JP2012226677A - コンピュータがウエイク・アップする方法およびコンピュータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンピュータはタイマと、RTCを含みRTCウエイク・アップを実行するRTC機能ブロックを備える。S3ステートでウエイク・アップ時刻t1を設定する。S3ステートでRTCから取得した現在の時刻からウエイク・アップ時刻の前までの時間に相当する満了時間値h4をタイマに設定する。タイマに計時動作をさせRTC機能ブロックの電力を停止して通常S4ステートに遷移する。通常S4ステートでタイマが計時した経過時間が満了時間値に到達した時刻t2でRTC機能ブロックに電力を供給する。RTC機能ブロックは、RTCウエイク・アップの機能によりカレンダ時刻に基づいてウエイク・アップ時刻でウエイク・アップさせる。
【選択図】図7
Description
図1は、ノートブック型パーソナル・コンピュータ(以下、ノートPCという。)10の主要な構成を示す概略の機能ブロック図である。中央制御部11は、CPU13、メモリ・コントローラ・ハブ(MCH)14、およびメイン・メモリ15などのハードウエアと、メイン・メモリ15に読み出されてCPU13で実行される、OS16、BIOS17およびスリープ・ステート・マネジメント(SSM)プログラム18などのソフトウエアで構成される。ここに、SSMとは、待機状態におけるノートPC10のパワー・ステートを制御する技術をいう。
図2は、パワー・ステートとDC/DCコンバータの動作関係を示す図である。図2(A)はSSMウエイク・アップを導入していないコンピュータにおける従来のパワー・ステートまたはSSMウエイク・アップは導入されているがEEPROM32のSSMビットがディスエーブルに設定されているときのパワー・ステートを示す。図2(B)はSSMが導入され、かつSSMビットがイネーブルに設定されているときのパワー・ステートを示す。
図3、図4は、SSMウエイク・アップの実行に伴うパワー・ステートの遷移を示す図で、図5は、SSMの実行手順を示すフローチャートである。図7(A)は、SSMの実行に伴う消費電力の変化を説明する図である。図3では、S5ステート、RTC−S4ステートまたは通常S4ステートとS3ステート間の遷移はS0ステートを経由して行うことを示している。また、S5ステート、通常S4ステートまたはS3ステートとS0ステートの間の遷移は、従来から行われていたステート遷移でもある。図7(A)は、縦方向が電力軸で横方向が時間軸であるが縮尺は無視している。また、図7(A)の番号は図4のノード番号に対応する。
本発明では、タイマ36を1回あるいは複数回校正することにより、RST−S4ステートに遷移しないでタイマ36がカウント終了信号を出力したタイミングでSSMウエイク・アップをさせることもできる。図6は、SSMウエイク・アップの他の例を示す状態遷移図である。図7(B)は図6に対応する。図6が図4と異なる点は、ノード6からノード13へのパスで示すように、通常S4ステートからS0ステートを経由してS3ステートに遷移したり、ノード6からノード15のパスで示すように、通常S4ステートからS0ステートに遷移したりする点である。
11…中央制御部
21…ICH
26…RTC機能ブロック
28…クロック機能ブロック
31…エンベデッド・コントローラ(EC)
33…PMC回路
Claims (20)
- カレンダ時刻を計時するリアル・タイム・クロック(RTC)と経過時間を計時する計時回路を備えるコンピュータがウエイク・アップする方法であって、
第1のパワー・ステートから第2のパワー・ステートにウエイク・アップする時刻に相当するウエイク・アップ時刻を設定するステップと、
前記第1のパワー・ステートに遷移する前に前記計時回路に前記リアル・タイム・クロックから取得した現在の時刻から前記ウエイク・アップ時刻の前までの時間に相当する第1の満了時間値を設定するステップと、
前記計時回路に供給する電力を維持しながら前記第1のパワー・ステートに遷移するステップと、
前記第1のパワー・ステートで前記計時回路が計時した経過時間が前記第1の満了時間値に到達したときに前記リアル・タイム・クロックが計時した前記ウエイク・アップ時刻でウエイク・アップするステップと
を有する方法。 - 前記第1のパワー・ステートがパワー・オフ状態で前記第2のパワー・ステートがパワー・オン状態またはサスペンド状態である請求項1に記載の方法。
- 前記パワー・オフ状態がハイバネーション状態である請求項2に記載の方法。
- 前記第1の満了時間値を設定するステップの直前に前記計時回路を校正するステップを有する請求項1から請求項3のいずれかに記載の方法。
- 前記校正するステップをサスペンド状態で実行する請求項4に記載の方法。
- 前記リアル・タイム・クロックが前記リアル・タイム・クロックを利用したRTCウエイク・アップ機能を実現するRTC機能ブロック備えるチップ・セットに組み込まれており、
前記第1のパワー・ステートで前記RTC機能ブロックの電力を停止するステップを有する請求項1から請求項5のいずれかに記載の方法。 - 前記ウエイク・アップするステップが、
前記計時回路が計時した経過時間が前記ウエイク・アップ時刻の前に前記第1の満了時間値に到達したことに応答して前記RTC機能ブロックに電力を供給するステップと、
前記RTC機能ブロックは前記リアル・タイム・クロックが生成する現在の時刻が前記ウエイク・アップ時刻に到達したときに前記コンピュータをウエイク・アップさせるステップと
を有する請求項6に記載の方法。 - 前記第1のパワー・ステートにおいて前記計時回路が所定の経過時間を計時したことに応答して前記RTC機能ブロックに電力を供給するステップと、
前記RTC機能ブロックに電力が供給されたときに前記計時回路を校正し、前記校正された計時回路に前記RTC機能ブロックから取得した前記校正直後の時刻から前記ウエイク・アップ時刻の前までの時間に相当する第2の満了時間値を設定するステップと、
前記RTC機能ブロックの電力を停止するステップと、
前記計時回路が前記第2の満了時間値までの計時動作を開始するステップと、
前記第1のパワー・ステートで前記計時回路が計時した経過時間が前記第2の満了時間値に到達したことに応答して前記RTC機能ブロックに電力を供給するステップと、
前記RTC機能ブロックは前記リアル・タイム・クロックが生成する現在の時刻が前記ウエイク・アップ時刻に到達したときに前記コンピュータをウエイク・アップさせるステップと
を有する請求項6または請求項7に記載の方法。 - カレンダ時刻を計時するリアル・タイム・クロック(RTC)と経過時間を計時する計時回路を備えるコンピュータがウエイク・アップする方法であって、
パワー・オン状態と、サスペンド状態と、前記計時回路の電力を維持する第1のハイバネーション状態と、前記サスペンド状態よりも消費電力が小さく前記第1のハイバネーション状態より消費電力が大きい第2のハイバネーション状態を定義するステップと、
前記第1のハイバネーション状態に遷移する前に前記リアル・タイム・クロックから取得した現在の時刻から前記ウエイク・アップ時刻の前までの時間に相当する満了時間値を前記計時回路に設定するステップと、
前記第1のハイバネーション状態に遷移するステップと、
前記第1のハイバネーション状態で前記計時回路が計時した経過時間が前記満了時間値に到達したときに前記第2のハイバネーション状態に遷移するステップと、
前記第2のハイバネーション状態で前記リアル・タイム・クロックが計時した前記ウエイク・アップ時刻でウエイク・アップするステップと
を有する方法。 - カレンダ時刻を計時するリアル・タイム・クロック(RTC)と経過時間を計時する計時回路を備えるコンピュータがウエイク・アップする方法であって、
第1のパワー・ステートから第2のパワー・ステートにウエイク・アップする時刻に相当するウエイク・アップ時刻を設定するステップと、
前記第1のパワー・ステートに遷移する前に前記計時回路を校正し、前記リアル・タイム・クロックから取得した現在の時刻から前記ウエイク・アップ時刻までの時間に相当する満了時間値を前記計時回路に設定するステップと、
前記計時回路に供給する電力を維持しながら前記第1のパワー・ステートに遷移するステップと、
前記第1のパワー・ステートで前記計時回路が計時した経過時間が前記満了時間値に到達したときにウエイク・アップするステップと
を有する方法。 - 前記第1のパワー・ステートで一時的に基準クロックを取得して前記計時回路を校正するステップと、
前記校正された計時回路に前記リアル・タイム・クロックから取得した校正直後の時刻から前記ウエイク・アップ時刻までの時間に相当する新たな満了時間値を設定するステップと
を有する請求項10に記載の方法。 - カレンダ時刻を計時するリアル・タイム・クロック(RTC)と経過時間を計時する計時回路を備えるコンピュータがウエイク・アップする方法であって、
パワー・オン状態と、サスペンド状態と、ハイバネーション状態を定義するステップと、
前記ハイバネーション状態に遷移する前に前記リアル・タイム・クロックから取得した現在の時刻から前記ウエイク・アップ時刻までの時間に相当する満了時間値を前記計時回路に設定するステップと、
前記ハイバネーション状態に遷移するステップと、
前記ハイバネーション状態で前記計時回路が計時した経過時間が前記満了時間値に到達したときにウエイク・アップするステップと
を有する方法。 - 所定の時刻にウエイク・アップするコンピュータであって、
プロセッサとメイン・メモリを含みパワー・ステートが遷移する際のシステム・コンテキストを処理する中央制御部と、
リアル・タイム・クロック(RTC)を利用したRTCウエイク・アップを実行するRTC機能ブロックと、
システム・クロックを生成するクロック・ジェネレータと、
経過時間を計時するタイマと、
パワー・オフ状態に遷移する前に前記タイマに前記リアル・タイム・クロックから取得した現在の時刻から前記所定の時刻より前までの時間に相当する第1の満了時間値を設定してから前記RTC機能ブロックの電力を停止してパワー・オフ状態に遷移させ、前記パワー・オフ状態で前記タイマが計時した経過時間が前記第1の満了時間値に到達したことに応答して前記RTC機能ブロックに電力を供給するウエイク・アップ制御回路とを有し、
前記電力が供給されたRTC機能ブロックは現在の時刻が前記所定の時刻に到達したと判断したときに前記中央制御部と前記ウエイク・アップ制御回路に連絡して前記コンピュータをウエイク・アップさせるコンピュータ。 - 前記タイマを動作させる電力が前記RTC機能ブロックを動作させる電力よりも小さく、かつ、前記タイマの精度が前記リアル・タイム・クロックよりも低い請求項13に記載のコンピュータ。
- 前記タイマがリング発振器を含む請求項13または請求項14に記載のコンピュータ。
- 前記ウエイク・アップ制御回路は、前記第1の満了時間値を設定する直前に前記リアル・タイム・クロックまたは前記クロック・ジェネレータを基準器として前記タイマを校正する請求項13から請求項15のいずれかに記載のコンピュータ。
- 前記ウエイク・アップ制御回路は前記プロセッサの電力が停止した状態で前記タイマを校正する請求項16に記載のコンピュータ。
- 前記パワー・オフ状態がハイバネーション状態で、前記ウエイク・アップがパワー・オン状態に遷移する動作またはサスペンド状態に遷移する動作である請求項13から請求項17のいずれかに記載のコンピュータ。
- 所定の時刻にウエイク・アップすることが可能なコンピュータであって、
プロセッサとメイン・メモリを含みパワー・ステートを遷移する際のシステム・コンテキストを処理する中央制御部と、
リアル・タイム・クロック(RTC)と、
経過時間を計時するタイマと、
パワー・オフ状態に遷移する前に前記タイマを校正し前記タイマに前記リアル・タイム・クロックから取得した現在の時刻から前記所定の時刻までの時間に相当する満了時間値を設定してから前記パワー・オフ状態に遷移させ、前記パワー・オフ状態で前記タイマが計時した経過時間が前記満了時間値に到達したときにウエイク・アップさせるウエイク・アップ制御回路と
を有するコンピュータ。 - 前記ウエイク・アップ制御回路は、パワー・オフ状態で一時的に前記RTC機能ブロックに電力を供給して前記タイマを校正し、前記校正された計時回路に前記リアル・タイム・クロックから取得した校正直後の時刻から前記所定の時刻までの時間に相当する新たな満了時間値を設定する請求項19に記載のコンピュータ。
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