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JP2012035696A - 頭部保護エアバッグ装置 - Google Patents

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JP2012035696A JP2010176435A JP2010176435A JP2012035696A JP 2012035696 A JP2012035696 A JP 2012035696A JP 2010176435 A JP2010176435 A JP 2010176435A JP 2010176435 A JP2010176435 A JP 2010176435A JP 2012035696 A JP2012035696 A JP 2012035696A
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Abstract

【課題】容積の増大を抑制できて、かつ、側面衝突後のロールオーバー時にも、乗員の車外側への移動を抑えて、乗員を車内側に拘束できる頭部保護エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】窓W1の上縁側に折り畳まれて収納され、上縁側を車両のボディ側部材2に取付固定させる構成のエアバッグ20を、備える構成の頭部保護エアバッグ装置。エアバッグ20が、膨張完了時に窓W1の車内側を覆う遮蔽本体部21と、遮蔽本体部21と連通されて膨張完了時に窓W1の上方の領域において遮蔽本体部21の上端21a近傍における車外側Oに配置される支持膨張部23と、を備える。支持膨張部23が、遮蔽本体部21より膨張を遅らせる膨張遅延手段を有して、膨張完了後の遮蔽本体部21とボディ側部材2との間に介在されるように膨張して、遮蔽本体部21の上端21a近傍の車外側Oを支持する構成とされている。
【選択図】図10

Description

本発明は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納され、上縁側を車両のボディ側部材に取付固定させて、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて収納部位から下方に突出しつつ窓の車内側を覆うように展開する構成のエアバッグを、備える構成の頭部保護エアバッグ装置に関する。
従来、頭部保護エアバッグ装置では、車両の側面衝突後に発生する車両のロールオーバー時にも、乗員を車内側に拘束して保護できるように、エアバッグにおいて、窓の車内側を覆うように膨張する遮蔽本体部を、下縁側をベルトラインより下方に位置させる構成とするとともに、遮蔽本体部の膨張完了時の下縁側の車内側あるいは車外側に、前後方向に沿った棒状に膨らむ補強膨張部を配設させた構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
また、頭部保護エアバッグ装置としては、膨張遮蔽部の上縁側の車外側に、補助膨張部を配設させたエアバッグを備えるものもあった(例えば、特許文献2〜6参照)。
特開2010−36805公報 特開2004−142530公報 特開2006−193151公報 特開2007−69721公報 特開2009−286300公報 米国特許第6,830,262号
しかしながら、従来の頭部保護エアバッグ装置では、ロールオーバー時の乗員の頭部拘束性能を確保するために、遮蔽本体部の下縁側をベルトラインより下方に位置させていることから、膨張完了時の遮蔽本体部により覆う領域が広く、遮蔽本体部の容積を極力小さくする点に改善の余地があった。
また、上記特許文献2〜6に開示される頭部保護エアバッグ装置において、膨張遮蔽部の上縁側の車外側に配置される補助膨張部は、膨張初期において、周囲の窓より車内側に突出しているピラー部の領域を乗り越えさせるためのものであり、膨張遮蔽部に先行して膨張する部位である。勿論、上記特許文献2〜6では、側面衝突後に発生する車両のロールオーバーに関しては、何ら考慮されていない。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、容積の増大を抑制できて、かつ、側面衝突後のロールオーバー時にも、乗員の車外側への移動を抑えて、乗員を車内側に拘束できる頭部保護エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグ装置は、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納され、上縁側を車両のボディ側部材に取付固定させて、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて収納部位から下方に突出しつつ窓の車内側を覆うように展開する構成のエアバッグを、備える構成とされて、
エアバッグが、
膨張完了時に窓の車内側を覆う遮蔽本体部と、
遮蔽本体部と連通されるとともに、膨張完了時に、少なくとも窓の上方の領域において遮蔽本体部の上端近傍における車外側に配置される支持膨張部と、
を備える構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
支持膨張部が、遮蔽本体部より膨張を遅らせる膨張遅延手段を有して、膨張完了後の遮蔽本体部とボディ側部材との間に介在されるように膨張して、遮蔽本体部の上端近傍の車外側を支持する構成とされていることを特徴とする。
本発明の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグにおいて遮蔽本体部の上端近傍の車外側の領域に配置される支持膨張部が、膨張遅延手段により、遮蔽本体部より遅く膨張することから、車両の側面衝突時に、まず、遮蔽本体部を膨張させた後に、支持膨張部が、遮蔽本体部とボディ側部材との間に介在されるように膨張することとなる。このとき、遮蔽本体部は、上縁側を車両のボディ側部材に固定されることから、ボディ側部材への固定点である上縁側を回転中心として、先端側となる下端側を車内側に向けるように回転移動するような態様となり、遮蔽本体部の下端側は、支持膨張部の厚さ分以上に、車内側へ大きく移動することとなる。また、下端側を車内側に向けるように移動した遮蔽本体部は、上端近傍の車外側を、支持膨張部により支持されることから、ロールオーバー時に車外側に向かって移動してくる乗員の頭部の押圧力に対向できて、乗員の頭部を的確に拘束することができる。そのため、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、この支持膨張部の膨張時に、車内外方向において、遮蔽本体部の下端側の部位から窓までの距離を大きく確保することができることから、下縁をベルトラインより上方に位置させていても、側面衝突後のロールオーバー時等において、車外側へ向かうような乗員の頭部の車外側への大きな移動を抑制して、乗員を車内側に拘束して保護することができる。
また、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、エアバッグが遮蔽本体部と支持膨張部とを備える構成であっても、支持膨張部は、遮蔽本体部の膨張完了後に膨張する構成であることから、車両がロールオーバーする前の状態では、遮蔽本体部を、側面衝突時の乗員頭部の保護に必要な部位だけ、内圧を確保して膨張させる構成とすればよく、側面衝突時に膨張させる部位の容積を極力小さくすることができる。
したがって、本発明の頭部保護エアバッグ装置では、容積の増大を抑制できて、かつ、側面衝突後のロールオーバー時にも、乗員の車外側への移動を抑えて、乗員を車内側に拘束することができる。
また、本発明の頭部保護エアバッグ装置において、支持膨張部と遮蔽本体部とを、略筒状の連通路部を介して相互に連通させ、膨張遅延手段を、連通路部の領域に配置させる構成とすれば、膨張遅延手段によって連通路部の開閉を制御することにより、支持膨張部の膨張を、遮蔽本体部に対して安定して遅らせることができて、好ましい。
具体的には、支持膨張部を、連通路部を介して、遮蔽本体部から連なるように、形成して、車両搭載時に、連通路部の部位を折り返すことにより、遮蔽本体部の車外側に配置させ、連通路部における折返部位により、膨張遅延手段を構成すれば、エアバッグの膨張初期において、インフレーターから吐出される膨張用ガスが遮蔽本体部内に流入する際には、連通路部内への膨張用ガスの流入を抑制できて、膨張を完了させた遮蔽本体部により側面衝突時の乗員の頭部を保護することができる。その後、遮蔽本体部の内圧が上昇すれば、折返部位まで膨張用ガスが到達して、折返部位を構成する壁部相互を離隔させるような態様となって、壁部間の隙間から、連通路部を経て、支持膨張部内に膨張用ガスが流入することとなる。そのため、頭部保護エアバッグ装置をこのような構成とすれば、シーム等の膨張遅延手段を別途配設させなくともよく、構成を簡便にすることができる。
さらに、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、遮蔽本体部を、
膨張完了時の下端側に配置される保護膨張部と、
膨張完了時の上端側に、前後方向に略沿って延びるように前後の略全域にわたって配置されるとともに、インフレーターから吐出される膨張用ガスを保護膨張部の領域に案内するガス案内流路と、
を、有する構成とし、
連通路部を、エアバッグを平らに展開した状態で、ガス案内流路よりも上方となる遮蔽本体部の上縁側から上方に突出するように、配置させることが、好ましい。
上記構成の頭部保護エアバッグ装置では、連通路部がガス案内流路より上方に配置されることから、遮蔽本体部の膨張初期に、インフレーターから吐出されてガス案内流路内に流入する膨張用ガスが、連通路部内に流入することを極力抑制でき、支持膨張部の膨張開始を、確実に、遮蔽本体部の膨張より遅らせることができる。
さらにまた、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、遮蔽本体部を、車外側に支持膨張部を配置させる領域において、ガス案内流路と保護膨張部とを上下方向で連通させる部位を有するように、構成すれば、支持膨張部の膨張完了時に、遮蔽本体部において支持膨張部により支持される領域が、上下方向に連なった板状として膨張できて、車内外方向側で折れ曲がるように配置されることを防止でき、支持膨張部による遮蔽本体部の支持時に、遮蔽本体部の下端側の部位の車内側への移動量(遮蔽本体部の傾斜量)を、安定して確保することができ、乗員を的確に拘束することができて、好ましい。
さらにまた、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、膨張完了時の支持膨張部の上方へのずれ移動を抑制可能なずれ移動抑制手段を、配設させる構成とすれば、膨張した支持膨張部を、確実に遮蔽本体部の上端近傍とボディ側部材との間に介在させることができて、好ましい。
具体的には、支持膨張部を、エアバッグにおける遮蔽本体部の上縁側をボディ側部材に取り付けるために前後方向に沿って複数個配設される取付部のうち、少なくとも1つを跨ぐように、前後に長く配設させれば、支持膨張部の上方で、取付部がボディ側部材に取り付けられることとなって、この取付部により、支持膨張部が遮蔽本体部から上方へずれるように移動したり、あるいは、支持膨張部が遮蔽本体部の車内側に位置するように配置されることを、抑制することができる。
さらにまた、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、連通路部を、支持膨張部側に向かって開口幅寸法を狭めるように構成するとともに、折返部位を、支持膨張部と遮蔽本体部との間となる略中間部位に配置させる構成とすれば、連通路部を、支持膨張部内への膨張用ガスの流入を抑制するために、支持膨張部側の出口を絞る構成としていても、折返部位における遮蔽本体部側の領域に膨張用ガスが溜まりやすいことから、内圧上昇時に、遅れすぎることなく、折返部位を構成する壁部相互を安定して離隔させることができる。その結果、支持膨張部内への膨張用ガスの流入タイミングを一層安定させることができて、好ましい。
さらにまた、上記構成の頭部保護エアバッグ装置において、支持膨張部を、遮蔽本体部と別体とすれば、遮蔽本体部から部分的に突出する支持膨張部を、遮蔽本体部と一体に形成する場合と比較して、支持膨張部の周囲に発生する残材を考慮しなくともよく、エアバッグを構成する基材の歩留まりを良好とすることができて、好ましい。
本発明の一実施形態である頭部保護エアバッグ装置を車内側から見た概略正面図である。 図1のII−II部位の断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置で使用するエアバッグを構成するバッグ構成体を、平らに展開した状態の正面図である。 図3のIV−IV部位の断面図である。 図3のバッグ構成体を折り曲げて形成したエアバッグを平らに展開した状態の正面図である。 図5のVI−VI部位の断面図である。 図3のバッグ構成体において、支持膨張部と遮蔽本体部とを連通させる連通部位付近を示す部分拡大正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、エアバッグが膨張を完了させた状態を車内側から見た概略正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、側面衝突時にエアバッグの膨張本体部が膨張した状態を示す左右方向に沿った概略縦断面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグ装置において、膨張本体部の膨張後に支持膨張部が膨張した状態を示す左右方向に沿った概略縦断面図である。 本発明の他の形態のエアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。 本発明のさらに他の形態のエアバッグを平らに展開した状態を示す部分拡大正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、図1に示すように、3つの窓(サイドウィンド)W1,W2,W3を有した三列シートタイプの車両Vに搭載されている。実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ20と、インフレーター15と、取付ブラケット12,16と、エアバッグカバー10と、を備えて構成されている。エアバッグ20は、図1に示すように、車両Vの車内側における窓W1,W2,W3の上縁側において、フロントピラー部FPの下縁側から、ルーフサイドレール部RRの下縁側を経て、リヤピラー部RPの上方の領域まで、折り畳まれて収納されている。
エアバッグカバー10は、図1,2に示すように、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5と、のそれぞれの下縁4a,5aから、構成されている。フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5とは、合成樹脂製として、フロントピラー部FPとルーフサイドレール部RRとにおいて、それぞれ、ボディ1側のインナパネル2における車内側に、取付固定されている。また、エアバッグカバー10は、折り畳まれて収納されたエアバッグ20の車内側Iを覆うように配設されるとともに、展開膨張時のエアバッグ20を車内側Iへ突出可能とするために、エアバッグ20に押されて車内側Iに開き可能な構成とされている(図9,10参照)。そして、実施形態では、折り畳まれたエアバッグ20を収納させる収納部位は、窓W1,W2,W3の上縁側において、インナパネル2とエアバッグカバー10との間の隙間の領域から構成されている。
インフレーター15は、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するもので、図1に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、先端側に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口を、配設させている。インフレーター15は、ガス吐出口付近を含めた先端側を、エアバッグ20の後述するガス流入口部29に挿入させ、ガス流入口部29の後端29a側に外装されるクランプ18を利用して、エアバッグ20に対して連結されている。また、インフレーター15は、インフレーター15を保持する取付ブラケット16と、取付ブラケット16をボディ1側のインナパネル2(ボディ側部材)に固定するためのボルト17と、を利用して、インナパネル2において、窓W3の上方となる位置に、取り付けられている。インフレーター15は、図示しないリード線を介して、車両の図示しない制御装置と電気的に接続されており、制御装置が車両Vの側面衝突を検知した際に、制御装置からの作動信号を入力させて、作動するように構成されている。
各取付ブラケット12は、2枚の板金製のプレートから構成されるもので、図2に示すように、エアバッグ20の後述する各取付部44(44A,44B)を挟むようにして、各取付部44(44A,44B)に取り付けられ、取付ボルト13を利用して、各取付部44(44A,44B)をボディ側部材としてのインナパネル2に取付固定している。
エアバッグ20は、図1及び8に示すように、インフレーター15からの膨張用ガスを内部に流入させて、折り畳み状態から展開して、窓W1,W2,W3や、窓W1,W2の間及び窓W2,W3の間に配置される中間ピラー部CP1,CP2のピラーガーニッシュ6,7、及び、窓W3の後側に配置されるリヤピラー部RPのピラーガーニッシュ8の車内側Iを覆うように、展開膨張する構成とされている。エアバッグ20は、図8〜10に示すように、膨張完了時に窓W1,W2,W3の車内側を覆う遮蔽本体部21と、膨張完了時に遮蔽本体部21の上端21a近傍における車外側に配置される支持膨張部23と、を備えて構成されている。遮蔽本体部21は、膨張完了時に、窓W1から中間ピラー部CP1,窓W2,中間ピラー部CP2,窓W3を経て、リヤピラー部RPの前側にかけての車内側を覆い可能に、膨張完了形状を、長手方向を前後方向に略沿わせた略長方形板状とされている(図5参照)。また、遮蔽本体部21は、図8,9に示すように、上下の幅寸法を、座席に着座した乗員の頭部を保護可能として、かつ、下縁21bを、窓W1,W2,W3の下縁から構成されるベルトラインBLより上方に位置させるような寸法に、設定されている。
支持膨張部23は、実施形態の場合、窓W1から中間ピラー部CP1にかけての領域において、遮蔽本体部21の上端21a近傍の車外側を覆うように、膨張完了形状を前後方向に略沿った略棒状として、構成されている。
実施形態の場合、エアバッグ20は、図3,4に示すように、支持膨張部23と遮蔽本体部21とを、上下方向で連ならせるように配置させたバッグ構成体25から、構成されるもので、このバッグ構成体25を、図5,6に示すように、支持膨張部23と遮蔽本体部21との境界部位付近で、折り曲げるようにして、車両Vに搭載されている。すなわち、実施形態では、支持膨張部23と遮蔽本体部21とは一体的に構成されて、バッグ構成体25において、支持膨張部23を構成する上側部位25aは、平らに展開した状態で、遮蔽本体部21を構成する下側部位25bから上方に突出するように、形成されている。また、実施形態の場合、バッグ構成体25は、ポリアミド糸やポリエステル糸等を使用した袋織りによって、製造されている。
エアバッグ20(バッグ構成体25)は、図3,4に示すように、膨張完了時に車内側に位置する車内側壁部27aと車外側に位置する車外側壁部27bとを離すようにしてインフレーター15からの膨張用ガスを内部に流入させて膨張するガス流入部27と、膨張用ガスを流入させない非流入部41と、から構成されている。
ガス流入部27は、実施形態の場合、遮蔽本体部21におけるガス案内流路28及びガス流入口部29及び保護膨張部31と、支持膨張部23と、支持膨張部23と遮蔽本体部21とを連通させる連通路部38と、を備えて構成されている(図3〜6参照)。なお、支持膨張部23は、遮蔽本体部21の車外側Oに位置するように遮蔽本体部21に対して折り返された状態で車両Vに搭載されることから、エアバッグ20の膨張完了時には、遮蔽本体部21における車内側壁部27aから連なるように配設される壁部を車外側に位置させ、遮蔽本体部21における車外側壁部27bから連なるように配設される壁部を車内側に位置させるように、構成されることとなる(図6参照)。
ガス案内流路28は、図3,5に示すように、遮蔽本体部21の上端21a側において、前後方向に略沿って延びるように、前後の略全域にわたって配設されるもので、インフレーター15から吐出される膨張用ガスGを、ガス案内流路28の下方に配置される保護膨張部31の領域に、案内する構成である。実施形態の場合、ガス案内流路28における前後の中央から若干後方にずれた位置には、インフレーター15と接続されるガス流入口部29が、ガス案内流路28と連通されて、ガス案内流路28から上方に突出するように、配設されている。実施形態の場合、ガス流入口部29は、ガス案内流路28に対して後上がりに傾斜して形成されて、後端29a側を、インフレーター15を挿入可能に開口させている。そして、ガス流入口部29は、インフレーター15に外装された状態で、クランプ18を利用して、インフレーター15に連結されることとなる。
保護膨張部31は、図3,5に示すように、座席に着座した乗員の頭部を拘束する複数の頭部拘束部32A,32B,32Cと、頭部拘束部32A,32B,32Cの前方若しくは後方に配置されて頭部拘束部32A,32B,32Cの膨張完了後に膨張する複数の補助膨張部35A,35B,35Cと、を有している。
頭部拘束部32A,32B,32Cは、車両Vの側面衝突時に、インフレーター15から吐出される膨張用ガスGを、ガス案内流路28を経て内部に流入させて膨張して、座席に着座した乗員の頭部を保護するための部位であり、窓W1,W2,W3(座席)に対応して、前後方向に沿った3箇所に配設されている。実施形態の場合、各頭部拘束部32A,32B,32Cは、膨張完了時の外形形状を上下方向に略沿った略棒状とするような縦セル33を、前後で複数並設させて構成されている。一列目の座席(窓W1)の側方に配置される頭部拘束部32Aは、窓W1の前端付近を除いた領域と中間ピラー部CP1との車内側を覆うように、構成されるもので、4つの縦セル33A,33B,33C,33Dを、前後で並設させて構成されている。この頭部拘束部32Aでは、窓W1の車内側を覆う3つの縦セル33A,33B,33Cは、上端33a側を、ガス案内流路28に連通させ、上方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされている。中間ピラー部CP1の車内側を覆う後側の縦セル33Dは、上端側を後述する区画部49の横棒部位49bにより閉塞され、下端33b側を前側に隣接する縦セル33Cと連通されて、縦セル33Cを経由して、下方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされている。
二列目の座席(窓W2)の側方に配置される頭部拘束部32Bは、窓W2の後側の領域から中間ピラー部CP2にかけての領域の車内側を覆うように構成されるもので、2つの縦セル33E,33Fを、前後で並設させて構成されている。頭部拘束部32Bを構成する縦セル33E,33Fは、前後方向に対して後下がりで傾斜するように形成されている。窓W2の車内側を覆う前側の縦セル33Eは、上端33a側をガス案内流路28に連通させて、上方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされており、後側の縦セル33Fは、上端側を後述する区画部51の横棒部位51bにより閉塞され、下端33b側を前側の縦セル33Eと連通されて、縦セル33Eを経由して、下方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされている。なお、実施形態では、この後側の縦セル33Fは、平らに展開した状態の外形形状を、上側を幅広とした略台形状とされている。
三列目の座席(窓W3)の側方に配置される頭部拘束部32Cは、窓W3の後側の領域からリヤピラー部RPにかけての領域の車内側を覆うように構成されるもので、2つの縦セル33G,33Hを、前後で並設させて構成されている。後側の縦セル33Hは、上端33a側をガス案内流路28に連通させて、上方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされており、前側の縦セル33Gは、上端側を区画部51の横棒部位51bにより閉塞され、下端33b側を後側の縦セル33Hと連通されて、縦セル33Hを経由して、下方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされている。
補助膨張部35A,35B,35Cは、頭部拘束部32Aの前側と、頭部拘束部32A,32Bの間と、頭部拘束部32B,32Cの間と、の3箇所に、配置されている。詳細に説明すれば、補助膨張部35Aは、頭部拘束部32Aの前方の領域を覆うように配置されるもので、頭部拘束部32Aにおける縦セル33Aの前側に隣接して、外形形状を、縦セル33Aに沿うように上下方向に略沿った縦長状として、構成されている。この補助膨張部35Aは、上端側に、ガス案内流路28と連通される連通路部36Aを配設させて、上方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされている。補助膨張部35Bは、頭部拘束部32A,32B間の隙間を埋めるように配置されるもので、頭部拘束部32Cにおける縦セル33Eの前側に隣接して、外形形状を、縦セル33Eに沿うように後下がりに傾斜した縦長状として、構成されている。この補助膨張部35Bは、上端側に、頭部拘束部32Aにおける縦セル33Dと連通される連通路部36Bを配設させて、上方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされている。補助膨張部35Cは、頭部拘束部32B,32C間の隙間を埋めるように配置されるもので、外形形状を、長軸を前後方向に対して後下がりに傾斜させた略長円状として、構成されている。この補助膨張部35Cは、後上端側に、頭部拘束部32Cにおける縦セル33Gと連通される連通路部36Cを配設させて、後上方から膨張用ガスGを内部に流入させる構成とされている。
これらの各補助膨張部35A,35B,35Cは、側面衝突後に発生する車両Vのロールオーバー時に、乗員の車外放出を抑制するために膨張させる部位であり、頭部拘束部32A,32B,32Cより膨張開始を遅らせるように、構成されている。具体的には、各補助膨張部35A,35B,35Cは、ガス案内流路28若しくは頭部拘束部32A,32Cと連通される連通路部36A,36B,36Cの開口幅寸法(開口面積)を小さくすることにより、頭部拘束部32A,32B,32Cよりも膨張用ガスGの流入開始を遅らせるように、構成されている。具体的には、各頭部拘束部32A,32B,32Cが、車両Vの側面衝突検知から20ms程度で膨張を完了させるのに対し、各補助膨張部35A,35B,35Cは、車両Vの側面衝突検知から20msまでは、内部に膨張用ガスGを流入させず、車両Vの側面衝突検知から30ms〜100msの間で、内部に膨張用ガスGを流入させるように、連通路部36A,36B,36Cの開口幅寸法(開口面積)を設定されている。
支持膨張部23は、バッグ構成体25を平らに展開した状態で、頭部拘束部32Aの上方となる領域において、ガス案内流路28に沿うように、前後方向に沿った長尺状として、形成されている。詳細には、実施形態の場合、支持膨張部23は、頭部拘束部32Aにおける縦セル33Aの後半分の領域から、縦セル33Dにかけての領域の上方に、配置されている。また、実施形態の場合、支持膨張部23は、平らに展開した状態の上下方向の幅寸法H1を、ガス案内流路28の上下方向の幅寸法H2より若干大きくするように、構成されている(図3参照)。詳細には、実施形態の場合、支持膨張部23は、上下方向の幅寸法H1を、膨張完了時に、下縁側を、ルーフサイドレール部RRの領域から下方に突出させるように、設定されている(図8,10参照)。そして、実施形態の場合、支持膨張部23は、バッグ構成体25を平らに展開した状態での後下端側(車両搭載時における後上端側)に、遮蔽本体部21(ガス案内流路28)と連通される連通路部38を、有しており、この連通路部38の領域以外は、遮蔽本体部21(ガス案内流路28)に対して、後述する区画部54により、閉塞されている。そして、この支持膨張部23は、後述する膨張遅延手段DMにより、遮蔽本体部21(ガス案内流路28及び頭部拘束部32A,32B,32Cよりも膨張用ガスGの流入開始を遅らせるように、構成されている。詳細には、支持膨張部23は、補助膨張部35A,35B,35Cと同様に、頭部拘束部32A,32B,32Cの膨張完了後となる車両Vの側面衝突検知から30ms〜100msの間で、遮蔽本体部21の内圧が上昇した際に、内部に膨張用ガスGを流入させて膨張するように、構成されている。
非流入部41は、バッグ構成体25の周縁を構成する周縁部42と、エアバッグ20をボディ側部材としてのインナパネル2に取り付ける取付部44と、保護膨張部31の領域内に配置される区画部46,47,48,49,50,51,52と、支持膨張部23と遮蔽本体部21(ガス案内流路28)とを区画する区画部54と、を備えて構成されている。
周縁部42は、ガス流入口部29の後端29a側を除いて、ガス流入部27の周囲を全周にわたって囲むように配置されている。周縁部42において、支持膨張部23の後端側における平らに展開した状態の下端付近(車両搭載状態の上端付近)は、平らに展開した状態で、後下がりとなるような傾斜部42aを有するように、構成されている。取付部44は、遮蔽本体部21の上縁21c側を、車両Vのボディ側部材としてのインナパネル2に取り付けるための部位であり、車両搭載時の遮蔽本体部21の上縁21cから上方に突出するとともに、前後方向に沿って複数個(実施形態の場合、9個)形成されている。各取付部44には、取付ボルト13を挿通可能な取付孔(図符号省略)が、形成されている。なお、実施形態では、この取付部44は、強度を確保可能なように、二つ折りして、形成されている(図4,6参照)。また、この取付部44は、支持膨張部23から外れた領域では、周縁部42から上方に突出するように、周縁部42と一体的に形成されているが、支持膨張部23の領域に配置される2つの取付部44A,44Bは、バッグ構成体25と別体のポリアミド糸やポリエステル糸等からなる織布から構成されて、元部側を、支持膨張部23とガス案内流路28とを区画している区画部54の一般部54aの領域に、縫合糸を用いて縫着されている。詳細には、取付部44A,44Bは、遮蔽本体部21への取付位置(遮蔽本体部21からの突出位置)を、他の取付部44と略一致させるように、後方に位置する周縁部42の端縁と上下方向で略一致した位置で、一般部54aに縫着されている。そして、実施形態のエアバッグ20では、支持膨張部23は、2つの取付部44A,44Bを跨ぐように形成されている。すなわち、実施形態のエアバッグ20では、これらの取付部44A,44Bは、膨張完了時の支持膨張部23の上方へのずれ移動を抑制するずれ移動抑制手段を、構成している。
区画部46は、補助膨張部35Aと頭部拘束部32A(縦セル33A)とを区画するように、上下方向に沿った略棒状として、周縁部42における下縁側の領域から上方に延びるように、形成されている。区画部47,48は、頭部拘束部32Aの領域内において、縦セル33A,33B,33C間をそれぞれ区画するように、それぞれ、上下方向に沿った略棒状として、周縁部42における下縁側の領域から上方に延びるように、形成されている。実施形態の場合、縦セル33B,33C間に配置される区画部48は、縦セル33A,33B間に配置される区画部47よりも、上方への突出量(高さ寸法)を小さくして、形成されている。区画部49は、周縁部42における下縁側の領域から前上がりに傾斜して延びる元部側部位49aと、元部側部位49aの先端(上端)から前後方向に略沿って前方に延びる横棒部位49bと、横棒部位49bの先端(前端)から後下がりに傾斜して延びる先端側部位49cと、を備えている。この区画部49の元部側部位49aは、補助膨張部35Bと頭部拘束部32B(縦セル33E)とを区画する部位である。横棒部位49bは、ガス案内流路28と保護膨張部31とを区画するとともに、縦セル33Dと補助膨張部35Bとの上端側を閉塞する部位である。先端側部位49cは、縦セル33C,33D間を区画する部位である。区画部50は、区画部49における元部側部位49aと先端側部位49cとの間となる横棒部位49bの下方において、周縁部42から上方に延びるような略三角形状とされている。この区画部50は、頭部拘束部32A(縦セル33D)と補助膨張部35Bとを区画する部位である。
区画部51は、区画部49の後方に配置されており、上下方向に沿って配置される縦棒部位51aと、縦棒部位51aの上端から前後方向に略沿うように前後に延びる横棒部位51bと、横棒部位51bの前端から後下がりに傾斜して延びる前側部位51cと、横棒部位51bの後端から下方に延びる後側部位51dと、を備えている。この区画部51の縦棒部位51aは、周縁部42における下縁側の領域から上方に延びて、頭部拘束部32B(縦セル33F)と補助膨張部35Cとを区画する部位である。横棒部位51bは、ガス案内流路28と保護膨張部31とを区画するとともに、縦セル33F,33Gと補助膨張部35Cとの上端側を閉塞する部位である。前側部位51cは、縦セル33E,33F間を区画する部位であり、後側部位51dは、縦セル33G,33H間を区画する部位である。区画部52は、区画部51における縦棒部位51aと後側部位51dとの間となる横棒部位51bの下方において、周縁部42における下縁側の領域から上方に延びるように、上下方向に沿った略棒状とされている。この区画部52は、補助膨張部35Cと頭部拘束部32C(縦セル33G)とを区画する部位である。
各区画部46,47,48,49,50,51,52の端末は、エアバッグ20の膨張時に応力集中を生じさせないように、なだらかに拡開して周縁を略円弧状とするように、構成されている。そして、実施形態のエアバッグ20では、区画部46と周縁部42との間の隙間、区画部50と区画部49の横棒部位49bとの間の隙間、及び、区画部52と区画部51の横棒部位51bとの間の隙間、が、それぞれ、補助膨張部35A,35B,35C内に膨張用ガスを流入させる連通路部36A,36B,36Cを構成しており、これらの隙間は、開口幅寸法を略同一として、上述したごとく、補助膨張部35A,35B,35C内への膨張用ガスGの流入開始を遅らせるように、小さく設定されている。
支持膨張部23と遮蔽本体部21(ガス案内流路28)とを区画する区画部54は、周縁部42における前縁側の領域から後方に延びるように、前後方向に沿った略棒状として形成されている。この区画部54は、図3に示すように、前後方向に沿った略棒状の一般部54aと、一般部54aの先端(後端)側において、なだらかに拡開するように形成されるとともに、後縁側を略半円弧状に湾曲させて形成される端末部54bと、を有している。換言すれば、端末部54bは、端末を前側に位置させたような略しずく形状とされている。また、区画部54において、一般部54aの領域には、上述した取付部44A,44Bを縫着させるために、上下方向の幅寸法を部分的に幅広とした幅広部54cが、部分的に上方に突出するように、前後方向に沿った2箇所に形成されている。詳細に説明すれば、幅広部54cは、後方に位置する周縁部42の端縁よりも上方に突出するように、形成されており、取付部44A,44Bは、周縁部42の端縁と略同一高さとなる位置で、幅広部54cに縫着されている。実施形態の場合、端末部54bは、図7に示すように、下縁を一般部54aと連ならせるようにして、一般部54aより下方に突出せず、上方への突出量を大きくするように、前後方向に対して軸方向を後上がりに傾斜させるように、配置されるとともに、後方に配置される周縁部42の傾斜部42aに対して、隙間を有するように配置されている。そして、実施形態のエアバッグ20では、この区画部54における端末部54bと、周縁部42の傾斜部42aとの間の隙間が、支持膨張部23と遮蔽本体部21(ガス案内流路28)とを連通させる連通路部38を、構成している。すなわち、実施形態のエアバッグ20では、連通路部38は、ガス案内流路28よりも上方に位置するように、バッグ構成体25を平らに展開した状態(図3,7参照)で、遮蔽本体部21の上縁21c側から上方に突出するように、配置されることとなる。
そして、実施形態のエアバッグ20では、図7に示すように、連通路部38の周縁を構成する周縁部42の傾斜部42aが、前縁を後下がりに傾斜して形成されるとともに、端末部54bが、外形形状を、端末を前側に位置させつつ、軸方向を後上がりに傾斜させたような略しずく形状とされていることから、連通路部38は、支持膨張部23側に向かって開口幅寸法を狭めるように、構成されることとなる。
また、実施形態のエアバッグ20では、車両搭載時において、支持膨張部23は、支持膨張部23の後方に位置するガス案内流路28の上方の周縁部42の端縁から前方に延びるような前後方向に沿った折目CL(図5〜7参照)を付けて折り返すことにより、遮蔽本体部21の車外側を覆うように配置される構成である。この折目CLは、実施形態の場合、図7に示すごとく、支持膨張部23の後方に位置する周縁部42の端縁と略一致するように、周縁部42の端縁から前後方向に沿って前方に延びるように、形成されることとなる。さらに詳細に説明すれば、折目CLは端末部54bを跨ぎつつ、一般部54aより僅かに上方となる位置に、形成されることとなる。そして、実施形態のエアバッグ20では、支持膨張部23の折返時に、連通路部38において、この折目CLの部位に形成される折返部位39(図5,7参照)が、支持膨張部23の膨張を遮蔽本体部21より遅らせるための膨張遅延手段DMを、構成している。また、実施形態のエアバッグ20では、連通路部38における折返部位39(折目CL)が、一般部54aより上下に幅広の端末部54bの領域を跨ぐように、支持膨張部23と遮蔽本体部21との間となる上下の略中間部位に、配置されている。詳細に説明すれば、実施形態のエアバッグ20では、折返部位39(折目CL)は、連通路部38において、開口幅寸法を最も小さくされている領域よりも、下方(遮蔽本体部21側)に、配置されている(図7参照)。
さらに、実施形態のエアバッグ20では、連通路部38における支持膨張部23側の出口(最も狭幅の領域)の開口幅寸法も、膨張遅延手段DMを構成している。すなわち、実施形態のエアバッグ20では、連通路部38において、最も狭幅な領域の開口幅寸法T1(開口面積,図7参照)を小さく設定し、さらに、この連通路部38を折目CLの部位で折り返して形成される折返部位39により閉塞することにより、支持膨張部23内への膨張用ガスGの流入開始を、遮蔽本体部21(保護膨張部31における頭部拘束部32A,32B,32C)より遅らせるように、構成されている。具体的には、上述したごとく、各頭部拘束部32A,32B,32Cが、車両Vの側面衝突検知から20ms程度で膨張を完了させるのに対し、支持膨張部23は、保護膨張部31に形成される各補助膨張部35A,35B,35Cと同様に、車両Vの側面衝突検知から20msまでは、内部に膨張用ガスGを流入させず、既述したように、各補助膨張部35A,35B,35Cと略同時、若しくは、各補助膨張部35A,35B,35Cよりも膨張用ガスの流入開始を遅らせるようにして、車両Vの側面衝突検知から30ms〜100msの間で、遮蔽本体部21の内圧が上昇した際に、内部に膨張用ガスGを流入させるように、連通路部38の開口幅寸法T1(開口面積)を、設定されている。
また、実施形態のエアバッグ20では、遮蔽本体部21の前縁側に、バッグ構成体25と別体の連結ベルト56が、配設されている(図3,5参照)。この連結ベルト56は、バッグ構成体25と同様に、ポリアミド糸やポリエステル糸等からなる織布から構成されるもので、元部側を、遮蔽本体部21の上下の略中央の前縁側に縫着させて、前方に突出するように、配置されている。連結ベルト56の先端側は、取付部44と同様に、取付ブラケット12と取付ボルト13とを利用して、ボディ側部材としてのインナパネル2に取付固定される部位であり、取付ボルト13を挿通可能な挿通孔(図符号省略)を、有している。
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載について説明をする。取付部44A,44Bと連結ベルト56とを予め縫着させておいた状態のバッグ構成体25を、車内側壁部27aと車外側壁部27bとを平らに展開した状態から、折り畳む。具体的には、平らに展開した状態のバッグ構成体25において、ガス案内流路28の領域を、前後方向に沿った複数の折目を付けて蛇腹折りし、ガス案内流路28の下方の保護膨張部31の領域を、下縁21bを車外側に向けて巻くようにロール折りして、遮蔽本体部21を折り畳む。次いで、支持膨張部23を、連通路部38に折返部位39を設けるように、折目CLの部位で、遮蔽本体部21の外周側を覆うように折り返して、図2に示すようなエアバッグ20の折り畳みを完了させる。エアバッグの20の折り畳み完了後には、破断可能な図示しない折り崩れ防止用のラッピング材により、所定箇所をくるんでおく。次いで、各取付部44,44A,44Bと、連結ベルト56の先端と、に、取付ブラケット12を取り付ける。また、クランプ18を利用しつつ、ガス流入口部29にインフレーター15を連結させ、インフレーター15の周囲に、取付ブラケット16を取り付けて、エアバッグ組付体を形成する。
その後、各取付ブラケット12,16を、インナパネル2の所定位置に配置させて、取付ボルト13,17を用いてインナパネル2に取付固定し、車両Vに搭載されている所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を、インフレーター15に結線させる。その後、エアバッグカバー10を構成するフロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1側のインナパネル2に取り付け、さらに、ピラーガーニッシュ6,7,8をボディ1側のインナパネル2に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
そして、頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後において、車両Vの側面衝突時、制御装置からの作動信号を受けてインフレーター15が作動されれば、インフレーター15から吐出される膨張用ガスGがエアバッグ20の遮蔽本体部21内に流入して、膨張する遮蔽本体部21が、図示しないラッピング材を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5との下縁4a,5aで構成されるエアバッグカバー10を押し開いて、下方へ突出しつつ、図1の二点鎖線及び図8に示すごとく、窓W1,W2,W3、中間ピラー部CP1,CP2、及び、リヤピラー部RPの車内側を覆うように、大きく膨張することとなる。
なお、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20の遮蔽本体部21において、ガス案内流路28と、頭部拘束部32A,32B,32Cと、が、まず、膨張を完了させることとなり、ガス案内流路28と頭部拘束部32A,32B,32Cとの膨張完了後に、保護膨張部31における補助膨張部35A,35B,35Cと、支持膨張部23と、が、内部に膨張用ガスGを流入させて膨張することとなる。
そして、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20において遮蔽本体部21の上端21a近傍の車外側Oの領域に配置される支持膨張部23が、膨張遅延手段DMにより、遮蔽本体部21より遅く膨張することから、車両の側面衝突時に、まず、図9に示すように、遮蔽本体部21(ガス案内流路28及び頭部拘束部32A,32B,32C)を膨張させた後に、支持膨張部23が、遮蔽本体部21とボディ側部材としてのインナパネル2との間に介在されるように膨張することとなって、支持膨張部23の厚さ分、遮蔽本体部21を車内側Iへ移動させるような態様となる(図10参照)。このとき、遮蔽本体部21は、上縁21c側を車両Vのインナパネル2(ボディ側部材)に固定されることから、インナパネル2への固定点である上縁21c側の取付部44の部位を回転中心として、先端側となる下端21d側を車内側Iに向けるように回転移動するような態様となり、遮蔽本体部21の下端21d側は、支持膨張部23の厚さ分以上に、車内側Iへ大きく移動することとなる。また、下端21d側を車内側Iに向けるように移動した遮蔽本体部21は、上端21a近傍の車外側Oを、支持膨張部23により支持されることから、ロールオーバー時に車外側Oに向かって移動してくる乗員Pの頭部Hの押圧力に対向できて、乗員Pの頭部Hを的確に拘束することができる。そのため、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、この支持膨張部23の膨張時に、車内外方向において、遮蔽本体部21の下端21d側の部位から窓W1までの距離を大きく確保することができることから、下縁21bをベルトラインBLより上方に位置させていても、側面衝突後のロールオーバー時等において、車外側Oへ向かうような乗員Pの頭部Hの車外側Oへの大きな移動(図10の二点鎖線参照)を抑制して、乗員Pを車内側に拘束して保護することができる。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20が遮蔽本体部21と支持膨張部23とを備える構成であっても、支持膨張部23は、遮蔽本体部21の膨張完了後に膨張する構成であることから、車両Vがロールオーバーする前の状態では、遮蔽本体部21を、側面衝突時の乗員頭部の保護に必要な部位だけ、内圧を確保して膨張させる構成とすればよく、側面衝突時に膨張させる部位の容積を極力小さくすることができる。なお、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、遮蔽本体部21は、ガス案内流路28及び3つの頭部拘束部32A,32B,32Cと、ガス案内流路28及び頭部拘束部32B,32Cに連通される補助膨張部35A,35B,35Cと、を有する構成であるが、補助膨張部35A,35B,35Cは、車両Vのロールオーバー時に乗員の車外放出を抑制するために膨張させる部位であって、支持膨張部23と同様に、遮蔽本体部21におけるガス案内流路28及び頭部拘束部32A,32B,32Cの膨張完了後に、膨張する構成である。そのため、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20の膨張する領域は大きいものの、ガス案内流路28と頭部拘束部32A,32B,32Cのみを膨張可能な出力のインフレーター15を使用すればよく、使用するインフレーターの出力増大も招かない。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、側面衝突時に膨張するエアバッグ20の容積の実質的な増大を抑制できて、かつ、側面衝突後のロールオーバー時にも、乗員Pの車外側への移動を抑えて、乗員Pを車内側に拘束することができる。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、支持膨張部23と遮蔽本体部21とを、略筒状の連通路部38を介して相互に連通させ、膨張遅延手段DMを、連通路部38の領域に配置させていることから、膨張遅延手段DMによって連通路部38の開閉を制御することにより、支持膨張部23の膨張を、遮蔽本体部21に対して安定して遅らせることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、支持膨張部と遮蔽本体部とを連通路部を介して相互に連通させる構成ではなく、例えば、遮蔽本体部を構成する壁部に開口を設け、この開口により支持膨張部と遮蔽本体部とを連通可能とするとともに、開口を一時的に閉塞するような膨張遅延手段を設けるように、構成してもよい。
具体的には、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、支持膨張部23を、連通路部38を介して、遮蔽本体部21から連なるように、形成して、車両搭載時に、連通路部38の部位を折り返すことにより、遮蔽本体部21の車外側Oを覆うように配置させ、連通路部38における折返部位39により、膨張遅延手段DMを構成している。そのため、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、エアバッグ20の膨張初期において、インフレーター15から吐出される膨張用ガスが遮蔽本体部21内に流入する際には、連通路部38内への膨張用ガスの流入を抑制できて、膨張を完了させた遮蔽本体部21により側面衝突時の乗員Pの頭部Hを保護することができる。その後、遮蔽本体部21の内圧が上昇すれば、折返部位39まで膨張用ガスが到達して、折返部位39を構成する壁部(車内側壁部27a,車外側壁部27b)相互を離隔させるような態様となって、壁部間の隙間から、連通路部38を経て、支持膨張部23内に膨張用ガスが流入することとなる。その結果、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、シーム等の膨張遅延手段を別途配設させなくともよく、構成を簡便にすることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、連通路部に、内圧上昇時に破断可能な縫合糸から構成される縫合部位(シーム)を、膨張遅延手段として、連通路部を閉塞するように形成してもよい。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、連通路部38が、エアバッグ20(バッグ構成体25)を平らに展開した状態で、ガス案内流路28よりも上方となる遮蔽本体部21の上縁21c側から上方に突出するように、形成されている。すなわち、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、連通路部38がガス案内流路28より上方に配置されることから、遮蔽本体部21の膨張初期に、インフレーター15から吐出されてガス案内流路28内に流入する膨張用ガスGが、連通路部38内に流入することを極力抑制でき、支持膨張部23の膨張開始を、確実に、遮蔽本体部の膨張より遅らせることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、支持膨張部に連なる連通路部を、ガス案内流路の前縁側あるいは後縁側から前後方向に沿って延びるように、形成してもよい。
さらにまた、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、支持膨張部23の配置される頭部拘束部32Aの領域において、縦セル33A,33B,33Cが、上端33a側をガス案内流路28に連通させるように、構成されている。すなわち、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、遮蔽本体部21が、支持膨張部23の配置される領域において、ガス案内流路28と保護膨張部31とを上下方向で連通させる部位を有するように、構成されていることから、支持膨張部23の膨張完了時に、遮蔽本体部21において支持膨張部23により支持される領域が、上下方向に連なった板状として膨張できて、車内外方向側で折れ曲がるように配置されることを防止でき、支持膨張部23による遮蔽本体部21の支持時に、遮蔽本体部21の下端21d側の部位の車内側への移動量(遮蔽本体部21の傾斜量)を、安定して確保することができ、乗員Pを的確に拘束することができる。特に、実施形態では、支持膨張部23により支持される領域である頭部拘束部32Aが、区画部47,48,49により前後で複数の縦セル33A,33B,33C,33Dに分割される構成であるものの、縦セル33A,33B,33Cが、上端33a側をガス案内流路28に連通させる構成である。すなわち、頭部拘束部32Aが、複数の縦セル33A,33B,33C,33Dに分割されていても、頭部拘束部32A内に膨張用ガスを流入させるための開口を、前後の略全域にわたって、複数配設させていることから、頭部拘束部32の膨張完了形状を、前後の全域にわたって板状に保持しやすく、好ましい。勿論、このような点を考慮しなければ、遮蔽本体部において支持膨張部に配置される領域の保護膨張部を、ガス案内流路に対して区画させるように、構成してもよい。
さらにまた、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、膨張完了時の支持膨張部23の上方へのずれ移動を抑制可能なずれ移動抑制手段を、配設させている。具体的には、実施形態では、支持膨張部23を、エアバッグ20における遮蔽本体部21の上縁21c側をインナパネル2に取り付けるために前後方向に沿って複数個配設される取付部44のうち、2つの取付部44A,44Bを跨ぐように、前後に長く配設させさせる構成としている。そのため、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、支持膨張部23の上方で、取付部44A,44Bがインナパネル2に取り付けられることとなって、この取付部44A,44Bにより、支持膨張部23が遮蔽本体部21から上方へずれるように移動したり、あるいは、支持膨張部23が遮蔽本体部21の車内側に位置するように配置されることを、抑制することが可能となって、膨張した支持膨張部23を、確実に遮蔽本体部21の上端21a近傍とインナパネル2との間に介在させることができる。
このような点を考慮しなければ、エアバッグ20Aとして、図11に示す構成のものを使用してもよい。このエアバッグ20Aは、支持膨張部58の外形形状及び配置位置以外は、エアバッグ20と略同一の構成であり、同一の部材には、同一の図符号を付して詳細な説明を省略する。このエアバッグ20Aを構成するバッグ構成体25Aでは、支持膨張部58は、頭部拘束部32Aにおける縦セル33Aの上方、縦セル33B,33Cの上方、補助膨張部35Bの上方、及び、頭部拘束部32Bにおける縦セル33Eの上方となる位置の4箇所に、別体として形成されており、それぞれ、遮蔽本体部21側から支持膨張部58側にかけての幅寸法を略一定として形成される連通路部59によって、遮蔽本体部21(ガス案内流路28)と連通されている構成である。
なお、実施形態のエアバッグ20では、取付部44A,44Bを支持膨張部23の領域に配置させることにより、取付部44A,44Bを、支持膨張部23の状へのずれ移動を抑制するずれ移動抑制手段としているが、ずれ移動抑制手段としては、これに限られるものではない。例えば、エアバッグ20Aの支持膨張部58を、遮蔽本体部21の車外側を覆った状態で遮蔽本体部21に、接着剤等を用いて連結させ、この接着剤等による連結を、ずれ移動抑制手段としてもよい。また、車両におけるボディ側部材側に、支持膨張部の上方への移動を抑制するような突起部を設け、この突起部を、ずれ移動抑制手段としてもよい。
さらにまた、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mでは、支持膨張部23とガス案内流路28(遮蔽本体部21)を連通する連通路部38を、支持膨張部23側に向かって開口幅寸法を狭めるように構成して、折返部位39(折目CL)を、支持膨張部23と遮蔽本体部21との間となる略中間部位に配置させる構成としている。そのため、連通路部38を、支持膨張部23内への膨張用ガスの流入を抑制するために、支持膨張部23側の出口を絞る構成としていても、折返部位39における遮蔽本体部21側の領域に膨張用ガスが溜まりやすいことから、内圧上昇時に、遅れすぎることなく、折返部位39を構成する壁部(車内側壁部27a,車外側壁部27b)相互を安定して離隔させることができる。その結果、支持膨張部23内への膨張用ガスの流入タイミングを一層安定させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、図11に示すエアバッグ20Aのごとく、連通路部59の開口幅寸法を、遮蔽本体部21側から支持膨張部58側にかけて略一定に構成してもよい。
なお、実施形態のエアバッグ20,20Aでは、支持膨張部23,58を、遮蔽本体部21と一体に形成しているが、図12に示すエアバッグ20Bのように、支持膨張部23Bを遮蔽本体部21Bと別体に構成してもよい。このエアバッグ20Bでは、遮蔽本体部21Bのみを袋織りから構成し、支持膨張部23Bを、可撓性を有した織布の周縁を縫着させることにより、袋状とするとともに、周縁を、遮蔽本体部21Bの周縁部42Bに縫着させることにより、遮蔽本体部21Bに連結させている。このようなエアバッグ20Bでは、遮蔽本体部21Bから部分的に突出する支持膨張部23Bを、遮蔽本体部と一体に形成する場合と比較して、支持膨張部の周囲に発生して廃棄処分されることとなる残材を考慮しなくともよいことから、エアバッグ20Bを構成する基材の歩留まりを良好とすることが可能となる。
また、実施形態のエアバッグ20では、支持膨張部23は、窓W1の上方の領域のみに、配置されているが、支持膨張部の配置領域はこれに限られるものではなく、エアバッグ20Aのごとく、窓W1,W2の上方の領域に配置させる構成としてもよく、さらには、窓W3の上方の領域に配置させる構成としてもよい。乗員の車外側への移動を的確に抑えるという見地からは、支持膨張部23は、窓の領域に配置させることが好ましく、窓の間に配置されるピラー部の領域には、配置させなくともよい。
さらに、実施形態のエアバッグ20では、支持膨張部23は、膨張完了時に、下縁側をルーフサイドレール部RRから下方に突出して、窓W1の上縁近傍を覆うように、構成されているが、支持膨張部は、窓の領域まで覆う必要はなく、ルーフサイドレール部RRの領域内のみにおいて、車外側をボディ側部材としてのインナパネル2に支持させるように膨張する構成としてもよく、また、逆に、実施形態よりも膨張領域を広くして、下方に突出して窓の車内側を覆うような構成としてもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ20では、支持膨張部23と遮蔽本体部21とを連通させる連通路部38は、後端側の一箇所のみに、形成されているが、連通路部の配置数は1箇所に限られるものではなく、複数配置させる構成としてもよい。また、連通路部を複数配置させる場合、連通路部の配置数によって、支持膨張部内への膨張用ガスの流入開始のタイミング(遮蔽本体部に対する膨張遅延のタイミング)をコントロールすることも可能である。
さらにまた、実施形態のエアバッグ20では、エアバッグ20を折り畳んだ状態では、支持膨張部23は、図2に示すように、折り畳まれた遮蔽本体部21の外周側を覆うように配置されて、遮蔽本体部21とともに折り畳まれていない。そのため、エアバッグ20の膨張初期において、遮蔽本体部21の内部に膨張用ガスを流入させて膨張する際、支持膨張部23を、円滑に、遮蔽本体部21の車外側を覆うように、配置させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、エアバッグの折り畳み前に、支持膨張部を、遮蔽本体部の車外側を覆うように折り返し、遮蔽本体部と一体的に折り畳む構成としてもよい。
さらにまた、実施形態のエアバッグ20では、遮蔽本体部21は、膨張完了時の下縁21bを、ベルトラインBLより上方に位置させるように構成されているが、勿論、遮蔽本体部をベルトラインより下方に位置させるように、構成してもよい。
なお、実施形態では、三列シートタイプの車両を例に採り説明しているが、本発明の頭部保護エアバッグ装置を適用可能な車両はこれに限られるものではなく、二列シートタイプの車両、あるいは、後部座席を備えないタイプの車両にも、本発明を適用可能である。
1…ボディ、
2…インナパネル(ボディ側部材)、
10…エアバッグカバー、
15…インフレーター、
20…エアバッグ、
21…遮蔽本体部、
23,58…支持膨張部、
28…ガス案内流路、
31…保護膨張部、
38,59…連通路部、
39…折返部位、
44,44A,44B…取付部、
G…膨張用ガス、
H…頭部、
P…乗員、
V…車両、
W1,W2,W3…窓、
M…頭部保護エアバッグ装置。

Claims (9)

  1. 車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納され、上縁側を前記車両のボディ側部材に取付固定させて、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて収納部位から下方に突出しつつ前記窓の車内側を覆うように展開する構成のエアバッグを、備える構成とされて、
    該エアバッグが、
    膨張完了時に窓の車内側を覆う遮蔽本体部と、
    該遮蔽本体部と連通されるとともに、膨張完了時に、少なくとも窓の上方の領域において前記遮蔽本体部の上端近傍における車外側に配置される支持膨張部と、
    を備える構成の頭部保護エアバッグ装置であって、
    前記支持膨張部が、前記遮蔽本体部より膨張を遅らせる膨張遅延手段を有して、膨張完了後の前記遮蔽本体部と前記ボディ側部材との間に介在されるように膨張して、前記遮蔽本体部の上端近傍の車外側を支持する構成とされていることを特徴とする頭部保護エアバッグ装置。
  2. 前記支持膨張部と前記遮蔽本体部とが、略筒状の連通路部を介して相互に連通され、
    前記膨張遅延手段が、前記連通路部の領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  3. 前記支持膨張部が、前記連通路部を介して、前記遮蔽本体部から連なるように、形成されるとともに、車両搭載時に、前記連通路部の部位を折り返すことにより、前記遮蔽本体部の車外側に配置される構成とされ、
    前記連通路部における折返部位が、前記膨張遅延手段を構成していることを特徴とする請求項2に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  4. 前記遮蔽本体部が、
    膨張完了時の下端側に配置される保護膨張部と、
    膨張完了時の上端側に、前後方向に略沿って延びるように前後の略全域にわたって配置されるとともに、前記インフレーターから吐出される膨張用ガスを前記保護膨張部の領域に案内するガス案内流路と、
    を、有する構成とされ、
    前記連通路部が、前記エアバッグを平らに展開した状態で、前記ガス案内流路よりも上方となる前記遮蔽本体部の上縁側から上方に突出するように、配置されていることを特徴とする請求項3に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  5. 前記遮蔽本体部が、車外側に前記支持膨張部を配置させる領域において、前記ガス案内流路と前記保護膨張部とを上下方向で連通させる部位を有するように、構成されていることを特徴とする請求項4に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  6. 膨張完了時の前記支持膨張部の上方へのずれ移動を抑制可能なずれ移動抑制手段が、設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  7. 前記エアバッグが、前記遮蔽本体部の上縁側を前記ボディ側部材に取り付けるための取付部を、前後方向に沿って複数個備える構成とされ、
    前記支持膨張部が、少なくとも1つの前記取付部を跨ぐように、前後に長く形成され、
    前記支持膨張部の領域に配置される前記取付部が、前記ずれ移動抑制手段を構成していることを特徴とする請求項6に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  8. 前記連通路部が、前記支持膨張部側に向かって開口幅寸法を狭めるように構成されるとともに、前記折返部位を、前記支持膨張部と前記遮蔽本体部との間となる略中間部位に配置させていることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ装置。
  9. 前記支持膨張部が、前記遮蔽本体部と別体とされていることを特徴とする請求項3〜8のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ装置。
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