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JP2010216876A - 分析装置および分注プローブ洗浄方法 - Google Patents

分析装置および分注プローブ洗浄方法 Download PDF

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JP2010216876A JP2009061733A JP2009061733A JP2010216876A JP 2010216876 A JP2010216876 A JP 2010216876A JP 2009061733 A JP2009061733 A JP 2009061733A JP 2009061733 A JP2009061733 A JP 2009061733A JP 2010216876 A JP2010216876 A JP 2010216876A
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Akihisa Kuroda
顕久 黒田
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Beckman Coulter Inc
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Abstract

【課題】分注プローブに付着する汚れの種類等に基づき分注プローブの洗浄条件を制御する分析装置および分注プローブ洗浄方法を提供すること。
【解決手段】本発明の分析装置は、検体のサンプル種を含む検体情報および検体容器情報を記憶または取得する分析情報取得手段と、前記検体の液面および/または境界面を検知する液面検知部51と、検体を分注する分注装置5と、分注プローブ50の洗浄を行なう洗浄装置6と、分析情報取得手段が記憶または取得したサンプル種、検体吸引位置、および検体容器情報、ならびに液面検知部51が検知した前記検体の液面および/または境界面情報に基づき、分注プローブ50外壁面の汚れ付着範囲を算出する算出部202と、前記汚れ付着範囲に基づき洗浄範囲を制御する洗浄制御部200と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、血液サンプルの分析を行う分注装置および分注プローブ洗浄方法に関するものである。
従来、血糖やヘモグロビンA1c(HbA1c)は、糖尿病の診断マーカとして使用されており、自動分析装置においては、被験者から採取した血液サンプルを遠心分離により血漿と血球に分離し、血漿サンプルから血糖を、血球サンプルからヘモグロビンA1cを分析している。あるいは、赤血球成分であるヘモグロビンA1cを分析するため全血から分注した検体により分析を行っている。血漿と血球に層分離した検体または全血検体を、血漿(血清)検体等とともに1の自動分析装置で分注し、分析を行なうためには、他検体へのキャリーオーバーを防止することが重要な課題であり、分注時の分注ピペットの汚れ範囲に基づき、分注ピペットの洗浄範囲を2段階に選択しうる自動分析装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平2002−40035号公報
ところで、特許文献1に開示される自動分析装置では、サンプル希釈ピペットにて血漿と血球に層分離した検体から血漿を吸引する場合と、血球を吸引する場合では、サンプル容器内の検体中への挿入長さが異なってくるため、サンプル希釈ピペット外壁に付着する血漿及び検体の付着範囲も異なるものとなる。したがって、血漿を吸引後のサンプル希釈ピペットの洗浄範囲と、血球を吸引後のサンプル希釈ピペットの洗浄範囲とを選択制御できる構成となっているが、汚れ範囲に基づき洗浄範囲を選択するだけのものであるため、付着するサンプル種が異なる場合、たとえば、血漿が広範囲に付着している場合と、全血が広範囲に付着している場合と、血漿と血球に層分離した検体が広範囲に付着している場合にも同一の洗浄条件で洗浄することになり、一番厳しい汚れに対処しうる洗浄条件では、洗浄時間の長期化や洗浄水の大量消費等が問題となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、分注プローブに付着する汚れの種類等に基づき分注プローブの洗浄条件を制御して、トータルの洗浄時間の短縮および使用する洗浄水量の低減を図ることができる分析装置および分注プローブ洗浄方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の分析装置は、異なるサンプルを検体として分析可能であり、該検体と試薬との反応物を光学的に分析する分析装置において、前記検体のサンプル種、検体吸引位置を含む検体情報および検体容器情報を記憶または取得する分析情報取得手段と、前記検体の液面および/または境界面を見積もる液面見積もり手段と、分注プローブを使用して検体を分注する分注手段と、前記分注プローブの洗浄を行なう洗浄手段と、前記分析情報取得手段が記憶または取得したサンプル種、および検体吸引位置、ならびに前記液面見積もり手段が見積もった前記検体の液面および/または境界面情報に基づき、前記分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した前記分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの洗浄範囲を制御する洗浄制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、異なるサンプルを検体として分析可能であり、該検体と試薬との反応物を光学的に分析する分析装置において、前記検体のサンプル種、検体吸引位置を含む検体情報を記憶または取得する分析情報取得手段を備え、前記検体の液面および/または境界面を検知する液面検知手段と、分注プローブを使用して検体を分注する分注手段と、前記分注プローブの洗浄を行なう洗浄手段と、前記分析情報取得手段が記憶または取得したサンプル種、および検体吸引位置、ならびに前記液面検知手段が検知した前記検体の液面および/または境界面情報に基づき、前記分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲を算出する算出手段と、前記算出手段が算出した前記分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの洗浄範囲を制御する洗浄制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄制御手段は、前記検体のサンプル種に基づき、前記分注プローブの前記洗浄手段内への降下速度を制御することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記検体情報は、サンプル種、サンプル粘度、検体分注量、検体吸引位置および分析項目情報を含むことを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄制御手段は、前記検体の粘度分類に応じて前記分注プローブの降下速度を制御することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄手段は、前記分注プローブが挿入される開口部を上部に有する洗浄槽と、前記洗浄槽上部領域内で洗浄水を噴出させる噴出用洗浄水供給手段と、洗浄する検体のサンプル種類に基づき前記噴出用洗浄水供給手段から噴出する洗浄水量を制御する洗浄水制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄手段は、前記分注プローブが挿入される開口部を上部に有し、洗浄水をオーバーフローさせる貯留槽と、前記貯留槽からオーバーフローされた洗浄水を排出するオーバーフロー槽と、前記貯留槽に対して洗浄水を供給する貯留用洗浄水供給手段と、洗浄する検体のサンプル種類に基づき前記貯留用洗浄水供給手段から供給する洗浄水量を制御する洗浄水制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄水制御手段は、前記貯留槽内上部にて前記分注プローブから内壁面洗浄用に吐出された押し出し液が前記貯留槽に貯留される洗浄水に落下到達前に少なくとも前記貯留槽をオーバーフロー状態とするよう制御することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄水制御手段は、前記洗浄手段内への前記分注プローブの降下により前記分注プローブ先端が前記貯留槽に貯留される洗浄水に浸漬する前に少なくとも前記貯留槽をオーバーフロー状態とするよう制御することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記オーバーフロー槽の開口部は、前記貯留槽の開口部から下方に傾斜する斜面をなすように形成されることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄水制御手段は、前記分注プローブから内壁面洗浄用に吐出された押し出し液が前記貯留槽に貯留される洗浄水に落下到達前にオーバーフローを開始し、前記分注プローブから内壁面洗浄用の押し出し液の吐出終了後、吐出された前記押し出し液が前記貯留槽に貯留される洗浄水に落下到達後にオーバーフローを停止させるよう制御することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄水制御手段は、前記洗浄手段内に前記分注プローブが降下され、前記分注プローブの先端が前記貯留槽に貯留される洗浄水に浸漬する前にオーバーフローを再開し、前記分注プローブの前記貯留槽からの引上げ前にオーバーフローを停止させるよう制御することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記貯留槽上部領域内で洗浄水を噴出させる噴出用洗浄水供給手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄水制御手段は、前記噴出用洗浄水供給手段により噴出させた洗浄水が前記貯留槽に落下時に少なくとも前記貯留槽をオーバーフロー状態にするよう制御することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記洗浄制御手段は、前記分注プローブが分注するサンプル種類に応じて、前記噴出用洗浄水供給手段による洗浄水噴水による洗浄および/または前記貯留槽に貯留された洗浄水による浸漬洗浄を選択して洗浄することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記算出手段は、前記分析情報取得手段が記憶または取得した、層分離した各層検体の吸引位置、および検体容器情報、ならびに前記液面検知手段が検知した前記層分離した各層検体の液面および境界面情報に基づき、前記分注プローブ外壁面に付着した各層検体の汚れ付着範囲を算出し、前記洗浄制御手段は、前記算出手段が算出した各層検体の汚れ付着範囲毎に前記分注プローブの前記洗浄手段内への挿入距離または降下速度を制御し、および/または前記洗浄水制御手段は、洗浄水量を制御することを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記液面検知手段は、前記分注プローブと検体容器周辺部に配設された金属板との間の静電容量変化により液面を検知する液面検知部と、前記分注プローブ内の圧力検出手段により、前記分注プローブを検体中で上昇吸引または下降吸引させたときの圧力を検出し、検出した圧力変化に基づき検体容器内の層分離した検体の境界面を検出する境界面検出手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の分析装置は、上記発明において、前記検体のサンプル種は、血漿、血清、全血または血漿と血球に層分離した検体であることを特徴とする。
また、本発明の分注プローブ洗浄方法は、検体分注後の分注プローブ洗浄方法であって、分注する検体の検体情報および検体容器情報を読み取る読取りステップと、検体サンプル種、検体吸引位置を含む分析項目情報を抽出する抽出ステップと、検体液面を検知する液面検知ステップと、前記液面検知ステップで検知した検体液面位置と、サンプル種、検体容器情報、検体吸引位置に基づき、検体液面高、検体吸引高および分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲を算出する算出ステップと、前記検体吸引高において検体を吸引する吸引ステップと、反応容器に吸引した検体を吐出する吐出ステップと、検体サンプル種および分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの洗浄手段への挿入距離、降下速度および/または洗浄水量を制御して洗浄する洗浄ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の分注プローブ洗浄方法は、上記発明において、前記洗浄ステップ前に、前記洗浄手段内で、前記分注プローブからの押し出し液吐出による内壁面洗浄を行なう内壁面洗浄ステップを含むことを特徴とする。
また、本発明の分注プローブ洗浄方法は、層分離した検体の下層成分分注後の分注プローブ洗浄方法であって、分注する検体の検体情報および検体容器情報を読み取る読取りステップと、検体サンプル種、各層検体吸引位置を含む分析項目情報を抽出する抽出ステップと、検体液面および境界面を検知する検知ステップと、前記検知ステップで検知した検体液面位置および境界面位置と、サンプル種、検体容器情報、各層検体吸引位置とに基づき、各層検体液面高、各層検体吸引高および分注プローブ外壁面の各層汚れ付着範囲を算出する算出ステップと、下層検体吸引高において下層検体を吸引する吸引ステップと、反応容器に吸引した検体を吐出する吐出ステップと、下層検体サンプル種および分注プローブ外壁面の下層汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの前記洗浄手段への挿入距離、降下速度および/または洗浄水量を制御して洗浄する第1洗浄ステップと、上層検体サンプル種および分注プローブ外壁面の上層汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの前記洗浄手段への挿入距離、降下速度および/または洗浄水量を制御して洗浄する第2洗浄ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明の分注プローブ洗浄方法は、前記第1洗浄ステップ前に、前記洗浄手段内で、前記分注プローブからの押し出し液吐出による内壁面洗浄を行なう内壁面洗浄ステップを含むことを特徴とする。
本発明では、分注プローブに付着する汚れの種類等に基づき、洗浄手段内への前記分注手段の降下速度や挿入距離を制御する洗浄制御手段を備えることにより、最適な洗浄条件での洗浄が可能となり、洗浄時間の削減および洗浄水量低減を図ることができる。
以下に添付図面を参照して、本発明の分析装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、実施の形態にかかる分析装置1の概略構成図である。図2は、図1の分析装置1で使用する検体分注装置5の概略構成図である。
分析装置1は、検体と試薬との間の反応物を通過する光を測定する測定機構9と、測定機構9を含む分析装置1全体の制御を行なうとともに、測定機構9における測定結果の分析を行なう制御機構10とを備える。分析装置1は、これらの二つの機構が連携することによって複数の検体の分析を自動的に行なう。
まず、測定機構9について説明する。測定機構9は、大別して検体テーブル2と、反応テーブル3と、試薬テーブル4と、検体分注装置5と、試薬分注装置7と、分注プローブ洗浄装置6および8とを備えている。
検体テーブル2は、円盤状のテーブルを有し、該テーブルの周方向に沿って等間隔で複数配置された検体容器収納部21を備えている。各検体容器収納部21には、検体を収容した検体容器22が着脱自在に収納される。検体容器22は、上方に向けて開口する開口部22aを有している。また、検体テーブル2は、検体テーブル2の中心を通る鉛直線を回転軸として検体テーブル駆動部(図示せず)によって図1に矢印で示す方向に回転する。検体テーブル2が回転すると検体容器22は、検体分注装置5によって検体が吸引される検体吸引位置に搬送される。
なお、検体容器22には、収容された検体の種類や分析項目に関する検体情報を有する識別ラベル(図示せず)が貼り付けてある。一方、検体テーブル2は、検体容器22の識別ラベルの情報を読み取る読取部23を備えている。
反応テーブル3は、円環状のテーブルを有し、該テーブルの周方向に沿って等間隔で複数配置された反応容器収納部31を備えている。各反応容器収納部31には、検体と試薬を収容する透明な反応容器32が上方に向けて開口した形態で着脱自在に収納される。また、反応テーブル3は、反応テーブル3の中心を通る鉛直線を回転軸として反応テーブル駆動部(図示せず)によって図1に矢印で示す方向に回転する。反応テーブル3が回転すると反応容器32は、検体分注装置5によって検体が吐出される検体吐出位置や、試薬分注装置7によって試薬が吐出される試薬吐出位置に搬送される。
測光装置33は、光源33aおよび受光部33bを有している。光源33aは、所定波長の分析光を出射し、受光部33bは、光源33aから出射されて、反応容器32に収容された検体と試薬が反応した反応液を透過した光束を測定する。測光装置33は、前記光源33aと受光部33bが反応テーブル3の反応容器収納部31を挟んで半径方向に対向する位置に配置されている。なお、反応テーブル3は、測定後の反応液を反応容器32から排出し、該反応容器32を洗浄する反応容器洗浄装置34を備えている。
試薬テーブル4は、円盤状のテーブルを有し、該テーブルの周方向に沿って等間隔で複数配置された試薬容器収納部41を備えている。各試薬容器収納部41には、試薬を収容した試薬容器42が着脱自在に収納される。試薬容器42は、上方に向いて開口する開口部42aを有している。また、試薬テーブル4は、試薬テーブル4の中心を通る鉛直線を回転軸として試薬テーブル駆動部(図示せず)によって図1に矢印で示す方向に回転する。試薬テーブル4が回転すると試薬容器42は、試薬分注装置7によって試薬が吸引される試薬吸引位置に搬送される。
なお、試薬容器42には、収容された試薬の種類や収容量に関する試薬情報を有する識別ラベル(図示せず)が貼り付けてある。一方、試薬テーブル4は、試薬容器42の識別ラベルの情報を読み取る読取部43を備えている。
検体分注装置5は、検体の吸引および吐出を行なう分注プローブが先端部に取り付けられ、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行なうアームを備える。検体分注装置5は、検体テーブル2と反応テーブル3との間に設けられ、検体テーブル2によって所定位置に搬送された検体容器22内の検体を分注プローブによって吸引し、アームを旋回させ、反応テーブル3によって所定位置に搬送された反応容器32に分注して検体を所定タイミングで反応テーブル3上の反応容器32内に移送する。
図2は、検体分注装置5の概略構成図である。検体分注装置5は、図2に示すように、分注プローブ50、液面検知部51、プローブ駆動部53、分注ポンプ55、ポンプ駆動部56、圧力センサ52、洗浄水ポンプ59を備えている。
図2に示すように、分注プローブ50は、チューブ54によって分注ポンプ55、圧力センサ52及び洗浄水ポンプ59と接続されている。分注プローブ50は、洗浄制御部200の制御のもと、プローブ駆動部53によって図中矢印Xで示す水平方向およびZで示す上下方向に移動され、分注プローブ50の下部に順次搬送されてくる検体容器22から検体を吸引し、この検体を反応テーブル3上の反応容器32に吐出することによって検体を分注する。
分注ポンプ55は、分注プローブ50に検体容器22内の検体を吸引した後、反応テーブル3により搬送されてくる反応容器32に吸引した検体を吐出するシリンジポンプであり、ポンプ駆動部56によってピストン55aが往復動される。
液面検知部51は、分注プローブ50と、検体容器22周辺部に配設された金属板4cとの間の静電容量変化により、空気と検体(血漿)層界面、すなわち検体(血漿)液面を検知する。図3は、液面検知部51の概略構成図である。発振回路51aは、交流信号を発振し、微分回路51bに入力する。微分回路51bは、図3に示すように、抵抗51d、51e、コンデンサ51f、51g及びオペアンプ51hを有し、発振回路51aが発振する交流信号の周波数によって入力感度が高くなるように調整されている。微分回路51bの+側入力端は、リード線10aを介して分注プローブ50に接続されている。電圧検出回路51cは、微分回路51bの出力端に接続されて微分回路51bの出力電圧Voutを検出し、この値に応じて分注プローブ50の下端が検体容器22内の液体の液面に接したか否かを検知する。分注プローブ50が液体の液面に非接触状態の静電容量値により発振回路51aの周波数で入力感度が高くなるように調節された微分回路51bは、接触状態の静電容量値では感度が低下する。従って、電圧検出回路51cは、出力電圧Voutの変化により液面を検知する。電圧検出回路51cが検出したこの出力電圧信号は、洗浄制御部200へ出力され、検体容器22内の検体液面位置(空気−検体界面)が検出される。
算出部202は、液面検知部51が検知した液面位置と、読取部23で読取った検体容器情報および設定された検体吸引位置から、検体液面高および検体吸引高を算出する。検体吸引位置はサンプル種毎に設定され、例えば、全血サンプルや血球サンプルでHbA1cを分析する場合、検体吸引位置により分析結果に影響を及ぼすため、ユーザーにより検体吸引位置が設定できるものであり、一般にHbA1c用の検体吸引位置は検体液面高の中間位置に設定される。血漿等、検体吸引位置で分析結果に余り影響を及ぼさない検体を吸引する場合は、分注プローブ50外壁面への検体付着範囲が小さくなるよう、検体吸引位置は検体液面位置近傍に設定される。検体液面高および検体吸引高は洗浄制御部200に出力され、洗浄制御部200は、プローブ駆動部53を駆動制御して検体容器22中の検体液面位置に停止している分注プローブ50を検体吸引高さまで所定量降下させ、ポンプ駆動部56を駆動させて検体を吸引採取する。
洗浄水ポンプ59は、タンク57に貯留された脱気した押し出し液L1を吸い上げ、圧力センサ52との間に設けた電磁弁58を介してチューブ54内に圧送する。このとき、電磁弁58は、制御部101からの制御信号によって、吸い上げた押し出し液L1をチューブ54内に圧送する場合には「開」に切り替えられ、分注ポンプ55によって分注プローブ50が液体試料を吸引し、吐出する場合には「閉」に切り替えられる。
圧力センサ52は、配管54内の圧力を検出し、圧力信号として制御部101を介して境界面検出部202へ出力する。
境界面検出部201は、圧力センサ52により検出された圧力変化に基づき層分離した検体の境界面、例えば、血漿層と血球層の境界面を検出する。また、空気と血漿の界面についても同様に圧力変化により検出することができる。境界面検出部201は、例えば、コンピュータ装置が使用される。境界面検出部202は、圧力センサ52から入力される圧力信号を増幅し、圧力信号(アナログ)をデジタル信号に変換処理後、デジタル信号に変換された圧力信号からチューブ54内の圧力を検出することにより血漿層と血球層の境界面位置(血球液面)を検出し、算出部202は、当該境界面位置、読取部23で読取った検体容器情報および設定された検体吸引位置から、下層検体(血球)液面高および下層検体(血球)吸引高を算出する。算出された血球液面高および血球吸引高は洗浄制御部200に出力され、洗浄制御部200は、プローブ駆動部53を駆動制御して検体容器22中の血漿−血球境界面に停止している分注プローブ50を血球吸引高まで所定量降下させ、ポンプ駆動部56を駆動させて血球サンプルを吸引採取する。
血漿、血清、または全血検体等の層分離しない検体の液面を検知する場合は、液面検知部51により空気−検体界面が検知され、血漿と血球等に層分離した検体の空気−検体(血漿)界面は、液面検知部51または境界面検出部201により検出され、血漿−血球界面は境界面検出部201により検出される。サンプル種により検体吸引位置が設定されるため、算出部202は液面検知部51または境界面検出部201が検出した液面位置または境界面位置と、検体容器情報とから液面高および検体吸引高を算出する。さらに算出部202は、算出した検体液面高および検体吸引高から分注プローブ50の検体中への挿入範囲、すなわち汚れ付着範囲を算出する。なお、本発明の実施の形態では、液面検知精度の高い静電容量方式(液面検知部51)および/または圧力方式(境界面検出部201)により液面および/または境界面を検出するが、CCDカメラによる液面検知や、LEDを光源として検体を透過した透過光を受光部により測定して、透過光量に基づき液面および/または境界面を検知してもよい。
洗浄制御部200は、分注プローブ50による検体の反応容器32への分注後、後述する分注プローブ洗浄装置6内で分注プローブ50の洗浄範囲を制御する。洗浄制御部200は、算出部202が算出した分注プローブ50外壁面の汚れ付着範囲に基づき、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6内への挿入長さを制御することにより洗浄範囲を制御する。洗浄範囲制御により、洗浄時間の短縮、洗浄水量の低減が可能となる。また、洗浄制御部200は、読取部23で読取った検体のサンプル種に基づき、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6への降下速度を制御する。血漿サンプルおよび血清サンプルは、全血サンプルより洗浄を行ないやすく、血球サンプルが最も洗浄が困難である。したがって、分注する検体のサンプル種に応じて、分注プローブ50の分注プローブ6内への降下速度を変更することにより、洗浄対象に応じた洗浄条件を選定でき、洗浄時間の短縮、洗浄水量の低減が可能となる。分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6内への降下速度は、血漿(血清)サンプル>全血サンプル>血球サンプルとなり、洗浄し難いサンプルのほど降下速度を小さくすることにより、効果的な洗浄を行なうことができる。降下速度は、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6内への降下停止時に洗浄が終了するような速度に設定するため、単に洗浄時間を長くするだけでなく洗浄の大部分が移動しながらの洗浄となるため、移動無しの洗浄に比べ、同じ洗浄時間でも最大限の洗浄能力の発揮が可能となる。層分離したサンプルの場合は、付着している検体汚れの種類に応じて降下速度を変更して洗浄を行なう。
試薬分注装置7は、試薬の吸引および吐出を行なう分注プローブが先端部に取り付けられ、鉛直方向への昇降および自身の基端部を通過する鉛直線を中心軸とする回転を自在に行なうアームを備える。試薬分注装置7は、試薬テーブル4と反応テーブル3との間に設けられ、試薬テーブル4によって所定位置に搬送された試薬容器42内の試薬を分注プローブによって吸引し、アームを旋回させ、反応テーブル3によって所定位置に搬送された反応容器32に分注して試薬を所定タイミングで反応テーブル3上の反応容器32内に移送する。
分注プローブ洗浄装置6は、検体テーブル2と反応テーブル3との間であって、検体分注装置5における分注プローブ50の水平移動の軌跡の途中位置に設けられ、検体間のキャリーオーバー防止のために、分注プローブ50により検体の分注を行なうたびに該分注プローブ洗浄装置6にて分注プローブ50の洗浄を行なう。図4に、分注プローブ洗浄装置6の概略構成図を示す。分注プローブ洗浄装置6は洗浄槽60を有している。洗浄槽60は、筒状に形成され、下降する分注ノズル50の先端が上方から挿入されるように上部に開口部60aを有している。
洗浄槽60の中央域には、角柱または円柱状の貯留槽62が設けられる。貯留槽62は、下降する分注プローブ50の先端が上方から挿入されるように、その上部に開口部62aを有し、その側面下部には貯留用洗浄水供給手段63が設けられる。貯留用洗浄水供給手段63は、ノズル部63aを介して貯留槽62と接続され、ノズル部63aは、その吐出口を貯留槽62の内方に向けて設けられる。ノズル部63aには、チューブ63bの一端が接続され、チューブ63bの他端は、電磁弁63cおよびポンプ61eを介して洗浄水L2を収容するタンク61cに接続される。また、洗浄槽60の上部には、噴出用洗浄水供給手段61が設けられる。噴出用洗浄水供給手段61は、ノズル部61aを有し、該ノズル部61aは、洗浄槽60内の上部に配置され、その吐出口を斜め下方に向け、かつ洗浄槽60の鉛直な中心線Sに向けて複数(本実施の形態においては2つ)設けられる。各ノズル部61aには、チューブ61bの分岐した一端がそれぞれ接続される。また、チューブ61bは、一端から他端に至る途中で1つに合流して形成される。このチューブ61bの他端は、電磁弁61dおよびポンプ61eを介して洗浄水L2を収容するタンク61cに接続される。洗浄水L2を収容するタンク61cとポンプ61eを接続するチューブ61bは、貯留用洗浄水供給手段63に洗浄水L2を供給するチューブ63bと噴出用洗浄水供給手段61に分岐する。なお、洗浄水L2としては、蒸留水や脱気水などが適用される。また、貯留槽62の底部には、チューブ62bの一端が接続され、チューブ62bの他端は、電磁弁62dを介して、廃棄タンク62cに接続される。
洗浄槽60には、オーバーフロー槽64が設けられる。オーバーフロー槽64は、洗浄槽60の内部で貯留槽62と並んで配置される。オーバーフロー槽64の開口部は、貯留槽62の開口部62aから下方に傾斜する斜面をなすようにすり鉢状に形成され、下部が洗浄槽60の底部に貫通して形成してある。オーバーフロー槽64の下部には、チューブ64aの一端が接続される。チューブ64aの他端は、廃棄タンク62cに接続される。
分注プローブ洗浄装置6は、電磁弁61dを開状態にしてポンプ61eを駆動することで、タンク61cに収容されている洗浄水L2がチューブ61bを経てノズル部61aの吐出口から洗浄槽60の内部に噴出される。また、電磁弁63cを開状態にしてポンプ61eを駆動することで、タンク61cに収容されている洗浄水L2がチューブ63bを経てノズル部63aの吐出口から貯留槽62の内部に供給され、かつ貯留槽62の内部で貯留される。ノズル部61aから洗浄槽60の内部に噴出された洗浄水L2、およびノズル部63aから貯留槽62の内部に供給されて該貯留槽62の開口部62aから溢れる洗浄水L2は、オーバーフロー槽64にオーバーフローされる。貯留槽62とオーバーフロー槽64の間の壁面は、貯留槽62からオーバーフロー槽64に下方に傾斜する斜面をなすような形状であるため、洗浄水L2は開口部62aから斜面に沿ってオーバーフロー槽64内に導かれる。オーバーフローされた洗浄水L2等は、このオーバーフロー槽64からチューブ64aを経て洗浄槽60の外部にある廃棄タンク62cに排出される。また、電磁弁62dを開状態にすることで貯留部62に貯留された洗浄水L2が、チューブ62bを経て廃棄タンク62cに排出される。
洗浄水制御部203は、貯留槽62に貯留される洗浄水L2のオーバーフロー槽64へのオーバーフローのタイミングを制御する。また、洗浄する検体のサンプル種類に基づき、貯留用洗浄水供給手段63から供給する洗浄水L2の供給量を制御する。洗浄水制御部203は、洗浄がし難いサンプル種類ほど洗浄水L2の供給量を多くするよう制御し、したがって、血漿(血清)サンプル<全血サンプル<血球サンプルの順に洗浄水量が多くなるよう制御する。しかしながら、洗浄時間をある程度長くとれる場合は、洗浄水制御部203が洗浄する検体サンプル種に応じて洗浄水量を調整制御することなく、洗浄制御部200による分注プローブ50の洗浄槽60への降下速度を調整するだけで十分な洗浄が可能である。
分注プローブ洗浄装置8は、試薬テーブル4と反応テーブル3との間であって、試薬分注装置7における分注プローブの水平移動の軌跡の途中位置に設けられ、試薬間のキャリーオーバー防止のために、分注プローブにより試薬の分注を行なうたびに該分注プローブ洗浄装置8にて分注プローブの洗浄を行なう。
つぎに、制御機構10について説明する。図1に示すように、制御機構10は、制御部101、入力部102、分析部103、記憶部104、出力部105および送受信部107を備える。制御機構10が備える各部は、制御部101に電気的に接続されている。制御部101は、CPU等を用いて構成され、自動分析装置1の各部の処理および動作を制御する。制御部101は、これらの各構成部位に入出力される情報について所定の入出力制御を行い、かつ、この情報に対して所定の情報処理を行う。また、制御部101は、検体分注装置5の制御を行う洗浄制御部200と、層分離した検体の境界面を検出する境界面検出部201と、分注プローブ50の外壁面の汚れ付着範囲を算出する算出部202と、分注プローブ洗浄装置6の制御を行う洗浄水制御部203とを備える。分析部103は、制御部101を介して測光装置33に接続され、受光部33bが受光した光量に基づいて検体の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部101に出力する。入力部102は、制御部101へ検査項目等を入力する操作を行う部分であり、例えば、キーボードやマウス等が使用される。なお、洗浄制御部200、境界面検出部201および算出部202は、検体分注装置5が、洗浄水制御部203は分注プローブ洗浄装置6が、それぞれ備えていてもよい。
記憶部104は、情報を磁気的に記憶するハードディスクと、自動分析装置1が処理を実行する際にその処理にかかわる各種プログラムをハードディスクからロードして電気的に記憶するメモリとを用いて構成され、検体の分析結果等を含む諸情報を記憶する。記憶部104は、CD−ROM、DVD−ROM、PCカード等の記憶媒体に記憶された情報を読み取ることができる補助記憶装置を備えてもよい。また、記憶部104は、分析可能なすべての分析項目についての分析に要する情報、たとえば、検体のサンプル種、分析項目、検体分注量等の分析条件や、検体容器種類に対応する検体容器形状を含む検体容器情報を記憶する。
出力部105は、プリンタ、スピーカー等を用いて構成され、制御部101の制御のもと、分析に関する諸情報を出力する。出力部105は、ディスプレイ等を用いて構成された表示部106を備える。表示部106は、分析内容や警報等を表示するもので、ディスプレイパネル等が使用される。入力部102および表示部106はタッチパネルによって実現するようにしてもよい。送受信部107は、図示しない通信ネットワークを介して所定の形式にしたがった情報の送受信を行なうインターフェースとしての機能を有する。検体のサンプル種、分析項目、検体分注量等の分析情報は、上述した記憶部104ではなく、図示しないホストコンピューターが一括管理することがあり、かかる場合は、送受信部107が当該情報の送受信を行うことにより分析情報を抽出する。
このような構成の自動分析装置1では、反応容器32に対して検体分注装置5が、検体容器22から検体を分注する。また、反応容器32には、試薬分注装置7が試薬容器42から試薬を分注する。そして、検体および試薬が分注された反応容器32は、反応テーブル3によって周方向に沿って搬送される間に検体と試薬とが攪拌されて反応し、光源33aと受光部33bとの間を通過する。このとき、光源33aから出射され、反応容器32内の反応液を通過した分析光は、受光部33bによって測光されて成分濃度などが分析される。そして、分析が終了した反応容器32は、反応容器洗浄装置34によって測定後の反応液が排出されて洗浄された後、再度検体の分析に使用される。検体分注後の分注プローブ50は、検体間のキャリーオーバーや検体成分による分注プローブの詰まりや汚れ付着を防止すべく、分注が行なわれる度に分注プローブ洗浄装置6により洗浄される。
次に、異なるサンプル種を検体として分注プローブ50で分注する際の分注動作について説明する。図5は、異なるサンプル種を検体として分注する場合の分注動作を示すフローチャートであり、図6は、図5の通常分注モードの分注動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、まず、読取部23は、分注する検体の検体IDや、検体容器IDを検体容器22の識別ラベルから読み取る(ステップS100)。読み取った検体IDおよび検体容器IDに基づき、記憶部104から検体の種類、検体吸引位置、分析項目等の分析情報、および検体容器の形状を含む検体容器情報を取得する(ステップS101)。制御部101は、検体の種類、すなわち層分離した検体であるか否かの情報に基づき分注モードを切り替える(ステップS102)。血漿と血球とに層分離した検体である場合(ステップS102:Yes)、特別分注モードで分注が行なわれ(ステップS103)、その他の血漿または全血検体等の層分離していない検体の場合(ステップS102:No)、制御部15は、通常分注モードを実行して本制御を終了する(ステップS104)。
図6に示すように、通常分注モード(ステップS104)では、洗浄制御部200の制御の元、分注プローブ50が検体容器22内に降下される(ステップS200)。液面検知部51が液面検知するまで分注プローブは降下され(ステップS201:No)、液面検知後(ステップS201:Yes)、分注プローブ50の降下は停止される。その後、サンプル種、検体吸引位置、検体容器情報ならびに液面位置に基づき、算出部202は、検体液面高、検体吸引高および汚れ付着範囲を算出する(ステップS202)。検体吸引位置および検体液面高は、サンプル種や検体により異なるので、検体毎に検体液面高、検体吸引高および汚れ付着範囲を算出する。検体液面高は、検体容器22内の検体液面高さであり、検体容器情報と液面位置から算出する。検体吸引高は、検体内で検体を吸引する高さであり、サンプル毎に設定された検体吸引位置および検体液面高から算出する。サンプル種によって最下部から吸引するよう設定されている場合は、検体容器情報から検体吸引高を算出する。汚れ付着範囲は、分注プローブ50外壁への検体付着範囲であり、検体液面高および検体吸引高により算出する。
分注プローブ50を液面位置から検体吸引高まで所定量降下した後(ステップS203)、検体を吸引し(ステップS204)、吸引した検体を反応容器32に吐出する(ステップS205)。その後、ステップS101で取得した検体のサンプル種情報およびステップS202で算出した汚れ付着面積に基づいて、洗浄制御部200および洗浄水制御部203は、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6での洗浄範囲、降下速度および/または洗浄水量などの洗浄条件を設定する(ステップS206)。分注プローブ50は分注プローブ洗浄装置6まで搬送された後、ステップS206で設定した洗浄条件で洗浄される(ステップS207)。洗浄水制御部203は、分注プローブ洗浄装置6内の噴出用洗浄水供給手段61および貯留用洗浄水供給手段63からの洗浄水L2の供給量とともに、貯留槽62からオーバーフロー槽64へのオーバーフロー量およびオーバーフローのタイミングを制御する。検体のサンプル種毎に洗浄制御部200および洗浄水制御部203が洗浄条件を制御して洗浄を行う。
次に、検体のサンプル種毎の分注、洗浄について個別に説明する。図7は、血漿サンプルを分注する場合の分注動作図であり、図8は、血漿サンプルを分注後の洗浄動作図である。図7(a)に示すように、分注プローブ50が検体容器22内に降下され、液面検知部51が液面検知すると、分注プローブ50の降下は一旦停止され、検知された血漿液面位置、設定されている血漿吸引位置、ならびに検体容器情報に基づき、算出部202は血漿液面高hおよび血漿吸引高hを算出する。図7(b)に示すように、洗浄制御部200の制御の元、分注プローブ50は血漿液面位置から血漿吸引高hまで所定量降下され、血漿は吸引される。吸引した血漿は反応容器32に吐出され(図7(c)参照)、血漿吐出後の分注プローブ50外壁面には、血漿内に分注プローブ50を挿入した長さ分に対応する範囲Sだけ血漿が付着しており、算出部202は、血漿液面高hおよび血漿吸引高hに基づき、汚れ付着範囲Sの面積を算出する(図7(d)参照)。
血漿検体を反応容器32に分注後、図8(a)に示すように、分注プローブ50は分注プローブ洗浄装置6まで搬送され、まず、分注プローブ50の内壁面洗浄が行なわれる。ポンプ駆動部56を駆動しピストン55aを進出移動させることにより、押し出し液L1を分注ノズル50内部に残存する血漿とともに分注ノズル50から吐出させる。このとき、貯留槽62は、ピストン55aの進出により押し出し液L1が貯留槽62に落下到達前に、少なくとも貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2が供給されて、貯留槽62とオーバーフロー槽64の間に形成された斜面に沿って貯留槽62の開口部62aからオーバーフロー槽62にオーバーフローするよう洗浄水制御部203により制御される。貯留槽62に押し出し液L1が落下している間は、貯留槽62からオーバーフロー槽64にオーバーフローするよう制御される。このオーバーフローにより、血漿検体を含む吐出された押し出し液L1は、オーバーフローされる洗浄水L2とともにオーバーフロー槽64に排出され、貯留槽62内の洗浄水L2の清浄度は維持される。
押し出し液L1の吐出停止により分注プローブ50の内壁面洗浄を終了し、分注プローブ50の外壁面洗浄を行なう。血漿検体分注後の分注プローブ50外壁面には、血漿検体吸引時に分注プローブ50の血漿検体への降下により血漿が汚れ付着範囲Sだけ付着している。血漿は洗浄しやすい検体サンプル種であるため、洗浄制御部200は、分注プローブ50の洗浄槽60内への降下速度を大、洗浄範囲を汚れ付着範囲S+αに設定する。洗浄水L2をオーバーフローさせた貯留槽62上部にて、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aから洗浄水L2を噴出させた流路中に、分注ノズル50を高速で下降進入させ、分注ノズル50の外壁面を洗浄する(図8(b)参照)。貯留用洗浄水供給手段63のノズル部63aから貯留部62に洗浄水L2が供給され、貯留槽62の開口部62aからオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローしている状態で、分注ノズル50を高速で下降進入させて洗浄槽60の開口部60aに挿入する。ノズル部61aから噴射された洗浄水L2が分注ノズル50の長手方向(進入方向)に沿って分注ノズル50の外壁面に衝突して、分注ノズル50の外壁面に付着している検体が除去されて分注ノズル50の外壁面が洗浄される。除去された検体は洗浄水L2とともに貯留槽62に落下するが、貯留槽62は開口部62aから洗浄水L2をオーバーフローさせているので、ノズル部61aから噴射された洗浄水L2は、オーバーフローされる洗浄水L2とともにオーバーフロー槽64に排出され、貯留槽62内の洗浄水L2の清浄度は維持される。
洗浄水制御部203は、速度大で分注プローブ50が降下された場合に、分注プローブ先端部が噴出する洗浄水L2に進入すると予定される時刻から、分注プローブ外壁面の汚れ付着部Sより上部が噴出する洗浄水L2に進入すると予定される時刻まで、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aからの洗浄水L2が噴出されるよう制御し、また、ノズル部61aからの洗浄水L2が貯留槽62に落下する間は、貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2を供給してオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローするよう制御する。
ノズル部61aからの洗浄水L2噴出による洗浄停止の後、分注プローブ50の汚れ付着部Sを貯留槽62内に貯留される洗浄水L2に浸漬して外壁面をさらに洗浄する(図8(c)参照)。洗浄水制御部203は、分注プローブ50の汚れ付着部Sが貯留槽62内に貯留される洗浄水L2に下降浸漬される間も、貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2を供給してオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローするよう制御する。これによって、貯留槽62内の洗浄水L2の清浄度は維持され、浸漬洗浄による分注プローブ50の洗浄能力が向上する。
分注プローブ50の貯留槽62内に貯留される洗浄水L2への下降浸漬後、洗浄水制御部203は、貯留用洗浄水供給手段63から貯留槽62への洗浄水L2供給を停止し、分注プローブ50を上昇させて貯留槽62内に貯留される洗浄水L2から引上げる(図8(d)参照)。分注プローブ50の引上げ時に、貯留槽62のオーバーフローを停止させ、引上げ速度を制御することで、分注プローブ50への洗浄水L2の付着量を低減することができる。分注プローブ50の貯留槽62の洗浄水L2からの引上げ後、電磁弁62dを開操作することにより貯留槽62内の洗浄水L2は廃棄タンク62cに排出され、洗浄は終了する(図8(e)参照)。
なお、血漿(血清)などの洗浄しやすいサンプル種を洗浄する場合、上述した洗浄方法に替えて、図9〜図11に示すようにして洗浄を行なってもよい。上述の方法のように、噴出用洗浄水供給手段61による洗浄水L2の噴出洗浄と、浸漬洗浄を併用するほうが、洗浄効果は高くキャリーオーバーも防止できるが、分析する検体や分析項目により、高いレベルでの分析精度が必要とされない場合があり、そのような場合に図9〜図11に示す洗浄方法を採用することで、洗浄時間や洗浄水使用量を低減できるものである。図9は、貯留槽62内に貯留された洗浄水L2に分注プローブ50を浸漬して洗浄しない点で上述の洗浄方法と異なる(図9(c)参照)。図10は、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aからの洗浄水L2の噴出による洗浄を行なわず、分注プローブ50を貯留槽62内に貯留された洗浄水L2に浸漬させて洗浄させる(図10(d)参照)。図11は、貯留槽62内に洗浄水L2を貯留させず、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aからの洗浄水L2の噴出のみで分注プローブ50の洗浄する方法であり、押し出し液L1の噴出による内壁洗浄を外壁洗浄に先立って行なう必要がなく、ノズル部61aからの洗浄水L2の噴出による洗浄とともに、またはノズル部61aからの洗浄水L2の噴出による洗浄後におこなってもよい(図11(c)参照)。図9〜11に示すいずれの洗浄方法においても、洗浄制御部200は、分注プローブ50の洗浄槽60内への降下速度を大きくするよう制御するので、洗浄時間の短縮および洗浄水の使用量の低減を図ることができる。また、血漿(血清)などの洗浄しやすいサンプル種を洗浄する場合には、洗浄水制御部203は、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aおよび/または貯留用洗浄水供給手段63のノズル部63aからの洗浄水L2の供給量を少なくするよう制御してもよい。
次に、検体が全血検体である場合の分注、洗浄について個別に説明する。図12は、全血サンプルを分注する場合の分注動作図であり、図13は、全血サンプルを分注後の洗浄動作図である。図12(a)に示すように、分注プローブ50が検体容器22内に降下され、液面検知部51が液面検知すると、分注プローブ50の降下は一旦停止され、検知された全血液面位置、設定されている全血検体吸引位置、および検体容器情報に基づき、算出部202は全血液面高hおよび全血吸引高hを算出する。図12(b)に示すように、洗浄制御部200の制御の元、分注プローブ50は全血液面位置から全血吸引高hまで所定量降下され、全血検体は吸引される。吸引した全血検体は反応容器32に吐出され(図12(c)参照)、全血吐出後の分注プローブ50外壁面には、全血検体内に分注プローブ50を挿入した長さ分に対応する全血が付着しており、算出部202は、全血液面高hおよび全血吸引高hに基づき、汚れ付着範囲Sの面積を算出する(図12(d)参照)。
全血検体を反応容器32に分注後、図13(a)に示すように、分注プローブ50は分注プローブ洗浄装置6まで搬送され、まず、分注プローブ50の内壁面洗浄が行なわれる。ポンプ駆動部56を駆動しピストン55aを進出移動させることにより、押し出し液L1を分注ノズル50内部に残存する血球とともに分注プローブ50から吐出させる。このとき、貯留槽62は、ピストン55aの進出により押し出し液L1が貯留槽62に落下到達前に、少なくとも貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2が供給されて、貯留槽62とオーバーフロー槽64の間に形成された斜面に沿って貯留槽62の開口部62aからオーバーフロー槽62にオーバーフローするよう洗浄水制御部203により制御される。貯留槽62に押し出し液L1が落下している間は、貯留槽62からオーバーフロー槽64にオーバーフローするよう制御される。このオーバーフローにより、全血検体を含む吐出された押し出し液L1は、オーバーフローされる洗浄水L2とともにオーバーフロー槽64に排出され、貯留槽62内の洗浄水L2の清浄度は維持される。
押し出し液L1の吐出停止により分注プローブ50の内壁面洗浄を終了し、分注プローブ50の外壁面洗浄を行なう。全血検体分注後の分注プローブ50外壁面には、全血検体吸引時に分注プローブ50の全血検体への降下により全血が汚れ付着範囲Sだけ付着している。全血検体は血漿(血清)に比べてより洗浄しにくいため、洗浄制御部200は、分注プローブ50の洗浄槽60内への降下速度を中程度、洗浄範囲を汚れ付着範囲S+αに設定する。洗浄水L2をオーバーフローさせた貯留槽62上部にて、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aから洗浄水L2を噴出させた流路中に、分注ノズル50を中速で下降進入させ、分注ノズル50の外壁面に付着した全血を洗浄する(図13(b)参照)。貯留用洗浄水供給手段63のノズル部63aから貯留部62に洗浄水L2が供給され、貯留槽62の開口部62aからオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローしている状態で、分注ノズル50を中速で下降進入させて洗浄槽60の開口部60aに挿入する。ノズル部61aから噴射された洗浄水L2が分注ノズル50の長手方向(進入方向)に沿って分注ノズル50の外壁面に衝突して、分注ノズル50の外壁面に付着している全血検体が除去されて分注ノズル50の外壁面が洗浄される。除去された検体は洗浄水L2とともに貯留槽62に落下するが、貯留槽62は開口部62aから洗浄水L2をオーバーフローさせているので、ノズル部61aから噴射された洗浄水L2は、オーバーフローされる洗浄水L2とともにオーバーフロー槽64に排出され、貯留槽62内の洗浄水L2の清浄度は維持される。
洗浄水制御部203は、中程度の速度で分注プローブ50が降下された場合に、分注プローブ先端部が噴出する洗浄水L2に進入すると予定される時刻から、分注プローブ50外壁面汚れ付着面積S部分より上部が噴出する洗浄水L2に進入し一定時間経過後まで、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aからの洗浄水L2が噴出されるよう制御すると共に、ノズル部61aからの洗浄水L2が貯留槽62に落下する間は、貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2を供給してオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローするよう制御する。これによって、貯留槽62内の洗浄水L2の清浄度は維持され、浸漬洗浄による分注プローブ50の洗浄能力が向上する。
洗浄水供給手段61のノズル部61aからの洗浄水L2噴出による洗浄の間、洗浄制御部200の制御のもと分注プローブ50を中速で降下させながら、貯留用洗浄水供給手段63からの洗浄水L2の供給によりオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローされている貯留槽62に分注プローブ50を挿入浸漬する。洗浄水供給手段61のノズル部61aからの洗浄水L2噴出による洗浄終了後も、洗浄制御部200は、分注プローブ50外壁面汚れ付着面積Sが完全に貯留槽62内の洗浄水L2に挿入浸漬されるまで(外壁面汚れ付着面積S+α)、分注プローブ50を中速で降下させる。洗浄水制御部203は、分注プローブ50の汚れ付着面積S部分が貯留槽62内に貯留される洗浄水L2に下降浸漬される間も、貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2を供給してオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローするよう制御する。
分注プローブ50の汚れ付着範囲Sが完全に貯留槽62内に貯留される洗浄水L2に浸漬された後、洗浄水制御部203は、貯留用洗浄水供給手段63から貯留槽62への洗浄水L2供給を停止し、洗浄制御部200は分注プローブ50を上昇させて貯留槽62内に貯留される洗浄水L2から引上げる(図13(d)参照)。分注プローブ50の引上げ時に、貯留槽62のオーバーフローを停止させ、引上げ速度を制御することで、分注プローブ50への洗浄水L2の付着量を低減することができる。分注プローブ50の貯留槽62の洗浄水L2からの引上げ後、電磁弁62dを開操作することにより貯留槽62内の洗浄水L2は廃棄タンク62cに排出され、洗浄は終了する(図13(e)参照)。
次に、検体が血漿と血球に層分離した検体である特別分注モードについて説明する。図14は、図5の特別分注モードの分注動作を示すフローチャートである。図15は、血漿−血球に層分離した検体中を分注プローブ50で降下吸引させたときの圧力変化図である。図16は、血漿と血球とに層分離したサンプルから血漿分注する場合の分注動作図であり、図17は、血漿と血球とに層分離したサンプルから血球分注する場合の分注動作図であり、図18は、血漿と血球とに層分離したサンプルから血球を分注後の洗浄動作図である。
図14に示すように、特別分注モード(ステップS103)では、まず、分注するサンプルが血漿か否か確認される(ステップS300)。通常、血漿と血球に層分離した検体の上層の血漿と下層の血球からそれぞれ分注が行なわれるが、再検等でいずれか一方から検体分注を行なう場合があるため、分注サンプルが確認される。分注サンプルが血漿である場合(ステップS300:Yes)、洗浄制御部200の制御の元、分注プローブ50が検体容器22内に降下される(ステップS301)。分注サンプルが血漿でない場合は(ステップS300:No)、ステップS308に移行する。液面検知部51が液面検知するまで分注プローブは降下され(ステップS302:No)、液面検知後(ステップS302:Yes)、分注プローブ50の降下は停止される。その後、血漿吸引位置、検体容器情報および血漿液面位置に基づき、算出部202は、血漿液面高、血漿吸引高および汚れ付着範囲を算出する(ステップS303)。血漿液面高は、検体容器22内の血漿液面高さであり、検体容器情報と血漿液面位置から算出する。血漿吸引高は、検体内で血漿を吸引する高さであり、血漿サンプルについて設定された血漿吸引位置および血漿液面高から算出する。汚れ付着範囲は、分注プローブ50外壁への検体付着範囲であり、検体液面高および検体吸引高により算出する。
分注プローブ50を血漿液面位置から血漿吸引高まで所定量降下し(ステップS304)、血漿サンプルを吸引する(ステップS305)。吸引した血漿を反応容器32に吐出し(ステップS306)、分注プローブ50は分注プローブ洗浄装置6まで搬送され洗浄される(ステップS307)。洗浄制御部200は、分注した血漿を洗浄する際の分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6内への降下速度を高速で制御し、また、算出部202により算出された汚れ付着面積に基づき、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6内への挿入長さも制御する。洗浄水制御部203は、分注プローブ洗浄装置6内の噴出用洗浄水供給手段61および貯留用洗浄水供給手段63からの洗浄水供給量とともに、貯留槽62からオーバーフロー槽64へのオーバーフロー量およびオーバーフローのタイミングを制御する。
分注プローブ50洗浄後、分注するサンプルが血球か否か確認される(ステップS308)。分注サンプルが血球である場合(ステップS308:Yes)、洗浄制御部200の制御の元、分注プローブ50を検体中で降下吸引させて圧力変化を検出する(ステップS309)。分注プローブ50を検体中に降下させながら分注ポンプ55によりサンプルを吸引して、吸引時の圧力を圧力センサ52により検出する。図15は、血漿−血球に層分離した検体中を分注プローブ50で降下吸引させたときの圧力変化図である。分注プローブ50を降下吸引させると、血漿液面で吸引圧力が変化し(t1〜t2)、血漿中を吸引降下しているときは(t2〜t3)、圧力は一定(V1)となる。さらに分注プローブ50を降下吸引させると、血漿−血球境界面近傍で圧力が変化し(t3〜t4)、完全に血球サンプル層に挿入されると(血漿−血球境界面)再度吸引圧力が一定となる(V2)。したがって、境界面検出部201が血漿−血球境界面と認識した後に(t5)、分注プローブ50の降下および吸引を停止させる。また、図15では、分注プローブ20bを吸引降下させていくと、分注プローブ20bが血漿サンプルを吸引した時点(t1)で吸引圧力が変化するので、当該圧力変化を検出することにより血漿液面を検出することも可能である。
境界面検出部201が、境界面を検出するまで分注プローブは吸引降下され(ステップS310:No)、境界面検出後(ステップS310:Yes)、分注プローブ50の降下は停止される。その後、血球吸引位置、検体容器情報および血球液面位置(境界面位置)に基づき、算出部202は、血球液面高、血球吸引高および各層の汚れ付着範囲を算出する(ステップS311)。血球液面高は、検体容器22内の血球液面高さであり、検体容器情報と血球液面位置(境界面位置)から算出する。血球吸引高は、検体内で血球を吸引する高さであり、血球サンプルについて設定された血球吸引位置、血球分注量および血球液面高から算出する。層分離した検体の汚れ付着部分は、血球の付着による汚れ部と血漿の付託による汚れ部があり、各層毎に汚れ付着範囲を算出する。各層毎の汚れ付着範囲は、層分離した検体中への分注プローブ50の挿入長さにより、血漿液面高、血球液面高および血球吸引高により算出する。
分注プローブ50を血球液面位置から血球吸引高まで所定量降下して(ステップS312)、血球サンプルを吸引し(ステップS313)、吸引した血球を反応容器32に吐出する(ステップS314)。その後、ステップS101で取得した検体のサンプル種情報およびステップS303およびS311で算出した各成分の汚れ付着面積に基づいて、洗浄制御部200および洗浄水制御部203は、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6での洗浄範囲、降下速度および/または洗浄水量を設定する(ステップS315)。分注プローブ50は分注プローブ洗浄装置6まで搬送された後、ステップS315で設定した洗浄条件で洗浄される(ステップS316)。洗浄制御部200は、まず、分注プローブ50先端部に付着する血球を洗浄するために、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6内への降下速度を低速に制御する。血球部分洗浄後、洗浄制御部200は、分注プローブ50の上部に付着する血漿を洗浄するために、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6内への降下速度を高速に切り替え制御する。また、算出部202により算出された汚れ付着面積に基づき、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6内への挿入長さも制御する。洗浄水制御部203は、分注プローブ洗浄装置6内の噴出用洗浄水供給手段61および貯留用洗浄水供給手段63からの洗浄水供給とともに、貯留槽62からオーバーフロー槽64へのオーバーフロー量およびオーバーフローのタイミングを制御する。また、血球などの洗浄し難いサンプル種を洗浄する場合には、洗浄水制御部203は、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aおよび/または貯留用洗浄水供給手段63のノズル部63aからの洗浄水L2の供給量を多くするよう制御してもよい。
血漿分注の際には、図16(a)に示すように、分注プローブ50が検体容器22内に降下され、液面検知部51が液面検知すると、分注プローブ50の降下は一旦停止され、検知された血漿液面位置、設定されている血漿吸引位置、および検体容器情報に基づき、算出部202は血漿液面高hおよび血漿吸引高hを算出する。図16(b)に示すように、洗浄制御部200の制御の元、分注プローブ50は血漿液面位置から血漿吸引高hまで所定量降下され、血漿検体は吸引される。吸引した血漿検体は反応容器32に吐出され(図16(c)参照)、血漿吐出後の分注プローブ50外壁面には、検体内に分注プローブ50を挿入した長さ分に対応する血漿が付着しており、算出部202は、血漿液面高hおよび血漿吸引高hに基づき、汚れ付着範囲Sの面積を算出する(図16(d)参照)。血漿検体分注後の分注プローブ50は、層分離しない血漿サンプル分注後と同様に洗浄が行なわれるが、当該洗浄は省略されてもよい。
血球分注の際は、図17(a)に示すように、分注プローブ50を検体容器22内で降下吸引させて圧力変化を検出し、境界面検出部201が境界面を検知すると、分注プローブ50の降下および吸引は一旦停止される。検出された血球液面位置(境界面位置)、設定されている血球吸引位置、および検体容器情報に基づき、算出部202は血球液面高hおよび血球吸引高hを算出する。図17(b)に示すように、洗浄制御部200の制御の元、分注プローブ50は血球液面位置から血球吸引高hまで所定量降下され、血球検体は吸引される。吸引した血球検体は反応容器32に吐出され(図16(c)参照)、血球吐出後の分注プローブ50外壁面には、検体内に分注プローブ50を挿入した長さ分に対応する血漿および血球が付着しており、算出部202は、血漿吸引時に算出した血漿液面高h、血球液面高hおよび血球吸引高hに基づき、血球汚れ付着範囲Sおよび血漿汚れ付着範囲Sの面積を算出する(図17(d)参照)。
血球検体を反応容器32に分注後、図18(a)に示すように、分注プローブ50は分注プローブ洗浄装置6まで搬送され、まず、分注プローブ50内に残存する検体吐出と内壁面洗浄が行なわれる。ポンプ駆動部56を駆動しピストン55aを進出移動させることにより、残存検体を押し出し液L1とともに分注プローブ50から吐出させる。このとき、貯留槽62は、ピストン55aの進出により押し出し液L1が貯留槽62に落下到達前に、少なくとも貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2が供給されて、貯留槽62とオーバーフロー槽64の間に形成された斜面に沿って貯留槽62の開口部62aからオーバーフロー槽62にオーバーフローするよう洗浄水制御部203により制御される。貯留槽62に押し出し液L1が落下している間は、貯留槽62からオーバーフロー槽64にオーバーフローするよう制御される。このオーバーフローにより、残存する検体とともに吐出された押し出し液L1は、オーバーフローされる洗浄水L2とともにオーバーフロー槽64に排出され、貯留槽62内の洗浄水L2の清浄度は維持される。
押し出し液L1の吐出停止により分注プローブ50の内壁面洗浄を終了し、分注プローブ50の外壁面洗浄を行なう。血球検体分注後の分注プローブ50外壁面には、層分離した検体への挿入長さに応じて血球汚れ部Sおよび血漿汚れ部Sが付着している。血球検体は最も洗浄しにくいため、洗浄制御部200は、分注プローブ50の血球汚れ付着部Sの洗浄槽60内への降下速度を最も低く設定する。洗浄水L2をオーバーフローさせた貯留槽62上部にて、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aから洗浄水L2を噴出させた流路中に、分注ノズル50を低速で下降進入させ、分注ノズル50の外壁面に付着した血球を洗浄する(図18(b)参照)。貯留用洗浄水供給手段63のノズル部63aから貯留部62に洗浄水L2が供給され、貯留槽62の開口部62aからオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローしている状態で、分注ノズル50を中速で下降進入させて洗浄槽60の開口部60aに挿入する。ノズル部61aから噴射された洗浄水L2が分注ノズル50の長手方向(進入方向)に沿って分注ノズル50の外壁面に衝突して、分注ノズル50の外壁面に付着している血球検体が除去されて分注ノズル50の外壁面が洗浄される。除去された検体は洗浄水L2とともに貯留槽62に落下するが、貯留槽62は開口部62aから洗浄水L2をオーバーフローさせているので、ノズル部61aから噴射された洗浄水L2は、オーバーフローされる洗浄水L2とともにオーバーフロー槽64に排出され、貯留槽62内の洗浄水L2の清浄度は維持される。
洗浄水制御部203は、分注プローブ50が降下され、分注プローブ先端部が噴出する洗浄水L2に進入すると予定される時刻から、分注プローブ50外壁面の血漿汚れ付着部S部分より上部が噴出する洗浄水L2に進入し一定時間経過後まで、噴出用洗浄水供給手段61のノズル部61aからの洗浄水L2が噴出されるよう制御すると共に、ノズル部61aからの洗浄水L2が貯留槽62に落下する間は、貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2を供給してオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローするよう制御する。
洗浄水供給手段61のノズル部61aからの洗浄水L2噴出による洗浄の間、洗浄制御部200の制御のもと分注プローブ50を低速で降下させながら、貯留用洗浄水供給手段63からの洗浄水L2の供給によりオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローされている貯留槽62に分注プローブ50は挿入浸漬する(図18(c)参照)。洗浄制御部200は、分注プローブ50外壁面の血球汚れ付着範囲Sが完全に貯留槽62内の洗浄水L2に挿入浸漬された後(血球汚れ付着範囲S+α)、分注プローブ50の降下速度を高速に切り替え制御し、血漿汚れ付着範囲Sが完全に貯留槽62内の洗浄水L2に挿入浸漬された後、降下を停止する。洗浄水制御部203は、分注プローブ50の血漿汚れ付着範囲S部分が完全に貯留槽62内に貯留される洗浄水L2に下降浸漬されるまで、貯留用洗浄水供給手段63から洗浄水L2を供給してオーバーフロー槽64に洗浄水L2がオーバーフローするよう制御する。
分注プローブ50の血漿汚れ付着範囲Sが完全に貯留槽62内の洗浄水L2に浸漬された後、洗浄水制御部203は、貯留用洗浄水供給手段63から貯留槽62への洗浄水L2供給を停止し、洗浄制御部200は分注プローブ50を上昇させて貯留槽62内に貯留される洗浄水L2から引上げる(図18(d)参照)。分注プローブ50の引上げ時に、貯留槽62のオーバーフローを停止させ、引上げ速度を制御することで、分注プローブ50への洗浄水L2の付着量を低減することができる。分注プローブ50の貯留槽62の洗浄水L2からの引上げ後、電磁弁62dを開操作することにより貯留槽62内の洗浄水L2は廃棄タンク62cに排出され、洗浄は終了する(図18(e)参照)。本発明の実施の形態は、付着汚れ、すなわち吸引する検体のサンプル種類および汚れ付着面積に応じて、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6への降下速度、および挿入長さを制御して洗浄することができるため、洗浄時間および洗浄水使用量の低減が可能となる。
また、本発明の実施の形態は、サンプル種類に応じて分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6への降下速度を切り替え制御しているが、サンプルの粘度に応じてさらに細かく降下速度を制御してもよい。たとえば、糖尿病患者の血液は健常者のものより粘度が高く、より洗浄しにくいことが確認されている。したがって、各サンプルが糖尿病患者由来のものである場合には、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6への降下速度を、健常者の場合より低く制御して洗浄を行なうことにより、洗浄不良の発生を防止することができる。
本発明の分析装置1に使用される分注プローブ洗浄装置は、図4に示すような貯留槽62からオーバーフロー槽64にオーバーフローすることができ、かつ噴出用洗浄水供給手段61による噴出洗浄できる構造の分注プローブ洗浄装置6であることが好ましいが、分析する検体や分析項目により、高いレベルでの分析精度が必要とされない場合には、図19および図20に示すような分注プローブ洗浄装置6A、6Bも使用することができる。図19に示す分注プローブ洗浄装置6Aは、噴出用洗浄水供給手段61のみを備え、分注プローブ50を噴出洗浄し、図20に示す分注プローブ洗浄装置6Bは、貯留槽62からオーバーフロー槽64へオーバーフローできる構造であり、オーバーフローさせながら分注プローブ50を浸漬洗浄する。図19および図20に示す分注プローブ洗浄装置6A、6Bで洗浄を行なう場合も、洗浄制御部200および洗浄水制御部203は、分注したサンプルに応じて、分注プローブ50の分注プローブ洗浄装置6A、6B内への降下速度、洗浄範囲および/または洗浄水量を制御して洗浄を行なうことにより、洗浄時間および洗浄水使用量を低減しうる。
さらに、本発明の実施の形態の変形例として、分注する検体の液面および/または境界面を見積もる液面見積もり手段を備えた分注装置が例示される。変形例に係る分析装置は、記憶部104に、検体のサンプル種等の分析条件や、検体容器種類に対応する検体容器形状に加えて、検体容器種類毎の最大収容検体量が記憶される。変形例では、読取り部23により検体容器IDが読取られ、読み取った検体容器IDを元に、検体容器の形状、および該検体容器に収容される最大検体量を抽出する。液面見積もり手段は、抽出した検体容器形状と最大収容検体量に基づき、液面および/または境界面を見積もる。1検体で複数の分析項目用の分注が行なわれる場合は、該分注量も考慮して液面および/または境界面を見積もる。見積もった液面および/または境界面と、検体のサンプル種、検体吸引位置から算出部203は、分注プローブ50の外壁面の汚れ付着範囲を算出する。液面見積もり手段により見積もった液面および/または境界面位置は、液面検知部が検知した液面より精度は低いが、検体容器種別毎に簡易に汚れ付着範囲を算出することができる。
本発明の実施の形態にかかる分析装置の概略構成図である。 図1の分析装置で使用する検体分注装置の概略構成図である。 図2の検体分注装置で使用する液面検知部の概略構成図である。 図1の自動分析装置で使用する分注プローブ洗浄装置の概略構成図である。 異なるサンプル種を検体として分注する場合の分注動作を示すフローチャートである。 図5の通常分注モードの分注動作を示すフローチャートである。 血漿サンプルを分注する場合の分注動作図である。 血漿サンプル分注後の洗浄動作図である。 血漿サンプル分注後の洗浄の変形例1の動作図である。 血漿サンプル分注後の洗浄の変形例2の動作図である。 血漿サンプル分注後の洗浄の変形例3の動作図である。 全血サンプルを分注する場合の分注動作図である。 全血サンプルを分注後の洗浄動作図である。 図5の特別分注モードの分注動作を示すフローチャートである。 血漿−血球に層分離した検体中を分注プローブで降下吸引させたときの圧力変化図である。 血漿と血球とに層分離したサンプルから血漿を分注する場合の分注動作図である。 血漿と血球とに層分離したサンプルから血球を分注する場合の分注動作図である。 血漿と血球とに層分離したサンプルから血球を分注後の洗浄動作図である。 図1の自動分析装置で使用する分注プローブ洗浄装置の変形例の概略構成図である。 図1の自動分析装置で使用する分注プローブ洗浄装置の変形例の概略構成図である。
1 分析装置
2 検体テーブル
3 反応テーブル
4 試薬テーブル
5 検体分注装置
6、6A、6B、8 分注プローブ洗浄装置
7 試薬分注装置
9 測定機構
10 制御機構
21、31、41 収納部
22 検体容器
22a、42a 開口部
23、43 読取部
32 反応容器
33 測光装置
33a 光源
33b 受光部
34 反応容器洗浄装置
42 試薬容器
50 分注プローブ
51 液面検知部
52 圧力センサ
53 プローブ駆動部
54 チューブ
55 分注ポンプ
56 ポンプ駆動部
57 タンク
58 電磁弁
59 洗浄水ポンプ
60 洗浄槽
60a 開口部
61 噴出用洗浄水供給手段
61a ノズル部
61b、62b、63b、64a チューブ
61c タンク
61d、62d、63c 電磁弁
61e ポンプ
62 貯留槽
62a 開口部
62c 廃棄タンク
63 貯留用洗浄水供給手段
63a ノズル部
64 オーバーフロー槽
101 制御部
102 入力部
103 分析部
104 記憶部
105 出力部
106 表示部
107 送受信部
200 洗浄制御部
201 境界面検出部
202 算出部
203、203A、203B 洗浄水制御部
L1 押し出し液
L2 洗浄水
S 中心線

Claims (22)

  1. 異なるサンプルを検体として分析可能であり、該検体と試薬との反応物を光学的に分析する分析装置において、
    前記検体のサンプル種、検体吸引位置を含む検体情報および検体容器情報を記憶または取得する分析情報取得手段と、
    前記検体の液面および/または境界面を見積もる液面見積もり手段と、
    分注プローブを使用して検体を分注する分注手段と、
    前記分注プローブの洗浄を行なう洗浄手段と、
    前記分析情報取得手段が記憶または取得したサンプル種、検体吸引位置、および検体容器情報、ならびに前記液面見積もり手段が見積もった前記検体の液面および/または境界面情報に基づき、前記分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの洗浄範囲を制御する洗浄制御手段と、
    を備えることを特徴とする分析装置。
  2. 異なるサンプルを検体として分析可能であり、該検体と試薬との反応物を光学的に分析する分析装置において、
    前記検体のサンプル種、検体吸引位置を含む検体情報を記憶または取得する分析情報取得手段と、
    前記検体の液面および/または境界面を検知する液面検知手段と、
    分注プローブを使用して検体を分注する分注手段と、
    前記分注プローブの洗浄を行なう洗浄手段と、
    前記分析情報取得手段が記憶または取得したサンプル種、検体吸引位置、および検体容器情報、ならびに前記液面検知手段が検知した前記検体の液面および/または境界面情報に基づき、前記分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲を算出する算出手段と、
    前記算出手段が算出した前記分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの洗浄範囲を制御する洗浄制御手段と、
    を備えることを特徴とする分析装置。
  3. 前記洗浄制御手段は、前記検体のサンプル種に基づき、前記分注プローブの前記洗浄手段内への降下速度を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の分析装置。
  4. 前記検体情報は、サンプル種、サンプル粘度、検体分注量、検体吸引位置および分析項目情報を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の分析装置。
  5. 前記洗浄制御手段は、前記検体の粘度分類に応じて前記分注プローブの降下速度を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の分析装置。
  6. 前記洗浄手段は、
    前記分注プローブが挿入される開口部を上部に有する洗浄槽と、
    前記洗浄槽上部領域内で洗浄水を噴出させる噴出用洗浄水供給手段と、
    洗浄する検体のサンプル種類に基づき前記噴出用洗浄水供給手段から噴出する洗浄水量を制御する洗浄水制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の分析装置。
  7. 前記洗浄手段は、
    前記分注プローブが挿入される開口部を上部に有し、洗浄水をオーバーフローさせる貯留槽と、
    前記貯留槽からオーバーフローされた洗浄水を排出するオーバーフロー槽と、
    前記貯留槽に対して洗浄水を供給する貯留用洗浄水供給手段と、
    洗浄する検体のサンプル種類に基づき前記貯留用洗浄水供給手段から供給する洗浄水量を制御する洗浄水制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の分析装置。
  8. 前記洗浄水制御手段は、前記貯留槽内上部にて前記分注プローブから内壁面洗浄用に吐出された押し出し液が、前記貯留槽に貯留される洗浄水に落下到達前に少なくとも前記貯留槽をオーバーフロー状態とするよう制御することを特徴とする請求項7に記載の分析装置。
  9. 前記洗浄水制御手段は、前記洗浄手段内への前記分注プローブの降下により、前記分注プローブ先端が前記貯留槽に貯留される洗浄水に浸漬する前に、少なくとも前記貯留槽をオーバーフロー状態とするよう制御することを特徴とする請求項7または8に記載の分析装置。
  10. 前記オーバーフロー槽の開口部は、前記貯留槽の開口部から下方に傾斜する斜面をなすように形成されることを特徴とする請求項7〜9のいずれか一つに記載の分析装置。
  11. 前記洗浄水制御手段は、前記分注プローブから内壁面洗浄用に吐出された押し出し液が前記貯留槽に貯留される洗浄水に落下到達前にオーバーフローを開始し、前記分注プローブから内壁面洗浄用の押し出し液の吐出終了後、吐出された前記押し出し液が前記貯留槽に貯留される洗浄水に落下到達後にオーバーフローを停止させるよう制御することを特徴とする請求項9〜10のいずれか一つに記載の分析装置。
  12. 前記洗浄水制御手段は、前記洗浄手段内に前記分注プローブが降下され、前記分注プローブの先端が前記貯留槽に貯留される洗浄水に浸漬する前にオーバーフローを再開し、前記分注プローブの前記貯留槽からの引上げ前にオーバーフローを停止させるよう制御することを特徴とする請求項9〜11のいずれか一つに記載の分析装置。
  13. 前記貯留槽上部領域内で洗浄水を噴出させる噴出用洗浄水供給手段を備えることを特徴とする請求項7〜12のいずれか一つに記載の分析装置。
  14. 前記洗浄水制御手段は、前記噴出用洗浄水供給手段により噴出させた洗浄水が前記貯留槽に落下時に少なくとも前記貯留槽をオーバーフロー状態にするよう制御することを特徴とする請求項13に記載の分析装置。
  15. 前記洗浄制御手段は、前記分注プローブが分注するサンプル種類に応じて、前記噴出用洗浄水供給手段による洗浄水噴出による洗浄および/または前記貯留槽に貯留された洗浄水による浸漬洗浄を選択して洗浄することを特徴とする請求項13または14に記載の分析装置。
  16. 前記算出手段は、前記分析情報取得手段が記憶または取得した、層分離した検体の各層吸引位置、および検体容器情報、ならびに前記液面検知手段が検知した層分離した各層検体液面位置情報に基づき、前記分注プローブ外壁面の各層検体汚れ範囲を算出し、前記洗浄制御手段は、前記算出手段が算出した各層検体汚れ範囲に応じて前記分注プローブの前記洗浄手段への挿入距離または降下速度を制御し、および/または前記洗浄水制御手段は、洗浄水量を制御することを特徴とする請求項7〜15のいずれか一つに記載の分析装置。
  17. 前記液面検知手段は、
    前記分注プローブと検体容器周辺部に配設された金属板との間の静電容量変化により液面を検知する液面検知部と、
    前記分注プローブ内の圧力検出手段により、前記分注プローブを検体中で上昇吸引または下降吸引させたときの圧力を検出し、検出した圧力変化に基づき検体容器内の層分離した検体の境界面を検出する境界面検出手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一つに記載の分析装置。
  18. 前記検体のサンプル種は、血漿、血清、全血または血漿と血球に層分離した検体であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一つに記載の分析装置。
  19. 検体分注後の分注プローブ洗浄方法であって、
    分注する検体の検体IDおよび検体容器IDを読み取る読取りステップと、
    検体サンプル種、検体吸引位置を含む分析項目情報、及び検体容器情報を抽出する抽出ステップと、
    検体液面を検知する液面検知ステップと、
    前記液面検知ステップで検知した検体液面位置と、サンプル種、検体容器情報、検体吸引位置に基づき、検体液面高、検体吸引高および分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲を算出する算出ステップと、
    前記検体吸引高において検体を吸引する吸引ステップと、
    反応容器に吸引した検体を吐出する吐出ステップと、
    検体サンプル種および分注プローブ外壁面の汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの洗浄手段への挿入距離、降下速度および/または洗浄水量を制御して洗浄する洗浄ステップと、
    を含むことを特徴とする分注プローブ洗浄方法。
  20. 前記洗浄ステップ前に、前記洗浄手段内で、前記分注プローブからの押し出し液吐出による内壁面洗浄を行なう内壁面洗浄ステップを含むことを特徴とする請求項19に記載の分注プローブ洗浄方法。
  21. 層分離した検体の下層成分分注後の分注プローブ洗浄方法であって、
    分注する検体の検体IDおよび検体容器IDを読み取る読取りステップと、
    検体サンプル種、各層検体吸引位置を含む分析項目情報、および検体容器情報を抽出する抽出ステップと、
    検体液面および境界面を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップで検知した検体液面位置および境界面位置と、サンプル種、検体容器情報、各層検体吸引位置に基づき、各層検体液面高、各層検体吸引高および分注プローブ外壁面の各層汚れ付着範囲を算出する算出ステップと、
    下層検体吸引高において下層検体を吸引する吸引ステップと、
    反応容器に吸引した検体を吐出する吐出ステップと、
    下層検体サンプル種および分注プローブ外壁面の下層汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの前記洗浄手段への挿入距離、降下速度および/または洗浄水量を制御して洗浄する第1洗浄ステップと、
    上層検体サンプル種および分注プローブ外壁面の上層汚れ付着範囲に基づき、前記分注プローブの前記洗浄手段への挿入距離、降下速度および/または洗浄水量を制御して洗浄する第2洗浄ステップと、
    を含むことを特徴とする分注プローブ洗浄方法。
  22. 前記第1洗浄ステップ前に、前記洗浄手段内で、前記分注プローブからの押し出し液吐出による内壁面洗浄を行なう内壁面洗浄ステップを含むことを特徴とする請求項21に記載の分注プローブ洗浄方法。
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