図1は、測定情報処理システム1のシステム構成を示す構成図である。測定情報処理システム1は、動画配信サーバ4と、管理サーバ5と、ウェブサーバ6と、測定端末となる測定PC(Personal computer)10および測定スマートフォン30と、監視端末80とで構成されている。なお、測定端末は、測定PC10および測定スマートフォン30に限らず、PDA(Personal Digital Assistants)、またはタブレット端末等、適宜の端末により構成することができる。また、監視端末80は、PC、スマートフォン、PDA、またはタブレット端末等、適宜の端末により構成することができる。
動画配信サーバ4と、管理サーバ5と、ウェブサーバ6と、測定端末となる測定PC10および測定スマートフォン30と、監視端末80は、いずれも電気通信回線であるインターネット3に通信可能に接続されている。中でも測定PC10、測定スマートフォン30、及び監視端末80は、地上通信網と衛星通信網のどちらでも通信できるように構成されている。これにより、測定情報処理システム1は、災害時でも安定した通信を実現できる。
また、測定情報処理システム1は、GPS衛星2を位置情報の取得に利用する。具体的には、測定PC10の位置情報取得装置22や測定スマートフォン30の位置情報取得装置32(図3参照)がGPS衛星2と通信して位置情報を取得する。
なお、この実施例では動画配信サーバ4、管理サーバ5、及びウェブサーバ6の3つのサーバとしたが、これに限らず、1つのサーバに管理サーバ5及びウェブサーバ6の機能を持たせる、あるいは1つのサーバに動画配信サーバ4、管理サーバ5、及びウェブサーバ6の全ての機能を持たせる等、適宜の構成とすることができる。
図2は、測定PC10の構成を示すブロック図である。測定PC10は、外部接続部12a,12b,12c,12d、制御部13、記憶部14、入力操作部15、および表示部16を備えている。
外部接続部12a,12b,12cは、Bluetooth(登録商標)接続部やUSB接続部やシリアル接続部等の適宜の接続部で構成されている。外部接続部12dは、LANインターフェースで構成されている。
外部接続部12aには、位置情報取得手段としての位置情報取得装置22が接続されている。位置情報取得装置22は、GPS衛星2と通信して位置情報を取得するGPSユニットである。位置情報取得装置22は、緯度、経度、高度、取得日時、海抜高度、衛星受信数等の位置に関する情報を取得し、外部接続部12aを通じて制御部13に送信する。
外部接続部12bは、映像取得装置23が接続されている。映像取得装置23は、動画映像を取得できるカメラである。映像取得装置23は、取得した映像を外部接続部12aから制御部13に送信する。
外部接続部12cは、測定情報取得手段及び放射線測定情報取得手段としての測定装置24が接続されている。測定装置24は、所定の物質を測定する装置である。この実施例では、所定の物質の測定として放射線量を測定する線量計としているが、これに限らない。例えば、測定装置24は、線量計の他、紫外線量を測定する紫外線測定装置、有毒ガスを測定する有毒ガス測定装置、妨害電波を測定する妨害電波測定装置、地中の物質を探知する地中物質探知装置等、環境に関する情報を測定する装置とすることができる。線量計とする場合、線量計で測定した測定データを例えばシリアル通信によって測定PC10に送信しても良く、他の接続方法によって送信してもよい。
外部接続部12dは、測定端末側通信手段としての通信装置25が接続されている。通信装置25は、携帯電話回線による通信装置、衛星電話回線による通信装置、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN等の通信装置で構成されており、地上波を用いる通信と衛星を用いる通信の両方式に対応するものとすることが好ましい。
制御部13は、CPU(Central Processing Unit),ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等により構成されており、記憶部14に記憶されているプログラムに従って、各種の演算や各部の動作制御を実行する。
記憶部14は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置で構成されている。記憶部14には、監視プログラム14a、測定装置プログラム14b、位置情報プログラム14c、通信プログラム14d、動画配信プログラム14e、測定・位置データ14f、送信キューデータ14g、及びエラーキューデータ14hが記憶されている。このうち測定装置プログラム14b、位置情報プログラム14c、及び通信プログラム14dが測定情報送信プログラムとして機能する。
入力操作部15は、キーボードやマウス、タッチパッド等の入力装置により構成されている。入力操作部15は、利用者の操作入力を受け付け、入力信号を制御部13に送信する。
表示部16は、液晶表示装置や有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Display)等、制御部13の制御に従って画像や映像や文字等を表示する装置で構成されている。
図3は、測定スマートフォン30の構成を示すブロック図である。測定スマートフォン30は、位置情報取得手段としての位置情報取得装置32、映像取得装置33、外部接続部34、測定端末側通信手段としての通信装置35、制御部36、記憶部37、入力操作部38、および表示部39を備えている。
位置情報取得装置32は、位置情報取得装置22(図2参照)と同一機能を有するものである。映像取得装置33は、映像取得装置23(図2参照)と同一機能を有するものである。外部接続部34は、外部接続部12c(図2参照)と同一機能を有し、測定情報取得手段及び放射線測定情報取得手段としての測定装置29と接続されている。測定装置29は、測定装置24(図2参照)と同一機能を有するものである。通信装置35は、通信装置25(図2参照)と同一機能を有するものである。制御部36は、制御部13(図2参照)と同一機能を有するものである。記憶部37は、記憶部14(図2参照)と同一機能を有するものであり、記憶しているプログラムが異なっている。この記憶部37には、監視プログラム37a、測定装置プログラム37b、位置情報プログラム37c、通信プログラム37d、動画配信プログラム37e、測定・位置データ37f、送信キューデータ37g、及びエラーキューデータ37hが記憶されている。入力操作部38は、タッチパネル等の入力装置で構成されている。入力操作部38は、入力された入力信号を制御部36に送信する。表示部39は、表示部16と同一の機能を有するものである。
図4は、各種サーバ4,5,6の構成を示すブロック図である。図4(A)は動画配信サーバ4を示している。図4(B)は管理サーバ5を示している。図4(C)はウェブサーバ6を示している。
動画配信サーバ4は、制御部41、通信装置42、および記憶部43を備えている。
管理サーバ5は、データベースサーバであり、制御部51、サーバ側通信手段としての通信装置52、および記憶手段としての記憶部53を備えている。
ウェブサーバ6は、制御部61、通信装置62、および記憶部63を備えている。
いずれも、制御部41,51,61は、制御部13(図2参照)と同一機能を有し、通信装置42,52,62は、通信装置25(図2参照)と同一機能を有し、記憶部43,53,63は、記憶するプログラムが異なるが記憶部14(図2参照)と同一機能を有するものである。
記憶部43は、ストリーミングプログラム43a、および動画データベース43bを記憶している。記憶部53は、データ受信受付用プログラム53a、データ受信処理用プログラム53b、緊急情報伝達受付用プログラム53c、緊急情報伝達処理用プログラム53d、データ送信受付用プログラム53e、データ送信処理用プログラム53f、管理データベース53g、及び連絡内容データ53hを記憶している。記憶部63は、認証プログラム63a、及び監視端末ダウンロード用プログラム63bを記憶している。
記憶部43のストリーミングプログラム43aは、測定PC10や測定スマートフォン30から受信する動画を記憶する動作と、記憶している動作をストリーミング配信する動作を実行する。このストリーミング配信は、受信した動画をリアルタイムに配信する動作も可能である。また、受信して記憶した動画は、所定の時間単位(例えば30分毎など)で静止画に分割し、キューポイントおよび年月日時分秒等の情報からなるファイル名で秒単位で識別可能に記憶する。これにより、撮影している動画映像をリアルタイムに確認するだけでなく、後に位置情報や放射線量等の情報と連動して静止画像を確認できるようにしている。
図5は、監視端末80の構成を示すブロック図である。監視端末80は、表示端末側通信手段としての通信装置82、制御部83、記憶部84、入力操作部85、および表示部86を備えている。
いずれも、通信装置82は通信装置25(図2参照)と同一機能を有し、制御部83は制御部13(図2参照)と同一機能を有し、記憶部84は記憶するプログラムが異なるが記憶部14(図2参照)と同一機能を有し、入力操作部85は入力操作部15(図2参照)と同一機能を有し、表示部86は表示部16(図2参照)と同一機能を有する。
記憶部84に記憶するブラウザプログラム84aは、ウェブサーバ6にアクセスして画面表示や入力操作に基づく動作を行うプログラムである。このブラウザプログラム84aがウェブサーバ6にアクセスすると、ウェブサーバ6の認証プログラム63aによって認証が行われ、認証OKであればウェブサーバ6から監視端末ダウンロード用プログラム63bによって監視端末側プログラム83a(測定情報表示プログラム)が監視端末80のメモリ(制御部83内)上にダウンロードされる。
図6は、管理サーバ5の管理データベース53gに記憶される登録データ90の構成図を示している。この登録データ90のデータ構成は、ID1のnoとID2のserver_dateを除けば、測定PC10や測定スマートフォン30が記憶部14(37)に記憶する測定・位置データ14f(37f)、及び管理サーバ5に向けて送信する送信用情報としての送信キューデータ14g(37g)と同一構成となる。
登録データ90は、図示する各データが記憶されており、管理サーバ5が自動的に割り振る連番や管理サーバ5に登録した日時、このデータを送信してきたクライアントの車の管理番号、クライアントの連番、クライアントPC(測定PC10または測定スマートフォン30)の日時、位置情報、位置取得日時、取得状況、および測定情報等が記憶されている。測定情報としては、ガンマ線測定値、ニュートロン測定値、温度、ガンマ線スペクトラムデータ等が記憶されている。
また、登録データ90は、監視対象(測定PC10や測定スマートフォン30)毎に割り当てた識別情報を付与し、監視対象毎に区別して登録されている。従って、複数の監視対象(測定PC10や測定スマートフォン30)からデータを受信して登録しても、どの監視対象のデータを確認するのか指定して取り出すことができる。また、日時も登録されているため、どの監視対象のどの期間のデータを確認するのか指定して取り出すことができる。
図7は、表示端末としての監視端末80の表示部86に表示する監視者用監視画面110の画面構成を示す構成図である。
監視者用監視画面110は、上段の基本情報表示部111と、左側の地図表示部120(測定位置地図表示手段)、左下のガンマ線線量率表示部130(測定情報表示手段)、右側のガンマ線スペクトル表示部140、及び右下の映像表示部150を備えている。なお、基本情報表示部111、地図表示部120、ガンマ線線量率表示部130、ガンマ線スペクトル表示部140、及び映像表示部150の位置関係はこれに限らず、適宜の位置関係とすることができる。
基本情報表示部111は、緊急連絡ボタン112と、任務、出発地、目的地、搭乗者(あるいは測定者)、車載携帯電話番号、車載衛星電話番号、本部A電話番号、及び本部B電話番号など、基本情報が表示されている。
緊急連絡ボタン112が押下されると、別途緊急連絡情報入力画面を表示する。この緊急連絡情報入力画面では、緊急連絡用のメッセージと緊急退避用の退避位置を入力することができる。メッセージと退避位置が入力されて決定されると、緊急連絡が管理サーバ5を介して測定PC10や測定スマートフォン30に送信される。この緊急連絡では、例えば「緊急退避しろ!」というメッセージ送信と地図上での避難場所表示、「至急連絡しろ!」という内容と電話番号のメッセージ送信、「待機!」というメッセージ送信、「他の車でトラブル発生。支援に行け!」というメッセージと地図上での位置表示等を実行できる。
地図表示部120は、地図画像122が全面に表示されている。また、地図表示部120は、地図画像122を拡大、縮小、移動する表示制御ボタン121が備えられている。また、地図表示部120は、表示内容を切り替える表示内容切替ボタン123が備えられている。この表示内容切替ボタン123により、地図表示、衛星写真表示、衛星表示と地図表示を重ねたハイブリッド表示等、適宜の表示に切り替えることができる。また、地図表示部120は、現在地を示す現在地マーク125と、測定位置を示す測定位置マーク126と、移動経路を示す軌跡127が表示されている。これにより、地図上のどの地点で測定したのか、どのように移動したのかを把握できる。
ガンマ線線量率表示部130は、グラフ表示部134と、この表示内容をコントロールする各ツール(131,132,133)と、情報表示部139が備えられている。
上下左右の4つのレンジボタン131は、グラフ表示部134に表示している内容を変更するボタンである。上下方向のボタンが押下されると、エネルギー量を変化させ、左右方向のボタンが押下されると、エネルギー軸の位置を左右に移動する。移動ボタン132は、所定時間間隔(例えば5秒間隔)で表示する測定データを移動させるボタンである。Neutronボタン133は、中性子線のグラフをガンマ線線量率のグラフと異なる色で重ねて表示するボタンである。Neutronボタン133が一度押されると中性子線のグラフを表示し、もう一度押されると中性子線のグラフを消去する。
グラフ表示部134は、測定値を示す測定値グラフ135を表示している。測定値グラフ135は、縦軸に線量率の値、横軸に時刻をとり、時刻順に測定値(エラーの場合はエラー用の値)を繋いだグラフとなっている。測定値が正しく取得できなかった箇所は、値を0等のあり得ない数値として表示し、その箇所の前後を測定エラー部136(測定エラー時表示)として、測定できた部分とは異なる表示方法で表示する。例えば図示しているように測定できた部分を実線とし、測定エラー部136を点線とする、あるいは測定できた部分と測定エラー部136を異なる色の線で表示するなど、適宜の表示方法とすることができる。これにより、測定できた部分と測定できなかった部分を明瞭に認識できるようにしている。
センターライン137は、監視者用監視画面110に表示している内容がガンマ線線量率グラフのどの位置に該当するかを示している。すなわち、このセンターライン137に重なっている部分のガンマ線線量率は、地図表示部120の現在地マーク125が表示されている位置で測定された値となる。また、センターライン137の上部には、センターライン137上の値を測定した地点の緯度および経度を表示する緯度経度表示部138が設けられている。
情報表示部139は、温度、移動速度、高さ、及び位置情報等を表示している。位置情報が取得できていない場合には、位置情報の代わりにGPS faildと表示するなど、状況に応じて適切な表示を行う。
ガンマ線スペクトル表示部140は、スペクトル表示部144と、操作を行う操作ツール(141,142,143)を備えている。ホールドボタン141は、現在表示しているスペクトルを固定表示するボタンである。これにより、現在のスペクトルと、他のスルペクトとを同時に表示して比較できるようにしている。もう一度ホールドボタン141が押されると固定表示していたスペクトルを消去する。
ズームボタン142は、スペクトル表示部144の左半分のスペクトルを拡大して分析に適するように表示するボタンである。Ch Moveボタンは、エネルギー軸を左右に移動させるボタンである。
スペクトル表示部144は、ガンマ線スペクトル145を表示している。このガンマ線スペクトル145は、縦軸をカウント数、横軸をエネルギー値とするグラフである。
右下の映像表示部150は、情報表示部151と、ビューモード選択ボタン152と、映像表示部153とを備えている。情報表示部151は、ガンマ線線量率、ガンマ線計数率、中性子線線量、および中性子線計数率を表示している。
ビューモード選択ボタン152は、リアルモード(リアルタイム表示モード)と、ビューモード(蓄積データ表示モード)を切り替えるボタンである。リアルモードにすると、最新のデータを次々に受信して表示内容が最新状態に更新されていく。ビューモードにすると、任意の期間のデータを自由に確認することができる。例えば時間を進める又は戻すことで特定の時間の測定状態を確認する、特定期間のデータを表示して移動経路や移動範囲及びその移動中に測定したガンマ線や中性子線を確認するといったことができる。
図8は、測定PC10の表示部16や測定スマートフォン30の表示部39に表示する測定者用監視画面210の画面構成を示す構成図である。
測定者用監視画面210は、上段の情報表示部211、左側の地図表示部220、左下のガンマ線線量率表示部230、右側のガンマ線スペクトル表示部240、右下の映像表示部250を備えている。なお、情報表示部211、地図表示部220、ガンマ線線量率表示部230、ガンマ線スペクトル表示部240、映像表示部250の位置関係はこれに限らず、適宜の位置とすることができる。
情報表示部211は、表示するファイルを選択できファイル保存もできるファイル選択部212、描画速度優先モードやミッドナイトモード(黒色下地表示)や文字無しモード等のモード選択を行うモード選択部213、地図表示部220に表示している地図の縮尺を表示する縮尺表示部214、緯度及び経度を示す位置表示部215、地図画像222を全画面表示する全画面表示ボタン216、リアルモードと、ビューモードを切り替えるビューモード選択ボタン217、及び設定画面を表示する設定ボタン218を備えている。ファイル選択部212では、他の測定者(他の車)の情報表示に切り替えることや、過去の情報を表示すること等が可能である。
設定ボタン218が押下されると、地図画像222上に表示する軌跡の線種変更用の閾値、各閾値間の線種(色、線幅)を設定する設定画面を表示する。この設定画面で閾値や線種が設定されると、その閾値および線種に従った軌跡を地図画像222に表示する。これにより、地図画像222上に表示する移動の軌跡を線量別に色や線幅を異ならせて表示できるようにしている。この軌跡は、監視者用監視画面110の地図表示部120に表示する軌跡127と同一のものであり、地図画像222上では図示省略している。
地図表示部220は、地図画像222が全面に表示されている。また、地図表示部220は、現在地を示す現在地マーク228と、退避方向を示す退避方向通知線229が表示されている。
この退避方向通知線229は、緊急退避信号を受信した場合に表示するものである。退避方向通知線229は、現在位置から退避指定位置を直線的に結ぶ線である。退避方向通知線229は、このように直線表示してもよいが、地図上の道路を選択して最短ルートを表示してもよい。図示するようにして直線にて方向のみ表示した場合は、地震による倒壊等が発生して通行可能道路が不明な現場であっても、測定者の自己判断で通れる道を通って退避指定位置を目指すことができる。
この地図表示部220により、地図上のどの地点で測定しているか、どの方向へ退避するかを認識できるようにしている。
ガンマ線線量率表示部230は、グラフ表示部235と、この表示内容をコントロールする各ツール(231,232,233,234)と、情報表示部239とが備えられている。
タイムレンジボタン231は、グラフ表示部235に表示する測定値グラフ135の表示範囲を変更するボタンであり、左へ押していくと短時間(例えば1時間など)の範囲の表示となり、右へ押していくと長時間(例えば数日間など)の範囲の表示となる。メジャーレンジボタン232は、縦方向のレンジを変更するボタンである。移動ボタン233は、所定時間間隔(例えば5秒間隔)で表示する測定データを移動させるボタンである。Neutronボタン234は、中性子線のグラフをガンマ線線量率のグラフと異なる色で重ねて表示するボタンである。Neutronボタン234が一度押されると中性子線のグラフを表示し、もう一度押されると中性子線のグラフを消去する。
グラフ表示部235は、監視者用監視画面110(図7参照)のグラフ表示部134と同一内容を同一方式で表示している。
情報表示部239は、速度、海抜、温度、位置(GPS)、衛星数、退避地点までの距離(図示の例では30Km)を表示している。
ガンマ線スペクトル表示部240は、緊急連絡表示部241と、スペクトル表示部244と、操作を行う操作ツール(246,247,248,249)を備えている。
緊急連絡表示部241は、本部の人員の操作によって監視端末80から緊急連絡情報を受信したときに、受信した緊急連絡情報を表示する。緊急連絡情報を受信していないときは、特に表示を行わない。
ムーブボタン246は、エネルギー軸の位置を左右に移動する。ズームボタン247は、スペクトル表示部244の左半分のスペクトルを拡大して分析に適するように表示するボタンである。リセットボタン248は、積算値を0にして表示をリセットするボタンである。デュレイションタイムボタン249は、積算する時間範囲を変更するボタンである。この実施例では0〜600秒までの範囲で変更できるようにしているが、これに限らず、適宜の範囲を表示する構成とすることができる。なおリアルモードでは、積算する範囲が最大設定値(この実施例では600秒)に到達すると、以降は最新の最大設定値の範囲で積算を行って随時表示を更新する。
スペクトル表示部244は、監視者用監視画面110(図7参照)のスペクトル表示部144と同一内容を同一方式で表示している。
映像表示部250は、監視者用監視画面110(図7参照)の映像表示部150と同じ情報表示部151と映像表示部153とを備えている。また、これに加えて緊急連絡確認ボタン252を備えている。
映像表示部153には、切替ボタン259が備えられている。この切替ボタン259が選択されると、映像表示部153に表示する映像を、他の映像取得装置23(33)から取得した映像に切り替えることができる。例えば、自身の端末(測定PC10や測定スマートフォン30)の映像取得装置23(33)から取得した映像、他の端末(測定PC10や測定スマートフォン30)の映像取得装置23(33)から取得した映像(他の端末が車載されている場合は他の車の映像)、本部の映像を、選択される毎に切り替えることができる。
緊急連絡確認ボタン252は、本部の人員等の操作によって監視端末80から緊急信号を受信すると点滅する。また、測定者が緊急連絡確認ボタン252を押下すると、緊急連絡確認信号を上記の監視端末80に送信する。これによって、緊急連絡表示部241に表示している緊急連絡を測定者が確認したことを本部に通知できるようにしている。
図9は、監視プログラム14a(37a)に従って測定PC10の制御部13及び測定スマートフォン30の制御部36が実行する動作を示すフローチャートである。以下の説明では、測定PC10の動作を主として説明し、測定スマートフォン30の場合のハードウェア符号を括弧書きで記載する。
監視プログラム14a(37a)が起動すると、制御部13(36)は、動画配信プログラム14e(37e)を起動する(ステップS1)。この動画配信プログラム14e(37e)は、映像取得装置23(33)で取得した動画映像を動画配信サーバ4へ送信し、また記憶部14(37)内に記憶する処理を実行する。
制御部13(36)は、測定装置プログラム14b(37b)を起動する(ステップS2)。この測定装置プログラム14b(37b)の動作は、図12とともに後述する。
制御部13(36)は、記憶部14(37)から測定・位置データ14f(37f)を取得する(ステップS3)。この測定・位置データ14f(37f)は、測定装置プログラム14b(37b)によって記憶部14(37)に逐次記憶されているものである。
制御部13(36)は、取得した測定・位置データ14f(37f)がエラーでないか確認し、エラーであれば(ステップS4:Yes)、ステップS2に処理を戻して測定装置プログラム14b(37b)を再起動(ステップS2)して処理を繰り返す。このエラーの判断は、例えば、位置情報のタイムスタンプが所定期間(例えば30秒等)更新されていなければ位置情報プログラム14c(37c)のエラーと判断し、放射線の測定値で “−1”か“−999”などのエラー値が連続していれば測定装置プログラム14b(37b)のエラーと判断する。測定装置プログラム14b(37b)を再起動することで、位置情報プログラム14c(37c)も再起動される。
エラーでなければ(ステップS4:No)、制御部13(36)は、表示部16(39)に表示する測定者用監視画面210に測定結果、動画、地図等を表示する(ステップS5)。
ここで、表示するデータの一部が欠落している場合は、測定者用監視画面210の地図表示部220とガンマ線線量率表示部230とで異なる処理を行って表示する。
地図表示部220に表示する位置情報に欠落があった場合(ステータスが「0」または「−1」であった場合)は、該欠落の手前で最後に取得できた位置を代替位置とし、この代替位置を欠落部分の位置として表示(位置エラー時表示)する。つまり、この欠落した位置情報と対応する測定データが指定された場合、その測定データが測定された位置として前記代替位置が地図表示部220に示される。
ガンマ線線量率表示部230に表示する測定データに欠落があった場合は、欠落部分の値を0となる位置に表示し、その前後を測定エラー部136として測定値グラフ135と異なる表示にしている。これにより、測定できていないことを明確に認識することができる。
制御部13(36)は、管理サーバ5から「緊急連絡内容」「退避する場所の位置情報」「動画PG制御情報」「測定装置プログラム制御情報」を取得する(ステップS6)。
制御部13(36)は、測定装置プログラム14b(37b)の再起動信号の有無を判定し、再起動信号があれば(ステップS7:有り)、ステップS2へ処理を戻して測定装置プログラム14b(37b)の再起動をして処理を繰り返す。
再起動信号がなければ(ステップS7:無し)、制御部13(36)は、動画プログラム制御処理を実行し(ステップS8)、緊急連絡処理を実行した後(ステップS9)、ステップS3に処理を戻して繰り返す。このステップS9からステップS3までのループタイミングは、例えば約2秒とするなど、適宜のタイミングとすることができる。
なお、監視プログラム14a(37a)は、終了操作されると、他のプログラム(計測器プログラム14b(37b)、位置情報プログラム14c(37c)、及び通信プログラム14d(37d))を終了させ、自身も終了する。
図10は、監視プログラム14a(37a)に従って測定PC10の制御部13及び測定スマートフォン30の制御部36が実行する動作プログラム制御処理の動作を示すフローチャートである。
制御部13(36)は、管理サーバ5から受信する「動画プログラム制御情報」を確認する(ステップS11)。
「動画プログラム制御情報」による制御がある場合(ステップS12:Yes)、制御部13(36)は、停止指示の制御情報であれば(ステップS13:Yes)、動画配信を停止し(ステップS14)、ステップS19へ処理を進める。
なお、この動画配信の停止が指示されるのは、通信状態(電波状況)が悪くデータ送信に難がある場合が該当する。動画配信を停止することによりデータ量を削減し、測定情報や位置情報といった重要度の高い情報を遅滞なく確実に送信できるようにしている。
停止指示ではなく(ステップS13:No)、再開指示の制御信号であれば(ステップS15:Yes)、制御部13(36)は、動画配信を再開し(ステップS16)、ステップS19へ処理を進める。
再開信号ではなく(ステップS15:No)、変更指示の制御信号であった場合(ステップS17:Yes)、制御部13(36)は、指示された画質となるよう画質を変更し(ステップS18)、ステップS19へ処理を進める。
再開信号でもなかった場合(ステップS17:No)、制御部13(36)は、ステップS19へ処理を進める。
制御部13(36)は、測定者用監視画面210に表示する動画の変更の有無を判定し、変更がなければ(ステップS19:無し)、動画プログラム制御処理を終了する。
切替ボタン259(図8参照)が押下されて変更がある場合(ステップS19:有り)、受信動画に変更する指示であれば(ステップS20:受信)、制御部13(36)は、管理サーバ5から「本部状況」又は「他の車」の動画を受信して測定者用監視画面210の映像表示部250に表示する(ステップS21)。なお、「他の車」の動画は、車による測定での動画に限らず、他の測定者による動画であれば良い。
配信動画に変更する指示であれば(ステップS20:配信)、制御部13(36)は、動画配信サーバ4に配信している映像取得装置23(33)の動画を測定者用監視画面210の映像表示部250に表示する(ステップS22)。
なお、動画配信はこの動画プログラム制御処理によって制御されるが、取得している動画を継続して記憶部14(37)に記憶しておくことが好ましい。これにより、通信状態が悪く動画配信を停止して本部等でリアルタイムに動画を確認できない場合であっても、後日に記憶部14(37)から動画データを取り出してそのときの様子の確認等に利用することができる。
図11は、監視プログラム14a(37a)に従って測定PC10の制御部13及び測定スマートフォン30の制御部36が実行する緊急連絡処理の動作を示すフローチャートである。
制御部13(36)は、管理サーバ5から緊急連絡を受信しているか否か判定し、緊急連絡を受信していなければ(ステップS31:No)、ステップS37へ処理を進める。
制御部13(36)は、緊急連絡を受信している場合(ステップS31:Yes)、メッセージがあれば(ステップS32:有り)、測定者用監視画面210の緊急連絡表示部241にメッセージを表示し、緊急連絡確認ボタン252を点滅させる(ステップS33)。
制御部13(36)は、位置情報の有無を判定し、位置情報があれば(ステップS34:有り)、測定者用監視画面210(図8参照)の地図表示部220に退避位置の位置情報を表示する(ステップS35)。この退避位置の位置情報を示すにあたって、現在地を示す現在地マーク228から退避位置への直線方向を示す退避方向通知線229を表示する。
制御部13(36)は、緊急連絡を正常に受信したことを通知する緊急連絡正常受信データをパケットデータとして管理サーバ5に送信し、ステップS37に処理を進める(ステップS36)。
制御部13(36)は、測定者用監視画面210の緊急連絡確認ボタン252が押下されると(ステップS37:押した)、緊急連絡を確認したことを示す緊急連絡確認情報をパケットデータとして管理サーバ5へ送信する(ステップS38)。
制御部13(36)は、管理サーバ5から解除連絡情報を受け取ると(ステップS39:Yes)、測定者用監視画面210の緊急連絡表示部241に表示しているメッセージを削除し、緊急連絡確認ボタン252の点滅を停止する(ステップS40)。
このように、測定者が緊急連絡確認ボタン252を押下し、かつ、本部等の監視者が解除連絡を通知して初めて緊急連絡情報の表示を削除することで、本部側は測定者による確認を確実に認識でき、かつ、測定者は確認したことを本部に伝達できたことを確実に認識することができる。
図12は、測定装置プログラム14b(37b)に従って測定PC10の制御部13及び測定スマートフォン30の制御部36が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部13(36)は、位置情報プログラム14c(37c)、及び通信プログラム14d(37d)を開始させ(ステップS51)、計測器である測定装置24(29)のインターフェースを初期化する(ステップS52)。
制御部13(36)は、測定装置24(29)から測定データを取得する(ステップS53)。測定データにエラーがあると(ステップS54:YES)、制御部13(36)は、再起動の要否を判定し、再起動が必要であれば(ステップS55:YES)、ステップS52に処理を戻し、測定装置24(29)のインターフェースの初期化から処理を繰り返す。
再起動が不要であれば(ステップS55:No)、制御部13(36)は、測定装置24(29)の測定データをエラー用の値に変換し(ステップS57)、ステップS56へ処理を進める。ここで、エラー用の値(所定の測定エラー情報)は、−1や−999等、正常な測定ではあり得ない数値とすることが好ましい。このステップS57を実行する測定装置プログラム14b(37b)が測定エラー処理手段として機能する。
再起動の要否は、取得した測定データに基づいて判断すればよく、例えば測定データが不適切な値であれば再起動は不要で測定データが全くなければ再起動とするなど、適宜の基準に設定すればよい。この再起動の要否を判断して再起動することにより、測定者がメンテナンス等しなくとも、可能な限り多くの測定データを継続して取得できる。すなわち、再起動不要な場合であれば、再起動に要する時間を待たずとも次の測定を実行して最新の測定データを取得できる。また、正しく測定データを取得できない状態になっていれば、これ以降は測定データが取れないのであるから迅速に再起動して復旧し、復旧後の測定データを取得することができる。
制御部13(36)は、位置情報プログラム14c(37c)が提供用メモリに一時記憶している位置データ13a(36a)を取得する(ステップS56)。この位置データ13a(36a)は、位置情報とステータスとを含むデータである。
制御部13(36)は、ステップS53で取得した測定データ、ステップS56で取得した位置データ13a(36a)、及び現在時刻から送信データを作成する(ステップS58)。このステップS58を実行する測定装置プログラム14b(37b)は、送信用情報作成手段として機能する。
制御部13(36)は、作成した送信データを測定・位置データ14f(37f)として記憶部14(37)に記憶する(ステップS59)。
制御部13(36)は、作成した送信データを送信キューデータ14g(37g)として記憶部14(37)に記憶し(ステップS60)、ステップS53に処理を戻して繰り返す。このステップS60からステップS53までのループタイミングは、例えば約5秒とするなど、適宜のタイミングとすることができる。
図13は、位置情報プログラム14c(37c)に従って測定PC10の制御部13及び測定スマートフォン30の制御部36が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部13(36)は、位置情報取得装置22(32)の初期化を実行する(ステップS71)。そして、制御部13(36)は、位置情報取得装置22(32)から位置情報を取得する(ステップS72)。
制御部13(36)は、取得した位置情報からエラーか否か判定し、エラーでなければ(ステップS73:No)、取得した位置情報を最新の位置情報としてステータスを「1」にする(ステップS76)。
エラーの場合(ステップS73:Yes)、原因が電波受信のエラーであれば(ステップS74:電波受信)、位置情報を空欄にし、ステータスを「0」にする(ステップS77)。
原因が位置情報取得装置22(32)にある場合(ステップS74:位置情報取得装置)、制御部13(36)は、再起動の要否を判定する(ステップS75)。
再起動が必要な場合(ステップS75:Yes)、制御部13(36)は、ステップS71に処理を戻して位置情報取得装置22(32)の再起動を行って処理を繰り返す。
再起動が不要な場合(ステップS75:No)、制御部13(36)は、位置情報を空欄にし、ステータスを「−1」にする(ステップS78)。
なお、ステップS77,S78では位置情報を空欄としたが、これに限らず、あり得ない値を入れる、あるいはNULL値を入れる等、適切な位置情報ではないことを判定可能な適宜の値を入れることができる。
また、ステータスに入れる値は、「1」「0」「−1」に限らず、正常に取得したこと、電波受信が原因のエラーであったこと、再起動が必要なことを判別できる値であればよい。このうち「0」「−1」などの電波受信が原因のエラーであったこと、再起動が必要なことを判別できる情報が所定の位置エラー情報である。また、この位置エラー情報をステータスに入れるステップS77,S78を実行する位置情報プログラム14c(37c)が位置エラー処理手段として機能する。
制御部13(36)は、位置情報及びステータスを制御部13(36)の提供用メモリに位置データ13a(36a)として記憶させ(ステップS79)、ステップS72に処理を戻して繰り返す。このステップS79からステップS72までのループタイミングは、例えば約1秒とするなど、適宜のタイミングとすることができる。
図14は、通信プログラム14d(37d)に従って測定PC10の制御部13及び測定スマートフォン30の制御部36が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部13(36)は、通信装置25(36)の通信インターフェースの初期化を行う(ステップS81)。ここで、管理サーバ5では複数のデータ受信用プログラム(53a,53b)が稼働しているので、1つのプログラムに接続できない場合は、次のプログラムに再接続する。このステップS81を実行する通信プログラム14d(37d)は通信復旧手段として機能する。
制御部13(36)は、エラーキューデータ14h(37h)を確認し(ステップS82)、エラーキューデータ14h(37h)にエラーキューが貯まり過ぎている場合(ステップS83:貯まり過ぎ)、エラーキューの一部を削除する(ステップS83)。この削除は、例えば新しいものを所定量残して古いものから削除するなど、適宜の法則で実行すると良い。
制御部13(36)は、記憶部14(37)の送信キューデータ14g(37g)の有無を確認し、送信キューがなければ(ステップS84:無し)、ステップS82に処理を戻して繰り返す。
送信キューがあれば(ステップS84:有り)、制御部13(36)は、通信装置25(35)により通信回線を開き(ステップS85)、送信キューデータ14g(37g)を送信する(ステップS86)。
ここで、送信完了すれば、送信キューデータ14g(37g)を削除することが好ましい。これにより、送信完了したデータを即座に削除し、常に最新のデータのみを記憶しておくことができる。また、エラーがあったときは、後述のステップS88、S91の処理にて再送することができる。
また、このように削除することで、1回の回線接続から回線切断までに送信する所定量の位置情報及び所定量の測定情報を、送信キューデータ14g(37g)に記憶されている位置情報及び測定情報とすることができる。すなわち、送信して削除されるまでに送信キューデータ14g(37g)に貯まっている量が所定量となる。なお、これに限らず、例えば所定個数の情報を所定量とする構成にするなど、適宜の構成にすることもできる。
送信エラーがあれば(ステップS87:YES)、制御部13(36)は、エラーキューデータ14h(37h)にエラーキュー(再送用情報)を追加するエラー時一時記憶動作を実行し(ステップS88)、テスト通信を実行する(ステップS89)。
テスト通信がOKの場合(ステップS89:OK)、ソフトウェア障害であると判断できるため、ステップS81に戻って通信装置25(36)の通信インターフェースの初期化を行い、処理を繰り返す。
テスト通信がNGの場合(ステップS89:NG)、回線障害であると判断できるためステップS94に処理を進めて通信回線を閉じ(ステップS94)、ステップS82へ処理を戻して繰り返す。このステップS94からステップS82へのループタイミングは、適宜のタイミングとすることができ、例えば3秒とすることができる。
ステップS87で送信エラーでなかった場合(ステップS87:NO)、制御部13(36)は、エラーキューデータ14h(37h)にエラーキューが存在するか否かを判定する(ステップS90)。
エラーキューが存在していれば(ステップS90:有り)、制御部13(36)は、エラーキューデータ14h(37h)の一部を送信する再送動作を実行する(ステップS91)。この時送信する一部は、エラーキューの最新のデータとする、あるいは最古のデータとする等、適宜の法則を定めておくとよい。
制御部13(36)は、ステップS91での送信エラーの有無を確認し、エラーがあれば(ステップS92:YES)、ステップS94へ処理を進める。エラーが無ければ(ステップS92:NO)、エラーキューデータ14h(37h)から送信済みのエラー情報を削除し(ステップS93)、ステップS94に処理を進める。
制御部13(36)は、適宜のループタイミングでステップS82に処理を戻し(ステップS94)、処理を繰り返す。このループタイミングは、例えば約2秒とするなど、適宜のタイミングとすることができる。
これにより、送信エラーが発生した場合にエラーキューデータ14h(37h)にデータを貯め込み、次に送信可能となった段階でデータを送信できるため、可能な限り多くのデータを管理サーバ5へ送信することができる。
また、送信エラー時にテスト通信を実行し、テスト通信ができれば通信インタフェースの初期化を行うため、迅速に復旧することができる。すなわち、通信回線を切断してもソフトウェア障害が残って送信できない状態が継続することがなく、適切に復旧することができる。
また、送信エラー時のテスト通信でテスト通信ができなければ通信回線を切断するため、無駄に通信インターフェースを初期化することなく、次に通信回線がつながったときにデータ送信をすることができる。
このようにして、電波状態が悪く通信回線の接続が難しい環境であっても、接続できるときに最大限のデータを送信することができる。
なお、通信プログラム14d(37d)のステップS85、S86、S94が、通信制御手段として機能する。
図15(A)は、データ受信受付用プログラム53aに従って管理サーバ5の制御部51が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部51は、監視対象となる測定PC10や測定スマートフォン30からの接続を待機し(ステップS101)、接続があるまで(ステップS102:NO)、この待機を継続する。
接続があると(ステップS102:YES)、制御部51は、データ受付処理用プログラムを立ち上げ、以降の処理をデータ受信処理用プログラム53bに任せる(ステップS103)。この後は、ステップS101に処理を戻して繰り返す。
図15(B)は、データ受信処理用プログラム53bに従って管理サーバ5の制御部51が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部51は、監視対象となる測定PC10や測定スマートフォン30から測定・位置データ14f(37f)を受信する(ステップS111)。
制御部51は、受信した測定・位置データ14f(37f)に連番を割り当て登録日時を付加する等の処理を行い、データベース登録用の書式にデータを修正する(ステップS112)。
制御部51は、修正したデータを登録データ90(図6参照)として管理データベース53gに登録し(ステップS113)、処理を終了する。
このように、データの「受付」と「受信」を異なるプログラムで実行する構成としたことにより、複数の接続を可能として各接続におけるデータを適切に受信し処理することができる。すなわち、データ受信受付用プログラム53aに接続されてデータを受け付ける毎にデータ受信処理用プログラム53bを立ち上げ、それぞれの接続における監視対象の要求をそれぞれのデータ受信処理用プログラム53bで処理することができる。
また、この複数の接続は、複数の監視対象(測定PC10や測定スマートフォン30)からの接続、および、同じ監視対象からの複数の接続のいずれにも対応できるものである。これにより、1つの接続がエラーにより固まってしまっていても、監視対象となる端末側のプログラムが再起動して別の接続を開くため、安定性が向上する。この過程でエラーになった接続がそのまま残っていても、その影響なく動作をすることができる。
図16(A)は、緊急情報伝達受付用プログラム53cに従って管理サーバ5の制御部51が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部51は、監視対象(測定PC10や測定スマートフォン30)及び監視端末80からの接続を待機し(ステップS121)、接続があるまで(ステップS122:NO)、この待機を継続する。
接続があると(ステップS122:YES)、制御部51は、緊急情報伝達処理用プログラム53dを立ち上げ、以降の処理を緊急情報伝達処理用プログラム53dに任せる(ステップS123)。この後は、ステップS121に処理を戻して繰り返す。
図16(B)は、緊急情報伝達処理用プログラム53dに従って管理サーバ5の制御部51が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部51は、接続してきた対象を判定し、監視端末80からの接続であれば(ステップS131:監視端末)、監視端末処理を実行し(ステップS132)、処理を終了する。監視対象(測定PC10や測定スマートフォン30)からの接続であれば(ステップS131:監視対象)、制御部51は、監視対象処理を実行し(ステップS133)、処理を終了する。
図16(C)は、緊急情報伝達処理用プログラム53dに従って管理サーバ5の制御部51が実行する監視端末処理の動作を示すフローチャートである。
制御部51は、連絡解除を受信すれば(ステップS141:YES)、連絡内容データ53hに登録済みの連絡内容の状態を「解除」に変更し(ステップS142)、処理を終了する。
連絡解除を受信していない場合(ステップS141:NO)、制御部51は新規連絡を受信していれば(ステップS143:YES)、新規連絡内容を記憶部53の連絡内容データ53hに登録し(ステップS144)、処理を終了する。この新規連絡内容は、指令系統と制御系統の2系統の情報が含まれている。指令系統には、緊急退避命令情報(退避場所、退避経路の位置情報を含む)、登録済みメッセージ(「支給本部に連絡」、「待機」など)、オリジナルメッセージ(テキストボックスで入力した内容)等の情報が含まれている。制御系統には、動画配信の制御(停止、再開、画質変更)、測定装置プログラムの再起動等の情報が含まれている。
新規連絡を受信していなかった場合(ステップS143:NO)、制御部51は、受信要求があれば(ステップS145:YES)、管理データベース53gや連絡内容データ53hに記憶されている有効な緊急連絡を送信し(ステップS146)、処理を終了する。
図16(D)は、緊急情報伝達処理用プログラム53dに従って管理サーバ5の制御部51が実行する監視対象処理の動作を示すフローチャートである。
制御部51は、確認信号を受信すれば(ステップS151:YES)、登録済みの連絡内容データ53hの状態を「確認済み」に変更する(ステップS152)。
確認信号を受信しておらず、新規連絡を受信していた場合(ステップS153:YES)、制御部51は、新規連絡内容を受信し、連絡内容データ53hの状態を「受信済み」に変更し(ステップS154)、処理を終了する。
このように、データの「受付」と「受信」を異なるプログラムで実行する構成としたことにより、接続を可能として各接続におけるデータを適切に受信し処理することができる。すなわち、緊急情報伝達受付用プログラム53cに接続されてデータを受け付ける毎に緊急情報伝達処理用プログラム53dを立ち上げ、それぞれの接続における監視対象や監視端末80の要求をそれぞれの緊急情報伝達処理用プログラム53dで処理することができる。
また、この複数の接続は、複数の監視対象(測定PC10や測定スマートフォン30)及び監視端末80からの接続、および、同じ監視対象や監視端末80からの複数の接続のいずれにも対応できるものである。これにより、1つの接続がエラーにより固まってしまっていても、監視対象となる端末や監視端末80側のプログラムが再起動して別の接続を開くため、安定性が向上する。この過程でエラーになった接続がそのまま残っていても、その影響なく動作をすることができる。
図17(A)は、データ送信受付用プログラム53eに従って管理サーバ5の制御部51が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部51は、監視端末80からの接続を待機し(ステップS161)、接続があるまで(ステップS162:NO)、この待機を継続する。
接続があると(ステップS162:YES)、制御部51は、データ送信処理用プログラム53fを立ち上げ、以降の処理をデータ送信処理用プログラム53fに任せる(ステップS163)。この後は、ステップS161に処理を戻して繰り返す。
図17(B)は、データ送信処理用プログラム53fに従って管理サーバ5の制御部51が実行する動作を示すフローチャートである。
制御部51は、監視端末80からの要求コマンドを確認し(ステップS171)、第1コマンドであれば(ステップS171:YES)、監視対象(測定PC10および測定スマートフォン30)の最新データ1件を管理データベース53gから取得し(ステップS173)、ステップS176に処理を進める。
第1コマンドではなく(ステップS174:NO)、第2コマンドであれば(ステップS174:YES)、制御部51は、監視対象のコマンドで要求された期間のデータを管理データベース53gから取得し(ステップS175)、ステップS176に処理を進める。
制御部51は、ステップS173またはS175で取得したデータをステップS171で要求コマンドを確認した監視端末80に送信し(ステップS176)、処理を終了する。
このように、データの「受付」と「受信」を異なるプログラムで実行する構成としたことにより、複数の接続を可能として各接続におけるデータを適切に受信し処理することができる。すなわち、データ送信受付用プログラム53eに接続されてデータを受け付ける毎にデータ送信処理用プログラム53fを立ち上げ、それぞれの監視対象(測定PC10または測定スマートフォン30)または監視端末80の要求をそれぞれのデータ送信処理用プログラム53fで処理することができる。
また、この複数の接続は、複数の監視対象(測定PC10および測定スマートフォン30)および監視端末80からの接続、および、同じ監視対象(測定PC10および測定スマートフォン30)および監視端末80からの複数の接続のいずれにも対応できるものである。これにより、1つの接続がエラーにより固まってしまっていても、監視対象(測定PC10および測定スマートフォン30)および監視端末80側のプログラムが再起動して別の接続を開くため、安定性が向上する。この過程でエラーになった接続がそのまま残っていても、その影響なく動作をすることができる。
なお、監視端末80から接続される例で説明しているが、監視対象(測定PC10または測定スマートフォン30)からの接続に対しても同じように応答すると良い。この場合、図17(A),(B)にある「監視端末」を「監視対象」と読み替えればよい。
図18は、監視端末側プログラム83aに従って監視端末80の制御部83が実行する動作を示すフローチャートである。この監視端末側プログラム83aは、監視端末80がブラウザプログラム84aでウェブサーバ6(図4参照)にアクセスすると、認証プログラム63aによる認証処理で認証OKとなった後に、監視端末ダウンロード用プログラム63bでダウンロードされるプログラムである。この監視端末側プログラム83aがダウンロードされると、監視端末80のブラウザプログラム84a上で監視端末側プログラム83aが動作する。
制御部83は、設定ファイルの読み込みを行い(ステップS181)、第2コマンドを管理サーバ5のデータ送信受付用プログラム53eに送信する(ステップS182)。
制御部83は、管理サーバ5からデータを受信し(ステップS183)、現在のモードがリアルモードかビューモードかによって以降の処理を異ならせる(ステップS184)。
ビューモードの場合(ステップS184:NO)、制御部83は、データの先頭を表示ポイントに設定し(ステップS185)、監視者用監視画面110の映像表示部150にその表示ポイントの静止画像を表示し(ステップS186)、基本情報表示部111、地図表示部120、ガンマ線線量率表示部130、およびガンマ線スペクトル表示部140にその表示ポイントのデータを表示する(ステップS187)。
ここで、基本情報表示部111、地図表示部120、ガンマ線線量率表示部130、およびガンマ線スペクトル表示部140に表示するデータは管理データベース53gから取得したものであり、映像表示部150に表示する静止画像は動画配信サーバ4から取得したものである。管理データベース53gから取得するデータと動画配信サーバ4から取得するデータは、表示する監視対象(測定PC10および測定スマートフォン30)の識別情報や時刻情報等を用いて同一の監視対象の同一時期のデータを取得するようにしている。
また、表示するデータの一部が欠落している場合は、監視者用監視画面110の地図表示部120とガンマ線線量率表示部130とで異なる処理を行って表示する。
地図表示部120に表示する位置情報に欠落があった場合(ステータスが「0」または「−1」であった場合)は、該欠落の手前で最後に取得できた位置を代替位置とし、この代替位置を欠落部分の位置として表示する。つまり、この欠落した位置情報と対応する測定データが指定された場合、その測定データが測定された位置として前記代替位置が地図表示部120に示される。
ガンマ線線量率表示部130に表示する測定データに欠落があった場合は、欠落部分の値を0となる位置に表示し、その前後を測定エラー部136として測定値グラフ135と異なる表示にしている。これにより、測定できていないことを明確に認識することができる。
制御部83は、マウスがクリックされるなど入力操作部85の入力があるまで待機する(ステップS188)。リアルモードへの変更がなされると(ステップS189:YES)、制御部83は、データをクリアし(ステップS190)、ステップS182に処理を戻して繰り返す。
リアルモードへの変更がなされず(ステップS189:NO)、表示ポイントが変更されると(ステップS191:YES)、制御部83は、変更された表示ポイントの静止画を表示部86に表示する監視者用監視画面110の映像表示部150に表示し(ステップS192)、地図表示部120、ガンマ線線量率表示部130、およびガンマ線スペクトル表示部140にデータを表示して(ステップS193)、ステップS188へ処理を戻して繰り返す。このデータ表示の際も、欠落データが存在していれば、ステップS187での欠落データの処理と同一の処理を実行する。
ステップS184でリアルモードであった場合(ステップS184:YES)、制御部83は、動画配信サーバ4からの動画受信を開始する(ステップS194)。このとき受信する動画は、監視対象からリアルタイムに送信されている動画情報の最新の動画となる。
制御部83は、データの最後尾を表示ポイントに設定し(ステップS195)、地図表示部120、ガンマ線線量率表示部130、およびガンマ線スペクトル表示部140にデータを表示する(ステップS196)。この表示の際、データに欠落があれば、ステップS187で説明した欠落に関する処理と同一の処理を実行する。
ビューモードへの変更がなされると(ステップS197:YES)、制御部83は、動画受信を停止し(ステップS198)、ステップS188へ処理を進める。すなわち、最後に受信したデータの状態で表示の更新を停止し、操作入力があるまで待機する状態となる。
ビューモードへの変更がなされなかった場合(ステップS197:NO)、制御部83は、第1コマンドを管理サーバ5のデータ送信受付用プログラム53eに送信する(ステップS199)。
制御部83は、管理サーバ5からデータを受信し(ステップS200)、管理サーバ5の緊急情報伝達処理用プログラム53dと送受信を開始し(ステップS201)、ステップS195へ処理を戻して繰り返す。これにより、最新のデータを受信して表示内容をリアルタイムに最新状態に更新することができる。このステップS201からS195へのループタイミングは、約2秒とするなど適宜のループタイミングとすることができる。
以上の構成および動作により、機器に障害が発生しても適切に復旧して取得可能な情報を最大限取得することができる。通信プログラム37dは、通信回線を接続して送信キューデータ14g(37g)を送信すると通信回線を切断し、再度通信回線を接続して送信するという繰り返しを3秒等の短い時間単位で小まめに実行するため、通信途中でエラーが発生して長期間データを送信できないということを防止できる。
詳述すると、一般的な通信処理は、通信回線を接続してから通信エラーが生じると、エラーを復旧できずに長時間通信不可能となる状態が発生し得る。これに対し、通信プログラム37dは、通信状態にかかわらず強制的に通信回線を切断して再度通信回線に接続し直す処理をこまめに実施することで、通信エラー等が生じた場合でもその影響を最小限に留め、データ送信の継続性を高めて安定稼働を実現できる。このように、通信プログラム37dは、人間による作業を要せずに確実に障害復旧してデータ送信できる。このため、通信プログラム37dは、悪路走行中や危険域からの退避中等の作業困難な状況であっても障害復旧してデータを送り続けることができ、災害対策等に極めて便利に利用することができる。
送信エラーが生じた場合にはエラーキューデータ14h(37h)にデータを記憶し、次回以降に送信できる。このため、取得できているが送信できなかったデータを再送でき、管理サーバ5に可能な限り多くのデータを送信することができる。
また、送信キューデータ14g(37g)の送信時に送信エラーが発生すると、テスト通信を実施して通信インターフェースを再起動するか否か決定するため、不要な再起動を行わず、かつ適切な再起動を実行して可能な限りデータを送信することができる。
また、エラーキューデータ14h(37h)の送信に成功すればエラーキューデータ14h(37h)から送信済みのデータを削除するため、常にエラーキューデータ14h(37h)を必要最小限にして重複なくデータ送信することができる。
また、エラーキューデータ14h(37h)が貯まり過ぎであれば一部を削除するため、データが貯まり過ぎることによる弊害を防止することができる。
また、監視者用監視画面110は、リアルモードかビューモードを選択できるため、用途に応じて画面表示を使い分けることができる。
また、リアルモードは、最新のデータを取得して随時画面表示を更新するため、測定者の状況をリアルタイムに確認し、状況確認や退避指示を的確に行うことができる。
また、ビューモードは、過去のデータを任意に確認できるため、様々な分析に利用することができる。また、管理サーバ5は、測定PC10、測定スマートフォン30、及び監視端末80からのデータ受信を行うプログラムと処理を行うプログラムとを分離して構成しているため、複数の端末(10,30,80)から接続されても適切に処理することができる。
また、位置情報と測定情報を送信キューデータ14g(37g)にまとめて送信するため、位置情報と測定情報がばらばらにならずに管理することができる。
また、監視者用監視画面110や測定者用監視画面210に表示する際には、受信したデータのエラー内容を確認し、地図表示部120(220)やガンマ線スペクトル表示部140(240)に表示する際にそれぞれ独立してエラー処理を行うため、他のエラー等に影響を受けずに適切にエラー処理することができる。
また、ガンマ線線量率やガンマ線スペクトラムも表示できるため、放射線量等を適切かつ詳細に確認することができる。
また、表示するデータの一部が欠落している場合は、地図表示部120(220)とガンマ線線量率表示部130(230)とで異なる処理を行って表示するため、適切な情報を解りやすく見ることができる。
また、動画を配信することができるため、監視端末80を用いる本部等で走行状態、搭乗者の状態、現場のパニック状況等を把握することができる。従って、災害時の支援等で本部で適切な判断を行うことができる。
また、複数の回線で通信可能に構成されているため、例えば携帯電話が電話中であっても監視対象(測定PC10または測定スマートフォン30)に緊急連絡のメッセージ等を表示することができる。
また、管理サーバ5が複数の端末からの接続に対応でき、測定者用監視画面210のファイル選択部212で測定PC10および測定スマートフォン30に表示する内容を活動中の他の測定者(あるいは他の車)の動画映像や地図上の位置等を把握することができる。これにより、土地勘のない場所でもリアルタイムに互いの位置の確認や互いの事故や危機といった状況を把握でき、迅速かつ適切な対応ができる。
また、携帯電話や衛星回線等が災害によって使用不能になった場合でも、測定PC10および測定スマートフォン30は、地図での位置表示、放射線量等の測定情報の表示、過去の測定情報、移動の軌跡を表示することができる。従って、孤立した状態で自力退避する場合にも、自身で安全確保しつつ迷わずに退避することができる。
また、測定PC10および測定スマートフォン30は、1つの測定者用監視画面210に地図情報、測定情報、緊急連絡等を表示でき、マウスやタッチパネル等の簡単な操作で利用できる。このため、例えば災害時の悪路走行中でキーボードでのメール送信さえも困難な状況でも、測定者は、車の助手席等で容易に操作することができる。
なお、この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、各種のプログラムは、記憶部や、あるいはリムーバブルディスク等の記憶媒体に記憶し、プログラムを記憶した記憶媒体として提供することもできる。
また、緊急連絡時は、音声によって伝える、画面全体を白色発光と消灯の点滅動作によって伝える、振動装置の振動によって伝える、これらの複合によって伝える等、様々な方法で知らせることができる。これにより、緊急連絡に気づかせやすくすることができる。
また、上記実施例では放射線を測定する例であったが、これに限らず、有毒ガスを測定する、紫外線を測定する、レーダーを探知する、油田や温泉などの地中物質を探知する等、様々な分野に利用することができる。有毒ガスを測定する場合は、測定装置プログラム14b(37b)を有毒ガス測定プログラムとし、測定情報処理システム1を有毒ガス情報処理システムとすればよい。レーダーを探知する場合は、測定装置プログラム14b(37b)をレーダー測定プログラムとし、測定情報処理システム1をレーダー情報処理システムとすればよい。紫外線を探知する場合は、測定装置プログラム14b(37b)を紫外線探知プログラムとし、測定情報処理システム1を紫外線情報処理システムとすればよい。地中物質を探知する場合は、測定装置プログラム14b(37b)を地中探知プログラムとし、測定情報処理システム1を地中情報処理システムとすればよい。これらの構成とした場合も同様の効果を得ることができる。