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JP2011098645A - キャブマウントブラケットの締結構造及び締結方法 - Google Patents

キャブマウントブラケットの締結構造及び締結方法 Download PDF

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JP2011098645A JP2009254536A JP2009254536A JP2011098645A JP 2011098645 A JP2011098645 A JP 2011098645A JP 2009254536 A JP2009254536 A JP 2009254536A JP 2009254536 A JP2009254536 A JP 2009254536A JP 2011098645 A JP2011098645 A JP 2011098645A
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plate nut
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Kyohei Kobayashi
林 恭 平 小
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UD Trucks Corp
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Abstract

【課題】キャブマウントブラケットを締結する箇所とエンジンマウントを締結する箇所が近接していても、一方の締結部材により、他方の締結作業が阻害されることなく双方の締結作業が容易に遂行できるキャブマウントブラケットの締結構造及び締結方法。
【解決手段】フレーム1上方にキャブマウントブラケット3が締結され、キャブマウントブラケット3の締結位置近傍にエンジンマウント5が締結されており、キャブマウントブラケット3はフランジ部11の上面に載置されており、フランジ部11を貫通して延在する複数の締結用ボルトB11及び当該ボルトに螺合するプレートナット6によりフランジ部11に締結されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のフレームにおける上方のフランジ部に取り付けられるキャブマウントブラケットの取り付け構造と、当該キャブマウントブラケットを車両のフレームにおける上方のフランジ部に取り付ける技術に関する。
貨物自動車のフレームは断面形状がコ字状であり、上下にフランジ部を具備している。係るフレームにおける上方のフランジ部には、キャブ後部を支持する支持部材(キャブマウントゲート)を支持するための部材であるキャブマウントブラケットが締結されている。
ここで、貨物自動車の仕様によっては、キャブマウントブラケット締結部近傍に、エンジン取付用の部材であって、エンジンからの振動を吸収する部材であるエンジンマウントを締結する場合がある。
図10で示すように、フレーム1の上方フランジ部11においてキャブマウントブラケット3を締結した箇所では、キャブマウントブラケット3を締結するためのボルトBが、フレーム1の上方フランジ部11から下方に向かって突出しており、当該突出した部分Beに締結用のナットNが螺合している。
そのため、キャブマウントブラケット3を締結した箇所近傍に、エンジンマウント5を締結する場合には、ボルトBの下方に突出した部分Be或いはそこに螺合したナットNが、エンジンマウント5の締結(或いは、エンジンマウント5の取付)を妨害し、或いは、エンジンマウント5に干渉してしまうという問題が存在する。
これに対して、図11に示すように、最初に、部材4を介してフレーム1にエンジンマウント5を取り付け、その後、キャブマウントブラケット3をフレーム1の上方フランジ部11に締結することが考えられる。
しかし、図11から明らかな様に、フレーム1の上方フランジ部11とエンジンマウント5との隙間は極めて狭い。そのため、キャブマウントブラケット3の締結ボルトBにおけるフランジ部11から下方に向かって突出している部分に、ナットNを螺合させる作業を行なうに際しては、作業者は当該極めて狭い隙間(上方フランジ部11とエンジンマウント5との隙間)に、ナットNを持ったまま指を入れなければならず、ナットNを締結ボルトBに締結する作業が非常に困難である。
なお、図10、図11において、部材4は、エンジンマウントとフレームの間に介装するスペーサである。
その他の従来技術として、フレームに結合したサイドメンバにブラケットを結合し、構造の重量化を伴うことなく、剛性・強度の向上を図ることが出来る車体の前部構造が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)は、上述した問題を解決することを企図するものではない。
特開2009−184619号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、車両のフレームにおける上方のフランジ部において、キャブマウントブラケットを締結する箇所とエンジンマウントを締結する箇所が近接していても、一方の締結部材により、他方の締結作業が阻害されることなく双方の締結作業が容易に遂行できるキャブマウントブラケットの締結構造及び締結方法の提供を目的としている。
本発明のキャブマウントブラケットの締結構造は、車両のフレーム(1)上方に位置するフランジ部(11)にキャブマウントブラケット(3)が締結され、車両のフレーム(1)におけるキャブマウントブラケット(3)の締結位置近傍にエンジンマウント(5)が締結されており、キャブマウントブラケット(3)は前記フランジ部(11)の上面に載置されており、前記フランジ部(11)を貫通して延在する複数の締結用ボルト(B11、B12)及び当該ボルト(B11、B12)に螺合するプレートナット(6)により前記フランジ部(11)に締結されていることを特徴としている。
本発明のキャブマウントブラケット(3)の締結構造において、キャブマウントブラケット(3)を前記フランジ(11)に締結する締結用ボルト(B11、B12)は2本設けられており、キャブマウントブラケット(3)は締結用ボルト(B11、B12)の貫通孔を2つ(31、32)形成しており、前記フランジ部(11)はキャブマウントブラケット(3)の締結用ボルト(B11、B12)の貫通孔(31、32)に対応する貫通孔を2個(14、15)形成しており、前記プレートナット(6)は2個のナット(6n−1、6n−2)を細長い板状の部材(6p)に取り付けた形状となっているのが好ましい。
本発明のキャブマウントブラケットの締結構造(請求項2の締結構造)における締結方法は、
キャブマウントブラケット(3)を車両のフレーム(1)上方に位置するフランジ部(11)の上面に載置して、キャブマウントブラケット(3)における一方の貫通孔(31)及び当該貫通孔(31)に対応する前記フランジ部(11)における一方の貫通孔(14)に第1の締結用ボルト(B11)を挿通して、プレートナット(6)の一方のナット(6n−1)を当該締結用ボルト(B11)と螺合する工程と、
プレートナット(6)を回動して、エンジンマウント(5)がフレーム(1)に締結される領域にプレートナット(6)が干渉しない位置まで移動する第1のプレートナット回動工程と、
エンジンマウント(5)をフレーム(1)に締結する工程と、
プレートナット(6)における他方のナット(締結用ボルトと螺合していないナット6n−2)が、キャブマウントブラケット(3)における他方の貫通孔(締結用ボルトが貫通していない方の貫通孔32)及び前記フランジ(11)における他方の貫通孔(締結用ボルトが貫通していない方の貫通孔15)と整合する位置まで、プレートナット(6)を第1のプレートナット回動工程とは逆方向に回動する第2のプレートナット回動工程と、
キャブマウントブラケット(3)における他方の貫通孔(32)及び前記フランジ(11)における他方の貫通孔(15)に第2の締結用ボルト(B12)を挿通して、第2の締結用ボルト(B12)を回転してプレートナット(6)の他方のナット(6n−2)を当該締結用ボルト(B12)と螺合する工程、
を有していることを特徴としている。
ここで、第2のプレートナット回動工程におけるプレートナット(6)が回動する方向は、締結用ボルトが締結する方向(締まっていく方向:締結用ボルトが緩んでしまうのとは逆の方向)である。
そのため、第2のプレートナット回動工程でプレートナット(6)を回動した際に、プレートナット(6)の一方のナット(6n−1)が緩んでしまうことはない。
上述する構成を具備する本発明によれば、キャブマウントブラケット(3)における一方の貫通孔(31)及び当該貫通孔(31)に対応する前記フランジ部(11)における一方の貫通孔(14)に第1の締結用ボルト(B11)を挿通して、プレートナット(6)の一方のナット(6n−1)を当該締結用ボルト(B11)と螺合した後、プレートナット(6)をエンジンマウント(5)から遠ざける方向に回動している。
そのため、エンジンマウント(5)がフレーム(1)に締結される領域にはプレートナット(6)が存在せず、エンジンマウント(5)をフレーム(1)に締結する際に、プレートナット(6)が干渉或いは妨害してしまうことが防止される。
そして本発明によれば、エンジンマウント(5)をフレーム(1)に締結した後に、プレートナット(6)を回動して、プレートナット(6)における他方のナット(締結用ボルトと螺合していないナット6n−2)を、キャブマウントブラケット(3)における他方の貫通孔(締結用ボルトが貫通していない方の貫通孔32)及び前記フランジ(11)における他方の貫通孔(締結用ボルトが貫通していない方の貫通孔15)と整合せしめている。
そのため、第2の締結用ボルト(B12)をキャブマウントブラケット(3)における他方の貫通孔(14)及び前記フランジ(11)における他方の貫通孔(15)に挿通して、第2の締結用ボルト(B12)を回転すれば、プレートナット(6)の他方のナット(6n−2)を当該締結用ボルト(B12)と螺合することが出来る。
ここで、第2の締結用ボルト(B12)を回転する際には、既に反対側が第1の締結用ボルトB11で拘束されているため、プレートナット(6)がいわゆる「連れ回り」を起こしてしまうことはない。
そして、プレートナット(6)が連れ回りしないため、本発明によれば、キャブマウントブラケット(3)の上方から第2の締結用ボルト(B12)を回転する(締め込む)ことにより、第2の締結用ボルト(B12)が、プレートナット(6)における他方のナット(6n−2)と螺合する。
そのため、エンジンマウント(5)をフレーム(1)に締結した後であっても、従来技術のように、エンジンマウント(1)とフレーム(1)上方のフランジ部(11)との間の極めて狭い隙間に作業者が単独のナットを摘んだ指を入れなくても、第2の締結用ボルト(B12)をナット(プレートナット6における他方のナット6n)に容易に螺合させることが出来る。
本発明の実施形態の分解斜視図である。 実施形態で、フレーム上方のフランジ部上面にキャブマウントブラケットを載置する工程を示す斜視図である。 実施形態で用いられるプレートナットを示す斜視図である。 実施形態で、プレートナットの一方のナットを締結用ボルトと螺合する工程を示す斜視図である。 実施形態で、フレームにエンジンマウントを取り付ける工程を示す正面図である。 図5の上面図である。 図5のX−X断面矢視図である。 プレートナットを回動して、プレートナットの他方のナットを締結用ボルトと螺合する工程を示す斜視図である。 実施形態で、フレームにキャブマウントブラケット及びエンジンマウントを取り付けた状態を示す正面図である。 従来技術におけるキャブマウント締結構造を示す側面図である。 従来技術におけるキャブマウント締結構造であって、図10とは異なる構造を示す側面図。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両右側のフレームにおけるキャブマウント及びエンジンマウントの締結部を分解した状態で示しており、図1の左方が車両の前方となる。
図1では、キャブマウントブラケット3をフレーム1の上方フランジ11の適所に載置し、キャブマウントブラケット3の取り付け孔31及びフレーム1のフランジ11の取り付け孔14(図2参照)にボルトB11を挿通し、プレートナット6の溶接ナット6n−1と螺合した状態(プレートナット6の仮止め状態)を示している。
図示の実施形態に係るキャブマウント締結構造は、図1において、車両(全体は図示せず)のフレーム1の上方におけるフランジ部(上方フランジ部)11に、キャブマウントブラケット3が締結されている。
2本の締結用ボルトB11、B12(図1では締結用ボルトB12は図示されていない)は、フレーム1の上方フランジ部11及び補強部材2の上方フランジ部21を貫通して、フレーム1の上方フランジ部11の下方(或いは、補強部材2の上方フランジ部21の下面)で、プレートナット6と螺合することにより、キャブマウントブラケット3をフレーム1に締結している。
フレーム1において、キャブマウントブラケット3が締結されている箇所近傍の内側には、エンジンマウント5がスペーサ4を介して締結されている。
図2は、フレーム1と、補強部材2と、キャブマウントブラケット3との位置関係と、キャブマウントブラケット3の構造を示している。
フレーム1は断面形状がコ字状であり、上方フランジ部11、下方フランジ部12、ウェブ13を有している。
フレーム1内には、コ字状断面を有する補強部材(レインフォースメント)2が、フレーム1内面(上方フランジ部11及び下方フランジ部12の大部分と、ウェブ13内面の全域)を覆うように取り付けられている(図6参照)。
図2において、符号22は補強部材2の下方フランジ部を示し、符号23は補強部材2のウェブを示している。なお、図2において、補強部材2の上方フランジ部の図示は省略している。
図2で示すように、キャブマウントブラケット3は断面がL字状であり、水平部3bと垂直部3vを有している。
水平部3bは、車両の幅方向(車両の左右方向)に延在しており、取り付け用ボルト孔31、32が形成されている。
垂直部3vには、図示しないキャブマウントゲートの側部を取り付けるためのボルト孔34が2箇所に設けられている。
キャブマウントブラケット3はフレーム1に対して、キャブマウントブラケット3の垂直部3vにおける車両の幅方向外側の面(図2では示されていない側の面)は、フレーム1の外側面(図2では示されていない側の面)と一致するように(面一となるように)配置されて、締結される。
フレーム1の上方フランジ部11には、キャブマウントブラケット3の取り付け用ボルト孔31に整合する貫通孔14と、取り付け用ボルト孔32に整合する貫通孔15が形成されている。ここで、貫通孔14、15は、補強部材2をも貫通している。換言すれば、補強部材2には、貫通孔14、15に整合した明示しない貫通孔が形成されている。
図3において、プレートナット6は、短冊形の板状部材6pと、2つの溶接ナット6n、6nを有している。ここで、プレートナット6は、長手方向(図3の左右方向)に延在する仮想中心線について対称な形状であり、且つ、長手方向に延在する仮想中心線と直交する板幅方向に延在する仮想中心線についても対称な形状である。
2つの溶接ナット6n、6nの取り付けピッチは、キャブマウントブラケット3の取り付け用ボルト孔31、32のピッチと等しい。
板状部材6pにおける溶接ナット取り付け面の反対側の面において、溶接ナット6n、6nの取り付け位置に整合する位置には、貫通孔6h、6hが形成されている。
本明細書では、必要に応じて、2つの溶接ナット6nの一方を符号6n−1で示し、他方を符号6n−2で示す。キャブマウントブラケット3の締結完了後、溶接ナット6n−1が取り付け用ボルト孔31に整合し、溶接ナット6n−2が取り付け用ボルト孔32に整合する。
図1において、スペーサ4は、フレーム1のウェブ13における車両内側(図1で示されている側)に取り付けられている。そしてスペーサ4には、取り付け孔の列が3列設けられている。
スペーサ4における取り付け孔の列は、図1の左側(車両前方)から右側(車両後方)に向かって、符号41、42、43で示されている。
スペーサ4における取り付け孔の列41、42、43には、各々、3箇所の取り付け孔が形成されている。図示の実施形態では、取り付け孔の列41、42、43において、各々の列における3箇所の取り付け孔の上下方向位置は同一となっている。
エンジンマウント5は、背板51、クッションラバー52、エンジン取り付け部材53を有している。
背板51には、合計6箇所の取り付け孔510が形成されている。6箇所の取り付け孔510は、スペーサ4の取り付け孔の列42、43の取り付け孔と整合している。
6本のボルトB3は、6箇所の取り付け孔510と、スペーサ4の取り付け孔列42、43における6個の取り付け孔とを貫通して、フレーム1に取り付けられる。明確には図示されていないが、6本のボルトB3はフレーム1の外面側(図1では示されていない側)において、図示しないナットと螺合する。それにより、エンジンマウント5は、フレーム1に締結される。
次に、図4〜図9を参照して、図1から図3の締結構造によって、フレーム1に、キャブマウントブラケット3とエンジンマウント5を締結する手順を説明する。
なお、図4〜図9で示す締結方法では、車両の右側のフレーム1についてのみ説明する。車両の左側のフレームに関しては、図示の実施形態の締結構造とはフレーム1に対して左右対称となる。締結方法については、図示の実施形態の場合と同様である。
図4では、3本の取り付けボルトB2により、フレーム1のウェブ13にスペーサ4が取り付けられている。取り付けボルトB2は、取り付け孔の列41の3つの取り付け孔を貫通しており、フレーム1の外面側(図4では示されていない側)において、図示しないナットと螺合している。
図4で示す工程において、キャブマウントブラケット3を、フレーム1の上方フランジ部11に載置する。その際に、上方フランジ部11に形成された取り付け孔14、15(図2参照)に、キャブマウントブラケット3の取り付け孔31、32が整合するように載置される。
次に、締結用ボルトB11を、キャブマウントブラケット3の取り付け孔31にワッシャWを介して挿通し、上方フランジ部11と補強部材2の上方フランジ(図4では図示せず)を貫通させる。そして、締結用ボルトB11の先端をプレートナット6の溶接ナット6n−1に螺合させる。これにより、キャブマウントブラケット3はフレーム1に仮止めされる。
図4において、プレートナット6における溶接ナット6n−2(プレートナット6の他方のナット)が溶接されている側の端部は、フレーム1のフランジ11よりも車両中心側(図4における手前側)に突出している。
図5〜図7で示す工程では、プレートナット6の溶接ナット6n−2が溶接されている側の端部を、締結用ボルトB11を回転中心として、車両前方側(図5、図6の左方)に回動させる(矢印Rの動作)。
このようにすることにより、図5、図7で明らかなように、エンジンマウント5がスペーサ4に取り付けられる領域にはプレートナット6が存在せず、エンジンマウント5の取付(或いは締結)に際して、プレートナット6が干渉することはなくなる。
そのような状態(プレートナット6が干渉しない状態)で、6本の取り付けボルトB3(図7参照)をスペーサ4の取り付け孔列42、43(図4参照)の取り付け孔を貫通して、フレーム1のウェブ13の車両外方(図6の上方)でナットN3に螺合させれば、エンジンマウント5をフレーム1に取り付けることが出来る。
図8の工程では、プレートナット6における溶接ナット6n−2が溶接してある側の端部を、反時計方向(矢印R方向)に回動させる。図示の実施形態において、プレートナット6を矢印R方向に回動すると、締結用ボルトB11が増し締めされることはあっても、緩んでしまうことはない。
そして、溶接ナット6n−2の中心が、キャブマウントブラケット3の取り付け孔32の中心と整合するまで、プレートナット6を回動して、フレーム1に押し込む。
そして、締結用ボルトB12を、ワッシャW、キャブマウントブラケット3の取り付け孔32に挿通し、更にプレートナット6の溶接ナット6n−2に螺合させ、締結用ボルトB12を適正トルクで締め付ける。
図8において、符号6xは、回動中のプレートナット6を示している。
図9は、キャブマウントブラケット3が、締結用ボルトB11、B12によって、完全にフレーム1の上方フランジ部11に締結された状態を示している。
そして、図9で示す状態では、エンジンマウント5をフレーム1に締結されている。
図示の実施形態によれば、キャブマウントブラケット3の貫通孔31及びフレームの上方フランジ部11における貫通孔14に締結用ボルトB11を挿通して、プレートナット6の一方の溶接ナット6n−1を締結用ボルトB11と螺合した後、プレートナット6を回動している。
そのため、エンジンマウント5をフレーム1に締結する際にはプレートナット6が存在しないので、エンジンマウント5をフレーム1に締結する領域で、プレートナット6が干渉してしまうことや、エンジンマウント5の締結作業を妨害してしまうことが防止される。
また、図示の実施形態によれば、エンジンマウント5をフレーム1に締結した後に、プレートナット6を回動して、プレートナット6の締結用ボルトB11と螺合していない溶接ナット6n−2を、キャブマウントブラケット3の貫通孔貫通孔32及び上方フランジ部11における貫通孔15と整合せしめている。
そのため、締結用ボルトB12をキャブマウントブラケット3の貫通孔14及び上方フランジ部11における貫通孔15に挿通して、締結用ボルトB12を回転すれば、プレートナット6の溶接ナット6n−2を締結用ボルトB12と螺合することが出来る。
ここで、貫通孔15と整合する位置まで、プレートナット6を回動させるには、例えば、作業者がフレーム1上方から目視しながら、指先でプレートナット6における溶接ナット6n−2側端部を、フランジ部11の内側まで押し込み、プレートナット6における溶接ナット6n−2と、キャブマウントブラケット3の貫通孔32と、フランジ11における貫通孔15が整合するように、調整すればよい。
図示の実施形態によれば、キャブマウントブラケット3の上方から、締結用ボルトB12を単に工具等で回すだけで、締結用ボルトB12が、プレートナット6における溶接ナット6n−2と螺合する。プレートナット6の一方のナット6n−1が締結用ボルトB11と既に螺合しており、締結用ボルトB12を回転しても、プレートナット6が連れ回りすることがない。
そして図示の実施形態によれば、エンジンマウント5をフレーム1に締結した後であっても、締結用ボルトB12をプレートナット6における溶接ナット6n−2に容易に螺合させることが出来る。
従来技術のように、エンジンマウント1とフレーム1上方のフランジ部11との間の極めて狭い隙間に作業者がナットを摘んだ指を入れる必要がない。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
1・・・フレーム
2・・・補強部材
3・・・キャブマウントブラケット
4・・・スペーサ
5・・・エンジンマウント
6・・・プレートナット
11・・・上方フランジ部
31、32・・・取り付け用ボルト孔
B2、B3・・・取り付けボルト
B11、B12・・・締結用ボルト

Claims (4)

  1. 車両のフレーム上方に位置するフランジ部にキャブマウントブラケットが締結され、車両のフレームにおけるキャブマウントブラケットの締結位置近傍にエンジンマウントが締結されており、キャブマウントブラケットは前記フランジ部の上面に載置されており、前記フランジ部を貫通して延在する複数の締結用ボルト及び当該ボルトに螺合するプレートナットにより前記フランジ部に締結されていることを特徴とするキャブマウントブラケットの締結構造。
  2. キャブマウントブラケットを前記フランジに締結する締結用ボルトは2本設けられており、キャブマウントブラケットは締結用ボルトの貫通孔を2つ形成しており、前記フランジ部はキャブマウントブラケットの締結用ボルトの貫通孔に対応する貫通孔を2個形成しており、前記プレートナットは2個のナットを細長い板状の部材に取り付けた形状となっている請求項1のキャブマウントブラケットの締結構造。
  3. 請求項2のキャブマウントブラケットの締結構造における締結方法において、
    キャブマウントブラケットを車両のフレーム上方に位置するフランジ部の上面に載置して、キャブマウントブラケットにおける一方の貫通孔及び当該貫通孔に対応する前記フランジ部における一方の貫通孔に第1の締結用ボルトを挿通して、プレートナットの一方のナットを当該締結用ボルトと螺合する工程と、
    プレートナットを回動して、エンジンマウントがフレームに締結される領域にプレートナットが干渉しない位置まで移動する第1のプレートナット回動工程と、
    エンジンマウントをフレームに締結する工程と、
    プレートナットにおける他方のナットが、キャブマウントブラケットにおける他方の貫通孔及び前記フランジにおける他方の貫通孔と整合する位置まで、プレートナットを第1のプレートナット回動工程とは逆方向に回動する第2のプレートナット回動工程と、
    キャブマウントブラケットにおける他方の貫通孔及び前記フランジにおける他方の貫通孔に第2の締結用ボルトを挿通して、第2の締結用ボルトを回転してプレートナットの他方のナットを当該締結用ボルトと螺合する工程、
    を有していることを特徴とする締結方法。
  4. 第2のプレートナット回動工程におけるプレートナットが回動する方向は、第2の締結用ボルトが締結する方向である請求項3の締結方法。
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