述するがSGドライバ19−1から供給され、選択信号線SGD、選択信号線SGSに転送される電圧は電圧VREADよりも小さい値である。また、電圧VCGRと選択信号線SGD、選択信号線SGSに転送される電圧との関係であるが、読み出そうとするデータによっても値が変わるが、場合によっては電圧VCGRと大小関係が変わることもある。
更に、消去動作において内部電圧発生回路18は電圧VERAを発生し、これをビット線やセルソース線を介して半導体層SCに供給する。電圧VERAとは、例えば20Vの電圧である。なお、データの消去には、半導体層SCに例えば20Vの電圧を印加しつつ、メモリセルMCの制御ゲートCGに0Vを供給することで、電荷蓄積層にホールを注入する。
<コアドライバ19>
コアドライバ19は、アドレス・コマンドレジスタ17から供給されたコマンド信号に基づいて制御回路15から供給される制御信号に応じてロウデコーダ12、及びデータ回路・ページバッファ13を制御する。
<メモリセルアレイ11の回路図>
次に図3を用いて、上述したプレーンPの等価回路について説明する。ここでは、ビット線BL0に接続されるメモリストリングMS0〜MSi(i:正の実数)に着目する。なお、メモリストリングMS0〜MSiの各々の構成は同一であるため、以下ではメモリストリングMS0について説明する。また各メモリストリングMSが備えるメモリセルMCは16個(s=16)とする。
<メモリストリングMS0について>
メモリストリングMS0の回路構成について説明する。図3に示すように、メモリストリングMS0は、メモリセルMC0〜MC15、ダミートランジスタMCDS、ダミートランジスタMCBS及びダミートランジスタMCBD、ダミートランジスタMCDD、バックゲートトランジスタMC_BG、並びに選択トランジスタST1、選択トランジスタST2を備える。
この図3においては、ダミートランジスタMCBDおよびMCBSを備えたメモリストリングの構成例になっているが、これらが含まれない構成になっていてもよい。
メモリセルMC0〜MC15の制御ゲートCGはワード線WLとして機能する。すなわち、メモリストリングMS0には、16本のワード線WLが接続されている。
このメモリセルMC0〜MC7は、ダミートランジスタMCDSと、ダミートランジスタMCBSとの間に直列接続される。ダミートランジスタMCDSの電流経路の一端は選択トランジスタST2の電流経路の一端に接続され、ダミートランジスタMCDSのゲートには信号WLDSが供給される。
また、選択トランジスタST2の電流経路の他端はソース線SLに接続され、選択トランジスタST2のゲートには信号SGS_0(以下、選択信号線SGS_0と呼ぶこともある)が供給される。
また、ダミートランジスタMCBSの電流経路の一端は、バックゲートトランジスタMCBGの電流経路の一端に接続され、ダミートランジスタMCBSのゲートには信号WLBSが供給される。
また、メモリセルMC8〜MC15は、ダミートランジスタMCDDと、ダミートランジスタMCBDとの間に直列接続される。このダミートランジスタMCDDの電流経路の一端は選択トランジスタST1の電流経路の一端に接続され、ダミートランジスタMCDDのゲートには信号WLDDが供給される。
また、選択トランジスタST1の電流経路の他端はビット線BL0に接続され、選択トランジスタST1のゲートには信号SGD_0(以下、選択信号線SGD_0と呼ぶこともある)が供給される。
また、ダミートランジスタMCBDの電流経路の一端は、バックゲートトランジスタMCBGの電流経路の一端に接続され、ダミートランジスタMCBDのゲートには信号WLBDが供給される。またバックゲートトランジスタBCBGのゲートには信号BGが供給される。
なお上述したが、メモリストリングMS1〜メモリストリングMSiについてもメモリストリングMS0と同様の構成であるため、説明を省略する。
上記メモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内に設けられるメモリセルMC0〜メモリセルMC15のゲートは互いに共通接続される。すなわち、メモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内の、例えばメモリセルMC0の制御ゲートCG(ワード線WL0)が共通接続される。メモリセルMC1〜メモリセルMC15の制御ゲートCG(ワード線WL1〜ワード線WL15)についても同様である。
そして、この制御ゲートCGは、図示せぬ他のビット線BL1〜BLmに接続されるメモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内の全てのメモリセルMC0とも共通接続される。
このようにワード線WLが共通接続される範囲は、例えば、不揮発性半導体記憶装置の仕様や、メモリセルMCのサイズや配線、およびトランジスタのサイズなどによって決定される。
例えば、ビット線BLが並ぶ方向に対応するページ長(ページとはデータアクセスの単位)を8kバイト、メモリストリングMSの長さをメモリセル16個の直列、ビット線BLに沿った方向のメモリストリングMS間の共有範囲を4ストリング、個々のメモリセルMCのデータ記憶容量を2ビット/セルと仮定すると、ワード線WLが共有されるメモリストリングMS内の記憶容量は1Mバイト(=8kバイト×16×4×2)となる。この範囲をここではブロックBLKと称する。
また、ビット線が並ぶ方向(ページ長の方向)に並んで、ワード線が共通接続された複数のメモリストリングのグループをサブブロック(Sub−blk)と称することにする。サブブロックを構成するメモリストリングはそれぞれ異なるビット線に接続されるため、図3には示されていないが、例えば、サブブロック0は、MS0の集合体であり、サブブロックiはMSiの集合体となる。
なおページとは、ビット線BL0〜ビット線BLmと直交するように形成され、第1方向に向かって形成されるワード線WLがる複数の半導体層SCと共通接続される単位をいう。具体的には、一例としてワード線WL0が、半導体層SC11〜半導体層SC51と交差することで、この交差領域に形成された複数のメモリセルMCによって構成される単位をページと呼ぶ。換言すれば、ページとは、複数のメモリストリングMSのグループ間で共有し、選択ワード線WLによって同時に選択される複数のメモリセルMSの一部あるいは全てである。すなわち、ワード線WLを共有するメモリセルMCのうち、同一のサブブロックに含まれる複数のメモリセルMCでページは構成される。 この不揮発性半導体記憶装置は、上記ページ長の単位で読み出し動作や書き込み動作を行うが、消去動作においては、上記ブロックBLKの単位で行うものとする。尚、上記のブロックBLKのサイズは、一例であって、そのサイズを限定するものではない。
<メモリセルMCの閾値分布>
次に、図4を用いてメモリセルMCの閾値分布、及び各々の閾値分布に応じたメモリセルMCの保持データについて説明する。図4に示すように、縦軸にメモリセルMCの数を示し、横軸に電圧を示す。
図示するように、電荷蓄積層に注入される電荷に応じて、例えば4つ(4-levels)の状態(閾値電圧Vthの低い順に状態E、状態A、状態B、及び状態Cの4種のデータ)のうちいずれか1つを保持することができる。つまり、2ビット/セルの多値記憶ができるものと仮定する。
また、本実施形態では、1つのメモリセルMCに2ページ分のデータが保持されているものとする多値記憶を前提とする。つまり、読み出しや書き込み動作において、一つのメモリセルMCに着目した場合に、そのセルに記憶される2ビットのデータに対して読み書きするのではなく、下位ページとしてアクセスした場合には下位ページの1ビットのデータ、上位ページとしてアクセスした場合には上位ページの1ビットのデータに対して読み書きを行うというデータ割り付けの方式に基づく。
まず、下位ページについて説明する。図4に示すように、状態E、及び状態A〜Cについて下位ページでみると、電圧の低い方から、“1”、“1”、“0”、“0”を保持する。
また、状態E、及び状態A〜Cについて上位ページでみると、電圧の低い方から、“1”、“0”、“0”、“1”を保持する。
なお、メモリセルMCにおける状態Eの閾値電圧の範囲は、Vth<V_ARである。また、状態Aの閾値電圧の範囲は、V_AR<Vth<V_BRである。また、状態Cの閾値電圧の範囲は、V_BR<Vth<V_CRである。更に、状態Dの閾値電圧の範囲は、V_CR<Vth<VREAD(図示なし)である。なお、上記メモリセルMCは8値以上のデータを保持可能とされても良い。
<ブロックデコーダ12、コアドライバ19、及びプレーンPの関係図について>
次に、図5を用いてブロックデコーダ12、コアドライバ19、及びプレーンPの関係を示したブロック図を示す。ここでは、メモリストリングMSiを構成するダミートランジスタMC_DS、MC_BS2、MC_BS1、MC_DD、およびMC_BGについては省略して説明を進める。
<ブロックデコーダ12−1_0〜12−1_i>
ブロックデコーダ12−1_0〜12−1_iの各々は、メモリセルアレイ11のブロックBLKと対応するワード線WL、選択信号線と接続される転送ゲート群12−2_0〜12−2_iに対応するように設けられている。構成が同じであるため、ここではブロックデコーダ12−1_0と転送ゲート群12−2_0について説明する。
<ブロックデコーダ12−1_0について>
ブロックデコーダ12−1_0は、アドレス・コマンドレジスタ17に含まれているロウアドレスレジスタRADD17−1から供給されるブロックアドレス信号をデコードしてブロック選択信号を出力する回路である。
図5においては、メモリストリングMS0〜メモリストリングMSiを含むメモリセルアレイ11の単位をブロックBLKとしており、このブロックBLKの中では、例えばワード線WL0に着目すると、全てのメモリストリングMSのMC0が共通接続されている。
ブロックデコーダ12−1_0は、入力されるブロックアドレスがデコーダの固有アドレスと一致した時に信号TG1を“H”レベルとする。なお、この場合、信号TG2は“L”レベルである。
これに対し、ブロックアドレスがデコーダの固有アドレスと一致しない場合、信号TG2を“H”レベルとする。なおこの場合、信号TG1は“L”レベルである。
すなわち、信号TG1は、ブロックBLKを選択する制御信号であり、信号TG2はブロックを非選択とする制御信号である。
ここで、信号TG1は、ブロックBLKを選択するための信号であり、信号TG2は、ブロックBLKを非選択にするための信号である。また信号TG1と信号TG2との振幅が異なる。なぜなら信号TG1の振幅は、ブロックデコーダBD12−1_0内に含まれるレベルシフタ回路によって、書込み時には書き込み電圧VPGMより高い電圧レベルを有し、読み出し時には読み出しパス電圧VREADよりも高い電圧レベルを有するからであり、また一方で、信号TG2の振幅は、ロジック回路の電源電圧(例えば、電圧VDD:1.8V等)に近い電圧レベルとなるからである。これら信号TG1と信号TG2は、そのブロックと対応する転送ゲート群12−1_0に出力される。
<転送ゲート群について>
転送ゲートの集合体であるブロックデコーダ12−2_0は、トランジスタTrSG1_0〜トランジスタTrSG1_i、トランジスタTrSG2_0〜トランジスタTrSG2_i、トランジスタTrMC0〜トランジスタTrMC15、トランジスタTrSGU1_0〜トランジスタTrSGU1_i、及びトランジスタTrSGU2_0〜トランジスタTrSGU2_iを備える。
すなわち、トランジスタTrSG1_0〜トランジスタTrSG1_i、トランジスタTrSG2_0〜トランジスタTrSG2_i、トランジスタTrSGU1_0〜トランジスタTrSGU1_i、及びトランジスタTrSGU2_0〜トランジスタTrSGU2_iは、メモリストリングMSの数だけ設けられる。
また、トランジスタTrMC0〜トランジスタTrMC15については、各メモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内に配置されるメモリセルMCの数だけ設けられる。ここでは、メモリセルMCの数を16個とする(s=16)。
以下、具体的な構成の説明をする。
トランジスタTrSG1_0の電流経路の一端は、SGドライバ19−1に接続され、他端は、選択信号線SGD_0を介してメモリストリングMS0内の選択トランジスタST1のゲートに接続され、ゲートにはブロックデコーダ12−1_0からの信号TG1が供給される。このトランジスタTrSG1_0は、必要に応じてSGドライバ19−1から転送される所定の電圧レベル(“H”レベル、例えば電圧VDD:1.8V)を選択トランジスタST1のゲートに転送する。
トランジスタTrSG2_0の電流経路の一端は、SGドライバ19−1に接続され、他端は、選択信号線SGS_0を介してメモリストリングMS0内の選択トランジスタST2のゲートに接続され、ゲートにはブロックデコーダBD_0からの信号TG1が供給される。このトランジスタTrSG2_0は、必要に応じてSGドライバ19−3から転送される所定の電圧レベル(“H”レベル)を選択トランジスタST2のゲートに転送する。
更に、トランジスタTrMC0の電流経路の一端は、CGドライバ19−2に接続され、他端は、メモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内に設けられた各ワード線WL0に接続され、ゲートにはブロックデコーダBD_0からの信号TG1が供給される。このトランジスタTrMC0は、必要に応じてCGドライバ19−2から転送される所定の電圧レベル(“H”レベル)を各々のメモリセルMC0のゲートに転送する。
更に、トランジスタTrSGU1_0の電流経路の一端は選択信号線SGD_0に接続され、他端には信号SGDSが供給され、ゲートにはブロックデコーダ12−1_0から信号TG2が供給される。
また、トランジスタTrSGU2_0の電流経路の一端は選択信号線SGS_0に接続され、他端には信号SGDSが供給され、ゲートにはブロックデコーダ12−1_0から信号TG2が供給される。これらトランジスタTrSGS1_0、TrSGS2_0は、メモリストリングMS0を非選択とする場合、選択トランジスタST1、ST2をオフ状態、すなわち、信号SGDS(“L”レベル)を選択トランジスタST1、ST2のゲートに転送する。
つまり、メモリストリングMS0を選択する場合、トランジスタTrSG1_0、及びトランジスタTrSG2_0は、SGドライバ19−1から供給される電圧レベル(“H”レベル)をメモリストリングMS0の選択トランジスタST1、ST2に転送する。
一方で、メモリストリングMS0を非選択にする場合には2通りある。ブロックデコーダ12−1_0が選択状態でメモリストリングMS0を非選択とする場合には、トランジスタTrSG1_0、トランジスタTrSG2_0を介して選択トランジスタST1、ST2に“L”レベルの電圧レベルが供給される。また、ブロックデコーダ12−1_0が非選択状態となる場合にはメモリストリングMS0だけでなくブロックデコーダ12−1_0で制御される全てのメモリストリングが非選択状態となり、トランジスタTrSGU1_0〜TrSGU1_i、TrSGU2_0〜TrSGU2_iを介して、信号SGDS(“L”レベル)が選択トランジスタST1、ST2のゲートに供給されてメモリストリングが非選択状態となる。
メモリストリングMS1に対応するトランジスタTrSG1_1、トランジスタTrSG2_1、トランジスタTrMC1、トランジスタTrSGS1_1、及びトランジスタTrSGS2_1の構成についても、メモリストリングMS0に対応するトランジスタTrSG1_0、トランジスタTrSG2_0、トランジスタTrMC0、トランジスタTrSGS1_0、及びトランジスタTrSGS2_0と同様である。
つまり、トランジスタTrMC1の電流経路の一端は、CGドライバ19−2に接続され、他端は、メモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内のそれぞれに設けられたワード線WL1に接続され、ゲートにはブロックデコーダ12−1_0からの信号TG1が供給される。このトランジスタTrMC1は、必要に応じてCGドライバ19−2から転送される所定の電圧レベル(“H”レベル)を各々のメモリセルMC1のゲートに転送する。
また、メモリストリングMS1を選択し、所定のメモリセルMCからデータを読み出す場合には、トランジスタTrSG1_1、トランジスタTrSG2_1は選択トランジスタST1、ST2に“H”レベルの電圧レベルを供給する。
これに対し、メモリストリングMS1を非選択とする場合には、前述のように、トランジスタTrSG1_1、トランジスタTrSG2_1を介して供給される電圧によって選択トランジスタST1、ST2がオフ状態とされる場合と、ブロックデコーダが非選択状態になることによって、ブロック内に含まれるメモリストリング全体が非選択状態となる場合がある。
以下同様に、メモリストリングMS2〜MSiに対応する、トランジスタTrSG1_i、及びトランジスタTrSG2_iについても同様である。
<SGドライバ19−1について>
次に、SGドライバ19−1について説明する。例えば読み出し動作においては、SGドライバ19−1は、ロウアドレスレジスタRADD17−1から供給されるページアドレス信号RAPを受け、この信号RAPに基づいて選択メモリストリングMSに対応するトランジスタTrSG1、及びトランジスタTrSG2に“H”レベルを供給し、その他、非選択メモリストリングMSに対応するトランジスタTrSG1、及びトランジスタTrSG2に“L”レベルを供給する。
<CGドライバについて19−2について>
次に、CGドライバ19−2について説明する。例えば読み出し動作においては、CGドライバ19−2についてもロウアドレスレジスタRADD17−1からページアドレス信号RAPを受け、この信号RAPに基づき、トランジスタTrMC1〜トランジスタTrMC15の内、選択ワード線WLに対応する、トランジスタTrMCに電圧VCGRを転送する。
また、CGドライバ19−4は、非選択ワード線WLに対応する、トランジスタTrMCに電圧VREADを転送する。
<ロウアドレスレジスタ17−1について>
次にロウアドレスレジスタ(図中、RADD)17−1について説明する。ロウアドレスレジスタ17−1は、アドレス・コマンドレジスタ17から供給されるアドレスを、ブロックデコーダ12−1_0〜12−1_j、SGドライバ19−1、及びCGドライバ19−2に供給する。
ここで、ロウアドレスレジスタ17−1からコアドライバ19(SGドライバ19−1、およびCGドライバ19−2)に入力されるページアドレス信号について詳細に説明する。
図6にページアドレス信号の内訳およびブロックアドレス信号との関係を示す。前述したようにページとは、この不揮発性半導体記憶装置にデータアクセスする基本単位であり、前述のブロックBLKの中に複数のページが含まれている。
NAND型フラッシュ等で定義されるページは、メモリストリングMS内のどのワード線WLか、あるいは、多値記憶セルの場合には上位ページか下位ページか、を指定すれば選択(識別)することができた。
しかし本実施形態におけるページとは、前述したように複数のメモリストリングMSのグループ間で共有する。このため、どのメモリストリングMSのグループ(サブブロック)に属するか、という情報がページ選択に必要となっている。
そこで、例えば、図6に示すような3通り(CASE I〜CASE III)のページアドレスマップを考えることができる。上記により、ページはブロックBLKの中であるため、ページアドレスはどのケースにおいてもブロックアドレスよりも下位にマッピングされたアドレスとなっている。
以下に説明する全ての実施形態においては、上記メモリストリングMSのグループ間での共有を前提として、連続した読み出し動作の高速化を図るものである。具体的には、コマンド入力によって、ページアドレスを1ページずつ加算していくコマンド指定によって、データを連続的に読み出していく動作(リードキャッシュ動作)に着目する。
・Case I
CASE Iに示すマッピングは、ページアドレスの最下位ビットから最上位ビットの順に、下位ページ/上位ページのアドレス(図中、L/U)、ブロックBLK内のメモリストリングMSのグループを示すアドレス(図中、String Address)、メモリストリングMS内のワード線アドレス(図中、WL Address)、及びブロックアドレスを割り当てたものである。
具体的には、メモリセルMCの上位ページ=>下位ページ(または下位ページ=>上位ページ)へとアドレスを変化させつつ、メモリストリングMSのアドレスをインクリメントさせる。この際、1ブロックBLK中、最後のメモリストリングMS(例えば、メモリストリングMSi)に達するまでワード線アドレスは固定されている。
すなわち、最後のメモリストリングMSi内に設けられたメモリセルMC0の上位ページ・下位ページの両方ページにつき読み出しが終わると、読み出し対象をRADD19−5から供給されるアドレスに応じて、例えばメモリセルMC0=>メモリセルMC1に切り替え、再度L/U、及びストリングアドレスに従ったインクリメントを実行する。 このようにCASE Iのマッピングでは、上位ページ/下位ページの切り替えをメモリストリングMSの切り替えよりも優先し、メモリストリングMSの切り替えをワード線WLの切り替えよりも優先して読み出し動作を行っている。
言い換えると、ページアドレスをインクリメントしていく中で、選択ワード線WLが変更されにくいマッピングになっている。
図7(a)〜図7(d)にそのページ選択の遷移の様子を示す。図7(a)は、上記図5で説明したプレーンPの一部分であり、ある1つのブロックBLKを構成するメモリストリングMS0〜MSiを表す回路図である。
上記のように、初期のページアドレスがメモリストリングMS0のメモリセルMC0の下位ページを選択する状態からページアドレスをインクリメントすると、図7(b)に示すようにワード線WL0が固定されたまま、選択メモリストリングMSが切り替えられていく。
またページアドレスをインクリメントするごとに、下位ページ/上位ページの切り替えが行われている。
次いでメモリストリングMSiの数がi=15とすると、メモリストリングMS15を選択した後、メモリストリングMS0の選択への切り替わりと同時にワード線アドレスがインクリメントされる。すなわち、ワード線WLの選択がWL0からWL1へと切り替わる。
その後、引き続きページアドレスをインクリメントしていくと図7(c)のようにワード線WL1を選択したまま、下位ページ/上位ページの切り替えをしつつメモリストリングMSの選択を切り替えていく。
以下同様に、ページアドレスをインクリメントしていくと、最終的には、図7(c)に示すようにワード線WL15を選択したまま下位ページ/上位ページの切り替えをしつつメモリストリングMSの選択を切り替えていくとブロックBLK内のすべてのページを順次選択することができる。
・Case II
CASEIIに示すマッピングは、ページアドレスの最下位ビットから最上位ビットの順に、ブロックBLK内のメモリストリングMSのグループを示すアドレス(図中、String Address)、下位ページ/上位ページのアドレス(図中、L/U)、メモリストリングMS内のワード線アドレス(図中、WL Address)、及びブロックアドレスを割り当てたものである。
具体的には、アドレスをメモリセルMCの例えば下位ページに固定しつつ、メモリストリングMSのアドレスをインクリメントさせ、ストリングアドレスが最終アドレス(ここでは、メモリストリングMS15)に達すると、次はメモリセルMCのアドレスを上位ページに固定しつつ、再度メモリストリングMS0からアドレスをインクリメントさせるものである。この動作をメモリストリングMS0〜MS15まで繰り返す。
すなわち、このマッピングでは、メモリセルMC0を選択している間に、上位ページ/下位ページの切り替えよりもメモリストリングMSの切り替えを優先して行っている。したがってこの方法も選択ワード線WLが変更されにくい方式となるが、多値記憶ビットを変更するのが先か、メモリストリングMSを変更するのが先かという違いがある。
・Case III
CASE IIIに示すマッピングは、ページアドレスの最下位ビットから最上位ビットの順に、下位ページ/上位ページのアドレス(図中、L/U)、メモリストリングMS内のワード線アドレス(図中、WL Address)、ブロックBLK内のメモリストリングMSのグループを示すアドレス(図中、String Address)、及びブロックアドレスを割り当てたものである。
具体的には、アドレスをメモリセルMCのアドレスを、例えば下位ページ及び上位ページと切替ながら、ワード線アドレスをインクリメントさせるものである。次いでワード線アドレスが最終アドレス(ここでは、ワード線WL15)に達すると、次はメモリストリングMSのアドレスをインクリメントするものである。
すなわち、このマッピングでは、メモリセルストリングMS0を選択している間に、上位ページ/下位ページを毎回切り替えながら、メモリストリングMS内のメモリセルMC、すなわちワード線の切り替えを優先して行っている。
<読み出し動作を示すタイムチャート>
次に、図8(a)、図8(b)を用いて、上述した読み出し動作についてタイムチャートを用いて説明する。
図8(a)に示すように、ホスト機器から供給されるコマンド及びアドレス、並びに不揮発性半導体記憶装置が出力するready/busyB(R/BB)信号を示したタイムチャートであり、読み出したデータをデータキャッシュに転送する動作(以降、リードデータキャッシュ動作と呼ぶ)を示す。図8(a)に示すように、横軸に時刻tr、縦軸にI/0を介してホスト機器から供給されるコマンド及びアドレス、不揮発性半導体記憶装置の状態を外部へと示すready/busyB信号、及び不揮発性半導体記憶装置内部の状態を示すready/busyB信号を取る。
また、図8(b)に示すように、ホスト機器から供給されたコマンド及びアドレスに基づき動作するワード線WL、選択信号線の電圧変化を示したタイムチャートであり、横軸に時刻t、縦軸に選択/非選択ワード線WLの電圧レベル、信号線(SGD_0、SGD_1、及びSGD_2)の電圧レベルを取る。
なお以下読み出し動作では、ビット線BL0に接続されたメモリストリングMS0〜メモリストリングMS2内のメモリセルMC0に着目して読み出し動作を説明するが、メモリストリングMS3〜メモリストリングMSiに対する読み出し動作についても同様である。
まず、ホスト機器から供給されるコマンドC0(“00h”)、C1(“30h”)、及びC2(“31h”)の説明をする。
・“00h”:読み出し動作を行うメモリセルMSのアドレスを指示する。
・“30h”:読み出し動作の実行を指示する。00hで指定されたアドレスのページと対応するワード線WLを選択し、データ回路・ページバッファ13にデータを読み出す。詳細にはセンスアンプ13−1を介してデータキャッシュ13−2にデータを読み出す。
なお読み出されたデータは、データキャッシュ13−2に格納されReady/BusyB信号が“H”となった後、読み出されたデータはリードイネーブル信号のクロックパルスに応じて入出力回路16から出力される。
・“31h”:センスアンプ13に読み出されたデータを所定のタイミングでデータキャッシュ13−2へ転送し、ページアドレスをインクリメントして次の読み出し動作を開始する。R/BB信号を”H”とすることによって、30hと同様にデータキャッシュ13−2に格納されたデータを外部に出力できるようになる。
また、以下表記についても説明する。
“Add”:Case1に示すページアドレスマップに基づくアドレス。先頭のアドレスを、メモリストリングMS0、及びメモリセルMC0とする。
“D_LP0”:メモリストリングMS0内のメモリセルMCの下位ページデータ。
“D_UP0”:メモリストリングMS0内のメモリセルMCの上位ページデータ。
<メモリストリングMS0>
<下位ページ読み出し>
まず時刻t0以前において、制御回路15はホスト機器に対しR/BB信号をready状態(“H”レベル)とする。このため、入出力回路16を介してホスト機器からコマンド及びアドレス(C0、A0、C1)が供給される。
すると、制御回路15は時刻tr0においてR/BB信号及びint.R/BB信号を共にbusy状態(“L”レベル)とする。
busy状態とされると、リセットコマンドを除いて外部からコマンドを受け付けない状態となり、読み出し動作が実行される。具体的には、時刻tr0〜時刻tr1において内部電圧発生回路18により選択ワード線WL0に電圧V_BRが供給され、非選択ワード線WL1〜WL15に電圧VREADが供給され、更にメモリストリングMS0に対応する選択信号線SGD_0に電圧VSGが供給される。また、同時あるいは所定のタイミングで選択信号線SGS_0(図示なし)にも電圧VSGが印加される。
これにより、メモリセルMC0が保持する下位ページデータが読み出され、センスアンプ13−1内のラッチ回路LTに一時的に保持された後でCache13−2に転送される。
具体的には、例えば、メモリストリングMS0のメモリセルMC0とワード線を共有する8kバイトのメモリセルMCの保持データがこの時読み出される。
下位ページのデータ読み出しが終了し、ワード線WL0の電位が初期値に戻る時刻tr1において、再度R/BB信号及びint.R/BB信号は共にready状態(“H”レベル)とされる。
すなわち、ホスト機器からのコマンド・データ・アドレスを受け入れ可能な状態とする。この後でリードイネーブル信号(RE)の制御によってCache13−2に保持したデータをホスト機器に出力することもできるが、リードのスループットを高めるキャッシュ動作を行う場合にはここではデータを出力しない。
その代りにホスト機器からコマンド(“C2”)が供給されると、不揮発性半導体記憶装置はR/BB信号及びint.R/BB信号を再度busy状態(“L”レベル)として時刻tr2〜tr3の期間においてラッチ回路LTに格納された読み出しデータは改めてデータキャッシュ13−2へと転送される。
このデータキャッシュ13−2とは上述したように、データ回路・ページバッファ13に設けられ、読み出しデータを一時的に保持可能な格納部である。その後、ページアドレスをインクリメントして次のページの読み出し動作を自動的に開始する。すなわち、タイミングtr3から上位ページの読み出し動作が始まる。
なお、tr0からtr1の読み出し動作はコマンドC1(実際には、例えば30h)というキャッシュ動作を意味しない通常の読み出し実行コマンドにより下位ページ読み出しが行われたため、時刻tr1の後はワード線WLに印加した電圧を放電して読み出し動作を終了する。
次いで、時刻tr3においてR/BB信号がready状態(“H”レベル)とされる。このため、不揮発性半導体記憶装置(主に、入出力回路16)とホスト機器との間でデータの入出力が可能となる。つまり、時刻tr3以降、制御回路15から出力されるリードイネーブル信号(RE)に応じて、例えば、8kバイトの読み出しデータ(D_LP0)が入出力回路16から、例えば8ビットずつ出力(トグル出力)される。
<上位ページ読み出し>
上述した時刻tr1において、上位ページのデータを読み出す指示(コマンドC2)を受けたため、時刻tr3以降、読み出し動作を再開する。以下、メモリストリングMS0内のメモリセルMC0の上位ページ読み出しについて説明する。
時刻tr3以降、不揮発性半導体記憶装置内部(プレーンP内部)では、上位ページのデータを読み出すため、時刻tr3´まで電圧V_ARが選択ワード線WL0に出力され、時刻tr3´〜時刻tr6まで電圧V_CRが選択ワード線WL0に出力される。また、メモリストリングMS0の選択信号線SGD_0およびSGS_1には再び電圧VSGを印加してMS0の読み出し動作を開始する。
この読み出し動作によって上位ページのデータ(例えば、8kバイト)が読み出される。つまり、電圧V_ARでメモリセルMC0がオン状態、電圧V_CRでメモリセルMC0がオフ状態とされれば、“1”データと判断し、それ以外(電圧V_ARでメモリセルMC0がオフ状態、かつ電圧V_CRでメモリセルMC0がオン状態)なら“0”データと判断する。
更に、時刻tr4においてホスト機器からコマンド(“C2”:31h)が供給される。このコマンドは、次のメモリストリングMS1内のメモリセルMC0のデータ読み出しを実行するコマンドである。
このように読み出し動作を行っている期間中に、次の動作を指示するコマンドがホスト機器から供給されると、制御回路15は、非選択ワード線WLの電位を一定の電位に維持しつつ、例えば隣接するメモリストリングMS1に読み出し動作を移行する。
また、時刻tr6〜tr7間において読み出された上位ページデータがデータ回路・ページバッファ13(データキャッシュ13−2)へと転送される。その後、時刻tr7以降において、R/BB信号は再度ready状態とされる。このため、時刻tr7以降、リードイネーブルに基づいて、データキャッシュ13−2に一度格納された読み出しデータが入出力回路16を経由してホスト機器へ出力される。
メモリストリングMS0でのデータ読み出しが終わると、メモリストリングMS1内のメモリセルMC0に対応するページ(例えば8kバイト)の読み出し動作が開始される。
なお、上記時刻tr0〜tr6までの期間はメモリストリングMS0が読み出し対象であったため、メモリストリングMS1、MS2に対応する選択信号線SGD_1、及び選択信号線SGD_2はそれぞれ“L”レベルとされる。
<メモリストリングMS1>
次にメモリストリングMS1における読み出し動作について、引き続きタイムチャートを用いて説明する。
<下位ページ>
時刻tr7において、内部電圧発生回路18は選択ワード線WL0へ転送する電圧を電圧V_CR=>電圧V_BRに切り替える。なお、時刻tr3以降、非選択ワード線WLの電位は電圧VREADに保たれている。
ここで、時刻tr4で入力されたリードキャッシュ動作コマンドにより読み出しの対象となるページがメモリストリングMS0のメモリセルMC0に対応したページから、メモリストリングMS1のメモリセルMC0に対応したページの読み出しに変更されているにも関わらず、選択ワード線WLがワード線WL0のまま変更されていない、ということである。
したがって、選択ワード線WLと非選択ワード線WLを切り替えることによる、大きなワード線WLの電位変化、電荷の充放電をする必要がない。このタイミングでは、非選択WLに電圧VREADを印加したまま、選択ワード線WLの電位をV_CRからV_BRに低下させるだけでよい。
ただし、この時刻tr7のタイミングで、内部電圧発生回路18はコアドライバ19を介してメモリストリングMS1の選択信号線SGD_1に電圧VSGを供給し、また、同時あるいは所定のタイミングで選択信号線SGS_1(図示なし)に電圧VSGが印加することによって、選択メモリストリングMSが変更される。
コマンドC2によって変更されるページアドレスがインクリメントされると、本実施形態ではまず、下位ページ・上位ページが変更され、その次にメモリストリングMSが変更される。これにより、メモリストリングMS1が選択される。
信号線については、ワード線WLに比べて小さいRC遅延が必要とされているので、この電位切替にかかる時間はワード線WLのレベルが安定する遅延時間よりかなり短い。なお、内部電圧発生回路18が出力する電圧については、上記メモリストリングMS0のケースと同様であるため、説明を省略する。
時刻tr8において、ホスト機器からコマンド(“C2”:31h)が供給されると、再度R/BB信号はbusy状態、すなわち“L”レベルとされる。また、時刻tr10において、下位ページデータの読み出しが終了すると、この時刻tr10〜tr11の期間において、読み出しデータがデータ回路・ページバッファ13(データキャッシュ13−2)へと転送される。
その後、時刻tr11以降において、データキャッシュ13−2に格納された読み出しデータが、入出力回路16を介して、リードイネーブル信号に応じてホスト機器へと出力される。
<上位ページ>
次に、メモリストリングMS1内に設けられたメモリセルMC0の上位ページデータの読み出し動作について説明する。
上記の説明と同様に、時刻tr10から、上位ページデータの読み出しが開始され、時刻tr12において、その読み出し動作が終了する。制御回路15は、この時刻tr10〜時刻tr12の期間に、ホスト機器から次のメモリストリングMS2内のメモリセルMC0の保持データを読み出すコマンドが無かった場合には、読み出し動作を停止させる。つまり、非選択・選択ワード線WL、及び信号線へと供給する電圧を0Vへと遷移させる。このように不揮発性半導体記憶装置内部(プレーンP)の読み出し動作が終了すると、制御回路15によってInt.R/BB信号がready状態、すなわち“H”レベルへと切り替わる。
時刻tr13においてコマンドが供給されると、時刻tr14においてR/BB信号はbusy状態とされ、このタイミングで、時刻tr12において読み出された上位ページデータがデータ回路・ページバッファ13のラッチ回路LTからデータキャッシュ13−2へと転送される。
その後、時刻tr15において再度、内部電圧発生回路18からコアドライバ回路を介して非選択WLには電圧VREAD、選択WLには電圧V_BR、及び信号線には電圧VSGを印加して次のページの読み出し動作を行う。
<第1の実施形態に係る効果>
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であると、下記(1)及び(2)の効果を奏することが出来る。
(1)読み出し動作速度を向上させることが出来る。
すなわち、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であると、ワード線WLに充放電する動作を減らすことで、センス動作の開始までの時間を短縮することが出来る。具体的には、連続したページ読み出し動作をリードキャッシュ動作で行う場合に、読み出しの対象となる選択ページが切り替えられても選択ワード線WLが固定された動作状態が継続される。
このため、ワード線WLの電位制御のための遅延時間は、多値記憶動作のための複数の読み出し電位への遷移時間に限られ、ワード線WLの電位が安定する時間を短くすることができる。
(2)消費電力を抑制することが出来る。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であると、上述した効果(1)の条件においてワード線WLの電位が初期状態に戻ることなく、読み出し動作を行うことが出来る。すなわち、ワード線WLの選択状態が上位ページ読み出し、下位ページ読み出し、前述と異なる別の上位ページ読み出しのように切り替えられる間に変わらないために、選択ワード線WLには、V_AR、V_CR、V_BR、V_AR、V_CR...というように選択ワード線WLに印加する電圧の範囲で遷移させればよい。また、非選択ワード線WLに対しては、複数のページ読み出しに跨って、電圧VREADを印加した状態を維持することができる。このため、ワード線WLにおいて充放電される電荷量を少なくすることが出来ため、内部電圧発生回路18における消費電力を抑制することが出来る。
[第2実施形態]
次に第2実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。本実施形態における不揮発性半導体記憶装置は、コマンドC1及びC2の代わりにコマンドC3(3xh)を用いる点で上記第1実施形態と異なる。まず、コマンドC3について説明する。
コマンドC3とは、データキャッシュ13−2読み出し動作を前提としたコマンドである。すなわち、上記第1実施形態に比べ読み出し時間を更に短くし、またワード線WLを充放電する電荷量を上記第1実施形態よりも少なくするよう、読み出し動作を効率化することが出来るコマンドである。
具体的には、例えば先頭のメモリストリングMS0内のメモリセルMC0から例えば下位ページデータを読み出し、次いでその読み出した下位ページデータをデータ回路・ページバッファ13(データキャッシュ13−2)へと転送した後、再度新たなコマンド(上記第1実施形態であると、コマンドC2が供給されている)が入力されなくとも、自動的に次のページ(上位ページ)データを読み出す動作を実行するコマンドである。
なお、時刻tr3、時刻tr7、及び時刻tr12のタイミングでホスト機器から供給されるコマンドC3は、直前に読み出したページ(例えば8kB)のデータがホスト機器へと転送されると、ホスト機器から供給されるコマンドである。
すなわち、制御回路15はこのコマンドC3を受信すると、データキャッシュ13−2に保持されていた直前の読み出しデータが全て、あるいは、ホスト機器に必要なデータ量がすべて、ホスト機器に転送されて、次の読み出しデータをデータキャッシュ13−2に上書きできる状態になっていると認識する。また、制御回路15は、この時刻tr3、時刻tr7、及び時刻tr12で供給されたコマンドC3を、同一メモリセルMCの次ページ(直前が上位ページであれば、下位ページ、直前が下位ページであれば、上位ページ)、若しくは次のメモリストリングMS内のメモリセルMCの保持データの読み出し動作に遷移させるためのコマンドとして認識する。
換言すれば、R/BB信号が“H”レベル(ready状態)とされている期間であって、センスアンプ13−1のラッチ回路LTからデータキャッシュ13−2へと転送された読み出しデータが、全てホスト機器へと転送されたことを認識すると、同一メモリセルMCの次ページ、若しくは次のメモリストリングMS内のメモリセルMCの保持データの読み出し動作に遷移させるためのコマンドである。
<読み出し動作>
図9(a)及び図9(b)を用いて、第2実施形態の不揮発性半導体記憶装置に係る読み出し動作について説明する。図9(a)及び図9(b)は読み出し動作を示したタイムチャートである。
図9(a)に示すように、横軸に時刻tr、縦軸にI/0を介してホスト機器から供給されるコマンド及びアドレス、不揮発性半導体記憶装置の状態を外部へと示すready/busyB信号、及び不揮発性半導体記憶装置内部の状態を示すready/busyB信号を取る。
また図9(b)に示すように、ホスト機器から供給されたコマンド及びアドレスに基づき動作するワード線WL、選択信号線の電圧変化を示したタイムチャートであり、横軸に時刻t、縦軸に選択/非選択ワード線WLの電圧レベル、信号線(SGD_0、SGD_1、及びSGD_2)の電圧レベルを取る。
以下、上記第1実施形態における読み出し動作と同一の点は説明を省略しつつ、第2実施形態に係る読み出し動作についてタイムチャートを用いて説明する。なお、本実施形態に係る読み出し動作においても、この不揮発性半導体記憶装置が有するページアドレスマップはCase1であるものとする。
時刻tr0の直前において、コマンドC0(00h)、Add、コマンドC3(3xh)がホスト機器から供給される。上述したように、ホスト機器からコマンドC3が供給されたため、制御回路15は、内部電圧発生回路18に電圧V_BRを出力させた後、初期状態に戻さず、この電圧V_BRから電圧V_ARに遷移させるよう制御する。
また、制御回路15は、時刻tr1において読み出した下位ページデータを、時刻tr1までにラッチ回路LTに読み出し、時刻tr1〜tr2間でラッチ回路LTに取り込まれたデータをデータキャッシュ13−2へと転送させる。
その後、時刻tr5まで上位ページについてデータ読み出しを行い、その後上述したデータキャッシュ13−2読み出し動作を実行する。
次いで、メモリストリングMSのアドレスが+1インクリメントされることで、時刻tr6からメモリストリングMS1内のメモリセルMC0についてのデータ読み出しが実行される。上記動作をメモリストリングMSi内のメモリセルMC0まで繰り返す。
その後、時刻tr14に達すると、メモリストリングMSi内のメモリセルMC0までの読み出し動作が終了する。このため、制御回路15はメモリストリングMSのアドレスを+1インクリメントすることでメモリストリングMSiからメモリストリングMS0に戻しつつ、メモリセルMCのアドレスをメモリセルMC0からメモリセルMC1へと+1インクリメントする。すなわち、読み出し対象をメモリセルMC0からメモリセルMC1へと切り替える。
このため、時刻tr15において内部電圧発生回路18はそれまでワード線WL1に供給されていた電圧VREADを一旦0Vへと遷移させ、電圧V_BRを供給する。
ワード線WL0については、それまでワード線WL0に供給されていた電圧V_CRを一旦0Vへと遷移させ、電圧VREADを供給する。
以降、ワード線WL1を選択メモリセルMCとして、メモリストリングMS0〜メモリストリングMSiまで読み出し動作を行う。
<第2実施形態に係る効果>
第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であると、下記(1)及び(2)の効果に加え、更に(3)及び(4)の効果を奏することが出来る。
(3)更に読み出し動作速度を向上させることが出来る。
本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であると、例えデータキャッシュ13−2読み出しコマンド(第1実施形態におけるコマンドC2)が、読み出し動作中に供給されなくとも、ホスト機器から供給されたコマンドC3(3xh)を認識することで、連続した読み出し動作を実行することが出来る。
つまり、上記第1実施形態のように、時刻tr1においてコマンドC2を受けてから時刻tr2〜tr3の間に下位ページデータをラッチ回路LTからデータキャッシュ13−2への転送動作を実行するのではなく(図9(a)、図9(b)参照)、図9のように最初に供給されたコマンドがC3であった場合、新たなコマンドを受けなくても、自動的にリードデータキャッシュ動作、及び次ページへの読み出し動作を可能とすることで、更に高速な読み出し動作を実現することが出来る。
(4)更なる消費電力の抑制を実現できる。
本実施形態に係る読み出し動作における同一メモリセルMC0の読み出し中では、上述した図9(a)及び図9(b)に示すようなワード線WLの電位を一旦初期値(例えば0V)に戻すことがない。換言すれば、例えばメモリストリングMS0からメモリストリングMS1へと切り替えると同時に、読み出し対象をメモリセルMC0からメモリセルMC1へと切り替えるまでは、ワード線WLの電位は初期値となることはない。
このため、ワード線WLを充放電する電荷量を更に少なくすることが出来、消費電力を抑制することが出来る。
なお、時刻tr3、時刻tr7、及び時刻tr12におけるコマンドC3は、コマンドC2であっても良い。
[第3実施形態]
次に第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第2実施形態(コマンドC3)にCase2のページアドレスマップを採用した場合の読み出し動作について説明する。すなわち、例えばメモリセルMC0の下位ページ又は上位ページのいずれかが選択された状態で、メモリストリングMSがインクリメント、つまりメモリストリングMS0〜メモリストリングMSiまで読み出し動作を実行するものである。
<読み出し動作について>
図10を用いて本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作についてタイムチャートを用いて説明する。なお、ここでは、ホスト機器から供給されるコマンド及びアドレス、並びにR/BB信号については省略する。
図10に示すように、横軸に時刻tを取り、縦軸に選択ワード線WL、非選択ワード線WL、並びに選択トランジスタST1のゲートに供給される選択信号SGD_0〜SGD_iの電圧レベルを取る。
時刻t0において、内部電圧発生回路18は選択ワード線WL(例えばワード線WL0)に電圧V_BR、非選択ワード線WL(例えばワード線WL1〜ワード線WLi)に電圧VREADを供給する。すなわち、メモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内のワード線WL0に電圧V_BRが供給され、それ以外のワード線WL1〜ワード線WLiには電圧VREADが供給される。
次いで、同時刻t0において、メモリストリングMS0の選択信号線SGD_0に電圧VSGが供給される。すなわち、メモリストリングMS0が選択状態とされ、メモリストリングMS0内のメモリセルMC0から下位ページデータが読み出される。その後、時刻t1において選択信号線SGD_0を0Vへと遷移させる。
時刻t2において、メモリストリングMS1の選択信号線SGD_1に電圧VSGが供給される。すなわち、メモリストリングMS1が選択状態とされ、メモリストリングMS1内のメモリセルMC0から下位ページデータが読み出される。その後、時刻t2において選択信号線SGD_0を0Vへと遷移させる。以下、この動作をメモリストリングMSiまで繰り返す。
上述したように本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、Case2のページアドレスマップを有することを前提としている。つまり、メモリセルMC0についてメモリストリングMS0〜メモリストリングMSiまでデータを読み出した後、すなわち、時刻t7以降ではメモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内に設けられたメモリセルMC0の上位ページデータの読み出し動作が実行される。
具体的には、時刻t6において、内部電圧発生回路18はそれまでの電圧V_BRから電圧V_ARへとワード線WL0の電位を遷移させつつ、時刻t7において再度メモリストリングMS0に対応する選択信号線SGD_0に電圧VSGを供給する。
次いで、内部電圧発生回路18は時刻t8において電圧V_ARから電圧V_CRへと遷移させ、上位ページデータを確定する。
その後、メモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内のメモリセルMC0が保持するデータの読み出し動作が終了すると、次はメモリセルMC1の読み出し動作が実行される。
つまり、非選択ワード線となるWL0及びワード線WL2〜WLiに電圧VREADを印加し、並びに選択ワード線WL1に電圧V_BRを印加し、リードキャッシュコマンドの入力に応じて順次、対応する選択信号線SGD_0〜SGD_iに電圧VSGが印加され、メモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内のメモリセルMC1の下位ページの読み出し動作が効率よく実行される。以降、メモリセルのMC1の上位ページの読み出し、および、メモリセルMC2〜メモリセルMC15についても読み出し動作は同様であるため、説明を省略する。
<第3実施形態に係る効果>
第3実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であっても、上記(3)及び(4)の効果を奏することが出来る。
すなわち、ワード線WLがメモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内で共通接続されているといったアーキテクチュアの特性を用いることで、例えば下位ページデータの読み出しの場合、非選択ワード線WLを電圧VREAD、選択ワード線WLを電圧V_BRに維持しつつ、選択信号線SGD_0〜SGD_iをオン・オフすることで読み出し速度を向上させることが出来る。
上位ページデータについても同様で、選択ワード線WLについては、電圧V_ARと電圧V_CRとが交互に切り替わるが、選択ワード線WLの切り替え時まで初期値(0V)に戻すことがないため読み出し動作を向上させることが出来る。
また、上述したように本実施形態においても、選択ワード線WLの切り替え時まで選択ワード線WL及び非選択ワード線WLの電位を初期値(0V)へと戻さないことから、ワード線WLを充放電する電荷量が少なく済み、消費電力を抑制することが出来る。
[第4実施形態]
次に第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、上記第1実施形態で説明した動作において新たなコマンドC4(3Fh)を用いたものである。
このコマンドC4とは、次ページ以降の読み出し動作を停止し、直前に読み出したデータをラッチ回路LT、データキャッシュ13−2を介してホスト機器へと転送するためのコマンドである。
<読み出し動作>
図11(a)及び図11(b)を用いて、第4実施形態の不揮発性半導体記憶装置に係る読み出し動作について説明する。図11(a)及び図11(b)は読み出し動作を示したタイムチャートである。なお、本実施形態に係る読み出し動作について説明する。なお、図9と同一の動作については説明を省略する。
図11(a)に示すように、横軸に時刻tを取り、縦軸にI/0を介してホスト機器から供給されるコマンド及びアドレス、不揮発性半導体記憶装置の状態を外部へと示すR/BB信号、及び不揮発性半導体記憶装置内部の状態を示すInt.R/BB信号を取る。また、図11(b)に示すように、ワード線WL、選択信号線の電圧変化を示したタイムチャートであり、横軸に時刻t、縦軸に選択/非選択ワード線WLの電圧レベル、信号線(SGD_0、SGD_1、及びSGD_2)の電圧レベルを取る。
時刻tr12において、ホスト機器からコマンドC4が供給される。すると、制御回路15は次のページの読み出し動作は行わないと認識して、時刻tr14まで現在動作中のページ読み出し動作を実行した後、読み出し動作を停止すべくワード線WLに供給する電圧を初期値(0V)に戻す。時刻tr14までの動作でセンスアンプ13のラッチ回路LTに取り込まれた読み出しデータは、その後時刻tr15までの間にデータキャッシュ13−2に転送される。
コマンドC4が受信されてから、時刻tr15までの間は、コマンドC4に対応したデータキャッシュ13−2からのデータの準備ができていないため、R/BB信号はビジーを意味する“L”が出力される。
次いで、時刻tr15以降(ready状態)において読み出した上位ページデータをリードイネーブルREのクロックパルスに応じて順次データキャッシュ13−2から外部へと出力する。
なお、ホスト機器からコマンド及びアドレス(C0(00h)、Add、C1(30h))が再度入力されれば、指定されたメモリセルMC及びメモリストリングMSのアドレスに従った読み出し動作が開始される。
<第4実施形態に係る効果>
第4実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であっても、上記(1)〜(3)の効果を奏することが出来る。
すなわち、上述したように読み出し速度を向上させることが出来る。
[第5実施形態]
次に第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。本実施形態は、上記説明したコマンドC4を、上記第2実施形態に係る読み出し動作に組み合わせたものである。以下、読み出し動作について説明する。
<読み出し動作>
図12(a)、図12(b)を用いて、第5実施形態の不揮発性半導体記憶装置に係る読み出し動作について説明する。図12は読み出し動作を示したタイムチャートである。なお、本実施形態に係る読み出し動作について説明する。
図12(a)に示すように、横軸に時刻tを取り、縦軸にI/0を介してホスト機器から供給されるコマンド及びアドレス、不揮発性半導体記憶装置の状態を外部へと示すR/BB信号、及び不揮発性半導体記憶装置内部の状態を示すInt.R/BB信号を取る。 また、図12(b)に示すように、ホスト機器から供給されたコマンド及びアドレスに基づき動作するワード線WL、選択信号線の電圧変化を示したタイムチャートであり、横軸に時刻t、縦軸に選択/非選択ワード線WLの電圧レベル、信号線(SGD_0、SGD_1、及びSGD_2)の電圧レベルを取る。なお、図9(a)及び図9(b)と同一の動作については説明を省略する。
時刻tr12において、ホスト機器からコマンドC4が供給される。この制御回路15はホスト機器からコマンドC4が入力されると、次のページの読み出し動作は行わないと認識して、時刻tr14まで現在動作中のページ読み出し動作を実行した後、次ページの読み出しを停止すべくワード線WLに供給する電圧を初期値(0V)に戻す。時刻tr14までの動作でセンスアンプ13のラッチ回路LTに取り込まれた読み出しデータは、その後時刻tr15までの間にデータキャッシュ13−2に転送される。コマンドC4が受信されてから、時刻tr15までの間は、コマンドC4に対応したデータの出力の準備ができていないため、R/BB信号はビジーを意味する“L”が出力される。
次いで、時刻tr15以降(ready状態)において読み出した上位ページデータをリードイネーブルREのクロックパルスに応じて順次データキャッシュ13−2から外部へと出力する。
<第5実施形態に係る効果>
第5実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であっても、上記(1)〜(3)の効果を奏することが出来る。
すなわち、上述したように読み出し速度を向上させることが出来る。
[第6実施形態]
次に第6実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置について説明する。第6実施形態における不揮発性半導体記憶装置は、読み出し動作時においてチャネルとゲートとの間の電位差を小さくすることで、リードディスターブを低減するものである。
第6実施形態における不揮発性半導体記憶装置についてタイムチャートを用いて説明する。以下読み出し動作では、例えばメモリストリングMS内のメモリセルMC0が保持する下位ページデータ及び上位ページデータを読み出してから、メモリストリングMSのアドレスを+1インクリメントすることでメモリストリングMS15まで読み出し動作を実行するものである。
<読み出し動作>
図13を用いて読み出し動作について説明する。図13についてもメモリストリングMS0〜メモリストリングMS2に着目した上記読み出し動作を示すタイムチャートである。図示するように、横軸に時間tを取り、縦軸に選択ワード線WL及び非選択ワード線WL、メモリストリングMS0〜メモリストリングMS2内のドレイン側選択ゲートに供給される選択信号線SGD_0〜SGD_2、並びにメモリストリングMS0〜メモリストリングMS2内のメモリセルMCのチャネル電位(図中、ch_0、ch_01、及びch_2)を示す。
なお、選択ワード線WL0、それ以外を非選択ワード線WL1〜WL15とし、メモリセルMC0は電圧V_BR、電圧V_AR、及び電圧V_CRが供給されるとオン状態となるものとする。すなわち、メモリセルMC0の閾値分布は、図2における状態Eである場合を一例として挙げる。
まず、時刻t0において、内部電圧発生回路18はコアドライバ19を介して非選択ワード線WL1〜WL15に電圧VREAD、選択ワード線WL0に電圧V_BR、選択信号線SGD_0に電圧VSGを供給する。
これによりメモリストリングMS0が選択状態とされ、チャネルch_0の電位は、ビット線BL(又はソース線SL)に供給される電圧(電圧Vbl又は電圧Vsrc)付近にまで上昇する。
従って、メモリストリングMS0内のメモリセルMC0が保持する上位ページのデータが読み出される。
なお、メモリストリングMS1、2に対応する選択信号線SGD_1、及びSGD_2には非選択時の電圧として0Vが印加され、選択トランジスタST_1、及びST_2は共にオフ状態とされる。このため、チャネルch_1及びch_2は非選択ワード線WL1〜WL15電位の上昇に伴い、カップリングでおよそ電圧VREAD近くまでブーストされる(図中、Vch1_0、Vch2_0と表記)。
その後、時刻t1〜t3までの期間において、内部電圧発生回路18は選択ワード線WL0に電圧V_CR及び電圧V_ARを供給する。これにより、メモリストリングMS0内のメモリセルMC0が保持する上位ページデータの読み出しが終了する。
その後時刻t3になると、非選択ワード線WL1〜WLiに印加されていた電圧VREADを放電させ、時刻t4までに電圧V1に下降させる。これに伴い、時刻t3以降それまでブーストされていたch_1及びch_2の電位が非選択ワード線の電位降下に応じておよそ電圧V1の電位まで下降する。
また時刻t4まで選択信号線SGD_0の電位を電圧VSGに維持させ、その後放電させる。これにより時刻t0から時刻t4までの選択ストリングとなっているCh_0の電位は、ビット線BLまたはソース線SLの電位とほぼ等しくなる。従って時刻t5までに選択信号線SGD_0が0Vとされ、選択トランジスタST0をオフ状態とする。
次いで、時刻t5において、内部電圧発生回路18は、コアドライバ19を介して再び非選択ワード線WL1〜WLiの電位を電圧V1から再度電圧VREADまで上昇させる。ここで選択信号線SGD_0はオフ状態であるため、チャネルch_0はフローティング状態となっており、非選択ワード線WL1〜WLi電位の上昇に伴い、チャネルch_0の電位がブーストされる。チャネルch_0の電位は、ビット線BLやソース線SLの電位に(VREAD−V1)程度加えられた電位になる(図中、Vch0_1と表記)。
同時刻t5において、内部電圧発生回路18は、コアドライバ19を介してメモリストリングMS1に対応する選択信号線SGD_1に電圧VSGを供給し、選択トランジスタST_1をオン状態とさせる。つまり、メモリストリングMS1が読み出し対象、すなわち選択状態とされる。
従って、チャネルch_1の電位はビット線BLまたはソース線SLいずれかから供給された電位とされる(図中、電圧Vblまたは電圧Vsrc)。
また、メモリストリングMS2に対応するch_2の電位は、時刻t0〜時刻t3と同様にブーストによって電圧VREAD近くまで上昇する(図中、電圧Vch2_1)。
時刻t5〜時刻t8までの期間でメモリストリングMS1内のメモリセルMC0が保持する下位ページデータ及び上位ページデータの読み出し動作が実行される。
時刻t8を経過すると、再度非選択ワード線WL1〜WLiの電位を放電させ、時刻t10において電圧V1まで降下させる。非選択ワード線WL1〜WLiの電位が降下している最中の、時刻t9まで選択信号線SGD_1の電位は電圧VSGとされる。これも選択信号線SGD_0の場合と同様の理由で、時刻t9まで電圧VSGを維持させる。
時刻t8までで、メモリストリングMS1内のメモリセルMC0の下位ページデータ及び上位ページデータの読み出し動作が終了したため、次にメモリストリングMSのアドレスを+1インクリメントする。
すなわち、時刻t10以降においては、メモリストリングMS2を読み出し対象とする。なお、メモリストリングMS2における読み出し動作は、上述したメモリセルMC0及びメモリストリングMS1と同様であるため説明を省略する。
以上、メモリストリングMS0〜メモリストリングMS2内のメモリセルMC0の読み出し動作に着目して説明したが、メモリストリングMS3〜メモリストリングMS15についても同様の動作が実行される。更にメモリストリングMS0〜メモリストリングMSi内に設けられたメモリセルMC1〜メモリセルMC15についても同様である。
<第6実施形態に係る効果>
第6実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置であると、下記(5)の効果を奏することが出来る。
(5)リードディスターブを緩和することが出来る。
すなわち、第6実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置によれば、読み出し対象とするメモリストリングMSが切り替わる度に、内部電圧発生回路18が非選択ワード線WL1〜WL15の電位を電圧VREADから電圧V1に下降させた後、再度電圧VREADまで上昇させる。
また、非選択ワード線WL1〜WL15が電圧V1に下降するときには、直前まで選択されていたメモリストリングの選択トランジスタSTをオン状態とさせることで、非選択ワード線WL1〜WL15の電位の下降に伴ってチャネルの電位が下降することを防ぐ。
このため、読み出し対象とされるメモリストリングMSがインクリメントされた後、再び非選択WLの電位が電圧V1から電圧VREADに上昇するときには、非選択メモリストリングMSに切り替わったメモリストリングMS内のチャネル電位は、非選択ワード線WLとのカップリングで、ビット線またはソース線の電位から所定量上昇させることができる。
このような制御を行わない場合には、一度選択されたメモリストリングMSにおいては、メモリストリングMSが切り替えられた後の読み出し動作においても、メモリストリングMS内のチャネルの電位は、選択メモリストリングMSであった場合と同等の電位、つまり、ビット線BLやソース線SLの電位とほぼ等しくなり、選択メモリストリングMSと同様な電位差が、非選択ワード線WLとチャネル部に印加される。
すなわち、非選択ワード線WLに印加される電圧VREADと読み出し中のビット線BLやソース線SLに印加される電圧の電位差が、非選択状態となったメモリストリングMSのセルに印加され続ける。
これによって、弱い書き込み方向、つまり、消去状態のメモリセルMCのしきい値電圧を高めにシフトさせる方向のストレスが印加される回数が増加してしまう。
換言すれば、非選択ワード線WLとチャネルとの間の電位差によるリードディスターブを緩和することが出来る。
上記第1〜第6の実施形態では、ビット線BL0に対応するメモリストリングMS1〜メモリストリングMSiに着目した読み出し動作について説明したが、実際の読み出し動作は、ビット線BL1〜ビット線BLmについても同様の読み出し動作が行われる。
データの読み出し動作は、全ビット線BL同時読み出しであっても良いし、カラムアドレスに応じてランダムなビット線BL(1本、または複数本)から読み出される方法であっても良い。またビット線BL0、BL1を1つの組、ビット線BL2、BL3を1つの組とした場合、これら組で交互に読み出し動作を実行するものであっても良い。
[付記]
(1)第1方向とこの第1方向に直交する第2方向とで形成される面内に配置される半導体層と、前記半導体層上に順次積層され、且つ電荷蓄積層と制御ゲートとを含むデータ保持可能な第1メモリセル及び第2メモリセル、並びに選択トランジスタを含む複数のメモリストリングがマトリクス状に配置されることでブロックを構成し、複数の前記メモリストリングを第1ワード線及び第2ワード線、並びに選択信号線が貫通し、前記第1ワード線は第1メモリセルの各々の前記制御ゲート間で共通接続され、前記第2ワード線は第2メモリセルの各々の前記制御ゲート間で共通接続され、前記選択信号線は前記メモリストリング間で独立して前記選択トランジスタの各々に接続された、メモリセルアレイと、
保持する前記データに応じて値が変化する第一の電圧を前記第1メモリセルに印加し、前記第一の電圧よりも大きな第二の電圧を前記第2メモリセルに印加し、前記第二の電圧よりも小さな第三の電圧を前記選択トランジスタに印加して第一の読み出し動作を行った後に、前記第2メモリセルへの印加電圧を前記第二の電圧に維持したまま、複数の前記メモリストリング間で前記第三の電圧を印加する前記選択トランジスタを切り替えて第二の読み出し動作を行う制御部とを具備する不揮発性半導体記憶装置。
(2)前記第一の電圧とは、前記第1メモリセルから前記データを読み出すための電圧であり、
前記第二の電圧とは、前記第2メモリセルが保持する前記データの値に関わらず、この第2メモリセルをオン状態とするための電圧であり、
前記第三の電圧とは、前記選択トランジスタをオン状態とし、対応する前記メモリストリングを選択可能な状態とする電圧である付記(1)記載の不揮発性半導体記憶装置。
(3)前記第三の電圧を印加する前記選択トランジスタの切り替えは、ビット線が伸びる方向に沿って前記選択トランジスタを順次選択することで実現される付記(2)記載の不揮発性半導体記憶装置。
(4)前記第1メモリセルを選択するためのページアドレスは、アドレスの下位側に前記メモリストリングを指定する第1アドレス、その上位側に前記メモリストリングの中で直列に接続された複数のメモリセルの中から一つのメモリセルを指定する第2アドレスを含み、
前記アドレスの指定を伴って前記読み出し動作を開始した後に、所定のコマンドを受信した場合には、ページアドレスをインクリメントすることで次の読み出し対象の前記アドレスを決定する付記(3)記載の不揮発性半導体記憶装置。
(5)前記不揮発性半導体記憶装置は、外部から前記コマンドとして第1コマンド及び第2コマンドのいずれかを受信し、
前記第1コマンドを受信すると、前記制御部は前記第1メモリセルから読み出した前記データを外部へ出力できる領域に格納しつつ、次に読み出すべきメモリセルを選択して前記読み出し動作を開始し、
前記アドレスの直後に前記第2コマンドを受信すると、更なる前記第2コマンドを受信しなくとも前記第1メモリセルが保持する前記データを読み出した後、前記データを外部へ出力できる前記領域に格納しつつ、次に読み出すべきメモリセルを選択して前記読み出し動作を開始する付記(4)記載の不揮発性半導体記憶装置。
(6)第二の電圧が前記第2メモリセルに印加されている期間に、前記外部から前記第1コマンドが受信されると、
前記第1メモリセルへの前記読み出し動作が終了した後も前記第2メモリセルに印加した前記第二の電圧を維持させることを可能とする付記(5)記載の不揮発性半導体記憶装置。
(7)直前の前記メモリストリングに対する前記データの読み出しが終了すると、
前記第2メモリセルに印加された第二の電圧は、前記第二の電圧よりも低い第四の電圧に遷移され、
前記第四の電圧に遷移させた後に、直前の読み出し対象とされた前記メモリストリングを構成する前記選択トランジスタをオフとし、
その後、前記第四の電圧を再度前記第二の電圧に上昇させつつ、前記インクリメントした次の前記メモリストリングを構成する前記選択トランジスタをオン状態とする付記(3)記載の不揮発性半導体記憶装置。
(8)半導体層上に順次積層され、且つ直列接続された第1メモリセル、第2メモリセル、及び選択トランジスタから各々が構成され、第1方向に沿って互いに隣接する第1〜第nメモリストリング(n:正の整数)のうち、前記第1〜第nメモリストリングの前記第1メモリセルの各々に接続された第1ワード線に、保持する前記データに応じて値が変化する第1電圧を印加し、前記第1〜第nメモリストリングの前記第2メモリセルの各々に接続された第2ワード線WLに前記第一の電圧よりも大きな第2電圧を印加する工程と、
前記第1ワード線及び前記第2ワード線にそれぞれ前記第1、第2電圧を印加しつつ、前記第1メモリストリングの前記選択トランジスタから前記第nメモリストリングの前記選択トランジスタまで順に、前記第二の電圧よりも小さな第3電圧を印加することで、前記第1メモリストリングから前記第nメモリストリングまでを順に選択する工程と、
前記第nメモリストリングの第1メモリセルから前記データの読み出した後、前記第2ワード線に前記第1電圧、及び前記第1ワード線に第2電圧、を印加しつつ、前記第1メモリストリングから前記第nメモリストリングまでの各々の前記選択トランジスタに対し順次前記第3電圧を印加する工程とを具備する不揮発性半導体装置の制御方法。
(9)前記第一の電圧として前記第1メモリセルから前記データを読み出すための電圧を印加する工程と、
前記第二の電圧として、前記第2メモリセルが保持する前記データの値に関わらず、この第2メモリセルをオン状態とする電圧を印加する工程と、
前記第三の電圧として、前記選択トランジスタをオン状態とし、対応する前記メモリストリングを選択可能な状態とする電圧を印加する工程と
を具備する付記(8)記載の不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
(10)前記第3電圧を順次前記選択トランジスタに印加する工程は、
前記第1〜第nメモリストリングに共通接続されるビット線方向に沿って前記第3電圧を印加することで実現される付記(9)記載の不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
(11)前記第1メモリセルを選択するためのページアドレスは、アドレスの下位側に前記メモリストリングを指定する第1アドレス、その上位側に直列に接続された前記第1メモリセル又は前記第2メモリセルのいずれかを指定する第2アドレスを含み、
前記アドレスの指定を伴って前記読み出し動作を開始した後に、所定のコマンドを受信した場合には、ページアドレスをインクリメントすることで次の読み出し対象の前記アドレスを決定する付記(10)記載の不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
(12)外部から前記コマンドとして第1コマンド又は第2コマンドのいずれかを受信する工程と、
前記第1コマンドを受信すると、前記第1メモリセルから読み出した前記データを外部へ出力できる領域に格納しつつ、次に読み出すべきメモリセルを選択して前記読み出し動作を開始する工程と、
前記アドレスの直後に前記第2コマンドを受信すると、更なる前記第2コマンドを受信しなくとも前記第1メモリセルが保持する前記データを読み出した後、前記データを外部へ出力できる前記領域に格納しつつ、次に読み出すべきメモリセルを選択して前記読み出し動作を開始する工程と
を更に具備する付記(11)記載の不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
(13)第二の電圧が前記第2メモリセルに印加されている期間に、前記外部から前記第1コマンドを受信すると、
前記第1メモリセルへの前記読み出し動作が終了した後も前記第2メモリセルに印加した前記第二の電圧を維持させることを可能とする付記(12)記載の不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
(14)直前の前記メモリストリングに対する前記データの読み出しが終了すると、
前記第2メモリセルに印加された第二の電圧を、前記第二の電圧よりも低い第四の電圧に遷移させる工程と、
前記第四の電圧に遷移させた後に、直前の読み出し対象とされた前記メモリストリングを構成する前記選択トランジスタをオフとする工程と、
その後、前記第四の電圧を再度前記第二の電圧に上昇させつつ、前記インクリメントした次の前記メモリストリングを構成する前記選択トランジスタをオン状態とする工程と
を更に具備する付記(10)記載の不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
11…プレーンP(Plane)、12…ロウデコーダ、13…データ回路・ページバッファ、14…カラムデコーダ、15…制御回路、16…入出力回路、17…アドレス・コマンドレジスタ、18…内部電圧発生回路、19…コアドライバ

Claims (6)

  1. 第1方向とこの第1方向に直交する第2方向とで形成される面内に配置される半導体層と、前記半導体層上に順次積層され、且つ電荷蓄積層と制御ゲートとを含むデータ保持可能な第1メモリセル及び第2メモリセル、並びに選択トランジスタを含む複数のメモリストリングがマトリクス状に配置されることでブロックを構成し、複数の前記メモリストリングを第1ワード線及び第2ワード線、並びに選択信号線が貫通し、前記第1ワード線は第1メモリセルの各々の前記制御ゲート間で共通接続され、前記第2ワード線は第2メモリセルの各々の前記制御ゲート間で共通接続され、前記選択信号線は前記メモリストリング間で独立して前記選択トランジスタの各々に接続された、メモリセルアレイと、
    保持する前記データに応じて値が変化する第一の電圧を前記第1メモリセルに印加し、前記第一の電圧よりも大きな第二の電圧を前記第2メモリセルに印加し、前記第二の電圧よりも小さな第三の電圧を前記選択トランジスタに印加して第一の読み出し動作を行った後に、前記第2メモリセルへの印加電圧を前記第二の電圧に維持したまま、複数の前記メモリストリング間で前記第三の電圧を印加する前記選択トランジスタを切り替えて第二の読み出し動作を行う制御部と
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 前記第三の電圧を印加する前記選択トランジスタの切り替えは、ビット線が伸びる方向に沿って前記選択トランジスタを順次選択することで実現される
    ことを特徴とする請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第1メモリセルを選択するためのページアドレスは、アドレスの下位側に前記メモリストリングを指定する第1アドレス、その上位側に前記メモリストリングの中で直列に接続された複数のメモリセルの中から一つのメモリセルを指定する第2アドレスを含み、
    前記アドレスの指定を伴って前記読み出し動作を開始した後に、所定のコマンドを受信した場合には、ページアドレスをインクリメントすることで次の読み出し対象の前記アドレスを決定する
    ことを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 半導体層上に順次積層され、且つ直列接続された第1メモリセル、第2メモリセル、及び選択トランジスタから各々が構成され、第1方向に沿って互いに隣接する第1〜第nメモリストリング(n:正の整数)のうち、前記第1〜第nメモリストリングの前記第1メモリセルの各々に接続された第1ワード線に、保持する前記データに応じて値が変化する第1電圧を印加し、前記第1〜第nメモリストリングの前記第2メモリセルの各々に接続された第2ワード線WLに前記第一の電圧よりも大きな第2電圧を印加する工程と、
    前記第1ワード線及び前記第2ワード線にそれぞれ前記第1、第2電圧を印加しつつ、前記第1メモリストリングの前記選択トランジスタから前記第nメモリストリングの前記選択トランジスタまで順に、前記第二の電圧よりも小さな第3電圧を印加することで、前記第1メモリストリングから前記第nメモリストリングまでを順に選択する工程と、
    前記第nメモリストリングの第1メモリセルから前記データの読み出した後、前記第2ワード線に前記第1電圧、及び前記第1ワード線に第2電圧、を印加しつつ、前記第1メモリストリングから前記第nメモリストリングまでの各々の前記選択トランジスタに対し順次前記第3電圧を印加する工程と
    を具備することを特徴とする不揮発性半導体装置の制御方法。
  5. 前記第3電圧を順次前記選択トランジスタに印加する工程は、
    前記第1〜第nメモリストリングに共通接続されるビット線方向に沿って前記第3電圧を印加することで実現される
    ことを特徴とする請求項4記載の不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
  6. 前記第1メモリセルを選択するためのページアドレスは、アドレスの下位側に前記メモリストリングを指定する第1アドレス、その上位側に直列に接続された前記第1メモリセル又は前記第2メモリセルのいずれかを指定する第2アドレスを含み、
    前記アドレスの指定を伴って前記読み出し動作を開始した後に、所定のコマンドを受信した場合には、ページアドレスをインクリメントすることで次の読み出し対象の前記アドレスを決定する
    ことを特徴とする請求項5記載の不揮発性半導体記憶装置の制御方法。
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