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JP2011097542A - 画素欠陥検出補正装置、撮像装置、画像欠陥検出補正方法、およびプログラム - Google Patents

画素欠陥検出補正装置、撮像装置、画像欠陥検出補正方法、およびプログラム Download PDF

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JP2011097542A JP2009252447A JP2009252447A JP2011097542A JP 2011097542 A JP2011097542 A JP 2011097542A JP 2009252447 A JP2009252447 A JP 2009252447A JP 2009252447 A JP2009252447 A JP 2009252447A JP 2011097542 A JP2011097542 A JP 2011097542A
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Abstract

【課題】同色隣接画素に大きな値の画素が存在する場合であっても画素欠陥を検出することが可能な画素欠陥検出補正装置、撮像装置、画素欠陥検出補正方法、およびプログラムを提供する。
【解決手段】注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得する平均値取得部173と、平均値取得部による平均値を基に欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する欠陥判定部175と、を有し、欠陥判定部175は、欠陥検出対象画素の画素値と、平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、CCD,CMOSセンサなどの固体撮像素子における欠陥画素を検出し補償する機能を有する画素欠陥検出補正装置、撮像装置、画素欠陥検出補正方法、およびプログラムに関するものである。
一般に、CCD(Charge Coupled Device),CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの固体撮像素子には、欠陥画素が生じることが知られている。
固体撮像素子において、半導体の局部的な結晶欠陥などによる異常な撮像信号を出力する欠陥画素を生じ、これに起因する画質劣化を生じることが知られている。
これらには、たとえば黒傷欠陥画素や白傷欠陥画素などがある。
すなわち、固体撮像素子の画素欠陥には、正常信号レベルに一定量の電荷が加算される白欠陥と、一定の比率で信号レベルが低下もしくは常に0前後の信号レベルを出力する黒欠陥がある。
これら欠陥は画像出力時に画質劣化をもたらすため、様々な欠陥検出補正方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
一般に、注目する画素が欠陥かどうか判定するためには、ある閾値を設定しその閾値を超えた場合に欠陥と判定する。
通常技術ではその閾値に、同色隣接もしくは異色隣接の8画素の最大値および最小値に外部設定可能な係数を掛けた値を利用するのが一般的である。
特許第3747909号
ところが、上記した欠陥検出方法では、注目画素の隣接周辺に高輝度画素、たとえば光が反射する部分が存在した場合、欠陥判定する閾値にその高輝度画素信号レベルが利用されるため、たとえ注目画素が欠陥である場合でも欠陥として認識できない場合がある。
さらに、そうした欠陥は極めて目立つ傾向がある。
たとえば特許文献1に記載の技術では、同色/異色隣接画素の最大値と最小値に係数を掛けたものを欠陥判定の閾値に利用しており、特に欠陥判定の対象となる画素の近傍に輝度値の高い画素が存在する場合は欠陥判定ができない可能性がある。
また、この技術では、相関を利用しているが、縦方向の色差や輝度は考慮されておらず演算が煩雑になる傾向がある。
本発明は、同色隣接画素に大きな値の画素が存在する場合であっても画素欠陥を検出することが可能な画素欠陥検出補正装置、撮像装置、画素欠陥検出補正方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の第1の観点の画素欠陥検出補正装置は、注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得する平均値取得部と、少なくとも上記平均値取得部による平均値を基に上記欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する欠陥判定部と、を有し、上記欠陥判定部は、上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する。
本発明の第2の観点の撮像装置は、被写体像を撮像する撮像素子を含む画素部と、上記撮像素子からの画像データを受けて画素欠陥検出補正処理を行う画素欠陥検出補正装置と、を有し、上記画素欠陥検出補正装置は、注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得する平均値取得部と、少なくとも上記平均値取得部による平均値を基に上記欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する欠陥判定部と、を含み、上記欠陥判定部は、上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する。
本発明の第3の観点の画素欠陥検出補正方法は、注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得する平均値取得ステップと、上記平均値取得ステップによる平均値を基に上記欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する欠陥判定ステップと、を有し、上記欠陥判定ステップにおいては、上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する。
本発明の第4の観点は、注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得機能により取得する平均値取得処理と、上記平均値取得処理による平均値を基に上記欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定機能により判定する欠陥判定処理と、を有し、上記欠陥判定処理においては、上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する画素欠陥検出補正処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明によれば、同色隣接画素に大きな値の画素が存在する場合であっても画素欠陥を検出することができる。
本発明の実施形態に係る画素欠陥検出補正装置を適用した撮像装置の構成例を示すブロック図である。 画素配列例としてベイヤ配列を示す図である。 本実施形態に係る画素部の単位画素の構成例を示す回路図である。 図1に示される画素部の構成例を示す図である。 本実施形態に係る欠陥検出補正回路の構成例を示す図である。 ベイヤ配列上の5画素×5画素の処理領域の一例を示す図である。 同色隣接画素の説明図である。 異色隣接画素の説明図である。 本実施形態に係る図5の欠陥検出補正回路の欠陥検出補正処理のフローチャートを示す図である。 本実施形態に係る欠陥検出補正回路の第2の構成例を示す図であって、異色隣接画素の平均値を、最大値、最小値を除いた6画素平均とする欠陥検出補正回路を示す図である。 本実施形態に係る図10の欠陥検出補正回路の欠陥検出補正処理のフローチャートを示す図である。 実計算例を記載して示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に関連付けて説明する。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.撮像装置の全体構成例
2.画素部の構成例
3.欠陥検出補正回路の構成例
4.欠陥検出補正処理の説明
<1.撮像装置の全体構成例>
図1は、本発明の実施形態に係る画素欠陥検出補正装置を適用した撮像装置の構成例を示すブロック図である。
本撮像装置10は、図1に示すように、光学系11、および固体撮像素子としてのCMOSイメージセンサ12を有する。
光学系11は、被写体像を撮像素子12の撮像面に結像する。
CMOSイメージセンサ12は、画素部13、アナログフロントエンド部(AFE:Analogue Front End)14、アナログデジタルコンバータ(ADC:Analogue to Digital Converter)15、および前処理部16を有する。
CMOSイメージセンサ12は、本発明の実施形態に係る画素欠陥検出補正方法を採用した欠陥検出補正回路17、後処理部18、および機能制御・タイミング制御部19を有する。
画素部13は、CMOSセンサにより形成され、複数の単位画素がマトリクス状に配列されている。
画素部13は、その画素配列として、たとえば図2に示したようにベイヤ配列が採用される。
図3は、本実施形態に係る画素部13の単位画素の構成例を示す回路図である。
図3は、本実施形態に係る4つのトランジスタで構成されるCMOSイメージセンサの画素の一例を示している。
各画素回路130は、図3に示すように、たとえばフォトダイオードからなる光電変換素子131を有する。
そして、画素回路130は、この1個の光電変換素子131に対して、転送トランジスタ132、リセットトランジスタ133、増幅トランジスタ134、および選択トランジスタ135の4つのトランジスタを能動素子として有する。
光電変換素子131は、入射光をその光量に応じた量の電荷(ここでは電子)に光電変換する。
転送トランジスタ132は、光電変換素子131とフローティングディフュージョンFDとの間に接続され、転送制御線LTxを通じてそのゲート(転送ゲート)に制御信号である送信信号TGが与えられる。
これにより、転送トランジスタ132は、光電変換素子131で光電変換された電子をフローティングディフュージョンFDに転送する。
リセットトランジスタ133は、電源ラインLVDDとフローティングディフュージョンFDとの間に接続され、リセット制御線LRSTを通してそのゲートに制御信号であるリセット信号RSTが与えられる。
これにより、リセットトランジスタ133は、フローティングディフュージョンFDの電位を電源ラインLVDDの電位にリセットする。
フローティングディフュージョンFDには、増幅トランジスタ134のゲートが接続されている。増幅トランジスタ134は、選択トランジスタ135を介して信号線LSGNに接続され、画素部外の定電流源136とソースフォロアを構成している。
そして、選択制御線LSELを通してアドレス信号に応じた制御信号である選択信号SELが選択トランジスタ135のゲートに与えられ、選択トランジスタ135がオンする。
選択トランジスタ135がオンすると、増幅トランジスタ134はフローティングディフュージョンFDの電位を増幅してその電位に応じた電圧を信号線LSGNに出カする。信号線LSGNを通じて、各画素から出力された電圧は、読み出し回路であるAFE14に出カされる。
これらの動作は、たとえば転送トランジスタ132、リセットトランジスタ133、および選択トランジスタ135の各ゲートが行単位で接続されていることから、1行分の各画素について同時に行われる。
画素部13は、画素アレイ部に配線されているリセット制御線LRST、転送制御線LTx、および選択制御線LSELが一組として画素配列の各行単位で配線されている。
これらのリセット制御線LRST、転送制御線LTx、および選択制御線LSELは、図示しない垂直走査回路により駆動される。
また、出力信号線LSGNは、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)回路等を含む読み出し回路に接続される。
本実施形態では、CDS回路機能をAFE14に持たせている。
欠陥検出補正回路17は、前処理部16でデジタル信号処理を受けた画像デジタル信号に欠陥画素信号が存在する場合には、後で詳述する欠陥画素検出補正方法により欠陥画素信号を補正し、補正後のデジタル信号を後処理部18に出力する。
本実施形態の欠陥検出補正回路17は、欠陥判定処理に、隣接する異色8画素の平均値を利用して欠陥判定に利用する閾値を算出する機能を有する。
また、欠陥検出補正回路17は、欠陥判定処理に、隣接する異色8画素のうち最大値および最小値を除いた6画素の平均値を利用して欠陥判定閾値を算出する機能を有する。
また、欠陥検出補正回路17は、欠陥判定処理に、隣接する異色8画素のうち最大値および最小値を除いた6画素の平均値を利用して欠陥判定閾値を算出し、カラーフィルタごとに閾値を可変にできる機能を有する。
欠陥検出補正回路17は、さらに隣接する同色8画素の最大値および最小値を利用して欠陥判定閾値を算出する機能を有する。
また、欠陥検出補正回路17は、さらに隣接する同色8画素のうち最大値および最小値を除いた2番目の最大値および2番目の最小値を利用して欠陥判定閾値を算出する機能を有する。
以下に、撮像装置10の機能の概要を説明した後、画素部の具体的な構成例、および欠陥検出補正回路17の具体的な構成および機能について説明する。
[撮像装置の機能の概要]
被写体から得られた入射光は、光学系11を介して、CMOSイメージセンサ12の画素部13に入力される。
画素部13において光電変換されて電気信号となり、AFE14に入力される。入力された電気信号はAFE14により、相関二重サンプリング処理、自動利得制御処理(AGC:Auto Gain Control)が行われた電気信号として出力される。
AFE14から出力された電気信号はADC15にてA/D変換処理が行われデジタル信号として出力される。
そのデジタル信号は前処理部16にて種々のデジタル処理が行われ、欠陥検出補正回路17に出力される。
そのデジタル信号に欠陥画素信号が存在する場合には、欠陥検出補正回路17にて後述する欠陥画素検出補正方法により欠陥画素信号が補正され、補正後のデジタル信号が出力される。
そのデジタル信号は後処理部18に入力され、種々のデジタル処理が行われ、出力される。そのデジタル信号がCMOSイメージセンサ12の出力信号となる。
なお、機能制御・タイミング制御部19にて、CMOSイメージセンサ12の各部の制御動作が行われる。
<2.画素部の構成例>
図4は、図1に示される画素部13の構成例を示す図である。
画素部13は、図4に示すように、RGBの何れかの色のフィルタを有する複数の有効画素31を有する有効画素領域21と、ブランキング領域22および23とを有する。
ブランキング領域22は、複数のオプティカルブラック(OB:Optical Black)画素32を有するOB画素領域25と複数のダミー画素33を有するダミー画素領域24とを有する。
有効画素領域21は、有効画素31として、R(赤色)透過フィルタの画素PX10、B(青色)透過フィルタの画素PX11、G(緑色)透過のフィルタの画素PX12を含み、これらがマトリクス状に配列されている。
有効画素領域21は、R透過フィルタの画素PX10とG透過フィルタの画素PX12とを水平方向(X方向)に交互に繰り返す第1フィルタ行FLT11を有する。
有効画素領域21は、G透過フィルタの画素PX12とB透過フィルタの画素PX11とを水平方向に交互に繰り返す第2フィルタ行FLT12を有する。
有効画素領域21は、この第1フィルタ行FLT11と第2フィルタ行FLT12が垂直方向(Y方向)に交互に繰り返し配置されている。
第1フィルタ行FLT11のG透過フィルタの画素PX12と第2フィルタ行FLT12のG透過フィルタの画素PX12とは、垂直方向に重ならないように配置されている。このフィルタ配列は一般的にベイヤ配列として用いられている。
また、OB画素32を遮光状態にしているOB行OPB11には、RGBのフィルタを有する有効画素31と同様に欠陥画素が存在する可能性がある。
ダミー画素行DMY11には欠陥が存在しない。
これらの画素出力は、ダミー画素行DMY11が複数行、OB行OPC11が複数行、第1フィルタ行FLT11と第2フィルタ行FLT12が交互の順番で出力される。
本実施形態に係る欠陥検出補正処理は、OB行OPB11の複数行および有効画素領域21の複数行で行われる。
<3.欠陥検出補正回路の構成例>
図5は、本実施形態に係る画素欠陥検出補正装置としての欠陥検出補正回路17の構成例を示す図である。
図6は、ベイヤ配列上の5画素×5画素の処理領域の一例を示す図である。
図7は、同色隣接画素の説明図である。
図8は、異色隣接画素の説明図である。
欠陥検出補正回路17は、図5に示すように、ラインバッファ171、検出部としての同色隣接画素データ最大値および最小値検出部172、平均値取得部としての異色隣接画素データ平均値算出部173、および欠陥画素補正値算出部174を有する。
欠陥検出補正回路17は、欠陥判定部175、閾値および係数設定部176、および欠陥画素置換部177を有する。
ラインバッファ171は、4ライン分のメモリで構成され、画素部13から出力されるベイヤ配列信号SIMを、図6に示すように注目する画素(欠陥検出対象画素DJPX)を中心とした(水平方向5画素)×(垂直方向5画素)の処理領域PRCAを生成する。
ラインバッファ171は、生成した処理領域PRCAの情報を含む信号S171を同色隣接画素データ最大値および最小値検出部172、異色隣接画素データ平均値算出部173、および欠陥画素補正値算出部174に出力する。
ここで、水平方向は図6の座標系のX方向であり、垂直方向はY方向である。
同色隣接画素データ最大値および最小値検出部172は、図7に示すような同色隣接画素A〜I(Eを除く)の中から最大値MAXおよび最小値MINを選択(検出)する。
ここで図7の符号Eで示す画素は、欠陥検出対象画素DJPXである。
同色隣接画素データ最大値および最小値検出部172は、この検出結果を信号S172として欠陥判定部175に出力する。
なお、同色隣接画素データ最大値および最小値検出部172は、欠陥検出対象画素を除く同色隣接画素の画素値から最大値および最小値を除いた2番目の最大値および2番目の最小値を検出するように構成することも可能である。
異色隣接画素データ平均値算出部173は、図8に示すような異色隣接画素A′〜I′(Eを除く)の平均値を算出する。
異色隣接画素データ平均値算出部173は、算出結果を信号S173として欠陥判定部175に出力する。
欠陥画素補正値算出部174は、欠陥検出対象画素DJPXが欠陥である場合に置換する画素値を算出する。
欠陥画素補正値算出部174は、算出した画素値を信号S174として欠陥画素置換部177に出力する。
欠陥判定部175は、外部から閾値および係数設定部176を介して設定された同色隣接画素SCAPの最大値MAXおよび最小値MINに掛ける係数CMAX,CMINを、前段の同色隣接画素データ最大値および最小値検出部172の出力値に乗算する。
欠陥判定部175は、異色隣接画素DCAPの平均値AVRに対する閾値JVthを、異色隣接画素データ平均値算出部173の出力である平均値AVRに加算および減算する。
欠陥判定部175は、乗算結果および加算結果を閾値として各々欠陥検出対象画素DJPX(E)と比較し、欠陥画素かどうかを判定する。
具体的には、欠陥判定部175は以下条件を判定する。一つでも該当する場合に欠陥検出対象画素Eが欠陥画素であるとして判定する。
[条件1:同色隣接画素比較]
MAX × CMAX < VLE
MIN × CMIN > VLE
ここで、MAXは同色隣接画素最大値を、CMAXは同色最大値判定係数を、MINは同色隣接画素最小値を、CMINは同色最小値判定係数を、VLEは欠陥検出対象画素Eの画素値をそれぞれ示している。
[条件2:異色隣接画素比較]
VLE < AVR − JVth
AVR + JVth < VLE
ここで、VLEは欠陥検出対象画素Eの画素値を、AVRは異色隣接画素平均値を、JVthは異色判定閾値をそれぞれ示している。
欠陥判定部175は、判定結果を信号S175として欠陥画素置換部177に出力する。
欠陥画素置換部177は、欠陥判定部175の出力に応じて、欠陥検出対象画素Eの画素値VLEを、欠陥画素補正値算出部174により算出された欠陥画素補正値と置き換える。
欠陥画素置換部177は、補正データを含む画像信号を信号S17として出力する。
ここで、異色判定閾値JVthは、カラーフィルタ毎に設定を変えても良いし、その設定も色温度に応じて可変にしても良い。
その場合、上記第2条件は以下の条件2aとして処理する。
[条件2a:異色隣接画素比較(カラーフィルタ重み付け)]
VLE < AVR − JVth×WRGB
AVR + JVth×WRGB <VLE
ここで、前述したように、VLEは欠陥検出対象画素Eの画素値を、AVRは異色隣接画素平均値を、JVthは異色判定閾値をそれぞれ示している。そして、WRGBはRGB毎の重み付け値を示している。
<4.欠陥検出補正処理の説明>
図9は、本実施形態に係る図5の欠陥検出補正回路の欠陥検出補正処理のフローチャートを示す図である。
[ステップST101]
ステップST101では、まず、ラインバッファ171で画素部13から出力されるベイヤ配列信号SIMから、注目する画素(欠陥検出対象画素DJPX)を中心とした(水平方向5画素)×(垂直方向5画素)の処理領域PRCAが生成される。
ラインバッファ171で生成された処理領域PRCAの情報を含む信号S171が、同色隣接画素データ最大値および最小値検出部172、異色隣接画素データ平均値算出部173、および欠陥画素補正値算出部174に出力される。
同色隣接画素データ最大値および最小値検出部172において、図7に示すような同色隣接画素A〜I(Eを除く)の中から最大値MAXおよび最小値MINが検出される。
この検出結果は信号S172として欠陥判定部175に供給される。
[ステップST102]
ステップST102では、欠陥判定部175において、閾値および係数設定部176を介して設定された同色隣接画素SCAPの最大値MAXおよび最小値MINに掛ける係数CMAX,CMINが、供給された最大値MAXおよび最小値MINに乗算される。
ここでは,係数を乗算する(掛ける)処理だけでなく、外部から閾値を設定し加算もしくは減算しても良い。
また、最大値および最小値に対して処理するのではなく、最大値と最小値の差に対して係数を掛け、閾値を加算または減算しても良い。その場合、条件1は以下の条件1aになる。
[条件1a:同色隣接画素比較]
DFMXMN × CDFMXMN +MAX < VLE
MIN−DFMXMN × CDFMXMN > VLE
ここで、DFMXMNは最大値と最小値の差を、CDFMXMNは最大最小差分係数を、MAXは最大値を、VLEは欠陥検出対象画素Eの画素値をそれぞれ示している。
[ステップST103]
ステップST103では、欠陥判定部175において、乗算結果が条件1を満足するか否かが判断される。
なお、ステップST103においては、上記した条件1もしくは条件1aを判定する。あるいは、条件1および条件1aの両方を判定しても良い。
[ステップST104]
ステップST103において条件1を満足しないと判断すると、ステップST104では、欠陥判定部175において、異色隣接画素データ平均値算出部173により異色隣接画素A′〜I′(Eを除く)の平均値が算出される。
この算出された平均値は信号S173として欠陥判定部175に供給される。
[ステップST105]
ステップST105では、欠陥判定部175において、異色隣接画素DCAPの平均値AVRに対する閾値JVthが、異色隣接画素データ平均値算出部173の出力である平均値AVRに加算および減算される。
[ステップST106]
ステップST106では、欠陥判定部175において、乗算結果が条件2を満足するか否かが判断される。
なお、ステップST106においては、上記した条件2もしくは条件2aを判定する。あるいは、条件2および条件2aの両方を判定しても良い。
なお、欠陥判定部175の判定結果は、信号S175として欠陥画素置換部177に供給される。
[ステップST107]
ステップ103で条件1を満足すると判断された場合、またはステップST106で条件2を満足すると判断された場合、ステップST106では、欠陥画素補正値算出部174により欠陥検出対象画素DDPXが欠陥である場合に置換する画素値が算出される。
この画素値は信号S174として欠陥画素置換部177に供給される。
[ステップST108]
ステップST108では、欠陥画素置換部177により欠陥判定部175の出力に応じて、欠陥検出対象画素Eの画素値VLEが、欠陥画素補正値算出部174により算出された欠陥画素補正値と置き換えられる。
[ステップST109]
ステップST109では、ステップST108の処理後の補正データを含む画像信号が信号S17として後段の処理系に出力される。
あるいは、ステップST109では、ステップST106で条件2を満足しないと判断された場合に、補正データを含まない画像信号S17が後段の処理系に出力される。つまりDJPX(E)がそのまま出力される。
なお、ステップST107の処理は、ステップST101、ST102、ST103の前段に行うように移動してもよい。
次に、異色隣接画素の平均値を、最大値、最小値を除いた6画素平均とした時の欠陥検出補正処理系について説明する。
図10は、本実施形態に係る欠陥検出補正回路の第2の構成例を示す図であって、異色隣接画素の平均値を、最大値、最小値を除いた6画素平均とする欠陥検出補正回路を示す図である。
図10の欠陥検出補正回路17Aは、図5の欠陥検出補正回路17の異色隣接データ平均値算出部173が、異色隣接画素データ最大値および最小値検出部173−1と、異色隣接画素データ6画素平均値算出部173−2に置き換えられている。
異色隣接画素データ最大値および最小値検出部173−1は、異色隣接画素A′〜I′(Eを除く)の最大値および最小値を算出する。
異色隣接画素データ最大値および最小値検出部173−1は、算出結果を信号S173−1として異色隣接画素データ6画素平均値算出部173−2に出力する。
異色隣接画素データ6画素平均値算出部173−2は、異色隣接画素A′〜I′(Eを除く8画素)から最大値と最小値の2つの画素を除く6画素の平均値を算出する。
異色隣接画素データ6画素平均値算出部173−2は、算出結果を欠陥判定部175に出力する。
図10の欠陥検出補正回路17Aのその他の構成および機能は、図5の欠陥検出補正回路17と同様である。
図11は、本実施形態に係る図10の欠陥検出補正回路の欠陥検出補正処理のフローチャートを示す図である。
図11の処理は、図9のステップST104の処理が、ステップST104−1とST104−2の処理に置き換えられている。図11の処理は、それ以外は図9の処理と同様である。
ステップST104−1は、異色隣接画素データ最大値および最小値検出部173−1の処理である。
ステップST104−2は、異色隣接画素データ6画素平均値算出部173−2の処理である。
このように、異色隣接画素の平均値を、最大値、最小値を除いた6画素平均とすることで、異色隣接画素に欠陥画素が存在する場合の欠陥件検出精度を上げることができる。
なお、図1の画素部13は、図4に示すような単板式の撮像素子に限定されるものではなく、3板式の撮像素子を用いるようにしても良い。
図12に実計算例を記載する。
各画素値の解像度は10bit(0〜1023)とする。
図12では欠陥検出対象画素が「940」である。
このとき、同色隣接画素の最大値は「1023」、最小値は「227」であり、異色隣接画素の最大値は「1023」、最小値は「190」である。
最大値および最小値を利用して閾値を決定する場合、同色、異色共に最大値が「1023」であるため、閾値上限は「1023」に係数を乗算したものなので「1023」を超えた値が算出される。
ここでは画素値解像度の上限が設定されるものとすると、欠陥検出対象画素の値は「940」であるため、欠陥画素としては判定できない。最小値についても同様である。
そこで、本実施形態の方法を適用する。
異色隣接平均値は「265.75」となり、[条件2]の異色判定閾値を比較的大きく、画素値解像度の半分「512」で設定していたとしても十分に[条件2]を満たし、欠陥画素と判定することができる。
異色判定閾値および同色最大値/最小値判定係数の決定方法は、次のような方法が適用可能である。
すなわち、光源の有無で各々欠陥定義をし、前記した閾値および係数を欠陥補正強度が強から弱に向かって動作させ、残欠陥数が増加に転じる箇所を最適閾値および最適係数とすることで良好な動作設定を選出することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
すなわち、本実施形態によれば、反射部分などの輝度レベルの高い画素が周辺に存在する場合でも、比較的単純な回路もしくは方法で、容易に欠陥画素を検出することが可能となる。
また、構成がシンプルであることから回路規模および消費電力も抑えることが可能である。
なお、本実施形態においては、CMOSイメージセンサをイメージセンサ(固体撮像素子)として使用した固体撮像装置に適用したものである。
固体撮像装置は、たとえば携帯電話、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラなどの各種撮像機能を持つ装置に適用可能である。
なお、以上詳細に説明した方法は、上記手順に応じたプログラムとして形成し、CPU等のコンピュータで実行するように構成することも可能である。
また、このようなプログラムは、半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク等の記録媒体、この記録媒体をセットしたコンピュータによりアクセスし上記プログラムを実行するように構成可能である。
10・・・撮像装置、11・・・光学系、12・・・CMOSイメージセンサ、13・・・画素部、14・・・アナログフロントエンド部(AFE)、15・・・アナログデジタルコンバータ(ADC)、16・・・前処理部、17,17A・・・欠陥検出補正回路、171・・・ラインバッファ、172・・・同色隣接画素データ最大値および最小値検出部、173・・・異色隣接画素データ平均値算出部、174・・・欠陥画素補正値算出部、175・・・欠陥判定部、176・・・閾値係数設定部、177・・・欠陥画素置換部、173−1・・・異色隣接画素データ最大値および最小値検出部、173−2・・・異色隣接画素データ6画素平均値算出部173−2、18・・・後処理部、19・・・機能制御・タイミング制御部。

Claims (13)

  1. 注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得する平均値取得部と、
    少なくとも上記平均値取得部による平均値を基に上記欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する欠陥判定部と、を有し、
    上記欠陥判定部は、
    上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する
    画素欠陥検出補正装置。
  2. 上記平均値取得部は、
    上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の全ての画素値の平均値を取得する
    請求項1記載の画素欠陥検出補正装置。
  3. 上記平均値取得部は、
    上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値のうち最大値および最小値の除いた画素値の平均値を取得する
    請求項2記載の画素欠陥検出補正装置。
  4. 上記異色画素閾値は、
    注目画素である欠陥検出対象画素の色に応じて閾値を変更可能である
    請求項3記載の画素欠陥検出補正装置。
  5. 上記欠陥判定部は、
    上記欠陥検出対象画素の画素値が、異色隣接画素の平均値から指定される異色判定閾値を減算した値より低い場合、
    上記欠陥検出対象画素の画素値が、異色隣接画素の平均値に指定される異色判定閾値を加算した値より高い場合、
    のいずれかに該当する場合に上記欠陥検出対象画素が欠陥であると判定する
    請求項1から4のいずれか一に記載の画素欠陥検出補正装置。
  6. 上記欠陥判定部は、
    上記欠陥検出対象画素の画素値が、異色隣接画素の平均値から指定される異色判定閾値に色毎の重み付け係数を乗じた値を減算した値より低い場合、
    上記欠陥検出対象画素の画素値が、異色隣接画素の平均値に指定される異色判定閾値に色毎の重み付け係数を乗じた値を加算した値より高い場合、
    のいずれかに該当する場合に上記欠陥検出対象画素が欠陥であると判定する
    請求項1から5のいずれか一に記載の画素欠陥検出補正装置。
  7. 上記処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く同色隣接画素の画素値から少なくとも最大値および最小値を検出する検出部を有し、
    上記欠陥判定部は、
    上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記検出部で検出された同色隣接画素の画素値の最大値および最小値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する第1判定を行う第1判定機能と、
    上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する第2判定を行う第2判定機能と、を含む
    請求項1から6のいずれか一に記載の画素欠陥検出補正装置。
  8. 上記欠陥判定部は、
    上記第1判定において、上記欠陥検出対象画素が欠陥ではないと判定した場合に、上記第2判定機能による第2判定処理を行う
    請求項7記載の画素欠陥検出補正装置。
  9. 上記検出部は、
    上記欠陥検出対象画素を除く同色隣接画素の画素値から最大値および最小値を除いた2番目の最大値および2番目の最小値を検出し、当該2番目の最大値および2番目の最小値を上記欠陥判定部に出力する
    請求項7または8記載の画素欠陥検出補正装置。
  10. 上記欠陥検出対象画素が欠陥である場合に置換する画素値を取得する置換画素値取得部と、
    上記欠陥判定部の判定結果に応じて、上記欠陥検出対象画素の画素値を上記置換画素値取得部で所得された画素値で置換する欠陥画素置換部と、を含む
    請求項1から9のいずれか一に記載の画素欠陥検出補正装置。
  11. 被写体像を撮像する撮像素子を含む画素部と、
    上記撮像素子からの画像データを受けて画素欠陥検出補正処理を行う画素欠陥検出補正装置と、を有し、
    上記画素欠陥検出補正装置は、
    注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得する平均値取得部と、
    少なくとも上記平均値取得部による平均値を基に上記欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する欠陥判定部と、を含み、
    上記欠陥判定部は、
    上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する
    撮像装置。
  12. 注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得する平均値取得ステップと、
    上記平均値取得ステップによる平均値を基に上記欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する欠陥判定ステップと、を有し、
    上記欠陥判定ステップにおいては、
    上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する
    画素欠陥検出補正方法。
  13. 注目画素である欠陥検出対象画素を中心として同色および異色の複数の隣接画素が配列された処理領域において、上記欠陥検出対象画素を除く異色隣接画素の画素値の平均値を取得機能により取得する平均値取得処理と、
    上記平均値取得処理による平均値を基に上記欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定機能により判定する欠陥判定処理と、を有し、
    上記欠陥判定処理においては、
    上記欠陥検出対象画素の画素値と、上記平均値取得部により取得された異色隣接画素の平均値と、指定される異色画素閾値との比較により当該欠陥検出対象画素が欠陥であるか否かを判定する
    画素欠陥検出補正処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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