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JP2012206360A - 液体吐出ヘッドのキャップ、液体吐出装置、及び、キャップの製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドのキャップ、液体吐出装置、及び、キャップの製造方法 Download PDF

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JP2012206360A
JP2012206360A JP2011073555A JP2011073555A JP2012206360A JP 2012206360 A JP2012206360 A JP 2012206360A JP 2011073555 A JP2011073555 A JP 2011073555A JP 2011073555 A JP2011073555 A JP 2011073555A JP 2012206360 A JP2012206360 A JP 2012206360A
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cap
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film
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Abstract

【課題】液体吐出ヘッドのノズル開口形成面へのオイルの染み出しを抑制すること。
【解決手段】ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な液体吐出ヘッドのキャップであって、弾性部材で構成されている本体部が有する面のうち、前記ノズル開口形成面に対向する対向面にフィルムが設けられている、ことを特徴とする液体吐出ヘッドのキャップである。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体吐出ヘッドのキャップ、液体吐出装置、及び、キャップの製造方法に関
する。
液体吐出装置として、ノズル開口からインク(液体)を吐出するヘッドを有するインク
ジェットプリンター(以下、プリンター)が知られている。このようなプリンターでは、
例えば、ノズル開口から長時間に亘ってインクが吐出されないと、ノズル開口からインク
溶媒が蒸発し、ノズルに目詰まりが生じてしまう。
そこで、ノズルの目詰まりを防止する為に、弾性部材で構成されているキャップをヘッ
ドに密着させて、キャップでノズル開口を覆うことにより、ノズルを湿潤状態に保つ方法
が提案されている。
特開平5−8398号公報
キャップをヘッドに密着させた際に、キャップが圧縮されて、キャップからオイルが染
み出す虞がある。そうすると、ヘッドのノズル開口形成面に付着しているインクとキャッ
プから染み出したオイルとが反応し、結晶性異物が発生してしまう。この結晶性異物によ
り、ヘッドのノズル開口形成面に傷が付いてしまう。
そこで、本発明では、液体吐出ヘッドのノズル開口形成面へのオイルの染み出しを抑制
することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッド
のノズル開口形成面に当接可能な液体吐出ヘッドのキャップであって、弾性部材で構成さ
れている本体部が有する面のうち、前記ノズル開口形成面に対向する対向面にフィルムが
設けられている、ことを特徴とする液体吐出ヘッドのキャップである。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
プリンターの全体構成ブロック図である。 図2Aはプリンターの概略断面図であり、図2Bはヘッド群の下面を説明する図である。 図3Aから図3Cは比較例のキャップを説明する図である。 図4Aから図4Dは本実施形態のキャップを説明する図である。 図5A及び図5Bはキャップが短尺ヘッドのノズル開口形成面に密着する様子を説明する図である。 図6Aから図6Dはキャップの変形例を説明する図である。 図7Aはキャップの製造方法例1を示すフローであり、図7Bはキャップの製造方法を説明する図である。 キャップの製造方法例2を示すフローである。 図9Aから図9Cはキャップの製造方法を説明する図である。 図10Aはキャップの製造方法例3を示すフローであり、図10Bはキャップの製造方法を説明する図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な
液体吐出ヘッドのキャップであって、弾性部材で構成されている本体部が有する面のうち
、前記ノズル開口形成面に対向する対向面にフィルムが設けられている、ことを特徴とす
る液体吐出ヘッドのキャップである。
このような液体吐出ヘッドのキャップによれば、液体吐出ヘッドのノズル開口形成面へ
のオイルの染み出しを抑制することができる。従って、ノズル開口形成面に付着している
液体とオイルの接触を抑制することができ、結晶性異物の発生を抑制することができる。
かかる液体吐出ヘッドのキャップであって、前記本体部が有する面のうち、前記対向面
の側面に前記フィルムが設けられていること。
このような液体吐出ヘッドのキャップによれば、本体部の側面から対向面にオイルが回
り込んでしまうことを抑制することができる。
また、ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記液体吐出ヘッドのノズル
開口形成面に当接可能であり、弾性部材で構成されている本体部が有する面のうち、前記
ノズル開口形成面に対向する対向面にフィルムが設けられているキャップと、を有するこ
とを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、液体吐出ヘッドのノズル開口形成面へのオイルの染
み出しを抑制することができる。従って、ノズル開口形成面に付着している液体とオイル
の接触を抑制することができ、結晶性異物の発生を抑制することができる。
また、ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な
液体吐出ヘッドのキャップの製造方法であって、所望する前記キャップの形状に弾性部材
を成形することにより、前記キャップの本体部を製造することと、前記本体部が有する面
のうち、前記ノズル開口形成面に対向する対向面にフィルムを貼り付けることと、を有す
ることを特徴とするキャップの製造方法である。
このようなキャップの製造方法によれば、キャップの本体部の対向面にフィルムが設け
られたキャップを製造することができる。
また、ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な
液体吐出ヘッドのキャップの製造方法であって、略板状の弾性部材の少なくとも一面にフ
ィルムを貼り付けることと、前記フィルムが貼り付けられた前記弾性部材の面を外側にし
て折り畳んだ状態にし、前記弾性部材の折り山部を、前記ノズル開口形成面に対向する対
向面にすることと、を有することを特徴とするキャップの製造方法である。
このようなキャップの製造方法によれば、キャップの本体部の対向面にフィルムが設け
られたキャップを製造することができる。
また、ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な
液体吐出ヘッドのキャップの製造方法であって、フィルムを環状にすることと、環状フィ
ルム内に弾性部材の材料を充填し、前記環状フィルムの外周の一部を、前記ノズル開口形
成面に対向する対向面にすることと、を有することを特徴とするキャップの製造方法であ
る。
このようなキャップの製造方法によれば、キャップの本体部の対向面にフィルムが設け
られたキャップを製造することができる。
===印刷システム===
液体吐出装置をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンターとコ
ンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
図1は、プリンター1の全体構成ブロック図であり、図2Aは、プリンター1の概略断
面図であり、図2Bは、ヘッド群31の下面を説明する図である。なお、図2Bでは、ヘ
ッド群31の上方からノズル開口Nzの配列を仮想的に見た図である。
本実施形態のプリンター1は、紫外線の照射によって硬化する紫外線硬化型インクを吐
出することにより、媒体S(例:用紙、布、フィルム)に画像を印刷する。なお、紫外線
硬化型インク(以下、UVインク)は、紫外線硬化樹脂を含むインクであり、紫外線の照
射を受けると紫外線硬化樹脂において光重合反応が起こることにより硬化する。
コンピューター70は、プリンター1と通信可能に接続されており、プリンター1に画
像を印刷させるための印刷データをプリンター1に出力する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インタ
ーフェース部11はコンピューター70とプリンター1との間でデータの送受信を行うた
めのものである。CPU12はプリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である
。メモリー13はCPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するための
ものである。CPU12はユニット制御回路14により各ユニットを制御する。なお、プ
リンター1内の状況を検出器群60が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー
10は各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、図2Aに示すように、搬送ローラー21A,21Bと搬送ベルト
22を有し、媒体Sを搬送方向の上流側から下流側へ搬送するためのものである。媒体S
は、ヘッド群31や紫外線照射部41,42と対向しながら、搬送ベルト22上を停まる
ことなく一定の速度で搬送される。なお、搬送ベルト22上の媒体Sは吸引吸着又は静電
吸着されており、媒体Sの位置ずれが防止されている。
ヘッドユニット30は、媒体SにUVインクを吐出するためのものであり、4色のUV
インク(YMCK)をそれぞれ吐出する4個のヘッド群31を有する。搬送方向上流側か
ら順に、イエローインクを吐出するヘッド群31、マゼンタインクを吐出するヘッド群3
1、シアンインクを吐出するヘッド群31、ブラックインクを吐出するヘッド群31が並
んでいる。そして、各ヘッド群31では、図2Bに示すように、搬送方向と交差する紙幅
方向に複数の短尺ヘッド32(1)〜32(n)が並んでいる。各短尺ヘッド32の下面
には(媒体Sと対向する面には)、インクを吐出するノズル開口Nzが紙幅方向に所定の
間隔Dおきに並んだノズル列が形成されている。
また、紙幅方向に並ぶ2つの短尺ヘッド32のうち、奥側の短尺ヘッド32の最も手前
側のノズル開口Nzと手前側の短尺ヘッド32の最も奥側のノズル開口Nzとの紙幅方向
の間隔も所定の間隔Dとなっている。即ち、ヘッド群31の下面では、多数のノズル開口
Nzが紙幅方向に所定の間隔Dおきに並んでいる。よって、ヘッド群31の下を搬送方向
に沿って媒体Sが移動する際にノズル開口Nzからインク滴が断続的に吐出されると、搬
送方向に沿う複数のドット列が紙幅方向に並んで印刷され、媒体Sに2次元の画像が印刷
される。
なお、ノズル開口Nzからのインク吐出方式は、駆動素子に電圧をかけて、インクが充
填された圧力室を膨張・収縮させることによりインクを吐出するピエゾ方式でもよいし、
発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によってインクを吐出させるサー
マル方式でもよい。
照射ユニット40は、媒体Sに着弾したUVインクに向けて紫外線を照射し、UVイン
クを硬化させるためのものであり、4個の仮照射部41と本照射部42を有する。仮照射
部41は、UVインクを完全には硬化しない程度に紫外線を照射し、本照射部42は、最
後に、UVインクを完全に硬化するように紫外線を照射する。即ち、UVインクは2段階
に分けて硬化される。
図2Aに示すように、仮照射部41は、異色のUVインクを吐出するヘッド群31の間
に設けられている。そのため、あるヘッド群31から吐出されたUVインクは、そのヘッ
ド群31よりも搬送方向下流側のヘッド群31からUVインクが吐出される前に、仮照射
部41によって仮硬化される。その結果、異色のUVインク間での滲みを防止することが
できる。
なお、紫外線照射の光源として、例えば、発光ダイオード(LED:Light Emitting D
iode)や、メタルハライドランプ、水銀ランプなどが挙げられる。また、仮照射部41や
本照射部42の紙幅方向の長さはヘッド群31の紙幅方向の長さと同程度であり、ヘッド
群31から吐出された媒体S上のUVインクに対して紙幅方向の全域に亘って紫外線が照
射される。
キャップユニット50は、ヘッド群31が長時間に亘って使用されない時に、各短尺ヘ
ッド32に密着するキャップ等を有する(詳細は後述)。
===キャップユニット50===
<ノズルの目詰まり>
非印刷時や電源オフ時など、ヘッド群31が長時間に亘って使用されないと、即ち、ノ
ズル開口Nzから長時間に亘ってインクが吐出されないと、ノズル開口Nzからインク溶
媒が蒸発してインクが増粘したり、ノズル開口Nzに異物(紙粉や埃など)が付着したり
してしまう。そうすると、ノズルに目詰まりが生じ、ノズル開口Nzからインクが吐出さ
れるべき時にインクが吐出されず、画像の画質が劣化してしまう。
そこで、プリンター1のコントローラー10は、次の印刷ジョブが無い時や電源オフ時
など、ヘッド群31を暫くの間使用しない時には、ヘッド群31を非印刷領域(例えば、
搬送ベルト22よりも紙幅方向奥側の領域)に移動する。非印刷領域では、短尺ヘッド3
2(1)〜31(n)の配置に合わせて、複数のキャップが紙幅方向に並んでいる(不図
示)。コントローラー10は、各短尺ヘッド32(1)〜32(n)が、それぞれに対応
するキャップと対向するように、ヘッド群31を非印刷領域に移動する。
そして、コントローラー10は、短尺ヘッド32の下面(ノズル開口Nzが形成されて
いる面)にキャップを密着させる。そうすると、ノズル開口Nzはキャップに覆われるた
め、ノズル開口Nzからのインク溶媒の蒸発やノズル開口Nzへの異物の付着を防止する
ことができる。
<比較例のキャップ51>
図3Aから図3Cは、比較例のキャップ51を説明する図である。比較例のキャップ5
1は、弾性部材(例えば、ゴムや熱可塑性エラストマー)で形成されている略長方体形状
の本体部のみから構成され、キャップ51の上面51aは平らな面となっている。
図3Aに示すように、キャップ51は上下方向に昇降可能な保持台52の上に載置され
ている。よって、コントローラー10は、短尺ヘッド32の下面32aにキャップ51を
密着させるために、保持台52を介してキャップ51を上方に移動させる。そうすると、
キャップ51は短尺ヘッド32と保持台52の間に挟まれて圧縮され、キャップ51の上
面51aが短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに密着する。よって、ノズルの目詰
まりを防止することができる。
ところで、弾性部材は圧縮されると、弾性部材に含まれるオイルが表面に染み出す虞が
ある。特に、比較的に安価なゴム(例えば、EPDMやブチルゴム)は、圧縮されるとオ
イルが染み出し易い。
比較例のキャップ51のように、弾性部材で形成されている本体部のみから構成される
キャップ51では、弾性部材が短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに直接に接触す
る。よって、比較例のキャップ51を短尺ヘッド32に密着させる為にノズル開口形成面
32aにキャップ51を押し付けて圧縮すると、キャップ51(弾性部材)の表面にオイ
ルが染み出し、キャップ51(弾性部材)と直接に接触する短尺ヘッド32のノズル開口
形成面32aがオイルに接触してしまう。そうすると、短尺ヘッド32のノズル開口形成
面32aに付着しているUVインクとキャップ51から染み出したオイルとが反応し、結
晶性異物が発生してしまう。
短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aとキャップ51との間に結晶性異物が存在す
ると、結晶性異物によりノズル開口形成面32aは擦られ、ノズル開口形成面32aに傷
が付いてしまう。通常、ノズル開口形成面32aには、インクの付着を防止し、また、ノ
ズル開口Nzから吐出されるインクの直進性を確保するために、撥水処理膜が設けられて
いる。そのため、結晶性異物によりノズル開口形成面32aの撥水処理膜が磨耗してしま
うと、ノズル開口形成面32aがインクで汚れたり、ノズル開口Nzからのインク吐出に
悪影響が及んで画像の画質が劣化したりしてしまう。
なお、本実施形態のプリンター1ではUVインクを使用しているが、これに限らず、キ
ャップ51(弾性部材)から染み出したオイルと反応してしまうインク(例えば、有機溶
媒系のインク等)を使用するプリンターでも同様の課題が生じる。
また、比較例のキャップ51のように上面51aが平らであると、キャップ51を短尺
ヘッド32に密着させる為にキャップ51が圧縮された際に、変形しようとするキャップ
51の部位の逃げ場がない。特に、キャップ51の上面51aの中央部ほど変形する時の
逃げ場がない。よって、図3Cに示すように、キャップ51が圧縮されると、キャップ5
1の上面51aの中央部から周縁部に向けて、キャップ51の上面51aが短尺ヘッド3
2のノズル開口形成面32aに添って面方向にずれようとする力が働く。
つまり、キャップ51と短尺ヘッド32を密着させる際に、短尺ヘッド32のノズル開
口形成面32aに対するキャップ51の上面51aの位置が、最初に当接した位置からず
れてしまう。そうすると、短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aはキャップ51に擦
られ、ノズル開口形成面32a(撥水処理膜)に傷が付いてしまう。特に、UVインクと
オイルが反応し、キャップ51と短尺ヘッド32の間に結晶性異物が発生していると、短
尺ヘッド32のノズル開口形成面32a(撥水処理膜)がより傷付いてしまう。
<本実施形態のキャップ53>
図4Aから図4Dは、本実施形態のキャップ53を説明する図であり、図5A及び図5
Bは、キャップ53が短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに密着する様子を説明す
る図である。図4Aは、キャップ53を上から見た図であり、図4Bは、キャップ53の
搬送方向中央部における断面図(AA’断面図)であり、図4Cは、キャップ53を搬送
方向に見た側面図であり、図4Dは、キャップ53を紙幅方向に見た側面図である。
本実施形態のキャップ53は、弾性部材(例えば、ゴムや熱可塑性エラストマー)で構
成されている略長方体形状の本体部531(図4Bの白抜き部)と、フィルム532(斜
線部)と、を有する。
また、本実施形態のキャップ53の上面53aは、比較例のキャップ51(図3)とは
異なり、凸形状になっている。具体的には、キャップ53の上面53aが、図4Bに示す
ように、紙幅方向の両端部から中央部にかけて上方に湾曲している。
また、本実施形態のキャップ53では、弾性部材(本体部)のみから構成される比較例
のキャップ51とは異なり、上面53a、及び、側面53c,53d,53e,53fに
、フィルム532が設けられている。フィルム532は、弾性部材(キャップ53の本体
部531)から染み出すオイルの透過を抑制するフィルムであり、例えば、PEフィルム
やPPフィルムなどが挙げられる。従って、本実施形態のキャップ53では、図5に示す
ように、弾性部材で構成されている本体部531がノズル開口形成面32aに直接に接触
することがなく、本体部531の上面531aに設けられたフィルム532がノズル開口
形成面32aに接触する。
そして、短尺ヘッド32の下面32aにキャップ53を密着させる為に、コントローラ
ー10が保持台52を介してキャップ53を上方に移動させると、まず、図5Aに示すよ
うに、キャップ53の上面53aのうち、上方に突出している紙幅方向の中央部が、短尺
ヘッド32の下面32aに当接する。
コントローラー10が更にキャップ53を上方に移動させると、図5Bに示すように、
キャップ53の上面53aのうちの紙幅方向の中央部だけでなく紙幅方向の両端部も、短
尺ヘッド32の下面32aに当接する。即ち、キャップ53の上面53aの全域が、短尺
ヘッド32の下面32aに当接する。よって、短尺ヘッド32の下面32aに形成されて
いる全ノズル開口Nzがキャップ53の上面53aに覆われ、ノズル開口Nzからのイン
ク溶媒の蒸発やノズル開口Nzへの異物の付着を抑制することができ、ノズルの目詰まり
を防止することができる。
このように、キャップ53を短尺ヘッド32に密着させる際に、キャップ53は短尺ヘ
ッド32と保持台52の間に挟まれて圧縮される。そうすると、弾性部材で構成されてい
るキャップ53の本体部531の表面にオイルが染み出してしまう虞がある。
ただし、本実施形態のキャップ53の上面53aには、オイルの透過を抑制するフィル
ム532が設けられている。つまり、ノズル開口Nzからインク(液体)を吐出する短尺
ヘッド32(液体吐出ヘッド)のノズル開口形成面32aに当接可能なキャップ53にお
いて、弾性部材で構成されている本体部531が有する面のうち、短尺ヘッド32のノズ
ル開口形成面32aに対向する対向面(即ち、本体部531の上面531a)にフィルム
532が設けられている。言い換えると、弾性部材で構成されているキャップ53の本体
部531の上面531aを、フィルム532を介して、短尺ヘッド32のノズル開口形成
面32aに当接させる。
そのため、短尺ヘッド32にキャップ53を密着させる為にキャップ53を圧縮した際
に、キャップ53の本体部531の表面(上面531a)にオイルが染み出したとしても
、図5Bに示すように、オイルはフィルム532にせき止められ、フィルム532の外側
、即ち、短尺ヘッド32のノズル開口形成面32a側へ、染み出すことが出来ない。この
ように、本実施形態のキャップ53では、短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aへの
オイルの染み出しを抑制することができる。
そうすると、ノズル開口形成面32aに付着しているUVインクはオイルに接触するこ
とがなく、UVインクがオイルと反応して結晶性異物が発生してしまうこともなくなる。
その結果、結晶性異物により短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに傷が付いてしま
うことを抑えることができ、例えば、ノズル開口形成面32aの撥水処理膜の磨耗を抑え
ることができる。従って、ノズル開口形成面32aへのインクの付着を防止し、ノズル開
口Nzから吐出されるインクの直進性を確保することができる。
また、本実施形態のキャップ53であれば、弾性部材で構成されている本体部531の
表面にオイルが染み出したとしても、短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aとオイル
との接触が抑制されるので、圧縮によるオイルの染み出しが少ない高級な弾性部材を使用
する必要がなくなる。よって、コストダウンを図ることができる。
更に、本実施形態のキャップ53では、上面53aだけでなく、上面53aに交わる側
面53c〜53fにも、フィルム532が設けられている。即ち、キャップ53の本体部
531が有する面のうち、上面531a(対向面)の側面(紙幅方向に対向する2つの側
面531c,531dと、搬送方向に対向する2つの側面)にもフィルム532が設けら
れている。
そのため、キャップ53が圧縮された際に、キャップ53の本体部531の表面(側面
)にオイルが染み出したとしても、オイルはキャップ53の側面53c〜53fに設けら
れたフィルム532にせき止められ、フィルム532の外側へ染み出すことが出来ない。
よって、キャップ53の側面53c〜53fからキャップ53の上面53aにオイルが回
り込んでしまうことを抑制することができる。
つまり、キャップ53の上面53aだけでなく側面53c〜53fにもフィルム532
を設けることで、キャップ53の本体部531から染み出したオイルと、短尺ヘッド32
のノズル開口形成面32aに付着しているUVインクと、の接触をより確実に抑制するこ
とができる。
また、比較例のキャップ51を説明した際に前述したように、短尺ヘッド32にキャッ
プ51を密着させる為にキャップ51を圧縮すると、キャップ51は、変形しようとする
部位の逃げ場を求めて、ノズル開口形成面32aに添って面方向にずれようとする。
ただし、本実施形態のキャップ53の上面53aに設けられているフィルム532は、
弾性部材である本体部531に比べて変形し難い。そのため、短尺ヘッド32に密着させ
る為に本実施形態のキャップ53を圧縮しても、キャップ53の本体部531がノズル開
口形成面32aに沿ってずれようとする力が、フィルム532により低減される。従って
、本実施形態のキャップ53では、比較例のキャップ51に比べて、ノズル開口形成面3
2aに対するキャップ53の位置ずれを低減することができ、キャップ53の擦れによる
ノズル開口形成面32aの傷付き(撥水処理膜の磨耗)を抑えることができる。
更に、本実施形態のキャップ53では、上面53aが凸形状になっており、上面53a
が紙幅方向の両端部から中央部にかけて上方に湾曲している。そのため、キャップ53の
上面53aの一部(紙幅方向の中央部)が短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに最
初に当接した際に、図5Aに示すように、キャップ53の上面53a(紙幅方向の両端部
)と短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aとの間に、「空間」が形成される。
そのため、短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに最初に当接するキャップ53の
部位(紙幅方向の中央部)が圧縮されて変形する際に、紙幅方向の両端部の空間に逃げる
ことができる。よって、キャップ53の本体部531がノズル開口形成面32aに沿って
面方向にずれようとする力が低減され、ノズル開口形成面32aに対するキャップ53の
位置ずれを低減することができる。従って、キャップ53の擦れによるノズル開口形成面
32aの傷付き(撥水処理膜の磨耗)を抑えることができる。
===キャップ53の変形例===
図6Aから図6Dは、キャップ53の変形例を説明する図である。なお、各図は、キャ
ップ53の搬送方向中央部の断面図である。前述の実施形態のキャップ53(図4)では
、キャップ53の上面53aと4つの側面53c〜53fにフィルム532が設けられて
いるが、これに限らない。
例えば、図6Aに示すように、キャップ53の上面53a、即ち、短尺ヘッド32のノ
ズル開口形成面32aに対向する面(当接する面)にだけ、フィルム532が設けられた
キャップ53でもよい。また、例えば、図6Bに示すように、キャップ53の全面、即ち
、上面53aと下面53bと4つの側面53c〜53fにフィルム532が設けられたキ
ャップ53でもよい。
また、キャップ53の上面53aと、4つの側面53c〜53fのうちの一部の側面に
だけにフィルム532が設けられたキャップ53でもよい。例えば、キャップ53の紙幅
方向に対向する側面53c,53dにはフィルム532が設けられているが、搬送方向に
対向する側面53e,53fにはフィルム532が設けられていないキャップ53でもよ
い。
これらのキャップ53であっても、キャップ53を圧縮した際に本体部531から染み
出すオイルが、短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに染み出してしまうことを抑制
できる。
また、前述の実施形態のキャップ53(図4)では、上面53aが凸形状になっている
が、これに限らない。例えば、図6Cに示すように(図3の比較例のキャップ51と同様
に)、上面53aが平らな面であるキャップ53でもよい。しかし、前述の実施形態のキ
ャップ53の方が、キャップ53の上面53aの一部がノズル開口形成面32aに最初に
当接した際に(図5A)、キャップ53の上面53aとノズル開口形成面32aとの間に
空間(圧縮されて変形するキャップ53の部位の逃げ場)を形成することができるため、
ノズル開口形成面32aに対するキャップ53の位置ずれを低減することが出来る。ただ
し、本実施形態のキャップ53は上面53aにフィルム532が設けられている為、比較
例のキャップ51に比べると、ノズル開口形成面32aに対するキャップ53の位置ずれ
を低減することができる。
また、例えば、図6Dに示すように、キャップ53の上面53aの一部が平らな面であ
り、上面53aの紙幅方向中央部に凸部が形成されているキャップ53でもよい。また、
例えば、キャップの上面が、搬送方向の両端部から中央部にかけて上方に湾曲しているキ
ャップ(不図示)でもよいし、キャップの上面に凸部が複数形成されているキャップ(不
図示)でもよい。
===キャップ53の製造方法===
<製造方法例1>
図7Aは、キャップ53の製造方法例1を示すフローであり、図7Bは、キャップ53
の製造方法を説明する図である。ここでは、キャップ53の本体部531の上面53aと
側面53c〜53fにフィルム532が設けられたキャップ53(図4)の製造方法を例
に挙げて説明する。
まず、所望するキャップ53の形状に弾性部材を成形することにより、キャップ53の
本体部531を製造する(図7AのS001)。その結果、図7Bの上図に示すように、
略直方体形状で、上面が紙幅方向の両端部から中央部にかけて湾曲するように成形された
弾性部材が、キャップ53の本体部531として製造される。
なお、弾性部材の成形方法として、例えば、弾性部材の材料(例:生ゴム)を金型に入
れて加圧しながら加硫成形する方法や、弾性部材の材料を射出成形することにより加硫成
形する方法や、弾性部材に対して切削加工を施すことにより成形する方法が挙げられる。
次に、図7Bの中央図に示すように、キャップ53の本体部531の側面531c,5
31dに接着剤を塗布し、図7Bの下図に示すように、キャップ53の本体部531が有
する面のうち、上面531a(短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに対向する対向
面)と、側面531c,531dに、フィルム532を貼り付ける(図7AのS002)
。なお、本体部531の上面531aにも接着剤を塗布してもよいし(即ち、フィルム5
32を貼り付ける本体部531の全面に接着剤を塗布してもよいし)、フィルム532側
に接着剤を塗布してもよい。また、図7Bでは、搬送方向に対向する本体部531の側面
にフィルムを貼り付ける様子を省略する。
以上の製造方法により、弾性部材で構成されているキャップ53の本体部531の上面
531aにフィルム532が設けられたキャップ53を製造することができる。つまり、
短尺ヘッド32に密着させた際にキャップ53の本体部531から染み出したオイルがノ
ズル開口形成面32a(UVインク)に接触してしまうことを抑制するキャップ53を製
造することができる。
<製造方法例2>
図8は、キャップ53の製造方法例2を示すフローであり、図9Aから図9Cは、キャ
ップ53の製造方法を説明する図である。まず、図9Aに示すように、略板状の弾性部材
531(キャップ53の本体部531)が有する面のうちの少なくとも一面にフィルム5
32を貼り付ける(図8のS101)。図9Aでは、1枚のフィルム532が、弾性部材
531の上面531aと、紙幅方向に対向する側面531c,531dと、下面531b
の一部を覆うように、弾性部材531に貼り付けられている。
次に、フィルム532が貼り付けられた弾性部材531の面を外側にして、即ち、フィ
ルム532が外側に露出するように、弾性部材531を折り畳む(図8のS102)。図
9Aでは、弾性部材531の上面531aを外側にして、弾性部材531の紙幅方向の中
央部で(折り位置BB’で)、弾性部材531を半分に折り畳む。
次に、図9Bに示すように、弾性部材531が開かないように、折り畳んだ弾性部材5
31の内側の端部同士を接着し、弾性部材531を折り畳んだ状態にする(図8のS10
3)。そのために、例えば、図9Aに示す弾性部材531の下面531bにおける紙幅方
向の両端部に接着剤を塗布し、その両端部を接着するとよい。
ただし、これに限らず、図9Cに示すように、弾性部材531が開かないように、折り
畳んだ弾性部材531を保持部材54の凹部に差し込むことによって、弾性部材531を
折り畳んだ状態にしてもよい(図8のS103)。即ち、保持部材54の上面に設けられ
た凹部の側面54c,54dで、折り畳んだ弾性部材531の下方側の端部であり紙幅方
向に対向する端部を挟むことにより、弾性部材531が開こうとする力を抑制する。
こうして製造されたキャップ53において、弾性部材531の折り山部を、キャップ5
3の上面53a、即ち、短尺ヘッド32のノズル開口形成面32aに対向する対向面にす
る。そうすることで、フィルム532を介してキャップ53の本体部531をノズル開口
形成面32aに当接させることができる。
つまり、以上の製造方法によれば、弾性部材で構成されているキャップ53の本体部5
31の上面531aにフィルム532が設けられたキャップ53を製造することができる
。換言すると、短尺ヘッド32に密着させた際にキャップ53の本体部531から染み出
したオイルがノズル開口形成面32a(UVインク)に接触してしまうことを抑制するキ
ャップ53を製造することができる。
<製造方法例3>
図10Aは、キャップ53の製造方法例3を示すフローであり、図10Bは、キャップ
53の製造方法を説明する図である。ここでは、キャップ53の上面53aと、紙幅方向
に対向する2つの側面53c,53dと、下面53bに、フィルム532が設けられたキ
ャップ53の製造方法を例に挙げて説明する。
まず、平面状のフィルム532の所定方向の一端部と他端部を繋げて、フィルム532
を環状(無端状・筒状)にする(図10AのS201)。なお、環状フィルム532が延
びている方向(即ち、平面状のフィルム532の所定方向と交差する方向)をキャップ5
3の搬送方向にする。そして、円形である環状フィルム532の断面を、所望のキャップ
53形状に応じた断面(搬送方向に見た断面)に成形する。図10Bでは、前述の実施形
態のキャップ53(図4B)と同様に、搬送方向に見た断面形状が、略長方形であり、そ
の略長方形の上辺が紙幅方向の両端部から中央部にかけて上方に湾曲した形状であるとす
る。
次に、断面形状を成形した環状フィルム532内に弾性部材の材料(例:生ゴム)を充
填した後に、加硫(加熱)する(図10AのS202)。そのため、耐熱温度が、弾性部
材の材料を加硫するために必要な温度以上であるフィルム532を使用する。最後に、内
部に弾性部材(キャップ53の本体部531)を含む環状フィルム532を、所望の搬送
方向の幅に切断する(図10AのS203)。
こうして製造されたキャップ53において、内部に弾性部材を含む環状フィルム532
の外周の一部を、キャップ53の上面53a、即ち、短尺ヘッド32のノズル開口形成面
32aに対向する対向面にする。そうすることで、フィルム532を介してキャップ53
の本体部531をノズル開口形成面32aに当接させることができる。
つまり、以上の製造方法によれば、弾性部材で構成されているキャップ53の本体部5
31の上面531aにフィルム532が設けられたキャップ53を製造することができる
。換言すると、短尺ヘッド32に密着させた際にキャップ53の本体部531から染み出
したオイルがノズル開口形成面32a(UVインク)に接触してしまうことを抑制するキ
ャップ53を製造することができる。
また、環状フィルム532は搬送方向に長く延びているため、内部に弾性部材を充填し
た後に、所望の幅に切断することで、上面53aにフィルム532が設けられたキャップ
53を一度に複数製造することができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、主として、液体吐出ヘッドのキャップについて、記載されているが
、液体吐出装置やキャップの製造方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は
、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのもので
はない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明に
はその等価物が含まれることはいうまでもない。
<プリンターについて>
前述の実施形態では、固定されたヘッド群31の下を媒体Sが通過する際にヘッド群3
1からインクを吐出するプリンターを例に挙げているが、これに限らない。例えば、移動
方向に沿って移動するヘッドからインクを吐出する動作と、移動方向と交差する搬送方向
に媒体を搬送する搬送動作と、が繰り返されるプリンターであってもよい。また、例えば
、印刷領域に搬送された連続用紙に対して、ヘッドを媒体搬送方向に移動しながら画像を
形成する動作と、ヘッドを紙幅方向に移動する動作と、を繰り返して画像を形成し、その
後、未だ印刷されていない媒体部分を印刷領域に搬送するプリンターであってもよい。
<液体吐出装置について>
前述の実施形態では、液体吐出装置としてインクジェットプリンターを例示しているが
、これに限らない。液体吐出装置は、様々な工業用装置に適用可能であり、例えば、布地
に模様をつけるための捺染装置、カラーフィルター製造装置や有機ELディスプレイ等の
ディスプレイ製造装置等であっても、本件発明を適用することができる。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、21A 搬送ローラー、21B 搬送ローラー、
22 搬送ベルト、30 ヘッドユニット、31 ヘッド群、
32 短尺ヘッド、Nz ノズル開口、
40 照射ユニット、41 仮照射部、42 本照射部、
50 キャップユニット、51 キャップ(比較例)、52 保持台、
53 キャップ、531 本体部、532 フィルム、
60 検出器群、70 コンピューター

Claims (6)

  1. ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な液体吐
    出ヘッドのキャップであって、
    弾性部材で構成されている本体部が有する面のうち、前記ノズル開口形成面に対向する
    対向面にフィルムが設けられている、
    ことを特徴とする液体吐出ヘッドのキャップ。
  2. 請求項1に記載の液体吐出ヘッドのキャップであって、
    前記本体部が有する面のうち、前記対向面の側面に前記フィルムが設けられている、
    液体吐出ヘッドのキャップ。
  3. ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能であり、弾性部材で構成されている
    本体部が有する面のうち、前記ノズル開口形成面に対向する対向面にフィルムが設けられ
    ているキャップと、
    を有することを特徴とする液体吐出装置。
  4. ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な液体吐
    出ヘッドのキャップの製造方法であって、
    所望する前記キャップの形状に弾性部材を成形することにより、前記キャップの本体部
    を製造することと、
    前記本体部が有する面のうち、前記ノズル開口形成面に対向する対向面にフィルムを貼
    り付けることと、
    を有することを特徴とするキャップの製造方法。
  5. ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な液体吐
    出ヘッドのキャップの製造方法であって、
    略板状の弾性部材の少なくとも一面にフィルムを貼り付けることと、
    前記フィルムが貼り付けられた前記弾性部材の面を外側にして折り畳んだ状態にし、前
    記弾性部材の折り山部を、前記ノズル開口形成面に対向する対向面にすることと、
    を有することを特徴とするキャップの製造方法。
  6. ノズル開口から液体を吐出する液体吐出ヘッドのノズル開口形成面に当接可能な液体吐
    出ヘッドのキャップの製造方法であって、
    フィルムを環状にすることと、
    環状フィルム内に弾性部材の材料を充填し、前記環状フィルムの外周の一部を、前記ノ
    ズル開口形成面に対向する対向面にすることと、
    を有することを特徴とするキャップの製造方法。
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