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JP2009097711A - 潤滑油供給装置 - Google Patents

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JP2009097711A
JP2009097711A JP2008180278A JP2008180278A JP2009097711A JP 2009097711 A JP2009097711 A JP 2009097711A JP 2008180278 A JP2008180278 A JP 2008180278A JP 2008180278 A JP2008180278 A JP 2008180278A JP 2009097711 A JP2009097711 A JP 2009097711A
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Shinichiro Nakajima
紳一郎 中島
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Abstract

【課題】デフケース外の潤滑油を潤滑油流出部材から油路内に十分に導入することができ、潤滑油のデフケース内への導入効果を高めることができる潤滑油供給装置を提供する。
【解決手段】非回転部材としてのハウジング100と、ハウジング100内に回転可能に支持され、潤滑油を受けて内部に供給する第2油路20H,20H,…及び第2油路2ID,21D,…を有するデフケース2と、このデフケース2とハウジング100との間に配置され、デフケース2の回転によってハウジング100の内面に飛散した潤滑油を第2第2油路20H,20H,…及び第2油路2ID,21D,…に向けて流出する空隙7C,8Cを有する軸受7,8とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、潤滑油供給装置に関し、特にドライブ側から回転駆動力を受けて回転するケース内に潤滑油を供給する潤滑油供給装置に関する。
従来の潤滑油供給装置として、エンジントルクを受けて回転するデフケースと、このデフケースの回転軸線に沿って互いに並列する1対のサイドギヤと、これら1対のサイドギヤにギヤ軸を直交させて噛合する1対のピニオンギヤとを備えたものがある(特許文献1)。
デフケースには、1対のサイドギヤ及び1対のピニオンギヤを収容する収容空間が設けられている。また、デフケースには、ピニオンギヤ倒れ込み防止用のピニオンギヤシャフトを挿入するシャフト挿入孔、及びこのシャフト挿入孔の軸線に直交する軸線をもつ1対の車軸挿入孔が設けられている。
1対のサイドギヤは、ボス部及びギヤ部を有する傘歯車からなり、デフケースの回転軸線方向に移動可能に配置され、かつそれぞれのボス部が対応する車軸挿入孔内に嵌合してデフケースの収容空間に回転自在に支持されている。1対のサイドギヤ内には、左右の車軸がそれぞれ車軸挿入孔を挿通してスプライン嵌合されている。
1対のピニオンギヤは、ピニオンギヤシャフトを挿通させるシャフト挿通孔を有する傘歯車からなり、デフケースの収容空間に収容され、かつピニオンギヤシャフトに回転自在に支持されている。
以上の構成により、車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケースに入力されると、デフケースが回転軸線の回りに回転される。次に、デフケースが回転されると、この回転力がピニオンギヤシャフトを介して1対のピニオンギヤに伝達され、さらに1対のピニオンギヤから1対のサイドギヤに伝達される。この場合、1対のサイドギヤにはそれぞれ左右の車軸がスプライン嵌合によって連結されているため、エンジン側からのトルクが車両の走行状況に応じて差動分配され、この差動分配されたトルクが左右の車軸に伝達される。
ところで、この種の潤滑油供給装置においては、デフケースにその内外面に開口する油路を設けるとともに、この油路の流入側開口周縁一部に壁部を設け、デフケースの回転時にデフケース外の潤滑油を壁部で受け、この壁部から油路を介してデフケース内に導入することが行われている。
特開2005−172093号公報
しかしながら、特許文献1の潤滑油供給装置によると、壁部で受ける油量には限界があるため、デフケース外の潤滑油が油路内に十分に導入されず、潤滑油のデフケース内への導入効果を高めることができないという問題があった。
従って、本発明の目的は、ケース外の潤滑油を潤滑油流出部材から油路内に十分に導入することができ、もって潤滑油のケース内への導入効果を高めることができる潤滑油供給装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、ハウジング内に回転可能に支持され、潤滑油を受けて内部に供給する油路を有するケースと、前記ケースと前記ハウジングとの間に配置され、前記油路に向けて潤滑油を流出する潤滑油流出部材とを備えたことを特徴とする潤滑油供給装置を提供する。
本発明によると、ケース外の潤滑油を潤滑油流出部材から油路内に十分に導入することができ、潤滑油のケース内への導入効果を高めることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る潤滑油供給装置を説明するために示す断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1のB−B断面図である。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る車両用差動装置のデフケースを説明するために示す断面図である。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る潤滑油供給装置のデフケースを説明するために示す正面図である。
〔潤滑油供給装置の全体構成〕
図1〜図3において、符号1で示す潤滑油供給装置は、非回転部材としてのハウジング100と、エンジントルクを受けて回転するデフケース2と、このデフケース2をハウジング100内に回転可能に支持する潤滑油流出部材としての軸受7,8とから大略構成されている。
ハウジング100は、デフケース2の回転軸線方向(車軸方向)に開口するハウジング本体100Aと、このハウジング本体100Aの軸線方向に開口する左右一対のリテーナ100B,100Cとによって形成されている。ハウジング100の内部には所定の充填率で潤滑油が封入されている。
ハウジング本体100Aは、軸線両方向に開口する貫通孔100a,100aを有し、全体がデフケース2を内部に収容するケース部材によって形成されている。
リテーナ100B,100Cは、それぞれが貫通孔100a,100aを挿通する筒部101b,101c、及び貫通孔102b,102cの外側開口端面に当接するフランジ102b,102cを有し、ハウジング本体100Aに取り付けられている。
リテーナ100B,100Cには、軸受7,8の外レース7B,8Bの外側端面に対向し、かつ空隙7C,8Cの流入側開口部(後述)の一部を覆う内フランジ103b,103cが一体に設けられている。
また、リテーナ100B,100Cには、デフケース2の回転によってハウジング100の内面に飛散した潤滑油を流入させて軸受7,8の空隙7C,8Cに流出させる第1油路(潤滑油流入用の油路)300,301が筒部101b,101c及び内フランジ103b,103cに跨って設けられている。換言すれば、第1油路300,301は、ハウジング100の内面に飛散した潤滑油を空隙7C,8Cに流入させるために、空隙7C,8Cの潤滑油流入側に導く位置に配置されている。
(デフケース2の構成)
デフケース2は、図4に示すように、ケース本体2A及び潤滑油導入部材2B,2Cからなり、ハウジング100のリテーナ100B,100Cに軸受7,8を介して回転可能に支持されている。
ケース本体2Aは、図4に示すように、車軸方向(回転軸線O)に沿って一方向に開口する部品挿入口20Aを有する第1ケースエレメント20と、この第1ケースエレメント20の部品挿入口20Aを覆う第2ケースエレメント21とからなり、全体が回転軸線Oを中心として回転駆動される中空構造体によって形成されている。
第1ケースエレメント20には、部品挿入口20Aに連通し、かつサイドギヤ3,4と第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…を収容するギヤ収容空間20Bが設けられている。
また、第1ケースエレメント20には、ギヤ収容空間20Bに連通し、かつ回転軸線Oに沿ってデフケース2外に開口する車軸挿入孔20Cが設けられている。車軸挿入孔20Cは、略均一な内径をもち、右側の車軸(図示せず)を挿通させる貫通孔によって形成されている。車軸挿入孔20Cの内側開口周縁には、サイドギヤ4の背面部を摺動自在に支持する右サイドギヤ用の支持部20Dが一体に設けられている。
第1ケースエレメント20の軸線方向一方側(部品挿入口側)端部には、デフケース外周面に突出する環状のリングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ20Eが設けられている。リングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ20Eには、円周方向に所定の間隔をもって並列する複数の貫通孔20e,20e,…が設けられている。
第1ケースエレメント20の内面には、図2及び図3に示すように、回転軸線Oの回りに等間隔をもって並列し、かつ第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…を回転可能に収容して支持するピニオンギヤ用のギヤ支持部20F,20F,…が複数個(実施の形態では4つ)に設けられている。ギヤ支持部20F,20F,…の内面は、第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…の各歯先面に適合する曲率面で形成されている。
第1ケースエレメント20の軸線方向他方側(車軸挿入側)端部には、図4及び図5に示すように、回転軸線Oの回りに等間隔をもって複数個(実施の形態では4つ)並列し、かつ軸受7の空隙7Cに対応する位置に開口して空隙7Cからの潤滑油をデフケース2内に供給する断面円形状の第2油路20H,20H,…が設けられている。
第2油路20H,20H,…は、回転軸線Oと平行な軸線2方向に開口し、その開口径が潤滑油流入側開口部から潤滑油流出側開口部に向かって漸次大きくなる略截頭円錐形状の空間をもつ貫通孔によって形成されている。これにより、デフケース2の回転時に第2油路20H,20H,…の潤滑油流入側開口部から第2油路20H,20H,…内に流入した潤滑油が遠心力を受けて第2油路20H,20H,…内を円滑に流動し、その潤滑油流出側開口部からデフケース2のギヤ収容空間20Bに向かって広がる方向に流出する。また、第2油路20H,20H,…は、その潤滑油流入側の開口径が空隙7Cの幅寸法より大きい寸法に設定されている。これにより、第2油路20H,20H,…における潤滑油流入側の開口径が空隙7Cの幅寸法以下の寸法に設定されている場合と比べ、空隙7Cの開口部70Cから流出する潤滑油の第2油路20H,20H,…に対する導入量が多くなる。なお、ここで空隙7Cの幅寸法とは、空隙7Cの開口部70Cにおける回転軸線Oから空隙7Cの内周面までの距離と回転軸線Oから空隙7Cの外周面までの距離との差をいう。
さらに、第2油路20H,20H,…は、潤滑油流出側の開口部(潤滑油供給側の開口部)が第1ピニオンギヤ5,第2ピニオンギヤ6の一方側ギヤ端面及びサイドギヤ3の背面に対向する位置に配置されている。これにより、第2油路20H,20H,…に流入した潤滑油を第1ピニオンギヤ5,第2ピニオンギヤ6の一方側ギヤ端面と第1ケースエレメント20の内面との間及びサイドギヤ3の背面と第1ケースエレメント20の内面との間に確実に供給することができる。
第1ケースエレメント20の軸線方向中間部には、ギヤ収容空間20Bに連通し、かつ回転軸線Oと直交する方向に開口する油孔20I,20I,…が設けられている。
第2ケースエレメント21には、第1ケースエレメント20のギヤ収容空間20Bに連通し、かつ回転軸線Oに沿ってデフケース2外に開口する車軸挿入孔21Aが設けられている。車軸挿入孔21Aは、略均一な内径をもち、左側の車軸(図示せず)を挿通させる貫通孔によって形成されている。車軸挿入孔21Aの内側開口周縁には、サイドギヤ5の背面部を摺動自在に支持する左サイドギヤ用の支持部21Bが設けられている。
第2ケースエレメント21の第1ケースエレメント側開口端部には、デフケース外周面に突出する環状のリングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ21Cが設けられている。リングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ21Cには、円周方向に所定の間隔をもって並列する複数の貫通孔21c,21c,…が設けられている。そして、リングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ21C及びリングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ20Eには、貫通孔21c,21c,…及び貫通孔20e,20e,…を挿通するボルト(図示せず)によってリングギヤ200が取り付けられている。リングギヤ200には、プロペラシャフトに連結されて歯車部がハウジング100内に導入された図略のドライブピニオンからエンジントルクが伝達される。
第2ケースエレメント21の車軸挿入側端部には、図4に示すように、回転軸線Oの回りに等間隔をもって複数個(実施の形態では4つ)並列し、かつ軸受8の空隙8Cに対応する位置に開口して空隙8Cからの潤滑油をデフケース2内に供給する断面円形状の第2油路21D,21D,…が設けられている。
第2油路21D,21D,…は、回転軸線Oと平行な軸線2方向に開口し、その開口径が潤滑油流入側開口部から潤滑油流出側開口部に向かって漸次大きくなる略截頭円錐形状の空間をもつ貫通孔によって形成されている。これにより、デフケース2の回転時に第2油路21D,21D,…の潤滑油流入側開口部から第2油路21D,21D,…内に流入した潤滑油が遠心力を受けて第2油路21D,21D,…内を円滑に流動し、その潤滑油流出側開口部からデフケース2のギヤ収容空間20Bに向かって広がる方向に流出する。第2油路21D,21D,…は、その潤滑油流入側の開口径が空隙8Cの幅寸法より大きい寸法に設定されている。これにより、第2油路21D,21D,…における潤滑油流入側の開口径が空隙8Cの幅寸法以下の寸法に設定されている場合と比べ、空隙8Cの開口部80Cから流出する潤滑油の第2油路21D,21D,…に対する導入量が多くなる。
さらに、第2油路21D,21D,…は、潤滑油流出側の開口部(潤滑油供給側の開口部)が第1ピニオンギヤ5,第2ピニオンギヤ6の他方側ギヤ端面及びサイドギヤ4の背面に対向する位置に配置されている。これにより、第2油路21D,21D,…に流入した潤滑油を第1ピニオンギヤ5及び第2ピニオンギヤ6の他方側ギヤ端面と第2ケースエレメント21の内面との間及びサイドギヤ4の背面と第2ケースエレメント21との間に確実に供給することができる。
一方、潤滑油導入部材2Bは第1ケースエレメント20に、また潤滑油導入部材2Cは第2ケースエレメント21にそれぞれ配置されている。これら潤滑油導入部材2B,2Cは、略同一の構成であるため、例えば潤滑油導入部材2Bのみについて説明する。なお、潤滑油導入部材2Cについては、各部位の符号を潤滑油導入部材2Bの各部位の符号に対応して付し(例えば、潤滑油導入部材2Cの潤滑油導入面には潤滑油導入部材2Bの潤滑油導入面22Bに対応して22Cを、また潤滑油挿入部材2Cの潤滑油貯溜部には潤滑油導入部材2Bの潤滑油貯溜部23Bに対応して23Cをそれぞれ付す。)、その説明は省略する。
潤滑油導入部材2Bは、図5に示すように、第2油路20H,20H,…の潤滑油流入側の開口部外側に位置し、第1ケースエレメント20の車軸挿入側端面に一体に設けられ、全体が回転軸線Oの周囲に沿って延びる単一の環状部材によって形成されている。
潤滑油導入部材2Bの内面部(回転軸線側の面)には、空隙7Cの開口部70Cから流出する潤滑油を受けて第2油路20H,20H,…に導入する潤滑油導入面22B、及び第2油路20H,20H,…の潤滑油流入側の開口部近傍で潤滑油導入面22Bに開口する潤滑油貯溜部23Bが設けられている。
サイドギヤ3は、図1に示すように、各外径が互いに異なるボス部3A及びギヤ部3Bを有する略環状のヘリカルギヤ(第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…の各外径より大きい外径を有する歯車)からなり、そのボス部3Aの車軸側開口端面を右サイドギヤ用の支持部20Dに摺動自在に支持され、かつデフケース2内(第1ケースエレメント20のギヤ収容空間20B)に回転自在に収容されている。そして、ギヤ軸を回転軸線O(車軸)上に配置して第1ピニオンギヤ5,5,…のギヤ部5A,5A,…に噛合するように構成されている。サイドギヤ3内には、右側の車軸(図示せず)が車軸挿入孔20Cを挿通してスプライン嵌合されている。
サイドギヤ4は、図1に示すように、各外径が互いに異なるボス部4A及びギヤ部4Bを有する略環状のヘリカルギヤ(第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…の外径より大きい外径を有する歯車)からなり、そのボス部4Aの車軸側開口端面を左サイドギヤ用の支持部21Bに摺動自在に支持され、かつデフケース2内(第1ケースエレメント20のギヤ収容空間20B)に回転自在に収容されている。そして、ギヤ軸を回転軸線O(車軸)上に配置して第2ピニオンギヤ6,6,…のギヤ部6A,6A,…に噛合するように構成されている。サイドギヤ4内には、左側の車軸(図示せず)が車軸挿入孔21Aを挿通してスプライン嵌合されている。
第1ピニオンギヤ5,5,…は、図1に示すように、各噛み合い幅が互いに異なる大小2つのギヤ部5A,5A,…とギヤ部5B,5B,…(ギヤ部5A,5A,…の噛み合い幅はギヤ部5B,5B,…の噛み合い幅より大きい)を有するヘリカルギヤからなり、ギヤ端面がギヤ支持部20F,20F,…に摺動自在に支持され、かつデフケース2内(第1ケースエレメント20のギヤ収容空間20B)に回転自在に収容されている。そして、ギヤ部5A,5A,…がサイドギヤ3のギヤ部3Bに、またギヤ部5B,5B,…が第2ピニオンギヤ6,6,…のギヤ部6A,6A,…(後述)にギヤ軸を平行にしてそれぞれ噛合するように構成されている。
第2ピニオンギヤ6,6,…は、図1に示すように、各噛み合い幅が互いに異なる大小2つのギヤ部6A,6A,…とギヤ部6B,6B,…(ギヤ部6A,6A,…の噛み合い幅はギヤ部6B,6B,…の噛み合い幅より大きい)を有するヘリカルギヤからなり、ギヤ端面がギヤ支持部20F,20F,…に摺動自在に支持され、かつデフケース2内(第1ケースエレメント20のギヤ収容空間20B)に回転自在に収容されている。そして、ギヤ部6A,6A,…がサイドギヤ4のギヤ部4Bに、またギヤ部6B,6B,…が第1ピニオンギヤ5,5,…のギヤ部5A,5A,…にギヤ軸を平行にしてそれぞれ噛合するように構成されている。
(軸受7,8の構成)
軸受7,8は、略同一の構成であるため、例えば軸受7のみについて説明する。なお、軸受8については、各部位(部材)の符号を軸受7の各部位(部材)の符号に対応して付し(例えば、軸受8の内レースには軸受7の内レース7Aに対応して8Aを、また軸受8の外レースには軸受7の外レース7Bに対応して8Bをそれぞれ付す。)、その説明は省略する。
軸受7は、図1に示すように、内レース7A、外レース7B、これら内レース7Aと外レース7Bとの間に形成された潤滑油流出部としての空隙7C、及びこの空隙7C内に収容されたローラ7Dを有するテーパローラベアリングによって形成されている。軸受7の空隙7Cは、潤滑油流出側の開口部70Cの内周側端部からデフケース2(ケース本体)の回転軸線Oまでの寸法R1が潤滑油流入側の開口部71Cの内周側端部からデフケース2の回転軸線Oまでの寸法R2より大きい寸法(R1>R2)に設定された環状空間によって形成されている。これにより、潤滑油流入側の開口部71Cから空隙7C内に流入した潤滑油が第2油路20H,20H,…の流入側開口部に向かって広がる方向に潤滑油流出側の開口部70Cから流出する。
〔潤滑油供給装置1の動作〕
車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ200を介してデフケース2に入力されると、デフケース2が回転軸線Oの回りに回転する。デフケース2が回転すると、この回転力が第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…に伝達され、さらに第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…からサイドギヤ3,4に伝達される。この場合、左右のサイドギヤ3,4にはそれぞれ車軸(図示せず)がスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ200・デフケース2・第1ピニオンギヤ5,5,…・第2ピニオンギヤ6,6,…・サイドギヤ3,4を介して左右の車軸に伝達される。
また、デフケース2が回転すると、ハウジング100の内面に飛散した潤滑油が重力によって下方(図面下側)に流れ、第1油路300,301を通過して軸受7,8とリテーナ100B,100Cの内フランジ103b,103cとの間、即ち軸受7,8の潤滑油流入側の開口部71C,81C側に導かれる。さらに軸受7,8における空隙7C,8Cの開口部71C,81Cから空隙7C,8C内に流入した潤滑油が第2油路20H,20H,…及び第2油路2ID,21D,…の流入側開口部に向かって広がる方向に潤滑油流出側の開口部70Cから流出した後、デフケース2の回転力による遠心力を受けて潤滑油導入部材2B,2Cの潤滑油導入面22B,22Cを流動しながら潤滑油貯溜部23B,23Cに導入される。そして、潤滑油貯溜部23B,23Cから第2油路20H,20H,…及び第2油路2ID,21D,…の流入側開口部に流入した潤滑油が第2油路20H,20H,…及び第2油路2ID,21D,…を経てその流出側開口部からデフケース2内に導入され、油孔20I,20I,…を経てハウジング100内に流動する。このようにして、図4に矢印Qで示すように、潤滑油がハウジング100−第1油路300,301−空隙7C,8C−第2油路20H,20H,…、21D,21D,…−デフケース2−油孔20I,20I,…−ハウジング100を循環する。これにより、デフケース2内のサイドギヤ3,4及び第1ピニオンギヤ5,第2ピニオンギヤ6の各摺動部や各噛み合い部に潤滑油を供給することができる。
ここで、車両が直進状態であり、かつ左右各車輪に路面との間でスリップが発生しない場合には、エンジン側からのトルクがデフケース2に伝達されると、第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…がサイドギヤ3,4の中心軸回りに自転することなく公転し、第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…及びサイドギヤ3,4がデフケース2と共に一体に回転するため、エンジン側からのトルクが左右両車軸に等分に伝達され、左右各車輪が等しい回転数で回転する。
一方、例えば右側の車輪がぬかるみに落ち込んでスリップが発生した場合には、第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…がサイドギヤ3,4と噛合しながら自転するため、左側の車輪がデフケース2の回転速度より低い速度で回転し、右側の車輪がデフケース2の回転速度より高い速度で回転し、エンジン側からのトルクが左右の車軸(車輪)間で差動分配される。
本実施の形態においては、デフケース2にトルクが作用した状態で第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…が回転すると、これら第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…の各歯先面がギヤ支持部20F,20F,…の内面で摺動するため、この内面との間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によってサイドギヤ3,4の差動回転が制限される。
一方、第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…の回転によってサイドギヤ3,4との噛み合い面で各々のギヤ(第1ピニオンギヤ5,5,…、第2ピニオンギヤ6,6,…及びサイドギヤ3,4)に回転軸方向のスラスト力が発生する。このうちサイドギヤ3,4に発生するスラスト力によりサイドギヤ3,4が互いに離間する方向に移動して支持部20D,21Bにそれぞれ圧接するため、サイドギヤ3と支持部20Dとの間及びサイドギヤ4と支持部21Bとの間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によってもサイドギヤ3,4の差動回転が制限される。
また、第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…に発生するスラスト力により第1ピニオンギヤ5,5,…の片側端面が第2ケースエレメント21の内面に、第2ピニオンギヤ6,6,…の片側端面が第1ケースエレメント20の内面に圧接するため、第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…の自転に対する摩擦抵抗が発生し、これによってもサイドギヤ3,4の差動回転が制限される。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)デフケース2外の潤滑油を空隙7C,8Cから第2油路20H,20H,…及び第2油路21D,21D,…内に十分に導入することができ、デフケース2内への潤滑油の導入効果を高めることができる。
(2)潤滑油導入部材2B,2Cによる潤滑油の導入効果がデフケース2の回転方向によって変わらないため、第2油路20H,20H,…及び第2油路21D,21D,…に対する潤滑油の導入量をデフケース2の正方向回転時と逆方向回転時とにおいて等しくすることができる。
なお、本実施の形態においては、第2油路20H,20H,…及び第2油路21D,21D,…がその開口径を潤滑油流入側開口部から潤滑油流出側開口部に向かって漸次大きくする貫通孔によって形成されている場合について示したが、本発明はこれに限定されず、図6に示すように開口径が潤滑油流入側開口部から潤滑油流出側開口部に向かって漸次小さくなる貫通孔によって第2油路を形成してもよい。この場合、デフケース2外の潤滑油を空隙7C,8Cから第2油路20H,20H,…、21D,21D,…内に十分に導入してデフケース2内への潤滑油の導入効果を高めるという所期の目的を達成することができる。
[第2の実施の形態]
図7は、本発明の第2の実施の形態に係る潤滑油供給装置を説明するために示す断面図である。図8は、本発明の第2の実施の形態に係る潤滑油供給装置のデフケースを説明するために示す斜視図である。図7及び図8において、図1及び図4と同一又は同等の部材については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第2の実施の形態に示す潤滑油供給装置は、図7及び図8に示すように、各ギヤ軸が互いに直交するピニオンギヤ30,40とサイドギヤ5L,5Rとを内蔵するデフケース2を備え、このデフケース2がそのケース内部にケース外部から潤滑油を導入する油路400,400,…を有する点に特徴がある。
このため、デフケース2は、ケース本体2A及び潤滑油導入部材401からなり、ハウジング100のリテーナ100B,100Cに軸受7,8(図1に示す)を介して回転可能に支持されている。
ケース本体2Aは、ピニオンギヤ30,40及びサイドギヤ5L,5R・ピニオンギヤシャフト50・スラストワッシャ6L,6Rを収容するギヤ収容空間402を内部に有し、全体が1ピース部材によって形成されている。
ケース本体2Aには、デフケース2の回転軸線Oに沿って開口する車軸挿通孔9L,9R、これら車軸挿通孔9L,9Rの軸線と直交する方向に軸線をもつギヤ・シャフト支持部10,11、及びこれらギヤ・シャフト支持部10,11のうち一方のギヤ・シャフト支持部10の軸線回りに等間隔(180°)をもって並列するピン取付孔2b,2bが設けられている。また、ケース本体2Aには、回転軸線Oに関して対称な領域であって、ギヤ・シャフト支持部10,11から回転軸線Oの回りに等間隔をもって離間する部位に位置するサイドギヤ通過孔12L,12Rが設けられている。ケース本体2Aの左方車軸側には、回転軸線Oと直交する平面内で円周方向に沿う円環状のリングギヤ取付用フランジ13が一体に設けられている。
車軸挿通孔9L,9Rは、回転軸線Oに沿う方向に開口する貫通孔によって形成されている。車軸挿通孔9Lには左側の車軸(図示せず)が、また車軸挿通孔9Rには右側の車軸(図示せず)がそれぞれ挿通されている。車軸挿通孔9L,9Rの内側開口周縁には、スラストワッシャ6L,6Rを受ける球面からなるスラストワッシャ受部9La,9Raが設けられている。
ギヤ・シャフト支持部10,11は、ケース本体2Aの内外に回転軸線Oと直交する軸線をもって開口し、かつ内側開口部の内径が外側開口部の内径よりも大きい段状の貫通孔(円形孔)によって形成されている。ギヤ・シャフト支持部10,11の内側開口サイズは、ピニオンギヤ30,40の外径と略同一の内径(サイドギヤ5L,5Rの外径より小さい内径)に設定されている。
ギヤ・シャフト支持部10,11の内側開口部の内面は、ピニオンギヤシャフト50の軸線方向においてピニオンギヤ30,40とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点(ピニオンギヤ30,40からサイドギヤ5L,5Rへのトルク伝達時に両ギヤの歯面が接触する領域における荷重中心)よりもデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に配置され、ピニオンギヤ30,40のギヤ鍔部30B,40B(後述)の外周面による摺動面積を実質的に変化させない摺動によってピニオンギヤ30,40を回転自在に支持する第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aで形成されている。
ギヤ・シャフト支持部10,11の外側開口部の内面は、第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aよりもデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に配置され、ピニオンギヤシャフト50の両端部を軸線回りに回転不能に、かつ軸線方向に移動不能に支持するピニオンギヤシャフト支持面10B,11Bで形成されている。
ギヤ・シャフト支持部10,11の段状面には、所定の曲率をもつ球面で形成されたピニオンギヤ受部10C,11Cが設けられている。
ピン取付孔2b,2bは、図6に示すように、第1ピニオンギヤ支持部10の内周面に回転軸線Oに沿って開口されている。ピン取付孔2b,2bには、ピニオンギヤシャフト50のピン挿通孔50Dを挿通するピン52の両端部が固定されている。これにより、ピニオンギヤシャフト50がケース本体2Aにピン52を介して支持されている。このため、ピニオンギヤシャフト50がその軸線回りに回り止めされ、かつ軸線方向に抜け止めされている。
サイドギヤ通過孔12L,12Rは、平面非円形状の開口部を有する貫通孔によって形成されている。そして、その開口サイズは、ピニオンギヤ30,40及びサイドギヤ5L,5Rをケース本体2A内に挿入し得るようなサイズに設定されている。
そして、油路400,400,…は、潤滑油導入部材401の潤滑油貯溜部403,403,…(後述)に連通してサイドギヤ5L,5Rのうちサイドギヤ5Lの背面側に開口する平面円形状の貫通孔404,404,…、これら貫通孔404,404,…に連通してピニオンギヤ30,40のギヤ鍔部側に開口(ギヤ鍔部30B,40Bの外周面に対向)する潤滑油供給部としての凹部405,405,…、及びこれら凹部405,405,…と貫通孔404,404,…とを連結する連結路406,406,…からなり、デフケース2のリングギヤ取付用フランジ側に配置されている。そして、潤滑油貯溜部403,403,…からの潤滑油をピニオンギヤ30,40のギヤ外周面としてのギヤ鍔部30,40Bとデフケース2の第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aとの間に潤滑油を供給するように構成されている。
一方、潤滑油導入部材401は、デフケース2の回転軸線Oの周囲に沿って延びる環状部材からなり、油路400,400,…(貫通孔404)の外側開口周縁に一体に設けられている。
潤滑油導入部材401には、その内面側(デフケース2の回転軸線側)でデフケース2外の潤滑油を受けて油路400,400,…に導入する潤滑油導入面401A、及び油路400,400,…の潤滑油流入側の開口部近傍で潤滑油導入面401Aに開口する潤滑油貯溜部403,403,…が設けられている。潤滑油貯溜部403,403,…は、デフケース2における回転軸線Oの回りに所定の間隔をもって並設されている。
ピニオンギヤシャフト50は、ピニオンギヤ30,40のシャフト挿通孔30D,40D(後述)の内周面による摺動によってピニオンギヤ30,40を回転自在に支持する第2ピニオンギヤ支持面50A,50Bを有し、ピニオンギヤ30,40(シャフト挿通孔30D,40D)を挿通してデフケース2(ギヤ・シャフト支持部10,11)のピニオンギヤシャフト支持面10B,11Bに支持されている。この場合、ピニオンギヤシャフト50は、その外周面がピニオンギヤシャフト支持面10B,11Bとの間に実質的に空隙が存在せず、デフケース2に対して移動不能に固定される。
第2ピニオンギヤ支持面50A,50Bは、第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aとピニオンギヤシャフト50の軸線に沿って並列し、かつギヤ・シャフト支持部10,11から所定の間隔をもって離間する位置に配置されている。第2ピニオンギヤ支持面50A,50Bの少なくとも一部は、ピニオンギヤシャフト50の軸線方向においてピニオンギヤ30,40とサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い中心点よりもデフケース2の回転軸線Oに近い位置に配置されている。
ピニオンギヤ30,40は、略同一の構成であるため、例えばピニオンギヤ30のみについて説明する。なお、ピニオンギヤ40については、各部位の符号をピニオンギヤ30の各部位の符号に対応して付し(例えば、ピニオンギヤ40のギヤ胴部にはピニオンギヤ30のギヤ胴部30Aに対応して40Aを、またピニオンギヤ40のギヤ鍔部にはピニオンギヤ30のギヤ鍔部30Bに対応して40Bをそれぞれ付す。)、その説明は省略する。
ピニオンギヤ30は、中心軸線をギヤ軸線Cとするギヤ胴部30A、このギヤ胴部30Aの外側に突出する第1被支持部としてのギヤ鍔部30B、及びこれらギヤ胴部30A,ギヤ鍔部30Bのサイドギヤ側に位置するギヤ部30C(サイドギヤ5L,5Rとの噛み合い部)を有する無底筒状の傘歯車からなり、ギヤ・シャフト支持部10の第1ピニオンギヤ支持面10A及びピニオンギヤシャフト50の第2ピニオンギヤ支持面50Aに回転自在に支持されている。
ギヤ胴部30Aは、その軸心部(中心軸線を含む部位)にピニオンギヤシャフト50を挿通させるシャフト挿通孔30Dを有し、全体が略円環状の第1ギヤ胴部30a及び略截頭円錐形状の第2ギヤ胴部31aからなる円筒体によって形成されている。
シャフト挿通孔30Dは、各内径が互いに異なる大小2つの内面を有する丸孔によって形成されている。シャフト挿通孔30Dの内面のうち内径の小さい内面は、内径の大きい他の内面よりもデフケース2の回転軸線Oに近い位置に配置され、ピニオンギヤシャフト50の第2ピニオンギヤ支持面50Aを摺動する第2被支持部としての第2摺動面30dで形成されている。シャフト挿通孔30Dの内面のうち内径の大きい内面は、第2摺動面30dと比べてデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に配置され、ピニオンギヤシャフト50の外周面を摺動しない非摺動面31dで形成されている。
シャフト挿通孔30Dのギヤ背面側開口部は、ギヤ軸線方向中間部からギヤ背面側に向かって漸次広がる略ラッパ状の開口部によって形成されている。非摺動面31dは、ピニオンギヤシャフト50の外周面を摺動せず、第2摺動面30dにそれぞれ連接するテーパ面310d、及びこのテーパ面310dとギヤ鍔部3Bのギヤ背面側端面とに連接するなだらかな曲面311dで形成されている。
ここで、「ギヤ背面」とは、ピニオンギヤ3のギヤ軸線方向両端面のうちデフケース2の回転軸線Oから遠い位置に配置される端面のことをいう。
第1ギヤ胴部30aはギヤ胴部30Aのギヤ背面側に、また第2ギヤ胴部31aはギヤ胴部30Aのギヤ先端面側(ギヤ胴部3Aの軸線方向においてギヤ背面側とは反対の側)にそれぞれ配置されている。第1ギヤ胴部30aの外周面にはギヤ鍔部30Bが、また第2ギヤ胴部31aの外周面にはギヤ部30Cの歯元がそれぞれ配置されている。
ギヤ鍔部30Bは、第1ギヤ胴部30aの外周面に全周にわたって一体に設けられ、全体がギヤ軸線方向に沿って外径を均一な寸法とする円環体によって形成されている。そして、ギヤ胴部30Aと共にピニオンギヤ30における断面略T字状のギヤ基部(ピニオンギヤ30において、ギヤ部30Cを除く部位)として機能するように構成されている。
ギヤ鍔部30Bの外周面は、ギヤ・シャフト支持面10の第1ピニオンギヤ支持面10Aを摺動する第1被支持部としての第1摺動面30bで形成されている。
ギヤ鍔部30Bの背面は、ギヤ・シャフト支持部10のピニオンギヤ受部10Cに適合し、かつピニオンギヤ受部10Cを摺動する第3被支持部としての第3摺動面31bで形成されている。
ギヤ部30Cは、デフケース2に対する被支持部としての摺動部を含まず、ギヤ鍔部30Bよりもデフケース2の回転軸線Oに近い位置に配置されている。ギヤ部30Cのギヤ背面側端縁は、その一部がギヤ鍔部30Bのギヤ先端側端面に一体に設けられている。
サイドギヤ5L,5Rは、各外径が互いに異なるボス部5La,5Ra及びギヤ部5Lb,5Rbを有する略環状の歯車(ピニオンギヤ30,40の外径より大きい外径を有し、単一の歯先円錐角をもつ傘歯車)からなり、デフケース2のギヤ収容空間402に回転自在に支持され、ピニオンギヤ30,40に噛合するように構成されている。
サイドギヤ5L,5Rの背面には、スラストワッシャ受部9La,9Raにスラストワッシャ6L,6Rを介して適合する球面からなる摺動部5Lc,5Rcが設けられている。サイドギヤ5L,5R内には、それぞれ左右の車軸(図示せず)が車軸挿通孔9L,9Rに挿通してスプライン嵌合されている。
スラストワッシャ6L,6Rは、サイドギヤ5L,5Rとピニオンギヤ30,40との噛み合いを調整する環状のワッシャからなり、サイドギヤ5L,5Rの背面とスラストワッシャ受部9La,9Raとの間に介装されている。そして、左右の車軸をそれぞれ挿通させてサイドギヤ5L,5Rのスラスト力を受けるように構成されている。スラストワッシャ6L,6Rには、ワッシャ内周部からワッシャ外周部に潤滑油を導入する潤滑油導入路(図示せず)が設けられている。
〔車両用差動装置1の動作〕
車両のエンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤを介してデフケース2に入力されると、デフケース2が回転軸線Oの回りに回転する。デフケース2が回転すると、この回転力がピニオンギヤシャフト50を介してピニオンギヤ30,40に伝達され、さらにピニオンギヤ30,40からサイドギヤ5L,5Rに伝達される。この場合、左右のサイドギヤ5L,5Rにはそれぞれ車軸(図示せず)がスプライン嵌合されているため、エンジン側からのトルクがドライブピニオン及びリングギヤ・デフケース2・ピニオンギヤシャフト50・ピニオンギヤ30,40・サイドギヤ5L,5Rを介して左右の車軸に伝達される。
また、デフケース2が回転すると、ハウジング100の内面に飛散した潤滑油が重力によって下方(図面下側)に流れ、第1油路300,301を通過して軸受7,8とリテーナ100B,100Cの内フランジ103b,103cとの間、即ち軸受7,8の潤滑油流入側の開口部71C,81C側に導かれる。さらに軸受7,8における空隙7C,8Cの開口部71C,81Cから空隙7C,8C内に流入した潤滑油が油路400,400,…の流入側開口部に向かって広がる方向に潤滑油流出側の開口部70Cから流出した後、デフケース2の回転力による遠心力を受けて潤滑油導入部材401の潤滑油導入面401Aを流動しながら潤滑油貯溜部403,403,…に導入される。そして、潤滑油貯溜部403,403,…から油路400,400,…の流入側開口部に流入した潤滑油が油路400,400,…(貫通孔404,404,…、連結路406,406,…、及び凹部405,405,…)を経てその流出側開口部(凹部405,405,…)からピニオンギヤ30,40のギヤ鍔部30B,40Bとケース本体2Aの内面との間に導入される。これにより、ケース本体2A内のサイドギヤ5L,5R及びピニオンギヤ30,40の各摺動部や各噛み合い部に潤滑油を供給することができる。
ここで、車両が直進状態であり、左右各車輪と路面との間でスリップが発生しない場合には、エンジン側からのトルクがデフケース2に伝達されると、ピニオンギヤ30,40がサイドギヤ5L,5Rの中心軸回りを自転することなく公転し、ピニオンギヤ30,40及びサイドギヤ5L,5Rがデフケース2及びピニオンギヤシャフト50と共に一体に回転するため、エンジン側からのトルクが左右各車軸に等分に伝達され、左右各車輪が等しい回転数で回転する。
一方、例えば右側の車輪がぬかるみに落ち込んで路面との間でスリップが発生した場合には、ピニオンギヤ30,40がサイドギヤ5L,5Rと噛合しながら自転するため、エンジン側からのトルクが左右の車軸(車輪)間で差動分配され、左側の車輪がデフケース2の回転速度より低い速度で回転し、右側の車輪がデフケース2の回転速度より高い速度で回転する。
本実施の形態においては、デフケース2にトルクが作用した状態でピニオンギヤ30,40が自転すると、第1摺動面30b,40bが第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aで摺動し、第2摺動面30d,40dがピニオンギヤシャフト50の第2ピニオンギヤ支持面50A,50Bで摺動するため、第1摺動面30b,40bと第1ピニオンギヤ支持面10A,11Aとの間及び第2摺動面30d,40dと第2ピニオンギヤ支持面50A,50Bとの間に摩擦抵抗を発生する。これら摩擦抵抗によってサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限され、左右各車輪と路面との間で発生するスリップが抑えられる。
また、本実施の形態においては、ピニオンギヤ30,40の回転によってサイドギヤ5L,5Rとの噛み合い面で各々のギヤの回転軸方向のスラスト力が発生する。このスラスト力によりサイドギヤ5L,5Rが互いに離間する方向に移動してスラストワッシャ6L,6Rをスラストワッシャ受部9La,9Raに圧接するため、スラストワッシャ6L,6Rとサイドギヤ5L,5Rとの間に摩擦抵抗を発生し、これら摩擦抵抗によってもサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限される。さらに、ピニオンギヤ30,40に発生するスラスト力によりピニオンギヤ30,40の第3摺動面31b,41bがデフケース2のピニオンギヤ受部10C,11Cに圧接するため、ピニオンギヤ30,40の自転に対する摩擦抵抗が発生し、これによってもサイドギヤ5L,5Rの差動回転が制限される。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した第2の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)デフケース2外の潤滑油を空隙7C,8Cから油路400,400,…内に十分に導入することができ、デフケース2内への潤滑油の導入効果を高めることができる。
(2)潤滑油導入部材401による潤滑油の導入効果がデフケース2の回転方向によって変わらないため、油路400,400,…に対する潤滑油の導入量をデフケース2の正方向回転時と逆方向回転時とにおいて等しくすることができる。
以上、本発明の潤滑油供給装置を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)各実施の形態では、潤滑油導入部材2B,2C,401がデフケース2の回転軸線Oの周囲に沿って延びる単一の環状部材によって形成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、各油路の開口周縁にそれぞれ延びる複数の環状部材によって潤滑油導入部材を形成してもよい。また、潤滑油導入部材は、回転軸線の周囲に並列する複数の弓形部材によって形成してもよい。
(2)各実施の形態では、潤滑油導入部材2B,2Cがそれぞれ第1ケースエレメント20と第2ケースエレメント21に一体に設けられている場合(第1の実施の形態)、また潤滑油導入部材401がケース本体2Aに一体に設けられている場合(第2の実施の形態)について説明したが、本発明はこれに限定されず、潤滑油導入部材2B,2C,401を別部材としてそれぞれ第1ケースエレメント20と第2ケースエレメント21とケース本体2Aに取り付けてもよい。
(3)各実施の形態では、第2油路20H,20H,…及び第2油路21D,21D,…が円形開口をもつ貫通孔によって形成されている場合(第1の実施の形態)、また油路400,400,…の貫通孔404,404,…が円形開口をもつ貫通孔によって形成されている場合(第2の実施の形態)について説明したが、本発明はこれに限定されず、デフケースの回転軸線の周囲に延びる開口をもつ貫通孔によって各油路を形成してもよい。
(4)各実施の形態では、第2油路20H,20H,…及び第2油路21D,21D,…(第1の実施の形態)が、また油路400,400,…の貫通孔404(第2の実施の形態)がそれぞれその開口径を潤滑油流入側開口部から潤滑油流出側開口部に向かって漸次大きくする貫通孔によって形成されている場合を示したが、本発明はこれに限定されず、開口径が潤滑油流入側開口部から潤滑油流出側開口部に向かって均一な貫通孔によって油路を形成してもよい。
(5)各実施の形態では、サイドギヤ3,4に噛合する第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…がデフケース2内にそれぞれ4個(4対)配置されている場合(第1の実施の形態)、またサイドギヤ5L,5Rに噛合するピニオンギヤ30,40がデフケース2内に配置されている場合(第2の実施の形態)について説明したが、本発明はこれに限定されず、第1の実施の形態にあっては4対を除く複数対のピニオンギヤ(第1ピニオンギヤ及び第2ピニオンギヤ)をデフケース内に配置してもよく、また第2の実施の形態にあっては2対配置しても勿論よい。
(6)各実施の形態では、各ギヤ軸を平行にして噛合する第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…と、これら第1ピニオンギヤ5,5,…及び第2ピニオンギヤ6,6,…にギヤ軸を平行にして噛合するサイドギヤ3,4とを備えた車両用差動装置(第1の実施の形態)に適用する場合、また各ギヤ軸を直交させて互いに噛合するピニオンギヤ30,40とサイドギヤ5L,5Rとを備えた車両用差動装置(第2の実施の形態)に適用する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、他の車両用差動装置にも適用可能であり、さらには第1差動装置及び第2差動装置を備えた車両用混成差動装置にも本実施の形態と同様に適用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る潤滑油供給装置を説明するために示す断面図。 図1のA−A断面図。 図1のB−B断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る潤滑油供給装置のデフケースを説明するために示す断面図。 本発明の第1の実施の形態に係る潤滑油供給装置のデフケースを説明するために示す正面図。 本発明の第1の実施の形態に係る潤滑油供給装置のデフケースの変形例について説明するために示す正面図。 本発明の第2の実施の形態に係る潤滑油供給装置を説明するために示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る潤滑油供給装置のデフケースを説明するために示す斜視図。
符号の説明
1…潤滑油供給装置
2…デフケース、2b…ピン取付孔
2A…ケース本体
20…第1ケースエレメント、20A…部品挿入口、20B…ギヤ収容空間、20C…車軸挿入孔、20D…右サイドギヤ用の支持部、20E…リングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ、20e…貫通孔、20F…ギヤ支持部、20H…第2油路、20I…油孔
21…第2ケースエレメント、21A…車軸挿入孔、21B…左サイドギヤ用の支持部、21C…リングギヤ・ケースエレメント組付用フランジ、21c…貫通孔、21D…第2油路
2B…潤滑油導入部材、22B…潤滑油導入面、23B…潤滑油貯溜部
2C…潤滑油導入部材、22C…潤滑油導入面、23C…潤滑油貯溜部
3,4…サイドギヤ、3A,4A…ボス部、3B,4B…ギヤ部
5…第1ピニオンギヤ、5A,5B…ギヤ部
6…第2ピニオンギヤ、6A,6B…ギヤ部
6L,6R…スラストワッシャ
7…軸受、7A…内レース、7B…外レース、7C…空隙、7D…ローラ、70C…潤滑油流出側の開口部、71C…潤滑油流入側の開口部
8…軸受、8A…内レース、8B…外レース、8C…空隙、8D…ローラ、80C…潤滑油流出側の開口部、81C…潤滑油流入側の開口部
9L,9R…車軸挿通孔、9La,9Ra…スラストワッシャ受部
10,11…ギヤ・シャフト支持部、10A,11A…第1ピニオンギヤ支持面、10B,11B…ピニオンギヤシャフト支持面、10C,11C…ピニオンギヤ受部
30,40…ピニオンギヤ、30A,40A…ギヤ胴部、30a,40a…第1ギヤ胴部、31a,41a…第2ギヤ胴部、30B,40B…ギヤ鍔部、30b,40b…第1摺動面、31b,41b…第3摺動面、30C,40C…ギヤ部、30D,40D…シャフト挿通孔、30d,40d…第2摺動面、31d,41d…非摺動面、310d、410d…テーパ面、311d,411d…曲面
100…ハウジング、100A…ハウジング本体、100a…貫通孔、100B,100C…リテーナ、101b,101c…筒部、102b,102c…フランジ、103b,103c…内フランジ
200…リングギヤ
300,301…第1油路
400…油路
401…潤滑油導入部材、401A…潤滑油導入面
402…ギヤ収容空間
403…潤滑油貯溜部
404…貫通孔
405…凹部
406…連結路
O…回転軸線

Claims (11)

  1. 非回転部材であるハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に支持され、潤滑油を受けて内部に供給する油路を有するケースと、
    前記ケースと前記ハウジングとの間に配置され、前記ケースの回転によって前記ハウジングの内面に飛散した潤滑油を前記油路に向けて流出する潤滑油流出部材と
    を備えたことを特徴とする潤滑油供給装置。
  2. 前記潤滑油流出部材は、内外2つのレース、及び前記内外2つのレース間に介在して潤滑油流入側から潤滑油流出側に潤滑油を流動させる空隙を有し、前記ケースを前記ハウジング内に回転可能に支持する1対の軸受によって形成され、
    前記ハウジングは、前記空隙に潤滑油を流入させる潤滑油流入用の油路を有し、前記潤滑油流入用の油路が前記ハウジングの内面に飛散した潤滑油を前記空隙の潤滑油流入側に導く位置に配置されている請求項1に記載の潤滑油供給装置。
  3. 前記空隙は、潤滑油流出側の開口部の内周側端部から前記ケースの回転軸線までの寸法が潤滑油流入側の開口部の内周側端部から前記ケースの回転軸線までの寸法より大きい寸法に設定された環状空間によって形成されている請求項2に記載の潤滑油供給装置。
  4. 前記ケースは、前記潤滑油流出部材から流出する潤滑油を受けて前記油路に導入する潤滑油導入部材を有する請求項1に記載の潤滑油供給装置。
  5. 前記潤滑油導入部材は、前記ケースの回転軸線の周囲に沿って延びる単一の環状部材によって形成されている請求項4に記載の潤滑油供給装置。
  6. 前記ケースの前記油路は、潤滑油流入側の開口径が潤滑油流出側の開口径よりも小さい寸法に設定された貫通孔によって形成されている請求項1に記載の潤滑油供給装置。
  7. 前記ケースの前記油路は、潤滑油流入側の開口径が前記空隙の幅寸法より大きい寸法に設定された貫通孔によって形成されている請求項2に記載の潤滑油供給装置。
  8. 前記ケースは、駆動源からの駆動力を1対の車軸に差動分配する複数の差動ギヤを内蔵するデフケースによって形成されている請求項1に記載の潤滑油供給装置。
  9. 前記複数の差動ギヤは、
    前記1対の車軸にそれぞれ連結された1対のサイドギヤと、
    前記1対のサイドギヤにギヤ軸を平行にして噛合し、前記デフケースの内面に回転自在に支持されたギヤ端面を有する少なくとも1対のピニオンギヤとからなり、
    前記少なくとも1対のピニオンギヤは、前記ギヤ端面が前記油路の潤滑油供給部に対向する位置に配置されている請求項8に記載の潤滑油供給装置。
  10. 前記ケースは、駆動源からの駆動力を1対の車軸に差動分配する複数の差動ギヤ、及び前記複数の差動ギヤのうち対応する差動ギヤを回転自在に支持するピニオンギヤシャフトを内蔵するデフケースによって形成されている請求項1に記載の潤滑油供給装置。
  11. 前記複数の差動ギヤは、
    前記1対の車軸にそれぞれ連結された1対のサイドギヤと、
    前記1対のサイドギヤにギヤ軸を直交させて噛合し、前記ピニオンギヤシャフトに回転自在に支持されたギヤ内周面、及び前記ケースの内面に回転自在に支持されたギヤ外周面を有する少なくとも1対のピニオンギヤとからなり、
    前記少なくとも1対のピニオンギヤは、前記ギヤ外周面が前記油路の潤滑油供給部に対向する位置に配置されている請求項10に記載の潤滑油供給装置。
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