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JP2008300463A - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法 Download PDF

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JP2008300463A JP2007142707A JP2007142707A JP2008300463A JP 2008300463 A JP2008300463 A JP 2008300463A JP 2007142707 A JP2007142707 A JP 2007142707A JP 2007142707 A JP2007142707 A JP 2007142707A JP 2008300463 A JP2008300463 A JP 2008300463A
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Abstract

【課題】静電容量の劣化を抑制することが可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】固体電解コンデンサは、陽極体3と、この陽極体3の表面に形成された誘電体層4と、誘電体層4の上に形成された導電性高分子層5と、この導電性高分子層5の上に形成された陰極層6と、を備えている。そして、誘電体層4にはマンガンおよびフッ素が含まれ、マンガンは誘電体層4の陰極側(誘電体層4と導電性高分子層5との界面)に偏在して分布し、さらにフッ素は誘電体層4の陽極側(誘電体層4と陽極体3との界面)に偏在して分布している。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
一般に固体電解コンデンサは、ニオブ(Nb)やタンタル(Ta)などの弁作用金属からなる陽極を陽極酸化することによりその表面に主に酸化物からなる誘電体層を形成し、この誘電体層の上に電解質層を形成し、その上に陰極層を形成することにより構成されている。電解質層としては、たとえば、化学重合法により形成したポリピロールからなる第1導電性高分子層と、電解重合法により形成したポリピロールからなる第2導電性高分子層とを積層した構造のものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平4−48710号公報
しかしながら、このような従来の固体電解コンデンサでは、誘電体層と電解質層との界面で剥離が生じ、静電容量が低下するという問題があった。特に高温試験や部品実装時のリフロー工程などで熱処理が施された場合には、界面での剥離がさらに顕著となり、静電容量がさらに低下(劣化)する。このため、近年の固体電解コンデンサには、こうした特性の改善が強く求められている。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、静電容量の劣化を抑制することが可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体電解コンデンサは、陽極と、導電性高分子層を含む陰極との間において、該導電性高分子層と接して設けられた誘電体層を備え、誘電体層はマンガンを含み、該マンガンは導電性高分子層側に偏在していることを特徴とする。ここで、「導電性高分子層側に偏在する」とは、誘電体層の厚さ方向におけるマンガンの濃度分布が最大となる領域(最大値)が、誘電体層の厚さの半分より導電性高分子層側に位置している状態を示す。また、本発明に係る固体電解コンデンサにおいて、コンデンサ内の全ての領域において、導電性高分子層と誘電体層が接している必要はなく、少なくとも導電性高分子層と誘電体層が接している領域全体あるいはその領域の一部において、誘電体層がマンガンを含み、このマンガンが導電性高分子層側に偏在していればよい。
上記目的を達成するために、本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法は、陽極の表面を酸化することにより誘電体層を形成する第1の工程と、誘電体層上に導電性高分子層を形成する第2の工程と、を備え、導電性高分子層側の誘電体層表面にマンガンを導入する第3の工程をさらに有していることを特徴とする。
本発明によれば、静電容量の劣化を抑制することが可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法が提供される。
以下、本発明を具現化した実施形態について図面に基づいて説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。図1は本実施形態に係る固体電解コン
デンサの構成を示す概略断面図である。
本実施形態の固体電解コンデンサは、陽極体3と、この陽極体3の表面に形成された誘電体層4と、誘電体層4の上に形成された導電性高分子層5と、この導電性高分子層5の上に形成された陰極層6と、を備えている。
陽極体3は、弁作用金属からなる金属粒子の多孔質焼結体で構成され、その内部に弁作用金属からなる陽極リード2の一部が埋め込まれている。ここで、陽極リード2および陽極体3を構成する弁作用金属としては、絶縁性の酸化膜を形成できる金属材料であり、たとえば、ニオブ(Nb)やタンタル(Ta)などが採用される。また、上述の弁作用金属同士の合金を採用してもよい。
誘電体層4は、弁作用金属の酸化物からなる誘電体で構成され、陽極リード2および陽極体3の表面上に設けられている。たとえば、弁作用金属がニオブ金属から構成される場合には、誘電体層4は酸化ニオブ(Nb)となる。また、本実施形態では、誘電体層4内にはマンガン(Mn)およびフッ素(F)が含まれ、マンガンは誘電体層4の陰極側に偏在し、さらにフッ素は誘電体層4の陽極側に偏在している。ここでは、具体的には、マンガンおよびフッ素は誘電体層4の厚さ方向(誘電体層4の陰極側から陽極側に向う方向)にそれぞれ濃度分布を有し、マンガンの濃度は誘電体層4と導電性高分子層5との界面で最大となり、フッ素の濃度は誘電体層4と陽極体3との界面で最大となっている。
導電性高分子層5は、電解質層として機能し、誘電体層4の表面上に設けられている。導電性高分子層5の材料としては、導電性を有する高分子材料であれば特に限定されないが、導電性に優れたポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェンなどの材料が採用される。
陰極層6は、カーボン粒子を含む層からなるカーボン層6aと、銀粒子を含む層からなる銀ペースト層6bとの積層膜で構成され、導電性高分子層5の上に設けられている。こうした陰極層6および導電性高分子層5により陰極が構成される。
本実施形態では、さらに陰極層6の上に導電性接着材9を介して平板状の陰極端子7が接続され、陽極リード2に平板状の陽極端子1が接続されている。そして、陽極端子1および陰極端子7の一部が、図1のように外部に引き出される形で、エポキシ樹脂などからなるモールド外装体8が形成されている。陽極端子1および陰極端子7の材料としては、ニッケル(Ni)などの導電性材料を用いることができ、モールド外装体8から露出した陽極端子1および陰極端子7の端部は、折り曲げて本固体電解コンデンサの端子として機能させる。
なお、陽極体3は本発明の「陽極」、誘電体層4は本発明の「誘電体層」、及び導電性高分子層5は本発明の「導電性高分子層」の一例である。
(製造方法)
次に、図1に示す本実施形態の固体電解コンデンサの製造方法について説明する。
(工程1)陽極リード2の周囲に、陽極リード2の一部を埋め込むように成形されたニオブ(Nb)粒子からなる成形体を真空中で焼結することにより、多孔質焼結体からなる陽極体3を形成する。この際、ニオブ粒子間は溶着される。
(工程2)陽極体3をフッ化アンモニウム水溶液中において陽極酸化を行い、その後、リン酸水溶液中において陽極酸化を行うことにより、陽極体3の周囲を覆うように酸化ニオブからなる誘電体層4を形成する。この際、誘電体層4にはフッ素が取り込まれ、フッ
素は誘電体層4の陽極側(誘電体層4と陽極体3との界面)に偏在して分布する。
(工程3)誘電体層4が形成された陽極体3を硝酸マンガン水溶液中に浸漬して熱処理を施すことにより、誘電体層4の表面上に二酸化マンガン層を形成する。この際、誘電体層4にはマンガン(Mn)が取り込まれ、マンガンは誘電体層4の表面近傍(誘電体層4と二酸化マンガン層との界面)に偏在して分布する。
(工程4)二酸化マンガン層が形成された陽極体3を硫酸水溶液中に浸漬することにより、誘電体層4の表面上の二酸化マンガン層を除去する。これにより、表面近傍にマンガンが取り込まれた誘電体層4が形成される。
(工程5)誘電体層4の表面上に、化学重合法などを用いてポリピロールからなる導電性高分子層5を電解質層として形成する。たとえば、化学重合法では、酸化剤を用いてモノマーを酸化重合することにより導電性高分子層5を形成する。具体的には、陽極体3の表面上に誘電体層4を形成した後、陽極体3を酸化剤溶液に浸漬して、この誘電体層4上に酸化剤を付着させる。そして、酸化剤が付着した誘電体層4をモノマー液に浸漬、またはモノマー蒸気雰囲気中に放置する。このようにして、誘電体層4上でモノマーが重合して導電性高分子層5が形成される。
(工程6)導電性高分子層5上にカーボンペーストを塗布、乾燥することによりカーボン層6aを形成する。さらに、このカーボン層6a上に銀ペーストを塗布、乾燥することにより銀ペースト層6bを形成する。これにより、導電性高分子層5上にカーボン層6aと銀ペースト層6bとの積層膜からなる陰極層6が形成される。
(工程7)平板状の陰極端子7上に導電性接着材9を塗布した後、この導電性接着材9を介して陰極層6と陰極端子7とを接触させた状態で乾燥させることにより、陰極層6と陰極端子7とを接続する。また、陽極リード2上に平板状の陽極端子1をスポット溶接により接続する。
(工程8)トランスファーモールド法を用いてエポキシ樹脂からなるモールド外装体8を周囲に形成する。この際、陽極リード2、陽極体3、誘電体層4、導電性高分子層5、及び陰極層6を内部に収納するとともに、陰極端子7および陽極端子1の端部を外部(相反する方向)に引き出すように形成する。
(工程9)モールド外装体8から露出した陽極端子1および陰極端子7の先端部を下方に折り曲げ、モールド外装体8の下面に沿って配置する。この両端子の先端部は、固体電解コンデンサの端子として機能し、実装基板に固体電解コンデンサを電気的に接続するために使用される。
以上の工程を経て、本実施形態の固体電解コンデンサが製造される。
以下の実施例および比較例では、陰極層まで形成した固体電解コンデンサを作製し、その特性評価を行った。
(実施例1)
実施例1では、上述の製造方法における各工程(工程1〜工程6)に対応した工程を経て固体電解コンデンサAを作製した。
(工程1A)一次粒径が約500nmのニオブ金属粉末を用いて陽極リード2の一部を埋め込むようにして成型し、真空中で焼結する。これにより、高さ約4.4mm×幅約3
.3mm×奥行き約1.0mmのニオブ多孔質焼結体からなる陽極体3を形成する。
(工程2A)焼結された陽極体3に対して、約40℃に保持した約0.1重量%のフッ化アンモニウム水溶液中において約10Vの定電圧で約10時間陽極酸化を行う。さらに、約60℃に保持した約0.5重量%のリン酸水溶液中において約10Vの定電圧で約2時間陽極酸化を行う。これにより、陽極体3の周囲を覆うようにフッ素を含む酸化ニオブからなる誘電体層4を形成する。この際、フッ素は誘電体層4の厚さ方向に濃度分布を有し、フッ素の濃度は誘電体層4と陽極体3との界面で最大となる。
(工程3A)誘電体層4が形成された陽極体3を、約30重量%の硝酸マンガン水溶液中に5分間浸漬させた後、170℃で30分間熱処理を行う。これにより、誘電体層4の表面上に二酸化マンガン層を形成する。この際、誘電体層4内にはマンガンが導入される。
(工程4A)二酸化マンガン層が形成された陽極体3を、約5重量%の硫酸水溶液中に10分間浸漬することにより、誘電体層4の表面上の二酸化マンガン層を除去する。これにより、表面近傍にマンガンが導入された誘電体層4を形成する。この際、マンガンの濃度は誘電体層4の表面で最大となる。
(工程5A)誘電体層4が形成された陽極体3を、酸化剤溶液に浸漬して誘電体層4上に酸化剤を付着させる。そして、酸化剤が付着した誘電体層4をピロールモノマー液に浸漬し、誘電体層4上でピロールモノマーを重合させる。これにより、誘電体層4上にポリピロールからなる導電性高分子層5を形成する。
(工程6A)導電性高分子層5上にカーボンペーストを塗布、乾燥することによりカーボン粒子を含む層からなるカーボン層6aを形成し、このカーボン層6a上に銀ペーストを塗布、乾燥することにより銀粒子を含む層からなる銀ペースト層6bを形成する。これにより、導電性高分子層5上にカーボン層6aと銀ペースト層6bとの積層膜からなる陰極層6を形成する。
このようにして、実施例1における固体電解コンデンサAが作製される。
(実施例2)
実施例2では、工程1Aにおけるニオブ金属の粉末に代えて一次粒径が約500nmの一酸化ニオブの粉末を用いた点を除いて実施例1と同じ条件および方法で固体電解コンデンサBを作製した。
(実施例3)
実施例3では、工程1Aにおけるニオブ金属の粉末に代えて一次粒径が約1000nmのタンタル金属の粉末を用いた点を除いて実施例1と同じ条件および方法で固体電解コンデンサCを作製した。
(比較例1)
比較例1では、工程2Aにおけるフッ化アンモニウム水溶液中での陽極酸化と、工程3Aおよび工程4Aとを行わなかった点を除いて実施例1と同じ条件および方法で固体電解コンデンサX1を作製した。
(比較例2)
比較例2では、工程3Aおよび工程4Aを行わなかった点を除いて実施例1と同じ条件および方法で固体電解コンデンサX2を作製した。なお、この比較例2の固体電解コンデンサX2は従来の固体電解コンデンサに相当する。
(比較例3)
比較例3では、工程2Aにおけるフッ化アンモニウム水溶液中での陽極酸化を行わなかった点を除いて実施例1と同じ条件および方法で固体電解コンデンサX3を作製した。
(比較例4)
比較例4では、工程1Aにおけるニオブ金属の粉末に代えて一次粒径が約1000nmのタンタル金属の粉末を用いた上で、工程2Aにおけるフッ化アンモニウム水溶液中での陽極酸化と、工程3Aおよび工程4Aとを行わなかった点を除いて実施例1と同じ条件および方法で固体電解コンデンサX4を作製した。
(評価)
まず、実施例1の固体電解コンデンサAの組成分析を行った。図2は固体電解コンデンサAのESCA(Electron Spectroscopy for Chemical Analysis)による測定結果を示す図である。なお、測定時には導電性高分子層5および陰極層6を形成していない試料を用いた。図2において、縦軸は固体電解コンデンサ中の元素の含有量を示し、横軸はスパッタ時間を示す。スパッタ時間は、固体電解コンデンサの厚み方向の位置に対応し、スパッタ時間1分あたりのスパッタ深さは約10nmである。
図2に示すように、実施例1の固体電解コンデンサAの誘電体層4は、ニオブ(Nb)および酸素(O)を主成分とする酸化ニオブからなる。また、誘電体層4には、マンガン(Mn)とフッ素(F)が含有されている。マンガンは、誘電体層4の陰極側表面近傍に偏在しており、誘電体層の陰極側表面近傍に向かって濃度が高くなる濃度勾配を有して分布している。誘電体層中のマンガンの含有量は約0.05atomic%である。一方、フッ素は、陽極側表面近傍(誘電体層4と陽極体3との界面)に偏在しており、陽極側表面近傍に向かって濃度が増加するように分布している。誘電体層中のフッ素の含有量は約0.95atomic%である。なお、図2における陽極体3中のフッ素は誘電体層4から拡散したものと考えられる。なお、本実施形態での誘電体層と導電性高分子層との界面は、図2に示すように、スパッタ時間が零の位置とし、誘電体層と陽極との界面は、酸素(O)濃度が実質的に零となった位置とする。
次に、実施例1の固体電解コンデンサAの誘電体層4の表面状態を観察した。図3は固体電解コンデンサAの断面TEM(Transmission Electron Microscope)像である。図3より明らかなように、誘電体層の陰極側表面(誘電体層4と導電性高分子層5との界面)にはマイクロピット(微細な凹部)などは観察されず、誘電体層4の陰極側表面は一様に平滑に仕上がっている。そして、導電性高分子層5はその表面を良好に被覆して形成されている。
次に、各種固体電解コンデンサについて静電容量維持率および漏れ電流を評価した。表1はニオブ固体電解コンデンサの静電容量維持率および漏れ電流の評価結果を示し、表2はタンタル固体電解コンデンサの静電容量維持率および漏れ電流の評価結果を示す。なお、表1においては、各漏れ電流の測定値は比較例2の固体電解コンデンサX2における漏れ電流の測定結果を100として規格化し、表2においては、固体電解コンデンサCの漏れ電流の測定値は比較例4の固体電解コンデンサX4における漏れ電流の測定結果を100として規格化している。
静電容量維持率は、高温放置試験前後での静電容量を用いて、以下の式(1)により算出される。なお、この値が100に近い程、静電容量の劣化が少ないことを表している。
静電容量維持率=(高温放置試験後の静電容量/高温放置試験前の静電容量)×100
・・・(1)
静電容量および漏れ電流の測定条件は以下の通りである。
静電容量(固体電解コンデンサの周波数120Hzでの静電容量)は、各種固体電解コンデンサに対して、最高温度260℃で1分間の熱処理を施した後(高温放置試験前)と、高温放置試験として固体電解コンデンサを105℃に保持した恒温槽中で1000時間経過した後とにLCRメータを用いて測定した。
漏れ電流は、各種固体電解コンデンサに対して最高温度260℃で1分間の熱処理を施した後に、2.5Vの電圧を印加して20秒後の電流を測定した。
表1に示すように、従来の誘電体層を有する比較例1(固体電解コンデンサX1)に対し、誘電体層の陰極側表面近傍にマンガンを偏在させた比較例3(固体電解コンデンサX3)では、静電容量維持率が向上している。さらにこうした比較例3(固体電解コンデンサX3)に対し、誘電体層の陽極側表面近傍にフッ素を偏在させた実施例1(固体電解コンデンサA)では、静電容量維持率がさらに向上しているとともに、熱処理後の漏れ電流が大幅に減少している。また、比較例2(固体電解コンデンサX2)のように、誘電体層の陽極側表面近傍にフッ素を偏在させただけでは、静電容量維持率は向上しておらず、フッ素はマンガンの静電容量維持率の向上効果を増強していると考えられる。
また、陽極体として酸化ニオブを採用した実施例2(固体電解コンデンサB)では、実施例1(固体電解コンデンサA)と同様の効果が得られている。
表2に示すように、陽極体としてタンタルを用いた比較例4(固体電解コンデンサX4)に対し、誘電体層の陰極側表面近傍にマンガンを偏在させ、陽極側表面近傍にフッ素を偏在させた実施例3(固体電解コンデンサC)では、実施例1(固体電解コンデンサA)
と同様の効果が得られている。このことから、陽極体としてタンタルを用いた場合にもニオブと同様の効果を享受することができる。
本実施形態の固体電解コンデンサおよびその製造方法によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)誘電体層4中にマンガンを含有させ、このマンガンを陰極側(導電性高分子層5側)に存在(偏在)するようにしたことで、誘電体層4の陰極側表面近傍(誘電体層4と導電性高分子層5との界面近傍)の酸素が安定して存在するようになり、熱に対して誘電体層4の陰極側表面近傍の状態が安定化する。これにより、誘電体層4と導電性高分子層5との間での剥離が抑制され、固体電解コンデンサの静電容量の劣化を低減することができる。
これは、たとえば、誘電体層4が酸化ニオブの場合、加熱により酸化ニオブが酸素を放出しても、その酸素放出量に応じた分だけマンガンに結合した酸素が酸化ニオブに供給されるため、誘電体層4中におけるニオブに結合した酸素原子数が一定に維持され、酸化ニオブが安定化されるためである。
(2)誘電体層4中のマンガンを、誘電体層4と導電性高分子層5との界面近傍(誘電体層4の陰極側表面近傍)に偏在するようにしたことで、誘電体層4の陰極側表面近傍の状態をさらに効果的に安定化することができると共に、誘電体層内部にマンガンが多く存在しないことで、誘電体層の誘電率の低下を防ぐことができるので、上記(1)の効果をより顕著に享受することができる。
(3)誘電体層4中にマンガンとともにフッ素を含有させ、このフッ素を陽極側表面近傍(誘電体層4と陽極体3との界面近傍)に偏在するようにしたことで、誘電体層4の陰極側表面近傍の状態をさらに安定化させることができる。これにより、誘電体層4と導電性高分子層5との間での剥離が抑制され、固体電解コンデンサの静電容量の劣化がさらに抑制される。
これは、たとえば、誘電体層4が酸化ニオブの場合、誘電体層4中にフッ素を含有させ、このフッ素を誘電体層4と陽極体3との界面近傍(誘電体層4の陽極側表面近傍)に偏在するようにしたことで、誘電体層4と陽極体3との界面近傍にフッ化ニオブが形成されるためである。すなわち、誘電体層4と陽極体3との界面近傍のフッ化ニオブを含む領域は、誘電体層4から陽極体3への酸素の拡散を抑制する酸素ブロック層として機能する。この結果、誘電体層4から酸素が減少しにくくなるので、誘電体層4の陰極側表面近傍(誘電体層4と導電性高分子層5との界面近傍)の酸素が安定して存在するようになり、熱に対して誘電体層4の陰極側表面近傍の状態が安定化する。
(4)誘電体層4中にフッ素を含有させ、このフッ素を陽極側表面近傍(誘電体層4と陽極体3との界面近傍)に存在(偏在)するようにしたことで、誘電体層4から陽極体3への酸素の拡散が抑制されるので、固体電解コンデンサの漏れ電流をさらに低減することができる。この結果、静電容量の劣化が抑制されるとともに、漏れ電流の低減された固体電解コンデンサを実現することができる。
(5)誘電体層4中のフッ素を、誘電体層4と陽極体3との界面近傍(誘電体層4の陽極側表面近傍)に偏在するようにしたことで、上記(3)および(4)の効果をより顕著に享受することができる。
(6)本製造方法によれば、誘電体層4の陰極側表面近傍に存在(偏在)してマンガンが導入された固体電解コンデンサを製造することができるので、静電容量の劣化が低減さ
れた固体電解コンデンサを容易に実現することができる。これは、誘電体層4の陰極側表面近傍のマンガンの存在により、熱に対して誘電体層4の陰極側表面近傍の状態を安定化させることができることによる。このため、誘電体層4と導電性高分子層5との間での剥離が抑制され、固体電解コンデンサの静電容量の劣化を抑制することができる。
(7)従来の誘電体層には表面近傍にマイクロピット(微細な凹部)が多数生じ、凹部内に導電性高分子層が入り込まないため、誘電体層と導電性高分子層との接触面積が少なくなり、剥離が生じやすくなっていた。これに対して、誘電体層4の表面上に二酸化マンガン層の形成と除去によりマンガンを導入するようにしたことで、たとえば、誘電体層4が酸化ニオブの場合、図3に示したように、二酸化マンガン層により誘電体層4の表面近傍のマイクロピット(微細な凹部)が平滑化され、誘電体層4と導電性高分子層5との接触面積が増加する。これにより、誘電体層4と導電性高分子層5との間での剥離が抑制され、固体電解コンデンサの静電容量の劣化が抑制される。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
上記実施形態では、ニオブ、酸化ニオブ、及びタンタルを採用した例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、弁作用を有する金属あるいはその合金であればその表面に形成する誘電体層の陰極側表面にマンガンを導入することで、対応する効果を享受することができる。
上記実施形態では、マンガン濃度を誘電体層と導電性高分子層との界面で最大とし、マンガンの濃度分布の全体が誘電体層の厚さの半分より導電性高分子層側に位置している例を示したが、本発明はこれに限らない。たとえば、マンガンの濃度分布の一部が誘電体層の厚さの半分より導電性高分子層側に位置するようにしてもよい。この場合には、少なくともマンガンの濃度分布が最大となる領域が導電性高分子層側に位置している部分において上記効果を享受することができる。
本実施形態に係る固体電解コンデンサの構成を示す概略断面図。 本発明の実施例1の固体電解コンデンサのESCAによる測定結果を示す図。 本発明の実施例1の固体電解コンデンサの断面TEM像。
符号の説明
1 陽極端子、2 陽極リード、3 陽極体、4 誘電体層、5 導電性高分子層、6
陰極層、6a カーボン層、6b 銀ペースト層、7 陰極端子、8 モールド外装体、9 導電性接着材。

Claims (8)

  1. 陽極と、導電性高分子層を含む陰極との間において、該導電性高分子層と接して設けられた誘電体層を備え、
    前記誘電体層はマンガンを含み、該マンガンは前記導電性高分子層側に偏在していることを特徴とした固体電解コンデンサ。
  2. 前記マンガンは前記誘電体層と前記導電性高分子層との界面に少なくとも存在していることを特徴とした請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記マンガンは前記誘電体層の厚さ方向に濃度分布を有し、前記マンガンの濃度は前記誘電体層内において前記導電性高分子層との界面で最大となっていることを特徴とした請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記誘電体層はフッ素をさらに含み、該フッ素は前記陽極側に偏在していることを特徴とした請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記フッ素は前記誘電体層と前記陽極との界面に少なくとも存在していることを特徴とした請求項4に記載の固体電解コンデンサ。
  6. 前記フッ素は前記誘電体層の厚さ方向に濃度分布を有し、前記フッ素の濃度は前記誘電体層内において前記陽極との界面で最大となっていることを特徴とした請求項5に記載の固体電解コンデンサ。
  7. 陽極の表面を酸化することにより誘電体層を形成する第1の工程と、
    前記誘電体層上に導電性高分子層を形成する第2の工程と、
    を備え、
    前記導電性高分子層側の前記誘電体層表面にマンガンを導入する第3の工程をさらに有していることを特徴とした固体電解コンデンサの製造方法。
  8. 前記第3の工程は、前記第1の工程と前記第2の工程の間で行われ、前記誘電体層の表面に二酸化マンガン層を形成した後に、該二酸化マンガン層を無機酸の水溶液に浸漬して除去することにより行うことを特徴とした請求項7に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
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