JP2009092892A - 撮像装置および連続撮像方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 撮像装置において、連続的な複数の被写界画像を自動的に取得する連続撮像にあたり、撮像光学系1のフォーカス位置を変化させつつ撮像制御手段により撮像データを予備的に取り込み、これらの予備的な撮像データに基づいて、保存のための撮像データを取得すべきフォーカス位置の範囲を決定する。このように決定された撮像範囲のフォーカス位置について、前記撮像光学系1のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを逐次取り込み、各フォーカス位置における撮像データをメモリ部9に保存するか否かを選択的に決定して、選択された撮像データを前記メモリ部9に記録保存する。
【選択図】 図1
Description
従来においては、例えば特許文献1(特開2005−202064号)に、ピントを合わせる範囲を指定して、効率よくピント合わせを行う方法が提案されている。しかしながらこの方法は、範囲指定などの手間がかかる。
これに対して、例えば特許文献2(特開2005−140851号)においては、レンズを微小繰り出ししながら連続撮影を行うことが開示されているが、このようにすると撮影枚数が多くなってしまうという問題がある。
なお、例えば特許文献3(特開2003−44853号)には、被写界の画像データから、顔などの特徴的な被写体部分を検出する方式が示されており、また、例えば特許文献4(特許3500147号)には、いわゆる前値予測方式によるフレーム間の圧縮方式が示されている。
また、特許文献2(特開2005−140851号)に示される撮像レンズを微小繰り出ししながら連続撮像を行う方式は、撮像画像枚数が多くなってしまい、システムが自動的に最適な1枚を選択するようにしても、それ以外の撮像画像を選択しようとすると、ユーザによって多数の撮像画像の中から最適な撮像画像を選択するという操作がさらに必要となってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、フォーカス位置を変更して逐次複数の撮像を行い、ユーザが必要とするであろう画像データを、被写界状況に応じて、自動的に且つ効率よく得ることを可能とする撮像装置および連続撮像方法を提供することを目的としている。
本発明の請求項1の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を防止し、所要とする充分な撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ極めて効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項2の目的は、特に、所要とする充分で且つ適切な撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ極めて効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項3の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、被写体距離に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項4の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、ピント状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項6の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、撮像モードに応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項7の目的は、特に、(第二の)撮像データの取り込み範囲決定のために特別にレンズを駆動する必要なしに、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、簡易に(第二の)撮像データを取り込む範囲を決定することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項8の目的は、特に、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、(第二)の撮像データを取り込む範囲を決定し、且つ当該(第二の)撮像データ取り込み範囲について撮像を行い、所要とする撮像データの取り込み記録を短時間で行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項9の目的は、特に、複数の撮像画像を、共通のファイルまたは互いに関連付けられたファイルとして、少ないデータ量で記録保存することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項11の目的は、特に、内蔵メモリおよび取り外し可能なメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約を、適切に警告することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項12の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を防止し、所要とする撮像データを、被写界状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項14の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、被写体距離に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項15の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、ピント状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項16の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、主要被写体に対応して、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項17の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、撮像モードに応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項19の目的は、特に、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、撮像データを取り込む範囲を決定し、且つ当該撮像データ取り込み範囲について撮像を行い、撮像データの選択的な記録保存を短時間で行うことを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項20の目的は、特に、予備的な撮像範囲の決定と、保存する撮像データの選択とで、精細度を異ならせてフォーカス位置移動を制御し、効率良く必要充分な撮像データを得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項21の目的は、特に、予備的な撮像範囲の決定と、保存する撮像データの選択とで、精細度を異ならせて撮像データを取得し、一層効率良く必要充分な撮像データを得ることを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項22の目的は、特に、複数の撮像画像を、共通のファイルまたは互いに関連付けられたファイルとして、少ないデータ量で記録保存することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項24の目的は、特に、内蔵メモリおよび取り外し可能なメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約を、適切に警告することを可能とする撮像装置を提供することにある。
本発明の請求項25の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を防止し、所要とする撮像データを、被写界状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項26の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項27の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、被写体距離に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項29の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、主要被写体に対応して、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項30の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、撮像モードに応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項31の目的は、特に、撮像データの取り込み範囲決定のために特別にレンズを駆動する必要なしに、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、簡易に撮像データを取り込む範囲を決定することを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項32の目的は、特に、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、撮像データを取り込む範囲を決定し、且つ当該撮像データ取り込み範囲について撮像を行い、撮像データの選択的な記録保存を短時間で行うことを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項34の目的は、特に、予備的な撮像範囲の決定と、保存する撮像データの選択とで、精細度を異ならせて撮像データを取得し、一層効率良く必要充分な撮像データを得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項35の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を防止し、所要とする充分な撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ極めて効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項36の目的は、特に、所要とする充分で且つ適切な撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ極めて効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項37の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、被写体距離に応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項39の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、主要被写体に対応して、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項40の目的は、特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、撮像モードに応じて、自動的に且つ効率良く得ることを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項41の目的は、特に、(第二の)撮像データの取り込み範囲決定のために特別にレンズを駆動する必要なしに、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、簡易に(第二の)撮像データを取り込む範囲を決定することを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
本発明の請求項42の目的は、特に、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、(第二)の撮像データを取り込む範囲を決定し、且つ当該(第二の)撮像データ取り込み範囲について撮像を行い、所要とする撮像データの取り込み記録を短時間で行うことを可能とする連続撮像方法を提供することにある。
光を電気信号に変換する複数の画素を有し、これら複数の画素を用いて光学像を画像データに変換して出力する撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される前記被写界像のフォーカス位置を変化させるためのフォーカス調整機能を含む撮像光学系と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、所定の移動範囲内について、所定の間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の所定の撮像領域の画素のうちの一部の画素から第一の撮像データを複数取り込み、複数の前記第一の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記所定の移動範囲よりも狭いフォーカス移動範囲を決定する撮像範囲決定手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、前記フォーカス移動範囲内について、前記所定の間隔よりも小さい間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の前記所定の撮像領域の画素のうちの少なくとも一部で且つ前記第一の撮像データよりも画素数が多い画素から第二の撮像データを複数取り込んで記憶する撮像データ記憶手段と、
前記撮像データ記憶手段に記憶された複数の前記第二の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記複数の第二の撮像データのうちの少なくとも一部の前記第二の撮像データを選択する記録画像選択手段と、
前記記録画像選択手段により選択された第二の撮像データを記録媒体に記録する画像記録手段と
を具備することを特徴としている。
前記記録画像選択手段は、前記撮像データ記憶手段に記憶された前記複数の第二の撮像データの合焦評価値に基づいて1以上の合焦位置を決定し、前記合焦位置近傍の複数の前記第二の撮像データを選択し、前記画像記録手段による記録媒体への記録に供する手段であることを特徴としている。
請求項3に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1または請求項2の撮像装置であって、
前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、対応する撮像データから得られる距離情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項4に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項3のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項6に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することを特徴としている。
請求項7に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項6のいずれか1項の撮像装置であって、
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込む範囲のみを前記撮像範囲決定手段によって決定することを特徴としている。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記第二の撮像データを取り込む範囲を前記撮像範囲設定手段によって決定し且つその決定された撮像範囲について前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込むことを特徴としている。
請求項9に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置であって、
前記記録手段は、前記記録画像選択手段で決定された撮像画像が複数存在する場合、これら複数の撮像画像のうちの主となる1つ以上の主画像と該主画像内の主要エリアとを決定し、前記主要エリアに関するフォーカス位置の異なる撮像データの撮像画像間圧縮データを、主画像と共通のファイルおよび主画像と関連付けられたファイルのいずれか一方のファイルとして保存することを特徴としている。
前記撮像範囲決定手段による撮像範囲決定および前記記録画像選択手段による撮像選択の少なくとも一方に関するエリア情報を、撮像画面内が複数エリアに区分けされた形態により表示し得る表示手段をさらに有することを特徴としている。
請求項11に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項1〜請求項10のいずれか1項の撮像装置であって、
異なるフォーカス位置における被写界画像を連続的に撮像し得る撮像装置であって、当該撮像装置に内蔵されるメモリおよび当該撮像装置に取り外し可能に装填されているメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約に関して、使用者に対する警告を行う手段をさらに含むことを特徴としている。
光学像を電子的撮像データに変換する撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス調整機能を含む撮像光学系と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段と、
前記撮像制御手段により取り込まれる撮像データを保存するための記録手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを取り込み、該撮像データに基づいて、保存のために取り込むフォーカス位置の範囲を決定する撮像範囲決定手段と、
前記撮像範囲決定手段により決定される撮像範囲のフォーカス位置について、そのフォーカス位置における撮像データを前記記録手段に保存するか否かを選択的に決定する撮像選択手段と
を具備することを特徴としている。
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
当該撮像データにおける合焦評価値情報を得て、少なくともこの合焦評価値情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項14に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項12または請求項13の撮像装置であって、
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データに対応する距離情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項15に記載した本発明に係る前記撮像装置は、請求項12〜請求項14のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮像範囲決定手段および撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項17に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項12〜請求項16のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することを特徴としている。
請求項18に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項12〜請求項17のいずれか1項の撮像装置であって、
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像範囲決定手段により撮像データを取り込む範囲のみを決定することを特徴としている。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像範囲決定手段により撮像データを取り込む範囲を決定し且つその決定された撮像範囲について前記撮像制御手段により撮像を行うことを特徴としている。
請求項20に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項12〜請求項19のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮像範囲決定手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動制御と、前記撮像選択手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動制御とに、異なる制御パラメータを用い、前記撮像選択手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動を、前記撮像範囲決定手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動よりも精細に制御することを特徴としている。
請求項21に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項12〜請求項20のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮像制御手段は、前記撮像選択手段に与える撮像データよりも粗い撮像データを、前記撮像範囲決定手段に与える手段を含むことを特徴としている。
前記記録手段は、前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方で決定された撮像画像が複数存在する場合、これら複数の撮像画像のうちの主となる1つ以上の主画像と該主画像内の主要エリアとを決定し、前記主要エリアに関するフォーカス位置の異なる撮像データの撮像画像間圧縮データを、主画像と共通のファイルおよび主画像と関連付けられたファイルのいずれか一方のファイルとして保存することを特徴としている。
請求項23に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項12〜請求項22のいずれか1項の撮像装置であって、
前記撮像範囲決定手段による撮像範囲決定および前記撮像選択手段による撮像選択の少なくとも一方に関するエリア情報を、撮像画面内が複数エリアに区分けされた形態により表示し得る表示手段をさらに有することを特徴としている。
請求項24に記載した本発明に係る撮像装置は、請求項12〜請求項23のいずれか1項の撮像装置であって、
異なるフォーカス位置における被写界画像を連続的に撮像し得る撮像装置であって、当該撮像装置に内蔵されるメモリおよび当該撮像装置に取り外し可能に装填されているメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約に関して、使用者に対する警告を行う手段をさらに含むことを特徴としている。
光学像を電子的撮像データに変換する撮像素子、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス調整機能を含む撮像光学系、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段および
前記撮像制御手段により取り込まれた撮像データを保存するための記録手段、
を具備する撮像装置にて連続的な複数の被写界画像を自動的に取得する連続撮像方法において、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを予備的に取り込む予備参照ステップと、
前記予備参照ステップにおける予備的な撮像データに基づいて、保存のための撮像データを取得すべきフォーカス位置の範囲を決定する範囲決定ステップと、
前記範囲決定ステップで決定される撮像範囲のフォーカス位置について、前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを逐次取り込む逐次撮像ステップと、
前記逐次撮像ステップにおける各フォーカス位置における撮像データを前記記録手段に保存するか否かを選択的に決定し、選択された撮像データを前記記録手段に記録保存する選択保存ステップと
を有することを特徴としている。
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
当該撮像データにおける合焦評価値情報を得て、少なくともこの合焦評価値情報に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項27に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項25または請求項26の連続撮像方法であって、
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データに対応する距離に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項28に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項25〜請求項27のいずれか1項の連続撮像方法であって、
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項30に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項25〜請求項29のいずれか1項の連続撮像方法であって、
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することを特徴としている。
請求項31に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項25〜請求項30のいずれか1項の連続撮像方法であって、
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、撮像データを取り込む範囲のみを前記範囲決定ステップにより決定することを特徴としている。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、撮像データを取り込む範囲を前記範囲決定ステップにより決定し且つその決定された撮像範囲について前記逐次撮像ステップにより撮像を行うことを特徴としている。
請求項33に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項25〜請求項32のいずれか1項の連続撮像方法であって、
前記前記範囲決定ステップに供する撮像データを得るための前記予備参照ステップにおけるフォーカス位置移動制御と、前記選択保存ステップに供する撮像データを得るための前記逐次撮像ステップにおけるフォーカス位置移動制御とで、制御パラメータを異ならせて、
前記逐次撮像ステップにおけるフォーカス位置移動を、前記予備参照ステップにおけるフォーカス位置移動よりも精細に制御することを特徴としている。
請求項34に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項25〜請求項33のいずれか1項の連続撮像方法であって、
前記選択保存ステップに供するために前記逐次撮像ステップにて取得する撮像データよりも粗い撮像データを、前記予備参照ステップにて取得して前記範囲決定ステップに供することを特徴としている。
光を電気信号に変換する複数の画素を有し、これら複数の画素を用いて光学像を画像データに変換して出力する撮像素子、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス位置を変化させるためのフォーカス調整機能を含む撮像光学系、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段および
前記撮像制御手段により取り込まれた撮像データを記録媒体に保存するための記録手段、
を具備する撮像装置にて連続的な複数の被写界画像を自動的に取得する連続撮像方法において、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、所定の移動範囲内について、所定の間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の所定の撮像領域の画素のうちの一部の画素から第一の撮像データを複数取り込む第一の撮像データ取得ステップと、
前記第一の撮像データ取得ステップにより取り込まれた複数の前記第一の撮像データから合焦評価値を得て、該合焦評価値に基づいて、前記所定の移動範囲よりも狭いフォーカス移動範囲を決定する撮像範囲決定ステップと、
前記フォーカス移動範囲内について、前記撮像光学系のフォーカス位置を、前記所定の間隔よりも小さい間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の前記所定の撮像領域の画素のうちの少なくとも一部で且つ前記第一の撮像データよりも画素数が多い画素から第二の撮像データを複数取り込んで記憶する第二の撮像データ記憶ステップと、
前記第二の撮像データ記憶ステップにより記憶された複数の前記第二の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記複数の第二の撮像データのうちの少なくとも一部の前記第二の撮像データを選択する記録画像選択ステップと、
前記記録画像選択ステップにより選択された第二の撮像データを前記記録手段により記録媒体に記録する画像記録ステップと
を有することを特徴としている。
前記記録画像選択ステップは、前記第二の撮像データ記憶ステップにて記憶された前記複数の第二の撮像データの合焦評価値に基づいて1以上の合焦位置を決定するステップと、前記合焦位置近傍の複数の前記第二の撮像データを選択し、前記画像記録ステップにおける記録媒体への記録に供するステップとを含むことを特徴としている。
請求項37に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項35または請求項36の連続撮像方法であって、
前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、対応する撮像データから得られる距離情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項38に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項35〜請求項37のいずれか1項の連続撮像方法であって、
前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴としている。
請求項40に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項35〜請求項39のいずれか1項の連続撮像方法であって、
前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することを特徴としている。
請求項41に記載した本発明に係る連続撮像方法は、請求項35〜請求項40のいずれか1項の連続撮像方法であって、
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込む範囲のみを前記撮像範囲決定ステップによって決定することを特徴としている。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記第二の撮像データを取り込む範囲を前記撮像範囲設定ステップにより決定し且つその決定された撮像範囲について前記第二の撮像データ記憶ステップにより第二の撮像データを取り込むことを特徴としている。
すなわち、本発明の請求項1の撮像装置によれば、
光を電気信号に変換する複数の画素を有し、これら複数の画素を用いて光学像を画像データに変換して出力する撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される前記被写界像のフォーカス位置を変化させるためのフォーカス調整機能を含む撮像光学系と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、所定の移動範囲内について、所定の間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の所定の撮像領域の画素のうちの一部の画素から第一の撮像データを複数取り込み、複数の前記第一の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記所定の移動範囲よりも狭いフォーカス移動範囲を決定する撮像範囲決定手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、前記フォーカス移動範囲内について、前記所定の間隔よりも小さい間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の前記所定の撮像領域の画素のうちの少なくとも一部で且つ前記第一の撮像データよりも画素数が多い画素から第二の撮像データを複数取り込んで記憶する撮像データ記憶手段と、
前記撮像データ記憶手段に記憶された複数の前記第二の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記複数の第二の撮像データのうちの少なくとも一部の前記第二の撮像データを選択する記録画像選択手段と、
前記記録画像選択手段により選択された第二の撮像データを記録媒体に記録する画像記録手段と
を具備することにより、
無駄な撮像操作および撮像データ記録を防止し、所要とする充分な撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ極めて効率良く得ることが可能となる。
前記記録画像選択手段は、前記撮像データ記憶手段に記憶された前記複数の第二の撮像データの合焦評価値に基づいて1以上の合焦位置を決定し、前記合焦位置近傍の複数の前記第二の撮像データを選択し、前記画像記録手段による記録媒体への記録に供する手段であることにより、
特に、所要とする充分で且つ適切な撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ極めて効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項3の撮像装置によれば、請求項1または請求項2の撮像装置において、
前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、対応する撮像データから得られる距離情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、被写体距離に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、ピント状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項5の撮像装置によれば、請求項1〜請求項4のいずれか1項の撮像装置において、
前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、主要被写体に対応して、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、撮像モードに応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込む範囲のみを前記撮像範囲決定手段によって決定することにより、
特に、(第二の)撮像データの取り込み範囲決定のために特別にレンズを駆動する必要なしに、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、簡易に(第二の)撮像データを取り込む範囲を決定することが可能となる。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記第二の撮像データを取り込む範囲を前記撮像範囲設定手段によって決定し且つその決定された撮像範囲について前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込むことにより、
特に、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、(第二)の撮像データを取り込む範囲を決定し、且つ当該(第二の)撮像データ取り込み範囲について撮像を行い、所要とする撮像データの取り込み記録を短時間で行うことが可能となる。
本発明の請求項9の撮像装置によれば、請求項1〜請求項8のいずれか1項の撮像装置において、
前記記録手段は、前記記録画像選択手段で決定された撮像画像が複数存在する場合、これら複数の撮像画像のうちの主となる1つ以上の主画像と該主画像内の主要エリアとを決定し、前記主要エリアに関するフォーカス位置の異なる撮像データの撮像画像間圧縮データを、主画像と共通のファイルおよび主画像と関連付けられたファイルのいずれか一方のファイルとして保存することにより、
特に、複数の撮像画像を、共通のファイルまたは互いに関連付けられたファイルとして、少ないデータ量で記録保存することが可能となる。
前記撮像範囲決定手段による撮像範囲決定および前記記録画像選択手段による撮像選択の少なくとも一方に関するエリア情報を、撮像画面内が複数エリアに区分けされた形態により表示し得る表示手段をさらに有することにより、
特に、撮像画面内の表示により、主要エリアについての適切な撮像が、所要に応じて行われていることを、ユーザが認知することが可能となる。
本発明の請求項11の撮像装置によれば、請求項1〜請求項10のいずれか1項の撮像装置において、
異なるフォーカス位置における被写界画像を連続的に撮像し得る撮像装置であって、当該撮像装置に内蔵されるメモリおよび当該撮像装置に取り外し可能に装填されているメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約に関して、使用者に対する警告を行う手段をさらに含むことにより、
特に、内蔵メモリおよび取り外し可能なメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約を、適切に警告することが可能となる。
光学像を電子的撮像データに変換する撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス調整機能を含む撮像光学系と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段と、
前記撮像制御手段により取り込まれる撮像データを保存するための記録手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを取り込み、該撮像データに基づいて、保存のために取り込むフォーカス位置の範囲を決定する撮像範囲決定手段と、
前記撮像範囲決定手段により決定される撮像範囲のフォーカス位置について、そのフォーカス位置における撮像データを前記記録手段に保存するか否かを選択的に決定する撮像選択手段と
を具備することにより、
無駄な撮像操作および撮像データ記録を防止し、所要とする撮像データを、被写界状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
当該撮像データにおける合焦評価値情報を得て、少なくともこの合焦評価値情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項14の撮像装置によれば、請求項12または請求項13の撮像装置において、
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データに対応する距離情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、被写体距離に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項15の撮像装置によれば、請求項12〜請求項14のいずれか1項の撮像装置において、
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、ピント状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、主要被写体に対応して、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項17の撮像装置によれば、請求項12〜請求項16のいずれか1項の撮像装置において、
前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、撮像モードに応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像範囲決定手段により撮像データを取り込む範囲のみを決定することにより、
特に、撮像データの取り込み範囲決定のために特別にレンズを駆動する必要なしに、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、簡易に撮像データを取り込む範囲を決定することが可能となる。
本発明の請求項19の撮像装置によれば、請求項12〜請求項17のいずれか1項の撮像装置において、
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像範囲決定手段により撮像データを取り込む範囲を決定し且つその決定された撮像範囲について前記撮像制御手段により撮像を行うことにより、
特に、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、撮像データを取り込む範囲を決定し、且つ当該撮像データ取り込み範囲について撮像を行い、撮像データの選択的な記録保存を短時間で行うことが可能となる。
前記撮像範囲決定手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動制御と、前記撮像選択手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動制御とに、異なる制御パラメータを用い、前記撮像選択手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動を、前記撮像範囲決定手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動よりも精細に制御することにより、
特に、予備的な撮像範囲の決定と、保存する撮像データの選択とで、精細度を異ならせてフォーカス位置移動を制御し、効率良く必要充分な撮像データを得ることが可能となる。
本発明の請求項21の撮像装置によれば、請求項12〜請求項20のいずれか1項の撮像装置において、
前記撮像制御手段は、前記撮像選択手段に与える撮像データよりも粗い撮像データを、前記撮像範囲決定手段に与える手段を含むことにより、
特に、予備的な撮像範囲の決定と、保存する撮像データの選択とで、精細度を異ならせて撮像データを取得し、一層効率良く必要充分な撮像データを得ることが可能となる。
前記記録手段は、前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方で決定された撮像画像が複数存在する場合、これら複数の撮像画像のうちの主となる1つ以上の主画像と該主画像内の主要エリアとを決定し、前記主要エリアに関するフォーカス位置の異なる撮像データの撮像画像間圧縮データを、主画像と共通のファイルおよび主画像と関連付けられたファイルのいずれか一方のファイルとして保存することにより、
特に、複数の撮像画像を、共通のファイルまたは互いに関連付けられたファイルとして、少ないデータ量で記録保存することが可能となる。
本発明の請求項23の撮像装置によれば、請求項12〜請求項22のいずれか1項の撮像装置において、
前記撮像範囲決定手段による撮像範囲決定および前記撮像選択手段による撮像選択の少なくとも一方に関するエリア情報を、撮像画面内が複数エリアに区分けされた形態により表示し得る表示手段をさらに有することにより、
特に、撮像画面内の表示により、主要エリアについての適切な撮像が、所要に応じて行われていることを、ユーザが認知することが可能となる。
異なるフォーカス位置における被写界画像を連続的に撮像し得る撮像装置であって、当該撮像装置に内蔵されるメモリおよび当該撮像装置に取り外し可能に装填されているメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約に関して、使用者に対する警告を行う手段をさらに含むことにより、
特に、内蔵メモリおよび取り外し可能なメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約を、適切に警告することが可能となる。
光学像を電子的撮像データに変換する撮像素子、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス調整機能を含む撮像光学系、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段および
前記撮像制御手段により取り込まれた撮像データを保存するための記録手段、
を具備する撮像装置にて連続的な複数の被写界画像を自動的に取得する連続撮像方法において、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを予備的に取り込む予備参照ステップと、
前記予備参照ステップにおける予備的な撮像データに基づいて、保存のための撮像データを取得すべきフォーカス位置の範囲を決定する範囲決定ステップと、
前記範囲決定ステップで決定される撮像範囲のフォーカス位置について、前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを逐次取り込む逐次撮像ステップと、
前記逐次撮像ステップにおける各フォーカス位置における撮像データを前記記録手段に保存するか否かを選択的に決定し、選択された撮像データを前記記録手段に記録保存する選択保存ステップと
を有することにより、
無駄な撮像操作および撮像データ記録を防止し、所要とする撮像データを、被写界状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
当該撮像データにおける合焦評価値情報を得て、少なくともこの合焦評価値情報に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項27の連続撮像方法によれば、請求項25または請求項26の連続撮像において、
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データに対応する距離に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、被写体距離に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、ピント状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項29の連続撮像方法によれば、請求項25〜請求項28のいずれか1項の連続撮像方法において、
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、主要被写体に対応して、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、撮像モードに応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項31の連続撮像方法によれば、請求項25〜請求項30のいずれか1項の連続撮像方法において、
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、撮像データを取り込む範囲のみを前記範囲決定ステップにより決定することにより、
特に、撮像データの取り込み範囲決定のために特別にレンズを駆動する必要なしに、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、簡易に撮像データを取り込む範囲を決定することが可能となる。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、撮像データを取り込む範囲を前記範囲決定ステップにより決定し且つその決定された撮像範囲について前記逐次撮像ステップにより撮像を行うことにより、
特に、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、撮像データを取り込む範囲を決定し、且つ当該撮像データ取り込み範囲について撮像を行い、撮像データの選択的な記録保存を短時間で行うことが可能となる。
本発明の請求項33の連続撮像方法によれば、請求項25〜請求項32のいずれか1項の連続撮像方法において、
前記前記範囲決定ステップに供する撮像データを得るための前記予備参照ステップにおけるフォーカス位置移動制御と、前記選択保存ステップに供する撮像データを得るための前記逐次撮像ステップにおけるフォーカス位置移動制御とで、制御パラメータを異ならせて、
前記逐次撮像ステップにおけるフォーカス位置移動を、前記予備参照ステップにおけるフォーカス位置移動よりも精細に制御することにより、
特に、予備的な撮像範囲の決定と、保存する撮像データの選択とで、精細度を異ならせてフォーカス位置移動を制御し、効率良く必要充分な撮像データを得ることが可能となる。
前記選択保存ステップに供するために前記逐次撮像ステップにて取得する撮像データよりも粗い撮像データを、前記予備参照ステップにて取得して前記範囲決定ステップに供することにより、
特に、予備的な撮像範囲の決定と、保存する撮像データの選択とで、精細度を異ならせて撮像データを取得し、一層効率良く必要充分な撮像データを得ることが可能となる。
光を電気信号に変換する複数の画素を有し、これら複数の画素を用いて光学像を画像データに変換して出力する撮像素子、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス位置を変化させるためのフォーカス調整機能を含む撮像光学系、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段および
前記撮像制御手段により取り込まれた撮像データを記録媒体に保存するための記録手段、
を具備する撮像装置にて連続的な複数の被写界画像を自動的に取得する連続撮像方法において、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、所定の移動範囲内について、所定の間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の所定の撮像領域の画素のうちの一部の画素から第一の撮像データを複数取り込む第一の撮像データ取得ステップと、
前記第一の撮像データ取得ステップにより取り込まれた複数の前記第一の撮像データから合焦評価値を得て、該合焦評価値に基づいて、前記所定の移動範囲よりも狭いフォーカス移動範囲を決定する撮像範囲決定ステップと、
前記フォーカス移動範囲内について、前記撮像光学系のフォーカス位置を、前記所定の間隔よりも小さい間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の前記所定の撮像領域の画素のうちの少なくとも一部で且つ前記第一の撮像データよりも画素数が多い画素から第二の撮像データを複数取り込んで記憶する第二の撮像データ記憶ステップと、
前記第二の撮像データ記憶ステップにより記憶された複数の前記第二の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記複数の第二の撮像データのうちの少なくとも一部の前記第二の撮像データを選択する記録画像選択ステップと、
前記記録画像選択ステップにより選択された第二の撮像データを前記記録手段により記録媒体に記録する画像記録ステップと
を有することにより、
無駄な撮像操作および撮像データ記録を防止し、所要とする充分な撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ極めて効率良く得ることが可能となる。
前記記録画像選択ステップは、前記第二の撮像データ記憶ステップにて記憶された前記複数の第二の撮像データの合焦評価値に基づいて1以上の合焦位置を決定するステップと、前記合焦位置近傍の複数の前記第二の撮像データを選択し、前記画像記録ステップにおける記録媒体への記録に供するステップとを含むことにより、
特に、所要とする充分で且つ適切な撮像データを、合焦状況に応じて、自動的に且つ極めて効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項37の連続撮像方法によれば、請求項35または請求項36の連続撮像において、
前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、対応する撮像データから得られる距離情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、被写体距離に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、ピント状況に応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項39の連続撮像方法によれば、請求項35〜請求項38のいずれか1項の連続撮像方法において、
前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、主要被写体に対応して、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することにより、
特に、無駄な撮像操作および撮像データ記録を効果的に防止し、所要の撮像データを、撮像モードに応じて、自動的に且つ効率良く得ることが可能となる。
本発明の請求項41の連続撮像方法によれば、請求項35〜請求項40のいずれか1項の連続撮像方法において、
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込む範囲のみを前記撮像範囲決定ステップによって決定することにより、
特に、(第二の)撮像データの取り込み範囲決定のために特別にレンズを駆動する必要なしに、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、簡易に(第二の)撮像データを取り込む範囲を決定することが可能となる。
フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記第二の撮像データを取り込む範囲を前記撮像範囲設定ステップにより決定し且つその決定された撮像範囲について前記第二の撮像データ記憶ステップにより第二の撮像データを取り込むことにより、
特に、撮像に先立ってフォーカス調整制御を作動させる際に、(第二)の撮像データを取り込む範囲を決定し、且つ当該(第二の)撮像データ取り込み範囲について撮像を行い、所要とする撮像データの取り込み記録を短時間で行うことが可能となる。
図1および図2は、本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのディジタルカメラの構成を示している。図1は、ディジタルカメラのシステム構成を示しており、図2は、図1のディジタルカメラにおける撮像記録時の制御を行うメイン処理を示している。
図1に示すディジタルカメラは、撮像レンズ1、絞り−シャッタユニット2、撮像素子3、CDS(相関二重サンプリング)−AD(A/D(アナログ−ディジタル)変換)部4、DSP(ディジタル信号処理)部5、メカニカルドライバ部6、撮像素子駆動回路7、CPU(中央処理部)8、メモリ部9、通信ドライバ10、メモリカード11、表示部12、操作部13、AF(自動合焦制御)処理部14、ストロボ発光部15、ストロボ電源部16およびストロボ受光部17を具備している。
CDS−AD部4は、撮像素子3から得られる画像信号を相関二重サンプリングし、さらにA/D変換してディジタルデータに変換する。DSP部5は、A/D変換されたディジタル信号を処理するディジタル信号処理部であり、例えばR(赤)、G(緑)およびB(青)のRGBデータから、輝度Y、色差UおよびVのYUVデータに変換したり、そのYUVデータを、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式により圧縮したりするなどのディジタル信号処理を行う。
メカニカルドライバ部6は、機械的作動部を駆動する駆動制御回路として構成され、フォーカシングやズーミングに際して撮像レンズ1を駆動するレンズ駆動部および絞り−シャッタユニット2のシャッタ開閉動作を行うシャッタ駆動部等を含んでいる。なお、レンズ駆動部には、レンズを正確に駆動制御するためにレンズ位置を検出するレンズ位置検出部も含んでいる。
メモリ部9は、例えば撮像した画像データおよびファイルから読み出した画像データを一時保持すると共に、DSP部5およびCPU8の作動に関連してワークメモリとして使用されるメモリである。通信ドライバ10は、このディジタルカメラの外部との通信を行わせるための通信駆動部である。メモリカード11は、このディジタルカメラに対して着脱可能に設けられ、撮像素子などで得られた画像データ等を記録するためのメモリカードである。表示部12は、LCD(液晶ディスプレイ)等の表示器と、DSP部5からの映像出力信号を、LCD等を用いた表示器で表示可能な信号に変換する表示コントローラとを含んでおり、DSP部5からの映像出力信号を表示器で表示可能な信号に変換し、そしてその画像を表示する。操作部13は、ユーザが操作可能な各種スイッチ等を含み、それぞれの操作状態に応じた情報を入力する。AF処理部14は、例えば三角測量方式によるAF処理を行う。
次に、上述したように構成される本発明の第1の実施の形態に係るディジタルカメラにおける各部の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
図2は、図1のディジタルカメラにおける撮像記録時の制御を行うメイン処理を示している。なお、明確には図示していないが、後述するモニタリング処理や操作部13の状態の読み込みなどは、このメイン処理が行われている間にメイン処理と並行して行われる並行処理によって処理される。この並行処理は、メイン処理の状態にかかわらず、例えば定期的なタイマ割り込みによって起動され処理される。ここでは、静止画を記録する場合を例にとって詳細に説明する。
メイン処理においては、まずモニタリング状態をチェックし(ステップS1)、モニタリングが停止状態であれば、モニタリング開始処理を行う(ステップS2)。また、ストロボ発光を必要とする撮像モードが選択されているか否かおよびストロボ電源部16のメインコンデンサが充分に充電されているか否かに応じて、ストロボ電源部16のメインコンデンサの充電が必要であるか否かをチェックし(ステップS3)、ストロボ発光を必要とする撮像モードが選択されていて、ストロボ電源部16のメインコンデンサが充分に充電されておらず、ストロボ電源部16の充電が必要であれば充電処理を開始する(ステップS4)。ステップS3において、ストロボ発光を必要とする撮像モードが選択されていない場合、またはストロボ発光を必要とする撮像モードが選択されていて、ストロボ電源部16のメインコンデンサが充分に充電されている場合には、ストロボ電源部16の充電が必要でないので、何もしない(次のステップS5へ進む)。
上述した並行処理におけるモニタリング処理は、カメラの電子ファインダ表示としてのスルー画像を表示している際のAE(自動露出)およびAWB(自動ホワイトバランス)の追尾処理を実行させるものであり、このようにすることにより、カメラの表示部12に表示されるスルー画像を、いつも適正な明るさおよび自然な色合いに保つことができる。
メイン処理におけるステップS1においてモニタリング状態がオンであると判定された場合、ステップS3において充電が不要であると判定された場合、そしてステップS4で充電が開始された場合には、操作部13のスイッチ等の操作状態を判定する操作判定処理が行われる(ステップS5)。
メイン処理のステップS5の操作判定処理は、上述した20ms毎の定期タイマ割り込み処理によって入力されるスイッチ等の操作情報を確定して、操作されたスイッチ等に対応する処理に移行する。
ステップS5において、有効な操作情報が検知されなければ、何もせずにステップS1に戻り、再びステップS5の操作判定処理に戻るループを繰り返す。
先に述べた通り、この例では、静止画について述べており、図2における操作情報に応じたメイン処理動作を、図1を参照しながら説明する。
静止画の撮像時は、シャッタボタンの半押し、つまり第1段を押下したときに作動する第一スイッチがオンとなると、モニタリングを停止して(ステップS6)、AE処理を行う(ステップS7)。ステップS7のAE処理においては、撮像データをDSP部5で評価し、撮影露出時に対応して撮像素子3の露光時間値および撮像素子3の増幅率を決定し、撮像素子駆動回路7に設定する。
次にAF処理を行う(ステップS8)。ここでは、AF操作に、例えば一般的な山登り方式を用いる場合を例にとって説明する。
CPU8およびDSP部5は、メカニカルドライバ部6により撮像レンズ1のフォーカスを移動させながら、撮像素子3で得られる被写界画像データである撮像データを得て、合焦評価値として撮像データの先鋭度を検出し、その検出量がピークとなるフォーカス位置に撮像レンズ1を移動させてレンズを停止させる山登り方式によるAF操作を行い(ステップS9)、ステップS1に戻る。
なお、操作部13において、その他の操作が行われ、それがステップS5において検出判定されたときは、当該操作に対応する処理が適宜行われて、ステップS1に戻る。
ここで、上述のような構成の本発明の実施の形態に係るディジタルカメラの特徴について、詳細に説明する。
この場合、ピントが合っている度合いを評価するための値、例えばコントラスト値や鮮鋭度等の合焦評価値を計算するエリアが、例えば、図3に示すように、画面を複数分割してマトリクス状に配置されている。AF動作時には、撮像レンズ1の少なくとも一部を移動させてフォーカス位置を移動させながら、第一の撮像データを取り込んで、全分割エリアの合焦評価値を取得し、各エリアで最も合焦評価値が大きかったレンズのフォーカス位置を記憶しておく。
このような位置関係で、撮像レンズ1を移動しながらの合焦評価値のグラフは、例えば図4に示すようになる。すなわち、フォーカス位置については、エリアcに対応するフォーカス位置fp点Cが、最も至近位置、その次がエリアeに対応するフォーカス位置fp点E、その次がエリアbに対応するフォーカス位置fp点B、そしてエリアdに対応するフォーカス位置fp点Dが最も遠い位置となる。また合焦評価値のピーク値については、エリアcに対応するフォーカス位置fp点Cが最も高く、エリアbに対応するフォーカス位置fp点Bがその次、エリアeに対応するフォーカス位置fp点Eがその次、そしてエリアdに対応するフォーカス位置fp点Dが最も低いピーク値を示す。
この場合のフォーカス位置fp点Bおよびフォーカス位置fp点Cを含むその前後近傍の撮像範囲としては、予め定めた±Δfpの範囲((フォーカス位置−Δfp)〜(フォーカス位置+Δfp))であってもよく、あるいは、合焦評価値が所定の閾値A以上のフォーカス範囲全域であってもよい。
さらには、閾値A以上で最も無限遠にあるフォーカス位置fp点Bのfp値(フォーカス位置)−Δfpから至近側フォーカス位置fpまでを撮像範囲としてもよい。また、主要被写体のフォーカス判定について、閾値Aではなく、合焦評価値の傾き成分が所定以上であるか否かによって判定するようにしてもよい。
なお、以下においては、撮像レンズ1のフォーカス位置を変化させつつ第二の撮像データを逐次取り込む操作を、便宜的に「デフォーカス撮像」と称することにする。
デフォーカス撮像のための撮像範囲決定については、上述したように合焦評価値に基づいて決定する方式を採用した本発明の第1の実施の形態以外に、カメラに、例えば図1に示したAF処理部14のような三角測量方式などの測距センサを設け、図3に示したマトリクス状の画面分割とほぼ同様に画面内の複数の個所についての測距データを取得し、その距離データとレンズの焦点距離に基づいてレンズのフォーカス位置fp点Bおよびフォーカス位置fp点C等を決定しそれに基づいて撮像範囲を決定するようにすることもできる。このような方式をデフォーカス撮像のための撮像範囲の決定に採用したのが、本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置としてのディジタルカメラである。
図5の(a)に示すように、左右別々の光学系OL1およびOL2を介して同一の被写体Qの被写体像を、それぞれ受光センサアレイからなる左センサSA1および右センサSA2に結像させる。図5の(b)に示すように、左センサSA1における被写体像QJ1と右センサSA2における被写体像QJ2との結像位置のずれDを求めて、計算によって被写体距離を求める。
この三角測量方式を用いて複数エリアの測距を行う測距センサも商品化されている。このような測距センサを用いれば、実際に撮像レンズを動かすことなく被写体のフォーカス位置を判定することができる。
このような三角測量方式の測距センサによって得られる測距データは、図6に示すような、装置内で記憶されている1/L(距離の逆数)に対する撮像レンズの焦点距離に応じたフォーカス位置fp特性のデータに基づいてフォーカス位置fp値に変換することができる。これらフォーカス位置fp点Bおよびフォーカス位置fp点Cなどを用いても、上述した合焦評価値の場合と同様にデフォーカス撮像範囲を決定することができる。また、この場合も単に検出した距離によるフォーカス位置のうちの最も近いfp点Cに基づき、(fp点C−Δfp)から無限遠までの範囲をデフォーカス撮像のための撮像範囲としてもよい。
図7(a)に示すように、合焦時には、撮像レンズ(主レンズとして代表して示している)TLの左周辺部および右周辺部を通る2つの光束は撮像位置等価面TSで結像し、その後方で再度分岐してコンデンサレンズCLを経てセパレータレンズSL1およびSL2に入射し、これらのセパレータレンズSL1およびSL2によって、それぞれAF用のCCDやCMOSを用いたラインセンサからなるセンサSB1およびSB2に像QK1およびQK2として結像する。
すなわち、合焦時は、図7(a)に示すように、一定間隔を存して2つの像QK1およびQK2が結像され、それぞれセンサSB1およびSB2によって各センサの基準位置に検知される。また、対象被写体よりも前方にピントが合っている、いわゆる前ピン時は、図7(b)に示すように、図7(a)の合焦時よりも狭い間隔を存して2つの像QK1およびQK2が結像され、それぞれセンサSB1およびSB2によって互いに他方のセンサ寄りに偏った位置に検知される。
このような、位相差方式による合焦検知系を、図3におけるマトリクス状の画面分割の場合とほぼ同様に複数系設けることによっても、各被写体のフォーカス位置を判定することができる。そこで、図8に示すように、フォーカスを移動しながら、センサSB1およびSB2の像検知データ列の差分をとり、図8(a)のように合焦しているセンサ位置を基準とし、図8(b)および図8(c)に示すように、センサSB1とSB2の像検知データ列を相対的にシフトさせて、最も一致するシフト量Kを求める。そのシフト量Kが像QK1とQK2の像間隔に対応するので、そのシフト量Kが、合焦時の像間隔との差においてゼロであればその箇所が合焦fp点ということができる。
なお、この位相差方式をディジタルカメラ等の撮像装置内で実現する場合には、撮像位置等価面、すなわち撮像面、には、CMOSおよびCCD等を用いて構成される画像生成用の撮像素子が配置されているので、AF用の光束は、反射ミラー等の偏向手段を用いて、撮像光束から分岐偏向して、コンデンサレンズCLに入射させることになる。
図3におけるエリアbおよびエリアcの像間隔差分値Kがプラスからマイナスに変化する際にベースラインと交わる点、すなわち像間隔差分値Kがゼロとなる点がそれぞれエリアbおよびエリアcの合焦フォーカス位置fp点ということになる。これらによりフォーカス位置fp点Bおよびフォーカス位置fp点Cを検出し、上述の合焦評価値の場合と同様にこれらの位置に基づいてデフォーカス撮像範囲を決定することができる。なお、このような場合、厳密にフォーカス位置fp点Bおよびフォーカス位置fp点Cに基づいてデフォーカス撮像範囲を決定する代わりに、単に像間隔差分値Kにより判定した最も近いフォーカス位置fp(つまりフォーカス位置fp点C)よりも所定量Δfpだけ近い位置−Δfpから無限遠までの範囲をデフォーカス撮像のための撮像範囲として決定するようにしてもよい。
以上においては、基本的にピントに関連する情報だけに基づいてデフォーカス撮像のための撮像範囲を決定する場合の例を説明しているが、デフォーカス撮像のための撮像範囲を、ピントに関連する情報に加えて、モニタリング中の撮像信号から求めた被写体情報を用いて、デフォーカス撮像のための撮像範囲を決定するようにすることもできる。このような方式をデフォーカス撮像のための撮像範囲の決定に採用したのが、本発明の第4の実施の形態に係る撮像装置としてのディジタルカメラである。
また、図3における奥行きのある四角形の枠状の建造物等をエッジ検出等で求め、それらの後端部と前端部とを含むエリアdとエリアeの合焦評価値のピークにより挟まれるフォーカス位置fp点Dからフォーカス位置fp点Eまでの範囲をデフォーカス撮影範囲としてもよい。
このようにすることにより、奥行き情報だけではなく、使用者が撮影を所望する被写体をより正確に且つ効果的にデフォーカス撮像のための撮像範囲を決定し、適切なデフォーカス撮像を行うことができる。
以上においては、被写体をデフォーカス撮像する撮像範囲に対応するフォーカス位置を判定する方式について、いくつかの実施の形態を具体的に説明したが、これら各実施の形態は、それぞれ単独で用いてもよいが、適宜組み合わせて用いてもよい。
図10(a)は、シャッタボタンの半押し、つまり2段操作のシャッタボタンの第1段を押下したときに作動する第一スイッチがオンとなったときの処理をフローチャートで示しており、図10(b)は、第一スイッチがオンとなっている状態で、シャッタボタンを全押し、つまり2段操作の第2段まで押下したときに作動する第二スイッチがオンとなったときの処理をフローチャートで示している。
図10(a)は、第一スイッチがオンとなったと判定されると、図2におけるステップS6〜ステップS9に代えて行われる処理を示している。第一スイッチがオンとなったと判定されると、モニタリング動作を停止し(ステップS21〜図2におけるステップS6に相当する)、AE処理を行う(ステップS22〜図2におけるステップS7に相当する)。次に、操作部13により、デフォーカス撮像により連続撮像を行うデフォーカス撮像モードが選択設定されているか否かが判別され(ステップS23)、デフォーカス撮像モードでなければ、AF動作処理が行われて(ステップS24)処理を終了し、図2のステップS1に戻る。この場合、ステップS24におけるAF動作処理は、実質的に図2におけるステップS8のAF処理およびステップS9のフォーカス駆動処理の両者を含むものとする。
また、図10(b)は、第一スイッチがオン状態で第二スイッチがオンとなったと判定されると、図2におけるステップS10〜ステップS11に代えて行われる処理を示している。第二スイッチがオンとなったと判定されると、モニタリング動作を停止し(ステップS31〜図2におけるステップS10に相当する)、操作部13により、デフォーカス撮像により連続撮像を行うデフォーカス撮像モードが選択設定されているか否かが判別される(ステップS32)。ステップS32で、デフォーカス撮像モードでないと判別されれば、図2におけるステップS11に相当する静止画記録が行われて(ステップS33)処理を終了し、図2のステップS1に戻る。
ステップS32においてデフォーカス撮像モードであると判定されると、既に決定されている撮像範囲についてデフォーカス撮像を行い且つ撮像された画像から所要の記録保存すべき画像を選択し(図11のタイミングチャート参照)、選択された画像を記録保存して(ステップS34)、処理を終了し、図2のステップS1に戻る。
上述においては、第一のスイッチがオンとされた時点でデフォーカス撮像の撮像範囲を決定するようにしているが、モニタリング動作によるスルー表示における撮像データは、記録保存されるフル画像サイズに比べて間引かれて撮像されているのが一般的である。なぜなら、スルー表示中は、分解能が低い低解像度の表示装置に表示するのが主な目的なので、簡易にデータ量を減らして処理しているためである。また、算出評価値も高速処理のために、画素を間引いて簡易な形態としていることも多い。このため、デフォーカス撮像の撮像範囲で閾値による判定をするようにしているが、撮像したフル画像サイズについて、再度同じ閾値や、もっと厳しい閾値あるいはもっと精度を上げた評価値算出方式で再選択するようにしてもよい。
このような方式の具体的な例について、図11および図12のタイミングチャートを参照して説明する。
図11に示すように、第一スイッチがオンとなっているときにも、垂直同期信号VD毎に撮像が行われて予備的な撮像データとして用いられる第一の撮像データが取り込まれている。このとき、同時にフォーカス位置については、1VD(一つの垂直同期信号VDから次の垂直同期信号VDまでに対応する1つの垂直同期期間)内に3ステップずつ駆動している。各垂直同期信号VDに対応する垂直同期期間における露光データは、次の垂直同期信号VDでDSP部5に転送されるが、同時に評価値演算を行っている。なお、ここでは、例えば合焦評価値による方式を例にとって説明しているが、他の方式、例えばK値による位相差方式についても同様の考え方で実施することができる。ここでは、便宜上で各垂直同期信号VDの番号を、フォーカス位置の代表位置として垂直同期期間中の中央のフォーカス位置であらわす。
この状態で、第二スイッチがオンとなると、図12に示すように、上述した図11の場合よりも細かい1ステップ毎にフォーカス移動を行い、フォーカス位置fp点9、フォーカス位置fp点10、フォーカス位置fp点11、フォーカス位置fp点12およびフォーカス位置fp点13において第二の撮像データを逐次取得して、CPU8およびDSP部5が、撮像選択手段または記録画像選択手段として、どのフォーカス位置fp点を記録保存用にするかを決定する。
この例では、フォーカス位置fp点10が評価値が最も高かったので、撮像選択手段としてのCPU8およびDSP部5は、フォーカス位置fp点9、フォーカス位置fp点10およびフォーカス位置fp点11の3つのデータを記録保存する。なお、デフォーカス撮像における撮像選択としては、単に撮像したデータ全てを記録保存するようにしてもよい。
上述においては、第二スイッチがオンとなったときに、デフォーカス撮像における逐次撮像および撮像選択を行う方式について説明したが、この方式は、第二スイッチがオンされた以降の複数の撮像や画像処理に多くの時間を要する。これに対して、図13(図13(a)および図13(b))に示すように、第一スイッチがオンとなったときに、撮像範囲の決定およびデフォーカス撮像の逐次撮像を行い、そして第二スイッチをオンとしたときに、逐次撮像によってメモリ内に取り込み済みの第二の撮像データを記録処理するようにしてもよい。これを採用したのが本発明に係る撮像装置としてのディジタルカメラの第5の実施の形態である。この場合、デフォーカス撮像により逐次撮像されメモリに取り込まれている第二の撮像データの選択は、例えば第一スイッチのオンによる処理の最後に行うものとする。
図13(a)は、第一スイッチがオンとなったと判定されたときに、図10(a)または図2におけるステップS6〜ステップS9に示す処理に代えて行われる処理を示している。第一スイッチがオンとなったと判定されると、モニタリング動作を停止し(ステップS41)、AE処理を行う(ステップS42)。次に、操作部13により、デフォーカス撮像により連続撮像を行うデフォーカス撮像モードが選択設定されているか否かが判別され(ステップS43)、デフォーカス撮像モードでなければ、AF動作処理が行われて(ステップS44)処理を終了し、図2のステップS1に戻る。この場合、ステップS44におけるAF動作処理は、実質的に図2におけるステップS8のAF処理およびステップS9のフォーカス駆動処理の両者を含むものとする。
また、図13(b)は、第一スイッチがオン状態で第二スイッチがオンとなったと判定されたときに、図2におけるステップS10〜ステップS11に代えて行われる処理を示している。第二スイッチがオンとなったと判定されると、モニタリング動作を停止し(ステップS51)、操作部13により、デフォーカス撮像により連続撮像を行うデフォーカス撮像モードが選択設定されているか否かが判別される(ステップS52)。ステップS52で、デフォーカス撮像モードでないと判別されれば、図2におけるステップS11に相当する静止画記録が行われて(ステップS53)処理を終了し、図2のステップS1に戻る。
上述した図13においては、デフォーカス撮像により逐次撮像されメモリに取り込まれている第二の撮像データの選択は、例えば第一スイッチのオンによる処理の最後に行うものとして説明したが、それに代えて第二スイッチのオン操作による処理において第二の撮像データの選択を行うようにしてもよい。このように、第二スイッチのオン操作による処理において撮像データの選択を行う場合には、図13(a)のステップS45に代えて、図2のステップS8に対応するAF処理に加えて、デフォーカス撮像の撮像範囲決定処理および逐次撮像処理を行い、逐次撮像された撮像データの選択処理は行わない。そして、図13(b)のステップS54に代えて、デフォーカス撮像により逐次撮像された第二の撮像データの選択処理を行い且つ逐次撮像された第二の撮像データから既に選択されている撮像データを記録保存する処理を行う。
この場合、メモリ部9のメモリ構成としては、次に説明する一次メモリと二次メモリとからなる構成を用いることが望ましい。そのような例について、図14のタイミングチャートを参照して説明する。
VD番号n+4に対応するデータ9にフォーカス位置fp点があると判定し、VD番号n+6でフォーカス位置fp点を含みΔfpまでが撮像されたと、CPU8およびDSP部5からなる撮像範囲決定手段により判断したら、一次メモリ内に蓄積されているフォーカス位置fp点±Δfp(図14においては、図ではフォーカス位置7〜11)の撮像データを、二次メモリに移動する。もしも、一次メモリ内で有効なフォーカス位置fp点を検知することができなければ、一次メモリへの循環的な上書きを継続する。また、評価値が閾値よりも小さくなれば撮像自体を停止するようにしてもよい。
以上のようにして撮像データを蓄積してAF動作を行った後に、二次メモリ内の撮像データを、撮像選択手段または記録画像選択手段としてのCPU8およびDSP部5によって選択する。
上述のようにして、撮像され、選択されたデータは、第二スイッチのオン動作に応答してDSP部5により記録保存される。このような本発明に係るデフォーカス撮像の撮像記録は、デフォーカス撮影中に被写体が動いたりすると失敗撮影になってしまう。
第一スイッチのオン操作により、撮像範囲決定手段により決定された範囲を撮像しておくと、第一スイッチのオン操作の時点で、所望のデフォーカス撮像が行われたか否かを使用者が判断することができ、被写体が動いたなどのような明らかな失敗時であれば、第一スイッチの操作をやり直すことによって撮像し直すことができ、時間のかかる無駄な記録保存を行わずに済む。
次に、デフォーカス撮像における撮像データの記録保存に関して説明する。
デフォーカス撮像による撮像データを、記録保存処理する場合に、デフォーカス撮像における撮像範囲の決定やデフォーカス撮像による撮像データの選択において、選択されたフォーカス位置の撮像データを全てそのまま外部記録装置に保存することもできるが、データ量が非常に多くなる。
一方、デフォーカス撮像により撮像されたデータ同士は、フォーカス位置だけを微小に変化させて撮像されたものなので、各データ相互間の相関性は非常に強い。また、フォーカスがあまり合っていない画面エリアに関しては、無視しても問題は少ない。
そこで、デフォーカス撮像により撮像した画像データから、上述したフォーカス位置fp点Bやフォーカス位置fp点C等の画像データを、自動的に主画像と決定する。また、記録保存したい画像のうち、フォーカス位置が最もプラス側に離れている画像をプラスサブ画像に、最もマイナス側に離れている画像をマイナスサブ画像とする。
以上の主画像と画面間差分データとを、同一ファイルまたは互いに関連付けられたファイル群として外部記憶装置に記録する。
画像再生時には、まず主画像を再生して、使用者の操作で画面間差分データを主画像に施すことによって、デフォーカス撮像により撮像した画像をほぼ再現することができ、主画像に対して、少しピントをずらした画像を、使用者が得ることができる。
本発明に関して、デフォーカス撮像による複数枚の画像データの撮像を所望の通り完了することができるか否かを使用者に知らせることも重要である。
また、デフォーカス撮像時に画面表示で撮像範囲の決定や撮像選択による注目エリアbおよびcなどを表示すると、使用者が所望のエリアを撮像することができているか否かを一目で判断することが可能となり、非常に有益である。
また、撮像範囲の決定時に撮像枚数がおおむねわかることが多いので、上述したような撮像装置内の一次メモリや二次メモリおよび撮像装置に着脱可能な外部メモリへの記憶可能容量の制約に応じた警告をLCDや音(音声表示、音響表示)による表示によって使用者に知らせるようにすることも有益である。
2 絞り−シャッタユニット
3 撮像素子
4 CDS(相関二重サンプリング)−AD(A/D変換)部
5 DSP(ディジタル信号処理)部
6 メカニカルドライバ部
7 撮像素子駆動回路
8 CPU(中央処理部)
9 メモリ部
10 通信ドライバ
11 メモリカード
12 表示部
13 操作部
14 AF(自動合焦制御)処理部
15 ストロボ発光部
16 ストロボ電源部
17 ストロボ受光部
OL1,OL2 光学系
SA1,SA2,SB1,SB2 センサ
CL コンデンサレンズ
SL1,SL2 セパレータレンズ
Claims (42)
- 光を電気信号に変換する複数の画素を有し、これら複数の画素を用いて光学像を画像データに変換して出力する撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される前記被写界像のフォーカス位置を変化させるためのフォーカス調整機能を含む撮像光学系と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、所定の移動範囲内について、所定の間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の所定の撮像領域の画素のうちの一部の画素から第一の撮像データを複数取り込み、複数の前記第一の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記所定の移動範囲よりも狭いフォーカス移動範囲を決定する撮像範囲決定手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、前記フォーカス移動範囲内について、前記所定の間隔よりも小さい間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の前記所定の撮像領域の画素のうちの少なくとも一部で且つ前記第一の撮像データよりも画素数が多い画素から第二の撮像データを複数取り込んで記憶する撮像データ記憶手段と、
前記撮像データ記憶手段に記憶された複数の前記第二の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記複数の第二の撮像データのうちの少なくとも一部の前記第二の撮像データを選択する記録画像選択手段と、
前記記録画像選択手段により選択された第二の撮像データを記録媒体に記録する画像記録手段と
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 前記記録画像選択手段は、前記撮像データ記憶手段に記憶された前記複数の第二の撮像データの合焦評価値に基づいて1以上の合焦位置を決定し、前記合焦位置近傍の複数の前記第二の撮像データを選択し、前記画像記録手段による記録媒体への記録に供する手段であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、対応する撮像データから得られる距離情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲決定手段および記録画像選択手段の少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込む範囲のみを前記撮像範囲決定手段によって決定することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記第二の撮像データを取り込む範囲を前記撮像範囲設定手段によって決定し且つその決定された撮像範囲について前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込むことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記記録手段は、前記記録画像選択手段で決定された撮像画像が複数存在する場合、これら複数の撮像画像のうちの主となる1つ以上の主画像と該主画像内の主要エリアとを決定し、前記主要エリアに関するフォーカス位置の異なる撮像データの撮像画像間圧縮データを、主画像と共通のファイルおよび主画像と関連付けられたファイルのいずれか一方のファイルとして保存することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像範囲決定手段による撮像範囲決定および前記記録画像選択手段による撮像選択の少なくとも一方に関するエリア情報を、撮像画面内が複数エリアに区分けされた形態により表示し得る表示手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 異なるフォーカス位置における被写界画像を連続的に撮像し得る撮像装置であって、当該撮像装置に内蔵されるメモリおよび当該撮像装置に取り外し可能に装填されているメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約に関して、使用者に対する警告を行う手段をさらに含むことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 光学像を電子的撮像データに変換する撮像素子と、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス調整機能を含む撮像光学系と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段と、
前記撮像制御手段により取り込まれる撮像データを保存するための記録手段と、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを取り込み、該撮像データに基づいて、保存のために取り込むフォーカス位置の範囲を決定する撮像範囲決定手段と、
前記撮像範囲決定手段により決定される撮像範囲のフォーカス位置について、そのフォーカス位置における撮像データを前記記録手段に保存するか否かを選択的に決定する撮像選択手段と
を具備することを特徴とする撮像装置。 - 前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
当該撮像データにおける合焦評価値情報を得て、少なくともこの合焦評価値情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データに対応する距離情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項12または請求項13に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項12〜請求項14のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項12〜請求項15のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および記録撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することを特徴とする請求項12〜請求項16のいずれか1項に記載の撮像装置。 - フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像範囲決定手段により撮像データを取り込む範囲のみを決定することを特徴とする請求項12〜請求項17のいずれか1項に記載の撮像装置。
- フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像範囲決定手段により撮像データを取り込む範囲を決定し且つその決定された撮像範囲について前記撮像制御手段により撮像を行うことを特徴とする請求項12〜請求項17のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像範囲決定手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動制御と、前記撮像選択手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動制御とに、異なる制御パラメータを用い、前記撮像選択手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動を、前記撮像範囲決定手段に与える撮像データを得るためのフォーカス位置移動よりも精細に制御することを特徴とする請求項12〜請求項19のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像制御手段は、前記撮像選択手段に与える撮像データよりも粗い撮像データを、前記撮像範囲決定手段に与える手段を含むことを特徴とする請求項12〜請求項20のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記記録手段は、前記撮像範囲決定手段および前記撮像選択手段の少なくとも一方で決定された撮像画像が複数存在する場合、これら複数の撮像画像のうちの主となる1つ以上の主画像と該主画像内の主要エリアとを決定し、前記主要エリアに関するフォーカス位置の異なる撮像データの撮像画像間圧縮データを、主画像と共通のファイルおよび主画像と関連付けられたファイルのいずれか一方のファイルとして保存することを特徴とする請求項12〜請求項21のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記撮像範囲決定手段による撮像範囲決定および前記撮像選択手段による撮像選択の少なくとも一方に関するエリア情報を、撮像画面内が複数エリアに区分けされた形態により表示し得る表示手段をさらに有することを特徴とする請求項12〜請求項22のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 異なるフォーカス位置における被写界画像を連続的に撮像し得る撮像装置であって、当該撮像装置に内蔵されるメモリおよび当該撮像装置に取り外し可能に装填されているメモリの少なくとも一方と、通信手段との少なくとも一方の制約に関して、使用者に対する警告を行う手段をさらに含むことを特徴とする請求項12〜請求項23のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 光学像を電子的撮像データに変換する撮像素子、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス調整機能を含む撮像光学系、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段および
前記撮像制御手段により取り込まれた撮像データを保存するための記録手段、
を具備する撮像装置にて連続的な複数の被写界画像を自動的に取得する連続撮像方法において、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを予備的に取り込む予備参照ステップと、
前記予備参照ステップにおける予備的な撮像データに基づいて、保存のための撮像データを取得すべきフォーカス位置の範囲を決定する範囲決定ステップと、
前記範囲決定ステップで決定される撮像範囲のフォーカス位置について、前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ前記撮像制御手段により撮像データを逐次取り込む逐次撮像ステップと、
前記逐次撮像ステップにおける各フォーカス位置における撮像データを前記記録手段に保存するか否かを選択的に決定し、選択された撮像データを前記記録手段に記録保存する選択保存ステップと
を有することを特徴とする連続撮像方法。 - 前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
当該撮像データにおける合焦評価値情報を得て、少なくともこの合焦評価値情報に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項25に記載の連続撮像方法。 - 前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データに対応する距離に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項25または請求項26に記載の連続撮像方法。 - 前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項25〜請求項27のいずれか1項に記載の連続撮像方法。 - 前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項25〜請求項28のいずれか1項に記載の連続撮像方法。 - 前記範囲決定ステップおよび前記選択保存ステップの少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および記録保存撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することを特徴とする請求項25〜請求項29のいずれか1項に記載の連続撮像方法。 - フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、撮像データを取り込む範囲のみを前記範囲決定ステップにより決定することを特徴とする請求項25〜請求項30のいずれか1項に記載の連続撮像方法。
- フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、撮像データを取り込む範囲を前記範囲決定ステップにより決定し且つその決定された撮像範囲について前記逐次撮像ステップにより撮像を行うことを特徴とする請求項25〜請求項30のいずれか1項に記載の連続撮像方法。
- 前記前記範囲決定ステップに供する撮像データを得るための前記予備参照ステップにおけるフォーカス位置移動制御と、前記選択保存ステップに供する撮像データを得るための前記逐次撮像ステップにおけるフォーカス位置移動制御とで、制御パラメータを異ならせて、
前記逐次撮像ステップにおけるフォーカス位置移動を、前記予備参照ステップにおけるフォーカス位置移動よりも精細に制御することを特徴とする請求項25〜請求項32のいずれか1項に記載の連続撮像方法。 - 前記選択保存ステップに供するために前記逐次撮像ステップにて取得する撮像データよりも粗い撮像データを、前記予備参照ステップにて取得して前記範囲決定ステップに供することを特徴とする請求項25〜請求項33のいずれか1項に記載の連続撮像方法。
- 光を電気信号に変換する複数の画素を有し、これら複数の画素を用いて光学像を画像データに変換して出力する撮像素子、
被写界像を前記撮像素子の受光面に結像させ且つ結像される被写界像のフォーカス位置を変化させるためのフォーカス調整機能を含む撮像光学系、
前記撮像光学系のフォーカス位置を変化させつつ所定のフォーカス位置で前記撮像素子を介して撮像データを取り込む撮像制御手段および
前記撮像制御手段により取り込まれた撮像データを記録媒体に保存するための記録手段、
を具備する撮像装置にて連続的な複数の被写界画像を自動的に取得する連続撮像方法において、
前記撮像光学系のフォーカス位置を、所定の移動範囲内について、所定の間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の所定の撮像領域の画素のうちの一部の画素から第一の撮像データを複数取り込む第一の撮像データ取得ステップと、
前記第一の撮像データ取得ステップにより取り込まれた複数の前記第一の撮像データから合焦評価値を得て、該合焦評価値に基づいて、前記所定の移動範囲よりも狭いフォーカス移動範囲を決定する撮像範囲決定ステップと、
前記フォーカス移動範囲内について、前記撮像光学系のフォーカス位置を、前記所定の間隔よりも小さい間隔毎に変化させつつ、前記撮像制御手段により、前記撮像素子の前記所定の撮像領域の画素のうちの少なくとも一部で且つ前記第一の撮像データよりも画素数が多い画素から第二の撮像データを複数取り込んで記憶する第二の撮像データ記憶ステップと、
前記第二の撮像データ記憶ステップにより記憶された複数の前記第二の撮像データから得られる合焦評価値に基づいて、前記複数の第二の撮像データのうちの少なくとも一部の前記第二の撮像データを選択する記録画像選択ステップと、
前記記録画像選択ステップにより選択された第二の撮像データを前記記録手段により記録媒体に記録する画像記録ステップと
を有することを特徴とする連続撮像方法。 - 前記記録画像選択ステップは、前記第二の撮像データ記憶ステップにて記憶された前記複数の第二の撮像データの合焦評価値に基づいて1以上の合焦位置を決定するステップと、前記合焦位置近傍の複数の前記第二の撮像データを選択し、前記画像記録ステップにおける記録媒体への記録に供するステップとを含むことを特徴とする請求項35に記載の連続撮像方法。
- 前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、対応する撮像データから得られる距離情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項35または請求項36に記載の連続撮像方法。 - 前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データのピントずれに対応する位相差情報を得て、少なくともこの位相差情報に基づいて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項35〜請求項37のいずれか1項に記載の連続撮像方法。 - 前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
少なくとも、当該撮像データから主要被写体位置を解析し、少なくともこの解析結果に基づく主要被写体位置情報に対応して、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方を決定することを特徴とする請求項35〜請求項38のいずれか1項に記載の連続撮像方法。 - 前記撮像範囲決定ステップおよび記録画像選択ステップの少なくとも一方は、
撮像モードに応じて、撮像範囲および選択撮像データの少なくとも一方の決定内容を制限することを特徴とする請求項35〜請求項39のいずれか1項に記載の連続撮像方法。 - フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記撮像制御手段により第二の撮像データを取り込む範囲のみを前記撮像範囲決定ステップによって決定することを特徴とする請求項35〜請求項40のいずれか1項に記載の連続撮像方法。
- フォーカス調整制御を作動させるためのレリーズ操作部の第一の操作状態では、前記第二の撮像データを取り込む範囲を前記撮像範囲設定ステップにより決定し且つその決定された撮像範囲について前記第二の撮像データ記憶ステップにより第二の撮像データを取り込むことを特徴とする請求項35〜請求項40のいずれか1項に記載の連続撮像方法。
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