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JP2013159375A - ラベル装着システムおよびラベル装着方法 - Google Patents

ラベル装着システムおよびラベル装着方法 Download PDF

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JP2013159375A JP2012023808A JP2012023808A JP2013159375A JP 2013159375 A JP2013159375 A JP 2013159375A JP 2012023808 A JP2012023808 A JP 2012023808A JP 2012023808 A JP2012023808 A JP 2012023808A JP 2013159375 A JP2013159375 A JP 2013159375A
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哲也 山並
Shigeru Haneda
繁 羽田
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Abstract

【課題】容器の素材が熱に弱いものであっても、シュリンクラベルの加熱収縮工程においてシュリンクラベルの外側面と内側面との温度差を小さくして、容器に装着されたシュリンクラベルにしわが生じることを抑制することができるラベル装着システムを提供する。
【解決手段】熱収縮性を有するラベルを容器に装着するラベル装着システムAにおいて、容器を載置するための治具を、ラベル装着後の容器を取り出してからラベル装着前の容器が載置されるまでの間に加熱する治具加熱装置7を備えた。加熱後の治具に載置された容器は治具によって加温される。容器を直接加熱しないので、容器の素材が熱に弱いものであっても、容器を適切に加温することができる。また、容器があらかじめ加温されているので、ラベルの加熱収縮工程において、ラベルの外側面と内側面との温度差を小さくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、容器などに熱収縮性ラベルを装着するラベル装着システムおよびラベル装着方法に関する。
従来、容器などに熱収縮性ラベルを装着するラベル装着システムが開発されている。ラベル装着システムは、熱収縮性を有するフィルムを筒状に形成したラベル(以下では、「シュリンクラベル」とする。)を容器に被嵌し、シュリンクラベルを加熱することで熱収縮させて容器に装着する。
ラベル装着システムは、容器にシュリンクラベルを被嵌するラベル被嵌装置や、シュリンクラベルを加熱して収縮させる加熱収縮装置などを備え、これらの装置間で容器を搬送する搬送経路を備えている。中身を充填される前の空の容器を搬送する場合、容器を安定させて搬送するために、容器を載置するための治具が使用される。例えば、底部が小径となるテーパ状の容器の場合、当該容器が外嵌される治具が使用される。
特許第4398030号公報
加熱収縮装置においてシュリンクラベルを加熱する場合、シュリンクラベルの全体を均一に加熱する必要がある。加熱に偏りがあると収縮の程度に偏りが生じ、容器に装着されたシュリンクラベルにしわが生じる場合がある。また、容器の温度が低い場合、シュリンクラベルが収縮する過程で容器に早く接触した部分と遅れて接触した部分とで、収縮状態が異なってくる。すなわち、容器に早く接触した部分は容器に熱を奪われて温度が低下することで収縮が遅れてしまうが、容器に接触していない部分は収縮が進む。その結果、収縮状態に偏りが出てしまって、しわが生じることになる。容器の側面に角部がある場合(例えば、水平断面が矩形状の場合など)、シュリンクラベルが側面角部に早い段階で接触することになるので、側面角部での収縮が遅れる。特に、側面角部が曲面の場合、シュリンクラベルと側面角部との接触面積が広いので温度が低下しやすく収縮が遅れやすい。また、側面角部の曲面でのシュリンクラベルとの接触が不均一になった場合、部分的に収縮状態が異なってくる。したがって、側面角部にしわが生じやすい。シュリンクラベルに生じたしわが微細なものであっても、当該容器は、要求される品質に適合しなくなる。容器が熱に弱い素材の場合、変形したり変質してしまう可能性があるので、高温で加熱して、しわが生じないように収縮させることができない。
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、容器の素材が熱に弱いものであっても、シュリンクラベルの収縮状態の偏りを緩和して、容器に装着されたシュリンクラベルにしわが生じることを抑制することができるラベル装着システムを提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明によって提供されるラベル装着システムは、熱収縮性を有するラベルを容器に装着するラベル装着システムであって、前記容器を被嵌するための治具と、前記治具を搬送するための搬送経路と、前記ラベル装着前の容器を前記治具に被嵌する容器供給装置と、前記容器に前記熱収縮性ラベルを被嵌するラベル被嵌装置と、熱を加えて前記ラベルを熱収縮させることで、前記ラベルを前記容器に装着する加熱収縮装置と、前記ラベル装着後の容器を取り出す容器取出装置と、ラベル装着後の容器を取り出してからラベル装着前の容器が被嵌されるまでの間に、前記治具を加熱する加熱装置とを備えていることを特徴とする。なお、「装着」とは、熱収縮性を有するラベルを容器に被嵌して熱を加えて熱収縮させることで容器に取り付けることをいう。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記治具は前記容器の開口部付近の内面に接する形状である。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記容器の側面には曲面の角部がある。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記加熱装置は、前記容器取出装置と前記容器供給装置との間の前記治具の搬送経路上に配置される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記治具は加熱されている間に回転する。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記加熱収縮装置が備えられておらず、前記加熱装置に前記ラベルを被嵌された容器が搬入され、前記ラベルを加熱して収縮させる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記加熱装置は、前記治具の内部に配置される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記加熱装置は、前記治具の温度と目標温度との偏差に応じて加熱量を調整する制御装置を備えている。
本発明によって提供されるラベル装着方法は、熱収縮性を有するラベルを容器に装着するラベル装着方法であって、前記容器を被嵌するための治具を加熱する第1の工程と、前記容器を前記治具に被嵌する第2の工程と、前記容器に前記ラベルを被嵌する第3の工程と、熱を加えて前記ラベルを熱収縮させることで、前記ラベルを前記容器に装着する第4の工程と、ラベル装着後の容器を前記治具から取り出す第5の工程とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、容器を被嵌するための治具が、ラベル装着後の容器を取り出してからラベル装着前の容器が被嵌されるまでの間に加熱されるので、加熱後の治具に被嵌された容器は治具によって加温される。容器は治具以上の温度にならないため、容器の素材が熱に弱いものであっても、容器を適切に加温することができる。また、容器があらかじめ加温されているので、ラベルの加熱収縮工程において、容器に早く接触した部分の熱が容器に奪われない。したがって、当該部分の収縮が遅れず、ラベルの収縮状態の偏りが緩和されるので、容器に装着されたラベルにしわが生じることを抑制することができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
第1実施形態に係るラベル装着システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る容器搬送治具の概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る治具加熱装置の概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る容器搬送治具の他の実施例を説明するための図である。 第2実施形態に係るラベル装着システムの概略構成を示す図である。 第2実施形態に係る加熱装置の他の実施例を説明するための図である。 第4実施形態に係るラベル装着システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、第1実施形態に係るラベル装着システムの概略構成を示す図である。図2は、第1実施形態に係る容器搬送治具の概略構成を示す図である。図3は、第1実施形態に係る治具加熱装置の概略構成を示す図である。
ラベル装着システムAは、開口部が大径で底部が小径となるテーパ状の容器B(図2(b)参照。なお、同図では、開口部を下に向けた状態を記載している。)にシュリンクラベルを装着するシステムである。容器Bは、例えばポリプロピレンなどの合成樹脂製であり、側面の角部が曲面となっている。なお、容器Bの材質や形状は限定されない。例えば、紙製であってもよいし、水平断面が円形状であってもよいし、曲面でない角部を有するものであってもよい。図1に示すように、ラベル装着システムAは、治具搬送ライン1、容器搬送治具2(図1において図示せず)、容器供給装置3、ラベル被嵌装置4、加熱収縮装置5、容器取出装置6、および治具加熱装置7を備えている。図1は、ラベル装着システムAを上方から見た図である。
治具搬送ライン1は、各装置間で容器搬送治具2を搬送するものであり、コンベアやスクリューで構成されている。治具搬送ライン1と各装置に備えられたロータリーやスターホイールなどによって容器搬送治具2の搬送経路(図1に太線で示す)が構成されている。容器搬送治具2は搬送経路上を図に示す矢印の向きに搬送される。
容器搬送治具2は、搬送経路上で容器Bを搬送するための治具であり、搬送経路上を循環するものである。容器搬送治具2は、例えばアルミなどの金属によって形成されており、図2に示すように、ベース部21、回転軸22、および容器被嵌部23によって構成されている。
ベース部21は、容器搬送治具2の土台となるものであり、搬送経路上を搬送される。
回転軸22は、容器被嵌部23をベース部21に対して回転させるためのものであり、ベース部21に回転可能に取り付けられている。回転軸22は外周面が治具加熱装置7の内部に設けられたガイド7c(図3(b)参照)などに接することで回転し、回転軸22の上部に固定された容器被嵌部23は回転軸22と一体となって回転する。
容器被嵌部23は、容器Bを被嵌されるものであり、容器Bの形状に応じて形成されている(図2(b)参照)。容器被嵌部23の外面のうち下部は、容器Bへの熱伝導効率を高めるために、容器Bの内面に接するように形成されている。容器被嵌部23の外面の上部は、容器Bの抜き取りを容易にするために、容器Bの内面より傾斜が大きいテーパ形状(すなわち、容器Bの内面と容器被嵌部23の上部の外面との間に隙間が生じるような形状)として形成されている。また、容器被嵌部23は、上面に穴23aが設けられ、下面にも図示しない穴が設けられた中空構造になっている。これらの穴から空気が通り抜けることによって放熱され、容器被嵌部23の温度が上昇しすぎないようになっている。なお、容器被嵌部23の過熱を抑制する機構が別途設けられている場合(例えば、容器被嵌部23の温度をフィードバック制御している場合)などには、中空構造とせずに内部が詰まったものとしてもよい。容器被嵌部23は回転軸22に着脱可能に固定されており(図2(b)参照)、搬送する容器の形状によって型替えが行われる。
なお、容器搬送治具2は、上記した構成に限定されない。例えば、素材は金属に限定されないし、形状も図2のものに限定されない。容器被嵌部23が着脱できないようになっていて、型替え時には容器搬送治具2全体を交換するようにしてもよい。回転機構も上記したものに限られず、ベース部21にモータを備えて、当該モータによって回転軸22を回転させるようにしてもよい。また、容器搬送治具2自体には回転機構を設けず、ベース部21が搬送経路上で回転するようにしてもよい。容器被嵌部23の全体を略均等に加熱できるのであれば、容器搬送治具2は回転しないようにしてもよい。
容器供給装置3は、治具搬送ライン1を介して治具加熱装置7から搬入された容器搬送治具2に、容器Bを供給するものである。容器供給装置3は、容器搬送治具2がロータリー31を搬送されている間に、容器ストック部32から取り出した容器Bを容器搬送治具2の容器被嵌部23に被嵌する。容器Bを被嵌された容器搬送治具2は、治具搬送ライン1を介してラベル被嵌装置4に搬出される。容器Bを容器ストック部32から取り出す方法や、容器Bを容器被嵌部23に被嵌する方法は、従来から行われている方法を用いればよいので、詳細な説明を省略する。なお、容器供給装置3はこれに限られず、搬送経路上で容器搬送治具2に容器Bを適切に供給するものであればよい。例えば、ロータリー31を備えないものであってもよいし、人手によって容器搬送治具2に容器Bを供給するようにしてもよい。なお、容器Bは、合成樹脂製に限定されず、例えば紙製や薄いガラス製の容器などであってもよい。
ラベル被嵌装置4は、容器Bにシュリンクラベルを被嵌するものである。ラベル被嵌装置4は、治具搬送ライン1を介して容器供給装置3から、容器Bを被嵌された容器搬送治具2を搬入される。ラベル被嵌装置4は、容器搬送治具2がロータリー41を搬送されている間に、ラベル供給部42から供給されたシュリンクラベルを容器Bに被嵌する。シュリンクラベルは、例えばポリエステル系樹脂やポリスチレン系樹脂などの熱収縮性のフィルムを筒状に形成したものである。シュリンクラベルが容器Bに被嵌された後、容器搬送治具2は治具搬送ライン1を介して加熱収縮装置5に搬出される。ラベル供給部42によるシュリンクラベルの供給方法や、シュリンクラベルを容器Bに被嵌する方法は、従来から行われている方法を用いればよいので、詳細な説明を省略する。なお、ラベル被嵌装置4はこれに限られず、搬送経路上で容器Bにシュリンクラベルを適切に被嵌するものであればよい。例えば、ロータリー41を備えないものであってもよいし、人手によって容器Bにシュリンクラベルを被嵌するようにしてもよい。
加熱収縮装置5は、容器Bに被嵌されたシュリンクラベルを加熱して収縮させ、シュリンクラベルを容器Bに装着するものである。加熱収縮装置5は、高温の気体(例えば、ヒーターによって熱せられた空気)を噴出する複数の噴出孔を有する加熱トンネルを備えており、容器搬送治具2がコンベヤによって加熱トンネル内を搬送される。なお、コンベヤは、治具搬送ライン1と一体となったものであってもよい。治具搬送ライン1を介してラベル被嵌装置4から搬入された容器搬送治具2が加熱トンネルを通過する間に、シュリンクラベルは加熱されて収縮し、容器Bに装着される。また、加熱収縮装置5は、シュリンクラベルの全体に均等に高温(例えば、90〜250℃)の気体を当てるようにするために、後述する治具加熱装置7と同様、容器Bを回転させている。これにより、シュリンクラベルを均等に収縮させることができる。容器Bを回転させる方法については、治具加熱装置7の説明において記載する。シュリンクラベルが容器Bに装着された後、容器搬送治具2は治具搬送ライン1を介して容器取出装置6に搬出される。噴出孔から噴出される気体の種類や温度、加熱トンネルの長さなどは、容器Bの素材や形状、シュリンクラベルの素材や厚さなどにより、適宜設計される。加熱トンネルは、従来のものを用いればよいので、具体的な構造などの詳細な説明を省略する。なお、加熱収縮装置5はこれに限られず、搬送経路上でシュリンクラベルを適切に加熱して収縮させるものであればよい。例えば、高温の気体の対流で加熱するのではなく、ヒーターの放射熱で加熱するようにしてもよい。
容器取出装置6は、治具搬送ライン1を介して加熱収縮装置5より搬入された容器搬送治具2から、シュリンクラベルを装着された容器Bを取り出すものである。容器取出装置6は、容器搬送治具2がロータリー61を搬送されている間に、容器Bの底部外面を吸引して上方に持ち上げることで容器搬送治具2から容器Bを取り出す。取り出された容器Bは、容器搬出部62に搬送されて集積される。容器Bが取り出された後の容器搬送治具2は、治具搬送ライン1を介して治具加熱装置7に搬出される。容器Bを容器搬送治具2から取り出す方法や、取り出した容器Bを搬送する方法は、従来から行われている方法を用いればよいので、詳細な説明を省略する。なお、容器取出装置6はこれに限られず、搬送経路上で容器搬送治具2から容器Bを適切に取り出すものであればよい。例えば、吸引以外の方法で容器Bを取り出すようにしてもよいし、ロータリー61を備えないものであってもよい。また、人手によって容器搬送治具2から容器Bを取り出すようにしてもよい。
治具加熱装置7は、容器搬送治具2の容器被嵌部23を加熱するものである。図3(a)に示すように、治具加熱装置7は、高温の気体(例えば、ヒータによって熱せられた空気)を噴出する複数の噴出孔7aを有する加熱トンネルを備えている。加熱トンネルは、加熱収縮装置5の加熱トンネルと同様の構造である。容器搬送治具2は、コンベヤ7bによって、加熱トンネル内を搬送される。なお、コンベヤ7bは、治具搬送ライン1と一体となったものであってもよい。噴出孔7aは、容器搬送治具2が加熱トンネルを通過するときに容器被嵌部23の位置する高さに設けられている。なお、噴出孔7aは図3に示す丸穴タイプに限定されず、矩形状やその他の形状であってもよい。また、複数の噴出孔7aを設けるのではなく、容器搬送治具2の進行方向に長い長方形状の孔や、容器被嵌部23の形状に応じた孔を設けるようにしてもよい。また、噴出孔7aにノズルを設けて、高温の気体が容器被嵌部23に当たるようにしてもよい。また、容器被嵌部23の下部(容器Bの開口部付近が接する部分)を特に加熱するように、当該部分により多くの高温の気体を当てるようにしてもよい。
治具加熱装置7は、治具搬送ライン1を介して容器取出装置6から搬入された容器搬送治具2が加熱トンネルを通過する間に、容器搬送治具2の容器被嵌部23を加熱する。また、容器搬送治具2の容器被嵌部23の各側面に均等に高温の気体を当てるようにするために、容器搬送治具2の容器被嵌部23が回転するようになっている。図3(b)に示すように、加熱トンネル内にはガイド7cが設けられており、容器搬送治具2が回転軸22の外周面をガイド7cに接しながら進行方向(図における実線矢印の方向)に搬送されることで回転軸22が回転し、回転軸22に固定されている容器被嵌部23が図における破線矢印の向きに回転する。これにより、容器搬送治具2の容器被嵌部23の各側面を均等に加熱することができる。容器被嵌部23が加熱された容器搬送治具2は、治具搬送ライン1を介して容器供給装置3に搬出される。
噴出孔7aから噴出される気体の種類や温度、加熱トンネルの長さなどは、容器搬送治具2の容器被嵌部23の材質や大きさなどにより、また、その後の工程で被嵌される容器Bの素材や形状などにより、適宜設計される。すなわち、容器供給装置3において容器Bが被嵌されるときに容器被嵌部23の温度が高すぎると、容器Bが変形したり変質してしまう場合がある。一方、加熱収縮装置5に搬入するまでに容器Bの温度を上げておく必要がある。したがって、容器被嵌部23の温度が適温になるように、噴出する気体の温度や加熱トンネルの長さが調整される。本実施形態では、ラベル被嵌装置4で容器Bにシュリンクラベルを被嵌するときに、容器Bの表面温度がシュリンクラベルの収縮が始まる手前の温度(例えば、シュリンクラベルの収縮開始温度が60℃の場合、40〜55℃)になるように設計されている。
なお、治具加熱装置7はこれに限られず、搬送経路上で容器搬送治具2の容器被嵌部23を適切に加熱するものであればよい。例えば、高温の気体の対流で加熱するのではなく、ヒーターの放射熱で加熱するようにしてもよい。
また、治具加熱装置7が、容器被嵌部23の温度を所定の目標温度に制御するための制御装置を備えるようにしてもよい。例えば、治具加熱装置7から搬出された容器搬送治具2の容器被嵌部23の温度を測定するための温度測定装置を治具加熱装置7の搬出口に設け、制御装置が温度測定装置によって測定された測定温度と目標温度との偏差に応じて噴出する気体の温度や風量を調整することで、フィードバック制御を行うようにしてもよい。なお、治具加熱装置7の搬出口に設けた温度測定装置で容器被嵌部23の温度を外部から測定する場合に限られず、各容器被嵌部23の内部に設けられた温度測定装置が、容器搬送治具2が治具加熱装置7を出たタイミングで測定温度を制御装置に送信するようにしてもよい。また、容器被嵌部23の温度ではなく、容器被嵌部23に被嵌された容器Bの温度を測定するようにしてもよい。また、温度を測定するタイミングは、治具加熱装置7から搬出されたタイミングに限定されず、例えば、容器搬送治具2に容器Bを供給する直前や、容器Bにシュリンクラベルを被嵌する直前としてもよい。
本実施形態によれば、治具加熱装置7で加熱された容器被嵌部23に容器Bが被嵌され、容器Bにシュリンクラベルが被嵌されて、加熱収縮装置5でシュリンクラベルが加熱される。容器Bは加熱された容器被嵌部23によって加温されているので、シュリンクラベルの加熱収縮工程において、容器Bに早く接触した部分の熱が容器Bに奪われない。したがって、当該部分の収縮が遅れず、シュリンクラベルの収縮状態の偏りが緩和されるので、容器Bに装着されたシュリンクラベルにしわが生じることを抑制することができる。また、容器Bを直接加熱するのではなく、加熱された容器被嵌部23によって加温するので、容器Bの素材が熱に弱いものであっても変形させたり変質させることなく、適切に加温することができる。また、容器被嵌部23からの伝熱により、安定して加温することができる。
また、容器Bの内面の開口部付近が容器被嵌部23の外面下部に接しているので、容器Bの開口部側が確実に加温される。したがって、シュリンクラベルを容器Bの開口部側で確実に収縮させて、密着させることができる。特に、シュリンクラベルの内側面の容器B開口部側に接する位置に感熱接着剤(例えば、ディレードタック型感熱接着剤、ホットメルト型接着剤など)が塗布されている場合、感熱接着剤を容易に活性化させて、接着性を向上させることができる。
なお、ラベル装着システムAにおいて、各装置3〜7の配置位置および治具搬送ライン1の形状は図1に示すものに限られない。搬送経路上における各装置3〜7の順番を変更しなければ、その配置は適宜設計すればよく、各装置3〜7の配置に応じて治具搬送ライン1を設ければよい。
また、容器被嵌部23の形状は、上述したものに限定されない。被嵌された容器Bのうちシュリンクラベルが密着される開口部側を加温すればしわの発生を抑制できるので、例えば、図4(a)に示す形状としてもよい。図4(a)に示す容器被嵌部23’は、容器被嵌部23の下半分のみとしたものである。特に、容器Bのうち開口付近の部分にのみシュリンクラベルが装着される場合は、開口付近の部分のみを加温すればよいので、容器被嵌部23’を用いればよい。この場合、容器搬送治具2の材料コストを抑制することができる。
また、容器Bの側面のうちの角部曲面付近を特に加温したい場合、図4(b)に示す形状としてもよい。図4(b)に示す容器被嵌部23”は、容器被嵌部23の側面のうちの4つの角部曲面付近のみとしたものである。図4(b)に示す形状の場合、容器Bの側面のうち、シワが発生しやすい角部曲面付近を特に加温することができるので、この部分のシュリンクラベルのシワが発生することを抑制することができる。この場合も、容器搬送治具2の材料コストを抑制することができる。なお、容器Bの全周面をより均等に加温するためには、容器被嵌部23の側面全体を残した方がよい。
また、容器供給装置3とラベル被嵌装置4との間に加熱装置を配置して、シュリンクラベルが容器Bに被嵌される前に、容器Bの外面を補助的に加熱するようにしてもよい。この場合、容器Bが変形したり変質しないように、加熱の程度を制限する必要がある。
第1実施形態においては、加熱収縮装置5と治具加熱装置7とを別々に配置する場合について説明したが、加熱収縮装置5と治具加熱装置7とを1つの装置として配置してもよい。加熱収縮装置5と治具加熱装置7とを1つの装置とした場合を第2実施形態として、以下に説明する。
図5は、第2実施形態に係るラベル装着システムの概略構成を示す図である。同図において、図1に示すラベル装着システムAと同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
図5に示すラベル装着システムA’は、加熱収縮装置5および治具加熱装置7に代えて加熱装置7’を備えている点で、第1実施形態に係るラベル装着システムAと異なる。
ラベル装着システムA’において、治具搬送ライン1は、ラベル被嵌装置4から搬出された容器搬送治具2が加熱装置7’を通過して容器取出装置6に搬入され、容器取出装置6から搬出された容器搬送治具2が加熱装置7’を通過して容器供給装置3に搬入されるように設けられている。
加熱装置7’は、加熱収縮装置5および治具加熱装置7の機能を備えたものであり、高温の気体(例えば、ヒーターによって熱せられた空気)を噴出する複数の噴出孔を有する加熱トンネルを備えている。加熱装置7’は2つのコンベヤ7b,7dを備えており、コンベヤ7b,7dは水平方向に略平行となるように配置されている。コンベヤ7bは、容器取出装置6から搬入された容器搬送治具2を加熱トンネル内で図の左から右に搬送して、容器供給装置3に搬出する。加熱トンネルを通過する間に、容器搬送治具2の容器被嵌部23が加熱される。コンベヤ7dは、ラベル被嵌装置4から搬入された容器搬送治具2を加熱トンネル内で図の右から左に搬送して、容器取出装置6に搬出する。加熱トンネルを通過する間に、容器Bに被嵌されたシュリンクラベルが加熱される。なお、コンベヤ7b,7dは、それぞれ治具搬送ライン1と一体となったものであってもよい。
本実施形態においても、容器Bを被嵌される前の容器被嵌部23が加熱される。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第2実施形態においては、加熱収縮装置5および治具加熱装置7の機能を備えた加熱装置7’を用いるので、ラベル装着システムを配置するスペースを、第1実施形態の場合より小さくすることができる。
なお、上記第2実施形態においては、加熱装置7’において、コンベヤ7b,7dが水平方向に略平行となるように配置されている場合について説明したが、これに限られない。
図6は、第2実施形態に係る加熱装置7’の他の実施例を説明するための図である。同図において、図3に示す治具加熱装置7と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
図6に示す加熱装置7”は、コンベヤ7b,7dが垂直方向に略平行となるように配置されている点で、加熱装置7’と異なる。図6に示すように、加熱装置7”においては、加熱トンネル内のコンベヤ7bの下方にコンベヤ7dが配置されている。また、複数の噴出孔7aは、コンベヤ7dが搬送する容器搬送治具2の容器被嵌部23の位置する高さに設けられている。これにより、高温の気体を、容器Bに被嵌されたシュリンクラベルに直接当てることができる。また、コンベヤ7bが搬送する容器搬送治具2の容器被嵌部23は、複数の噴出孔7aから噴出されて加熱トンネル内を上昇する高温の気体によって加熱される。なお、コンベヤ7bが搬送する容器搬送治具2の容器被嵌部23の位置する高さにも複数の噴出孔7aを設けて、容器被嵌部23に高温の気体を直接当てるようにしてもよい。
上記第1または第2実施形態においては、治具加熱装置7(加熱装置7’,7”)を容器取出装置6と容器供給装置3との間の搬送経路上に配置する場合について説明したが、これに限られない。ラベル装着後の容器Bを取り出してからラベル装着前の容器Bを供給するまでに容器搬送治具2を加熱すればよいので、治具加熱装置を容器搬送治具2の内部に配置するようにしてもよい。この場合を第3実施形態として、以下に説明する。
第3実施形態においては、ヒーター、スイッチおよび電源を備える治具加熱装置8(図示しない)を、各容器搬送治具2の容器被嵌部23の内部に配置する。ラベル装着後の容器Bを取り出した後(例えば、容器取出装置6から搬出されるタイミング)にスイッチをオンにしてヒーターによる加熱を開始する。そして、ラベル装着前の容器Bを供給する前(例えば、容器供給装置3に搬入されるタイミング)にスイッチをオフにしてヒーターによる加熱を停止する。なお、加熱の方法や電源の供給方法、スイッチの制御方法は適宜設計すればよい。
本実施形態においても、容器Bを被嵌される前の容器被嵌部23が加熱される。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。また、第3実施形態においては、搬送経路上に治具加熱装置7を配置する必要がないので、ラベル装着システムにおける各装置の配置に自由度が増し、また、ラベル装着システムを配置するスペースを、第1実施形態の場合より小さくすることができる。
上記第1ないし第3実施形態においては、容器搬送治具2の搬送経路が略水平面上に配置されている場合について説明したが、これに限られない。搬送経路が略垂直面上に配置されている場合について、第4実施形態として以下に説明する。
図7は、第4実施形態に係るラベル装着システムの概略構成を示す図であり、ラベル装着システムを側面から見た図である。同図において、図1に示すラベル装着システムAと同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
図7に示すように、ラベル装着システムA”は、略垂直面上を循環回転する1対のチェーンとこれに架設された複数のステーからなる搬送装置1’を備えている。搬送装置1’のステーには、容器搬送治具2’が所定間隔をおいて取り付けられている。各容器搬送治具2’は、容器Bを被嵌されるものであり、容器Bの形状に応じて形成されている。搬送装置1’は、各容器搬送治具2’を、容器供給装置3、ラベル被嵌装置4、加熱収縮装置5、容器取出装置6、および治具加熱装置7の順に循環して搬送する(図に示す矢印の方向)。つまり、容器搬送治具2’の搬送経路は、略垂直面上に配置されている。
容器供給装置3は容器搬送治具2’に容器Bを被嵌し、ラベル被嵌装置4は容器BにシュリンクラベルCを被嵌し、加熱収縮装置5はシュリンクラベルを加熱収縮させて容器Bに装着する。容器取出装置6はシュリンクラベルを装着された容器Bを取り出し、治具加熱装置7は容器搬送治具2’を加熱する。
本実施形態においても、容器Bを被嵌される前の容器搬送治具2’が加熱される。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
本発明に係るラベル装着システムおよびラベル装着方法は、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るラベル装着システムおよびラベル装着方法の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A,A’,A” ラベル装着システム
1 治具搬送ライン
1’ 搬送装置
2,2’ 容器搬送治具(治具)
21 ベース部
22 回転軸
23 容器被嵌部
3 容器供給装置
31 ロータリー
32 容器ストック部
4 ラベル被嵌装置
41 ロータリー
42 ラベル供給部
5 加熱収縮装置
6 容器取出装置
61 ロータリー
62 容器搬出部
7,8 治具加熱装置(加熱装置)
7a 噴出孔
7b,7d コンベヤ
7c ガイド
7’,7” 加熱装置
B 容器

Claims (4)

  1. 熱収縮性を有するラベルを容器に装着するラベル装着システムであって、
    前記容器を被嵌するための治具と、
    前記治具を搬送するための搬送経路と、
    前記ラベル装着前の容器を前記治具に被嵌する容器供給装置と、
    前記容器に前記熱収縮性ラベルを被嵌するラベル被嵌装置と、
    熱を加えて前記ラベルを熱収縮させることで、前記ラベルを前記容器に装着する加熱収縮装置と、
    前記ラベル装着後の容器を取り出す容器取出装置と、
    ラベル装着後の容器を取り出してからラベル装着前の容器が被嵌されるまでの間に、前記治具を加熱する加熱装置と、
    を備えていることを特徴とするラベル装着システム。
  2. 前記治具は前記容器の開口部付近の内面に接する形状である、請求項1に記載のラベル装着システム。
  3. 前記容器の側面には曲面の角部がある、請求項1または2に記載のラベル装着システム。
  4. 熱収縮性を有するラベルを容器に装着するラベル装着方法であって、
    前記容器を被嵌するための治具を加熱する第1の工程と、
    前記容器を前記治具に被嵌する第2の工程と、
    前記容器に前記ラベルを被嵌する第3の工程と、
    熱を加えて前記ラベルを熱収縮させることで、前記ラベルを前記容器に装着する第4の工程と、
    ラベル装着後の容器を前記治具から取り出す第5の工程と、
    を備えていることを特徴とするラベル装着方法。
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