JP2008206862A - 縫製用ミシンと押圧片とファスナーホルダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】背面21から正面20に向けて連続し、底面11が開口12となる下向きの縦溝13と、その縦溝に交叉する方向に開口18が形成された横溝14が設けられており、その横溝の開口と縦溝の開口の間が開放されて続いているテープホルダ15と、そのテープホルダを支持する支台16と、その横溝の開口から離れた位置において、下向きの縦溝の開口を開閉する蓋17とによってファスナーホルダを構成する。テープホルダの底面の下側は、縫製生地の通過し得るスペース19とする。押圧片の案内溝の溝入口51の溝幅mを中間部分53の溝幅wより広くする。
【選択図】図1
Description
)26が重なり合っており、その重なり合うストリンガ26が障害となって、縫製生地の端縁を限りなくストリンガ26に接近させるにしても限度がある。
スライドファスナーのストリンガが嵌合し、その嵌合するストリンガを縫製生地の通過する方向に導く案内溝32が、底面50に設けられていることを第1の特徴とする。
その一対のアーム58・59の間の隙間60に押圧片31が挟み込まれており、
それらのアーム58・59の先端61が、押圧片の底面50から離れる方向に反り上がった曲面62になっている点にある。
そのようにストリンガ26が立ち上がった状態で引き出されるので、そのベーステープ28の側縁に垂直に立ち上がったストリンガ26に案内溝32が容易に嵌合し、押圧片31を降下させればベーステープ28が縫製生地27に押圧され、ベーステープ28とストリンガ26の間の折り目33に沿って隠しスライドファスナー25を縫製生地27に縫合することが出来る(図1)。
そのためには、縦溝13と横溝14との交叉角度θを90度以上にし、その交叉角度θに応じてストリンガ26とベーステープ28の間の開き角度(θ)が90度以上に、好ましくは120度以上になるようにすることが望ましい。
その縫製生地の通過する方向において前後する案内溝の溝入口51の溝幅mを、溝入口51と溝出口52の中間部分53における溝幅wよりも広くすると、曲折した縫製生地の端縁37にベーステープ28を重ね合わせて縫合する場合に、テープホルダ15を移動してストリンガ26とベーステープ28の境目の折り目33をミシン針30の作用箇所に位置合わせしやすくなる(図8参照)。
そのように、押圧片31を押圧片ホルダ64に担持させると、縫製用ミシンをスライドファスナーを縫合する場合と縫合しない場合との何れの場合にも使用することが出来るようになる。
アーム40には、背面21から正面20に向けて連続し、底面11が開口12となる下向きの縦溝13と、その縦溝に交叉する方向に開口18が形成された横溝14が設けられており、その横溝の開口18と縦溝の開口12の間が開放されて続いている。
アーム40の底面11の下側は、背面側21から正面側22へと縫製生地27が通過し得る開放されたスペース19となっている。
スライダの先端はU字状に下向きに折り返されており、その折り返された部分がアーム40の底面11に摺接して縦溝の開口12を開閉する蓋17を構成している。
縦溝の開口12は、その蓋17が横溝の開口18に向けて移動して閉じられる。
図1に示す蓋17は、その先端43が横溝14の下側溝縁44に当接するまで移動し、その移動する蓋17によって横溝の開口18も閉じられるようになっている。
しかし、ストリンガ26が縦溝13に嵌まり込んで安定に保持されていれば、蓋17によって横溝の開口18を必ずしも完全に閉じる必要はない。
横溝の開口18を閉じる手段は、図1に図示する蓋17に限定されない。
スライダ42の上面には、その突き出た先端46が嵌合する2つの凹部47が設けられている。
蓋17が移動して開口12が閉じられたときは、スライダ42の先端側の凹部47にバネの先端46が嵌合し、開口12が開けられたときは、スライダの後端側の凹部(図示せず)にバネの先端46が嵌合し、そうなることによって、開口12の閉じられた状態と開けられた状態がそれぞれセットされる。
スライダ42には、それをアーム40の長さ方向に摺動させるための把手49が取り付けられている。
そのアーム40が起立した静止状態では、横溝14は縦向きとなり、縦溝13は横向きとなり、アームの底面11は側面となる。
従って、本発明において、テープホルダ15の下向きの縦溝13、横向きの横溝14、或いは、底面11と言う溝(13・14)の深さの方向やテープホルダ15の部位の上下の位置関係を示す語彙「縦」、「横」および「底」は、スライドファスナー25がファスナーホルダに装着されてミシン針30や押圧片31へと送り出されるミシンの稼動状態における位置関係を意味し、アーム40が起立して静止状態にある場合のように、スライドファスナー25をファスナーホルダに装着する準備段階におけるテープホルダ15の各部位の位置関係を示すものではない。
しかし、蓋17をアーム40の底面11に垂直に突設したピンを介して回転可能にピン接合し、アーム40の底面11に摺接しつつ開口12に向けて揺動し、開口を開閉する構造とすることも出来る。
又、蓋17をアーム40の底面に平行に軸支したピンを介してピン接合し、蝶番のように開口12・18に向けて揺動し、開口を開閉する構造とすることも出来る。
その台盤22を他の台盤の上に移動可能に戴置し、テープホルダ15をアーム40の長さ方向に直交方向にも移動し得るように、即ち、縦横に移動し得るようにすることも出来る。
例えば、その台盤22の底面に、支台16の底面の蟻溝48に直交する方向に続く蟻溝(図示せず)を付け、その蟻溝(図示せず)に他の台盤を嵌合して、台盤22を他の台盤の上に移動可能に戴置する。
又、テープホルダ15を縦横に移動し得るようにするためには、台盤22を他の台盤の上に摺接しつつ回転可能にピン接合してもよい。
その場合、テープホルダ15を支持する支台16、テープホルダ15をアーム40の長さ方向に移動可能に支台16を戴承する台盤22、或いは、その台盤22を移動可能に戴承する他の台盤(図示せず)は、ミシンテーブルの一部を成すものであってもよい。
図3−1に示す隠しスライドファスナーは、ベーステープ28を横溝14に嵌め込み、次いで、ストリンガ26を縦溝13に嵌め込んでファスナーホルダにセットされる。
次いで、ストリンガ26がベーステープ28と重なり合う折り目33を境にして約90度立ち上った状態でファスナーホルダからミシンに引き出され、押圧片31によってベーステープ28が縫製生地27の縫い代34に押圧され、ベーステープ28とストリンガ26の間の折り目33に沿って縫製生地27に縫合される(図3−2)。
押圧片31を通過したストリンガ26は、再び横倒しになってベーステープ28と重なり合い、ミシン糸目35はストリンガ26に覆い隠される(図3−3)。
次いで、ミシン糸目35を境に縫製生地27が折り返され、縫合箇所において、ストリンガ26とベーステープ28と縫い代34と縫製生地27が重なり合い、それらの折り目から噛合素子23(ストリンガの噛合端・element)が僅かに突き出るとしても、隠しスライドファスナー25は縫製生地27の裏側に覆い隠される(図3−4)。
押圧片31のシヤンク65には、押圧片支持桿63に嵌合する嵌合溝67が付設されている。
押圧片ホルダ64のシヤンク66には、押圧片支持桿63にビス止めするための螺子差込孔68が付設されている。
押圧片31の案内溝32の底面50に対する傾斜角度(α)は65〜75度に設定し、ストリンガ26とベーステープ28の間の開き角度(θ)が105〜115度(θ=180度−α)になるようにするとよい。
案内溝の溝入口51と溝出口52においてラッパのように広がって向き合う溝壁間(56・57)の開き角度(β)は、70度以上に設定するとよい(図8参照)。
12:開口
13:縦溝
14:横溝
15:テープホルダ
16:支台
17:蓋
18:開口
19:スペース
20:正面
21:背面
22:台盤
23:噛合素子
25:スライドファスナー
26:ストリンガ
27:縫製生地
28:ベーステープ
30:ミシン針
31:押圧片
32:案内溝
33:折り目
34:縫い代
35:ミシン糸目
36:閉合箇所
37:端縁
38:ピン
39:支脚
40:アーム
41:蟻溝
42:スライダ
43:蓋の先端
44:横溝の溝縁
45:バネ
46:バネの先端
47:凹部
48:溝
49:把手
50:底面
51:溝入口
52:溝出口
53:中間部分
54:貫通孔
55:案内溝の溝底
56:案内溝の溝壁
57:案内溝の溝壁
58:アーム
59:アーム
60:アーム間の隙間
61:アームの先端
62:アーム先端の曲面
63:押圧片支持桿
64:押圧片ホルダ
65:シヤンク
66:シヤンク
67:嵌合溝
68:螺子孔
m :案内溝の溝入口の溝幅
n :案内溝の溝出口の溝幅
w :案内溝の中間部分の溝幅
Claims (10)
- スライドファスナー(25)を縫製生地(27)に縫合する縫製用ミシンにおいて、スライドファスナー(25)をミシン針(30)の作用箇所へと導くための治具であり、背面(21)から正面(20)に向けて連続し、底面(11)が開口(12)となる下向きの縦溝(13)と、その縦溝に交叉する方向に開口(18)が形成された横溝(14)が設けられており、その横溝の開口(18)と縦溝の開口(12)の間が開放されて続いているテープホルダ(15)と、そのテープホルダ(15)を支持する支台(16)と、その横溝の開口(18)から離れた位置において、下向きの縦溝の開口(12)を開閉する蓋(17)を具備し、テープホルダの底面(11)の下側に、テープホルダの背面側(21)と正面側(20)の間において縫製生地(27)の通過し得る開放されたスペース(19)が設けられているファスナーホルダ。
- テープホルダの底面(11)に対して摺動可能に蓋(17)がテープホルダ(15)に装着されており、テープホルダの下側のスペース(19)を拡縮する上下方向に揺動可能に、テープホルダが支台(16)にピン接合されている前掲請求項1に記載のファスナーホルダ。
- 支台(16)が移動可能に台盤(22)に戴承されている前掲請求項1と2の何れかに記載のファスナーホルダ。
- ミシン針の作用箇所において縫製生地を押さえる縫製用ミシンの押圧片であり、
スライドファスナーのストリンガが嵌合し、その嵌合するストリンガを縫製生地の通過する方向に導く案内溝(32)が、底面(50)に設けられている押圧片。 - 溝入口(51)と溝出口(52)の中間部分(53)に昇降するミシン針(30)の通過する貫通孔(54)が穿設されており、その中間部分(53)における溝底(55)が貫通孔(54)から離れている前掲請求項4に記載の押圧片。
- 縫製生地の通過する方向において前後する案内溝の溝入口(51)の溝幅(m)が、溝入口(51)と溝出口(52)の中間部分(53)における溝幅(w)よりも広い前掲請求項4と5の何れかに記載の押圧片。
- 溝入口(51)と溝出口(52)の中間部分(53)において向き合う案内溝の溝壁(56・57)が、その中間部分(53)における溝底(55)が貫通孔(54)から離れる方向に向けて、押圧片(31)の底面(50)に対して傾斜している前掲請求項4と5と6の何れかに記載の押圧片。
- 溝入口(51)の反対側に位置する溝出口(52)の溝幅(n)が、案内溝の中間部分(53)における溝幅(w)よりも広い前掲請求項4と5と6と7の何れかに記載の押圧片。
- 押圧片(31)と一体的に昇降駆動される押圧片支持桿(63)に固定される押圧片ホルダ(64)に押圧片(31)が担持されており、その押圧片ホルダ(64)が、押圧片の案内溝(32)に平行に突き出て向かい合う一対のアーム(58・59)を具備し、
その一対のアーム(58・59)の間の隙間(60)に押圧片(31)が挟み込まれており、
それらのアーム(58・59)の先端(61)が、押圧片の底面(50)から離れる方向に反り上がった曲面(62)になっている前掲請求項4と5と6と7と8の何れかに記載の押圧片。 - ミシン針の作用箇所において縫製生地(27)を押さえる前掲請求項4と5と6と7と8と9の何れかに記載の押圧片(31)と、その押圧片へとスライドファスナーを導く前掲請求項1と2と3の何れかに記載のファスナーホルダとの少なくとも何れか一方を具備する縫製用ミシン。
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CN102691180A (zh) * | 2012-06-14 | 2012-09-26 | 吴江伊华丽丝绸时装有限公司 | 一种高度可调压脚 |
CN108516152A (zh) * | 2018-04-02 | 2018-09-11 | 周磊 | 一种皮革产品生产加工用的皮布缝纫设备 |
CN110158242A (zh) * | 2018-06-26 | 2019-08-23 | 双日株式会社 | 缝制装置 |
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