JP2009245302A - 環境情報監視管理システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 建設現場内の測定ポイントに計測ユニット1A〜1Cを配設し、環境情報を自動的に取得する。取得された環境情報は、無線を介して、PLCを備えたマスター計測ユニット2に送信され測定ポイント及び測定時刻と共にPLCに記録される。マスター計測ユニット2は、建設現場内の重機3のモニタ3A、周辺住民用の表示モニタ4にリアルタイムで環境情報を送信し、モニタ3A、表示モニタ4では受信した環境情報を表示可能となっている。また、マスター計測ユニット2は、インターネットを介して、管理事務所10内のPCと接続され、当該PCでは、マスター計測ユニット2から送信される環境情報を一元化し、グラフ、テーブル等を用いて表示可能となっている。
【選択図】図3
Description
また、特許文献1に記載のものは、数値で表示するだけであり、管理者や重機オペレータ等が作業中に、発生している騒音や振動が許容値に対してどの程度余裕があるのかなどについて瞬時に把握することが難しいといった実情がある。
また、特許文献3に記載のものでは、測定された騒音データは、一旦インターネットを介して基地局(中央コンピュータ)へ送られ、そこで各種処理を施された後、携帯電話網を介して所定の建設機械に指示を送信する構成であるため、騒音が発生し測定されてから建設機械が実際に指示を受けるまでにはタイムラグがあるため、作業中にリアルタイムで知ることができない。更に、騒音データの提示の方法やシステム構成に関して改良の余地があると共に、利用者にとってより使い勝手の良いものとすることが求められる。
監視対象領域における環境情報を所定時間間隔で取得して送信する環境情報取得装置と、
前記環境情報取得装置から送信される環境情報を受信して測定時刻に対応付けて記録する機能と、受信した環境情報を被送信対象に直接的に送信する機能と、受信した環境情報を要求に応じてインターネットを介して送信する機能と、を備えた環境情報管理装置と、
を含んで構成した。
環境情報を監視して、環境情報に関連する値が所定の第1のレベルを超えた場合に注意を促す注意信号を生成し、環境情報に関連する値が前記所定の第1のレベルより高いレベルの所定の第2のレベルを超えた場合に警戒を促す警告信号を生成し、当該注意信号及び警告信号を情報として、前記被送信対象に直接的に送信すると共にインターネットを介して送信する機能と、
を備えることを特徴とすることができる。
前記被送信対象が、建設現場内の作業機械に備えられる情報閲覧装置、或いは建設現場と近隣との境界付近に配設され周辺住民の閲覧のために供される情報閲覧装置の少なくとも一方であることを特徴とすることができる。
当該作業機械を操作する操作者が注意信号或いは警告信号に係る情報に呼応した信号を入力する機能と、
当該入力された信号を前記環境情報管理装置或いは前記インターネットを介して情報が送信される情報閲覧装置の少なくとも一方に送信する機能と、
を含んで構成されたことを特徴とすることができる。
ここにおいて、前記収容した計測ユニット(サブ測定器)1A〜1C及び前記マスター計測ユニット(メイン測定装置)2が、本発明に係る環境情報取得装置に相当する。また、前記マスター計測ユニット(メイン測定装置)2は本発明に係る環境情報管理装置として機能する。
また、前記マスター計測ユニット2はインターネットに接続されていることから、管理事務所10以外の建設現場から離れた複数の場所(例えば、本社部門、設計事務所、近隣住宅など)からも環境情報等をモニタリングすることが可能である。
これにより、重機オペレータに対して一方向に注意警告情報を報知するだけでなく、管理者等は重機オペレータからの応答を受け取ることができるので、例えば、注意警告ランプが点灯或いは点滅していても重機オペレータがそれに気付いていない状況などを直ちに認識して、それに応じた迅速な対応を施すことができることになる。
(1)1秒毎にA〜Dの各点の現在値(測定時刻に対応する測定データ、換言すれば「リアルタイムデータ」)を保存する。
(2)騒音、振動データについては、上記現在値に基づいて、10秒毎に過去10分間のLx値を演算により求める。
(3)粉塵データについては、上記現在値に基づいて、10秒毎に過去10分間の平均値を演算により求める。
(4)マスター計測ユニット(メイン測定装置)2に接続した際の各測定データのLx値と、その日の最大値が表示される。
(5)グラフについては、12時間前までの2分毎の最大値が表示される。
(6)騒音、振動データについては、10分間(600個)の測定データ毎に区切り、区間毎にLx値を演算により求める。
(7)騒音、振動データについては、上記のLx値を縦軸とし、日時などの経時要素を横軸として、グラフを描画する。
(8)粉塵データについては、10分間(600個)の測定データ毎に区切り、区間毎に平均値を演算により求める。
(9)粉塵データについては、上記の平均値を縦軸とし、日時などの経時要素を横軸として、グラフを描画する。
すなわち、粉塵の測定データを、風向風速の測定データと関連付けて判断することができる。
a)「風上の粉塵データ」>「風下の粉塵データ」の場合
粉塵は、建設現場内で発生したものではない。
b)「風上の粉塵データ」<「風下の粉塵データ」の場合
風下と風上の差分が建設現場内で発生した粉塵である可能性が高いと判断することができる。
a)建設現場全体(複数の測定ポイント)の粉塵値が高い場合には、測定された粉塵データは信頼性に欠けるもの(外部環境の影響等が考えられる)と判断することができる。
b)特定測定ポイントの粉塵値が高い場合には、測定ポイント付近に粉塵データに影響を与える外乱等が生じている可能性があると判断することができる。
ただし、粉塵計としてSPM(浮遊粒子状物質)計を使用することにより、湿度に関する悪影響は回避することができる。
特に、振動の発生は重機3が走行する場合、アタッチメント3Cで突っ張るような作業を行う場合、旋回体で旋回しながらアタッチメント3Cやアーム3Bで物を押し退ける作業を行なう場合などに発生するため、複数台の重機3が混在して作業を行なっている場合には、各重機3のレバー操作信号をマスター計測ユニット2や管理事務所10内のPC等に送り、マスター計測ユニット2や管理事務所10内のPC等では、振動測定データと、レバー操作信号と、を関連付けて、振動を発生させている可能性が高い重機を特定し、これに注意、警告警報を通知する、といった構成とすることも可能である。
また、例えば、各測定ポイントにおける騒音や振動レベルの測定データに基づいて、騒音源や振動源のパワーレベルを予測し、監視対象領域内の任意の場所における騒音レベルや振動レベルを予測することなども可能である。
なお、本実施の形態に係る環境情報監視管理システムは、建設現場等で利用される場合に限定されるものではなく、学校、公園等の公共施設の他、一般的な建物内や敷地内における防犯等の目的で利用することも可能である。
また、本実施の形態では、作業機械として重機を用いて説明したが、これに限定されるものではなく、本発明は、騒音・振動源となるような作業機械であれば、移動式、定置式に拘わらずあらゆる作業機械に適用可能である。
2 マスター計測ユニット(メイン測定装置)
3 重機(作業機械)
3A 重機モニタ
3B ブーム
3C アーム
3D アタッチメント
4 表示モニタ(情報モニタ)
10 管理事務所
Claims (11)
- 監視対象領域における環境情報を所定時間間隔で取得して送信する環境情報取得装置と、
前記環境情報取得装置から送信される環境情報を受信して測定時刻に対応付けて記録する機能と、受信した環境情報を被送信対象に直接的に送信する機能と、受信した環境情報を要求に応じてインターネットを介して送信する機能と、を備えた環境情報管理装置と、
を含んで構成したことを特徴とする環境情報監視管理システム。 - 前記環境情報管理装置は、
環境情報を監視して、環境情報に関連する値が所定の第1のレベルを超えた場合に注意を促す注意信号を生成し、環境情報に関連する値が前記所定の第1のレベルより高いレベルの所定の第2のレベルを超えた場合に警戒を促す警告信号を生成し、当該注意信号及び警告信号を情報として、前記被送信対象に直接的に送信すると共にインターネットを介して送信する機能と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の環境情報監視管理システム。 - 前記環境情報取得装置が建設現場と近隣との境界付近に設けられ、
前記被送信対象が、建設現場内の作業機械に備えられる情報閲覧装置、或いは建設現場と近隣との境界付近に配設され周辺住民の閲覧のために供される情報閲覧装置の少なくとも一方であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の環境情報監視管理システム。 - 前記建設現場内の作業機械に備えられる情報閲覧装置の閲覧画面には、環境情報に関連する値の現在値がレベルバー表示されると共に、対応する所定の許容レベルがライン表示され、当該所定の許容レベルのライン表示は、環境情報の種類に拘わらず略一定の位置に表示されるように調整されることを特徴とする請求項3に記載の環境情報監視管理システム。
- 前記建設現場内の作業機械に備えられる情報閲覧装置が注意信号或いは警告信号に係る情報を受信した際に、前記レベルバー表示の色が変更されることを特徴とする請求項4に記載の環境情報監視管理システム。
- 前記建設現場内の作業機械が重機である場合に、当該重機のブーム、アーム或いはアタッチメントの少なくとも1つに、注意信号或いは警告信号に係る情報を受信した際に点灯或いは点滅する注意警告ランプが備えられることを特徴とする請求項3〜請求項5の何れか1つに記載の環境情報監視管理システム。
- 前記建設現場内の作業機械に備えられる情報閲覧装置は、
当該作業機械を操作する操作者が注意信号或いは警告信号に係る情報に呼応した信号を入力する機能と、
当該入力された信号を前記環境情報管理装置或いは前記インターネットを介して情報が送信される情報閲覧装置の少なくとも一方に送信する機能と、
を含んで構成されたことを特徴とする請求項3〜請求項6の何れか1つに記載の環境情報監視管理システム。 - 前記建設現場内の作業機械に備えられる情報閲覧装置及び前記インターネットを介して情報が送信される情報閲覧装置は、注意信号或いは警告信号に係る情報を受信した際に、閲覧画面の表示形態を変更することを特徴とする請求項3に記載の環境情報監視管理システム。
- 前記建設現場と近隣との境界付近に配設され周辺住民の閲覧のために供される情報閲覧装置は、閲覧者が表示内容を選択可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の環境情報監視管理システム。
- 環境情報は、騒音、振動、風向、風速、温度、湿度に関連する情報であることを特徴とする請求項1〜請求項9の何れか1つに記載の環境情報監視管理システム。
- 前記環境情報管理装置は、
環境情報に基づいて熱中症の発症レベルを求め、発症レベルが注意レベルを超えた場合には、注意警戒信号を生成して前記被送信対象に直接的に送信すると共にインターネットを介して送信する機能を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項10の何れか1つに記載の環境情報監視管理システム。
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