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JP2002332016A - オーバーシュリンク包装方法及び包装装置 - Google Patents

オーバーシュリンク包装方法及び包装装置

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Publication number
JP2002332016A
JP2002332016A JP2001135231A JP2001135231A JP2002332016A JP 2002332016 A JP2002332016 A JP 2002332016A JP 2001135231 A JP2001135231 A JP 2001135231A JP 2001135231 A JP2001135231 A JP 2001135231A JP 2002332016 A JP2002332016 A JP 2002332016A
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JP
Japan
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packaging material
packaging
top surface
packaged
packaged object
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JP2001135231A
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English (en)
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Inventor
Hitoshi Mitsui
仁 三井
Tomoyuki Aisu
智之 愛須
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seal Inc
Original Assignee
Fuji Seal Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seal Inc filed Critical Fuji Seal Inc
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Publication of JP2002332016A publication Critical patent/JP2002332016A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被包装体の平面形状に拘わらず、図柄や商品名
等を印刷した包材を用いて綺麗にオーバーシュリンク包
装を施すことができるオーバーシュリンク包装方法及び
包装装置を提供する。 【解決手段】少なくとも被包装体Mの天面を覆う部分に
予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包材R
によって被包装体Mを包み込んだ包装体RMを、所定の
搬送経路に沿って搬送しながら、被包装体Mの周面部分
を予備加熱手段25によって局部的に加熱する予備加熱
部20が設けられた、開放された予備加熱ゾーンZ1内
を通過させることで、包材Rを予備的に熱収縮させた
後、この包装体RMを、本加熱ゾーンZ2に設けられた
本加熱部30のトンネル31内を通過させることによっ
て、包材Rを全体的に熱収縮させる。予備加熱ゾーンZ
1内では、包材Rの熱収縮温度より低い温度に保持され
た押えベルト22によって被包装体Mの天面部分を押え
ながら包装体RMを搬送するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、カップ
入り即席ラーメンやカップ入り即席焼きそば等の被包装
体にシュリンクフィルムからなる包材を用いてオーバー
シュリンク包装を施す場合に使用されるオーバーシュリ
ンク包装方法及び包装装置、特に、被包装体の天面を覆
う部分に、図柄や商品名等の表示が予め印刷されたシュ
リンクフィルムからなる包材を使用する場合に有効なオ
ーバーシュリンク包装方法及び包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、カップ入り即席焼きそばやカ
ップ入り即席ラーメン等のカップ入り商品については、
カップ状の容器本体や容器本体の口部を閉塞する蓋部材
に予め図柄や商品名等を印刷しておき、容器本体に内容
物を収容して口部を蓋部材によって閉塞した後、透明の
シュリンクフィルムによって形成された包材を用いてオ
ーバーシュリンク包装を施した状態で販売されている。
【0003】ところで、容器本体や蓋部材に図柄等を印
刷する場合に比べて、シュリンクフィルムによって形成
された包材自体に図柄や商品名等を印刷したほうが印刷
部分がクリアに仕上がると共に、蓋部材によって容器本
体の口部を閉塞する際、容器本体の印刷部分と蓋部材の
印刷部分との位置合わせ等を考慮しなくてもよいので、
近年では、容器本体や蓋部材には印刷を行わずに、図柄
や商品名等が予め印刷された包材を用いてオーバーシュ
リンク包装を施すことが望まれており、容器形状が角形
の比較的浅いカップ入り商品等については、既に、図柄
等が印刷された包材を用いてオーバーシュリンク包装が
施されるようになってきている。
【0004】こういったカップ入り商品等の被包装体に
オーバーシュリンク包装を施す場合は、まず、ピロー包
装機等を用いて、包材である長尺帯状のシュリンクフィ
ルムを筒状に形成しながら、一定間隔で供給される被包
装体を筒状に形成された包材内に挿入した後、筒状の包
材を隣接する被包装体の間で順次溶断シールすることに
よって、図9に示すように、被包装体Mが包材Rによっ
て包み込まれた包装体RMを形成する。
【0005】このようにして形成された包装体RMを、
図9に示すように、ローラコンベア等の搬送手段51に
よって搬送しながら加熱トンネル52内を通過させるこ
とで、被包装体Mを覆っている包材Rを加熱収縮させる
と、包材Rが被包装体Mに略密着した状態で被包装体M
にオーバーシュリンク包装が施される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、図柄や商品名等を印刷した包材を用いてオーバー
シュリンク包装を施す場合、包材の熱収縮に伴って、包
材に印刷された図柄や商品名等の表示もひずむことにな
るが、図10(a)〜(c)に示すように、被包装体M
を覆っている包材Rは、通常、その平面形状が矩形に近
いので、容器形状が角形のカップ入り商品等のように、
平面形状が角形の被包装体Mの場合は、包材Rの平面形
状と被包装体Mの平面形状とが似通っているため、包材
Rを加熱収縮させる際に包材Rに収縮ムラが発生しにく
く、被包装体Mの天面を覆う印刷部分に発生するひずみ
等についても十分に許容できる程度に仕上げることがで
きる。
【0007】しかしながら、容器形状が円形のカップ入
り商品等のように、平面形状が円形の被包装体の場合
は、図11(a)〜(c)に示すように、被包装体Mを
覆っている包材Rの平面形状と被包装体Mの平面形状と
が大きく異なるため、特に、被包装体Mからの距離が大
きい包材Rのコーナー部分Cの熱収縮量が他の部分に比
べて大きくなり、それに伴って、最も綺麗に仕上げなけ
ればならない被包装体Mの天面を覆う印刷部分がいびつ
にゆがんでしまうので、上述したような方法では、図柄
等が印刷された包材を用いて綺麗にオーバーシュリンク
包装を施すことができない。
【0008】このため、平面形状が円形の被包装体につ
いては、従来通り、容器本体や蓋部材に予め図柄や商品
名等を印刷しておき、透明の包材を用いてオーバーシュ
リンク包装を施しているのが現状である。
【0009】そこで、この発明の課題は、被包装体の平
面形状に拘わらず、図柄や商品名等を印刷した包材を用
いて綺麗にオーバーシュリンク包装を施すことができる
オーバーシュリンク包装方法及び包装装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記の課題
を解決するため、請求項1に係る発明は、少なくとも被
包装体の天面を覆う部分に予め印刷が施されたシュリン
クフィルムからなる包材によって前記被包装体を包み込
む工程と、前記包材によって覆われた前記被包装体の天
面の略全面を、前記包材の熱収縮温度より低い温度に保
持された押え部材によって押えながら、前記被包装体の
周面部分を局部的に加熱することによって前記包材を予
備的に熱収縮させる工程と、前記包材によって包み込ま
れた前記被包装体の天面部分から前記押え部材を取り去
った状態で、前記包材を全体的に加熱収縮させる工程と
を備えたオーバーシュリンク包装方法を提供するもので
ある。なお、ここにいう「包材の熱収縮温度」とは、包
材が縦方向または横方向に10%以上熱収縮する温度を
意味しており、包材の熱収縮率は、所定温度のシリコン
オイルバスに10秒間浸漬した状態で測定した値であ
る。従って、「包材の熱収縮温度より低い温度」は、包
材が若干の熱収縮(熱収縮率が10%未満)を起こす温
度を許容するものである。
【0011】以上のように、このオーバーシュリンク包
装方法は、包材によって包み込まれた被包装体の天面の
略全面を、包材の熱収縮温度より低い温度に保持された
押え部材によって押えながら、被包装体の周面部分を局
部的に加熱することによって包材を予備的に熱収縮させ
るようにしたので、この段階では、包材における被包装
体の天面を覆っている部分がほとんど熱収縮することが
なく、この部分に印刷された図柄等がひずむことがな
い。
【0012】また、このようにして予備的に熱収縮させ
た包材は、既に被包装体の外形に概ね沿うような状態に
プリフォームされているので、次工程において、押え部
材を取り去った状態で包材を全体的に加熱しても、包材
における被包装体の天面を覆っている部分が大きく熱収
縮したり、他の部分の熱収縮の影響を受けたりすること
がほとんどなく、包材が全体的に被包装体に略密着した
状態でオーバーシュリンク包装が施される。
【0013】従って、このオーバーシュリンク包装方法
を採用すると、上述したように包材に収縮ムラが発生し
やすい平面形状が円形(丸い)の被包装体であっても、
発生した収縮ムラの影響が、被包装体の天面を覆ってい
る部分にまで及びにくいので、被包装体の天面を覆って
いる包材の印刷部分がいびつにゆがむことがなく、平面
形状が角形の被包装体と同様に、綺麗にオーバーシュリ
ンク包装を施すことができる。
【0014】特に、請求項2に係る発明のように、少な
くとも被包装体の天面を覆う部分に予め印刷が施された
シュリンクフィルムからなる包材によって前記被包装体
を包み込む工程と、前記包材によって包み込まれた前記
被包装体を、所定の搬送経路に沿って搬送しながら、前
記被包装体の周面部分を局部的に加熱する、開放された
予備加熱ゾーン内を通過させることによって、前記包材
を予備的に熱収縮させる工程と、予備的に熱収縮させた
前記包材によって包み込まれた前記被包装体を、本加熱
ゾーンに設置された加熱トンネル内を通過させることに
よって、前記包材を全体的に熱収縮させる工程とを備
え、前記予備加熱ゾーン内では、前記被包装体の搬送速
度と同一速度で前記搬送経路に沿って循環移動する、前
記包材の熱収縮温度より低い温度に保持された押えベル
トによって前記被包装体の天面の略全面を押えながら、
前記被包装体を搬送するようにしたオーバーシュリンク
包装方法を採用すると、被包装体を順次搬送しながら連
続的に綺麗なオーバーシュリンク包装を施すことができ
る。
【0015】また、請求項2に係る発明のオーバーシュ
リンク包装方法は、少なくとも被包装体の天面を覆う部
分に予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包
材によって包み込まれた前記被包装体を所定の搬送経路
に沿って搬送しながら、開放された予備加熱ゾーン及び
トンネルによって囲われた本加熱ゾーンを順次通過させ
る搬送手段と、前記予備加熱ゾーン内で、前記包材によ
って包み込まれた前記被包装体の天面の略全面を押える
押え手段と、前記予備加熱ゾーン内で、前記押え手段に
よって天面部分が押えられた、前記包材によって包み込
まれた前記被包装体の周面部分を局部的に加熱する予備
加熱手段と、前記本加熱ゾーンを囲う前記トンネル内
で、前記包材によって包み込まれた前記被包装体を全体
的に加熱する本加熱手段とを備え、前記押え手段が、前
記被包装体の搬送速度と同一速度で前記搬送経路に沿っ
て循環移動する、前記包材の熱収縮温度より低い温度に
保持された押えベルトによって、前記被包装体の天面部
分を押えるようになっている、請求項3に係る発明のオ
ーバーシュリンク包装装置によって実施することができ
る。
【0016】以上のように、このオーバーシュリンク包
装装置は、開放された予備加熱ゾーン内において、押え
ベルトによって被包装体の天面部分を押えながら、予備
加熱手段によって被包装体の周面部分を局部的に加熱す
るようにしているので、押えベルトが予備加熱手段によ
って加熱されにくく、押えベルトを包材の熱収縮温度よ
りも低い温度に保持し易いといった効果も得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態について図面を
参照して説明する。図1に示すオーバーシュリンク包装
装置1は、図7に示すように、上端縁から径方向外側に
張り出すフランジ部fを有する円形カップ状の容器本体
bに内容物を収容した状態で、シート状の蓋部材sをフ
ランジ部fにヒートシールすることで容器本体bの口部
を閉塞したカップ入り商品(以下、被包装体という)M
に、シュリンクフィルムによって形成された包材を用い
てオーバーシュリンク包装を施すものであり、包材に
は、少なくとも被包装体Mの天面を覆う部分に図柄や商
品名等が予め印刷されている。
【0018】このオーバーシュリンク包装装置1は、図
1に示すように、包材によって被包装体Mを包み込む包
込部10と、包材によって包み込まれた被包装体Mの周
面部分を局部的に加熱する予備加熱部20と、包材によ
って包み込まれた被包装体Mを全体的に加熱する本加熱
部30と、被包装袋Mを、所定の搬送経路に沿って、包
込部10、予備加熱部20、本加熱部30に順次搬送す
る搬送部40とから構成されており、搬送部40は、図
2及び図3に示すように、搬送コンベア41、42、4
3、44によって構成されている。
【0019】前記包込部10は、図2に示すように、長
尺帯状のシュリンクフィルムに図柄や商品名等が予め印
刷された包材Rを、包材ロールRLから連続的に繰り出
しながら、ガイドローラ11を介して包込位置に送給す
る包材送給手段12と、包込位置に送給される包材Rを
筒状に整形するフォーマ13と、このフォーマ13によ
って筒状に整形された包材Rの幅方向の両側縁を相互に
ヒートシールすることで、包材Rを筒状に形成するセン
タシーラ14と、筒状に形成された包材Rを一定間隔で
順次溶断シールする溶断シーラ15とから構成されてお
り、フォーマ13によって筒状に整形された包材Rに
は、搬送コンベア41によって包込位置に搬送されてき
た被包装体Mが順次挿入され、センタシーラ14によっ
て包材Rにセンターシールが施された後、溶断シーラ1
5によって被包装体Mの間で包材Rが順次溶断シールさ
れることで、図6(a)に示すように、被包装体Mが包
材Rによって包み込まれた包装体RMが形成される。な
お、このようにして形成された包装体RMは搬送コンベ
ア42によって予備加熱部20に搬送される。
【0020】前記予備加熱部20は、図3及び図4に示
すように、搬送コンベア43によって搬送される包装体
RMが通過する、開放された予備加熱ゾーンZ1内に設
けられており、包材Rによって包み込まれた被包装体M
の天面の略全面を押える押え手段21と、この押え手段
21によって天面部分が押えられた包装体RMにおける
被包装体Mの周面部分を局部的に加熱する予備加熱手段
25とから構成されている。
【0021】前記押え手段21は、搬送コンベア43に
よる包装体RMの搬送速度と同一速度で搬送経路に沿っ
て循環移動する、駆動プーリ23及び従動プーリ24に
掛け渡された無端状の押えベルト22を備えており、こ
の押えベルト22によって、被包装体Mの天面部分を押
えながら、包装体RMを搬送することができるようにな
っている。
【0022】この押えベルト22は、開放された予備加
熱ゾーンZ1内に設けられており、しかも、予備加熱手
段25は包装体RMを局部的に加熱するようになってい
るので、押えベルト22が予備加熱手段25によって容
易に加熱されることはないが、前記押えベルト22にお
ける包装体RMの天面部分を押えている部分が予備加熱
手段25によって加熱されて昇温したとしても、加熱領
域(押え領域)から離れて再び加熱領域(押え領域)に
戻ってくるまでの間に確実に放熱することができるよう
に、押えベルト22の循環経路長、即ち、ベルト長を長
くすることによって、押えベルト22が、包材Rの熱収
縮温度より低い温度に常時保持されるようになってい
る。
【0023】前記予備加熱手段25は、搬送コンベア4
3の側方に上下2段に配置された複数のノズル26を備
えており、このノズル26から120〜150℃程度の
熱風を吹き付けることによって、包装体RMにおける被
包装体Mの周面部分を局部的に加熱するようになってい
る。
【0024】前記本加熱部30は、図3及び図5に示す
ように、搬送コンベア44によって搬送される包装体R
Mが通過する本加熱ゾーンZ2内に設けられており、こ
の本加熱ゾーンZ2を囲うトンネル31と、このトンネ
ル31内に設置された加熱ヒータ35及び循環ファン3
6とを備えている。
【0025】前記トンネル31は、図5に示すように、
包装体RMが通過する加熱空間を形成している内部トン
ネル32と、この内部トンネル32の外側を囲っている
中間トンネル33と、この中間トンネル33の外側を囲
っている外部トンネル34とからなる3重構造であり、
内部トンネル32と中間トンネル33とによって区画さ
れた給気路SDには、複数の加熱ヒータ35が適宜配置
されていると共に、中間トンネル33と外部トンネル3
4とによって区画された還気路RDには、その上部に循
環ファン36が設置されている。
【0026】中間トンネル33の上面壁には、還気路R
D内に設置された循環ファン36によって、給気路SD
内に送風することができるように、循環ファン36に対
応する位置に開口33aが形成されており、内部トンネ
ル32には、その上面壁、両側面壁及び下面壁にそれぞ
れ給気口32aが形成されていると共に、この内部トン
ネル32の下部側で、内部トンネル32と還気路RDと
が連通路CDを介して接続されている。
【0027】従って、循環ファン36によって給気路S
D内に供給された空気は、加熱ヒータ35によって、所
定温度(150〜170℃)程度に加熱された後、給気
路SDを通って給気口32aから内部トンネル32内に
供給され、内部トンネル32内を通過する包装体RMが
全体的に加熱される。なお、内部トンネル32内に供給
された加熱空気は、連通路CD及び還気路RDを通って
循環ファン36まで戻される。
【0028】以上のように、このオーバーシュリンク包
装装置1では、まず、包込部10において、被包装体M
を包材Rによって包み込んだ包装体RM(図6(a)、
(b)参照)を、予備加熱部20において、包材Rの熱
収縮温度より低い温度に保持された押えベルト22によ
って、被包装体Mの天面部分を押えながら、被包装体M
の周面部分を局部的に加熱すると、包材Rにおける被包
装体Mの天面を覆っている部分がほとんど熱収縮するこ
とがなく、図6(c)、(d)に示すように、その他の
部分が熱収縮を起こして、被包装体Mの外形に概ね沿う
ような状態にプリフォームされる。従って、この段階
で、包材Rにおける被包装体Mの天面を覆っている部分
に印刷された図柄等がほとんどひずむことがない。
【0029】このようにして予備的に熱収縮させた包材
Rは、同図(c)、(d)に示すように、余裕のある溶
断シール側の両端部epが被包装体Mのフランジ部fを
巻き込むと共に余裕のない両側部spがフランジ部fに
略密着した状態にプリフォームされているので、続い
て、本加熱部30において、被包装体Mの天面部分を開
放した状態で包材Rを全体的に加熱しても、包材Rにお
ける被包装体Mの天面を覆っている部分が大きく熱収縮
したり、他の部分の熱収縮の影響を受けたりすることが
ほとんどなく、同図(e)に示すように、包材Rが全体
的に被包装体Mに略密着した状態でオーバーシュリンク
包装が施される。
【0030】以上のように、このオーバーシュリンク包
装装置1によって、被包装体Mにオーバーシュリンク包
装を施すと、包材Rにおける被包装体Mの天面を覆って
いる部分がほとんど熱収縮することがないので、その部
分に印刷された図柄等が歪まない綺麗な状態でオーバー
シュリンク包装を施すことができる。
【0031】特に、上述したように、包材Rに収縮ムラ
が発生しやすい平面形状が円形(丸い)の被包装体Mで
あっても、被包装体Mの周面を覆っている部分に発生し
た収縮ムラの影響が、被包装体Mの天面を覆っている部
分にまで及ぶことがないので、被包装体Mの天面を覆っ
ている包材Rの印刷部分がいびつにゆがむことがなく、
平面形状が角形の被包装体と同様に、綺麗にオーバーシ
ュリンク包装を施すことができる。
【0032】また、このオーバーシュリンク包装装置1
によって、被包装体Mにオーバーシュリンク包装を施す
場合は、上述したように、被包装体Mを包み込んでいる
包材Rにおける被包装体Mの天面を覆っている部分がほ
とんど熱収縮することがなく、その他の部分、特に、被
包装体Mの周面を覆う部分が主として熱収縮を起こすこ
とによって包材Rが被包装体Mに密着するので、包材R
における被包装体Mの周面を覆う部分に図柄や商品名等
の印刷を施す場合には、その印刷部分が被包装体Mの周
面形状と相関関係を持って歪むという規則性を見いだす
ことができる。
【0033】即ち、図8(a)に示すように、オーバー
シュリンク包装が施された状態で、被包装体Mの周面部
分に長方形状の図柄Pを表示したい場合は、同図(b)
に示すように、通常、熱収縮量の小さい上底が熱収縮量
の大きい下底より短い台形状の図柄に補正した状態で印
刷することになるが、その斜辺の傾斜角度βは、被包装
体Mの周面のテーパ角度αの±40%(好ましくは±1
0%)、の範囲内になるような台形状に設計しておけば
よいという知見が得られた。
【0034】このように、上述したような方法でオーバ
ーシュリンク包装を施すと、包材Rにおける被包装体M
の周面を覆っている部分が被包装体Mの天面側にほとん
ど移動しないため、被包装体Mの周面部分に図柄等を表
示する場合でも、表示しようとする図柄等のゆがみをあ
る程度予測することができるので、包材Rの熱収縮に伴
うゆがみを考慮したデザイン設計が容易になると共に、
複雑な図柄等を綺麗に表示することが可能になるという
効果も得られる。
【0035】なお、上述した実施形態では、押えベルト
22の長さを長くすることによって、押えベルト22の
放熱効率を高めるようにしているが、予備加熱ゾーンZ
1が開放されているため、押えベルト22がほとんど昇
温しないのであれば、押えベルト22をあえて長くする
必要はない。また、スペース的に押えベルト22の長さ
を長くすることができないような場合や、自然放熱だけ
では押えベルト22を包材Rの熱収縮温度より低い温度
に保持することができないような場合には、冷却ファン
によって押えベルト22に風を吹き付けることによっ
て、積極的に放熱させることも可能である。
【0036】また、上述した実施形態では、開放された
予備加熱ゾーンZ1内で包装体RMの天面部分を押えベ
ルト22によって押えながら、周面部分を局部的に加熱
するようにしているが、押えベルト22を包材Rの熱収
縮温度より低い温度に保持することができるのであれ
ば、必ずしも予備加熱ゾーンZ1は開放されている必要
はない。
【0037】また、上述した実施形態では、押え手段と
して、包装体RMの搬送速度と同一速度で循環移動する
押えベルト22を使用することで、被包装体Mの天面部
分を押えながら、包装体RMを搬送するようにしている
が、これに限定されるものではなく、包装体RMを予備
加熱ゾーンZ1内に停止させた状態でプレート状の押え
部材によって被包装体Mの天面部分を押えながら被包装
体Mの周面部分を局部的に加熱した後、包装体RMを本
加熱ゾーンZ2に搬送することも可能である。
【0038】また、上述した実施形態では、カップ入り
即席ラーメンにオーバーシュリンク包装を施す場合につ
いて説明したが、本発明のオーバーシュリンク包装方法
及び包装装置は、こういったカップ入り即席ラーメンに
オーバーシュリンク包装を施す場合に限定されるもので
はなく、種々の形状の被包装体にオーバーシュリンク包
装を施す場合に適用することができることはいうまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるオーバーシュリンク包装装置
の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】同上のオーバーシュリンク包装装置における包
込部を示す概略側面図である。
【図3】同上のオーバーシュリンク包装装置における予
備加熱部及び本加熱部を示す概略側面図である。
【図4】同上の予備加熱部を示す概略正面図である。
【図5】同上の本加熱部を示す概略断面図である。
【図6】(a)〜(e)は被包装体を包み込んでいる包
材の状態変化を示す概略図である。
【図7】同上のオーバーシュリンク包装装置によってオ
ーバーシュリンク包装を施そうとする被包装体を示す斜
視図である。
【図8】(a)、(b)は被包装体の周面部分に図柄等
を表示する場合の図柄等の形状補正方法を説明するため
の説明図である。
【図9】従来のオーバーシュリンク包装装置を示す概略
図である。
【図10】(a)は平面形状が角形の被包装体を包材で
包み込んだ状態を示す平面図、(b)、(c)は同上の
側面図である。
【図11】(a)は平面形状が円形(丸形)の被包装体
を包材で包み込んだ状態を示す平面図、(b)、(c)
は同上の側面図である。
【符号の説明】
1 オーバーシュリンク包装装置 10 包込部 20 予備加熱部 21 押え手段 22 押えベルト 25 予備加熱手段 26 ノズル 30 本加熱部 31 トンネル 35 加熱ヒータ 36 循環ファン 40 搬送部 41、42、43、44 搬送コンベア M 被包装体 R 包材 RM 包装体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも被包装体の天面を覆う部分に
    予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包材に
    よって前記被包装体を包み込む工程と、 前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面の略
    全面を、前記包材の熱収縮温度より低い温度に保持され
    た押え部材によって押えながら、前記被包装体の周面部
    分を局部的に加熱することによって前記包材を予備的に
    熱収縮させる工程と、 前記包材によって包み込まれた前記被包装体の天面部分
    から前記押え部材を取り去った状態で、前記包材を全体
    的に加熱収縮させる工程とを備えたオーバーシュリンク
    包装方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも被包装体の天面を覆う部分に
    予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包材に
    よって前記被包装体を包み込む工程と、 前記包材によって包み込まれた前記被包装体を、所定の
    搬送経路に沿って搬送しながら、前記被包装体の周面部
    分を局部的に加熱する、開放された予備加熱ゾーン内を
    通過させることによって、前記包材を予備的に熱収縮さ
    せる工程と、 予備的に熱収縮させた前記包材によって包み込まれた前
    記被包装体を、本加熱ゾーンに設置された加熱トンネル
    内を通過させることによって、前記包材を全体的に熱収
    縮させる工程とを備え、 前記予備加熱ゾーン内では、前記被包装体の搬送速度と
    同一速度で前記搬送経路に沿って循環移動する、前記包
    材の熱収縮温度より低い温度に保持された押えベルトに
    よって前記被包装体の天面の略全面を押えながら、前記
    被包装体を搬送するようにしたことを特徴とするオーバ
    ーシュリンク包装方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも被包装体の天面を覆う部分に
    予め印刷が施されたシュリンクフィルムからなる包材に
    よって包み込まれた前記被包装体を所定の搬送経路に沿
    って搬送しながら、開放された予備加熱ゾーン及びトン
    ネルによって囲われた本加熱ゾーンを順次通過させる搬
    送手段と、 前記予備加熱ゾーン内で、前記包材によって包み込まれ
    た前記被包装体の天面の略全面を押える押え手段と、 前記予備加熱ゾーン内で、前記押え手段によって天面部
    分が押えられた、前記包材によって包み込まれた前記被
    包装体の周面部分を局部的に加熱する予備加熱手段と、 前記本加熱ゾーンを囲う前記トンネル内で、前記包材に
    よって包み込まれた前記被包装体を全体的に加熱する本
    加熱手段とを備え、 前記押え手段は、前記被包装体の搬送速度と同一速度で
    前記搬送経路に沿って循環移動する、前記包材の熱収縮
    温度より低い温度に保持された押えベルトによって、前
    記被包装体の天面部分を押えるようになっていることを
    特徴とするオーバーシュリンク包装装置。
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