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JP2010010906A - Fetゲートバイアス回路 - Google Patents

Fetゲートバイアス回路 Download PDF

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JP2010010906A
JP2010010906A JP2008165960A JP2008165960A JP2010010906A JP 2010010906 A JP2010010906 A JP 2010010906A JP 2008165960 A JP2008165960 A JP 2008165960A JP 2008165960 A JP2008165960 A JP 2008165960A JP 2010010906 A JP2010010906 A JP 2010010906A
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Japan
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fet
bias circuit
terminal
gate
coil
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JP2008165960A
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Haruo Kojima
治夫 小島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

【課題】FETの熱的破壊を防止する機能を保ったまま、FETの発振を防止することが可能なFETゲートバイアス回路を提供する。
【解決手段】信号端子6と、この信号端子6にゲート端子が接続されるとともにソース端子が接地されて、信号端子6から入力された高周波信号を増幅するFET4と、このFET4のゲート端子へバイアス電圧を供給するバイアス回路と、このバイアス回路及びゲート端子の接続点に一端が接続されて他端が接地された抵抗8と、を備え、この抵抗8によって、入力された高周波信号の周波数におけるゲート端子からバイアス回路側を見たインピーダンスの上昇を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明はFETを使用したバイアス回路に関する。
図3に従来例のFETゲートバイアス回路のDC等価回路図を示す。負の可変定電圧電源1とコイル2の一端とが接続されており、このコイル2の他端とキャパシタ3の一端とFET4のゲート端子とが接続されて、キャパシタ3の他端は接地されている。
ここでコイル2の直流インピーダンスは零でありこのコイル2の両端は短絡となるため、FET4のゲート端子からコイル2側を見たインピーダンス5は零になりゲート端子及び負の可変定電圧電源1の間は短絡となる。信号端子6からの高周波信号がゲート端子へ加えられることにより、FET4に整流電流7が流れても、FET4のゲート電圧は一定となる。従ってゲート電圧の波高値が浅くなり、ドレイン電流増大によるFET4の熱的破壊が防止されるようになっている。
半導体素子の破壊を防止する半導体素子用バイアス回路に関しては、従来、半導体素子の一つの端子とバイアス電源回路との間の点の電圧が所定値を越えた場合に、前記点の電圧の上昇を停止させる保護回路を設けた半導体素子用バイアス回路が知られている(特許文献1参照)。また、増幅素子としてトランジスタを使用した増幅器に関し、増幅器の入力部に、抵抗と容量との並列回路を直列に挿入した増幅器が知られている(特許文献2参照)。
特開2004−186735号公報 特開平10−209769号公報
しかしながら、信号端子6から高周波信号が入力されると、本回路の欠点としてコイル2とキャパシタ3とが特定の周波数で並列共振を起こし、特定の周波数でFET4のゲート端子からコイル2側を見たインピーダンスが無限大となって、コイル2及びキャパシタ3の接続点とゲート端子との間が開放となり、FET4が発振してしまうという問題がある。
コイル2は高周波信号に対して高いインピーダンスを与えるものであり、ソース接地FETの出力側のインピーダンスは大きな値である。コイル2とキャパシタ3とによって構成される並列共振回路のインピーダンスが上昇すると、FET4の入力インピーダンスは不安定になる。特許文献2には、所要の周波数帯域外において、増幅器の安定指数が1より大になるようにして増幅器を安定に動作させる例が記載されているが、この特許文献2に記載の技術では、安定指数が1よりも小さい状況で増幅器を動作させる場合、この増幅器を構成するFETは発振する可能性がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、電界効果トランジスタの熱的破壊を防止する機能を保ったまま、電界効果トランジスタの発振を防止することが可能なFETゲートバイアス回路を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の一態様によれば、信号端子と、この信号端子にゲート端子が接続されるとともにソース端子及びドレイン端子のいずれかが接地されて、前記信号端子から入力された高周波信号を増幅する電界効果トランジスタと、この電界効果トランジスタの前記ゲート端子へバイアス電圧を供給するバイアス回路と、このバイアス回路及び前記ゲート端子の接続点に一端が接続されて他端が接地された抵抗と、を備え、この抵抗によって、前記高周波信号の周波数における前記ゲート端子から前記バイアス回路側を見たインピーダンスの上昇を抑制したことを特徴とするFETゲートバイアス回路が提供される。
本発明によれば、電界効果トランジスタの熱的破壊を防止する機能を保ったまま、電界効果トランジスタの発振を防止するFETゲートバイアス回路を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係るFETゲートバイアス回路について、図1乃至図3を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付すとともに、重複した説明は省略する。
図1は本発明の一実施形態に係るFETゲートバイアス回路のDC等価回路図である。本実施形態に係るFETゲートバイアス回路は、負の電圧値の定電圧を出力しこの電圧値を変更可能にされた負の可変定電圧電源1と、この負の可変定電圧電源1に一端が接続されたコイル2と、一端がこのコイル2の他端に接続されて他端が接地されたキャパシタ3と、このキャパシタ3の一端にゲート端子が接続されたFET4と、一端がこのFET4のゲート端子に接続されて他端が接地された抵抗8とを備えている。
FET4のソース端子は接地されており、ドレイン端子から増幅信号が取出されるようになっている。コイル2の他端と、キャパシタ3の一端と、抵抗8の一端と、FET4のゲート端子とが同じ接続点に接続されている。このゲート端子へは図示しない信号源から信号端子6を介して高周波信号が印加されるようになっている。また、負の可変定電圧電源1、コイル2及びキャパシタ3によってバイアス回路としての機能が実現されている。
このような構成の本実施形態に係るFETゲートバイアス回路へ高周波信号が入力されると、コイル2の直流インピーダンスは零であるため、FET4のゲート端子からコイル2側を見たインピーダンス5は零になりゲート端子及び負の可変定電圧電源1の間は直流的に短絡となる。FET4に整流電流7が流れたとしても、FET4のゲート電圧は一定となるため、ゲート電圧の波高値は浅くなり、ドレイン電流の増大によって生じるFET4の熱的破壊が防止される。
ドレイン電圧のレベルがFET特性により決まる耐圧値を超えた場合、ドレイン出力の信号波形の上下はクリップされてドレイン端子からの増幅出力は飽和し、FET4の耐圧破壊が引き起こされて、ドレイン端子からゲート端子へ向かう一定方向へ整流電流7が流れる。このFETゲートバイアス回路では、信号が増幅される方向とは逆方向に整流電流7が流れたとしてもコイル2のインピーダンス値が直流的に0Ωでありコイル2の両端は短絡状態となる。ゲート端子からは負の可変定電圧電源1のインピーダンスが見える。このため、ゲート電圧の電位を変動させないようにしてゲートバイアスをかけられる。
また、負の可変定電圧電源1に対してコイル2が直列に接続されており、このコイル2に対してキャパシタ3と抵抗8とがいずれも並列に接続されている事によって、FET4のゲート端子から信号端子6側を見たインピーダンス5は有限値となり、ゲート端子及び信号端子6の間は開放とはならない為、インピーダンス5が無限大になったときに生じるFET4の発振を防止することが出来る。
このようにして、本実施形態に係るFETバイアス回路によれば、FET4のゲート端子及び接地間に抵抗8とキャパシタ3とが並列に接続されているため、FET4の熱的破壊を防止する機能を保ったまま、FET4の発振を防止することができるようになる。
このFETゲートバイアス回路では、コイル2はRFチョークコイルとして機能しており、1〜2GHz帯程度の周波数帯域の高周波信号に対して高いインピーダンスを与えているため、図示しない信号源からの高周波信号は全てFET4のゲート端子にかかる。このため、増幅利得が損なわれずに、高い周波数の無線信号の増幅を行える。
図3の従来例では、コイル2とキャパシタ3とによる並列共振による発振が起きた場合、ゲート端子から見たコイル2のインピーダンスは無限大になる。ゲート端子からソース接地FETの出力側を見たインピーダンスは大きな値である。並列共振時、ゲート端子からコイル2側を見たインピーダンスと、このゲート端子からFET4出力側を見たインピーダンスとはともに高くなるため、FET4の入力インピーダンスは不安定である。安定指数が1よりも小さい条件付き安定領域でFET4が動作している場合、FET4に対し、このFET4の不安定動作領域に相当する周波数範囲内で低域側の周波数を持つ高周波信号が入力されると、発振が起きる。
本実施形態に係るFETゲートバイアス回路では、ゲート端子及び接地間に抵抗8が接続されており、この低域側の周波数を持つ高周波信号がFET4に入力された場合でも、FET4のゲート端子から見たインピーダンスが有限値をとるため、ゲート端子からコイル2側を見たインピーダンスの上昇を防ぐことができる。インピーダンスが無限大になることが防止されるため、このFETゲートバイアス回路では発振が生じにくくなる。FET4の破壊が防止されつつ、抵抗8によってゲート端子から信号端子6側を見たインピーダンス値が非常に高い値になることが抑制される。
また、仮に抵抗8がコイル2に直列に接続されている場合、FET4の増幅利得が下がるが、本実施形態に係るFETゲートバイアス回路では、抵抗8がバイアス回路に並列に接続されていることにより、この利得が損なわれず、高周波信号の周波数にかかわらず有限値のインピーダンスが高周波信号へ与えられる。
また、抵抗8の抵抗値は、FET4に入力される高周波信号の周波数、コイル2、及びキャパシタ3の各値など、FET4の安定指数を計算するために必要なパラメータに応じて適宜決められる。抵抗8の抵抗値を決めるために考慮すべきことは、発振が生じたときのFET4の入力インピーダンスの値である。信号源が接続されていない状態で負の定電圧電源1側だけを見たインピーダンスが例えば1kΩである場合、ゲート端子から左側を見たトータルのインピーダンスが500〜600Ωになるように、抵抗8の抵抗値を1kΩに決めるなどする。抵抗値は使用するFET4の特性によっても決まるものであり、どの値までインピーダンスが上がったらFET4の動作状態が不安定動作状態になるかという点にも依存して抵抗値は決められる。この抵抗値は、FETの型名やメーカによって適宜選択される。
(変形例)
また、本発明の実施の形態に係るゲートバイアス回路は、コイル2とは別のコイル(以下、第2のコイルと呼ぶ)を抵抗8に直列に接続してもよい。図2は本発明の一実施形態の変形例に係るFETゲートバイアス回路のDC等価回路図である。同図に示す符号のうち、上述した符号と同じ符号を有する要素はそれらと同じ要素を表す。このFETゲートバイアス回路では、コイル2及びゲート端子の接続点と接地との間に、抵抗8と直列に第2のコイル9が接続されている。
第2のコイル9のインダクタンス値と、このインダクタンス値及びコイル2のインダクタンス値の比率とについては、抵抗8及び第2のコイル9による直列インピーダンスのうち、ゲート端子から、抵抗8が寄与するインピーダンス分が見えるようにして、これらのインダクタンス値及びインダクタンス値の比率は決められる。例えば第2のコイル9のインダクタンス値は、FET4の条件付き安定領域で、この第2のコイル9についてのインピーダンスがコイル2のインピーダンスに比べて小さくなるようにして決める。コイル2及びキャパシタ3による並列共振が起きた場合、ゲート端子からは、コイル2及びキャパシタ3による並列インピーダンスと、抵抗8及び第2のコイル9による直列インピーダンスとのうちの直列インピーダンスだけが見えるようにして、これらの定8及び第2のコイル9の値は決められる。これにより、発振動作を避けながら増幅したい周波数において利得を下げずに信号の増幅を行える。このようにしてもゲートバイアス回路の安定性がよくなる。
従って、本変形例に係るFETゲートバイアス回路は、FET4の不安定動作領域に相当する周波数範囲内で低域側の周波数を持つ高周波信号がこのFET4に入力された場合でも、ゲート端子から見たインピーダンスが有限値をとるため、やはり、インピーダンスが上昇して無限大になることが防止されて、発振が抑制される。
また、第2のコイル9を抵抗8に直列接続する仕方は、コイル2及びゲート端子の接続点に第2のコイル9の一端を接続するとともにこの第2のコイル9の他端を抵抗8の一端に接続し、抵抗8の他端を接地するようにしてもよい。このように構成されたFETゲートバイアス回路も、上述した効果と同じ効果が得られる。
バイアス回路がL及びCから構成されている場合、入力された高周波信号の周波数に応じて、必ずどこかの周波数において共振がおこる。本発明の一実施形態に係るゲートバイアス回路及びその変形例に係るゲートバイアス回路は、抵抗8単体、あるいは抵抗8及び第2のコイル9によって、ゲインが無限大になることが抑制され、発振が防止される。
尚、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。上記の実施形態では、ソース端子が接地されていたがドレイン端子を接地させた状態でも上述した効果と同じ効果を得ることができる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
増幅対象とする信号の電力が小電力、中電力及び大電力のいずれの電力範囲であっても、本実施形態に係るゲートバイアス回路を増幅回路として用いることができる。電力の大きい信号を増幅出力する場合、ゲートバイアス回路にはFET耐圧が大きいFET素子が用いられる。抵抗8は電源に並列に入れられているため、増幅出力される信号が大電力になればなるほど、大電圧出力用の電源が用いられるため、FET素子の入力インピーダンスは相対的に下がる。異なる電源電圧を出力する電源が同じ抵抗値を持つ抵抗8を用いると、相対的にこの抵抗8の値は小さくなるといえる。
本発明の一実施形態に係るFETゲートバイアス回路のDC等価回路図である。 本発明の一実施形態の変形例に係るFETゲートバイアス回路のDC等価回路図である。 従来例のFETゲートバイアス回路のDC等価回路図である。
符号の説明
1…負の可変定電圧電源、2…コイル、3…キャパシタ、4…FET(電界効果トランジスタ)、5…FETのゲート端子から見たインピーダンス、6…信号端子、7…整流電流、8…抵抗、9…第2のコイル(他のコイル)。

Claims (2)

  1. 信号端子と、
    この信号端子にゲート端子が接続されるとともにソース端子及びドレイン端子のいずれかが接地されて、前記信号端子から入力された高周波信号を増幅する電界効果トランジスタと、
    この電界効果トランジスタの前記ゲート端子へバイアス電圧を供給するバイアス回路と、
    このバイアス回路及び前記ゲート端子の接続点に一端が接続されて他端が接地された抵抗と、を備え、
    この抵抗によって、前記高周波信号の周波数における前記ゲート端子から前記バイアス回路側を見たインピーダンスの上昇を抑制したことを特徴とするFETゲートバイアス回路。
  2. 前記接続点及び接地間に、前記抵抗と直列に他のコイルが接続されたことを特徴とする請求項1記載のFETゲートバイアス回路。
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