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JP2009187251A - 加工装置 - Google Patents

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JP2009187251A
JP2009187251A JP2008026071A JP2008026071A JP2009187251A JP 2009187251 A JP2009187251 A JP 2009187251A JP 2008026071 A JP2008026071 A JP 2008026071A JP 2008026071 A JP2008026071 A JP 2008026071A JP 2009187251 A JP2009187251 A JP 2009187251A
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Osamu Nagai
修 長井
Shinji Yoshida
真司 吉田
Osamu Miura
修 三浦
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Disco Corp
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Disco Abrasive Systems Ltd
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Abstract

【課題】加工時にトラフルが発生した場合にトラブルの原因を検証することができる加工装置を提供する。
【解決手段】被加工物保持手段と、被加工物に加工を施す加工手段と、加工前の被加工物を供給する加工前被加工物供給手段と、加工後の被加工物を後処理する後処理手段と、前記各手段の作動を制御する制御手段と、制御手段に加工情報を入力する入力手段と、入力された加工情報等を表示する表示手段とを具備する加工装置であって、前記各手段の稼動状況を検出し検出信号を制御手段に送る稼動状況検出手段を具備し、制御手段は入力手段によって入力された加工情報を記憶する加工情報記憶領域と稼動状況検出手段から送られる稼動状況を記憶する稼動状況記憶領域を備えた記憶手段と、加工情報記憶領域に記憶された加工情報および稼動状況記憶領域に記憶された稼動状況を再生して表示手段に表示せしめる再生手段を具備する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物を加工する研削装置や切削装置等の加工装置に関する。
当業者には周知の如く、半導体デバイス製造工程においては、IC、LSI等のデバイスが複数個形成された半導体ウエーハは、個々のチップに分割される前にその裏面を研削装置によって研削して所定の厚さに形成されている。半導体ウエーハの裏面を研削する研削装置は、被加工物搬入・搬出域と加工域に移動可能に配設され被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該チャックテーブル上に保持されたウエーハを研削する研削手段と、チャックテーブル上に保持された被加工物の厚みを検出する厚み検出手段と、チャックテーブル上において研削手段によって研削された加工後の被加工物を洗浄する洗浄手段と、加工前の被加工物を複数収納するカセットが載置される第1のカセット載置手段と、加工後の被加工物を複数収納するカセットが載置される第2のカセット載置手段と、第1のカセット載置手段に載置されたカセットに収納されている加工前の被加工物を仮置きし被加工物の中心合わせを行う中心合わせ手段と、第1のカセット載置手段に載置されたカセットに収容されている加工前の被加工物を仮置き手段に搬送するとともに洗浄手段において洗浄された加工後の被加工物を第2のカセット載置手段に載置されたカセットに搬送する搬送手段と、中心合わせ手段において中心合わせされた加工前の被加工物を被加工物搬入・搬出位置に位置付けられたチャックテーブル上に搬送する搬入手段と、被加工物搬入・搬出位置に位置付けられたチャックテーブル上に保持されている加工後の被加工物を洗浄手段に搬送する搬出手段と、これら各作動手段の作動を制御する制御手段と、該制御手段に加工情報を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された加工情報等を表示する表示手段と、を具備している。(例えば、特許文献1参照)
特開2001−326205号公報
而して、入力手段によって加工情報を入力する際に単位を間違えたり、被加工物の大きさを間違えて入力した場合には上記各作動手段が誤作動して被加工物を破損させたり、各作動手段が故障するというトラブルが発生する。このようなトラブルは、オペレータが稼動状態を常時監視していれば発見することも原因を検証することも不可能ではないが、オペレータが稼動状態を常時監視することは実質的に困難であり、トラブルの原因を検証することは極めて難しい。このような問題は、研削装置に限らずウエーハを切断する切削装置等の加工装置においても生ずる。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、加工時にトラフルが発生した場合にトラブルの原因を検証することができる加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、該被加工物保持手段に加工前の被加工物を供給する加工前被加工物供給手段と、該被加工物保持手段に保持され該加工手段によって加工が施された加工後の被加工物を後処理する後処理手段と、該被加工物保持手段と該加工手段と該加工前被加工物供給手段と該後処理手段の作動を制御する制御手段と、該制御手段に加工情報を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された加工情報等を表示する表示手段と、を具備する加工装置であって、
該被加工物保持手段と該加工手段と該加工前被加工物供給手段と該後処理手段の稼動状況を検出し検出信号を該制御手段に送る稼動状況検出手段を具備し、
該制御手段は、該入力手段によって入力された加工情報を記憶する加工情報記憶領域と該稼動状況検出手段から送られる稼動状況を時系列に記憶する稼動状況記憶領域を備えた記憶手段と、該加工情報記憶領域に記憶された加工情報および該稼動状況記憶領域に記憶された稼動状況を再生して該表示手段に表示せしめる再生手段を具備している、
ことを特徴とする加工装置が提供される。
本発明による加工装置は上記のように構成されているので、加工作業においてトラブルが発生した場合には記憶手段の稼動状況記憶領域に格納されているデータに基づいて加工手段と加工前被加工物供給手段と後処理手段の稼動状況を再生して検証することができる。即ち、制御手段は再生手段を作動し、稼動状況記憶領域に格納されたデータに基づいて加工手段と加工前被加工物供給手段と後処理手段の稼動状況を再生して表示手段に表示せしめる。また、制御手段は入力手段によって入力され加工情報記憶領域に格納された加工情報も再生して表示手段に表示せしめる。このように、加工情報記憶領域に格納された加工情報および稼動状況記憶領域に格納された加工手段と加工前被加工物供給手段と後処理手段の稼動状況を再生して表示手段に表示することにより、トラブルの原因が加工情報の入力ミスによるものなのか、加工手段と加工前被加工物供給手段と後処理手段の稼動状況の故障によるものなのかを検証することができる。
以下、本発明に従って構成された加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された加工装置としての研削装置の斜視図が示されている。
図示の実施形態における研削装置は、略直方体状の装置ハウジング2を具備している。装置ハウジング2の図1において右上端には、静止支持板21が立設されている。この静止支持板21の内側面には、上下方向に延びる2対の案内レール22、22および23、23が設けられている。一方の案内レール22、22には粗研削手段としての粗研削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されており、他方の案内レール23、23には仕上げ研削手段としての仕上げ研削ユニット4が上下方向に移動可能に装着されている。
粗研削ユニット3は、ユニットハウジング31と、該ユニットハウジング31の下端に回転自在に装着されたホイールマウント32に装着された粗研削ホイール33と、該ユニットハウジング31の上端に装着されホイールマウント32を矢印32aで示す方向に回転せしめる電動モータ34と、ユニットハウジング31を装着した移動基台35とを具備している。
上記移動基台35には被案内レール351、351が設けられており、この被案内レール351、351を上記静止支持板21に設けられた案内レール22、22に移動可能に嵌合することにより、粗研削ユニット3が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態における粗研削ユニット3は、上記移動基台35を案内レール22、22に沿って移動させ研削ホイール33を研削送りする研削送り機構36を具備している。研削送り機構36は、上記静止支持板21に案内レール22、22と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド361と、該雄ねじロッド361を回転駆動するためのパルスモータ362と、上記移動基台35に装着され雄ねじロッド361と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ362によって雄ねじロッド361を正転および逆転駆動することにより、粗研削ユニット3を上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向)に移動せしめる。
上記仕上げ研削ユニット4も粗研削ユニット3と同様に構成されており、ユニットハウジング41と、該ユニットハウジング41の下端に回転自在に装着されたホイールマウント42に装着された研削ホイール43と、該ユニットハウジング41の上端に装着されホイールマウント42を矢印42aで示す方向に回転せしめる電動モータ44と、ユニットハウジング41を装着した移動基台45とを具備している。
上記移動基台45には被案内レール451、451が設けられており、この被案内レール451、451を上記静止支持板21に設けられた案内レール23、23に移動可能に嵌合することにより、仕上げ研削ユニット4が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態における仕上げ研削ユニット4は、上記移動基台45を案内レール23、23に沿って移動させ研削ホイール43を研削送りする送り機構46を具備している。送り機構46は、上記静止支持板21に案内レール23、23と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド461と、該雄ねじロッド461を回転駆動するためのパルスモータ462と、上記移動基台45に装着され雄ねじロッド461と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ462によって雄ねじロッド461を正転および逆転駆動することにより、仕上げ研削ユニット4を上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向)に移動せしめる。
図示の実施形態における研削装置は、上記静止支持板21の前側において装置ハウジング2の上面と略面一となるように配設されたターンテーブル5を具備している。このターンテーブル5は、比較的大径の円盤状に形成されており、図示しない回転駆動手段によって矢印5aで示す方向に適宜回転せしめられる。ターンテーブル5には、図示の実施形態の場合それぞれ120度の位相角をもって被加工物保持手段としての3個のチャックテーブル6が水平面内で回転可能に配置されている。このチャックテーブル6は、円盤状の基台61とポーラスセラミック材によって円盤状に形成され吸着保持チャック62とからなっており、吸着保持チャック62上(保持面)に載置された被加工物を図示しない吸引手段を作動することにより吸引保持する。このように構成されたチャックテーブル6は、図1に示すように図示しない回転駆動手段によって矢印6aで示す方向に回転せしめられる。ターンテーブル5に配設された3個のチャックテーブル6は、ターンテーブル5が適宜回転することにより被加工物搬入・搬出域A、荒研削加工域B、および仕上げ研削加工域Cおよび被加工物搬入・搬出域Aに順次移動せしめられる。
図示の研削装置は、被加工物搬入・搬出域Aに対して一方側に配設され研削加工前の被加工物である半導体ウエーハを複数収納する第1のカセット70が載置されとともに第1のカセット70に収納された被加工物の高さ位置を調整する第1のカセット載置手段7と、被加工物搬入・搬出域Aに対して他方側に配設され研削加工後の被加工物である半導体ウエーハを収納する第2のカセット80が載置されるとともに加工後の被加工物を収納する収納高さ位置を調整する第2のカセット載置手段8と、第1のカセット載置手段7と被加工物搬入・搬出域Aとの間に配設され被加工物の中心合わせを行う中心合わせ手段9と、被加工物搬入・搬出域Aと第2のカセット載置手段8との間に配設されたスピンナー洗浄手段11と、第1のカセット7内に収納された被加工物である半導体ウエーハを中心合わせ手段9に搬出するとともにスピンナー洗浄手段11で洗浄された半導体ウエーハを第2のカセット80に搬送する被加工物搬送手段12と、中心合わせ手段9上に載置され中心合わせされた半導体ウエーハを被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上に搬送する被加工物搬入手段13と、被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上に載置されている研削加工後の半導体ウエーハを洗浄手段11に搬送する被加工物搬出手段14を具備している。なお、上記第1のカセット7には、半導体ウエーハWが表面に保護テープTが貼着された状態で複数枚収容される。このとき、半導体ウエーハWは、裏面を上側にして収容される。なお、研削装置を構成する上述した各作動手段において、第1のカセット載置手段7と被加工物搬送手段12と中心合わせ手段9と被加工物搬入手段13は、被加工物保持手段としてのチャックテーブル6に加工前の被加工物を供給する加工前被加工物供給手段として機能する。また、上記被加工物搬出手段14と洗浄手段11と第2のカセット載置手段8と被加工物搬出手段14は、被加工物保持手段としてのチャックテーブル6に保持され加工手段としての粗研削ユニット3および仕上げ研削ユニット4によって加工が施された加工後の被加工物を後処理する後処理手段として機能する。
図示の実施形態における研削装置は、上記仕上げ研削加工域Cに位置付けられたチャックテーブル6に保持され仕上げ研削される被加工物の厚みを検出する厚み検出手段15と、該厚み検出手段15や仕上げ研削手段としての仕上げ研削ユニット4の稼動状況を撮像する監視カメラ16を備えている、この厚み検出手段15および監視カメラ16はその検出信号および撮像画像を後述する制御手段に送る。また、図示の実施形態における研削装置は、後述する制御手段に被加工物の加工情報を入力する入力手段17と、表示手段18を具備している。
図示の実施形態における研削装置は、図2に示すように上記入力手段17から入力される加工情報に基いて上記各作動手段を制御する制御手段10を具備している。この制御手段10はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、上記入力手段17から入力される加工情報や演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、後述する稼動状況を再生する再生手段104と、入力インターフェース105および出力インターフェース106とを備えている。制御手段10の入力インターフェース105には、上記入力手段17から加工情報が入力されるとともに厚み検出手段15や監視カメラ16から検出信号や画像信号が入力される。また、制御手段10の入力インターフェース105には、上記被加工物保持手段としてのチャックテーブル6、加工手段としての粗研削ユニット3および仕上げ研削ユニット4、チャックテーブル6に加工前の被加工物を供給する加工前被加工物供給手段としての第1のカセット載置手段7と被加工物搬送手段12と中心合わせ手段9と被加工物搬入手段13、チャックテーブル6に保持され加工手段としての粗研削ユニット3および仕上げ研削ユニット4によって加工が施された加工後の被加工物を後処理する後処理手段として上記被加工物搬出手段14と洗浄手段11と第2のカセット載置手段8と被加工物搬出手段14の稼動状況を検出する各稼動状況検出手段から検出信号が入力される。なお、各稼動状況検出手段としては各作動手段の駆動モータに印加される電力の負荷電流検出手段や、吸引手段の圧力を検出する圧力検出手段等が用いられる。また、制御手段10の出力インターフェース106からは、上記各作動手段および表示手段18等に制御信号を出力する。
なお、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103は、上記入力手段17によって入力された加工情報を記憶する加工情報記憶領域103aや上記厚み検出手段15を含む各稼動状況検出手段から送られる稼動状況を所定サイクル毎に時系列に記憶する稼動状況記憶領域103bや上記監視カメラ16から送られる稼動状況の画像データを時系列に記憶する画像データ記憶領域103cや他の記憶領域を備えている。また、上記再生手段104は、ランダムアクセスメモリ(RAM)103の加工情報記憶領域103aに記憶された加工情報および稼動状況記憶領域103bに記憶された稼動状況を再生して表示手段18に表示せしめる。
図示の実施形態における研削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
研削作業を開始するに際してオペレータは、入力手段17から半導体ウエーハWに所定の研削加工を施すための加工条件を制御手段10に入力する。このようにして入力手段17から制御手段10に入力された加工情報は、ランダムアクセスメモリ(RAM)103の加工情報記憶領域103aに格納される。そして、制御手段10は、入力手段17によって入力された加工情報を表示手段18に表示する。このようにして表示手段18に加工情報を表示することにより、オペレータは入力した加工情報を確認することができる。
上述したように加工情報が入力され図示しない研削作業開始スイッチが投入されたならば、制御手段10は被加工物搬送手段12を作動して第1のカセット70に収容された研削加工前の被加工物である半導体ウエーハWを搬出して中心合わせ手段9に搬送する。半導体ウエーハWが中心合わせ手段9に搬送されたならば、制御手段10は中心合わせ手段9の図示しない作動手段を作動して6本のピンを中心に向かう径方向に移動せしめ半導体ウエーハWの中心合わせを行う(中心合わせ制御)。中心合わせ手段9に載置された半導体ウエーハWの中心合わせを実施したならば、制御手段10は被加工物搬入手段13を作動して中心合わせ手段9において中心合わせされた半導体ウエーハWを被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6の吸着保持チャック62上に搬送する(搬入制御)。チャックテーブル6の吸着保持チャック62上に半導体ウエーハWが搬送されたならば、制御手段10は図示しない吸引手段を作動せしめてチャックテーブル6の吸着保持チャック62上に半導体ウエーハWを吸引保持する(吸引保持制御)。次に、制御手段10は図示しない回転駆動手段を作動してターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、加工前の半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6を粗研削加工域Bに位置付ける。
半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6を粗研削加工域Bに位置付けたならば、制御手段10は図示しない回転駆動手段を作動してチャックテーブル6を矢印6aで示す方向に回転せしめる。一方、制御手段10は粗研削ユニット3の電動モータ34を作動して研削ホイール33を矢印32aで示す方向に回転しつつ研削送り機構36のパルスモータ362を作動して所定量下降する。この結果、チャックテーブル6に保持された半導体ウエーハWの裏面に粗研削加工が施される(粗研削制御)。なお、この間に制御手段10は被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられた次のチャックテーブル6上に上述したように研削加工前の半導体ウエーハWを載置するように上記搬入制御を実施する。そして、上述したように制御手段66は図示しない吸引手段を作動して被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられた次のチャックテーブル6上に半導体ウエーハWを吸引保持する。次に、制御手段10はターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、粗研削加工された半導体ウエーハWを保持しているチャックテーブル6を仕上げ研削加工域Cに位置付け、研削加工前の半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6を粗研削加工域Bに位置付ける。
次に、制御手段10は粗研削加工域Bに位置付けられたチャックテーブル6上に保持された粗研削加工前の半導体ウエーハWに上記粗研削制御を実施する。また、制御手段10は図示しない回転駆動手段を作動して仕上げ研削加工域Cに位置付けられたチャックテーブル6を矢印6aで示す方向に回転せしめる。一方、制御手段10は仕上げ研削ユニット4の電動モータ44を作動して研削ホイール43を矢印42aで示す方向に回転しつつ研削送り機構46のパルスモータ462を作動して所定量下降する。この結果、チャックテーブル6に保持され粗研削加工された半導体ウエーハWの裏面に仕上げ研削加工が施される(仕上げ研削制御)。この仕上げ研削制御を実施している際には厚み検出手段15によって半導体ウエーハWの厚みが検出され、その検出信号が制御手段10に送られている。制御手段10は、厚み検出手段15から送られる検出信号に基いて半導体ウエーハWの厚みが所定値に達したら上記仕上げ研削制御を停止する。
次に、制御手段10はターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、仕上げ研削加工された半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6を被加工物搬入・搬出域Aに位置付ける。なお、粗研削加工域Bにおいて粗研削加工された半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6は仕上げ研削加工域Cに、被加工物搬入・搬出域Aにおいて研削加工前の半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル60は粗研削加工域Bにそれぞれ移動せしめられる。
上述したように、チャックテーブル6を粗研削加工域Bおよび仕上げ研削加工域Cを経由して被加工物搬入・搬出域Aに戻したならば、制御手段10は図示しない吸引手段を作動してチャックテーブル6に保持されている仕上げ研削加工された半導体ウエーハWの吸引保持を解除する(吸引保持解除制御)。
上述したように被加工物搬入・搬出域Aに戻されたチャックテーブル6に保持された研削加工後の半導体ウエーハWの吸引保持を解除したならば、制御手段10は被加工物搬出手段14を作動して研削加工後の半導体ウエーハWをチャックテーブル6上から搬出しスピンナー洗浄手段11に搬送する。そして、制御手段10はスピンナー洗浄手段11を作動して研削加工後の半導体ウエーハWを洗浄およびスピン乾燥せしめる(洗浄制御)。次に、制御手段10は、被加工物搬送手段12を作動して洗浄およびスピン乾燥せしめられた研削加工後の半導体ウエーハWを第2のカセット載置手段8に載置された第2のカセット80の所定位置に搬送し収納する。
上述した研削作業を実施している際には、上記厚み検出手段15を含む各稼動状況検出手段から上記各作動手段の稼動状況の検出データが所定サイクル毎に時系列に制御手段10に送られており、この稼動状況の検出データがランダムアクセスメモリ(RAM)103の稼動状況記憶領域103bに格納されている。また、上記監視カメラ16によって仕上げ研削ユニット4による稼動状況が撮像されその画像データが時系列に制御手段10に送られており、この画像データがランダムアクセスメモリ(RAM)103の画像データ記憶領域103cに格納されている。なお、監視カメラ16は、仕上げ研削ユニット4以外の他の作動手段の稼動状況を撮像するために複数備えることが望ましい。また、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103の稼動状況記憶領域103bおよび画像データ記憶領域103cは例えば10時間分のデータを格納する容量を備え、この容量を超えて制御手段10にデータが入力されたならば、最初に記憶した領域から順次消去しつつ新しいデータを格納する。
上述した研削作業においてトラブルが発生してもオペレータは常時監視しているわけではないので、その原因を確認することが困難である。そこで、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)103の稼動状況記憶領域103bおよび画像データ記憶領域103cに格納されているデータに基づいて研削装置の上記各作動手段の稼動状況を再生して検証する。即ち、図示しない再生スイッチが投入されると、制御手段10は再生手段104を作動し、ランダムアクセスメモリ(RAM)103の稼動状況記憶領域103bおよび画像データ記憶領域103cに格納されたデータに基づいて研削装置の上記各作動手段の稼動状況を再生して表示手段18に表示せしめる。また、制御手段10は再生手段104を作動し、入力手段17によって入力されランダムアクセスメモリ(RAM)103の加工情報記憶領域103aに格納された加工情報も再生して表示手段18に表示せしめる。このように、加工情報および研削装置の上記各作動手段の稼動状況を再生して表示手段18に表示することにより、トラブルの原因が加工情報の入力ミスによるものなのか、各作動手段の故障によるものなのかを検証することができる。
以上、本発明を研削装置に適用した例を示したが、本発明は切削装置やレーザー加工装置など他の加工装置に適当することができる。
本発明に従って構成された研削装置の斜視図。 図1に示す研削装置に装備される制御手段を示す構成ブロック図。
符号の説明
2:装置ハウジング
3:粗研削ユニット
33:研削ホイール
4:仕上げ研削ユニット
43:研削ホイール
5:ターンテーブル
6:チャックテーブル
7:第1のカセット載置手段
70:第1のカセット
8:第2のカセット載置手段
80:第2のカセット
9:中心合わせ手段
10:制御手段
11:スピンナー洗浄手段
12:被加工物搬送手段
13:被加工物搬入手段
14:被加工物搬出手段
15:厚み検出手段
16:監視カメラ
17:入力手段
18:表示手段
W:半導体ウエーハ

Claims (1)

  1. 被加工物を保持する被加工物保持手段と、該被加工物保持手段に保持された被加工物に加工を施す加工手段と、該被加工物保持手段に加工前の被加工物を供給する加工前被加工物供給手段と、該被加工物保持手段に保持され該加工手段によって加工が施された加工後の被加工物を後処理する後処理手段と、該被加工物保持手段と該加工手段と該加工前被加工物供給手段と該後処理手段の作動を制御する制御手段と、該制御手段に加工情報を入力する入力手段と、該入力手段によって入力された加工情報等を表示する表示手段と、を具備する加工装置であって、
    該被加工物保持手段と該加工手段と該加工前被加工物供給手段と該後処理手段の稼動状況を検出し検出信号を該制御手段に送る稼動状況検出手段を具備し、
    該制御手段は、該入力手段によって入力された加工情報を記憶する加工情報記憶領域と該稼動状況検出手段から送られる稼動状況を時系列に記憶する稼動状況記憶領域を備えた記憶手段と、該加工情報記憶領域に記憶された加工情報および該稼動状況記憶領域に記憶された稼動状況を再生して該表示手段に表示せしめる再生手段を具備している、
    ことを特徴とする加工装置。
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