JP2010235652A - 無溶剤型硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無溶剤型硬化性樹脂組成物は、第2級アミノ基及び第3級アミノ基から選択された少なくとも一種のアミノ基を有するアミノ基含有シランカップリング剤(A1)と、エポキシ基含有シランカップリング剤(A2)と、ポリイソシアネート(B)とで構成され、A1成分及びA2成分の加水分解縮合性基1モルに対して、B成分のイソシアネート基の割合は0.1〜5モル程度で、A1成分とA2成分との割合(重量比)は、例えば、前者/後者=90/10〜20/80程度である。
【選択図】なし
Description
本発明の無溶剤型硬化性樹脂組成物は、アミノ基含有シランカップリング剤(A1)と、エポキシ基含有シランカップリング剤(A2)と、ポリイソシアネート(B)とで構成されている。
アミノ基含有シランカップリング剤(A1)は、分子中に加水分解縮合性基と、第2級及び第3級アミノ基から選択される少なくとも一種のアミノ基とを有するシランカップリング剤である限り、特に限定されない。アミノ基は、施工性又は作業性などの観点から、第1級アミノ基を実質的に含まないことが好ましい。アミノ基の数は、1分子中に1以上であり、複数であってもよいが、通常1〜2(特に1)であってもよい。
エポキシ基含有シランカップリング剤(A2)は、分子中に加水分解縮合性基と、エポキシ基とを有するシランカップリング剤である限り、特に限定されない。エポキシ基の数は、1分子中に1以上であり、複数であってもよいが、通常1〜2(特に1)であってもよい。
ポリイソシアネート(B)として、脂肪族ポリイソシアネート[例えば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート(TMDI)、リジンジイソシアネート(LDI)などの脂肪族ジイソシアネート;1,6,11−ウンデカントリイソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネートなどの脂肪族トリイソシアネートなど]、脂環族ポリイソシアネート[例えば、シクロヘキサン1,4−ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、水添キシリレンジイソシアネート、水添ビス(イソシアナトフェニル)メタンなどの脂環族ジイソシアネート;ビシクロヘプタントリイソシアネートなどの脂環族トリイソシアネートなど]、芳香族ポリイソシアネート[例えば、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート(TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ビス(イソシアナトフェニル)メタン(MDI)、トルイジンジイソシアネート(TODI)、1,3−ビス(イソシアナトフェニル)プロパンなどの芳香族ジイソシアネート;トリフェニルメタントリイソシアネートなどの芳香族トリイソシアネートなど]などが例示できる。これらのポリイソシアネートは単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
本発明の樹脂組成物は、カップリング剤(他のシランカップリング剤や、チタン酸テトライソプロピル、チタン酸テトラブチルなどのチタンアルコキシド又はその重縮合物などのチタンカップリング剤)を含有してもよい。他のシランカップリング剤として、メルカプト基含有シランカップリング剤(例えば、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプトC1−5アルキルトリC1−5アルコキシシランなど)、カルボキシル基含有シランカップリング剤(例えば、2−カルボキシエチルトリメトキシシラン、3−カルボキシプロピルトリメトキシシランなどのカルボキシC1−5アルキルトリC1−5アルコキシシランなど)などが例示できる。これらのカップリング剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。また、これらのカップリング剤もアミノ基含有シランカップリング剤(A1)及び/又はエポキシ基シランカップリング剤(A2)との予備縮合体として使用してもよい。
本発明の無溶剤型硬化性樹脂組成物を、被塗装物や被接着物などの基材に適用して、塗膜を形成してもよい。この樹脂組成物の基材への適用方法としては、慣用の方法、例えば、刷毛、ロールコーティング、スプレーコーティング(例えば、エアスプレー、エアレススプレーコーティングなど)、ディッピングなどの方法を利用できる。塗装厚み(乾燥後)は、特に限定されず、用途に応じて、5μm〜10mm程度の範囲から選択でき、例えば、10〜5000μm、好ましくは30〜3000μm、さらに好ましくは50〜1000μm(特に100〜500μm)程度であってもよい。本発明の樹脂組成物は、無溶剤型で低VOCであるだけでなく、反応の過程で生成するメタノールなどの揮発成分もイソシアネートが取り込むためか、塗膜の重量減少も少なく塗膜の厚みも容易に調整できる。また、本発明の樹脂組成物の粘性は低いため、施工性又は作業性に優れる。例えば、基材同士を薄膜で接着し、基材同士の接着性・密着性を高めることができる。また、均一の厚みで塗工でき、透明性及び光沢性を呈することができる。
(アミノ基含有シランカップリング剤(A1))
シランカップリング剤A1−1:3−メチルジエトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)−プロピルアミン、商品名 KBE9103、信越化学工業(株)製、比重(25℃)0.924、引火点134℃
シランカップリング剤A1−2:N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、商品名 KBM573、信越化学工業(株)製、比重(25℃)1.07、沸点312℃、引火点165℃
シランカップリング剤A1−3:N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、商品名 KBM602、信越化学工業(株)製、比重(25℃)0.97、沸点234℃、引火点110℃
シランカップリング剤A1−4:N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、商品名 KBM603、信越化学工業(株)製、比重(25℃)1.02、沸点259℃、引火点128℃。
シランカップリング剤A2−1:3−グリシジルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、商品名 KBE402、信越化学工業(株)製、比重(25℃)0.98、沸点259℃、引火点128℃
シランカップリング剤A2−2:3−グリシジルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、商品名 Z−6044、東レ、ダウコーニング、シリコーン(株)製、比重(25℃)1.02、沸点132℃、引火点100℃
シランカップリング剤A2−3:3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、商品名 KBM403、信越化学工業(株)製、比重(25℃)1.07、沸点290℃、引火点149℃
シランカップリング剤A2−4:2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、商品名 KBM303、信越化学工業(株)製、比重(25℃)1.06、沸点310℃、引火点163℃。
シランカップリング剤A3:フェニルトリメトキシシラン、商品名 AY43−040、東レ、ダウコーニング、シリコーン(株)製、比重(25℃)1.06、沸点211℃、引火点94℃。
ポリイソシアネートB−1:商品名「タケネートD−170N」、三井化学ポリウレタン(株)製、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体、イソシアネート基含量20.7重量%、固形分100%、比重(25℃)1.16、粘度(25℃)2000mPa・s
ポリイソシアネートB−2:商品名「タケネートD−170HN」、三井化学ポリウレタン(株)製、ヘキサメチレンジイソシアネート三量体、イソシアネート基含量22.7重量%、固形分100%、比重(25℃)1.14、粘度(25℃)600mPa・s。
DBTDL:ジブチルチンジラウレート(商品名「L101−V」、東京ファインケミカル(株)製)の2重量%キシレン溶液
消泡剤:破泡性ポリシロキサン溶液(商品名「BYK066」、シュベックマン(社)製)。
(評価方法1)
実施例1〜7及び比較例1及び5で得られた組成物を、サンドペーパー#240で軽く研磨し、トルエンで洗浄したブリキ板(JIS−K−5600−1−4 5.2)の片面に刷毛で塗装し、室内で7日間養生後、それらの塗装物を所定の特性評価試験に供した。なお、耐水性試験においては、非塗装面の全面に市販されている電気絶縁テープ(黒色)を貼着してシールした。
実施例1及び5で得られた組成物を、サンドペーパー#240で軽く研磨し、トルエンで洗浄したブリキ板(縦70mm×横150mm×厚み0.3mm)の片面に刷毛で塗装し、室内で8時間養生後、再度塗装し、室内で7日間養生後、これらの塗装物を所定の特性評価試験に供した。なお、耐水性試験、耐塩水性試験、耐酸性試験及び耐アルカリ性試験においては、腐食を防止するため、塗装しない部分にビニルテープを貼着して、養生した。
屋外に放置され、全面に赤錆が発生している鋼板(縦70mm×横150mm×厚み1mm)の約1/2面をサンドペーパー#240で研磨し、除錆し、残りの面は除錆せずに、そのままの状態で残し、全面をトルエンで洗浄した。実施例1で得られた組成物を、この鋼板の全面に刷毛で塗装し、室内で7日間養成後、この塗装物を3重量%食塩水中に30日間浸漬し、耐塩水性を評価した。比較対象として、同処理を行った鋼板に、錆止め塗料(セルティスメタル用プライマーAZ、セラスター塗料(株)製)を塗装し、さらにその上に非水系超低VOC型変性アクリルウレタン塗料(フォックLC185、セラスター塗料(株)製)を塗装し、室内で7日間養生後、この塗装物を3重量%食塩水中に30日間浸漬し、耐塩水性を評価した。
実施例2で得られた組成物を室内で10分間熟成した後、この組成物を、A4サイズ(厚さ1mm)のポリカーボネート板(パンライトシートPC1151、帝人化成(株)製)の片面にバーコーター(36μm)で塗装し、室内で7日間養生後、この塗装物を所定の特性評価試験に供した。
各成分を混合して試料を調製する際の難易度を以下の基準で評価した。
○:やや時間を要する
×:均一に相溶しない。
B型粘度計を用いて温度25℃で樹脂組成物の粘度を測定した。
配合成分の組成比から計算により求めた。
調製した試料の刷毛塗り可能な時間を測定した。
○:1時間以上2時間未満
×:1時間未満。
JIS−K−5600 3.3に準じて、25℃での乾燥時間を測定し、以下の基準で評価した。
○:5時間以上12時間未満に乾燥
△:12時間以上24時間未満に乾燥
×:24時間以上で乾燥。
得られた樹脂組成物を、フレキシブル石綿板(JIS−K−5600 1.4及び5.9、縦70mm×横150mm×厚み3mm)の片面に、縦、横の各方向について、それぞれ5回交互に刷毛を返して塗装し、刷毛さばきの難易の程度を以下の基準で評価した。
○:やや重い
△:かなり重い。
乾燥塗膜の透明性について以下の基準に従って評価した。
○:半透明
×:白濁。
乾燥塗膜の光沢について以下の基準に従って評価した。
○:半光沢
×:3分艶以下。
マイクロメーターで5箇所の膜厚を計測し、その平均値を求めた。
JIS−K−5600 5.4に準じて測定した。
直径6mmの心棒を用い、JIS−K−5600 5.1に準じて、以下の基準に従って評価した。
○:浅いひびが発生
×:剥離。
JIS−K−5600 5.6に準じてクロスカット試験を行い、以下の基準に従って評価した。
○:分類1(カットの交差点における塗膜の小さな剥がれがある)
×:分類2〜3(カットの縁、カットの交差点、目の色々な部分で部分的又は全面的に剥がれがある)。
20℃の水中に塗膜を7日間浸漬した後、塗膜表面の状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:塗膜表面に若干膨れ発生
×:塗膜表面の大部分が溶出又は剥離。
3重量%食塩水中に塗膜を30日間浸漬した後、塗膜表面の状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:塗膜表面に若干膨れ発生
×:塗膜表面の大部分に錆発生。
10重量%硫酸中に室温で10日間浸漬した後、塗膜表面の状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:塗膜表面に若干膨れ発生
×:塗膜表面の大部分に膨れ又は錆発生。
飽和石灰水中に室温で10日間浸漬した後、塗膜表面の状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:塗膜表面に若干膨れ発生
×:塗膜表面の大部分に膨れ又は錆発生。
トルエン中に室温で1時間浸漬した後、塗膜表面の状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
○:塗膜表面に若干膨れ発生
×:塗膜表面の大部分に膨れ発生。
塗膜の表面に市販の油性マジックペン(黒色)で○印のマークを入れ24時間経過後にトルエンで濡らしたキムワイプS200((株)クレシア製)で拭き取り、クリーニングの程度を以下の基準で評価した。
○:○印マークのほとんどが消失
×:○印マークが薄く残り消失せず。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−1を100重量部、シランカップリング剤A2−1を75.5重量部、DBTDL(2重量%溶液)を6.4重量部、消泡剤を0.1重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−1を727.3重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1〜3により、塗膜の各種特性を評価した結果をそれぞれ表2〜4に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−2を100重量部、シランカップリング剤A2−3を62.1重量部、DBTDL(2重量%溶液)を10.4重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−1を977.5重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1、評価方法4により、塗膜の各種特性を評価した結果をそれぞれ表2、表5に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−1を100重量部、シランカップリング剤A2−2を58.6重量部、DBTDL(2重量%溶液)を9.9重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−2を536.2重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1により、塗膜の各種特性を評価した結果を表2に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−1を46.2重量部、シランカップリング剤A1−2を53.8重量部、シランカップリング剤A2−1を66.7重量部、DBTDL(2重量%溶液)を9.6重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−1を887.8重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1により、塗膜の各種特性を評価した結果を表2に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−1を100重量部、シランカップリング剤A2−1を33.5重量部、シランカップリング剤A2−4を33.2重量部、DBTDL(2重量%溶液)を6.4重量部、消泡剤を0.1重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−1を943.5重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1、評価方法2により、塗膜の各種特性を評価した結果をそれぞれ表2、表3に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−2を100重量部、シランカップリング剤A2−3を61.8重量部、DBTDL(2重量%溶液)を8.6重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−2を795.3重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1により、塗膜の各種特性を評価した結果を表2に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−1を100重量部、シランカップリング剤A2−4を70重量部、DBTDL(2重量%溶液)を6重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−2を680重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1により、塗膜の各種特性を評価した結果を表2に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−1を100重量部、シランカップリング剤A3を135.6重量部、DBTDL(2重量%溶液)を14.2重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−1を1396.3重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1により、塗膜の各種特性を評価した結果を表2に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−2を100重量部、シランカップリング剤A1−3を60.3重量部、シランカップリング剤A2−1を64.4重量部、DBTDL(2重量%溶液)を10.3重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−2を842.7重量部加えて、さらに撹拌すると、発熱し、著しく粘性が増大し、安定な組成物(混合溶液)を得ることはできなかった。この組成物について、その組成を表1に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−1を100重量部、シランカップリング剤A1−4を35重量部、シランカップリング剤A2−4を40重量部、DBTDL(2重量%溶液)を10.6重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−1を1007.4重量部加えて、さらに撹拌すると、発熱し、著しく粘性が増大し、安定な組成物(混合溶液)を得ることはできなかった。この組成物について、その組成を表1に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A1−3を100重量部、シランカップリング剤A2−3を57.2重量部、DBTDL(2重量%溶液)を8重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−1を757重量部加えて、さらに撹拌すると、発熱し、著しく粘性が増大し、安定な組成物(混合溶液)を得ることはできなかった。この組成物について、その組成を表1に示す。
プラスチック製ビーカーに、シランカップリング剤A2−3を83.4重量部、シランカップリング剤A3を100重量部、DBTDL(2重量%溶液)を10.2重量部加えて、卓上攪拌機を使用して撹拌し、均一に混合した。次いで、この溶液に、ポリイソシアネートB−2を855.3重量部加えて、さらに撹拌をし、均一に混合して目的の組成物(混合溶液)を得た。この組成物について、その組成を表1に示すとともに、評価方法1により、塗膜の各種特性を評価した結果を表2に示す。
Claims (8)
- 第2級アミノ基及び第3級アミノ基から選択された少なくとも一種のアミノ基を有するアミノ基含有シランカップリング剤(A1)と、エポキシ基含有シランカップリング剤(A2)と、ポリイソシアネート(B)とで構成されている無溶剤型硬化性樹脂組成物。
- アミノ基含有シランカップリング剤(A1)及びエポキシ基含有シランカップリング剤(A2)が、それぞれ1分子中に少なくとも2以上の加水分解縮合性基を有する請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
- アミノ基含有シランカップリング剤(A1)が、少なくとも第3級アミノ基含有シランカップリング剤で構成されている請求項1又は2記載の硬化性樹脂組成物。
- エポキシ基含有シランカップリング剤(A2)が、グリシジル基及び脂環式エポキシ基から選択された少なくとも一種のエポキシ基を有する化合物である請求項1〜3のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物。
- アミノ基含有シランカップリング剤(A1)及びエポキシ基含有シランカップリング剤(A2)の加水分解縮合性基の合計1モルに対して、ポリイソシアネート(B)のイソシアネート基の割合が0.1〜5モルである請求項1〜4のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物。
- アミノ基含有シランカップリング剤(A1)とエポキシ基含有シランカップリング剤(A2)との割合(重量比)が、前者/後者=90/10〜20/80である請求項1〜5のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物。
- 塗料、コーティング剤又は接着剤である請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の無溶剤型硬化性樹脂組成物を基材に適用して、塗膜を形成する方法。
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