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JP2009124215A - 電圧制御型発振器 - Google Patents

電圧制御型発振器 Download PDF

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JP2009124215A
JP2009124215A JP2007292860A JP2007292860A JP2009124215A JP 2009124215 A JP2009124215 A JP 2009124215A JP 2007292860 A JP2007292860 A JP 2007292860A JP 2007292860 A JP2007292860 A JP 2007292860A JP 2009124215 A JP2009124215 A JP 2009124215A
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Japan
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voltage
transistor
mos
fet
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JP2007292860A
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Inventor
Masayuki Ishikawa
匡亨 石川
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Miyazaki Epson Corp
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Epson Toyocom Corp
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Abstract

【課題】広範囲の周波数に対応し、圧電振動子の諸定数のバラツキに対応した電圧制御型
圧電発振器を得る。
【解決手段】圧電振動子Xと、増幅回路6と、可変容量回路8と、メモリ回路15と、を
備えた電圧制御型圧電発振器であって、可変容量回路8は、MOS容量素子Mと、トラン
ジスタQ及び容量C5を直列に接続した直列接続回路と、を並列接続した並列接続回路で
、この並列接続回路の両端子にそれぞれ第1及び第2の制御電圧Vc1、Vc2が印加さ
れている。またメモリ回路15は、その出力がトランジスタQのゲートに接続されている

【選択図】図1

Description

本発明は、電圧制御型圧電発振器に関し、特に広範囲の周波数の圧電振動子と、圧電振
動子の種々の素子感度とに対応するように改善した電圧制御型圧電発振器に関する。
近年、圧電発振器は周波数安定度、小型軽量、低価格等により携帯電話等の通信機器か
ら水晶時計のような民生機器まで、多くの分野で用いられている。中でも圧電振動子の周
波数温度特性を補償した温度補償型圧電発振器(TCXO)は、周波数安定度を必要とす
る携帯電話等に広く用いられている。また、電圧制御型圧電発振器(VCXO)は、発振
器単独でも用いられるが、温度補償回路を設けて、電圧制御型温度補償圧電発振器(VC
TCXO)として用いられる例が多い。圧電振動子に接続した可変容量素子に電圧を印加
し、該電圧を可変させることにより、可変容量素子の容量値を変化させ、発振器の周波数
を可変させる手段は、電圧制御型圧電発振器及び温度補償型圧電発振器に共通している要
素である。
電圧制御型圧電発振器は極めて一般的な発振器であり、例えば特許文献1には図9に示
すような電圧制御型圧電発振器が開示されている。
この図9に示す電圧制御型圧電発振器の構成は、制御電圧Vcが入力される入力端子2
8は、バイアス抵抗Rcを介して水晶振動子Xの一方の端子が接続されている。バイアス
抵抗Rcと水晶振動子Xとの間には、カソード側端子が接続され、アノード側端子が接地
された可変容量素子Vcが設けられており、制御電圧Vcの変動によって可変容量素子C
vの容量値が変化することにより、水晶振動子Xの発振周波数が変化する。水晶振動子X
の他方の端子にはコルピッツ型発振回路31が接続されている。
温度補償型圧電発振器に関しては数多くの特許文献が開示されており、特許文献2もそ
の1つである。温度補償型圧電発振器30は、図10に示すように、圧電振動子Xと、コ
ルピッツ型発振回路31と、温度補償回路32と、図示しないが補償電圧発生回路と、を
備えている。コルピッツ型発振回路31は、トランジスタTrのコレクタを、抵抗R2を
介して電源Vccに接続し、コレクタ−ベース間に抵抗R1を接続してバイアス電圧とす
る。トランジスタTrのベース−エミッタ間に容量C1を接続すると共に、エミッタと接
地間にエミッタ抵抗REと、容量C2との並列接続回路を接続し、発振出力はコレクタか
ら容量Coを介して取り出す。なお、電源Vccはバイパスコンデンサ(図示せず)を介
して高周波的に接地されている。
図10に示すように温度補償型発振器30は、発振回路31のトランジスタTrのベー
スに、直流阻止用容量C3を介して温度補償回路32を接続し、該温度補償回路32に圧
電振動子Xが接続されている。温度補償回路32の構成は、低温部補償用のMOS容量素
子MLと容量C4との直列接続回路と、高温部補償用のMOS容量素子MHと、を並列接
続した回路からなり、低温用MOS容量素子MLと、高温用MOS容量素子MHとは極性
が互いに逆向で並列接続されている。低温用MOS容量素子MLのバックゲートと容量C
4との接続点に、低温用補償電圧VLが抵抗R6を介して供給され、高温用MOS容量素
子MHのゲートには高温用補償電圧VHが抵抗R7を介して供給される。そして、低温用
MOS容量素子MLのゲートと、高温用MOS容量素子MHのバックゲートとの接続点に
、抵抗R5を介して基準電圧Vrefが供給される。
MOS容量素子はバックゲートBGと、ゲートGとの間に印加する電圧Vdにより、容
量が変化する素子であり、図11はゲート電圧−容量特性の一例であり、容量が著癖的に
増加する範囲何にMOS容量素子の端子間電位が0の状態がある。この場合、MOS容量
素子のバックゲートBGの前記圧電発振器を構成する回路のうち、圧電振動子以外の回路
がIC化されていることを特徴とする請求項2に記載の圧電発振器。電圧を基準としてゲ
ート電圧をプラス側に変化させると、MOS容量素子の容量がほぼ直線的に大きくなり、
容量値は飽和に達する領域αで曲線的な特性を呈する。また、ゲート電圧をマイナス側に
変化させると、容量値は直線的に減少し、飽和に達する領域βで曲線を呈する。周波数温
度特性が三次曲線を呈する圧電振動子の温度補償手段は、低温域ではMOS容量素子の領
域αを用い、高温域では領域βを用いて圧電振動子の周波数温度特性を補償する。
WO99/03195 特開2004−343733公報
最近、温度補償型圧電発振器に対する小型化、薄型化、低コスト化等の要求は益々強く
なるため、この要求に対応すべく温度補償型圧電発振器における発振回路、温度センサ回
路、温度補償回路、補償電圧発生回路、メモリ回路等のIC化が図られてきた。
しかしながら、上記諸回路のIC化は初期費用が大幅に掛かるため、多量に使用しない
と発振器1台当たりのコストが下がらなく、更に、単一の種類のICを使って広範囲の発
振周波数への対応が不可能である。その為、生産量が少ない機種に対しては回路のIC化
が実現できない状態であった。
即ち、温度補償型圧電発振器は発振周波数が例えば10MHzから50MHzの間で様
々な機種が存在する。そして、圧電振動子はそれぞれの周波数またはサイズの違いにより
、圧電振動子の等価定数や容量比、素子感度などが異なっている。現状では、1つのIC
で幅広い周波数範囲や多様なサイズの圧電振動子に対応させるには限界があった。このよ
うな状況下で特許文献2に開示されているような補償手段では、補償できる周波数範囲が
限定され、ICを有効に使用することが出来ないという問題があった。ここでは、温度補
償型圧電発振器を例として問題点を指摘したが、電圧制御型圧電発振器に関しても同様な
問題がある。
本発明は上記の問題を解決するためになされたもので、広範囲の周波数に対応し、圧電
振動子の諸定数のバラツキに対応した電圧制御型圧電発振器及び温度補償型圧電発振器を
提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る電圧制御型発振器は、可変容量回路と、メモリ
回路と、を備えた電圧制御型発振器であって、前記可変容量回路は、MOS容量素子と、
トランジスタ及び容量を直列に接続した直列接続回路と、を並列に接続した並列接続回路
で、該並列接続回路の両端子にそれぞれ第1及び第2の制御電圧が印加されていると共に
、前記メモリ回路は、その出力が前記トランジスタのゲートに接続されていることを特徴
とする。
以上のように電圧制御型発振器を構成すると、トランジスタがOFFの時は並列接続回
路の容量としてMOS容量素子の容量変化がそのまま得られ、メモリ回路からの信号切り
替えによりトランジスタがONすると、MOS容量素子に並列に固定コンデンサが接続さ
れることから、MOS容量素子が同じように容量変化しても、並列接続回路の容量変化と
しては、トランジスタがOFFの時の変化に比べ小さくできる。容量の変化量が発振回路
の周波数可変量または可変感度に関係するため、容量変化量が調整できることで、異なる
圧電振動子に対し柔軟に対応できるようになる。
また電圧制御型発振器は、前記トランジスタが、PチャネルMOS−FETであり、該
PチャネルMOS−FETのソースに第1の制御電圧を印加し、バックゲートに電源電圧
を印加したことを特徴とする。
このように電圧制御型発振器を構成すると、圧電振動子の諸定数のバラツキ、広範囲の
周波数に対応して、メモリ回路からの信号を変えることにより、容量変化を切り替えるこ
とができるという効果と、トランジスタのレイアウトサイズが小さくできるという利点が
ある。
また電圧制御型発振器は、前記トランジスタが、PチャネルMOS−FETであり、該
PチャネルMOS−FETのソースに前記第1の制御電圧を印加し、バックゲートをソー
スに接続したことを特徴とする。
このように電圧制御型発振器を構成すると、メモリ回路からの信号を変えることにより
、容量変化を切り替えることができるという効果と、トランジスタのバックゲートが基準
電圧である第1の制御電圧に接続されているため、電源電圧が変動してもバックゲート電
圧は安定しているので、発振に影響を与えず周波数変動が極めて小さいという利点がある
また電圧制御型発振器は、前記トランジスタが、NチャネルMOS−FETであり、該
MOS−FETのソースに第1の制御電圧を印加し、バックゲートを接地したことを特徴
とする。
このように電圧制御型発振器を構成すると、メモリ回路からの信号を変えることにより
、容量変化を切り替えることができるという効果と、周波数変動が極めて小さいという利
点がある。
また電圧制御型発振器は、前記トランジスタが、PチャネルMOS−FETとNチャネ
ルMOS−FETとを並列接続したトランスファーゲート構成であり、NチャネルMOS
−FETのバックゲートを接地すると共に、PチャネルMOS−FETのバックゲートを
ソースに接続し、前記トランスファーゲート構成の一方の端子に第1の制御電圧を印加し
、メモリ回路の出力を一方のMOS−FETのゲートには直接印加し、他方のMOS−F
ETには反転して印加したこと特徴とする。
このように電圧制御型発振器を構成すると、メモリ回路からの信号を変えることにより
、容量変化を切り替えることができるという効果と、スイッチ回路にトランスファーゲー
ト構成を用いたため、ONしたときの導通抵抗を低くできるという利点がある。
また電圧制御型発振器は、前記直列接続回路が、前記トランジスタと容量を直列に接続
した直列接続回路を複数、並列に接続して構成されることを特徴とする。
このように電圧制御型発振器を構成すると、メモリ回路からの信号を変えることにより
、容量変化を切り替えることができるという効果と、容量変化を更に細かく制御できると
いう利点がある。
また電圧制御型発振器は、可変容量回路と、メモリ回路と、圧電振動子を備えた電圧制
御型発振器であって、前記可変容量回路は、前記トランジスタと前記容量とを直列にした
前記直列接続回路と、低温用MOS容量素子と容量との直列接続回路と、高温用MOS容
量素子とを備え、前記2つの直列接続回路を並列接続した回路に前記高温用MOS容量素
子を並列接続したことを特徴とする。
以上のように電圧制御型発振器を構成すると、低温用MOS容量素子及び高温用MOS
容量素子からなる従来の温度補償回路に、トランジスタと容量とを直列接続にした回路が
並列接続されるので、トランジスタのON/OFFのより、温度補償がより微細にできる
という効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る第1の実施の形態の電圧制御型圧電発振器1(電圧制御型発振器)
の構成を示す回路図である。
この図に示す電圧制御型圧電発振器1は、圧電振動子Xと、増幅回路(発振回路)6と
、可変容量回路8と、第1及び第2の制御電圧Vc1、Vc2と、メモリ回路15と、を
備えた電圧制御型圧電発振器である。可変容量回路8は、MOS容量素子Mと、トランジ
スタQ、容量C5の直列回路とが並列接続された回路であり、トランジスタQのゲートと
、メモリ回路15の出力部とが信号線で接続されている。可変容量回路8の一方の端子は
、抵抗Rc1を介して第1の制御電圧Vc1に接続される。容量回路8の他方の端子は、
抵抗Rc2を介して第2の制御電圧Vc2に接続され、更に容量回路の他方の端子は、圧
電振動子Xの一方の端子に接続され、圧電振動子Xの他方の端子はコルピッツ型発振回路
6に接続されている。なお、コルピッツ型発振回路6は、図10に示した発振回路31と
同じであり、同一の符号を付して説明する。コルピッツ型発振回路6は、トランジスタT
rのコレクタを、抵抗R2を介して電源Vccに接続し、コレクタ−ベース間に抵抗R1
を接続してバイアス電圧とする。トランジスタTrのベース−エミッタ間に容量C1を接
続すると共に、エミッタと接地間にエミッタ抵抗REと、容量C2との並列接続回路を接
続し、発振出力はコレクタから容量Coを介して取り出す。これは一例であって出力をベ
ースやエミッタから取り出すこともある。電源Vccはバイパスコンデンサ(図示せず)
を介して高周波的に接地されている。
図1に示す可変容量回路8のトランジスタQのゲートは、メモリ回路15の出力部と接
続され、メモリ回路15からの信号を受けるように構成されている。トランジスタQのソ
ースには第1の制御電圧Vc1が印加され、トランジスタQのゲートにはメモリ回路15
からの信号によりゲート電圧が印加される。このときトランジスタQのゲート−ソース間
電圧VGSが、例えば0.6Vより大きくなるとトランジスタQはON(導通し)とになり
、MOS容量素子Mに容量C5が並列接続され、可変容量回路8の容量は両者の和となる
。一方、トランジスタQのゲート−ソース間電圧VGSが、例えば0.6Vより小さい場合
には、トランジスタQはOFF(非導通)となり、可変容量回路8の容量はMOS容量素
子Mの呈する容量Cmのみとなる。
本実施形態の電圧制御型圧電発振器1の特徴は、可変容量回路8の両端に第1及び第2
の制御電圧Vc1、Vc2を印加し、電圧差(Vc1−Vc2)がMOS容量素子Mのバ
ックゲート−ゲート間に印加される。例えばトランジスタQをOFFした状態で制御電圧
Vc2を可変した時の可変容量回路8の容量変化量をΔCoffとすると、トランジスタ
QをONした状態で制御電圧Vc2を可変した時の可変容量回路8の容量変化量ΔCon
は、ΔCoffに比べて小さくなる。要するに制御電圧を同じだけ変化させても、トラン
ジスタQの開閉の状態の違いにより可変容量回路8は異なる容量変化を得る事ができる。
これにより圧電振動子の特性に応じて制御電圧に対する可変容量回路8の感度調整がで
きることになり、多様な振動子に柔軟に対応できる効果がある。
特にMOS容量素子Mは可変容量ダイオードと比較して電圧変化に対する容量変化量(
感度特性)が大きい。そのため上述の構成はMOS容量素子Mを使用した発振器回路の感
度特性を減少させるに特に有効的に機能する。
尚、トランジスタの開閉で可変容量回路の絶対容量値が変化することが問題になる場合
は、例えばC7の容量値をトランジスタの開閉と連動して切り替えられるようにすること
で、可変容量回路8を含む発振回路全体の容量値を補正することができる。
また、図1のトランジスタQと接続する容量C5は、図2(a)に示すように単独の容
量C5である必要はなく、同図(b)のようにトランジスタQi(但しiは1〜n)と容
量C5i(但しiは1〜n)との直列回路が複数並列接続され、各トランジスタQiのゲ
ートとメモリ回路15とが接続された構成であってもよい。メモリ回路15からの信号に
より、トランジスタQiがON、OFFし、種々の容量値を構成することが可能となり、
可変容量回路8の容量値をより高精度に構成することが可能となる。
図3の電圧制御型圧電発振器は、本発明を温度補償型圧電発振器に適用した例で、温度
補償型圧電発振器2の構成を示す回路図である。温度補償型圧電発振器2は、圧電振動子
XとしてATカットの水晶振動子と、発振回路6と、低温用及び高温用MOS容量素子を
有する温度補償回路10(可変容量回路)と、基準電圧、低温用及び高温用補償電圧発生
回路(図示せず)と、を備えた温度補償型圧電発振器である。発振回路6は、図1で説明
したので省略する。
温度補償回路10は、低温用MOS容量素子MLと容量C4との直列回路と、高温用M
OS容量素子MHとが並列接続された回路に、トランジスタQ(PチャネルMOS−FE
T)と容量C5との直列回路が並列接続されて構成され、該トランジスタのゲートにはメ
モリ回路15からの信号が供給される。低温用MOS容量素子MLのバックゲートと容量
C4との接続点に、低温用補償電圧VLが抵抗R6を介して供給され、高温用MOS容量
素子MHのゲートには高温用補償電圧VHが抵抗R7を介して供給される。そして、低温
用MOS容量素子MLのゲートと、高温用MOS容量素子MHのバックゲートとの接続点
に、抵抗R5を介して基準電圧Vrefが供給される。低温及び高温用補償電圧VL、V
Hと、基準電圧Vrefとは図示しない補償電圧発生回路により生成される。
本発明の特徴は、特許文献2に示された低温補償用MOS容量素子MLと、高温補償用
MOS容量素子MHとを備えた温度補償回路に、トランジスタQ(PチャネルMOS−F
ET)と容量C5との直列接続回路を並列接続させ、メモリ回路15からの信号によりト
ランジスタQをスイッチ回路として動作させることである。つまり、トランジスタQをO
Nさせれば、低温及び高温用MOS容量素子ML、MHからなる温度補償回路に、容量C
5が並列接続された温度補償回路となり、トランジスタQをOFFにすれば低温及び高温
用MOS容量素子ML、MHからなる温度補償回路のままであり、温度補償回路の補償感
度を切り替えることができる。
図4、図5は温度補償回路10の周波数補償特性、つまり印加電圧(V)−周波数偏差
(ppm)特性を示す図で、シミュレーションにより求めたものである。図4、5の破線
はトランジスタQがOFF(非導通)の場合、実線はトランジスタQがON(導通)の場
合の周波数補償特性である。図4は低温側の補償特性、図5は高温側の周波数補償特性で
ある。このように、補償回路10のトランジスタQをON、OFFさせることにより、周
波数補償特性を変えることができる。
圧電振動子Xの諸定数、特に容量比により圧電振動子の素子感度が大きく影響されるの
で、素子感度と周波数温度特性に応じてメモリ回路15の信号を制御し、圧電振動子Xに
適した周波数補償特性とする。従来のIC回路では、IC回路が一旦設計されると低温及
び高温用MOS容量素子ML、MHとからなる温度補償回路は一義的に決定される。そこ
で、本発明のようにメモリ回路15からの信号により補償感度を切り替えることにより温
度補償回路に柔軟性を持たせ、IC回路を汎用的に用いることが可能となる。
また、共通の容量C5を用いて低温用MOS容量素子MLと高温用MOS容量素子MH
の感度特性を共に調整することが可能であるのでIC回路の簡素化に伴う温度補償型圧電
発振器の小型化に有効である。
図6は、第3の実施例の温度補償型圧電発振器の回路構成を示す図であり、図6に示す
温度補償回路11(可変容量回路)が図3の温度補償回路10と異なる点は、トランジス
タQ(PチャネルMOS−FET)のバックゲートをソースに接続した点である。トラン
ジスタQのバックゲートが基準電圧Vrefに接続されるので、図3の場合の電源Vcc
に接続される場合に比べて、温度補償型圧電発振器3の電源電圧の変動に対する周波数変
動を抑えることができる利点がある。
これはトランジスタQのバックゲートが基準電圧に接続されることで、電源電圧の変動
の影響を受けなくなるためである。バックゲートの電位が変動すると、トランジスタQの
寄生容量が変化し発振回路の容量が微小ながら変化することで周波数を変動させる原因と
なる。
図7は第4の実施例の温度補償型圧電発振器4の構成を示す回路図である。図3に示し
た温度補償型圧電発振器2と異なる点は、温度補償回路12(可変容量回路)がトランジ
スタQにNチャネルMOS−FETを用い、バックゲートを接地した点である。基準電圧
Vrefが高い場合、トランジスタQをON動作させる際にVGSを十分確保する必要があ
る。一般的にPチャネルMOSに比べて素子サイズを小型で構成できるメリットがある。
図8は第5の実施例の温度補償型圧電発振器5の構成を示す回路図である。図3に示し
た温度補償型圧電発振器2と異なる点は、温度補償回路13(可変容量回路)がトランジ
スタQ1、Q2の構成であり、トランジスタQ1にPチャネルMOS−FETを、トラン
ジスタQ2にNチャネルMOS−FETを用い、トランジスタQ1とQ2とを抱き合わせ
するように並列接続したトランスファーゲート構成とした点である。トランジスタQ1の
バックゲートはソースに接続し、トランジスタQ2のバックゲートは接地し、トランジス
タQ1、Q2のゲートにはメモリ回路15からの信号を加えるが一方のゲートには反転し
た信号を加える必要がある。スイッチ回路としてトランスファーゲート構成のトランジス
タを用いると、ONした際の抵抗を小さくできるという利点がある。
本発明に係る電圧制御型圧電発振器の構成を示す回路図。 (a)は固定容量、(b)は可変容量の構成回路。 第2の実施例の温度補償型圧電発振器の構成を示す回路図。 温度補償回路の低温部シミュレーション特性を示した図。 温度補償回路の高温部シミュレーション特性を示した図。 第3の実施例の温度補償型圧電発振器の構成を示す回路図。 第4の実施例の温度補償型圧電発振器の構成を示す回路図。 第5の実施例の温度補償型圧電発振器の構成を示す回路図。 従来の電圧制御型圧電発振器の構成を示す回路図。 従来の温度補償型圧電発振器の構成を示す回路図。 MOS容量素子の電圧−容量特性を示した図。
符号の説明
1、2、3、4 温度補償型圧電発振器、6 発振回路、8 可変容量回路、10、1
1、12、13 温度補償回路、15 メモリ回路、X 圧電振動子、Tr トランジス
タ、Q、Q1、Q2、・・Qi、Qn トランジスタ、Co、C1、C2、C3C4、C
5、C51、C52、C5n 容量、R1、R2、R5、R6、R7、RE 抵抗、 V
ref 基準電圧、VL 低温用補償電圧、VH 高温用補償電圧、Amp 増幅器

Claims (7)

  1. 可変容量回路と、メモリ回路と、を備えた電圧制御型発振器であって、
    前記可変容量回路は、MOS容量素子と、トランジスタ及び容量を直列に接続した直列
    接続回路と、を並列に接続した並列接続回路で、該並列接続回路の両端子にそれぞれ第1
    及び第2の制御電圧が印加されていると共に、
    前記メモリ回路は、その出力が前記トランジスタのゲートに接続されていることを特徴
    とする電圧制御型発振器。
  2. 前記トランジスタは、PチャネルMOS−FETであり、該PチャネルMOS−FET
    のソースに前記第1の制御電圧を印加し、バックゲートに電源電圧を印加したことを特徴
    とする請求項1に記載の電圧制御型発振器。
  3. 前記トランジスタは、PチャネルMOS−FETであり、該PチャネルMOS−FET
    のソースに前記第1の制御電圧を印加し、バックゲートをソースに接続したことを特徴と
    する請求項1に記載の電圧制御型発振器。
  4. 前記トランジスタは、NチャネルMOS−FETであり、該MOS−FETのソースに
    第1の制御電圧を印加し、バックゲートを接地したことを特徴とする請求項1に記載の電
    圧制御型発振器。
  5. 前記トランジスタは、PチャネルMOS−FETとNチャネルMOS−FETとを並列
    接続したトランスファーゲート構成であり、
    前記NチャネルMOS−FETのバックゲートを接地すると共に、前記PチャネルMO
    S−FETのバックゲートをソースに接続し、
    前記トランスファーゲート構成の一方の端子に第1の制御電圧を印加し、
    前記メモリ回路の出力を一方のMOS−FETのゲートには直接印加し、他方のMOS
    −FETには反転して印加したこと特徴とする請求項1に記載の電圧制御型発振器。
  6. 前記直列接続回路は、前記トランジスタと前記容量を直列に接続した前記直列接続回路
    を複数、並列に接続して構成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の電
    圧制御型発振器。
  7. 可変容量回路と、メモリ回路と、圧電振動子を備えた電圧制御型発振器であって、
    前記可変容量回路は、前記トランジスタと前記容量とを直列にした前記直列接続回路と
    、低温用MOS容量素子と容量との直列接続回路と、高温用MOS容量素子とを備え、前
    記2つの直列接続回路を並列接続した回路に前記高温用MOS容量素子を並列接続したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電圧制御型発振器。
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